JP2001122743A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JP2001122743A
JP2001122743A JP29956799A JP29956799A JP2001122743A JP 2001122743 A JP2001122743 A JP 2001122743A JP 29956799 A JP29956799 A JP 29956799A JP 29956799 A JP29956799 A JP 29956799A JP 2001122743 A JP2001122743 A JP 2001122743A
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hair
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fatty acid
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JP29956799A
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Ryota Sasaki
良太 佐々木
Yoshinobu Yonetani
欣宣 米谷
Yoshihiro Okamoto
好弘 岡本
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Henkel Lion Cosmetics Co Ltd
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Henkel Lion Cosmetics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺激臭や毛髪に対するダメージを与えるアル
カリ剤の配合量を減らし、且つ優れた脱色・染毛効果並
びに毛髪を補修する効果を有するヘアブリーチ剤及び酸
化染毛剤組成物を提供することにある。 【解決手段】 (i)モノイソプロパノールアミンおよ
び(ii)脂肪酸の四級アンモニウム塩を含有する第1剤
と、酸化剤を含有する第2剤からなる二剤型のヘアブリ
ーチ剤組成物、並びに、(i)モノイソプロパノールア
ミン、(ii)脂肪酸の四級アンモニウム塩及び(iii)
酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤
からなる二剤型の酸化染毛剤組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪を脱色するた
めのヘアブリーチ剤組成物あるいは染色するための酸化
染毛剤組成物に関わる。詳細には、使用時に刺激臭を感
じることなく効果的に脱色又は染毛でき、かつ毛髪の損
傷を補修する効果を併せ持つ、ヘアブリーチ剤組成物ま
たは酸化染毛剤組成物に関する。当該分野においては、
染毛剤には、広義には、毛髪を脱色するためのヘアブリ
ーチ剤組成物と、染色するための酸化染毛剤組成物があ
り、「ヘアブリーチ剤組成物」と「酸化染毛剤組成物」
との組成の違いは、酸化染料を必須成分として含有する
(酸化染毛剤組成物)か否かの相違であって、その他の
成分については、実質的には相違ない。
【0002】
【従来の技術】酸化染毛剤としては、第1剤に酸化染料
および必要に応じてアルカリ剤を、第2剤に酸化剤をそ
れぞれ必須成分として含有する二剤型の酸化染毛剤が、
従来から知られている。また、ヘアブリーチ剤として
は、第1剤にアルカリ剤を、第2剤に酸化剤をそれぞれ
必須成分として含有する二剤型のヘアブリーチ剤が、従
来から知られている。
【0003】これら酸化染毛剤組成物中あるいはヘアブ
リーチ剤組成物中に配合されているアルカリ剤は、染毛
あるいは脱色の際に、反応系をアルカリ性にすることで
毛髪を膨潤させて、有効成分である酸化染料あるいは酸
化剤を毛髪中に浸透させるはたらきを持つ。また、アル
カリ条件下では、酸化染料の酸化重合(染色)や、過酸
化水素に代表される酸化剤による毛髪中のメラニンの分
解(脱色)が促される。酸化染毛剤組成物による染毛あ
るいはヘアブリーチ剤組成物による脱色における、この
ようなアルカリによる毛髪の膨潤の過程は、毛髪に損傷
を与える大きな要因となっている。
【0004】酸化染毛剤組成物あるいはヘアブリーチ剤
組成物に通常用いられるアルカリ剤としては、アンモニ
アに代表される揮発性の高いアミン類と、モノエタノー
ルアミンやアミノメチルプロパノールのような不揮発性
の有機アミン類が挙げられる。これらアルカリ剤の中で
も比較的よく用いられているアンモニアは、その揮発性
の高さから、染毛あるいは脱色処理後の毛髪へのアルカ
リ成分の残留とそれによる毛髪への損傷は少ないもの
の、アンモニア特有の刺激臭が、染毛あるいは脱色時に
使用者に対して不快感を与えるという大きな問題があっ
た。
【0005】これを受けて、最近では、染毛あるいは脱
色時の刺激臭を抑えるため、モノエタノールアミンに代
表される不揮発性の有機アミン類が用いられるようにな
ってきた。しかしこれら不揮発性の有機アミン類は、通
例アンモニアに比べて分子量が大きいため、毛髪内部へ
の浸透の効果がアンモニアに比べて弱く、染毛あるいは
脱色の効果が劣る。加えて、不揮発性であるがゆえに染
毛あるいは脱色処理後もアルカリ成分が毛髪に残留して
損傷を与え、手触り感を悪くするという問題も残されて
いる。
【0006】最近、毛髪の損傷抑制および修復を目的と
して、各種脂肪酸の四級アンモニウム塩を染毛剤組成物
に配合することを提唱する特許出願がなされている(例
えば、特開平10-139620号)。しかし、この場合であっ
ても、満足できる染毛効果を得るためにはアルカリ剤と
して上記アンモニアを一定量以上使用しなければなら
ず、上記のような問題は解消されず、また、モノエタノ
ールアミンを一定量使用した場合には、毛髪にダメージ
を与えるという問題は解消できず、染色あるいは脱色効
果も必ずしも満足すべきものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、刺激
臭や毛髪に対するダメージを与える上記アルカリ剤の配
合量を減らし、且つ優れた脱色・染毛効果並びに毛髪を
補修する効果を有するヘアブリーチ剤及び酸化染毛剤組
成物を提供することにある。
【0008】したがって、本発明の目的は、不揮発性の
有機アミン類を配合した酸化染毛剤あるいはヘアブリー
チ剤において、アンモニア無配合または実質的に無配合
であっても、充分な染毛あるいは脱色効果を持ち、かつ
毛髪への損傷を抑えて処理後の毛髪の手触り感を向上さ
せる効果を持った、ヘアブリーチ剤組成物または酸化染
毛剤組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、脂肪酸の四級
アンモニウム塩を含む第1剤にモノイソプロパノールア
ミンを配合することによって、従来使用されていたアン
モニアやモノエタノールアミン等を配合することなく、
