JP2002193130A - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング制御装置

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JP2002193130A
JP2002193130A JP2000399982A JP2000399982A JP2002193130A JP 2002193130 A JP2002193130 A JP 2002193130A JP 2000399982 A JP2000399982 A JP 2000399982A JP 2000399982 A JP2000399982 A JP 2000399982A JP 2002193130 A JP2002193130 A JP 2002193130A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングホイールWが中立位置付近のと
き、脈動を生じない制御をする電動パワーステアリング
制御装置を提供する。 【解決手段】 操舵トルク検出信号またはモータ電流指
令値信号に応じて基準レベルまたは増幅レベルを選択す
る信号レベル判定手段16と、モータ電流指令値信号を
基準レベルまたは増幅レベルの信号レベルに選択可能と
する第1調整手段17と、モータ電流検出信号を基準レ
ベルまたは増幅レベルの信号レベルに選択可能とする第
2調整手段18と、この第2調整手段から出力する信号
をデジタル信号に変換するAD変換手段15と、モータ
電流制御信号を基準レベルに調整する第3調整手段19
とを備え、信号レベル判定信号に応じて第1調整手段1
7および第2調整手段18が信号レベルを決定し、信号
レベル判定信号に応じて上記第3調整手段19は、モー
タ電流制御信号を基準レベルに調整し、この調整した信
号を出力制御手段11に入力する構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動パワーステ
アリング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の電動パワーステアリング
制御装置である。また、この電動パワーステアリング制
御装置の制御を図7のブロック図に示す。図6に示すよ
うに、ステアリングホイールWに連係する入力軸1の先
端に、ピニオン2を設けている。また、両端に車輪3
R、3Lが連係するロッド4に、ラック5を形成してい
る。そして、上記入力軸1のピニオン2を、このロッド
4のラック5にかみ合わせている。また、減速機7に連
係する電動モータ6を設けるとともに、減速機7の出力
軸に設けたピニオンも上記ロッド4のラック5にかみ合
わせている。さらに、入力軸1に作用する操舵トルクを
検出する操舵トルク検出手段8を設け、コントローラー
CTに接続している。
【0003】このコントローラーCTには、図7に示す
ように、上記センサ8からの操舵トルク検出信号に応じ
て基本アシスト指令値を決定する基本アシスト指令値決
定手段9と、操舵トルク検出信号を微分する操舵トルク
微分指令値決定手段10とを備えている。また、上記コ
ントローラーCTには、電動モータ6の出力を制御する
出力制御手段11を備えている。この出力制御手段11
には、入力信号を増幅するモータ電流増幅手段12と、
デジタル信号をアナログ信号に変換するDA変換手段1
3とを備えている。例えば、上記モータ電流増幅手段1
2とDA変換手段13とを合わせたパルス幅変調回路で
ある。
【0004】さらに、電動モータ6の出力を検出するた
めに、モータ電流検出手段14を上記出力制御手段13
の出力配線に接続している。そして、このモータ電流検
出手段14からのモータ電流検出信号を、コントローラ
ーCTに戻すために、AD変換手段15をコントローラ
ーCT内に設けている。すなわち、アナログ信号である
モータ電流検出信号を、AD変換手段15がデジタル信
号に変換している。このように、モータ電流検出信号を
コントローラーCTに戻すフィードバック制御を行なっ
ている。
【0005】上記のような構成により、この制御装置
は、次のように作用して電動モータ6を制御している。
図7に示すように、操舵トルク検出手段8からの操舵ト
ルク検出信号を、基本アシスト指令値決定手段9に入力
する。そして、基本アシスト指令値決定手段9は、操舵
トルク検出信号に応じた基本アシスト指令値信号を出力
する。また、上記操舵トルク検出信号を、操舵トルク微
分指令値決定手段10にも入力する。そして、操舵トル
ク微分指令値決定手段10は、操舵トルク検出信号に応
じた操舵トルク微分指令値信号を出力する。さらに、こ
の操舵トルク微分指令値信号を上記基本アシスト指令値
信号に加算した信号は、モータ電流指令値信号となる。
なお、上記基本アシスト指令値信号および操舵トルク微
分指令値信号は、デジタル信号である。
【0006】また、上記出力制御手段13から出力され
るモータ電流を、モータ電流検出手段14が検出する。
そして、検出したモータ電流検出信号をコントローラー
内のAD変換手段15を介して、上記出力制御手段11
の入力側に戻している。このモータ電流検出信号を上記
