JP2003161333A - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

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JP2003161333A JP2001359587A JP2001359587A JP2003161333A JP 2003161333 A JP2003161333 A JP 2003161333A JP 2001359587 A JP2001359587 A JP 2001359587A JP 2001359587 A JP2001359587 A JP 2001359587A JP 2003161333 A JP2003161333 A JP 2003161333A
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従動側の円筒状部材に取り付けるウエイト部
材に起因するトルクリミッタ部の誤作動を回避する。 【解決手段】 駆動源からのトルクを受けて回転するプ
ーリ11と、圧縮機15の回転軸17に連結されて回転
軸17と共に回転する円筒状部材19と、プーリ11か
ら円筒状部材19に至るトルク伝達経路に設けられ、伝
達トルクが所定トルク以上となったときにトルクの伝達
を遮断するトルクリミッタ部20と、円筒状部材19に
設けられ、慣性マスとして作用するウエイト部材22と
を備え、ウエイト部材22をトルクリミッタ部20より
回転軸17側の部位にて円筒状部材19に圧入固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等の駆動
源のトルクを、圧縮機等の従動側の回転機器(補機)に
伝達するトルク伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特開2001−413
08号公報において、圧縮機が焼き付き等の障害により
ロック状態(回転不能状態)となったときに、駆動源で
あるエンジン側に過大な負荷が発生することを防止すべ
く、伝達トルクが所定トルク以上となったときにトルク
の伝達を遮断するトルクリミッタ機能を備えるトルク伝
達装置を提案している。
【0003】この従来技術では、駆動側の第1回転体と
従動側の第2回転体の少なくとも一方に、樹脂又は焼結
金属で形成されたトルクリミッタ部を備え、圧縮機のロ
ック等により過負荷状態が発生して、伝達トルクが所定
トルク以上になると、トルクリミッタ部が破断して、ト
ルク伝達を遮断するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者ら
は圧縮機等の従動側回転機器のトルク変動(回転変動)
を低減することを目的として、従動側の第2回転体に慣
性マスとしてのウエイト部材を取り付ける構造を開発中
である。
【0005】本発明者らの試作検討によると、トルクリ
ミッタ部は樹脂又は焼結金属で形成され、他の部位に比
較して強度的に弱いので、上記ウエイト部材の取り付け
に際して、上記ウエイト部材の振動による荷重をトルク
リミッタ部が受けると、トルクリミッタ部の応力が高ま
って、トルクリミッタ部が破断してしまう場合が生じる
ことが分かった。すなわち、伝達トルクが所定トルク以
上になっていないにもかかわらず、トルクリミッタ部が
誤作動して破断する場合が生じることが分かった。
【0006】本発明は上記点に鑑み、従動側の第2回転
体に取り付けるウエイト部材に起因するトルクリミッタ
部の誤作動を回避することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、回転機器(15)に駆
動源からのトルクを伝達するトルク伝達装置において、
駆動源からのトルクを受けて回転する第1回転体(1
1)と、回転機器(15)の回転部(17)に連結され
て回転部(17)と共に回転する第2回転体(19)
と、第1回転体(11)から第2回転体(19)に至る
トルク伝達経路に設けられ、第1回転体(11)が受け
たトルクを第2回転体(19)に伝達するとともに、伝
達トルクが所定トルク以上となったときにトルクの伝達
を遮断するトルクリミッタ部(20)と、第2回転体
(19)に設けられ、慣性マスとして作用するウエイト
部材(22)とを備え、ウエイト部材(22)をトルク
リミッタ部(20)より回転部(17)側の部位にて第
2回転体(19)に固定することを特徴とする。
【0008】これによると、ウエイト部材(22)が回
転して振動しても、ウエイト部材(22)の振動による
荷重が第2回転体(19)のうち、トルクリミッタ部
(20)より回転部(17)側の部位に作用するだけ
で、トルクリミッタ部(20)には作用しない。
