JP2002206564A - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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JP2002206564A
JP2002206564A JP2001120161A JP2001120161A JP2002206564A JP 2002206564 A JP2002206564 A JP 2002206564A JP 2001120161 A JP2001120161 A JP 2001120161A JP 2001120161 A JP2001120161 A JP 2001120161A JP 2002206564 A JP2002206564 A JP 2002206564A
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torque transmission
rubber
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Yasuo Tabuchi
泰生 田渕
Junichi Oguchi
純一 大口
Makoto Ito
伊藤  誠
Manabu Saeki
学 佐伯
Kiyoshi Kurohata
清 黒畑
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルク変動を十分に吸収しつつ、大きなトル
クを伝達する。 【解決手段】 ダンパーゴム14に穴部14aを設け
る。これにより、圧縮荷重(トルク)は小さいとき柱部
14eが座屈変形するように曲げ変形し、圧縮荷重が大
きくなると、穴部14bが潰れてダンパーゴム14自身
が潰れるように圧縮変形していく。したがって、ダンパ
ーゴム14は、変形量(圧縮荷重)が所定量以下のとき
の弾性係数に比べて、変形量(圧縮荷重)が所定量を上
回ったときの弾性係数が大きくなるような非線形特性を
有するので、トルク変動を十分に吸収しつつ、大きなト
ルクを伝達することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンル
ーム内に配設されるオルタネータや圧縮機等の回転機器
(補機)にエンジン等の駆動源からのトルクを伝達する
トルク伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エンジ
ンから動力を得て稼働している圧縮機等の回転機器は、
エンジンの負荷が変動すると、圧縮機等に供給されるト
ルクが変動してしまう。そして、供給されるトルクが変
動すると、可動部分が振動してしまい、異音が発生する
おそれがある。
【0003】この問題に対しては、エンジン等の駆動源
から圧縮機等の回転機器に至る動力の伝達経路中に、ゴ
ム等の弾性材からなるトルク伝達部材を介在させること
により、トルク変動を吸収するといった手段が考えられ
る。
【0004】このとき、トルク変動を十分に吸収するに
は、トルク伝達部材の弾性係数を小さくすることが望ま
しいが、弾性係数を小さくすると、大きなトルクを伝達
することが難しくなるとともに、トルク伝達部材の弾性
限界を超えてしまうおそれが高いので、トルク伝達部材
の耐久性が低下するおそれがある。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、トルク変動を十
分に吸収しつつ、大きなトルクを伝達することができる
ようにすること目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、車両のエン
ジンルーム内に配設される回転機器(1)に駆動源(E
/G)からのトルクを伝達するトルク伝達装置であっ
て、駆動源(E/G)からのトルクを受けて回転する第
1回転体(11)と、回転機器(1)の回転部に連結さ
れて回転部と共に回転する第2回転体(13)と、第1
回転体(11)が受けたトルクを第2回転体(13)に
伝達する弾性変形可能なトルク伝達部材(14)とを有
し、トルク伝達部材(14)は、変形量が所定量以下の
ときは、主に曲げ変形により変形し、変形量が所定量を
上回ったときには、主に圧縮変形により変形することに
より、変形量が所定量以下のときの弾性係数に比べて、
変形量が所定量を上回ったときの弾性係数が大きくなる
ように構成されていることを特徴とする。
【0007】これにより、駆動源(E/G)から回転機
器(1)に供給されるトルク(以下、このトルクを伝達
トルクと呼ぶ。)が小さいときには、トルク伝達部材