かつ毛髪への損傷を抑えながら充分な染毛あるいは脱色
効果が得られることを見いだした。
【0010】さらにモノイソプロパノールアミンを併用
することによって、脂肪酸の四級アンモニウム塩が、モ
ノイソプロパノールアミンで膨潤した毛髪内部に浸透
し、本発明の課題であった染毛あるいは脱色後の毛髪の
手触り感が向上するだけでなく、損傷を受けた毛髪を修
復する効果が見られることが明らかになった。本発明
は、これら知見に基づき完成されたものである。
【0011】すなわち本発明は、第一に(i)モノイソ
プロパノールアミンおよび(ii)脂肪酸の四級アンモニ
ウム塩を含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤か
らなる二剤型のヘアブリーチ剤組成物を提供する。
【0012】本発明は、第2に(i)モノイソプロパノ
ールアミン、(ii)脂肪酸の四級アンモニウム塩及び
(iii)酸化染料を含有する第1剤と、酸化剤を含有す
る第2剤からなる二剤型の酸化染毛剤組成物も提供する
ものである。
【0013】上記のごとく、脂肪酸の四級アンモニウム
塩にモノイソプロパノールアミンを併用することで、ア
ンモニアを配合することなく充分な染毛あるいは脱色効
果を持ち、かつ損傷を受けた毛髪を修復する効果を持っ
たヘアブリーチ剤組成物あるいは酸化染毛剤組成物が得
られることを見いだした。
【0014】具体的には、本発明は、(ii)脂肪酸の四
級アンモニウム塩が、イソ位またはアンテイソ位にメチ
ル基を有する脂肪酸の四級アンモニウム塩を少なくとも
一種含む、上記ヘアブリーチ剤組成物または酸化染毛剤
組成物を提供する。
【0015】より具体的には、第1剤において、第1剤
全重量に対して、(i)モノイソプロパノールアミンを
0.5〜10重量%含む、上記ヘアブリーチ剤組成物または酸
化染毛剤組成物、第1剤において、第1剤全重量に対し
て(ii)脂肪酸の四級アンモニウム塩を0.1〜10重量%含
む、上記ヘアブリーチ剤組成物または酸化染毛剤組成物
を提供するものである。
【0016】本発明のヘアブリーチ剤組成物または酸化
染毛剤組成物は、上述のごとく第1剤と第2剤からなる
2剤型の組成物であって、使用時に第1剤と第2剤を混
合して使用するものである。本発明においては、その混
合割合は、特に限定されないが、好ましくは、第1剤1
重量部に対して第2剤を1〜2重量部の範囲で混合して
用いる二剤型のヘアブリーチ剤組成物または酸化染毛剤
組成物を提供する。
【0017】また、本発明は剤型を特に限定することな
く、公知の剤型、例えば液状、クリーム状等の二剤型の
ものを任意に選択できる。
【0018】なお、本発明において、アンモニア無配合
とは、実質的に無配合であることを意味する。従って、
例えば、アルカリ剤として添加する際のブリーチ効果や
毛髪膨潤の効果が実質上ほとんどない、チオグリコール
酸アンモニウムや塩化アンモニウムなど、塩として1重
量%程度以下のアンモニアが配合されていても、アンモ
ニア無配合という。
【0019】
【発明の実施の形態】第1剤(i)モノイソプロパノールアミン 本発明で使用されるモノイソプロパノールアミンは、下
記式(I):
【0020】
【化1】
【0021】で表され、分子量75.11の公知化合物
であって、公知方法によって製造できる。
【0022】本発明において、二剤型のヘアブリーチ剤
組成物又は酸化染毛剤組成物の第1剤全重量に対する該
モノイソプロパノールアミンの配合量は、第1剤中に0.
5〜10重量%、好ましくは1〜7重量%、より好ましくは3〜
7重量%配合するのがよい。0.5重量%より少ないと、特に
第1剤と第2剤を重量比で1:2で混合したときに充分
な染毛・脱色効果が得られず、逆に10重量%を越える
と、特に第1剤と第2剤を重量比で1:1で混合したと
きに毛髪への損傷が大きくなる。
【0023】(ii)脂肪酸の四級アンモニウム塩 本発明で使用される脂肪酸の四級アンモニウム塩は、式
(II):
【0024】
【化2】
【0025】(但し、R1はヒドロキシ基で置換されて
いてもよい炭素数10〜32の直鎖又は分枝アルキル基を、
3つのR2は、同一又は相異なって、ヒドロキシ基を有
していてもよい炭素数1〜4のアルキル基を、R3は、メ
チル基又はエチル基を、nは2〜5の整数を示す。) で表される。
【0026】R1 は、具体的には、
【0027】
【化3】
【0028】(但し、xは、10〜32の整数を示
す。)などが挙げられる。
【0029】好ましくは、R1が、イソ位又はアンテイ
ソ位にメチル基を有する炭素数10〜32のアルキル基
であることがよい。具体的には、
【0030】
【化4】
【0031】(但し、xは、10〜32の整数を示
す。)が好ましい。
【0032】R2の具体例としては、
【0033】
【化5】
【0034】などが挙げられる。この中でメチル及びエ
チルが好ましい。
【0035】上記脂肪酸の四級アンモニウム塩の好まし
い例示としては、R1が、
【0036】
【化6】
【0037】(但し、xは、10〜32の整数を示
す。)であり、R2がメチル基、エチル基、R3がエチル
基、nが3のものがあげられる。
【0038】上記脂肪酸の四級アンモニウム塩は、公知
物質又は公知の方法によって製造することができる。例
えば、特公昭63-60725号に記載の方法によって製造する
ことができる。
【0039】また、上記脂肪酸の四級アンモニウム塩
は、ウールグリースから得られるラノリン脂肪酸をカチ
オン化したもので、公知物質である、医薬部外品原料規
格(薬事日報社発行1991年)に掲載されるエチル硫酸ラ
ノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウ
ム(1)及び(2)を含む。
【0040】本発明において使用される脂肪酸の四級ア
ンモニウム塩は、1種又は2種以上の混合したものでも
よく、通常、2種以上の脂肪酸の四級アンモニウム塩の
混合物を使用する。その中でも、イソ位又はアンテイソ
位にメチル基を有する脂肪酸の四級アンモニウム塩を含
むものが好ましく、より好ましくは、イソ位又はアンテ
イソ位にメチル基を有する脂肪酸の四級アンモニウム塩
を主として含有するものが好ましい。具体的には、脂肪
酸の四級アンモニウム塩が、60重量%以上、より好まし
くは、60〜90重量%の割合で、イソ位又はアンテイソ位
にメチル基を有する脂肪酸の四級アンモニウム塩を含む
ものが好ましい。
【0041】本発明においては、脂肪酸の四級アンモニ
ウム塩として市販のものを使用することもできる。市販
されている脂肪酸の四級アンモニウム塩の例示として
は、例えばイソ位又はアンテイソ位にメチル基を有する
脂肪酸の四級アンモニウム塩を特に多く含む(60重量%
以上)もの(商品名:カチオンNH(日本精化(株)))
や、ヒドロキシ脂肪酸の四級アンモニウム塩と非ヒドロ
キシ脂肪酸の四級アンモニウム塩の混合物であるもの
(商品名:カチオンLQ(三洋化成工業(株)))などが
挙げられる。この中でも、カチオンNHが好ましい。
【0042】本発明において、二剤型のヘアブリーチ剤