モータ電流指令値信号に付加して信号は、モータ電流制
御信号となる。このモータ電流制御信号を、出力制御手
段11内のモータ電流増幅手段12に入力する。モータ
電流増幅手段12は、入力したモータ電流制御信号を増
幅する。そして、増幅したモータ電流制御信号をDA変
換手段13に入力する。
【0007】さらに、DA変換手段13は、増幅したモ
ータ電流制御信号に応じたモータ電流を電動モータ6に
出力する。上記のようにして、操舵トルク検出信号およ
びモータ電流検出信号に応じて、この電動パワーステア
リング制御装置は、電動モータ6の電流を制御してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記電動パワーステア
リング制御装置では、モータ電流指令値信号をデジタル
信号でコントローラーCTに入力している。つまり、モ
ータ電流検出信号をデジタル信号に変換してから、モー
タ電流指令値信号に付加している。このように、モータ
電流検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換す
る必要がある。上記AD変換手段15は、次のようにア
ナログ信号をデジタル信号に変換している。
【0009】図8は、モータ電流検出信号について、A
D変換前の入力信号とAD変換後の出力信号との関係を
示すグラフである。つまり、図8では、横軸にモータ電
流検出信号の入力信号をとり、縦軸に出力信号をとって
いる。図8に示す実線Aのグラフは、鎖線Bで示すアナ
ログ信号のグラフをAD変換手段15に入力したときの
出力を示す。図8に示すように実線Aは、階段状になっ
ている。このように出力信号が階段状になるのは、次の
ような理由からである。
【0010】このAD変換手段15は、分解能が10ビ
ットの変換回路を備えている。すなわち、デジタル信号
の分割数は、2の10乗=1024ビットである。ま
た、モータ電流の出力範囲に合わせて、モータ電流の検
出範囲を−80Aから+80Aとしている。そのため、
1ビット当たりのモータ電流変化量は、160A/10
24ビット=0.156A/ビットとなる。上記のよう
に1ビット当たりのモータ電流変化量が0.156A/
ビットなので、入力信号のモータ電流検出信号が0.1
56A変化するごとに、1ビット変化する。1ビット変
化すると、出力するモータ電流検出信号が0.156A
分急激に増える。つまり、アナログ信号で入力するモー
タ電流検出信号が連続的に変化しても、デジタル信号で
出力するモータ電流検出信号は、0.156Aごとの飛
び飛びの値しかとらない。なお、出力信号が急激に変化
する点、例えば図8に示す点a、b、cを、以下におい
て変化点とする。
【0011】上記のようにAD変換後のモータ電流検出
信号が、上記変化量の飛び飛びの値をとるので、次のよ
うな問題が起こり得る。車を直進走行させているとき、
運転手は、ステアリングホイールWを中立位置付近に保
持する。このとき、運転手は、ステアリングホイールW
を軽く握っているだけではなく、正確には、右回転およ
び左回転の微小角回転を繰り返すのが通常である。つま
り、中立位置を中心に、微小な回転角で左右にステアリ
ングホイールWを振幅させている。
【0012】上記のように、ステアリングホイールWを
微小角で振幅させていると、モータ電流検出信号も0点
を中心にプラス値とマイナス値とを振幅することにな
る。そして、このモータ電流検出信号の振幅範囲内に、
上記変化点があると、モータ電流検出信号が変化点を前
後するたびに、AD変換後の出力信号が急激な増加と減
少とを繰り返す。
【0013】また、前記したように、AD変換後の出力
信号は、モータ電流指令値信号に付加して、モータ電流
制御信号となっている。そのため、AD変換後の出力信
号が急激な増加と減少とを繰り返すと、モータ電流制御
信号も急激な増減を繰り返す。さらに、電動モータ6に
流れるモータ電流も急激な増加と減少とを繰り返すこと
になる。
【0014】このようにモータ電流が急激な増加と減少
とを繰り返すと、ステアリングホイールWに脈動が生じ
るという問題が起こる。ステアリングホイールWの中立
位置付近で脈動が生じると、運転者は、ステアリングホ
イールWを握る手に違和感を受ける。なぜなら、ステア
リングホイールWの中立位置付近ではモータ電流が小さ
いだけでなく、操舵力やタイヤからの反力も小さいの
で、モータ電流の変化がわずかであっても、脈動がステ
アリングホイールWを握る手に伝わりやすいからであ
る。
【0015】一方、脈動を防ぐためには、AD変換で1
ビット当たりのモータ電流変化量を小さくする必要があ
る。そして、1ビット当たりのモータ電流変化量を小さ
くするために、分解能が10ビットより大きなAD変換
回路を使用することも考えられる。しかし、分解能が1
0ビットより大きなAD変換回路は高価であるため、電
動パワーステアリング制御装置も高価になってしまう。
そのため、高価なAD変換手段を使用することができな
い。この発明の目的は、モータ電流検出信号が小さいと
きに、その信号分解能を大きくして、脈動を生じない制
御をする電動パワーステアリング制御装置を提供するこ
とである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、アシスト力