【0009】この結果、ウエイト部材の振動による荷重
をトルクリミッタ部が受けて、正常なトルク範囲におい
てトルクリミッタ部(20)が誤作動してトルク伝達を
遮断することを防止できる。
【0010】請求項2に記載の発明のように、請求項1
において、第2回転体は具体的には円筒状部材(19)
であり、円筒状部材(19)を回転機器(15)の回転
部(17)に連結するとともに、円筒状部材(19)に
ウエイト部材(22)の内周部(22a)を固定し、ト
ルクリミッタ部(20)を円筒状部材(19)の径外方
側に配置する構成とすることができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項2にお
いて、トルクリミッタ部(20)が円筒状部材(19)
に一体に構成され、伝達トルクが所定トルク以上となっ
たときにトルクリミッタ部(20)が破断するようにな
っていることを特徴とする。
【0012】これにより、第2回転体をなす円筒状部材
(19)に一体構成したトルクリミッタ部(20)によ
り簡潔な構成にてトルクリミッタ機能を果たすことがで
きる。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は3において、ウエイト部材(22)の内周部(22
a)を円筒状部材(19)の外周面(19b)に圧入固
定することを特徴とする。
【0014】これにより、ウエイト部材(22)を圧入
固定という簡単な手法で円筒状部材(19)に固定する
ことができる。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、円筒状部材(19)の外周面(19b)を多角形
状にしたことを特徴とする。
【0016】これによると、外周面(19b)の多角形
状の頂部がウエイト部材(22)の内周部(22a)に
食い込むようにして圧入嵌合面の面圧が高くなった状態
で、ウエイト部材(22)を圧入固定できる。そのた
め、ウエイト部材(22)の圧入固定を圧入代の変動に
もかかわらず、安定的に行うことができる。
【0017】特に、円筒状部材(19)に耐食性向上用
の表面処理被膜が形成されていると、この表面処理被膜
の膜厚の影響を受けてウエイト部材(22)の圧入固定
が不安定になりやすいが、請求項5によると、圧入固定
時に外周面(19b)の多角形状の頂部付近では表面処
理被膜が剥離され、多角形頂部の金属表面が直接、ウエ
イト部材(22)の内周部(22a)に食い込むように
してウエイト部材(22)を圧入固定できる。このた
め、表面処理被膜が形成されている場合でも、その膜厚
の影響を排除して、ウエイト部材(22)の内周部(2
2a)を円筒状部材(19)に対して常に安定的に固定
できる。
【0018】また、外周面(19b)が多角形状である
から、後述の図9に例示するようにウエイト部材(2
2)の圧入固定後の状態において、多角形状の頂部相互
の中間部位に微小隙間Bが生じる。従って、圧入代のバ
ラツキがあっても、微小隙間Bの存在によりウエイト部
材22の圧入荷重のバラツキを低減できるという利点が
ある。
【0019】請求項6に記載の発明では、請求項2また
は3において、円筒状部材(19)の外周面(19b)
に雄ねじ部(19c)を形成し、ウエイト部材(22)
の内周部(22a)を雄ねじ部(19c)にねじ止め固
定することを特徴とする。
【0020】このように、ウエイト部材(22)を円筒
状部材(19)にねじ止め固定してもよい。
【0021】請求項7に記載の発明では、請求項6にお
いて、ウエイト部材(22)の内周部(22a)を雄ね
じ部(19c)にねじ止め固定するとともに、ウエイト
部材(22)の内周部(22a)を円筒状部材(19)
の外周面(19b)にかしめ結合することを特徴とす
る。
【0022】これにより、ウエイト部材(22)を円筒
状部材(19)に対してねじ止めとかしめ結合を併用し
て固定することができ、ウエイト部材(22)の固定を
より確実に行うことができる。
【0023】請求項8に記載の発明では、請求項7にお
いて、円筒状部材(19)の外周面(19b)に、ウエ
イト部材(22)の内周部(22a)をかしめ結合する
ための凹部(19d)を形成したことを特徴とする。
【0024】これにより、ウエイト部材(22)の内周
部(22a)に円筒状部材(19)の凹部(19d)内
にはまり込むかしめ変形部を形成でき、かしめ結合強度
を向上できる。
【0025】請求項9に記載の発明では、請求項1また
は2において、第2回転体(19)に雌ねじ部(26
a)を設けるとともに、ウエイト部材(22)の内周部
(22a)にボルト通し穴(22e)を設け、ボルト通
し穴(22e)を通してボルト(25)を雌ねじ部(2
6a)にねじ込むことにより、ウエイト部材(22)の
