JPH08185089A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH08185089A
JPH08185089A JP7000188A JP18895A JPH08185089A JP H08185089 A JPH08185089 A JP H08185089A JP 7000188 A JP7000188 A JP 7000188A JP 18895 A JP18895 A JP 18895A JP H08185089 A JPH08185089 A JP H08185089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
image
charging
forming apparatus
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7000188A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsushi Tsujita
充司 辻田
Sakushiro Tanaka
作白 田中
Masaru Watanabe
優 渡辺
Hiroyuki Sako
裕之 迫
Yukifumi Terada
幸史 寺田
Yuji Tanaka
裕二 田中
Toru Ueno
徹 上野
Takuji Terada
卓司 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP7000188A priority Critical patent/JPH08185089A/ja
Publication of JPH08185089A publication Critical patent/JPH08185089A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の画像形成装置は、少なくとも電子写
真有機感光体ドラム、主帯電器、画像露光部、現像器及
びトナー転写部を備えており、下記式(1): t=D・θ/2v …(1) 式中、Dは、感光体ドラムの外径(mm)、θは、ドラム
表面上の主帯電部中心と現像部中心とがなす角度(ラジ
アン)、vは、感光体ドラムの周速(mm/sec)である、
で定義される主帯電−現像時間(t)を0.3秒以内に設
定したことを特徴とする。 【効果】 連続して多数回の画像形成を行っても画像濃
度の低下等は生ぜず、常に安定して良好な画像を形成す
ることができる。特に本発明は、帯電−現像時間(t)
を0.3秒以内に設定していることから、装置の小型化及
び高速化の点で極めて有利である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機感光体を用いて画
像形成を行う画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法による画像形成装置において
は、通常、感光体ドラムの周囲に、主帯電器、画像露光
装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置及び除電
装置が、この順序に設けられている。主帯電器として
は、コロナ帯電装置が広く使用されており、画像形成に
あたっては、正又は負のコロナ帯電により感光体表面が
一定の電位に帯電される。次いで画像露光装置により、
原稿画像からの反射光を感光体表面上に照射して原稿画
像に対応する静電潜像が形成され、現像装置により、該
静電潜像が顕像化したトナー像が形成される。このトナ
ー像は、転写装置により所定の用紙に転写され、一方、
転写後の感光体は、クリーニング装置によりクリーニン
グされて表面に残存するトナーが除去され、次いで、除
電装置による光照射によって残存する電荷が除去され、
かくして画像形成の1サイクルが終了するものである。
【0003】一般に感光体としては、コスト等の見地か
ら有機感光体が汎用されており、また主帯電器として
は、コロナ帯電により帯電を行う方式のものが一般に使
用されており、かかる画像形成装置は、複写機、レーザ
プリンタ、ファクシミリ等の用途に使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、感光体は、
一定の電位に帯電させた後に暗減衰することは周知であ
るが、有機感光体を使用した画像形成装置においては、
画像形成を多数回にわたって反復した場合、感光体の暗
減衰が大きく変化するという問題があり、このため、画
像濃度の低下や濃度ムラ等を生じている。特にこの傾向
は、単層型の有機感光体を用いた場合に顕著である。
【0005】従って本発明の目的は、有機感光体を用い
