JP2002196516A - ポリテトラフルオロエチレン粒子を含む電荷輸送層材料分散物を安定化する方法 - Google Patents

ポリテトラフルオロエチレン粒子を含む電荷輸送層材料分散物を安定化する方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリテトラフルオロエチレンを組成物に含有
させると優れた安定な分散物を形成するイメージング部
材の電荷輸送層用の組成物を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるポリテトラフルオロエチ
レン粒子を含む電荷輸送層材料分散物を安定化するプロ
セスは、少なくとも1つのポリカーボネートポリマーバ
インダと、少なくとも1つの電荷輸送材料と、ポリテト
ラフルオロエチレン粒子と、少なくとも1つの溶剤と、
を含む混合物に一定量の疎水性シリカを添加し組成物を
形成させる工程と、前記組成物を高せん断条件下で混合
し安定な分散物を形成させる工程と、を含み、前記ポリ
テトラフルオロエチレン粒子は、混合中に、材料全体に
均一に分散される、平均サイズが約1.5μm未満のポ
リテトラフルオロエチレン粒子凝集物を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真及び電
子写真を作成する方法において使用される光受容体の安
定な電荷輸送層組成物に関する。より特別には、この発
明はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粒子と疎
水性シリカ粒子の両方を含む電荷輸送層のための特定の
調合物に関する。この調合物はコーティング用の非常に
安定な分散物を形成し、優れた摩耗耐性が光受容体に付
与され、トナークリーニングが改善される電荷輸送層が
達成される。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術では、導電層上に光導電性
絶縁層を備える電子写真プレートの画像形成は、最初
に、光導電性絶縁層の表面を均一に、かつ静電的に帯電
させることにより実行する。その後、プレートを光など
の活性化電磁放射パターンに暴露させる。これにより光
導電性絶縁層の照射領域の電荷が選択的に消され、照射
されていない領域に静電潜像が残される。その後、光導
電性絶縁層の表面上で、例えば現像液組成物から細かく
分割した検電(エレクトロスコピック:electro
scopic)トナー粒子を付着させることによりこの
静電潜像を現像して目に見える画像を形成させる。得ら
れた目に見えるトナー画像は紙などの適した受理部材に
転写することができる。
【0003】電子写真イメージング部材は通常、基板サ
ポートと、導電層と、必要に応じて設けるホールブロッ
キング層と、必要に応じて設ける接着層と、電荷発生層
と電荷輸送層とを備える通常多層の光受容体である。イ
メージング部材は可撓性ベルト、剛性ドラムなどの幾つ
かの形態をとることができる。ほとんどの多層可撓性光
受容体ベルトでは、通常、基板サポートの裏側の、電気
活性層を有する側の反対側にカール防止層が設けられ、
所望の光受容体の平坦さが達成される。1つの型の多層
光受容体は、電気絶縁性の有機樹脂バインダ中に分散さ
れた光導電性無機化合物の細かく分割された粒子の層を
備える。
【0004】米国特許第4,265,990号では、別
個の電荷発生層(CGL)及び電荷輸送層(CTL)を
有する層状光受容体が開示されている。電荷発生層は、
ホールを光発生させ、光発生させたホールを電荷輸送層
中に注入することができる。多層光受容体において使用
される光発生層は、例えば、膜形成ポリマーバインダ中
に分散された無機光導電性粒子または有機光導電性粒子
を含む。無機または有機光導電性材料は、連続する均一
な光発生層として形成されてもよい。
【0005】電荷発生層及びジアミン含有輸送層を含む
少なくとも2つの電気的に動作する層を有する感光部材
の例は、米国特許第4,265,990号、第4,23
3,384号、第4,306,008号、第4,29
9,897号及び第4,439,507号において開示
されている。これらの特許の開示内容については、全体
を参照により明細書に組み込むものとする。
【0006】電荷輸送層は、いくつかの異なる型のポリ
マーバインダのいずれかを含み、そのバインダー中には
電荷輸送材料が分散されていることは周知である。しか
しながら、これらの従来の電荷輸送層では、ACバイア
ス荷電ロール(BCR)を用いて光受容体を荷電する場
合、100キロサイクルあたり8から9、10μm以上
の速い、近似カタストロフィ摩耗速度を示すという欠点
がある。光受容体表面を荷電するのにAC荷電荷電ロー
ルを使用することは低速、例えば40ppmまでのイメ
ージング装置(例えば、コピー機及びプリンタ)におけ
る画像形成技術においてはありきたりのものである。し
かしながら、BCRに適用されるAC電流から発生した
コロナは、上面光受容体層上で分解する。分解した材料
はクリーニングブレードにより容易に除去することがで
きる。印刷サイクル中にそのようなプロセスを繰り返す
と、光受容体上面層が非常に急激に摩耗する。
【0007】摩耗速度は光受容体の寿命を制限する重要
な特性であり、コピー機やプリンタなどの静電複写装置
における光受容体の交換は非常に高価である。このよう
に、光受容体の摩耗を制限し、寿命の長い光受容体を達
成することは非常に重要である。特に、AC BCRを
用いて荷電される低速コピー機及びプリンタにおいて典
型的に使用される直径の小さい有機光受容体ドラムに対
してはそうである。そのような直径の小さいドラムで
は、100キロサイクルで、10,000プリントしか
変換しない。CTL摩耗に依り、装置の感度がかなり減
少し、典型的には露光制御を採用していないオフィスコ
ピー機及びプリンタでは主な問題点となっている。さら
に、上面光受容体が急激に摩耗すると、光受容体表面か
らくずをより良くクリーニングし、良好なトナー転写及
び良好なコピー品質を維持する必要がある。
【0008】米国特許第5,096,795号(この特
許については、全体を参照により明細書に組み込むもの
とする)では、熱可塑性膜形成バインダと、芳香族アミ
ン電化輸送分子と、約4.5μm未満の粒子直径を有す
る少なくとも1つの有機及び無機粒子の均一な分散物と
を含む電荷輸送層を備える電子写真イメージング部材に
ついて説明されている。粒子は微晶質シリカと、グラウ
ンドグラス、合成ガラス球、ダイヤモンド、コランダ
ム、トパーズ、ポリテトラフルオロエチレン、及び蝋ポ
リエチレンからなる群から選択される材料を含む。これ
らの粒子は層の光透過度または光電機能を減少させるこ
とはない。粒子は表面接触摩擦係数を減少させ、摩耗耐
性及び引張クラッキングに対する耐久性を増大させ、層
の接着性を向上させるが、イメージング部材の光学特性
及び電気特性に悪影響を及ぼさない。本発明のように
は、特定の材料は教示されていないし、ACバイアス荷
電ロールを用いる装置において電荷輸送層を使用するこ
とも教示されていない。
【0009】米国特許第5,725,983号(この特
