JP2002200960A - 自動車用の乗員保護装置 - Google Patents

自動車用の乗員保護装置

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JP2002200960A JP2001327696A JP2001327696A JP2002200960A JP 2002200960 A JP2002200960 A JP 2002200960A JP 2001327696 A JP2001327696 A JP 2001327696A JP 2001327696 A JP2001327696 A JP 2001327696A JP 2002200960 A JP2002200960 A JP 2002200960A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単でかつ取付が容易な一体化エア
バッグモジュールを有する安全装置を提供する。 【解決手段】 自動車用の安全装置は車両座席(12)
と一体化できるエアバッグモジュールを有する。エアバ
ッグモジュールは予め製造されたモジュラーユニットを
有し、このモジュラーユニットは全体を一まとめで取り
扱うことができかつ、サイドエアバッグとして機能でき
る膨張可能なエアバッグ(14)を有する。このモジュ
ラーユニットはさらにガス発生器(16)と構造部材
(24,26)とを有し、この構造部材は車両座席(1
2)の後壁部分を形成すると同時にモジュラーユニット
のためのカバーとして設計されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアバッグモジュー
ルを有し、このエアバッグモジュールが車両座席に一体
化できかつ、特にサイドエアバッグとして機能する膨張
可能なエアバッグを有する、自動車用の安全装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エアバ
ッグを車両座席に一体化することは原理的には周知であ
る。しかしながら、構造が簡単でかつ取付が容易な一体
化エアバッグモジュールを有する安全装置の提供につい
て依然として課題を有する。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの実施形態
によれば、自動車用の安全装置が提供されている。この
装置は車両座席に一体化されたエアバッグモジュールを
有し、該エアバッグモジュールはモジュラーユニットを
有し、該モジュラーユニットはサイドエアバッグとして
構成された膨張可能なエアバッグを有している。このモ
ジュラーユニットはガス発生器とカバーとを有してい
る。このカバーは車両座席の後壁部分を形成する構造部
材を有している。
【0004】本発明の別の実施形態によれば自動車用の
座席が提供されている。この座席は座席の後壁部分を形
成する構造部材と、座席と一体化できるエアバッグモジ
ュールとを有している。エアバッグモジュールは予め製
造されたモジュラーユニットを有し、該モジュラーユニ
ットは全体を一まとめで取り扱うことができ、かつ特に
サイドエアバッグとして機能する膨張可能なエアバッグ
とガス発生器とを有している。構造部材は同時に、モジ
ュラーユニットのためのモジュールカバーとして設計さ
れている。
【0005】以上の全体的な説明及び以下の詳細な説明
はいずれも単なる例示のためのものであり、特許請求の
範囲に記載された発明を限定するものではないことを理
解されたい。
【0006】本発明の上記及びその他の特徴、側面及び
利点は以下の説明、特許請求の範囲及び図面に示した実
施形態から明白となるであろう。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明によればエアバッグモジュ
ールが提供されている。このモジュールは予め製造され
たモジュラーユニットを有していて、このモジュラーユ
ニットは全体を一まとめで取り扱うことができるもので
あり、そして特にサイドエアバッグとして機能する膨張
可能なエアバッグと、ガス発生器と、座席の後壁部分を
形成する構造部材とを有している。この構造部材は同時
にモジュラーユニットのためのモジュールカバーとして
設計されている。
【0008】本発明によって提供されている構造部材は
車両座席の後壁部分としてもモジュラーユニットのため
のモジュールカバーとしても同時に機能する。モジュラ
ーユニットのための別個のカバー部材は従って必要がな
い。このため、本発明によれば、安全装置のために全体
として必要な部品数が減少する。これによって安全装置
の構造が簡単となる。
【0009】また、構造部材を車両座席に取り付けたと
