JP4033106B2 - 車両用測距性能低下検出装置 - Google Patents

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本発明は、車両などに搭載されて先行車などの対象物までの距離を検出する測距装置の性能低下を検出する装置に関する。
先行車のリフレクターからの受光量と路側デリニエーターからの受光量との差は通常は小さいが、降雨やスプラッシュが発生して車両前方の視界が悪くなり、レーザー光が大きく減衰または拡散するような状況では、先行車のリフレクターからの受光量が激減し、相対的に路側デリニエーターからの受光量が大きくなって、両者の受光量の差が大きくなる。
そこで、すべての先行車のリフレクターからの受光量と路側デリニエーターからの受光量とを比較し、両者の差が一定のしきい値よりも大きく、かつ路側のデリニエーターの受光量が高い場合が所定時間以上継続したら、降雨やスプラッシュが発生している走行環境下にあると判定するようにした測距装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開平10−153661号公報
しかしながら、上述した従来の測距装置では、レーザーレーダーが前方物体を検知しない状態が続くときは、自車前方に先行車や路側デリニエーターがまったく存在しない状況であるのか、それともレーダーヘッドに雪や汚れが付着して前方物体を検知できない状況であるのか、判断できないという問題がある。
自車両前方を撮像して得た画像を処理し、自車両前方の物体を検知するとともに、自車両前方の物体を検知して測距し、画像処理による物体検知結果と測距による物体検知結果とに基づいて物体測距手段の測距性能の低下を判定する際に、物体検知手段で検知される物体の位置と物体測距手段で検知される物体の位置とを比較し、物体検知手段で検知された物体が物体測距手段で検知されているか否かの判断に基づいて、測距性能低下の原因が物体測距手段にあるのか、または外界の環境条件にあるのかを判定する
本発明によれば、物体測距手段の測距性能低下の原因を把握できる。
《発明の第1の実施の形態》
図1に第1の実施の形態の構成を示す。レーザーレーダー1はスキャンニング式のレーザーレーダーであり、車両前方の所定範囲をレーザー光で走査する。レーダー処理装置2は、レーザーレーダー1で走査した結果から物体を抽出する。このレーダー処理装置2では、各物体に対して自車両を原点とする二次元(車間距離方向と車幅方向)座標値の算出と物体の幅(大きさ)の算出とを行う。
カメラ3はプログレッシブスキャン式3CCDカメラであり、自車前方の状況を高速に撮像する。画像処理装置4はカメラ3により撮像された映像を処理し、エッジ画像の組み合わせによる特徴領域を前方車両として抽出する。カメラ3と画像処理装置4は、車両のピッチングなどによりレーザーレーダー1とレーダー処理装置2で検知物体を見失った場合でも物体を検知し続ける。
外界認識装置5は外界の状況を認識して測距性能の低下を検出する。外界認識装置5にはレーダー処理装置2と画像処理装置4の他に、従動車輪の回転により車速を検出する車速検出装置6と操舵角を検出する操舵角検出装置7が接続され、レーダー処理装置2で検知した各物体位置と画像処理装置4で追跡している物体位置とを選択して自車両にとって障害物であるか否かを正確に判断し、判断結果を自動ブレーキ制御装置8へ出力する。自動ブレーキ制御装置8は負圧ブレーキブースター9に駆動信号を出力し、前後輪に制動力を発生させる。
レーダー処理装置2、画像処理装置4、外界認識装置5、自動ブレーキ制御装置8はそれぞれマイクロコンピューターと各種アクチュエーターの駆動回路を備え、互いに通信回路を介して情報の授受を行う。
図2は、外界認識装置5で実行される測距性能判定プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、第1の実施の形態の動作を説明する。外界認識装置5はこの測距性能判定処理を50msecごとに実行し、レーダー性能低下の度合いを“正常”、“性能低下小”および“性能低下大”の3段階に分け、レーダー性能低下の原因に応じて度合いを決定する。
ステップ201においてスキャンニング式レーザーレーダー1により検知した物体の位置を(rPxz0[i],rPyz0[i])として読み込む。ここで、添え字“x”は横方向(車幅方向)の物体位置であり、添え字“y”は縦方向(車間距離方向)の物体位置である。また、“i”は各検知物体に割り当てられるID番号で、0以上の整数である。“z0”は今回の値を表し、“z1”は1サンプリング(50msec)過去の値を表し、“zn”はnサンプリング過去の値を表す。
ステップ202ではカメラ3から今回のサンプリングにおける撮像結果の画像Img_z0を読み込む。続くステップ203で、ステップ202における今回の撮像画像Img_z0と3サンプリング周期過去までの画像Img_z1、Img_z2、Img_z3を用いて各画素の輝度値の移動平均を求めることにより、自車前方の平均画像Img_aveを算出する。
