JP2002211953A - 封着用ガラス、導電性封着組成物及び気密パッケージ - Google Patents

封着用ガラス、導電性封着組成物及び気密パッケージ

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JP2002211953A
JP2002211953A JP2001000362A JP2001000362A JP2002211953A JP 2002211953 A JP2002211953 A JP 2002211953A JP 2001000362 A JP2001000362 A JP 2001000362A JP 2001000362 A JP2001000362 A JP 2001000362A JP 2002211953 A JP2002211953 A JP 2002211953A
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sealing
temperature
conductive
glass
composition
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Hajime Hikata
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Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、複数回のメタライズ処理を
行うことなく一度の熱処理工程で配線用導電路及び接地
用導電路が形成可能で製造コストを抑えることができ、
また、アルミナ製の絶縁基体が変形することなく導電性
と気密性が得られる封着用ガラス、導電性封着組成物及
び気密パッケージを提供することにある。 【構成】 本発明の封着用ガラスは、封着熱処理工程に
おいて、封着温度より210℃低い温度以下で分相が開
始し、封着温度よりも170℃低い温度以上で分相が終
了し、封着温度が1000℃以下であることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封着用ガラス、導
電性封着組成物及びそれを用いた水晶振動子や個別半導
体等の電子部品用気密パッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水晶振動子や個別半導体は、汚れやほこ
り等により信頼性が低下するため、アルミナ製の気密パ
ッケージによって保護されている。図2に示すように、
この種の気密パッケージ20には、水晶振動子や個別半
導体等の電子部品21を載置する絶縁基体22の載置部
22aから導出し、側面部22bを経由して底面部22
cに達する配線用メタライズ層23や、上面周囲部22
dから側面部22bを経由して底面部22cに達する接
地用メタライズ層24が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、気密パ
ッケージ20では、配線用メタライズ層23や接地用メ
タライズ層24を形成するために、絶縁基体22の載置
部22a、上面周辺部22d、側面部22b及び底面部
22cにおいて、個別にメタライズ処理を行わなければ
ならず、複数回のメタライズ工程が必要で、製造コスト
が高くなるという問題点を有していた。
【0004】本発明の目的は、複数回のメタライズ処理
を行うことなく一度の熱処理工程で配線用導電路及び接
地用導電路が形成可能で製造コストを抑えることがで
き、また、アルミナ製の絶縁基体が変形することなく導
電性と気密性が得られる封着用ガラス、導電性封着組成
物及び気密パッケージを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々検討を
行った結果、本発明の分相する封着ガラスを用いた導電
性封着組成物は、封着温度直前に急激に粘度が低下し、
またアルミナ製の絶縁基体が変形することがなく気密性
と導電性が両立可能であり、それを用いた気密パッケー
ジは、複数回のメタライズ処理を行うことなく一度の熱
処理工程で配線用導電路及び接地用導電路が形成可能で
製造コストを抑えることができることを見出し、本発明
として提案するに至った。
【0006】即ち、本発明の封着用ガラスは、封着熱処
理工程において、封着温度より210℃低い温度以下で
分相が開始し、封着温度よりも170℃低い温度以上で
分相が終了し、封着温度が1000℃以下であることを
特徴とする。