を発生する電動モータと、操舵トルクを検出する操舵ト
ルク検出手段と、操舵トルク検出信号により決定する基
本アシスト指令値決定手段と、操舵トルク検出信号によ
り決定する操舵トルク微分指令値決定手段と、上記電動
モータの出力を検出するモータ電流検出手段と、電動モ
ータの出力を制御する出力制御手段とを備え、基本アシ
スト指令値と操舵トルク微分指令値とからなるモータ電
流指令値信号に、モータ電流検出信号を付加した基準レ
ベルのモータ電流制御信号に応じて、上記出力制御手段
が電動モータの出力を制御する構成にした電動パワース
テアリング制御装置を前提とする。そして、第1の発明
は、操舵トルク検出信号またはモータ電流指令値信号に
応じて基準レベルまたは増幅レベルを選択する信号レベ
ル判定手段と、上記モータ電流指令値信号を基準レベル
または増幅レベルの信号レベルに選択可能とする第1調
整手段と、上記モータ電流検出信号を基準レベルまたは
増幅レベルの信号レベルに選択可能とする第2調整手段
と、この第2調整手段から出力する信号をデジタル信号
に変換するAD変換手段と、上記モータ電流制御信号を
基準レベルに調整する第3調整手段とを備え、上記信号
レベル判定手段からの信号レベル判定信号に応じて上記
第1調整手段および第2調整手段が信号レベルを決定
し、上記信号レベル判定信号に応じて上記第3調整手段
は、モータ電流制御信号を基準レベルに調整し、この調
整した信号を上記出力制御手段に入力する構成にした点
に特徴を有する。
【0017】第2の発明は、上記第1の発明を前提にし
つつ、AD変換手段の出力に増幅率Nの信号増幅手段を
設け、AD変換後のモータ電流検出信号をN倍する一
方、操舵トルク検出信号に対する操舵トルク微分指令値
をN倍して、この値を操舵トルク微分指令値決定信号と
するとともに、操舵トルク検出信号に対する基本アシス
ト指令値をN倍して、この値を基本アシスト指令値決定
信号とし、上記操舵トルク微分指令値決定信号に基本ア
シスト指令値決定信号を加算した信号をモータ電流指令
値信号とする構成にした点に特徴を有する。
【0018】第3の発明は、上記第1または第2の発明
を前提にしつつ、操舵トルク微分指令値決定手段の出
力、または基本アシスト指令値決定手段の出力の少なく
ともどちらか一方にフィルターを設けた点に特徴を有す
る。第4の発明は、上記発明を前提にしつつ、操舵トル
ク検出信号またはモータ電流指令値信号に応じて信号レ
ベル判定手段が信号レベルを切り換えるとき、基準レベ
ルから増幅レベルへの切り換えとその逆の切り換えと
で、切り換えの操舵トルク検出信号またはモータ電流指
令値信号が異なる構成にした点に特徴を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】図1、2に、この発明の第1実施
例を示す。ただし、以下では、上記従来例との相違点を
中心に説明するとともに、上記従来例と同一の構成要素
については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略す
る。図1に示すように、操舵トルク検出手段8からの操
舵トルク検出信号を入力する信号レベル判定手段16を
設けている。また、この信号レベル判定手段16には、
モータ電流指令値信号を入力している。この信号レベル
判定手段16は、操舵トルク検出信号またはモータ電流
指令値信号に応じて、制御に用いる2つの信号レベルの
うちどちらを選択するか判定する構成にしている。そし
て、2つの信号レベルとは、基準レベルと増幅レベルと
である。また、この信号レベル判定手段16は、判定し
た信号レベルを示す信号レベル判定信号を、後で述べる
第1調整手段17、第2調整手段18および第3調整手
段19に入力する。
【0020】図1に示すように、操舵トルク微分指令値
決定手段10と基本アシスト指令値決定手段9との出力
に、第1調整手段17を設けている。この第1調整手段
17は、入力した信号のレベルを、基準レベルまたは増
幅レベルに選択できるように構成している。そして、こ
の第1調整手段17は、この2つの信号レベルのうち、
上記信号レベル判定信号により、どちらか一方を選択す
る。なお、この実施例では、基準レベルを選択すると、
入力信号に増幅率1を乗算して出力する構成にしてい
る。図1に示すように、入力信号を1倍して出力する増
幅器を備えている。一方、増幅レベルを選択すると、入
力信号に増幅率4を乗算して出力する構成にしている。
図1に示すように、入力信号を4倍して出力する増幅器
を備えている。
【0021】上記信号レベル判定信号が基準レベルのと
き、第1調整手段17は基準レベルを選択する。つま
り、第1調整手段17は、入力信号を1倍して出力す
る。一方、信号レベル判定信号が増幅レベルのとき、第
1調整手段17は増幅レベルを選択する。つまり、第1
調整手段17は、入力信号を4倍して出力する。したが
って、第1調整手段17は、操舵トルク微分指令値信号
に基本アシスト指令値信号を加算したモータ電流指令値
信号を、上記選択した信号レベルで出力する。
【0022】また、図1に示すように、モータ電流検出
手段14からの出力に第2調整手段18を設けている。
