JP2002213596A - 車両用自動変速機の油圧制御システム - Google Patents
車両用自動変速機の油圧制御システムInfo
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Abstract
とにより変速衝撃を最小化することができる車両用自動
変速機の油圧制御システムを提供する。 【解決手段】 前進1、2、3速でワンウェイクラッチ
を介して動力を伝達する第1クラッチと、前進2、4速
で作動する第2ブレーキと、前進3、4速で動力を伝達
する第2クラッチと、後進時に作動する第3クラッチと
を有する自動変速機用パワートレインを制御するための
車両用自動変速機の油圧制御システムにおいて、第2ク
ラッチと第1ブレーキとは、第1ソレノイドバルブによ
って制御された油圧がスイッチバルブのスイッチング作
用により供給されて解除され、第2ブレーキは、第2ソ
レノイドバルブによって制御された油圧により直接制御
され、前記第4クラッチは、第3ソレノイドバルブによ
って制御された油圧により直接制御されることを特徴と
する。
Description
の油圧制御システムに関し、より詳しくは、2個のワン
ウェイクラッチが適用されている4速自動変速機のパワ
ートレインを油圧制御するための車両用自動変速機の油
圧制御システムに関する。
ンバーターと、このトルクコンバーターに連結されてい
る多段変速ギヤメカニズムであるパワートレインとを備
え、車両の走行状態に応じて前記パワートレインの3個
の作動要素(サンギヤ、遊星キャリア、リングギヤ)の
うちのいずれかの作動要素を選択的に作動させるための
油圧制御システムを保有する。
は、まず設計目標に合う設計概念を探すために概念設計
と設計方案とが提示され、性能、耐久性、信頼性、量産
性及び製造費用などの側面から最も優れた設計概念を一
つ選択する。
れば、大概はメカニカルセクション、油圧制御システ
ム、電子制御システムの3部分に分けて開発が進められ
る。前記メカニカルセクションにおけるパワートレイン
は、少なくとも2個以上の単純遊星ギヤセットを組み合
わせて要求される変速段を得ることができる複合遊星ギ
ヤセットからなる。前記のようなパワートレインを制御
する油圧制御システムは、オイルポンプから発生した油
圧を調節する圧力調節手段と、変速モードを形成させる
手動及び自動変速コントロール手段と、変速時に円滑な
変速モードの形成のために変速感及び応答性を調節する
油圧コントロール手段と、トルクコンバーターのダンパ
ークラッチの作動のためのダンパークラッチコントロー
ル手段と、各摩擦要素に適切な油圧供給を分配する油圧
分配手段とを有する。
ション制御ユニットによってオン/オフされるソレノイ
ドバルブやデューティ制御されるソレノイドバルブによ
りパワートレインのいずれかの摩擦要素に選択的に油圧
を供給するように制御する。
で摩擦要素を作動又は解除させて変速段を得るものであ
って変速時に変速衝撃が発生することが避けられないた
め、このような変速衝撃を減らそうとする努力が現在ま
で進められている。また、このような努力は、自動変速
機分野においては今後も継続される。
て短い時間内に互いに相反した制御(作動と解除)を決
められた順序によって行うことは非常に難しいため、変
速衝撃を減らことには限界があり、その制御時間の間は
実質的に中立状態にあるため、変速応答性もこれによっ
て遅延される。
ッチを使用して制御することにより、発生し得る変速衝
撃と変速遅延に対する問題点を改善しようという努力が
傾注されている。
パワートレインの一例を示している。つまり、エンジン
からの回転動力がトルクコンバーターを介して入力軸2
に伝達されると、この入力軸2は第1、第2シングルピ
ニオン遊星ギヤセット4、6にトルクを伝達し、これら
第1、第2シングルピニオン遊星ギヤセット4、6の相
互補完的な作動で変速が行われ、第1シングルピニオン
遊星ギヤセット4の遊星キャリア8と連結されているト
ランスファドライブギヤ10を介して出力される、いわ
ゆるクラッチフックアップが行われる。
星ギヤセット4、6が反復記載されるのを避けるため
に、第1シングルピニオン遊星ギヤセット4のサンギヤ
12、遊星キャリア8、リングギヤ14を各々第1サン
ギヤ12、第1遊星キャリア8、第1リングギヤ14と
称し、第2シングルピニオン遊星ギヤセット6のサンギ
