JPH08254850A - 電子写真感光体、画像形成装置用ユニットおよび電子写真画像形成方法 - Google Patents

電子写真感光体、画像形成装置用ユニットおよび電子写真画像形成方法

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JPH08254850A
JPH08254850A JP5708195A JP5708195A JPH08254850A JP H08254850 A JPH08254850 A JP H08254850A JP 5708195 A JP5708195 A JP 5708195A JP 5708195 A JP5708195 A JP 5708195A JP H08254850 A JPH08254850 A JP H08254850A
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electrophotographic photosensitive
electrophotographic
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JP5708195A
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English (en)
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Tomokusa Fukumoto
知草 福本
Takeo Oshiba
武雄 大柴
Akihiko Itami
明彦 伊丹
Yoshihiko Eto
嘉彦 江藤
Yoshiaki Takei
良明 武居
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性が高く、長期間にわたり画像不良のな
い高画質の画像を安定して形成することができる電子写
真感光体および画像形成装置用ユニット、並びにこの電
子写真感光体を用いた電子写真画像形成方法を提供す
る。 【構成】 感光体は、導電性支持体上に電荷発生物質お
よび電荷輸送物質を含有する感光層を設けてなり、最外
表面層には、末端に1つ以上のアミノ基を有するシロキ
サン化合物と、ケイ素原子含有微粒子およびフッ素原子
含有微粒子の少なくとも1種とが含有されている。ユニ
ットは、前記感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段
およびクリーニング手段の少なくとも一つとを有し、こ
れらが一体的に構成され、装置の構成部材として脱着自
在に装着される。方法は、前記感光体の表面に静電潜像
を形成し、トナー像を形成し、転写した後、感光体表面
に残留したトナーをウレタンゴムよりなる弾性ブレード
を用いてクリーニングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真感光体、画像
形成装置用ユニットおよび電子写真画像形成方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】カールソン法による電子写真複写機にお
いては、感光体の表面を一様に帯電させた後、この感光
体の表面を露光して画像様に電荷を消去することによっ
て、当該感光体の表面に静電潜像を形成する。次いで、
その静電潜像をトナーによって現像、可視化し、その
後、そのトナー像を感光体から転写紙等に転写させ、当
該転写紙等に定着させる。一方、転写後における感光体
は、その表面に残留するトナーの除去や除電等を行うこ
とにより、表面の清浄化が施され、長期間にわたって繰
り返し使用される。
【0003】従って、電子写真感光体においては、帯電
特性および感度が良好で、更に暗減衰性が小さい等の電
子写真特性が要求されると共に、繰り返しの使用におい
て、耐刷性、耐摩耗性、耐傷性等の物理的性質や、コロ
ナ放電時に発生するオゾン、露光時の紫外線等に対する
耐性についても良好であることが要求される。
【0004】従来、電子写真感光体としては、セレン、
酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性物質を含有
してなる感光層を有する無機感光体が広く用いられてい
た。しかし、これらの無機光導電性物質は人体に対して
有害なものであるため、当該無機感光体を廃棄する場合
に問題がある。
【0005】このような理由から、近年、有機光導電性
物質を含有しなる感光層を有する有機感光体の開発が盛
んに行われ、その実用化が進んでいる。特に、電荷発生
機能と電荷輸送機能とを異なる物質に分担させ、希望す
る特性に応じて、各機能を発揮する物質を広い範囲から
選択することができる機能分離型感光体の開発が盛んに
行われており、感度、耐久性の高い有機感光体が実用化
され始めている。
【0006】このような有機感光体に用いられる有機光
導電性物質としては、これまで種々のものが提案がされ
ている。例えば、電荷発生物質として有用なアゾ顔料が
開発され(特開昭58−222152号公報参照)、ま
た、電荷輸送物質として有用性の高いスチルベン化合物
が提案されている(特開昭63−149652号公報参
照)。
【0007】また、近年、電子写真複写機においては、
大量のコピー画像を迅速に形成することができること、
また、メンテナンスに手間がかからないことなどの要請
がある。これらの要請に対応するためには、電子写真感
