JP2002284653A - 染毛剤及び染毛方法 - Google Patents

染毛剤及び染毛方法

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JP2002284653A JP2001088644A JP2001088644A JP2002284653A JP 2002284653 A JP2002284653 A JP 2002284653A JP 2001088644 A JP2001088644 A JP 2001088644A JP 2001088644 A JP2001088644 A JP 2001088644A JP 2002284653 A JP2002284653 A JP 2002284653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な染毛力を得ることができる染毛剤及び
染毛方法を提供する。 【解決手段】 染毛剤には、ヘナの葉の乾燥粉末と、ア
ルカリ剤と、水とが含有されている。ヘナの葉の乾燥粉
末は、ヘナの葉に含まれる染毛成分に基づいて染毛を行
うために配合されている。ヘナの葉の乾燥粉末の配合量
は好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは5〜3
5重量%である。アルカリ剤は、ヘナの葉の乾燥粉末に
含まれる染毛成分の毛髪への染着力を高めるために配合
されている。アルカリ剤の配合量は好ましくは1〜30
重量%、さらに好ましくは2〜20重量%である。水
は、ヘナの葉の乾燥粉末に含まれる染毛成分を溶解する
ために配合されている。水の配合量は好ましくは20〜
98重量%、さらに好ましくは45〜93重量%であ
る。染毛方法は、ヘナの葉の乾燥粉末と、アルカリ剤
と、水とを含有する第1剤を毛髪に塗布した後に、酸を
含有する第2剤を毛髪に塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘナの葉の乾燥粉
末を主剤とした染毛剤及び染毛方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ヘナは、ミソハギ科シコウカ属の灌木で
ある。従来、この種の染毛剤は、ヘナの葉の乾燥粉末を
水又は温水に溶解させた後に染毛作業を行うようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
染毛剤においては、ヘナの葉の乾燥粉末を水又は温水に
溶解させるときに、粉塵が発生するという問題があっ
た。また、この従来の染毛剤では、毛髪にわずかな色調
を付与する程度の染毛しかできないために、十分な染毛
力が得られないという問題があった。
【0004】上記のような問題を解決するために、特開
平10−53720号公報(第1の従来構成)、及び特
開平10−53721号公報(第2の従来構成)に示す
ような構成のものが知られている。
【0005】第1の従来構成の染毛剤は、ヘナの葉の乾
燥粉末等の植物染料と、植物染料の水に対する混合性を
高めるための液体シリコーン類等の油とを含有し、懸濁
液の状態で存在するように構成されている。また、第2
の従来構成の染毛剤は、ヘナの葉の乾燥粉末等の植物染
料と、植物染料の水に対する混合性を高めるための液体
シリコーン類等の油と、植物染料の染毛力を補助するた
めのニトロ染料等の直接染料等とを含有し、懸濁液の状
態で存在するように構成されている。そして、これらの
従来構成の染毛剤を使用して染毛操作を行うときには、
懸濁液の状態の染毛剤に水を混合し、染毛剤をペースト
状にするようになっている。
【0006】しかし、これらの従来構成の染毛剤におい
ては、液体シリコーンを含有することによって、植物染
料の水に対する混合性を高めることはできるが、液体シ
リコーン自体は植物染料の染毛力に寄与する成分ではな
い。このため、これらの従来構成の染毛剤は、十分な染
毛力が得られないという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような従来技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。その目的とす
るところは、十分な染毛力を得ることができる染毛剤及
び染毛方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の染毛剤は、ヘナの葉の乾
燥粉末と、アルカリ剤と、水とを含有するものである。
【0009】請求項2に記載の発明の染毛剤は、請求項
1に記載の発明において、ヘナの葉の乾燥粉末と、アル
カリ剤と、水とを混合し、0〜80℃で2〜48時間放
置したものを含有するものである。
【0010】請求項3に記載の発明の染毛剤は、請求項
1又は請求項2に記載の発明において、さらに酸を含有
するものである。請求項4に記載の発明の染毛剤は、ヘ
ナの葉の乾燥粉末と、アルカリ剤と、水とを含有する第
1剤、及び酸を含有する第2剤から構成されているもの
である。
【0011】請求項5に記載の発明の染毛方法は、ヘナ
の葉の乾燥粉末と、アルカリ剤と、水とを含有する第1
剤を毛髪に塗布した後に、酸を含有する第2剤を毛髪に
塗布するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
一剤式の染毛剤に具体化した第1実施形態について説明
する。
【0013】本実施形態における染毛剤には、ヘナの葉