この第2調整手段18には、上記第1調整手段17と同
様に、入力した信号のレベルを、基準レベルまたは増幅
レベルに選択できるように構成している。
【0023】すなわち、この第2調整手段18は、上記
2つの信号レベルのうち、上記信号レベル判定信号によ
り、どちらか一方を選択する。そして、この信号レベル
判定信号が基準レベルのとき、第2調整手段17は、入
力信号を1倍して出力する。反対に、信号レベル判定信
号が増幅レベルのとき、第2調整手段17は、入力信号
を4倍して出力する。したがって、第2調整手段18
は、モータ電流検出信号を、上記選択した信号レベル
で、AD変換手段15に入力する。
【0024】なお、上記モータ電流指令値信号は、デジ
タル信号である。これに対し、上記第2調整手段18に
入力するモータ電流検出信号は、アナログ信号である。
そのため、上記のように、第2調整手段18から出力さ
れるモータ電流検出信号をAD変換手段15に入力して
いる。そして、このAD変換手段15には、従来と同様
に、分解能が10ビットのAD変換回路を備えている。
【0025】さらに、コントローラーCTには、上記モ
ータ電流指令値信号とモータ電流検出信号とを加算した
モータ電流制御信号を、入力する第3調整手段19を設
けている。この第3調整手段19は、入力する信号のレ
ベルを基準レベルに調整して、この調整後の信号をモー
タ電流増幅手段12に入力する構成にしている。上記信
号レベル判定信号が基準レベルのとき、第3調整手段1
9は、入力信号を1倍して出力する。一方、信号レベル
判定信号が増幅レベルのとき、第3調整手段19は、入
力信号を4で除算して出力する。したがって、モータ電
流制御信号を、この第3調整手段19は、基準レベルの
信号で出力している。
【0026】このように、信号レベル判定信号が増幅レ
ベルの場合に、上記第3調整手段19が、入力信号を4
で除算するのは、以下の理由による。上記第3調整手段
19に入力する信号は、上記モータ電流指令値信号とモ
ータ電流検出信号とを加算したモータ電流制御信号であ
る。しかも、この場合、モータ電流指令値信号を上記第
1調整手段17は4倍している。また、モータ電流検出
信号を上記第2調整手段18が4倍している。すなわ
ち、モータ電流指令値信号とモータ電流検出信号とを加
算したモータ電流制御信号は、基準レベルの4倍の信号
になっている。そのため、第3調整手段19は、入力信
号を増幅率4で除算して、入力信号を基準レベルに戻し
てから、出力している。
【0027】ここで、上記信号レベル判定手段16は、
次のようにして、操舵トルク検出信号またはモータ電流
指令値信号に応じて信号レベルを選択する。操舵トルク
検出信号またはモータ電流指令値信号が所定値より小さ
いとき、信号レベル判定手段16は、増幅レベルを選択
する信号を出力する。操舵トルク検出信号が所定値より
小さいときとは、ステアリングホイールWが中立位置付
近にあるような状態のときである。そして、モータ電流
指令値信号が所定値より小さいときとは、モータ電流指
令値が−20Aから+20Aの範囲のときである。
【0028】その反対に、操舵トルク検出信号が所定値
より大きいときには、上記信号レベル判定手段16は、
基準レベルを選択する信号を出力する。操舵トルク検出
信号が所定値より大きいときとは、ステアリングホイー
ルWを切ったときなどステアリングホイールWが中立位
置付近にないときである。そして、モータ電流指令値信
号が所定値より大きいときとは、モータ電流指令値が−
80Aから−20Aの範囲、または、+20Aから+8
0Aの範囲のときである。なお、以下において、信号レ
ベル判定手段16が操舵トルク検出信号で信号レベルを
判定する場合で説明する。
【0029】上記構成により、操舵トルク検出信号が所
定値より小さいとき、上記AD変換の分解能を従来例の
4倍に増やすことができる。このことを以下に説明す
る。操舵トルク検出信号が小さいときには、上記信号レ
ベル判定信号は増幅レベルを選択する信号となり、第2
調整手段18は増幅レベルを選択する。つまり、モータ
電流検出手段14で検出したモータ電流検出信号を4倍
にして、AD変換手段15に入力する。
【0030】そして、上記のように操舵トルク検出信号
が所定値より小さいとき、上記第2調整手段18は、モ
ータ電流の検出範囲である−20Aから+20Aを4倍
する。そのため、このAD変換の1ビット当たりの電流
変化量は、見かけ上、−80Aから+80Aの電流検出
範囲を1024ビットで分割した値になる。ところが実
際は、上記検出範囲の−20Aから+20Aの40A分
を1024ビットで分割していることに他ならない。な
ぜなら、4倍した信号をデジタル信号に変換した後、こ
の信号を上記第3調整手段19が増幅率4で除算して、
基準レベルに戻しているからである。したがって、この
AD変換において、実際の1ビットあたりのモータ電流
変化量は、40A/1024ビット=0.039A/ビ
ットとなる。
【0031】前記したように、従来例の1ビット当たり
のモータ電流変化量が0.156A/ビットであった。
これに対して、上記モータ電流変化量は、従来例の4分
の1になっている。このことを、さらに図2を用いて説
明する。
【0032】図2は、モータ電流検出信号が所定値より
