JP3701452B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はスタイリングする過程での毛髪のくせづけ性に優れ、乾燥後にべたつきやごわつきがなく、しっとり柔かい感触にセットでき、かつセットの持続性の良好な毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来広く使用されている毛髪セット剤は、皮膜形成性の各種合成ポリマーを水、低級アルコール、それらの混合溶媒等に溶解してセット基剤として配合しているものが主流である。しかし、そのような合成ポリマーは単独で使用すると整髪時のべたつきや乾燥後のごわつき、高湿度環境でのべたつきがあるため、多くの処方では各種界面活性剤や油剤などを可塑剤や潤滑剤として配合しているが、これらの成分を感触向上に十分な量配合すると整髪性やセット保持性が損なわれてしまう。従って、このような系では、整髪剤としての基本性能と良好な使用感を両者とも十分に満足させるようなものは得られていない。
【0003】
これらに代わるものとして、キチン、キトサンの誘導体やカラギーナンといった天然多糖系の水溶性高分子をセット基剤として用いるものも提案されている(特開昭52−156938号、特開平2−157214号公報、特開平3−261715号公報)。しかし、これら多糖系高分子を用いた処方は合成ポリマーを用いた処方のようなべたつきやごわつきは改善されているものの、セット保持性は十分満足できるものではない。また、天然多糖類と合成ポリマーとを配合した毛髪化粧料も報告されているが(特開昭62−289508号公報、特開昭62−294606号公報)、いずれもセット力と感触の両者を満足できるものではない。
【0004】
また、上記のような皮膜形成性ポリマーで毛髪間を接着してセットを保持しようとする整髪料としては、例えばハードタイプの泡状整髪料やジェル、スプレーといったものがある、しかし、このような整髪料は、整髪直後は幾分水分が残ってポリマーの皮膜が完全に固まっていないため毛束が柔かく好ましい感触であるが、経時的に水分が蒸発し、皮膜が乾燥するに従って毛束が固くごわつき、ぱさついた感触に変化し、仕上がり直後の好ましい感触を長時間保てないという欠点がある。
【0005】
一方、毛髪同士を束にしてセットを保持する整髪料としては、これらポリマー皮膜により毛髪間を接着する整髪料の他に、ヘアオイル、ヘアクリーム、ワックス、チックやポマードなどの粘性の高い油性物質で毛髪を粘着して束にしてセットを持たせる整髪料がある。これら油性整髪料は、ポリマー配合処方のように処方中の水の蒸発に従って経時的に髪の感触が固くなるということはないが、主成分である高粘性の油自体のべたつき感、油性感、手移り感が生じ、感触上好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、整髪性及びセット保持性というヘアスタイリング性能と良好な感触との両者ともに優れた毛髪化粧料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく種々検討した結果、セット成分として多糖類と高分子量のポリエチレングリコールを配合し、かつ化粧料の形態を乳化型とすることにより、従来にない高いくせづけ性とセット保持性能を有し、かつ感触も良好な毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、多糖類0.05〜5重量%、平均分子量50万〜500万のポリエチレングルコール0.01〜2重量%、油剤1〜15重量%、アニオン性界面活性剤0.1〜2重量%、ノニオン性界面活性剤0.1〜2重量%及び水65〜95重量%を含有し、かつ乳化形態としたことを特徴とするヘアスタイリング用毛髪化粧料を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の毛髪化粧料に用いられる多糖類としては、天然糖類及びその誘導体が挙げられる。
天然多糖類の具体例としては、カラギーナン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、グアーガム、アラビアゴム、トラガントガム、ペクチンなどが挙げられる。天然糖類の誘導体としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース塩化ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムエーテル、ヒドロキシエチルセルロース塩化ヒドロキシプロピルラウリルジメチルアンモニウムエーテル等のセルロース誘導体、カルボキシメチルキチン、ヒドロキシプロピルキトサン、キトサン−ピロリドンカルボン酸塩等のキチン又はキトサン誘導体等を挙げることができる。これらのうちでは皮膜の性質からアニオン性の多糖がより好ましく、中でもカラギーナンが特に好ましい。カラギーナンのうちでも更にλ型のものが粘性が適度で、使い勝手や整髪性の点から優れている。
【0010】
これらの多糖類は単独で又は2種以上を組合せて用いることができ、その配合量は特に制限されないが、より良好なセット性整髪性とセット保持性が得られ且つ乾燥後の感触もより良好である、0.05〜5重量%程度が好ましく、更に好ましくは0.5〜2重量%である。
【0011】
本発明で用いられるポリエチレングリコールの分子量は、十分なくせづけ性と使用中の感触の点から50万〜500万であることが必要であり、より好ましくは100万〜350万である。この範囲であると毛髪のくせづけ力にすぐれ、ぬるつき糸引もなく感触が良好である。
