JP2002213129A - 引戸用施解錠装置 - Google Patents

引戸用施解錠装置

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JP2002213129A JP2001009176A JP2001009176A JP2002213129A JP 2002213129 A JP2002213129 A JP 2002213129A JP 2001009176 A JP2001009176 A JP 2001009176A JP 2001009176 A JP2001009176 A JP 2001009176A JP 2002213129 A JP2002213129 A JP 2002213129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストライク板とカマ鉤とをガタツキなく係合
させることができるとともに、これらの係合部分を隠蔽
可能とし、かつ、引戸と縦枠とのチリを小さくする。 【解決手段】 引戸用施解錠装置1において、スライダ
37に形成された階段状の係止段部51と、スライダ3
7の後退に伴って係止段部51に段階的に係止するロッ
ク板55と、カマ鉤15に形成され錠本体Bの側板39
に固定された固定ピン71に係合してカマ鉤15を回動
かつ直線移動可能に支持する長穴69と、カマ鉤15に
設けられスライダ37に係合してスライダ37の進退に
応じてカマ鉤15を従動させる連動ピン73と、錠本体
Bの側板39に形成され連動ピン73を内側に係合する
ことでスライダ37に従動するカマ鉤15を回転させて
フロント板31から突出させた後直線移動させて錠本体
B内に引き込むように移動規制する本体案内孔75とを
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引戸を閉めると自
動的にカマ鉤が出て施錠状態となる引戸用施解錠装置に
関し、さらに詳しくは、ストライク板とカマ鉤との引戸
開閉方向のガタツキをなくす改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば引戸用施解錠装置には、引戸を閉
めることにより、引戸に設けられた錠本体からカマ鉤を
自動的に突出させ、このカマ鉤を引戸の縦框が当接する
縦枠に設けた引戸用ストライク板に係合させることで、
引戸を開放不能に施錠するものがある。
【0003】この種の引戸用施解錠装置は、錠本体の内
部にスライド自在なスライダを設け、このスライダの先
端部を錠本体のフロント板から突出させてある。錠本体
にはこのスライダの後退に従動して回動され、フロント
板から突出されるカマ鉤が揺動自在に設けられている。
【0004】従って、引戸が閉められ、錠本体のフロン
ト板から突出されたスライダの先端部がストライク板に
当接すると、スライダが錠本体の内部へ後退する方向に
スライドされ、これに従動して錠本体のフロント板から
カマ鉤が回動されて突出されることになる。引戸用施解
錠装置は、このカマ鉤を、ストライク板のカマ進入穴に
係合することで、引戸を開放不能に仮締めすることがで
きた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の引戸用施解錠装置は、引戸を閉めることによ
り、錠本体のフロント板から突出させたスライダを後退
させ、このスライダの後退に連動させてカマ鉤を回動さ
せるのみでストライク板に係合させていたため、フロン
ト板から突出されるカマ鉤と、ストライク板との相対位
置を正確に合わせる必要があった。
【0006】すなわち、フロント板からのカマ鉤の突出
長がストライク板までの距離より小さい場合には、スト
ライク板へのカマ鉤の係合が不能になる。逆に、フロン
ト板からのカマ鉤の突出長がストライク板までの距離よ
り大きい場合には、カマ鉤とストライク板との係合は可
能になるものの、ストライク板とカマ鉤との間にガタツ
キ、換言すれば、縦枠と引戸との間に隙間、所謂チリ寸
法が大きく生じた。
【0007】また、錠本体から突出させたままのカマ鉤
を、ストライク板に係合させる従来構造では、縦枠と引
戸との間に隙間が生じている場合、この隙間からストラ
イク板とカマ鉤との係合部が視認可能となり、防犯性能
を低下させるおそれがあった。
