JP2002193766A - 毛髪セット剤組成物 - Google Patents

毛髪セット剤組成物

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JP2002193766A
JP2002193766A JP2000398747A JP2000398747A JP2002193766A JP 2002193766 A JP2002193766 A JP 2002193766A JP 2000398747 A JP2000398747 A JP 2000398747A JP 2000398747 A JP2000398747 A JP 2000398747A JP 2002193766 A JP2002193766 A JP 2002193766A
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hair
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integer
polymer
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JP2000398747A
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Hiroaki Shoji
博昭 庄司
Takeshi Yamamoto
剛 山本
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NUC Corp
Original Assignee
Nippon Unicar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、毛髪に優れた光沢を与え、滑らか
な感触を付与し、毛髪同士も固着力が十分であり、形成
皮膜が弾力に富んでごわごわせず、優れたスタイル保持
力を有し、かつ塗布後乾燥仕上げまでの過程で、べたつ
かず、なめらかで、くし通りが良く、くせづけし易い毛
髪セット剤組成物の提供。 【解決手段】 特定の反応性シリコーン系ブロック共重
合体及び皮膜形成性高分子を含有する毛髪セット剤組成
物、及び、それにさらに特定のポリオルガノシロキサン
−ポリオキシアルキレン共重合体、特定のシリコーン化
合物から選択されたものを含有させた毛髪セット剤組成
物、及び、上記毛髪セット剤組成物にさらに、環状シリ
コーン、鎖状シリコーン、イソパラフィン系炭化水素、
エステル油、乳化剤、水溶性多価アルコール及び水溶性
高分子から選択されたものを含有させた毛髪セット剤組
成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪セット剤組成物
に関する。更に詳しくは、毛髪に良好なくし通り性及び
感触、ならびに自然な外観を付与し、コンディショニン
グ効果を有しながら、かつ良好なセット保持力を有する
毛髪セット剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、毛髪用組成物には毛髪に光沢や滑
らかさを与える目的でシリコーン油、エステル油、炭化
水素油などの油分が、可溶化、乳化、溶解して用いられ
ている。特にシリコーン油は、表面張力が低く毛髪への
なじみに優れ、良い光沢が得られ、近年多用されている
ものである。しかし、油分のもつ限界があり、多量に用
いたり消費者が長い間用いたりすると、頭髪が脂ぎる欠
点があった。また滑らかさを付与する目的でカチオン活
性剤も多用されているが、十分に満足できる光沢を与え
るものではなく、多量に配合すると安全性上も好ましく
ないという欠点があった。また、一般に毛髪は、洗髪、
ブラッシング、ドライヤーによる熱、ヘアカラー、ブリ
ーチ剤等による美容処理を頻繁に繰り返し行うと著しく
損傷劣化を引き起こすことはよく知られたことである。
【0003】一方、従来広く使用されている毛髪セット
剤は、皮膜形成性の高分子化合物を、水、低級アルコー
ル、あるいはそれらの混合溶媒に溶解したものである。
ここに配合される高分子化合物は毛髪同士を固着してセ
ットを保持させる作用を有するものであるが、従来用い
られてきたものは、毛髪に塗布し、乾燥仕上げするまで
の過程でべたつきがあり、なめらかではなかった。かか
る欠点を解消するため、高分子化合物に化粧品用油脂
類、界面活性剤等を添加して使用感触を改善する試みが
なされてきた。しかし、未だ十分満足すべきセット保持
力と使用感触、使用性を合わせ有する毛髪セット剤は得
られていなかった。
【0004】また、近年、両性高分子化合物とカチオン
性ポリマーを配合した毛髪処理剤(特公平2−4444
6号公報、特公平3−14805号公報)や両性高分子
化合物とアニオン性ポリマーを配合した毛髪処理剤(特
公平3−21524号公報)が開発されている。しか
し、これらの処理剤も、塗布後乾燥までのべたつきのな
さや、なめらかさの点では不十分であり、また、仕上が
った髪のごわごわ感もあり、満足できるものではなかっ
た。
【0005】また、ヨーロッパ特許公開640,643
A2には、オルガノポリシロキサン、特に4級化アミノ
アルキルジメチルポリシロキサン−ポリエチルオキサゾ
リン共重合体を配合した毛髪処理剤は、特に毛髪に弾力
性を付与し、コンディショニング効果が良好であること
が記載されている。しかしこれらの処理剤も、毛髪に弾
力性を付与し、ボリュームアップ効果には優れているも
のの、くし通り性や感触等の点で充分満足すべきもので
はなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、このような従来の毛髪セット剤組成物の問
題点に鑑み、毛髪に優れた光沢を与え、滑らかな感触を
付与し、毛髪同士も固着力が十分であり、形成皮膜が弾
力に富んでごわごわせず、優れたスタイル保持力を有
し、かつ塗布後乾燥仕上げまでの過程で、べたつかず、
なめらかで、くし通りが良く、くせづけし易く、乾燥後
にぱさつかず、フレーキングをおこさず、使用と洗浄を
繰返してもゴワつかない毛髪セット剤組成物を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため、鋭意研究を行った結果、特定の反応性
シリコーン系ブロック共重合体を用いることにより、優
れた性質の毛髪セット剤が得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の第1の発明によれば、
下記の一般式(1)で表される反応性シリコーン系ブロ
ック共重合体(A)、及び皮膜形成性高分子(B)を含
有する事を特徴とする毛髪セット剤組成物が提供され
る。
【0009】一般式(1):
【化4】 式中、Rは互いに独立して、脂肪族不飽和を含まない
1価の炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基、X
式 一般式: −R−Z (Rは直接結合または炭素原子数1〜20の2価炭化
水素基、Zはアミノ基含有基またはアンモニウム基含
有基を表す)で表される反応性官能基を表し、Rは互
いに独立して、RまたはXのいずれかを表し、nは
2〜4の整数であり、aは少なくとも2の整数であり、
cは少なくとも4の整数であり、dは少なくとも2の整
数であり、b×dは少なくとも1の数であり、Yは炭素
−珪素によって隣接珪素原子にそして酸素原子によって
ポリオキシアルキレンブロックに結合している2価の有
機基を表し、各シロキサンブロックの平均分子量は約2
50〜約1,000,000であり、各ポリオキシアル
キレンブロックの平均分子量は約200〜約10,00
0であり、シロキサンブロックは共重合体の約25〜約
95重量%を構成し、そしてブロック共重合体は少なく
とも約5,000の平均分子量を有する。
【0010】また、本発明の第2の発明によれば、第1
の発明において、皮膜形成性高分子(B)が、ノニオン
ポリマー、カチオンポリマー、アニオンポリマー及び両
性ポリマーから選ばれることを特徴とする毛髪セット剤
組成物が提供される。
【0011】また、本発明の第3の発明によれば、第1
および第2の発明において、反応性シリコーン系ブロッ
ク共重合体(A)0.01〜10重量%、皮膜形成性高
分子(B)0.01〜20重量部、及び下記の一般式
(2)で表されるポリオルガノシロキサン−ポリオキシ
アルキレン共重合体(C)0.01〜10.0重量%を