【0007】また、本発明の導電性封着組成物は、導電
性粒子と封着用ガラスを含む導電性封着組成物におい
て、封着用ガラスが、封着熱処理工程において、封着温
度より210℃低い温度以下で分相が開始し、封着温度
よりも170℃低い温度以上で分相が終了し、封着温度
が1000℃以下であることを特徴とする。
【0008】また、本発明の気密パッケージは、上面に
電子部品が載置される載置部を有するとともに、配線用
導電路及び接地用導電路が形成されてなる絶縁基体と、
導電性蓋体とからなる気密パッケージにおいて、配線用
導電路及び接地用導電路が、絶縁基体の上面から内部を
通り底部に達し、上面側と底面側に電極ビスを備え、そ
の電極ビス間に導電粒子と封着用ガラスを含む導電性封
着組成物が充填されてなる気密パッケージであって、封
着用ガラスが、封着熱処理工程において、封着温度より
210℃低い温度以下で分相が開始し、封着温度よりも
170℃低い温度以上で分相が終了し、封着温度が10
00℃以下であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の封着用ガラスは、封着熱
処理工程において、封着温度より210℃低い温度以下
で分相が開始し、封着温度よりも170℃低い温度以上
で分相が終了するため、気密パッケージの気密性と導電
性が損なわれない。すなわち、封着熱処理工程におい
て、封着用ガラスがガラス転移点より70℃高い温度以
下で分相が開始し、封着温度よりも180℃低い温度か
ら封着温度の間で分相が終了することによって、封着温
度直前まで変形を起こさず、封着温度直前に分相が終了
して封着用ガラスの粘度が急激に低下するため、導電性
粒子間の間隙が封着用ガラスで充填され、気密性が損な
われず、また、封着用ガラスが導電性粒子間界面に入り
込むことがないため、導電性が損なわれないからであ
る。
【0010】また、封着温度が1000℃以下であるた
め、気密パッケージのアルミナ製の絶縁基体が変形しな
い。
【0011】尚、封着温度は、平均粒径が8μmの封着
用ガラス粉末を80質量%、平均粒径100μmの銅粒
子を15質量%及び平均粒径50μmのカーボン粒子を
5質量%混合し、プレス成形して円柱状圧粉体を作製
し、加熱して、圧粉体の周縁角部が丸くなり始める温度
とした。
【0012】また、分相開始温度及び分相終了温度は、
温度傾斜炉を用いて求めた。すなわち、長さが20cm
の磁器製ボートに0.8φ×18cmに加工したバルク
状の封着用ガラスを入れ、温度傾斜炉中で0.5時間保
持した後、取り出し、冷却後、封着用ガラスが白濁して
いる最低温度部を分相開始温度、最高温度部を分相終了
温度とした。
【0013】また、上記した封着用ガラスに適した組成
は、質量%で、SiO2 50〜75%、B23 15
〜35%、RO 0.1〜20%(R:Mg、Ca、S
r、Ba)、Na2O 0.5〜10%、K2O 0.1
〜10%、Al23 0〜15%、ZnO 0〜15%
であり、さらに好ましくは、SiO2 55〜70%、
23 20〜30%、RO 0.1〜5%(R:M
g、Ca、Sr、Ba)、Na2O 0.5〜9%、K2
O 0.1〜7%、Al23 0〜15%、ZnO 0
〜15%である。
【0014】すなわち、SiO2はガラスのネットワー
クフォーマーとなる成分で、50%よりも少ないとガラ
スの成型時に失透が発生しやすく、75%よりも多い
と、封着温度が高くなり好ましくない。
【0015】B23は、ガラスのネットワークフォーマ
ーとなる成分で、15%よりも少ないと、封着温度が高
くなり、35%よりも多いと耐候性が悪化する。
【0016】ROは、ガラスの粘度を下げる効果があ
り、0.1よりも少ないと、ガラスの粘度を下げる効果
に乏しく、20%よりも多いと、ガラスの成型時に失透
が発生しやすくなるため好ましくなく、ROのなかで
も、CaOは分相の安定性を向上させることにも効果を
示し、0.1〜8%含有させるとよい。
【0017】Na2OやK2Oは、ガラスの粘度を下げる
効果があり、それぞれ0.5%、0.1%より少ない
と、ガラスの粘度を下げる効果に乏しく、両者とも10
%より多いと、耐水性が低下するため好ましくない。
【0018】Al23やZnOは、ガラスを安定にする
成分で、15%より多くなると封着温度が高くなりすぎ
るため好ましくない。
【0019】上記した成分以外で、人体に対して有害な
成分の鉛、砒素、クロム等の成分は、環境上含まないこ
とが望ましい。
【0020】また、本発明の導電性封着組成物は、導電