光体の高感度化、高耐久性化は必要不可欠であり、かか
る観点からこれまで多くの技術が提案されている。例え
ば、感光体の最外表面側の層に固体潤滑剤を含有させて
耐摩耗性を向上させる方法などがある。
【0008】一方、感光体上に残留するトナーを除去す
るためのクリーニング手段としては、ファーブラシ、磁
気ブラシまたはブレード等が代表的なものであるが、性
能、構成の点からブレードが主に用いられている。この
ブレードとしては、板状のゴム弾性体が一般的である。
然るに、このようなブレードを、感光体表面に当接した
状態で複写作業を行った場合には、その表面の摩擦係数
が高いときには、ブレードの反転が生ずることがある。
そこで、感光体表面の摩擦係数を下げる観点から、シリ
コーン樹脂微粒子やフッ素原子含有樹脂微粒子などの固
体潤滑剤を感光体の最外表面側の層に含有させる手段が
知られいてる。
【0009】しかしながら、このような感光体を複写機
に用いる場合には、初期の段階では問題はないが、繰り
返し使用するに従って、固体潤滑剤の一部が感光体の表
面に突出して当該表面があれた状態となる。そのため、
当該感光体上に残留するトナーを除去するためのブレー
ドが部分的に損傷し、正常なクリーニングが行われず、
その結果、クリーニング不良による画像不良が生ずると
いう問題がある。以上のように、固体潤滑剤を含有して
なる感光体においては、ブレードの損傷が生じて、長期
間にわたり優れた画像を安定して形成することが困難で
あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものであって、その目的は、
耐久性が高く、長期間にわたり画像不良のない高画質の
画像を安定して形成することができる電子写真感光体お
よび画像形成装置用ユニット、並びにこの電子写真感光
体を用いた電子写真画像形成方法を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に、電
荷発生物質および電荷輸送物質を含有する感光層を設け
てなる電子写真感光体において、当該電子写真感光体の
最外表面側の層には、末端に少なくとも1つ以上のアミ
ノ基を有するシロキサン化合物と、ケイ素原子含有微粒
子およびフッ素原子含有微粒子の少なくとも1種の微粒
子とが含有されていることを特徴とする。
【0012】本発明の電子写真感光体においては、前記
ケイ素原子含有微粒子として、粒子径が0.1〜10μ
mのシリコーン樹脂微粒子、または粒子径が0.1〜1
0μmの無機シリカ微粒子を用いることが好ましい。ま
た、前記フッ素原子含有微粒子として、粒子径が0.1
〜10μmのフッ素樹脂微粒子、または粒子径が0.1
〜10μmのフロロカーボン微粒子を用いることが好ま
しい。また、前記シロキサン化合物として、末端に少な
くとも1つのアミノ基を有するジメチルシロキサン化合
物を用いることが好ましい。
【0013】本発明の画像形成装置用ユニットは、導電
性支持体上に感光層を設けてなる電子写真感光体と、帯
電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段か
ら選ばれる少なくとも一つの像形成手段とを有する画像
形成装置用ユニットにおいて、前記電子写真感光体は、
最外表面側の層に、末端に少なくとも1つ以上のアミノ
基を有するシロキサン化合物と、ケイ素原子含有微粒子
またはフッ素原子含有微粒子とが含有されてなり、前記
電子写真感光体と、前記像形成手段のうち少なくとも一
つが一体的に構成されていると共に、画像形成装置の構
成部材として脱着自在に装着されることを特徴とする。
【0014】本発明の電子写真画像形成方法は、導電性
支持体上に感光層を設けてなる電子写真感光体の表面
に、静電潜像を形成し、これをトナーを含有する現像剤
により現像してトナー像を形成し、このトナー像を転写
した後、電子写真感光体の表面に残留したトナーをクリ
ーニングする工程を含む電子写真画像形成方法におい
て、前記電子写真感光体として、最外表面側の層に、末
端に少なくとも1つ以上のアミノ基を有するシロキサン
化合物と、ケイ素原子含有微粒子またはフッ素原子含有
微粒子とが含有されてなるものを用い、当該電子写真感
光体の表面に残留したトナーをウレタンゴムよりなる弾
性ブレードを用いてクリーニングすることを特徴とす
る。
【0015】本発明の電子写真感光体においては、最外
表面側の層に、ケイ素原子含有微粒子およびフッ素原子
含有微粒子の少なくとも1種の微粒子が含有されると共
に、これらに対して親和性の高い特定のシロキサン化合
物が含有されているため、表面の滑り性が向上し、その
結果、耐摩耗性が高いものとなると共にクリーニングブ
レードが損傷されることを防止することができる。
【0016】以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に電荷発生
物質および電荷輸送物質を含有する感光層を設けてなる
ものであって、その最外表面側の層(以下、「最外表面
層」ともいう。)には、特定のシロキサン化合物と、ケ
イ素原子含有微粒子およびフッ素原子含有微粒子の少な
くとも1種とが含有されている。
【0017】最外表面層に含有される特定のシロキサン
化合物は、末端に少なくとも1つ以上のアミノ基を有す
るものである。このアミノ基を含有する末端基の種類と
しては、N−(β−アミノエチル)イソプロピル基、ア
ミノフェノキシメチル基などが挙げられる。このような
末端に少なくとも1つ以上のアミノ基を有するシロキサ
