JPH0995428A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JPH0995428A
JPH0995428A JP27503695A JP27503695A JPH0995428A JP H0995428 A JPH0995428 A JP H0995428A JP 27503695 A JP27503695 A JP 27503695A JP 27503695 A JP27503695 A JP 27503695A JP H0995428 A JPH0995428 A JP H0995428A
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hair
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hair dye
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JP27503695A
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Eiji Ando
英治 安藤
Kenichi Suzuki
賢一 鈴木
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Nippon Unicar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染毛剤組成物を提供する。 【解決手段】 次式: 【化1】 [式中、R1 は脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素
基を表し、Xは式−R3−Z(R3 は直接結合または炭
素原子数1〜20の二価炭化水素基を表し、Zはアミノ
基含有基またはエポキシ基含有基を表す)で表される反
応性官能基を表し、R2 はR1 またはXのいずれかを表
し、nは2〜4の整数であり、aは少なくとも2の整数
であり、bは0または1以上の整数であり、cは少なく
とも4の整数であり、dは少なくとも2の整数であり、
Yは炭素−珪素によって隣接珪素原子にそして酸素原子
によってポリオキシアルキレンブロックに結合している
2価の有機基を表す]で表されるシリコーン系ブロック
共重合体を0.1〜10重量%含有する。毛髪を深みの
ある色調に染色し、更に毛髪にしっとりとした好ましい
感触を与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は染毛剤組成物に関す
る。更に詳細に、特定のシリコーン系ブロック共重合体
を含有する、毛髪を深みのある色調に染色し、更に毛髪
にしっとりとした好ましい感触を与えることができる染
毛剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】染毛剤には、白髪を自然な色
に着色することにより目立たなくさせる「白髪染め」
と、ファッションの一つの手段として毛髪に色のバラエ
ティーをもたせる「おしゃれ染め」とがあり、従来より
広く使用されている。これら染毛剤は、毛髪に良く染め
付き、違和感のないように仕上げ、更に、毛髪に損傷を
与えず身体に有害作用がないことが要求されている。し
かし、染毛剤中の染料・顔料は、近年その多くが人体に
有害である可能性が指摘されている。また、濃度を高め
ると、染毛剤の安定性を低下させたり、他の毛髪の感触
に悪影響を与える他成分(例えば、染毛後の色落ちを防
止するための高分子樹脂、展着剤等)の濃度も同時に高
める必要があり、好ましくない。また、特開昭61−5
5887では変性シリコーン類を配合することにより、
深みのある色調に仕上げることのできる染毛剤組成物が
提案されているが、この染毛剤組成物で染毛すると、毛
髪のしっとり感等の感触に悪影響を与える欠点があっ
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み、染毛剤組成物について鋭意研究をおこなったと
ころ、特定のシリコーン系ブロック共重合体を配合すれ
ば、組成中の染料・顔料の濃度を高めることなく効果的
に染毛でき、更に染毛後の毛髪にしっとりとした好まし
い感触を付与することができる染毛剤組成物が得られる
ことを見出し、本発明を完成した。
【0004】
【発明の概要】従って、本発明は、次式:
【化2】 [式中、R1 は脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素
