JP3925285B2 - 走行路環境検出装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自車両周辺の走行路環境を検出する走行路環境検出装置に関し、特に、検出された自車両周辺の物体が、自車両の走行車線内にあるか否かを判定するのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、特開平2001−134769号公報に示すように、カメラ等の撮像手段によって撮像した撮像画像において道路白線を検出し、さらに、レーダ等の測距手段の測距信号に基づいて検知した自車両前方の物体の位置を前記撮像画像上の座標系に変換し、この変換した前記物体の撮像画像上における位置を含む所定領域を画像処理することにより、前記測距信号に基づく測距による注目物体に相当する物体を前記所定領域から抽出し、前記撮像画像上における道路白線位置と、前記所定領域から抽出した注目物体との位置を比較することによって、注目物体が、自車両の走行レーン内にあるか否かを検出する外界認識系が提案されている。
【0003】
また、例えば特開平9−178855号公報に示すように、遠方の道路白線ほど、その検知精度が低下することから、これを考慮して、注目物体が自車両の走行レーン内にあるか否かの判断を行うようにした方法等も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開2001−134769号公報に示すような外界認識系にあっては、測距手段で捕捉した物体の位置を、撮像画像の座標系上の位置に変換し、この領域から捕捉した物体に相当する物体のみを抽出するといった一連の画像処理が正しく行われていることを前提としている。
【0005】
しかしながら、一般に、レーザレーダや、ミリ波レーダといった、アクティブセンサにあっては、自ら発信した電磁波を受信することで測距を行うが、撮像手段としてのカメラ等にあっては、太陽光を受光するだけのパッシブセンサであるため、当然、レーダ等の測距手段の方が、カメラ等の撮像手段よりも信頼性が高い。つまり、レーダで捕捉している物体をカメラ等の撮像画像により注視したい場合であっても、光環境や走行状況、また、自車両前方の物体が車両である場合にはその車種の形状等の影響から、画像処理による物体抽出が高精度に行われない場合があり、このため、物体が自車両の走行レーン内にあるか否かの判断を行うレーン内外判断を高精度に行うことができないという問題がある。
【0006】
また、特開平9−178855号公報に記載された公報にあっては、遠方ほど道路白線の検出精度が低下することを考慮して白線抽出を行うようにしている。この場合、レーダが測距する物体を撮像画像上から抽出することはできる。しかしながら、この場合も、レーダが測距する物体については検出精度の低下を考慮していないため、この場合も同様に、走行路内にあるか否かの判断を高精度に行うことができないという問題がある。
【0007】
前記物体のレーン内外判断を行うためには、自車両前方の物体の検出と道路白線の検出とが共に正しく行われることが重要であるが、道路白線の検出に比較して、撮像画像から物体を抽出する方がより困難である。このため、この外界認識系は、物体抽出に対する対策を施すことが、レーン内外判断の精度の向上に有効である。
【0008】
また、特開平9−178855号公報に記載されているように、仮に、遠方の道路白線の白線検知の精度低下を考慮したとしても、磁気マーカ等を用いた場合は別であるが、道路白線はカメラ等の撮像手段を用いなければ検知することができないため、白線検知の精度低下を考慮しても、レーン内外判断の判断精度を向上させることには寄与しない。
【0009】
そこで、この発明は、上記従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、車両周辺の物体が自車両の走行レーン内にあるか否かの判断を高精度に行うことの可能な走行路環境検出装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る走行路環境検出装置は、自車両周辺の走行路環境を撮像する撮像手段と、当該撮像手段の撮像画像において自車両の走行路を検知する走行路検知手段と、自車両周辺の物体と自車両との間の距離を測定する測距手段と、当該測距手段で検出した検出物体の自車両を基準とした測距位置に相当する前記撮像画像上の位置に処理領域を設定する処理領域設定手段と、前記撮像画像上の処理領域から前記測距手段で検出した検出物体に相当する物体を抽出する物体抽出手段と、当該物体抽出手段で抽出した抽出物体の前記撮像画像上の位置情報と、前記走行路検知手段の検知結果とから前記測距手段による検出物体が自車両の走行路内にあるか否かを判断する走行路内外判断手段と、を備えた走行路環境検出装置において、前記測距手段が物体を捕捉し且つ前記物体抽出手段で物体を抽出したときに、前記物体抽出手段で抽出した抽出物体の前記位置情報に基づき、自車両を基準とした前記抽出物体の実際の横位置及び前記抽出物体の実際の幅を推測すると共に、この推測した前記抽出物体の実際の横位置と前記測距手段の検出物体の測距位置との偏差を演算し、前記抽出物体の実際の幅及び前記偏差を、前記抽出物体と前記測距手段の検出物体との対応を表す対応情報として記憶する対応情報算出手段と、当該対応情報算出手段で記憶する最新の対応情報をもとに前記測距手段による検出物体の測距位置を補正する測距情報補正手段と、を備え、前記走行路内外判断手段は、前記測距手段が物体を捕捉し且つ前記物体抽出手段で物体を抽出することができないときには、前記測距情報補正手段で前記最新の対応情報を用いて補正した測距補正情報と前記走行路検知手段の検知結果とに基づき前記判断を行うことを特徴としている。
【0011】
また、請求項2に係る走行路環境検出装置は、前記物体抽出手段は、前記抽出物体の抽出結果の確からしさを採点する抽出結果採点手段を備え、前記対応情報算出手段は、前記抽出結果採点手段での採点結果を考慮して前記対応情報を算出することを特徴としている。
また、請求項3に係る走行路環境検出装置は、前記対応情報算出手段は、前記抽出結果採点手段の採点結果がしきい値以下であるときには、これに対応する抽出物体に基づく前記対応情報の算出を行わないことを特徴としている。
【0012】
また、請求項4に係る走行路環境検出装置は、前記対応情報算出手段は、最新のものから複数分の前記対応情報を記憶し、当該記憶した対応情報のうち最新のものから所定数分の対応情報を平滑化処理し、この平滑化処理した対応情報を前記測距情報補正手段での補正に用いる対応情報として算出し、前記抽出結果採点手段での採点の結果、抽出結果の確からしさが小さいときほど、より多くの対応情報を用いて前記平滑化処理を行うことを特徴としている。