組成物あるいは酸化染毛剤組成物の第1剤全重量に対す
るこの配合量は、広い範囲から選択できるが、一般には
第1剤中に0.1〜10重量%、好ましくは0.2〜7重量%、よ
り好ましくは0.5〜5重量%配合するのがよい。0.1重量%
より少ないと、特に第1剤と第2剤を重量比で1:2で
混合したときに充分な毛髪損傷の修復効果が見られず、
逆に10重量%を越えると、特に第1剤と第2剤を重量比
で1:1で混合したときに毛髪にべたつき感を与えた
り、第1剤自体の安定性や粘度に影響を及ぼす。
【0043】(iii)酸化染料 酸化染毛剤組成物の場合には、酸化染料を含有する。
酸化染料としては、特に限定することなく、公知のもの
を広く使用できる。より具体的には、次のものを例示す
ることができる。
【0044】5−アミノオルトクレゾール、硫酸5−ア
ミノオルトクレゾール、2−アミノ−4−ニトロフェノ
ール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、1−アミノ
−4−メチルアミノアントラキノン、3,3’−イミノ
ジフェノール、塩酸2,4−ジアミノフェノール、塩酸
トルエン−2,5−ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレ
ンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N−フ
ェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジ
アミン、オルトアミノフェノール、カテコール、酢酸N
−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4−ジアミノ
アントラキノン、2,6−ジアミノピリジン、硫酸2,
6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレ
ン、ジフェニルアミン、トルエン−2,5−ジアミン、
トルエン−3,4−ジアミン、α−ナフトール、ニトロ
パラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファ
ミン酸、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェ
ニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチル
アミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリ
ウム、ピクリン酸、2−ヒドロキシ−5−ニトロ−
2’,4’−ジアミノアゾベンゼン−5−スルホン酸ナ
トリウム、ヒドロキノン、ピロガロール、N−フェニル
パラフェニレンジアミン、フロログルシン、ヘマテイ
ン、没食子酸、メタアミノフェノール、メタフェニレン
ジアミン、硫酸2−アミノ−5−ニトロフェノール、硫
酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェ
ニレンジアミン、 硫酸4,4’−ジアミノジフェニル
アミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、硫酸ニトロ
パラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、
硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニ
トロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジア
ミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミ
ノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミン等。
【0045】上記染料を、単独で或いは2種以上を混合
して用いる。酸化染料の配合量としては、酸化染料の種
類、希望の染着の程度等によって、適宜選択され、任意
の量で配合することができるが、酸化染毛剤組成物の第
1剤全重量に対して、上記酸化染料の少なくとも1種
を、0.01〜20重量%、好ましくは、0.02〜12重量%配合
するのがよい。
【0046】本発明のヘアブリーチ剤組成物あるいは酸
化染毛剤組成物の第1剤は、必要に応じて以下の成分等
を配合していてもよい。以下、これら成分について説明
する。
【0047】 水として通常精製水を配合する。水の配合量としては、
各成分を所定量配合した場合の残部であり、ヘアブリー
チ剤組成物の場合、その配合量は、好ましくは第1剤全
重量に対して、10〜95重量%程度である。酸化染毛剤組
成物の場合は、酸化染料や通常酸化防止剤を含むため、
水の配合量は、好ましくは10〜90重量%程度となる。
【0048】金属封鎖剤 また、ヘアブリーチ剤組成物あるいは酸化染毛剤組成物
中に、金属イオンが存在すると、酸化染毛剤組成物第1
剤中に含まれる酸化染料の発色を速めたり、本願組成物
中に含まれる一部の界面活性剤と石ケンをつくって不溶
性の物質をつくるので、これを防止するために金属封鎖
剤を配合することができる。
【0049】金属封鎖剤としては、特に限定することな
く、公知のものを広く使用できる。具体的には、例え
ば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナト
リウム、クエン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、
ポリリン酸ナトリウムなど挙げられる。これら金属封鎖
剤を、1種又は2種以上配合することができる。
【0050】金属封鎖剤の配合量としては、ヘアブリー
チ剤組成物または酸化染毛剤組成物第1剤全重量に対し
て、上記金属封鎖剤の少なくとも1種を、0.01〜12重量
%、好ましくは、0.02〜5重量%配合するのがよい。
【0051】油剤 ヘアブリーチ剤組成物あるいは酸化染毛剤組成物中に油
剤を配合することもできる。油剤としては、特に限定さ
れることなく、従来からヘアブリーチ剤組成物あるいは
酸化染毛剤組成物に使用されている公知のものを広く使
用できる。具体的には、例えば、オリブ油、ゴマ油、ヒ
マシ油、ヤシ油、ホホバ油、流動パラフィン、ワセリ
ン、オレイルアルコール、オレイン酸、ヘキシルデカノ
ール、ミリスチン酸イソプロピル、セタノール、ステア
リルアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリル
アルコールなどがあげられる。また、高重合メチルポリ
シロキサン、ジメチルシロキサン、メチル(ポリオキシ
エチレン)シロキサン共重合体、メチルフェニルポリシ
ロキサンやアミノ変性シリコーン等も使用できる。
【0052】上記油剤を1種又は2種以上配合すること
ができ、油剤の配合量としては、通常配合されている配
合量であれば、特に限定されないが、ヘアブリーチ剤組
成物または酸化染毛剤組成物第1剤全重量に対して、0.
