JP2002204133A - 高周波増幅器 - Google Patents

高周波増幅器

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JP2002204133A
JP2002204133A JP2000400451A JP2000400451A JP2002204133A JP 2002204133 A JP2002204133 A JP 2002204133A JP 2000400451 A JP2000400451 A JP 2000400451A JP 2000400451 A JP2000400451 A JP 2000400451A JP 2002204133 A JP2002204133 A JP 2002204133A
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capacitor
transmission line
frequency amplifier
bias
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Hiroshi Kushitani
洋 櫛谷
Hisayoshi Katou
久賀 加藤
Michio Tsuneoka
道朗 恒岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話等の高周波機器に用いられる高周波
増幅器に適用でき、簡単な構成で高調波歪みを低減でき
るバイアス回路を構成する、またバイアス回路自体の電
圧降下を低減し、結果として消費電流が少なくかつ高効
率の高周波増幅器を実現することを目的とする。 【解決手段】 増幅回路と出力側整合回路とバイアス回
路からなる高周波増幅器において、前記バイアス回路は
第1の伝送線路と第1のコンデンサで構成された並列回
路の一端が前記増幅回路と前記出力側整合回路の間に接
続され、前記並列回路の他端が電源に接続されるととも
に第2のコンデンサを介して接地された構成を有するよ
うに設定することにより、増幅回路が増幅する信号の周
波数帯域においてオープン状態を保持しながら、所望の
周波数帯域でショート状態となるバイアス回路を形成す
ることになり、低域通過フィルタを用いることなく高調
波歪みを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として携帯電話等
の機器に用いられる高周波増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の高周波増幅器は図14に
示すように、増幅回路1401と出力側整合回路140
2の間に伝送線路1403の一端を接続し、伝送線路1
403の他端を電源1405に接続するとともにコンデ
ンサ1404を介して接地した回路で構成されている。
【0003】伝送線路1403は増幅回路1401が増
幅する信号の周波数帯域において4分の1波長となる長
さに設定される。コンデンサ1404は前記周波数帯域
で充分ショート状態となるように比較的大きな容量値に
設定される。
【0004】この結果、電源1405から流れてきたバ
イアス電流は直流なのでコンデンサ1404には流れ
ず、伝送線路1403を経由して増幅回路1401に流
れて駆動させる。増幅回路1401は前記周波数帯域に
おいて信号を増幅し、同時に前記周波数帯域のn倍(n
は整数)の帯域において高調波歪みを生み出す。また前
記周波数帯域においてコンデンサ1404は充分にショ
ート状態であり伝送線路1403は4分の1波長である
ので、伝送線路1403の一端では位相が反転してはオ
ープン状態となって増幅された信号はバイアス回路14
06には流れずに出力側整合回路1402を介して出力
される。
【0005】また前記周波数帯域の2n倍の周波数帯域
においてもコンデンサ1404は充分にショート状態で
あり、かつ伝送線路1403は2分の1波長となる長さ
であるので、バイアス回路1406はノッチとして作用
する。従って前記2倍の周波数帯域における高調波歪み
が低減され、出力側整合回路1402に流れない。
【0006】一例として図15に増幅回路1401の出
力インピーダンスが3.2-j5.7Ωで出力する周波数帯が9
00MHzである高周波増幅器の周波数特性を示す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来例の高周波増幅器
のバイアス回路は、高周波増幅器の主要な高調波歪みで
ある2倍波の周波数帯域および3倍波の周波数帯域にお
けるショート状態が不十分であるため、高調波歪みを低
減させるために整合回路に続いて低域通過フィルタを接
続する必要があり、回路が大きくなるうえに低域通過フ
ィルタの損失が加わるために高周波増幅器の効率を下
げ、所望の電力を発生させるための消費電流が増大する
という課題を有していた。
【0008】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、簡単な構成で高調波歪みを低減できるバイアス回
路を構成する、またバイアス回路自体の電圧降下を低減
し、結果として消費電流が少なくかつ高効率の高周波増
幅器を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、増幅回路と出力側整合回路とバイアス回路
からなる高周波増幅器において、前記バイアス回路は第
1の伝送線路と第1のコンデンサで構成された並列回路
の一端が前記増幅回路と前記出力側整合回路の間に接続
され、前記並列回路の他端が電源に接続されるとともに
