JP3899481B2 - 染毛剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、染毛剤組成物に係わり、更に詳細には使用時の刺激臭と毛髪に対するダメージが少なく、染毛効果と退色堅牢性に優れた染毛剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より染毛剤としては、酸化染料中間体を含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりなる2剤型の酸化染毛剤が広く利用されている。この染毛剤は第1剤中に含まれる低分子の酸化染料中間体を毛髪中に浸透させ、毛髪の中で第2剤中に含まれる酸化剤によって酸化重合を行わせることにより、色素を生成させ毛髪を染着するものである。これらの酸化染毛剤は要望に応じた種々の色調に毛髪を染毛することができ、しかもその染毛力は非常に優れており一般に広く利用されているものである。
【0003】
一般に、毛髪には、周りのpHが毛髪の主成分のケラチン蛋白の示す等電点より高いときに、膨潤をおこす性質があり、染料が浸透しやすくなるため、これら染毛剤の使用時の染液中のpHは、およそ6〜12に調整される。また、必要に応じてpH調整剤の一つであるアルカリ剤を配合してpHをアルカリ領域に調整する。第1剤中に配合されるアルカリ剤としては、アンモニア及びモノエタノールアミンなどのアルカノールアミンが用いられている。
【0004】
しかしながら、第1剤のアルカリ剤として主にアンモニアを配合すると、刺激臭が生じる問題がある。一方、モノエタノールアミンを主に配合すると、刺激臭はないが、毛髪に十分な明度を付与できず、染毛カも弱い。更に、モノエタノールアミンを多量に配合すると、水洗時毛髪がきしんだり、又乾燥時は毛髪のぱさつきが生じる問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、使用時の刺激臭がなく、且つ、毛髪に対するダメージが少なく、更に染毛効果と退色堅牢性に優れた染毛剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、アルカリ剤としてモノイソプロパノールアミンを含有し、さらに特定のアルキルグルコシドを組み合わせることにより、使用時の刺激臭と毛髪に対するダメージが少なく、かつ染毛効果と退色堅牢性に優れた染毛剤の発明を完成するに至った。
【0007】
即ち、本発明は、(i)下記式(I):
【0008】
【化3】
【0009】
で表されるモノイソプロパノールアミン及び
(ii)下記一般式(II):
【0010】
【化4】
【0011】
(但し、Rは炭素数4〜12の直鎖又は分枝状のアルキル基を示す。)
で表されるアルキルグルコシドの少なくとも1種
を含有する第1剤と、
酸化剤を含有する第2剤
からなる2剤型の染毛剤組成物を提供するものである。
【0012】
上記式(I)で表されるモノイソプロパノールアミンと上記一般式(II)で表される特定のアルキルグルコシドの少なくとも1種を併用することによって、使用時の刺激臭がなく、毛髪に対するダメージが少なく、かつ染毛効果と退色堅牢性に優れた染毛剤が得られることを見いだした。
【0013】
具体的には、第1剤において、第1剤全重量に対して(i)モノイソプロパノールアミンを0.5〜10重量%含む染毛剤組成物を提供する。
【0014】
また、具体的に、第1剤において、第1剤全重量に対して(ii)一般式(II)で表されるアルキルグルコシドを0.5〜5重量%含む上記染毛剤組成物を提供する。
【0015】
更に、具体的には、第1剤が、(ii)Rが炭素数6〜10の直鎖又は分枝状のアルキル基を示す一般式(II)で表されるアルキルグルコシドの少なくとも1種を含むことを特徴とする上記染毛剤組成物を提供する。
【0016】
また、より具体的には一般式(II)で表されるアルキルグルコシドがオクチルグルコシドであることを特徴とする上記染毛剤組成物を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明は剤型を特に限定することなく、公知の剤型、例えば、液状、クリーム状等の二剤型のものを任意に選択できる。
【0018】
第1剤
(i) モノイソプロパノールアミン
本発明で使用されるモノイソプロパノールアミンは、上記式(I)で表され、分子量75.11の公知化合物であって、公知方法によって製造できる。
【0019】
本発明は、二剤型の染毛剤の第1剤全重量に対する、該モノイソプロパノールアミンの配合量は、0.5〜10重量%、さらに好ましくは3〜7重量%である。0.5重量%より少ないと十分な染毛力が得られず、10重量%を超えると毛髪に対してのダメージが大きくなる。
【0020】
(ii) アルキルグルコシド
本発明で使用されるアルキルグルコシドは、上記一般式(II)で表されるものである。
【0021】
本発明において、上記一般式(II)中Rで表されるアルキル基としては、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基などの直鎖または分枝を有する炭素数4〜12のアルキル基が挙げられ、好ましくは炭素数6〜10の直鎖または分枝を有するアルキル基が挙げられる。より好ましいアルキル基は、炭素数8のもの(例えば、オクチルグルコシド)が挙げられる。