許については、全体を参照により明細書に組み込むもの
とする)では、導電層と、ホールブロッキング層と、必
要に応じて設けられる接着層と、電荷発生層と、電荷輸
送層と、カール防止バックコーティングと、グラウンド
ストリップ(ground strip)層と、必要に
応じて設けられるオーバーコーティング層とを有する支
持基板を含む電子写真イメージング部材について説明さ
れている。電荷輸送層、カール防止バックコーティン
グ、グラウンドストリップ層及びオーバーコーティング
層の少なくとも1つは、膜形成マトリクス中に重量比約
3:7から7:3の間で均一に分散された無機及び有機
粒子の混合物を含み、その無機粒子及び有機粒子の粒子
直径は約4.5μm未満である。これらの電子写真イメ
ージング部材は可撓性ベルトの形態から剛性ドラム構造
までとすることができる。本発明におけるように、疎水
性シリカがポリテトラフルオロエチレン粒子を含む分散
物を安定化させることができることは教示されていない
し、ACバイアス荷電ロールを用いる装置において電荷
輸送層を使用することも教示されていない。
【0010】このように、外側の光受容体層の硬さ/耐
久性を増大させようとして、ポリテトラフルオロエチレ
ンなどの小さな粒子を使用する試みは広く知られてい
る。しかしながら、イメージング部材の所定の層、特に
電荷輸送層のために典型的に使用される材料中にこれら
の粒子を均一に分散させることは困難であった。そのよ
うな粒子が十分分散されていない分散物から電荷輸送層
を形成すると、イメージング部材の示す電気的性能及び
印刷品質は不十分なものとなる。分散が不十分だと、残
留電圧(Vr)及びVrサイクル−アップが高くなると
共に、サイズの大きな粒子凝集物を含む不均一コーティ
ングとなる(分散が不十分だと均一な凝集物の形成が妨
げられるからである)。サイズの大きな凝集物が存在す
ると印刷品質が低下する。というのは、その凝集物のた
めに固体イメージ領域に白色斑点が生じるからである。
表面上の大きな凝集物により、印刷サイクル中のトナー
クリーニングも困難になる。クリーニングが不十分だ
と、縞など、密度の不均一さがプリントアウトされる。
クリーニングが不十分だと、トナー転写効率も減少し、
トナーの浪費が増加する。
【0011】さらに、ポリテトラフルオロエチレンなど
の粒子は、PTFEの密度が高いために、時間の経過に
伴い、CTLコーティング分散物中で徐々に沈降する。
このように、PTFE粒子の沈降を避けるためにはしば
しば分散物を攪拌する必要がある。これは、時間の経過
と共に分散物の均一性を維持するには非実用的で、高価
な方法であり、分散物の貯蔵及び出荷が困難となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】そのため、さらに望ま
しいのは、粒子添加剤、特にポリテトラフルオロエチレ
ンを組成物に含有させると優れた安定な分散物を形成す
るイメージング部材の電荷輸送層用の組成物である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるポリテト
ラフルオロエチレン粒子を含む電荷輸送層材料分散物を
安定化するプロセスは、少なくとも1つのポリカーボネ
ートポリマーバインダと、少なくとも1つの電荷輸送材
料と、ポリテトラフルオロエチレン粒子と、少なくとも
1つの溶剤の混合物に一定量の疎水性シリカを添加し組
成物を形成させる工程と、前記組成物を高せん断条件下
で混合し安定な分散物を形成させる工程と、を含み、前
記ポリテトラフルオロエチレン粒子は、混合中に、材料
全体に均一に分散される、平均サイズが約1.5μm未
満のポリテトラフルオロエチレン粒子凝集物を形成す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】そのため、この発明の目的はポリ
テトラフルオロエチレン凝集物を含む分散物を安定化さ
せる方法を開発することである。
【0015】この発明のさらに別の目的は、優れた電気
的性能を示すと共に優れた印刷品質を提供するイメージ
ング部材の電荷輸送層を開発することである。
【0016】この発明のさらに別の目的は、特にACバ
イアス荷電ロールを使用するイメージング装置において
使用する場合に、優れた摩耗耐性及び耐久性を有する電
荷輸送層組成物を開発することである。
【0017】これらの目的及び他の目的はこの発明によ
り達成される。第1の観点では、この発明は、少なくと
も1つのポリカーボネートポリマーバインダと、少なく
とも1つの電荷輸送材料と、ポリテトラフルオロエチレ
ン粒子と、少なくとも1つの溶剤との混合物に一定量の
疎水性シリカを添加し組成物を形成させる工程と、その
組成物を高せん断条件下で混合し安定な分散物を形成さ
せる工程と、を含み、ポリテトラフルオロエチレン粒子
は、混合中に、材料全体に均一に分散される、平均サイ
ズが約1.5μm未満のポリテトラフルオロエチレン粒
子凝集物を形成する、ポリテトラフルオロエチレン粒子
を含む電荷輸送層材料分散物を安定化するプロセスに関
する。
【0018】本発明のさらに別の観点では、この発明
は、数平均分子量が35,000未満の少なくとも1つ
のポリカーボネートポリマーバインダと、少なくとも1
つの電荷輸送材料と、平均サイズが約1.5μm未満の
ポリテトラフルオロエチレン粒子凝集物と、直径が10
0nm未満の疎水性アモルファスシリカと、フッ素含有
ポリマー界面活性剤とが、少なくともテトラヒドロフラ
ンとトルエンとを含む溶剤混合物中に分散されている光
受容体用の電荷輸送材料に関する。
【0019】本発明のさらに別の観点では、この発明は
少なくとも1つの光受容体と、その光受容体と接触しそ
の光受容体に荷電するACバイアス荷電ロールと、を備
え、前記光受容体は必要に応じて設けるカール防止層
と、基板と、必要に応じて設けるホールブロッキング層
と、必要に応じて設ける接着層と、電荷発生層と、電荷
輸送層と、必要に応じて設けるオーバーコート層とを備
え、前記電荷輸送層は数平均分子量が35,000未満
のポリカーボネートポリマーバインダと、少なくとも1
つの電荷輸送材料と、バインダ全体に均一に分散された
平均サイズが約1.5μmのポリテトラフルオロエチレ
ン粒子凝集物と、疎水性シリカとフッ素含有ポリマー界
面活性剤とを含む画像形成装置に関する。
【0020】少量の疎水性シリカをポリテトラフルオロ
エチレン粒子を含む電荷輸送層材料分散物に添加するこ
とにより、分散物の長期安定性が驚くほど改善される。
驚くほど安定で均一な分散物を電荷輸送層にすることが
でき、これにより、電荷輸送層を含む光受容体はACバ
イアス荷電ロールとの接触に対し優れた摩耗耐性を示す
ことができると共に、優れた電気性能を示すことがで
き、トナークリーニング能力が改善され、優れた印刷品
質を得ることができる。
【0021】この発明においては、光受容体用の電荷輸
送層材料は少なくとも1つの溶剤中に分散された、少な
くとも1つのポリカーボネートポリマーバインダと、少
なくとも1つの電荷輸送材料と、平均サイズが約1.5
μm未満のポリテトラフルオロエチレン粒子凝集物と、
疎水性シリカとを含む。
【0022】ポリカーボネートポリマーバインダの数平