含有する事を特徴とする毛髪セット剤組成物が提供され
る。
【0012】一般式(2):
【化5】 式中、Rは、互いに独立して、水素、水酸基、置換も
しくは無置換の1価の炭化水素基、アルコキシ基、また
は式−CxH2xO(CyH2yO)zRで表される
基であり、R、Rは、互いに独立して、置換もしく
は無置換の1価の炭化水素基、または式−CxH2xO
(CyH2yO)zRで表される基であり、xは、互
いに独立して、2〜6の整数であり、yは2〜4の整数
であり、zは少なくとも4の整数であり、Rは互いに
独立して、水素、置換もしくは無置換の1価の炭化水素
基であり、mは、0〜500の整数であり、そしてp
は、0〜100の整数である。但し、pが0であると
き、R及びRで表される全部の基のうち少なくとも
1つが−CxH2xO(CyH2yO)zRで表され
る基である。
【0013】また、本発明の第4の発明によれば、第1
および第2の発明において、反応性シリコーン系ブロッ
ク共重合体(A)0.01〜10重量%、皮膜形成性高
分子(B)0.01〜20重量部、及び下記の一般式
(3)で表されるシリコーン化合物(D)0.01〜1
0.0重量%を含有する事を特徴とする毛髪セット剤組
成物が提供される。
【0014】一般式(3):
【化6】 式中、Rは、互いに独立して、水素、置換もしくは無
置換の1価の炭化水素基、Xは 一般式: −R11−Z (R11は直接結合または炭素原子数1〜20の2価炭
化水素基、Zは反応基含有基を表す)で表される反応
性官能基を表し、Rは、互いに独立して、水素、水酸
基、置換もしくは無置換の1価の炭化水素基、アルコキ
シ基、またはX で表される基であり、R10はR
たはXのいずれかを表し、qは少なくとも1の整数で
あり、rは0または少なくとも1の整数であり、平均分
子量は約250〜約1,000,000である。
【0015】また、本発明の第5の発明によれば、第4
の発明において、シリコーン化合物(D)のZがアミ
ノ基含有基またはアンモニウム基含有基であり、r=0
の場合は、Rの少なくとも1つがXであることを特
徴とする毛髪セット剤組成物が提供される。
【0016】また、本発明の第6の発明によれば、第1
〜5のいずれかの発明において、反応性シリコーン系ブ
ロック共重合体(A)が、液状の環状シリコーン(E)
に溶解されていることを特徴とする毛髪セット剤組成物
が提供される。
【0017】また、本発明の第7の発明によれば、第1
〜6のいずれかの発明において反応性シリコーン系ブロ
ック共重合体(A)を、液状の鎖状シリコーン(F)に
溶解されていることを特徴とする毛髪セット剤組成物が
提供される。
【0018】また、本発明の第8の発明によれば、第1
〜7のいずれかの発明において、反応性シリコーン系ブ
ロック共重合体(A)を液状のイソパラフィン系炭化水
素(G)に溶解されていることを特徴とする毛髪セット
剤組成物が提供される。
【0019】さらに、本発明の第9の発明によれば、第
1〜8のいずれかの発明において、反応性シリコーン系
ブロック共重合体(A)を液状または固体のエステル油
(H)に溶解されていることを特徴とする毛髪セット剤
組成が提供される。
【0020】さらに、本発明の第10の発明によれば、
第6〜9のいずれかの発明において、反応性シリコーン
系ブロック共重合体(A)が溶解されている溶液を乳化
してなることを特徴とするエマルジョン型毛髪セット剤
組成物が提供される。
【0021】さらに、本発明の第11の発明によれば、
第10の発明において、反応性シリコーン系ブロック共
重合体(A)の乳化に際して、さらに水溶性多価アルコ
ール(I)を配合させたことを特徴とするエマルジョン
型毛髪セット剤組成物が提供される。
【0022】さらに、本発明の第12の発明によれば、
第6〜9のいずれかの発明における反応性シリコーン系
ブロック共重合体(A)が溶解されている溶液、及び水
溶性高分子(J)を含有することを特徴とする毛髪セッ
ト剤組成物が提供される。
【0023】さらに、本発明の第13の発明によれば、
第12の発明において、水溶性高分子(J)がアニオン
性水溶性ポリマー、カチオン性水溶性ポリマー、両性水
溶性ポリマー及びノニオン性水溶性ポリマーから選ばれ
ることを特徴とする請求項12の毛髪セット剤組成物。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0025】1. 反応性シリコーン系ブロック共重合
体(A) 本発明において、毛髪用組成物の主成分となる1分子中
に少なくとも1個のアミノ基又はアンモニウム基を有す
ることを特徴とする反応性シリコーン系ブロック共重合
体(A)は、下記の一般式(1)で表されるものであ
る。
【0026】一般式(1):
【化7】 上記の一般式(1)中、Rは互いに独立して、脂肪族
不飽和を含まない1価の炭化水素基、水酸基またはアル
コキシ基であり、脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水
素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、フェニル基、
フェネチル基等であるが、特にメチル基、フェニル基が
好ましい。アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基、イソプロペニロキシ
基、メトキシエトキシ基、フェニルオキシ基、アセトキ
シ基、シクロヘキシルオキシ基、及びドデカニルオキシ
基のような、炭素数1〜12、好ましくは炭素数1〜
8、より好ましくは炭素数1〜6のアルコキシ基、特に
はメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
【0027】Xは一般式: −R−Z (Rは直接結合または炭素原子数1〜20の2価炭化
水素基、Zはアミノ基含有基またはアンモニウム基含
有基を表す。)で表される反応性官能基を表し、X
基の具体例としては、例えば−CH−、−CH
CH−、−CHCHCH−、−CH(CH
CH−、−(CH−、−(CH −、−
(CH−、−CHCH−、−(CH
12−、−(CH16−であり、好ましくはプ
ロピレン基である。またX基の具体例としては、例え
ば、−(CHNH、−(CH NH(CH
NH、−(CHN(CH、−(C
N(CH)(CHN(CH、−
(CH(CHCl−、−(CH
N(CH)(CHN(CH)C=O(C
)等を挙げることができる。また、Rは互いに独
立して、RまたはXのいずれかを表し、nは2〜4
の整数であり、aは少なくとも2の整数であり、cは少
なくとも4の整数であり、dは少なくとも2の整数であ
り、b×dは少なくとも1の数である。また、Y基で表
される2価の有機基の例は−R16−、−R16−CO
−、−R16−NHCO−、−R16−NHCONHR
17−NHCO−または−R −OOCNH−R17
−NHCO−(式中、R16は2価のアルキレン基、例
えばエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等であり、
17は2価のアルキレン基、例えばR16として例示
した基または2価のアリレン基、例えば、−C
−、−C−C−、−C−CH
−、−C −CH(CH)−C
などである。)である。Y基の好適な例は以下のもので
ある。−CHCH−、−CHCHCH −、−
CHCH(CH)CH−、−(CH−、−
(CHCO−、−(CHNHCO−、−
(CHNHCO NHCCO−または−
(CH−OOCNHCNHCO−。特に好
ましい基Yは2価のアルキレン基、−CHCH−、
−CHCHCH−、−CHCH(CH)CH
−等であるが、−CHCH(CH)CH−が最
も好ましい。
【0028】本発明の反応性シリコーン系ブロック共重
合体(A)の分子量は、5,000〜2,000,00
0、好ましくは10,000〜1,500,000、よ
り好ましくは20,000〜1,000,000であ
る。本発明において使用する反応性シリコーン系ブロッ
ク共重合体(A)の具体例としては、例えば下記の一般
式(4)〜(7)のものを挙げることができるが、勿論
これらに限定されるものではない。本発明においては、
一般式(1)で表される反応性シリコーン系ブロック共
重合体(A)の中から、1種類または2種類以上を適宜
選択して使用する。
【0029】一般式(4):
【化8】
【0030】一般式(5):
【化9】
【0031】一般式(6):
【化10】
【0032】一般式(7):