【0008】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、ストライク板とカマ鉤とをガタツキなく係合させる
ことができ、しかも、縦枠と引戸との間に隙間(チリ)
を小さくしストライク板とカマ鉤との係合部が略隠蔽可
能になる引戸用施解錠装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。この発明の請求項1記載の引戸用施解錠装
置1は、錠本体Bのフロント板31から突出させたスラ
イダ37の先端部47を、引戸5の閉鎖とともにストラ
イク板Aに当接することで錠本体内に後退させ、該スラ
イダ37の後退に連動させて前記フロント板31から突
出させたカマ鉤15を、前記ストライク板Aのカマ進入
穴25に係合させる引戸用施解錠装置1において、前記
スライダ37に形成された階段状の係止段部51と、前
記錠本体Bに揺動自在に設けられ前記スライダ37の後
退に伴って前記係止段部51に段階的に係止して該スラ
イダ37の前進を阻止するロック板55と、前記カマ鉤
15に形成され前記錠本体Bの側板39に固定された固
定ピン71に係合して前記カマ鉤15を回動かつ直線移
動可能に支持する長穴69と、前記カマ鉤15に設けら
れ前記スライダ37に係合して前記スライダ37の進退
に応じて該カマ鉤15を従動させる連動ピン73と、連
続する曲部75aと直線部75bとを有して前記錠本体
Bの側板39に形成され、前記連動ピン73を摺動自在
に係合することで前記スライダ37に従動する前記カマ
鉤15を回転させて前記フロント板31から突出させた
後に直線移動させて前記錠本体B内に引き込むように移
動規制する本体案内孔75と、を具備したことを特徴と
する。
【0010】この引戸用施解錠装置1では、スライダ3
7が後退されると、スライダ37の係止段部51にロッ
ク板55が段階的に係止され、スライダ37の前進が阻
止されて行く。つまり、後退されればされる程スライダ
37が深い後退位置でロックされる。一方、カマ鉤15
は、長穴69を介して固定ピン71に係合され、回動か
つ直線移動可能に支持される。このカマ鉤15は、連動
ピン73を介してスライダ37の進退に従動されるよう
になっている。そして、この連動ピン73は、曲部75
aと直線部75bとからなる本体案内孔75に係合さ
れ、スライダ37の後退に伴って曲部75aから直線部
75bへと移動される。従って、スライダ37が後退さ
れると、先ず、連動ピン73が曲部75aを移動するこ
とで、カマ鉤15が回転されてストライク板Aに係合さ
れ、その後、さらにスライダ37が後退されると、連動
ピン73が直線部75Bを移動して、カマ鉤15が錠本
体内に引き込まれるように直線移動される。この際、ス
ライダ37は、上記ロック板55によって前進が段階的
に阻止されて行く。これにより、ストライク板Aに係合
した状態のカマ鉤15が錠本体B内に段階的に引き寄せ
可能になる。
【0011】請求項2記載の引戸用施解錠装置1は、前
記ストライク板Aに、前記カマ鉤15の係合するカマ係
合金具9が該ストライク板Aよりも突出して設けられ、
前記スライダ37が該カマ係合金具9に当接して該カマ
係合金具9とともに前記錠本体Bに押し込まれることを
特徴とする。
【0012】この引戸用施解錠装置1では、カマ係合金
具9がストライク板Aから突出され、引戸5が閉められ
ると、カマ係合金具9がスライダ37に当接し、さらに
引戸5が閉められると、スライダ37がカマ係合金具9
に押圧されて、カマ係合金具9とともに錠本体Bに押し
込まれる。従って、カマ鉤15とカマ係合金具9とが錠
本体Bに進入することになり、縦枠と引戸との間に隙間
(チリ)が小さくなって、カマ係合金具9とカマ鉤15
との係合部が錠本体B内で隠蔽され、防犯性が高められ
ることになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る引戸用施解錠
装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図1は本発明に係る引戸用施解錠装置の外観斜視
図、図2は図1に示した引戸用施解錠装置の内部側面
図、図3は図1に示した引戸用施解錠装置の施錠状態の
内部側面図、図4はカマ鉤が引き寄せられた引戸用施解
錠装置の内部側面図である。
【0014】本実施の形態による引戸用施解錠装置1
は、縦枠3に設けられる引戸用ストライク板Aと、引戸