第2のコンデンサを介して接地された構成を有するよう
に設定したものである。
【0010】この構成によって増幅回路が増幅する信号
の周波数帯域においてオープン状態を保持しながら、所
望の周波数帯域でショート状態となるバイアス回路を形
成することになり、低域通過フィルタを用いることなく
高調波歪みを低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、増幅回路と出力側整合回路とバイアス回路からなる
高周波増幅器において、前記バイアス回路は第1の伝送
線路と第1のコンデンサで構成された並列回路の一端が
前記増幅回路と前記出力側整合回路の間に接続され、前
記並列回路の他端が電源に接続されるとともに第2のコ
ンデンサを介して接地された構成を有することを特徴と
する高周波増幅器であり、増幅回路が増幅する信号の周
波数帯域においてオープン状態を保持しながら、所望の
周波数帯域でショート状態となるバイアス回路を形成す
ることができ、高調波歪みの低減が可能となる効果があ
る。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、出力側
整合回路が第3のコンデンサと第1のインダクタと第4
のコンデンサからなり、前記第3のコンデンサの一端が
前記第1のインダクタの一端と出力端子に接続され、前
記第1のインダクタの他端が前記第4のコンデンサの一
端とバイアス回路と増幅回路に接続され、前記第3のコ
ンデンサの他端と前記第4のコンデンサの他端が接地さ
れた回路で構成され、かつ第1のコンデンサが削除され
たことを特徴とする請求項1記載の高周波増幅器であ
り、増幅回路が増幅する信号の周波数帯域においてオー
プン状態を保持しながら、所望の周波数帯域でショート
状態となるバイアス回路の素子数を削減できる効果があ
る。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、増幅回
路と出力側整合回路とバイアス回路からなる高周波増幅
器において、前記バイアス回路は第2の伝送線路と第5
のコンデンサで構成された並列回路の一端が前記増幅回
路と前記出力側整合回路の間に接続され、前記並列回路
の他端が電源に接続されるとともに第2のインダクタの
一端が接続され、第2のインダクタの他端に第6のコン
デンサが接続され、第6のコンデンサの他端が接地され
たことを特徴とする高周波増幅器であり、短い伝送線路
でバイアス回路を構成できるためバイアス回路における
電圧降下を低減でき、消費電流の少ない高周波増幅器を
構成できる効果がある。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、増幅回
路と出力側整合回路とバイアス回路からなる高周波増幅
器において、前記バイアス回路は第3の伝送線路の一端
が前記増幅回路と前記出力側整合回路の間に接続され、
前記第3の伝送線路の他端が第3のインダクタの一端と
第7のコンデンサの一端と第4の伝送線路の一端に接続
され、前記第3のインダクタの他端と第8のコンデンサ
の一端が接続され、第7のコンデンサの他端と第8のコ
ンデンサの他端が接地され、前記第4の伝送線路の他端
が電源に接続されるとともに第9のコンデンサを介して
接地された構成を有することを特徴とする高周波増幅器
であり、一つのバイアス回路で二つの周波数帯域におい
てショート状態を形成できる効果がある。
【0015】本発明の請求項5に記載の発明は、第4の
伝送線路の両端に第10のコンデンサが並列接続され、
前記第4の伝送線路と第10のコンデンサからなる並列
回路と第9のコンデンサの間に第4のインダクタが挿入
されていることを特徴とする請求項4記載の高周波増幅
器であり、二つの周波数帯域においてショート状態を形
成できるバイアス回路を構成する伝送線路を短くでき、
バイアス回路における電圧降下の低減が可能となるので
消費電流の少ない高周波増幅器を構成できる効果があ
る。
【0016】本発明の請求項6に記載の発明は、増幅回
路と出力側整合回路と少なくとも二つのバイアス回路か
らなる高周波増幅器において、第1のバイアス回路は第
5の伝送線路と第11のコンデンサからなり、前記第2
のバイアス回路は第6の伝送線路と第12のコンデンサ
からなる回路であって、前記増幅回路と前記出力側整合
回路の間に前記第5の伝送線路の一端と前記第6の伝送
線路の一端が接続され、前記第5の伝送線路の他端が第
11のコンデンサを介して接地され、前記第6の伝送線
路の他端が第12のコンデンサを介して接地され、かつ
前記第5の伝送線路の他端および前記第6の伝送線路の
他端が共通の電源に接続されている構成を有することを
特徴とする高周波増幅器であり、増幅回路に流れ込む電
流が分散されてバイアス回路における電圧降下の低減が
可能となるので消費電流の少ない高周波増幅器を構成で
きる効果がある。
【0017】本発明の請求項7に記載の発明は、複数個
のバイアス回路の少なくとも一つは請求項1のバイアス
回路で構成されたことを特徴とする請求項6記載の高周
波増幅器であり、増幅回路に流れ込む電流が分散されて
バイアス回路における電圧降下の低減が可能となり、か
つ少なくとも二つの周波数帯域においてショート状態を
形成できる効果がある。
【0018】本発明の請求項8に記載の発明は、第3の
コンデンサと第1のインダクタと第4のコンデンサから
なる請求項2記載の出力側整合回路と、第1のコンデン
サを削除した請求項1記載のバイアス回路が少なくとも
一つ接続されたことを特徴とする請求項6記載の高周波
増幅器であり、増幅回路に流れ込む電流が分散されてバ