【化11】 本発明における反応性シリコーン系ブロック共重合体
(A)の配合量は、組成物全量中の0.01〜50重量
%、好ましくは0.1〜30重量%である。0.01重
量%未満では十分な効果が得られず、50重量%を超え
ると溶解しにくくなる。
【0033】2.皮膜形成性高分子(B) 本発明において使用する皮膜形成性高分子(B)として
は、下記のノニオンポリマー、カチオンポリマー、アニ
オンポリマー及び両性ポリマーから選択されたものであ
る。選択方法は、例えばノニオンポリマーから1種又は
2種以上を選んでもよく、異種のポリマーから2種以上
を選んでもよい。皮膜形成性高分子(B)は、毛髪のセ
ット性をよくする効果がある。
【0034】2.1ノニオンポリマー ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社
製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビス
コールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメ
チルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー
937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニル
ピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクレレート共重
合体(コポリマーVC713、ISP社製)などのノニ
オン性高分子化合物がある。
【0035】2.2カチオンポリマー ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレー
トの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチル
ビニルイミダゾリウムクロリド/ニニルピロリドン共重
合体(ルビコート、BASF社製)などのカチオン性高
分子化合物がある。
【0036】2.3アニオンポリマー 例えば、アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共
重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/
クロトン酸共重合体(レジン28−1310、NSC社
製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート
共重合体(28−2930、NSC社製)、メチルビニ
ルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツE
S、ISP社製)、t−ブチルアクリレート/アクリル
酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF
社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニル
プロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BAS
F社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ル
ビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/ク
ロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCA
P、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート
共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレ
ート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、B
ASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレアート/
イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、
ISP社製)などのアニオン性高分子化合物がある。
【0037】2.4両性ポリマー 両性ポリマーとしては市販のものを用いることができ、
例えばジアルキルアミノエチルメタクリエート重合体の
酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アク
リル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシ
プロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体
(AMPHOMER、NSC社製)などの両性高分子化
合物が挙げられる。上記の高分子化合物はそれぞれ単独
でまたは2種以上を混合して使用することができる。
【0038】3. ポリオルガノシロキサン−ポリオキ
シアルキレン共重合体(C) 本発明において、ポリオルガノシロキサン−ポリオキシ
アルキレン共重合体(C)とは、下記の一般式(2)で
表されるものであり、主剤の反応性シリコーン系ブロッ
ク共重合体(A)及び皮膜形成性高分子(B)に配合
し、相乗作用により、主剤の効果をさらに良くするもの
である。特に、しっとりした感触を毛髪に付与する。本
発明においては、一般式(2)で表されるポリオルガノ
シロキサン−ポリオキシアルキレン共重合体(C)の中
から、1種類または2種類以上を適宜選択して使用す
る。
【0039】一般式(2):
【化12】 式中、Rは、互いに独立して、水素、水酸基、置換も
しくは無置換の1価の炭化水素基、アルコキシ基、また
は式−CxH2xO(CyH2yO)zRで表される
基であり、R、Rは、互いに独立して、置換もしく
は無置換の1価の炭化水素基、または式−CxH2xO
(CyH2yO)zRで表される基であり、xは、互
いに独立して、2〜6の整数であり、yは2〜4の整数
であり、zは少なくとも4の整数であり、Rは互いに
独立して、水素、置換もしくは無置換の1価の炭化水素
基であり、mは、0〜500の整数であり、そしてp
は、0〜100の整数である。但し、pが0であると
き、R及びRで表される全部の基のうち少なくとも
1つが−CxH2xO(CyH2yO)zRで表され
る基である。更に、それぞれについて詳細に説明する。
【0040】本発明の上記一般式(2)中、R
、R、及びRによって表される置換もしくは無
置換の1価の炭化水素基の例は、メチル基、エチル基、
プロピル基、アミノプロピル基、グリシドキシプロピル
基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、
及びドデシル基のような、炭素数1〜12、好ましくは
炭素数1〜8、より好ましくは炭素数1〜6のアルキル
基;ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル
基、ヘキセニル基、及びオクテニル基のような、炭素数
2〜8、好ましくは炭素数2〜6のアルケニル基;シク
ロプロピル基、シクロペンチル基、及びシクロヘキシル
基のような、炭素数3〜8、好ましくは5〜7のシクロ
アルキル基;トリフルオロプロピル基、パーフルオロオ
クチルエチル基、クロロプロピル基、及びペンタクロロ
オクチル基のような炭素数1〜8、好ましくは1〜6の
ハロゲン化アルキル基;アセチル基、プロピオニル基、
ペンタノイル基、及びオクタノイル基のような炭素数1
〜18、好ましくは炭素数1〜7の脂肪族アシル基;ベ
ンゾイル基及びベンジルカルボニル基のような炭素数7
〜15、好ましくは炭素数7〜11の芳香族アシル基;
フェニル基、トリル基、キシリル基、及びナフチル基の
ような炭素数6〜14、好ましくは炭素数6〜10のア
リール基;及びベンジル基やフェネチル基のような炭素
数7〜15、好ましくは7〜11のアラルキル基等であ
るが、メチル基またはフェニル基が好ましい。
【0041】xは、好ましくは2〜4の整数であり、3
及び4が最も好ましい。yは好ましくは2及び3の整数
であり、zは好ましくは4〜50の整数であり、より好
ましくは6〜20の整数である。mは、好ましくは1〜
300の整数であり、より好ましくは1〜150の整数
である。そしてpは、好ましくは0又は1〜50の整数