基を表し、 Xは次式: −R3 −Z (式中、R3 は直接結合または炭素原子数1〜20の二
価炭化水素基を表し、Zはアミノ基含有基またはエポキ
シ基含有基を表す)で表される反応性官能基を表し、R
2 はR1 またはXのいずれかを表し、nは2〜4の整数
であり、aは少なくとも2の整数であり、bは0または
1以上の整数であり、cは少なくとも4の整数であり、
dは少なくとも2の整数であり、Yは炭素−珪素によっ
て隣接珪素原子にそして酸素原子によってポリオキシア
ルキレンブロックに結合している2価の有機基を表し、
各シロキサンブロックの平均分子量は約250〜約1
0,000であり、各ポリオキシアルキレンブロックの
平均分子量は約200〜約10,000であり、シロキ
サンブロックは共重合体の約25〜約95重量%を構成
し、そしてブロック共重合体は少なくとも約1,000
の平均分子量を有する]で表されるシリコーン系ブロッ
ク共重合体を含有することを特徴とする染毛剤組成物に
関する。
【0005】
【発明の実施の形態】上記式中、R1 は互いに独立して
脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素基、例えば、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、オクチル
基、ドデシル基、フェニル基、フェネチル基等である
が、メチル基、エチル基およびフェニル基が好ましく、
特にメチル基が好ましい。
【0006】上記X基のR3 は直接結合または炭素原子
数1〜20の二価炭化水素基、例えば、−CH2 −,−
CH2 CH2 −,−CH2 CH2 CH2 −,−CH(C
3 )CH2 −,−(CH24 −,−(CH26
−,−(CH28 −,−CH2 CH264 −,−
(CH212−,−(CH216−であり、好ましくは
プロピレン基である。また、X基のZはアミノ基含有基
またはエポキシ基含有基を表す。例えば、
【化3】 等を挙げることができるが、特にこれに限定されるもの
ではない。X基が−(CH23 NH2 や−(CH2
3 NH(CH22 NH2 等のアミノ基含有基であるシ
リコーン系ブロック共重合体を含有する染毛剤組成物
は、毛髪色調の深みやしっとりとした風合いを向上させ
る効果が特に優れているので好ましい。
【0007】上記式において、Yで表される2価の有機
基の例は、−R4 −,−R4 −CO−,−R4 −NHC
O−,−R4 −NHCONHR5 −NHCO−または−
4 −OOCNH−R5 −NHCO−(式中、R4 は2
価のアルキレン基、例えばエチレン基、プロピレン基、
ブチレン基等であり、R5 は2価のアルキレン基、例え
ばR4 として例示した基または2価のアリレン基、例え
ば、−C64 −,−C64 −C64 −,−C6
4 −CH2 −C64 −,−C64 −CH(CH3
−C64 −などである。)である。基Yの好適な例は
以下のものである。−CH2 CH2 −,−CH2 CH2
CH2 −,−CH2 CH(CH3 )CH2 −,−CH2
CH2 CH2 CH2 −,−(CH22 CO−,−(C
23 NHCO−,−(CH23 NHCONHC6
4 NHCO−または−(CH23OOCNHC64
NHCO−。特に好ましい基Yは2価のアルキレン
基、−CH2 CH2 −,−CH2 CH2CH2 −,−C
2 CH(CH3 )CH2 −等であるが、−CH2 CH
(CH3)CH2 −が最も好ましい。
【0008】上記式中bは0または1以上の整数である
が、1以上の整数であると毛髪によりしっとりとし好ま
しい感触を与えることができ特に好ましい。
【0009】本発明のシリコーン系ブロック共重合体の
具体例としては、例えば次のものを挙げることができる
が、もちろんこれらに限定されるものではない。
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【0010】本発明で使用されるシリコーン系ブロック
共重合体は、公知である合成方法により製造することが
できる。例えば、上記式(I)で表される化合物の場
合、次式:
【化8】 で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサンに次
式:
【化9】 で示される両末端メタリル変性ポリグリコールを白金系
触媒の存在下で付加反応させることによって得られる。
【0011】上記式(II)で表される化合物の場合次
