JP2002197470A - 車線検出装置 - Google Patents
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Abstract
車線などの影響を受けない、車線の検出精度に優れた車
線検出装置を提供する。 【解決手段】自車両前方の走行路状況を撮像する撮像手
段1と、車線検出ウィンドを少なくとも一つ設定する車
線検出ウィンド設定手段2と、車線検出ウィンド毎に各
車線検出ウィンド内の輝度情報から車線を検出するウィ
ンド内車線検出手段3と、各車線検出ウィンドの隣接し
た位置にノイズ検出ウィンドを少なくとも一つ設定する
ノイズ検出ウィンド設定手段4と、ノイズ検出ウィンド
毎にそのウィンド内のエッジ強度を検出するエッジ強度
検出手段5と、エッジ強度により車線検出ウィンドに対
して重み付け値を変更する重み付け変更手段6と、ウィ
ンド内車線検出手段で検出された車線と重み付け変更手
段で変更された重み付け値を用いて道路形状を算出する
道路形状算出手段7と、を備える。
Description
用いて路面に描かれた車線(白線や黄線)を検出し、そ
の形状や位置などの情報を出力する車線検出装置に関す
る。
出ウィンドのエッジ点数に基づいて割り込み車輌を検出
し、割り込み車輌が存在すると判断されたウィンドに対
しては、より大きいウィンドを用いて車輌検出を行うと
ともに、割り込み車輌が検出されたウィンドについては
重み付け値を小さくして白線検出を行うことにより、白
線検出精度の向上を高速で行うことができるものが知ら
れている(たとえば、特開平8−249597号公報参
照)。
出ウィンドのエッジ点数に基づいて割り込み車輌を検出
しているので、車輌の模様が白線によく似た模様である
場合には割り込み車輌としてではなく白線として検出さ
れるので検出精度が低下するといった問題があった。ま
た、分岐路や二重白線を検出する場合には、本線以外の
白線を誤検出してしまうといった問題もあった。
鑑みてなされたものであり、先行車、割り込み車、合流
・分岐路或いは二重車線などの影響を受けない、車線の
検出精度に優れた車線検出装置を提供することを目的と
する。
るために、本発明によれば、自車両前方の走行路状況を
撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画
像データから車線が含まれるように車線検出ウィンドを
少なくとも一つ設定する車線検出ウィンド設定手段と、
前記車線検出ウィンド設定手段により設定した車線検出
ウィンド毎に各車線検出ウィンド内の輝度情報から車線
を検出するウィンド内車線検出手段と、前記車線検出ウ
ィンド設定手段により設定された各車線検出ウィンドの
隣接した位置にノイズ検出ウィンドを少なくとも一つ設
定するノイズ検出ウィンド設定手段と、前記ノイズ検出
ウィンド設定手段により設定されたノイズ検出ウィンド
毎にそのウィンド内のエッジ強度を検出するエッジ強度
検出手段と、前記ノイズ検出ウィンドで検出されたエッ
ジ強度により車線検出ウィンドに対して重み付け値を変
更する重み付け変更手段と、前記ウィンド内車線検出手
段で検出された車線と前記重み付け変更手段で変更され
た重み付け値を用いて道路形状を算出する道路形状算出
手段と、を備えた車線検出装置が提供される(請求項1
参照)。
に隣接した位置にノイズ検出ウィンドを設けたので、車
線検出時において誤検出の要因となる車線に接近して存
在する先行車、割り込み車、合流・分岐路あるいは二重
車線が、このノイズ検出ウィンドでノイズとして検出さ
れ、その結果に基づいて重み付けを変更して車線検出を
行うため、これら先行車、割り込み車、合流・分岐路又
は二重車線に影響されない車線検出を行うことができ
る。
いが、ノイズ検出ウィンド設定手段では、ノイズ検出ウ
ィンドを各車線検出ウィンドの左、右又は左右のそれぞ
れに接して設定することがより好ましい(請求項2参
照)。
の左右少なくとも一方に接してノイズ検出ウィンドを設
けたので、誤検出要因となる可能性が最も高い位置にあ
