JP2002197182A - サービス管理方法及びサービス管理装置、それに用いられる流通物、サービス管理ネットワークシステム、並びにサービス管理方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

サービス管理方法及びサービス管理装置、それに用いられる流通物、サービス管理ネットワークシステム、並びにサービス管理方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2002197182A JP2000399565A JP2000399565A JP2002197182A JP 2002197182 A JP2002197182 A JP 2002197182A JP 2000399565 A JP2000399565 A JP 2000399565A JP 2000399565 A JP2000399565 A JP 2000399565A JP 2002197182 A JP2002197182 A JP 2002197182A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器の一部をなし、該機器を動作させるのに
必要な流通物を提供するサービス管理方法において、サ
ービス受給者が、予め、流通物を余分に購入しておく必
要の無いサービス管理システムを提供する。さらに、リ
サイクル回数またはリユース回数に応じて、課金額を変
動させることにより、適正な価格対性能比を有した流通
物を提供する。 【解決手段】 サービス受給者としての契約者1に対し
納入する流通物6の情報とリサイクル情報あるいは/及
びリユース情報とを登録する記憶部124と、該流通物
6の使用状況を入力する入力部123と、該流通物6の
実際の消費数あるいは消費量とリサイクル情報あるいは
/及びリユース情報とに基づいて課金額を計算する演算
処理部122とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消耗部品・消費部
品に対するサービス管理方法及びそれに係わるサービス
管理ネットワークシステムに関し、好適には、複写機・
プリンタ等の画像形成装置の消耗部品・消費部品の管理
方法、納入方法、課金方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機・プリンタ等の画像形成装置を継
続的に使用すると、トナーカートリッジ、感光体カート
リッジ等の消耗部品・消費部品の交換が必要になる。
【0003】ここで、消耗部品とは、消耗材としての感
光体を有する感光体カートリッジ等の部品を意味し、一
方、消費部品とは、消費材としてのトナー、インク等の
部材を有するトナーカートリッジ、インクカートリッジ
等の部品を意味するものとする。しかし、消耗部品の場
合も、新たな消耗部品と交換されるという意味では、消
費物であること、また、上記感光体カートリッジ及びト
ナーカートリッジを単一のカートリッジとして形成した
カートリッジ形態も存在すること等から、特に、両者を
区別する必要がない場合には、両者を統合した意味で、
消費部品を用いることにする。
【0004】このような、消費部品の交換を前提とした
機器では、消費部品の枯渇に伴う機器の不稼動状態を回
避するために、機器使用者は、予備としての消費部品を
予め購入して用意しておくのが一般的である。
【0005】このとき、当然の事ながら料金が発生す
る。すなわち、現在の課金サービス方法は、消費部品の
購入過程の後に該消費部品を保有する権利が発生するシ
ステムであるので、購入過程無くして保有権を得ること
ができず、したがって、予備の消費部品を用意しておく
ためには、消費部品の購入が必要であるからである。
【0006】予算申請が厳しい状況にあっては、消費部
品に対する出費を抑制することが求められる。その一つ
の解決方法として、予め購入しておく消費部品の数を少
量にすることが考えられるが、予備の消費部品を補充す
るサイクルも短くなるので、現在使用している消費部品
の残量及び予備の消費部品の数の確認等の作業も頻繁に
行わなければならず、負担が大きくなる。このような作
業は、通常、機器使用者あるいは管理者が行うことにな
るが、本来の業務の合間に行われるため、対応できな
い、あるいは対応しないといった可能性が大きい。
【0007】このような理由により、結局は、現在必要
とする数以上の消費部品を予備として購入しておくこと
が多く行われている。
【0008】また、環境の面から、上記消費部品のリサ
イクル化、リユース化が推進されている。ここで、リサ
イクルとは、使用済みの消費部品を回収し、材料毎に分
別した後、該部品を粉砕し、材料として再生することを
いう。また、リユースとは、洗浄、研磨等の簡単な加工
により消費部品を再利用することをいう。
【0009】この場合、トナーカートリッジの個々の部
品に関する使用履歴を考慮して、部品をリユースする
か、または、破棄するかの判断を行うために、トナーカ
ートリッジに記憶手段を設け、個々の部品に関する使用
履歴を該記憶手段に記憶させる方法がある。
【0010】たとえば、特開平11−126008号公
報によれば、トナーカートリッジを構成する現像シリン
ダ、感光ドラム、クリーニングブレード等の個々の部品
に関し、ロット番号、リサイクル回数、累積印刷枚数等
の使用履歴をEEPROM等の記憶手段に記憶させ、該
記憶手段をトナーカートリッジに着脱自在に具えておく
ことによって、返品された使用済みのトナーカートリッ
ジが再生利用可能か否かを的確に管理できるようにした
技術が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リース
切れ等により現在の画像形成装置をリース会社に返却す
る場合、あるいは、画像形成装置の償却が終了して廃棄
する場合等において、機器使用者が、これまでの装置用
の消費部品を予備として保有していたとすると、該消費
部品は全く無駄になってしまう。
【0012】また、リース契約更新時において機種を変
更した場合であっても、これまでの装置用の消費部品と
新たな装置用の消費部品との間に互換性が保たれなけれ
ば、保有している古い装置用の消費部品は全く無駄にな
ってしまう。
【0013】特に、オフィス等の多量印刷シーンにおい
ては、その需要に応じるために、多量の消費部品を購入
しておく必要があり、多大な事前出費を伴っている。し
たがって、上記事態が生じた場合の損害も多大なものと
なる。
【0014】上記課題を極力解決する方法として、機器
の使用状況、たとえば、消費部品の前回の交換日時、消
費部品が交換されてからの機器の使用時間、印字枚数等
の情報を、該消費部品に装備したICチップ等に記憶さ
せ、該情報を参照することで、感光体及びトナーの寿命
予測を行う技術がある。
【0015】このような機能を有する画像形成装置によ
れば、感光体カートリッジ及びトナーカートリッジ等の
寿命予測を電子的手段によって正確に行うようにすれ
ば、消費部品の事前購入数をなるべく少なくした状態で
あっても、日頃の消費物の管理を自動化して確実に行う
ことができないこともない。
【0016】しかしながら、予測の精度を向上できたと
しても、予備の消費部品が必要であり、該消費部品の入
手には出費が伴うという点には変わりはない。さらに、
予測を行うアルゴリズムの性能次第で、予測精度は大幅
に変わり、予測である以上、本質的に100%の精度は
得られない。
【0017】以上のように、消費部品の枯渇に伴う機器
の不稼動状態を回避するためには予備の消費部品の確保
が必要であるが、現在の課金システムでは該消費部品の
確保のために購入する必要があり、さらに、出費により
得た該予備の消費部品が、実際には必要とせず無駄にな
るかも知れないという点に問題がある。
【0018】また、上記特開平11−126008号公
報は、トナーカートリッジの構成部品が再生利用可能か
否かの判断を行う根拠とするために、個々の構成部品に
関する使用履歴を記憶するものであるが、それはトナー
カートリッジの製造コスト削減や、エネルギーおよび環
境資源の浪費抑制をねらったものであり、機器使用者側
で予備の消費部品の無駄な出費が発生する点を何ら改善
するものではない。
【0019】また、トナーカートリッジが複数の部品か
ら形成されている場合には、個々の部品に関して、その
使用履歴を記憶させておく必要がある。したがって、記
憶する情報量の増大に伴い、記憶手段の記憶容量が大き
くなるという問題や、情報入力時の所要時間の長期化、
生産性の悪化、コストアップ等の問題もある。さらに、
使用履歴を正確に把握する必要性から、ユーザ側におい
て使用枚数あるいは累積使用時間の書き込みを要求する
場合には、印字装置自体に記憶手段に対して書き込みを
行う機能を具備しておく必要があり、装置及び処理の複
雑化等の問題があった。
【0020】本発明は、以上を解決するためになされた
ものであって、消費部品の枯渇に伴う機器の不稼動状態
を回避するために機器使用者に納入した消費部品の内、
実際に使用した消費部品に対してのみ課金対象とするこ
とにより、予測といった不確実な方法を採る必要なし
に、不必要な出費を抑制することができる方法及びシス
テム等を提供する。さらに、リサイクル回数に応じて、
課金額を変動させることにより、適正な価格対性能比を
有した消費部品を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】・本発明のサービス管理
方法は、上記の課題を解決するために、サービス受給者
に対し納入した流通物を特定する情報、該サービス受給
者による流通物の使用状況、及び流通物のリサイクル情
報もしくはリユース情報を(コンピュータの記憶部に)
随時記録した管理テーブルに(コンピュータの演算処理
部が)アクセスし、該サービス受給者が購入したと認定
し得る流通物の数と、その数に含めた流通物のリサイク
ル情報もしくはリユース情報とを読み出すステップと、
読み出した流通物の数とリサイクル情報もしくはリユー
ス情報とに基づき、該サービス受給者に請求する課金額
を(上記演算処理部が)計算するステップとを、プログ
ラムされたコンピュータに実行させることを特徴として
いる。
【0022】これにより、サービス受給者に納入しただ
けに過ぎない未使用状態の流通物は課金処理の対象とな
らず、サービス受給者が購入したと認定し得る流通物の
みについて求めた課金額が、サービス受給者に請求され
る。しかも、その課金額は、流通物のリサイクル情報も
しくはリユース情報を考慮して求められているので、流
通物のリサイクル回数もしくはリユース回数に応じた減
額等によって、リサイクルもしくはリユース履歴の無い
流通物と区別した課金処理が可能である。
【0023】この結果、サービス受給者に無駄の無い課
金額を請求する、合理的なサービスを提供することがで
き、サービス提供者にとっては、上記のサービスを提供
することによって、顧客の確保が確実に行えるので、流
通物の販売を安定に行うことができる。
【0024】さらに、流通物のリサイクル情報もしくは
リユース情報に基づき課金額を計算するようにしている
ので、リサイクルに伴う部品の性能劣化分を課金額に換
算することで、リサイクル品と非リサイクル品とを同一
の市場に投入することができる。
【0025】また、サービス受給者に納入した流通物の
情報がサービス提供者のコンピュータにおける管理テー
ブルに随時記録されているので、当サービスに適用され
ない海賊版としての流通物を排除することもできる。す
なわち、サービス受給者が使用する流通物は、サービス
提供者から直接提供され、サービス提供者自らのコンピ
ュータに記録されるので、海賊版が記録されることはな
く、したがって、海賊版に対して本発明のサービスが適
用されることはないからである。
【0026】また、サービス提供者は、複数のサービス
受給者で使用される流通物を、管理テーブルによって一
元的に管理することができるので、異なるサービス受給
者で同一の流通物の使用を検出した場合には、正規品と
海賊版の区別が可能となり、したがって、海賊版と認定
された流通物を使用しているサービス受給者に警告等を
行うことにより、海賊版を排除することができる。
【0027】以上のようにして、同一の流通物の使用
は、サービス提供者において簡単にチェックすることが
でき、また、サービス提供者の手により登録された流通
物の情報に基づいて、当該流通物を納入したサービス受
給者を特定することができるので、海賊版を使用してい
るサービス受給者の割り出しを簡単に行うことができ
る。
【0028】・本発明のサービス管理方法は、上記の課
題を解決するために、サービス受給者に対し納入する流
通物の情報をコンピュータの管理テーブルに登録するス
テップと、サービス受給者に納入した流通物の情報と
(コンピュータの通信部または入力部を介して)取得し
た残量情報とリサイクル情報あるいは/及びリユース情
報とに基づいて、サービス受給者に納入した流通物の残
量及びリサイクル情報あるいは/及びリユース情報に応
じた課金額をコンピュータに計算させるステップとを有
することを特徴としている。
【0029】これによれば、流通物の残量情報を取得す
るようにし、流通物の残量、すなわち消費量に基づいて
課金額を決定しているので、たとえば、トナーカートリ
ッジにおけるトナーのように、残量トナーを有する場合
であっても、該残量トナーに対しては課金対象外とな
り、サービス受給者にとって一層経済的できめ細やかな
サービス方法を提供することができる。
【0030】・本発明のサービス管理方法は、上記の課
題を解決するために、機器を動作させるのに必要な流通
物を提供するためのコンピュータを用いたサービス管理
方法において、サービス提供者が、サービス受給者に対
し納入する流通物を特定するための固有情報とリサイク
ル情報あるいは/及びリユース情報とをコンピュータの
管理テーブルに登録するステップと、サービス受給者に
設置された機器が読み出した、該機器に装着されている
流通物の固有情報を少なくとも含む情報を、(サービス
提供者がコンピュータを操作して)ネットワークを介し
てサービス受給者から受信するステップと、サービス受
給者から受信した情報を基に、該サービス受給者が購入
したと認定し得る流通物を上記管理テーブル上で(サー
ビス提供者が)特定するステップと、上記特定した流通
物の数とそのリサイクル情報もしくはリユース情報とに
基づき、該サービス受給者に請求する課金額をコンピュ
ータに計算させるステップとを有することを特徴として
いる。
【0031】これによれば、サービス提供者が、コンピ
ュータを操作して上記の処理を行わせることにより、上
記した同様の効果を得ることができる。特に、リサイク
ル情報あるいは/及びリユース情報を、たとえば、サー
ビス提供者のコンピュータにて管理することにより、流
通物の固有情報のみをネットワークを介して送受信する
ことができるので、ネットワーク負荷を低減することが
できる。
【0032】このとき、流通物を製造するメーカと本発
明のサービス提供者が同一であれば、これら情報の入手
に関しては問題はない。製造時において、流通物の固有
情報を付与する際に、該情報をコンピュータに入力する
ことができると共に、リサイクル情報もコンピュータに
入力することができるからである。このような場合で
は、さらに、流通物の製造時等に流通物の固有情報を付
与するコンピュータとリサイクル情報あるいは/及びリ
ユース情報を入力するコンピュータとは同一であってよ
い。
【0033】一方、流通物を製造するメーカと本発明の
サービス提供者が同一でない場合には、サービス提供者
はメーカに対し、流通物に対して与えられる固有情報と
該流通物のリサイクル情報あるいは/及びリユース情報
をペアにしてICチップ等の情報記録体に形成するよう
要求する。さらに、流通物の固有情報と関連づけられた
リサイクル情報あるいは/及びリユース情報を電子ファ
イルとして入手し、コンピュータの管理テーブルに保存
する。これにより、流通物の固有情報を手がかりとし
て、該流通物のリサイクル情報あるいは/及びリユース
情報を上記ファイルから得ることができる。
【0034】・本発明のサービス管理方法は、上記の課
題を解決するために、機器を動作させるのに必要な流通
物を提供するためのコンピュータを用いたサービス管理
方法において、サービス提供者が、サービス受給者に対
し納入する流通物を特定するための固有情報をコンピュ
ータの管理テーブルに登録するステップと、サービス受
給者に設置される機器が読み出した、該機器に装着され
ている流通物の固有情報とリサイクル情報あるいは/及
びリユース情報とを少なくとも含む情報を、サービス受
給者から受信するステップと、サービス受給者から受信
した情報を基に、該サービス受給者が購入したと認定し
得る流通物を上記管理テーブル上で特定するステップ
と、上記特定した流通物の数とそのリサイクル情報もし
くはリユース情報とに基づき、該サービス受給者に請求
する課金額をコンピュータに計算させるステップとを有
することを特徴としている。
【0035】これによれば、上記した同様の効果を得る
ことができる。特に、サービス提供者は、リサイクル情
報あるいは/及びリユース情報をサービス受給者から受
信することによって、リサイクル情報あるいは/及びリ
ユース情報を統括的に管理する必要がなくなるので、サ
ービス提供者の管理負荷を低減することができる。
【0036】・本発明のサービス管理方法は、上記の課
題を解決するために、サービス受給者に対し納入した流
通物を特定する情報、該サービス受給者が使用した流通
物の残量情報、及び流通物のリサイクル情報もしくはリ
ユース情報を随時記録した管理テーブルにアクセスし、
該サービス受給者が使用した流通物の残量情報とリサイ
クル情報もしくはリユース情報とを読み出すステップ
と、読み出した流通物の残量情報とリサイクル情報もし
くはリユース情報とに基づき、該サービス受給者に請求
する課金額を計算するステップとを、プログラムされた
コンピュータに実行させることを特徴としている。
【0037】これにより、前述した作用効果と同様にし
て、管理テーブルの記録に基づいて、サービス受給者に
経済的なサービス方法を提供することができる。
【0038】・本発明のサービス管理装置は、上記の課
題を解決するために、サービス受給者に対し納入する流
通物の情報とリサイクル情報あるいは/及びリユース情
報とを登録する記憶部と、該流通物の使用状況を入力す
る入力部と、該サービス受給者に納入した流通物の内、
使用された流通物の数または量とリサイクル情報あるい
は/及びリユース情報とに基づいて課金額を計算する演
算処理部と、を有することを特徴としている。
【0039】これによれば、演算処理部が、記憶部に登
録された流通物の情報から納入数または納入量を取り込
み、入力部を介して入力された使用状況の情報から使用
数または使用量を取り込んで、納入数または納入量から
使用数または使用量を引き算することにより、サービス
受給者における実際の消費数または消費量を求めること
ができるので、予め納入される未使用状態の流通物には
課金せず、実際に使用した流通物に対してのみ課金する
という新たなサービスを一元的に管理することが可能と
なる。
【0040】なお、登録時に該流通物の情報とサービス
受給者情報とを対にして保存しておくならば、流通物の
使用過程において、サービス受給者が流通物情報のみを
上記サービス管理装置に送信する場合であっても、サー
ビス管理装置において該流通物を使用したサービス受給
者を特定することができる。したがって、流通物の使用
時に流通物の固有情報とサービス受給者情報とを対にし
て受信する場合に比べて、受信すべき情報量を削減する
ことができるので、入力負荷及び演算処理負荷を軽減す
ることができる。
【0041】さらに、実際の消費量に基づいて課金額を
決定するようにしているので、たとえば、トナーカート
リッジにおけるトナーのように、残量トナーを有する場
合であっても、該残量トナーに対しては課金対象外とな
り、サービス受給者にとって経済的なサービス方法を提
供することができる。
【0042】さらに、流通物のリサイクル情報もしくは
リユース情報に基づき課金額を計算するようにしている
ので、リサイクルに伴う部品の性能劣化分を課金額に換
算することで、サービス受給者に合理的な課金額を請求
することができると共に、リサイクル品と非リサイクル
品とを同一の市場に投入することができる。
【0043】・本発明のサービス管理装置は、上記の課
題を解決するために、サービス受給者に対し納入する流
通物を特定するための固有情報を登録する記憶部と、該
流通物の固有情報とリサイクル情報あるいは/及びリユ
ース情報とをネットワークを介して検出するための通信
部と、該サービス受給者に納入した流通物の内、使用さ
れた流通物の数または量とリサイクル情報あるいは/及
びリユース情報とに基づいて課金額を計算する演算処理
部と、を有することを特徴としている。
【0044】これによれば、固有情報を記憶部に登録し
ておくことにより、サービス受給者に対し納入した流通
物の特定が容易になり、演算処理部が流通物の使用状況
の管理を個々の流通物ごとにきめ細かく行うことが可能