式:
【化10】 で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサンに次
式:
【化11】 で示される両末端メタリル変性ポリグリコールを白金系
触媒の存在下で付加反応させることによって次式:
【化12】 を得、引き続き、アルカリ触媒存在下に次式:
【化13】 で示されるエポキシ変性ポリシロキサンを再平衡反応さ
せることによって得られる。
【0012】同様に、上記式(III) で表される化合物の
場合、次式:
【化14】 で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサンに次
式:
【化15】 で示される両末端アリル変性ポリグリコールを白金系触
媒の存在下で付加反応させることによって次式:
【化16】 を得、引き続き、アルカリ触媒存在下に次式:
【化17】 で示されるアミノ変性ポリシロキサンを再平衡反応させ
ることによって得られる。
【0013】また別の合成方法としては、例えば、上記
式(II)で表される化合物の場合、次式:
【化18】 で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサンに次
式:
【化19】 で示される両末端メタリル変性ポリグリコールを白金系
触媒の存在下で付加反応させることによって次式:
【化20】 を得、引き続き、酸触媒存在下に次式:
【化21】 で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサンを再平
衡反応させることによって次式:
【化22】 で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサン−ポリ
グリコールブロック共重合体が得られ、さらに次式:
【化23】 を白金系触媒の存在下で付加反応させることによって得
られる。
【0014】また、上記式(III) で表される化合物の場
合、対応するメチルハイドロジェンポリシロキサン−ポ
リグリコールブロック共重合体にCH2 =CHCH2
lを白金系触媒の存在下で付加反応させ、次に得られた
生成物をエチレンジアミンと反応させることによっても
得られる。
【0015】もちろん、製造方法に関しては、特に上述
に限定されることはない。
【0016】これらのシリコーン系ブロック共重合体
は、単独もしくは2種類以上併用して染毛剤組成物中に
配合することができる。染毛剤組成物中のシリコーン系
ブロック共重合体の配合量は、組成中、0.1〜10重
量%、特に0.5〜5重量%が好ましい。配合量が少な
過ぎると染毛後の毛髪の色調の深み、しっとり感、好ま
しい感触等の本発明の効果が十分発揮されず、また、配
合量が多過ぎると染毛後の毛髪がべたつくことがありそ
れぞれ好ましくない。
【0017】本発明の染毛剤組成物は、酸化型のいわゆ
る永久染毛剤、非酸化型のいわゆる永久、半永久染毛剤
もしくはいわゆる一時染毛剤等とすることができ、その
形態に合わせてシリコーン系ブロック共重合体のほか特
に限定なく公知の染毛剤基剤及び各種添加剤を配合する
ことができる。
【0018】(1)酸化型染毛剤 酸化型染毛剤は通常、染料中間体、カップラー(または
モディファイアー)および酸化剤の3成分より構成され
る。染料中間体としては、p−フェニレンジアミン、ト
ルエン−2,5−ジアミン、N−フェニル−p−フェニ
レンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、
p−アミノフェノール、p−メチルアミノフェノール、
o−フェニレンジアミン、トルエン−3,4−ジアミ
ン、o−アミノフェノール、p−クロル−o−フェニレ
ンジアミン、p−アミノ−o−クレゾール、o−クロル
−p−フェニレンジアミン、フロログルシン、ピロガロ
ール、3,3’−イミノジフェニール、ジフェニルアミ
ン、2,6−ジアミノピリジン、p−アミノフェニルス
ルファミン酸等が使用される。これらは他の酸化剤と併
用されて色素を発生する。カップラー(またはモディフ
ァイアー)としては、m−フェニレンジアミン、トルエ
ン−2,4−ジアミン、p−メトキシ−m−フフェニレ
ンジアミン、m−アミノフェノール、a−ナフトール、
レゾルシン、ハイドロキノン、カテコール、フェノール
類等が一般に使用される。これらは単独では酸化しても
ほとんど色素とならないが、染料中間体の存在下で酸化
すると色素を生成する。また、酸化剤としては、通常、
過酸化水素が用いられるが、過ホウ酸ナトリウム、過酸