Img_ave=(Img_z0+Img_z1+Img_z2+Img_z3)/4 ・・・(1)
ステップ204では平均画像Img_aveからエッジ画像を求め、エッジが密集する領域を前方車両の存在領域と定義し、複数個求める。この領域の画面上の座標を(Ix[j],Iy[j])とする。ここで、“Ix”は画面上の水平座標、“Iy”は画面上の鉛直座標、“j”は前方車両の領域番号である。
ステップ203で平均画像を求める理由は次の通りである。自車両が追従走行する先行車は自車両と相対的な動きが小さいため、過去のサンプリング周期における撮像結果からの移動量が小さい。一方、背景は自車両の後方へ流れるため、過去の撮像結果からの移動量が大きい。すなわち、平均画像内の先行車の映像は明確であるが、背景はぼやける。この結果、平均画像のエッジ画像から先行車の領域のみを正確に抽出することができる。
なお、この実施の形態では撮像結果の画像全体からエッジが密集する領域を検索する例を示すが、予め自車線内の画像領域に限定してエッジが密集する領域を検索するようにしてもよい。
ステップ205では、ステップ204で求めた画像内の前方車両数をカウントする。画像内で前方車両を認識できなかった場合にはステップ219へ進み、前方車両を認識できた場合はステップ206へ進む。
前方車両を認識できた場合は、ステップ206で画像上における前方車両領域の座標(Ix[j],Iy[j])を自車両との相対位置(iPx_z0[j],iPx_z0[j])に変換する。
iPyz0[j]=(focusV*CAMh)/(Iy[j]−y0) ・・・(2)
iPxz0[j]=(Ix[j]−x0)*iPyz0[j]/focusH
ここで、“y0”は消失点の鉛直座標[pix:画素数]を表し、“x0”は消失点の水平座標[pix]を表す。なお、y0とx0はカメラ3の取り付け位置と向きで決まる。また、“focusV”は画素換算したカメラ3の鉛直方向の焦点距離[pix]であり、“focusH”は画素換算したカメラ3の水平方向の焦点距離[pix]である。focusVとfocusHはカメラ3の画角と受光素子の解像度で決まるパラメーターであり、受光面が正方格子である場合にはfocusVとfocusHは等しい。さらに、CAM_hはカメラ3の取り付け高さ(単位はm)である。
ステップ207では、ステップ201でレーダー1により検知した物体とステップ206でカメラ3により検知した物体の位置を調べる。カメラ画像内で検知した前方車両の位置(iPxz0[j],iPyz0[j])の中に自車正面付近に位置する先行車は存在するが、レーダー1の検知位置(rPxz0[i],rPyz0[i])の中では前方物体をまったく検知していない場合にはステップ208へ進み、そうでなければステップ211へ進む。
レーダー1で前方物体を捕捉していない場合は、ステップ208で測距性能低下カウンターMalfunc2cntを次式によりインクリメントする。なお、測距性能低下カウンターMalfunc2_cntの初期値は0である。
Malfunc2_cnt=Malfunc2_cnt+2 ・・・(3)
続くステップ209で測距性能低下カウンターMalfunc2_cntが所定値より大きいか否かを確認し、大きい場合はステップ210へ進み、そうでなければステップ219へ進む。
Malfunc2_cnt>Malfunc2_cnt_TH ・・・(4)
ここで、Malfunc2_cnt_THはレーダー1の測距性能低下を判断するためのしきい値である。
測距性能低下カウンターMalfunc2_cntが所定値より大きい場合は、ステップ210で外界側の原因によるレーダー1の測距性能低下“大”を表すフラグMalfunc2_flgを立て、測距性能回復カウンターRecovery_cntにFixed_Val2をセットする。ここで、Fixed_Val2は所定の整数である。なお、外界側の測距性能低下の原因には、先行車後部の雪付き、先行車後輪からのスプラッシュや雪の巻き上げ、降雨や降雪などがある。
ステップ207においてレーダー1で前方車両を捕捉している場合は、ステップ211でレーダー1による検知物体とカメラ3による検知物体の位置を調べ、カメラ画像内の自車両正面の先行車をレーダー1で捕捉していないかどうかを確認する。カメラ画像内で検知した前方車両の位置(iPxz0[j],iPyz0[j])の中に自車両正面付近に位置する先行車が存在するが、その自車両正面付近の先行車はレーダー1の検知位置(rPxz0[i],rPyz0[i])の中には存在しない場合、すなわちカメラ3では自車線上の先行車を認識しているが、レーダー1では自車線上の先行車を捕捉していない場合にはステップ212へ進み、レーダー1で自車線上の先行車を捕捉している場合はステップ215へ進む。
レーダー1で自車線上の先行車を捕捉していない場合は、ステップ212で測距性能低下カウンターMalfunc1_cntを次式により加算する。なお、測距性能低下カウンターMalfunc1_cntの初期値は0である。