(14)の弾性係数が小さくなるので、伝達トルクのト
ルク変動を十分に吸収することができ、一方、伝達トル
クが大きいときには、トルク伝達部材(14)の弾性係
数が大きくなるので、トルク伝達部材(14)が弾性限
界を超えてしまうことを防止できる。
【0008】したがって、トルク変動を十分に吸収しつ
つ、大きなトルクを伝達することができるとともに、ト
ルク伝達部材(14)が弾性限界を超えてしまうことを
防止できるので、トルク伝達部材(14)の耐久性を向
上させることができる。
【0009】ここで、トルク伝達部材(14)の弾性係
数とは、第2回転体(13)に対する第1回転体(1
1)の相対回転角θに対する、第1回転体(11)と第
2回転体(13)との間で伝達される伝達トルクTの変
化率K(=ΔT/Δθ)を言いう。
【0010】請求項2に記載の発明では、トルク伝達部
材(14)は、荷重の方向に対して略直交する断面の断
面積を縮小させる穴部(14a)が設けられたゴム製又
はエラストマー製のものであることを特徴とする。
【0011】これにより、簡単な構成にて、変形量が所
定量を上回ったときの弾性係数が大きくなるような特性
(以下、この特性を非線形特性と呼ぶ。)を得ることが
できるので、トルク変動を十分に吸収しつつ、大きなト
ルクを伝達しながら、トルク伝達装置の製造原価低減を
図ることができる。
【0012】請求項3に記載の発明では、トルク伝達部
材(14)は、蛇行しながら荷重方向に延びた形状を有
するゴム製又はエラストマー製のものであることを特徴
とする。
【0013】これにより、簡単な構成にて、変形量が所
定量を上回ったときの弾性係数が大きくなるような特性
(以下、この特性を非線形特性と呼ぶ。)を得ることが
できるので、トルク変動を十分に吸収しつつ、大きなト
ルクを伝達しながら、トルク伝達装置の製造原価低減を
図ることができる。
【0014】請求項4に記載の発明では、トルク伝達部
材(14)は、V字状又はS字状に形成されたゴム製又
はエラストマー製のものであることを特徴とする。
【0015】これにより、簡単な構成にて、非線形特性
を得ることができるので、トルク変動を十分に吸収しつ
つ、大きなトルクを伝達しながら、トルク伝達装置の製
造原価低減を図ることができる。
【0016】なお、トルク伝達部材(14)は、請求項
5に記載の発明のごとく、弾性係数の異なる複数種類の
部材(A、B)から構成してもよい。
【0017】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
走行用エンジンからの動力を車両用空調装置の圧縮機に
伝達するトルク伝達装置に本発明を適用したものであっ
て、図1は車両用空調装置(冷凍サイクル)の模式図で
ある図1中、1は冷媒を吸入圧縮する圧縮機であり、2
は圧縮機1から吐出される冷媒を冷却(凝縮)させる放
熱器(凝縮器)である。3は放熱器2から流出する冷媒
を減圧する減圧器であり、4は減圧器3にて減圧された
冷媒を蒸発させることにより冷凍能力(冷房能力)を発
揮する蒸発器である。
【0019】なお、本実施形態では、減圧器3として、
蒸発器4の出口側冷媒(圧縮機1の吸入側冷媒)が所定
の加熱度を有するように開度を調節する温度式膨張弁を
採用している。
【0020】そして、10は、Vベルト(図示せず。)
を介して伝達されたエンジンE/Gの動力を圧縮機1に
伝達するプーリ一体型のトルク伝達装置(以下、プーリ
と略す。)であり、以下、プーリ10について述べる。
【0021】図2は本実施形態に係るプーリの断面図で
あり、11はVベルトが掛けられるV溝11aが形成さ
れた金属製のプーリ本体(第1回転体)であり、このプ
ーリ本体11はエンジンE/G(駆動源)からトルク
(駆動力)を受けて回転する。
【0022】なお、12はプーリ本体11(プーリ1
0)を回転可能に支持するラジアルベアリング(軸受)
であり、このラジアルベアリングのアウターレース(外
輪)12a側がプーリ本体11に圧入固定され、インナ
ーレース(内輪)12bに圧縮機1のフロントハウジン
グ(図示せず。)が挿入される。これにより、Vベルト
のテンション(張力)によるラジアル荷重を、圧縮機1
のシャフト(図示せず。)にて受けることなく、圧縮機
1のフロントハウジングにて受けることができる。
【0023】また、13は圧縮機(回転機器)1のシャ
フト(回転部)に連結されてシャフトと共に回転するセ
ンターハブ(第2回転体)である。そして、このセンタ
ーハブ13は、図3に示すように、シャフトの外周面に
形成されたスプラインと結合するスプラインが形成され
