JP4718067B2 - 毛髪着色料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は毛髪着色料に関し、更に詳しくは、テンポラリーカラーあるいは毛髪一時着色料とも呼ばれ、顔料を毛髪に染着させることなく専ら毛髪に対する顔料被覆によって着色する毛髪着色料に関する。
【0002】
【従来の技術】
毛髪着色料は、ヘアダイなどと呼ばれる酸化染毛剤や、酸性ヘアカラーもしくはヘアマニキュアなどとして上市されている酸性染毛料とは異なり、単に毛髪を顔料被覆によって着色するだけである。そして毛髪に対して手軽に任意の着色を施せる点、シャンプーで洗い落とせる点等から、例えば白髪を隠したい場合や、黒髪を好みの色に着色したい場合等に広く使用されている。
【0003】
このような毛髪着色料に対して一般的に要求される性能としては、まず、良好な顔料分散性が求められる。顔料の分散が不十分であったり、その分散状態が安定していなかったりすると、毛髪着色料の色調が変化したり色調のバラツキが生じたりすると言う不具合がある。特に2種類以上の顔料(例えば、カーボンブラックと有彩色系の顔料との組合わせ等)を含む毛髪着色料においては、顔料相互の沈降性の差異もあって、良好な顔料分散性を実現することは容易ではない。
【0004】
又、毛髪着色料が毛髪に対する良好な被覆力を示すこと、着色時の風合い(手触り)が良いこと、も要求される。更に、毛髪に対する少々の摩擦によっては色移りしないこと(耐摩擦性)や、水に濡れた状態での耐摩擦性(耐水性)を備えることも求められる。
【0005】
従来の毛髪着色料は、上記の多様な性能要求に対応するため、樹脂成分及び/又は油成分を顔料のビークルとして配合している。このような樹脂成分としては、ポリビニルピロリドン系樹脂,酢酸ビニルエーテル系樹脂,酸性ポリ酢酸ビニル系樹脂,酸性又は両性アクリル系樹脂等が例示される。又、油成分としては、メチルポリシロキサン,メチルフェニルポリシロキサン,ヒマシ油,流動パラフィン,スクワラン,ラノリン,ワセリン,カルナウバロウ,ミツロウ等が例示される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の樹脂成分や油成分はそれぞれ一長一短があり、全体として満足できる性能は必ずしも示さなかった。例えば、油成分量を多くすると、風合いは良好になるが耐摩擦性が悪くなると言う不具合があった。樹脂成分量を多くすると、セット力の強化によって耐摩擦性や被覆力が良くなるものの、毛髪がゴワ付いて風合いが悪くなると言う不具合があった。更に顔料分散性に関しても、その改善を目的として従来より種々の樹脂成分,界面活性剤,油成分等が提案されているが、2種以上の顔料を併用する場合等において、必ずしも十分な顔料分散性を確保できなかった。
【0007】
そこで本発明は、良好な顔料分散性を示すと共に、被覆力,風合い,耐摩擦性及び耐水性のいずれにおいてもバランス良く良好な性能を示す新規な毛髪着色料を提供することを、解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、少なくとも顔料とアミノ変性ポリエーテル変性シリコンとを含有する、毛髪着色料である。
【0009】
(第1発明の作用・効果)
本願発明者は、上記課題の解決手段を試行錯誤により模索する過程で、毛髪着色料に顔料と共にアミノ変性ポリエーテル変性シリコンを配合すると、顔料が良好かつ安定的に分散されることを見出した。更にこの場合、従来の樹脂成分や油成分のようにセット力又は風合いのみに偏重した効果ではなく、被覆力,風合い,耐摩擦性及び耐水性のいずれにおいてもバランスした良好な性能を示す毛髪着色料が得られることも見出した。
【0010】
アミノ変性ポリエーテル変性シリコンは、従来の毛髪着色料に配合されているいずれの樹脂成分又は油成分とも異なった成分である。特開2000−302837号公報には、アミノ変性ポリエーテル変性シリコンの一種であるウィトコ社のシルソフト(商品名)を化粧品組成物又は医薬品組成物に配合した旨の記載がある。しかし、同公報においてシルソフトを顔料と共に毛髪着色料に配合する旨の開示はなく、従って、当然ながら毛髪着色料の性能に与えるシルソフト配合の効果は評価されず、そのような効果の示唆も行なわれていない。
【0011】
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係るアミノ変性ポリエーテル変性シリコンが以下(1)〜(3)のいずれかに該当するものである、毛髪着色料である。
(1)シリコーンアミノポリアルキレンオキシドブロックコポリマー。
(2)下記の「化2」に一般式を示す化合物。
【0012】
【化2】