になる。また、ネットワークを介してサービス受給者に
よる該流通物の使用状況を検出するため、サービス提供
者は遠隔地に居ながら確実かつほぼリアルタイムで、サ
ービス受給者の購入状況を入手することができる。ま
た、サービス受給者が複数であっても、その入手を容易
に行うことができる。さらに、サービス提供者はリサイ
クル情報あるいは/及びリユース情報を記憶部にて統括
的に管理する必要がなくなるので、サービス提供者の管
理負荷を低減することができる。
【0045】また、サービス受給者に提供する流通物一
つ一つについて固有情報を割り当てて記憶部に登録して
いるので、固有情報を通信部によってネットワークを介
して検出したときに、演算処理部は、サービス受給者が
当該固有情報の付された流通物を使用したと同定するこ
とができる。
【0046】さらに、検出した固有情報が登録した固有
情報に一致するかどうかを判定することにより、サービ
ス受給者が海賊版を使用しているか否かを簡単に検出す
ることができる。また、異なるサービス受給者から同じ
固有情報を検出した場合にも、市場に海賊版が出回って
いることを検出できる。
【0047】その上、流通物が機器に装着して使用する
ものであり、機器が流通物の固有情報を読み取ってサー
ビス管理装置に送信するように構成した場合には、機器
に装着された流通物の該情報が同じであるか異なってい
るかによって、たとえば、画像形成装置の場合にはペー
パージャム処置時等の同一流通物の抜き差しか、あるい
は、交換による新規流通物の装着かを演算処理部は電子
的に判断することができる。したがって、装着された流
通物の該情報が新たな場合、その通知結果をもって、流
通物の使用と同定することが可能となる。
【0048】なお、登録時に該流通物の固有情報とサー
ビス受給者情報とを対にして保存しておくならば、流通
物の使用過程において、サービス受給者が流通物情報の
みを上記端末に送信する場合であっても、端末において
該流通物を使用したサービス受給者を特定することがで
きる。したがって、流通物の使用時に流通物の固有情報
とサービス受給者情報とを対にして受信する場合に比べ
て、受信すべき情報量を削減することができるので、ネ
ットワーク負荷及び演算処理負荷を軽減することができ
る。
【0049】・本発明の流通物は、複数の構成部材から
構成される流通物であって、該構成部材のリサイクル回
数あるいは/及びリユース回数に重み付けを行って総和
を求めた値に関する情報を、該流通物のリサイクル回数
あるいは/及びリユース回数を示す情報として記録した
情報記録体を該流通物に付随させて流通させることを特
徴としている。
【0050】これによれば、本発明のサービス管理方法
を実施するサービス提供者は、該流通物をサービス受給
者に納入するとき、あるいは該流通物をサービス受給者
から回収したときに、該流通物に付随しているリサイク
ル回数あるいは/及びリユース回数を示す情報を、流通
物毎に対応付けて確実に入手することができる。また、
該情報を読み取る携帯型の読み取り器を用いれば、課金
額の請求する場所と時期とに柔軟性を持たせることもで
きる。
【0051】さらに、流通物を構成する部材が複数であ
り、該複数の部材のリサイクル回数あるいは/及びリユ
ース回数を流通物に直接またはICチップ等の情報記録
体に形成する場合において、リサイクル回数あるいは/
及びリユース回数を示す情報が総和を求めた値に関する
情報なので、複数の部材のリサイクル回数あるいは/及
びリユース回数を個々に記録する場合に比べて、情報記
録体に記録する情報量を低減することができる。
【0052】たとえば、流通物に凹凸等を形成すること
により情報を形成する場合には、該凹凸の形成量を削減
できるので、金型が複雑にならず、製造コストの低減を
図ることができる。また、ICチップに情報を形成する
場合には、該ICチップの記憶容量を削減することがで
きる。
【0053】また、上記リサイクル回数及びリユース回
数等の情報をICチップに記憶するようにすれば、従
来、海賊版を排除する目的で装着が検討されているIC
チップをそのまま利用することができ、ハードウエア上
の新たなコストアップを発生することなく、本発明にお
いて必要な流通物の固有情報を記憶させることができ
る。
【0054】・本発明の流通物は、本発明に係る上記の
サービス管理方法において用いられることを特徴として
いる。
【0055】これにより、本発明の流通物は、本発明に
係る上記のサービス管理方法によって管理されるので、
この流通物を取り扱うサービス提供者およびサービス受
給者は、サービス管理方法により得られる上記効果を享
受することができる。
【0056】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、固有情報を有して特定可能であり、消費または
消耗される流通物が、装脱着可能に配設される機器であ
って、該流通物から上記固有情報を検出するための読み
取り部と、該読み取った情報をネットワークを介して外
部に送信する送信部と、該読み取り部及び送信部の制御
を行うコントローラ部と、を有する機器から構成される
第1のグループと、上記第1のグループと通信を行うた
めの通信部と、第1のグループにおける流通物の情報を
登録する記憶部と、該流通物の使用状況を入力する入力
部と、該流通物の納入数の内、実際に使用された数ある
いは量とリサイクル情報あるいは/及びリユース情報と
に基づいて課金額を計算する演算処理部と、を有するサ
ービス管理装置から構成される第2のグループとから構
成されることを特徴としている。
【0057】これによれば、前述のサービス管理方法を
ネットワークシステム及びICチップ等のIT技術を利
用することにより実現することができる。
【0058】また、第1のグループにて予備の流通物と
交換された事実を、新たな固有情報の検出をもって、購
入行為として同定することができる。
【0059】また、仮に、海賊版が使用されていたとし
ても、機器は、該流通物に形成されている流通物の固有
情報を読み取り、ネットワークを介して外部に送信する
ように動作するため、サービス管理装置は、受信した固
有情報と、記憶部に登録した流通物の情報とを比較する
ことにより、使用された流通物が正規の流通物か海賊版
かをチェックすることができる。この結果、流通物の固
有情報を有しない流通物はこのチェックに基づいて排除
できる。
【0060】たとえば、異なるサービス受給者から同一
の固有情報が検出された場合、サービス管理装置はどち
らかの流通物が海賊版であると認識することができる。
一般には、時間的に後で検出された流通物が海賊版(=
正規品の固有情報をコピー)である可能性が高く、排除
される。
【0061】さらに、リサイクル情報あるいは/及びリ
ユース情報とに基づいて課金額を計算するようにしてい
るので、リサイクル品あるいはリユース品の通常の新規
製品に対する性能及びイメージのハンディキャップをな
くすことができ、また、該情報をサービス受給者にオー
プンにすることで透明度の高い商品販売並びにサービス
を提供することができる。
【0062】また、ネットワークを介して流通物の情報
を監視できるので、リサイクル品である場合には、非リ
サイクル品に比べて余寿命が短い等の問題発生予測を事
前に行うことができ、問題が発生する前に対応策を講じ
ることができる。また、ネットワークを介した処理なの
で、リアルタイム処理が可能となる。
【0063】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、固有情報を有して特定可能であり、消費または
消耗される流通物が、装脱着可能に配設される機器であ
って、該流通物から上記固有情報を検出するための読み
取り部と、流通物の残量を測定するための残量検出部
と、該読み取り部及び残量検出部からの情報をネットワ
ークを介して外部に送信する送信部と、該読み取り部、
残量検出部及び送信部の制御を行うコントローラ部と、
を有する機器から構成される第1のグループと、上記第
1のグループと通信を行うための通信部と、第1のグル
ープにおける流通物に関し、リサイクル情報あるいは/
及びリユース情報を含む情報を登録する記憶部と、該通
信部を介して取得した流通物の残量とリサイクル情報あ
るいは/及びリユース情報とに基づいて課金額を計算す
る演算処理部と、を有するサービス管理装置から構成さ
れる第2のグループとから構成されることを特徴として
いる。
【0064】これによれば、上記の効果に加えて、機器
に装着されている流通物の固有情報及び該流通物の残量
を読み出すというサービス受給者側における簡単なステ
ップにより、流通物の実際の使用量に基づいた、サービ
ス受給者にとって無駄の無い課金サービスを提供するこ
とができる。
【0065】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、固有情報を有して特定可能であり、消費または
消耗される流通物が、装脱着可能に配設される機器であ
って、該流通物から上記固有情報を検出するための読み
取り部と、該読み取り部からの情報をネットワークを介
して外部に送信する送信部と、該読み取り部及び送信部
の制御を行うコントローラ部と、を有する機器から構成
される第1のグループと、上記第1のグループと通信を
行うための通信部と、第1のグループにおける流通物に
関し、リサイクル情報あるいは/及びリユース情報を含
む情報を登録する記憶部と、通信部で取得した流通物の
固有情報の変化を検出することによってサービス受給者
における流通物の交換を認定する交換認定部と、流通物
の残量を測定するための残量検出部と、該流通物の残量
とリサイクル情報あるいは/及びリユース情報とに基づ
いて課金額を計算する演算処理部と、を有するサービス
管理装置から構成される第2のグループとから構成され
ることを特徴としている。
【0066】これによれば、上記した同様の効果を得る
ことができる。さらに、上記サービス管理方法と比較
し、機器が備える残量検出部を省略できるので、機器の
小型化、制御フローの簡略化に伴う演算処理負荷の軽減
及び該制御フローを記憶しておくためのメモリ等のハー
ドウエアの削減を行うことができる。さらに、サービス
提供者側に残量検出部を設けるようにしているので、ト
ナー残量を簡単かつ正確に測定することができる。した
がって、よりきめ細かな課金額の設定を行うことができ
る。
【0067】・本発明のコンピュータ読み取り可能な記
録媒体は、本発明のサービス管理方法を実行するプログ
ラムを記録したことを特徴としている。
【0068】上記構成によれば、上記記録媒体に記録さ
れたプログラムを、コンピュータにロードすることによ
って、一般的なコンピュータを用いて、本発明のサービ
ス管理方法をサービス受給者に提供することができる。
【0069】なお、本発明のサービス管理方法を、サー
ビス受給者に対し納入する流通物の情報を(コンピュー
タの演算処理部が記憶部に)登録するステップと、サー
ビス受給者による該流通物の使用状況を(上記演算処理
部がコンピュータの通信部または入力部を介して)取得
するステップと、該使用状況が流通物の使用と(上記演
算処理部によって)判断される情報の場合に、(上記演
算処理部が)該使用を購入アクションと認定するステッ
プと、流通物の納入数の内、該購入アクションと認定さ
れた流通物の数と該流通物のリサイクル情報もしくはリ
ユース情報とに基づき(上記演算処理部が)課金額を計
算するステップとを、プログラムされたコンピュータに
実行させるように構成してもよい。
【0070】これによれば、サービス受給者に納入した
だけに過ぎない未使用状態の流通物には課金されず、サ
ービス受給者が購入アクションを取ったと認定される流
通物に対してのみ課金する処理が実行されるので、サー
ビス受給者は、余計な事前支出を抑えることができる。
【0071】一方、サービス提供者にとっては、上記の
サービスを提供することによって、顧客の確保が確実に
行えるので、流通物の販売を安定に行うことができる。
また、事前に納入する流通物の情報がサービス提供者の
コンピュータに登録されるので、当サービスに適用され
ない海賊版としての流通物を排除することもできる。す
なわち、サービス受給者が使用する流通物は、サービス
提供者から直接提供され、サービス提供者自らのコンピ
ュータに登録されるので、海賊版が登録されることはな
く、したがって、海賊版に対して本発明のサービスが適
用されることはない。
【0072】また、サービス提供者は、複数のサービス
受給者で使用される流通物を一元的に管理することがで
きるので、異なるサービス受給者で同一の流通物の使用
を検出した場合には、正規品と海賊版の区別が可能とな
り、したがって、海賊版と認定された流通物を使用して
いるサービス受給者に警告等を行うことにより、海賊版
を排除することができる。
【0073】以上のようにして、同一の流通物の使用
は、サービス提供者において簡単にチェックすることが
でき、また、サービス提供者の手により登録された流通
物の情報に基づいて、当該流通物を納入したサービス受
給者を特定することができるので、海賊版を使用してい
るサービス受給者の割り出しを簡単に行うことができ
る。
【0074】さらに、流通物のリサイクル情報もしくは
リユース情報も併せて登録または別途取得することによ
り、リサイクル情報もしくはリユース情報に基づき課金
額を計算するようにしているので、リサイクルに伴う部
品の性能劣化分を課金額に換算することで、リサイクル
品と非リサイクル品とを同一の市場に投入することがで
きる。
【0075】本発明のサービス管理方法を、サービス受
給者に対し納入する流通物を特定するための固有情報を
登録するステップと、サービス受給者による該流通物の
使用をネットワークを介して検出するステップと、該使
用を購入アクションと認定するステップと、流通物の納
入数の内、該購入アクションと認定された流通物の数と
該流通物のリサイクル情報もしくはリユース情報とに基
づき課金額を計算するステップとを、プログラムされた
コンピュータに実行させるように構成してもよい。
【0076】これにより、上記効果に加え、固有情報を
登録しておくことにより、サービス受給者に対し納入し
た流通物の特定が容易になり、流通物の使用状況の管理
を個々の流通物ごとにきめ細かく行うことが可能にな
る。また、ネットワークを介してサービス受給者による
該流通物の使用を検出するため、サービス提供者は遠隔
地に居ながら確実かつほぼリアルタイムで、サービス受
給者の購入状況を入手することができる。
【0077】また、サービス受給者が複数であっても、
その入手は容易である。
【0078】本発明のサービス管理装置を、サービス受
給者に対し納入する流通物を特定するための固有情報と
リサイクル情報あるいは/及びリユース情報とを登録す
る記憶部と、該流通物の使用状況をネットワークを介し
て検出するための通信部と、該サービス受給者に納入し
た流通物の内、使用された流通物の数または量とリサイ
クル情報あるいは/及びリユース情報とに基づいて課金
額を計算する演算処理部と、を有する構成としてもよ
い。
【0079】これによれば、固有情報を記憶部に登録し
ておくことにより、サービス受給者に対し納入した流通
物の特定が容易になり、演算処理部が流通物の使用状況
の管理を個々の流通物ごとにきめ細かく行うことが可能
になる。また、サービス受給者に対し納入する流通物の
固有情報とリサイクル情報あるいは/及びリユース情報
とを記憶部にて統括的に管理できるので、課金額算出に
必要な上記情報が揃っているか否かを事前に確認するこ
とが簡単にでき、確実かつ正確な課金計算を行うことが
でき、したがって、確実かつ正確なサービスを行うこと
ができる。
【0080】また、上記効果に加え、ネットワークを介
してサービス受給者による該流通物の使用状況を検出す
るため、サービス提供者は遠隔地に居ながら確実かつほ
ぼリアルタイムで、サービス受給者の使用状況を入手す
ることができる。
【0081】本発明の流通物は、さらに、トナーを蓄え
てなるカートリッジであることが好ましい。
【0082】電子写真方式の画像形成装置は、一般に、
該トナーカートリッジ等の消耗品の交換を前提として設
計されており、画像形成装置本体以上にアフターマーケ
ットとしての市場が大きいため、海賊版の製造・販売が
横行している。このような状況にあって、本発明による
サービス管理方法を利用すれば、海賊版を排除しなが
ら、正規流通物を提供することができるという効果を奏
する。つまり、該流通物は、製造、流通、販売全ての過
程をサービス提供者が保証及び管理しているので、海賊
版が紛れ込む余地がなく、さらに、納入時において流通
物を登録するのはサービス提供者であるので、サービス
提供者が認めた流通物のみをサービス対象とすることが
できる。
【0083】本発明の流通物は、さらに、インクを蓄え
てなるカートリッジであることが好ましい。
【0084】これにより、インクジェットプリンタのイ
ンクカートリッジに対しても同様の効果を有する。
【0085】本発明のサービス管理ネットワークシステ
ムは、さらに、上記機器が画像形成装置であることが好
ましい。
【0086】これにより、ネットワーク接続された画像
形成装置に対し、トナーカートリッジ等の流通物情報を
ネットワークを通じて一元管理しながら、本発明のサー
ビスを提供することができる。
【0087】
【発明の実施の形態】[実施の形態1] (流通物)本実施の形態に於いて、流通物とは、機能か
ら見れば装置の一部を構成し、交換により性能が回復・
保持できるものを指す。たとえば、装置が、画像形成装
置の場合には、トナーカートリッジあるいは現像カート
リッジ、感光体カートリッジ、現像部材と感光体とが一
体的に形成されたカートリッジ、インクカートリッジ、
インクタンクと印字ヘッドが一体的に形成されたカート
リッジ等が相当する。当業界では、これらの商品をサプ
ライ品と呼ぶ場合がある。
【0088】さらに、消費材とは、トナー、インクのよ
うに、消費される部材を指し、収容体とは、消費材以外
の部材を指すものとする。
【0089】図6に、流通物6がトナーカートリッジの
場合の一般例を示す。流通状態のトナーカートリッジ6
0は、包装材62及び梱包材63により、包装及び梱包
されている。これら包装材62及び梱包材63は、品質
保持上あるいは保護上使用されており、包装材62は、
たとえば、アルミパックであり、また、梱包材63は
紙、ダンボールであり、トナーカートリッジ60の実使
用上は不要のものである。したがって、流通状態の流通
物6には、上記包装材62及び梱包材63等を含めるも
のとするが、機器装着時の流通物6はトナーカートリッ
ジ60自体を指すものとする。
【0090】インクジェットプリンタのインクカートリ
ッジも同様な構成である。
【0091】(ネットワーク構成及び装置構成)図3
は、サービス提供者10と契約者1とのネットワーク上
の一般的な構成を示している。
【0092】サービス提供者10は、契約者1(サービ
ス受給者)に対し、以下で詳細に説明するようなトナー
カートリッジ60等の流通物6に関するサービスを提供
する。
【0093】サービス提供者10がリース会社等の場合
には、画像形成装置本体に対するリース契約を結ぶサー
ビスであってもよい。
【0094】ネットワーク20は、たとえば、電話回線
等のパブリックネットワークである。以下では、特定の
契約者1とサービス提供者10の関係について説明す
る。
【0095】まず、サービス提供者10は、後述する画
像形成装置2の納入と共に、該画像形成装置2に適合し
たトナーカートリッジ60等の流通物6を納入する。一
般に、同一メーカ製であっても、画像形成装置の機種が
異なれば、それに用いられる流通物も異なる場合が多い
ので、画像形成装置本体情報を基に流通物の型番・コー
ド番号等を決定・確認する。
【0096】このとき、流通物6の納入数は、特に規定
はなく、装置本体で直ちに使用するものを除き、予備が
1個以上であればよい。
【0097】ネットワーク20として、図1に示すよう
に、契約者1側の画像形成装置2は、たとえば電話回線
等によりサービス提供者10側の端末12(サービス管
理装置)と接続されている。
【0098】以下に、契約者1側の画像形成装置2の構
成について説明する。画像形成装置2は、図示しない画
像形成手段と、消耗部品としてのトナーカートリッジ6
0と、該トナーカートリッジ60に形成されている情報
(後述)を読み取るための読み取り部4と、該読み込ん
だ情報を外部に出力する送受信部5と、センサ回路91
と、カートリッジ60のトナー残量を検出するための残
量検出部92と、読み取り部4、送受信部5、センサ回
路91及び残量検出部92の制御を行うコントローラ部
3と、を有している。
【0099】なお、残量検出部92は本実施の形態にお
いて特に必要としないので、設けない構成としても構わ
ない。センサ回路91は、トナーカートリッジ60が画
像形成装置2に装着されているか否かを検出するための
センサ及びその周辺回路からなり、通常の複写機・プリ
ンタには装備されている場合が多いので、それを利用す
ることを前提とする。しかし、該センサがない場合に
は、代替手段を用いることができるので、必ずしも必要
な要件ではない。