5に内設される錠本体Bとに大別して構成される。
【0015】ストライク板Aは、トロヨケ7と、カマ係
合金具9と、化粧板11とから構成される。ストライク
板Aは、引戸5の縦框13が当接する縦枠3に取り付け
られ、引戸5に内蔵された錠本体Bから突出するカマ鉤
15にカマ係合金具9が係合される。
【0016】トロヨケ7は、一側面の開口した箱状の凹
部17を有している。凹部17の上下の開口縁部には鍔
部19が延出形成され、鍔部19にはネジ穴が形成され
ている。トロヨケ7は、凹部17が縦枠3に凹設され、
鍔部19が縦枠3の戸当たり面に平行になるように取り
付けられる。また、凹部17の対向する一対の側壁には
ネジ挿通穴が穿設され、このネジ挿通穴にはカマ係合金
具9を固定するための金具固定ネジ21が挿通される。
【0017】カマ係合金具9は、長板を平行に対面させ
た一対の脚部22を有している。脚部22は、長手方向
の寸法が、凹部17の上下方向の内寸と略同一長に形成
される。また、脚部22は、下端部が凹部17の幅方向
の内寸と略同等に形成される一方、上端部がそれより狭
い幅で形成されている。脚部22の板幅は、凹部17の
深さ方向の内寸と略同等に形成される。
【0018】脚部22の上端部には略U字状に屈曲され
た掛合部23が架橋される。つまり、一対の脚部22
は、この掛合部23によって一体に連結されている。従
って、カマ係合金具9は、脚部22が凹部17に収容さ
れた状態で、掛合部23のみが凹部17から突出するよ
うになっている。
【0019】それぞれの脚部22の下端部にはネジ穴が
形成されている。このネジ穴には凹部17に挿通された
金具固定ネジ21が螺合される。従って、トロヨケ7と
カマ係合金具9とは、この金具固定ネジ21によって一
体固定される。
【0020】化粧板11には、カマ係合金具9の掛合部
23を貫通させかつ引戸5の縦框13から突出されるカ
マ鉤15を凹部17へ進入させるためのカマ進入穴25
が形成されている。カマ進入穴25は、略上半部が、カ
マ係合金具9の掛合部23の幅と略同一に形成され、略
下半部が、カマ鉤15の厚みと略同一に形成されてい
る。つまり、カマ鉤15は、このカマ進入穴25の下半
部から先端が凹部17内に進入した後、掛合部23の背
面に係合するようになっている。
【0021】カマ進入穴25の下半部の対向する一対の
縁部には、凹部17内の方向に向けて折り曲げられた折
曲部27がそれぞれ形成されている。この折曲部27
は、凹部17に収容された脚部22間に突出され、凹部
17の内壁とで脚部22をそれぞれ挟むように配置され
る。
【0022】化粧板11には上下一対の取付穴が穿設さ
れている。化粧板11は、この取付穴に挿通された化粧
板固定ネジ29をトロヨケ7及び縦枠3に挿着し螺合さ
せることで、縦枠3に略面一に固定される。カマ係合金
具9は、上記の金具固定ネジ21と化粧板11とで、ト
ロヨケ7の凹部17からの脱落が二重に阻止されてい
る。なお、図2に示すように、縦枠3に取り付けられた
状態で、カマ係合金具9の掛合部23が化粧板11の表
面よりも突出する。
【0023】一方、錠本体Bは、引戸5の端部に内設さ
れる。錠本体Bにはフロント板31が取り付けられ、フ
ロント板31は縦框13と面一となるようにフロント板
固定ネジ33によって取り付けられている。このフロン
ト板31にはカマ鉤15及び後述のトリガー部47を突
出させるための開口部35が穿設されている。
【0024】錠本体Bの内部には、スライダ37が、引
戸5の開閉方向と同方向にスライド自在に設けられてい
る。スライダ37は、錠本体Bの側板39に形成された
第一ガイド穴41、第二ガイド穴43、第三ガイド穴4
5によってスライド自在に側板39に支持される。
【0025】スライダ37の先端部は、トリガー部47
となり、上記したフロント板31の開口部35から突出
可能となっている。スライダ37と錠本体Bの後壁との
間にはスライダ付勢バネ49が設けられ、スライダ付勢
バネ49はトリガー部47を突出させる方向にスライダ
37を付勢している。
【0026】このスライダ37の上縁には、スライダ3
7の先端方向に向かって下り傾斜となる階段状の係止段
部51が形成されている。本実施の形態における係止段
部51は、四つの段部51a,51b,51c,51d
からなる。
【0027】錠本体Bの内部には側板39に固定された