の乾燥粉末と、アルカリ剤と、水とが含有されている。
この染毛剤は、液状、乳液状、ゲル状、エアゾール状等
の毛髪に適用可能な形態で使用される。
【0014】ヘナの葉の乾燥粉末は、ヘナの葉に含まれ
ている染毛成分に基づいて染毛を行うために配合されて
いる。ヘナは、Lawsonia lnermis
L.と呼ばれる北アフリカ、インド等の熱帯地方に産す
る灌木である。また、ヘナの葉の乾燥粉末は、ヘナの葉
を乾燥させた後に、葉を粉砕することによって得られる
ものである。
【0015】ヘナの葉の乾燥粉末は、ヘナの葉の乾燥粉
末を水に溶解したときに、十分に拡散する粒度にまで粉
砕されているとともに、ヘナの葉の粉砕後に、粉砕され
た粉末粒子同士が、粉末粒子に含まれる水分により互い
に接着するのを防止することができる程度の水分含有量
にまで乾燥されている。具体的には、粒度は200〜1
8メッシュが好ましく、水分含有量は0〜10%が好ま
しい。
【0016】この染毛剤に配合されるヘナの葉の乾燥粉
末の配合量は、好ましくは1〜50重量%、さらに好ま
しくは5〜35重量%である。1重量%未満では十分な
染毛力は得られにくい。一方、50重量%を越えて配合
してもそれ以上の染毛力は得られにくい。
【0017】続いて、アルカリ剤は、ヘナの葉の乾燥粉
末に含まれる染毛成分の毛髪への染着力を高めるために
配合されている。このアルカリ剤の具体例としては、ア
ンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノール
アミン等のアルカノールアミン、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等が挙げられる。これらの中でもヘナの葉
の乾燥粉末に含まれる染毛成分の毛髪への染着力を高め
る効果が高いことからアンモニアが好ましい。これらの
アルカリ剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み
合わせて配合してもよい。アルカリ剤の配合量は、好ま
しくは1〜30重量%、さらに好ましくは2〜20重量
%である。1重量%未満ではヘナの葉の乾燥粉末に含ま
れる染毛成分の毛髪への染着力を十分に高めることは困
難である。一方、30重量%を越えて配合してもヘナの
葉の乾燥粉末に含まれる染毛成分の毛髪への染着力をそ
れ以上高めることは困難である。
【0018】さらに、水は、ヘナの葉の乾燥粉末に含ま
れる染毛成分を溶解するために配合されている。水の配
合量は、好ましくは20〜98重量%、さらに好ましく
は45〜93重量%である。20重量%未満ではヘナの
葉の乾燥粉末に含まれる染毛成分が十分に溶解しにく
い。一方、98重量%を越えて配合してもそれ以上ヘナ
の葉の乾燥粉末に含まれる染毛成分は溶解しにくい。
【0019】この染毛剤には、その他の添加成分とし
て、酸、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、ポリヒドロキシ化合
物、金属塩、臭素酸塩、天然色素、油性成分、界面活性
剤、高級アルコール、高級脂肪酸、エステル類、高分子
化合物、有機溶剤、シリコーン類、噴射剤、香料、防腐
剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、その他の添加
剤等の公知の化粧品成分、コラーゲン、ケラチン、エラ
スチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋白、カゼ
イン、ゼラチン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等によ
り加水分解した蛋白加水分解物、及びこれらを4級化し
たカチオン変性蛋白加水分解物等のポリペプタイド類、
ソルビトール、ヒアルロン酸、尿素等の保湿剤、植物抽
出物、生薬抽出物、ビタミン類等を配合してもよい。そ
の他の添加成分の配合量は染毛剤の常法に従って決定さ
れる。
【0020】酸は、染毛後の毛髪の色調の変化を防止す
るために配合されている。この酸の具体例としては、乳
酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、ピロ
リドンカルボン酸、レブリン酸、フマル酸、コハク酸、
酪酸、吉草酸、シュウ酸、酢酸、マレイン酸、マンデル
酸、アスパラギン酸、アジピン酸、ニコチン酸等の有機
酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸、炭酸等の無機酸等が挙
げられる。また、これらの酸に、これらの酸のナトリウ
ム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールア
ミン塩等のアルカノールアミン塩等を組み合わせて配合
することによって、染毛剤に緩衝作用をもたせてもよ
い。酸の配合量は、染毛剤のpHが好ましくは4〜7と
なる量である。染毛剤のpHは、4未満では、染毛を行
うときに毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。一方、
7を越えると、染毛後に毛髪の色調が変化する場合があ
る。
【0021】続いて、ケイ酸塩、メタケイ酸塩、ポリヒ
ドロキシ化合物、金属塩、臭素酸塩等の添加剤は、染毛
剤に種々の色調を加えるために配合されている。これら
の成分は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わ