均分子量は好ましくは325,000以上であるが、所
望であれば、より低分子量のポリカーボネートを使用し
てもよい。好ましくは、ポリカーボネートポリマーバイ
ンダはポリカーボネートZポリマー(ビフェノールZ型
ポリカーボネートポリマー)から構成される。最も好ま
しくは、ポリカーボネートZポリマーは、例えば、ポリ
(4,4′−ジフェニル−1,1′−シクロヘキサンカ
ーボネート)ポリマーである。この型のポリカーボネー
ト樹脂は、三菱ガス化学会社から、商標名「PCZ」、
例えばPCZ−400(数平均分子量が約39,00
0)として市販されている。この型のポリカーボネート
は以下の構造を有しても良い。ここで、nは上記質量平
均分子量範囲に対する適当な数である。
【化1】
【0023】高分子量のポリカーボネート類を用いてP
TFEの均一で安定な分散物を形成するのは困難であっ
たが、驚くことに、本発明では固体及び溶剤を総合的に
選択することにより達成されている。このように、この
発明では、ポリカーボネートポリマーバインダは最も好
ましくは少なくとも約325,000の数平均分子量を
有し、最も好ましくは上述したようにカーボネートZポ
リマーである。そのような高分子量ポリカーボネートバ
インダは、電荷輸送層の靭性及び摩耗耐性に貢献する。
【0024】光受容体の電荷輸送層は電荷発生層からの
光発生ホール及び電子の注入を支持し、有機層を通るこ
れらのホールまたは電子すべての輸送により表面電荷を
選択的に放電させることができなければならない。いく
らかの電荷が輸送層の内部にトラップされると、表面電
荷は完全に放電されず、トナー像が光受容体の表面上に
完全には現像されない。
【0025】このように電荷輸送層は少なくとも1つの
電荷輸送材料を含まなければならない。当分野において
周知の適したどの電荷輸送分子を使用してもよく、電荷
輸送分子はポリマーバインダ中に分散させてもよく、あ
るいはポリマー鎖中に組み込んでもよい。適した電荷輸
送材料は当分野において周知であり、このためこの中で
は詳細に説明しない。
【0026】好ましくは、電荷輸送材料は芳香族アミン
化合物を含む。より好ましくは、電荷輸送層はバインダ
中に溶解されたあるいは分子レベルで分散れたアリール
アミン小分子を含む。典型的な芳香族アミン化合物とし
ては、トリフェニルアミン類、ビスおよびポリトリアリ
ールアミン類、ビスアリールアミンエーテル類、ビスア
ルキル−アリールアミン類などが挙げられる。最も好ま
しくは、電荷輸送材料は芳香族アミンTPDであり、こ
れは以下の構造式を有する。
【化2】
【0027】この中で採用するとりわけ好ましい電荷輸
送層は、約20から約80重量%の少なくとも1つの電
荷輸送材料と約80から約20重量%のポリマーバイン
ダとを含む。乾燥させた電荷輸送層は好ましくは、乾燥
電荷輸送層の総重量に対し、約30重量%から約70重
量%の小分子電荷輸送分子を含む。
【0028】電荷輸送層の摩耗耐性を増大させるため
に、電荷輸送層材料中にポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)粒子を含有させる。市販のどのPTFE粒
子を使用してもよく、例えば、デュポンケミカル(Du
pont Chemical)からのMP1100及び
MP1500及び日本のダイキン工業社(Daikin
Industry Ltd.)からのルボロン(Lub
oron)、L2及びL4が挙げられる。PTFE粒子
のサイズは好ましくは直径0.5μm未満、最も好まし
くは0.3μm未満である。PTFE粒子の表面はまた
好ましくは平滑であり、分散物調製プロセス中に気泡が
発生しないようにしてある。分散物中の気泡は表面上
に、トナークリーニングの不備を起こすコーティング欠
陥を引き起こすことがある。
【0029】PTFE粒子の組成物中の量は好ましく
は、電荷輸送層材料の約0.1から約30重量%、好ま
しくは約2から約20重量%である。
【0030】以前は、PTFEまたは他の同様の粒子を
混入させると、電荷輸送層材料分散物の安定性を維持す
ることが非常に困難であった。上述したように、PTF
Eは密度が高いため、時間の経過と共に分散物中に沈降
する傾向がある。
【0031】驚くべきことに、PTFE粒子を含む材料
の分散物は、少量の中性及び疎水性シリカを分散物に添
加することにより、分散物中でPTFE粒子が沈降する
ことなく安定化させることができることが見出された。
また、驚くべきことに、PTFEと疎水性シリカとを組
み合わせるとトナークリーニングが向上することも見出
された。例えば、組成物全体の約0.1重量%から約2
0重量%、より好ましくは約1.0重量%から約10重
量%の量の疎水性シリカを組成物に添加して、分散物を
驚くほど安定化させ、トナークリーニングを向上させて
もよい。
【0032】どの疎水性アモルファスシリカを使用して
もよく、制限はない。しかしながら、粒子サイズの小さ
な疎水性アモルファスシリカ、例えば、直径が約500
nm未満、好ましくは約100nm未満、最も好ましく
は約5nmから約50nmの疎水性シリカを使用するこ
とが好ましい。シリカ粒子の表面はまた、好ましくは平
滑であり、分散物調製プロセス中に気泡が発生しないよ
うにする。分散物中の気泡は表面上に、トナークリーニ
ングの不備を起こすコーティング欠陥を引き起こすこと
がある。デグッサニッポンアエロシル社(Deguss
a Nippon Aerosil Co.)からのア
エロシルR−104、R−504及びR−816などの
市販の疎水性シリカを適当に使用してもよい。
【0033】添加したシリカが電荷輸送層の電気的性能
に悪影響を及ぼさないように、シリカは疎水性で電気的
に中性(すなわち、酸性でも塩基性でもない)であるこ
とが重要である。酸性シリカは光受容体の荷電電圧の低
下を引き起こし、塩基性シリカは光受容体の背景電圧の
上昇を引き起こすことがある。どちらの場合も画像品質
が低下することがある。疎水性及び/または中性となる
ように処理されたシリカを使用することができる。
【0034】シリカを添加するとPTFEを含む分散物
がいくつかの様式で驚くほど安定化すると考えられる。
第1に、疎水性シリカにより分散物の溶液粘度が増加
し、このため、PTFEの分散物からの沈降が実質的に
遅くなる。第2に、疎水性シリカは電荷輸送層の組成物
及び乾燥膜中に非常に良く分散する。これにより、疎水
性シリカは分散物中のPTFE粒子間の間隔をあけ、こ
れによりPTFE粒子の綿状凝集が避けられる。分散物
中でのPTFE粒子の綿状凝集により、PTFE粒子の
分散物からの沈降がより速くなると考えられる。
【0035】さらに、PTFE粒子を界面活性剤と共に
分散物中に混入させると、高せん断混合中に、PTFE
粒子は凝集して均一な凝集物となり、このためPTFE
粒子はより均一なサイズで分散物中に均一に分散される
ことが見出されている。好ましくは、界面活性剤はフッ
素含有ポリマー界面活性剤である。最も好ましくは、フ
ッ素含有ポリマー界面活性剤はフッ素グラフト共重合
体、例えば、ダイキン工業から入手可能なGF−300
である。これらの型のフッ素含有ポリマー界面活性剤は
米国特許第5,637,142号において説明されてい
