JP3491562B2 - 周波数逓倍器 - Google Patents

周波数逓倍器

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は周波数逓倍器に関
し、特に、移動体通信機器等に組み込まれて用いられる
周波数逓倍器に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、携帯電話では、水晶発振子を備
えた局部発振回路にて基準信号を発生させている。該基
準信号は、周波数逓倍器にて周波数逓倍され、入力信号
から中間周波数信号を得るための局部発振周波数信号と
される。該局部発振周波数信号は携帯電話の入力信号と
ともにミキサ回路に供給され、該ミキサ回路から前記入
力信号と局部発振周波数信号との差に等しい周波数を有
する中間周波数信号を取り出すようにしている。このよ
うな周波数逓倍器の回路構成の一例を図9に示す。 【0003】図9に示した周波数逓倍器は、高い逓倍次
数(5逓倍以上)を必要とするときに採用される回路例
であり、二つのC級増幅回路Ap1及びAp2により構
成されている。その入力端子1,2には、図示しない局
部発振回路で発生した基準信号が供給される。周波数逓
倍器の第一段のC級増幅回路Ap1は、トランジスタQ
1、二つの同調回路11,12、バイアス抵抗R11,
R12、同調回路11の一端を交流的に接地するバイパ
スコンデンサCs1、カップリングコンデンサC3およ
び直流を阻止するバイアスカット用コンデンサC1から
構成されている。 【0004】第二段のC級増幅回路Ap2も、第一段の
C級増幅回路Ap1と全く同じ回路構成を有しており、
トランジスタQ2、二つの同調回路21,22、バイア
ス抵抗R21,R22、同調回路21の一端を交流的に
接地するバイパスコンデンサCs2、カップリングコン
デンサC5および直流を阻止するバイアスカット用コン
デンサC2から構成されている。第二段のC級増幅回路
Ap2の出力は、直流バイアスカット用コンデンサC4
を通して出力端子3,4から取り出される。 【0005】電源端子5からは、電源ライン6を通し
て、第一段のC級増幅回路Ap1および第二段のC級増
幅回路Ap2にそれぞれ定電圧が印加される。また、電
源ライン6とグランドとの間に接続されたコンデンサC
s3は、電源ライン6を通して、第二段のC級増幅回路
Ap2側の信号が第一段のC級増幅回路Ap1側にフィ
ードバックするのを防止するためのデカップリングコン
デンサである。 【0006】第一段のC級増幅回路Ap1では、バイア
ス抵抗R12を調整してトランジスタQ1をC級動作さ
せることにより、入力端子1,2から供給された基準信
号の高調波を発生させる。バイアス抵抗R11の抵抗値
を調整することによって、トランジスタQ1の増幅度や
消費電流を調整する。トランジスタQ1のコレクタに
は、同調回路11が電気的に接続されている。同調回路
11は、インダクタL11とコンデンサC11の並列回
路にて構成されている。この同調回路11の同調周波数
を、トランジスタQ1によってC級増幅された基準信号
の高調波のうち所望の逓倍波(m次逓倍波)に同調させ
る。これにより、基準信号のm次逓倍波のみを選択増幅
し、その他の周波数の逓倍波はバイパスコンデンサCs
1を介してグランドに接地され、増幅されない。 【0007】同調回路12は、カップリングコンデンサ
C3を介して同調回路11に結合しており、m次逓倍波
のみを選択するフィルタとして機能する。同調回路12
は、インダクタL12とコンデンサC12の並列回路に
て構成されている。カップリングコンデンサC3は、そ
の容量値を調整して、同調回路11,12の結合度を調
整することにより、C級増幅回路Ap1の増幅度及びス
プリアス抑圧を調整する。これにより、第一段のC級増
幅回路Ap1からは、基準信号の周波数がm逓倍された
m次逓倍波信号が、次の第二段のC級増幅回路Ap2に
入力される。 【0008】第二段のC級増幅回路Ap2では、バイア
ス抵抗R22を調整してトランジスタQ2をC級動作さ
せることにより、第一段のC級増幅回路Ap1から入力
されたm次逓倍波信号の高調波を発生させる。 【0009】トランジスタQ2のコレクタには、同調回
路21が電気的に接続されている。同調回路21は、イ