せて配合してもよい。これらの成分の配合量は、好まし
くは0.1〜40重量%、さらに好ましくは1〜30重
量%である。0.1重量%未満では十分な色調は得られ
にくい。一方、40重量%を越えて配合してもそれ以上
の色調は得られにくい。
【0022】ケイ酸塩の具体例としては、ナトリウム
塩、マグネシウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、ナト
リウム・マグネシウム塩等が挙げられる。これらの中で
も色調が強いことからナトリウム塩が好ましい。
【0023】続いて、メタケイ酸塩の具体例としては、
ナトリウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、カルシウ
ム塩、ナトリウム・マグネシウム塩等が挙げられる。こ
れらの中でも色調が強いことからナトリウム塩が好まし
い。
【0024】さらに、ポリヒドロキシ化合物の具体例と
しては、レゾルシン、カテコール、ヒドロキノン、ピロ
ガロール、フロログルシン、没食子酸、没食子酸エチ
ル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、タンニン酸、
1,2,4−ベンゼントリオール等が挙げられる。これ
らの中でも色調が強いことからレゾルシンが好ましい。
【0025】次に、金属塩の具体例としては、硫酸第一
鉄、塩化第一鉄、酢酸第一鉄、リン酸第一鉄、蓚酸第一
鉄、硝酸第一鉄、クエン酸第一鉄、炭酸第一鉄、ピロリ
ン酸第一鉄、塩素酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、
酢酸第二鉄、リン酸第二鉄、硝酸第二鉄等の鉄塩、硫酸
銅、塩化銅等の銅塩、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、
酢酸亜鉛等の亜鉛塩、塩化鉛、硝酸鉛、硫酸鉛、酢酸鉛
等の鉛塩等が挙げられる。これらの中でも色調が強いこ
とから鉄塩が好ましい。臭素酸塩としては、ナトリウム
塩、カリウム塩等が挙げられる。
【0026】天然色素は、色調の範囲を広げるために配
合されている。この天然色素の具体例としては、カロチ
ノイド系、アントラキノン系、フラボノイド系(アント
シアニン系、カルコン系、フラボン系)、ポリフィニン
系、ジケトン系、ベタシアニン系、アゾフィロン系等が
挙げられ、具体的には、アカネ色素、アナトー色素、パ
プリカ色素、クチナシ黄色色素、抽出カロチン、コチニ
ール色素、ラック色素、赤キャベツ色素、シソ色素、紫
コーン色素、エルダーベリー色素、ボイセンベリー色
素、ブドウ果皮色素、ブドウ果汁色素、紫イモ色素、ベ
ニバナ黄色素、ベニバナ赤色素、コウリャン色素、タマ
ネギ色素、カカオ色素、サンダルウッド色素、スピルリ
ナ青色素、フロロフィル、ウコン色素、ビーレッド、紅
麹赤色素、紅麹黄色素、クチナシ青色素、クチナシ赤色
素等が挙げられる。これらの中でも染毛力が高いことか
らアカネ色素、パプリカ色素、コチニール色素、ラック
色素、コウリャン色素、タマネギ色素、カカオ色素、サ
ンダルウッド色素、クチナシ青色素、クチナシ赤色素等
が好ましい。これらの天然色素は単独で配合してもよい
し、二種以上を組み合わせて配合してもよい。天然色素
の配合量は、好ましくは0.001〜5重量%である。
0.001重量%未満では十分な色調を得ることは困難
である。一方、5重量%を越えて配合してもそれ以上鮮
やかで濃い色調を得ることは困難である。
【0027】油性成分は、毛髪の感触を良くするために
配合されている。この油性成分の具体例としては、パラ
フィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流
動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン、マイクロク
リスタリンワックス、セレシン、プリスタン等の炭化水
素、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフ
ラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛
脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、
コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブ
ドウ種子油、アルモンド油、アボカド油、カロット油、
マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミ
ンク油、卵黄油等の油脂、ミツロウ、キャンデリラロ
ウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等のロウ類が
挙げられる。これらの中でも配合が容易なことから液状
油性成分が好ましく、化学的に安定で毛髪の感触をより
良くすることから、流動パラフィン、流動イソパラフィ
ン、軽質流動イソパラフィン、スクワラン等がさらに好
ましい。これらの油性成分は単独で配合してもよいし、
二種以上を組み合わせて配合してもよい。油性成分の配
合量は常法に従う。
【0028】続いて、界面活性剤は、染毛剤に配合され
た成分の分散性を良くするために配合されている。この
界面活性剤の具体例としては、アニオン性界面活性剤、
カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両イオ