【0100】トナーカートリッジ60としては、前述の
ようにその表面あるいは内部に固有の情報が記録されて
いることが好ましい。たとえば、図2に示すように、I
Cチップ61として搭載し、その中のEEPROM、強
誘電体メモリ等の不揮発性メモリに商品種別番号、ID
番号及びリサイクル回数、リユース回数等に関するリサ
イクル情報を予め記憶させておく。あるいは、バーコー
ド等の簡易な方法により形成しても良い。本発明におい
て、ICチップ61に保存するID番号には、特段の秘
密保持性を必要としないからである。
【0101】なお、流通管理、在庫管理等の目的のた
め、従来から流通物種別を特定するためのバーコードが
印刷されている場合がある。このとき、印刷負担、印刷
時間、管理負担等を削減するために、同一の流通物に対
しては、同一のバーコードが用いられる。したがって、
この状態では、異なる種別である場合には、当バーコー
ドによって判別が可能であるが、同じ種別である場合に
は個々の判別が行えない。
【0102】これに対し、本発明において流通物6に付
与されるバーコードは、流通物6に固有の情報であり、
流通物6の個々の判別を可能とする点で、従来のバーコ
ードとは異なっている。
【0103】本発明に於いては、ICチップ61に記憶
させる情報は、基本的に商品種別番号及び該特定の商品
におけるID番号及びリサイクル情報であり、これらの
情報はトナーカートリッジ60の製造、組立段階におい
て形成されるため、契約者1による使用時には情報の書
き換えは必要ないので、メモリ容量・機能も少なくて済
み、また、メモリコントローラ等のソフトウエア規模・
ハードウエア規模を大幅に削減できる。
【0104】また、必要に応じて、トナー残量検出セン
サを設けることにより、現在使用中のトナー量を比較的
正確に検出することができる。
【0105】読み取り部4は、上記トナーカートリッジ
60に形成される情報の形態によって異なり、バーコー
ドの場合にはバーコードリーダであり、また、ICチッ
プの場合には電気的あるいは高周波による読み取り手段
から構成される。
【0106】送受信部5は、たとえば、モデムである。
接続形態は、電話回線に限定されるものではなく、CA
TV等でもよい。また、画像形成装置2と端末12との
伝送形態としては、全てが有線である必要はなく、一部
に無線を介して伝送するものであってもよい。たとえ
ば、図4に示すように、画像形成装置2に搭載もしくは
接続される送受信部5の伝送形態を無線とし、契約者1
内に設置される第2の送受信部51に対し無線状態で送
信し、該第2の送受信部51は有線状態でネットワーク
20と接続されている形態を採用することができる。ま
た、送受信部5は、ローカルネットワーク21に接続す
るための機能を有していてもよい。なお、第2の送受信
部51と端末12の通信部121の間が、無線伝送を一
部に用いるものであっても当然よい。
【0107】センサ回路91は、トナーカートリッジ6
0が画像形成装置2に装着されているか否かを検出する
ための各種センサ及び該センサからの信号を加工する周
辺回路から成る。センサとしては、扉センサ、カートリ
ッジセンサであり、機械式、光学式等の原理のものが用
いられる。扉センサは、画像形成装置2の扉の開閉状態
を検出するセンサであり、また、カートリッジセンサ
は、トナーカートリッジ60が画像形成装置2に対し装
着されているか否かを検出するためのセンサである。周
辺回路としては、該センサ出力の波形整形を行う波形整
形回路、フィルタ回路、2値化回路、電圧レベル調整回
路等が含まれ、センサ出力を0−5Vの論理レベルを有
するデジタル信号に変換する。
【0108】コントローラ部3は、トナーカートリッジ
60の交換があったときなどに、ICチップ61にアク
セスしてトナーカートリッジ情報を読み出すよう、読み
取り部4に指示を出す。また、該読み取った情報を必要
に応じて、外部に送信するよう送受信部5に指示する。
また、各種センサからの信号を監視しており、信号内容
に応じて所定の指示を行う。装置全体の制御のためにC
PUを用いている画像形成装置の場合には、コントロー
ラ部3として該CPUを用いることができる。
【0109】次に、トナーカートリッジ60に形成され
る情報の記録内容について説明する。ICチップ61に
は、トナーカートリッジ60を個々に特定する固有情報
及びトナーカートリッジ60のリサイクル回数あるいは
リユース回数等の情報が形成されている。すなわち、ト
ナーカートリッジ60を特定する固有情報としては、0
011 0001 0010 1101 1010等の
2進化された20桁の数字であり、たとえば図30
(a)(b)に示すように、ICチップ61の記憶領域
であるa領域に予め記憶させておく。なお、桁数はこれ
に限定されるものではない。該数字は、サービス提供者
10によって作成され、管理される。
【0110】次に、上記数字の意味について説明する。
【0111】最上位4桁の数字は、複数あるトナーカー
トリッジ60の種類を特定するための情報である。この
場合、0000から1111まで、16機種まで区別可
能となる。なお、カラー機種の場合であって、Y(イエ
ロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラッ
ク)の4色のトナーカートリッジ60が必要である場合
には、最上位2桁をカラー情報に割り当ててもよく、例
えば、
【0112】
【表1】
【0113】とすれば、残りの2桁によって4機種まで
区別可能となる。たとえば、表2のようになる。
【0114】
【表2】
【0115】あるいは、表3に示すように、トナーカー
トリッジA及びB、感光体カートリッジC及びDであ
る。
【0116】
【表3】
【0117】これらの対応表は、以下に述べる、サービ
ス提供者10側の端末12に、流通物情報テーブルとし
て用意される。
【0118】残り16桁の数字部分は、上記例でいえ
ば、0011という種別番号を有するトナーカートリッ
ジ60の個別番号であり、 0000 0000 0000 0000 から 1111 1111 1111 1111 までの65536とおりの数字が、1つのトナーカート
リッジ60に対して単一かつ唯一の数字が割り当てられ
る。この情報も、サービス提供者10側の端末12に、
上記流通物情報テーブルに加えられる。
【0119】上述したルールに従い付与された流通物情
報テーブルの一例を図32に示す。同図では、さらに、
固有情報と契約者IDとが関連付けされた場合を示して
いる。”契約者ID”情報欄にデータ(この場合には、
6桁の数字)が入力されている場合には、該当のトナー
カートリッジ60が、該契約者IDを有する契約者1に
対して納入されていることを示す。該テーブルを用いる
ことにより、固有情報を検索キーとして、該固有情報を
有するトナーカートリッジ60の所有者(契約者1)を
特定することができる。
【0120】次に、サービス提供者10は、図30
(a)(b)に示すように、トナーカートリッジ60の
リサイクル回数あるいはリユース回数を示した情報をI
Cチップ61の別の記憶領域であるb領域に書き込む。
なお、図30(c)に示すように、リサイクル回数とリ
ユース回数とを記録するためのb1領域とb2領域とを
別々に設けてもよい。また、フリー領域は、契約者1側
で情報の書き込みを必要とする項目、すなわち従来例に
おける印字枚数換算値、印字時間等の記録用領域であ
る。
【0121】ただし、フリー領域に書き込む項目を作ら
なくても本発明は達成されるので、該項目を必要とする
場合に比べ、メモリ容量を少なくすることができる。ま
た、画像形成装置2側においても、フリー領域に対する
情報の書き込み機能が不要となるので、装置構成を簡略
化することができる。しかしながら、トナーカートリッ
ジ60の使用状況を正確に管理することにより、より正
確なサービスを提供できる場合には、利用するようにし
ても差し支えない。
【0122】次に、サービス提供者10の端末12(サ
ービス管理装置)の構成について説明する。
【0123】図1に示すように、端末12は、たとえ
ば、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーシ
ョン(WS)であり、通信部121と、演算処理部12
2と、入力部123と、記憶部124と、出力部125
とから構成されている。
【0124】通信部121は、ネットワーク20に対し
て接続するためであり、電話回線の場合には、たとえ
ば、モデムである。また、ローカルネットワーク22に
接続するための機能を有していてもよい。
【0125】演算処理部122は、通信部121あるい
は入力部123から入力された情報に対して演算を行う
部分であり、たとえば、CPU、メモリである。メモリ
は、処理結果を一時的に保存しておくためのRAM等の
メモリである。演算処理をソフトウエア的に行う場合に
は、処理手順を記したプログラムを保存しておくための
不揮発性メモリを用意する。あるいは、後述する記憶部
124にプログラムを保存しておき、プログラム動作時
に該記憶部124から読み出し、RAM上で展開しても
よい。
【0126】入力部123は、たとえば、キーボード、
マウス、ポインティングデバイス、イメージスキャナ、
バーコードスキャナ等であり、契約者1の情報等を入力
するために用いられる。
【0127】記憶部124は、通信部121あるいは入
力部123から入力された情報及び演算処理部122に
より行われた演算結果を記憶するための部分であり、た
とえば、ハードディスク、光ディスクである。記憶内容
としては、先述した表1乃至3に示した流通物情報テー
ブル、後述する契約者情報テーブル、契約者1毎のサー
ビス管理テーブル、リサイクル管理テーブル、本発明に
よるサービス管理方法の処理フローを記したアプリケー
ションプログラム等がある。
【0128】また、これらテーブルは、共通するキーを
主キーとして関連付けることができる。たとえば、流通
物情報テーブル、サービス管理テーブル、固有情報−契
約者IDテーブルは、固有情報を主キーとして、また、
契約者テーブル、サービス管理テーブル、固有情報−契
約者IDテーブルは、契約者IDを主キーとして、それ
ぞれ互いに結びつけることができる。なお、記憶部12
4は、本発明の記録媒体に相当する。
【0129】出力部125は、情報のソフトコピー及び
ハードコピーのためであり、前者に対してはCRTある
いは液晶等のディスプレイが、また、後者に対してはプ
リンタが該当する。
【0130】(流通物製造過程)トナーカートリッジ6
0の製造業者は、該トナーカートリッジ60を構成する
部品の組立及びトナーの充填を行って、包装・梱包する
ことにより、該流通物6を製造する。
【0131】このとき、ICチップ61には、流通物6
の固有情報と流通物6のリサイクル情報、たとえば、リ
サイクル回数を記憶する。
【0132】たとえば、バージン材料により製造された
収容体を用いてトナーカートリッジ60を製造した場合
には、該リサイクル回数としては、0を入力する。同様
に、リサイクル回数0のトナーカートリッジ60を回収
後、該収容体を粉砕し、素材化することにより得たリサ
イクル材を用いて収容体を製造した場合には、1を入力
する。
【0133】(登録過程)次に、システムの動作につい
て説明する。
【0134】まず、サービス提供者10は、事前情報と
して契約者1の情報を入手する。図8(a)に契約者テ
ーブル[1]として示すように、該情報は、契約者1を
特定できるものであれば何でもよく、たとえば、契約者
1が1企業である場合には会社名であり、また、同一会
社であっても、事業所毎に契約する場合には該事業所名
までを特定する必要があるため、部署名までを登録す
る。
【0135】次に、端末12において上記契約者情報を
扱うために、サービス提供者10は、契約者1毎に契約
者IDを発行する。該契約者IDはユニークであり、図
8(a)に示すように、000125等の番号のような
1つのID番号が1つの契約者1毎に割り振られる。
【0136】さらに、サービス対象物としての流通物6
を納品するために所在地情報を、また、料金回収のため
に支払方法等の情報を入手する。
【0137】以上を、電子ファイルという形態で端末1
2の記憶部124に保存する。前述の図8(a)は、該
ファイルを端末12の出力部125に表示した場合の一
例である。
【0138】次に、サービス提供者10は、契約者1に
サービスマンを派遣し、画像形成装置2の設置・設定及
び流通物6の納入を行う。該画像形成装置2は外部のネ
ットワーク20と通信可能に接続・設定され、通信可能
な状態となった時点で、上記与えられた契約者IDに加
えて、該画像形成装置2の機種番号、製品個別のID番
号等の情報を送るようにしてもよい。
【0139】契約者1がどのような種類の画像形成装置
2を有しているかを知りさえすればよいのであれば、機
種を特定できる機種番号、商品番号等でよいが、契約者
1が同一の画像形成装置2を複数有している場合であっ
て、各画像形成装置2毎の情報を個別に知る必要がある
場合には、該画像形成装置2を特定できる製造番号等の
ユニークな情報がよい。
【0140】複写機の場合には、印字枚数を指定する等
のためにテンキーが具えられているので、該入力手段を
利用して契約者ID番号あるいは/及び画像形成装置2
のID番号を画像形成装置2に簡単に入力することがで
きる。一度入力した契約者ID番号は、不揮発性のメモ
リに保存されるようにしておけば、契約者1からサービ
ス提供者10に情報を送信する際、改めて入力を行う必
要はない。また、画像形成装置2のID番号も出荷時に
不揮発性のメモリに保存するようにしておけば、その後
において入力動作を省略することができるので、一連の
動作を電子的に自動で行うことができる。上述した不揮
発性メモリは、コントローラ部3の構成要素の一部とし
て形成する。
【0141】以上のようにして、端末12には、図8
(b)に示すように、契約者テーブル[2]に必要事項
が入力される。たとえば、ID番号000003の契約
者は、AR−2000及びAR−2001という2種類
の画像形成装置2について、本発明によるサービスを受
けていることが分かる。
【0142】なお、上記契約者テーブル[1]と本契約
者テーブル[2]とは、ID番号を関連づけるための共
通情報として結合し得る。したがって、図8(a)を参
照すれば、ID番号000003の契約者は、“C株式
会社 △△△事業部”であることが分かる。
【0143】該端末12は、このステップにより、契約
者1の画像形成装置2の機種を自動的に検知することが
でき、サービス対象としての機種情報を入手することが
できる。
【0144】また、該画像形成装置2用のトナーカート
リッジ60が性能向上等のため変更されて、該トナーカ
ートリッジ60の種別番号が変更になっても、画像形成
装置2の機種情報を基に、最新のトナーカートリッジ6
0を提供することができる。また、製品個別のID番号
は特に必要ではないが、機種は同じでも、製造途中で一
部変更等がある場合があるので、トナーカートリッジ6
0等の流通物等に係わる、あるいはそれらに及ぶ変更が
なされた場合には、それに正しく対応するためである。
また、一部変更の前後に於いて、画像形成装置2の不具
合が発見されたときに、契約者1への不具合の通知等の
付加的なサービスを行う場合にも利用できる。
【0145】なお、サービス提供者10側の端末12に
は、各契約者1に対し、サービス管理ファイル(管理テ
ーブル)が作成され、記憶部124に保存されている。
該ファイルを端末12の出力部125に表示した場合の
一例を図9に示す。この場合、使用中カートリッジ・テ
ーブル(同図(a))及び予備カートリッジ・テーブル
(同図(b))が用意されているが、予備カートリッジ
・テーブルのみであってもよい。初期状態では、図9
(a)及び(b)に示すように、契約者1の画像形成装
置2で現在使用中のカートリッジ情報及び契約者1側に
納入されている予備のカートリッジ情報は入っていな
い。
【0146】次に、サービス提供者10は、契約者1側
に予め納めるトナーカートリッジ60全てについて情報
を収集しておき、該情報を即時に、あるいは後でサービ
ス提供者10の端末12に蓄える。
【0147】情報収集方法としては、図5(a)に示す
ように、トナーカートリッジ60を特定できる情報(流
通物6の固有情報)を記した情報記録体7を、流通物6
の梱包材63に別途貼付しておき、契約者1側に納入す
る際に、該情報記録体7の情報形成部分73に形成され
た情報をスキャナで読み込むことで行う。上記情報記録
体7の内容は、トナーカートリッジ60に搭載されてい
るICチップ61の記憶内容とほぼ同一であり、たとえ
ば、ID番号であるが、情報の形成方法は同一である必
要はない。すなわち、バーコードスキャナで読み取るよ
うなバーコード化したものであってよい。本発明におい
て、流通物6の固有情報としてICチップ61に保存す
るID番号には、特段の秘密保持性がないので暗号化、
復号化のような複雑なデータ処理を要しない簡易な情報
形成方法を採用することができる。
【0148】また、情報記録体7には、リサイクル情報
は必要ない。流通物6を特定できる情報が重要であるか
らである。しかしながら、契約者1の要望として、リサ
イクル品を許容できる場合もあれば、リサイクル品は不
可という場合もあり、これらに対応するためには、契約
者1に納入する前にリサイクル品か否かの情報を知り得
た方がよい場合もある。このような場合には、情報記録
体7に、流通物6の固有情報に加え、該流通物6のリサ
イクル回数も形成するようにする。
【0149】このように、ICチップ61と同様の内容
(すなわち、流通物6の固有情報)を形成した情報記録
体7を、流通物6の梱包材63に別途貼付しておくこと
により、サービスマンは、流通物6の納入時において納
入する該流通物6の情報を梱包材63等の流通物6の表
面に貼付された情報記録体7から入手することが可能と
なり、梱包材63等を開封して流通物6を取り出し、該
流通物6に形成されている固有情報を入手する必要が無
く、開封に伴う商品性の喪失を生じることがない。
【0150】情報収集後、サービスマンは読み込みが済
んだことを確認するために、該情報記録体7を回収す
る。このように、情報記録体7を流通物6から切り離し
可能に形成しておけば、情報記録体7の有無により、未
納品か既納品かの判断を行うことができる。また、該情
報記録体7を持ち帰ることが可能となるので、スキャナ
が故障している場合等においても、事前登録が行えない
という事態を回避することができ、サービス提供者10
宅に持ち帰って情報の読み取り及び事前登録を行うこと
ができる。
【0151】この場合の、情報記録体7の添付方法は、
該トナーカートリッジ60を開封することなく得られる
ように、図5(a)に示すように、梱包材63あるいは
包装材62等の保護部材の外表面部分にその一部71を
接着剤等によって接着あるいはステープラー等により結
合し、情報が記された部分72は切取線Kにより一部7
1から切り取り可能なように構成されている。
【0152】該情報記録体7の材質としては、紙、樹脂
等のフィルム部材、カール等が生じない程度に厚みを有
するシート部材である。硬質のシート部材の場合には、
切取線Kから折り取ることとなる。耐久性、情報の読み
取り性から、硬質の樹脂である方が好ましい。
【0153】また、情報記録体7の他の添付方法として
は、図5(b)に示すように、情報が形成されていない
情報記録体7の裏面に接着剤等により流通物6の梱包材
63に貼付しておき、情報73が記された部分72は切
取線K1及びK2により接着部分71から切り取り可能
なように構成されている。
【0154】また、情報記録体7のさらに他の添付方法
としては、図5(c)に示すように、破損することなく
開閉可能な保護部材63の蓋部分の内部64であっても
よい。これにより、流通過程において、情報記録体7が
劣化することがないので、紙等の素材であっても問題な
い。
【0155】なお、以上では、流通状態の流通物6は梱
包材63により梱包されているとしたので、情報記録体
7を貼付する箇所は梱包材63であったが、流通状態の
流通物6の最外表部分という意味である。
【0156】スキャナで読み取った情報は、即座に、図
示しない通信手段を介して、サービスマンがサービス提
供者10側の端末12に送信する。あるいは、スキャナ
で読み取った情報をフロッピィディスク、メモリスティ
ック等の媒体に保存しておき、持ち帰った後で、サービ
ス提供者10側の端末12に入力する形態であってもよ
い。
【0157】通信手段を用いて即座に送信する場合に
は、スキャナで読み取った情報と契約者ID番号を対に
して、端末12に送信する。これにより、端末12側
で、契約者1と該契約者1に納入した流通物6の情報と
を関連づけることができる。
【0158】端末12の動作についてより詳細に説明す
ると、受信した情報から、契約者1を特定する。これ
は、受信した情報に含まれるユーザIDを識別すること
で行うことができる。次に、該特定された契約者1に関
する管理テーブル(図9)を呼び出す。該管理テーブル
は、契約時等において、サービス対象が明確になった時
点で契約者1毎に作成されている。