(「化2」式において、xとyはそれぞれ0〜200の任意の整数であって両者が同時に0であることはなく、zは0〜100の任意の整数である。)
(3)ジメチコン・ビスアミノヒドロキシプロピル・コポリオール(INCI名)。
【0013】
(第2発明の作用・効果)
上記第1発明に係るアミノ変性ポリエーテル変性シリコンとして特に好ましいものが、第2発明の(1)に係るシリコーンアミノポリアルキレンオキシドブロックコポリマーであり、その内とりわけ好ましいものが、第2発明の(2)に係る「化2」の化合物であり、その代表的な例が第2発明の(3)に係るウィトコ社のシルソフトである。ウィトコ社のシルソフトの好適な一具体例として、シルソフト A843を挙げることができる。
【0014】
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る毛髪着色料におけるアミノ変性ポリエーテル変性シリコンの含有量が、0.1〜15重量%である、毛髪着色料である。
【0015】
(第3発明の作用・効果)
毛髪着色料におけるアミノ変性ポリエーテル変性シリコンの含有量は、0.1〜15重量%であることが好ましい。その含有量が0.1重量%未満であると、量的な不足からアミノ変性ポリエーテル変性シリコンの配合効果が十分に発現しない可能性がある。その含有量が15重量%を超えても、効果が飽和してしまい非経済的である他に、耐摩擦性能が低下して色移りし易くなると言う点も懸念される。
【0016】
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る顔料が、無機顔料,有機顔料,染料樹脂固溶体,昼光蛍光顔料又は天然顔料から選ばれる1種又は2種以上である、毛髪着色料である。
【0017】
(第4発明の作用・効果)
毛髪着色料に配合する顔料の種類は任意であるが、例えば第4発明に列挙する顔料の1種又は2種以上を好ましく用いることができる。2種以上の顔料を配合する場合においても、アミノ変性ポリエーテル変性シリコンを配合した毛髪着色料の顔料分散性が良好であることを確認している。
【0018】
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、前記第1発明〜第4発明のいずれかに係る毛髪着色料が、更に樹脂を含有する、毛髪着色料である。
【0019】
(第5発明の作用・効果)
第1発明〜第4発明に係る毛髪着色料が更に樹脂を含有する場合、アミノ変性ポリエーテル変性シリコンの配合による前記各種のバランスした効果を維持したままで、更にセット力の向上に基づく被覆力や耐摩擦性及び耐水性の一層の向上と言う加重的な効果を得ることができる。
【0020】
(第6発明の構成)
上記課題を解決するための本願第6発明の構成は、前記第5発明に係る樹脂がカチオン性樹脂,両性樹脂,アニオン性樹脂又は非イオン性樹脂である、毛髪着色料である。
【0021】
(第6発明の作用・効果)
毛髪着色料に配合する樹脂の種類は限定されず、このような目的に用いる周知又は公知のカチオン性樹脂,両性樹脂,アニオン性樹脂又は非イオン性樹脂を任意に選択することができる。
【0022】
(第7発明の構成)
上記課題を解決するための本願第7発明の構成は、前記第5発明又は第6発明に係る樹脂の含有量が、0.1〜15重量%である、毛髪着色料である。
【0023】
(第7発明の作用・効果)
毛髪着色料における樹脂の含有量は、0.1〜15重量%であることが好ましい。その含有量が0.1重量%未満であると量的な不足のために樹脂の配合効果が十分に発現しない。含有量が15重量%を超えても、その配合効果が飽和する他、セット力の過剰による風合いの悪化等が懸念される。
【0024】
(第8発明の構成)
上記課題を解決するための本願第8発明の構成は、前記第5発明〜第7発明に係る毛髪着色料が、顔料と樹脂を含むカラーペーストに対して少なくともアミノ変性ポリエーテル変性シリコンを配合することにより調製されたものである、毛髪着色料である。
【0025】
(第8発明の作用・効果)
顔料とアミノ変性ポリエーテル変性シリコンの他に樹脂を含有する毛髪着色料は任意の方法によって調製できるが、例えば第8発明のように、既に顔料と樹脂を含んで調製されているカラーペーストに対して、アミノ変性ポリエーテル変性シリコンを配合すると言う方法を好ましく採用することができる。
【0026】
(第9発明の構成)
上記課題を解決するための本願第9発明の構成は、前記第1発明〜第8発明に係る毛髪着色料が、更に界面活性剤を含有する、毛髪着色料である。
【0027】
(第9発明の作用・効果)
毛髪着色料には、更に界面活性剤を含有することも好ましい。界面活性剤を配合することにより、毛髪着色料を発泡剤として良好に調製することができる。