【0022】
本発明のアルキルグルコシドはいずれも公知の化合物であり、公知の製造方法によって製造することができる。
【0023】
上記アルキルグルコシドを1種又は2種以上配合することができる。二剤型の染毛剤の第1剤全重量に対して、上記少なくとも1種のアルキルグルコシドの配合量は、0.5〜5重量%、好ましくは2〜4重量%である。アルキルグルコシドの配合量が少なすぎると、退色堅牢性が低下し、また、多すぎると十分な染毛効果が認められなくなる。
【0024】
以上の成分が、本発明の染毛剤組成物の第1剤の必須成分であるが、本発明の染毛剤組成物の第1剤は、通常、酸化染料及び水を含んでおり、更に必要に応じて、以下の成分等を配合しても良い。以下、これら成分について説明する。
【0025】
水
水として通常精製水を配合する。水の配合量としては、各成分を所定量配合した場合の残部であり、その配合量は、好ましくは第1剤全重量に対して、10〜80重量%程度である。
【0026】
酸化染料
酸化染料としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用できる。より具体的には、次のものを例示することができる。
【0027】
5−アミノオルトクレゾール、硫酸5−アミノオルトクレゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルアミノアントラキノン、3,3’−イミノジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、カテコール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノアントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、硫酸2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、ジフェニルアミン、トルエン−2,5−ジアミン、トルエン−3,4−ジアミン、α−ナフトール、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、ピクリン酸、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−2’,4’−ジアミノアゾベンゼン−5−スルホン酸ナトリウム、ヒドロキノン、ピロガロール、N−フェニルパラフェニレンジアミン、フロログルシン、ヘマテイン、没食子酸、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、 硫酸4,4’−ジアミノジフェニルアミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミン等。
【0028】
上記染料を、単独で或いは2種以上を混合して用いる。酸化染料の配合量としては、酸化染料の種類、希望の染着の程度等によって、適宜選択され、任意の量で配合することができるが、第1剤全重量に対して、上記酸化染料の少なくとも1種を、0.01〜20重量%、好ましくは、0.02〜12重量%配合するのがよい。
【0029】
金属封鎖剤
また、染毛剤中に、金属イオンが存在すると、酸化染料の発色を速めたり、一部の界面活性剤と石ケンをつくって不溶性の物質をつくるので、これを防止するために金属封鎖剤を配合することができる。
【0030】
金属封鎖剤としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、例えば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなど挙げられる。これら金属封鎖剤を、1種又は2種以上配合することができる。
【0031】
金属封鎖剤の配合量としては、第1剤全重量に対して、上記金属封鎖剤の少なくとも1種を、0.01〜12重量%、好ましくは、0.02〜5重量%配合するのがよい。
【0032】
油剤
染毛剤中に油剤を配合することもできる。油剤としては、特に限定されることなく、従来から染毛剤に使用されている公知のものを広く使用できる。具体的には、例えば、オリブ油、ゴマ油、ヒマシ油、ヤシ油、ホホバ油、流動パラフィン、ワセリン、オレイルアルコール、オレイン酸、ヘキシルデカノール、ミリスチン酸イソプロピル、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコールなどがあげられる。また、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン、メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、メチルフェニルポリシロキサンやアミノ変性シリコーン等も使用できる。
【0033】
上記油剤を1種又は2種以上配合することができ、油剤の配合量としては、通常配合されている配合量であれば、特に限定されないが、第1剤全重量に対して、0.1〜35重量%、好ましくは、0.2〜20重量%になるよう配合されるのが好ましい。