ヤ16、遊星キャリア18、リングギヤ20を各々第2
サンギヤ16、第2遊星キャリア18、第2リングギヤ
20と称する。
ギヤセット4、6の連結関係について説明する。第1遊
星キャリア8が第2リングギヤ20と固定的に連結され
た状態で、第1サンギヤ12は前進変速段の全ての領域
で作動する第1クラッチ(C1)を介して入力軸2と連
結されている。
4速で作動する第2クラッチ(C2)を介して入力軸2
と連結され、第2サンギヤ16は後進変速段で作動する
第3クラッチ(C3)を介して入力軸2と連結されてい
る。
ジング22に設けられた第1ブレーキ(B1)と第1ワ
ンウェイクラッチ(F1)を介して反力段として作用
し、第1リングギヤ14は並列配置された第4クラッチ
(C4)と第2ワンウェイクラッチ(F2)とを介して
選択的に共に回転することができる。
ジング22に設けられた第2ブレーキ(B2)を介して
反力段として作用するように構成されている。
ョン制御ユニットによって制御される摩擦要素により変
速が実現される。図2は、前記パワートレインの摩擦要
素の作動有無を各変速段別に示している。この作動表に
基づいて前記パワートレインの変速過程について説明す
る。
1、第2ワンウェイクラッチ(F1)、(F2)とが作
動することによって第1サンギヤ12が入力要素として
作動し、第1リングギヤ14と第2遊星キャリア18と
が反力要素として作動する。
で第2ブレーキ(B2)が作動することにより、第1サ
ンギヤ12に入力が行われる状態で第2サンギヤ16が
反力要素として作動して変速が行われる。
ラッチ(C2)が作動し、第2ブレーキ(B2)の作動
が解除されることにより、第1、第2シングルピニオン
遊星ギヤセット4、6がロッキングされて入力と同一な
出力が行われる。
ーキ(B2)が作動し、第2サンギヤ16が反力要素と
なりオーバードライブ状態の4速への変速が行われる。
第1ブレーキ(B1)とが作動し、第2サンギヤ16に
入力が行われる状態で第2遊星キャリア18が反力要素
となり後進変速が行われる。
“D”レンジ1、2、3速で作動し、第2クラッチ(C
2)は前進3、4速で作動し、第3クラッチ(C3)は
“R”レンジで作動し、第4クラッチ(C4)は“パー
キング(P)”、“R”、“ニュートラル(N)”、
“L”レンジで作動すると同時に前進1、2、3速では
運転条件に応じて作動し、第1ブレーキ(B1)は
“P”、“R”、“N”、“L”レンジで作動し、第2
ブレーキ(B2)は前進“D”レンジ2、4速で作動し
て変速が行われる。
圧制御システムを構成する場合、従来は、図6のよう
に、マニュアルバルブ200から供給される“D”レン
ジ圧は第1クラッチ(C1)と第1、第2、第3圧力制
御バルブ202、204、206とに供給され、“L”
レンジ圧は第1圧力制御バルブ202に供給され、
“R”レンジ圧は第3クラッチ(C3)と第1ブレーキ
(B1)とに直接供給される流路を有している。
された“D”レンジ圧は、第1ソレノイドバルブ208
の制御によって選択的に第2ブレーキ(B2)の作動側
に供給される。“L”レンジ圧は“L”レンジで第1ブ
レーキ(B1)に供給されるが、第1ブレーキ(B1)
と第3クラッチ(C3)との流路上にはシャトルバルブ
210が設けられて、両側から供給される油圧に応じて
第1ブレーキ(B1)に油圧が供給される。
“D”レンジ圧は、第2ソレノイドバルブ212の制御
によって選択的に第2クラッチ(C2)と第3圧力制御
バルブ206とに供給される。
れた“D”レンジ圧は、第3ソレノイドバルブ214の
制御によって選択的に第4クラッチ(C4)に供給さ
れ、第3圧力制御バルブ206は第2圧力制御バルブ2
04から供給される油圧を第2ブレーキ(B2)の解除
側に供給する。
構成された従来の油圧制御システムはライン圧制御によ
る変速制御システムであり、ソレノイドバルブは単純に
スイッチバルブの役割によってタイミングだけを制御す
るため、精巧な変速制御が不可能である。
2クラッチを作動させる際に第2ブレーキの作動を解除
する制御方法であるため、2⇔3変速時に精巧な制御が
不可能である。エンジンブレーキを作動させる第4クラ
ッチ及び第1ブレーキの作動は、ライン圧が直接供給さ
れるシステムであるため、大きな変速衝撃が発生する。
ーキの作動側圧が解除されると同時に第1ブレーキにラ
イン圧が供給されるため、変速衝撃が大きく発生するの
はもちろん、高速走行中のD→Rマニュアル変速時にラ