内周部(22a)を第2回転体(19)に固定すること
を特徴とする。
【0026】このように、ウエイト部材(22)の内周
部(22a)を第2回転体(19)の雌ねじ部(26
a)にボルト締めして固定してもよい。
【0027】請求項10に記載の発明では、請求項1な
いし9のいずれか1つにおいて、ウエイト部材(22)
に治具挿入穴(22b)を設け、治具挿入穴(22b)
に締め付け用治具を挿入してウエイト部材(22)に締
め付け力を付与することにより、ウエイト部材(22)
を第2回転体(19)とともに回転機器(15)の回転
部(17)にねじ止め固定することを特徴とする。
【0028】これにより、ウエイト部材(22)の治具
挿入穴(22b)を用いて、ウエイト部材(22)を第
2回転体(19)とともに回転機器(15)の回転部
(17)に簡単にねじ止め固定できる。
【0029】請求項11に記載の発明では、請求項1な
いし10のいずれか1つにおいて、第1回転体(11)
とトルクリミッタ部(20)との間に、第1回転体(1
1)からトルクリミッタ部(20)側へトルクを伝達す
るとともにトルク変動を低減する弾性ダンパー部材(2
3、24)を介在することを特徴とする。
【0030】これにより、回転機器(15)のトルク変
動(回転変動)を、ウエイト部材(22)の慣性マスを
利用して低減するとともに、弾性ダンパー部材(23、
24)の弾性変形によっても低減できる。
【0031】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1〜図9は第
1実施形態であり、本実施形態は、車両走行用エンジン
からの動力を車両用空調装置の冷凍サイクルの圧縮機に
伝達するトルク伝達装置に本発明を適用したものであ
る。
【0033】図1は第1実施形態によるトルク伝達装置
10の断面図で、図2は図1の左側面図である。図3は
トルク変動低減用のダンパー機構部を示す正面図であ
る。11は本発明の第1回転体を構成するプーリであ
り、このプーリ11は図示しない車両走行用エンジン
(駆動源)から多重Vベルト(図示せず)を介して駆動
力(トルク)を受けて回転する。
【0034】このプーリ11は本実施形態では樹脂製の
プーリ本体部12と、このプーリ本体部12の内周部に
一体に固定された金属製の円筒状部材13とにより構成
されている。金属製の円筒状部材13は具体的には鉄系
金属により形成され、プーリ本体部12の成形時にイン
サート成形によりプーリ本体部12の内周部に一体化さ
れる。プーリ本体部12の樹脂材質は具体的には耐熱
性、機械的強度、寸法精度の確保等からフェノール樹脂
のような熱硬化性樹脂が好適である。
【0035】また、プーリ本体部12には、多重Vベル
トが嵌合する多重V溝12aを有する外周円筒部12b
と、円筒状部材13を支持する内周円筒部12cと、外
周円筒部12bと内周円筒部12cとを連結するように
半径方向に延びる連結部12dが一体成形にて形成され
ている。なお、連結部12dの具体的形状については後
述する。
【0036】金属製の円筒状部材13の内周部には、ボ
ール14aを有するラジアル転がり軸受14の外輪部1
4bが圧入により固定される。この軸受14の内輪部1
4cは、図4に示す圧縮機15のフロントハウジング1
6の円筒状突出部16aの外周部に圧入により固定され
る。圧縮機15は車両用空調装置の冷凍サイクルの圧縮
機であり、本発明の従動側回転機器を構成する。
【0037】圧縮機15の圧縮機構を作動させる回転軸
(本発明の回転部)17の先端部がフロントハウジング
16の円筒状突出部16aの中心部に配置され、この回
転軸17の先端雄ねじ部17aにハブ部材18の内側円
筒状部材19がねじ止め固定されるようになっている。
【0038】ここで、ハブ部材18は、図5に示すよう
に、大別して、内側円筒状部材19と、この内側円筒状
部材19に一体に構成されるトルクリミッタ部20と、
このトルクリミッタ部20の外周側に結合される外側環
状体21と、内側円筒状部材19に固定され、慣性マス
として作用するウエイト部材22とから構成される。
【0039】なお、図5はハブ部材18単独の断面図
で、図6はウエイト部材22単独の断面図であり、そし
て、図7(a)(b)はウエイト部材22を組み付ける
前のハブ部材18を示している。図7(b)等に示すよ
うに内側円筒状部材19の内周面のうち、圧縮機15側
の部位に、回転軸17の先端雄ねじ部17aにねじ止め
固定される雌ねじ19aが形成されている。
【0040】ハブ部材18のうち、内側円筒状部材19
は本発明の第2回転体を構成するものであって、本実施
形態では内側円筒状部材19にトルクリミッタ部20を
一体構成するため、内側円筒状部材19は他の部材より
機械的強度の低い材料、具体的には焼結金属にて成形さ