また、請求項5に係る走行路環境検出装置は、前記対応情報算出手段は、前記対応情報の算出時点以前の所定の参照時間における前記対応情報のバラツキを求めると共に前記抽出結果採点手段の採点結果が高いときほど前記参照時間を短い値に設定し、前記対応情報のバラツキがしきい値を越えるときには当該対応情報を新たな対応情報として更新しないことを特徴としている。
【0013】
さらに、請求項6に係る走行路環境検出装置は、前記物体抽出手段は、前記処理領域においてエッジ検出処理を行って前記抽出物体の抽出を行い、前記抽出結果採点手段は、前記エッジ検出処理において検出したエッジのエッジ長さと前記処理領域の大きさとの比率に応じて前記採点を行うことを特徴としている。
【0014】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係る走行路環境検出装置は、撮像手段により自車両周辺の走行路環境を撮像し、この撮像画像において自車両の走行路を検知し、また、測距手段によって自車両周辺の物体と自車両との間の距離を測定し、測距手段で検出した検出物体の測距位置に相当する、撮像画像上の位置に処理領域を設定する。そして、この処理領域から測距手段で検出した検出物体に相当する物体を抽出し、抽出物体の前記撮像画像上の位置情報と、走行路検知手段で検知した自車両の走行路の位置とから、測距手段による検出物体が自車両の走行路内にあるか否かを判断する。
【0015】
このとき、測距手段が物体を捕捉し且つ物体抽出手段で物体を抽出したときに、物体抽出手段で抽出した抽出物体の位置情報に基づき、自車両を基準とした抽出物体の実際の横位置及び抽出物体の実際の幅を推測し、この推測した抽出物体の実際の横位置と測距手段の検出物体の測距位置との偏差を演算し、この偏差と抽出物体の実際の幅とを抽出物体と測距手段の検出物体との対応を表す対応情報として記憶しておき、測距手段が物体を捕捉しているが、物体抽出手段で物体を抽出できないときには、算出した対応情報をもとに測距手段による測距位置を補正し、補正した測距補正情報と走行路検知手段の検知結果とに基づき測距手段による検出物体が自車両の走行路内にあるか否かを判断するようにしたから、撮像画像により抽出物体の位置情報を検出することができない場合、つまり、抽出物体の位置や大きさ等を検出することができない場合であっても、検出物体が走行路内にあるか否かの判断を高精度に行うことができる。
【0016】
また、請求項2及び請求項3に係る走行路環境検出装置によれば、物体抽出手段は、抽出物体の抽出結果の確からしさを採点する抽出結果採点手段を備え、対応情報算出手段では、抽出結果採点手段での採点結果を考慮して対応情報を算出するようにしたから、例えば、採点結果が低い場合には、対応情報を算出しない等といった対処を行うことによって、対応情報の精度が低下することを回避し、この対応情報に基づき補正された測距補正情報の精度が低下することに起因して走行路内外判断手段での判断精度が低下することを回避することができる。
【0017】
また、請求項4に係る走行路環境検出装置によれば、対応情報算出手段は、所定数分の対応情報を平滑化処理しこれを前記測距情報補正手段での補正に用いる対応情報として算出し、このとき、抽出結果採点手段での採点の結果、抽出結果の確からしさが小さいときほど、より多くの対応情報を用いて平滑化処理を行うから、ローパスフィルタ効果によってノイズ除去を行うことができると共に、採点結果に応じて、対応情報算出までの処理時間を効果的に短縮することができる。
【0018】
また、請求項5に係る走行路環境検出装置によれば、対応情報算出手段は、対応情報の算出時点以前の所定の参照期間における前記対応情報のバラツキを求めると共に抽出結果採点手段の採点結果が高いほど参照期間を短く設定し、対応情報のバラツキがしきい値を超えるときには対応情報を新たな対応情報として更新しないようにしたから、対応情報のバラツキを考慮して対応情報の更新を行うことができると共に、抽出結果採点手段の採点結果に応じてバラツキの算出に要する処理時間を効果的に短縮することができる。
【0019】
さらに、請求項6に係る走行路環境検出装置によれば、物体抽出手段は、処理領域においてエッジ検出処理を行って抽出物体の抽出を行い、抽出結果採点手段は、エッジ検出処理において検出したエッジのエッジ長さと、処理領域の大きさとの比率に応じて採点を行うようにしたから、撮像画像上における抽出物体の大きさに応じて、エッジと背景との比であるS/N比を適切な比率に保つことができ、抽出結果の採点を、測距手段による測距距離に依存せずに的確に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の走行路環境検出装置を適用した先行車両追従走行装置付き車両の一実施形態を示すシステム構成図である。外界認識部1には、スキャニング式レーザレーダ2で走査した結果から、自車両前方の物体を検出するレーダ処理装置3が接続されている。このレーダ処理装置3は、検出された1又は複数の物体に対して自車両を原点とする二次元座標値、すなわち、検出物体の位置を算出する機能が付加されている。
【0021】
また、前記外界認識部1には、CCDカメラ4で撮像された自車両前方の画像から自車両の走行レーンの道路白線を検出する画像処理部5が接続されている。前記CCDカメラ4は、自車両前方の状況を広角且つ高速に把握することの可能なプログレッシブスキャン式のものであり、また、前記画像処理部5には、前記レーダ処理装置3で検出された検出物体の左右のエッジ端を検出する機能が付加されている。
【0022】
さらに、前記外界認識部1には、自車両の走行状態を検出するための車速検出装置6及び操舵角検出装置7が接続されている。前記車速検出装置6は、従動輪である後輪の回転速度から自車両の走行速度VSPを検出するものである。また、前記操舵角検出装置7は、ステアリングホイールの操舵角θを検出するものである。
【0023】
そして、前記外界認識部1では、前記検出物体が、自車両の走行レーン内にあるか否かを判定し、自車両の走行レーン内にあると判定された場合にはこれを自動ブレーキ制御装置8に通知する。また、前記検出物体が、自車両にとって障害物であるか否かを判定し、障害物であるときには自動ブレーキ制御装置8に対してこれを通知する。また、前記検出物体が、障害物ではなく、自車両と同等の速度で走行する先行車両であると判断された場合には、図示されない先行車両追従走行制御装置に判断結果を出力し、この先行車両追従走行制御装置は、前記車速検出装置6及び操舵角検出装置7の検出信号に基づいて、エンジンの出力と各車輪への制動力とを制御して先行車両に追従走行する制御を行う。