【0034】
界面活性剤
染毛剤中に界面活性剤を配合することもできる。界面活性剤としては、特に限定されることなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤などが挙げられる。より具体的には、以下の通りである。
【0035】
非イオン性界面活性剤
ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシブチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等が挙げられる。
【0036】
アニオン界面活性剤
N−アシル−L−グルタミン酸ジエタノールアミン、N−アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、イセチオン酸ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二ナトリウム、オクチルフェノキシジエトキシエチルスルホン酸ナトリウム、オレオイルザルコシン、オレオイルメチルタウリンナトリウム、カルボキシ化ポリオキシエチレントリデシルエーテル、L−グルタミン酸トリエタノールアミン硬化牛脂脂肪酸アミド、L−グルタミン酸ナトリウム硬化牛脂脂肪酸アミド、L−グルタミン酸ナトリウムヤシ油脂肪酸アミド、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、ジウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スルホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、セチル硫酸ジエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウム、デキストラン硫酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、トリデシル硫酸トリエタノールアミン、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ポリオキシエチレンウンデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンペンタデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ジエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ミリストイルメチルアミノ酢酸ナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸・牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウムアミド、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルアミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸エタノールアミンラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルβ−アラニンナトリウム液、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム液等が挙げられる。
【0037】
両性界面活性剤
2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシノイル−カルボキシルメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルベタインナトリウム、ステアリルベタイン、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナトリウムラウリル硫酸、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリメタノールアミン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム等が挙げられる。
【0038】
カチオン界面活性剤
エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム(1)、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシルアンモニウム、塩化オクチルジヒドロキシエチルメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(12〜15)ジメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム液、塩化ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウム、塩化ステアリルジヒドロキシエチルベタインナトリウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンザルコニウム液、塩化ベンザトニウム、塩化ベンザトニウム液、塩化ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(25)ジエチルメチルアンモニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム液、臭化アルキルイソキノリウム液、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。