【0028】
(第10発明の構成)
上記課題を解決するための本願第10発明の構成は、前記第1発明〜第9発明のいずれかに係る毛髪着色料が、その剤型が溶液剤,発泡剤,エマルジョン剤,ジェル剤,エアゾール剤又はクリーム剤のいずれかであり、あるいは、その商品形態がヘアムース,ヘアスプレー,ヘアマスカラ,ポマード,ジェル,クレヨン又はヘアクリームのいずれかである、毛髪着色料である。
【0029】
(第10発明の作用・効果)
毛髪着色料は、第10発明に係るいずれの剤型においても、あるいはいずれの商品形態においても実施することができ、かつ上記の各種の効果を確保することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
次に、第1発明〜第10発明の実施の形態について説明する。以下において単に「本発明」と言うときは、第1発明〜第10発明を一括して指している。
【0031】
〔毛髪着色料〕
本発明の毛髪着色料は、テンポラリーカラーとも呼ばれる毛髪一時着色料であって、少なくとも顔料とアミノ変性ポリエーテル変性シリコンとを必須の成分として含有することを、基本的な特徴とする。毛髪着色料は溶液剤,発泡剤,エマルジョン剤,ジェル剤,エアゾール剤又はクリーム剤等の任意の剤型において調製でき、その商品形態としては、ヘアムース,ヘアスプレー,ヘアマスカラ,ポマード,ジェル,クレヨン又はヘアクリーム等を限定なく含む。
【0032】
〔アミノ変性ポリエーテル変性シリコン〕
毛髪着色料に配合されるアミノ変性ポリエーテル変性シリコンの種類は限定されないが、シリコーンアミノポリアルキレンオキシドブロックコポリマーが、とりわけ前記「化2」に示した化合物が好ましい。「化2」に示す化合物の代表的な例がウィトコ社の商品名シルソフトである。シルソフトの好適な一具体例として、シルソフト A843が挙げられる。このシルソフト A843のINCI名はジメチコン・ビスアミノヒドロキシプロピル・コポリマーである。
【0033】
毛髪着色料におけるアミノ変性ポリエーテル変性シリコンの含有量は0.1〜15重量%が好ましく、特に5〜10重量%が好ましい。
【0034】
〔顔料〕
毛髪着色料には好ましくは0.1〜15重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%の顔料を配合する。顔料の配合量が過少であると毛髪の着色効果が不十分となる恐れがあり、顔料の配合量が過剰であるとその分散性が懸念される。
【0035】
顔料の種類には特段の限定がなく、例えば、無機顔料,有機顔料,染料樹脂固溶体,昼光蛍光顔料又は天然顔料から選ばれる1種又は2種以上の顔料を任意に限定なく配合できる。
【0036】
上記無機顔料としては、酸化亜鉛,酸化チタン,ベンガラ,酸化クロム,酸化コバルト,黒酸化鉄,黄酸化鉄,水酸化クロム,水酸化アルミニウム,紺青,硫酸バリウム,含水珪酸塩,無水珪酸,珪酸アルミニウム,タルク,カオリン,カルミン,雲母,炭酸マグネシウム,ベントナイト,群青,マンガンバイオレット,カーボンブラック,アルミニウム,銅,金,雲母チタン等を例示できる。
【0037】
上記有機顔料としては、赤色202,203,204,205,206,207,208,219,220,221,228,404,405の各号、だいだい色203,204,401の各号、黄色205,401の各号、青色404号等を例示できる。
【0038】
上記天然顔料としては、クレー等の鉱物顔料,マダーレーキやコチニールレーキ等の天然染料レーキ,アゾ顔料,フタロシアニン顔料等を例示できる。
【0039】
〔樹脂/カラーペースト〕
毛髪着色料には好ましくは0.1〜15重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%の樹脂を配合することができる。樹脂の種類は限定されず、カチオン性樹脂,両性樹脂,アニオン性樹脂又は非イオン性樹脂の内から任意のものを選択して使用することができる。例えば、以下に列挙する樹脂を使用可能である。
【0040】
ポリビニルピロリドン系高分子化合物:ポリビニルピロリドン,ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体,ポリビニルピロリドン/メタクリル酸/メタクリル酸エステル共重合体,ビニルピロリドン/酢酸ビニル/アルキルアミノアクリレート共重合体等。市販品としては、BASF社のルビスコル(Luviscol)K,VA,VAPや、GAF社のPVPX,PVP/VA等を例示できる。
【0041】
酢酸ビニルエーテル系高分子化合物:メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共重合体の低級アルキルハーフエステル等。市販品としては、GAF社のガントレッツES−225,ES−335,ES−425等を例示できる。