きに、取り付けられた座席の後壁部分だけでなく、同時
にモジュラーユニットのカバーのためにも機能するの
で、安全装置の装着が容易となる。
【0010】全体を一まとめで取り扱うことができる予
め製造された或いは予め組み付けられたモジュラーユニ
ットは、エアバッグやガス発生器や必要な保持及び連結
部材のような安全装置の機能に本質的に必要な全ての部
品を含むことができる。モジュラーユニットの部品は空
間的に分かれたかたちに分散しあるいは配置する必要が
ない。従って、エアバッグモジュールはモジュラーユニ
ットと、モジュラーユニットのカバーとして働く構造部
材とによって形成できる。構造部材はモジュラーユニッ
トの分散した部品のための固定手段として設計するこ
と、すなわちカバーとしての機能に加えたさらなる機能
を行うことは必要とされない。これによって、構造部材
を特に簡単な構造とすることができる。構造部材を取り
付けたときに構造部材によって果たされるカバーリング
は別にして、モジュラーユニットは取付前において完全
となっており十分に機能できるものである。
【0011】本発明の好ましくかつ実用的な形態におい
て、構造部材は膨張するエアバッグによるところの、破
断開放、裂けによる開放、回転による開放、及び/もし
くは回動による離隔を可能とする領域、特に所定の破断
箇所を有している。
【0012】構造部材は車両座席の後壁全体を形成でき
る。特に、構造部材は車両座席の背もたれカバーとして
設けることができる。
【0013】モジュールカバーは車両座席の背もたれに
対してほぼ直角に延びるのが好ましい。これによって、
構造部材がモジュラーユニットのカバーとして機能でき
るようになり、モジュラーユニットのサイドエアバッグ
として機能するエアバッグは事故の際に座席の側壁領域
から出てくる。
【0014】特に、カバーは構造部材の或るセクション
によって形成でき、このセクションは車両座席の側壁の
少なくとも一部を形成する。この場合、車両座席の側壁
及び後壁のいずれもが本発明による構造部材によって部
分的に形成される。
【0015】構造部材が、モジュラーユニットを構造部
材或いは車両座席に取り付けることなく、車両座席に取
り付けることができるのが好ましい。これによって、モ
ジュラーユニットが一体化されておらず或いは空間的な
理由で一体化できないような車両座席においてすらも構
造部材の利用が可能となる。
【0016】本発明のさらなる設計においては、車両座
席にまだ取り付けられていない構造部材にモジュラーユ
ニットを予め取り付けることができるようにすることが
提案されている。このため、安全装置の装着がさらに簡
単となる。構造部材とモジュラーユニットとはいかなる
所望の場所においても互いに連結でき、そして、所定の
時期に車両座席にユニットとして取り付けることができ
る。
【0017】別形態として、最初はモジュラーユニット
だけを車両座席に取り付け、その後に構造部材を車両座
席に取り付けることで、モジュラーユニットをカバーし
て後壁部分を座席に装着することもできる。この場合、
車両座席、モジュラーユニット及び構造部材は構造部材
及びモジュラーユニットの車両座席に対する共同或いは
別個の装着ができるように設計できる。
【0018】本発明のもう一つの実施形態において、構
造部材は一体の設計になっている。この構造部材は特に
シェル形状を有することができる。本発明のさらに別の
設計には座席の後壁部分を形成するセクションと、モジ
ュールカバーを形成するセクションとを有し、これらの
セクションが互いにほぼ直角に延びているような構造部
材の提供が含まれる。
【0019】本発明の特に好ましい実施形態によれば、
カバーはキャップ形状に設計されている。これに関連し
て、カバーは互いに対してほぼ直角に延びるカバーセク
ションと側壁セクションとを有しているのが好ましい。
モジュラーユニットは側壁セクションに固定でき、カバ
ーセクションは或る領域において、例えば破断開放、裂
けによる開放、回転による開放、及び/もしくは回動に
よる離隔ができて、事故の場合にエアバッグの展開が可
能となるように設計できる。
【0020】モジュラーユニットはベースプレートを有
していて、このベースプレートを介して構造部材に取り
付けることができるのが好ましい。ベースプレートはガ
ス発生器及び/もしくは、特にエアバッグの環状保持部
材のための支持部として設計できる。
【0021】本発明は、座席の後壁部分を形成する構造
部材を有し、また座席に一体化できかつ予め製造された
モジュラーユニットを備えたエアバッグモジュールを有
しており、モジュラーユニットは全体を一まとめで取り
扱うことができて、特にサイドエアバッグとして機能す