【0039】
上記の界面活性剤を、1種又は2種以上配合することができる。該界面活性剤の配合量としては、任意の量を使用できるが、第1剤全重量に対して、60重量%程度までではあるが、0.5〜50重量%、好ましくは、1〜40重量%配合することができる。
【0040】
酸化防止剤
また、染毛剤の場合、使用する前に酸化染料が酸化され、無用な発色することを抑える目的で、酸化防止剤を配合することができる。
【0041】
酸化防止剤としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、例えば、チオグリコール酸、チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸アンモニウム、没食子酸プロピル、トコフェノール、L−システィン、ホモシスティン、N−アセチル−L−システィンなどが挙げられる。これら酸化防止剤を、1種又は2種以上配合することができる。
【0042】
酸化防止剤の配合量としては、第1剤全重量に対して、上記酸化防止剤の少なくとも1種を、0.01〜10重量%、好ましくは、0.02〜5重量%配合するのがよい。
【0043】
pH調整剤
pHを調節するためにpH調整剤を配合することもできる。本発明においては、アルカリ性にするためのpH調整剤であるアルカリ剤としては、モノイソプロパノールアミンを使用することが必須であるが、モノイソプロパノールアミンの他に刺激臭を生じない程度であれば、特に限定されることなく公知のものを広く使用してもよい。具体的には、例えば、アンモニア、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMPD)、テトラキス(2−ヒドロキシイソプロピル)エチレンジアミン(TE)などのアミン系アルカリ剤が挙げられる。また、アンモニア等のアミン系アルカリ剤の代わりに、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ剤も使用可能である。酸性にするためのpH調整剤としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用でき、例えば、リン酸、クエン酸、酒石酸などが挙げられる。これらpH調整剤を、1種又は2種以上配合してもよい。
【0044】
モノイソプロパノールアミン以外のpH調整剤の配合量としては、任意の量が使用できるが、第1剤全重量に対して、20重量%程度までではあるが、0.1〜20重量%、好ましくは、0.2〜12重量%程度がよい。
【0045】
本発明の染毛剤において、第1剤の典型的な組成は、第1剤全重量に対して、
(i)モノイソプロパノールアミンを0.5〜10重量%(好ましくは3〜7重量%)
(ii)アルキルグルコシドを0.5〜5重量%(好ましくは、2〜4重量%)、
(iii)酸化染料を0.01〜20重量%(好ましくは、0.02〜12重量%)、
(iv)金属封鎖剤を0.01〜12重量%(好ましくは0.02〜5重量%)、
(v)油剤を0.1〜35重量%(好ましくは0.2〜20重量%)、
(vi)界面活性剤を0.5〜50重量%(好ましくは1〜40重量%)、
(vii)酸化防止剤を0.01〜10重量%(好ましくは0.02〜5重量%)、
(viii)水を10〜80重量%、
更に必要に応じて、
(ix)pH調整剤を0.1〜20重量%(好ましくは0.2〜12重量%)、
含むものである。
【0046】
このほか、公知の毛髪保護剤、ゲラニオールなどの着香料、プロピレングリコール;エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ゲラニオール変性アルコール(例えば、95%ゲラニオール変性アルコール、即ち、95%エタノール200リットルにゲラニオール300gを混和したもの)などの低級アルコール等の溶解剤、高分子化合物、色素、紫外線吸収剤、安定剤、浸透剤、湿潤剤、養毛剤なども、染毛剤の性能を損なわない程度に適宜加えてもよい。
【0047】
第2剤
第2剤の組成物としては、各種形態のものが使用でき、液状、クリーム状等問わない。更に、本発明の第1剤と使用時に混合する第2剤としては、特に限定されることなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、酸化剤及び水を含んでおり、更に必要に応じて、以下の成分等を配合しても良い。以下、これら成分について説明する。
【0048】
酸化剤
