JPH0819290A - パワーステアリング用電動機の制御装置 - Google Patents
パワーステアリング用電動機の制御装置Info
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- JPH0819290A JPH0819290A JP6149751A JP14975194A JPH0819290A JP H0819290 A JPH0819290 A JP H0819290A JP 6149751 A JP6149751 A JP 6149751A JP 14975194 A JP14975194 A JP 14975194A JP H0819290 A JPH0819290 A JP H0819290A
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- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D5/00—Power-assisted or power-driven steering
- B62D5/04—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
- B62D5/0457—Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
- B62D5/046—Controlling the motor
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P1/00—Arrangements for starting electric motors or dynamo-electric converters
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P23/00—Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
- H02P23/16—Controlling the angular speed of one shaft
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P7/00—Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors
- H02P7/03—Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for controlling the direction of rotation of DC motors
- H02P7/04—Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for controlling the direction of rotation of DC motors by means of a H-bridge circuit
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- Power Steering Mechanism (AREA)
- Control Of Direct Current Motors (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 制御性能を損なうことなく電動機の電流リッ
プルを抑制して、電動機から発生する振動や騒音を防止
する。 【構成】 ステアリングの操舵を補助する電動機と、こ
の電動機に通流する目標電流を設定する目標電流設定手
段と、この目標電流設定手段の出力の変化を緩和する緩
和手段と、前記電動機に通流している電流を検出する電
流検出手段と、前記緩和手段の出力と前記電流検出手段
の検出出力との誤差を増幅する誤差増幅手段と、この誤
差増幅手段の出力に基づき前記電動機に電力を供給する
電力供給手段とを備え、前記緩和手段の時定数は前記電
動機の電気的時定数と略同一、あるいはそれ以下とし
た。
プルを抑制して、電動機から発生する振動や騒音を防止
する。 【構成】 ステアリングの操舵を補助する電動機と、こ
の電動機に通流する目標電流を設定する目標電流設定手
段と、この目標電流設定手段の出力の変化を緩和する緩
和手段と、前記電動機に通流している電流を検出する電
流検出手段と、前記緩和手段の出力と前記電流検出手段