る膨張可能なエアバッグとガス発生器とを有しており、
構造部材は同時にモジュラーユニットのためのモジュー
ルカバーとして設計されている、自動車用の座席にも関
する。
【0022】図1を参照すると、安全装置を含んだ車両
座席12は、例えば自動車の運転者用座席として利用で
きる。この車両座席12の背もたれは後壁28と、側壁
32と、基台44上に支持された詰め物42とを有して
いる。
【0023】後壁28と側壁32とは一体の部分24,
26からなる構造部材によって形成されている。すなわ
ち、この構造部材は車両座席12の背もたれカバーを形
成する板状の部分24と、この部分24に対してほぼ直
角な部分26とを有しており、この部分26は従って車
両の側壁(図示しない)に対してほぼ平行に延びてい
て、以下で詳細に説明するモジュラーユニットのための
モジュールカバー(カバーセクション34及び側壁セク
ション36)として設計されている。
【0024】構造部材の横方向の部分26によって形成
されるモジュールカバーはキャップの形状に設計されて
おり、車両座席12の側壁32部分を形成するカバーセ
クション34と、このカバーセクション34に対してほ
ぼ直角に延びる側壁或いは側壁セクション36とを有し
ている。このカバーセクション34は比較的薄い肉厚の
領域と比較的厚い肉厚の領域とを有しており、これらの
領域は所定の破断箇所35によって互いから区切られて
いる。比較的薄い肉厚の領域において、カバーセクショ
ン34と詰め物42とが互いに重なり合っている。
【0025】サイドエアバッグ構造として機能するモジ
ュラーユニットは、図において折り畳まれた状態で概略
を示したエアバッグ14を有している。さらに、カップ
状のベースプレート18とガス発生器16と環状の保持
部材22とによりこぶ状のユニットが構成されている。
エアバッグ14は保持部材22とベースプレート18と
の間において、ガス入口開口を限定するエアバッグ14
領域で留められている。このモジュラーユニットはベー
スプレート18の半径方向外側部分を介してモジュール
カバーの側壁セクション36に固定されており、それに
よって部分24,26からなる構造部材に連結されてい
る。
【0026】所定の破断箇所35は、衝突が起きた場合
にガス発生器16によって膨張するエアバッグ14の展
開による、カバーセクション34すなわちカバーセクシ
ョン34を形成する異なる肉厚の領域の、所定の破断開
放、裂けによる開放、回転による開放、或いは回動によ
る離隔を可能としている。
【0027】モジュラーユニットは車両座席12、特に
部分24,26からなる構造部材、とは別個に予め製造
して組み立てておくことができ、全体がまとまった状態
で、あるいはまとまったサブアッセンブリとして貯蔵し
かつ搬送できる。
【0028】モジュラーユニットはサブアッセンブリを
車両座席12にユニットとして取り付ける前に、部分2
4,6からなる構造部材に予め取り付けておくこともで
きる。
【0029】しかしながら、部分24,26からなる構
造部材を車両座席12に取り付ける前に、モジュラーユ
ニットを車両座席12に、例えばそれを基台44に固定
することによって、取り付けることもできる。
【0030】さらに、部分24,26からなる構造部材
は、モジュラーユニットを車両座席12或いは部分2
4,26に取り付けておく以前に、車両座席12,例え
ば基台44に固定できるように設計されている。部分2
4,26からなる構造部材は従って、モジュラーユニッ
トを備えていない車両座席12に対しても利用すること
ができる。
【0031】本願の優先権の基礎となるドイツ国特許出
願第100 52 942.9号の全体を参照によってここに導入す
る。
【0032】本発明の開示を得れば、で他の実施形態及
び変形をなし得ることを当業者は理解されるであろう。
従って、本開示に基づいて本発明の範囲及び精神内にお
いて当業者によって得られるあらゆる変形には本発明の
さらなる実施形態が含まれる。本発明の範囲は特許請求
の範囲の記載によって規定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による安全装置を備えた車両座席の一部
の水平方向断面図である。
【符号の説明】
12 車両座席 14 エアバッグ 16 ガス発生器 18 ベースプレート 22 保持部材 24,26 部分 (構造部材) 28 後壁 32 側壁 34 カバーセクション 35 破断箇所 36 側壁セクション 42 詰め物 44 基台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレクサンダー アウルバッハ ドイツ国 89073 ウルム,フリードリッ ヒザウシュトラーセ 2 Fターム(参考) 3B087 CD04 3D054 AA21 BB15 BB30