化尿素、過炭酸ナトリウム、過酸化トリポリリン酸ナト
リウム、過酸化ピリン酸ナトリウム、過酸化オルソリン
酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加体、硫
酸ナトリウム塩化ナトリウム過酸化水素付加体等を用い
ても良い。更に、酸化型染毛剤基剤中には、上記成分の
ほか、製品の品質を保持し、その有用性を高めるために
色素生成反応には関与しないが毛髪の色調に影響を与え
る染料として、ニトロ染料(例えば2−アミノ−4−ニ
トロフェニール、2−アミノ−5−ニトロフェノールお
よびその硫酸塩、1−アミノ−4−メチルアミノアント
ラキノン、1,4−ジアミノアントラキノン、ニトロ−
p−フェニレンジアミンおよびその塩酸塩および硫酸
塩、p−ニトロ−o−フェニレンジアミンおよびその硫
酸塩、p−ニトロ−m−フェニレンジアミン硫酸塩)、
ピクラミン酸およびそのナトリウム塩、ピクリン酸等の
直接染料、界面活性剤(例えば、非イオン性界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤等)、溶解剤(例えば、プロピレングリコ
ール、グリセリン、尿素等)、低級アルコール(例え
ば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等)、
粘度調整剤(ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カチオン性高分子化合物、高級アルコール
等)、通常染毛処理を行うpH7〜11まで、好ましく
はpH8〜10までの範囲に溶液を調整するためのpH
調整剤、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、パ
ール化剤、ローション化剤、安定剤、浸透剤、湿潤剤、
養毛剤、香料、ワセリン、流動パラフィン等の溶剤、各
種形状(例えば、オイル、樹脂、ガム、ゴム、粉末等)
のシリコーン化合物(例えば、ジメチルポリシロキサ
ン、ジメチルメチルフェニルポリシロキサン、アミノ変
性ジメチルポリシロキサン、エポキシ変性ジメチルポリ
シロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサ
ン、ポリカプロラクトン変性ジメチルポリシロキサン、
α−オレフィン変性ジメチルポリシロキサン等)、その
他物質を添加・配合することができる。
【0019】酸化型染毛剤は、常法に従い、上記シリコ
ーン系ブロック共重合体、酸化型染毛剤基剤及び各種添
加剤を常法により混合して各種形態(例えば、粉末製剤
またはクリーム状製剤とし、使用時に水又はシャンプー
基剤を加えて使用するようにした一品剤、基剤のうち染
料中間体と酸化剤をそれぞれ別個に粉末製剤、クリーム
製剤若しくは液体製剤とし、使用時に混合するようにし
た製剤及びピロガロールと第1鉄塩を配合した一液型染
毛剤等の剤型)とすることができる。
【0020】(2)非酸化型の永久または半永久染毛剤 非酸化型の永久または半永久染毛剤としては植物性染毛
剤と鉱物性染毛剤が挙げられる。植物性染毛剤は「ヘン
ナの葉」、「くるみの殻」、「カミツレの花」、「大
豆」などの抽出物を染毛剤基剤とする。また、鉱物性染
毛剤は、金属の酸化物が配合され黒色に染毛するもので
ある。染毛剤基剤として鉛、鉄、銅、ビスマス、ニッケ
ル、コバルト、マンガン、カドミウム等の酸化物が挙げ
られる。但し、鉛、銅、ニッケル、コバルト、等の金属
は毒性があるので好ましくない。
【0021】これらの非酸化型の永久または半永久染毛
剤には、上記染毛剤基剤、シリコーン系ブロック共重合
体のほか、前記(1)で挙げた公知配合成分を任意に配
合することができ、また、剤型も同様とすることが可能
である。
【0022】(3)一時染毛剤 一時染毛剤は、永久または半永久染毛剤と比較して、通
常シャンプーごとに染め替えねばならないが、簡単に染
毛でき、しかも失敗してもすぐ染め直しができるのが特
徴である。一時染毛剤は、毛髪の表面に染毛剤基剤を配
合した樹脂や油脂類を塗布して毛髪を被覆し染色するも
のである。染毛剤基剤としては各種の染料・顔料が使用
でき特に制限はないが、例えば酸化チタン、カーボンブ
ラック等の顔料;トリフェニルメタン染料、アゾ染料、
キノリン染料、ザンセン染料、アクリジン染料、アジン
染料、オキサジン染料、インジゴイド染料、アントラキ
ノン染料、スチルベン染料、チアゾール染料等のタール
系色素が挙げられる。