の検出出力との誤差を増幅する誤差増幅手段と、この誤
差増幅手段の出力に基づき前記電動機に電力を供給する
電力供給手段とを備え、前記緩和手段の時定数は前記電
動機の電気的時定数と略同一、あるいはそれ以下とし
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動式のパワーステ
アリング装置に用いられる電動機を制御する装置に関す
るものである。
アリング装置に用いられる電動機を制御する装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機を用いたパワーステアリン
グ装置において、電動機の電流のリップルにより振動や
騒音が発生していた。パワーステアリング装置において
振動の発生は特に重要な問題であって、この振動がステ
アリングに伝達されることにより運転者に不快感を与え
るとともに、最悪の場合はステアリング操作を誤まらせ
て事故を誘発するという恐れがあった。
グ装置において、電動機の電流のリップルにより振動や
騒音が発生していた。パワーステアリング装置において
振動の発生は特に重要な問題であって、この振動がステ
アリングに伝達されることにより運転者に不快感を与え
るとともに、最悪の場合はステアリング操作を誤まらせ
て事故を誘発するという恐れがあった。
【0003】この問題を解決するものとして、例えば特
開昭64−78975号公報に示されたものが提案され
ている。この制御装置は、目標電流とモータに流れる電
流とを比較して、その誤差が0になるよう制御するいわ
ゆる電流フィードバック制御を採用したものであって、
モータ電流のリップルの原因となる高周波数成分を除去
すべく工夫が為されている。図24に該公報に記された
制御装置を示す。図において、1はステアリングの操舵
を補助する電動機であるモータ、2はモータ1に通流す
る目標電流を設定する目標電流設定手段であって、図示
しないコンピュータで演算された目標電流値をディジタ
ル信号で受け、それをアナログ信号に変換して出力す
る。3はモータ1に流れるモータ電流を検出する電流検
出手段であって、モータ電流を検出する電流検出抵抗器
3aと、この電流検出抵抗器3aで検出された信号を増
幅する演算増幅器3bとから構成されている。4は目標
電流設定手段2および電流検出手段3の出力を受け両者
の誤差を増幅する誤差増幅手段、5は誤差増幅手段4の
出力を受け、その出力に対応した電力をモータ1に供給
する電力供給手段である。
開昭64−78975号公報に示されたものが提案され
ている。この制御装置は、目標電流とモータに流れる電
流とを比較して、その誤差が0になるよう制御するいわ
ゆる電流フィードバック制御を採用したものであって、
モータ電流のリップルの原因となる高周波数成分を除去
すべく工夫が為されている。図24に該公報に記された
制御装置を示す。図において、1はステアリングの操舵
を補助する電動機であるモータ、2はモータ1に通流す
る目標電流を設定する目標電流設定手段であって、図示
しないコンピュータで演算された目標電流値をディジタ
ル信号で受け、それをアナログ信号に変換して出力す
る。3はモータ1に流れるモータ電流を検出する電流検
出手段であって、モータ電流を検出する電流検出抵抗器
3aと、この電流検出抵抗器3aで検出された信号を増
幅する演算増幅器3bとから構成されている。4は目標
電流設定手段2および電流検出手段3の出力を受け両者
の誤差を増幅する誤差増幅手段、5は誤差増幅手段4の
出力を受け、その出力に対応した電力をモータ1に供給
する電力供給手段である。
【0004】次に動作について説明する。目標電流設定
手段2から出力された信号は、抵抗器R1およびR2に
よって直流的に分圧されるとともに、コンデンサC1に
より信号中に含まれる高周波数成分が除去されて、演算
増幅器4aの正入力端子に入力される。一方、モータ1
に流れる電流は、電流検出抵抗器3aで検出され演算増
幅器3bにより増幅された後、抵抗器R4を介して演算
増幅器4aの負入力端子に入力される。演算増幅器4a
は、正および負入力端子の入力された信号の誤差を増幅
して電力供給手段5に与える。この演算増幅器4aの直
流ゲイン(増幅率)は抵抗器R3およびR4により制限
されている。また、制御装置の応答性に密接な関係があ
る帯域幅はコンデンサC2により制限されている。演算
増幅器4aから信号を受けた電力供給手段5は、その誤
差を増幅した信号に基づき図示しないスイッチング手段