【0042】
酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物:酢酸ビニル/クロトン酸共重合体,酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体,酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体,酢酸ビニル/N−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン共重合体等を例示できる。市販品としては、BASF社のルビセットCA,CAP、ナショナルスターチ( NationalStarch)社のレジン28−1310,28−2930、ダウケミカル(Dow Chemical)社のデューレックス等を例示できる。
【0043】
酸性アクリル系高分子化合物:アクリル酸及び/又はメタクリル酸と、アクリル酸アルキルエステル及び/又はメタクリル酸アルキルエステルとの共重合体を例示できる。アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/N−アルキルアクリルアミドの共重合体も例示できる。市販品としては、互応化学のプラスサイズL−53P,53D,7400,7410,7420,7480,53PB,8011、BASF社のウルトラホールド8等を例示できる。
【0044】
両性アクリル系高分子化合物:ジアルキルアミノエチルメタクリレート,ジアルキルアミノエチルアクリレート,ジアセトンアクリルアミド等と、アクリル酸,メタクリル酸,アクリル酸アルキルエステル,メタクリル酸アルキルエステル等を共重合し、ハロゲン化酢酸で両性化した化合物を例示できる。アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体も例示できる。市販品としては、三菱化学社のユカフォーマーAM75−201,202,204,R205,R205S,206,W,WH、ナショナルスターチ( National Starch)社のアンフォマー(Amphomer)等を例示できる。
【0045】
特に好ましい樹脂として、酸性アクリル系高分子化合物、N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム/α−N−メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸ブチル共重合体等を挙げることができる。
【0046】
毛髪着色料への樹脂の配合に当たっては、必要な成分を同時に配合することもできるが、予め顔料と樹脂とが配合された市販のカラーペースト、例えば両性樹脂を含む商品名ユカフォーマー類や、アニオン性樹脂を含む商品名プラスサイズ類を利用し、これらのカラーペーストに対してアミノ変性ポリエーテル変性シリコンを配合しても良い。
【0047】
〔界面活性剤〕
毛髪着色料には、更に界面活性剤を配合しても良い。その配合量は、0.1〜10重量%、より好ましくは0.2〜5重量%である。界面活性剤の配合量が過少であると量的な不足のために界面活性剤の配合効果が十分に発現しない。配合量が過剰であると、その配合効果が飽和する他、被覆力と耐摩擦性の低下と言う点が懸念される。
【0048】
界面活性剤の種類は限定されず、非イオン性界面活性剤,アニオン性界面活性剤,カチオン性界面活性剤又は両性界面活性剤を用いることができるが、より好ましくは非イオン界面活性剤が用いられる。
【0049】
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン(以下、「POE」と表記する)セチルエーテル,POEステアリルエーテル,POEベヘニルエーテル,POEオレイルエーテル,POEラウリルエーテル,POEオクチルドデシルエーテル,POEヘキシルデシルエーテル,POEイソステアリルエーテル等の、POEアルキルエーテルを例示することができる。
【0050】
その他にも、非イオン界面活性剤としては、POEノニルフェニルエーテル,POEオクチルフェニルエーテル等のPOEアルキルアリルエーテルも例示することができる。モノオレイン酸POEソルビタン,モノステアリン酸POEソルビタン,モノパルミチン酸POEソルビタン,モノラウリン酸POEソルビタン,トリオレイン酸POEソルビタン等のPOEソルビタン脂肪酸エステルも例示することができる。モノステアリン酸POEグリセリン,モノミリスチン酸POEグリセリン等のPOEグリセリルモノ脂肪酸エステルも例示することができる。テトラオレイン酸POEソルビット,ヘキサステアリン酸POEソルビット,モノラウリン酸POEソルビット,POEソルビットミツロウ等のPOEソルビトール脂肪酸エステルも例示することができる。