る。この特許については全体を参照により明細書に組み
込むものとする。
【0036】組成物中でのGF−300(あるいは他の
界面活性剤)レベルは、光受容体の要求される分散品質
及び良好な電気的特性を維持するには重要である。GF
−300が多すぎると残存電圧が高くなるかもしれな
い。GF−300が少なすぎるとPTFE粒子の大きな
凝集物が引き起こされるかもしれない。分散物中のGF
−300の最適量はPTFEの量に依存する。PTFE
量が増加するにつれ、GF−300の量は比例して増加
することことが好ましく、これによりPTFE分散品質
が維持される。好ましい方法はPTFEに対する界面活
性剤(GF−300)重量比を約1から約4%に維持す
るものである。最も好ましい比は約1.5から約3%の
間である。
【0037】溶剤系は前述の成分の安定な分散物を得る
のを補助するさらに重要な成分である。当分野において
周知のどの溶剤あるいはそれらの溶剤の混合物を、本発
明の分散物を形成するのに使用してもよい。好ましく
は、前述の成分は少なくともテトラヒドロフラン(TH
F)とトルエンを含む溶剤系において安定にかつ均一に
分散させることができることが見出されている。所望で
あれば、他の溶剤も存在してもよい。最も好ましくは、
溶剤系中でのテトラヒドロフランのトルエンに対する重
量比は、例えば約95:5から約50:50であり、よ
り好ましくは約90:10から約60:40であり、最
も好ましくは約70:30である。溶剤全体に対する固
体全体は約15:85wt%から約30:70wt%で
あり、好ましくは約20:80wt%から約25:75
wt%である。
【0038】抗酸化剤またはレベリング(leveli
ng)剤などの追加の従来の添加剤を、必要に応じてあ
るいは望み通りに電荷輸送層材料中に含有させてもよ
い。
【0039】この発明の電荷輸送層材料を形成するため
には、最初に攪拌器付きの容器に組成物のPTFEと界
面活性剤成分とを添加する。容器に添加する成分の順は
どうでもよく、制限はないが、溶剤系を最初に容器に添
加するのが最も好ましい。その後、アモルファスシリカ
を分散物中に混入させる。輸送分子及びポリカーボネー
トバインダポリマーは好ましくは別個に溶解させ、PT
FEと界面活性剤とを含む溶液と混合する。
【0040】容器内のPTFE、シリカ及び界面活性剤
溶液を攪拌しながら、残りの輸送分子及びバインダポリ
マー溶液成分を容器に添加する。電荷輸送層材料の成分
すべてを容器に添加すると、高せん断条件下での混合を
開始し分散物を形成させる。「高せん断」は、少なくと
も約1,000rpmを超える速度で攪拌することを意
味する。分散物に高せん断を適用するにはいくつかの異
なる方法がある。これらの方法には、シルバーソン(S
ilverson)可変高せん断チスマイザーマーク
(Tissumizer Mark)II(テクマ社
(Tekmar Company)製、8000、95
00、13,500RPMsの速度の1/2インチ混合
ヘッド)などの混合攪拌器、ホモジナイザーあるいはミ
クロ−フルイダイザー(micro−fluidize
r)、あるいはガラスビーズまたは酸化ジルコニウムビ
ーズなどの粉砕媒体を用いたアトリタ(attorit
or)またはダイノミル(dynomill)を備えた
ミル、及び高振動数音波処理による高せん断混合が含ま
れる。これらの高せん断条件下での攪拌は十分な時間の
間続けられ安定な分散物が形成される。すなわち、分散
物は十分な時間の間高せん断下で処理され、安定で均一
な分散品質物が形成される。
【0041】高せん断条件下での分散物の形成中、PT
FE粒子は凝集する。電荷輸送層材料の成分及び溶剤を
選択すると、PTFEは凝集して材料中に均一に分散さ
れ、そのサイズは均一である。典型的には、PTFE凝
集物の平均サイズは約1.5μm未満であり、より好ま
しくは約1.0μm以下である。
【0042】凝集物のサイズは、例えば、光散乱により
決定されてもよい。光散乱測定のために、少量の分散物
をセル中の溶剤混合物中に添加する。溶剤混合物は分散
物用に使用した溶剤混合物と同じ成分を有する。その
後、溶液を数分間音波処理により混合し分散物を溶剤中
に均一に混合させる。その後、セルを測定のためにBI
C90プラス粒子サイズアナライザ(ブルックヘイベン
インスツルメント社(Brookhaven Inst
rument Corp.)社製)などの光散乱機器内
に入れる。典型的には、粒子サイズは約0.3から約
0.4μmであり、半サイズは約0.2μmである。1
μmを超える粒子は検出されない。
【0043】この発明の電荷輸送層コーティング溶液
は、例えば、大体、25℃で少なくとも10週間の優れ
た可使時間を有する。言い換えると、分散物は少なくと
もこの長さの時間の間、PTFE粒子が沈降せずに安定
なままである。この期間内では、PTFE粒子の沈降も
溶液分離も検出されない。凝集物のサイズ及びサイズ分
布はこの期間内では変わらないままである。
【0044】電荷輸送層分散物を光受容体に塗布する。
より特別には、前に形成させた電荷発生層上にその層を
形成する。適した従来の技術を使用して、電荷輸送層コ
ーティング溶液を混合させ、その後電荷発生層に塗布し
てもよい。典型的な塗布技術としては、噴霧、浸漬コー
ティング、ロールコーティング、ワイヤ巻きロッド(w
ire wound rod)コーティング、引張棒
(draw bar)コーティングなどが挙げられる。
【0045】乾燥させた電荷輸送層の厚さは、例えば、
約15μmから約45μmまでの間である。良好な分散
物から得られる電荷輸送層のコーティング品質は非常に
滑らかである。コーティング表面上には目に見える粒子
の突出部は存在しない。パーフォロメータ(perfo
lometer)を用いて表面の滑らかさを測定した。
測定したRaは例えば約0.02から約0.08μmま
での間である。
【0046】分散物から形成した電荷輸送層は100キ
ロサイクルあたり6μm未満のBCR摩耗速度を有し、
これは従来の電荷輸送層(100キロサイクルあたり8
から10μmのBCR摩耗速度を示す)の約半分であ
る。光受容体の寿命は理論的には電荷輸送層がすり減っ
て厚さ12μmとなった時に終わると考えられる。厚さ
が動作中にすり減ると(ワイパートナークリーニングブ
レードと共に光受容体のBCR荷電の結果、主に生じ
る)、光受容体の感度は減少する。
【0047】光受容体の他の層について次に説明する。
電荷輸送材料が上述の組成を有する限り、この発明はど
の光受容体の構造も包含することを企図していることを
強調すべきである。この発明のイメージング部材ではど
の適した多層光受容体を使用してもよい。電荷発生層、
電荷輸送層、及び他の層を適した順序で塗布し、正のあ
るいは負の荷電光受容体を製造する。例えば、米国特許
第4,265,990号に説明されているように、電荷
発生層を電荷輸送層の前に塗布してもよく、あるいは米
国特許第4,346,158号に説明されているよう
に、電荷輸送層を電荷発生層の前に塗布してもよい。こ
れらの特許の開示内容の全体を参照により明細書に組み
込むものとする。しかしながら、最も好ましくは、電荷