であり、より好ましくは0又は1〜30の整数である。
但し、pが0であるとき、R及びRで表される全部
の基のうち少なくとも1つが−CxH2xO(CyH2
yO)zRで表される基であることを要する。本発明
におけるポリオルガノシロキサン−ポリオキシアルキレ
ン共重合体(C)の配合量は、組成物中0.01〜10
重量%である。0.01重量%未満では十分な効果が得
られず、逆に10重量%を超えると溶解性が悪くなり好
ましくない。
【0042】4. シリコーン化合物(D) 本発明において、シリコーン化合物(D)とは、下記の
一般式(3)で表されるものであり、主剤の反応性シリ
コーン系ブロック共重合体(A)に配合し、相乗作用に
より、主剤の効果をさらに良くするものである。特に、
優れた光沢、滑らかな感触を毛髪に付与する。本発明に
おいては、一般式(3)で表されるシリコーン化合物
(D)の中から、1種類または2種類以上を適宜選択し
て使用する。
【0043】一般式(3):
【化13】 式中、Rは、互いに独立して、水素、置換もしくは無
置換の1価の炭化水素基、Xは式 一般式: −R11−Z (R11は直接結合または炭素原子数1〜20の2価炭
化水素基、Zは反応基含有基を表す。)で表される反
応性官能基を表し、Rは、互いに独立して、水素、水
酸基、置換もしくは無置換の1価の炭化水素基、アルコ
キシ基、またはXで表される基であり、R10はR
またはXのいずれかを表し、qは少なくとも1の整数
であり、rは0または少なくとも1の整数であり、平均
分子量は約250〜約1,000,000である。
【0044】本発明の上記一般式(3)中、X基のR
11基は、上記Rの例と同じである。X基のZ
は、反応性基含有基であり、例えば、エポキシ基、アミ
ノ基、アンモニウム基、水酸基、カルボキシル基、アシ
ル基、メルカプト基、メタクリル基、イソシアネート
基、ウレイド基、ビニル基、アミド基、イミド基、イミ
ノ基、アルデヒド基、ニトロ基、ニトリル基、オキシム
基、アゾ基、ヒドラゾン基、アルコキシ基、アルコキシ
シリル基等から選択される任意の基である。X基の具
体例としては、−(CHOH、−(CH
H、−(CH NH、−(CHNH(C
NH、−(CHN(CH 、−
(CHN(CH)(CHN(C
、−(CH(CHCl、−
(CHN(CH)(CHN(CH)C
=O(CH)、−(CHCOOH、−(C
OCHCH(O)CH、−(CH
C(=O)CH(CH)=CH、−(CH
i(OCH、−(CHSi(OCHCH
等を挙げることができるが、特に好ましいのは−
(CH NH、−(CH NH(CH
NH、−(CHN(CH、−(C
N(CH)(CHN(CH、−
(CH(CHCl である。R、R
、R10、及びR11によって表される置換もしくは
無置換の1価の炭化水素基の例は、上記R、R、R
、及びRの例と同じであるが、メチル基またはフェ
ニル基が好ましい。本発明におけるシリコーン化合物
(C)の配合量は、組成物中0.01〜10重量%であ
る。0.01重量%未満では十分な効果が得られず、逆
に10重量%を超えると溶解性が悪くなり好ましくな
い。
【0045】5. 液状の環状シリコーン(E) 本発明において、液状の環状シリコーン(E)は、反応
性シリコーン系ブロック共重合体(A)に溶解せしめ、
溶解液として使用する。液状の環状シリコーン(E)
は、反応性シリコーン系ブロック共重合体(A)を均一
に溶解させ、毛髪に適用するとき均一に適正量が処理さ
れる効果がある。液状の環状シリコーン(E)の具体例
としては、次の一般名で称されている、オクタメチルシ
クロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキ
サンおよびテトラデカメチルシクロヘキサシロキサン等
が挙げられる。
【0046】6. 液状の鎖状シリコーン(F) 本発明において、液状の鎖状シリコーン(F)は、反応
性シリコーン系ブロック共重合体(A)に溶解せしめ、
溶解液として使用する。液状の鎖状シリコーン(F)
は、反応性シリコーン系ブロック共重合体(A)を均一
に溶解させ、毛髪に適用するとき均一に適正量が処理さ
れる効果がある。液状の鎖状シリコーン油(F)として
は、例えば、ジメチルポリシロキサン(粘度0.65〜
10cSt/25℃)等が挙げられる。
【0047】7. 液状のイソパラフィン系炭化水素
(G) 本発明において、液状のイソパラフィン系炭化水素
(G)は、反応性シリコーン系ブロック共重合体(A)
に溶解せしめ、溶解液として使用する。液状のイソパラ
フィン系炭化水素(G)は、反応性シリコーン系ブロッ
ク共重合体(A)を均一に溶解させ、毛髪に適用すると
き均一に適正量が処理される効果がある。液状のイソパ
ラフィン系炭化水素(G)としては、常圧における沸点
が60〜260℃の範囲にあるイソパラフィン系炭化水
素を挙げることができ、例えば、エクソン社製のアイソ
パーA(登録商標)、同C、同D、同E、同G、同H、
同K、同L、同M、シェル社のシェルゾール71(登録
商標)、フィリップ社のソルトール100(登録商標)
あるいは同130、同220等を挙げることができる。
【0048】8. 液状または固体のエステル油(H) 本発明において、液状または固体のエステル油(H)
は、反応性シリコーン系ブロック共重合体(A)に溶解
せしめ、溶解液として使用する。液状または固体のエス
テル油(H)は、反応性シリコーン系ブロック共重合体
(A)を均一に溶解させ、毛髪に適用するとき均一に適
正量が処理される効果がある。
【0049】液状または固体のエステル油(H)として
は、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサ
ン酸イソセチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリ
ン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパ
ン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、トリイ
ソステアリン酸グリセリル、ヒドロキシステアリン酸2
−エチルヘキシル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタ
エリスリット、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、
ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸オクチ
ル、パルミチン酸イソオクチル、ステアリン酸オクチ
ル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸ブチル、
ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル、イ
ソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソ
ノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸2−エチルヘキ
シル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン
酸2−ヘキシルデシル、イソステアリン酸プロピレング
リコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコー
ル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリット、イソ
パルミチン酸オクチル、ビバリン酸イソセチル、ビバリ
ン酸オクチルドデシル、乳酸オクチルドデシル、アジピ
ン酸ジイソブチル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、ジ
2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、モノイ
ソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポ
リグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、
テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ラウリン酸ヘ
キシル、ダイマー酸ジイソプロピル等を挙げることがで
きる。