【0023】また、樹脂としては、例えばアリル酸エス
テル、メタアクリル酸エステルの共重合体、N・N’−
ジメチルアミノエチルメタアクリレートのモノクロル酢
酸アミン塩変性物とメタアクリル酸エステルの共重合
体、ビニルピロリドン酢酸ビニールの共重合体等が挙げ
られ、油脂類としては、例えばアマニ油、ヒマワリ油、
大豆油、綿実油、ゴマ油、オリーブ油、ヒマシ油、椿
油、卵黄油、ミンク油、タラ肝油、タートル油等が挙げ
られる。
【0024】この一時染毛剤には、上記染毛剤基剤、樹
脂又は油脂類及びシリコーン系ブロック共重合体のほ
か、これらを溶解・分散させるための水、アミルアルコ
ール、イソプロパノール、エタノール、アセトン等の分
散媒;アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、
両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤等の界面活性
剤;ブロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレン
グリコール等の多価アルコール;イソステアリルアルコ
ール、オレイルアルコール等の高級アルコール;ラノリ
ン脂肪酸、ヤシ脂肪酸等の脂肪酸;イソプロピルミリス
テート等のエステル類;流動パラフィン等の炭化水素
類;カチオン性高分子化合物、アミン類、香料等の公知
成分を配合することができる。
【0025】一時染毛剤は、上記分散媒に他の成分を溶
解・分散させたものであり、その形態としては、マスカ
ラタイプ、スプレータイプ、ローションタイプ、ジェル
タイプ、カラーリンス等任意の形状とすることができ
る。一時染毛剤の各種成分の配合比率については、特に
制限はないが、その代表的なものを示せば次の通りであ
る。 マスカラタイプ 顔料・染料 0.5〜 5重量% 高分子樹脂 5〜20重量% シリコーン系ブロック共重合体 0.05〜5重量% 水・エタノール バランス スプレータイプ 顔料・染料 0.1〜 3重量% 高分子樹脂 1〜10重量% シリコーン系ブロック共重合体 0.05〜3重量% 水・エタノール バランス LPG 40〜70重量% ローションタイプ 染料 0.1〜 1重量% 湿潤剤 2〜30重量% シリコーン系ブロック共重合体 0.05〜3重量% 分散媒 バランス (リン酸、クエン酸等の弱酸でpHを1〜5に調整) 以上の如くして得られた本発明の染毛剤組成物は、従来
の染毛剤と比べ、その色白髪深く、しかも毛髪にしっと
りとした好ましい感触を与える優れたものである。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はこれらに限定されるものでなく、本発明の
技術思想を利用する実施態様はすべて本発明の範囲に含
まれる物である。
【0027】実施例1 下記組成の酸化型永久染毛剤を製造し、このもので毛髪
を染毛した際の染色毛の色調と感触およびしっとり感を
評価し、下記の表1に記載した。 (第1剤) p−フェニレンジアミン 1.0重量% プロピレングリコール 10.0重量% エデト酸ナトリウム 0.3重量% 亜硫酸ナトリウム 0.5重量% 香料 0.1重量% 表1記載のシリコーン系ブロック共重合体 1.0重量% またはその他添加剤 ポリオキシエチレンステアリルエーテル(EO6) 1.0重量% 水 バランス (pHはアンモニア水で10.0に調整) (第2剤) 過酸化水素 6.0重量% 水 94.0重量% 染毛処理方法:第1剤及び第2剤の等量混合物中に毛髪
を30分間浸漬して染毛した。次いで、この毛髪を1%
ソディウムドデシルサルフェート水溶液中で十分に洗浄
し、流水ですすいで風乾した。 評価方法: (1)測色 測色色差コンピューターND−1010C型(日本電色
工業株式会社製)を使用し、染毛後の毛髪の明度を測定
した。第1表中のL値は明度を示し、この数値が小さい
程深みのある色調であることを示す。 (2)視覚評価、感触評価及びしっとり感評価 20名の女性パネラーが本発明品及び比較品で染毛した
毛髪について、対照品で染色した毛髪と比較した。視覚評価基準 ◎ 20名のパネラー中18名以上が対照品によるもの
より深みを感じた。 ○ 20名のパネラー中15名以上が対照品によるもの
より深みを感じた。 × 対照品によるものと同等の深みを感じる。感触評価基準 ◎ 20名のパネラー中15名以上が対照品によるもの
より好ましい感触であると評価した。 ○ 20名のパネラー中10名以上が対照品によるもの