輸送層を電荷発生層上に設け、電荷輸送層は必要に応じ
てオーバーコート層で被覆してもよい。
【0048】電荷輸送層を使用する本発明の光受容体は
必要に応じて設けるカール防止層と、基板と、必要に応
じて設けるホールブロッキング層と、必要に応じて設け
る接着層と、電荷発生層と、電荷輸送層と、必要に応じ
て設けるオーバーコート層とを備えても良い。
【0049】光受容体基板は当分野において周知の適し
た有機または無機材料を含んでも良い。基板は導電性材
料のみから調製することができ、あるいは導電性表面を
有する絶縁材料とすることができる。基板は有効な厚
さ、一般に約100ミル(約2540μm)まで、好ま
しくは約1から約50ミル(約25,4から約1270
μm)までを有するが、この範囲外の厚さも可能であ
る。基板層の厚さは、経済的及び機械的な事柄を含む多
くの因子に依存する。このように、この層は、システム
に悪影響を及ぼさなければ、実質的には、例えば100
ミル(2540μm)を超える厚さを有し、あるいは最
小の厚さを有しても良い。同様に、基板は剛性でも可撓
性でもよい。特に好ましい実施の形態では、この層の厚
さは約3ミルから約10ミル(約76.2μmから約2
54μm)である。可撓性ベルトイメージング部材で
は、例えば19mm直径の小直径ローラーの周りでサイ
クルさせた場合、最適な可撓性及び最小の伸長を得るに
は、好ましい基板の厚さは約65から約150μmであ
り、より好ましくは約75から約100μmである。
【0050】基板は不透明とすることができ、あるいは
実質的に透明とすることができ、所望の機械特性を有す
る多くの適した材料を含むことができる。基板全体は導
電性表面と同じ材料を含むことができ、あるいは導電表
面は基板上の単なるコーティングとすることができる。
どの適した導電性材料も使用することができる。典型的
な導電材料としては、銅、黄銅、ニッケル、亜鉛、クロ
ム、ステンレス鋼、導電性プラスチック及びゴム、アル
ミニウム、半透明アルミニウム、鋼、カドミウム、銀、
金、ジルコニウム、ニオブ、タンタル、バナジウム、ハ
フニウム、チタン、ニッケル、クロム、タングステン、
モリブデン、適した材料を中に含ませることによりある
いは湿気のある雰囲気中で調整して十分な量の水を存在
させ材料を導電性にすることにより導電性とした紙、イ
ンジウム、スズ、酸化スズおよび酸化スズインジウムを
含む金属酸化物、などが挙げられる。導電層の厚さは、
電子光導電性部材の望ましい使用により、実質的に広範
囲にわたって変化させることができる。一般に、導電層
の厚さは約50オングストローム(約5nm)から何セ
ンチメートルまでも変化させることができるが、この範
囲外の厚さも可能である。可撓性電子写真イメージング
部材が望ましい場合、導電率、可撓性、光透過の組み合
わせを最適化するには、導電層の厚さは典型的には約2
0オングストロームから約750オングストローム(約
2nmから約75nm)であり、好ましくは約100オ
ングストロームから約200オングストローム(約10
nmから約20nm)である。選択した基板が非導電性
ベースとその上にコートされた導電層とを備える場合、
基板は有機材料及び無機材料を含む他の従来のどの材料
からも作製することができる。典型的な基板材料として
は、ポリカーボネート類、ポリアミド類、ポリウレタン
類、紙、ガラス、プラスチック、マイラー(Myla
r、デュポンから入手可能)あるいはメリネックス(M
elinex)447(ICIアメリカズ社から入手可
能)などのポリエステル類を含む、この目的のために周
知の様々な樹脂類などの絶縁非導電性材料が挙げられ
る。真空蒸着などの適したコーティング技術によりベー
ス層上に導電性層をコートすることができる。所望であ
れば、基板はチタン化あるいはアルミニウム化したマイ
ラーなどの金属化プラスチックを含むことができる。こ
の場合、金属化した表面は光発生層と、あるいは基板と
光発生層との間に位置する他の層と接触する。コート基
板あるいは未コート基板は可撓性でも剛性でもよく、プ
レート、円筒ドラム、巻物、可撓性エンドレスベルト、
などの多くの形態をとることができる。基板の外表面は
酸化アルミニウム、酸化ニッケル、酸化チタンなどの金
属酸化物を含んでもよい。
【0051】最も好ましくは、電荷輸送層を採用するこ
の発明の光受容体はドラムの形態をとり、最も好ましく
はコピー機及びプリンタにおいて使用される型の直径の
小さいドラムの形態をとる。
【0052】その後、ホールブロッキング層を必要に応
じて基板に塗布してもよい。一般に、正荷電された光受
容体に対する電子ブロッキング層では、光受容体の上部
の電荷発生層内で光により発生したホールは、電子写真
イメージングプロセス中に、電荷(ホール)輸送層に向
かって下方に移動し、底部の導電層に到達することがで
きる。このように、電子ブロッキング層は普通、電荷
(ホール)輸送層上の電荷発生層でコートされた光受容
体などの正荷電光受容体においてホールをブロックする
とは予測されない。負荷電光受容体では、隣接する光導
電層と下のジルコニウムまたはチタン層との間のホール
に対する電子バリヤを形成することができる適したホー
ルブロッキング層を使用することができる。ホールブロ
ッキング層は適したどの材料を含んでも良い。負荷電光
受容体のために使用される典型的なホールブロッキング
層としては、例えば、ルカミド(Luckamide)
(メトキシメチル置換ポリアミドから誘導したナイロン
−6材料)などのポリアミド類、ヒドロキシアルキルメ
タクリレート類、ナイロン類、ゼラチン類、ヒドロキシ
アルキルセルロース、有機ポリホスファゼン類、有機シ
ラン類、有機チタン酸塩類、有機ジルコン酸塩類、酸化
ケイ素、酸化ジルコニウムなどが挙げられる。好ましく
は、ホールブロッキング層は窒素含有シロキサン類を含
む。典型的な窒素含有シロキサン類はシラン加水分解物
を含有するコーティング溶液から調製される。典型的な
加水分解可能なシラン類としては、3−アミノプロピル
トリエトキシシラン、(N,N′−ジメチル3−アミ
ノ)プロピルトリエトキシシラン、N,N−ジメチルア
ミノフェニルトリエトキシシラン、N−フェニルアミノ
プロピルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルプロ
ピルジエチレントリアミン及びこれらの混合物が挙げら
れる。
【0053】上述したアミノシラン類の加水分解中に、
アルコキシ基がヒドロキシル基と置換される。特に好ま
しいブロッキング層は、シラン加水分解物と、堆積後空
気に暴露されると金属層の表面に本質的に形成する酸化
ジルコニウムおよび/または酸化チタン層との間の反応
生成物を含む。この組み合わせにより斑点が減少し、低
RHで電気的安定性が提供される。イメージング部材
は、約4から約10の間のpHでシラン加水分解物の水
溶液のコーティングを酸化ジルコニウム及び/または酸
化チタン層上に堆積させ、反応生成物を乾燥させてシロ
キサン膜を形成させ、そのシロキサン膜に光発生層及び
ホール輸送層などの電気的に動作する層群を塗布するこ
とにより調製する。
【0054】ブロッキング層は、噴霧、浸漬コーティン