1〜35重量%、好ましくは、0.2〜20重量%になるよう配
合されるのが好ましい。
【0053】界面活性剤 ヘアブリーチ剤組成物あるいは酸化染毛剤組成物中に界
面活性剤を配合することもできる。界面活性剤として
は、特に限定されることなく、公知のものを広く使用で
きる。具体的には、非イオン性界面活性剤、アニオン性
界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤な
どが挙げられる。より具体的には、以下の通りである。
【0054】非イオン性界面活性剤 ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンイソセチルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイル
エーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトス
テアリルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエー
テル、ポリオキシブチルエーテル、ポリオキシエチレン
ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエー
テル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンジノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノ
ニルフェニルエーテル等が挙げられる。
【0055】アニオン界面活性剤 N−アシル−L−グルタミン酸ジエタノールアミン、N
−アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N
−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、イセチオン酸
ナトリウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハ
ク酸二ナトリウム、オクチルフェノキシジエトキシエチ
ルスルホン酸ナトリウム、オレオイルザルコシン、オレ
オイルメチルタウリンナトリウム、カルボキシ化ポリオ
キシエチレントリデシルエーテル、L−グルタミン酸ト
リエタノールアミン硬化牛脂脂肪酸アミド、L−グルタ
ミン酸ナトリウム硬化牛脂脂肪酸アミド、L−グルタミ
ン酸ナトリウムヤシ油脂肪酸アミド、硬化ヤシ油脂肪酸
グリセリル硫酸ナトリウム、ジウンデシレノイルアミド
エチルスルホコハク酸ナトリウム、N−ステアロイル−
L−グルタミン酸ナトリウム、ステアロイル−L−グル
タミン酸二ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナ
トリウム、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム、スル
ホコハク酸ポリオキシエチレンラウロイルエタノールア
ミドエステル二ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二
ナトリウム、セチル硫酸ジエタノールアミン、セチル硫
酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウム、デキス
トラン硫酸ナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミ
ン、トリデシル硫酸トリエタノールアミン、N−パルミ
トイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、ポリオ
キシエチレンウンデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリ
オキシエチレンオクチルフェニルエーテル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンオレイルエーテル硫酸アンモニ
ウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリル二ナ
トリウム、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンペンタデシルエー
テル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンミリスチルエ
ーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン
ミリスチルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ミリス
チル硫酸ジエタノールアミン、ミリスチル硫酸ナトリウ
ム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム、
ミリストイルメチルアミノ酢酸ナトリウム、ミリストイ
ルメチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、
ヤシ油脂肪酸・牛脂脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウ
ムアミド、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエ
タノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸
ナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシン、ヤシ油脂肪酸サ
ルコシントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸サルコシ
ンナトリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ヤ
シ油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナ
トリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンカリウム、ヤシ
油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルアミノジ
プロピオン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウ
ム、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
硫酸、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸エタノ
ールアミンラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸ジエタ
ノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、ラ
ウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N
−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム、ラウロイ
ルサルコシン、ラウロイルサルコシンカリウム、ラウロ
イルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチルβ−アラ
ニンナトリウム液、ラウロイルメチルタウリンナトリウ
ム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム液等が挙げら
れる。
【0056】両性界面活性剤 2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシノイル−カ
ルボキシルメトキシエチルカルボキシメチルイミダゾリ
ニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロキシエチ
ルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシル−