を駆動してモータ1に電力を供給する。
手段2から出力された信号は、抵抗器R1およびR2に
よって直流的に分圧されるとともに、コンデンサC1に
より信号中に含まれる高周波数成分が除去されて、演算
増幅器4aの正入力端子に入力される。一方、モータ1
に流れる電流は、電流検出抵抗器3aで検出され演算増
幅器3bにより増幅された後、抵抗器R4を介して演算
増幅器4aの負入力端子に入力される。演算増幅器4a
は、正および負入力端子の入力された信号の誤差を増幅
して電力供給手段5に与える。この演算増幅器4aの直
流ゲイン(増幅率)は抵抗器R3およびR4により制限
されている。また、制御装置の応答性に密接な関係があ
る帯域幅はコンデンサC2により制限されている。演算
増幅器4aから信号を受けた電力供給手段5は、その誤
差を増幅した信号に基づき図示しないスイッチング手段
を駆動してモータ1に電力を供給する。
【0005】ところで一般に、直流ゲインと帯域幅を制
限すればフィードバック制御系の安定性が向上すること
が知られている。即ち、図24のものにおいては、制御
精度と制御応答性を犠牲にすることによりモータ電流の
リップルを減少させるものであった。
限すればフィードバック制御系の安定性が向上すること
が知られている。即ち、図24のものにおいては、制御
精度と制御応答性を犠牲にすることによりモータ電流の
リップルを減少させるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は上述の如
く直流ゲインと帯域幅を大きく制限するものであった。
従って、直流ゲインを制限することにより、目標電流信
号とモータ電流の検出信号との誤差があまり増幅されず
モータ電流を目標電流に制御できない、即ち、定常偏差
が残る恐れがあった。また、帯域幅を制限することによ
り、応答性が鈍くなりステアリング操作に追従すること
ができず、ステアリングの操舵を充分補助することがで
きない恐れがあった。
く直流ゲインと帯域幅を大きく制限するものであった。
従って、直流ゲインを制限することにより、目標電流信
号とモータ電流の検出信号との誤差があまり増幅されず
モータ電流を目標電流に制御できない、即ち、定常偏差
が残る恐れがあった。また、帯域幅を制限することによ
り、応答性が鈍くなりステアリング操作に追従すること
ができず、ステアリングの操舵を充分補助することがで
きない恐れがあった。
【0007】この発明は上述の問題点を解決するために
為されたものであって、第1の目的は、制御性能を損な
うことなく電動機から発生する振動や騒音を防止するこ
とである。
為されたものであって、第1の目的は、制御性能を損な
うことなく電動機から発生する振動や騒音を防止するこ
とである。
【0008】また、第2の目的は、簡単な構成で電動機
から発生する振動や騒音を防止することである。
から発生する振動や騒音を防止することである。
【0009】また、第3の目的は、制御の安定性を向上
させて、電動機からの振動や騒音を防止することであ
る。
させて、電動機からの振動や騒音を防止することであ
る。
【0010】また、第4の目的は、電動機から発生する
振動や騒音を防止し、電動機に流れる電流の検出出力に
ノイズが重畳していたとしても安定に動作させることで
ある。
振動や騒音を防止し、電動機に流れる電流の検出出力に
ノイズが重畳していたとしても安定に動作させることで
ある。
【0011】また、第5の目的は、パルス幅変調信号に
基づいて電動機に供給する電力を制御する方式のものに
おいて、誤差増幅手段が飽和したとしても電動機から発
生する振動や騒音を防止することである。
基づいて電動機に供給する電力を制御する方式のものに
おいて、誤差増幅手段が飽和したとしても電動機から発
生する振動や騒音を防止することである。
【0012】また、第6の目的は、パルス幅変調信号に
基づいて電動機に供給する電力を制御する方式のものに
おいて、電源の電圧が変動したとしても、電動機から発
生する振動や騒音を防止することである。
基づいて電動機に供給する電力を制御する方式のものに
おいて、電源の電圧が変動したとしても、電動機から発
生する振動や騒音を防止することである。
【0013】また、第7の目的は、パルス幅変調信号の
周波数の低下を防止して、電動機から発生する振動や騒
音を防止することである。
周波数の低下を防止して、電動機から発生する振動や騒
音を防止することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパワース
テアリング用電動機の制御装置は、時定数が電動機の電
気的時定数と略同一、あるいはそれ以下である緩和手段
を、目標電流設定手段と誤差増幅手段との間に設けたも
のである。
テアリング用電動機の制御装置は、時定数が電動機の電
気的時定数と略同一、あるいはそれ以下である緩和手段
を、目標電流設定手段と誤差増幅手段との間に設けたも
のである。
【0015】また、緩和手段は、マイクロコンピュータ
で構成され、前回の目標電流と今回の目標電流との平均
値を演算し出力するものである。
で構成され、前回の目標電流と今回の目標電流との平均
値を演算し出力するものである。
【0016】また、電流検出手段と誤差増幅手段との間
に所定の周波数帯域の位相を進める位相進み補償手段を
設けたものである。
に所定の周波数帯域の位相を進める位相進み補償手段を
設けたものである。
【0017】また、位相進み補償手段は、ダンピング手
段を有するものである。
段を有するものである。
【0018】また、搬送波の振幅に基づいて予め定めら
れた所定の電圧範囲内になるよう誤差増幅手段の出力電
圧の電圧レベルを変換するレベル変換手段を設けたもの
である。
れた所定の電圧範囲内になるよう誤差増幅手段の出力電
圧の電圧レベルを変換するレベル変換手段を設けたもの
である。
【0019】また、レベル変換手段は、誤差増幅手段の
出力電圧を電源電圧の変動量に基づいて予め定められた
所定値以下に制限する制限手段を有するものである。
出力電圧を電源電圧の変動量に基づいて予め定められた
所定値以下に制限する制限手段を有するものである。
【0020】また、レベル変換手段は、誤差増幅手段の
出力電圧の最小値および最大値を、搬送波の電圧の最小
値および最大値よりもそれぞれ小さくするものである。
出力電圧の最小値および最大値を、搬送波の電圧の最小
値および最大値よりもそれぞれ小さくするものである。
【0021】
【作用】上記のように構成されたパワーステアリング用
電動機の制御装置においては、緩和手段により目標電流
の変化が緩和され、電動機に流れる電流が滑らかにな
る。
電動機の制御装置においては、緩和手段により目標電流
の変化が緩和され、電動機に流れる電流が滑らかにな
る。
【0022】マイクロコンピュータのプログラムで構成
された緩和手段は、前回の目標電流と今回の目標電流と
の平均を目標電流として出力する。
された緩和手段は、前回の目標電流と今回の目標電流と
の平均を目標電流として出力する。
【0023】電流検出手段の検出出力は、位相進み補償
手段により所定の周波数帯域の位相が進められる。
手段により所定の周波数帯域の位相が進められる。
【0024】ダンピング手段は、電流検出手段の検出出
力に重畳したノイズ分を低減し、ノイズに応動して電動
機の電流が乱れることを防止する。
力に重畳したノイズ分を低減し、ノイズに応動して電動
機の電流が乱れることを防止する。
【0025】レベル変換手段は、誤差増幅手段の出力電
圧をレベル変換してパルス幅変調手段に与えるので、誤
差増幅手段が飽和したとしてもその出力がパルス幅変調
手段にそのまま与えられることがない。
圧をレベル変換してパルス幅変調手段に与えるので、誤
差増幅手段が飽和したとしてもその出力がパルス幅変調
手段にそのまま与えられることがない。
【0026】制限手段は、誤差増幅手段の出力が電源電
圧の変動に応動して変化するのを防止する。
圧の変動に応動して変化するのを防止する。
【0027】レベル変換手段は、誤差増幅手段の出力の
最小値および最大値を制限することにより、パルス幅変
調手段から出力される信号の周波数が低下しないように
する。
最小値および最大値を制限することにより、パルス幅変
調手段から出力される信号の周波数が低下しないように
する。
【0028】
実施例1.以下、この発明の実施例について図を用いて
説明する。図1は、この発明の実施例の構成図であり、
図24と同一符号のものは同一あるいは相当部分を示し
ている。図1において、6は目標電流設定手段2の出力
信号の変化を緩和させる緩和手段であって、抵抗器6a
およびコンデンサ6bからなる1次遅れ回路で構成され
ている。7は、緩和手段6の出力電圧と電流検出手段3
の出力電圧との電位差を増幅する誤差増幅手段であって
演算増幅器7a、コンデンサ7bおよび抵抗器7cから
なる積分回路である。8は後述する位相進み補償手段と
してのコンデンサであって、抵抗器7cと並列に接続さ
れている。
説明する。図1は、この発明の実施例の構成図であり、