ンダクタL21とコンデンサC21の並列回路にて構成
されている。この同調回路21の同調周波数を、トラン
ジスタQ2によってC級増幅されたm次逓倍波信号の高
調波のうち所望の逓倍波(m×n次逓倍波)に同調させ
る。これにより、m次逓倍波信号のn次逓倍波のみを選
択増幅し、その他の周波数の逓倍波はバイパスコンデン
サCs2を介してグランドに接地され、増幅されない。 【0010】同調回路22は、カップリングコンデンサ
C5を介して同調回路21に結合しており、m×n次逓
倍波のみを選択するフィルタとして機能する。同調回路
22は、インダクタL22とコンデンサC22の並列回
路にて構成されている。これにより、第二段のC級増幅
回路Ap2からは、基準信号の周波数がm×n逓倍され
た信号が出力される。 【0011】従来、前記のような回路構成を有する周波
数逓倍器は一般に、ディスクリートの電子部品をプリン
ト基板に実装することにより構成したり、混成集積回路
としてモジュール化することにより構成されていた。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】ところで、図9の周波
数逓倍器では、第一段のC級増幅回路Ap1の同調回路
11,12がカップリングコンデンサC3により容量結
合されている。同様に、第二段のC級増幅回路Ap2の
同調回路21,22がカップリングコンデンサC5によ
り容量結合されている。このため、同調用インダクタL
11,L12及びL21,L22はインダクタンス値が
大きくなる。 【0013】一方、同調用インダクタL11,L12及
びL21,L22として、小型のインダクタを使用する
と、インダクタパターンを細線化することによる直流抵
抗成分の増加が大きくなり、同調用インダクタL11,
L12のQ値低下を招き、周波数選択性および利得が劣
化する。このような点から、従来の周波数逓倍器は、携
帯電話の小型化を妨げる原因の一つになっていた。 【0014】そこで、本発明の目的は、高いQ値を有す
る同調用インダクタを備え、逓倍出力特性およびスプリ
アス抑圧特性が優れた小型の周波数逓倍器を提供するこ
とにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る周波数逓倍器は、能動素子により構成
されてなる増幅回路に複数の同調回路が接続され、前記
増幅回路に信号を入力して、該信号の周波数が逓倍され
た逓倍波信号を前記増幅回路から出力する周波数逓倍器
において、前記複数の同調回路のそれぞれの同調用イン
ダクタが前記能動素子を搭載した多層基板に内蔵される
と共に、同調用インダクタ相互が誘導結合し、かつ、前
記複数の同調回路が容量結合していることを特徴とす
る。 【0016】 【作用】以上の構成により、増幅回路に接続された複数
の同調回路の同調用インダクタは、多層基板に内蔵され
て相互に誘導結合している。同調回路相互が誘導結合
よび容量結合しているため、同調回路容量結合だけ
ていた従来と比較して、同調用インダクタのインダクタ
ンス値が小さくなる。従って、同調用インダクタのイン
ダクタパターンの長さが短くなり、同調用インダクタの
直流抵抗成分が小さくなる。さらに、多層基板は比較的
広面積であるため、インダクタパターンのパターン幅を
広くして同調用インダクタの直流抵抗成分をより小さく
することもできる。この結果、同調用インダクタが高Q
値となる。 【0017】 【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る周波数逓倍
器の実施の形態について添付の図面を参照して説明す
る。 【0018】[第1実施形態、図1〜図4]本発明に係
る周波数逓倍器の一つの実施形態の電気等価回路を図1
に示す。該等価回路は、図9で説明した周波数逓倍器の
等価回路において、第一段のC級増幅回路Ap1の同調
回路11と12とを相互誘導結合(M結合)させてカッ
プリングコンデンサC3を省略するとともに、第二段の
C級増幅回路Ap2の同調回路21と22とを相互誘導
結合させてカップリングコンデンサC5を省略したもの
である。なお、図1において、図9に対応する部分には
同一符号を付して示し、重複した説明は省略する。 【0019】周波数逓倍器の具体的な構成を図2〜図4
に示す。なお、図2及び図3は、図1の電気回路を有す