た画像形成装置において、多数回にわたって画像形成を
行った場合にも、画像濃度の低下や濃度ムラを生じるこ
とがなく、安定して良好な画像を形成することが可能な
画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも電子写真有機感光体ドラム、主帯電器、画像露光
部、現像器及びトナー転写部を備えた画像形成装置にお
いて、下記式(1): t=D・θ/2v …(1) 式中、Dは、感光体ドラムの外径(mm)、θは、ドラム
表面上の主帯電部中心と現像部中心とがなす角度(ラジ
アン)、vは、感光体ドラムの周速(mm/sec)である、
で定義される主帯電−現像時間(t)を0.3秒以内に設
定したことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0007】
【作用】図1は、正帯電型有機感光体ドラムの暗減衰曲
線を示したものであり、曲線Aは初期の感光体につい
て、800Vに帯電させた時の暗減衰曲線、曲線Bは、
一定の条件で帯電−現像、除電等の画像形成サイクルを
連続5万回繰り返した後の感光体について、上記と同様
に800Vに帯電させた時の暗減衰曲線、曲線Cは、画
像形成サイクルを連続10万回繰り返した後の感光体に
ついて、800Vに帯電させた時の暗減衰曲線を示す。
これらの暗減衰曲線において、時間ゼロの表面電位は、
主帯電部中心位置での感光体の表面電位と考えてよい。
【0008】この図1から理解される様に、初期の感光
体では、そう大きな暗減衰は認められないが、画像形成
を繰り返し行うにしたがって感光体の暗減衰は大きくな
っている。この傾向は、有機感光体全般に認められ、例
えば画像形成サイクルを連続10万回繰り返した後の感
光体について、下記式(2): ΔSP=SPo −SP1 …(2) 式中、SPo は、初期感光体について800V帯電1秒
経過後の表面電位であり、SP1 は、10万回繰り返し
後の感光体について800V帯電1秒経過後の表面電位
である、で定義される暗減衰のずれ(ΔSP)は50乃
至350Vの範囲内にあり、この暗減衰のずれ(ΔS
P)は、特に単層型の有機感光体ほど高い値を示す傾向
が認められる。即ち、有機感光体では、通常の光疲労等
に加えて、現像剤との摩擦により感光層表面が削り取ら
れたり、或いは帯電に際して発生するオゾン等の放電生
成物による劣化が認められるため、上記の様に暗減衰が
大きく変化するものと考えられる。特に正帯電型単層有
機感光体においては、感光層中に正孔輸送剤と電子輸送
剤とが混在しているため、電荷(キャリヤ)のトラップ
が多く、暗減衰変化が特に大きくなる。
【0009】また上記曲線Cについて、初期感光体の暗
減衰曲線Aとのずれ(ΔSP)をプロットした曲線を図
2に示す。この図2から明らかな通り、有機感光体の帯
電後0.3秒以内では、このずれは極めて小さいが、0.3
秒を超えると急激に増大していくことが認められる。即
ち、従来公知の画像形成装置では、感光体の帯電後、0.
3秒を超えた時点、例えば0.6秒経過した時点で現像が
行われていたため、この暗減衰の変化の影響を直接受
け、画像形成を繰り返すにしたがって画像濃度の低下等
を引き起こしていたものと認められる。
【0010】しかるに本発明によれば、前記式(1)で
表される主帯電−現像時間(t)が0.3秒以内に設定さ
れているため、画像形成を多数回にわたって繰り返して
も初期と比較して現像部における電位変化が極めて小さ
いため、実質上、画像濃度の低下を生じることなく画像
形成を行うことが可能となるのである。
【0011】
【発明の好適態様】本発明の画像形成装置の一例を示す
図3において、この装置は、有機感光体ドラム1と、そ
の回転方向に沿って設けられた主帯電用コロナ帯電器
2、画像露光用の光学系3、現像装置4、転写用帯電装
置5、クリーニング装置6及び除電用光源7とから成っ
ている。
【0012】即ち、画像形成にあたっては、先ず感光体
ドラム1の表面を、コロナ帯電器2によって正極性又は
負極性に帯電させる。次いで、原稿(図示せず)からの
反射光を光学系3を介して感光体ドラム1上に照射し、
原稿画像に対応する静電潜像を形成する。現像装置4
は、現像剤搬送用スリーブ10を有しており、この静電
潜像は、スリーブ10により搬送され供給されるトナー
により現像され、トナー像が形成される。トナーの帯電
極性は、通常の正規現像の場合には感光体ドラム1表面
と逆極性であり、反転現像の場合には感光体表面と同極
性である。また転写用帯電装置5は、トナー転写用帯電
器11と紙分離用交流帯電器12とを備えており、転写
紙13の背面から帯電器11でコロナチャージを行って
トナー像を転写紙13に転写させる。この帯電器11の