れている。ここで、トルクリミッタ部20はプーリ11
から伝達されるトルクが所定トルク以上となったときに
破断してトルクの伝達を遮断する機能を果たすものであ
る。
【0041】このトルクリミッタ機能を果たすために、
図7に示すようにトルクリミッタ部20は、内側円筒状
部材19の外周面の軸方向の中央部付近の位置から複数
(図示の例は3個)のブリッジ部20aを一体形成して
いる。すなわち、内側円筒状部材19の外周面から径外
方へ延びる円板形状部に複数(図示の例は3個)の穴部
20bを形成して、この穴部20bの相互間にブリッジ
部20aを形成している。そして、この複数のブリッジ
部20aの外周側に外周環状部20cを一体形成し、こ
の外周環状部20cを外側環状体21に一体に結合して
いる。
【0042】これにより、プーリ11から外側環状体2
1を介してトルクリミッタ部20に加わるトルクが所定
トルク以上になると、ブリッジ部20aが破断してトル
クの伝達を遮断することができる。
【0043】外側環状体21は樹脂製であり、具体的に
は、成形作業性に優れた熱可塑性樹脂の中で、機械的強
度、耐熱性に優れたポリフェニレンサルファイド(PP
S)、ナイロン等により成形される。従って、内側円筒
状部材19と一体になっているトルクリミッタ部20の
外周環状部20cはインサート成形により外側環状体2
1と一体に結合できる。ここで、外周環状部20cには
軸方向に貫通する穴20d(図1、図5、図7(b))
を円周方向に複数個(例えば6個)設け、この複数の穴
20dに外側環状体21の樹脂を充填することにより、
トルクリミッタ部20の外周環状部20cと外側環状体
21との結合強度を高めている。
【0044】外側環状体21において、プーリ本体部1
2に対向する面から複数個の突起部21aがプーリ本体
部12側へ突き出すように一体成形されている。この複
数個の突起部21aは図3に2点鎖線で図示するように
略台形状の形状で、かつ、円周方向に等間隔に複数個
(図示の例では6個)設けられている。なお、図3はハ
ブ部材18を取り外した状態にてプーリ11部分を図1
の左側から見た図であり、そのため、ハブ部材18の突
起部21aを2点鎖線で図示している。
【0045】一方、プーリ本体部12において、外周円
筒部12bと内周円筒部12cとを連結する連結部12
dに、図1、図3に示すように複数個(図示の例では6
個)の円弧状の凹部12eが形成されており、この凹部
12eの相互間の部位に、内周円筒部12cから径外方
側へ放射状に延びる突起部12fが形成されている。こ
の突起部12fは円周方向に等間隔で複数個(図示の例
では6個)設けられ、かつ、ハブ部材18の外側環状体
21側へ向かって突出(図1参照)している。
【0046】プーリ11及びハブ部材18が圧縮機15
に装着された状態においては、ハブ部材18の外側環状
体21の突起部21aとプーリ11の突起部12fと
は、図3に示すように円周方向に交互に位置する。
【0047】そして、両突起部12f、21a間には、
プーリ11が受けたトルクをハブ部材18に伝達する弾
性変形可能な材質からなる弾性ダンパー部材23、24
が2個1組として配設されている。なお、弾性ダンパー
部材23、24の具体的材質としては、例えば、EPD
M(エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合ゴム)が
好適である。弾性ダンパー部材23、24は、両突起部
12f、21a間で弾性的に圧縮変形してプーリ11か
らハブ部材18へのトルク伝達を行う機能と、ゴム材の
弾性変形により圧縮機15の駆動トルク変動を低減する
機能とを果たす。プーリ11の回転方向は図3の矢印A
方向である。
【0048】次に、ハブ部材18において慣性マスとし
て作用するウエイト部材22について説明すると、ウエ
イト部材22は図2に示すようにプーリ11と略同一外
径を有する円板状の部材であり、圧縮機15の駆動トル
ク変動を低減するための所定の慣性モーメントが得られ
るようにその板厚、形状等が設定される。ウエイト部材
22の材質は機械的強度、加工性等から金属、例えば、
鉄系金属が好適である。
【0049】図6に示すように、ウエイト部材22は円
筒状内周部22aを有し、この円筒状内周部22aを、
ハブ部材18の内側円筒状部材19の外周面のうち、圧
縮機15と反対側の部位に圧入固定するようになってい
る。この圧入固定構造をより具体的に説明すると、図8
はウエイト部材22の円筒状内周部22aを圧入固定す
る前の状態を示し、図9は圧入固定後の状態を示す。ハ
ブ部材18の内側円筒状部材19の外周面のうち、圧縮
機15と反対側の部位には多角形状の外周面19bが形
成してあり、この外周面19bの多角形頂部を結ぶ外接