イアス回路における電圧降下の低減が可能となり、かつ
少なくとも二つの周波数帯域においてショート状態を形
成できる効果がある。
【0019】本発明の請求項9に記載の発明は、複数個
のバイアス回路の少なくとも一つは請求項3ないし5記
載のバイアス回路で構成されたことを特徴とする請求項
7記載の高周波増幅器であり、高調波の周波数帯域にお
けるショート状態が強調できる効果がある。
【0020】本発明の請求項10に記載の発明は、複数
個のバイアス回路の少なくとも一つは第1のインダクタ
の他端と第4のコンデンサの一端との接続点に接続され
ていることを特徴とする請求項8または9記載の高周波
増幅器であり、複数個のバイアス回路の接続点を振り分
けて増幅回路と整合回路の間隔を短くできるので、出力
信号の損失を低減できる効果がある。
【0021】本発明の請求項11に記載の発明は、第1
のインダクタの他端と第4のコンデンサの一端との接続
点に接続されているバイアス回路が第1のコンデンサを
削除した請求項1記載のバイアス回路であることを特徴
とする請求項10記載の高周波増幅器であり、増幅回路
と整合回路の間隔を短くして出力信号の損失を低減でき
るバイアス回路の素子数を低減する効果がある。
【0022】本発明の請求項12に記載の発明は、出力
整合回路を構成するインダクタが第13のコンデンサと
の並列接続回路であることを特徴とする請求項2、8、
9、10、11のいずれかに記載の高周波増幅器であ
り、高調波の周波数帯域におけるショート状態が強調で
き、出力信号の伝送経路を短くできる効果がある。
【0023】本発明の請求項13に記載の発明は、請求
項1ないし12のいずれかに記載のバイアス回路の伝送
線路とインダクタが誘電体表面に形成した電極パターン
で構成されたことを特徴とする高周波増幅器であり、増
幅回路を実装する誘電体基板に回路内のインダクタを直
接形成するので回路素子を少なくすることができ、高周
波増幅器を低価格で構成できる効果がある。
【0024】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項1ないし12のいずれかに記載のバイアス回路が誘電
体基板内に形成された電極パターンで構成されたことを
特徴とする高周波増幅器であり、増幅回路を実装する誘
電体基板に回路内のインダクタおよびコンデンサを内装
するので回路素子を少なくすることができ、高周波増幅
器を低価格で構成できる効果がある。
【0025】本発明の請求項15に記載の発明は、請求
項1ないし14のいずれかに記載の高周波増幅器を用い
たことを特徴とする移動体通信機器であり、高調波歪み
を低減できるバイアス回路を接続することになるので、
高周波増幅器を小型で高効率にすることができ、結果と
して性能の良い移動体通信機器を構成できる効果があ
る。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図13を用いて説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における高周波増幅器の回路図である。図1におい
て、高周波増幅器は増幅回路101と出力側整合回路1
02の間に第1の伝送線路103と第1のコンデンサ1
04からなる並列回路の一端を接続し、前記並列回路の
他端を電源105に接続するとともに第2のコンデンサ
106を介して接地した回路で構成されている。
【0028】以上のように構成された高周波増幅器につ
いて、以下その動作を説明する。また以下の説明では増
幅回路が増幅する信号の周波数帯域をf、増幅回路が増
幅する信号の2倍波の周波数帯域を2f、増幅回路が増
幅する信号の3倍波の周波数帯域を3f、(以下、4
f、5f、)のように略記する。
【0029】第1の伝送線路103は3fの2分の1波
長となる長さに設定される。また第1のコンデンサ10
4の容量値は第1の伝送線路103との間で形成する並
列回路がfにおいて高インピーダンス、すなわちオープ
ン状態となるように設定される。第2のコンデンサ10
6はfより高い周波数帯域で充分ショート状態となるよ
うに比較的大きな容量値に設定される。
【0030】電源105から流れてきたバイアス電流は
直流なので第1のコンデンサ104や第2のコンデンサ
106には流れず、第1の伝送線路103を経由して増
幅回路101に流れて駆動させる。増幅回路101はf
において信号を増幅し、同時に高調波歪みを生み出す。
第1の伝送線路103と第1のコンデンサ104が形成
する並列回路はfにおいてオープン状態であるので、増
幅された信号はバイアス回路107には流れずに出力側
整合回路102を介して出力される。
【0031】また3fにおいて、第2のコンデンサ10
6は充分にショート状態であり、第1の伝送線路103
は2分の1波長となる長さであるため、バイアス回路1
07はノッチとして作用する。従って3fにおける高調
波歪みが低減され、出力側整合回路102に流れない。
【0032】なお、本実施の形態における第1の伝送線
路103は3fにおいて2分の1波長となる長さに設定
されているが、これはn×f(nは3以上の素数)におい
て2分の1波長となる長さに設定してもよい。この場合
はn倍の周波数帯域における高周波増幅器の高調波歪み
を低減することができる。
【0033】なお、本実施の形態におけるバイアス回路
107は第1の伝送線路103と第1のコンデンサ10
4と第2のコンデンサ106からなる回路で構成されて
いるが、図2に示すように出力側整合回路202が第3
のコンデンサ208と第1のインダクタ209と第4の