極性は、トナーが付着している感光体ドラム1表面と同
極性である。またトナー像が転写された転写紙13は、
交流帯電器12の除電によって感光体ドラム1表面から
静電的に剥離され、定着域(図示せず)に送られ、熱、
圧力等により、トナー像の定着が行われる。トナー転写
後の感光体ドラム1は、弾性ブレード等から成るクリー
ニング装置6によって残留トナーや紙粉が除去され、次
いで除電用光源7からの全面露光により、残留電荷が除
去される。
【0013】上記の現像装置4による現像方式は、それ
自体公知の方法で行われ、例えば磁性キャリヤと顕電性
トナーとから成る二成分系磁性現像剤や磁性トナーから
成る一成分系磁性現像剤を使用し、磁気ブラシの形で現
像剤を搬送し、磁気ブラシを感光体ドラム表面に摺擦し
て現像を行う磁気ブラシ現像法により現像を行うことが
できる。この場合、現像剤搬送用スリーブ10内には、
磁気ブラシを形成するためのマグネットが設けられる。
また現像剤として、非磁性トナーを使用し、静電力によ
って現像剤を搬送し、これを感光体ドラム1に接触させ
て現像を行うこともできる。この場合には、現像剤搬送
用スリーブ10には、現像剤(非磁性トナー)の帯電極
性とは逆極性のバイアス電圧が印加され、或いは現像剤
の帯電極性とは逆極性のエレクトレット層が設けられた
スリーブ10が使用され、現像剤の搬送が行われる。
【0014】本発明においては、前記式(1)で定義さ
れる主帯電−現像時間(t)が0.3秒以下となる様に、
感光体ドラム1の外径D、感光体ドラム1表面上の主帯
電部中心(主帯電用コロナ帯電器2の中心直下)と現像
部中心(現像装置4の中心直下)とがなす角度θ、及び
感光体ドラム1の周速vが設定されている。即ち、初期
感光体の暗減衰とのずれが小さい領域で現像が行われる
ため、多数回にわたって画像形成を繰り返しても画像濃
度の低下等は有効に抑制される。また、主帯電−現像時
間(t)が短い範囲に設定されているため、装置の小型
化、高速化の点でも極めて有利となる。
【0015】(有機感光体)本発明で用いる有機感光体
としては、電荷発生剤を含有する電荷発生層、電荷輸送
剤を含有する電荷輸送層を導電性基体上に積層した積層
型のものや、電荷輸送剤と電荷発生剤とが分散された単
層の感光層を導電性基体上に設けた単層型のものを挙げ
ることができるが、正帯電型の有機感光体が好ましく、
特に正帯電型単層有機感光体を用いた場合に特に有利で
ある。即ち、正帯電型の有機感光体では、正極性コロナ
帯電により帯電が行われるため、オゾンの発生量が少な
く、オゾンによる感光体の劣化の点で有利となるからで
ある。また単層有機感光体では、電荷発生剤が感光層表
面に露出していることから劣化し易く、特に正帯電型単
層有機感光体では、正孔輸送剤と電子輸送剤とが感光層
中に混在していることから、前述した多数回の画像形成
による暗減衰変化が大きいが、本発明では、このような
単層の有機感光体を用いた場合にも、暗減衰変化にかか
わらず、良好な画像を安定して形成することが可能とな
るからである。
【0016】本発明において、特に有利に使用される正
帯電型単層有機感光体は、樹脂媒質中に電荷発生剤と電
荷輸送物質とを分散させた単層の感光層を導電性基体上
に設けたものであり、特に電荷輸送物質としては、正孔
輸送剤と電子輸送剤との組み合わせが使用される。正孔
輸送剤としては、それ自体公知のものが使用され、これ
と組み合わせる電子輸送剤としては、ジフェノキノン誘
導体、特に非対称置換型のものが好ましい。この感光体
は正帯電が可能であり、しかも残留電位が低いレベルに
抑制されると共に、正帯電に対して優れた感度を示す。
【0017】特に電子輸送剤として用いるジフェノキノ
ン誘導体としては、下記式(3)で表されるものを単独
又は2種以上の組み合わせで用いることができる。
【0018】
【化1】
【0019】上記式中、R1 ,R2 ,R3 及びR4 の各
々は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、アラルキル基等である。一層具体的には、3,
5−ジメチル−3',5’−ジt−ブチルジフェノキノ
ン、3,3’−ジメチル−5',5’−ジt−ブチルジフ
ェノキノン、3,5’−ジメチル−3',5−ジt−ブチ
ルジフェノキノン、3,5,3',5’−テトラメチルジ
フェノキノン、3,5,3',5’−テトラt−ブチルジ
フェノキノン、3,5,3',5’−テトラフェニルジフ
ェノキノン、3,5,3',5’−テトラシクロヘキシル
ジフェノキノン等を挙げることができるが、下記式
(4)、(5)或いは(6)の関係を満足する置換基を
有するジフェノキノン誘導体は、分子の対称性が低いた