Malfunc1_cnt=Malfunc1_cnt+2 ・・・(5)
続くステップ213では測距性能低下カウンターMalfunc1_cntが所定値より大きいか否かを確認する。
Malfunc1_cnt>Malfunc1_cnt_TH ・・・(6)
ここで、Malfunc1_cnt_THはレーダー1の測距性能低下を判断するためのしきい値である。
ステップ214ではレーダー側の原因によるレーダー1の測距性能低下“小”を表すフラグMalfunc1_flgを立て、測距性能回復カウンターRecovery_cntにFixed_Val1をセットしてステップ219へ進む。ここで、Fixed_Val1はFixed_Val2よりも小さい所定の整数である。なお、レーダー側の測距性能低下の原因にはレーダーヘッドに雪や汚れが付着したことなどがある。
ステップ211においてレーダー1で自車線上の先行車を捕捉している場合は、ステップ215で測距性能低下フラグMalfunc2_flg、Malfunc1_flgが立っていないことを確認する。測距性能低下フラグMalfunc2_flg、Malfunc1_flgが立っていない場合は、レーダー1の測距性能が正常であることを表すフラグMalfunc0_flgを立ててステップ219へ進む。
一方、測距性能低下フラグMalfunc2_flg、Malfunc1_flgのいずれかが立っている場合はステップ216へ進み、測距性能回復カウンターRecovery_cntを次式により減算する。
Recovery_cnt=Recovery_cnt−1 ・・・(7)
なお、測距性能回復カウンターRecovery_cntには、上述したように、外界側の原因による測距性能低下の場合にはステップ210でFixd_Val2がセットされ、レーダー1側の原因による測距性能低下の場合にはステップ214でFixed_Val1(<Fixed_Val2)がセットされる。
続くステップ217では測距性能回復カウンターRecovery_cntが負になっているか否かを確認する。
Recovery_cnt<0 ・・・(8)
測距性能回復カウンターRecovery_cntが負になっている場合はステップ218へ進み、そうでなければステップステップ219へ進む。
測距性能回復カウンターRecovery_cntが負の場合は、ステップ218で測距性能低下フラグMalfunc2_flg、Malfunc1_flgをリセットし、レーダー1の測距性能が正常であることを表すフラグMalfunc0_flgを立てる。
一方、測距性能回復カウンターRecovery_cntが負でない場合は、ステップ219で次式により測距性能低下カウンターMalfunc2_cnt、Malfunc1_cntを減算する。
Malfunc1_cnt=func bigger(Malfunc1_cnt−1,0) ・・・(9),
Malfunc2_cnt=func bigger(Malfunc2_cnt−1,0) ・・・(10)
ここで、func bigger(a1,a2)はa1とa2の数値を比較して大きい方を選択する関数である。このため、測距性能低下カウンターMalfunc2_cnt、Malfunc1_cntは常に0以上の値をとる。また、測距性能低下カウンターMalfunc1_cntと測距性能低下カウンターMalfunc2_cntとを別々に設定できるため、判断時間を別々に設定でき、測距性能低下の原因をより正しく把握することができる。
次に、ステップ220で、ステップ201におけるレーダー検知結果やステップ202における撮像結果などの各種データに対し、過去の値を更新して終了する。
このように、レーダー1の測距性能の低下度合いを正常(Malfunc0_flg)、性能低下“小”(Malfunc1_flg)および性能低下“大”(Malfunc2_flg)の3段階に区分し、性能低下の原因、すなわち外界側の原因かレーダー1側の原因かに応じて低下度合いを決定する。さらに、性能低下状態から正常状態へ遷移する速度は、上記の性能低下原因に応じて回復するまでの時間を変える。これにより、時々刻々と変化する走行状況に応じて適切なレーダー1の測距性能低下を判断することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、カメラ3により自車両前方を撮像して得た画像を処理し、自車両前方の物体を検知するとともに、レーザーレーダー1により自車両前方の物体を検知して測距し、画像処理による物体検知結果と測距による物体検知結果とに基づいて、レーザーレーダー1の測距性能の低下を判定するようにしたので、レーザーレーダー1の測距性能低下の原因を把握できる。
また、第1の実施の形態によれば、レーザーレーダー1の測距性能の低下度合いを複数の段階に分けて判定するようにしたので、測距性能がどの程度低下したかを段階的に把握することができる。