【0159】次に、受信した情報に含まれるトナーカー
トリッジ60のID番号を抽出する。該ID番号は、図
の全情報欄に入力されるべきデータである。図10
(b)は、受信した全情報の入力が完了した状態を示し
ている。同図では、受信順に通し番号が付けられている
が、色毎にソートし直してもよい。また、一旦、全受信
情報を記憶部124の仮記憶領域(あるいは、作業領
域)に保存しておき、全情報に含まれるカラー情報(全
情報の最上位2桁)を識別することにより、色毎に整理
した上で、図10(b)に自動的に入力するようにする
こともできる。このとき、同一色の場合には、固有情報
を比較し、該番号の若い順にテーブルに入力するとよ
い。
【0160】また、現場では携帯情報端末等を用いて、
スキャナで読み取った情報と契約者ID番号を対にして
記憶しておき、サービス提供者10宅に帰った時点で、
端末12と携帯情報端末を有線接続あるいは赤外線通信
を行うことにより、携帯情報端末に記憶されている情報
を端末12に転送するようにしてもよい。
【0161】あるいは、現場でスキャナを用いずとも、
回収した情報記録体7の部分72を持ち帰り、サービス
提供者10側の端末12に接続されたバーコードスキャ
ナ等の入力部123を用いて情報の読み込み、あるい
は、キーボード等を用いて手入力で端末12に入力する
ようにしてもよい。この場合も、流通物6の固有情報を
契約者ID情報と対にして入力する。現場で電子的に情
報の読み取り及び送信を行う前者の方法は、即時性があ
り、また、納品書内容と実際の納入品とが異なるという
ミスを排除できるので確実性があり、より好ましいとい
える。
【0162】なお、流通物6の固有情報を契約者ID情
報と対にして入力する処理は、サービス提供者10から
契約者1へ流通物6を発送する前に、サービス提供者1
0側の端末12に、キーボード等を用いて手入力で行っ
ておく形態でも構わない。
【0163】まず、現場で電子的に情報の読み取り及び
送信を即座に行う場合について説明する。
【0164】サービス提供者10側の端末12は、受信
された情報を基に情報の更新を行う。すなわち、図10
(b)は、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各トナー
カートリッジ60を2個づつ契約者1に納入した場合を
示しているが、全てについて、異なる20桁のコード情
報が入力される。他の情報として、納入日が入力され
る。なお、同図の説明では、ユーザーインターフェース
の観点から、トナーカートリッジ60等の種別の情報に
関する表示は、コード情報だけでなく、“黒トナー”等
のように実際の名称を補助的に使用している。この予備
カートリッジ情報の入力が初めての時点では、使用状況
欄は、全て“未(予備)”と自動的に表示されるように
なっている。
【0165】したがって、納入直後の時点では、図10
(a)に示す現在使用中のカートリッジ情報、リサイク
ル回数情報に変化はなく、図9(a)と同内容である。
【0166】次に、サービスマンは、画像形成装置2を
動作させるに必要なトナーカートリッジ60を開封し、
画像形成装置2にセットする。画像形成装置2は、既
に、外部と通信可能に接続・設定され、通信可能な状態
となっているので、画像形成装置2は、サービス提供者
10側の端末12に対し、セットされた上記トナーカー
トリッジ60の情報を送信する。
【0167】該情報には、固有情報に加えてリサイクル
回数が含まれていてもよい。該リサイクル回数は、課金
額の計算の際に必要となるので、その時点までであれば
送信するタイミングはいつでもよいからである。端末1
2側で、どの契約者1からの情報かを判別するために、
契約者IDとともに送信する。
【0168】以上の動作を自動的に行う場合について、
以下に説明する。画像形成装置2には、一般に、扉の開
閉具合、トナーカートリッジ60の装着有無を検出する
ための各種センサが配設されており、コントローラ部3
は、各センサを監視する機能を有している。トナーカー
トリッジセンサからの信号に基づきトナーカートリッジ
60の装着を検出すると、コントローラ部3は読み取り
部4に対し、トナーカートリッジ60のICチップ61
に記憶されている情報、すなわち、固有情報とリサイク
ル情報を読み出すよう指示する。さらに、送受信部5か
ら該情報を送信するよう送受信部5に送信命令を出す。
該動作の詳細については、後述する。
【0169】サービス提供者10側では、端末12の演
算処理部122は、通信部121で受信した情報を基
に、図11(a)に示すように、契約者1の画像形成装
置2で現在使用中のカートリッジ情報欄を更新する。ま
た、同図(b)に示すように、予備カートリッジ情報と
して入力されているトナーカートリッジ60であって、
上記操作により、現在使用中として設定されたトナーカ
ートリッジ60に対しては、使用状況欄が、“未(予
備)”から“現在使用中”に更新される。また、受信し
た情報を基にリサイクル回数も併せて入力される。
【0170】なお、通信部121で受信した情報に、新
たに使用されたトナーカートリッジ60の固有情報が含
まれているかどうかは、使用中カートリッジ・テーブル
に同じ固有情報が既に記録されているかどうかを演算処
理部122がチェックすることによって検出することが
できる。また、予備カートリッジ・テーブルで使用状況
欄が、“未(予備)”と記録されているトナーカートリ
ッジ60の固有情報と通信部121で受信した情報に含
まれている固有情報とを演算処理部122が比較するこ
とによっても、たとえば両者が一致した場合に、通信部
121で受信した情報に新たに使用されたトナーカート
リッジ60の固有情報が含まれていることを検出するこ
とができる。
【0171】以上で、初期の設定・登録は終了する。
【0172】なお、以上の説明では、該画像形成装置2
の機種番号、製品個別のID番号、リサイクル回数等の
情報が、サービス提供者10側の端末12に自動的に送
られるとしたが、サービス提供者10側が入力部123
により端末12に登録するようにしてもよい。
【0173】図33のフローチャートは、予備カートリ
ッジ・テーブルの新規登録処理を手入力で行う場合に関
する演算処理部122の制御動作の流れを示している。
以下、フローチャートに基づき演算処理部122の制御
動作を説明する。
【0174】ステップ〔20〕(S20) 初めに、予備カートリッジ・テーブルの新規登録を行う
プログラムの実行指示命令により、図9に示す予備カー
トリッジ・テーブルの新規登録画面を出力部125に表
示する。予備カートリッジ・テーブルの新規登録を行う
プログラムとは、以下に示すS21〜S27の処理を行
うプログラムである。また、該プログラムは端末12の
記憶部124に予めインストールされており、またその
実行は、出力部125に表示される新規登録を行うプロ
グラムの実行ボタンのクリックの検出により行われる。
【0175】ステップ〔21〕(S21) 次に、”契約者ID””本体機種”情報、および予備カ
ートリッジ情報欄の”全情報(全桁)”情報欄が入力可
能状態となり、入力部123からの情報の入力待ちとな
っていることを表示する。たとえば、プロンプトを用い
て入力箇所の表示および催促を行う。図9は、”契約者
ID”(図示せず)および”本体機種”情報が入力され
た後の状態を示している。
【0176】ステップ〔22〕(S22) 次に、図示しない確認ボタンのクリックにより、登録画
面の入力内容に対して確認命令が発生したか否かを検出
する。確認命令が発生した場合にはS23に処理が移行
し、発生しなければ、そのまま待機状態となる。
【0177】ステップ〔23〕(S23) 続いて、S23では、上記情報および情報欄(入力が必
須の情報)の入力が全て行われているか否かを検出す
る。入力が完了していれば、S24に処理が移行し、入
力されていない項目があれば、S25に処理が移行す
る。
【0178】ステップ〔24〕(S24) S24では、”全情報(全桁)”欄に入力された固有情
報を基に、図32に示す流通物情報テーブルの”備考”
欄を参照して、商品名、型番を読み出し、予備カートリ
ッジ・テーブルの”カラー情報”欄、”機種情報”欄等
に転記する。また、”納入日付”欄に対する日付の入力
は、”全情報(全桁)”欄に固有情報が入力されたこと
によって、その入力した日付、すなわちトナーカートリ
ッジ60を契約者1に納入した日付が自動的に書き込ま
れるようにしてもよい。この日付の自動入力には、端末
12が有するタイマ機能が利用される。
【0179】当ステップは、端末12の操作者に対する
操作性の向上を意図したものである。すなわち、数値化
されたトナーカートリッジ60の固有情報(ここでは”
全情報”)だけでは、操作者がその商品名、型番等を具
体的に特定できないため、付加的に設けられたステップ
であり、コンピュータ処理においては必ずしも必要では
ない。
【0180】ステップ〔25〕(S25) S23で上記情報および情報欄の入力が全て行われてい
ない場合、S25で入力催促のメッセージを表示し、S
21に戻る。より詳細に説明すれば、 ”全情報(全桁)が入力されていません。” 等のエラーメッセージおよび該メッセージに対する確認
ボタンの表示を行い、該確認ボタンのクリックを検出し
た場合に、S21の状態に戻るようにする。なお、この
場合のS21の状態とは、単に入力可能状態であること
を意味し、既に入力されている情報をクリアするもので
はない。
【0181】ステップ〔26〕(S26) S24に続いて、予備カートリッジ・テーブルの新規登
録が完了し、登録ボタンのクリックによって登録命令が
発生したか否かを検出する。
【0182】ステップ〔27〕(S27) 上記情報を予備カートリッジ・テーブルに保存し、新規
登録処理が完了する。これにより、管理画面は、図9か
ら図10に示したように変化する。
【0183】以上の操作により、サービス提供者10側
の端末12に、契約者1側に納入した未使用状態のトナ
ーカートリッジ60の数、種類及び個別番号情報が蓄積
される。
【0184】(交換過程)次に、トナーカートリッジ6
0の交換が行われた場合の動作について説明する。
【0185】サービス提供者10と契約している契約者
1の中の機器管理者あるいは機器利用者は、画像形成装
置2から発せられている“トナーカートリッジ交換”メ
ッセージを基に、予備として備えられている新規のトナ
ーカートリッジ60と交換する。本実施の形態では、黒
トナーのみが消費された場合について説明する。
【0186】画像形成装置2から、図11(b)に示す
使用済みのトナーカートリッジ60(予備カートリッジ
No.1)を取り出し、その代わりに未使用状態のトナ
ーカートリッジ60(予備カートリッジNo.5)を装
着する。
【0187】以下に、図7を用いて、画像形成装置2の
内部動作について説明する。
【0188】画像形成装置2には、一般に、トナーカー
トリッジ60の装着の有無を検出するためのセンサが設
けられている。したがって、該センサの反応結果を用い
て、トナーカートリッジ60の脱着及び装着を検出する
ことができる。
【0189】同図(a)及び(b)は、トナーカートリ
ッジ60の装着/脱着動作及びその時のセンサ出力の一
例を示している。トナーカートリッジ60が装着されて
いる時のセンサ出力信号はロー・レベルであり、脱着さ
れている時のセンサ出力信号はハイ・レベルである。
【0190】次に、センサ回路91は、上記センサ出力
信号を基に、同図(c)に示すようなトリガ・パルスを
発生する。すなわち、センサ出力信号の立ち下がりをタ
イミングとして、一定パルス幅のパルス信号を発生す
る。回路的には、モノマルチ・バイブレータを用いて、
センサ出力信号をモノマルチ・バイブレータの入力信号
とし、センサ出力信号の立ち下がりタイミングで立ち上
がるパルスを生成することができる。なお、センサ出力
信号に含まれるノイズ、チャッタリングにより、モノマ
ルチ・バイブレータの誤動作が生じないように、センサ
出力信号をシュミットトリガ回路、フィルタ回路等を通
してモノマルチ・バイブレータに入力するようにしても
よい。
【0191】以上のようにして、トナーカートリッジ6
0の装着タイミングを検出し、該タイミングを読み取り
部4が動作を行うためのトリガとする。
【0192】次に、該トリガが発生すると、読み取り部
4は、トナーカートリッジ60のICチップ61にアク
セスを行う。同図(d)には、読み取り部4がICチッ
プ61にアクセスを行っている期間について示してい
る。具体的には、ストローブ信号であり、該期間中にア
ドレス指定、データ読み出しを行う。読み出したデータ
は、RAM等の揮発性メモリに記憶する。
【0193】上記ストローブ信号の立ち下がりをタイミ
ングとして、同図(e)に示すように、一定パルス幅の
パルス信号を発生する。
【0194】上記トリガパルスは、読み取り部4が読み
取った情報を送受信部5により送信するためのタイミン
グ信号として用いられる。すなわち、上記トリガパルス
により、送受信部5において通信形態に応じて情報の加
工等が行われ、同図(f)に示すように送信される。
【0195】以上の動作により、画像形成装置2から
は、未使用状態のトナーカートリッジ60に関する情報
がサービス提供者10の端末12に送信される。
【0196】以上では、画像形成装置2にトナーカート
リッジ60の装着の有無を検出するためのセンサが設け
られているとしたが、ない場合には、扉センサを利用し
てもよい。扉は、トナーカートリッジ60の交換のため
に、あるいは、紙詰まりの際に紙を取り除くために設け
られており、該扉には安全のために、開閉状態のチェッ
クのための扉センサが設けられているのが一般的であ
る。したがって、トナーカートリッジ60を交換する時
は、必ず扉を開閉する動作が発生するため、間接的では
あるが、扉センサの開閉動作をトナーカートリッジ60
へのアクセスタイミングとすることもできる。
【0197】さらに、一切のセンサがない機器の場合に
は、コントローラ部3を一定間隔毎に読み取りのための
イベントが発生するようにプログラミングしておくこと
で対応可能である。
【0198】サービス提供者10の端末12において
は、図12(b)に示すように、予備カートリッジN
o.1及びNo.5の使用状況欄がそれぞれ“使用済
み”及び“現在使用中”に更新される。また、同図
(a)に示すように、使用中カートリッジ・テーブルで
は、黒トナー・カートリッジの情報(交換日付、全情
報、固有情報、リサイクル回数、予備カートリッジ対
応)のみが更新される。
【0199】すなわち、演算処理部122は、予備カー
トリッジ・テーブルで使用状況欄が、“未(予備)”と
記録されているトナーカートリッジ60の固有情報と通
信部121で受信した情報に含まれている固有情報とを
比較することによって、同色のトナーカートリッジ60
(予備カートリッジNo.5)の固有情報を検出した場
合に、黒トナー用の予備カートリッジNo.1が黒トナ
ー用の予備カートリッジNo.5に交換されたと認定す
る。つまり、演算処理部122は、通信部121で受信
した流通物6の固有情報の変化を検出することによっ
て、契約者1における流通物6の交換を認定する交換認
定部として機能する。
【0200】また、演算処理部122は、この認定に基
づいて、予備カートリッジNo.5の使用状況欄を“未
(予備)”から“現在使用中”に更新する。このとき、
演算処理部122は、新たに使用されたトナーカートリ
ッジ60(予備カートリッジNo.5)が黒トナー用で
あることを既に検知しているので、同じ黒トナー用のト
ナーカートリッジ60(予備カートリッジNo.1)を
使用済みになったと認定し、予備カートリッジNo.1
の使用状況欄を“現在使用中”から“使用済み”に更新
する。このような演算処理部122の判定動作によっ
て、予備カートリッジ・テーブルの更新が実行される。
【0201】この段階に於いて、予備の黒トナー・カー
トリッジはないので、サービス提供者10は、少なくと
も黒トナー・カートリッジを契約者1に発送する。図1
3(a)(b)はこの状態を表示しており、前記の初期
の設定・登録の処理と同様にして、No.9の新たな予
備カートリッジ情報が追加されている。図13(a)に
示す使用中カートリッジ・テーブルについては、図12
(a)と同じである。
【0202】以上のようにして、サービス提供者10
は、予備のトナーカートリッジ情報を常に監視し、予備
のトナーカートリッジ60がなくなると同時に、あるい
はなくなる前に、新たな予備のトナーカートリッジ60
を契約者1に発送することにより、契約者1側での消費
物品の欠如を阻止するようになっている。
【0203】すなわち、以上の処理を端末12が電子的
に行うには、納入されている流通物6の数をNf、使用
された流通物6の数をNu、とした場合、演算処理部1
22によりNf−Nuの演算を行った結果、Nf−Nu
=0であれば、演算処理部122は発送の指示に関する
処理を行う。Nfの値は、契約者1別に記憶部124に
保存されており、上記演算を行う場合には該記憶部12
4から値を読み出す。また、新たな納入が行われた場合
に、該値を更新するようになっている。Nfの値は、図
11(b)等において、通し番号(図中No.)の最大
値を用いることができる。
【0204】また、Nuの値は、以下のようにして算出
する。
【0205】前回までの累計使用数を記憶部124に保
存しておき、今回、端末12に入力された最新情報とし
ての使用数を上記累計使用数に対し加算する。これによ
り、最新の使用数を算出することができる。たとえば、
図11(b)等において、使用状況欄において、“使用
済み”及び“使用中”と表示された全件数を加算するこ
とで可能である。この場合も、記憶部124に保存され
ている累計使用数値を更新する。
【0206】発送する旨の指示内容としては、端末12
の出力部125に表示するものであってもよいし、ある
いは、通信部121に接続されたローカルネットワーク
22を利用して、サービス提供者10の社内の発送部門
に電子メール等の手段により通知するものであってもよ
い。さらには、通信部121に接続されたネットワーク
20を利用して、契約者1に対し、発送の予告連絡を行
うようにしてもよい。
【0207】なお、予備のトナーカートリッジ60を契
約者1に対し発送するタイミング及びその判断は、予
め、基準となる数N(≠0)を設定しておき、契約者1
側に予備として保管されている数N’との比較により、 N>N’ となった場合に行うようにしてもよい。N=0の場合に
比べ、危険度は減少するが、発送回数(発送頻度)は増
えることになる。危険度と発送回数とはトレードオフの
関係にあるので、経験により適切なNに設定すればよ
い。
【0208】以上説明した予備カートリッジ・テーブル
の自動更新処理に関する演算処理部122の制御動作の
流れを、図34のフローチャートに基づいてさらに説明
する。
【0209】ステップ〔30〕(S30) まず、通信部121を介して、契約者1の画像形成装置
2から流通物6の情報(契約者ID、トナーカートリッ
ジ60の固有情報等)を受信したか否かの判断を行う。
該情報を受信した場合、S31に進み、受信しない場合
には受信待ちの状態となる。
【0210】ステップ〔31〕(S31) S30で受信した流通物6の情報から契約者IDを検出
し、検出した契約者IDを基にして、記憶部124に保
存されている複数の予備カートリッジ・テーブルの中か
ら、該当する契約者IDの付された予備カートリッジ・
テーブル(図10(b))を読み出す。なお、出力部1
25には、読み出した予備カートリッジ・テーブルを必
要に応じて表示する。
【0211】ステップ〔32〕(S32) 次に、S30で受信した固有情報(全情報)を含むトナ
ーカートリッジ60について、予備カートリッジ・テー
ブルの”使用状況”欄を検索する。
【0212】ステップ〔33〕(S33) 続いて、該当する”使用状況”欄が”未(予備)”と記
録されているか否かを判定する。判定の結果、”使用状
況”欄が”未(予備)”と記録されている場合には、S
34へ処理が進み、そうでない場合にはS43へ処理が
進む。
【0213】ステップ〔34〕(S34) 上記S33において、”使用状況”欄が”未(予備)”
と判定された場合は、S30で受信したトナーカートリ
ッジ60の固有情報(全情報)から、カラー情報を読み
出すことにより、トナーカートリッジ60の色の種類を
特定する。特定の仕方について説明すると、上述した固
有情報の作成ルールに従えば、受信した固有情報(全情
報)の最上位4桁がカラー種別および適応機種に関する
情報なので、最上位4桁の読み出しを行い、表1ないし
表3等で与えられる流通物情報テーブルを参照すること
で、上記色の種類および適応機種を特定することができ
る。
【0214】たとえば、図12(b)に示した場合で
は、2000年06月12日時点で受信した流通物6の
情報は、No.5のトナーカートリッジ60についてで
あり、最上位4桁の情報”0000”から、AR−20
00という機種の画像形成装置2に適応した黒色のトナ
ーカートリッジ60に関する情報であると判別できる。
【0215】なお、契約者1のサービス対象としての画