図24と同一符号のものは同一あるいは相当部分を示し
ている。図1において、6は目標電流設定手段2の出力
信号の変化を緩和させる緩和手段であって、抵抗器6a
およびコンデンサ6bからなる1次遅れ回路で構成され
ている。7は、緩和手段6の出力電圧と電流検出手段3
の出力電圧との電位差を増幅する誤差増幅手段であって
演算増幅器7a、コンデンサ7bおよび抵抗器7cから
なる積分回路である。8は後述する位相進み補償手段と
してのコンデンサであって、抵抗器7cと並列に接続さ
れている。
【0029】さて、ここでモータの特性について説明し
ておく。図2は他励直流モータの電機子の等価回路とそ
の特性を示したものであって、Raは電機子抵抗、La
は電機子インダクタンス、Veはモータ誘起電圧、VM
はモータ印加電圧、Iaはモータ電流である。このもの
において、モータの出力軸を固定して(即ち、モータ誘
起電圧Veは0となる)、かつ、印加電圧VMを図示の
如く矩形波状で与える。この時の電流Iaは、図示の如
く滑らかに増大し、やがてある電流値に収束する。これ
を数式1で示す。 Ia=VM・(1−e-t・Ra/La)/Ra …………数式1
ておく。図2は他励直流モータの電機子の等価回路とそ
の特性を示したものであって、Raは電機子抵抗、La
は電機子インダクタンス、Veはモータ誘起電圧、VM
はモータ印加電圧、Iaはモータ電流である。このもの
において、モータの出力軸を固定して(即ち、モータ誘
起電圧Veは0となる)、かつ、印加電圧VMを図示の
如く矩形波状で与える。この時の電流Iaは、図示の如
く滑らかに増大し、やがてある電流値に収束する。これ
を数式1で示す。 Ia=VM・(1−e-t・Ra/La)/Ra …………数式1
【0030】この式から明らかなように、モータ電流I
aの変化速度は、モータ1の電気的時定数La/Raに
よって制限されており、それ以上の速度で変化し得な
い。なお、モータの出力軸を固定しない場合は、モータ
誘起電圧Veが発生しモータ電流Iaの変化速度は更に
遅くなる。
aの変化速度は、モータ1の電気的時定数La/Raに
よって制限されており、それ以上の速度で変化し得な
い。なお、モータの出力軸を固定しない場合は、モータ
誘起電圧Veが発生しモータ電流Iaの変化速度は更に
遅くなる。
【0031】よって、もし図1に緩和手段6が設けられ
ていなかったら(即ち、図24の装置の直流ゲインおよ
び帯域幅を制限しない場合に略相当する)、制御装置の
各電圧は図3のような特性を示す。図3は誤差増幅手段
7の正入力端子の入力電圧V4を矩形波状で与えた場合
の各部の電圧波形である。上述したようにモータ電流I
aは、モータ1の電気的時定数以上の速度で変化できな
いので正入力端子の入力電圧V4に追従し得ない。よっ
て、誤差増幅手段7の負入力端子の入力電圧V5は図示
の如く滑らかに立ち上がる。誤差増幅手段7は、正入力
端子と負入力端子に入力される電圧の誤差Verrを増
幅するものである。このため、誤差Verrが大きいと
きは誤差増幅手段7が飽和して図示V3の如き電圧を出
力する。誤差増幅手段7が飽和してしまうと正確な制御
は望むべくもなく、モータ電流Iaは図3のV5に示す
如くオーバシュートし、これによりモータ1から振動や
騒音が発生するので実用に共し得ない。
ていなかったら(即ち、図24の装置の直流ゲインおよ
び帯域幅を制限しない場合に略相当する)、制御装置の
各電圧は図3のような特性を示す。図3は誤差増幅手段
7の正入力端子の入力電圧V4を矩形波状で与えた場合
の各部の電圧波形である。上述したようにモータ電流I
aは、モータ1の電気的時定数以上の速度で変化できな
いので正入力端子の入力電圧V4に追従し得ない。よっ
て、誤差増幅手段7の負入力端子の入力電圧V5は図示
の如く滑らかに立ち上がる。誤差増幅手段7は、正入力
端子と負入力端子に入力される電圧の誤差Verrを増
幅するものである。このため、誤差Verrが大きいと
きは誤差増幅手段7が飽和して図示V3の如き電圧を出
力する。誤差増幅手段7が飽和してしまうと正確な制御
は望むべくもなく、モータ電流Iaは図3のV5に示す
如くオーバシュートし、これによりモータ1から振動や
騒音が発生するので実用に共し得ない。
【0032】そこで、実施例1では誤差増幅手段7を飽
和させないために、目標電流設定手段2と誤差増幅手段
7との間に緩和手段を設けている。緩和手段6の時定数
は抵抗器6aおよびコンデンサ6bにより定められ、モ
ータ1の電気的時定数と略同一、あるいはそれよりも小