さらに、第1の実施の形態によれば、測距性能低下の原因がレーザーレーダー1にあるのか、または外界の環境条件にあるのかを判定するようにしたので、レーザーレーダー1の測距性能低下の原因を詳細に把握することができる。
さらにまた、第1の実施の形態によれば、カメラ3の画像処理では物体を検知しているが、レーダーレーダー1では物体をまったく検知できない場合には、測距性能低下の原因が外界の環境条件にあると判定し、カメラ3の画像処理では自車両正面の物体を検知しているが、レーザーレーダー1では自車両正面の物体を検知できない場合には、測距性能低下の原因がレーザーレーダー1にあると判定するようにしたので、レーザーレーダー1の測距性能低下の原因を詳細に把握することができる。
第1の実施の形態によれば、測距性能低下の原因に応じて測距性能低下状態からの回復速度を設定するようにしたので、走行状況に応じて測距性能の回復速度が変わり、時々刻々と変化する走行状況の中で測距性能をより正確に把握することができる。
《発明の第2の実施の形態》
測距可能な先行車までの距離に応じて測距性能低下の度合いを決めるようにした第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態の構成は図1に示す構成と同様であるから図示と説明を省略する。
図3は、外界認識装置5で実行される測距性能判定プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、第2の実施の形態の動作を説明する。外界認識装置5はこの測距性能判定処理を50msecごとに実行し、測距可能な先行車までの距離に応じて測距性能低下の度合いを決める。ステップ301〜306は図2に示すステップ201〜206の処理と同様であり、説明を省略する。
ステップ307において、ステップ301でレーダー1により検知した物体とステップ306でカメラ3により検知した物体の位置を調べる。以前まではレーダー1とカメラ3で同一の先行車を捕捉していたが、その先行車との車間距離が長くなり、今回のサンプリングではカメラ画像ではその先行車を捕捉し続けているがレーダー1では見失ってしまった場合はステップ308へ進み、レーダー1でも捕捉し続けている場合はステップ309へ進む。
レーダー1で先行車を見失った場合は、ステップ308でレーダー1とカメラ3で同時に検知していた先行車のID番号から、その先行車を最後に検知したときの距離rPy_z1を検知可能位置変数L1_tmpに代入するとともに、性能低下状態検知時間カウンターL1_tmp_cntを0にリセットする。
L1_tmp=rPy_z1[slected_id_z1] ・・・(11),
L1_tmp_cnt=0 ・・・(12)
ここで、slected_id_z1は、前回のサンプリング周期におけるレーダー1とカメラ3で同時に検知していた先行車のID番号である。
一方、レーダー1とカメラ3で同時に捕捉し続けている場合は、ステップ309で、ステップ301でレーダー1により検知した物体とステップ306でカメラ3により検知した物体の位置を調べる。そして、カメラ3の画像により検知した先行車の位置(iPx_z0[j],iPy_z0[j])と、レーダー1により検知した先行車の位置(rPx_z0[i],rPy_z0[i])とを比較し、所定距離以内に接近する先行車が存在するが、その先行車をレーダー1では捕捉とロストを繰り返し、不安定であるかどうかを確認する。レーダー1による当該先行車の検知が不安定な場合はステップ310へ進み、そうでなければステップ311へ進む。
レーダー1による先行車の検知が不安定な場合は、ステップ310でレーダー1とカメラ3で同時に検知している同一物体のID番号を求め、その物体までの距離rPy_z0[i]を検知可能位置変数L2_tmpに代入するとともに、性能低下状態検知カウンターL2_tmp_cntを0にリセットする。
L2_tmp=rPy_z0[slected_id_z0] ・・・(13),
L2_tmp_cnt=0 ・・・(14)
一方、レーダー1による先行車検知が安定している場合は、ステップ311で、性能低下状態検知時間カウンターL1_tmp_cntまたはL2_tmp_cntが所定値以上の場合には、その検知可能位置変数L1_tmpまたはL2_tmpを0にクリアする。そして、性能低下状態検知時間カウンターL1_tmp_cnt、L2_tmp_cntが小さい方の先行車、すなわち性能低下状態検知時間が短い方の先行車までの距離(L1_tmpまたはL2_tmp)をL_tmpに代入するとともに、性能低下状態検知時間が短い方の先行車の性能低下状態検知時間カウンター(L1_tmp_cntまたはL2_tmp_cnt)をL_tmp_cntに代入する。
続くステップ312では、ステップ301でレーダー1により検知した物体とステップ306でカメラ3により検知した物体の位置を調べる。そして、カメラ3の画像により検知した先行車の位置(iPx_z0[j],iPy_z0[j])と、レーダー1により検知した先行車の位置(rPx_z0[i],rPy_z0[i])とを比較し、所定距離以内に接近する先行車が存在するか否かを確認する。所定距離以内に接近する先行車が存在する、すなわちレーダー1とカメラ3で同一先行車を捕捉中のときはステップ313へ進み、そうでなければステップ314へ進む。