【0024】
前記自動ブレーキ制御装置8は、前記外界認識部1から検出物体が障害物であることが通知されたときには、前記車速検出装置6及び操舵角検出装置7の検出信号に基づいて必要に応じて負圧ブレーキブースタ9を作動し、各車輪に制動力を付与して検出物体との接触を回避する。また、外界認識装置1で、前記検出物体が障害物であり且つ自車両の走行レーン内にあると判断された場合には、より大きな制動力を各車輪に付与する。
【0025】
そして、前記外界認識部1及び画像処理部5によって外界認識装置10を構成しており、これら外界認識装置10、レーダ処理装置3、自動ブレーキ制御装置8等は、それぞれマイクロコンピュータとその周辺機器、並びに、各アクチュエータを駆動するための駆動回路等を備えており、互いに通信回路を介して情報を送受信できるようになっている。
【0026】
図2は、本発明の走行路環境検出装置の機能構成を示すブロック図である。
この走行路環境検出装置は、撮像手段21この場合CCDカメラ4と、この撮像手段21の撮像画像をもとに自車両の走行レーンの道路白線を検知する自車線検知手段22と、測距手段23この場合レーザレーダ2と、この測距手段23で検出した検出物体の二次元座標値に基づき座標変換を行い、撮像画像上に前記二次元座標値に相当する絞り込み領域を設定する座標変換手段24と、この座標変換手段24で設定した撮像画像上の絞り込み領域から検出物体に相当する物体を抽出する物体抽出手段25と、物体抽出手段25で物体抽出が的確に行われたときの抽出物体の自車両との相対位置と、測距手段23で検出した検出物体の自車両との相対位置とをもとに、前記物体抽出手段25による抽出物体と前記測距手段23での検出物体とを対応付ける対応値を算出する対応値算出手段26と、前記測距手段23で検出した検出物体の自車両との相対位置を前記対応値算出手段26で算出した対応値をもとに補正する測距結果補正手段27と、物体抽出手段25で抽出した物体の位置又は、前記測距結果補正手段27で補正した測距手段23による検出物体の位置と、自車線検知手段22で検知した道路白線とをもとに、検出物体が自車両の走行レーン内にあるか否かを判断する車線内外判断手段28とを備えている。また、自車線検知手段22で検知した自車線情報に基づいてレーン逸脱警報を発生する手段31、検出物体が障害物であるかを判断し、検出物体が障害物であると判断されたとき強制的に制動力を発生させると共に、車線内外判断手段28でこの検出物体が自車線内にあると判定されたときにはより制動力を発生させる障害物判断手段32、測距手段で23で検出した検出物体が先行車両であるときこれに追従して走行するよう駆動力及び制動力の制御を行う先行車追従処理手段33等を備えている。
【0027】
次に、前記外界認識装置10で行われるレーン内外判断処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。このレーン内外判断処理は、例えば(30Hz)をサンプリング周期ΔTとして、このサンプリング周期ΔT毎にタイマ割り込み処理される。なお、このフローチャートでは、特に、通信のためのステップを設けていないが、例えばフローチャート中で得られた情報は、随時記憶装置に記憶され、また、必要な情報は随時記憶装置から読み出される。
【0028】
このレーン内外判断処理では、まず、ステップS1で、CCDカメラ4で撮像した自車両前方の撮像情報を読み込み、次いでステップS2に移行して、CCDカメラ4の撮像画像において、白線検出処理を行う。この白線検出処理は、公知の手順で行われる。
つまり、例えば特開平11−296660号公報に記載されているように、入力された撮像画像に対し、sobelフィルタ処理等を行って微分画像を生成する。そして、予め設定した白線候補点検出領域毎に、所定値以上の濃度を有する画素数が最も多い線分を検出しこの線分上の点つまり画素を、白線候補点とする。そして各白線候補点検出領域毎に検出した白線候補点を補間し、例えば、次式(1)に示すような、道路形状や車両挙動を表す道路パラメータを用いて表される、道路白線モデルを検出する。なお、式中の、aは、レーン内の自車両の横変移量、bは道路の曲率、cは、自車両(CCDカメラ4の光軸)の道路に対するヨー角、dは自車両(カメラの光軸)の道路に対するピッチ角、eは道路の車線幅を表す。
【0029】
x=(a+ie)(y−d)+b/(y−d)+c ……(1)
そして、この道路白線モデルで特定される、左側の白線を表す画素群をWL-Lとし、右側の白線を表す画素群をWL-Rとする。
これにより、CCDカメラ4の撮像画像(例えば横640画素×縦480画素)において、どの画素が白線であるかを把握することができる。
【0030】
例えば、撮像画像上の道路白線の消失点を撮像画像の中央、つまり、(320、240)とすると、左右の白線WL-L及びWL-Rは、共に、240個の画素の配列となり、仮に、零を無限遠方とし、240を最近方とすると、これら間の撮像画像の縦方向、つまり、車間距離方向における左右の白線の座標値を求めることができる。なお、最近方の具体的な距離は、画角から決まり、例えば28degでは、自車両位置から約8m弱となる。したがって、例えば、40mの遠方に存在する物体は、前記撮像画像上では、後述の透視変換を行うことによって、約60番目の縦座標となる。したがって、前記道路白線モデルから、左右の道路白線の横座標値を求めることができる。
【0031】
次いで、ステップS3に移行し、レーザレーダ2の検出信号に基づき検出した測距結果をレーダ処理装置3から読み込む。なお、この読み込み処理は、レーザレーダ2の更新周期毎に実施される。
次いで、ステップS4に移行し、レーダ処理装置3の測距結果に基づき判定を行い、レーザレーダ2において物体を捕捉している場合にはステップS5に移行し、捕捉していない場合には後述のステップS13に移行する。
【0032】
前記ステップS5では、前記ステップS3で検出した自車両前方の検出物体の測距結果つまり位置情報に基づき座標変換を行い、前記CCDカメラ4で撮像した撮像画像上の前記測距結果に相当する位置近傍に絞り込み領域を設定する。
具体的には、例えば、次式(2)に基づいて、レーザレーダ2で検出した自車両前方の検出物体付近の位置を、座標変換することによって、検出物体の存在する画面上の領域への絞り込みを行う。なお、式(2)中のdoYAは、絞り込み領域の上辺座標、doYBは絞り込み領域の下辺座標、doXLは絞り込み領域の左辺座標、doXRは絞り込み領域の右辺座標である。