軸53を中心に回動自在となったロック板55が設けら
れている。ロック板55の回動先端には係止爪57と、
解除爪59が形成されている。ロック板55は、ロック
板付勢バネ61によって係止爪57がスライダ37の上
縁51eに当接する方向に付勢されている。
【0028】従って、ロック板55は、スライダ37
が、錠本体Bの内部に後退する方向に移動されること
で、係止爪57が係止段部51に段階的に係止するよう
になっている。つまり、スライダ37は、スライダ付勢
バネ49の付勢力に抗して錠本体B内に押し込められる
ことで、ロック板55の係止爪57が下方の段部51
a,51b,51c,51dへと順次に係止して行き、
前進方向の復帰が阻止されるようになっている。
【0029】錠本体Bの内部には操作スライダ63が上
下方向にスライド自在に設けられ、操作スライダ63は
上下に長い係合穴65をロック板55の解除爪59に係
合させている。操作スライダ63は、側板39に形成さ
れた上下方向に長い第四ガイド穴67によって上下方向
に移動自在に支持される。
【0030】この操作スライダ63は、引戸5の表面に
表出される図示しない操作部、例えばスライドレバーや
揺動レバー等に連動連結され、この操作部を操作するこ
とにより、上下方向に摺動されるようになっている。ま
た、操作スライダ63は、位置保持バネ68によって上
端または下端の一方に付勢されるようになっており、す
なわち、操作スライダ63が解錠位置となる上端位置、
及び施錠位置となる下端位置にて停止できるようになっ
ている。
【0031】従って、操作スライダ63が上端位置にあ
るときは、ロック板55が上方位置となって係止爪57
と係止段部51とが係合しない状態を保ち、また、操作
スライダ63が下端位置にあるとき、係止段部51に係
止爪57を係止したロック板55は、操作スライダ63
が上方へ摺動操作されることにより、係止爪57が係止
段部51から上方に外され、スライダ37との係止が解
除されるようになっている。ロック板55による係止が
解除されたスライダ37は、スライダ付勢バネ49の付
勢力によって再びフロント板31から突出されることに
なる。
【0032】錠本体Bの内部には、スライダ37の下方
に、上記したカマ鉤15が設けられている。カマ鉤15
には長穴69が穿設され、カマ鉤15はこの長穴69
に、側板39に固定された固定ピン71が挿通されるこ
とで、回動かつ直線移動可能に側板39に支持されてい
る。
【0033】カマ鉤15には連動ピン73が設けられて
いる。この連動ピン73は、スライダ37の下縁に形成
された連動凹部37aに係合されている。カマ鉤15
は、連動ピン73を連動凹部37aに係合させること
で、スライダ37の進退に従動するようになっている。
【0034】錠本体Bの側板39には、略円弧状の曲部
75aと直線部75bとが連続して形成される本体案内
孔75が形成されている。この本体案内孔75には上記
した連動ピン73が係合されている。すなわち、連動ピ
ン73は、スライダ37の進退によってカマ鉤15を従
動させるとともに、この本体案内孔75に沿って移動さ
れる。
【0035】カマ鉤15は、連動ピン73が、曲部75
aを移動する際、固定ピン71を中心に図中時計回り方
向に約90°回動され、先端爪15aがフロント板31
から突出される。また、カマ鉤15は、連動ピン73が
直線部75bを移動する際、固定ピン71に対して長穴
69の長手方向に移動され、錠本体Bの内部に引き込ま
れるように移動される。
【0036】次に、このように構成される引戸用施解錠
装置1の作用を説明する。図5は未施錠状態の錠本体の
内部側面図、図6はカマ鉤回動途中における錠本体の内
部側面図、図7はカマ鉤係合完了状態の錠本体の内部側
面図、図8はカマ鉤が引き寄せられた状態の錠本体の内
部側面図である。
【0037】図5に示すように、引戸5の未閉鎖時に
は、スライダ付勢バネ49の付勢力によって、スライダ
37が図中左側に付勢され、フロント板31からトリガ
ー部47が突出された状態となる。一方、図1に示すよ
うに、ストライク板Aからは、トリガー部47に対応す
る位置で、カマ係合金具9の掛合部23が突出されてい
る。
【0038】この状態で、カマ鉤15は、連動ピン73
が曲部75aの図中左端に位置しており、錠本体Bの内
部に収容状態となる。
【0039】引戸5が閉鎖方向へ移動されると、トリガ