ン性界面活性剤等が挙げられる。
【0029】アニオン性界面活性剤の具体例としては、
ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(以下、
POEと言う)ラウリルエーテル、ステアロイルメチル
タウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリ
エタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウ
ム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げ
られる。
【0030】続いて、カチオン性界面活性剤の具体例と
しては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメ
チルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニ
ウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステア
リルトリメチルアンモニウム等が挙げられる。
【0031】さらに、ノニオン性界面活性剤の具体例と
しては、POEアルキルエーテル類、POEアルキルフ
ェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以
下、POPと言う)アルキルエーテル類、POEソルビ
タン脂肪酸エステル類、グリセリン、POEプロピレン
グリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。これらの中
でも酸やアルカリ剤に強いことからPOEアルキルエー
テル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・
POPアルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エ
ステル類等が好ましく、POEアルキルエーテル類がよ
り好ましい。POEアルキルエーテル類の具体例として
は、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、
POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等
が挙げられる。
【0032】次に、両イオン性界面活性剤の具体例とし
ては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチ
ルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、
2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−
1−カルボキシエチロキシ二ナトリウム塩、2−ヘプタ
デシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチル
イミダゾリニウムベタイン、ココアミドプロピルベタイ
ン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウラミド
プロピルベタイン等が挙げられる。これらの中でも皮膚
や目に対して刺激性が少ないことからココアミドプロピ
ルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が
好ましい。
【0033】この染毛剤が乳液状の場合において、高級
アルコールは、染毛剤の乳化安定を補助するために配合
されている。この高級アルコールの具体例としては、ラ
ウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアル
コール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、イソ
ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール等が挙げら
れる。
【0034】続いて、高級脂肪酸は、乳化安定化のため
に配合されている。この高級脂肪酸の具体例としては、
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ヒドロキシステアリン
酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リ
ノール酸、リノレン酸等が挙げられる。
【0035】さらに、エステル類は、毛髪を滑らかにす
るために配合されている。このエステル類の具体例とし
ては、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、ミリ
スチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ステアリル、
ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸イソセチル等が
挙げられる。
【0036】次に、有機溶剤は、染毛剤に配合された成
分を溶解するために配合されている。この有機溶剤の具
体例としては、エチルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレ
ングリコール、N−メチルピロリドン等が挙げられる。
【0037】シリコーン類は、染毛剤に配合された成分
を溶解するために配合されている。このシリコーン類の