コンデンサ210からなる回路で構成され、第3のコン
デンサ208の一端が増幅回路101と第1の伝送線路
103の一端と第1のインダクタ209の一端に接続さ
れ、第1のインダクタ209の他端が第4のコンデンサ
210の一端と接続され、第3のコンデンサ208の他
端と第4のコンデンサ210の他端が接地されている場
合は、第1のコンデンサ104を削除したバイアス回路
207としてもよい。
【0034】出力側整合回路202はfにおいてインピ
ーダンスを50オームに整合するように各素子値が設定
される。また第2のコンデンサ106はfより高い周波
数帯域では充分にショート状態となっており、第1の伝
送線路103、および第1の伝送線路103に並列接続
されている第1のコンデンサ104、および第3のコン
デンサ208はfにおいて並列接続していると考えるこ
とができる。従って、図1における第1のコンデンサ1
04と第3のコンデンサ208は合成でき、結果として
第1のコンデンサ104を削除できる。
【0035】一例として増幅回路101の出力側のイン
ピーダンスが3.2-j5.7Ω、f=900MHzである場合
の周波数特性を図3に示す。図3から分かるように、f
において整合がとれて信号が通過し、3fにおいて信号
が通過しない周波数特性となっている。
【0036】なお、本実施の形態における伝送線路およ
びコンデンサの形成方法にはさまざまな方法があるが、
本発明はそれらの細部に限定されるものではない。
【0037】また、移動体通信機器において本発明の高
周波増幅器を用いることにより簡単な構成で高調波歪み
を低減できるので、小型で高性能である移動体通信機器
を構成できる。
【0038】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2における高周波増幅器の回路図である。図4におい
て、高周波増幅器は増幅回路401と出力側整合回路4
02の間に第2の伝送線路403と第5のコンデンサ4
04からなる並列回路の一端を接続し、前記並列回路の
他端を電源405に接続するとともに第2のインダクタ
406の一端を接続し、第2のインダクタ406の他端
に第6のコンデンサ407の一端を接続し、第6のコン
デンサ407の他端を接地した回路で構成されている。
【0039】以上のように構成された高周波増幅器につ
いて、以下その動作を説明する。
【0040】第2の伝送線路403はfにおける4分の
1波長よりも短い長さに設定される。また第5のコンデ
ンサ404の容量値は第2の伝送線路403との間で形
成する並列回路がfにおいて高インピーダンス、すなわ
ちオープン状態となるように設定される。第6のコンデ
ンサ407の容量値はバイアス回路408を構成する他
の素子のインピーダンス条件を乱さない、かつfより高
い周波数帯域で充分にショート状態となるように比較的
大きな容量値に設定される。
【0041】電源405から流れてきたバイアス電流は
直流なので第5のコンデンサ404や第6のコンデンサ
407には流れず、第2の伝送線路403を経由して増
幅回路401に流れて駆動させる。増幅回路401はf
において信号を増幅し、同時に高調波歪みを生み出す。
第2の伝送線路403と第5のコンデンサ404が形成
する並列回路はfにおいてオープン状態であるので、増
幅された信号はバイアス回路408には流れずに出力側
整合回路402を介して出力される。
【0042】また第2の伝送線路403と第5のコンデ
ンサ404はfにおいてオープン状態を形成するため、
fより高い周波数帯域においては容量性のインピーダン
スを示す。この合成インピーダンスと第2のインダクタ
406がn×f(nは2以上の整数)において直列共振と
なるように第2のインダクタ406のインダクタンスが
設定される。第6のコンデンサ407はn×fの周波数
帯域では充分ショート状態であるので、バイアス回路4
08はノッチとして作用する。従ってn×fにおける高
調波歪みが低減され、出力側整合回路402に流れな
い。また、第2の伝送線路403は実施の形態1におけ
る第1の伝送線路103よりも短いので、バイアス電流
の電圧降下が低減される。この結果増幅回路401にお
ける効率が改善される。
【0043】なお、本実施の形態における伝送線路およ
びインダクタおよびコンデンサの形成方法にはさまざま
な方法があるが、本発明はそれらの細部に限定されるも
のではない。
【0044】また、移動体通信機器において本発明の高
周波増幅器を用いることにより簡単な構成で高調波歪み
を低減でき、またバイアス電流の電圧降下を低減できる
ので、小型で高性能である移動体通信機器を構成でき
る。
【0045】(実施の形態3)図5は本発明の実施の形
態3における高周波増幅器の回路図である。図5におい
て、高周波増幅器は増幅回路501と出力側整合回路5
02の間に第3の伝送線路503の一端を接続し、前記
第3の伝送線路503の他端と第3のインダクタ504
の一端と第7のコンデンサ505の一端と第4の伝送線
路506の一端を接続し、第3のインダクタ504の他
端に第8のコンデンサ507の一端を接続し、第7のコ
ンデンサ505の他端と第8のコンデンサ507の他端
を接地し、第4の伝送線路506の他端を電源508に
接続するとともに第9のコンデンサ509を介して接地
した回路で構成されている。
【0046】以上のように構成された高周波増幅器につ
いて、以下その動作を説明する。
【0047】第3の伝送線路503は3fの2分の1波
長となる長さに設定される。第7のコンデンサ505は
fより高い周波数帯域で充分ショート状態となるように
比較的大きな容量値に設定される。第3のインダクタ5