【0050】9. (E)、(F)、(G)及び(H)
等の液状または固体の油の配合量 本発明の反応性シリコーン系ブロック共重合体(A)を
組成物中に配合する場合、上記した(E)、(F)、
(G)及び(H)等の液状または固体の油に溶解して配
合することが好ましいが、もちろん、毛髪セット剤組成
物中に別々に配合して系中で溶解させてもよい。上記液
状または固体油は、任意の一種または二種以上を用いる
ことができ、合計の配合量が反応性シリコーン系ブロッ
ク共重合体(A)に対して0.1〜50倍(重量)が好
ましく、毛髪セット剤組成物全量中の0.01〜80重
量%となるように選ぶことが好ましい。0.1倍(重
量)未満では、溶解効果や、希釈効果を発現しなく、5
0倍(重量)を超えると、反応性シリコーン系ブロック
共重合体(A)の濃度が薄すぎ、毛髪セット処理効果が
発現しなくなり望ましくない。
【0051】10. 乳化剤 上記した反応性シリコーン系ブロック共重合体(A)を
(E)、(F)、(G)及び(H)等の液状または固体
の油に溶解した溶解液は乳化して用いることができる。
その場合に用いられる乳化剤としては、各種界面活性剤
が使用可能である。
【0052】例えば、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル,ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル,
ポリオキシエチレンコレステリルエーテル,ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレ
ングリセリル脂肪酸エステル,ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油,ポリエチレングリコール脂肪酸エステル,ポ
リグリセリン脂肪酸エステル,ショ糖脂肪酸エステル,
ポリエーテル変性シリコーン等のノニオン活性剤、塩化
ステアリルトリメチルアンモニウム,塩化ジステアリル
ジメチルアンモニウム,塩化セチルトリメチルアンモニ
ウム,塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム,塩化セチ
ルピリジニウム等のカチオン活性剤、セチル硫酸ナトリ
ウム,ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム,ラウリル硫酸ナトリウム,ヤシ油脂肪酸カリウ
ム,ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム等のアニオ
ン活性剤が挙げられる。
【0053】11. 水溶性多価アルコール(I) 上記したように反応性シリコーン系ブロック共重合体
(A)を組成物中に配合する場合、上記した(E)、
(F)、(G)及び(H)等の液状または固体の油に溶
解して溶解液等として配合することが好ましいが、これ
らの溶解液に、更に上記した乳化剤を配合すると、反応
性シリコーン系ブロック共重合体(A)とこれらの溶解
液が更に均一に溶けあうことは上述したが、さらに水溶
性多価アルコール(I)を配合すると、さらに溶解性が
よくなり、毛髪セット剤組成物の性能が一段と向上する
効果がある。水溶性多価アルコールとしては、エチレル
グリコール,プロピレングリコール,1,3−ブチレン
グリコール,1,4−ブチレングリコール,ジプロピレ
ングリコール,グリセリン,ジグリセリン,トリグリセ
リン,テトラグリセリン,グルコース,マルトース,マ
ルチトール,蔗糖,フラクトース,キシリトール,ソル
ビトール,マルトトリオース,スレイトール,エリスリ
トール,澱粉,分解糖還元アルコール,ヒアルロン酸な
どであり、これらの一種または二種以上が用いられる。
【0054】12. 水溶性ポリマー(J) 本発明において使用する水溶性ポリマー(J)は、アニ
オン性水溶性ポリマー、カチオン性水溶性ポリマー、両
性水溶性ポリマー、及びノニオン性水溶性ポリマーの一
種又は二種以上から選択されたものであり、毛髪セット
剤組成物において使用性向上の目的で配合される。水溶
性ポリマー(J)としては、通常の化粧料や外用剤に配
合されるものであれば特に限定されものではない。
【0055】アニオン性水溶性ポリマーとしては、キサ
ンタンガム,カラギーナン,アルギン酸ナトリウム,ア
ラビアガム,ペクチン,カルボキシビニルポリマー等が
挙げられる。さらに、ヒアルロン酸,コンドロイチン硫
酸,デルマタン硫酸,ケラタン硫酸,ヘパラン硫酸及び
それらの塩も挙げられる。
【0056】水溶性カチオン性ポリマーは、例えばカチ
オン変性セルロースエーテル誘導体(ポリマーJR
(U.C.C)等)、カチオン性澱粉、カチオン化グア
ーガム誘導体、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド
のポリマー(マーコート(Merk)等)、ポリアクリ
ル酸誘導体四級アンモニウム(Cartex(Nati
onal Starch)等)、ポリアミド誘導体四級
アンモニウム(Sandoz等)、ポリオキシエチレン
ポリアルキレンポリアミン(ポリコート(HENKE
L)等)等が挙げられる。また、水溶性両性ポリマーと
しては、例えばカルボキシル基やスルホン酸基などの陰
イオン性基を有するモノマーと塩基性窒素を有するモノ
マーとの共重合体、カルボキシベタイン型モノマーの重
合体又は共重合体、カルボキシ基やスルホン酸基などの
陰イオン性基を陽イオン性ポリマーに導入したもの、塩
基性窒素含有基を陰イオン性ポリマーに導入したもの、
アクリルアミド基などの非イオン性基を有するモノマー
と陰イオン性基を有するモノマー及び塩基性窒素含有基
を有するモノマーの共重合体等が挙げられる。
【0057】両性ポリマーとしては市販のものを用いる
ことができ、例えばアクリル酸/ジアリル第4級アンモ
ニウム塩/アクリルアミドの共重合体としてマーコート
プラス3330(CALGON社製)等が挙げられる。
ノニオン性水溶性高分子としては、ヒドロキシエチルセ
ルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース,メチルセルロース,デキス
トリン,ガラクタン,プルラン等が挙げられる。
【0058】これらのうち、カチオン性ポリマー、両性
ポリマーが好ましい。これらを本発明の効果を損なわな
い量で配合する(ゴワツキ、フライアウェイを起こさな
い程度)ことにより、洗浄剤すすぎ時の滑らかさを付与
する効果は本発明による同効果にプラスされて相加的に
向上する。
【0059】12. その他の添加剤 本発明の毛髪セット剤組成物には上記の必須構成成分の
他に、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質
的範囲内で、さらに流動パラフィン,スクワラン,ラノ
リン誘導体,高級アルコール,アボガド油,パーム油,
牛脂,ホホバ油,シリコーン油,ポリアルキレングリコ
ールポリエーテルおよびそのカルボン酸オリゴエステル
化合物,テルペン系炭化水素油などの油分、エチレング
リコール,プロピレングリコール,1,3−ブチレング
リコール,グリセリン,ソルビトール,ポリエチレング
リコール等の水溶性多価アルコール、ヒアルロン酸,コ
ンドロイチン硫酸,ピロリドンカルボン酸塩等の保湿
剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、アクリル系樹脂,シ
リコーン樹脂,ポリビニルピロリドン等の樹脂類、大豆
蛋白,ゼラチン,コラーゲン,絹フィブロイン,エラス
チン等の蛋白または蛋白分解物、エチルパラベン,ブチ
ルパラベン等の防腐剤、各種アミノ酸,ビオチン,パン
トテン酸誘導体等の賦活剤、γ−オリザノール、デキス
トラン硫酸ナトリウム、ビタミンE誘導体、ニコチン酸
誘導体等の血行促進剤、硫黄,チアントール等の抗脂漏
剤、エタノール,イソプロパノール,テトラクロロジフ
ルオロエタン等の希釈剤、カルボキシビニルポリマー等
の増粘剤、薬剤、香料、色剤等を必要に応じて敵宜配合
してもよい。
【0060】13. 毛髪セット化粧料 本発明の毛髪セット剤組成物としては、毛髪に適用され
るセット化粧料のすべてが含まれる。本発明の剤型は任
意であり、可溶化系、乳化系、粉末分散系、油−水の2
層系、油−水−粉末の3層系等いずれでも構わない。乳
化系の場合は、反応性シリコーン系ブロック共重合体を
含む油相を乳化剤、例えばノニオン界面活性剤、カチオ