る周波数逓倍器の構成を概念的に示す分解斜視図であ
る。これら図2及び図3では、層間を電気的に接続する
ためのビアホールは一部しか記載しておらず、また、内
部電極と外部端子を電気的に接続するための引出電極も
一部しか記載していない。また、図4は本第1実施形態
の外観を示す斜視図である。 【0020】周波数逓倍器は、内部接続パターン33を
設けた絶縁性シート31と、コンデンサ電極36a,3
6bを設けた絶縁性シート31と、インダクタパターン
38,39,40,41を設けた絶縁性シート31と、
広面積のグランド電極42を設けた絶縁性シート31
と、電源パターン43を設けた絶縁性シート31と、パ
ッド32を設けた絶縁性シート31等にて構成されてい
る。 【0021】内部接続パターン33は、図1に示した電
気回路を実現するため、各部品間を電気的に接続する。
コンデンサ電極36aと36bはシート31を挟んで対
向しており、同調用コンデンサC21を形成する。 【0022】渦巻状のインダクタパターン38は、シー
ト31の略右半分の位置に配設され、第二段のC級増幅
回路Ap2の同調回路21の同調用インダクタL21を
形成する。渦巻状のインダクタパターン39は、シート
31の略右半分の位置に配設され、同調回路22の同調
用インダクタL22を形成する。インダクタパターン3
8と39は、絶縁性シート31を間にして対向し、相互
に誘導結合している。そして、絶縁性シート31の厚み
を調整してインダクタパターン38と39の距離を変
え、同調回路21と22の結合度を調整することができ
る。これにより、C級増幅回路Ap2の増幅度及びスプ
リアス抑圧を調整することができる。 【0023】同様に、渦巻状のインダクタパターン40
は、シート31の略左半分の位置に配設され、第一段の
C級増幅回路Ap1の同調回路11の同調用インダクタ
L11を形成する。渦巻状のインダクタパターン41
は、シート31の略左半分の位置に配設され、同調回路
12の同調用インダクタL12を形成する。インダクタ
パターン40と41は、絶縁性シート31を間にして対
向し、相互に誘導結合している。そして、絶縁性シート
31の厚みを調整してインダクタパターン40と41の
距離を変え、同調回路11と12の結合度を調整するこ
とができる。これにより、C級増幅回路Ap1の増幅度
及びスプリアス抑圧を調整することができる。 【0024】ところで、インダクタパターン38と40
は、同一シート31上に隣接して配置されている。従っ
て、両者が磁気的に結合するのを防止するため、本第1
実施形態はインダクタパターン38の巻回方向とインダ
クタパターン40の巻回方向とを逆にしている。同様
に、インダクタパターン39の巻回方向とインダクタパ
ターン41の巻回方向も逆にしている。また、隣接する
インダクタパターンの巻回方向を互いに逆にする替わり
に、インダクタパターン38と40の間隔及びインダク
タパターン39と41の間隔を広くして、両者が磁気的
に結合するのを防止してもよいし、併用してもよい。 【0025】さらに、電源パターン43は、シート31
を挟んでグランド電極42に対向しており、グランド電
極42と共にデカップリングコンデンサCs3を形成す
る。 【0026】以上の構成からなる各シート31は積み重
ねられ、一体的に焼成されることにより、図4に示すよ
うに多層基板51とされる。多層基板51の側面部に
は、入力端子1,2、出力端子3,4、電源端子5及び
グランド端子Gが形成される。さらに、多層基板51の
上面のパッド32には、それぞれトランジスタQ1,Q
2、コンデンサC1,C2,C4,C11,C12,C
22,Cs1,Cs2及び抵抗R11,R12,R2
1,R22が半田付けされる。 【0027】こうして、図1に示した電気回路を有し
た、周波数逓倍器が得られる。この周波数逓倍器は、同
調回路11,12,21,22の同調用インダクタL1
1,L12,L21,L22を、多層基板51内に内蔵
している。同調用インダクタL11とL12は相互に誘
導結合し、同調用インダクタL21とL22は相互に誘
導結合している。従って、同調回路11と12、21と
22は相互に誘導結合することになり、同調回路11と
12、21と22を容量結合していた従来と比較して、
同調用インダクタL11〜L22のインダクタンス値を