るノイズを検出でき、その結果、より確実な車線検出を
行うことができる。
いが、エッジ強度検出手段では、走行路の中央寄りにあ
るノイズ検出ウィンドに対しては横エッジの強度を検出
し、走行路の外側寄りにあるノイズ検出ウィンドに対し
ては縦エッジの強度を検出することがより好ましい(請
求項3参照)。
のノイズ検出ウィンドについては横エッジ検出法を採用
したので、横エッジ成分の多い先行車の検出率が高まる
一方で、走行路の外側寄りのノイズ検出ウィンドについ
ては縦エッジ検出法を採用したので割り込み車の検出率
が高まる。
いが、重み付け変更手段では、前記ノイズ検出ウィンド
で検出されたエッジ強度が強い場合には重み付け値を小
さくすることがより好ましい(請求項4参照)。
ドで検出されたエッジ強度が強い場合には、車線検出ウ
ィンドの重み付けを小さくすることでノイズが大きい車
線検出ウィンドの検出結果を出力に反映させず、逆にノ
イズ検出ウィンドで検出されたエッジ強度が弱い場合に
は、車線検出ウィンドの重み付けを大きくして車線検出
ウィンドの検出結果を直接出力する。これにより、車線
検出の信頼性をより高めることができる。
いが、重み付け変更手段では、各ノイズ検出ウィンドに
隣接する車線検出ウィンドに対して重み付けを変更する
ことがより好ましい(請求項5参照)。
ンドに隣接する車線検出ウィンドに対して重み付けを変
更するので、誤検出要因となる可能性が最も高い位置に
あるノイズの影響を車線検出結果に反映でき、より確実
な車線検出を行うことができる。
いが、重み付け変更手段では、前記エッジ強度検出手段
により車輌近傍のノイズ検出ウィンドで所定値以上のエ
ッジ強度が検出されたとき、そのノイズ検出ウィンドよ
り前方にある車線検出ウィンドの重み付け値を小さくす
ることがより好ましい(請求項6参照)。
出されたが前方のノイズ検出ウィンドではノイズが検出
されない場合、たとえば先行車が存在する場合には、手
前のノイズ検出ウィンドでは路面と先行車とのコントラ
ストが大きく、エッジを検出することができるが、前方
のノイズ検出ウィンドでは車線が先行車でこの隠されて
しまい先行車のみが撮像されることから、先行車の模様
によっては車線と誤認識するおそれがある。
定値以上のエッジ強度が検出されたノイズ検出ウィンド
より前方にある車線検出ウィンドの重み付け値を小さく
するので、先行車を車線と誤認識する不具合を防止する
ことができる。
いが、重み付け変更手段では、前記エッジ強度検出手段
により車輌近傍の走行路の中央寄りにあるノイズ検出ウ
ィンドで所定値以上のエッジ強度が検出されたとき、そ
のノイズ検出ウィンドより前方にある車線検出ウィンド
の重み付けを小さくし、走行路の外側にあるノイズ検出
ウィンドで所定値以上のエッジ強度が検出されたとき、
各ノイズ検出ウィンドに隣接する車線検出ウィンドに対
して車線検出ウィンドの重み付けを小さくすることもで
きる(請求項7参照)。
場合には先行車より前方にある車線が隠されてしまうた
め、先行車よりも前方にある車線検出結果の重み付けを
小さくすることで、先行車の影響を排除することができ
る。さらに、割り込み車が存在する場合には、割り込み
車が存在する場所だけ車線が隠され、それ以外の車線は
ウィンド内車線検出手段により検出することができるの
で、過剰に車線検出結果の重み付けを小さくすることな
く車線を検出することができる。その結果、割り込み車
が存在しても車線検出の信頼性がより向上する。
いが、重み付け変更手段では、ノイズ検出ウィンド毎に
同一のノイズ検出ウィンドで、所定時間以上連続して所
定値以上のエッジ強度が検出されたとき、その車線検出
ウィンドの重み付けを小さくすることもできる(請求項
8参照)。
ウィンドで、所定時間以上連続して所定値以上のエッジ
強度が検出されたとき、その車線検出ウィンドの重み付
けを小さくするので、相対速度がほぼゼロである物体、
たとえば前方を走行する先行車の存在が検出でき、より
先行車に影響されない車線検出を行うことができる。
割り込み車、合流・分岐路又は二重車線に影響されない