レーダー1とカメラ3で同一先行車を捕捉中の場合は、ステップ313でレーダー1とカメラ3で検知している同一先行車のID番号を求め、その先行車までの距離rPy_z0[i]を検知可能位置変数L3_tmpに代入するとともに、性能低下状態検知時間カウンターL3_tmp_cntを0にリセットする。
L3_tmp=rPy_z0[slected_id_z0] ・・・(15),
L3_tmp_cnt=0 ・・・(16)
続くステップ314では、性能低下状態検知時間カウンターL3_tmp_cntが所定値以上の場合には、その検知可能位置変数L3_tmpを0にクリアする。
ステップ315では最終的な検知可能な物体位置Lを次の条件により決定する。
if(L_tmp_cnt>L3_tmp_cnt,かつ L_tmp<L3_tmp)L=L3_tmp,L_cnt=L3_tmp_cnt
else L=L_tmp,L_cnt=L_tmp_cnt
ここで、if(expression) statement1 else statement2は、expressionを満たす場合にstatement1を実施し、expressionを満たさない場合にstatement2を実施する関数である。
ステップ316では、後段の走行制御系が機能する先行車との車間距離(例えば先行車追従システムでは先行車との目標車間距離を意味する設定車間時間)の設定可能範囲を、ステップ315で求めたL_tmpよりも近い距離となるように、後段の制御系へL_tmpに関する情報を送信する。
ステップ317において、ステップ301でレーダー1により検知した物体とステップ306でカメラ3により検知した物体の位置を調べ、カメラ3では先行車を検知できないが、レーダー1では自車両から至近距離に物体を検知したかどうかを確認する。カメラ3は不検知、かつレーダー1は至近距離で物体検知の場合はステップ318へ進み、レーダー1が吹雪や降雪などを検知したことを表すフラグSnow_Detect_flgを立て、後段へ出力する。一方、カメラ3は不検知、かつレーダー1は至近距離で物体検知でない場合はステップ319へ進み、性能低下状態検知時間カウンターL1_tmp_cnt、L2_tmp_cnt、L_tmp_cnt、L_cntをインクリメントし、各変数の過去値を更新して処理を終了する。
このように、レーダー検知車両と画像検知車両が同じである場合、あるいは以前は同じだったがレーダー1が見失った場合には、レーダー検知可能な車間距離に応じてレーダー1の測距性能の低下度合いをLとして求める。これにより、測距可能な物体までの距離を確実に把握できるため、測距可能な物体までの距離に応じた走行制御機能の限定指令を後段の走行制御系に出力することによって、後段の走行制御系は単に悪天候にて走行制御機能を中止する必要はなく、制御可能範囲の制限付きではあるが走行制御機能を有効に作動させることができる。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、カメラ3の画像処理による物体検知とレーザーレーダー1による物体測距で同一物体を検知可能な場合に、レーザーレーダー1で物体を検知できる距離に応じて測距性能の低下度合いを判定するようにしたので、測距性能がどの程度低下したかを定量的に把握することができる。
また、第2の実施の形態によれば、カメラ3の画像処理による物体検知とレーザーレーダー1による物体測距で同一物体を検知している状態からレーザーレーダー1で前記同一物体を見失った場合には、レーザーレーダー1で前記同一物体を見失う直前の前記同一物体の距離に応じて測距性能の低下度合いを判定するようにしたので、確実に検知できる距離を把握でき、測距性能の低下度合いを正確に把握することができる。
さらに、第2の実施の形態によれば、カメラ3の画像処理による物体検知とレーザーレーダー1による物体測距で同一物体を検知可能な場合であっても、レーザーレーダー1による前記同一物体の捕捉が不安定な場合には、捕捉が不安定になる距離に応じて測距性能の低下度合いを判定するようにしたので、測距性能の低下判断をすばやく、かつ正確に行うことができる。
さらにまた、第2の実施の形態によれば、カメラ3の画像処理により物体を検知していないときにレーザーレーダー1で自車両の至近距離に物体を検知した場合には、降雪状態であると判定するようにしたので、レーザーレーダー1が雪を誤って物体として検知したことを把握することができる。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、レーザーレーダー1およびレーダー処理装置2が物体測距手段を、カメラ3が撮像手段を、画像処理装置4が物体検知手段を、外界認識装置5が測距性能判定手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