めに分子間の相互作用が小さく、溶解性に優れているた
めに好適である。
【0020】 (R1 の炭素数=R3 の炭素数)>(R2 の炭素数=R4 の炭素数)…(4) (R1 の炭素数=R2 の炭素数)>(R3 の炭素数=R4 の炭素数)…(5) (R1 の炭素数=R4 の炭素数)>(R2 の炭素数=R3 の炭素数)…(6)
【0021】正孔輸送剤としては、任意の正孔輸送物質
を使用することができ、例えばオキサジアゾール系化合
物、スチリル化合物、カルバトール系化合物、有機ポリ
シラン化合物、ピラゾリン化合物、ヒドラゾン化合物、
トリフェニルアミン系化合物、インドール系化合物、オ
キサゾール系化合物、イソオキサゾール系化合物、チア
ゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系
化合物、トリアゾール系化合物等の含窒素環式化合物、
縮合多環式化合物等が使用され、就中、イオン化ポテン
シャルが5.3乃至5.6eVの範囲にあるものが好適に使
用される。また電界強度が3×105 V/cmで1×1
-6cm2 /V・秒以上の移動度を有するものが特に好
ましい。
【0022】好適な正孔輸送剤の具体例としては、1,
1−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−4,4−ジ
フェニル−1,3−ブタジエン、N,N’−(o,p−
ジメチルフェニル)−N,N’−ジフェニルベンジジ
ン、3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラ
キス(4−メチルフェニル−1,1’−ビフェニル)−
4,4’−ジアミン、N−エチル−3−カルバゾリルア
ルデヒド−N,N’−ジフェニルヒドラゾン、4−
〔N,N−ビス(p−トルイル)アミノ〕−β−フェニ
ルスチルベン等を例示することができる。
【0023】電荷発生剤としては、例えばセレン、セレ
ン−テルル、アモルファスシリコン、ピリリウム塩、ア
ゾ系顔料、ジスアゾ系顔料、アンサンスロン系顔料、フ
タロシアニン系顔料、インジコ系顔料、スレン系顔料、
トルイジン系顔料、ピラゾリン系顔料、ペリレン系顔
料、キナクリドン系顔料等が例示され、所望の領域に吸
収波長域を有する様、1種又は2種以上混合して用いら
れる。特にイオン化ポテンシャルが5.3乃至5.6eVの
範囲にあるものが好適であり、最も好適なものとして
は、ビスアゾ顔料、X型メタルフリーフタロシアニン、
オキソチタニルフタロシアニン等が例示される。
【0024】また上記の各剤を分散させる樹脂媒質とし
ては、種々の樹脂が使用でき、例えばスチレン系重合
体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、アイ
オノマー等のオレフィン系重合体、ポリ塩化ビニル、塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、アルキ
ッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、エポキシ樹脂、
ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジ
アリルフタレート樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノ
ール樹脂等の各種重合体や、エポキシアクリレート等の
光硬化型樹脂等を、単独又は2種以上の組み合わせで使
用することができる。特に好適な樹脂は、スチレン系重
合体、アクリル系重合体、スチレン−アクリル系重合
体、ポリエステル、アルキッド樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート等である。
【0025】上記の正帯電型単層有機感光体において、
電荷発生剤は、通常、固形分当たり0.1乃至5重量%、
特に0.25乃至2.5重量%の量で感光層中に含有される
のがよく、またジフェノキノン誘導体のような電子輸送
剤(ET)や正孔輸送剤(HT)は、それぞれ固形分当
たり5乃至50重量%、特に10乃至40重量%の量で
感光層中に含有されるのがよい。さらにET:HTの重
量比は1:9乃至9:1、特に2:8乃至8:2の範囲
にあるのがよい。
【0026】また上述した単層の感光層を形成する組成
物には、電子写真学的特性に悪影響を及ぼさない範囲
で、それ自体公知の種々の配合剤、例えば酸化防止剤、
ラジカル捕捉剤、一重項クェンチャー、UV吸収剤、軟
化剤、表面改質剤、消泡剤、増量剤、増粘剤、分散安定
剤、ワックス、アクセプター、ドナー等を配合すること
ができる。特に全固形分当たり0.1乃至50重量%の量