円の外径R1をウエイト部材22の円筒状内周部22a
の内径R2よりも所定量だけ大きくして、圧入代を設定
している。具体的寸法例を述べると、R1=20.8m
m、R2=20.6mmである。
【0050】上記圧入代の設定により、ウエイト部材2
2の円筒状内周部22aをハブ部材18の内側円筒状部
材19の多角形外周面19b上に所定の面圧でもって圧
入固定できる。このように、ウエイト部材22の円筒面
をハブ部材18の多角形外周面19b上に圧入固定する
ことにより、次の2つの利点が得られる。
【0051】第1には、内側円筒状部材19に表面処理
被膜が形成されていても、その被膜厚さの影響を排除し
て、ウエイト部材22の圧入固定強度を安定化できる点
である。すなわち、焼結金属から成形される内側円筒状
部材19の表面には、雌ねじ部19a等を形成した後に
腐食防止用の表面処理被膜を形成するが、多角形外周面
19bの多角形頂部の部位では圧入固定時にこの表面処
理被膜が剥離され、内側円筒状部材19の多角形頂部の
金属表面が直接、円筒状内周部22aの円筒面に食い込
むので、圧入嵌合面の面圧が高くなった状態にてウエイ
ト部材22の円筒状内周部22aが圧入固定される。こ
のため、表面処理被膜の膜厚の影響を排除して、ウエイ
ト部材22の円筒状内周部22aを内側円筒状部材19
に対して常に安定的に固定できる。
【0052】なお、内側円筒状部材19に表面処理被膜
を形成しない場合でも、内側円筒状部材19の外周面を
円形にした場合に比して、多角形頂部の部位で圧入嵌合
面の面圧が高くなるので、圧入代のバラツキに対し圧入
固定強度を安定させることができる。
【0053】第2には、ウエイト部材22の圧入荷重の
バラツキを低減できる点である。すなわち、内側円筒状
部材19の外周面を円形にした場合は圧入代がばらつく
と、そのまま、ウエイト部材22の圧入荷重のバラツキ
につながり、圧入固定の作業性を悪化させる。
【0054】しかし、本実施形態によると、図9に示す
ようにウエイト部材22の圧入後においても、内側円筒
状部材19の多角形頂部相互の中間部位に、内側円筒状
部材19の外周面とウエイト部材22の円筒状内周部2
2aの内周面との間の微小隙間Bが生じる。従って、圧
入代のバラツキがあっても、微小隙間Bの存在によりウ
エイト部材22の圧入荷重のバラツキを低減できる。
【0055】ハブ部材18の組付に際しては、先ず、ト
ルクリミッタ部20を有する内側円筒状部材19を焼結
金属の型成形により形成する。この型成形により内側円
筒状部材19の多角形外周面19bも同時に成形され
る。次に、この内側円筒状部材19をインサート成形に
より樹脂製の外側環状体21と一体化する。図7はこの
一体化後の状態を示す。
【0056】次に、ウエイト部材22の円筒状内周部2
2aを内側円筒状部材19の多角形外周面19b上に圧
入固定し、その後に、ハブ部材18の全体を圧縮機15
の回転軸17の先端雄ねじ部17aにねじ止め固定す
る。
【0057】このねじ止めのために、ウエイト部材22
には径方向の中間部位に複数(図示の例では3個)の治
具挿入穴22bが開けてある。すなわち、この治具挿入
穴22bに図示しない締め付け治具を挿入して、締め付
け治具を回転することにより、ハブ部材18全体に締め
付け力を付与して、ハブ部材18のねじ止め固定を行う
ことができる。
【0058】次に、本実施形態によるトルク伝達装置の
概略作動を述べると、図示しない車両エンジンからVベ
ルトを介してプーリ11に回転動力(トルク)が伝達さ
れ、このプーリ11のトルクは弾性ダンパー部材23、
24を介して、ハブ部材18の樹脂製の外側環状体21
に伝達される。
【0059】ハブ部材18では外側環状体21、トルク
リミッタ部20、内側円筒状部材19およびウエイト部
材22が一体構成され、ハブ部材18の内側円筒状部材
19が圧縮機15の回転軸17の先端雄ねじ部17aに
ねじ止め固定されているから、ハブ部材18に伝達され
るトルクによって回転軸17が回転し、圧縮機15が作
動する。
【0060】上記は正常時の作動であり、圧縮機15に
おいては冷媒の圧縮、吸入作動の繰り返しにより駆動ト
ルクが変動するが、ハブ部材18に慣性マスとしてのウ
エイト部材22を装着することにより、圧縮機15の駆
動トルク変動を低減できる。
【0061】また、ハブ部材18の外側環状体21とプ
ーリ11とのトルク伝達経路に弾性ダンパー部材23、
24を介在しているので、圧縮変形している弾性ダンパ
ー部材23、24が弾性的に伸縮することにより圧縮機
15の駆動トルク変動を一層、低減できる。
【0062】これに反し、圧縮機15の焼き付き故障等
により圧縮機15がロック状態になり、ハブ部材18の
トルクリミッタ部20に加わるトルクが所定トルク以上
となると、トルクリミッタ部20のブリッジ部20aが