車線検出を行うことができる。
ば、誤検出要因となる可能性が最も高い位置にあるノイ
ズを検出でき、その結果、より確実な車線検出を行うこ
とができる。
ジ成分の多い先行車の検出率が高まる一方で、縦エッジ
成分の多い割り込み車の検出率も高まる。
きい車線検出ウィンドの検出結果を出力に反映させず、
逆にノイズが小さい車線検出ウィンドの検出結果を直接
出力するので、車線検出の信頼性をより高めることがで
きる。
要因となる可能性が最も高い位置にあるノイズの影響を
車線検出結果に反映でき、より確実な車線検出を行うこ
とができる。
のエッジ強度が検出されたノイズ検出ウィンドより前方
にある車線検出ウィンドの重み付け値を小さくするの
で、先行車を車線と誤認識する不具合を防止することが
できる。
の影響を排除することができることに加え、割り込み車
が存在しても車線検出の信頼性がより向上する。
ほぼゼロである物体、たとえば前方を走行する先行車の
存在が検出でき、より先行車に影響されない車線検出を
行うことができる。
基づいて説明する。図1は本発明の車線検出装置の実施
形態を示すブロック図、図2は本発明に係る車線検出ウ
ィンド設定手段において実行される座標変換処理を説明
する図、図3は本発明に係る車線検出ウィンドの一例を
示す図、図4は本発明に係るウィンド内車線検出手段に
おいて実行されるエッジ検出処理(縦エッジ検出処理)
を説明する図、図5は本発明に係るウィンド内車線検出
手段において実行されるハフ変換処理を説明する図、図
6は本発明に係る車線検出ウィンドとノイズ検出ウィン
ドの設定例を示す図、図7は本発明に係るエッジ強度検
出手段において実行されるエッジ検出処理(横エッジ検
出処理)を説明する図、図8は本発明に係る撮像手段で
撮像された画像における車線検出ウィンドとノイズ検出
ウィンドを示す図(先行車が存在する場合)である。
ように、撮像手段1、車線検出ウィンド設定手段2、ウ
ィンド内車線検出手段3、道路形状算出手段7、ノイズ
検出ウィンド設定手段4、エッジ強度検出手段5および
重み付け変更手段6を有する。
たカメラであり、車輌に搭載されて自車両前方の走行路
状況を撮像する。この撮像された画像データはウィンド
内車線検出手段2へ送出される。
1で撮像された画像データ内において車線検出処理を行
う小領域(以下、車線検出ウィンドという。)の位置を
決定するものである。
あたっては以下の手法を採用することができる。すなわ
ち、図2に示すように、前方道路画像の三次元空間にお
ける車線の座標点から二次元空間座標である撮像画像の
座標点を求め、その周囲にある所定の範囲だけ広げた領
域を車線検出ウィンドとする。同図に示すように、撮像
手段1により撮像された画像の座標系をX1,Y1と
し、撮像手段1のレンズの中心を原点Oとした座標系
(実際の空間座標)をX,Y,Zとすると、点P(x,
y,z)は画面上において、下記式(1)および式
(2)を用いてx1,y1の位置に表示される。
(Hは撮像手段の路面からの高さ)であることから、下
記式(3)および式(4)に示すように画像上の座標か
ら点Pの座標を求めることができる。
に示す。
線検出ウィンド設定手段2により設定された車線検出ウ
ィンド毎に各車線検出ウィンド内の輝度情報から車線を
検出するものであり、具体的には車線検出ウィンド設定
手段で設定されたウィンド内のエッジを縦エッジ検出に
より行う。図4に示す縦エッジ検出フィルタを用いた場
合の計算例を下記式(5)に示す。
(i,j)は点(i,j)の縦エッジ強度を示す。した
がって、Idx(i,j)が0以外の数値となっている
点(i,j)においては縦エッジがあることになり縦エ
ッジ検出を行うことができる。
像に対してハフ変換を行う。ハフ変換とは、XY座標の
エッジ点を極座標系ρθ座標の線分に変換する処理であ
り、全てのエッジ点を変換したあとのρθ座標における
最大値hmaxをとる[ρ,θ]が、ウィンド内の極座標
直線式を示す。また、最大値hmaxが予め設定している
しきい値TH0より大きい場合、検出した直線が道路の