04のインダクタンス値は第7のコンデンサ505との
間で形成する並列回路が2fにおいて高インピーダン
ス、すなわちオープン状態となるように設定される。第
8のコンデンサ507はバイアス電流を遮断するために
充分大きな容量値に設定される。また第4の伝送線路5
06と第3の伝送線路503を併せた長さは2fで2分
の1波長となる長さに設定され、第9のコンデンサ50
9はfより高い周波数帯域で充分ショート状態となるよ
うに比較的大きな容量値に設定される。
【0048】電源508から流れてきたバイアス電流は
直流なので第9のコンデンサ509、第7のコンデンサ
505、第8のコンデンサ507には流れず、第4の伝
送線路506および第3の伝送線路503を経由して増
幅回路501に流れて駆動させる。増幅回路501はf
において信号を増幅し、同時に高調波歪みを生み出す。
バイアス回路510はfにおいてオープン状態であるの
で、増幅された信号はバイアス回路510には流れずに
出力側整合回路502を介して出力される。
【0049】また2fにおいて、第9のコンデンサ50
9は充分にショート状態、また第3のインダクタ504
と第7のコンデンサ505はオープン状態、また第3の
伝送線路503と第4の伝送線路506は両者の合計長
さが2分の1波長となる長さであるため、バイアス回路
510はノッチとして作用する。従って2fにおける高
調波歪みが低減され、出力側整合回路502に流れな
い。
【0050】また3fにおいて、第7のコンデンサ50
5は充分にショート状態であり、第3の伝送線路503
は2分の1波長となる長さであるため、バイアス回路5
10はノッチとして作用する。従って3fにおける高調
波歪みが低減され、出力側整合回路502に流れない。
【0051】結果として、バイアス回路510はfにお
いて増幅された信号は流れず、2fおよび3fにおける
高調波歪みを低減させる回路として動作する。
【0052】一例として増幅回路501の出力側のイン
ピーダンスが3.2-j5.7Ω、f=900MHzである場合
の周波数特性を図6に示す。図6から分かるように、f
において整合がとれて信号が通過し、2fおよび3fに
おいて信号が通過しない周波数特性となっている。
【0053】なお、本実施の形態における第3の伝送線
路503は3fにおいて2分の1波長となる長さに設定
されているが、これはm×f(mは3以上の素数)におい
て2分の1波長となる長さに設定してもよい。また第3
の伝送線路503と第4の伝送線路506は2fにおい
て両者の合計長さが2分の1波長となる長さに設定され
ているが、これはn×f(nは2以上の整数)において2
分の1波長となる長さに設定してもよい。m>nである
とき、m倍およびn倍の周波数帯域における高周波増幅
器の高調波歪みを低減することができる。
【0054】なお、本実施の形態における第3の伝送線
路503の長さは3fにおいて2分の1波長となる長さ
に設定されているが、これは図4に示すバイアス回路の
ように第2の伝送線路403と第5のコンデンサ404
が形成する並列回路としてもよい。この場合は前記並列
回路の3fにおける合成インピーダンスが容量性とな
り、前記合成インピーダンスと第3のインダクタが3f
において直列共振となるように設定し、改めて第3のイ
ンダクタ504と第7のコンデンサ505が2fにおい
て並列共振となるように設定すれば、バイアス回路51
0は2fおよび3fにおいて同様にノッチとして作用す
る。またこのとき第3の伝送線路503が短く設定でき
るのでバイアス電流の電圧降下が低減でき、結果として
高周波増幅器の効率を向上させることができる。
【0055】なお、本実施の形態における第4の伝送線
路506はその他端が電源508に接続するとともに第
9のコンデンサ509を介して接地した回路で構成され
ているが、これは図7に示すように第4の伝送線路50
6と第10のコンデンサ712を並列回路とし、第9の
コンデンサ509と前記並列回路との間に第4のインダ
クタ713を挿入した回路で構成してもよい。この場合
は第3の伝送線路503と第4の伝送線路506の合計
長さがfにおいて4分の1波長よりも短い長さに設定す
る。また2fにおける前記並列回路の合成インピーダン
スは容量性を示すので、前記合成インピーダンスと第4
のインダクタ713が2fにおいて直列共振となるよう
に設定し、第9のコンデンサ509はバイアス電流を遮
断できるように充分大きな容量値に設定する。以上のよ
うに設定すれば、バイアス回路714は2fおよび3f
において同様にノッチとして作用する。またこのとき第
4の伝送線路506が短く設定できるのでバイアス電流
の電圧降下を低減でき、結果として高周波増幅器の効率
を向上させることができる。
【0056】なお、本実施の形態における伝送線路およ
びコンデンサの形成方法にはさまざまな方法があるが、
本発明はそれらの細部に限定されるものではない。
【0057】また、移動体通信機器において本発明の高
周波増幅器を用いることにより簡単な構成で高調波歪み
を低減できるので、小型で高性能である移動体通信機器
を構成できる。
【0058】(実施の形態4)図8は本発明の実施の形
態4における高周波増幅器の回路図である。図8におい
て、高周波増幅器は増幅回路801と出力側整合回路8
02の間に第5の伝送線路803の一端と第6の伝送線
路804の一端を接続し、前記第5の伝送線路803の
他端を電源805に接続するとともに第11のコンデン
サ806を介して接地し、前記第6の伝送線路804の
他端を同じ電源805に接続するとともに第12のコン