かかるポリエチレングリコールの配合量は、特に制限されないが、十分なくせづけ性が得られ且つ整髪中の感触が良好である0.01〜2重量%が好ましく、更に好ましくは0.03〜0.5重量%である。
【0012】
本発明において整髪性、セット保持性と使用感を両立させるためには、その形態は乳化型であることが重要である。すなわち、従来のセット性ポリマーを配合した整髪料においては、感触向上成分である油剤は、ハードセットフォームやジェル、ミスト等の形態では、溶解又は可溶化して、またエアゾールフォームのように使用直前に容器を振って内容物を均一に混合して使用するものでは分離した状態で配合されているが、溶解又は可溶化の場合は液の安定性を保つためには感触改善に十分な量の油剤を配合できず、分離状態で配合されている場合には容器から剤を出した時点から油剤が分離し始めてポリマーの整髪性能を低下させてしまう。これに対し、本発明においては、油剤を乳化状態で配合することにより、塗布時にべたつきがなく、前記セット成分のくせづけ性に優れており、髪がしっとりと柔かい仕上げ直後の感触を持続できるものである。
【0013】
本発明においては、系を乳化するために、前記のセット成分以外に、水、油剤及び界面活性剤を含むものである。なお、本発明における乳化系は、油中水型、水中油型のいずれでもよい。
【0014】
本発明の毛髪化粧料において乳化して配合される油剤としては、通常の毛髪化粧料において用いられているものを適宜選択して配合することができ、例えば、ワセリン、固体パラフィン、流動パラフィン、スクワランなどの炭化水素;オリーブ油、ホホバ油、ラノリン、ヒマシ油、カカオ油、ミンク脂等の天然動植物油脂;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸等の高級脂肪酸;エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール等の多価アルコール;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール;ミリスチン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリスチレテート、イソプロピルパルミテート等の合成エステル油;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン誘導体;セラミド等のアミド誘導体などを挙げることができる。中でも高級アルコールと流動パラフィンやシリコーンオイルのような液状油を組合せて使用すると、より高い感触向上効果が得られて好ましい。
【0015】
これらの油剤の配合量は、十分な感触向上効果を得られ、且つ乳化液の安定性やセット保持性が良好である点から1〜15重量%程度が好ましい。ここで前記のように高級アルコールと液状油を組合せて使用する場合は、高級アルコール1〜5重量%に対し、液状油1〜10重量%程度が安定性と感触の上からより好ましい。
【0016】
本発明の毛髪化粧料において乳化に用いられる界面活性剤としては、通常の毛髪化粧料において用いられているカチオン性、アニオン性、ノニオン性、両性の界面活性剤のうちから適宜選択して配合することができるが、特にアニオン性とノニオン性のものを組合せて使用するのが好ましい。
【0017】
アニオン性界面活性剤の具体例としては、高級脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、アシル基及び遊離カルボン酸基又はスルホン酸基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤等が挙げられる。
【0018】
また、ノニオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルアルカノールアミド等が挙げられる。
【0019】
これらの界面活性剤の配合量は、より良い安定性が得られ、セット保持性が良好である、0.1〜4重量%程度が好ましい。ここで前記のようにアニオン性の界面活性剤とノニオン性の界面活性剤を組合せて用いる場合、それぞれ0.1〜2重量%程度を使用するとより好ましい。
【0020】
また、本発明毛髪化粧料への水の配合量は、65〜95重量%、特に80〜90重量%が好ましい。
【0021】
本発明の毛髪化粧料には更に皮膜形成性の合成ポリマーを含有させることが好ましい。これによってセット力をより高いものにすることができる。このような皮膜形成性の合成ポリマーとしては、通常の毛髪化粧料に用いられている両性ポリマー、アニオン性ポリマー、カチオン性ポリマー、ノニオン性ポリマーの中から適宜選択して使用することができるが、セット性能と乳化液の安定性の点から、アニオン性ポリマーとノニオン性ポリマーのどちらか、又は両方を使用することが特に好ましい。
【0022】