具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ポ
リエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベ
タイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アル
コキシ変性シリコーン等が挙げられる。
【0038】次に、上記のように構成された染毛剤の作
用を説明する。この染毛剤を調製するときには、ヘナの
葉の乾燥粉末とアルカリ剤を水に混合させて一定時間放
置した後に、その他の添加成分を添加する。水の温度
は、好ましくは0〜80℃、さらに好ましくは5〜50
℃である。0℃未満では、ヘナの葉の乾燥粉末に含まれ
る染毛成分が十分に溶解しにくい。一方、80℃を越え
てもそれ以上ヘナの葉の乾燥粉末に含まれる染毛成分は
溶解しにくい。
【0039】放置時間は、好ましくは2〜48時間、さ
らに好ましくは12時間以上である。2時間未満では、
添加成分との反応による発色が得られにくい。一方、4
8時間を越えて放置しても、添加成分との反応による発
色は、それ以上得ることが困難である。
【0040】なお、ヘナの葉の乾燥粉末とアルカリ剤と
を水に混合させた後に直ちに容器に充填し、一定時間放
置後、例えば使用時にその他の添加成分を加えてもよ
い。すなわち、使用時に調製後少なくとも2時間が経過
していれば、本発明の効果を得ることができる。また、
調製後48時間以上経過した後に使用しても、同様に本
発明の効果を得ることができる。最適な放置時間は水の
温度によって異なり、例えば水の温度が10℃では48
時間以上、40℃では24時間以上あればよい。したが
って、請求項2の発明は、ヘナの葉の乾燥粉末と、アル
カリ剤と、水とを混合し、0〜80℃で少なくとも2〜
48時間放置したものを含有するものである。
【0041】さて、この染毛剤を使用して染毛操作を行
うときには、この染毛剤を毛髪に塗布して5〜30分間
放置した後に、染毛剤を洗い流す。このとき、染毛剤を
染毛操作前に20〜50℃に加温したときには、放置時
間を1〜15分間にすることができる。また、上記の操
作を2回以上繰り返すことにより、毛髪に対して染毛剤
をさらに染着させることができる。
【0042】以上詳述した本実施形態によれば、次のよ
うな効果が発揮される。 ・ 本実施形態の染毛剤においては、アルカリ剤が配合
されている。このため、ヘナの葉の乾燥粉末に含まれる
染毛成分の毛髪への染着力を高めることができる。よっ
て、十分な染毛力を得ることができる。
【0043】・ 本実施形態の染毛剤においては、染毛
剤のpHを酸により4〜7に調整することにより、染毛
後に色調が変化するのを防止することができる。 ・ 本実施形態の染毛剤においては、ケイ酸塩等や天然
色素等が配合されている。このため、種々の色調を得る
ことができる。
【0044】・ 本実施形態の染毛剤においては、染毛
操作を行うときに、この染毛剤に新たに水等を加える必
要がない。このため、染毛操作を容易に行うことができ
る。 ・ 本実施形態の染毛剤においては、染毛操作を2回以
上繰り返すことにより、毛髪に対して染毛剤をさらに染
着させることができる。このため、毛髪に対するより強
い染毛力を容易に得ることができる。
【0045】(第2実施形態)以下、本発明を二剤式の
染毛剤に具体化した第2実施形態について、第1実施形
態と異なる部分を中心に説明する。
【0046】この染毛剤は、ヘナの葉の乾燥粉末と、ア
ルカリ剤と、水とが含有されている第1剤と、酸が含有
されている第2剤とから構成されている。第1剤及び第
2剤には、その他の添加成分として、第1実施形態にお
けるその他の添加成分をそれぞれ配合してもよい。
【0047】第1剤に配合されるヘナの葉の乾燥粉末の
配合量は好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは
5〜35重量%である。1重量%未満では十分な染毛力
は得られにくい。一方、50重量%を越えて配合しても
それ以上の染毛力は得られにくい。
【0048】続いて、アルカリ剤の配合量は、好ましく
は1〜30重量%、さらに好ましくは2〜20重量%で
ある。1重量%未満ではヘナの葉の乾燥粉末に含まれる
染毛成分の毛髪への染着力を十分に高めることは困難で
ある。一方、30重量%を越えて配合してもヘナの葉の
乾燥粉末に含まれる染毛成分の毛髪への染着力をそれ以
上高めることは困難である。
【0049】さらに、水の配合量は、好ましくは20〜
98重量%、さらに好ましくは45〜93重量%であ
る。20重量%未満ではヘナの葉の乾燥粉末に含まれる
染毛成分が十分に溶解しにくい。一方、98重量%を越
えて配合してもそれ以上ヘナの葉の乾燥粉末に含まれる
染毛成分は溶解しにくい。
【0050】第1剤に酸が配合されたときには、酸の配
合量は、第1剤のpHが好ましくは4〜12となる量で
ある。第1剤のpHは、4未満及び12を越えると、染
毛を行うときに毛髪に損傷などの不具合が発生しやす
い。一方、第2剤における酸の配合量は、第2剤のpH
が好ましくは1〜7となる量である。第2剤のpHは、
1未満及び7を越えると、染毛後の毛髪のpHが7を越
えるために、毛髪の色調が変化する。
【0051】さて、この染毛剤を使用して染毛操作を行
うときには、第1剤を毛髪に塗布して5〜30分間放置
した後に、第1剤を洗い流す。次いで、第2剤を毛髪に