た円筒内周面を有する円筒部13a、プーリ本体11か
ら供給されるトルクを受ける複数個の突起部13bが形
成された環状部13c、及び環状部13cと円筒部13
aとを機械的に連結して環状部13cから円筒部13a
にトルクを伝達するブリッジ部13dから構成されてい
る。
【0024】ここで、ブリッジ部13dは、環状部13
cから円筒部13aに伝達されるトルクが所定トルク以
上となったときに破断するような強度に設定されてい
る。このため、本実施形態では、ブリッジ部13dは、
エンジンE/Gから圧縮機1に伝達可能な最大トルクを
規制するトルクリミッタ機構として機能する。
【0025】なお、円筒部13a及びブリッジ部13d
は金属にて一体成形され、環状部13cは樹脂にて成型
されており、ブリッジ部13dと環状部13cとはイン
サート成形法により一体化されている。
【0026】ところで、プーリ本体11のうち環状部1
3cに対応する部位には、図4に示すように、プーリ本
体11から環状部13c(センターハブ13)側に向け
て突出する複数個の突起部11bが一体形成されてお
り、プーリ本体11及びセンターハブ13(プーリ1
0)が圧縮機1に装着された状態においては、センター
ハブ13の突起部13bとプーリ本体11の突起部11
bとは、図5に示すように、シャフト(回転軸)周りに
交互に位置する。
【0027】そして、両突起部11b、13b間には、
図3、4に示すように、プーリ本体11が受けたトルク
をセンターハブ13に伝達する弾性変形可能な材質(本
実施形態では、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエ
ン三元共重合ゴム))からなるトルク伝達部材(以下、
ダンパーゴムと呼ぶ。)14が配設されている。
【0028】ここで、ダンパーゴム14は、圧縮荷重の
方向に対して略直交する断面の断面積を縮小させる穴部
14aが設けられた第1変形部14b、及び穴部14a
が設けられていない第2変形部14cからなるダンパー
本体14dを、2個の1組として連結して複数箇所の突
起部11b、13b間に挿入(装着)されている。
【0029】次に、本実施形態の特徴を述べる。
【0030】プーリ本体11が回転すると、図4に示す
ように、両突起部11b、13b間の寸法が縮まるよう
にプーリ本体11が変位しようとするので、ダンパーゴ
ム14には、圧縮力が作用する。
【0031】このとき、第1変形部14bには穴部14
aが形成されているので、圧縮荷重がダンパーゴム14
に作用すると、穴部14aの外縁部分のうち荷重方向と
略平行な部位14e(以下、この部位は柱部14eと呼
ぶ。)が座屈変形するように曲げ変形する。
【0032】そして、圧縮荷重がさらに大きくなり、柱
部14eの座屈変形(曲げ変形)が進行すると、穴部1
4bが潰れて、ダンパーゴム14自身が潰れるように圧
縮変形していく。このとき、座屈変形(曲げ変形)は比
較的小さな圧縮荷重にて変形が進行していくのに対し
て、圧縮変形は、座屈変形(曲げ変形)時に比べて大き
な圧縮荷重を要する。
【0033】これにより、ダンパーゴム14は、変形量
(圧縮荷重)が所定量以下のときは、主に曲げ変形によ
り変形し、変形量(圧縮荷重)が所定量を上回ったとき
には、主に圧縮変形により変形するので、ダンパーゴム
14は、図6に示すように、変形量(圧縮荷重)が所定
量以下のときの弾性係数に比べて、変形量(圧縮荷重)
が所定量を上回ったときの弾性係数が大きくなるような
特性(以下、この特性を非線形特性と呼ぶ。)を有する
ように弾性変形する。
【0034】ここで、ダンパー14の弾性係数とは、セ
ンターハブ13に対するプーリ本体11の相対回転角θ
に対する、プーリ本体11とセンターハブ13との間で
伝達される伝達トルクTの変化率K(=ΔT/Δθ)を
言いう。
【0035】したがって、エンジンE/Gから圧縮機1
に供給されるトルク(以下、このトルクを伝達トルクと
呼ぶ。)が小さいときには、ダンパーゴム14の弾性係
数が小さくなるので、伝達トルクのトルク変動を十分に
吸収することができ、一方、伝達トルクが大きいときに
は、ダンパーゴム14の弾性係数が大きくなるので、ダ
ンパーゴム14が弾性限界を超えてしまうことを防止で
きる。
【0036】延いては、トルク変動を十分に吸収しつ
つ、大きなトルクを伝達することができるとともに、ダ
ンパーゴム14が弾性限界を超えてしまうことを防止で
きるので、ダンパーゴム14の耐久性を向上させること
ができる。
【0037】また、ゴム材(ダンパーゴム14)に穴部
14を設けると言った簡単な構成にて非線形特性を得る