性粒子及び封着用ガラスを含み、封着用ガラスが、50
×10-7/℃以下の熱膨張係数を有し、好ましくは、導
電性粒子及び封着用ガラスに加えて40×10-7/℃以
下の熱膨張係数を有する低膨張フィラーを有すると、導
電性封着組成物の熱膨張係数が70×10-7/℃以下に
なりやすく、気密性が損なわれにくく好ましい。すなわ
ち、導電性封着組成物の熱膨張係数が、アルミナ製絶縁
基体の熱膨張係数(70×10-7/℃)よりも大きい
と、導電性封着組成物と絶縁基体との界面にクラックが
発生しやすくなり、気密性が損なわれやすくなるからで
ある。
【0021】導電性粒子は、カーボンや銅、銀等の金属
が使用でき、その形状が鱗片状であると、高価な導電性
粒子の量を少なくできるため経済的であり好ましい。ま
た、導電性粒子の大きさが、10〜500μmである
と、流動性を損なわずに導電性が得られるため好まし
い。
【0022】低膨張フィラーとしては、β−ユークリプ
タイト、ジルコン、コージエライト等の粉末が好適であ
る。また、低膨張フィラーの粒径は、流動性を考慮する
と5〜150μmが適している。
【0023】また、導電性封着組成物は、質量%で、封
着用ガラスを50〜97%、導電性粒子を3〜50%、
低膨張フィラーを0〜30%含有してなると好ましい。
すなわち、封着用ガラスが50%よりも少ないと、気密
性が損なわれ、97%よりも多いと導電性が得られな
い。また、低膨張フィラーが30%よりも多くなると、
導電性や気密性が損なわれるため好ましくない。
【0024】また、本発明の気密パッケージは、上面に
電子部品が載置される載置部を有するとともに、配線用
導電路及び接地用導電路が形成されてなる絶縁基体と、
導電性蓋体とからなる気密パッケージにおいて、配線用
導電路及び接地用導電路が、絶縁基体の上面から内部を
通り底部に達し、上面側と底面側に電極ビスを備え、そ
の電極ビス間に導電粒子と封着用ガラスを含む導電性封
着組成物が充填されてなる気密パッケージであって、封
着用ガラスが、封着熱処理工程において、封着温度より
210℃低い温度以下で分相が開始し、封着温度よりも
170℃低い温度以上で分相が終了し、封着温度が10
00℃以下であるため、複数回のメタライズ処理を行う
ことなく一度の熱処理工程で配線用導電路及び接地用導
電路が形成可能で製造コストを低く抑えることができ、
また、気密パッケージのアルミナ製の絶縁基体が変形す
ることなく、各導電路が導電性を有し、気密性も損なわ
れることがない。
【0025】すなわち、絶縁基体上面から内部を通って
底面に開けられた貫通孔の底面側に電極ビスを挿入し、
その上から導電性粒子粉末及び封着用ガラスを含む混合
粉末を投入後、その上から電極ビスで蓋をし、次いで封
着温度で焼成するだけで、その貫通孔が気密に封止さ
れ、導電性を有する配線用導電路及び接地用導電路が形
成されるからである。
【0026】また、電極ビスは、導電性封着組成物だけ
で貫通孔を完全に充填させることができないため、貫通
孔の導電性封着組成物によって充填できない空間を埋め
る働きと、導電性封着組成物と電子部品や実装基板とを
電気的に連絡する役目を果たし、Fe−Ni合金からな
ると、熱処理時に劣化せず、導電性に優れるため好まし
い。
【0027】気密パッケージの蓋体は、金属や導電性膜
が形成された絶縁体からなるため、導電性を有し、蓋体
から導電性低温封着ガラスを経由し接地用導電路から電
流をアースでき、外部からの漏れ電流や電磁波を遮断で
きる。
【0028】また、蓋体と絶縁基体とを封着するための
導電性低温封着ガラスとしては、例えば、特開平5−1
47974に記載の封着材料に鱗片状銀粒子5質量%加
えた組成を有するものが好適である。
【0029】上記した導電性封着組成物は、気密性と導
電性を両立させることができるため、水晶振動子、個別
半導体、フィルター回路等の電子部品用気密パッケージ
の配線用導電路や接地用導電路として使用でき、これ以
外にも、気密性と導電性が要求される点火プラグの導体
や抵抗体にも使用可能である。
【0030】次に、本発明の封着用ガラス、導電性封着
組成物及びそれを用いた気密パッケージの製造方法につ
いて説明する。
【0031】まず、質量%で、SiO2 50〜75
%、B23 15〜35%、RO 0.1〜20%
(R:Mg、Ca、Sr、Ba)、Na2O 0.5〜
10%、K2O 0.1〜10%、Al23 0〜15
%、ZnO 0〜15%の組成であるように原料を混合
し、白金坩堝を用いて1500〜1550℃で2時間溶