ン界面活性剤、アニオン界面活性剤またはそれらの混合
物で乳化して用いる。またその乳化する際、乳化剤を水
溶性多価アルコールに溶解し、反応性シリコーン系ブロ
ック共重合体を含んだ油分を添加し乳化して乳化組成物
を作り、その組成物を水で希釈して乳化物を作ることも
できる。
【0061】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらによって限定されるもので
はない。配合量は全て重量%である。
【0062】実施例1 表1に示す処方により、常法に従って試料を製造した。
各資料を水で濡らした長さ25cm重さ2gの毛束に
0.5gを塗布し、自然乾燥後、プロのヘアドレッサー
が毛束の弾力性、ボリューム/量感、くし通り性、自然
な感触について評価した。次ぎにそれらの毛束を10回
ブラッシングしてフレーキングの有無を目視にて観察し
た。
【0063】(フレーキングの評価結果の表示) ○:フレーキングは全く見られなかった。 △:フレーキングが若干見られた。 ×:フレーキングが多く見られた。
【0064】また、上記の方法で作成した毛束で以下の
方法によりセット保持力を測定した。長さ25cm重さ
2gの毛束を水でぬらし、試料0.5gを塗布し、直径
15mmのロッドに巻いて、自然乾燥させた。乾燥後、
カールのついた毛束からロッドをはずし、恒温、恒湿
(28℃、90%RH)に1時間つるし、カールの長さ
を測定した。セット保持力はロッドからはずした直後の
カールの長さlと1時間放置後の長さlから次式に
より算出した。 [セット保持力]={(25−l)/(25−l
×100(%)
【0065】(測定結果の表示) ◎:セット保持力90〜100% ○:セット保持力67〜89% △:セット保持力34〜66% ×:セット保持力0〜33% 更に、上記の方法で作成した毛束を市販のシャンプーで
洗髪し、更に試料を0.5gを塗布し、自然乾燥する工
程を10回繰り返し、上記と同様な方法で自然な感触と
10回ブラッシングした場合のフレーキングの有無を評
価した。
【0066】その結果、表1に示すように本発明品は比
較品に比べて弾力性とボリュームについては同等であっ
たが、明らかに良好なくし通り性を示した。また、本発
明品は、良好なセット性に加えて極めて優れた自然な感
触を毛髪に付与した。
【0067】
【表1】 *1:ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体 *2:一般式1のR、Rはメチル基、YはCH
(CH)CH基、Xは−(CHN(C
、a=200、b=1、c=10、d=5、n
=2 *3:一般式2のR、Rはメチル基、但しRの3
モルは−(CHO(CO)20(C
O)15、m=25、p=0 *4:一般式3のR11、R12、R13はメチル基、
は−(CHN(CH、q=300、r
=1 *5:一般式3のRは水酸基、R、R10はメチル
基、Xは−(CHN(CH、q=300
0、r=6
【0068】実施例2 表2に示す処方により、常法に従ってポンプスプレーを
製造した。各ポンプスプレーについて、頭髪にこれらを
スプレーし、プロのヘアドレッサーが頭髪の弾力性、ボ
リューム/量感、くし通り性、自然な感触について評価
した。
【0069】次ぎに10回ブラッシングしてフレーキン
グの有無を目視にて観察した。 (フレーキングの評価結果の表示) ○:フレーキングは全く見られなかった。 △:フレーキングが若干見られた。 ×:フレーキングが多く見られた。
【0070】また、以下の方法によりセット保持力を測
定した。長さ25cm重さ2gの毛束を水でぬらし、試
料0.5gを塗布し、直径15mmのロッドに巻いて、
自然乾燥させた。乾燥後、カールのついた毛束からロッ
ドをはずし、恒温、恒湿(28℃、90%RH)に1時
間つるし、カールの長さを測定した。セット保持力はロ
ッドからはずした直後のカールの長さlと1時間放置
後の長さlから次式により算出した。
【0071】[セット保持力]={(25−l)/
(25−l)}×100(%)
【0072】(測定結果の表示) ◎:セット保持力90〜100% ○:セット保持力67〜89% △:セット保持力34〜66% ×:セット保持力0〜33% 更に、上記の方法で作成した毛束を市販のシャンプーで
洗髪し、更に試料を0.5gを塗布し、自然乾燥する工
程を10回繰り返し、上記と同様な方法で自然な感触と
10回ブラッシングした場合のフレーキングの有無を評
価した。
【0073】その結果、表2に示すように本発明品は比
較品に比べて弾力性とボリュームについては同等であっ
たが、明らかに良好なくし通り性を示した。また、本発
明品は、良好なセット性に加えて極めて優れた自然な感
触を毛髪に付与した。通常スプレーした後には毛髪の荒
れが生じるのに対し、本発明品を使用すると良好な感触
が得られた。
【0074】
【表2】 *5:一般式1のR、R、はメチル基、YはCH
CHCHCH基、Xは−(CHN(CH
)(CHN(CH、a=100、b=
0.2、d=5、(CnH2n)cは(CO)
20(CO) 20 *6:ビニルピロリドン−ジメチルアミノエチルメタク
リレートジエチル硫酸塩(GAFQUAT) *7:N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメ
チルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン
・メタクリル酸アルキルエステル共重合体(ユカフォー
マーSM) *8:ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体(P
VA−6450) *9:アクリル樹脂アルカノールアミン液(プラスサイ
ズL−53D)
【0075】 実施例3 ヘアブロー (1)デカメチルシクロぺンタシロキサン 15.0 重量% (2)反応性シリコーン系ブロック共重合体 3.0 (3)1,3−ブチレングリコール 2.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 2.0 (5)ユカフォーマーSM 1.0 (6)エタノール 15.0 (7)イオン交換水 バランス (8)香料 適量 製法(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物
に加えて乳化して、(5),(6),(7),(8)と
混合する。
【0076】 実施例4 ヘアムース (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン10.0 重量% (2)反応性シリコーン系ブロック共重合体 2.0 (3)ジグリセリン 1.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 2.0 (5)ユカフォーマーSM 3.0 (6)エタノール 10.0 (7)イオン交換水 バランス (8)n−ブタン 7.0 (9)香料 適量 製法(1)を(3),(4)の混合物に加えて乳化し
て、(2),(5),(6),(7),(9)と混合し
てなる溶液をエアゾール容器に入れて、弁を取りつけた
のちに(8)を充填する。
【0077】 実施例5 ヘアクリーム (1)デカメチルシクロヘキサシロキサン 25.0 重量% (2)反応性シリコーン系ブロック共重合体 6.0 (3)グリセリン 3.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 3.0 (5)ユカフォーマーSM 3.0 (6)エタノール 10.0 (7)イオン交換水 バランス (8)ポリビニルアルコール 1.0 (9)香料 適量 製法(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物
に加えて乳化して、(5),(6),(7),(8),
(9)と混合する。
【0078】 実施例6 ヘアオイル (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 57.0 重量% (2)反応性シリコーン系ブロック共重合体 20.0 (3) シリコーン化合物 6.0 (一般式3のRは水酸基、R、R10はメチル基、Xは−(CH N(CH、q=3000、r=6) (4)ユカフォーマーSM 3.0 (5)エタノール 10.0 (6)香料 適量 製法(1)〜(6)を70〜80℃で攪拌、溶解、混合
する。粘度500cpsの粘性のある透明性のよい液状