塗布して5〜30分間放置した後に、第2剤を洗い流
す。このとき、第1剤又は第2剤を染毛操作前に20〜
50℃に加温したときには、放置時間を1〜15分間に
それぞれすることができる。また、上記の操作を2回以
上繰り返すことにより、毛髪に対して染毛剤をさらに染
着させることができる。
【0052】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形
態をさらに具体的に説明する。 (実施例1及び2並びに比較例1〜4)一剤式の染毛剤
としての実施例1及び2は、精製水65.0gにヘナの
葉の乾燥粉末20.0g及び28%アンモニア水15.
0gを添加し、表1の放置条件に記載された条件で放置
した後に、残りの成分を加えた。また、比較例1〜4
は、精製水80.0gにヘナの葉の乾燥粉末20.0g
を添加し、表1の放置条件に記載された条件で放置した
後に、残りの成分を加えた。尚、表1の数値は、pH以
外はグラム(g)で示す。また、表1中のpHは、調製
後のpHを示す。
【0053】
【表1】 表1の各列の染毛剤について、それぞれの染毛剤を人毛
毛束に塗布した後に40℃に加温して10分間放置し、
その後シャンプーで染毛剤を洗い流した。そして、それ
ぞれの染毛剤の染毛力について評価を行った。その評価
結果を下記の表2に示す。尚、染毛力は、良好な染毛力
(○)、やや染毛力が劣る(△)、かなり染毛力が劣る
(×)と評価した。
【0054】
【表2】 実施例1及び2においては、表2に示すように、良好な
染毛力と評価された。それに対して比較例1〜4では、
やや染毛力が劣る又はかなり染毛力が劣ると評価され
た。
【0055】(実施例3〜6及び比較例5〜9)ニ剤式
の染毛剤としての実施例3〜6の第1剤は、精製水6
5.0gにヘナの葉の乾燥粉末20.0g及び28%ア
ンモニア水15.0gを添加し、表3(a)の放置条件
に記載された条件で放置した後に、残りの成分を加え
た。一方、第2剤は、表3(a)に示すように調製し
た。また、比較例5〜9は、精製水80.0gにヘナの
葉の乾燥粉末20.0gを添加し、表3(b)の放置条
件に記載された条件で放置した後に、残りの成分を加え
た。一方、第2剤は、表3(b)に示すように調製し
た。尚、表3(a),(b)の数値は、pH以外はグラ
ム(g)で示す。また、表3(a),(b)中のpH
は、調製後のpHを示す。
【0056】
【表3】 表3(a),(b)の各列の染毛剤について、それぞれ
の染毛剤の第1剤を人毛毛束に塗布した後に40℃に加
温して5分間放置し、その後第1剤を洗い流した。次い
で、第2剤を塗布した後に40℃に加温して5分間放置
し、その後シャンプーで第2剤を洗い流した。そして、
それぞれの染毛剤の染毛力について評価を行った。その
評価結果を下記の表4(a),(b)に示す。尚、染毛
力は、優れた染毛力(◎)、良好な染毛力(○)、やや
染毛力が劣る(△)、かなり染毛力が劣る(×)と評価
した。
【0057】
【表4】 実施例3〜6においては、表4(a)に示すように、優
れた染毛力又は良好な染毛力と評価された。それに対し
て、比較例5〜9では、表4(b)に示すように、やや
染毛力が劣る又はかなり染毛力が劣ると評価された。
【0058】(実施例7)液状をなす一剤式の染毛剤と
しての実施例7は、精製水80gにヘナの葉の乾燥粉末
15.0g及びモノエタノールアミン5.0gを添加
し、室温で24時間放置した後に、下記に示す添加成分
を加えた。メタケイ酸ナトリウム3.0g、レゾルシン
2.0g、ピロガロール1.0g、イソステアリン酸
8.0g、ポリオキシエチレン(重合度20)オレイル
エーテル5.0g、ポリオキシエチレン(重合度10)
ヘキシルデシルエーテル10.0g、ラウリン酸アミド
プロピルベタイン液5.0g、2−オクチルドデカノー
ル2.0g、イソプロパノール10.0g、プロピレン
グリコール20.0g、亜硫酸ナトリウム0.5g、チ
オグリコール酸ナトリウム0.5g、メチルポリシロキ
サン0.4g。尚、乳酸/乳酸ナトリウムによって、染
毛剤のpHを5.5に調整した。
【0059】次いで、染毛剤を人毛毛束に塗布した後に
45℃に加温して5分間放置し、その後シャンプーで染
毛剤を洗い流した。そして、染毛剤の染毛力について評
価を行った。その結果、褐色の優れた着色が得られた。
【0060】(実施例8)クリーム状をなす一剤式の染
毛剤としのて実施例8は、精製水84gにヘナの葉の乾
燥粉末10.0g及び28%アンモニア水6.0gを添
加し、40℃で24時間放置した後に、下記に示す添加
成分を加えた。レゾルシン0.5g、没食子酸エチル
1.0g、セタノール7.0g、ラウリン酸3.0g、
ワセリン2.0g、プロピレングリコール5.0g、P
OE(重合度2)ラウリルエーテル3.0g、POE
(重合度5.5)セチルエーテル5.0g、POE(重
合度20)セチルエーテル5.0g、第4級窒素含有セ
ルロースエーテル0.5g、亜硫酸ナトリウム0.1
g、EDTA二ナトリウム0.1g、香料0.5g。
尚、クエン酸/クエン酸ナトリウムによって、染毛剤の
pHを6.0に調整した。
【0061】次いで、染毛剤を人毛毛束に塗布した後
に、50℃に加温して3分間放置し、その後シャンプー
で染毛剤を洗い流した。そして、染毛剤の染毛力につい
て評価を行った。その結果、うすい褐色の着色が得られ
た。
【0062】(実施例9)クリーム状をなす二剤式の染
毛剤としての実施例9の第1剤は、精製水64gにヘナ
の葉の乾燥粉末30.0g及び28%アンモニア水6.