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用の安全装置であって、 車両座席に一体化されたエアバッグモジュールを有し、
    該エアバッグモジュールはモジュラーユニットを有し、
    該モジュラーユニットはサイドエアバッグとして構成さ
    れた膨張可能なエアバッグとガス発生器とカバーとを有
    しており、 前記カバーは車両座席の後壁の少なくとも一部を形成す
    る構造部材を有する装置。
  2. 【請求項2】 前記構造部材は車両座席の背もたれカバ
    ーとして設けられている請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーは座席の背もたれに対してほ
    ぼ直角に延びる請求項1の装置。
  4. 【請求項4】 前記カバーは前記構造部材の或るセクシ
    ョンによって形成されており、該セクションは車両座席
    の側壁の少なくとも一部を形成する請求項1の装置。
  5. 【請求項5】 前記構造部材は、前記モジュラーユニッ
    トを前記構造部材或いは車両座席に取り付けることなし
    に、車両座席に取り付けられるように構成されている請
    求項1の装置。
  6. 【請求項6】 前記モジュラーユニットは車両座席に取
    り付ける前に前記構造部材に予め取り付けられるように
    構成されている請求項1の装置。
  7. 【請求項7】 前記構造部材は一体設計のものである請
    求項1の装置。
  8. 【請求項8】 前記構造部材はシェル形状の設計のもの
    である請求項1の装置。
  9. 【請求項9】 前記構造部材は車両座席の後壁部分を形
    成する第1セクションと、前記カバーを形成する第2セ
    クションとを有しており、前記第1及び第2セクション
    は互いにほぼ直角に延びる請求項1の装置。
  10. 【請求項10】 前記カバーはキャップ形状に設計され
    ている請求項1の装置。
  11. 【請求項11】 前記カバーはカバーセクションと、一
    対の側壁セクションとを有しており、前記カバーセクシ
    ョンは前記側壁セクションに対してほぼ直角に延びてい
    る請求項10の装置。
  12. 【請求項12】 前記モジュラーユニットはベースプレ
    ートを有していて、該ベースプレートを介して前記構造
    部材に取り付けられるように構成されている請求項1の
    装置。
  13. 【請求項13】 前記ベースプレートは前記ガス発生器
    のための支持部として構成されている請求項12の装
    置。
  14. 【請求項14】 前記ベースプレートは前記エアバッグ
    の環状保持部材のための支持部として構成されている請
    求項12の装置。
  15. 【請求項15】 前記構造部材は膨張するエアバッグに
    よって破れ開くことができる所定の破断箇所を有する請
    求項1の装置。
  16. 【請求項16】 自動車用の座席であって、 構造部材により形成された後壁と、 座席と一体化されたエアバッグモジュールとを有し、該
    エアバッグモジュールはモジュラーユニットを有し、該
    モジュラーユニットは膨張可能なサイドエアバッグとガ
    ス発生器とを有しており、 前記モジュラーユニットはまとまったユニットとして取
    り扱われるように構成されており、 前記構造部材は前記モジュラーユニットのためのカバー
    として機能する座席。
  17. 【請求項17】 前記カバーは当該座席の背もたれに対
    してほぼ直角に延びている請求項16の座席。
  18. 【請求項18】 前記構造部材は当該座席の側壁部分を
    形成する請求項16の座席。
  19. 【請求項19】 前記モジュラーユニットは、当該座席
    への取付に先立って前記構造部材に予め取り付けられる
    ように構成されている請求項16の座席。
  20. 【請求項20】 前記構造部材は当該座席の後壁を形成
    する第1セクションと、前記カバーを形成する第2セク
    ションとを有しており、前記第1及び第2セクションは
    互いにほぼ直角に延びている請求項16の座席。
  21. 【請求項21】 前記構造部材は膨張するエアバッグに
    よって破れ開くことができる所定の破断箇所を有する請
    求項16の座席。
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