ン化合物の市販品としては、信越化学社製の「KPN−
3504」などが挙げられる。
【0018】最外表面層に含有されるケイ素原子含有微
粒子としては、シリコーン樹脂微粒子または無機シリカ
微粒子を用いることが好ましい。
【0019】シリコーン樹脂微粒子としては、商品名
「トスパール(東芝シリコーン(株)製)」、「トレフ
ィル(東レダウコーニングシリコーン(株)製)」で市
販されているポリシロキサン微粒子が挙げられる。
【0020】無機シリカ微粒子としては、天然の珪石ま
たは水晶を微粉砕して球状化処理したものや、合成シリ
カ微粒子などを用いることができる。合成シリカ微粒子
を製造する方法としては、ケイ酸アルカリ法、四塩化ケ
イ素法、金属シリコン法、アルコキシシラン法、化学炎
CVD(Chemical Vapor deposi
tion)法などが挙げられるが、特に化学炎CVD法
により製造することが好ましい。
【0021】化学炎CVD法は、酸素−水素混合ガスま
たは炭化水素−酸素混合ガスを燃焼させることにより、
高温の火炎を発生させ、この中で例えばクロルシランガ
スを気相反応させることにより、シリカ微粒子を製造す
る方法である。このような方法によりシリカ微粒子を製
造する場合には、混合ガス中に金属ケイ素粉末を投入す
ることにより、爆発的に燃焼反応させた状態で製造する
ことが好ましい。この化学炎CVD法は、例えば、特開
昭60−255602号公報、特開平5−193908
号公報、特開平5−193909号公報、特開平5−1
93910号公報、特開平5−193928号公報、特
開平5−196614号公報、特開平6−107406
号公報に詳細に記載されている。
【0022】最外表面層に含有されるケイ素原子含有微
粒子は、その粒子径が0.1〜10μm、特に0.2〜
2μmのものであることが好ましい。ここに、粒子径と
は、等体積球平均粒子径を意味する。ケイ素原子含有微
粒子の粒子径が0.1μm未満の場合には、得られる電
子写真感光体は、表面の耐摩耗性が不十分なものとなる
場合がある。一方、ケイ素原子含有微粒子の粒子径が1
0μmを超える場合には、得られる電子写真感光体は、
クリーニング不良が生じやすいものとなる場合がある。
【0023】最外表面層に含有されるフッ素原子含有微
粒子としては、フッ素樹脂微粒子またはフロロカーボン
を用いることが好ましい。
【0024】フッ素樹脂微粒子としては、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリジクロロジフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−エチ
レン共重合体およびテトラフルオロエチレン−ヘキサフ
ルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニルエーテ
ル共重合体からなる群から選ばれた1種または2種以上
より構成されているものを用いることが好ましい。この
ようなフッ素樹脂微粒子は、市販品をそのまま用いるこ
とが可能である。また、フッ素樹脂微粒子を構成する重
合体の分子量は、3000〜5000000のものを用
いることができる。また、商品名「セフボン−CMF
(セントラル硝子社製)」などのフロロカーボン類も本
発明範囲に含まれる。
【0025】最外表面層に含有されるフッ素原子含有微
粒子は、その粒子径が0.1〜10μm、特に0.2〜
2μmのものであることが好ましい。フッ素原子含有微
粒子の粒子径が0.1μm未満の場合には、得られる電
子写真感光体は、表面の耐摩耗性が不十分なものとなる
場合がある。一方、フッ素原子含有微粒子の粒子径が1
0μmを超える場合には、得られる電子写真感光体は、
クリーニング不良が生じやすいものとなる場合がある。
【0026】最外表面層に含有されるケイ素原子含有微
粒子およびフッ素原子含有微粒子の割合は、固形分中1
〜80重量%、特に5〜50重量%であることが好まし
い。この割合が1重量%未満の場合には、得られる電子
写真感光体は、表面の耐摩耗性が不十分なものとなる場
合がある。一方、この割合が80重量%を超える場合に
は、得られる最外表面層は、その光透過性が低下すると
共に、当該最外表面層の物性が低いものとなる場合があ
る。
【0027】図1は、本発明の電子写真感光体の断面構
成の一例を示す説明図である。この電子写真感光体にお
いては、導電性支持体1上に、電荷発生物質および電荷
発生物質を含有する単層構成の感光層2が設けられてい
る。この例においては、感光層2が最外表面層であり、
当該感光層2に前述の特定のシロキサン化合物と、ケイ
素原子含有微粒子またはフッ素原子含有微粒子とが含有
されている。
【0028】導電性支持体1としては、アルミニウム、
ステンレス等よりなる金属板または金属ドラム、紙また
はプラスチック等の絶縁性シートの表面に、アルミニウ
ム、パラジウム、金等の金属薄膜を、ラミネートもしく
は蒸着等の手段により設けてなるもの、紙またはプラス
チック等のシート上に、導電性ポリマー、酸化インジウ
ム、酸化錫等の導電性化合物材料を、塗布もしくは蒸着
等の手段により積層して得られるものを用いることがで
きる。
【0029】感光層2に含有される電荷発生物質として
は、特に制限されるものではないが、例えばフタロシア
ニン顔料、多環キノン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、
インジゴイド顔料などを用いることができる。特に、ア
ゾ顔料としてフルオレノン系ジスアゾ顔料、ペリレン顔