【0033】
また、y0は、CCDカメラ4による撮像画像上の道路白線の消失点の縦座標(車間距離方向)〔pix〕、x0は消失点の横座標(車幅方向)〔pix〕を表す。なお、この消失点の横及び縦座標(x0,y0)は、CCDカメラ4の取り付け位置及びその向きとで決まるパラメータであって、例えば、撮像画像の画像中心点に設定される。例えば、横640×縦480画素からなる撮像画像の場合には、前記消失点の座標は(320,240)に設定される。
【0034】
また、fVは、画素換算したCCDカメラ4の鉛直方向の焦点距離〔pix〕、fHは画素換算したCCDカメラ4の水平方向の焦点距離〔pix〕である。これら焦点距離fV及びfHは、画角と解像度とで決まるパラメータであって、受光面が正方格子である場合には、fV=fHとなる。
また、ojX及びojYは、レーダ処理装置3からの測距結果であって、自車両を基準とする、検出物体までの縦距離(車間距離方向)〔m〕と横距離(車幅方向)〔m〕である。
【0035】
また、CAMhはCCDカメラ4の取り付け高さ〔m〕、CAMh2は、CAMhから、予め設定した障害物候補として考慮すべき物体の高さojH(例えば1〔m〕)を減算した値、wideは、レーザレーダ2の横方向位置の検知精度(標準偏差〔m〕)と予め設定した障害物として考慮すべき物体の幅の最大値との和で決まる幅〔m〕の半分の値を画素換算した値〔pix〕である。
【0036】
doYA=〔y0+(fV×CAMh2/ojY)〕
doYB=〔y0+(fV×CAMh/ojY)〕
doXL=〔x0+(fH/ojY)*ojX〕−(fH*wide/ojY)
doXR=〔x0+(fH/ojY)*ojX〕+(fH*wide/ojY)……(2)
つまり、例えば、図4に示すように、自車両M1の前方左寄りに前方車両M2が存在する場合には、この前方車両M2が、レーザレーダ2によって捕捉され、このレーザレーダ2により検出された前方車両M2の測距位置に基づき、撮像画像DP上における前記前方車両M2の測距位置に相当する位置を近傍に絞り込み領域ARが設定される。
【0037】
次いで、ステップS6に移行し、図5に示すように、撮像画像DPのうち、ステップS5で設定した絞り込み領域ARに着目し、この絞り込み領域ARにおいて、例えば隣接する画素どうしの輝度変化を求める演算処理を行う公知のsobelフィルタ処理等を行って、前記絞り込み領域の微分画像を検出する。
そして、例えば算出した微分画像の輝度に関する平均値と分散値とを用いて設定される閾値で2値化する。つまり、例えば輝度変化が閾値以下であり輝度変化が弱い場合には白色、輝度変化が閾値以上であり輝度変化が強い場合には黒色として2色に離散化する。
【0038】
そして、このように2値化して得た、図6に示すようなエッジ画像を投影処理し、エッジペアを検出し、検出物体の撮像画像内における位置を検出する。つまり輝度変化の強い黒色の画素の数を、撮像画像の水平及び垂直方向にそれぞれカウントする。撮像画像内に物体が存在する場合には、背景と物体との輝度変化が強いため、黒色の画素が他の場所よりも多くカウントされることになり、この黒色の画素数が所定値以上である画素は、物体が存在することを表すから、黒色の画素数が所定値以上であり、且つその隣の列が黒色の画素数が所定値以上であるとき、この位置が検出物体のエッジであると認識することができ、横方向における検出物体の位置を推定することができる。
【0039】
ここで、検出したエッジペアの撮像画像上における位置座標のうち、左側のエッジ座標をSL、右側エッジ座標をSRとする。また、左側のエッジ座標SLにおける黒色の画素数が所定値以上である画素の画素数を左側エッジ長さEL、右側のエッジ座標SRにおける黒色の画素数が所定値以上である画素の画素数を右側エッジ長さERとする。これら間には、次式(3)が成り立つ。なお、EWは、エッジペアの間隔〔pix〕である。
【0040】
EW=SR−SL ……(3)
なお、ここでは、エッジペアとして縦方向のエッジ、すなわち、検出物体の左右端に相当するエッジのみを検知し、そのエッジペアの間隔wideに基づいて、自車両と検出物体との相対位置を算出するようにしているが、前記ステップS2で検出した道路白線に対する、検出物体との横方向に関する相対位置を求めることで、レーン内外判断が行われるため、横エッジつまり、検出物体の上下端に相当するエッジを検出する必要はない。
【0041】
次いで、ステップS7に移行し、前記ステップS6の処理で、検出物体を的確に抽出することができたか否かを判断する。そして、的確に抽出することができたと判定される場合にはステップS8に移行し、的確に抽出することができないと判定されるときにはステップS10に移行する。
前記検出物体を的確に抽出することができたか否かの判定は、例えば、次式(4)から算出される抽出結果の点数Sceを判断値とし、この判断値Sceが、所定値よりも大きいかどうかに基づいて判定する。ここでは、例えば、判断値Sceが次式(5)を満足するかどうかに基づいて判定し、判定結果に基づいて抽出フラグFokを設定する。
【0042】
Sce=0.5*(EL+ER)/(doYB−doYA) ……(4)
if(Sce>0.6) Fok=1;else Fok=0 ……(5)
なお、式(5)において、if(expr1) expr2;else expr3とは、expr1が真の場合にはexpr2を実施し、偽の場合にはexpr3を実施する関数である。
【0043】
つまり、前記(5)式では、抽出した左右のエッジ長さEL及びERの平均値が画像処理した領域、つまり絞り込み領域の高さの60%以上であれば、検出物体の抽出が的確に行われたと判定することを意味している。
そして、前記ステップS8では、レーザレーダ2で検出した検出物体までの縦距離ojYと、ステップS6で算出したエッジペアの間隔EWと、CCDカメラ4の水平方向の焦点距離fHとに基づいて次式(6)から、検出物体の実際の幅RWを算出する。
【0044】
RW=EW*ojY/fH ……(6)
また、次式(7)から、自車両と検出物体との実際の横位置 CamY〔m〕を算出し、次式(8)から、撮像画像に基づく自車両を基準とする抽出物体の横位置 CamY〔m〕と、レーザレーダ2の測距結果に基づく自車両を基準とする検出物体の横位置ojXとの差 difRCを算出する。
【0045】
CamY=(((SR+SL)/2)−x0)*ojY/fH ……(7)
difRC=ojX− CamY ……(8)