で立体障害性フェノール系酸化防止剤を配合すると、電
子写真学的特性に悪影響を与えることなく、感光層の耐
久性を顕著に向上させることができる。
【0027】単層の感光層は、上述した各剤や樹脂成分
を溶剤に溶解乃至分散させて導電性基体上に塗布するこ
とによって形成されるが、この溶剤としては種々の有機
溶媒、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ブタノール等のアルコール類、n−ヘキサン、オク
タン、シクロヘキサン等の脂肪族系炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、ジクロ
ロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロベンゼ
ン等のハロゲン化炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、エチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコール等のエーテル
類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等
を、単独又は2種以上の組み合わせで使用することがで
きる。塗布液の固形分濃度は、一般に5乃至50%とす
るのがよい。
【0028】また導電性基板としては、導電性を有する
種々の材料を使用することができ、例えばアルミニウ
ム、鉄、銅、錫、白金、金、銀、バナジウム、モリブデ
ン、クロム、カドミウム、チタン、ニッケル、インジウ
ム、ステンレス鋼、真鍮等の金属単体や、上記金属が蒸
着又はラミネートされたプラスチック材料、ヨウ化アル
ミニウム、酸化錫、酸化インジウム等で被覆されたガラ
ス等が例示される。
【0029】特に単分散感光層の場合には、干渉縞等の
発生がないことから、通常のアルミニウム素管、特に膜
厚が1乃至50μm となるようにアルマイト処理を施し
た素管を用い得ることも利点の一つである。
【0030】尚、塗布液を調製するには、電荷発生材料
等と樹脂等とを、従来公知の方法、例えばロールミル、
ボールミル、アトライタ、ペイントシェイカー或いは超
音波分散器等を用いて行い、これを従来公知の塗布手段
によって塗布、乾燥すればよい。
【0031】単層の感光層の厚みは、特に制限されない
が、一般に5乃至100μm 、特に10乃至50μm の
範囲にあることが望ましい。
【0032】
【実施例】以下の実施例及び比較例に用いた感光体は、
次の通り製造した。
【0033】(単層有機感光体の製造)下記の組成から
成る感光層用組成物をボールミルにて50時間かけて混
合分散し、単層型感光層形成用の塗工液を作製した。得
られた塗工液を種々の外径を有するアルミニウムシリン
ダーの表面に浸漬塗布し、110℃で60分間熱風乾燥
し、膜厚が25μm の単層型感光層を形成し、正帯電型
単層有機感光体ドラムを得た。
【0034】 感光層組成物の組成: ビスアゾ顔料(下記式(7)で示す) 10重量部 N,N,N’,N’−テトラキス(3−メチルフェニル)− m−フェニレンジアミン 100重量部 3,5,3’,5’−テトラフェニルジフェノキノン 50重量部 ポリカーボネート樹脂 100重量部 ジクロルメタン 800重量部
【0035】
【化2】
【0036】(積層型有機感光体の製造) 電荷発生層の作製 下記の組成から成る電荷発生層形成用組成物をボールミ
ルにて50時間かけて混合分散し、電荷発生層形成用の
塗工液を作製した。得られた塗工液を種々の外径を有す
るアルミニウムシリンダーの表面に浸漬塗布し、110
℃で60分間熱風乾燥し、膜厚が0.5μm の電荷発生層
を形成した。感光体を得た。 電荷発生層形成用組成物の組成: ビスアゾ顔料(前記式(7)で示す) 10重量部 ポリビニルブチラール樹脂 1重量部 ジクロルメタン 120重量部
【0037】電荷輸送層の作製 下記の組成から成る電荷輸送層形成用組成物をボールミ
ルにて24時間かけて混合分散し、電荷輸送層形成用の
塗工液を作製した。得られた塗工液を、上記で得られた
電荷発生層の上に浸漬塗布し、90℃で60分間熱風乾
燥して、膜厚が15μm の電荷輸送層を形成し、正帯電
型積層有機感光体ドラムを得た。 電荷輸送層形成用組成物の組成: N,N,N’,N’−テトラキス(3−メチルフェニル)− m−フェニレンジアミン 80重量部 ポリカーボネート樹脂 100重量部 ジクロルメタン 800重量部
【0038】実施例1〜5,比較例1〜5 上記で作成された正帯電型単層有機感光体ドラムを、三
田工業株式会社製電子写真複写機DC−2556改造機
に取り付け、主帯電器と現像装置との間隔θ、ドラム周