デンサ807を介して接地した回路で構成されている。
【0059】以上のように構成された高周波増幅器につ
いて、以下その動作を説明する。
【0060】第5の伝送線路803はfの4分の1波長
となる長さに設定され、第6の伝送線路804はfの4
分の1波長となる長さに設定される。また第11のコン
デンサ806の容量値および第12のコンデンサ807
の容量値はともにfより高い周波数帯域で充分ショート
状態となるように比較的大きな容量値に設定される。
【0061】電源805から流れてきたバイアス電流は
直流なので第11のコンデンサ806や第12のコンデ
ンサ807には流れず、第5の伝送線路803と第6の
伝送線路804に等分に分割された後、再び合流して増
幅回路801に流れて駆動させる。増幅回路801はf
において信号を増幅し、同時に高調波歪みを生み出す。
fにおいて第11のコンデンサ806が充分にショート
状態であるため、第5の伝送線路803の一端では位相
が反転してオープン状態となり、増幅された信号は第1
のバイアス回路808には流れない。また同様にfにお
いて第12のコンデンサ807が充分にショート状態で
あるため、第6の伝送線路804の一端では位相が反転
してオープン状態となり、増幅された信号は第2のバイ
アス回路809には流れない。従って増幅回路801で
増幅された信号は出力側整合回路802を介して出力さ
れる。
【0062】また2fにおいて、第11のコンデンサ8
06は充分にショート状態であり、第5の伝送線路80
3は2分の1波長となる長さであるため、第1のバイア
ス回路808はノッチとして作用する。従って2fにお
ける高調波歪みが低減され、出力側整合回路802に流
れない。同様に第12のコンデンサ807は充分にショ
ート状態であり、第6の伝送線路804は2分の1波長
となる長さであるため、第2のバイアス回路809はノ
ッチとして作用する。従って2fにおける高調波歪みが
低減され、出力側整合回路802に流れない。
【0063】また本バイアス回路はfの偶数倍の周波数
帯域においてもノッチとして作用するので、その周波数
特性は減衰極を形成する。
【0064】従って本実施の形態では、電圧降下が半減
されかつ同じ周波数帯域でノッチが重なるので、高効率
の高周波増幅器を構成でき、また主に2fにおける高調
波歪みをより低減できる。
【0065】なお、本実施の形態における二つのバイア
ス回路はともにf以上の周波数帯域において充分ショー
ト状態となるコンデンサが接続されているが、これは図
9に示すように一つでもよい。この場合はバイアス回路
の実装面積が小さくなる効果がある。
【0066】なお、本実施の形態におけるバイアス回路
は同じ回路で構成されているが、二つのうち少なくとも
一つは図1に示されているバイアス回路107を接続し
てもよい。実施の形態1において説明したようにバイア
ス回路107は3fにおいてノッチを形成するので、こ
の場合は2f(4f、6f、…)の他に3fにおいても高
調波歪みを低減できる回路を構成できる効果がある。
【0067】また、本実施の形態におけるバイアス回路
と出力側整合回路を図2に示すバイアス回路207と出
力側整合回路202としてもよい。この場合は主に2f
および3fの高調波歪みを低減できる回路の素子数を削
減できる効果がある。
【0068】なお、本実施の形態におけるバイアス回路
は同じ回路で構成されているが、二つのうち少なくとも
一つは図4に示されているバイアス回路408、もしく
は図5に示されているバイアス回路510、もしくは図
7に示されているバイアス回路714を接続しても同様
にバイアス電流の電圧降下を低減でき、2fにおける高
調波歪みをより低減できる、または2f(4f、6f、
…)の他に3fにおいても高調波歪みを低減できる回路
を構成できる効果がある。
【0069】なお、本実施の形態における二つのバイア
ス回路はともに増幅回路801と出力側整合回路802
の間に接続されているが、これは図10に示すように出
力側整合回路として図2の出力側整合回路202を接続
し、第1のインダクタ209の両側にバイアス回路を接
続してもよい。この場合は増幅回路801と出力側整合
回路202を接続する配線を短くすることができるの
で、結果としてfにおける増幅した信号の損失を低減で
きる効果がある。
【0070】また、第1のインダクタと第4のコンデン
サ210の接続点に接続するバイアス回路が図1に示す
バイアス回路107であるときは同様に第1のコンデン
サ104の容量値を第4のコンデンサ210の容量値に
含むことができる。この場合もバイアス回路を実装する
面積を削減できる効果がある。
【0071】なお、本実施の形態における伝送線路およ
びコンデンサの形成方法にはさまざまな方法があるが、
本発明はそれらの細部に限定されるものではない。
【0072】また、移動体通信機器において本発明の高
周波増幅器を用いることにより簡単な構成で高調波歪み
を低減できるので、小型で高性能である移動体通信機器
を構成できる。
【0073】また、出力側整合回路を図2に示す第3の
コンデンサ208と第1のインダクタ209と第4のコ
ンデンサで構成する出力側整合回路202とする場合、
第1のインダクタは図11に示すように第14のコンデ
ンサとの並列回路としてもよい。この場合は出力信号の
伝送経路が短く設定できるので信号の損失を低減できる
とともに、並列回路の共振点を2fもしくは3fなどの
増幅回路801による高調波歪みの周波数とあわせるこ
とで歪みを低減できる効果がある。本効果は実施の形態
1、実施の形態2、および実施の形態3のすべてにおい
て適用できる。