イン圧によって無条件変速が行われるため、変速衝撃が
発生するとともに摩擦材の耐久性に悪影響を与える。
に選択されると、第2クラッチの作動が解除されてエン
ジンの回転数が過度に上昇する要因となるため、エンジ
ン制御ユニットは瞬間的にエンジン燃料カットオフ(E
ngine Fuel Cut−off)を行ってエン
ジンを保護する。ところが、このような制御が行われる
間は中立状態となるので正常な走行が不可能になる。
めに創出されたものであり、本発明の目的は、2個のワ
ンウェイクラッチが適用されて前進4速の変速段を具現
するパワートレインにおいて、1⇔2、3⇔4、4⇔2
変速時にワンウェイクラッチの長所を最大限用いること
により変速衝撃を最小化することができるようにした車
両用自動変速機の油圧制御システムを提供することにあ
る。
の本発明の車両用自動変速機の油圧制御システムは、前
進1、2、3速でワンウェイクラッチを介して動力を伝
達する第1クラッチと、このワンウェイクラッチの作動
を中断させてエンジンブレーキ作動を行う第4クラッチ
と、前進2、4速で作動する第2ブレーキと、前進3、
4速で動力を伝達する第2クラッチと、前進1速でワン
ウェイクラッチの作動を中断させてエンジンブレーキ作
動を行うと同時に“ロー(L)”、“後進(R)”段で
作動する第1ブレーキと、後進時に作動する第3クラッ
チとを有する自動変速機用パワートレインを制御するた
めの車両用自動変速機の油圧制御システムにおいて、前
記第2クラッチと第1ブレーキとは、第1ソレノイドバ
ルブによって制御された油圧がスイッチバルブのスイッ
チング作用により供給されて解除され、前記第2ブレー
キは、第2ソレノイドバルブによって制御された油圧に
より直接制御され、前記第4クラッチは、第3ソレノイ
ドバルブによって制御された油圧により直接制御される
ことを特徴とする。
ジ圧によって制御されるように構成されていることを特
徴とする。
バルブによってライン圧が供給されるように連結されて
いることを特徴とする。
ライン圧を第4クラッチに供給する流路が形成され、他
側に第4クラッチに供給された油圧を排出させる流路が
形成され、第3ソレノイドバルブによる制御圧とその反
対側に供給される第3圧力制御バルブの出力圧である制
御圧とによって制御されることを特徴とする。
フバルブによって作動が制御される流路が構成されてい
ることを特徴とする。
に前記第2圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブ
レーキに供給する流路が形成され、他側に前記第2ブレ
ーキに供給された油圧を排出させる流路が形成され、第
1ブレーキと第2、第4クラッチ圧である制御圧とその
反対側に供給される“ドライブ(D)”レンジ圧である
制御圧とによって制御されるように構成されていること
を特徴とする。
圧力制御バルブから油圧の供給を受け、前記第2ソレノ
イドバルブによる制御圧とその反対側に供給される第2
圧力制御バルブの出力圧である制御圧とによって制御さ
れることを特徴とする。
が作動する時に同時に作動しないようにフェイルセーフ
バルブによって作動圧が解除されることを特徴とする。
御バルブから油圧の供給を受け、この第1圧力制御バル
ブは、一側にマニュアルバルブから供給される“D”レ
ンジ圧をスイッチバルブに供給する流路が形成され、他
側にスイッチバルブに供給された油圧を排出させる流路
が形成され、第1ソレノイドバルブによる制御圧とその
反対側に供給される第1圧力制御バルブの出力圧である
制御圧とによって制御されるように構成されていること
を特徴とする。
記第1圧力制御バルブから供給される油圧を第2クラッ
チに供給する流路と第1ブレーキに供給された油圧を排
出させる流路とが形成され、他側に前記第1圧力制御バ
ルブから供給される油圧を第1ブレーキに供給する流路
と第2クラッチに供給された油圧を排出させる流路とが
形成され、弾性部材とこの弾性部材の反対側に供給され
る“L”レンジ圧である制御圧によって制御されること
を特徴とする。
施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
油圧制御システムであって、変速段と関連のある変速制
御部分、つまりマニュアルバルブ100から各摩擦要素
(C1)、(C2)、(C3)、(C4)、(B1)、
(B2)に至る油圧回路のみを示している。