第2剤に含まれる酸化剤としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、例えば、過酸化水素、過酸化物のような、水と接触して酸素を遊離するようなもの等が挙げられる。
【0049】
より具体的には、過酸化水素(通常、10〜35重量%水溶液として使用される。)、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸アンモニウム、過ホウ酸カリウム、過炭酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム(これらは、水溶液又は原料のままで配合される。)等が挙げられる。上記酸化剤を、1種又は2種以上混合して用いても良い。
【0050】
酸化剤の配合量としては、酸化染料をすべて酸化できる量であれば、特に限定されないが、第2剤中全重量に対して、酸化剤を0.01〜40重量%程度、好ましくは、0.1〜30重量%程度配合するのがよい。
【0051】
水
水として通常精製水を配合する。水の配合量としては、各成分を所定量配合した場合の残部であり、その配合量は、好ましくは第2剤全重量に対して、10〜95重量%程度である。
【0052】
酸化剤の安定化剤
第2剤中に酸化剤の安定化剤を配合することもできる。該安定化剤としては、特に限定されることなく、従来から染毛剤に使用されている公知のものを広く使用できる。より具体的には、リン酸、ピロリン酸、リン酸三ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、アセトアニリド、スズ酸ナトリウム等が挙げられる。
【0053】
上記の安定化剤を、1種或いは2種以上配合することができる。上記の安定化剤の配合量としては、酸化剤が安定化される量であれば特に限定されることなく広い範囲から選択できる。一般には、第2剤全重量に対して、0.00005〜0.5重量%、好ましくは、0.0001〜0.1重量%の量で配合するのがよい。
【0054】
油剤
第2剤中に、湿潤、保湿、柔軟作用を与えるためや、第2剤を増粘させる目的で油剤を配合することもできる。油剤としては、特に限定されることなく、従来から染毛剤に使用されている公知のものを広く使用できる。より具体的には、ベヘニルアルコール、セタノール等の高級アルコール、アボガド油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油等の油脂、流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、乳酸ミリスチル等のエステル類等が挙げられる。また、高重合メチルポリシロキサン、ジメチルシロキサン、メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、メチルフェニルポリシロキサンやアミノ変性シリコーン等も使用できる。
【0055】
上記の油剤は、1種単独で或いは2種以上混合して配合することができ、その配合量としては、添加目的を達成するに足る量であれば限定されることなく広い範囲から選択できる。一般には、第2剤全重量に対して、0.1〜35重量%、好ましくは、0.2〜20重量%の量で配合するのがよい。
【0056】
界面活性剤
第2剤中に、湿潤、柔軟、加脂、乳化する目的で界面活性剤を配合することもできる。界面活性剤としては、特に限定されることなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤などが挙げられる。より具体的には、上記第1剤の成分中で記載したものが使用できる。
【0057】
上記の界面活性剤は、1種単独で又は2種以上混合して配合することができる。該界面活性剤の配合量としては、添加目的を達成するに足る量であれば限定されることなく任意の量を使用できる。一般には、第2剤全重量に対して、60重量%程度までではあるが、0.5〜50重量%、好ましくは、1〜40重量%の量で配合することができる。
【0058】
金属封鎖剤
また、染毛剤中に、金属イオンが存在すると、第1剤中の酸化染料の発色を速めたり、一部の界面活性剤と石ケンをつくって不溶性の物質をつくるので、これを防止するために金属封鎖剤を配合することができる。
【0059】
金属封鎖剤としては、特に限定することなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、例えば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウムなど挙げられる。これら金属封鎖剤を、1種又は2種以上配合することができる。
【0060】
金属封鎖剤の配合量としては、第2剤全重量に対して、上記金属封鎖剤の少なくとも1種を、0.01〜1重量%、好ましくは、0.05〜0.5重量%配合するのがよい。
【0061】
本発明の染毛剤において、第2剤の典型的な組成は、第2剤全重量に対して、(a)酸化剤を0.01〜40重量%程度、好ましくは、0.1〜30重量%、
(b)水を10〜95重量%程度、
必要に応じて、
(c)酸化剤の安定化剤を0.00005〜0.5重量%、好ましくは、0.0001〜0.1重量%、(d)油剤を0.1〜35重量%、好ましくは、0.2〜20重量%、