【0074】(実施の形態5)図12は本発明の実施の
形態5における高周波増幅器の回路図である。図12に
おいて、高周波増幅器は誘電体基板1201上にPA−
IC1202とチップコンデンサ1203を実装し、伝
送線路1204およびインダクタ1205は電極パター
ンで描かれており、その等価回路は実施の形態1、実施
の形態2、実施の形態3、もしくは実施の形態4で説明
した回路となっている。
【0075】以上のように構成された高周波増幅器につ
いて、以下その動作を説明する。
【0076】回路の高周波的な動作は実施の形態1、実
施の形態2、実施の形態3、もしくは実施の形態4で説
明した動作と同じである。本実施の形態では伝送線路お
よびインダクタおよび素子間の接続用の電極がすべて同
じ工程で作製することができるため、高周波増幅器を低
価格で実現できる。
【0077】なお、本実施の形態では伝送線路は誘電体
基板上の電極パターンで形成されているがこれはチップ
インダクタでもよい。この場合は回路の面積を小さくで
きる効果がある。
【0078】(実施の形態6)図13は本発明の実施の
形態6における高周波増幅器の回路図である。図13に
おいて、高周波増幅器は複数個の誘電体層1301の間
にコンデンサ用電極1302とインダクタ用電極130
3が配置され、最上層の誘電体層の上側にPA−IC1
304が実装され、各素子間は電気的に接続された構造
を有し、その等価回路は実施の形態1、実施の形態2、
実施の形態3、もしくは実施の形態4で説明した回路と
なっている。
【0079】以上のように構成された高周波増幅器につ
いて、以下その動作を説明する。
【0080】回路の高周波的な動作は実施の形態1、実
施の形態2、実施の形態3、もしくは実施の形態4で説
明した動作と同じである。本実施の形態では伝送線路お
よびインダクタおよびコンデンサが誘電体層に内装され
るため、部品点数が削減でき高周波増幅器を低価格で実
現できる。
【0081】なお、本実施の形態では伝送線路およびイ
ンダクタおよびコンデンサが誘電体層に内装されている
が、これらのうち一部は実施の形態5に示すようにPA
−IC1304と同じ層にチップもしくは電極パターン
として実装してもよい。この場合は回路の設計の自由度
が大きくなる効果がある。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、増幅回路
と出力側整合回路とバイアス回路からなる高周波増幅器
において、前記バイアス回路は第1の伝送線路と第1の
コンデンサで構成された並列回路の一端が前記増幅回路
と前記出力側整合回路の間に接続され、前記並列回路の
他端が電源に接続されるとともに第2のコンデンサを介
して接地された構成とすることによって、増幅回路が増
幅する信号の周波数帯域においてオープン状態を保持し
ながら、所望の周波数帯域でショート状態となるバイア
ス回路を形成することができ、その結果高調波歪みを低
減できる。
【0083】また共通の電源に接続するバイアス回路を
少なくとも二つ接続することによって、バイアス回路自
体の電圧降下を低減し、その結果消費電流が少なくかつ
高効率の高周波増幅器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における高周波増幅器の
回路図
【図2】本発明の実施の形態1における高周波増幅器の
別の構成例を示す回路図
【図3】本発明の実施の形態1における高周波増幅器の
周波数特性図
【図4】本発明の実施の形態2における高周波増幅器の
別の構成例を示す回路図
【図5】本発明の実施の形態3における高周波増幅器の
回路図
【図6】本発明の実施の形態3における高周波増幅器の
周波数特性図
【図7】本発明の実施の形態3における高周波増幅器の
回路図
【図8】本発明の実施の形態4における高周波増幅器の
回路図
【図9】本発明の実施の形態4における高周波増幅器の
別の構成例を示す回路図
【図10】本発明の実施の形態4における高周波増幅器
の別の構成例を示す回路図
【図11】本発明の実施の形態4における高周波増幅器
の別の構成例を示す回路図
【図12】本発明の実施の形態5における高周波増幅器
の回路図
【図13】本発明の実施の形態6における高周波増幅器
の回路図
【図14】従来例における高周波増幅器の回路図
【図15】従来例における高周波増幅器の周波数特性図
【符号の説明】
101 増幅回路 102 出力側整合回路 103 第1の伝送線路 104 第1のコンデンサ 105 電源 106 第2のコンデンサ 107 バイアス回路 108 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恒岡 道朗 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5J006 HD08 JA02 JA05 JA12 JA31 LA01 NA08 NB09 5J011 CA15 5J067 AA04 AA41 AA67 CA27 CA36 CA73 CA76 CA93 FA10 FA12 FA20 HA29 HA33 KA12 KA13 KA29 KA42 KA45 KA68 KS15 KS17 KS25 KS28 LS12 QS02 QS05 SA14 TA01 TA03 5K060 BB07 CC12 HH09 HH11 JJ03 JJ04 LL07 LL15 MM00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅回路と出力側整合回路とバイアス回
    路からなる高周波増幅器において、前記バイアス回路は