ヘアオイルを得た。
【0079】 実施例7ヘアブロー (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0 重量% (2)反応性シリコーン系ブロック共重合体 2.0 (3)1,3−ブチレングリコール 2.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 2.0 (5)ユカフォーマーSM 1.0 (6)エタノール 10.0 (7)イオン交換水 バランス (8)香料 適量 製法(1)を(3),(4)の混合物に加えて乳化し
て、(2),(5),(6),(7),(8)と混合す
る。
【0080】 比較例1 ヘアムース (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0% (2)ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 2.0 (3)グリセリン 1.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 2.0 (5)PVA−6450 2.0 (6)エタノール 10.0 (7)イオン交換水 バランス (8)n−ブタン 7.0 (9)香料 適量 製法(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物
に加えて乳化して、(5),(6),(7),(9)と
混合してなる溶液をエアゾール容器に入れて弁を取りつ
けたのちに(8)を充填する。
【0081】 比較例2 ヘアクリーム (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 重量% (2)ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 2.0 (3)グリセリン 1.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 2.0 (5)ユカフォーマーSM 3.0 (6)エタノール 10.0 (7)イオン交換水 バランス (8)n−ブタン 7.0 (9)香料 適量 製法(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物
に加えて乳化して、(5),(6),(7),(9)と
混合してなる溶液をエアゾール容器に入れて弁を取りつ
けたのちに(8)を充填する。
【0082】 比較例3 ヘアムース (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 重量% (2)ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 2.0 (3)グリセリン 1.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 2.0 (5)ユカフォーマーSM 1.5 (6)H.Cポリマー5 1.5 (7)エタノール 10.0 (8)イオン交換水 バランス (9)n−ブタン 7.0 (10)香料 適量 製法(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物
に加えて乳化して、(5),(6),(7),(8),
(10)と混合してなる溶液をエアゾール容器に入れて
弁を取りつけたのちに(9)を充填する。
【0083】 比較例4 ヘアムース (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 重量% (2)ジメチルポリシロキサン(n=10,000) 2.0 (3)グリセリン 1.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 2.0 (5)ユカフォーマーSM 1.5 (6)プラスサイズL−53D 3.0 (7)エタノール 10.0 (8)イオン交換水 バランス (9)n−ブタン 7.0 (10)香料 適量 製法(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物
に加えて乳化して、(5),(6),(7),(8),
(10)と混合してなる溶液をエアゾール容器に入れて
弁を取りつけたのちに(9)を充填する。
【0084】 比較例5 ヘアムース (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 重量% (2)シリコーン化合物 2.0 (一般式3のRは水酸基、R、R10はメチル基、Xは−(CH N(CH、q=3000、r=6) (3)グリセリン 3.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(120EO) 2.0 (5)エタノール 10.0 (6)イオン交換水 バランス (7)n−ブタン 7.0 (8)香料 適量 製法(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物
に加えて乳化して、(5),(6),(8)と混合して
なる溶液をエアゾール容器に入れて弁を取りつけたのち
に(7)を充填する。
【0085】 比較例6 ヘアムース (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0 重量% (2)ポリシロキサン−オキシアルキレン共重合体 2.0 (一般式(1)中、R=R=C,a=60,b=40,c=40, x=10の化合物) (3)1,3−ブチレングリコール 1.0 (4)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO) 2.0 (5)カラギーナン 1.0 (6)エタノール 15.0 (7)イオン交換水 バランス (8)香料 適量 (9)n−ブタン 8.0 製法(1)に(2)を溶解し、(3),(4)の混合物
に加えて乳化して、(5),(6),(7),(8)と
混合してなる溶液をエアゾール容器に入れて、弁を取り
つけたのちに(9)を充填する。
【0086】以上、実施例1〜5で得られたものと、比
較例1〜8で得られたものについて、(1)塗布後、乾
燥までのべたつきの少なさ、(2)塗布後、乾燥までの
なめらかさ、(3)セット保持力、(4)仕上がった髪
のゴワゴワ感の少なさ、(5)枝毛の修復・接着効果に
ついて評価した。その結果を表1に示す。評価方法は次
のとおりである。
【0087】[評価方法]
【0088】塗布後、乾燥までのべたつきの少なさ毛髪
ストランド(4g)に試料2gを塗布し、くしで形を整
え、乾燥するまでのべたつきを官能評価した。 ○:全くべたつかない。 △:ややべたつきがある。 ×:かなりのべたつきがある。
【0089】(2)塗布後、乾燥までのなめらかさ毛髪
ストランド(4g)に試料2gを塗布し、くしで形を整
え、乾燥するまでのなめらかさを官能評価した。 ○:なめらかである。 △:ややひっかかる。 ×:ひっかかる。
【0090】(3)セット保持力長さ25cm、重さ2
gの毛束を水でぬらし、試料0.5gを塗布し、直径1
5mmのロッドに巻いて、自然乾燥させた。乾燥後、カ
ールのついた毛束からロッドをはずし、恒温、恒湿箱
(28℃、90%RH)に1時間吊るし、カールの長さ
を測定した。セット保持力は、ロッドからはずした直後
のカールの長さ(l)と1時間放置後の長さ(l
から次式により算出した。
【0091】[セット保持力]={(25−l)/
(25−l)}×100(%)
【0092】(測定結果の表示) ◎:セット保持力 90〜100% ○:セット保持力 67〜89% △:セット保持力 34〜66% ×:セット保持力 0〜33%
【0093】(4)仕上がった髪のゴワゴワ感の少なさ
(1)で乾燥した毛髪ストランドを次の基準により官能
評価した。 ○:全くゴワゴワ感がない。 △:ややゴワゴワ感がある。 ×:ゴワゴワ感がある。
【0094】(5)枝毛の修復・接着効果接着効果:ブ
ラシを10回通した後の剥離程度より評価を行った。 ◎:接着していてはがれない。 ○:接着しているが、わずかにはがれる。 △:接着しているが、ほとんどはがれる。 ×:接着していない。
【0095】
【表3】
【0096】表3の結果から明らかなように、本発明の
毛髪化粧料は、セット保持力に優れ、しかもべたつか
ず、なめらかで良好な感触を有し、しかも枝毛修復効果
に優れたものであった。