像形成装置2が1つしかない場合には、機種情報の個別
の記録または読み出しを省略することができ、最上位2
桁のカラー情報のみを判定すればよい。
【0216】ステップ〔35〕(S35) 次に、予備カートリッジ・テーブルに対し、S34で特
定したカラー情報を含むトナーカートリッジ60の”使
用状況”欄を検索する。
【0217】ステップ〔36〕(S36) 上記S35における”使用状況”欄の検索の結果、”現
在使用中”と記録されている”使用状況”欄が有るか否
かを判定する。判定の結果、”現在使用中”と記録され
た”使用状況”欄が有る場合には、S37へ処理が進
み、そうでない場合にはS38へ処理が進む。
【0218】より具体的に説明すると、本ステップで”
現在使用中”と記録されている”使用状況”欄が無かっ
た場合には、予備カートリッジ・テーブルに固有情報を
登録して以降、その固有情報の検出が、契約者1の画像
形成装置2にとって初めてのケースに該当する。すなわ
ち、契約者1に納入済みで未使用のトナーカートリッジ
60の1つが、画像形成装置2に初めて装着され、その
固有情報が読み取り部4で読み取られ、端末12へ送信
されたことになる。
【0219】また、本ステップで”現在使用中”と記録
されている”使用状況”欄が有った場合は、”現在使用
中”と記録されているトナーカートリッジ60が、S3
0で固有情報を受信したトナーカートリッジ60に交換
されたケースに該当する。すなわち、画像形成装置2に
装着されていたトナーカートリッジ60が取り外され
て、契約者1に納入済みで未使用のトナーカートリッジ
60の1つに交換された結果、その固有情報が読み取り
部4で読み取られ、端末12へ送信されたことになる。
【0220】ステップ〔37〕(S37) そこで、S36において、”現在使用中”と記録され
た”使用状況”欄が有った場合には、本ステップへ処理
が進み、”現在使用中”と記録された”使用状況”欄
を”使用済み”に更新し、S38に処理を進める。
【0221】ステップ〔38〕(S38) 本ステップでは、S30で受信したトナーカートリッジ
60の固有情報(全情報)を含むトナーカートリッジ6
0について、”使用状況”欄を”未(予備)”から”現
在使用中”に更新する。
【0222】これにより、画像形成装置2にトナーカー
トリッジ60が初めて装着された場合も、装着されてい
たトナーカートリッジ60が別の新しいトナーカートリ
ッジ60に交換された場合も、いずれも予備カートリッ
ジ・テーブルの”使用状況”欄は、”現在使用中”と記
録され、その記録に基づいて画像形成装置2に装着され
ているトナーカートリッジ60を識別することができ
る。
【0223】ステップ〔39〕(S39) S38に引き続き、本ステップで、S30で固有情報を
受信したトナーカートリッジ60の”使用状況”欄が”
未(予備)”となっていた場合に、その”使用日付”欄
に、固有情報を検出した当日の日付を入力する。この日
付の自動入力には、前述のように、端末12が有するタ
イマ機能が利用され、固有情報を受信した時点のタイマ
値を読み出し、コピーする方法を採用することができ
る。
【0224】ステップ〔40〕(S40) 次に、上記S34において特定したカラー情報を含むト
ナーカートリッジ60について、”使用状況”欄が”未
(予備)”となっている数を調べる。
【0225】ステップ〔41〕(S41) 続いて、S40で求めた数を規定値と比較し、”使用状
況”欄が”未(予備)”となっているトナーカートリッ
ジ60の数が、該規定値以下になったか否かを判定す
る。判定結果が規定値以下の場合には、S42へ処理が
進む。
【0226】また、判定結果が該規定値を上回っている
場合には、予備カートリッジ・テーブル更新処理を終了
する。もしくは、S30に処理を戻し、予備カートリッ
ジ・テーブル更新処理を繰り返すようにしてもよい。
【0227】ステップ〔42〕(S42) 上記S41で、”使用状況”欄が”未(予備)”となっ
ているトナーカートリッジ60の数が、規定値以下の場
合には、契約者1の手元に置かれている当該カラー用の
トナーカートリッジ60の在庫が少なくなっている状態
を意味しているので、当該契約者1にトナーカートリッ
ジ60を補給するための発送処理を行う。なお、在庫管
理の詳細については前述したとおりである。
【0228】ステップ〔43〕(S43) 一方、S33で、受信した固有情報を含むトナーカート
リッジ60の”使用状況”欄が”未(予備)”となって
いなかった場合には、本ステップへ処理が進み、当該”
使用状況”欄が”現在使用中”となっているか否かを、
更に判定する。
【0229】ステップ〔44〕(S44) S43で、当該”使用状況”欄が”現在使用中”となっ
ている場合、画像形成装置2でトナーカートリッジ60
の交換が行われたのではなく、同一のトナーカートリッ
ジ60が、後でも説明するように、何らかの理由で抜き
差しされたと判断する。したがって、この場合には、予
備カートリッジ・テーブルの更新処理を行わないように
する。
【0230】ステップ〔45〕(S45) これに対し、S43で、当該”使用状況”欄が”現在使
用中”ともなっていなかった場合には、該当するトナー
カートリッジ60の記録自体が無い、”使用状況”欄
が”使用済み”となっている、等の不正常な状態に該当
する。すなわち、画像形成装置2に装着されたトナーカ
ートリッジは、海賊版であるとの疑いが持たれるので、
原因究明処理を行う。具体的には、出力部125の表示
画面に警告メッセージを表示したり、通信部121に接
続されたローカルネットワーク22を利用して、サービ
ス提供者10の社内の管理部門に電子メール等の手段に
より通知する等の処理を行う。
【0231】以上の予備カートリッジ・テーブル更新処
理の結果の一例が、図12(b)である。図11(b)
と比較すれば、No.1とNo.5のレコードが更新さ
れていることが分かる。
【0232】次に、使用中カートリッジ・テーブルの更
新について説明する。使用中カートリッジ・テーブル
は、基本的には、上述した予備カートリッジ・テーブル
の一部を抽出しただけのものであり、データ内容的には
一切の加工を行わず、表示上の整理を行ったものであ
る。
【0233】このように、データ主体を予備カートリッ
ジ・テーブルのみとし、使用中カートリッジ・テーブル
独自の情報修正を禁止するようにすれば、両テーブル間
でデータの同一性を常に保つことができる。
【0234】より詳細に説明すると、予備カートリッジ
・テーブルにおいて、”使用日付”欄が入力されている
レコードを使用中カートリッジ・テーブルの更新対象と
し、カラー情報が一致するレコードが複数ある場合に
は、”使用日付”欄が最新のレコードに基づいて、使用
中カートリッジ・テーブルのレコードを更新するように
なっている。
【0235】したがって、図10(b)の場合には、一
部に情報の入力がなされているものの、”使用日付”欄
が未入力なので、それに対応する図10(a)の使用中
カートリッジ・テーブルには、情報が一切入力されてい
ない。
【0236】また、図12(b)に示した例では、カラ
ー情報として”00”を有するレコードはNo.1とN
o.5の2つが存在するが、両者の”使用日付”欄を比
較した結果、No.5の使用日付が最新なので、使用中
カートリッジ・テーブルにおける黒色のトナーカートリ
ッジ60の情報としては、No.5のレコードが表示さ
れるようになっている。
【0237】(課金過程)次に、課金処理方法について
説明する。図14は、課金対象となる消費物品リスト
(課金リスト[1]〜[3])である。課金対象期間
は、たとえば、1ヶ月単位である。該消費物品リスト
は、たとえば、図11(b)、図12(b)に示す予備
カートリッジ・テーブルを基に、課金計算の締め日(本
実施の形態では、毎月15日)から1ヶ月前までに使用
されたカートリッジ情報を抜き出したものである。この
ときの抽出方法は、上記予備カートリッジ・テーブルの
使用状況欄において、使用済みあるいは現在使用中のも
のを対象とし、かつ、使用日付が課金計算の締め日から
1ヶ月前までに該当するものを抽出することで行われ
る。
【0238】本出願人による特願2000−291264号では、
トナーカートリッジ60の料金Pは一定とした。すなわ
ち、回収したトナーカートリッジ60は一般には廃棄さ
れ、性能が保証される場合に限りリサイクル利用され
た。したがって、トナー以外の構成部材に関し、バージ
ン材料とリサイクル材料とで性能差がない、もしくは無
視し得るので、これに基づく価格差を設ける必要はなか
った。
【0239】しかしながら、近年、環境への配慮、資源
の有効利用、廃棄物の削減等から、リサイクルの要求は
ますます強まっており、リサイクル回数の増加によるバ
ージン材料に対する性能劣化が無視し得ない問題となっ
てきている。
【0240】また、回収時の部品の余寿命と装置本体の
寿命との関係等から、回収部品をリユースできる場合も
ある。
【0241】本発明は、このような状況にも対応すべく
創出されたものであり、トナーカートリッジ等の消費物
品の流通にあたって該物品の使用履歴を記憶する記憶手
段を付随させ、契約者が実際に使用した消費物品のみに
対して課金すると共に、その課金額にリサイクル回数ま
たはリユース回数を反映させることを特徴としている。
【0242】該記憶手段は、例えば、書き換え可能な不
揮発性メモリとしてのEEPROMであり、トナーカー
トリッジ60の個々の部品(たとえば、現像ローラ、カ
バー部材、ブレード等)の使用履歴に関する情報(以
下、使用履歴情報と称する)が記憶されている。使用履
歴情報としては、個々の部品のロット番号、リサイクル
回数、リユース回数、その部品でこれまでに何枚の印刷
を行ったかを示す累計印刷枚数等の情報がある。
【0243】端末12は、上記使用履歴情報及び、必要
に応じてさらに、これら使用履歴情報間に重み付けを行
って、トナーカートリッジ料金Pを算出する。
【0244】たとえば、リサイクル回数に応じてトナー
カートリッジ料金Pを表4のように変化させる。
【0245】
【表4】
【0246】ここで、pi は、値下げ料金であり、p0
=0、p1 <p2 <・・・<piである。ここで、Δpi
=pi −p(i-1) は、一定でなくてもよく、たとえ
ば、Δp1 <<Δp2 <<・・・<<Δpi であってよ
い。すなわち、リサイクル回数が多くなるほど、値下げ
幅が増大するようにpi を設定してもよい。
【0247】あるいは、現像ローラの使用頻度、たとえ
ば、印字枚数換算値に応じて、トナーカートリッジ料金
Pを表5のように変化させる。
【0248】
【表5】
【0249】ここで、p2000<p5000<p7000・・・で
ある。
【0250】あるいは、複数のパラメータによる表6の
ようなマトリクスにより、変化させてもよい。
【0251】
【表6】
【0252】ここで、pij(i ,j =1,2,・・・)
は、リサイクル回数あるいは現像ローラの使用枚数のど
ちらに重み付けを行うか否かによって設定されたトナー
カートリッジ料金である。
【0253】たとえば、現像ローラの使用枚数依存性が
ない、もしくは、考慮しないとした場合には、 p11=p21=p31=・・・ p12=p22=p32=・・・ ・・・ となり、表4の場合に相当する。
【0254】また、リサイクル回数依存性がない、もし
くは、考慮しない場合には、 p11=p12=p13=・・・ p21=p22=p23=・・・ ・・・ となり、表5の場合に相当する。
【0255】また、現像ローラの使用枚数及びリサイク
ル回数の両者を考慮する場合には、一般に、 p11≠p21≠p31≠・・・ p12≠p22≠p32≠・・・ ・・・ 及び、 p11≠p12≠p13≠・・・ p21≠p22≠p23≠・・・ ・・・ となり、表6のようなマトリクスが必要になる。
【0256】さて、現像ローラの使用枚数換算値は、現
像ローラの耐久性といった技術に関するものであり、一
方、リサイクル回数は、材料自体のリサイクル特性、解
体方法、不純物除去方法等の技術に関するものである。
そこで、技術の難易度で比較した場合に、困難な方の項
目に対して、依存度を少なくする。たとえば、現像ロー
ラの耐久性向上よりもリサイクル材料の性能向上技術の
方が困難であり、設備投資、製造コストが過大にかかる
ような状況では、現像ローラの使用枚数に伴う料金の差
Δ: |p11−p21|,|p21−p31|,|p31−p41|,・
・・ よりも、リサイクル回数に伴う料金の差Δ: |p11−p12|,|p12−p13|,|p13−p14|,・
・・ を小さく設定する。これにより、余寿命の短い現像ロー
ラである場合に、より多くの値引きを行うようにし、リ
サイクル回数が大きくても上記値引き額より小さく抑え
ることができるので、製造コストに対する販売額のマー
ジンを確保することができるようになる。
【0257】図14では、ID番号が「000125」
である契約者1について、表4のルールに従い計算した
過去3ヶ月分の課金リストを表示している。表中、”調
整額”と記載した項目が、上記pi に相当する。同様
に、表5または表6のルールに従い計算された場合の”
調整額は”、それぞれ、p2000、p5000、・・・または
pijが相当する。
【0258】課金リスト[1]では、図11(b)の予
備カートリッジテーブルから「使用中」と認定された黒
トナーカートリッジ(No.1)、Yトナーカートリッ
ジ(No.2)、Mトナーカートリッジ(No.3)お
よびCトナーカートリッジ(No.4)が使用日と共に
読み出されている。また各色トナーカートリッジについ
て、個数と基準料金とが併記される。一方、リサイクル
回数は、いずれのトナーカートリッジ60も0であった
ため、”調整額”の欄には0が入力されており、P−p
i で算出される小計額は、基準料金Pのみとなる。な
お、図中では、カートリッジ種別、すなわち、カラーに
よって該基準額が異なるように表示しているが、同一で
あってもよい。
【0259】次に、課金リスト[2]では、該当期間
(2000年4月16日から同年5月15日)における
課金対象がないため、”該当がありません”という表示
のみ記載されている。
【0260】次に、課金リスト[3]では、該当期間
(2000年5月16日から同年6月15日)において
2000年6月12日に使用された黒トナーカートリッ
ジ(No.5)が、図12に示したようにリサイクル回
数1のものであったため、リサイクル回数欄には、数値
1が予備カートリッジテーブルから読み出されて入力さ
れると共に、調整額欄には、p1 が入力され、小計額
は、Pb−p1 となっている。
【0261】以上のように、本発明においては、契約者
1が実際に使用したトナーカートリッジ60のみを課金
対象としており、未使用のトナーカートリッジ60につ
いては課金対象としていない。これにより、契約者1側
に於いては、無用の在庫を抱えることなく、また、消費
物品の欠如を生じることなく、また、煩雑な管理を行う
ことなく、画像形成装置2を使用することが可能にな
る。
【0262】また、新たなトナーカートリッジ60が画
像形成装置2に装着されたことを検出することによっ
て、予備カートリッジの数を確認するようにしている。
これによって、単一の管理方法によって、従来の画像形
成装置2自体の管理と、予備のトナーカートリッジ60
の在庫管理の両方を実現することができる。
【0263】また、最大の特徴は、トナーカートリッジ
60のリサイクル回数に応じて課金額が変動するように
した点である。これにより、リサイクル回数に起因した
トナーカートリッジ60の性能差を課金額に換算するこ
とができるので、価格対性能比を適正に保つことができ
る。
【0264】なお、上記性能差とは、初期性能だけでな
く経時劣化による寿命の短縮も含めたものとする。
【0265】[実施の形態2]本発明の他の実施の形態
を以下に説明する。なお、説明の便宜上、本実施の形態
を説明するにあたって、前記実施の形態で説明した構成
と同一の機能を有する構成には、同一の符号を付し、そ
の重複する説明を省略する。
【0266】まず、図1の説明で簡単に触れた残量検出
部92についてさらに詳しく説明する。残量検出部92
は、画像形成装置2で使用中のトナーカートリッジ60
に残存するトナー量を検出するためのものである。たと
えば、質量センサによる質量変化や、変位センサによる
トナー層厚変化等のように、トナー残量を直接的に測定
する方法であってもよいし、あるいは、チェック用に感
光体上あるいは現像ローラ上に形成したトナー濃度を測
定する方法及び印字枚数情報等を用いてトナー消費量を
推定により算出する方法等の間接的に測定する方法であ
ってもよい。
【0267】なお、残量検出部92は、ほぼトナーを消
費した状態でのトナー残量の検出が多いため、検知範囲
としては、ほぼトナーを消費した状態から完全に空の状
態までを検知できればよい。また、トナー残量のアナロ
グ的な検出はセンサコストの面からも必ずしも必要では
なく、段階的(デジタル的)であってよい。たとえば、
2つのレベルセンサX及びYを設けておき、各センサX
及びYの検知結果から、例えば、
【0268】
【表7】
【0269】のように判断する。(H:Highレベ
ル、L:Lowレベル) コントローラ部3は、トナーカートリッジ60の交換が
あったときなどに、ICチップ61(図2参照)にアク
セスしてトナーカートリッジ情報を読み出すよう、読み
取り部4に指示を出すと共に、残量検出部92からトナ
ー残量情報Liを入手する。読み取られたカートリッジ
情報及びトナー残量情報Liは、必要に応じて、コント
ローラ部3の指示によって送受信部5から端末12に向
けて送信される。 (登録過程)サービス提供者10側の端末12には、各
契約者1に対し、図9(a)(b)に示したサービス管
理ファイルとしての使用中カートリッジ・テーブル(同
図(a))及び予備カートリッジ・テーブル(同図
(b))に、それぞれ残量情報の記録欄が追加されたサ
ービス管理ファイルが、図15(a)(b)に示すよう
に作成され、記憶部124に保存されている。図15
(a)(b)は、該ファイルを端末12の出力部125
に表示した場合の一例を示している。
【0270】サービス提供者10側の端末12は、契約
者1に納品したトナーカートリッジ60の情報記録体7
から電子的に読み取られ、送信されたトナーカートリッ
ジ60に関する情報を受信し、その情報を基にサービス
管理ファイルの情報の更新を行う。すなわち、図16
(b)は、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各トナー
カートリッジ60を2個づつ納入した場合を示している
が、納入直後の時点では、図16(a)に示す現在使用
中のカートリッジ情報、残量情報、リサイクル回数情報
に変化はなく、図15(a)と同内容である。
【0271】また、コントローラ部3は、残量検出部9
2から、装着されたトナーカートリッジ60のトナー残
量情報Liを入手する。この場合、新規なトナーカート
リッジ60なので、表7に示した4段階検出の場合に
は、残量検出部92からの出力内容は、L1(かなり多
い)である。なお、表7の結果を通知するために、残量
検出部92とコントローラ部3とを接続する信号線は、
パラレル伝送の場合2本あればよく(接地線を含めれば
3本)、以下の表8のように関係づけることができる。
したがって、新規カートリッジ装着時の信号線には、論
理レベルで表せば、上位、下位ビット共に”0”が出力
される。
【0272】
【表8】
【0273】ここで、表7との対応関係を示すと、”
0”=Lowレベル、”1”=Highレベルである。
【0274】新規のトナーカートリッジ60が装着され
た状態のカートリッジ情報画面を図17に示す。画像形
成装置2に装着された全てのトナーカートリッジ60に
対する残量情報が、”L1”と表示されている。
【0275】サービス提供者10側の端末12は、上記
情報を受けて、送信された情報を基に、図17(a)に
示すように、契約者1の画像形成装置2で現在使用中の
カートリッジ情報欄を更新する。また、同図(b)に示
すように、予備カートリッジ情報として入力されている
トナーカートリッジ60であって、上記操作により、現
在使用中として設定されたトナーカートリッジ60に対
しては、使用状況欄が、”未(予備)”から”現在使用
中”に更新される。また、リサイクル回数も、契約者1
側から送信された情報を基に、あるいはサービス提供者
10側で入力される。
【0276】(消費過程)次に、トナーカートリッジ6
0の交換が行われるまでの動作について説明する。コン
トローラ部3は、残量検出部92から得られる2つの信
号を監視し、該信号内容を送受信部5から端末12に向
けて送信する。
【0277】具体的に説明すると、コントローラ部3
は、残量検出部92から得られる2つの信号を定期的
(例えば1時間毎)に監視する。そして、トナーの消費
が進み、表7に規定するレベルL2(多い)の状態にな
ると、残量検出部92はコントローラ部3に対し、上位
ビット=”0”、下位ビット=”1”の情報を出力する
ようになる。さらに消費が進み、レベルL3の状態にな
ると、残量検出部92はコントローラ部3に対し、上位
ビット=”1”、下位ビット=”0”の情報を出力する