グ、引張棒コーティング、グラビアコーティング、シル
クスクリーニング、エアナイフコーティング、反転ロー
ルコーティング、蒸着、化学処理などの適したどの従来
技術により塗布してもよい。都合良く薄層を得るために
は、ブロッキング層は好ましくは希薄溶液の形態で塗布
され、溶剤はコーティングの堆積後に真空、加熱などの
従来技術により除去される。このシロキサンコーティン
グについては米国特許第4,464,450号において
説明されており、この特許の開示内容の全体を明細書に
組み込むものとする。乾燥後、シラン加水分解物から形
成されたシロキサン反応生成物膜はより大きな分子を含
む。シラン加水分解物の反応生成物は部分的に架橋し
た、直鎖状ニ量体、三量体などであってもよい。
【0055】シロキサンブロッキング層は連続で、膜厚
が約0.5μm未満であるべきである。というのは、膜
厚が厚くなると望ましくない高い残存電圧となることが
あるからである。約0.005μmと約0.3μmとの
間のブロッキング層(50オングストロームから300
0オングストローム(5nmから300nm))が好ま
しい。というのは、暴露工程後の電荷中和が容易にな
り、最適な電気的性能が達成されるからである。電気的
な挙動を最適化し、電荷不足スポットの発生及び成長を
減少させるためには、酸化ジルコニウムおよび/または
酸化チタン層の膜厚は約0.03μmと約0.06μm
との間であることが好ましい。
【0056】必要に応じて、接着層をホールブロッキン
グ層に塗布してもよい。接着層は適したどの膜形成ポリ
マーを含んでも良い。典型的な接着層材料としては、例
えば、コポリエステル樹脂類、ポリアクリレート類、ポ
リウレタン類、樹脂混合物などが挙げられる。
【0057】好ましいコポリエステル樹脂は4つのニ塩
基酸とエチレンリコールの線形飽和コポリエステル反応
生成物である。この線形飽和コポリエステルの分子構造
では、コポリエステル中のエチレングリコールに対する
ニ塩基酸のモル比は1:1である。ニ塩基酸はテレフタ
ル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸であ
る。テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸のモル比は4:4:1:1である。この構造の代
表的な線形飽和コポリエステル接着促進剤はモル−エス
テル(Mor−Ester)49,000(モルトンイ
ンターナショナル社(Morton Internat
ional Inc.)から入手可能、以前はデュポン
ドヌムール社から入手可能)として市販されている。モ
ル−エステル49,000は線形飽和コポリエステルで
あり、エチレングリコールと4つの上記比率で無作為に
配列されたニ塩基酸との交互のモノマーユニットから成
り、重量平均分子量は約70,000である。この線形
飽和コポリエステルのTgは約32℃である。他の好ま
しい代表的なポリエステル樹脂は、テレフタル酸、イソ
フタル酸及びこれらの混合物からなる群から選択された
ニ塩基酸と、エチレングリコール、2,2−ジメチルプ
ロパンジオール及びその混合物からなる群から選択され
たジオールとから誘導されたコポリエステル樹脂であ
り、そのニ塩基酸のジオールに対する比は1:1であ
り、コポリエステル樹脂のTgは約50℃から約80℃
の間である。典型的なポリエステル樹脂は市販されお
り、例えば、ヴィテル(Vitel)PE−100、ヴ
ィテルPE−200、ヴィテルPE−200D、ヴィテ
ルPE−222が挙げられ、これらはすべてグッドイヤ
タイヤアンドラバー社(Goodyear Tire
and Rubber Co.)から入手可能である。
より特別には、ヴィテルPE−100ポリエステル樹脂
は2つのニ塩基酸とエチレングリコールの線形飽和コポ
リエステルであり、このコポリエステルにおけるニ塩基
酸のエチレングリコールに対する比は1:1である。ニ
塩基酸はテレフタル酸及びイソフタル酸である。テレフ
タル酸のイソフタル酸に対する比は3:2である。ヴィ
テルPE−100線形飽和コポリエステルは、エチレン
グリコールと上記比率の2つの無作為に配列されたニ塩
基酸の交互のモノマーユニットから成り、重量平均分子
量は約50,000であり、Tgは約71℃である。
【0058】他のポリエステル樹脂はグッドイヤタイヤ
アンドラバー社から入手可能なヴィテルPE−200で
ある。このポリエステル樹脂は2つのニ塩基酸と2つの
ジオール類との線形飽和コポリエステルであり、このコ
ポリエステルにおけるニ塩基酸のジオールに対する比率
は1:1である。ニ塩基酸はテレフタル酸及びイソフタ
ル酸である。テレフタル酸のイソフタル酸に対する比は
1.2:1である。2つのジオールはエチレングリコー
ル及び2,2−ジメチルプロパンジオールである。エチ
レングリコールのジメチルプロパンジオールに対する比
は1.33:1である。グッドイヤーのヴィテルPE−
200線形飽和コポリエステルは、上記比率の2つのニ
塩基酸と2つのジオール類の無作為な交互のモノマーユ
ニットからなり、重量平均分子量は約45,000であ
り、Tgは約67℃である。
【0059】この発明のポリエステル樹脂が誘導される
ニ塩基酸はテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸及
び/またはアゼライン酸のみである。適したどのジオー
ルを使用して、この発明の接着層において使用されるポ
リエステル樹脂類を合成してもよい。典型的なジオール
類としては、例えば、エチレングリコール、2,2−ジ
メチルプロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジ
オール、ヘキサンジオールなどが挙げられる。
【0060】その代わりに、接着界面層はポリアリーレ
ート(アルデル(ARDEL)D−100、アモコパフ
ォーマンスプロダクツ社(Amoco Perform
ance Products,Inc.)から入手可
能)、ポリウレタンまたはこれらのポリマー類とカルバ
ゾールポリマーとのポリマー混合物を含んでも良い。接
着層は周知であり、例えば、米国特許第5,571,6
49号、米国特許第5,591,554号、米国特許第
5,576,130号、米国特許第5,571,648
号、米国特許第5,571,647号、米国特許第5,
643,702号において説明されている。これらの特
許の全体の開示内容を参照により明細書に組み込むもの
とする。
【0061】適したどの溶剤を使用して接着層コーティ
ング層液を形成してもよい。典型的な溶剤としてはテト
ラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、シクロヘキサノン、塩化メチレン、1,1,2−ト
リクロロエタン、モノクロロベンゼンなど、及びそれら
の混合物が挙げられる。適したどの技術を使用して接着
層コーティングを塗布してもよい。典型的なコーティン
グ技術としては、押出しコーティング、グラビアコーテ
ィング、噴霧コーティング、ワイヤ巻きバーコーティン
グなどが挙げられる。接着層は直接電荷ブロッキング層
に塗布する。このように、この発明の接着層は下の電荷