つまり、図7に示すように、撮像画像上において、前方車両M2の右端及び左端がエッジペア(SL、SR)として検出され、これらの間隔が物体の幅wを表し、これは、前記(6)式で算出される検出物体の実際幅RWに対応する。
【0046】
また、前記(8)式から算出される横位置の差 difRCが、図7中の、レーザレーダ2による測距位置Pと、撮像画像に基づく抽出物体の中心位置つまりエッジペアの中心位置との差dに対応する。
そして、このようにして前記(6)式及び(8)式から算出した検出物体の実際幅RW及び横位置の差 difRCに対して、次式(9)の伝達関数で表されるローパスフィルタにより平滑化を行う。なお、Zは進み演算子である。
【0047】
G(Z)=(b・Z)/(Z−a) ……(9)
b=Sce
a=1−b
次いで、ステップS9に移行し、ステップS8で算出した対応値が的確に算出された状態にあるか否かを判定する。具体的には、前記ステップS7で設定した、検出物体を正しく抽出することができたかどうかを表す抽出フラグFokがFok=1に設定されているならば、対応値フラグFcrc を1に設定し、レーザレーダ2がこの検出物体をロストするまで、つまり、検出物体が視野角から消えるまで、対応値フラグFcrc をFcrc =1に保持し、新規に物体をレーザレーダ2が捕捉した場合には、これら抽出フラグFok及びFcrc を共に零に設定する。
【0048】
一方、前記ステップS7で、絞り込み領域からの検出物体の抽出が的確に行われない場合には、ステップS10に移行し、対応値が的確に算出された状態にあるか否かを表す対応値フラグFcrc がFcrc =1であるか否かを判定し、Fcrc =1であるときにはステップS11に移行し、Fcrc =1でないときには後述のステップS13に移行する。
【0049】
前記ステップS11では、撮像画像からの検出物体の抽出は失敗したが、ステップS8で算出された横位置の差 difRCの前回値を用いて、次式(10)に基づいてレーザレーダ2の測距結果の横位置ojXを補正し、これを撮像画像による検出物体との横位置 CamY〔m〕とする。
CamY=ojX− difRC ……(10)
そして、レーン内外判断用の物体の左右端に相当する撮像画像上の座標値を次式(11)から算出する。
【0050】
SL=LCen−0.5*EW
SR=LCen+0.5*EW
LCen=( CamY*fH)/ojY+x0
EW=RW*fH/ojY ……(11)
なお、ojX、ojYはレーザレーダ2の測距結果、RWは、ステップS8の処理で算出されている検出物体の幅RWの前回値である。
【0051】
次いで、ステップS12に移行し、前記ステップS2で検出した道路白線の撮像画像上の位置座標WL-L及びWL-Rと、ステップS6又はステップS11で算出した、検出物体の左右端の座標値SL及びSRとが次式(12)を満足するか否かを判定し、満足するときには検出物体が自車両の走行レーン内にはないと判断し、前記(12)式を満足しないときには検出物体が自車両の走行レーン内にあると判断する。
【0052】
WL-L[doYB−y0]>SL又は
WL-R[doYB−y0]>SR ……(12)
次いで、ステップS13に移行し、フィルタ処理時に過去値として用いる値等、所定の値を所定の記憶領域に更新記憶した後、割り込み処理を終了する。
次に、上記実施の形態の動作を説明する。
【0053】
外界認識装置10は、CCDカメラ4で撮像した自車両前方の撮像情報を入力し(ステップS1)、この撮像画像において道路白線の検出を行う(ステップS2)。また、レーダ処理装置3から、レーザレーダ2による測距結果を入力し(ステップS3)、自車両前方に物体を検出していない場合には(ステップS4)、検出した道路白線の位置座標等所定の変数を所定の領域に更新記憶する(ステップS13)。
【0054】
この状態から、例えば、図4に示すように、レーザレーダ2によって、自車両の前方左寄りに先行車両が捕捉されると、ステップS4からステップS5に移行し、レーダ処理装置3からの測距結果、つまり、検出物体までの縦距離(車間距離方向)ojX〔m〕及び横距離(車幅方向)ojY〔m〕をもとに、前記(2)式にしたがって座標変換を行い、撮像画像DP上に前記測距結果位置に応じた絞り込み領域ARを設定する。
【0055】
そして、この絞り込み領域AR内についてエッジ検出処理を行い、物体の左右端を検出する(ステップS6)。
このとき、CDDカメラ4によって、先行車両が撮像されている場合には、図4に示すように、撮像画像DPの左寄りに先行車両に相当する物体が存在する。したがって、この先行車両に相当する物体の左右端が検出されることになる。
【0056】
そして、エッジ長さの平均値の、絞り込み領域ARの縦方向の長さに対する比率に基づき、物体抽出が的確に行われたかを判定し(ステップS7)、的確に物体抽出が行われたと判断された場合にはステップS8に移行し、対応値として、前記(6)及び(8)式に基づいて、ステップS7で抽出した抽出物体のエッジ幅から検出物体の実際幅RWつまり自車両前方の物体の幅と、自車両を基準とする撮像画像DPからの抽出物体の横位置及び、レーザレーダ2による測距位置Pつまりレーザレーダ2の検出物体の自車両を基準とする横位置との差 difRCとを算出する。これによって、図7に示す、撮像画像DPにおける抽出物体のwに相当する実際幅RWと、エッジペアの中心位置とレーダ測距位置Pとの差dに相当する実際値である横位置の差 difRCが算出されることになる。
【0057】
そして、この算出した検出物体の実際幅RW及び横位置の差 difRCに対し、前記(9)式の伝達関数を用いてローパスフィルタ処理が行われ、さらに、算出された対応値RW及び difRCが的確に算出された値であるかどうかが判断される(ステップS9)。この場合、ステップS7の処理において、物体抽出が的確に行われたと判断されているから、対応値は的確な状態であるとして対応値フラグFcrc はFcrc =1に設定される。
【0058】
そして、ステップS12に移行し、前記ステップS2で検出した撮像画像上の道路白線の位置座標WL-L 及びWL-Rと、ステップS6で算出した撮像画像DPからの抽出物体の左右のエッジ端SL及びSRとを前記(12)式に基づいて比較する。この場合、図4に示すように抽出物体は、左側の道路白線上に位置するから、WL-L [doYB−y0]<SLとなり、前記(12)式を満足しないから、抽出物体は自車両の走行レーン内に位置すると判定される。
【0059】