車線を示していると判断する。しきい値TH0の決め方
としては、直線がY座標に平行な場合が直線に乗るエッ
ジ数が一番少なく、車線検出ウィンドの高さWHになる
ため、WHの何割か、たとえば5割の値をTH0とす
る。
場合、ハフ変換で算出された極座標の直線式からウィン
ド内での車線位置を算出する。車線の関数をy=ax+
bとすると、
値をxSTとし、上記(6)式でy=Y+WHの場合の
x座標値をxEDとすると、車線の位置座標1(xS
T,Y)、車線の位置座標2(xED,Y−WH)が得
られる。以上の処理を車線検出ウィンド設定手段2で設
定された車線検出ウィンド全てに対して行う。
出ウィンド設定手段2により設定された各車線検出ウィ
ンドの隣接した位置、本例では左端および右端のそれぞ
れに、所定の高さと幅を有するノイズ検出ウィンドを設
定するものである。このノイズ検出ウィンドの高さは、
たとえば車線検出ウィンドの高さと同じ高さとし、幅は
10画素程度とする。図6に本例における車線検出ウィ
ンドとノイズ検出ウィンドの設定例を示す。
ンド設定手段4により設定されたノイズ検出ウィンド毎
にそのウィンド内のエッジ強度を検出するもので、この
エッジ強度の検出には画像の微分処理を用いることがで
きる。微分処理の例として、横エッジの強度を検出する
手法があるが、この横エッジ検出法に図7に示す横エッ
ジ検出フィルタを用いた場合の計算例を下記式(7)に
示す。
(i,j)は点(i,j)の横エッジ強度を示す。した
がって、Idy(i,j)が0以外の数値となっている
点(i,j)においては横エッジがあることになり横エ
ッジ検出を行うことができる。
ドで検出されたエッジ強度により車線検出ウィンドに対
して重み付け値を変更するものである。重み付けの変更
法の一例としては、エッジ強度検出手段5で検出された
ノイズ検出ウィンド内のエッジ強度が、ある所定の値以
上となったときに、そのノイズ検出ウィンドに隣接する
車線検出ウィンドの車線検出結果と、その車線検出ウィ
ンドより前方にある車線検出ウィンドの車線検出結果を
クリアするという例を挙げることができる。また他の例
として、ノイズ検出ウィンドのエッジ強度が大きい場
合、そのノイズ検出ウィンドに隣接する車線検出ウィン
ドの車線検出処理と、その車線検出ウィンドより前方に
ある車線検出ウィンドの車線検出処理とを実行しないと
いう例を挙げることができる。後者の例では、車線検出
処理をウィンド数が少なくなるので処理時間を短縮する
ことができる。
出手段3で検出された車線と重み付け変更手段6で変更
された重み付け値を用いて道路形状を算出するもので、
算出方法の一例として次のような手法を用いることがで
きる。すなわち、ウィンド内車線検出手段3で検出され
たウィンド毎の直線から、車線を折れ線近似することに
より、撮像された車線の形状を算出し、車線検出ウィン
ド設定手段2で説明したのとは逆に三次元空間へ射影す
ることで、前方道路の形状を算出することができる。
が存在せず、走行路の左右に走行車線を区分けする車線
が描かれた道路上に本例がおかれたときの、撮像手段1
で撮像された画像と、この画像上での車線検出ウィンド
とノイズ検出ウィンドの設定例を示す図である。本例で
は、車線検出ウィンド1乃至8には、車線あるいは路面
が撮像され、ノイズ検出ウィンド9乃至24には路面が
撮像されている。エッジ強度検出手段5は、ノイズ検出
ウィンドの撮像画面がエッジ成分の小さい領域であるた
め、各ノイズ検出ウィンドのエッジ強度が「小さい」と
いう結果を出力する。この結果を受けて、重み付け変更
手段6は、全てのノイズ検出ウィンドのエッジ強度が小
さいため、車線検出結果に何らの操作もしない。道路形
状算出手段7は、全ての車線検出ウィンドの検出結果を
用いて道路形状を算出する。
段1で撮像された画像における車線検出ウィンドとノイ
ズ検出ウィンドを示す図である。本例では車線検出ウィ
ンド1乃至6には車線のみが存在し、車線検出ウィンド
7乃至8にはウィンド内に車線と先行車がともに存在す
る。また、ノイズ検出ウィンド9乃至17,20,2