ブロッキング層と上の電荷発生層の両方に直接隣接して
接触し、接着結合が向上し、接地平面ホール注入抑制が
達成される。堆積させたコーティングの乾燥はオーブン
乾燥、赤外線照射乾燥、空気乾燥などの従来の適したど
のプロセスにより実行してもよい。接着層は連続してい
るべきである。接着層の厚さが乾燥後に約0.03μm
から約2μmの間にある時に満足のいく結果が達成され
る。好ましくは、乾燥させた厚さは約0.05μmと約
1μmとの間である。約0.03μm未満の厚さでは、
電荷発生層とブロッキング層との間の接着が不十分なも
のとなり、光受容体ベルトをローラーや湾曲スキッドプ
レートなどの直径の小さいサポート上を移動させると層
間剥離が起こることがある。この発明の接着層の厚さが
約2μmより大きくと、延長サイクル中に過剰の残存電
荷の蓄積が観察される。
【0062】光発生層は有機または無機組成物などを含
む単一層または複数の層群を有しても良い。発生層の1
つの例は、米国特許第3,121,006号において説
明されている。この特許の開示内容全体を参照により明
細書に組み込むものとする。この中で、光導電性無機化
合物の細かく分割された粒子は電気絶縁有機樹脂バイン
ダ中に分散される。光導電層が光発生層の性質を向上さ
せるあるいは低減させる場合、多層光発生層組成物を使
用してもよい。
【0063】光受容体の電荷発生層は、膜形成バインダ
中に分散された適したどの光導電粒子を含んでもよい。
典型的な光導電粒子としては、例えば、金属を含まない
フタロシアニン、銅フタロシアニン、チタニルフタロシ
アニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、バナジル
フタロシアニンなどのフタロシアニン類、ベンゾイミダ
ゾールペリレンなどのペリレン類、三方晶セレン、キナ
クリドン類、置換2,4−ジアミノ−トリアジン類、多
核芳香族キノン類、などが挙げられる。とりわけ好まし
い光導電粒子としては、ヒドロキシガリウムフタロシア
ニン、クロロガリウムフタロシアニン、ベンズイミダゾ
ールペリレン及び三方晶セレンが挙げられる。
【0064】光導電材料用の適したバインダの例として
は熱可塑性樹脂類及び熱硬化性樹脂類が挙げられ、例え
ば、ポリカーボネート類、ポリエチレンテレフタレート
を含むポリエステル類、ポリウレタン類、ポリスチレン
類、ポリブタジエン類、ポリスルホン類、ポリアリール
エーテル類、ポリアリールスルホン類、ポリエーテルス
ルホン類、ポリカーボネート類、ポリエチレン類、ポリ
プロピレン類、ポリメチルペンテン類、ポリフェニレン
スルフィド類、ポリ酢酸ビニル類、ポリビニルブチラー
ル類、ポリシロキサン類、ポリアクリレート類、ポリビ
ニルアセタール類、ポリアミド類、ポリイミド類、アミ
ノ樹脂、フェニレンオキシド樹脂、テレフタル酸樹脂、
フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリ
スチレン及びアクリロニトリル共重合体類、ポリ塩化ビ
ニル類、ポリビニルアルコール類、ポリ−N−ビニルピ
ロリジノン類、塩化ビニル及び酢酸ビニル共重合体類、
アクリレート共重合体類、アルキド樹脂類、セルロース
膜形成体、ポリ(アミドイミド)、スチレン−ブタジエ
ン共重合体類、塩化ビニリデン−塩化ビニル共重合体
類、酢酸ビニル−塩化ビニリデン共重合体類、スチレン
−アルキド樹脂類、ポリビニルカルバゾール類、などで
ある。これらのポリマー類はブロック、ランダムまたは
交互共重合体類としてもよい。
【0065】最も好ましくは、電荷発生層はポリスチレ
ン、ポリビニルピリジンブロック共重合体バインダ中の
ヒドロキシガリウムフタロシアニンを含む。
【0066】光発生材料がバインダ材料中に存在する場
合、光発生組成物または顔料は、膜形成ポリマーバイン
ダ組成物中に、適したあるいは望ましい量で存在するこ
とができる。例えば、約10体積%から約60体積%の
光発生顔料を、約40体積%から約90体積%の膜形成
ポリマーバインダ組成物中に分散させてもよく、好まし
くは約20体積%から約30体積%の光発生顔料を約7
0体積%から約80体積%の膜形成ポリマーバインダ組
成物中に分散させてもよい。典型的には、光導電材料
は、光発生層中に約5重量%から約80重量%、好まし
くは約25から約75重量%の量で存在し、バインダは
約20から約95重量%の量で、好ましくは約25から
約75重量%の量で存在するが、これらの範囲外の相対
量も可能である。
【0067】光導電組成物及び/または顔料の粒子サイ
ズは好ましくは、堆積させた固化層の厚さよりも小さ
く、より好ましくは約0.01μmから約0.5μmの
間とすると、コーティングの均一性の達成がより容易と
なる。
【0068】光導電組成物及び樹脂バインダ材料を含む
光発生層の厚さは、一般に約0.05μmから約10μ
m以上、好ましくは約0.1μmから約5μm、より好
ましくは約0.3μmから約3μmの範囲であるが、こ
れらの範囲外の厚さも可能である。光発生層の厚さは光
発生化合物及びバインダの相対量に関係し、光発生材料
の量はしばしば約5から約100重量%までである。バ
インダ量が多い組成物では一般に光発生のために必要と
される層の厚さが厚くなる。一般に、画像に関するある
いは印刷露光工程において誘導される入射放射線の約9
0%以上を吸収するのに十分な厚さの層を提供するのが
望ましい。この層の最大厚は、機械的な事柄、選択した
特定の光発生化合物、他の層の厚さ、可撓性の光導電性
イメージング部材が望ましいかどうかなどの因子に主に
依存する。
【0069】所望のあるいは適したどの方法によって
も、光発生層を下の層に塗布することができる。どの適
した技術を用いて、光発生層コーティング混合物を混合
し、その後塗布してもよい。典型的な塗布技術として
は、噴霧、浸漬コーティング、ロールコーティング、ワ
イヤ巻きロッドコーティングなどが挙げられる。堆積さ
せたコーティングの乾燥は、オーブン乾燥、赤外線照射
乾燥、空気乾燥など適したどの技術により実行してもよ
い。
【0070】適したどの溶剤を使用して膜形成バインダ
を溶解させてもよい。典型的な溶剤としては、例えば、
テトラヒドロフラン、トルエン、塩化メチレン、モノク
ロロベンゼンなどが挙げられる。電荷発生層用のコーテ
ィング分散物は、例えばアトリタ、ボールミル、ダイノ
ミル、塗料シェーカー、ホモジナイザ、ミクロフルイダ
イザなどを使用する適したどの技術により形成してもよ
い。
【0071】必要に応じて、光受容体の摩耗に対する抵
抗を向上させるためにオーバーコート層も使用すること
ができる。場合によっては、ウエブ形態の光受容体が作
製される際に、光受容体層を支持する面とは反対の基板
の面にカール防止バックコーティングを塗布して滑らか
さ及び/または摩耗耐性を提供してもよい。これらのオ
ーバーコーティング及びカール防止バックコーティング
層は当分野で周知であり、電気絶縁性のあるいはわずか
に半導性の熱可塑性有機ポリマー類または無機ポリマー
類を含むことができる。オーバーコーティングは連続
で、典型的には厚さが約10μm未満であるが、この範
囲外の厚さも可能である。カール防止バッキング層の厚