N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾ
リニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシ
ン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステア
リルジメチルベタインナトリウム、ステアリルベタイ
ン、ビス(ステアリル−N−ヒドロキシエチルイミダゾ
リン)クロル酢酸錯体ヤシ油アルキル−N−カルボキシ
エチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ンナトリウム、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油脂肪酸
アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキ
シメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニ
ウムベタインナトリウム、ヤシ油脂肪酸−N−カルボキ
シメトキシエチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニ
ウムジナトリウムラウリル硫酸、ラウリルジメチルアミ
ノ酢酸ベタイン、β−ラウリルアミノプロピオン酸ナト
リウム、ラウリルアミノプロピオン酸トリメタノールア
ミン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム等が
挙げられる。
【0057】カチオン界面活性剤 塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化オクタデシ
ルアンモニウム、塩化オクチルジヒドロキシエチルメチ
ルアンモニウム、塩化ジアルキル(12〜15)ジメチ
ルアンモニウム、塩化ジアルキル(14〜18)ジメチ
ルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウ
ム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジセ
チルジメチルアンモニウム液、塩化ジ(ポリオキシエチ
レン)オレイルメチルアンモニウム、塩化ステアリルジ
ヒドロキシエチルベタインナトリウム、塩化ステアリル
ジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメ
チルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウ
ム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、
塩化ベンザルコニウム液、塩化ベンザトニウム、塩化ベ
ンザトニウム液、塩化ポリオキシエチレン(1)ポリオ
キシプロピレン(25)ジエチルメチルアンモニウム、
塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化メ
チルベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニ
ウム、塩化ラウリルピリジニウム液、臭化アルキルイソ
キノリウム液、臭化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリル
トリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモ
ニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッ
カリン等が挙げられる。
【0058】上記の界面活性剤を、1種又は2種以上配
合することができる。該界面活性剤の配合量としては、
任意の量を使用できるが、ヘアブリーチ剤組成物または
酸化染毛剤組成物の第1剤全重量に対して、60重量%程
度までではあるが、0.5〜50重量%、好ましくは、1〜40
重量%配合することができる。
【0059】酸化防止剤 また、本発明の組成物が酸化染毛剤組成物の場合には、
使用する前に酸化染料が酸化され、無用な発色すること
を抑える目的で、酸化防止剤を配合することができる。
【0060】酸化防止剤としては、特に限定することな
く、公知のものを広く使用できる。具体的には、例え
ば、チオグリコール酸、チオグリコール酸カルシウム、
チオグリコール酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム、ア
スコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビ
ン酸アンモニウム、没食子酸プロピル、トコフェノー
ル、L−システィン、ホモシスティン、N−アセチル−
L−システィンなどが挙げられる。これら酸化防止剤
を、1種又は2種以上配合することができる。
【0061】酸化防止剤の配合量としては、酸化染毛剤
組成物の第1剤全重量に対して、上記酸化防止剤の少な
くとも1種を、0.01〜10重量%、好ましくは、0.02〜5
重量%配合するのがよい。
【0062】pH調整剤 pHを調節するためにpH調整剤を配合することもでき
る。本発明においては、アルカリ性にするためのpH調
整剤であるアルカリ剤としては、モノイソプロパノール
アミンを使用することが必須であるが、モノイソプロパ
ノールアミンの他に刺激臭を生じない程度や毛髪に損傷
を与えない程度であれば、特に限定されることなく公知
のものを広く使用してもよい。具体的には、例えば、ア
ンモニア、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタノー
ルアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、2−
アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、2−
アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール(AMP
D)、テトラキス(2−ヒドロキシイソプロピル)エチ
レンジアミン(TE)などのアミン系アルカリ剤が挙げら
れる。また、アンモニア等のアミン系アルカリ剤の代わ
りに、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アル
カリ剤も使用可能である。酸性にするためのpH調整剤
としては、特に限定することなく、公知のものを広く使
用でき、例えば、リン酸、クエン酸、酒石酸などが挙げ
られる。これらpH調整剤を、1種又は2種以上配合し
てもよい。
【0063】モノイソプロパノールアミン以外のpH調
整剤の配合量としては、任意の量が使用できるが、ヘア
ブリーチ剤組成物または酸化染毛剤組成物の第1剤全重
量に対して、20重量%程度までではあるが、0.1〜20重
量%、好ましくは、0.2〜12重量%程度がよい。
【0064】本発明の組成物がヘアブリーチ剤組成物の
場合の第1剤の典型的な組成は、第1剤全重量に対し
て、(i)モノイソプロパノールアミンを0.5〜10重量%
(好ましくは、1〜7重量%)、(ii)脂肪酸の四級アン
モニウム塩を0.1〜10重量%(好ましくは0.2〜7重量
%)、(iv)金属封鎖剤を0.01〜12重量%(好ましくは
0.02〜5重量%)、(v)油剤を0.1〜35重量%(好まし
くは0.2〜20重量%)、(vi)界面活性剤を0.5〜50重量
%(好ましくは1〜40重量%)、(viii)水を10〜95重
量%、更に必要に応じて(ix)pH調整剤を0.1〜20重
量%(好ましくは0.2〜12重量%)含むものである。
【0065】本発明の組成物が酸化染毛剤組成物の場合
の第1剤の典型的な組成は、第1剤全重量に対して、
(i)モノイソプロパノールアミンを0.5〜10重量%(好
ましくは、1〜7重量%)、(ii)脂肪酸の四級アンモニ
ウム塩を0.1〜10重量%(好ましくは0.2〜7重量%)、
(iii)酸化染料を0.01〜20重量%(好ましくは、0.02
〜12重量%)、(iv)金属封鎖剤を0.01〜12重量%(好
ましくは0.02〜5重量%)、(v)油剤を0.1〜35重量%