破断し、トルク伝達が遮断される。
【0063】ところで、ウエイト部材22はその内周部
にてハブ部材18の内側円筒状部材19に固定している
から、トルクリミッタ部20より回転軸17側の部位に
てハブ部材18に固定されている。このため、車両エン
ジンの運転時にウエイト部材22が回転して振動して
も、その振動による荷重は内側円筒状部材19に加わる
だけで、この内側円筒状部材19の径外方側に形成され
るトルクリミッタ部20には作用しない。
【0064】もし、トルクリミッタ部20より径外方側
の外側環状体21にウエイト部材22を固定すると、ウ
エイト部材22の振動による荷重がトルクリミッタ部2
0に作用するので、トルクリミッタ部20の応力が高ま
って、トルクが所定トルク未満であるときに、トルクリ
ミッタ部20が誤作動する原因となる。
【0065】しかし、本実施形態によると、ウエイト部
材22の振動による荷重がトルクリミッタ部20に直接
作用しないので、ウエイト部材22の振動に起因するト
ルクリミッタ部20の誤作動を回避できる。
【0066】(第2実施形態)上述の第1実施形態で
は、ウエイト部材22の円筒状内周部22aをハブ部材
18の内側円筒状部材19の多角形外周面19b上に圧
入固定しているが、第2実施形態では、図10、図11
に示すように、ハブ部材18の内側円筒状部材19の外
周面のうち、圧縮機15と反対側の部位に雄ねじ部19
cを形成し、一方、、ウエイト部材22の円筒状内周部
22aの内周面には雌ねじ部22cを形成し、この雌ね
じ部22cを内側円筒状部材19の雄ねじ部19cにね
じ込むことにより、ウエイト部材22の円筒状内周部2
2aをハブ部材18の内側円筒状部材19にねじ止め固
定するようにしている。第2実施形態の他の点は第1実
施形態と同じである。
【0067】(第3実施形態)上述の第2実施形態では
ウエイト部材22の円筒状内周部22aをハブ部材18
の内側円筒状部材19にねじ止めのみで固定している
が、第3実施形態では、ねじ止めとかしめ結合の両方を
併用して、ウエイト部材22の円筒状内周部22aをハ
ブ部材18の内側円筒状部材19により確実に固定す
る。
【0068】図12〜図16は第3実施形態であり、第
2実施形態と同様にハブ部材18の内側円筒状部材19
の外周面に雄ねじ部19cを形成し、また、ウエイト部
材22の円筒状内周部22aの内周面に雌ねじ部22c
を形成している。但し、第3実施形態では、内側円筒状
部材19の外周面に雄ねじ部19cの他に凹部19dを
形成している。この凹部19dは図15、16に示すよ
うに断面円弧状の形状にて、円周方向に等間隔に複数
(図示例では3個)形成してある。なお、この凹部19
dは内側円筒状部材19の軸方向には雄ねじ部19cと
同一範囲に形成してある。
【0069】第3実施形態では、ウエイト部材22の円
筒状内周部22aの雌ねじ部22cを内側円筒状部材1
9の雄ねじ部19cにねじ込むことにより、ウエイト部
材22の円筒状内周部22aをハブ部材18の内側円筒
状部材19にねじ止め固定する。その後に、ウエイト部
材22の円筒状内周部22aの軸方向端部(圧縮機15
と反対側の軸方向端部)において、凹部19d上に位置
する部位を内径方向へかしめて、ウエイト部材22の円
筒状内周部22aの軸方向端部に凹部19d内へはまり
込むかしめ変形部22d(図12、図13参照)を設け
る。
【0070】これにより、第3実施形態では、ねじ止め
とかしめ結合の両方を併用して、ウエイト部材22の円
筒状内周部22aをハブ部材18の内側円筒状部材19
により確実に固定できる。
【0071】(第4実施形態)図17〜図21は第4実
施形態であり、ウエイト部材22の内周部をハブ部材1
8に複数のボルト25により固定する。
【0072】そのため、第4実施形態ではボルト25を
締め付ける雌ねじ部26aを有する固定部26をハブ部
材18の内側円筒状部材19の外周面に一体成形してい
る。この固定部26は図19〜図21に示すように、内
側円筒状部材19の円周方向に対してはトルクリミッタ
部20の3個のブリッジ部20a相互の中間部位、換言
すると、穴部20bの形成部位に位置し、且つ内側円筒
状部材19の軸方向に対しては、トルクリミッタ部20
よりも反圧縮機側に位置している。このような位置関係
にて固定部26は内側円筒状部材19の外周面の3箇所
から径外方側へ略円弧状に突出している。
【0073】一方、ウエイト部材22の内周部22aは
図18に示すように半径方向に延びる板形状のままであ
り、第1〜第3実施形態における円筒形状を形成してい
ない。そして、この板形状の内周部22aにおいて、内
側円筒状部材19の雌ねじ部26aに対応する複数箇所
(本例では3箇所)に、ボルト25を通す通し穴22e