アニオン性ポリマーの具体例としては、ガントレッツES−225、ES−425、SP−215(以上、ISP社製)等のメチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体;レジン28−1310(ナショナルスターチ社製)、ルビセットCA(BASF社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸共重合体;レジン2930(ナショナルスターチ社製)等のような酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体;ルビセットCAP(BASF社製)等の酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体;ADVANTAGE−CP(ISP社製)等の酢酸ビニル/マレイン酸モノブチルエステル/イソボロニルアクリレート共重合体;プラサイズL53P、L9540B、L3200B(以上、互応化学社製)、ダイヤホールド(三菱化学社製)等の(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体;ウルトラホールド8、ウルトラホールド・ストロング(以上、BASF社製)、アンフォーマーV−42(ナショナルスターチ社製)等のアクリル酸アルキルエステル/アクリルアミド共重合体;ルビフレックスVBM35(BASF社製)等のポリビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体等を挙げることができる。
【0023】
ノニオン性ポリマーの具体例としては、ルビスコールK−12、17、30、60、80、90(以上、BASF社製)、PVP K−15、30、60、90(以上、ISP社製)等のポリビニルピロリドン;ルビスコールVA28、37、55、64、73(以上、BASF社製)、PVP/VA−735、535、335、235、S−630(以上、ISP社製)等のポリビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体;ルビスコールVAP343(BASF社製)等のポリビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体;Dowlex(ダウ・ケミカル社製)等の酢酸ビニル/N−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン共重合体などを挙げることができる。
【0024】
これらの合成ポリマーの配合量は、セット性と感触の点から0.5〜10重量%、特に1〜5重量%が好ましい。
【0025】
本発明の毛髪化粧料には、上記の成分の他に通常の毛髪化粧料に用いられている成分を、本発明の効果を阻害しない範囲内で必要に応じて添加することができる。例えば、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の保湿剤;トリクロサン、トリクロロカルバニリド等の殺菌剤;グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤;ジンクピリチオン、オクトピロックス等の抗フケ剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;エチレンジアミン四酢酸又はその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩等のキレート剤;クエン酸、コハク酸等のpH調整剤;塩化ナトリウムなどの塩類;その他パール化剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを配合することができる。
【0026】
本発明の毛髪化粧料は常法により製造することができる。例えば高温で多糖類とポリエチレングリコールの水溶液に界面活性剤と油剤を混合して乳化を行い、降温してから必要に応じて合成ポリマーやその他の成分を混合することにより製造することができる。
【0027】
本発明の毛髪化粧料の具体的な製剤形態としては、ボトルに充填したスタイリングローション剤、チューブやジャーに充填したスタイリングクリーム剤等が好ましい。
【0028】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
【0029】
実施例1〜4及び比較例1〜3
表1に示す処方の成分を常法に従って混合することにより液状の毛髪化粧料を製造した。得られた実施例1〜4、比較例1〜2の毛髪化粧料は、乳化系となって不透明な乳濁液状の外観を有していたが、比較例3の毛髪化粧料は乳化系となっておらず分離した状態の外観を有していた。
【0030】
得られた毛髪化粧料に関し、「整髪時のべたつき」、「毛髪のくせづけ性」、「セット保持性」、「経時の毛髪のやわらかさ」、「経時の毛髪のしっとり感」の各評価項目について以下に示すように試験し、評価した。得られた結果を表1に示す。なお、分離した状態の比較例3の化粧料に関しては、直前に容器をよく振り液相を一時的に均一にした状態で髪に塗布し、評価した。
【0031】
(1)「整髪時のべたつき」試験
各毛髪化粧料それぞれ2gを手の上でのばし、ショートヘア(あごまでの長さ)のウイッグの髪全体に塗布し手で整髪した際の感触を、以下の評価基準に従って専門パネラーにより評価した。
【0032】
整髪時のべたつき評価基準
ランク 状態
◎:べたつきが非常に改善されている
○:べたつきが改善されている
△:べたつきが普通である
×:べたつきを非常に感じる
【0033】
(2)「毛髪のくせづけ性」試験
各毛髪化粧料それぞれ2gを手の上でのばし、ショートヘア(あごまでの長さ)のウイッグの髪全体に塗布し手で整髪した際の毛髪のつせづけのしやすさを、以下の評価基準に従って専門パネラーにより評価した。
【0034】
毛髪のくせづけ性評価基準
ランク 状態
◎:非常にくせづけしやすい
○:くせづけしやすい
△:くせづけがややしにくい
×:くせづけがしにくい
【0035】
(3)「セット保持性」試験