そして、外界認識装置10では、車両前方の物体が自車両にとって障害物であるか否かを判定し、障害物であるときには、前記抽出物体が走行レーン内に存在するか否かの判定結果と共に、これを自動ブレーキ制御装置8に通知する。これをうけて自動ブレーキ制御装置8では、自車両の走行レーン内に障害物が位置することから、この障害物との接触を回避するための制動力を発生させると共に、この場合、前記抽出物体が走行レーン内に位置すると判定されているから、より強い制動力を発生させる。
【0060】
このとき、前記抽出物体が障害物ではなく、自車両と同等の速度で走行する先行車両であると判断された場合には、図示されない先行車両追従走行制御装置にこれを通知し、この先行車両追従走行制御装置は、エンジンの出力と各車輪への制動力とを制御して先行車両に追従走行する制御を行う。
この状態から、太陽光の影響等によってCCDカメラ4による撮像が的確に行うことができず、撮像画像DPから物体抽出を行った際に、充分な左右端のエッジ長さを検出することができなかった場合には、ステップS7からステップS10に移行する。この場合、前回処理実行時に的確に対応値が算出されており、対応値フラグFcrc はFcrc =1に設定されているから、ステップS10からステップS11に移行し、画像処理による物体の抽出は失敗したが、前回処理実行時にステップS8で対応値として算出した横位置の差 difRCを用いて前記(10)式から、撮像画像による検出物体との横位置 CamY〔m〕を推測し、この撮像画像による検出物体との横位置 CamY、前回処理実行時に対応値として算出した実際幅RW、及びレーザレーダ2による測距結果を用いて前記(11)式から、撮像画像における左右のエッジ端を推測する。
【0061】
そして、推定した左右のエッジ端に基づいてレーン内外判断処理を行う(ステップS12)。
ここで、撮像画像に基づく検出物体との横位置 CamY〔m〕と、レーザレーダ2の測距結果に基づく検出物体との横位置ojXとの差 difRC及び検出物体の実際幅RWは、前回処理実行時に的確に算出された値であるから、これらを用いて検出物体の左右のエッジ端を推測することによって、高精度に推測することができる。
【0062】
そして、CCDカメラ4による撮像画像から物体抽出を的確に行うことができない間は、ステップS7からステップS10に移行し、的確に物体抽出を行うことができているときに検出し所定の記憶領域に格納している対応値 difRC及びRWに基づいてレーン内外の判断を行う。そして、この状態からCCDカメラ4による撮像画像から的確に物体を抽出することができるような状態に復帰すると、ステップS6からステップS7を経てステップS8に移行するから、新たに検出した抽出物体の左右のエッジ端に基づいて対応値が算出され、これに基づきレーン内外判断が行われる。
【0063】
そして、この状態から先行車両がレーザレーダ2の視野角外に移動することによって、レーザレーダ2が先行車両をロストすると、ステップS4からステップS13に移行し、レーン内外の判断処理は行わない。
一方、例えばレーザレーダ2においては先行車両を捕捉しているが、CCDカメラ4の撮像画像から的確に物体を抽出することができず、対応値を算出することができない状態である場合には、ステップS7からステップS10に移行するが、対応値を的確に算出することができず抽出フラグFokはFok=0を維持することから、対応値フラグFcrc はFcrc =0を維持する。
【0064】
したがって、そのままステップS13に移行し、レーン内外判断処理は実行されない。
そして、この状態から、撮像画像から的確に物体抽出を行うことができた場合には、ステップS7からステップS8に移行して前記対応値が算出されるから、ステップS9を経てステップS12に移行し、レーン内外判断処理が開始される。
【0065】
このように、レーザレーダ2で捕捉する物体の位置をもとに、これに該当するCCDカメラ4の撮像画像上の該当する位置に絞り込み領域を設定し、この絞り込み領域から物体のみを抽出することによって、レーザレーダ2による物体の測距値とCCDカメラ4の撮像画像からの抽出物体の位置との対応値RW及び difRCを取得しておき、レーザレーダ2により物体を捕捉中にCCDカメラ4によって物体を的確に抽出することができない場合には、予め取得している対応値に基づいてレーザレーダ2の測距結果を補正して検出物体のエッジ端を推定し、これに基づいてレーン内外判断処理を行うようにしたから、CCDカメラ4によって的確に物体抽出を行うことができない場合でも、レーン内外判断処理を的確に行うことができる。
【0066】
また、例えばレーザレーダ2のようなリフレクタ反射タイプのレーダの場合には、物体の位置だけでなく、物体の大きさも得ることができる。しかし、車両後部の両サイドにあるリフレクタの片側が汚れで見えない場合(例えばトラック等)には、物体の位置及び大きさ共に不正確になる。
しかしながら、上記実施の形態においては、予め画像処理を行って物体を抽出し、これに基づいて、物体の位置ズレ量と大きさとを対応値として共に把握することができるから、画像処理による物体抽出が一時的にロストしたような場合であっても、画像処理による物体抽出が正常に行われたときの対応値に基づいて、レーン内外判断を行うことによって、高精度に判断を行うことができる。
【0067】
また、経時変換等によってレーザレーダ2の光軸がずれた場合には、測距結果に誤差が含まれることになる。例えば、取り付けヨー角が1〔deg〕ずれた場合には、50〔m〕前方の物体の横位置のずれは、実際には0.9〔m〕弱のずれとなり、レーン内外判断において誤判断する原因となる。しかしながら、上述のように、撮像カメラ4の撮像画像に基づく物体の位置とレーザレーダ2の測距結果に基づく物体の位置のずれ量、つまり、横位置の差 difRCを把握することができるから、レーザレーダ2の光軸の経時変化の影響を受けることなく、レーン内外判断処理を行うことができる。
【0068】
また、撮像画像DPから抽出した抽出物体の確からしさを検出するようにし、抽出物体の確からしさが低い場合には、対応値の算出を行わないようにしているから、信頼性の低い情報に基づいて対応値が算出され、対応値の精度が低下することを回避することができる。
また、上記実施の形態においては、抽出物体のエッジ長さと、このエッジ長さ方向に対応する絞り込み領域の大きさとの比率に基づいて、前記判断値Sceを設定するようにしているから、確からしさの尺度として、遠方から最近方までの撮像画像上の物体の大きさに応じて適切なS(エッジ)/N(背景)比に保つことができる。したがって、レーザレーダ2の検知距離に依存せずに抽出結果の確からしさを判断することができる。
【0069】