ようになる。コントローラ部3は、入手したトナー残量
情報Li(この場合レベルL2またはL3)を、端末1
2に対して送信するよう送受信部5に指示を出す。
【0278】図18(a)(b)に、端末12が画像形
成装置2からのトナー残量情報Liを入手し、情報を更
新した場合の一例を示している。黒トナーカートリッジ
の消費が最も激しく、トナー残量レベルがL3になって
おり、他のトナーカートリッジ60のトナー残量レベル
はL2であることが分かる。
【0279】(交換過程)次に、トナーカートリッジ6
0の交換が行われた場合の動作について説明する。
【0280】サービス提供者10と契約している契約者
1の中の機器管理者あるいは機器利用者は、画像形成装
置2から発せられている”トナーカートリッジ交換”メ
ッセージを基に、予備として備えられている新規のトナ
ーカートリッジ60と交換する。本実施の形態では、黒
トナーのみが消費された場合について説明する。
【0281】交換直前のカートリッジ情報画面の一例を
図19(a)(b)に示す。黒トナーカートリッジのト
ナー残量レベルがL4、マゼンタトナーカートリッジの
トナー残量レベルがL3、イエロー及びシアントナーカ
ートリッジのトナー残量レベルがL2である。
【0282】画像形成装置2から使用済みのトナーカー
トリッジ60(予備カートリッジNo.1)を取り出
し、その代わりに未使用状態のトナーカートリッジ60
(予備カートリッジNo.5)を装着する。画像形成装
置2から、未使用状態のトナーカートリッジ60に関す
る情報がサービス提供者10の端末12に送信される際
の画像形成装置2の動作については、図7に基づいて説
明したとおりである。
【0283】サービス提供者10の端末12において
は、図20(b)に示すように、予備カートリッジN
o.1及びNo.5の使用状況欄がそれぞれ”使用済
み”及び”現在使用中”に更新されると共に、トナー残
量情報Liがそれぞれ”L4”及び”L1”と更新され
る。予備カートリッジNo.1に対する値L4は確定さ
れ、また、予備カートリッジNo.5に対する値L1
は、今後のトナー消費に従って変化していく。
【0284】そして、端末12は、契約者1側で使用中
のトナーカートリッジ60(たとえば、No.1)が、
新たなトナーカートリッジ60(たとえば、No.5)
と交換されたことを検知した場合、上記予備カートリッ
ジNo.1に対するトナー情報に関しては、予備カート
リッジNo.1の交換が行われた直前の情報を保持し、
その後、該情報の更新は行わないようにする。これによ
り、契約者1側で使用した予備カートリッジNo.1の
使用トナー量を確定することができる。
【0285】さらに、予備カートリッジNo.5のリサ
イクル回数をICチップ61から読み出し、端末12に
送信する。図20(b)では、該予備カートリッジN
o.5はリサイクル品であり、リサイクル回数が1回で
あることが分かる。
【0286】また、同図(a)に示すように、使用中カ
ートリッジ・テーブルでは、黒トナーカートリッジの情
報(交換日付、全情報、固有情報、残量情報、リサイク
ル回数、予備カートリッジ対応)のみが更新される。
【0287】この段階に於いて、予備の黒トナーカート
リッジはないので、サービス提供者10は、少なくとも
黒トナーカートリッジを契約者1に発送する。図21
(b)はこの状態を表示しており、No.9の新たな予
備カートリッジ情報が追加されている。
【0288】以上のようにして、サービス提供者10
は、予備のトナーカートリッジ情報を常に監視し、予備
のトナーカートリッジ60がなくなると同時に、あるい
はなくなる前に、新たな予備のトナーカートリッジ60
を契約者1に発送することにより、契約者1側での消費
物品の欠如を阻止するようになっている。予備のトナー
カートリッジ60の在庫数の計算方法については、実施
の形態1で説明したとおりである。
【0289】(課金過程)次に、課金処理方法について
説明する。トナーカートリッジ60の料金Pは、トナー
料金P1とトナーカートリッジ筐体、現像ローラ、現像
ブレード等のトナー以外の構成部材のいわゆる固定料金
P2とから成り立っている。すなわち、 P=P1+P2 ・・・(1) である。
【0290】次に、トナー料金P1は、画像形成装置2
から送信されるトナー残量情報Liに対応した課金係数
mi により決定され、基準料金p及び課金係数mi を用
いて、 P1=p*mi ・・・(2) で算出される。ここで、P1(=p*mi )は、トナー
の消費量に応じて契約者1に課金される料金であり、基
準料金pと課金係数mi の積からなる。mi は、トナー
の消費量に相関して値が増大する課金係数であり、上記
表2の場合には、m1 <m2 <m3 <m4 であり、予
め、mi (i=1,2,3,4)の値を実験等を基に決
定しておく。たとえば、m1 =0.7、m2 =0.8、
m3 =0.9、m4 =1とする。なお、色毎にpあるい
は/及びmi を設定してもよい。
【0291】一方、P2は、表4で説明した料金Pと全
く同様にリサイクル回数に応じた値下げ料金piによっ
て値引きする。したがって、P2をP2−piと置き直
すと、(1)式は、 P=p*mi + (P2−pi) ・・・(3) で表される。
【0292】このように、トナーなどの消費材部分とカ
ートリッジなどの収容体部分に対する課金額を分離し、
トナー部分については従量制とし、また、カートリッジ
部分についてはリサイクル回数あるいはリユース回数に
応じて課金額を設定することにより、リユースあるいは
リサイクル時のそれぞれの費用を考慮した課金額を設定
することができる。
【0293】図22は、課金対象となる消費物品リスト
(課金リスト[4]〜[6])である。課金対象期間
は、たとえば、1ヶ月単位である。該消費物品リスト
は、たとえば、図17(b)、図18(b)に示す予備
カートリッジ・テーブルを基に、課金計算の締め日(本
実施の形態では、毎月15日)から1ヶ月前までに使用
されたカートリッジ情報を抜き出したものである。この
ときの抽出方法は、上記予備カートリッジ・テーブルの
使用状況欄において、使用済みあるいは現在使用中のも
のを対象とし、かつ、使用日付が課金計算の締め日から
1ヶ月前までに該当するものを抽出することで行われ
る。
【0294】図22では、表7及び8のルールに従い計
算した過去3ヶ月分のリストを表示している。表中、”
調整額”と記載した項目が、上記リサイクル回数に応じ
た値下げ料金pi に相当する。
【0295】課金リスト[4]では、該当期間(200
0年3月16日から同年4月15日)におけるいずれの
トナーカートリッジ60もリサイクル回数が0であった
ため、”調整額”の欄には0が入力されており、P2−
pi で算出される小計額は、基準料金P2のみとな
る。なお、図中では、カートリッジ種別、すなわち、カ
ラーによって該基準額が異なるように表示しているが、
同一であってもよい。また、従量部分については、それ
ぞれの基準料金pと課金係数mi の積によって小計額
が算出されている。上記小計額及びの和として合計
額が算出され、該合計額の総和として総合計額が
算出される。
【0296】次に、課金リスト[5]では、該当期間
(2000年4月16日から同年5月15日)における
課金対象がないため、”該当がありません”という表示
のみ記載されている。
【0297】次に、課金リスト[6]では、該当期間
(2000年5月16日から同年6月15日)におい
て、2000年6月12日に使用された黒トナーカート
リッジ(No.5)が、図20に示したようにリサイク
ル回数1のものであったため、リサイクル回数欄には、
1が入力されると共に、調整額欄には、p1 が入力さ
れ、小計額は、Pb−p1 となっている。また、従量
部分については、黒トナーカートリッジ(No.5)の
トナー残量情報LiがL1であったことに基づき、表7
に従って課金係数mi にm1 を代入し、基準料金pと課
金係数m1 との積によって小計額が算出されている。
上記小計額及びの和として合計額が算出され、該
合計額の総和として総合計額が算出される。
【0298】式(3)に従って個々のトナーカートリッ
ジに対して課金額が計算される。また、トナー残量情報
Liに対応した課金係数mi の値は単一とし、色毎に基
準料金pを異ならせるようにしている。これにより、適
正な料金設定を行うことができる。
【0299】該リストは利用明細書として利用できる。
【0300】以上のように、本発明においては、契約者
1が実際に使用したトナーカートリッジ60のみを課金
対象としており、未使用のトナーカートリッジ60につ
いては課金対象としていないことをひとつの特徴として
いる。これにより、契約者1側に於いては、無用の在庫
を抱えることなく、また、消費物品の欠如を生じること
なく、また、煩雑な管理を行うことなく、画像形成装置
2を使用することが可能になる。
【0301】さらに、本発明の課金算出方法は、使用し
たトナーカートリッジ60の数のみに基づくのではな
く、消費したトナー量を課金対象に含めることもひとつ
の特徴としている。これにより、回収したトナーカート
リッジ60の残量トナー量が多い場合であっても、契約
者1側にとっては、消費量に対し適正な料金徴収が行わ
れるので、無駄が発生しない。また、該残量トナーを再
使用するようにすれば、全体としてのトナー使用効率の
向上、省資源化、トナー製造工程における省エネルギー
化に貢献することができる。
【0302】また、新たなトナーカートリッジ60が装
着されたことを検出することによって、予備カートリッ
ジの数を確認するようにしているので、単一の管理方法
によって、従来の画像形成装置2自体の管理と、予備の
トナーカートリッジ60の在庫管理の両方を実現するこ
とができる。
【0303】また、最大の特徴は、トナーカートリッジ
60のリサイクル回数に応じて課金額が変動するように
した点である。これにより、リサイクル回数に起因した
トナーカートリッジ60の性能差を課金額に換算するこ
とができるので、価格対性能比を適正に保つことができ
る。
【0304】なお、上記性能差とは、初期性能だけでな
く経時劣化による寿命の短縮も含めたものとする。
【0305】また、ネットワーク30を介して、流通物
6のリサイクル回数を入手することができるので、サー
ビス提供者10は該情報を基に、実質的に販売後の流通
物6に対し、問題発生予測等の流通物管理を行うことが
できる。たとえば、リサイクル回数が多い流通物6であ
る場合には、通常の非リサイクル品と比較して寿命が短
い等の予測により、トナーの消費を待たずして、意図的
に該流通物6を回収することができる。このような対応
ができるのも、使用したトナー量に応じて課金するシス
テムであるが故である。これにより、リサイクル部材を
使用したことによる流通物6のトラブル発生を未然に予
防することができる。
【0306】(リユース過程)以上は、トナーカートリ
ッジ60を構成する収容体等の樹脂材料のリサイクル回
数に着目した。したがって、材料レベルでは再利用であ
るが、該材料を用いて製造された収容体等の部品レベル
では新規利用である。
【0307】これに対し、部品レベルで再利用、すなわ
ち、リユースする場合について説明する。この場合、I
Cチップ61には、図30(c)に示すように、リサイ
クル回数に加え、リユース回数の形成が必要である。あ
るいは、リサイクル材を用いない場合には、リサイクル
回数は不要であり、リユース回数だけでよい。
【0308】サービス提供者10は、サービスマンの手
によって契約者1で使用済みのトナーカートリッジ60
を回収する。該トナーカートリッジ60は、リサイクル
工場において、個別部品毎に検査が行われ、リユースが
可能か否かの判断が行われる。OKの場合には、洗浄、
比較的簡単な修正等によって再利用される。一方、NG
の場合には、該部品は廃棄あるいはリサイクルとして処
理され、新たな部品に交換される。該新たな部品は、バ
ージン材料から製造されたバージン部材である場合もあ
るし、リサイクルされた材料により製造されたリサイク
ル部材である場合もある。
【0309】たとえば、収容体がリユースされる場合に
は、図30(c)において、ICチップ61のb2領域
にリユース回数が入力される。具体的には、ICチップ
61のb2領域に既に入力されている値を読み出し、該
値に1を加えた値を上書き更新することで行う。また、
リユースされず新たな部品と交換される場合には、0に
リセットする。これらの処理は、サービス提供者10の
端末12で行う。
【0310】[実施の形態3]本発明のさらに他の実施
の形態を以下に説明する。なお、説明の便宜上、本実施
の形態を説明するにあたって、前記実施の形態で説明し
た構成と同一の機能を有する構成には、同一の符号を付
し、その重複する説明を省略する。
【0311】実際のトナーカートリッジ60は、上記収
容体の他、現像ローラ、層厚規制部材等の主要部材を含
んでいる。さらに、上記収容体もカバー部材K1、カバ
ー部材K2、・・・等のように複数の部品から構成され
ており、その内のどれか1つがリサイクル品である場合
もあれば、複数の部品がリサイクル品である場合もあ
る。この場合、いずれも、トナーカートリッジ60全体
としてみればリサイクル品であり、前実施の形態のよう
にリサイクル情報として単一の情報しか与えない場合に
は、それぞれのリサイクル回数が同じであれば、トナー
カートリッジ60は同等品として扱われる。しかしなが
ら、部品毎にリサイクルコスト及び寿命、劣化具合が異
なるため、同一の基準ではサービス提供者10としては
採算が合わなくなる。
【0312】このような問題点を改善する方法として、
下記の表9に示すように、トナーカートリッジ60を構
成する個別部品を項目としたテーブルをサービス提供者
10の端末12、すなわち記憶部124に作成してお
き、該テーブルで与えられるリサイクル回数を用いるこ
とにより、単一のリサイクル情報を用いながら構成部品
間の性能差、リサイクルに係わる製造コスト、部品の分
解及び取り付けに係わるコスト等に起因した問題点を排
除することができる。
【0313】なお、下記テーブル及び該テーブルを用い
たリサイクル回数の算出にあたっては、サービス提供者
10の端末12で行えればよく、ICチップ61に記憶
する内容は、単一のリサイクル情報である。したがっ
て、従来例のように、構成部品個々の情報を記憶する必
要がなくなり、従来例よりメモリ容量の削減を行うこと
ができる。
【0314】
【表9】
【0315】ここで、Ri(i=1, 2,・・・)は、
i行の部品がリサイクル品である場合のトナーカートリ
ッジ60に与えられるリサイクル回数であり、たとえ
ば、R1,R2,R3,・・・は現像ローラのみ、層厚
規制部材のみ、カバー部材K1のみがそれぞれリサイク
ル品である場合のトナーカートリッジ60に与えられる
リサイクル回数を示している。
【0316】また、現像ローラと層厚規制部材との2つ
がリサイクル品である場合には、現像ローラがリサイク
ル品である場合のトナーカートリッジ60に与えられる
リサイクル回数R1と層厚規制部材がリサイクル品であ
る場合のトナーカートリッジ60に与えられるリサイク
ル回数R2との和で与えられる。
【0317】一般に、R1≠R2≠R3≠Riであり、
構成部品間の性能差、製造コスト差を基に重み付けして
算出される。たとえば、カバー部材K1のリサイクル回
数R3を基準とした場合の、現像ローラ及び層厚規制部
材のリサイクル回数R1及びR2は、それぞれ、R1=
3R3及びR2=2R3と重み付けする。すなわち、現
像ローラにリサイクル回数1回のリサイクル品を用いた
場合、現像ローラ自体のリサイクル回数は1であるが、
その重要度から見て他のリサイクル部材との均衡から、
カバー部材K1を基準として3回とみなすようにすると
いうことである。同様に、層厚規制部材のリサイクル回
数1回は、カバー部材K1を基準として2回とみなすよ
うにする。
【0318】以上では、同じリサイクル部品を用いるに
しても、カバー部材K1・K2のようにトナーカートリ
ッジ60の全体性能に比較的影響が少ないと考えられる
部材をリサイクルする方が、現像ローラ等の主要部材を
リサイクルするよりも、性能面あるいは性能維持時間等
の性能信頼面で有利との判断から、カバー部材K1のリ
サイクル回数R3に対し、現像ローラ及び層厚規制部材
のリサイクル回数R1及びR2を、R3<R1,R2と
したが、これに限ることはない。たとえば、カバー部材
K1・K2の劣化で、人体、環境に悪影響を与えかねな
いトナーの飛散を最重要視する場合には、R1,R2<
R3とすることも考えられる。
【0319】[実施の形態4]本発明のさらに他の実施
の形態を以下に説明する。なお、説明の便宜上、本実施
の形態を説明するにあたって、前記実施の形態で説明し
た構成と同一の機能を有する構成には、同一の符号を付
し、その重複する説明を省略する。
【0320】(ネットワーク構成及び装置構成)契約者
1側の画像形成装置2の構成を図23に示す。本実施の
形態の画像形成装置2は、図1に基づいて説明した画像
形成装置2から残量検出部92を除いた構成を有してい
る。各部の動作は基本的に実施の形態1と同様である。
【0321】次に、サービス提供者10の端末12(サ
ービス管理装置)の構成について説明する。
【0322】端末12は、図1に基づいて説明した端末
12のI/Oインターフェース部(図示せず)に残量検
出装置13が接続され、前記演算処理部122と残量検
出装置13とが、I/Oインターフェース部を介してデ
ータの授受を行う点で、図1の端末12と異なってい
る。該残量検出装置13は、計測部とI/Oインターフ
ェース部とを有しており、たとえば、計測部としては電
子天秤の機能を有したものである。これにより、演算処
理部122は、契約者1から回収した後のトナーカート
リッジ60の重量あるいは残量トナーの重量を測定した
データ(残量情報)を取得することができる。
【0323】端末12の演算処理部122は、残量検出
装置13から得られた回収後のトナーカートリッジの重
量情報あるいは残量トナーの重量を基に、トナーの使用
量を考慮した課金額を算出する。
【0324】(課金過程)前述の実施の形態では、使用
済みとなったトナーカートリッジ60は、端末12で課
金処理が行われた後、たとえば次の未使用トナーカート
リッジ60をサービス提供者10が納品するときのつい
でに、契約者1から回収されればよかった。
【0325】これに対し、本実施の形態では、残量トナ
ーの計測をサービス提供者10が行うので、使用済みと
なった、あるいは使用可能なトナーが残っているけれど
不要となったトナーカートリッジ60を、課金処理の前
に契約者1から回収する点に特徴がある。
【0326】そこで、サービス提供者10は、交換され
たトナーカートリッジ60を回収するために、たとえ
ば、カートリッジ情報画面を監視しておき、予備カート
リッジ・テーブルが図19(b)の状態から図20
(b)の状態になったことを検出することにより、使用
済みのトナーカートリッジ(No.1)の発生を検知
し、該トナーカートリッジ60を回収するためのサービ
スマンを派遣する。
【0327】なお、使用済みのトナーカートリッジ60
の発生検出を、上記のようにカートリッジ情報画面の人
間による監視によってもよいし、予備カートリッジ・テ
ーブルの「使用状況欄」に「使用済み」を示すデータが
入力されたかどうかを演算処理部122が監視するよう
に、ソフトウエア上で処理してもよい。また、該回収時
期は、新たな流通物6の納入時期と同時に行えば、作業
効率を向上させることができる。
【0328】サービス提供者10は、回収したトナーカ
ートリッジ60の使用状況を残量検出装置13によって
検出する。すなわち、残量検出装置13の計測部が電子
天秤機能を有したものであるときには、 (トナー消費量m)=(トナーカートリッジ初期重量)−(回収後のトナーカー トリッジ重量) ・・・(4) により、トナー消費量を算出する。なお、トナーカート
リッジ初期重量は、トナーカートリッジ60の機種によ
って一律に定まった値となるので、たとえば残量検出装
置13に記憶させておき、機種に応じた値を呼び出せば
よい。
【0329】該残量検出装置13は端末12と接続され
ているので、測定結果としてのトナー消費量mは端末1
2に取り込まれ、演算処理部122によって図22に示
す課金リストの「課金係数mi 」の欄に記入されて、記
憶部124に保存される。
【0330】前実施形態では、残量検出部92を画像形
成装置2の内部に構成する必要があったため、検出レベ
ル、検出精度、検出方法等に制約があり、正確かつ細か
な測定が困難であった。これに対し、本実施の形態で
は、トナー消費量をトナーカートリッジ60の回収後に
サービス提供者10において検出するようにしたので、
これらの制約を受けない方法を提供することができる。
【0331】なお、トナー消費量の検出方法としては、
上述以外に、トナーカートリッジ60から残量トナーの
みを採取して、 (トナー消費量m)=(トナー初期質量)−(回収後のトナー質量)・・(5) により、トナー消費量を直接算出することも可能であ
る。この場合にも、トナー初期質量は、トナーカートリ