融後、フィルム状に成形した。このフィルム状のガラス
をボールミルに入れ粉砕し、平均粒径で10〜15μm
の封着用ガラス粉末を得る。
【0032】次に、上記した封着用ガラス粉末を50〜
97質量%、導電性粉末を3〜50質量%、低膨張フィ
ラーを0〜30質量%である様に混合して導電性封着組
成物の混合粉末を得る。
【0033】また、図1に示すように、電子部品10を
載置する絶縁基体11の載置部11a及び上面周辺部1
1bから底面部11cにかけて配線用の貫通孔12及び
接地用の貫通孔13を有するアルミナ焼結体からなる絶
縁基体11を準備し、図1や図3に示す形状を有する電
極ビス14をその柄14aが上方を向くように、貫通孔
12及び13の底面側に挿入し、その上から上記した導
電性封着組成物の混合粉末を投入し、貫通孔12及び1
3の上面側に電極ビス14の柄14aを挿入する。
【0034】次いで上記した絶縁基体11を850〜9
50℃の封着温度で熱処理することによって、配線用導
電路15及び接地用導電路16が形成される。
【0035】次に、ポリイミド導電性樹脂からなる接着
剤17で、絶縁基体11の載置部11aにある電極ビス
14の上に電子部品10を接着する。
【0036】最後に、絶縁基体11と導電性を有する蓋
体18を、導電性低温封着ガラス19を用いて、380
℃以下の低温で封着し、気密パッケージ1を得る。
【0037】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を
説明する。
【0038】表1は、本発明の封着用ガラスの実施例
(試料No.1〜8)を、表2は、封着ガラスの比較例
(試料No.9〜12)を示し、表3は、気密パッケー
ジの実施例を、表4は、気密パッケージの比較例(試料
No.9〜12)を示している。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】まず、表1及び2に示す組成になるよう
に、原料を調合し、白金坩堝を用い、1500℃で2時
間溶融後、ローラー成形機を用いてフィルム状に成形
し、そのフィルム状のガラスをボールミルに入れ粉砕
し、目開き150μmの篩で分級し、封着用ガラス粉末
を得た。この封着用ガラス粉末の平均粒径は8μmであ
った。
【0042】封着用ガラスの熱膨張係数は、封着用ガラ
ス粉末を各封着温度で棒状に成形し、TMA(理学電機
製)を用いて30〜380℃の温度範囲で測定した。
【0043】尚、温度傾斜炉を用いて、分相開始温度及
び分相終了温度を求めた際、白濁部分は、スピノーダル
分相であることを、SEM観察により確認した。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】次に、表3及び4に示すように、封着用ガ
ラス、導電性粒子及び低膨張フィラーを混合し、導電性
封着組成物粉末を得た。導電性封着組成物の熱膨張係数
は、導電性封着組成物粉末を各封着温度で棒状に成形
し、TMA(理学電機製)を用いて30〜380℃の温
度範囲で測定した。
【0047】次いで、アルミナ焼結体からなる絶縁基体
の貫通孔の底面側にFe−Ni合金製の電極ビスを挿入
し、その上から上記した導電性封着組成物の混合粉末を
投入した後、貫通孔の上面側にFe−Ni合金製の電極
ビスを挿入し、表1及び2に示す封着温度で熱処理する
ことによって、配線用導電路及び接地用導電路を形成し
た。
【0048】ここで、配線用導電路及び接地用導電路の
導電性はテスターによって評価し、抵抗値が5Ωよりも
小さければ“○”とし、5Ωよりも大きければ“×”と
した。
【0049】次に、ポリイミド導電性樹脂からなる接着
剤で、絶縁基体の載置部にある電極ビスの上に水晶振動
子を接着した。
【0050】最後に、絶縁基体と金属製の蓋体を、導電
性低温封着ガラス(日本電気硝子製封着ガラス:LS−
1320)を用いて、320℃で封着し、気密パッケー
ジを得た。
【0051】上記した気密パッケージの気密性は、MI
L−STD−883Cに従って評価した。
【0052】実施例No.1〜8は、封着温度より21
0℃低い温度以下で分相が開始し、封着温度より170
℃低い温度以上で分相が終了し、封着温度が1000℃
以下であるため、アルミナ製の絶縁基体が変形すること
がなく気密性及び導電性に優れていた。
【0053】それに対し、比較例No.9は、分相を全
く起こしていないため、No.10は、分相が封着温度
より120℃低い温度から開始するため、また、No.