なお、上記実施の形態においては、レーザレーダ2が捕捉中の物体をロストした場合には、図3に示すように、ステップS4からステップS13に移行し、レーン内外判断処理を行わないようにしているが、これに限るものではない。例えば、物体をロストする直前までにレーザレーダ2で捕捉中の物体を、撮像画像から抽出物体として抽出している場合には、このときの絞り込み領域付近に、画像抽出のための領域を設定し、この領域内において前記ステップS6の処理と同様にして物体を抽出し、これに基づき物体の左右のエッジ端を検出し、これに基づいてレーン内外判断処理を行うようにしてもよい。
【0070】
前記画像抽出のための領域は、例えば、次式(13)に基づいて設定すればよい。
doYA=ロスト直前の絞り込み領域のdoYA
doYB=ロスト直前の絞り込み領域のdoYB
doXL=ロスト直前の抽出画像のSL
doXR=ロスト直前の抽出画像のSR ……(13)
このようにすることによって、レーザレーダ2によって、例えば一時的に捕捉中の物体をロストしたような場合であっても継続してレーン内外判断処理を行うことができる。
【0071】
また、上記実施の形態においては、対応値が算出されていない状態では、ステップS10からステップS13に移行し、レーン内外判断処理を行わないようにし、レーン内外判断の判断精度を向上させるようにしているが、例えば、対応値が算出されていない場合には、初期値として difRC=0、物体の幅は1.7〔m〕程度として設定しておき、この初期値に基づいてレーン内外判断処理を行うようにしてもよい。
【0072】
また、上記実施の形態においては、物体抽出を的確に行うことができたかを判断する際に、抽出物体の左右のエッジ長さの平均値が絞り込み領域における高さの60%以上であるときに良好な抽出が行われたと判断するようにした場合について説明したが、必ずしも60%以上である必要はなく、CCDカメラ4の性能等に基づいて任意に設定することができる。
【0073】
また、上記実施の形態においては、対応値として検出物体の実際幅RWと、レーザレーダ2に基づく検出物体とCCDカメラ4による撮像画像における抽出物体との横位置の差 difRCとを検出するようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、図7に示すように、レーザレーダ2による測距中心座標値Pから物体の左右端までの距離d1及びd2を算出するようにしてもよい。
【0074】
この場合、撮像画像から物体抽出を的確に行うことができなかった場合には、レーザレーダ2の測距中心位置Pの位置座標と物体の左右端までの距離d1及びd2に基づいて、物体の左右端の位置を推定するようにすればよい。
また、上記実施の形態においては、物体抽出が的確に行うことができたと判断されたときには、このときの抽出物体に基づく対応値を有効とし、これをもとにレーザレーダ2の測距結果の補正を行うようにしているが、このとき、前記対応値RW及び difRCの標準偏差σを算出し、この標準偏差σが予め設定したしきい値以上のときには、このときの対応値を無効とするようにしてもよい。
【0075】
具体的には、前記(8)式から算出した検出物体の横位置の差 difRCに対して、次式(14)により、移動平均Aを算出し、標準偏差σを算出する。
Figure 0003925285
なお、式中のnは、移動平均を算出する際のデータ数であって、次式(15)で設定される。
【0076】
n=(2−Sce)/RStime ……(15)
前記式(15)において、RStimeは、CCDカメラ4よりも更新周期の長い、レーザレーダ2のデータ更新周期〔s〕であって、本実施の形態では100〔ms〕であるから、この場合nは、n∈[10,20]、つまり最小でも10、最大でも20までの値となる。
【0077】
そして、算出した標準偏差σが、しきい値以上、例えば0.5〔m〕以上であるときには、物体抽出は的確に行われている場合でも、対応値は無効とし、この対応値に基づいてレーザレーダ2の測距結果の補正を行わないようにしてもよい。
このようにすることによって、算出した標準偏差σが大きいときつまり対応値のばらつきが大きいときには、この対応値に誤差が含まれることを意味するから、このように誤差を含んだ対応値に基づきレーン内外判断を行うことによって、誤判断されることを回避することができる。
【0078】
また、前記標準偏差σを算出する際に、移動平均を演算する際の母数の数nを、前記判断値Sceが大きくなるほど小さくなるようにしているから、標準偏差σの算出に要する処理時間を、物体抽出の確からしさが大きくなるほど短縮することができる。
なお、この場合、対応値の標準偏差σに基づいてばらつきを判断するようにした場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、レーザレーダ2による横方向の検知結果ojXの標準偏差や分散を算出しこれに基づき対応値の信頼性を判断するようにしてもよい。
【0079】
例えば、標準偏差を算出する場合には、次式(16)に基づいて算出すればよい。
Figure 0003925285
このようにすることによって、次のような効果を得ることができる。例えば、原理的に比較的精度の悪いレーザレーダ等により横方向の検知結果がばらついている場合には、いくら画像の横位置情報が正しくても、その対応値は信頼性が低い。したがって、対応値の信頼性が高い場合にのみこの対応値に基づきレーン内外判断を行うことによって、その判断精度を向上させることができる。
【0080】
また、上記実施の形態においては、前記(9)式の伝達関数で表されるローパスフィルタにより平滑化を行うようにした場合について説明したが、前記平滑化を行う際の母数を、前記判定値Sceに基づいて変化させ、前記判定値Sceが高い場合には対応値を積極的に算出し、前記判定値Sceが低い場合には対応値を保守的に算出するようにしてもよい。
【0081】
具体的には、前述の前記検出物体を正しく抽出することができたかどうかを表す抽出フラグFokが、Fok=1であるときには、point =point +(Sce)4 を算出する。また、Fok=0であるときには、point を零に設定する。そして、抽出フラグFok=1の状態が連続しこれによって前記point が“1”を超えたとき、対応値フラグFcrc をFcrc =1に設定し、レーザレーダ2がこの検出物体をロストするまで、つまり視野角から消え去るまで対応値フラグはFcrc =1を保持し、レーザレーダ2が新規に物体を捕捉したとき、抽出フラグFok、対応値フラグFcrc 、point を零に設定する。
【0082】