料としてイミダゾールペリレン顔料、多環キノン顔料と
してアントアントロン顔料、フタロシアニン顔料として
オキシチタニル系フタロシアニン顔料を用いることが、
良好な感度、耐久性および画質が得られる点で好まし
い。これらの電荷発生物質は、単独でまたは2種類以上
を組み合わせて用いることができる。
【0030】感光層2に含有される電荷輸送物質として
は、特に制限されるものではないが、例えばオキサゾー
ル誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導
体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミ
ダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン
誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、
ヒドラゾン化合物、ピラゾリン誘導体、アミン誘導体、
オキサゾロン誘導体、ベンゾチアゾール誘導体、ベンズ
イミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン
誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノ
スチルベン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポ
リ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン
などを用いることができる。また、電荷輸送物質として
は、光照射時に発生するホールの輸送能力や、感光層2
に含有される他の有機系材料(例えば電荷発生物質)と
の組み合わせを考慮して、好適なものを選択して用いる
ことが好ましい。
【0031】以上の電荷発生物質および電荷発生物質
は、それ自体が被膜形成能に乏しいものであるので、感
光層2は、バインダー樹脂を用いて形成されていてもよ
い。このようなバインダー樹脂としては、疎水性を有
し、かつ誘電率が高く、電気絶縁性を有するフィルム形
成性高分子重合体を用いることが好ましい。バインダー
樹脂として用いられる高分子重合体としては、例えばポ
リカーボネート、ポリエステル、メタクリル酸樹脂、ア
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リスチレン、ポリビニルアセテート、スチレン−ブタジ
エン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−
酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコーン樹
脂、シリコーン−アルキッド樹脂、フェノールホルムア
ルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−
ビニルカルバゾール、ポリビニルアセタール(例えばポ
リビニルブチラール)等が挙げられる。これらのバイン
ダー樹脂は、単独でまたは2種類以上を組み合わせて用
いることができる。バインダー樹脂の使用割合は、電荷
発生物質1重量部に対して5重量部以下であることが好
ましい。
【0032】本発明の電子写真感光体においては、図2
に示すように、感光層2が、電荷発生物質を含有してな
る電荷発生層3と、電荷輸送物質を含有してなる電荷輸
送層4とが積層されてなる二層構成のものであってもよ
い。
【0033】このような二層構成の感光層においては、
図2(イ)に示すように、導電性支持体1側に電荷発生
層3を設け、この電荷発生層3上に電荷輸送層4を設け
る構成、並びに、図2(ロ)に示すように、導電性支持
体1側に電荷輸送層4を設け、この電荷輸送層4上に電
荷発生層3を設ける構成があり、いずれかが最外表面層
となり、前述の特定のシロキサン化合物と、ケイ素原子
含有微粒子またはフッ素原子含有微粒子とが含有される
ことになるが、前者の構成を採用すること、すなわち電
荷輸送層4を最外表面層とすることが好ましい。
【0034】電荷発生層3の厚みは、0.01〜5μ
m、特に0.05〜3μmであることが好ましい。ま
た、電荷輸送層4の厚みは、5〜30μmであることが
好ましい。電荷発生層3および電荷輸送層4は、バイン
ダー樹脂を用いて形成されていてもよい。電荷輸送層4
におけるバインダー樹脂の使用割合は、電荷輸送物質1
重量部に対して0.1〜5重量部であることが好まし
い。このような二層構成の感光層2を用いることによ
り、優れた電子写真特性を有する電子写真感光体が得ら
れる。
【0035】電荷発生層3および電荷輸送層4は、例え
ば下記(1)または(2)の方法により形成することが
できる。 (1)真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法等の気
相堆積法により、電荷発生物質または電荷輸送物質を堆
積させて層を形成する方法。 (2)電荷発生物質または電荷輸送物質を、適当な溶媒
に溶解させ、またはボールミル、サンドグラインダ等に
よって適当な分散媒に分散させ、必要に応じてバインダ
ー樹脂を添加して塗布液を調製し、この塗布液を、ディ
ッピング法、スプレー法、ブレード法、ロール法等の塗
布方法により塗布する方法。
【0036】上記(2)の方法において使用される溶媒
または分散媒としては、ブチルアミン、ジエチルアミ