速vを適宜変更して、帯電−現像時間(t)を種々の値
に設定し、各々について、二成分系磁性現像剤を用いて
連続10万枚の複写を行った。一定の枚数毎に画像濃度
を測定し、その結果を表1及び表2に示した。尚、画像
濃度の測定は、東京電色社製の反射濃度計を用いて測定
した。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】実施例6〜8,比較例6〜8 正帯電型単層有機感光体ドラムの代わりに、先に作製さ
れた正帯電型積層有機感光体を用いた以外は、前記実施
例及び比較例と同様の実験を行った。その結果を表3に
示す。
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】以上の実験結果から明らかな通り、本発
明によれば、帯電−現像時間(t)を0.3秒以内に設定
することにより、連続して多数回の画像形成を行っても
画像濃度の低下等は生ぜず、常に安定して良好な画像を
形成することができる。特に本発明は、帯電−現像時間
(t)を0.3秒以内に設定していることから、装置の小
型化及び高速化の点で極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】初期の有機感光体、連続5万回の画像形成を行
った有機感光体及び連続10万回の画像形成を行った有
機感光体についての暗減衰曲線を示す図。
【図2】連続10万回の画像形成を行った有機感光体の
暗減衰曲線について、初期の有機感光体の暗減衰曲線と
のずれ(ΔSP)を示す図。
【図3】本発明の画像形成装置の一例を示す図。
【符号の説明】
1:有機感光体ドラム 2:主帯電用コロナ帯電
装置 3:画像露光用光学系 4:現像装置 5:転写用帯電装置 6:クリーニング装置 7:除電用光源 10:現像剤搬送用スリー
ブ 11:トナー転写用帯電器 12:紙分離用交流帯電
器 13:転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 迫 裕之 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 寺田 幸史 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 田中 裕二 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 上野 徹 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 寺田 卓司 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電子写真有機感光体ドラム、
    主帯電器、画像露光部、現像器及びトナー転写部を備え
    た画像形成装置において、 下記式(1): t=D・θ/2v …(1) 式中、Dは、感光体ドラムの外径(mm)、 θは、ドラム表面上の主帯電部中心と現像部中心とがな
    す角度(ラジアン)、 vは、感光体ドラムの周速(mm/sec)である、で定義さ
    れる主帯電−現像時間(t)を0.3秒以内に設定したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記有機感光体が、下記式(2): ΔSP=SPo −SP1 …(2) 式中、SPo は、初期感光体について800V帯電1秒
    経過後の表面電位であり、 SP1 は、10万回繰り返し後の感光体について800
    V帯電1秒経過後の表面電位である、で定義される暗減
    衰のずれ(ΔSP)が50乃至350Vの範囲内にある
    感光体である請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記有機感光体が、正帯電型有機感光体
    である請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記有機感光体が、単層型有機感光体で
    ある請求項1乃至3の何れかに記載の画像形成装置。
JP7000188A 1995-01-05 1995-01-05 画像形成装置 Pending JPH08185089A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7000188A JPH08185089A (ja) 1995-01-05 1995-01-05 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7000188A JPH08185089A (ja) 1995-01-05 1995-01-05 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08185089A true JPH08185089A (ja) 1996-07-16