さは一般に、基板層の反対側の層あるいは層群の総力と
実質的に釣り合うのに十分な厚さである。カール防止バ
ッキング層の例は米国特許第4,654,284号にお
いて説明されている。その開示内容の全体を参照により
明細書に組み込むものとする。可撓性光受容体に対して
は約70から約160μmの厚さが典型的な範囲である
が、この範囲外の厚さも可能である。オーバーコートの
厚さは絶縁マトリクスではせいぜい3μmであり、半導
性マトリクスではせいぜい6μmである。そのようなオ
ーバーコートを使用すると光受容体の摩耗寿命をさらに
増加させることができ、オーバーコートは100キロサ
イクルあたり2から4μmの摩耗速度を有し、あるいは
摩耗寿命が150から300キロサイクルである。
【0072】この発明の光受容体は電子写真イメージン
グプロセスにおいて使用される電子写真画像形成装置に
おいて利用される。以上で説明したように、そのような
画像形成は、まず、光受容体を均一に静電的に荷電する
工程と、その後に、荷電した光受容体を光などの活性化
電磁放射のパターンに暴露する工程と、を含み、その電
磁放射により光受容体の照射領域における電荷が選択的
に消散し、非照射領域には静電潜像が残る。その後、例
えば、現像液組成物から細かく分割された検電トナー粒
子を光受容体の表面上に付着させることにより、この静
電潜像を現像して目に見える像を形成してもよい。得ら
れた目に見えるトナー像は紙などの適した受像部材に転
写することができる。
【0073】この発明の光受容体は最も好ましくは当分
野において周知のACバイアス荷電ロール(BCR)を
用いて荷電される。例えば、米国特許第5,613,1
73号を参照のこと。この特許の全体を参照により明細
書に組み込むものとする。もちろん、所望であれば、当
分野において周知の他の方法により、例えばコロトロン
またはスコロトロン荷電装置を用いて荷電を実行してよ
い。
【0074】電荷輸送層材料用に特定の材料を選択する
ことにより、驚くほど安定で均一な分散物を形成するこ
とができ、これにより電荷輸送層を含む光受容体はAC
バイアス荷電ロールとの接触に対し優れた摩耗耐性を示
すことができると共に、優れた電気的性能を示し(例え
ばVrが無いあるいは低い)、優れた印刷品質を供給す
ることができる(例えば、固体画像領域内での白色斑点
の発生が避けられる)。
【0075】この発明について特定の実施例を用いて詳
細に説明する。すべての部及びパーセントは特に指示が
無い限り重量部及び重量パーセントである。
【0076】
【実施例】実施例1及び2及び比較例1及び2.これら
の2つの実施例及び比較例では、光受容体は電荷輸送層
を除き同じ構成を有する。特に、光受容体は、フェノー
ル樹脂中に分散された二酸化チタンの3μmのブロッキ
ング層がコートされた、旋盤加工されたアルミニウム基
板と、クロロガリウムフタロシアニン(ClGaP
C):VMCH(ユニオンカーバイドから入手可能)の
比が54:36でVMCHバインダ中に分散されたCl
GaPCの電荷発生層とを備える。
【0077】実施例1では、電荷輸送層分子は、THF
とトルエン(重量比80:20)の溶剤系に分散された
TPD電荷輸送分子とPCZ−400ポリカーボネート
Zポリマーバインダ(重量比40:60)を含み、10
重量%のPTFE粒子(ダイキン工業社からのL2)、
6重量%の疎水性シリカ(デグッサからのR−104)
及び0.1重量%のGF−300界面活性剤が添加され
ている。
【0078】実施例2では、電荷輸送層は、R−104
添加レベルが10重量%であることを除き、実施例1と
同じ成分を同じ量で含む。
【0079】比較例1では、電荷輸送層は、組成物中に
疎水性シリカを含まないことを除き、実施例1と同じ成
分を同じ量で含む。
【0080】比較例2では、電荷輸送層は、組成物中に
PTFEを含まないことを除き、実施例2と同じ成分を
同じ量で含む。
【0081】比較例1の分散物では5週間後にいくらか
のPTFE粒子の沈降が見られるが、実施例1及び2
(疎水性シリカ添加)の分散物は10週間後も良く分散
されたままである。
【0082】実施例1及び2及び比較例1及び2の光受
容体について、球状トナー(直径5.5μm)およびバ
イアス荷電ロール荷電を用いるDC12プリンタにおい
て10℃及び15%RHの環境において試験を行う。ト
ナークリーニング寿命をプリント上に縞が印刷されまで
のプリントの数として決定する。実施例1は20,00
0プリントのクリーニング寿命を示す。実施例2は1
2,000プリントのクリーニング寿命を示す。一方、
比較例1のクリーニング寿命は2,000プリントであ
り、比較例2のクリーニング寿命は6,000プリント
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームス マイケル サンチェス アメリカ合衆国 ニューヨーク州 フェア ポート ミル ロード 17 (72)発明者 ハロルド エフ ハモンド アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウェブ スター アピアン ドライブ 1143 (72)発明者 ヘレン アール チェルニアック アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ロチェ スター ベントン ストリート 480 (72)発明者 ロバート シー ユー ユー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウェブ スター ヒドゥン ヴァリー トレイル 1169 (72)発明者 ジョン エス ファッチ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ウェブ スター カッパー ケトル ロード 893 (72)発明者 レイチェル マックグラス アメリカ合衆国 ニューヨーク州 チャー チビル スティームズ ロード 303 Fターム(参考) 2H068 AA13 AA14 AA35 BB25 BB31 CA06 EA13 EA16 4G065 AA02 AB01X AB02X AB17X AB38X AB38Y BA07 BB01 BB02 BB03 CA11 DA09 EA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのポリカーボネートポリ
    マーバインダと、少なくとも1つの電荷輸送材料と、ポ
    リテトラフルオロエチレン粒子と、少なくとも1つの溶
    剤と、を含む混合物に一定量の疎水性シリカを添加し組
    成物を形成させる工程と、 前記組成物を高せん断条件下で混合し安定な分散物を形
    成させる工程と、を含み、 前記ポリテトラフルオロエチレン粒子は、混合中に、材
    料全体に均一に分散される、平均サイズが約1.5μm
    未満のポリテトラフルオロエチレン粒子凝集物を形成す
    ることを特徴とするポリテトラフルオロエチレン粒子を
    含む電荷輸送層材料分散物を安定化する方法。
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