(e)界面活性剤を0.5〜50重量%、好ましくは、1〜40重量%、
(f)金属封鎖剤を0.01〜1重量%、好ましくは、0.05〜0.5重量%
を含むものである。
【0062】
このほか、本発明では、必要に応じて、公知の毛髪保護剤、ゲラニオールなどの着香料、色素、紫外線吸収剤、安定剤、浸透剤、湿潤剤、養毛剤なども、第2剤の性能を損なわない範囲に適宜加えてもよい。
【0063】
本発明の二剤型の染毛剤組成物における第1剤及び第2剤は、公知の方法、例えば、第1剤、第2剤共に、全成分を配合し混合するか、必要に応じて、一部の成分を配合し加温後攪拌混合し、その後冷却して残りの成分を加え混合することによって製造することができる。こうして得られた第1剤及び第2剤を、公知の方法、例えば、使用直前に第1剤と第2剤を混合することによって、染毛剤として使用することができる。
【0064】
本発明の染毛剤は、常法に従って染毛処理することができ、染毛時間は、酸化染料の種類、量、希望の染着の程度によって、適宜選択されるが、通常40分程度までである。
【0065】
【発明の効果】
本発明の染毛剤組成物は、使用時の刺激臭がなく、且つ、毛髪に対するダメージが少なく、更に染毛効果と退色堅牢性に優れていた。
【0066】
【実施例】
以下、本発明を実施例を用いて説明するが、本発明は、これら実施例によって限定されるものではない。なお、以下の実施例において“部”とは、“重量部”を表わし、”%”とは、”重量%”を表わす。
【0067】
評価方法については、下記に示した方法によって各項目の評価を行った。
【0068】
1.刺激臭
第1剤と第2剤を重量比で等量混合し、得られた混合物のにおいを嗅いだ。その刺激臭について以下の基準で評価した。
◎:刺激臭を全く感じない。
○:刺激臭をほとんど感じない。
△:刺激臭をやや感じる。
×:刺激臭を強く感じる。
【0069】
2.手触り感(直後及びシャンプー30回後)
第1剤と第2剤を重量比で等量混合し、得られた混合物8gを、黒毛束(人毛)4gに塗布し、30℃で20分間放置した後、ぬるま湯で充分すすぎシャンプー後熱風で乾燥した。この染毛した黒毛束の手触り感を官能評価により以下の基準で評価した。また、同じ毛束を、シャンプー、乾燥を30回繰り返して同様に評価した。
◎:手触り感が非常に良好である。
○:手触り感が良好である。
△:手触り感がやや悪い。
×:手触り感が悪い。
【0070】
3.染色性
第1剤と第2剤を重量比で等量混合し、得られた混合物8gを、山羊毛及び黒毛束(人毛)それぞれ4gに塗布し、30℃で20分間放置した後、ぬるま湯で充分すすぎシャンプー後熱風で乾燥した。この染色した山羊毛での染色性と、黒毛束での明色性の2点において目視により以下の基準で評価した。
◎:ムラが無く、自然な明るい栗色に染まっている。
○:ほぼムラが無く、自然な明るい栗色に染まっている。
△:ややムラがあり、あまり染まっていない。
×:ほとんど染まっていない。
【0071】
4.退色堅牢性
第1剤と第2剤を重量比で等量混合し、得られた混合物8gを、山羊毛4gに塗布し、30℃で20分間放置した後、ぬるま湯で充分すすぎシャンプー後熱風で乾燥した。この染毛した山羊毛を市販のシャンプーで30回洗髪操作を繰り返した後、目視により以下の基準で評価した。
◎:30回洗髪操作前の毛との色の差がほとんど認められない。
○:30回洗髪操作前の毛との色の差があまり認められない。
△:30回洗髪操作前の毛と比較し、やや色落ちが認められる。
×:30回洗髪操作前の毛と比較し、かなり色落ちが認められる。
【0072】
以下に本実施例で使用される略号の意味を示す。
TGAA:チオグリコール酸アンモニウム
EDTA:エデト酸二ナトリウム
POEノニルフェニルエーテル:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
POE(15)セチルエーテル:ポリオキシエチレンセチルエーテル(オキシエチレンの重合度:15)
POE(20)セチルエーテル:ポリオキシエチレンセチルエーテル(オキシエチレンの重合度:20)
実施例1〜5及び比較例1
下記表1に記載の各成分及び割合の第1剤及び表2に記載の第2剤(実施例1〜5及び比較例1において共通)を常法に従って調製した。即ち、第1剤及び第2剤とも、全成分を配合し全体が均一になるまで攪拌混合して調製した。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
第1剤と第2剤を重量比で等量混合し、刺激臭、染色性及び退色堅牢性の評価を行った。結果を表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】
表3の結果から、モノイソプロパノールアミンと本発明のアルキルグルコシドを併用すると、染色性及び退色堅牢性に優れることが明らかになった。また、表1に示すアルキルグルコシドすべてにおいて、染色性及び退色堅牢性に優れ、その中でも、炭素数6〜10のものが優れ、特に炭素数8のオクチルグルコシドがもっとも優れていた。
【0078】
実施例6〜19及び比較例2〜3