小さくすることができる。つまり、同調用インダクタL
11,L12,L21,L22のインダクタパターン4
0,41,38,39の長さが短くなり、同調用インダ
クタL11〜L22の直流抵抗成分を小さくできる。さ
らに、多層基板51は比較的広面積であるため、インダ
クタパターン38〜41のパターン幅を広くして同調用
インダクタL11〜L22の直流抵抗成分をより小さく
することもできる。この結果、高Q値のインダクタL1
1〜L22が得られ、逓倍出力特性及びスプリアス抑圧
特性が優れた周波数逓倍器を得ることができる。 【0028】[第2実施形態、図5〜図8]本発明に係
る周波数逓倍器のいま一つの実施形態の電気等価回路を
図5に示す。該等価回路は、図1で説明した第1実施形
態の周波数逓倍器の等価回路において、第一段のC級増
幅回路Ap1の同調回路11と12を相互誘導結合させ
るとともにカップリングコンデンサC3で容量結合する
一方、第二段のC級増幅回路Ap2の同調回路21と2
2を相互誘導結合させるとともにカップリングコンデン
サC5で容量結合したものである。なお、図5におい
て、図1に対応する部分には同一符号を付して示し、重
複した説明は省略する。 【0029】カップリングコンデンサC3は、図6に示
すように、絶縁性シート31に設けたコンデンサ電極5
5a,55bにて形成され、カップリングコンデンサC
5は、絶縁性シート31に設けたコンデンサ電極56,
36aにて形成される。 【0030】同調用インダクタL11,L12,L2
1,L22は、図7に示すように、それぞれ一枚の絶縁
性シート31上に形成されたインダクタパターン63
a,64a,61a,62aとインダクタパターン63
b,64b,61b,62bとからなる。つまり、イン
ダクタパターン63aと63bは、シート31に設けた
ビアホール45を介して電気的に直列に接続され、同調
用インダクタL11を形成する。インダクタパターン6
4aと64bは、シート31に設けたビアホール45を
介して電気的に直列に接続され、同調用インダクタL1
2を形成する。インダクタパターン61aと61bは、
シート31に設けたビアホール45を介して電気的に直
列に接続され、同調用インダクタL21を形成する。イ
ンダクタパターン62aと62bは、シート31に設け
たビアホール45を介して電気的に直列に接続され、同
調用インダクタL22を形成する。 【0031】インダクタパターン63a,63bと64
a,64bは、その巻回方向が同方向とされ、相互に誘
導結合している。インダクタパターン61a,61bと
62a,62bは、その巻回方向が同方向とされ、相互
に誘導結合している。インダクタパターン61a,61
bと62a,62bの間隔、並びに、インダクタパター
ン63a,63bと64a,64bの間隔を変えて、そ
れぞれ同調回路21と22の結合度や同調回路11と1
2の結合度を調整することができる。これにより、C級
増幅回路Ap1,Ap2の増幅度及びスプリアス抑圧を
調整することができる。 【0032】一方、インダクタパターン61a,61b
と63a,63bが磁気的に結合するのを防止するた
め、インダクタパターン61a,61bと63a,63
bの巻回方向は相互に逆方向になるように設定されてい
る。同様に、インダクタパターン62a,62bと64
a,64bの巻回方向も相互に逆方向になるように設定
されている。 【0033】以上の構成からなる各シート31は積み重
ねられ、一体的に焼成されることにより、図8に示すよ
うに多層基板51とされる。多層基板51の側面部に
は、入力端子1,2、出力端子3,4、電源端子5及び
グランド端子Gが形成される。さらに、多層基板51の
上面のパッド32には、それぞれトランジスタQ1,Q
2、コンデンサC1,C2,C4,C11,C12,C
22,Cs1,Cs2及び抵抗R11,R12,R2
1,R22が半田付けされる。 【0034】こうして、図5に示した電気回路を有し
た、周波数逓倍器が得られる。この周波数逓倍器は、同
調回路11と12並びに同調回路21と22が、それぞ
れ誘導結合するとともに、カップリングコンデンサC
3,C5によって容量結合しているので、同調用インダ
クタL11〜L22のインダクタンス値をさらに小さく
することができる。従って、インダクタパターン61a