ことができるので、トルク変動を十分に吸収しつつ、大
きなトルクを伝達しながら、プーリ10の製造原価低減
を図ることができる。
【0038】なお、本実施形態に係る穴部14aの形状
は、図4に示されたダルマ状に限定されるものではな
く、例えば図7に示すような、三角状のもととしてもよ
い。
【0039】(第2実施形態)本実施形態は、図8に示
すように、ダンパーゴム14を蛇行しながら圧縮荷重方
向に延びるようなS字状に形成することにより非線形特
性を得られるようにしたものである。
【0040】そして、本実施形態では、圧縮荷重が所定
量以下のときには、コイルバネが縮むように各梁部14
fが曲げ変形していき、圧縮荷重が所定量を超えると、
各梁部14fが密着した状態でダンパーゴム14自身が
潰れるように圧縮変形していく。なお、梁部14fと
は、屈曲部位14gから圧縮荷重方向と交差する方向に
延びる部位を言う。
【0041】このとき、座屈変形(曲げ変形)は比較的
小さな圧縮荷重にて変形が進行していくのに対して、圧
縮変形は、座屈変形(曲げ変形)時に比べて大きな圧縮
荷重を要するので、非線形特性を得ることができる。
【0042】また、本実施形態では、屈曲部位14gを
2箇所としてS字状としたが、本実施形態はこれに限定
されるものではなく、屈曲部位14gを1箇所としてV
字状とする、又は屈曲部位14gを3箇所以上としても
よい。
【0043】また、ゴム材(ダンパーゴム14)をS字
状にすると言った簡単な構成にて非線形特性を得ること
ができるので、トルク変動を十分に吸収しつつ、大きな
トルクを伝達しながら、プーリ10の製造原価低減を図
ることができる。
【0044】(第3実施形態)上述の実施形態では、複
数個のダンパーゴム14は全て同一特性(弾性係数)を
有するものであってが、本実施形態は、図9に示すよう
に、特性(弾性係数)の異なる複数種類(本実施形態で
は、2種類)のダンパー14(以下、ダンパーAとダン
パーBと表記する。)を配設することにより所望の特性
(弾性係数)を得るように構成たものである。
【0045】ここで、ダンパーAは、第1実施形態に係
るダンパーゴム14と同様な形状(特性)を有するもの
で、ダンパーBは、図9に示すように、ダンパーBのう
ちプーリ10の回転方向端部を、その先端側に向かうほ
ど断面積が縮小するようにテーパ形状とすることによ
り、センターハブ13に対するプーリ本体11の相対回
転角θが所定回転角θ1未満ときには、ダンパーBのう
ち圧縮荷重の方向に対して略直交する断面の断面積が増
大するようにダンパーBが圧縮変形し、相対回転角θ1
が所定回転角θ1以上のときには、空間11c(内壁1
1d)により断面積が増大することが規制された状態で
ダンパー14が圧縮変形していく。
【0046】このとき、断面積が増大するように圧縮変
形する場合は、空間11c(内壁11d)により断面積
が増大することが規制された状態で圧縮変形する場合に
比べて、変形の自由度が大きいので、断面積が増大する
ように圧縮変形する場合におけるダンパ−B弾性係数
は、断面積が増大することが規制された状態で圧縮変形
する場合のダンパーBの弾性係数に比べて小さくなる。
【0047】このため、ダンパーBは、相対回転角θが
所定回転角θ1未満ときには、相対回転角θが増大する
ほど、空間11c(内壁11d)とダンパー14との接
触面積が増大していくようにダンパー14が圧縮変形し
ていくので、ダンパーBは、相対回転角θ(トルク)が
大きくなるほど、弾性係数が大きくなるような特性(非
線形特性)を有することとなる。
【0048】なお、本実施形態では、ダンパーBも非線
形特性を有するものであったが、本実施形態はこれに限
定されるものではなく、ダンパーBも線形特性を有する
ものとしてもよい。
【0049】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、ダンパーゴム14をゴム(EPDM)製としたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、エラストマ
ー、樹脂及び金属等のその他材料にて構成してもよい。
【0050】また、上述の実施形態では、圧縮機1にト
ルクを伝達するプーリ10に本発明を適用したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、その他のトルク伝
達装置にも適用することができる。
【0051】また、上述の実施形態では、穴部14aは