(好ましくは0.2〜20重量%)、(vi)界面活性剤を0.5
〜50重量%(好ましくは1〜40重量%)、(vii)酸化防
止剤を0.01〜10重量%(好ましくは0.02〜5重量%)、
(viii)水を10〜90重量%、更に必要に応じて、(ix)
pH調整剤を0.1〜20重量%(好ましくは0.2〜12重量
%)含むものである。
【0066】このほか、公知の毛髪保護剤、ゲラニオー
ルなどの着香料、プロピレングリコール;エチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、ゲラニオール変性アル
コール(例えば、95%ゲラニオール変性アルコール、即
ち、95%エタノール200リットルにゲラニオール300g
を混和したもの)などの低級アルコール等の溶解剤、高
分子化合物、色素、紫外線吸収剤、安定剤、浸透剤、湿
潤剤、養毛剤なども、染毛剤組成物の性能を損なわない
程度に適宜加えてもよい。
【0067】第2剤 第2剤の組成物としては、各種形態のものが使用でき、
液状、クリーム状等問わない。更に、本発明の第1剤と
使用時に混合する第2剤としては、酸化染毛剤組成物あ
るいはヘアブリーチ剤組成物を問わず、特に限定される
ことなく、公知のものを広く使用できる。具体的には、
酸化剤及び水を含んでおり、更に必要に応じて、以下の
成分等を配合しても良い。以下、これら成分について説
明する。
【0068】酸化剤 第2剤に含まれる酸化剤としては、特に限定することな
く、公知のものを広く使用できる。具体的には、例え
ば、過酸化水素、過酸化物のような、水と接触して酸素
を遊離するようなもの等が挙げられる。
【0069】より具体的には、過酸化水素(通常、10
〜35重量%水溶液として使用される。)、過ホウ酸ナ
トリウム、過ホウ酸アンモニウム、過ホウ酸カリウム、
過炭酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム(これらは、水溶
液又は原料のままで配合される。)等が挙げられる。上
記酸化剤を、1種又は2種以上混合して用いても良い。
【0070】酸化剤の配合量としては、酸化染毛剤組成
物においては酸化染料をすべて酸化できる量であれば、
また、ヘアブリーチ剤組成物においては脱色するのに十
分な酸素が発生する量であれば特に限定されないが、ヘ
アブリーチ剤組成物または酸化染毛剤組成物の第2剤中
全重量に対して、酸化剤を0.01〜40重量%程度、好まし
くは、0.1〜30重量%程度配合するのがよい。
【0071】 水として通常精製水を配合する。水の配合量としては、
各成分を所定量配合した場合の残部であり、その配合量
は、好ましくはヘアブリーチ剤組成物または酸化染毛剤
組成物の第2剤全重量に対して、10〜95重量%程度であ
る。
【0072】酸化剤の安定化剤 第2剤中に酸化剤の安定化剤を配合することもできる。
該安定化剤としては、特に限定されることなく、従来か
ら酸化染毛剤組成物あるいはヘアブリーチ剤組成物に使
用されている公知のものを広く使用できる。より具体的
には、リン酸、ピロリン酸、リン酸三ナトリウム、ピロ
リン酸ナトリウム、アセトアニリド、スズ酸ナトリウム
等が挙げられる。
【0073】上記の安定化剤を、1種或いは2種以上配
合することができる。上記の安定化剤の配合量として
は、酸化剤が安定化される量であれば特に限定されるこ
となく広い範囲から選択できる。一般には、ヘアブリー
チ剤組成物または酸化染毛剤組成物の第2剤全重量に対
して、0.00005〜0.5重量%、好ましくは、0.0001〜0.1
重量%の量で配合するのがよい。
【0074】油剤 第2剤中に、湿潤、保湿、柔軟作用を与えるためや、第
2剤を増粘させる目的で油剤を配合することもできる。
油剤としては、特に限定されることなく、従来からヘア
ブリーチ剤組成物または酸化染毛剤組成物に使用されて
いる公知のものを広く使用できる。より具体的には、ベ
ヘニルアルコール、セタノール等の高級アルコール、ア
ボガド油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油等の油脂、流
動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワッ
クス等の炭化水素、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステア
リン酸等の高級脂肪酸、ミリスチン酸イソプロピル、イ
ソステアリン酸イソセチル、乳酸ミリスチル等のエステ
ル類等が挙げられる。また、高重合メチルポリシロキサ
ン、ジメチルシロキサン、メチル(ポリオキシエチレ
ン)シロキサン共重合体、メチルフェニルポリシロキサ
ンやアミノ変性シリコーン等も使用できる。
【0075】上記の油剤は、1種単独で或いは2種以上
混合して配合することができ、その配合量としては、添
加目的を達成するに足る量であれば限定されることなく
広い範囲から選択できる。一般には、ヘアブリーチ剤組
成物または酸化染毛剤組成物の第2剤全重量に対して、
0.1〜35重量%、好ましくは、0.2〜20重量%の量で配合
するのがよい。
【0076】界面活性剤 第2剤中に、湿潤、柔軟、加脂、乳化する目的で界面活
性剤を配合することもできる。界面活性剤としては、特
に限定されることなく、公知のものを広く使用できる。
具体的には、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤などが挙
げられる。より具体的には、上記第1剤の成分中で記載
したものが使用できる。
【0077】上記の界面活性剤は、1種単独で又は2種
以上混合して配合することができる。該界面活性剤の配
合量としては、添加目的を達成するに足る量であれば限
定されることなく任意の量を使用できる。一般には、ヘ
アブリーチ剤組成物または酸化染毛剤組成物の第2剤全
重量に対して、60重量%程度までではあるが、0.5〜50
重量%、好ましくは、1〜40重量%の量で配合すること
ができる。
【0078】金属封鎖剤 また、酸化染毛剤組成物あるいはヘアブリーチ剤組成物
中に、金属イオンが存在すると、酸化染毛剤組成物の第
1剤中に含まれる酸化染料の発色を速めたり、酸化染毛
剤組成物あるいはヘアブリーチ剤組成物中に含まれる一
部の界面活性剤と石ケンをつくって不溶性の物質をつく
るので、これを防止するために金属封鎖剤を配合するこ
とができる。
【0079】金属封鎖剤としては、特に限定することな
く、公知のものを広く使用できる。具体的には、例え
ば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナト
リウム、クエン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、
ポリリン酸ナトリウムなど挙げられる。これら金属封鎖
剤を、1種又は2種以上配合することができる。
【0080】金属封鎖剤の配合量としては、ヘアブリー
チ剤組成物または酸化染毛剤組成物の第2剤全重量に対
して、上記金属封鎖剤の少なくとも1種を、0.01〜1重
量%、好ましくは、0.05〜0.5重量%配合するのがよ
い。
【0081】本発明の酸化染毛剤組成物あるいはヘアブ
リーチ剤組成物において、第2剤の典型的な組成は、第
2剤全重量に対して、(a)酸化剤を0.01〜40重量%程
度、好ましくは、0.1〜30重量%、(b)水を10〜95重量%
程度、必要に応じて、(c)酸化剤の安定化剤を0.00005〜
0.5重量%、好ましくは、0.0001〜0.1重量%、(d)油剤
を0.1〜35重量%、好ましくは、0.2〜20重量%、(e)界
面活性剤を0.5〜50重量%、好ましくは、1〜40重量%、
(f)金属封鎖剤を0.01〜1重量%、好ましくは、0.05〜0.
5重量%を含むものである。
【0082】このほか、本発明では、必要に応じて、公
知の毛髪保護剤、ゲラニオールなどの着香料、色素、紫
外線吸収剤、安定剤、浸透剤、湿潤剤、養毛剤なども、
第2剤の性能を損なわない範囲に適宜加えてもよい。
【0083】本発明の二剤型の酸化染毛剤組成物あるい
はヘアブリーチ剤組成物における第1剤及び第2剤は、
公知の方法、例えば、第1剤、第2剤共に、全成分を配
合し混合するか、必要に応じて、一部の成分を配合し加