11は、封着温度より230℃低い温度で分相が終了し
ているため、気密性には優れるが、導電性が低かった。
また、比較例No.12は、封着温度が1000℃以上
であるためアルミナ製の絶縁基体が変形した。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の封着用ガ
ラスは、アルミナ製の絶縁基体が変形することがなく気
密性及び導電性に優れるため、水晶振動子、個別半導
体、フィルター回路等の電子部品用気密パッケージの配
線用導電路や接地用導電路を構成する材料として好適で
あり、これら以外にも、気密性と導電性が要求される点
火プラグの導体や抵抗体にも使用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気密パッケージの説明図である。
【図2】従来の気密パッケージの説明図である。
【図3】本発明の気密パッケージに使用される電極ビス
である。
【符号の説明】
1 本発明の気密パッケージ 10、21 電子部品 11、22 絶縁基体 11a、22a 載置部 11b、22d 上面周辺部 11c、22c 底面部 12 配線用の貫通孔 13 接地用の貫通孔 14 電極ビス 14a 柄 15 配線用導電路 16 接地用導電路 17 接着剤 18 蓋体 19 導電性低温封着ガラス 20 従来の気密パッケージ 22b 側面部 23 配線用メタライズ層 24 接地用メタライズ層
フロントページの続き Fターム(参考) 4G015 EA01 4G062 AA08 BB01 BB05 DA06 DA07 DB01 DB02 DB03 DB04 DC04 DC05 DD01 DE01 DE02 DE03 DE04 DF01 EA01 EB02 EB03 EC02 EC03 ED02 ED03 ED04 EE02 EE03 EE04 EF02 EF03 EF04 EG02 EG03 EG04 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM08 MM23 MM31 NN30 QQ11 QQ16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 封着熱処理工程において、封着温度より
    210℃低い温度以下で分相が開始し、封着温度よりも
    170℃低い温度以上で分相が終了し、封着温度が10
    00℃以下であることを特徴とする封着用ガラス。
  2. 【請求項2】 組成が質量%で、SiO2 50〜75
    %、B23 15〜35%、RO 0.1〜20%
    (R:Mg、Ca、Sr、Ba)、Na2O 0.5〜
    10%、K2O 0.1〜10%、Al23 0〜15
    %、ZnO 0〜15%であることを特徴とする請求項
    1に記載の封着用ガラス。
  3. 【請求項3】 導電性粒子と封着用ガラスを含む導電性
    封着組成物において、封着用ガラスが、封着熱処理工程
    において、封着温度より210℃低い温度以下で分相が
    開始し、封着温度よりも170℃低い温度以上で分相が
    終了し、封着温度が1000℃以下であることを特徴と
    する導電性封着組成物。
  4. 【請求項4】 封着用ガラスの組成が質量%で、SiO
    2 50〜75%、B23 15〜35%、RO 0.
    1〜20%(R:Mg、Ca、Sr、Ba)、Na2
    0.5〜10%、K2O 0.1〜10%、Al23
    0〜15%、ZnO 0〜15%であることを特徴と
    する請求項3に記載の導電性封着組成物。
  5. 【請求項5】 40×10-7/℃以下の熱膨張係数を有
    する低膨張フィラーを含むことを特徴とする請求項3に
    記載の導電性封着組成物。
  6. 【請求項6】 熱膨張係数が、70×10-7/℃以下で
    あることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の
    導電性封着組成物。
  7. 【請求項7】 上面に電子部品が載置される載置部を有
    するとともに、配線用導電路及び接地用導電路が形成さ
    れてなる絶縁基体と、導電性蓋体とからなる気密パッケ
    ージにおいて、配線用導電路及び接地用導電路が、絶縁
    基体の上面から内部を通り底部に達し、上面側と底面側
    に電極ビスを備え、その電極ビス間に導電粒子と封着用
    ガラスを含む導電性封着組成物が充填されてなる気密パ
    ッケージであって、封着用ガラスが、封着熱処理工程に
    おいて、封着温度より210℃低い温度以下で分相が開
    始し、封着温度よりも170℃低い温度以上で分相が終
    了し、封着温度が1000℃以下であることを特徴とす
    る気密パッケージ。
  8. 【請求項8】 封着用ガラスの組成が質量%で、SiO
    2 50〜75%、B23 15〜35%、RO 0.
    1〜20%(R:Mg、Ca、Sr、Ba)、Na2
    0.5〜10%、K2O 0.1〜10%、Al23
    0〜15%、ZnO 0〜15%であることを特徴と
    する請求項7に記載の気密パッケージ。
  9. 【請求項9】 低膨張フィラーを含む導電性封着組成物
    を用いた気密パッケージであって、低膨張フィラーが、
    40×10-7/℃以下の熱膨張係数を有することを特徴
    とする請求項7に記載の気密パッケージ。
  10. 【請求項10】 導電性封着組成物の熱膨張係数が、7
    0×10-7/℃以下であることを特徴とする請求項7〜
    9のいずれかに記載の気密パッケージ。
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