システムに適用されるマニュアルバルブ100は、
“R”レンジではRポートを介してライン圧を供給し、
“N”レンジではP、N、D、3、2、Lポートにライ
ン圧を供給し、“D”レンジではD、3、2、Lポート
にライン圧を供給する構造を有するものが用いられてい
る。このようなマニュアルバルブは様々な変形が可能で
あるため、本発明では特定しない。
第1クラッチ(C1)は前進1、2、3速で作動し、第
2クラッチ(C2)は前進3、4速で作動し、第3クラ
ッチ(C3)は“R”レンジで作動し、第4クラッチ
(C4)は“P”、“R”、“N”、“L”レンジで作
動すると同時に前進1、2、3速では運転条件に応じて
作動し、第1ブレーキ(B1)は“P”、“R”、
“N”、“L”レンジで作動し、第2ブレーキ(B2)
は前進2、4速で作動して変速が行われる(図2の摩擦
要素の作動表参照)。
ブ100から直接“D”レンジ圧の供給を受け、第2ク
ラッチ(C2)及び第1ブレーキ(B1)は、第1ソレ
ノイドバルブ(S1)によって制御される第1圧力制御
バルブ102の出力圧を共有し、第1圧力制御バルブ1
02の出力圧は、スイッチバルブ104により切換えら
れて第2クラッチ(C2)と第1ブレーキ(B1)とに
選択的に供給されるように連結されている。
ンジ時にスイッチバルブ104との間にシャトルバルブ
106を介して第3クラッチ(C3)に供給される
“R”レンジ圧の供給を受けることができるように連結
されている。
バルブ(S2)によって制御される第2圧力制御バルブ
108の出力圧の供給を受け、この第2圧力制御バルブ
108との間にはフェイルセーフバルブ110が介在
し、第4クラッチ(C4)は、第3ソレノイドバルブ
(S3)によって制御される第3圧力制御バルブ112
からライン圧の供給を直接受けることができるように連
結されている。前記各々のソレノイドバルブは、例えば
VF(Variable Force)ソレノイドを用
いることができる。前記VFソレノイドバルブには、精
密な制御が可能であるという利点がある。
用いて実質的に図1に示したようなパワートレインを制
御することができる様々な油圧回路図のうちの一実施の
形態による油圧回路図のみを示している。
側がマニュアルバルブ100と連結されていてライン圧
の供給を受けることができ、出口ポート側はスイッチバ
ルブ104の入口ポート側と連結されていてスイッチバ
ルブ104と連結された第1ブレーキ(B1)又は第2
クラッチ(C2)に制御圧を供給することができる連結
構造を有している。
レノイドバルブ(S1)によって制御された油圧と出力
側ポートに連結される制御圧とによってライン圧を制御
することができる。
(C2)に供給された油圧と第1ブレーキ(B1)に供
給された油圧とを排出させるポートを備えており、弾性
部材114と弾性部材114の弾性力に抵抗する制御油
圧が“L”レンジ圧から供給されるように連結された構
成を有している。
はマニュアルバルブから直接油圧が第1ブレーキ(B
1)に供給されるので、“L”レンジでこの第1ブレー
キを制御するために用いられる。
トがマニュアルバルブ100から供給される“D”レン
ジ圧の供給を受けることができ、出口側ポートはフェイ
ルセーフバルブ110に油圧を供給する構造を有してい
る。フェイルセーフバルブ110は、第2ブレーキ(B
2)に直接制御圧を供給することができる構成を有して
いる。
バルブ(S2)によって制御された油圧とその反対側に
供給される第2圧力制御バルブ108の出力圧である制
御圧とによって制御されるように構成されている。
レーキ(B2)に供給された油圧を排出させるポートが
形成され、第1ブレーキ(B1)に供給される油圧と第
2、第4クラッチ(C2)(C4)圧である制御圧とそ
の反対側に供給される“D”レンジ圧である制御圧とに
よって制御されるように構成されている。
ーキ(B2)と第1ブレーキ(B1)とが同時に作動し
なくなったり、第2クラッチ(C2)と第4クラッチ
(C4)とが共に作動する場合に、第2ブレーキ(B
2)の作動を中止させるためのものである。
ン圧を第4クラッチ(C4)に供給する流路が形成さ
れ、他側に第4クラッチ(C4)に供給された油圧を排
出させる流路が形成され、第3ソレノイドバルブ(S
3)によって制御された油圧とその反対側に供給される
第3圧力制御バルブ112の出力圧である制御圧とによ
って制御されるように構成されている。