長さ18cm、重さ2.0gの毛束を水で濡らし、各毛髪化粧料それぞれ2.0gを塗布し馴染ませた後ロッド(直径2cm)に巻いて自然乾燥させた。その後カールのついた毛束からロッドをはずし、カールのついた毛髪を高湿度(98%)条件下に30分間つるしてカールの伸びを観察し、セット保持性を以下の評価基準に従って判定した。
【0036】
なお、判定は、毛髪のカールの直径を測定し、スプレー後ロッドから外した時のカールの直径をセット保持性100%、カールの直径が∞の場合、即ち、毛髪が元の長さ(18cm)になった場合をセット保持性0%とした。
【0037】
セット保持性評価基準
ランク 状態
◎:81%以上
○:61〜80%
△:51〜60%
×:0〜50%
【0038】
(4)「経時の毛髪の柔かさ」試験
各毛髪化粧料それぞれ2gを手の上で伸ばし、ショートヘア(あごまでの長さ)のウイッグの髪全体に塗布し手で整髪した後自然乾燥し、髪の感触を以下の評価基準に従って専門パネラーにより評価した。
【0039】
経時の毛髪の柔かさ評価基準
ランク 状態
◎:髪の感触が非常に柔かい
○:髪の感触が柔かい
△:髪の柔かさが普通である
×:髪がかたく感じる
【0040】
(5)「経時の毛髪のしっとり感」試験
各毛髪化粧料それぞれ2gを手の上で伸ばし、ショートヘア(あごまでの長さ)のウイッグの髪全体に塗布し手で整髪した後自然乾燥し、髪の感触を以下の評価基準に従って専門パネラーにより評価した。
【0041】
経時の毛髪のしっとり感評価基準
ランク 状態
◎:髪のしっとり感を非常に感じる
○:髪のしっとり感を感じる
△:髪のしっとり感をあまり感じない
×:髪のぱさつきを感じる
【0042】
なお表1〜4において使用した成分*1〜*5は以下の通りである。
*1:ソアギーナLX22、三菱レーヨン社製
*2:HECダイセル SE−850K、ダイセル化学社製
*3:プラスサイズ L−9540B、互応化学社製
*4:ルビスコール K−30、BASF社製
【0043】
【表1】
【0044】
表1の結果から明らかなように、本発明の毛髪化粧料は、いずれも、感触、整髪性、セット保持性のすべての点で優れたものであった。これに対し、多糖類及び高分子量ポリエチレングリコールの一方を配合しない場合、またこれらを配合する系が乳化系でない場合はいずれも十分な効果を奏さなかった。
【0045】
実施例5(セットローション)
以下に示す組成のセットローションを常法により製造した。
得られたセットローションは感触、整髪性及びセット保持性に優れたものであった。
【0046】
【表2】
(成分) (重量%)
カラギーナン*1 2.0
PEG(MW300万) 0.05
セタノール 3.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム(4EO) 0.2
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 1.0
モノステアリン酸ソルビタン 0.2
スクワラン 1.0
PVP*4 3.0
香料 0.1
エタノール 2.0
水 バランス
計 100.0
【0047】
実施例6(スタイリングローション)
以下に示す組成のスタイリングローションを常法により製造した。
得られたスタイリングローションは感触、整髪性及びセット保持性に優れたものであった。
【0048】
【表3】
(成分) (重量%)
カラギーナン*1 1.0
PEG(MW100万) 0.2
セタノール 1.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム(4EO) 0.7
モノステアリン酸ソルビタン 0.2
流動パラフィン 6.0
アニオン性ポリマー*3 2.5
PVP*4 0.5
香料 0.1
エタノール 2.0
水 バランス
計 100.0
【0049】
実施例7(スタイリングクリーム)
以下に示す組成のスタイリングクリームを常法により製造した。
得られたスタイリングクリームは感触、整髪性及びセット保持性に優れたものであった。
【0050】
【表4】
(成分) (重量%)
カラギーナン*1 0.5
PEG(MW300万) 0.02
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 1.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム(4EO) 0.3
N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.4
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 1.0
モノステアリン酸ソルビタン 2.0
スクワラン 8.0
PVP*4 3.0
香料 0.1
エタノール 5.0
水 バランス
計 100.0
【0051】
【発明の効果】
本発明の毛髪化粧料を用いれば、塗布時にべたつきがなくくせづけ性に優れ、髪がしっとりと柔かい仕上げ直後の良好な感触の状態で高いセット性が持続する。
Claims (3)
- 多糖類0.05〜5重量%、平均分子量50万〜500万のポリエチレングルコール0.01〜2重量%、油剤1〜15重量%、アニオン性界面活性剤0.1〜2重量%、ノニオン性界面活性剤0.1〜2重量%及び水65〜95重量%を含有し、かつ乳化形態としたことを特徴とするヘアスタイリング用毛髪化粧料。
- 多糖類が、アニオン性多糖類である請求項1記載のヘアスタイリング用毛髪化粧料。
- 更に皮膜形成性合成ポリマーを含有するものである請求項1又は2記載のヘアスタイリング用毛髪化粧料。
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