貫通穴であったが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、貫通しない凹部のような穴であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用空調装置(冷凍
サイクル)の模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るプーリの断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態に係るプーリのセンター
ハブの正面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るプーリのプーリ本
体の正面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るプーリにおけるダ
ンパーゴムの装着状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るプーリにおける変
形量と圧縮荷重(トルク)との関係を示すグラフであ
る。
【図7】本発明の第1実施形態に係るプーリのプーリ本
体の変形例を示す正面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るプーリのプーリ本
体の正面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るプーリのプーリ本
体の正面図である。
【符号の説明】
10…プーリ、11…プーリ本体、11b…突起部、1
4…ダンパーゴム(トルク伝達部材)、14a…穴部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 誠 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 佐伯 学 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 黒畑 清 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3J031 AA02 BA09 CA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のエンジンルーム内に配設される回
    転機器(1)に駆動源(E/G)からのトルクを伝達す
    るトルク伝達装置であって、 前記駆動源(E/G)からのトルクを受けて回転する第
    1回転体(11)と、 前記回転機器(1)の回転部に連結されて前記回転部と
    共に回転する第2回転体(13)と、 前記第1回転体(11)が受けたトルクを前記第2回転
    体(13)に伝達する弾性変形可能なトルク伝達部材
    (14)とを有し、 前記トルク伝達部材(14)は、変形量が所定量以下の
    ときは、主に曲げ変形により変形し、変形量が前記所定
    量を上回ったときには、主に圧縮変形により変形するこ
    とにより、変形量が前記所定量以下のときの弾性係数に
    比べて、変形量が前記所定量を上回ったときの弾性係数
    が大きくなるように構成されていることを特徴とするト
    ルク伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記トルク伝達部材(14)は、荷重の
    方向に対して略直交する断面の断面積を縮小させる穴部
    (14a)が設けられたゴム製又はエラストマー製のも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のトルク伝達
    装置。
  3. 【請求項3】 前記トルク伝達部材(14)は、蛇行し
    ながら荷重方向に延びた形状を有するゴム製又はエラス
    トマー製のものであることを特徴とする請求項1に記載
    のトルク伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記トルク伝達部材(14)は、V字状
    又はS字状に形成されたゴム製又はエラストマー製のも
    のであることを特徴とする請求項1に記載のトルク伝達
    装置。
  5. 【請求項5】 前記トルク伝達部材(14)は、弾性係
    数の異なる複数種類の部材(A、B)から構成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに
    記載のトルク伝達装置。
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