温後攪拌混合し、その後冷却して残りの成分を加え混合
することによって製造することができる。こうして得ら
れた第1剤及び第2剤を、公知の方法、例えば、使用直
前に第1剤と第2剤を混合することによって、酸化染毛
剤組成物あるいはヘアブリーチ剤組成物として使用する
ことができる。第1剤及び第2剤は、通常第1剤1重量
部に対して第2剤を1〜2重量部の割合で混合され、上
記記載の各濃度は染液中においてはその配合割合に応じ
た濃度になるが、これに限定されない。
【0084】本発明の酸化染毛剤組成物あるいはヘアブ
リーチ剤組成物は、常法に従って染毛あるいは脱色処理
することができ、染毛あるいは脱色時間は、酸化染料の
種類、量、希望の染着あるいは脱色の程度によって、適
宜選択されるが、通常40分程度までである。
【0085】
【発明の効果】本発明の酸化染毛剤組成物あるいはヘア
ブリーチ剤組成物は、脂肪酸の四級アンモニウム塩を含
む第1剤に、モノイソプロパノールアミンとを配合する
ことで、アンモニアを配合することなく、かつ毛髪への
損傷を抑えながら充分な染毛あるいは脱色効果が得られ
た。さらに、処理後の毛髪の手触り感を向上させるのみ
ならず、モノイソプロパノールアミンによって脂肪酸の
四級アンモニウム塩が膨潤した毛髪中に浸透すること
で、損傷を受けた毛髪を修復する効果を示した。
【0086】
【実施例】以下、本発明について実施例を用いて説明す
るが、本発明はこれら実施例によって限定されるもので
はない。なお、以下の実施例において“部”とは、“重
量部”を表わし、”%”とは、”重量%”を表わす。
尚、本実施例及び比較例中、脂肪酸の四級アンモニウム
塩は、市販のもの(商品名:カチオンNH(日本精化
(株)製)又はカチオンLQ(三洋化成工業(株))
製、共に63重量%の割合で脂肪酸の四級アンモニウム
塩を含む、1,3-ブチレングリコールとの混合物であ
る。)を使用したが、各表中に記載の脂肪酸の四級アン
モニウム塩の濃度については、脂肪酸の四級アンモニウ
ム塩そのものの濃度を記載している(従って、第1剤
は、1,3-ブチレングリコールを脂肪酸の四級アンモニウ
ム塩の配合量に対応して含む。)。他の成分について
は、開示の濃度のものの配合量を開示している。評価方
法については、以下に示した方法によって各項目の評価
をおこなった。
【0087】1.染色性 第1剤1重量部に対して第2剤を1〜2重量部の範囲内
の特定の重量比で混合し、得られた混合物8gを山羊毛束
4gに塗布し、30℃で20分間放置した後、ぬるま湯で充分
すすぎ、シャンプー後熱風にて乾燥した。この染色した
山羊毛束の染色された度合いを、目視にて以下の基準で
評価した。 ◎:濃い褐色に染まっている ○:褐色に染まっている △:薄い褐色にしか染まっていない ×:ほとんど染まっていない。
【0088】2.ブリーチ力 第1剤1重量部に対して第2剤を1〜2重量部の範囲内
の特定の重量比で混合し、得られた混合物8gを黒毛束
(人毛)4gに塗布し、30℃で20分間放置した後、ぬるま
湯で充分すすぎ、シャンプー後熱風にて乾燥した。この
脱色した黒毛束のブリーチされた度合いを評価した。明
るさの尺度はトーンで表すが、5トーンが一般的な黒毛
で、明るくなるにつれて数字が減少し、1トーンがハイ
ブリーチした毛髪とする。通常ブリーチされた(明るく
なった)と判断されるのは4トーン未満になったときで
ある。したがって、ブリーチされた度合いは、目視にて
以下の基準で評価した。 ◎:3トーン未満(非常に明るくなった) ○:3トーン以上4トーン未満(明るくなった) △:4トーン以上5トーン未満(わずかに明るくなっ
た) ×:5トーン(明るくなっていない)。
【0089】3.刺激臭 第1剤1重量部に対して第2剤を1〜2重量部の範囲内
の特定の重量比で混合し、得られた混合物のにおいをか
いだ。その刺激臭について、以下の基準で評価した。 ◎:刺激臭を全く感じない ○:刺激臭をほとんど感じない △:刺激臭を感じる ×:刺激臭を強く感じる。
【0090】4.手触り感 第1剤1重量部に対して第2剤を1〜2重量部の範囲内
の特定の重量比で混合し、得られた混合物8gを黒毛束
(人毛)4gに塗布し、30℃で20分間放置した後、ぬるま
湯でのすすぎ時に、この染毛あるいは脱色した黒毛束の
手触り感を、10人のパネラーでの官能評価により以下の
基準で評価した。 ◎:手触り感がよいと答えた人10〜9人(手触り感が非
常に良好である) ○:手触り感がよいと答えた人8〜6人(手触り感が良好
である) △:手触り感がよいと答えた人5〜3人(手触り感がやや
悪い) ×:手触り感がよいと答えた人2〜0人(手触り感が悪
い)。
【0091】5.破断強度 第1剤1重量部に対して第2剤を1〜2重量部の範囲内
の特定の重量比で混合し、得られた混合物8gを黒毛束
(未処理の人毛)4gに塗布し、30℃で20分間放置した
後、ぬるま湯で充分すすぎ、シャンプー後熱風にて乾燥
した。染毛あるいは脱色処理による毛髪の損傷の度合い
の評価として、この処理を五回繰り返した黒毛束30本に
ついて、破断強度をレオメーターを用いて測定した。そ
の平均値を、未処理毛30本にて同様の測定をおこなった
平均値と比較し、以下の基準で評価した。 ◎:破断強度が未処理毛の100〜99%(低下していない) ○:破断強度が未処理毛の99〜97%(ほとんど低下して
いない) △:破断強度が未処理毛の97〜95%(やや低下してい
る) ×:破断強度が未処理毛の95%未満(低下している)。
【0092】6.脂肪酸の四級アンモニウム塩の毛髪内
部への浸透性 第1剤1重量部に対して第2剤を1〜2重量部の範囲内
の特定の重量比で混合し、得られた混合物8gを1トーン
のハイブリーチした毛束(人毛)4gに塗布し、30℃で20
分間放置した後、ぬるま湯で充分すすぎ、シャンプー後
熱風にて乾燥した。この処理毛をミクロトームを用いて
40mm厚に切ったものをスライドグラス上に採取し、カチ
オン呈色試薬であるオレンジIIを一滴滴下してカバーグ
ラスをかぶせたものを、光学顕微鏡で観察した。このと
き、脂肪酸の四級アンモニウム塩が毛髪中のどの部分ま
で浸透しているかを、脂肪酸の四級アンモニウム塩とオ
レンジIIよる橙色の呈色によって確認し、以下の基準で
評価した。 ◎:毛髪断面全体に呈色が確認できる(毛髪内部まで浸
透している) ○:毛髪断面の外周付近に呈色が確認できる(毛髪表面
付近に浸透している) ×:全く呈色が確認されない(毛髪には浸透していな
い)。
【0093】7.総合評価 上記1〜6に記載の、任意の評価の結果を総合して、以
下のような基準で評価した。 ◎:非常に優れた酸化染毛剤あるいはヘアブリーチ剤と
して活用できる ○:優れた酸化染毛剤あるいはヘアブリーチ剤として活
用できる △:一般的な酸化染毛剤あるいはヘアブリーチ剤と大差
ない程度である ×:酸化染毛剤あるいはヘアブリーチ剤として使用する
には問題がある。
【0094】実施例1〜3ならびに比較例1〜4 下記表1に記載の各成分および割合の第1剤および表2
に記載の第2剤(実施例1〜3、比較例1〜4において
共通)を定法にしたがって調整した。すなわち、第1剤
については、各種アルカリ(アンモニア水、モノエタノ
ールアミンまたはモノイソプロパノールアミン)と香料
以外の各成分を混合して75℃で加熱溶解させ、攪拌しな
がら冷却し、ついで50℃付近でアルカリ剤および香料を
配合して混合し、室温まで冷却した。第2剤について
は、過酸化水素水およびリン酸を除く成分を混合し、70
〜75℃程度に加温後攪拌混合し、その後室温まで冷却し
て過酸化水素水およびリン酸を混合して調整した。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】第1剤と第2剤を重量比1:1で混合し、
染色性、刺激臭、手触り感および破断強度の評価をおこ
なった。結果を表3に示す。
【0098】
【表3】
【0099】表3の実施例1と比較例1の結果から、ア
ンモニアに代えてモノイソプロパノールアミンを配合す
ることによって、染毛効果はアンモニアの場合と同様に
優れ、更に、刺激臭や毛髪の損傷を軽減できることがわ
かる。また、実施例1および実施例2と比較例2の結果
から、モノエタノールアミンの一部あるいは全部をモノ