ン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
ロロホルム、1,2−ジクロルエタン、1,2−ジクロ
ルプロパン、1,1,2−トリクロルエタン、1,1,
1−トリクロルエタン、トリクロルエチレン、テトラク
ロルエタン、ジクロルメタン、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、メチルアルコール、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジメチ
ルスルホキシド、メチルセルソルブ等が挙げられる。
【0037】本発明の電子写真感光体においては、図3
に示すように、導電性支持体1と感光層2との間に、中
間層5が設けられていてもよい。この中間層5は、接着
層またはブロッキング層として機能するものである。中
間層5を構成する材料としては、感光層2に用いられる
バインダー樹脂として例示した高分子重合体が用いられ
るが、これらの他に、例えばポリビニルアルコール、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カゼイ
ン、共重合ナイロン、N−アルコキシメチル化ナイロ
ン、澱粉等が用いられる。
【0038】また、図4に示すように、感光層2上に保
護層6が設けられていてもよい。この場合には、保護層
6が最外表面層となり、当該保護層6に前述の特定のシ
ロキサン化合物と、ケイ素原子含有微粒子またはフッ素
原子含有微粒子とが含有される。
【0039】この保護層6中には、加工性および物性を
改良すること(亀裂防止、柔軟性付与等)を目的とし
て、必要に応じて、バインダー樹脂として熱可塑性樹脂
を50重量%未満の割合で含有させることができる。保
護層6の厚みは、0.5〜10μm、特に1〜8μmで
あることが好ましい。また、保護層6には、電荷輸送物
質が含有されていることが好ましい。この場合には、保
護層6における電荷輸送物質の割合は、その種類によっ
ても異なるが、保護層6を構成するバインダー樹脂1重
量部に対して0.1〜5重量部であることが好ましい。
【0040】本発明の電子写真感光体においては、オゾ
ンによる劣化を防止するために、感光層2に酸化防止剤
を含有させることができる。このような酸化防止剤とし
ては、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、パラ
フェニレンジアミン、アリールアルカン、ハイドロキノ
ン、スピロクロマン、スピロインダノンおよびそれらの
誘導体、有機硫黄化合物、有機燐化合物等を用いること
ができる。これらの具体例としては、特開昭63−14
154号公報、特開昭63−18355号公報、特開昭
63−44662号公報、特開昭63−50848号公
報、特開昭63−50849号公報、特開昭63−58
455号公報、特開昭63−71856号公報、特開昭
63−71857号公報および特開昭63−14604
6号公報に記載されているものが挙げられる。酸化防止
剤の使用割合は、感光層2に含有される電荷輸送物質1
00重量部に対して、通常0.1〜100重量部、好ま
しくは1〜50重量部、さらに好ましくは5〜25重量
部である。
【0041】また、感光層2には、感度の向上、残留電
位、および反復使用における疲労低減等を目的として、
電子受容性物質を含有させることができる。このような
電子受容性物質としては、例えば無水マレイン酸、無水
フタル酸、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジ
メタン、クロラニル、2,4,7−トリニトロフルオレ
ノン、その他の電子親和力の大きい化合物を用いること
ができる。電子受容性物質の使用割合は、感光層2に含
有される電荷発生物質100重量部に対して、通常0.
01〜200重量部、好ましくは0.1〜100重量部
である。また、電荷受容物質を電荷輸送層4に含有させ
る場合には、その使用割合は、電荷輸送物質100重量
部に対して、通常0.01〜100重量部、好ましくは
0.1〜50重量部である。
【0042】また、感光層2には、当該感光層2に含有
される電荷発生物質の電荷発生機能を改善するため、有
機アミン類を含有させることができる。このような有機
アミン類としては、第2級アミンを用いることが好まし
い。有機アミン類の具体例としては、特開昭59−21
8447号公報、特開昭62−8160号公報に記載さ
れているものが挙げられる。
【0043】更に、感光層2には、当該感光層2を保護
するために、紫外線吸収剤等を含有させてもよく、感色
性補正の染料を含有させてもよい。
【0044】図5は、本発明の電子写真画像形成方法の
実施に用いられる画像形成装置の一例を示す説明図であ
る。この図において、11は透明性材料よりなる原稿載
置台、12は原稿、13は原稿押さえカバー、14は、
露光ランプ15および反射ミラー17を備えた投光ユニ
ットである。16は反射ミラーユニット、18は結像レ
ンズ、19は反射ミラー、20は、例えば図4に示す構
成の感光体ドラムである。21は帯電極、22は現像ス
リーブ23を備えた現像器であって、この現像器22内
には、樹脂被覆球状キャリアと非磁性微粒子トナーとか
らなる2成分現像剤が収容されている。24は転写前除
電ランプ、25は、複写紙27が収納された給紙カセッ
トである。26は搬送ローラ、28は転写極、29は分
離極、30は搬送ベルト、31は、加熱ローラ32およ
び押圧ローラ33を備えた定着装置である。34は排紙