ッジ60の機種によって一律に定まった値となるので、
たとえば残量検出装置13に記憶させておき、機種に応
じた値を呼び出せばよい。
【0332】端末12の演算処理部122は、トナー消
費量mを変数として、以下の計算式により課金額(トナ
ー料金P1および固定料金P2)を算出する。
【0333】 P1=p’*m ・・・(6) ここで、P[円]、p’[円/g]、m[g]である。
なお、式(2)のmiが離散的な値であったのに対し、
式(6)におけるmは連続的な値であるという点で、式
(2)と異なっている。したがって、よりきめ細かな課
金額を算出することができる。
【0334】したがって、契約者1に課金する料金P
は、トナーカートリッジ60の構成部材のリサイクル回
数に応じた値下げ料金piを考慮した式(3)に従って P=p’*m + (P2−pi) ・・・(7) で表される。
【0335】図31に、課金対象となる消費物品リスト
(課金リスト[7]〜[9])の一例を示す。該消費物
品リストは、たとえば、図19(b)、図20(b)に
示す予備カートリッジ・テーブルを基に、課金計算の締
め日(本実施の形態では、毎月15日)から1ヶ月前ま
でに使用されたカートリッジ情報を抜き出したものであ
る。このときの抽出方法は、上記予備カートリッジ・テ
ーブルの使用状況欄において、使用済みあるいは現在使
用中のものを対象とし、かつ、使用日付が課金計算の締
め日から1ヶ月前までに該当するものを抽出することで
行われる。
【0336】図22で示した課金リスト[4]〜[6]
と異なり、消費量m(mb、my、mm、mc)はアナ
ログ値である。
【0337】なお、本実施形態の場合も同様に、図25
に示すように、画像形成装置2に搭載もしくは接続され
る送受信部5の伝送形態を無線とし、契約者1内に設置
される第2の送受信部51に対し無線状態で送信し、該
第2の送受信部51は有線状態でネットワーク20と接
続されている形態であってもよい。
【0338】さらに、図24に示すように、残量検出装
置13がネットワーク22によって端末12の通信部1
21と接続されている形態であってもよい。残量検出装
置13は、上述したI/Oインターフェースがネットワ
ーク接続に対応した機能を有していればよい。これによ
り、残量検出装置13が端末12の近くに設置される必
要はなく、たとえば、端末12は管理室、残量検出装置
13は計測室等の離間した別の部屋に設置することがで
きる。トナーカートリッジ60に収容されている消費材
としてのトナーは、数ミクロン程度の小粒径のものが用
いられるようになってきており、使用後のトナーカート
リッジ60からはトナーが流出できる状態にあるため、
人体及び端末12等の機器に対し悪影響を及ぼす危険性
がある。このような状況においては、端末12と残量検
出装置13とを別の部屋に設置することは必要条件とな
り、両者をネットワーク接続する多大な効果が得られ
る。
【0339】また、図26に示すように、画像形成装置
2に搭載もしくは接続される送受信部5の伝送形態を無
線とし、契約者1内に設置される第2の送受信部51に
対し無線状態で送信し、該第2の送受信部51は有線状
態でネットワーク20と接続されている形態であって、
かつ、残量検出装置13がネットワーク22によって端
末12の通信部121と接続されている形態であっても
よい。
【0340】[実施の形態5]本発明のさらに他の実施
の形態を以下に説明する。なお、説明の便宜上、本実施
の形態を説明するにあたって、前記実施の形態で説明し
た構成と同一の機能を有する構成には、同一の符号を付
し、その重複する説明を省略する。
【0341】画像形成装置2を使用する際、装置搬送系
が主な原因となるトラブルにより、用紙が機器内部で詰
まる状況、いわゆる、ペーパージャムが生じることがあ
る。この場合、用紙を取り除くために、抜き差し可能に
なっているトナーカートリッジ60類を取り出す必要が
ある。
【0342】このようなカートリッジ交換に関係しない
同一カートリッジの抜き差しが行われた場合、上記実施
の形態で説明した手順通りに、一々情報を送信していて
は煩雑である。
【0343】一方、受信者側であるサービス提供者10
においても、このような有用でない情報を受信しても意
味ないばかりか、図15乃至図18で説明したように、
交換日付欄等が更新されてしまうと、課金計算の場合に
誤った計算を行ってしまうという虞がある。
【0344】したがって、本実施の形態では、同一カー
トリッジの抜き差しが行われた場合には、カートリッジ
情報を送信しないようにする。この目的のために、図2
7に示すように画像形成装置2に演算部8を設ける。該
演算部8は、記憶部81と比較部82とから構成されて
おり、読み取り部4から入力された最新の情報と既に記
憶されている情報とを比較器82により比較し、異なる
場合には、該情報を送受信部5に送信すると共に記憶部
81に記憶されている記憶内容を更新し、また、同一で
ある場合には、記憶更新も情報送信も行わないような処
理を行う。
【0345】なお、演算部8を別途設ける必要はなく、
コントローラ3の機能に含ませるように構成してもよ
い。
【0346】また、画像形成機能の一部としてハードデ
ィスク等の記憶装置を有する画像形成装置の場合には、
記憶部81として該ハードディスクを用いることができ
る。
【0347】他の変形例を、図28及び29に示す。図
28のシステム構成は、図23で示したシステム構成
に、演算部8を加えた構成である。また、図29のシス
テム構成は、図24で示したシステム構成に、演算部8
を加えた構成である。
【0348】上記の構成は、同一カートリッジの抜き差
しが行われた場合に、カートリッジ情報を送信しないよ
うにする処理を画像形成装置2で行っているが、別途、
演算部8を設ける必要があるため、画像形成装置2のコ
ストアップにつながるという問題がある。
【0349】したがって、この構成に代えて、サービス
提供者10側において、受信した情報が「現在使用中」
として既に登録されている情報と同じ場合には、同一カ
ートリッジの抜き差しであると判断し、情報の一切の更
新を行わないようにし、一方、異なる場合には、カート
リッジ交換が行われたと判断し、予備カートリッジ・テ
ーブルおよび使用中カートリッジ・テーブルを更新する
ような処理を行う。このような処理は、前実施の形態で
説明したと同様なハードウエアで実現してもよいし、あ
るいは、図34に示すフローチャートに基づいて説明し
たように、端末12においてソフトウエア処理により行
ってもよい。後者の方が、汎用性、コスト、制御方法の
変更への対応の柔軟さ等から好ましい。
【0350】なお、本発明は、プリンタだけでなく、複
数の機器(例えばホストコンピュータ,インタフェース
機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステム
に適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0351】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読み出し実行することによっても、達成されることは言
うまでもない。
【0352】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。
【0353】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピィディスク,ハードディ
スク,光ディスク,光磁気ディスク,磁気テープ,不揮
発性のメモリカード,等を用いることができる。
【0354】また、上記プログラムコードは、通信ネッ
トワークのような伝送媒体を介して、他のコンピュータ
システムから端末12の記憶部124へダウンロードさ
れるものであってもよい。
【0355】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)などが実際の処理の一部または
全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0356】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0357】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した処理手順に対応するプロ
グラムコードを格納することになる。
【0358】本発明は上述した各実施形態に限らず、請
求項に示した範囲で種々の変更が可能である。
【0359】なお、全体を通じ、本発明の主要部分は、
消費物品・消耗物品等の交換サービスに関する内容であ
るので、画像形成装置本体に対する契約は必ずしも前提
ではなく、また、必須ではない。つまり、契約者1側が
別ルートでリース契約、レンタル契約もしくは購入した
画像形成装置本体に対し、本発明によるサービスを適用
できることは言うまでもない。しかし、新たに画像形成
装置本体をリース契約、レンタル契約もしくは購入した
者に対しては、本体契約・購入と同時に本発明によるサ
ービスに関する契約を行うことは、手続き上本発明のサ
ービス管理方法をスムーズに行わせることができる。
【0360】また、本発明は、複写機・プリンタ等に限
定されるわけではなく、本体装置の消費及び消耗期限よ
り短い交換部品全てが対象となり得る。さらに好ましく
は、交換部品に固有の情報が形成されており、本体装置
によって該情報が読み出し可能であれば、交換部品の脱
着・装着を電子的に検知できる。
【0361】
【発明の効果】・本発明のサービス管理方法は、サービ
ス受給者に対し納入した流通物を特定する情報、該サー
ビス受給者による流通物の使用状況、及び流通物のリサ
イクル情報もしくはリユース情報を随時記録した管理テ
ーブルにアクセスし、該サービス受給者が購入したと認
定し得る流通物の数と、その数に含めた流通物のリサイ
クル情報もしくはリユース情報とを読み出すステップ
と、読み出した流通物の数とリサイクル情報もしくはリ
ユース情報とに基づき、該サービス受給者に請求する課
金額を計算するステップとを、プログラムされたコンピ
ュータに実行させることを特徴としている。
【0362】これにより、サービス受給者に納入しただ
けに過ぎない未使用状態の流通物は課金処理の対象とな
らず、サービス受給者が購入したと認定し得る流通物の
みについて求めた課金額が、サービス受給者に請求され
る。しかも、その課金額は、流通物のリサイクル情報も
しくはリユース情報を考慮して求められているので、流
通物のリサイクル回数もしくはリユース回数に応じた減
額等によって、リサイクルもしくはリユース履歴の無い
流通物と区別した課金処理が可能である。
【0363】この結果、サービス受給者に無駄の無い課
金額を請求する、合理的なサービスを提供することがで
き、サービス提供者にとっては、上記のサービスを提供
することによって、顧客の確保が確実に行えるので、流
通物の販売を安定に行うことができる。
【0364】さらに、流通物のリサイクル情報もしくは
リユース情報に基づき課金額を計算するようにしている
ので、リサイクルに伴う部品の性能劣化分を課金額に換
算することで、リサイクル品と非リサイクル品とを同一
の市場に投入することができる。
【0365】さらに、サービス提供者は、複数のサービ
ス受給者で使用される流通物を、管理テーブルによって
一元的に管理することができるので、同一の流通物の使
用は、サービス提供者において簡単にチェックすること
ができ、また、サービス提供者の手により登録された流
通物の情報に基づいて、当該流通物を納入したサービス
受給者を特定することができるので、海賊版を使用して
いるサービス受給者の割り出しを簡単に行うことができ
るという効果を奏する。
【0366】・本発明のサービス管理方法は、サービス
受給者に対し納入する流通物の情報をコンピュータの管
理テーブルに登録するステップと、サービス受給者に納
入した流通物の情報と取得した残量情報とリサイクル情
報あるいは/及びリユース情報とに基づいて、サービス
受給者に納入した流通物の残量及びリサイクル情報ある
いは/及びリユース情報に応じた課金額をコンピュータ
に計算させるステップとを有することを特徴としてい
る。
【0367】これによれば、流通物の残量情報を入手す
るようにし、流通物の残量、すなわち消費量に基づいて
課金額を決定しているので、たとえば、トナーカートリ
ッジにおけるトナーのように、残量トナーを有する場合
であっても、該残量トナーに対しては課金対象外とな
り、サービス受給者にとって一層経済的できめ細やかな
サービス方法を提供することができるという効果を奏す
る。
【0368】・本発明のサービス管理方法は、機器を動
作させるのに必要な流通物を提供するためのコンピュー
タを用いたサービス管理方法において、サービス提供者
が、サービス受給者に対し納入する流通物を特定するた
めの固有情報とリサイクル情報あるいは/及びリユース
情報とをコンピュータの管理テーブルに登録するステッ
プと、サービス受給者に設置された機器が読み出した、
該機器に装着されている流通物の固有情報を少なくとも
含む情報を、ネットワークを介してサービス受給者から
受信するステップと、サービス受給者から受信した情報
を基に、該サービス受給者が購入したと認定し得る流通
物を上記管理テーブル上で特定するステップと、上記特
定した流通物の数とそのリサイクル情報もしくはリユー
ス情報とに基づき、該サービス受給者に請求する課金額
をコンピュータに計算させるステップとを有することを
特徴としている。
【0369】これによれば、サービス提供者が、コンピ
ュータを操作して上記の処理を行わせることにより、上
記した同様の効果を得ることができる。特に、リサイク
ル情報を、たとえば、サービス提供者のコンピュータに
て管理することにより、流通物の固有情報のみをネット
ワークを介して送受信することができるので、ネットワ
ーク負荷を低減することができるという効果を奏する。
【0370】・本発明のサービス管理方法は、機器を動
作させるのに必要な流通物を提供するためのコンピュー
タを用いたサービス管理方法において、サービス提供者
が、サービス受給者に対し納入する流通物を特定するた
めの固有情報をコンピュータの管理テーブルに登録する
ステップと、サービス受給者に設置される機器が読み出
した、該機器に装着されている流通物の固有情報とリサ
イクル情報あるいは/及びリユース情報とを少なくとも
含む情報を、サービス受給者から受信するステップと、
サービス受給者から受信した情報を基に、該サービス受
給者が購入したと認定し得る流通物を上記管理テーブル
上で特定するステップと、上記特定した流通物の数とそ
のリサイクル情報もしくはリユース情報とに基づき、該
サービス受給者に請求する課金額をコンピュータに計算
させるステップとを有することを特徴としている。
【0371】これによれば、上記した同様の効果を得る
ことができる。特に、サービス提供者は、リサイクル情
報あるいは/及びリユース情報をサービス受給者から受
信することによって、リサイクル情報あるいは/及びリ
ユース情報を統括的に管理する必要がなくなるので、サ
ービス提供者の管理負荷を低減することができるという
効果を奏する。
【0372】・本発明のサービス管理方法は、サービス
受給者に対し納入した流通物を特定する情報、該サービ
ス受給者が使用した流通物の残量情報、及び流通物のリ
サイクル情報もしくはリユース情報を随時記録した管理
テーブルにアクセスし、該サービス受給者が使用した流
通物の残量情報とリサイクル情報もしくはリユース情報
とを読み出すステップと、読み出した流通物の残量情報
とリサイクル情報もしくはリユース情報とに基づき、該
サービス受給者に請求する課金額を計算するステップと
を、プログラムされたコンピュータに実行させることを
特徴としている。
【0373】これにより、管理テーブルの記録に基づい
て、サービス受給者に経済的なサービス方法を提供する
ことができるという効果を奏する。
【0374】・本発明のサービス管理装置は、サービス
受給者に対し納入する流通物の情報とリサイクル情報あ
るいは/及びリユース情報とを登録する記憶部と、該流
通物の使用状況を入力する入力部と、該サービス受給者
に納入した流通物の内、使用された流通物の数または量
とリサイクル情報あるいは/及びリユース情報とに基づ
いて課金額を計算する演算処理部と、を有することを特
徴としている。
【0375】これによれば、演算処理部が、記憶部に登
録された流通物の情報から納入数または納入量を取り込
み、入力部を介して入力された使用状況の情報から使用
数または使用量を取り込んで、納入数または納入量から
使用数または使用量を引き算することにより、実際の消
費数または消費量を求めることができるので、予め納入
される未使用状態の流通物には課金せず、実際に使用し
た流通物に対してのみ課金するという新たなサービスを
一元的に管理することが可能となる。
【0376】さらに、実際の消費量に基づいて課金額を
決定することもできるので、たとえば、トナーカートリ
ッジにおけるトナーのように、残量トナーを有する場合
であっても、該残量トナーに対しては課金対象外とな
り、サービス受給者にとって経済的なサービス方法を提
供することができる。
【0377】さらに、流通物のリサイクル情報もしくは
リユース情報に基づき課金額を計算するようにしている
ので、リサイクルに伴う部品の性能劣化分を課金額に換
算することで、サービス受給者に合理的な課金額を請求
することができると共に、リサイクル品と非リサイクル
品とを同一の市場に投入することができるという効果を
奏する。
【0378】・本発明のサービス管理装置は、サービス
受給者に対し納入する流通物を特定するための固有情報
を登録する記憶部と、該流通物の固有情報とリサイクル
情報あるいは/及びリユース情報とをネットワークを介
して検出するための通信部と、該サービス受給者に納入
した流通物の内、使用された流通物の数または量とリサ
イクル情報あるいは/及びリユース情報とに基づいて課
金額を計算する演算処理部と、を有することを特徴とし
ている。
【0379】これによれば、固有情報を記憶部に登録し
ておくことにより、サービス受給者に対し納入した流通
物の特定が容易になり、演算処理部が流通物の使用状況
の管理を個々の流通物ごとにきめ細かく行うことが可能
になる。また、ネットワークを介してサービス受給者に
よる該流通物の使用状況を検出するため、サービス提供
者は遠隔地に居ながら確実かつほぼリアルタイムで、サ
ービス受給者の購入状況を入手することができる。ま
た、サービス受給者が複数であっても、その入手を容易
に行うことができる。さらに、サービス提供者はリサイ
クル情報あるいは/及びリユース情報を記憶部にて統括
的に管理する必要がなくなるので、サービス提供者の管
理負荷を低減することができる。
【0380】また、サービス受給者に提供する流通物一
つ一つについて固有情報を割り当てて記憶部に登録して
いるので、固有情報を通信部によってネットワークを介
して検出したときに、演算処理部は、サービス受給者が
当該固有情報の付された流通物を使用したと同定するこ
とができる。
【0381】さらに、検出した固有情報が登録した固有
情報に一致するかどうかを判定することにより、サービ
ス受給者が海賊版を使用しているか否かを簡単に検出す
ることができる。また、異なるサービス受給者から同じ
固有情報を検出した場合にも、市場に海賊版が出回って
いることを検出できるという効果を奏する。
【0382】・本発明の流通物は、複数の構成部材から
構成される流通物であって、該構成部材のリサイクル回
数あるいは/及びリユース回数に重み付けを行って総和
を求めた値に関する情報を、該流通物のリサイクル回数
あるいは/及びリユース回数を示す情報として記録した
情報記録体を該流通物に付随させて流通させることを特
徴としている。
【0383】これによれば、本発明のサービス管理方法
を実施するサービス提供者は、該流通物をサービス受給
者に納入するとき、あるいは該流通物をサービス受給者
から回収したときに、該流通物に付随しているリサイク
ル回数あるいは/及びリユース回数を示す情報を、流通
物毎に対応付けて確実に入手することができる。また、
該情報を読み取る携帯型の読み取り器を用いれば、課金
額の請求する場所と時期とに柔軟性を持たせることもで
きる。
【0384】さらに、流通物を構成する部材が複数であ
り、該複数の部材のリサイクル回数あるいは/及びリユ
ース回数を流通物に直接またはICチップ等の情報記録
体に形成する場合において、リサイクル回数あるいは/
及びリユース回数を示す情報が総和を求めた値に関する
情報なので、複数の部材のリサイクル回数あるいは/及
びリユース回数を個々に記録する場合に比べて、情報記
録体に記録する情報量を低減することができるという効
果を奏する。
【0385】・本発明の流通物は、本発明に係る上記の
サービス管理方法において用いられることを特徴として
いる。
【0386】これにより、本発明の流通物は、本発明に
係る上記のサービス管理方法によって管理されるので、
この流通物を取り扱うサービス提供者およびサービス受
給者は、サービス管理方法により得られる上記効果を享