1,24には車線および先行車の何れも存在せず、これ
に対してノイズ検出ウィンド18乃至19,22乃至2
3には先行車が存在している。このような場合、エッジ
強度検出手段5は、ノイズ検出ウィンド18乃至19,
22乃至23のエッジ強度が「大きい」という結果を出
力する。この結果、重み付け変更手段6は、車線検出ウ
ィンド5乃至8の車線検出結果をクリアする。これによ
り道路形状算出手段7では、車線検出ウィンド5乃至8
の情報がクリアされているため車線検出ウィンド1乃至
4の検出結果のみを用いて道路形状を算出することにな
る。
の検出結果を用いて道路形状を算出するため先行車が存
在しても信頼性の高い車線検出が行える。また、本例の
車線検出装置を、車線逸脱警報装置や操舵補助装置など
に適用することで的確な警報の発生や運転操作の補助が
可能となる。
にのみ限定されず、種々に改変することができる。たと
えば、上述した実施形態ではエッジ強度検出手段5にお
いて、全てのノイズ検出ウィンドについて横エッジ強度
を検出したが、車線検出ウィンドの左右にあるノイズ検
出ウィンドに対して、走行路の中央寄りにあるノイズ検
出ウィンドについては横エッジ検出法を用いる一方で、
走行路の外側寄りにあるノイズ検出ウィンドについては
縦エッジ検出法を用いることもできる。図6の例で言え
ば、ノイズ検出ウィンド10,11,14,15,1
8,19,22,23については横エッジ検出法を用
い、ノイズ検出ウィンド9,12,13,16,17,
20,21,24については縦エッジ検出法を用いる。
この縦エッジ検出法は、ウィンド内車線検出手段3で説
明したものを用いることができる。
するためには、先行車が前方のどの位置にあるかを検出
し、先行車によって車線が隠されてしまうために生じる
車線検出の信頼性低下を防止するために、先行車が存在
する位置よりも前方の車線の重み付けを小さくすること
で車線検出の信頼性を高めることができる。このとき、
横エッジ検出法を用いた方が、より確実に先行車の位置
を検出することができる。また、隣接車線からの割り込
み車が存在する場合には、割り込み車と車線との横方向
の位置関係により車線が隠されてしまうため、割り込み
車の横方向の位置がより確実に検出できる縦エッジ検出
法を用いることで、割り込み車によって車線が隠されて
しまうために生じる車線検出の信頼性低下を防止するこ
とができる。
とができる。上述した実施形態では、重み付け変更手段
6において、エッジ強度検出手段5で検出されたノイズ
検出ウィンド内のエッジ強度が、ある所定の値以上とな
ったときに、そのノイズ検出ウィンドに隣接する車線検
出ウィンドの車線検出結果と、その車線検出ウィンドよ
り前方にある車線検出ウィンドの車線検出結果をクリア
するようにしたが、これに代えて、車線検出ウィンドの
左右にあるノイズ検出ウィンドのうち走行路の中央寄り
にあるノイズ検出ウィンドでは、エッジ強度検出手段5
で検出されたノイズ検出ウィンド内のエッジ強度が、所
定時間以上連続して、所定以上のエッジ強度を検出した
ら、そのノイズ検出ウィンドに隣接する車線検出ウィン
ドの車線検出結果と、その車線検出ウィンドより前方に
ある車線検出ウィンドの車線検出結果をクリアするよう
に構成しても良い。また、走行路の外側にあるノイズ検
出ウィンドでは、ノイズ検出ウィンド内のエッジ強度が
所定値以上となったら、そのノイズ検出ウィンドに隣接
する車線検出ウィンドの車線検出結果だけをクリアす
る。
両との相対速度はほぼ0であるため、撮像された画像上
ではほぼ同一の位置に先行車が存在することになる。ま
た、路面に描かれた記号等については相対速度が自車速
度になるため、走行中は画面上の位置が時々刻々と変化
する。したがって、あるノイズ検出ウィンドにて所定時
間以上だけ所定値以上のエッジ強度が検出された場合に
は、相対速度がほぼ0である物体を検出していることに
なり、この判断によってより確実に先行車を検出するこ
とができる。さらに、先行車が存在する場合には、先行
車より前方にある車線は先行車によって隠されてしまう