第1剤中のモノイソプロパノールアミン及びアルキルグルコシドの配合割合の染毛効果に対する影響を調べるため、モノイソプロパノールアミンの量を変化させた第1剤及びアルカリ剤として更にアンモニア水又はモノエタノールアミンを加えた第1剤(表4)並びにオクチルグルコシドの量を変化させた第1剤(表5)を実施例1〜5と同様の方法で調製した。更に、モノイソプロパノールアミンとアルキルグルコシドとの併用効果を示すために、アルキルグルコシドと他のpH調整剤(アンモニア水又はモノエタノールアミン)を配合した第1剤(表4、比較例2及び3)を実施例1〜5と同様な方法で調製した。第2剤については、上記表2に示した実施例1〜5と同じものを同様の方法で製造し使用した。
【0079】
【表4】
【0080】
【表5】
【0081】
第1剤と第2剤を重量比で等量混合し、表4に記載の実施例及び比較例のものについては、刺激臭、手触り感(直後)及び染色性の評価を行った。表5に記載の実施例及び比較例のものについては、刺激臭、染色性及び退色堅牢性の評価を行った。結果を表6及び表7に示す。
【0082】
【表6】
【0083】
【表7】
【0084】
表6から明らかなように、モノイソプロパノールアミンは、第1剤中での濃度が0.5重量%であっても、手触り感及び染色性において効果があり、7.0重量%を越えて配合しても効果は認められるが、著しい向上は認められず、3〜7重量%の配合割合で著しい効果の向上が認められた。また、モノイソプロパノールアミンに加えて、任意の量のアンモニア水やモノエタノールアミンを併用しても、同様の効果が認められた。
【0085】
また、アルキルグルコシドと、アンモニア又はモノエタノールアミンを配合した染毛剤に比して、本願発明の染毛剤は、刺激臭、手触り感、染色性の点で優れていることが判った。
【0086】
表7からは、アルキルグルコシドは、第1剤中での濃度が0.5重量%であっても、染色性及び退色堅牢性において効果があり、4.0重量%を越えて配合しても効果は認められるが、著しい向上は認められず、2〜4重量%の配合割合で著しい効果の向上が認められた。
【0087】
比較例4〜8
現在市販されていると考えられる染毛剤(比較例4〜8)を、本発明の染毛剤(実施例9及び15)と比較した。即ち、第1剤においては、表8に記載の各成分及び割合の第1剤及び上記表2に記載の第2剤(実施例9及び15並びに比較例4〜8において共通)を常法に従って調製した。即ち、第1剤及び第2剤とも、全成分を配合し全体が均一になるまで攪拌混合して調製した。
【0088】
【表8】
【0089】
第1剤と第2剤を重量比で等量混合し、刺激臭、手触り感(直後及びシャンプー30回後)、染色性及び退色堅牢性の評価を行った。結果を表9に示す。
【0090】
【表9】
【0091】
現在市販されていると考えられる染毛剤と比較して、本発明の染毛剤が刺激臭、手触り感(直後及びシャンプー30回後)染色性及び退色堅牢性の点で優れていた。
【0092】
実施例20及び21並びに比較例9〜13
染毛剤の形態が、クリーム製品のものを製造し、同様に刺激臭、手触り感(直後及びシャンプー30回後)、染色性及び退色堅牢性の評価を行った。
【0093】
表10に示す第1剤及び表11に示す第2剤(実施例20及び21並びに比較例9〜13において共通)からなる二剤型染毛剤を、常法に従い調製した。即ち、第1剤においては、pH調整剤である各種アルカリ剤及び香料以外の成分を配合して75℃で加熱溶解させ、攪拌しながら冷却し、次いで50℃付近でアルカリ剤及び香料を配合して混合し、室温まで冷却して調製した。また、第2剤においては、過酸化水素水及び安定化剤であるリン酸を除く成分を配合し、70〜75℃程度に加温後、攪拌混合し、その後、室温まで冷却して過酸化水素水及びリン酸を加えて混合して調製した。
【0094】
【表10】
【0095】
【表11】
【0096】
第1剤と第2剤を重量比で等量混合し、刺激臭、手触り感(直後及びシャンプー30回後)、染色性及び退色堅牢性の評価を行った。結果を表12に示す。
【0097】
【表12】
【0098】
液状製品と同様に、クリーム製品においても、本願発明の染毛剤が刺激臭、手触り感(直後及びシャンプー30回後)染色性及び退色堅牢性の点で優れていることが認められた。
Claims (5)
- 第1剤において、第1剤全重量に対して(i)モノイソプロパノールアミンを0.5〜10重量%含む、請求項1記載の染毛剤組成物。
- 第1剤において、第1剤全重量に対して(ii)一般式(II)で表されるアルキルグルコシドを0.5〜5重量%含む、請求項1又は2記載の染毛剤組成物。
- 第1剤が、(ii)Rが炭素数6〜10の直鎖又は分枝状のアルキル基を示す一般式(II)で表されるアルキルグルコシドの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の染毛剤組成物。
- (ii)一般式(II)で表されるアルキルグルコシドがオクチルグルコシドであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の染毛剤組成物。
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