小さいときについて、従来のAD変換とこの実施例のA
D変換とを比較するグラフである。横軸にアナログ信号
のモータ電流検出信号をとり、縦軸にデジタル信号のモ
ータ電流検出信号をとっている。図2に示す実線Cのグ
ラフは、鎖線Bで示すアナログ信号を入力信号にして、
この実施例のAD変換で変換したデジタル信号出力を示
すグラフである。また、図2に示す破線Dは、図8と同
様に、従来例のAD変換で変換したデジタル信号を示す
グラフである。なお、比較のために、実線Cのグラフ
を、第3調整手段19により、基準レベルに戻した信号
で示している。
【0033】図2から明らかなように、実線Cの段差は
破線Dの4分の1であり、従来例の場合より、入力信号
に応じて信号をより細かく出力できる。つまり、AD変
換の分解能を従来例の4倍にすることができる。そし
て、この分解能の倍率は、増幅レベルで設定される倍率
に他ならない。
【0034】次に、この第1実施例の電動パワーステア
リング制御装置の作用を説明する。まず、運転手がステ
アリングホイールWを大きく操作して、操舵トルクが所
定値より大きな値をとる場合、信号レベル判定手段16
は、基準レベルを選択する。そして、基準レベルを選択
した信号レベル判定信号を、第1調整手段17、第2調
整手段18および第3調整手段19に入力する。この信
号レベル判定信号により、第1調整手段17、第2調整
手段18および第3調整手段19は、入力信号に対して
基準レベルを選択する。このように基準レベルを選択す
ることにより、第1から第3の調整手段は、入力する信
号を基準レベルのまま、出力する。
【0035】そのため、操舵トルク微分指令値に基本ア
シスト指令値を加算したモータ電流指令値信号を、第1
調整手段17を介して、基準レベルのまま出力する。ま
た、モータ電流検出信号を、第2調整手段18を介し
て、基準レベルのまま、AD変換手段15に入力する。
AD変換手段15から出力したモータ電流検出信号をモ
ータ電流指令値信号に付加して、モータ電流制御信号と
なる。したがって、このモータ電流制御信号も基準レベ
ルのデジタル信号となっている。
【0036】上記モータ電流制御信号を、上記第3調整
手段19は、基準レベルのまま、モータ電流増幅手段1
2に入力する。モータ電流増幅手段12は、モータ電流
制御信号を増幅し、その増幅した信号をDA変換手段1
3に入力する。DA変換手段13は、この入力に合わせ
て、アナログ信号に変換したモータ電流を電動モータ6
に出力する。このように、操舵トルク検出信号が所定値
より大きいときには、従来例と同様な制御が可能とな
る。そして、操舵トルク検出信号が所定値より大きいた
め、たとえモータ電流検出信号が変化して脈動が起こっ
ても、運転手が気になる程ではない。
【0037】次に、運転手がステアリングホイールWを
中立位置付近で保持した場合について説明する。運転手
がステアリングホイールWを中立位置付近で保持して、
操舵トルク検出信号が所定値より小さい値をとる。この
とき、モータ電流検出信号が−20Aから+20Aの範
囲の値をとる。そして、信号レベル判定手段16は、信
号の増幅レベルを選択する。そして、増幅レベルを選択
した信号レベル判定信号が、第1調整手段17、第2調
整手段18および第3調整手段19に入力する。この信
号レベル判定信号により、第1調整手段17および第2
調整手段18は、増幅レベルを選択する。また、第3調
整手段19は、入力信号を基準レベルに調整するため、
入力信号を増幅率4で除算する設定を選択する。
【0038】操舵トルク微分指令値および基本アシスト
指令値の加算からなるモータ電流指令値信号は、第1調
整手段17を経ると、基準レベルの4倍の信号となる。
また、モータ電流検出信号を、第2調整手段18を介し
て、基準レベルの4倍にして、AD変換手段15に入力
する。このAD変換手段15からの信号を、上記モータ
電流指令値信号に付加してモータ電流制御信号となる。
【0039】そして、このモータ電流制御信号は基準レ
ベルの4倍の信号となっている。このモータ電流制御信
号を、第3調整手段19が増幅率4で除算して、基準レ
ベルにする。ここで、このモータ電流制御信号のうちモ
ータ電流検出信号は、前記したように、従来例の4倍の
分解能でデジタル信号に変換されたものである。そのた
め、モータ電流制御信号は、従来例の場合より、モータ
電流検出信号の変化に応じたより細かい信号となってい
る。この基準レベルに戻したモータ電流制御信号を、モ
ータ電流増幅手段12は増幅する。さらに、この増幅し
た信号をDA変換手段13に入力する。DA変換手段1
3は、この入力に合わせて、アナログ値のモータ電流を
電動モータ6に出力する。
【0040】このようにステアリングホイールWが中立
位置付近では、モータ電流検出信号をデジタル信号に変
換するとき、従来の4倍の分解能で変換している。その
ため、このデジタル信号のモータ電流検出信号は、従来
例に比べ、急激な増減変化を抑えた信号となっている。
モータ電流検出信号の急激な変化を抑えているので、こ
のモータ電流検出信号とモータ電流指令値信号とからな
るモータ電流制御信号も従来例に比べ、より細かい制御
をした信号になる。このようにモータ電流制御信号がよ