(S1)(S2)(S3)は、トランスミッション制御
ユニットによって図5に示すように制御される。
は、各ソレノイドバルブが図5に示したように制御する
ことにより、各々の摩擦要素は図2に示したように作動
する。つまり、第1クラッチ(C1)は第1、2、3速
でマニュアルバルブ100から“D”レンジ圧の供給を
受け、第2クラッチ(C2)は第3、4速で第1圧力制
御バルブ102とスイッチバルブ104とを介して油圧
の供給を受け、第3クラッチ(C3)は“R”レンジ時
にマニュアルバルブ100から“R”レンジ圧の供給を
直接受ける。
の変速段で作動することができ、特にワンウェイクラッ
チの機能(作動)を中断させてエンジンブレーキを掛け
る必要がある場合に作動させることができる。
レンジ時にはマニュアルバルブ100から油圧の供給を
直接受け、“L”レンジ時には第1圧力制御バルブ10
2とスイッチバルブ104とを介して油圧の供給を受け
る。第2ブレーキ(B2)は、2速で第2圧力制御バル
ブ108とフェイルセーフバルブ110とを介して油圧
の供給を受ける。
である。
るので全ての摩擦要素を解除しておいてもよいが、
“R”又は“D”レンジにマニュアルシフトされること
を考慮して第4クラッチ(C4)を作動させることが望
ましい。
のために第3クラッチ(C3)と第1ブレーキ(B1)
とを作動させて、他の変速段を考慮して第4クラッチ
(C4)を作動させることが望ましい。
るので全ての作動要素を解除しておいても良いが、
“R”又は“D”レンジにマニュアルシフトされること
を考慮して第4クラッチ(C4)を作動させることが望
ましい。
ラッチ(F2)と第1ワンウェイクラッチ(F1)とに
よって第1リングギヤ14と第2遊星キャリア18とが
反力要素として作動して1速を維持するので、エンジン
ブレーキはかからない。このような状態では第4クラッ
チ(C4)が作用してもエンジンブレーキはかからな
い。
1)、第2ブレーキ(B2)及び第2ワンウェイクラッ
チ(F2)によって2速に変速が維持されるので、第2
ワンウェイクラッチ(F2)によってはエンジンブレー
キがかからない。しかし、第4クラッチ(C4)を作動
させれば、エンジンブレーキが作動する。
1)と第2クラッチ(C2)とによって3速が維持さ
れ、第2ワンウェイクラッチ(F2)によってはエンジ
ンブレーキがかからないが、第4クラッチ(C4)を作
動させればエンジンブレーキがかかる。
2)と第2ブレーキ(B2)とによって4速が維持され
エンジンブレーキもかかるが、第1クラッチ(C1)は
第2ワンウェイクラッチ(F2)によってその機能を果
すことができない状態となる。
(C1)、第2ワンウェイクラッチ(F2)、第4クラ
ッチ(C4)及び第1ワンウェイクラッチ(F1)、第
1ブレーキ(B1)によって1速が維持されるのでエン
ジンブレーキがかかる。この時、第4クラッチ(C4)
により第2ワンウェイクラッチ(F2)はその機能を果
すことができなくなり、第1ブレーキ(B1)により第
1ワンウェイクラッチ(F1)もその機能を果すことが
できない状態となる。
変速機の油圧制御システムは、第1クラッチ及び第3ク
ラッチを除いた全ての摩擦要素に独立的なソレノイドバ
ルブの制御によって油圧を供給することができるように
するので、精巧な変速制御が可能になり、変速衝撃も発
生しなくなるという効果がある。
いるパワートレインでは、第2クラッチ及び第2ブレー
キを独立的に制御することによって2⇔3変速時に精巧
な制御が可能になり、エンジンブレーキのための第4ク
ラッチにライン圧を直接供給せずに制御圧を供給するこ
とによって変速衝撃を最小化することができる。
4クラッチ、第2クラッチ及び第2ブレーキを効果的に
制御することにより、ワンウェイクラッチの効果を最大
限利用することができる効果がある。
テムによって制御されるパワートレインの一例を示した
構成図である。
作動表である。
テムの概念図である。
の油圧制御システムの回路図である。
である。
構成図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 前進1、2、3速でワンウェイクラッチ
を介して動力を伝達する第1クラッチと、このワンウェ
イクラッチの作動を中断させてエンジンブレーキ作動を
行う第4クラッチと、前進2、4速で作動する第2ブレ
ーキと、前進3、4速で動力を伝達する第2クラッチ
と、前進1速でワンウェイクラッチの作動を中断させて