【0051】
更に、非イオン界面活性剤としては、POE硬化ヒマシ油,POEヒマシ油等のヒマシ油又は硬化ヒマシ油誘導体も例示することができる。モノオレイン酸ポリエチレングリコール,モノステアリン酸ポリエチレングリコール,モノラウリン酸ポリエチレングリコール等のPOE脂肪酸エステルも例示することができる。親油型モノオレイン酸グリセリン,親油型モノステアリン酸グリセリン,自己乳化型モノステアリン酸グリセリン等の高級脂肪酸グリセリンエステルも例示することができる。モノオレイン酸ソルビタン,セスキオレイン酸ソルビタン,トリオレイン酸ソルビタン,モノステアリン酸ソルビタン,モノパルミチン酸ソルビタン,モノラウリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルも例示することができる。
【0052】
更に、非イオン界面活性剤としては、POEラノリン,POEラノリンアルコール,POEソルビトールラノリン等のラノリン誘導体も例示することができる。ラウリン酸ジエタノールアミド,ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等のアルキロールアミドも例示することができる。POEステアリン酸アミド等のPOE脂肪酸アミドや、ショ糖脂肪酸エステルや、ジメチルラウリルアミンオキシド等のアルキルアミンオキシドや、POEメチルグルコシドも例示できる。
【0053】
これらの中でも、HLBが12以下のものが風合いと耐水性の点から好ましく、具体的には、POEセチルエーテル(2〜7E.O.),POEオレイルエーテル(2〜7E.O.),POEステアリルエーテル(2〜4E.O.),POEラウリルエーテル(2〜4.2E.O.),POEベヘニルエーテル(5〜10E.O.),POEアルキル(12〜14)エーテル(3〜7E.O.),POEオレイルセチルエーテル(4〜7E.O.)等のPOEアルキルエーテル、POE(2〜10E.O.)モノステアレート等の脂肪酸ポリエチレングリコール,POEソルビットテトラオレエート(6〜30E.O.)等のPOEソルビット脂肪酸エステル,POE硬化ヒマシ油(10〜30E.O.)等のPOE硬化ヒマシ油、POEラノリン(10E.O.)等のPOEラノリン誘導体、等が挙げられる。
【0054】
アニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩,アルキル及びアルキルアリルエーテル硫酸エステル塩,高級脂肪酸エステル塩,高級脂肪酸アルキロールアミド等の硫酸エステル塩、POEラウリルエーテルリン酸,POEオレイルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩,高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩,高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,スルホコハク酸塩等のスルホン酸塩、及び、N−アシルサルコシン塩,N−アシルグルタミン酸塩,オレイン酸等のナトリウム塩やカリウム塩,トリエタノールアミン塩あるいはアンモニウム塩であるカルボン酸塩等が例示される。
【0055】
カチオン性界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム,塩化ラウリルトリメチルアンモニウム,臭化ステアリルトリメチルアンモニウム,エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩が例示される。
【0056】
両性界面活性剤としては、グリシン型両性界面活性剤,アミノプロピオン酸型両性界面活性剤,アミノ酢酸型両性界面活性剤,スルホベタイン型両性界面活性剤等が例示される。
【0057】
〔その他の配合成分〕
毛髪着色料には、上記の各種成分の他に、毛髪着色料に配合されることがある他の任意の成分を任意の割合で、必要に応じて配合することができる。このような成分として以下に列挙するものを例示することができる。
有機溶媒:エタノール,イソプロパノール,エチレングリコール,エチルセロソルブ,ブチルセロソルブ,酢酸メチル等。
保湿剤:グリセリン,1,3−ブチレングリコール,プロピレングリコール,ポリエチレングリコール,ピロリドンカルボン酸ナトリウム,乳酸ナトリウム,ソルビトール,ヒアルロン酸等。
油脂類:ヒマシ油,カカオ脂,ミンク油,アボガド油,オリーブ油等。
ロウ類:ミツロウ,鯨ロウ,ラノリン,カルナウバロウ,キャンデリラロウ等。