り細かい制御をした信号であるため、このモータ電流制
御信号に応じてモータ電流出力もより細かく制御でき
る。したがって、ステアリングホイールWを中立位置付
近で保持したとき、脈動を抑えることができる。
【0041】なお、上記第1実施例において、増幅レベ
ルの倍率は、上記4に限らず、任意の実数を設定するこ
とが可能である。例えば、モータ電流の全出力を、脈動
が起こるモータ電流出力の範囲で除算した値を、増幅レ
ベルの倍率に設定することができる。
【0042】また、上記第1実施例では、第1調整手段
17および第2調整手段18に、入力信号を1倍する増
幅器と入力信号を4倍する増幅器とを備えていた。この
ように別々の増幅器を備える場合に限らず、第1調整手
段17および第2調整手段18を、それぞれ一つの増幅
器としてもよい。一つの増幅器とする場合には、増幅器
の中で1倍または4倍の増幅率を切り換えられるように
しておく。そして、この切り換えを、上記信号レベル判
定信号で行うように設定する。
【0043】図3に示す第2実施例は、上記第1実施例
に、次のように構成している。基本アシスト指令値決定
手段9は、アナログ信号の操舵トルク検出信号に対する
基本アシスト指令値をN倍して、この値を基本アシスト
指令値決定信号として、デジタル信号で出力する構成に
している。また、操舵トルク微分指令値決定手段10
は、操舵トルク検出信号に対する微分指令値をN倍し
て、この値を操舵トルク微分指令値決定信号として出力
している。さらに、AD変換手段15の出力に増幅率N
の信号増幅手段20を設けている。そして、この信号増
幅手段20は、AD変換後のモータ電流検出信号をN倍
している。なお、この増幅率Nは、あらかじめ設定した
実数である。ただし、以下では、上記第1実施例との相
違点を中心に説明するとともに、上記第1実施例と同一
の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説
明は省略する。
【0044】上記基本アシスト指令値決定手段9は、基
本アシスト指令値決定テーブルに基いて、操舵トルク検
出信号に対する基本アシスト指令値を特定している。そ
して、上記の構成により、基本アシスト指令値決定手段
9は、操舵トルク検出信号に対する基本アシスト指令値
をN倍して、この信号を、基本アシスト指令値決定信号
として、デジタル信号で出力する。そのため、上記第1
実施例のAD変換のように、従来例に比べ、基本アシス
ト指令値の分解能をN倍に上げることができる。同様
に、操舵トルク微分指令値についても、分解能をN倍に
上げることができる。
【0045】そして、上記操舵トルク微分指令値決定信
号に基本アシスト指令値決定信号を加算したモータ電流
指令値信号も、分解能がN倍になっているが、この信号
レベルは、基準レベルとなっている。
【0046】このように、第2実施例によれば、基本ア
シスト指令値および操舵トルク微分指令値の分解能をN
倍に上げることができる。そのため、第1実施例のよう
にモータ電流検出信号をより細かく検出するだけでな
く、モータ電流指令値信号をより細かく制御することが
できる。このようなモータ電流指令値信号に上記モータ
電流検出信号を加算した信号を、モータ電流制御信号と
して、出力制御手段11に入力するので、モータ電流の
全出力の範囲で、脈動を抑えた制御をすることができ
る。また、モータ電流指令値に対するモータ電流検出手
段14の分解能が低い場合でも、フィードバック制御に
より、モータ電流検出手段14の分解の中間値を出力す
ることができるので、上記のきめ細かなモータ電流の出
力ができる。
【0047】図4に示す第3実施例は、上記第2実施例
に、基本アシスト指令値決定手段9と操舵トルク微分指
令値決定手段10とを接続した出力にフィルター21を
設けたものである。ただし、以下では、上記第2実施例
との相違点を中心に説明するとともに、上記第2実施例
と同一の構成要素については同一の符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0048】このフィルター21は、入力したモータ電
流指令値信号を滑らかな信号にして出力する構成にして
いる。そのため、デジタル信号であるモータ電流指令値
信号をアナログ信号のように、より滑らかな信号にする
ことができる。このことから、上記第2実施例の場合よ
り、より滑らかなモータ電流指令値信号となる。モータ
電流指令値信号が滑らかになるので、モータ電流制御信
号もより滑らかな信号となる。このようなモータ電流制
御信号を出力制御手段11に入力するので、モータ電流
の全出力の範囲で、ほとんど脈動を起こさない制御をす
ることができる。なお、上記構成においては、基本アシ
スト指令値決定手段9と操舵トルク微分指令値決定手段
10とを接続した出力にフィルター21を設けている
が、操舵トルク微分指令値決定手段10の出力、または
基本アシスト指令値決定手段9の出力の少なくともどち
らか一方にフィルター21を設けてもよい。これらの出
力のどちらか一方にフィルター21を設けても、モータ
電流指令値信号を滑らかにする効果が得られるからであ
る。
【0049】また、この第3実施例に示すフィルター2
1を、上記第1実施例に、設けてもよい。すなわち、第