エンジンブレーキ作動を行うと同時に“ロー(L)”、
“後進(R)”段で作動する第1ブレーキと、後進時に
作動する第3クラッチとを有する自動変速機用パワート
レインを制御するための車両用自動変速機の油圧制御シ
ステムにおいて、 前記第2クラッチと第1ブレーキとは、第1ソレノイド
バルブによって制御された油圧がスイッチバルブのスイ
ッチング作用により供給されて解除され、前記第2ブレ
ーキは、第2ソレノイドバルブによって制御された油圧
により直接制御され、 前記第4クラッチは、第3ソレノイドバルブによって制
御された油圧により直接制御されることを特徴とする車
両用自動変速機の油圧制御システム。 - 【請求項2】 前記スイッチバルブは、“L”レンジ圧
によって制御されるように構成されていることを特徴と
する請求項1に記載の車両用自動変速機の油圧制御シス
テム。 - 【請求項3】 前記第4クラッチは、第3圧力制御バル
ブによってライン圧が供給されるように連結されている
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機の
油圧制御システム。 - 【請求項4】 前記第3圧力制御バルブは、一側にライ
ン圧を第4クラッチに供給する流路が形成され、他側に
第4クラッチに供給された油圧を排出させる流路が形成
され、 第3ソレノイドバルブによる制御圧とその反対側に供給
される第3圧力制御バルブの出力圧である制御圧とによ
って制御されることを特徴とする請求項3に記載の車両
用自動変速機の油圧制御システム。 - 【請求項5】 前記第2ブレーキは、フェイルセーフバ
ルブによって作動が制御される流路が構成されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機の油
圧制御システム。 - 【請求項6】 前記フェイルセーフバルブは、一側に前
記第2圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレー
キに供給する流路が形成され、他側に前記第2ブレーキ
に供給された油圧を排出させる流路が形成され、第1ブ
レーキと第2、第4クラッチ圧である制御圧とその反対
側に供給される“ドライブ(D)”レンジ圧である制御
圧とによって制御されるように構成されていることを特
徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御
システム。 - 【請求項7】 前記フェイルセーフバルブは、第2圧力
制御バルブから油圧の供給を受け、前記第2ソレノイド
バルブによる制御圧とその反対側に供給される第2圧力
制御バルブの出力圧である制御圧とによって制御される
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の
油圧制御システム。 - 【請求項8】 前記第2ブレーキは、第1ブレーキが作
動する時に同時に作動しないようにフェイルセーフバル
ブによって作動圧が解除されることを特徴とする請求項
1に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 - 【請求項9】 前記スイッチバルブは、第1圧力制御バ
ルブから油圧の供給を受け、この第1圧力制御バルブ
は、一側にマニュアルバルブから供給される“D”レン
ジ圧をスイッチバルブに供給する流路が形成され、他側
にスイッチバルブに供給された油圧を排出させる流路が
形成され、 第1ソレノイドバルブによる制御圧とその反対側に供給
される第1圧力制御バルブの出力圧である制御圧とによ
って制御されるように構成されていることを特徴とする
請求項1に記載の車両用自動変速機の油圧制御システ
ム。 - 【請求項10】 前記スイッチバルブは、一側に前記第
1圧力制御バルブから供給される油圧を第2クラッチに
供給する流路と第1ブレーキに供給された油圧を排出さ
せる流路とが形成され、他側に前記第1圧力制御バルブ
から供給される油圧を第1ブレーキに供給する流路と第
2クラッチに供給された油圧を排出させる流路とが形成
され、 弾性部材とこの弾性部材の反対側に供給される“L”レ
ンジ圧である制御圧によって制御されることを特徴とす
る請求項1に記載の車両用自動変速機の油圧制御システ
ム。
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