より好ましい感触であると評価した。 × 20名のパネラー中10名以上が対照品によるもの
と感触が同等または劣ると評価した。しっとり感評価基準 ◎ 20名のパネラー中15名以上が対照品によるもの
よりしっとりした感触であると評価した。 ○ 20名のパネラー中10名以上が対照品によるもの
よりしっとりした感触であると評価した。 × 20名のパネラー中10名以上が対照品によるもの
としっとり感が同等または劣ると評価した。
【0028】
【表1】 表1中の*1,*2及び*3は下記の化学式を有する。
【化24】
【化25】
【化26】 表1に示される結果より、本発明品である特定のシリコ
ーン系ブロック共重合体を配合した染毛剤組成物は毛髪
に深い色調およびしっとりとした好ましい感触を与える
ことがわかった。特に、アミノ基を持つ特定のシリコー
ン系ブロック共重合体を配合した染毛剤組成物はそれら
の効果が優れていた。それに対して比較品及び対照品は
色白髪深くなかったり、感触やしっとり感が劣っていた
りして好ましいものではなかった。
【0029】実施例2 下記組成のマスカラ式染毛剤(一時染毛剤)を製造し
た。この染毛剤を1gの白髪に一様に塗布し、実施例1
と同様な方法で評価した。この結果を下記の表2に示し
た。 組成: 高分子樹脂(プラサイズ−L:互応化学工業株式会社製) 12.0重量% 顔料(カーボンブラック) 1.0重量% 表2記載のシリコーン系ブロック共重合体 1.0重量% またはその他添加剤 香料 0.1重量% エタノール バランス
【表2】
【0030】実施例3 植物性染料を用い、下記組成の非酸化型染毛剤を製造し
た。この染毛剤で1gの白髪を染色し、染色後の毛髪を
実施例1と同様な方法で評価したところ、色調の深みが
優れ、しっとりした好ましい感触であった。更にシリコ
ーン系ブロック共重合体を前記式(II)〜(IV)で表さ
れる化合物に変更して3種の非酸化型染毛剤を製造して
評価したところ、いずれも前記式(I)で表される化合
物と同様の評価結果であった。 組成: ピロガール 3.8重量% 塩化銅 1.8重量% ヘンナ抽出物(粉末) 5.0重量% 塩酸 0.75重量% 硫酸 0.07重量% ポリオキシエチレンステアリルエーテル(EO6) 1.0重量% シリコーン系ブロック共重合体 1.0重量% 水 バランス
【0031】実施例4 次の(1)〜(3)の組成で染毛剤を製造した。これら
の染毛剤はいずれも色調の深みが優れ、しっとりとした
好ましい感触であった。また、シリコーン系ブロック共
重合体を前記式(II)〜(IV)で表される化合物をに変
更して製造した染毛剤を製造したところ、いずれも前記
式(I)で表される化合物を用いて製造した染毛剤と同
様に好ましいものであった。
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明の染毛剤組成物は、特定のシリコ
ーン系ブロック共重合体を含有するので、少ない配合量
の染料・顔料で隠蔽力、染色着色力に優れ、しかも染色
後の毛髪の色調に深みとしっとりとした好ましい感触を
付与することができ、有用なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 [式中、R1 は脂肪族不飽和を含まない1価の炭化水素
    基を表し、 Xは次式: −R3 −Z (式中、R3 は直接結合または炭素原子数1〜20の二
    価炭化水素基を表し、Zはアミノ基含有基またはエポキ
    シ基含有基を表す)で表される反応性官能基を表し、 R2 はR1 またはXのいずれかを表し、 nは2〜4の整数であり、aは少なくとも2の整数であ
    り、bは0または1以上の整数であり、cは少なくとも
    4の整数であり、dは少なくとも2の整数であり、 Yは炭素−珪素によって隣接珪素原子にそして酸素原子
    によってポリオキシアルキレンブロックに結合している
    2価の有機基を表し、各シロキサンブロックの平均分子
    量は約250〜約10,000であり、各ポリオキシア
    ルキレンブロックの平均分子量は約200〜約10,0
    00であり、シロキサンブロックは共重合体の約25〜
    約95重量%を構成し、そしてブロック共重合体は少な
    くとも約1,000の平均分子量を有する]で表される
    シリコーン系ブロック共重合体を0.1〜10重量%含
    有することを特徴とする染毛剤組成物。
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