0gを添加し、40℃で24時間放置した後に、下記に
示す添加成分を加えた。一方、第2剤は、下記に示すよ
うに調製した。(第1剤)レゾルシン0.5g、タンニ
ン酸1.0g、セトステアリルアルコール10.0g、
パラフィン2.0g、プロピレングリコール5.0g、
POE(重合度15)セチルエーテル5.0g、塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウム3.0g、第4級窒素
含有セルロースエーテル1.0g、亜硫酸ナトリウム
0.1g、EDTA二ナトリウム0.1g、炭酸水素カ
リウム3.0g、香料0.5g。(第2剤)硫酸第一鉄
0.1g、ステアリルアルコール5.0g、流動パラフ
ィン5.0g、POE(重合度15)セチルエーテル
2.0g、ラウリル硫酸ナトリウム2.0g、ステアロ
イルメチルタウリンナトリウム1.0g、精製水適量。
尚、グリコール酸/グリコール酸ナトリウムによって、
第2剤のpHを2.5に調整するとともに、第2剤の各
成分の合計が100gになるように調製した。
【0063】次いで、第1剤を人毛毛束に塗布した後
に、45℃に加温して3分間放置し、その後第1剤を洗
い流した。そして、第2剤を塗布した後に、45℃に加
温して3分間放置し、その後シャンプーで第2剤を洗い
流した。そして、染毛剤の染毛力について評価を行っ
た。その結果、黒褐色のすぐれた着色が得られた。
【0064】(実施例10)ゲル状をなす二剤式の染毛
剤としての実施例10の第1剤は、精製水75gにヘナ
の葉の乾燥粉末20.0g及びイソプロパノールアミン
5.0gを添加し、40℃で24時間放置した後に、下
記に示す添加成分を加えた。一方、第2剤は、下記に示
すように調製した。(第1剤)ケイ酸ナトリウム3.0
g、レゾルシン0.5g、オレイン酸10.0g、プロ
ピレングリコール5.0g、ラウリルジメチルアミノ酢
酸ベタイン10.0g、POE(重合度10)ノニルフ
ェニルエーテル25.0g、カルボキシビニルポリマー
5.0g、亜硫酸ナトリウム0.1g、EDTA二ナト
リウム0.1g、香料0.5g。(第2剤)塩化第一鉄
0.1g、セタノール5.0g、ポリエチレングリコー
ル400 4.0g、POE(重合度2)ノニルフェニ
ルエーテル1.0g、POE(重合度15)セチルエー
テル1.0g、ラウリル硫酸ナトリウム0.5g、精製
水適量。尚、クエン酸によって、第2剤のpHを3に調
整するとともに、第2剤の各成分の合計が100gにな
るように調製した。
【0065】次いで、第1剤を人毛毛束に塗布した後
に、40℃に加温して5分間放置し、その後第1剤を洗
い流した。そして、第2剤を塗布した後に、40℃に加
温して5分間放置し、その後シャンプーで第2剤を洗い
流した。そして、染毛剤の染毛力について評価を行っ
た。その結果、黒褐色の優れた着色が得られた。
【0066】(実施例11)エアゾールフォーム状をな
す二剤式の染毛剤としての実施例11の第1剤は、精製
水76gにヘナの葉の乾燥粉末18.0g及び28%ア
ンモニア水6.0gを添加し、40℃で24時間放置し
た後に、下記に示す添加成分を加えた。一方、第2剤
は、下記に示すように調製した。(第1剤)メタケイ酸
マグネシウム4.0g、レゾルシン0.5g、ヒドロキ
ノン1.0g、セタノール2.0g、POE(重合度
2)ラウリルエーテル1.0g、POE(重合度30)
セチルエーテル2.0g、塩化ステアリルトリメチルア
ンモニウム1.0g、グリセリン5.0g、アスコルビ
ン酸ナトリウム0.5g、香料0.5g。(第2剤)セ
タノール2.0g、塩化ステアリルトリメチルアンモニ
ウム1.0g、プロピレングリコール1.0g、POE
(重合度20)オレイルエーテル0.9g、精製水適
量。尚、ピロリドンカルボン酸ナトリウムによって、第
2剤のpHを3.5に調整するとともに、第2剤の各成
分の合計が100gになるように調製した。
【0067】次いで、第1剤96重量部に対し、LPG
等の噴射剤4重量部をポリエチレン製内袋を有するエア
ゾール缶に充填し、エアゾールムース状染毛剤第1剤組
成物を調製した。また、第2剤96重量部に対し、LP
G等の噴射剤4重量部をポリエチレン製内袋を有するエ
アゾール缶に充填し、エアゾールムース状染毛剤第2剤
組成物を調製した。そして、エアゾールムース状染毛剤
第1剤組成物を人毛毛束に塗布した後に、40℃に加温
して5分間放置し、その後エアゾールムース状染毛剤第
1剤組成物を洗い流した。そして、エアゾールムース状
染毛剤第2剤組成物を塗布した後に、40℃に加温して
5分間放置し、その後シャンプーでエアゾールムース状
染毛剤第2剤組成物を洗い流した。そして、染毛剤の染
毛力について評価を行った。その結果、黒褐色の優れた
着色が得られた。
【0068】(実施例12)エアゾールフォーム状をな
す一剤式の染毛剤としての実施例12は、精製水73g
にヘナの葉の乾燥粉末22.0g、モノエタノールアミ
ン2.0g及び28%アンモニア水3.0gを添加し、
室温で48時間放置した後に、下記に示す添加成分を加
えた。レゾルシン0.5g、没食子酸プロピル0.5
g、臭素酸カリウム0.5g、アカネ色素0.1g、パ
プリカ色素0.1g、POE(重合度30)ベヘニルエ
ーテル0.5g、POE(重合度20)オクチルフェニ
ルエーテル2.0g、ラウリル硫酸ナトリウム0.5
g、ベヘニルアルコール0.1g、メチルフェニルポリ
シロキサン0.5g、ポリエチレングリコール400
1.0g、カチオン化グアガム1.0g、亜硫酸ナトリ
ウム0.5g、プロモイスWK(ケラチン加水分解物)
0.3g、香料0.5g。尚、リン酸によって、染毛剤
のpHを6に調整した。
【0069】次いで、染毛剤93重量部に対し、ジメチ
ルエーテル20重量部とLPG80重量部とから構成さ
れる噴射剤7重量部をエアゾール缶に充填し、エアゾー
ルフォーム状染毛剤を調製した。そして、エアゾールフ
ォーム状染毛剤を人毛毛束に塗布した後に、50℃に加
温して3分間放置し、その後シャンプーでエアゾールフ
ォーム状染毛剤を洗い流した。そして、染毛剤の染毛力
について評価を行った。その結果、褐色の優れた着色が
得られた。
【0070】(実施例13)一剤式の染毛剤としての実
施例13は、精製水85gにヘナの葉の乾燥粉末10.