第1の実施の形態の構成を示す図である。 第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 レーザーレーダー
2 レーダー処理装置
3 カメラ
4 画像処理装置
5 外界認識装置
6 車速検出装置
7 操舵角検出装置
8 自動ブレーキ制御装置
9 負圧ブレーキブースター

Claims (10)

  1. 自車両前方を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段による画像を処理して自車両前方の物体を検知する物体検知手段と、
    自車両前方の物体を検知して測距する物体測距手段と、
    前記物体検知手段による物体検知結果と前記物体測距手段による物体検知結果とに基づいて、前記物体測距手段の測距性能の低下を判定する測距性能判定手段とを備え
    前記測距性能判定手段は、前記物体検知手段で検知される物体の位置と前記物体測距手段で検知される物体の位置とを比較し、前記物体検知手段で検知された物体が前記物体測距手段で検知されているか否かの判断に基づいて、測距性能低下の原因が前記物体測距手段にあるのか、または外界の環境条件にあるのかを判定することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
  2. 請求項1に記載の車両用測距性能低下検出装置において、
    前記測距性能判定手段は、前記物体検知手段では物体を検知しているが、前記物体測距手段では物体をまったく検知できない場合には、測距性能低下の原因が外界の環境条件にあると判定することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
  3. 請求項に記載の車両用測距性能低下検出装置において、
    前記測距性能判定手段は、前記物体検知手段では自車両正面の物体を検知しているが、前記物体測距手段では自車両正面の物体を検知できない場合には、測距性能低下の原因が前記物体測距手段にあると判定することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用測距性能低下検出装置において、
    前記測距性能判定手段は、前記物体測距手段の測距性能の低下度合いを、測距性能低下の原因に応じて複数の段階に分けて判定することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用測距性能低下検出装置において、
    前記測距性能判定手段は、前記物体検知手段で検知される物体の2次元位置と、前記物体測距手段で検知される物体の2次元位置とを比較することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
  6. 請求項に記載の車両用測距性能低下検出装置において、
    前記測距性能判定手段は、前記物体検知手段と前記物体測距手段とで同一物体を検知可能な場合に、前記物体測距手段で物体を検知できる距離に応じて測距性能の低下度合いを判定することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
  7. 請求項6に記載の車両用測距性能低下検出装置において、
    前記測距性能判定手段は、前記物体検知手段と前記物体測距手段とで同一物体を検知している状態から前記物体測距手段で前記同一物体を見失った場合には、前記物体測距手段で前記同一物体を見失う直前の前記同一物体の距離に応じて測距性能の低下度合いを判定することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
  8. 請求項6に記載の車両用測距性能低下検出装置において、
    前記測距性能判定手段は、前記物体検知手段と前記物体測距手段とで同一物体を検知可能な場合であっても、前記物体測距手段による前記同一物体の捕捉が不安定な場合には、捕捉が不安定になる距離に応じて測距性能の低下度合いを判定することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
  9. 請求項、6〜8のいずれかの項に記載の車両用測距性能低下検出装置において、
    前記測距性能判定手段は、前記物体検知手段で物体を検知していないときに前記物体測距手段で自車両の至近距離に物体を検知した場合には、降雪状態であると判定することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
  10. 請求項6〜9のいずれかの項に記載の車両用測距性能低下検出装置において、
    前記測距性能判定手段は、測距可能な物体までの距離に応じた走行制御機能の限定指令を後段の走行制御系へ出力することを特徴とする車両用測距性能低下検出装置。
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