(図18)を開けている。
【0074】これにより、ボルト25を取付穴22eに
挿入して内側円筒状部材19の雌ねじ部26aに締め付
けることにより、ウエイト部材22の内周部22aを内
側円筒状部材19に締め付け固定できる。
【0075】なお、第2〜第4実施形態においても、ウ
エイト部材22の内周部22aをハブ部材18の内側円
筒状部材19に固定しているから、トルクリミッタ部2
0より回転軸17側の部位にてウエイト部材22をハブ
部材18に固定できる。そのため、第1実施形態と同様
にウエイト部材22の振動による荷重がトルクリミッタ
部20に作用せず、トルクリミッタ部20の誤作動を回
避できる。
【0076】(他の実施形態)上述の各実施形態では、
トルクリミッタ部20をハブ部材18の内側円筒状部材
19の径外方側に一体成形しているが、ハブ部材18の
内側円筒状部材19とは別体でトルクリミッタ部20を
構成して、トルクリミッタ部20をハブ部材18の内側
円筒状部材19と外側環状体21との間に配置する等の
変形を行っても良い。
【0077】また、上述の各実施形態では、プーリ11
とハブ部材18の外側環状体21との間に、弾性変形可
能な材質からなる弾性ダンパー部材23、24を2個1
組として配置する弾性ダンパー機構を構成しているが、
この弾性ダンパー機構はこれに限定されるものではな
く、弾性ダンパー部材の配置形態は種々変更可能であ
る。また、弾性ダンパー部材の具体的材質も前述のゴム
(EPDM)に限らず、エラストマ等のその他の弾性樹
脂材料にて構成してもよい。
【0078】また、上述の各実施形態では、本発明によ
るトルク伝達装置を車両用空調装置に適用したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、種々な技術分野の
トルク伝達装置に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるトルク伝達装置の
断面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1のプーリ部分の左側面図である。
【図4】第1実施形態によるトルク伝達装置の車両空調
用圧縮機への組付状態の断面図である。
【図5】第1実施形態のハブ部材単独の断面図である。
【図6】第1実施形態のウエイト部材単独の断面図であ
る。
【図7】(a)は第1実施形態のハブ部材においてウエ
イト部材を組み付ける前の正面図、(b)は(a)の断
面図である。
【図8】第1実施形態のハブ部材の内側円筒状部材の部
分側面図で、ウエイト部材を圧入固定する前の状態を示
す。
【図9】第1実施形態のハブ部材の内側円筒状部材にウ
エイト部材を圧入固定した後の状態を示す部分側面図で
ある。
【図10】本発明の第2実施形態によるトルク伝達装置
の側面図である。
【図11】図10の断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態によるトルク伝達装置
の側面図である。
【図13】第3実施形態のハブ部材単独の断面図であ
る。
【図14】第3実施形態のウエイト部材単独の断面図で
ある。
【図15】第3実施形態のハブ部材のうち内側円筒状部
材単独の側面図である。
【図16】図15の断面図である。
【図17】本発明の第4実施形態によるトルク伝達装置
の半破断側面図である。
【図18】図17の断面図である。
【図19】第4実施形態のハブ部材のうち内側円筒状部
材単独の左側面図である。
【図20】図19の断面図である。
【図21】第4実施形態のハブ部材のうち内側円筒状部
材単独の右側面図である。
【符号の説明】
11…プーリ(第1回転体)、15…圧縮機(回転機
器)、17…回転軸(回転部)、19…円筒状部材(第
2回転体)、20…トルクリミッタ部、22…ウエイト
部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 博康 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 大口 純一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3J031 AC10 BA03 BA08 BA19 CA03 3J062 AA17 AB12 BA19 CF03 CF21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機器(15)に駆動源からのトルク
    を伝達するトルク伝達装置であって、 前記駆動源からのトルクを受けて回転する第1回転体
    (11)と、 前記回転機器(15)の回転部(17)に連結されて前
    記回転部(17)と共に回転する第2回転体(19)