ローラ、35は排紙皿、36は除電極、37は、ウレタ
ンゴムよりなるブレード37Aを備えたクリーニング装
置である。38は帯電前除電ランプ、39は搬送ガイド
である。
【0045】また、この例においては、感光体ドラム2
0と、帯電極21と、転写極28と、分離極29と、除
電極36と、クリーニング装置37と、除電ランプ38
とが、画像形成装置用ユニット40として一体的に構成
されており、この画像形成装置用ユニット40は、画像
形成装置本体に脱着自在に装着されている。
【0046】この画像形成装置においては、原稿載置台
11上に載置された原稿12が原稿押さえカバー13に
よって押さえられ状態で、当該画像形成装置が作動され
ることにより、投光ユニット14の露光ランプ15が点
灯し、原稿12を照射しながら反射ミラーユニット16
と共に矢印方向に移動する。
【0047】そして、原稿12に照射された光は、点線
で示すように、投光ユニット14の反射ミラー17、反
射ミラーユニット16、結像レンズ18および反射ミラ
ー19を介して、帯電極21によって帯電された、像担
持体である感光体ドラム20上に照射され、この感光体
ドラム20上には静電潜像が形成される。この静電潜像
は、現像スリーブ23上に担持された2成分現像剤によ
って現像され、これにより、感光体ドラム20上にはト
ナー像が形成される。そして、転写前除電ランプ24に
よって感光体ドラム20の電荷が除電された後、トナー
像が、転写極28によって、給紙カセット25から搬送
ローラ26によって搬送されてきた複写紙27に転写さ
れる。
【0048】トナー像が転写された複写紙27は、分離
極29により感光体ドラム20から分離され、その後、
搬送ガイド39を介して搬送ベルト30によって定着装
置31へ送られ、加熱ローラ32と押圧ローラ33とに
よってトナー像が複写紙27に定着される。そして、ト
ナー像が定着された複写紙27は、排紙ローラ34によ
って排紙皿25に排出される。一方、複写紙27が分離
された感光体ドラム20においては、除電極36により
残留電荷が取り除かれ、クリーニング装置37のブレー
ド37Aによって、感光体ドラム20上に残留したトナ
ーがクリーニングされ、更に帯電前除電ランプ38によ
って、感光体ドラム20上の残留電荷が除電され、次の
複写に供される。
【0049】以上において、静電潜像の現像に供される
2成分現像剤としては、特に限定されず種々のものを用
いることができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0051】〈実施例1〉ポリアミド樹脂「CM−80
00」(東レ社製)30gを、メチルアルコール900
ミリリットルおよび1−ブタノール100ミリリットル
よりなる混合溶媒中に添加し、50℃で加熱溶解した。
この溶液を、ポリエチレンテレフタレートフィルムの表
面にアルミニウムの蒸着膜が形成されてなる導電性支持
体上に塗布することにより、厚みが0.5μmの中間層
を形成した。次に、ポリビニルブチラール樹脂「エスレ
ックBX−1」(積水化学社製)2gを、メチルエチル
ケトン700ミリリットルおよびシクロヘキサノン30
0ミリリットルよりなる混合溶媒中に溶解し、この溶液
中に、電荷発生物質として下記化1で表される化合物と
下記化2で表される化合物との混合物(以下、「電荷発
生物質(1)」という。)3gを添加し、サンドミルを
用いて10分間分散処理を行うことにより、電荷発生層
形成塗布液を調製した。この電荷発生層形成塗布液を、
前記中間層上に塗布して乾燥することにより、厚みが
0.3μmの電荷発生層を形成した。
【0052】
【化1】
【0053】
【化2】
【0054】次に、ポリカーボネート樹脂「ユーピロン
Z−200」(三菱瓦斯化学社製)200gと、電荷輸
送物質として下記化3で表される化合物150gとを、
1,2−ジクロルエタン1000ミリリットル中に溶解
することにより、電荷輸送層形成塗布液を調製した。こ
の電荷輸送層形成塗布液を、前記電荷発生層上に塗布し
て乾燥することにより、厚みが20μmの電荷輸送層を
形成した。
【0055】
【化3】
【0056】次に、ポリカーボネート樹脂「ユーピロン
Z−200」50gと、上記化3で表される化合物3
3.3gとを、1,2−ジクロルエタン1000ミリリ
ットル中に溶解した。この溶液中に、片末端または両末
端にアミノ基を有するジメチルシロキサン「KPN−3
504(信越化学社製)」0.5gを添加して溶解さ
せ、更に、シリコーン微粒子「トスパール105」(東
芝シリコーン社製,平均粒子径:0.5μm)40gを
添加して分散させて、保護層形成塗布液を調製した。こ
の保護層形成塗布液について、直読ヘイズメーター(東
洋精機製作所製)によりヘイズ値Hを測定したところ、
0.1%であり、保護層形成塗布液中の各成分が互いに
高い親和性を有するものであることが確認された。尚、
ヘイズ値Hとは、全光線透過率をTtとし、拡散光線透
過率TdをTdとしたとき、H=(Td/Tt)×10
0(%)で表されるものであり、保護層形成塗布液中の
各成分同士の親和性が高いほど、この値が小さくなる。
【0057】この溶液を、前記電荷輸送層上に塗布した
後、100℃で1時間乾燥処理することにより、厚みが
5μmの保護層を形成した。以上のようにして、導電性
支持体上に、中間層、電荷発生層、電荷輸送層および保
護層がこの順で積層されてなるドラム状の電子写真感光
体を製造した。
【0058】〈実施例2〉実施例1において、シリコー