イソプロパノールアミンに代えて配合することによっ
て、充分な染毛効果が得られるとともに、手触り感、破
断強度に優れ、毛髪の損傷を軽減できることがわかる。
【0100】以上のことから、酸化染毛剤としての総合
評価をおこなった結果、脂肪酸の四級アンモニウム塩に
加えてアルカリ剤としてモノイソプロパノールアミンを
配合した場合、刺激臭のあるアンモニアを配合すること
なく、染毛効果および毛髪への損傷の抑制の点において
優れた酸化染毛剤が得られることがわかった。
【0101】実施例4〜16 下記表4および5に記載の各成分および割合の第1剤お
よび上記表2に記載の第2剤(実施例4〜16において
共通)を実施例1〜3に記載の方法と同様にして調整し
た。
【0102】
【表4】
【0103】
【表5】
【0104】第1剤と第2剤を重量比1:1で混合し、
染色性、ブリーチ力、手触り感および破断強度の評価を
おこなった。また、実施例4および10に関しては、重
量比1:2で混合したものについても同様の評価をおこ
なった。これらの結果を表6および表7に示す。
【0105】
【表6】
【0106】
【表7】
【0107】表6および7の結果から、脂肪酸の四級ア
ンモニウム塩とモノイソプロパノールアミンを併用した
場合、第1剤中での脂肪酸の四級アンモニウム塩の濃度
が0.1重量%〜10.0重量%のいずれの配合割合において
も、染色性あるいはブリーチ力、手触り感、破断強度に
おいて効果があることが明らかになった。
【0108】また、実施例4および10の結果から、脂
肪酸の四級アンモニウム塩は第1剤中の濃度が0.1重量%
で、第2剤と重量比1:2で混合しても効果があること
が判った。
【0109】また、この範囲の中では特に、第1剤中脂
肪酸の四級アンモニウム塩の濃度が0.2〜7、特に0.5重
量%〜5.0重量%の配合割合で著しい効果の向上が見られ
た。
【0110】実施例17(及び13)ならびに比較例5
および6 下記表8に記載の各成分および割合の第1剤および上記
表2に記載の第2剤(実施例17(及び13)、比較例
5および6において共通)を実施例1〜3に記載の方法
と同様にして調整した。
【0111】
【表8】
【0112】第1剤と第2剤を重量比1:1で混合し、
刺激臭、ブリーチ力、手触り感、破断強度および脂肪酸
の四級アンモニウム塩の毛髪内部への浸透性の評価をお
こなった上で総合評価をおこなった。結果を表9に示
す。
【0113】
【表9】
【0114】表9の結果から、脂肪酸の四級アンモニウ
ム塩とモノイソプロパノールアミンを併用することによ
って、いずれの脂肪酸の四級アンモニウム塩において
も、手触り感、破断強度、内部への浸透性に優れたブリ
ーチ剤が得られ、とくにイソ位およびアンテイソ位にメ
チル基を有する脂肪酸の四級アンモニウム塩を60重量%
以上含むもの(カチオンNH)を使用することで、特に
優れた結果が得られることが明らかになった。また、実
施例17と比較例5および6の結果から、モノイソプロ
パノールアミンを配合することによって、従来のアルカ
リ剤を配合した場合と比較して、総合的に優れたブリー
チ剤が得られることが明らかになった。
【0115】実施例18〜27 下記表10および11に記載の各成分および割合の第1
剤および上記表2に記載の第2剤(実施例18〜27に
おいて共通)を実施例1〜3に記載の方法と同様にして
調整した。
【0116】
【表10】
【0117】
【表11】
【0118】第1剤と第2剤を重量比1:1で混合し、
染色性、ブリーチ力、手触り感および破断強度の評価を
おこなった。また、実施例18および23に関しては、
重量比1:2で混合したものについても同様の評価をお
こなった。これらの結果を表12および表13に示す。
【0119】
【表12】
【0120】
【表13】
【0121】表12および13の結果から、脂肪酸の四
級アンモニウム塩とモノイソプロパノールアミンを併用
した場合、第1剤中でのモノイソプロパノールアミンの
濃度が0.5重量%〜10.0重量%のいずれの配合割合におい
ても、染色性あるいはブリーチ力、手触り感、破断強度
において効果があることが明らかになった。
【0122】また、実施例18および23の結果から、
モノイソプロパノールアミンは第1剤中の濃度が0.5重
量%で、第2剤と重量比1:2で混合しても効果がある
ことがわかった。
【0123】また、この範囲の中では特に、第1剤中モ
ノイソプロパノールアミンの濃度が3.0重量%〜7.0重量%
の配合割合で著しい効果の向上が見られた。
【0124】実施例28〜30ならびに比較例7〜10 下記表14に記載の各成分および割合の液状の第1剤お
よび表15に記載の液状の第2剤(実施例28〜30、
比較例7〜10において共通)を定法にしたがって調整
した。すなわち、第1剤および第2剤とも、全成分を配
合し、全体が均一になるまで攪拌混合して調整した。
【0125】
【表14】
【0126】
【表15】
【0127】第1剤と第2剤を重量比1:1で混合し、
染色性、刺激臭、手触り感および破断強度の評価をおこ
なった。結果を表16に示す。
【0128】
【表16】
【0129】前記記載のクリーム状の酸化染毛剤組成物
と同様、表16の実施例28と比較例7の結果から、ア
ンモニアに代えてモノイソプロパノールアミンを配合す
ることによって、染毛効果はアンモニアの場合と同様に
優れ、更に、刺激臭や毛髪の損傷を軽減できることがわ
かる。また、実施例28および実施例29と比較例8の
結果から、モノエタノールアミンの一部あるいは全部を
モノイソプロパノールアミンに代えて配合することによ
って、充分な染毛効果が得られるとともに、手触り感、
破断強度に優れ、毛髪の損傷を軽減できることがわか
る。
【0130】以上のことから、液状の酸化染毛剤として
の総合評価をおこなった結果、クリーム状の酸化染毛剤
と同様に、脂肪酸の四級アンモニウム塩に加えてアルカ
リ剤としてモノイソプロパノールアミンを配合した場
合、刺激臭のあるアンモニアを配合することなく、染毛
効果および毛髪への損傷の抑制の点において優れた酸化
染毛剤が得られることがわかった。
フロントページの続き (72)発明者 岡本 好弘 大阪府大阪市西成区千本南2−16−26 山 発産業株式会社玉出工場内 Fターム(参考) 4C083 AB082 AB282 AC012 AC072 AC122 AC182 AC242 AC532 AC541 AC542 AC552 AC642 AC691 AC692 AC772 AC782 BB21 CC35 DD23 DD31 EE27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)モノイソプロパノールアミンおよ
    び(ii)脂肪酸の四級アンモニウム塩を含有する第1剤
    と、酸化剤を含有する第2剤からなる二剤型のヘアブリ
    ーチ剤組成物。
  2. 【請求項2】 (i)モノイソプロパノールアミン、(i
    i)脂肪酸の四級アンモニウム塩及び(iii)酸化染料を
    含有する第1剤と、酸化剤を含有する第2剤からなる二
    剤型の酸化染毛剤組成物。
  3. 【請求項3】 (ii)脂肪酸の四級アンモニウム塩が、
    イソ位またはアンテイソ位にメチル基を有する脂肪酸の
    四級アンモニウム塩を少なくとも一種含む、請求項1又
    は2に記載のヘアブリーチ剤組成物または酸化染毛剤組
    成物。
  4. 【請求項4】 第1剤において、第1剤全重量に対し
    て、(i)モノイソプロパノールアミンを0.5〜10重量%
    含む、請求項1〜3のいずれかに記載のヘアブリーチ剤
    組成物または酸化染毛剤組成物。
  5. 【請求項5】 第1剤において、第1剤全重量に対して
    (ii)脂肪酸の四級アンモニウム塩を0.1〜10重量%含
    む、請求項1〜4のいずれかに記載のヘアブリーチ剤組
    成物または酸化染毛剤組成物。
  6. 【請求項6】 ヘアブリーチ剤組成物または酸化染毛剤
    組成物が、液状またはクリーム状である、請求項1〜5
    のいずれかに記載のヘアブリーチ剤組成物または酸化染
    毛剤組成物。
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