1実施例に、上記第3実施例に示す態様で、フィルター
21を設けると、モータ電流指令値信号が滑らかな信号
になるので、モータ電流制御信号もより滑らかな信号に
なる。そのため、第1実施例に比べ、ステアリングホイ
ールWが中立位置付近にあるとき、脈動をさらに抑える
ことができる。また、モータ電流の全出力の範囲で、モ
ータ電流の出力をより滑らかにすることができる。
【0050】なお、上記全ての実施例において、信号レ
ベル判定手段16の信号レベル判定に、次のようなヒス
テリシス特性を持たせてもよい。つまり、操舵トルク検
出信号またはモータ電流指令値信号に応じて信号レベル
判定手段16が信号レベルを切り換えるとき、基準レベ
ルから増幅レベルへの切り換えとその逆の切り換えと
で、切り換えの操舵トルク検出信号またはモータ電流指
令値信号が異なる構成にした。この構成を以下に説明す
る。
【0051】図5は、AD変換手段15におけるAD変
換の入力信号と出力信号とを示すグラフである。モータ
電流検出信号の電流値が20A付近のグラフを示してい
る。図5に示すように、入力信号が20Aより大きいと
き、出力信号は実線で示す基準レベルの信号となる。こ
れに対し、入力信号が20Aより小さいとき、その出力
信号は図5の鎖線で示す増幅レベルの信号となる。図5
に示すように、入力信号が20Aより小さくなると、前
記したように、AD変換の分解能が4倍になっている。
さらに、図5に示すように、破線で示すグラフの出力信
号をとれるように構成している。この破線で示すグラフ
は基準レベルの信号にしている。つまり、0.156A
分だけ基準レベルのグラフを増幅レベルのグラフの方へ
延ばしている。
【0052】また、信号レベルが基準レベルから増幅レ
ベルへ切り替わる点を、図5に示す点hにしている。さ
らに、信号レベルが増幅レベルから基準レベルへ切り替
わる点を、図5に示す点eにしている。
【0053】上記構成により、次のように作用する。入
力信号が図5に示す点dから小さくなる場合、出力信号
は、点eを経由して、さらに点fに達する。このとき、
入力信号が20Aより小さくなっても、信号レベルが切
り替わらないので、点fを経由している。そして、入力
信号がさらに小さくなって、点hまで変化する。点hに
入力信号がなったとき、上記構成により信号レベルを増
幅レベルに切り換える。
【0054】反対に入力信号が図5に示す点iから大き
くなる場合、出力信号は、点hを経由して、さらに点g
に達する。そして、入力信号がさらに大きくなって、点
eまで変化する。点eに入力信号がなったとき、上記構
成により信号レベルを基準レベルに切り換える。
【0055】上記のように出力信号が20Aより小さく
なるとき、点hで信号レベルを切り換えるのは、次の理
由からである。点eのところで信号レベルを切り換える
ようにすると、点eの出力付近で出力信号が振幅したと
き、モータ電流出力に急な増減変化を生じてしまうから
である。また、出力信号が大きくなるときに、信号レベ
ルの切り換えを点hにせずに点eにしたのも、点h付近
で出力信号が振幅したとき、モータ電流出力に急な増減
変化が生じるためである。
【0056】このように信号レベル判定にヒステリシス
特性を持たせると、信号レベルの切り換え点で、モータ
電流出力の急な増減変化を防げる。そのため、信号レベ
ル切り換え点付近でモータ電流出力が振幅しても、ステ
アリングホイールWに脈動を起こすことがない。
【0057】
【発明の効果】第1の発明によれば、ステアリングホイ
ールが中立位置付近で、モータ電流検出信号をデジタル
信号に変換するとき、大きい分解能で変換するように切
り換えをしている。そのため、このデジタル信号のモー
タ電流検出信号は、従来例に比べ、急激な増減変化を抑
えた信号となっている。モータ電流検出信号の急激な変
化を抑えているので、モータ電流制御信号も従来例に比
べ、より細かい制御をした信号になる。そのため、モー
タ電流制御信号に応じてモータ電流出力もより細かく制
御できる。したがって、ステアリングホイールを中立位
置付近で保持したとき、脈動を抑えることができる。
【0058】第2の発明によれば、基本アシスト指令値
決定手段は、操舵トルク検出信号に対する基本アシスト
指令値をN倍して、基本アシスト指令値決定信号とし
て、出力している。また、操舵トルク微分指令値決定手
段は、操舵トルク検出信号に対する操舵トルク微分指令
値をN倍して、操舵トルク微分指令値決定信号として、
出力している。そのため、基本アシスト指令値決定信号
と操舵トルク微分指令値とを加算したモータ電流指令値
信号をより細かく制御することができる。さらに、モー
タ電流の全出力の範囲で、脈動を抑えた制御をすること
ができる。
【0059】第3の発明によれば、基本アシスト指令値
決定手段の出力、または操舵トルク微分指令値決定手段
の出力の少なくともどちらか一方にフィルターを設けて
いる。そのため、モータ電流指令値信号だけでなく、モ
ータ電流制御信号も滑らかな信号となる。したがって、
モータ電流の全出力の範囲で、ほとんど脈動を起こさな
い制御をすることができる。
【0060】第4の発明によれば、信号レベル判定手段
の信号レベル判定に、ヒステリシス特性を持たせてい