Family

ID=11467028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7000188A Pending JPH08185089A (ja) 1995-01-05 1995-01-05 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08185089A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7534539B2 (en) 2003-06-03 2009-05-19 Sharp Kabushiki Kaisha Electrophotographic photoreceptor and image forming apparatus having the same
US7727693B2 (en) * 2003-04-24 2010-06-01 Sharp Kabushiki Kaisha Electrophotographic photoreceptor, electrophotographic image forming method, and electrophotographic apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7727693B2 (en) * 2003-04-24 2010-06-01 Sharp Kabushiki Kaisha Electrophotographic photoreceptor, electrophotographic image forming method, and electrophotographic apparatus
US7534539B2 (en) 2003-06-03 2009-05-19 Sharp Kabushiki Kaisha Electrophotographic photoreceptor and image forming apparatus having the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3556146B2 (ja) 電子写真感光体
JP2004226637A (ja) 単層型電子写真感光体およびそれを有する画像形成装置
JPH09281728A (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置
JPH09281729A (ja) 電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカ−トリッジ及び電子写真装置
JP3532808B2 (ja) 電子写真感光体、及びそれを使用した画像形成装置
US6483998B2 (en) Electrostatic image-forming apparatus controlled to compensate for film thinning
JP2006178321A (ja) 電子写真感光体および画像形成装置
JP2004133230A (ja) 有機感光体を備えている画像形成装置
JPH08185089A (ja) 画像形成装置
JP2006047344A (ja) 電子写真感光体および画像形成装置
JP3816856B2 (ja) 画像形成方法
JP2001312075A (ja) 単層型電子写真感光体、及びそれを使用した除電システムを有さない画像形成装置
JP3761208B2 (ja) 正帯電型単層有機感光体を用いての画像形成方法
JP3827536B2 (ja) 画像形成装置
JP2001242655A (ja) 電子写真感光体
JP2003228183A (ja) 電子写真感光体および画像形成装置
JP3386260B2 (ja) 画像形成装置
JP3562537B2 (ja) 電子写真装置におけるクリーニング装置
JPH11338177A (ja) 電子写真装置
JPH08335013A (ja) 電子写真法
JPH08152762A (ja) 電子写真法における帯電方法
JPH08190326A (ja) 画像形成装置における除電装置
JPH06118672A (ja) 電子写真感光体
JPH08152761A (ja) 電子写真用帯電器
JPH08152827A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040903