【0097】以上説明したように、本発明の毛髪セット
剤は、塗布後乾燥仕上げまでの過程でべたつかず、くせ
づけし易く、また仕上がった髪がゴワゴワしないなど良
好な感触を有し、しかもセット保持力に優れ、枝毛修復
効果も優れたものである。
【0098】
【発明の効果】本発明は、毛髪に優れた光沢を与え、滑
らかな感触を付与し、毛髪同士も固着力が十分であり、
形成皮膜が弾力に富んでごわごわせず、優れたスタイル
保持力を有し、かつ塗布後乾燥仕上げまでの過程で、べ
たつかず、なめらかで、くし通りが良く、くせづけし易
い毛髪セット剤組成物を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AC011 AC012 AC102 AC111 AC122 AC172 AC351 AC432 AD072 AD092 AD112 AD151 AD152 AD161 AD162 AD171 AD172 BB32 BB33 BB34 BB35 BB36 CC32 CC33 DD08 DD30 DD31 EE06 EE25 EE28 4J002 AA00X AA00Z AB01Z AB03Z AB04U AB04Z AB05U AB05Z AE05Y BE04X BF01X BF02X BG01X BG01Z BG04X BG05X BG07X BG12X BH02X BJ00X BJ00Z CH05Z CL00Z CP03Y CP09W CP09Y CP10Y CP18W EA016 EC046 EC056 EX006 GB00 GC00 4J035 BA02 CA18N CA181 CA192 GA08 LB14

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1)で表される反応性シ
    リコーン系ブロック共重合体(A)、及び皮膜形成性高
    分子(B)を含有する事を特徴とする毛髪セット剤組成
    物。 一般式(1): 【化1】 [式中、R1は互いに独立して、脂肪族不飽和を含まな
    い1価の炭化水素基、水酸基またはアルコキシ基、X1
    式 一般式: −R3−Z1 (Rは直接結合または炭素原子数1〜20の2価炭化
    水素基、Z1はアミノ基含有基またはアンモニウム基含
    有基を表す)で表される反応性官能基を表し、R は互
    いに独立して、RまたはX1のいずれかを表し、nは
    2〜4の整数であり、aは少なくとも2の整数であり、
    cは少なくとも4の整数であり、dは少なくとも2の整
    数であり、b×dは少なくとも1の数であり、Yは炭素
    −珪素によって隣接珪素原子にそして酸素原子によって
    ポリオキシアルキレンブロックに結合している2価の有
    機基を表し、各シロキサンブロックの平均分子量は約2
    50〜約1,000,000であり、各ポリオキシアル
    キレンブロックの平均分子量は約200〜約10,00
    0であり、シロキサンブロックは共重合体の約25〜約
    95重量%を構成し、そしてブロック共重合体は少なく
    とも約5,000の平均分子量を有する。]
  2. 【請求項2】 皮膜形成性高分子(B)が、ノニオンポ
    リマー、カチオンポリマー、アニオンポリマー及び両性
    ポリマーから選ばれることを特徴とする請求項1に記載
    の毛髪セット剤組成物。
  3. 【請求項3】 反応性シリコーン系ブロック共重合体
    (A)0.01〜10重量%、皮膜形成性高分子(B)
    0.01〜20重量部、及び下記の一般式(2)で表さ
    れるポリオルガノシロキサン−ポリオキシアルキレン共
    重合体(C)0.01〜10.0重量%を含有する事を
    特徴とする請求項1又は2に記載の毛髪セット剤組成
    物。 一般式(2): 【化2】 [式中、Rは、互いに独立して、水素、水酸基、置換
    もしくは無置換の1価の炭化水素基、アルコキシ基、ま
    たは式−CxH2xO(CyH2yO)zRで表され
    る基であり、R、Rは、互いに独立して、置換もし
    くは無置換の1価の炭化水素基、または式−CxH2x
    O(CyH2yO)zRで表される基であり、xは、
    互いに独立して、2〜6の整数であり、yは2〜4の整
    数であり、zは少なくとも4の整数であり、Rは互い
    に独立して、水素、置換もしくは無置換の1価の炭化水
    素基であり、mは、0〜500の整数であり、そしてp
    は、0〜100の整数である。但し、pが0であると
    き、R及びRで表される全部の基のうち少なくとも
    1つが−CxH2xO(CyH2yO)zRで表され
    る基である。]
  4. 【請求項4】 反応性シリコーン系ブロック共重合体
    (A)0.01〜10重量%、皮膜形成性高分子(B)
    0.01〜20重量部、及び下記の一般式(3)で表さ
    れるシリコーン化合物(D)0.01〜10.0重量%
    を含有する事を特徴とする請求項1又は2に記載の毛髪
    セット剤組成物。一般式(3): 【化3】 [式中、Rは、互いに独立して、水素、置換もしくは
    無置換の1価の炭化水素基、Xは 一般式: −R11−Z (R11は直接結合または炭素原子数1〜20の2価炭
    化水素基、Zは反応基含有基を表す)で表される反応
    性官能基を表し、Rは、互いに独立して、水素、水酸
    基、置換もしくは無置換の1価の炭化水素基、アルコキ
    シ基、またはXで表される基であり、R10はR
    たはXのいずれかを表し、qは少なくとも1の整数で
    あり、rは0または少なくとも1の整数であり、平均分
    子量は約250〜約1,000,000である。]
  5. 【請求項5】 シリコーン化合物(D)のZ2がアミノ
    基含有基またはアンモニウム基含有基であり、r=0の
    場合は、Rの少なくとも1つがXであることを特徴
    とする請求項4に記載の毛髪セット剤組成物。
  6. 【請求項6】 反応性シリコーン系ブロック共重合体
    (A)が、液状の環状シリコーン(E)に溶解されてい
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の毛
    髪セット剤組成物。
  7. 【請求項7】 反応性シリコーン系ブロック共重合体
    (A)を、液状の鎖状シリコーン(F)に溶解されてい
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の毛
    髪セット剤組成物。
  8. 【請求項8】 反応性シリコーン系ブロック共重合体
    (A)を液状のイソパラフィン系炭化水素(G)に溶解
    されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載の毛髪セット剤組成物。
  9. 【請求項9】 反応性シリコーン系ブロック共重合体
    (A)を液状または固体のエステル油(H)に溶解され
    ていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    の毛髪セット剤組成物。
  10. 【請求項10】 反応性シリコーン系ブロック共重合体
    (A)が溶解されている請求項6〜9のいずれかの溶液
    を乳化してなることを特徴とするエマルジョン型毛髪セ
    ット剤組成物。
  11. 【請求項11】 反応性シリコーン系ブロック共重合体
    (A)の乳化に際して、さらに水溶性多価アルコール
    (I)を配合させたことを特徴とする請求項10記載の
    エマルジョン型毛髪セット剤組成物。
  12. 【請求項12】 反応性シリコーン系ブロック共重合体
    (A)が溶解されている請求項6〜9のいずれかの溶
    液、及び水溶性高分子(J)を含有することを特徴とす
    る毛髪セット剤組成物。
  13. 【請求項13】 水溶性高分子(J)がアニオン性水溶
    性ポリマー、カチオン性水溶性ポリマー、両性水溶性ポ
    リマー、及びノニオン性水溶性ポリマーから選ばれるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の毛髪セット剤組成
    物。
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