ン微粒子「トスパール105」40gの代わりに、シリ
カ微粒子「シリカSO−C1」(アドマテック社製,平
均粒子径:0.2μm)10gを用いて保護層形成塗布
液を調製したこと以外は同様にして、電子写真感光体を
製造した。この保護層形成塗布液のヘイズ値を後記表1
に示す。
【0059】〈実施例3〉実施例1において、シリコー
ン微粒子「トスパール105」40gの代わりに、フッ
素樹脂微粒子「KTL−8N」(喜多村製,平均粒子
径:3μm)10gを用いて保護層形成塗布液を調製し
たこと以外は同様にして、電子写真感光体を製造した。
この保護層形成塗布液のヘイズ値を後記表1に示す。
【0060】〈実施例4〉実施例1の保護層の形成にお
いて、シリコーン微粒子「トスパール105」40gと
共に、フッ素樹脂微粒子「KTL−8N」10gを用い
て保護層形成塗布液を調製したこと以外は同様にして、
電子写真感光体を製造した。この保護層形成塗布液のヘ
イズ値を後記表1に示す。
【0061】〈実施例5〉実施例1において、シリコー
ン微粒子「トスパール105」40gの代わりに、シリ
カ微粒子「シリカSO−C1」10gおよびフッ素樹脂
微粒子「KTL−8N」10gを用いて保護層形成塗布
液を調製したこと以外は同様にして、電子写真感光体を
製造した。この保護層形成塗布液のヘイズ値を後記表1
に示す。
【0062】〈実施例6〉実施例1において、電荷発生
物質(1)の代わりに、特開昭64−17066号公報
の合成例1に記載の結晶系チタニルフタロシアニンを用
いたこと以外は同様にして、電子写真感光体を製造し
た。
【0063】〈比較例1〉実施例1において、片末端ま
たは両末端にアミノ基を有するジメチルシロキサン「K
PN−3504」を用いなかったこと以外は同様にし
て、電子写真感光体を製造した。
【0064】〈比較例2〉実施例1において、シリコー
ン微粒子「トスパール105」40gの代わりに、フッ
素樹脂微粒子「KTL−8N」10gを用い、片末端ま
たは両末端にアミノ基を有するジメチルシロキサン「K
PN−3504」を用いなかったこと以外は同様にし
て、電子写真感光体を製造した。
【0065】〈比較例3〉実施例1において、片末端ま
たは両末端にアミノ基を有するジメチルシロキサン「K
PN−3504」0.5gの代わりに、側鎖高級脂肪酸
エステル変成ジメチルシロキサン「X−22−800」
(信越化学社製)0.5gを用いて保護層形成塗布液を
調製したこと以外は同様にして、電子写真感光体を製造
した。この保護層形成塗布液のヘイズ値Hは50%であ
り、側鎖高級脂肪酸エステル変成ジメチルシロキサン
「X−22−800」は、保護層形成塗布液中の他の成
分に対して親和性の低いものであった。
【0066】〈比較例4〉実施例1において、シリコー
ン微粒子「トスパール105」40gの代わりに、フッ
素樹脂微粒子「KTL−8N」10gを用い、片末端ま
たは両末端にアミノ基を有するジメチルシロキサン「K
PN−3504」0.5gの代わりに、側鎖高級脂肪酸
エステル変成ジメチルシロキサン「X−22−800」
(信越化学社製)0.5gを用いて保護層形成塗布液を
調製したこと以外は同様にして、電子写真感光体を製造
した。この保護層形成塗布液のヘイズ値を後記表1に示
す。
【0067】〔評価〕実施例1〜6および比較例1〜4
により製造された電子写真感光体を搭載してなる、図5
に示す画像形成装置を構成した。これらの画像形成装置
を用い、5万回にわたって実写テストを行い、次の項目
についての評価を行った。結果を表1に示す。
【0068】(1)摩擦係数:電子写真感光体自体の回
転トルクT1 (kg・cm)と、クリーニングブレード
が圧接された状態における電子写真感光体の回転トルク
2 (kg・cm)とを測定し、下記数1で表される計
算式に従って、静止摩擦係数μを算出した。
【0069】
【数1】
【0070】上記数1において、Fは、クリーニングブ
レードの圧接による荷重(kg)を表し、rは電子写真
感光体の半径(cm)を表す。
【0071】(2)減耗量:膜厚測定器「EDDY56
0C」(H.FISCHER GMBHT CO社製)
を用い、実写テスト前の最外表面層の厚み、および5万
回の実写テスト後の最外表面層の厚みを測定し、その差
を減耗量(μm)とした。なお、それぞれの厚みは、1
0箇所ずつ測定しその平均値を用いた。
【0072】(3)白紙電位および残留電位の変化:実
写テスト初期の白紙電位(V)および残留電位(V)
と、5万回の実写テスト後の白紙電位(V)および残留
電位(V)とを測定し、白紙電位の変化量ΔVw(−
V)および残留電位の変化量ΔVr(−V)を求めた。
ここに、白紙電位とは、表面の反射濃度0.0の原稿を
供した場合における電子写真感光体の表面電位をいい、
残留電位とは、除電工程後の電子写真感光体の表面電位
をいう。
【0073】(4)画像状態:5万回の実写テスト後の
画像状態を観察し、画像不良が発生していない場合を
○、画像不良が発生している場合を△、画像不良がかな
り発生している場合を×として評価した。
【0074】
【表1】
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子写真
感光体は、耐摩耗性が高くて耐久性に優れ、クリーニン
グ性が良好なものである。そして、本発明の電子写真感
光体、画像装置用ユニットおよび電子写真画像形成方法
によれば、長期間にわたり画像不良のない高画質の画像