    と、 前記第1回転体(11)から前記第2回転体(19)に
    至るトルク伝達経路に設けられ、前記第1回転体(1
    1)が受けたトルクを前記第2回転体(19)に伝達す
    るとともに、前記伝達トルクが所定トルク以上となった
    ときにトルクの伝達を遮断するトルクリミッタ部(2
    0)と、 前記第2回転体(19)に設けられ、慣性マスとして作
    用するウエイト部材(22)とを備え、 前記ウエイト部材(22)を前記トルクリミッタ部(2
    0)より前記回転部(17)側の部位にて前記第2回転
    体(19)に固定することを特徴とするトルク伝達装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2回転体は円筒状部材(19)で
    あり、前記円筒状部材(19)を前記回転機器(15)
    の回転部(17)に連結するとともに、 前記円筒状部材(19)に前記ウエイト部材(22)の
    内周部(22a)を固定し、 前記トルクリミッタ部(20)は前記円筒状部材(1
    9)の径外方側に配置されていることを特徴とする請求
    項1に記載のトルク伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記トルクリミッタ部(20)は前記円
    筒状部材(19)に一体に構成され、前記伝達トルクが
    所定トルク以上となったときに破断するようになってい
    ることを特徴とする請求項2に記載のトルク伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記ウエイト部材(22)の内周部(2
    2a)を前記円筒状部材(19)の外周面(19b)に
    圧入固定することを特徴とする請求項2または3に記載
    のトルク伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記円筒状部材(19)の外周面(19
    b)は多角形状であることを特徴とする請求項4に記載
    のトルク伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記円筒状部材(19)の外周面(19
    b)に雄ねじ部(19c)を形成し、前記ウエイト部材
    (22)の内周部(22a)を前記雄ねじ部(19c)
    にねじ止め固定することを特徴とする請求項2または3
    に記載のトルク伝達装置。
  7. 【請求項7】 前記ウエイト部材(22)の内周部(2
    2a)を前記雄ねじ部(19c)にねじ止め固定すると
    ともに、前記ウエイト部材(22)の内周部(22a)
    を前記円筒状部材(19)の外周面(19b)にかしめ
    結合することを特徴とする請求項6に記載のトルク伝達
    装置。
  8. 【請求項8】 前記円筒状部材(19)の外周面(19
    b)に、前記ウエイト部材(22)の内周部(22a)
    をかしめ結合するための凹部(19d)を形成したこと
    を特徴とする請求項7に記載のトルク伝達装置。
  9. 【請求項9】 前記第2回転体(19)に雌ねじ部(2
    6a)を設けるとともに、前記ウエイト部材(22)の
    内周部(22a)にボルト通し穴(22e)を設け、 前記ボルト通し穴(22e)を通してボルト(25)を
    前記雌ねじ部(26a)にねじ込むことにより、前記ウ
    エイト部材(22)の内周部(22a)を前記第2回転
    体(19)に固定することを特徴とする請求項1または
    2に記載のトルク伝達装置。
  10. 【請求項10】 前記ウエイト部材(22)に治具挿入
    穴(22b)を設け、前記治具挿入穴(22b)に締め
    付け用治具を挿入して前記ウエイト部材(22)に締め
    付け力を付与することにより、前記ウエイト部材(2
    2)を前記第2回転体(19)とともに前記回転機器
    (15)の回転部(17)にねじ止め固定することを特
    徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載のトル
    ク伝達装置。
  11. 【請求項11】 前記第1回転体(11)と前記トルク
    リミッタ部(20)との間に、前記第1回転体(11)
    から前記トルクリミッタ部(20)側へトルクを伝達す
    るとともにトルク変動を低減する弾性ダンパー部材(2
    3、24)を介在することを特徴とする請求項1ないし
    10のいずれか1つに記載のトルク伝達装置。
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