〜64bの巻回数を少なくでき、さらに薄型の周波数逓
倍器が得られる。 【0035】[他の実施形態]本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に
変更することができる。例えば、バイパスコンデンサC
s1,Cs2、デカップリングコンデンサCs3等のコ
ンデンサは、基板51に内蔵してもよいし、ディスクリ
ート部品にして多層基板51上に実装してもよい。ある
いは、これらのコンデンサを多層基板51に実装する代
わりに、別の回路基板に実装してもよい。また、能動素
子には、npn型トランジスタの他に、pnp型のトラ
ンジスタや電界効果型トランジスタ(FET)等を用い
てもよい。 【0036】また、前記実施形態において第一段の増幅
回路の接続された複数の同調回路の同調用インダクタン
スを多層基板に内蔵して相互に誘導結合させると共に、
第二段の増幅回路に接続された複数の同調回路の同調用
インダクタをディスクリート部品にして多層基板上に実
装してもよい。さらに、増幅回路は3段以上であっても
よい。 【0037】 【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、増幅回路に接続された複数の同調回路の同
調用インダクタを多層基板に内蔵して相互に誘導結合さ
せたので、同調用インダクタのインダクタンス値を小さ
くすることができる。従って、同調用インダクタのイン
ダクタパターンの長さが短くなり、同調用インダクタの
直流抵抗成分を小さくすることができる。さらに、多層
基板は比較的広面積であるため、インダクタパターンの
パターン幅を広くして同調用インダクタの直流抵抗成分
をより小さくすることもできる。この結果、同調用イン
ダクタが高Q値を有し、逓倍出力特性及びスプリアス抑
圧特性が優れた小型の周波数逓倍器が得られる。 【0038】また、同調回路を誘導結合させると共に容
量結合もさせることにより、同調用インダクタのインダ
クタンス値をさらに小さくすることができる。従って、
同調用インダクタのインダクタパターンの巻回数を少な
くして周波数逓倍器の厚みを薄くすることができ、周波
数逓倍器のさらなる小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る周波数逓倍器の第1実施形態の回
路構成を示す電気回路図。 【図2】図1に示した周波数逓倍器の一部分の構成を示
す分解斜視図。 【図3】図1に示した周波数逓倍器の残りの部分の構成
を示す分解斜視図。 【図4】図2及び図3に示した周波数逓倍器の全体の外
観を示す斜視図。 【図5】本発明に係る周波数逓倍器の第2実施形態の回
路構成を示す電気回路図。 【図6】図5に示した周波数逓倍器の一部分の構成を示
す分解斜視図。 【図7】図5に示した周波数逓倍器の残りの部分の構成
を示す分解斜視図。 【図8】図6及び図7に示した周波数逓倍器の全体の外
観を示す斜視図。 【図9】従来の周波数逓倍器の回路構成を示す電気回路
図。 【符号の説明】 31…絶縁性シート 51…多層基板 Ap1,Ap2…C級増幅回路 11,12,21,22…同調回路 Q1,Q2…トランジスタ(能動素子) L11,L12,L21,L22…同調用インダクタ 38,39,40,41…インダクタパターン 61a,61b,62a,62b,63a,63b,6
4a,64b…インダクタパターン C3,C5…カップリングコンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03B 19/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 能動素子により構成されてなる増幅回路
    に複数の同調回路が接続され、前記増幅回路に信号を入
    力して、該信号の周波数が逓倍された逓倍波信号を前記
    増幅回路から出力する周波数逓倍器において、 前記複数の同調回路のそれぞれの同調用インダクタが前
    記能動素子を搭載した多層基板に内蔵されると共に、前
    記同調用インダクタ相互が誘導結合し、かつ、前記複数
    の同調回路が容量結合していることを特徴とする周波数
    逓倍器。
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