を安定して形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の断面構成の一例を示
す説明図である。
【図2】二層構成の感光層を有する電子写真感光体の断
面構成を示す説明図である。
【図3】中間層を有する電子写真感光体の断面構成を示
す説明図である。
【図4】保護層を有する電子写真感光体の断面構成の一
例を示す説明図である。
【図5】本発明の電子写真画像形成方法の実施に用いら
れる画像形成装置の一例の構成を示す説明図である。
【符号の説明】 1 導電性支持体 2 感光層 3 電荷発生層 4 電荷輸送層 5 中間層 6 保護層 11 原稿載置台 12 原稿 13 原稿押さえカバー 14 投光ユニット 15 露光ランプ 16 反射ミラーユニット 17 反射ミラー 18 結像レンズ 19 反射ミラー 20 感光体ドラム 21 帯電極 22 現像器 23 現像スリーブ 24 転写前除電ランプ 25 給紙カセット 26 搬送ローラ 27 複写紙 28 転写極 29 分離極 30 搬送ベルト 31 定着装置 32 加熱ローラ 33 押圧ローラ 34 排紙ローラ 35 排紙皿 36 除電極 37 クリーニング装置 37A ブレード 38 帯電前除電ランプ 39 搬送ガイド 40 画像形成装置用ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江藤 嘉彦 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 武居 良明 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、電荷発生物質および
    電荷輸送物質を含有する感光層を設けてなる電子写真感
    光体において、 当該電子写真感光体の最外表面側の層には、 末端に少なくとも1つ以上のアミノ基を有するシロキサ
    ン化合物と、 ケイ素原子含有微粒子およびフッ素原子含有微粒子の少
    なくとも1種の微粒子とが含有されていることを特徴と
    する電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 最外表面側の層にケイ素原子含有微粒子
    が含有され、当該ケイ素原子含有微粒子は、粒子径が
    0.1〜10μmのシリコーン樹脂微粒子であることを
    特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 最外表面側の層にケイ素原子含有微粒子
    が含有され、当該ケイ素原子含有微粒子は、粒子径が
    0.1〜10μmの無機シリカ微粒子であることを特徴
    とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 最外表面側の層にフッ素原子含有微粒子
    が含有され、当該フッ素原子含有微粒子は、粒子径が
    0.1〜10μmのフッ素樹脂微粒子であることを特徴
    とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 シロキサン化合物が、末端に少なくとも
    1つのアミノ基を有するジメチルシロキサン化合物であ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 最外表面側の層が電荷輸送層であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
    電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 最外表面側の層が保護層であることを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子
    写真感光体。
  8. 【請求項8】 保護層に電荷輸送物質が含有されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の電子写真感光体。
  9. 【請求項9】 導電性支持体上に感光層を設けてなる電
    子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段および
    クリーニング手段から選ばれる少なくとも一つの像形成
    手段とを有する画像形成装置用ユニットにおいて、 前記電子写真感光体は、請求項1乃至請求項8のいずれ
    かに記載の電子写真感光体であり、 前記電子写真感光体と、前記像形成手段のうち少なくと
    も一つが一体的に構成されていると共に、画像形成装置
    の構成部材として脱着自在に装着されることを特徴とす
    る画像形成装置用ユニット。
  10. 【請求項10】 導電性支持体上に感光層を設けてなる
    電子写真感光体の表面に、静電潜像を形成し、これをト
    ナーを含有する現像剤により現像してトナー像を形成
    し、このトナー像を転写した後、電子写真感光体の表面
    に残留したトナーをクリーニングする工程を含む電子写
    真画像形成方法において、 前記電子写真感光体として、請求項1乃至請求項8のい
    ずれかに記載の電子写真感光体を用い、 当該電子写真感光体の表面に残留したトナーをウレタン
    ゴムよりなる弾性ブレードを用いてクリーニングするこ
    とを特徴とする電子写真画像形成方法。
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