る。信号レベル判定にヒステリシス特性を持たせている
ので、信号レベルの切り換え点で、モータ電流出力の急
な増減変化を防げる。そのため、信号レベル切り換え点
付近でモータ電流出力が振幅しても、ステアリングホイ
ールに脈動を起こすことがない
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のブロック図である。
【図2】第1実施例のAD変換による入力信号と出力信
号との関係を示す図である。
【図3】第2実施例のブロック図である。
【図4】第3実施例のブロック図である。
【図5】モータ制御とモータ出力とのヒステリシスを示
す図である。
【図6】従来の制御装置の構成図である。
【図7】従来例のブロック図である。
【図8】従来例のAD変換による入力信号と出力信号と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
8 操舵トルク検出手段 9 基本アシスト指令値決定手段 10 操舵トルク微分指令値決定手段 11 出力制御手段 12 モータ電流増幅手段 13 DA変換手段 14 モータ電流検出手段 15 AD変換手段 16 信号レベル判定手段 17 第1調整手段 18 第2調整手段 19 第3調整手段 20 信号増幅手段 21 フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D032 CC08 CC42 DA15 DA64 DB01 DC03 DC12 EA01 EC23 3D033 CA03 CA16 CA20 CA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アシスト力を発生する電動モータと、操
    舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵トルク
    検出信号により決定する基本アシスト指令値決定手段
    と、操舵トルク検出信号により決定する操舵トルク微分
    指令値決定手段と、上記電動モータの出力を検出するモ
    ータ電流検出手段と、電動モータの出力を制御する出力
    制御手段とを備え、基本アシスト指令値と操舵トルク微
    分指令値とからなるモータ電流指令値信号に、モータ電
    流検出信号を付加した基準レベルのモータ電流制御信号
    に応じて、上記出力制御手段が電動モータの出力を制御
    する構成にした電動パワーステアリング制御装置におい
    て、操舵トルク検出信号またはモータ電流指令値信号に
    応じて基準レベルまたは増幅レベルを選択する信号レベ
    ル判定手段と、上記モータ電流指令値信号を基準レベル
    または増幅レベルの信号レベルに選択可能とする第1調
    整手段と、上記モータ電流検出信号を基準レベルまたは
    増幅レベルの信号レベルに選択可能とする第2調整手段
    と、この第2調整手段から出力する信号をデジタル信号
    に変換するAD変換手段と、上記モータ電流制御信号を
    基準レベルに調整する第3調整手段とを備え、上記信号
    レベル判定手段からの信号レベル判定信号に応じて上記
    第1調整手段および第2調整手段が信号レベルを決定
    し、上記信号レベル判定信号に応じて上記第3調整手段
    は、モータ電流制御信号を基準レベルに調整し、この調
    整した信号を上記出力制御手段に入力する構成にしたこ
    とを特徴とする電動パワーステアリング制御装置。
  2. 【請求項2】 AD変換手段の出力に増幅率Nの信号増
    幅手段を設け、AD変換後のモータ電流検出信号をN倍
    する一方、操舵トルク検出信号に対する操舵トルク微分
    指令値をN倍して、この値を操舵トルク微分指令値決定
    信号とするとともに、操舵トルク検出信号に対する基本
    アシスト指令値をN倍して、この値を基本アシスト指令
    値決定信号とし、上記操舵トルク微分指令値決定信号に
    基本アシスト指令値決定信号を加算した信号をモータ電
    流指令値信号とする構成にしたことを特徴とする請求項
    1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 操舵トルク微分指令値決定手段の出力、
    または基本アシスト指令値決定手段の出力の少なくとも
    どちらか一方にフィルターを設けたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の電動パワーステアリング制御装
    置。
  4. 【請求項4】 操舵トルク検出信号またはモータ電流指
    令値信号に応じて信号レベル判定手段が信号レベルを切
    り換えるとき、基準レベルから増幅レベルへの切り換え
    とその逆の切り換えとで、切り換えの操舵トルク検出信
    号またはモータ電流指令値信号が異なる構成にしたこと
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の電動
    パワーステアリング制御装置。
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