    第1の伝送線路と第1のコンデンサで構成された並列回
    路の一端が前記増幅回路と前記出力側整合回路の間に接
    続され、前記並列回路の他端が電源に接続されるととも
    に第2のコンデンサを介して接地された構成を有するこ
    とを特徴とする高周波増幅器。
  2. 【請求項2】 出力側整合回路が第3のコンデンサと第
    1のインダクタと第4のコンデンサからなり、前記第3
    のコンデンサの一端が前記第1のインダクタの一端と出
    力端子に接続され、前記第1のインダクタの他端が前記
    第4のコンデンサの一端とバイアス回路と増幅回路に接
    続され、前記第3のコンデンサの他端と前記第4のコン
    デンサの他端が接地された回路で構成され、かつ第1の
    コンデンサが削除されたことを特徴とする請求項1記載
    の高周波増幅器。
  3. 【請求項3】 増幅回路と出力側整合回路とバイアス回
    路からなる高周波増幅器において、前記バイアス回路は
    第2の伝送線路と第5のコンデンサで構成された並列回
    路の一端が前記増幅回路と前記出力側整合回路の間に接
    続され、前記並列回路の他端が電源に接続されるととも
    に第2のインダクタの一端が接続され、第2のインダク
    タの他端に第6のコンデンサが接続され、第6のコンデ
    ンサの他端が接地されたことを特徴とする高周波増幅
    器。
  4. 【請求項4】 増幅回路と出力側整合回路とバイアス回
    路からなる高周波増幅器において、前記バイアス回路は
    第3の伝送線路の一端が前記増幅回路と前記出力側整合
    回路の間に接続され、前記第3の伝送線路の他端が第3
    のインダクタの一端と第7のコンデンサの一端と第4の
    伝送線路の一端に接続され、前記第3のインダクタの他
    端と第8のコンデンサの一端が接続され、第7のコンデ
    ンサの他端と第8のコンデンサの他端が接地され、前記
    第4の伝送線路の他端が電源に接続されるとともに第9
    のコンデンサを介して接地された構成を有することを特
    徴とする高周波増幅器。
  5. 【請求項5】 第4の伝送線路の両端に第10のコンデ
    ンサが並列接続され、前記第4の伝送線路と第10のコ
    ンデンサからなる並列回路と第9のコンデンサの間に第
    4のインダクタが挿入されていることを特徴とする請求
    項4記載の高周波増幅器。
  6. 【請求項6】 増幅回路と出力側整合回路と少なくとも
    二つのバイアス回路からなる高周波増幅器において、第
    1のバイアス回路は第5の伝送線路と第11のコンデン
    サからなり、前記第2のバイアス回路は第6の伝送線路
    と第12のコンデンサからなる回路であって、前記増幅
    回路と前記出力側整合回路の間に前記第5の伝送線路の
    一端と前記第6の伝送線路の一端が接続され、前記第5
    の伝送線路の他端が第11のコンデンサを介して接地さ
    れ、前記第6の伝送線路の他端が第12のコンデンサを
    介して接地され、かつ前記第5の伝送線路の他端および
    前記第6の伝送線路の他端が共通の電源に接続されてい
    る構成を有することを特徴とする高周波増幅器。
  7. 【請求項7】 複数個のバイアス回路の少なくとも一つ
    は請求項1のバイアス回路で構成されたことを特徴とす
    る請求項6記載の高周波増幅器。
  8. 【請求項8】 第3のコンデンサと第1のインダクタと
    第4のコンデンサからなる請求項2記載の出力側整合回
    路と、第1のコンデンサを削除した請求項1記載のバイ
    アス回路が少なくとも一つ接続されたことを特徴とする
    請求項6記載の高周波増幅器。
  9. 【請求項9】 複数個のバイアス回路の少なくとも一つ
    は請求項3ないし5記載のバイアス回路で構成されたこ
    とを特徴とする請求項6記載の高周波増幅器。
  10. 【請求項10】 複数個のバイアス回路の少なくとも一
    つは第1のインダクタの他端と第4のコンデンサの一端
    との接続点に接続されていることを特徴とする請求項8
    または9記載の高周波増幅器。
  11. 【請求項11】 第1のインダクタの他端と第4のコン
    デンサの一端との接続点に接続されているバイアス回路
    が第1のコンデンサを削除した請求項1記載のバイアス
    回路であることを特徴とする請求項10記載の高周波増
    幅器。
  12. 【請求項12】 第1のインダクタが第13のコンデン
    サとの並列接続回路であることを特徴とする請求項2、
    8、9、10、11のいずれかに記載の高周波増幅器。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    のバイアス回路の伝送線路とインダクタが誘電体表面に
    形成した電極パターンで構成されたことを特徴とする高
    周波増幅器。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    のバイアス回路が誘電体基板内に形成された電極パター
    ンで構成されたことを特徴とする高周波増幅器。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の高周波増幅器を用いたことを特徴とする移動体通信機
    器。
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