受することができるという効果を奏する。
【0387】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、固有情報を有して特定可能であり、消費または
消耗される流通物が、装脱着可能に配設される機器であ
って、該流通物から上記固有情報を検出するための読み
取り部と、該読み取った情報をネットワークを介して外
部に送信する送信部と、該読み取り部及び送信部の制御
を行うコントローラ部と、を有する機器から構成される
第1のグループと、上記第1のグループと通信を行うた
めの通信部と、第1のグループにおける流通物の情報を
登録する記憶部と、該流通物の使用状況を入力する入力
部と、該流通物の納入数の内、実際に使用された数ある
いは量とリサイクル情報あるいは/及びリユース情報と
に基づいて課金額を計算する演算処理部と、を有するサ
ービス管理装置から構成される第2のグループとから構
成されることを特徴としている。
【0388】これによれば、前述のサービス管理方法を
ネットワークシステム及びICチップ等のIT技術を利
用することにより実現することができる。
【0389】また、第1のグループにて予備の流通物と
交換された事実を、新たな固有情報の検出をもって、購
入行為として同定することができる。
【0390】また、仮に、海賊版が使用されていたとし
ても、機器は、該流通物に形成されている流通物の固有
情報を読み取り、ネットワークを介して外部に送信する
ように動作するため、サービス管理装置は、受信した固
有情報と、記憶部に登録した流通物の情報とを比較する
ことにより、使用された流通物が正規の流通物か海賊版
かをチェックすることができる。この結果、流通物の固
有情報を有しない流通物はこのチェックに基づいて排除
できる。
【0391】さらに、リサイクル情報あるいは/及びリ
ユース情報とに基づいて課金額を計算するようにしてい
るので、リサイクル品あるいはルユース品の通常の新規
製品に対する性能及びイメージのハンディキャップをな
くすことができ、また、該情報をサービス受給者にオー
プンにすることで透明度の高い商品販売並びにサービス
を提供することができる。
【0392】また、ネットワークを介して流通物の情報
を監視できるので、リサイクル品である場合には、非リ
サイクル品に比べて余寿命が短い等の問題発生予測を事
前に行うことができ、問題が発生する前に対応策を講じ
ることができるという効果を奏する。
【0393】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、固有情報を有して特定可能であり、消費または
消耗される流通物が、装脱着可能に配設される機器であ
って、該流通物から上記固有情報を検出するための読み
取り部と、流通物の残量を測定するための残量検出部
と、該読み取り部及び残量検出部からの情報をネットワ
ークを介して外部に送信する送信部と、該読み取り部、
残量検出部及び送信部の制御を行うコントローラ部と、
を有する機器から構成される第1のグループと、上記第
1のグループと通信を行うための通信部と、第1のグル
ープにおける流通物に関し、リサイクル情報あるいは/
及びリユース情報を含む情報を登録する記憶部と、該通
信部を介して取得した流通物の残量とリサイクル情報あ
るいは/及びリユース情報とに基づいて課金額を計算す
る演算処理部と、を有するサービス管理装置から構成さ
れる第2のグループとから構成されることを特徴として
いる。
【0394】これによれば、上記の効果に加えて、機器
に装着されている流通物の固有情報及び該流通物の残量
を読み出すというサービス受給者側における簡単なステ
ップにより、流通物の実際の使用量に基づいた、サービ
ス受給者にとって無駄の無い課金サービスを提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0395】・本発明のサービス管理ネットワークシス
テムは、固有情報を有して特定可能であり、消費または
消耗される流通物が、装脱着可能に配設される機器であ
って、該流通物から上記固有情報を検出するための読み
取り部と、該読み取り部からの情報をネットワークを介
して外部に送信する送信部と、該読み取り部及び送信部
の制御を行うコントローラ部と、を有する機器から構成
される第1のグループと、上記第1のグループと通信を
行うための通信部と、第1のグループにおける流通物に
関し、リサイクル情報あるいは/及びリユース情報を含
む情報を登録する記憶部と、通信部で取得した流通物の
固有情報の変化を検出することによってサービス受給者
における流通物の交換を認定する交換認定部と、流通物
の残量を測定するための残量検出部と、該流通物の残量
とリサイクル情報あるいは/及びリユース情報とに基づ
いて課金額を計算する演算処理部と、を有するサービス
管理装置から構成される第2のグループとから構成され
ることを特徴としている。
【0396】これによれば、上記した同様の効果を得る
ことができる。さらに、上記サービス管理方法と比較
し、機器が備える残量検出部を省略できるので、機器の
小型化、制御フローの簡略化に伴う演算処理負荷の軽減
及び該制御フローを記憶しておくためのメモリ等のハー
ドウエアの削減を行うことができる。さらに、サービス
提供者側に残量検出部を設けるようにしているので、ト
ナー残量を簡単かつ正確に測定することができる。した
がって、よりきめ細かな課金額の設定を行うことができ
るという効果を奏する。
【0397】・本発明のコンピュータ読み取り可能な記
録媒体は、本発明のサービス管理方法を実行するプログ
ラムを記録したことを特徴としている。
【0398】上記構成によれば、上記記録媒体に記録さ
れたプログラムを、コンピュータにロードすることによ
って、一般的なコンピュータを用いて、本発明のサービ
ス管理方法をサービス受給者に提供することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサービス管理ネットワークシステ
ムの構成を示す概略図である。
【図2】本発明による流通物の形態を説明するための概
略的な斜視図である。
【図3】本発明によるサービス管理ネットワークシステ
ムの接続イメージを示す説明図である。
【図4】本発明による他のサービス管理ネットワークシ
ステムの概略図である。
【図5】(a)〜(c)は、本発明による流通物の流通
形態を示すための説明図である。
【図6】本発明による流通物の梱包状態を説明するため
の図である。
【図7】(a)〜(f)は、機器の動作を説明するため
のタイミングチャートを示した図である。
【図8】(a)(b)は、情報管理画面に表示された契
約者テーブルの一例を示した図である。
【図9】(a)(b)は、情報管理画面に表示された管
理テーブル(初期状態)の他の例を示した図である。
【図10】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
管理テーブル(事前登録時点)の他の例を示した図であ
る。
【図11】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
管理テーブル(流通物使用時点)の他の例を示した図で
ある。
【図12】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
管理テーブル(流通物交換時点)の他の例を示した図で
ある。
【図13】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
管理テーブル(流通物補充時点)の他の例を示した図で
ある。
【図14】課金方法を説明するための図である。
【図15】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
残量情報記録欄を含む管理テーブル(初期状態)の一例
を示した図である。
【図16】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
残量情報記録欄を含む管理テーブル(事前登録時点)の
一例を示した図である。
【図17】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
残量情報記録欄を含む管理テーブル(流通物使用開始時
点)の一例を示した図である。
【図18】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
残量情報記録欄を含む管理テーブル(流通物使用中時
点)の一例を示した図である。
【図19】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
残量情報記録欄を含む管理テーブル(流通物交換直前)
の一例を示した図である。
【図20】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
残量情報記録欄を含む管理テーブル(流通物交換時点)
の一例を示した図である。
【図21】(a)(b)は、情報管理画面に表示された
残量情報記録欄を含む管理テーブル(流通物補充時点)
の一例を示した図である。
【図22】他の課金方法を説明するための図である。
【図23】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの概略図である。
【図24】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの概略図である。
【図25】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの概略図である。
【図26】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの概略図である。
【図27】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの概略図である。
【図28】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの概略図である。
【図29】本発明によるさらに他のサービス管理ネット
ワークシステムの概略図である。
【図30】ICチップの記憶領域の構成を示した説明図
である。
【図31】さらに他の課金方法を説明するための図であ
る。
【図32】流通物の固有情報と契約者IDとを関連付け
る流通物情報テーブルの一例を示す説明図である。
【図33】予備カートリッジ・テーブルの新規登録処理
に関する演算処理部の制御動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【図34】予備カートリッジ・テーブルの自動更新処理
に関する演算処理部の制御動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 サービス受給者 2 画像形成装置(機器) 3 コントローラ部 4 読み取り部 5 送受信部 6 流通物 7 情報記録体 8 演算部 10 サービス提供者 12 端末(サービス管理装置) 13 残量検出装置 91 センサ回路 92 残量検出部 121 通信部 122 演算処理部(交換認定部) 123 入力部 124 記憶部(記録媒体) 125 出力部 126 残量検出部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/02 G03G 21/00 396 21/00 396 510 510 392 (54)【発明の名称】 サービス管理方法及びサービス管理装置、それに用いられる流通物、サービス管理ネットワーク システム、並びにサービス管理方法を実行するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能 な記録媒体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サービス受給者に対し納入した流通物を特
    定する情報、該サービス受給者による流通物の使用状
    況、及び流通物のリサイクル情報もしくはリユース情報
    を随時記録した管理テーブルにアクセスし、該サービス
    受給者が購入したと認定し得る流通物の数と、その数に
    含めた流通物のリサイクル情報もしくはリユース情報と
    を読み出すステップと、 読み出した流通物の数とリサイクル情報もしくはリユー
    ス情報とに基づき、該サービス受給者に請求する課金額
    を計算するステップとを、プログラムされたコンピュー
    タに実行させることを特徴とするサービス管理方法。
  2. 【請求項2】サービス受給者に対し納入する流通物の情
    報をコンピュータの管理テーブルに登録するステップ
    と、 サービス受給者に納入した流通物の情報と取得した残量
    情報とリサイクル情報あるいは/及びリユース情報とに
    基づいて、サービス受給者に納入した流通物の残量及び
    リサイクル情報あるいは/及びリユース情報に応じた課
    金額をコンピュータに計算させるステップとを有するこ
    とを特徴とするコンピュータを用いたサービス管理方
    法。
  3. 【請求項3】機器を動作させるのに必要な流通物を提供
    するためのコンピュータを用いたサービス管理方法にお
    いて、 サービス提供者が、サービス受給者に対し納入する流通
    物を特定するための固有情報とリサイクル情報あるいは
    /及びリユース情報とをコンピュータの管理テーブルに
    登録するステップと、 サービス受給者に設置された機器が読み出した、該機器
    に装着されている流通物の固有情報を少なくとも含む情
    報を、ネットワークを介してサービス受給者から受信す
    るステップと、 サービス受給者から受信した情報を基に、該サービス受
    給者が購入したと認定し得る流通物を上記管理テーブル
    上で特定するステップと、 上記特定した流通物の数とそのリサイクル情報もしくは
    リユース情報とに基づき、該サービス受給者に請求する
    課金額をコンピュータに計算させるステップとを有する
    ことを特徴とするコンピュータを用いたサービス管理方
    法。
  4. 【請求項4】機器を動作させるのに必要な流通物を提供
    するためのコンピュータを用いたサービス管理方法にお
    いて、 サービス提供者が、サービス受給者に対し納入する流通
    物を特定するための固有情報をコンピュータの管理テー
    ブルに登録するステップと、 サービス受給者に設置される機器が読み出した、該機器
    に装着されている流通物の固有情報とリサイクル情報あ
    るいは/及びリユース情報とを少なくとも含む情報を、
    サービス受給者から受信するステップと、 サービス受給者から受信した情報を基に、該サービス受
    給者が購入したと認定し得る流通物を上記管理テーブル
    上で特定するステップと、 上記特定した流通物の数とそのリサイクル情報もしくは
    リユース情報とに基づき、該サービス受給者に請求する
    課金額をコンピュータに計算させるステップとを有する
    ことを特徴とするコンピュータを用いたサービス管理方
    法。
  5. 【請求項5】サービス受給者に対し納入した流通物を特
    定する情報、該サービス受給者が使用した流通物の残量
    情報、及び流通物のリサイクル情報もしくはリユース情
    報を随時記録した管理テーブルにアクセスし、該サービ
    ス受給者が使用した流通物の残量情報とリサイクル情報
    もしくはリユース情報とを読み出すステップと、 読み出した流通物の残量情報とリサイクル情報もしくは
    リユース情報とに基づき、該サービス受給者に請求する
    課金額を計算するステップとを、プログラムされたコン
    ピュータに実行させることを特徴とするサービス管理方
    法。
  6. 【請求項6】サービス受給者に対し納入する流通物の情
    報とリサイクル情報あるいは/及びリユース情報とを登
    録する記憶部と、該流通物の使用状況を入力する入力部
    と、該サービス受給者に納入した流通物の内、使用され
    た流通物の数または量とリサイクル情報あるいは/及び
    リユース情報とに基づいて課金額を計算する演算処理部
    と、を有することを特徴とするサービス管理装置。
  7. 【請求項7】サービス受給者に対し納入する流通物を特
    定するための固有情報を登録する記憶部と、該流通物の
    固有情報とリサイクル情報あるいは/及びリユース情報
    とをネットワークを介して検出するための通信部と、該
    サービス受給者に納入した流通物の内、使用された流通
    物の数または量とリサイクル情報あるいは/及びリユー
    ス情報とに基づいて課金額を計算する演算処理部と、を
    有することを特徴とするサービス管理装置。
  8. 【請求項8】複数の構成部材から構成される流通物であ
    って、該構成部材のリサイクル回数あるいは/及びリユ
    ース回数に重み付けを行って総和を求めた値に関する情
    報を、該流通物のリサイクル回数あるいは/及びリユー
    ス回数を示す情報として記録した情報記録体を該流通物
    に付随させて流通させることを特徴とする流通物。
  9. 【請求項9】請求項1乃至5のいずれか1項に記載のサ
    ービス管理方法において用いられることを特徴とする流
    通物。
  10. 【請求項10】固有情報を有して特定可能であり、消費
    または消耗される流通物が、装脱着可能に配設される機
    器であって、該流通物から上記固有情報を検出するため
    の読み取り部と、該読み取った情報をネットワークを介
    して外部に送信する送信部と、該読み取り部及び送信部
    の制御を行うコントローラ部と、を有する機器から構成
    される第1のグループと、 上記第1のグループと通信を行うための通信部と、第1
    のグループにおける流通物の情報を登録する記憶部と、
    該流通物の使用状況を入力する入力部と、該流通物の納
    入数の内、実際に使用された数あるいは量とリサイクル
    情報あるいは/及びリユース情報とに基づいて課金額を
    計算する演算処理部と、を有するサービス管理装置から
    構成される第2のグループとから構成されることを特徴
    とするサービス管理ネットワークシステム。
  11. 【請求項11】固有情報を有して特定可能であり、消費
    または消耗される流通物が、装脱着可能に配設される機
    器であって、該流通物から上記固有情報を検出するため
    の読み取り部と、流通物の残量を測定するための残量検
    出部と、該読み取り部及び残量検出部からの情報をネッ
    トワークを介して外部に送信する送信部と、該読み取り
    部、残量検出部及び送信部の制御を行うコントローラ部
    と、を有する機器から構成される第1のグループと、 上記第1のグループと通信を行うための通信部と、第1
    のグループにおける流通物に関し、リサイクル情報ある
    いは/及びリユース情報を含む情報を登録する記憶部
    と、該通信部を介して取得した流通物の残量とリサイク
    ル情報あるいは/及びリユース情報とに基づいて課金額
    を計算する演算処理部と、を有するサービス管理装置か
    ら構成される第2のグループとから構成されることを特
    徴とするサービス管理ネットワークシステム。
  12. 【請求項12】固有情報を有して特定可能であり、消費
    または消耗される流通物が、装脱着可能に配設される機
    器であって、該流通物から上記固有情報を検出するため
    の読み取り部と、該読み取り部からの情報をネットワー
    クを介して外部に送信する送信部と、該読み取り部及び
    送信部の制御を行うコントローラ部と、を有する機器か
    ら構成される第1のグループと、 上記第1のグループと通信を行うための通信部と、第1
    のグループにおける流通物に関し、リサイクル情報ある
    いは/及びリユース情報を含む情報を登録する記憶部
    と、通信部で取得した流通物の固有情報の変化を検出す
    ることによってサービス受給者における流通物の交換を
    認定する交換認定部と、流通物の残量を測定するための
    残量検出部と、該流通物の残量とリサイクル情報あるい
    は/及びリユース情報とに基づいて課金額を計算する演
    算処理部と、を有するサービス管理装置から構成される
    第2のグループとから構成されることを特徴とするサー
    ビス管理ネットワークシステム。
  13. 【請求項13】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    サービス管理方法を実行するプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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