ー部47がカマ係合金具9の掛合部23に当接する。
【0040】さらに引戸5が閉鎖方向へ移動されると、
トリガー部47が掛合部23に押圧され、図6に示すよ
うに、スライダ37がスライダ付勢バネ49に抗して錠
本体Bの内側に後退される。
【0041】スライダ37が後退されると、スライダ3
7の連動凹部37aに係合されたカマ鉤15の連動ピン
73が曲部75aに沿って移動され、カマ鉤15が固定
ピン71を中心に図中時計回り方向に回動される。スラ
イダ37がさらに後退され、図7に示すように、連動ピ
ン73が曲部75aの右端に到達すると、カマ鉤15が
水平状態となる。
【0042】これにより、図3に示すように、カマ鉤1
5は、先端爪15aを掛合部23の背面に係合させた状
態となる。
【0043】この状態で、操作スライダ63を下方にス
ライド移動させる操作を行うと、ロック板55が、ロッ
ク板付勢バネ61の付勢力により、図中時計回り方向に
回動され、係止爪57が段部51(段部51a)に係止
される。これによって、スライダ37は、前進方向の移
動が阻止される。
【0044】また、スライダ37に、連動ピン73を介
して従動するカマ鉤15も、図中反時計回り方向への回
動が阻止されることになる。すなわち、引戸5は、カマ
鉤15を介してストライク板Aに施錠されることにな
る。
【0045】図8に示すように、この状態から、さらに
引戸5が閉鎖方向へ移動可能であり、この移動によっ
て、スライダ37がカマ係合金具9の掛合部23によっ
てさらに錠本体Bの内部へ押し込まれることになる。す
ると、スライダ37の係止段部51が右方へ移動するた
め、ロック板55は、係止爪57を順次下方の段部51
b,51c,51dへと係止して行く。
【0046】このスライダ37の右方への移動に伴っ
て、カマ鉤15は、連動ピン73が本体案内孔75の直
線部75bに沿って移動されるとともに、固定ピン71
に対して長穴69の長手方向へ水平移動され、図4に示
すように、錠本体Bの内部へと引き込まれることにな
る。
【0047】一方、カマ係合金具9とカマ鉤15との係
合を解除するには、操作スライダ63を上方へと移動さ
せる。操作スライダ63が上方へ移動されると、係合穴
65に係合された解除爪59を介してロック板55が図
中反時計回りに回動され、これにより係止爪57が係止
段部51から外されることになる。従って、スライダ3
7は、スライダ付勢バネ49の付勢力により、トリガー
部47を突出させる方向に移動される。
【0048】同時に、連動凹部37aに係合した連動ピ
ン73が、曲部75aの左方に移動され、カマ鉤15が
反時計回りに回動され、カマ係合金具9との係合が解除
されて、図5に示すように、錠本体Bの内部に再び収容
される。これにより、ストライク板Aと錠本体Bとの施
錠が解除され、引戸5が再び開放可能となる。
【0049】このように、上記の引戸用施解錠装置1に
よれば、スライダ37が後退されると、スライダ37の
係止段部51にロック板55が段階的に係止され、スラ
イダ37の前進が阻止されて行く。つまり、後退されれ
ばされる程スライダ37が深い後退位置でのロック状態
となる。一方、カマ鉤15は、長穴69を介して固定ピ
ン71に支持されるとともに、連動ピン73を介してス
ライダ37の進退に従動されるようになっている。ま
た、連動ピン73は、本体案内孔75の曲部75aと直
線部75bとに沿って移動されるようになっている。従
って、連動ピン73が曲部75aを移動することで、カ
マ鉤15が回転されてストライク板Aに係合され、その
後、さらにスライダ37が後退されると、連動ピン73
が直線部75bを移動して、カマ鉤15が錠本体内に引
き込まれるように直線移動される。この際、スライダ3
7は、上記ロック板55によって前進が阻止されて行
く。
【0050】これにより、ストライク板Aに係合したカ
マ鉤15を、錠本体内に引き寄せることができ、ストラ
イク板Aとカマ鉤15とのガタツキをなくすことがで
き、そして、縦枠3と引戸5との間の隙間(チリ)を小
さくすることが可能となる。すなわち、縦枠3と引戸5
の縦框13との間隔を予めに設定するための微調整作業
を不要とすることができ、このような調整作業をするこ
となく、引戸5を閉鎖操作するのみでチリを小さくする
ことが可能となる。
【0051】また、カマ係合金具9の掛合部23がスト
ライク板A表面から突出され、引戸5が閉められると、