高級アルコール:セチルアルコール,オレイルアルコール,ラウリルアルコール,ステアリルアルコール等。
脂肪酸エステル:ミリスチン酸イソプロピル,ラウリン酸ヘキシル,乳酸セチル,モノステアリン酸プロピレングリコール,オレイン酸オレイル,2−エチルヘキサン酸ヘキサデシル,ミリスチン酸オクチルドデシル等。
【0058】
更に、毛髪着色料には、香料,防腐剤,殺菌剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤,動物抽出成分,植物抽出成分等を必要に応じて配合することができる。
【0059】
【実施例】
末尾の表1に示す実施例1〜実施例7、比較例1〜比較例9に係る組成の毛髪着色料を常法に従って調製し、1)分散性及び安定性について下記の基準で評価すると共に、各例に係る毛髪着色料を人毛の毛束に対して各例同一の要領で塗布し、乾燥させた後、2)被覆力,3)風合い,4)耐摩擦性,5)耐水性についてもそれぞれ下記の基準で評価した。これらの評価結果を表1に示す。
【0060】
1)分散性及び安定性:毛髪着色料の調製後、40°Cで1ケ月保存してから、顔料の沈降又は凝集の有無を目視で評価した。
◎ →顔料の沈降又は凝集が認められない。
○ →顔料の沈降又は凝集がほとんど認められない。
△ →顔料の沈降又は凝集が少し認められる。
× →顔料の沈降又は凝集が少なからず認められる。
【0061】
2)被覆力
◎ →非常に良い。
○ →良い。
△ →比較的良い。
× →あまり良くない。
【0062】
3)風合い
◎ →非常に良い。
○ →良い。
△ →比較的良い。
× →あまり良くない。
【0063】
4)耐摩擦性:布でこすった時の布への色移りを目視で評価した。
◎ →色移りしなかった。
○ →わずかに色移りした。
△ →少し色移りした。
× →かなり色移りした。
【0064】
5)耐水性:着色後の毛髪を水で濡らし、布でこすった時の布への色移りを目視で評価した。
◎ →色移りしなかった。
○ →わずかに色移りした。
△ →少し色移りした。
× →かなり色移りした。
【0065】
【表1】

Claims (9)

  1. 少なくとも2種以上の顔料と、以下(2)、(3)のいずれかに該当するアミノ変性ポリエーテル変性シリコンとを含有することを特徴とする毛髪着色料。
    (2)下記の「化1」に一般式を示す化合物。
    (「化1」式において、xとyはそれぞれ0〜200の任意の整数であって両者が同時に0であることはなく、zは0〜100の任意の整数である。)
    (3)ジメチコン・ビスアミノヒドロキシプロピル・コポリオール。
  2. 前記毛髪着色料におけるアミノ変性ポリエーテル変性シリコンの含有量が、0.1〜15重量%であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪着色料。
  3. 前記顔料が、無機顔料,有機顔料,染料樹脂固溶体,昼光蛍光顔料又は天然顔料から選ばれる2種以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪着色料。
  4. 前記毛髪着色料が、更に樹脂を含有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の毛髪着色料。
  5. 前記樹脂がカチオン性樹脂,両性樹脂,アニオン性樹脂又は非イオン性樹脂であることを特徴とする請求項4に記載の毛髪着色料。
  6. 前記樹脂の含有量が、0.1〜15重量%であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の毛髪着色料。
  7. 前記毛髪着色料が、2種以上の顔料と樹脂を含むカラーペーストに対して、少なくともアミノ変性ポリエーテル変性シリコンを配合することにより調製されたものであることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の毛髪着色料。
  8. 前記毛髪着色料が、更に界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の毛髪着色料。
  9. 前記毛髪着色料が、その剤型が溶液剤,発泡剤,エマルジョン剤,ジェル剤,エアゾール剤又はクリーム剤のいずれかであり、あるいは、その商品形態がヘアムース,ヘアスプレー,ヘアマスカラ,ポマード,ジェル,クレヨン又はヘアクリームのいずれかであることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の毛髪着色料。
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