0g、28%アンモニア水1.0g及びイソプロパノー
ルアミン4.0gを添加し、室温で48時間放置した後
に、下記に示す添加成分を加えた。レゾルシン2.0
g、硫酸第二鉄0.1g、カカオ色素0.1g、クチナ
シ赤色0.1g、POE(重合度50)オレイルエーテ
ル4.0g、セトステアリルアルコール2.0g、ジメ
チルポリシロキサン0.5g、流動パラフィン1.0
g、1,3−ブタンジオール4.0g、亜硫酸ナトリウ
ム0.5g、アスコルビン酸ナトリウム1.0g、香料
0.5g。尚、酒石酸によって、染毛剤のpHを5.5
に調整した。
【0071】調製後、染毛剤を人毛毛束に塗布した。そ
して、40℃に加温して5分間放置し、その後シャンプ
ーで染毛剤を洗い流した。そして、染毛剤の染毛力につ
いて評価を行った。その結果、褐色の優れた着色が得ら
れた。
【0072】次に、前記実施形態から把握できる技術的
思想について以下に記載する。 ・ 前記酸の含有量は、染毛剤のpHが4〜7の範囲と
なる量に設定されている請求項3に記載の染毛剤。この
構成によれば、染毛後に色調が変化するのを防止するこ
とができる。
【0073】・ 前記酸の含有量は、第2剤のpHが1
〜7の範囲となる量に設定されている請求項4に記載の
染毛剤。この構成によれば、染毛後に色調が変化するの
を防止することができる。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
の染毛剤によれば、十分な染毛力を得ることができる。
【0075】請求項2に記載の発明の染毛剤によれば、
請求項1に記載の発明の効果に加え、十分な発色を得る
ことができる。請求項3に記載の発明の染毛剤によれ
ば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、
染毛後に毛髪の色調が変化するのを防止することができ
る。
【0076】請求項4に記載の発明の染毛剤によれば、
二剤式の染毛剤において十分な染毛力を得ることができ
る。請求項5に記載の染毛方法によれば、十分な染毛力
を得ることができるとともに、染毛後に毛髪の色調が変
化するのを防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮地 昌彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12 ホーユー 株式会社総合研究所内 (72)発明者 鈴木 克明 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12 ホーユー 株式会社総合研究所内 (72)発明者 村越 弘尚 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字櫨木1番 地の12 ホーユー 株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AB012 AB051 AB082 AB232 AB312 AB352 AB372 AB382 AB412 AC012 AC022 AC072 AC092 AC102 AC122 AC172 AC182 AC242 AC252 AC262 AC272 AC292 AC302 AC472 AC532 AC542 AC612 AC662 AC692 AC712 AC772 AC782 AD022 AD042 AD092 AD132 AD152 AD442 AD642 BB42 BB43 CC36 DD06 DD08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘナの葉の乾燥粉末と、アルカリ剤と、
    水とを含有することを特徴とする染毛剤。
  2. 【請求項2】 ヘナの葉の乾燥粉末と、アルカリ剤と、
    水とを混合し、0〜80℃で2〜48時間放置したもの
    を含有する請求項1に記載の染毛剤。
  3. 【請求項3】 さらに酸を含有する請求項1又は請求項
    2に記載の染毛剤。
  4. 【請求項4】 ヘナの葉の乾燥粉末と、アルカリ剤と、
    水とを含有する第1剤、及び酸を含有する第2剤から構
    成されていることを特徴とする染毛剤。
  5. 【請求項5】 ヘナの葉の乾燥粉末と、アルカリ剤と、
    水とを含有する第1剤を毛髪に塗布した後に、酸を含有
    する第2剤を毛髪に塗布することを特徴とする染毛方
    法。
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