カマ係合金具9がスライダ37に当接し、さらに引戸5
が閉められると、スライダ37がカマ係合金具9に押圧
されて、カマ係合金具9とともに錠本体Bに押し込まれ
るので、カマ係合金具9とカマ鉤15との係合部が錠本
体Bの内部で隠蔽されることとなり、防犯性を高めるこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る引戸用施解錠装置によれば、スライダの係止段部にロ
ック板を段階的に係止し、カマ鉤の長穴を固定ピンに係
合してカマ鉤を回動かつ直線移動可能に支持し、スライ
ダに従動させるカマ鉤の連動ピンを曲部と直線部とから
なる本体案内孔に係合したので、スライダに従動させて
カマ鉤をストライク板に係合させた後、さらに引戸を閉
める方向に移動させることで、スライダの後退に従動さ
せてカマ鉤を錠本体内に引き込むように直線移動させる
ことができる。この結果、ストライク板に係合した状態
のカマ鉤を錠本体内に引き寄せるができ、ストライク板
とカマ鉤とのガタツキをなくすことができ、そして、縦
枠と引戸との間の隙間(チリ)を小さくすることが可能
となる。
【0053】また、カマ係合金具がストライク板表面か
ら突出される構成とすることで、引戸が閉められると、
カマ係合金具がスライダに当接し、さらに引戸が閉めら
れると、スライダがカマ係合金具に押圧されて、カマ係
合金具とともに錠本体に押し込まれるので、カマ係合金
具とカマ鉤との係合部が錠本体の内部で隠蔽されること
となり、防犯性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る引戸用施解錠装置の外観斜視図で
ある。
【図2】図1に示した引戸用施解錠装置の内部側面図で
ある。
【図3】図1に示した引戸用施解錠装置の施錠状態の内
部側面図である。
【図4】カマ鉤が引き寄せられた引戸用施解錠装置の内
部側面図である。
【図5】未施錠状態の錠本体の内部側面図である。
【図6】カマ鉤回動途中における錠本体の内部側面図で
ある。
【図7】カマ鉤係合完了状態の錠本体の内部側面図であ
る。
【図8】カマ鉤が引き寄せられた状態の錠本体の内部側
面図である。
【符号の説明】
1…引戸用施解錠装置 5…引戸 9…カマ係合金具 15…カマ鉤 15a…先端爪 25…カマ進入穴 31…フロント板 37…スライダ 39…側板 47…先端部(トリガー部) 51…係止段部 55…ロック板 69…長穴 71…固定ピン 73…連動ピン 75…本体案内孔 75a…曲部 75b…直線部 A…ストライク板 B…錠本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 錠本体のフロント板から突出させたスラ
    イダの先端部を、引戸の閉鎖とともにストライク板に当
    接することで錠本体内に後退させ、該スライダの後退に
    連動させて前記フロント板から突出させたカマ鉤を、前
    記ストライク板のカマ進入穴に係合させる引戸用施解錠
    装置において、 前記スライダに形成された階段状の係止段部と、 前記錠本体に揺動自在に設けられ前記スライダの後退に
    伴って前記係止段部に段階的に係止して該スライダの前
    進を阻止するロック板と、 前記カマ鉤に形成され前記錠本体の側板に固定された固
    定ピンに係合して前記カマ鉤を回動かつ直線移動可能に
    支持する長穴と、 前記カマ鉤に設けられ前記スライダに係合して前記スラ
    イダの進退に応じて該カマ鉤を従動させる連動ピンと、 連続する曲部と直線部とを有して前記錠本体の側板に形
    成され、前記連動ピンを摺動自在に係合することで前記
    スライダに従動する前記カマ鉤を回転させて前記フロン
    ト板から突出させた後に直線移動させて前記錠本体内に
    引き込むように移動規制する本体案内孔と、 を具備したことを特徴とする引戸用施解錠装置。
  2. 【請求項2】 前記ストライク板に、前記カマ鉤の係合
    するカマ係合金具が該ストライク板表面よりも突出して
    設けられ、 前記スライダが該カマ係合金具に当接して該カマ係合金
    具とともに前記錠本体に押し込まれることを特徴とする
    請求項1記載の引戸用施解錠装置。
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