ため、先行車より前方にある車線検出結果をクリアする
ことで先行車の影響を排除することができる。しかも、
割り込み車では、割り込み車が存在するところだけ車線
が隠され、それ以外の車線はウィンド内車線検出手段3
により検出できるので、過剰に車線検出結果をクリアす
ることなく車線を検出することができる。その結果、割
り込み車が存在しても車線検出の信頼性が向上する。
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
ク図である。
て実行される座標変換処理を説明する図である。
である。
実行されるエッジ検出処理(縦エッジ検出処理)を説明
する図である。
実行されるハフ変換処理を説明する図である。
ィンドの設定例を示す図である。
されるエッジ検出処理(横エッジ検出処理)を説明する
図である。
る車線検出ウィンドとノイズ検出ウィンドを示す図(先
行車が存在する場合)である。
Claims (8)
- 【請求項1】自車両前方の走行路状況を撮像する撮像手
段と、 前記撮像手段により撮像された画像データから車線が含
まれるように車線検出ウィンドを少なくとも一つ設定す
る車線検出ウィンド設定手段と、 前記車線検出ウィンド設定手段により設定した車線検出
ウィンド毎に各車線検出ウィンド内の輝度情報から車線
を検出するウィンド内車線検出手段と、 前記車線検出ウィンド設定手段により設定された各車線
検出ウィンドの隣接した位置にノイズ検出ウィンドを少
なくとも一つ設定するノイズ検出ウィンド設定手段と、 前記ノイズ検出ウィンド設定手段により設定されたノイ
ズ検出ウィンド毎にそのウィンド内のエッジ強度を検出
するエッジ強度検出手段と、 前記ノイズ検出ウィンドで検出されたエッジ強度により
車線検出ウィンドに対して重み付け値を変更する重み付
け変更手段と、 前記ウィンド内車線検出手段で検出された車線と前記重
み付け変更手段で変更された重み付け値を用いて道路形
状を算出する道路形状算出手段と、を備えた車線検出装
置。 - 【請求項2】前記ノイズ検出ウィンド設定手段は、ノイ
ズ検出ウィンドを各車線検出ウィンドの左、右又は左右
のそれぞれに接して設定する請求項1記載の車線検出装
置。 - 【請求項3】前記エッジ強度検出手段は、走行路の中央
寄りにあるノイズ検出ウィンドに対しては横エッジの強
度を検出し、走行路の外側寄りにあるノイズ検出ウィン
ドに対しては縦エッジの強度を検出する請求項1又は2
記載の車線検出装置。 - 【請求項4】前記重み付け変更手段は、前記ノイズ検出
ウィンドで検出されたエッジ強度が強い場合には重み付
け値を小さくする請求項1乃至3記載の車線検出装置。 - 【請求項5】前記重み付け変更手段は、各ノイズ検出ウ
ィンドに隣接する車線検出ウィンドに対して重み付けを
変更する請求項1乃至4記載の車線検出装置。 - 【請求項6】前記重み付け変更手段は、前記エッジ強度
検出手段により車輌近傍のノイズ検出ウィンドで所定値
以上のエッジ強度が検出されたとき、そのノイズ検出ウ
ィンドより前方にある車線検出ウィンドの重み付け値を
小さくする請求項1乃至5記載の車線検出装置。 - 【請求項7】前記重み付け変更手段は、前記エッジ強度
検出手段により車輌近傍の走行路の中央寄りにあるノイ
ズ検出ウィンドで所定値以上のエッジ強度が検出された
とき、そのノイズ検出ウィンドより前方にある車線検出
ウィンドの重み付けを小さくし、 走行路の外側にあるノイズ検出ウィンドで所定値以上の
エッジ強度が検出されたとき、各ノイズ検出ウィンドに
隣接する車線検出ウィンドに対して車線検出ウィンドの
重み付けを小さくする請求項1乃至6記載の車線検出装
置。 - 【請求項8】前記重み付け変更手段は、ノイズ検出ウィ
ンド毎に同一のノイズ検出ウィンドで、所定時間以上連
続して所定値以上のエッジ強度が検出されたとき、その
車線検出ウィンドの重み付けを小さくする請求項1乃至
7記載の車線検出装置。
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