つまり、判断値Sceが基準値0.6を僅かに超えた状態で物体抽出が正しく行われたと判断された場合には、前記point は8回目で“1”を超えるから、8回の母数、つまり8回分の対応値データに基づいて平滑化を行って最終的な対応値を算出する。一方、判断値Sceが基準値0.6よりもはるかに大きい場合には、8回よりも低い回数目で“1”を超えることになる。したがって、前記判断値Sceに応じて対応値が積極的に算出されたり、保守的に算出されたりすることになる。
【0083】
このようにすることによって、ローパスフィルタ効果によって、対応値におけるノイズ除去が可能となり、且つ、撮像画像DPからの物体抽出が的確に行われた場合には、対応値を取得するために要する時間を短縮することができる。
また、上記実施の形態においては、測距手段としてレーザレーダ2を用いた場合について説明したが、これに限るものではなく、例えば、ミリ波レーダ等であっても適用することができる。このミリ波レーダのようなボディ反射タイプのレーダの場合、電波の反射中心位置だけが得られ、物体の大きさを検出することはできない。しかしながら、上記実施の形態によれば、画像処理により、物体の大きさを把握することができるから、画像処理による抽出物体が一時的にロストした場合等であっても、前回把握している大きさを用いることによって、レーン内外判断を的確に行うことができる。
【0084】
ここで、上記実施の形態において、CCDカメラ4が撮像手段に対応し、レーザレーダ2が測距手段に対応し、図3においてステップS2の処理が走行路検知手段に対応し、ステップS5の処理が処理領域設定手段に対応し、ステップS6の処理が物体抽出手段に対応し、ステップS12の処理が走行路内外判断手段に対応し、ステップS8の処理が対応情報算出手段に対応し、ステップS11の処理が測距情報補正手段に対応し、ステップS7の処理で判断値Sceを算出する処理が抽出結果採点手段に対応している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行路環境検出装置を適用した先行車両追従走行装置付き車両の一例を示す車両構成図である。
【図2】走行路環境検出装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】レーン内外判断処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の動作説明に供する説明図である。
【図5】本発明の動作説明に供する説明図である。
【図6】本発明の動作説明に供する説明図である。
【図7】本発明の動作説明に供する説明図である。
【符号の説明】
1 外界認識部
2 レーザレーダ
3 レーダ処理装置
4 CCDカメラ
5 画像処理部
8 自動ブレーキ制御装置
9 負圧ブレーキブースタ
10 外界認識装置

Claims (6)

  1. 自車両周辺の走行路環境を撮像する撮像手段と、
    当該撮像手段の撮像画像において自車両の走行路を検知する走行路検知手段と、
    自車両周辺の物体と自車両との間の距離を測定する測距手段と、
    当該測距手段で検出した検出物体の自車両を基準とした測距位置に相当する前記撮像画像上の位置に処理領域を設定する処理領域設定手段と、
    前記撮像画像上の処理領域から前記測距手段で検出した検出物体に相当する物体を抽出する物体抽出手段と、
    当該物体抽出手段で抽出した抽出物体の前記撮像画像上の位置情報と、前記走行路検知手段の検知結果とから前記測距手段による検出物体が自車両の走行路内にあるか否かを判断する走行路内外判断手段と、を備えた走行路環境検出装置において、
    前記測距手段が物体を捕捉し且つ前記物体抽出手段で物体を抽出したときに、前記物体抽出手段で抽出した抽出物体の前記位置情報に基づき、自車両を基準とした前記抽出物体の実際の横位置及び前記抽出物体の実際の幅を推測すると共に、この推測した前記抽出物体の実際の横位置と前記測距手段の検出物体の測距位置との偏差を演算し、前記抽出物体の実際の幅及び前記偏差を、前記抽出物体と前記測距手段の検出物体との対応を表す対応情報として記憶する対応情報算出手段と、
    当該対応情報算出手段で記憶する最新の対応情報をもとに前記測距手段による検出物体の測距位置を補正する測距情報補正手段と、を備え、
    前記走行路内外判断手段は、前記測距手段が物体を捕捉し且つ前記物体抽出手段で物体を抽出することができないときには、前記測距情報補正手段で前記最新の対応情報を用いて補正した測距補正情報と前記走行路検知手段の検知結果とに基づき前記判断を行うことを特徴とする走行路環境検出装置。
  2. 前記物体抽出手段は、前記抽出物体の抽出結果の確からしさを採点する抽出結果採点手段を備え、
    前記対応情報算出手段は、前記抽出結果採点手段での採点結果を考慮して前記対応情報を算出することを特徴とする請求項1記載の走行路環境検出装置。
  3. 前記対応情報算出手段は、前記抽出結果採点手段の採点結果がしきい値以下であるときには、これに対応する抽出物体に基づく前記対応情報の算出を行わないことを特徴とする請求項2記載の走行路環境検出装置。
  4. 前記対応情報算出手段は、最新のものから複数分の前記対応情報を記憶し、当該記憶した対応情報のうち最新のものから所定数分の対応情報を平滑化処理し、この平滑化処理した対応情報を前記測距情報補正手段での補正に用いる対応情報として算出し、
    前記抽出結果採点手段での採点の結果、抽出結果の確からしさが小さいときほど、より多くの対応情報を用いて前記平滑化処理を行うことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の走行路環境検出装置。
  5. 前記対応情報算出手段は、前記対応情報の算出時点以前の所定の参照時間における前記対応情報のバラツキを求めると共に前記抽出結果採点手段の採点結果が高いときほど前記参照時間を短い値に設定し、
    前記対応情報のバラツキがしきい値を越えるときには当該対応情報を新たな対応情報として更新しないことを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載の走行路環境検出装置。
  6. 前記物体抽出手段は、前記処理領域においてエッジ検出処理を行って前記抽出物体の抽出を行い、前記抽出結果採点手段は、前記エッジ検出処理において検出したエッジのエッジ長さと前記処理領域の大きさとの比率に応じて前記採点を行うことを特徴とする請求項2から請求項5の何れか1項に記載の走行路環境検出装置。
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