さく設定されている。
和させないために、目標電流設定手段2と誤差増幅手段
7との間に緩和手段を設けている。緩和手段6の時定数
は抵抗器6aおよびコンデンサ6bにより定められ、モ
ータ1の電気的時定数と略同一、あるいはそれよりも小
さく設定されている。
【0033】実施例1の動作を図4の特性図を用いて説
明する。目標電流設定手段2の出力電圧V1が矩形波状
で緩和手段6に与えられる。緩和手段6は所定の時定数
を有しているため、目標電流設定手段2の出力電圧V1
を受け、V4の如き電圧を誤差増幅手段7の正入力端子
に与える。この緩和手段6の出力電圧V4の変化は、モ
ータ1の電気的時定数と略同一であるので、モータ1は
この目標電流指令に充分応答することができ、V5の如
きモータ電流検出出力が得られる。誤差増幅手段7は、
緩和手段6の出力電圧V4と、モータ電流検出出力V5
との誤差Verrを増幅するが、このときは誤差Ver
rがあまり大きくならないので誤差増幅手段7が飽和す
ることがない。よって、モータ電流Iaをオーバシュー
トさせることがない。これにより、実施例1では直流ゲ
インおよび帯域幅を制限することなく、モータ1から発
生する振動や騒音を防止することができる。
明する。目標電流設定手段2の出力電圧V1が矩形波状
で緩和手段6に与えられる。緩和手段6は所定の時定数
を有しているため、目標電流設定手段2の出力電圧V1
を受け、V4の如き電圧を誤差増幅手段7の正入力端子
に与える。この緩和手段6の出力電圧V4の変化は、モ
ータ1の電気的時定数と略同一であるので、モータ1は
この目標電流指令に充分応答することができ、V5の如
きモータ電流検出出力が得られる。誤差増幅手段7は、
緩和手段6の出力電圧V4と、モータ電流検出出力V5
との誤差Verrを増幅するが、このときは誤差Ver
rがあまり大きくならないので誤差増幅手段7が飽和す
ることがない。よって、モータ電流Iaをオーバシュー
トさせることがない。これにより、実施例1では直流ゲ
インおよび帯域幅を制限することなく、モータ1から発
生する振動や騒音を防止することができる。
【0034】さて次に、上記にて説明しなかった位相進
み補償手段8について説明する。一般に電流検出手段3
には検出遅れが存在し、これにより電流制御系の位相余
裕が減少し制御の安定性が良くない。
み補償手段8について説明する。一般に電流検出手段3
には検出遅れが存在し、これにより電流制御系の位相余
裕が減少し制御の安定性が良くない。
【0035】また、目標電流設定手段2にマイクロコン
ピュータを用いた場合では、操舵フィーリングを向上さ
せるために、目標電流値を設定する周期TSをできるだ
け短くすることが望ましい(通常は0.5〜2mS程
度)。しかしながら、D/A変換器から出力される目標
電流値は離散的な値となるため、目標電流値を演算する
ために用いられるセンサ情報にノイズが重畳していた場
合には、図5に示す如く目標電流設定手段2から出力さ
れる目標電流値が矩形波状に最短で周期2TSで変動す
る。
ピュータを用いた場合では、操舵フィーリングを向上さ
せるために、目標電流値を設定する周期TSをできるだ
け短くすることが望ましい(通常は0.5〜2mS程
度)。しかしながら、D/A変換器から出力される目標
電流値は離散的な値となるため、目標電流値を演算する
ために用いられるセンサ情報にノイズが重畳していた場
合には、図5に示す如く目標電流設定手段2から出力さ
れる目標電流値が矩形波状に最短で周期2TSで変動す
る。
【0036】一方、誤差増幅手段7は積分制御器が用い
られており、その電流制御系の伝達関数は図6、図7に
示す周波数特性を有している。ここで、操舵フィーリン
グを向上させるために周期TSを短くする。このとき図
6の1/2TSはカッティング周波数fcに近づく。カ
ッティング周波数fc近傍では、図6の如く開ループの
ゲインが極めて低く、図7の如く閉ループの共振周波数
fpに近くなる。このような状態で、目標電流値が変動
するとモータ電流は図8に示すように目標電流値の変動
に応動してオーバシュートあるいはアンダシュートして
しまう。このときの電流のリップル周波数は可聴領域内
であり耳障りな騒音が発生する。
られており、その電流制御系の伝達関数は図6、図7に
示す周波数特性を有している。ここで、操舵フィーリン
グを向上させるために周期TSを短くする。このとき図
6の1/2TSはカッティング周波数fcに近づく。カ
ッティング周波数fc近傍では、図6の如く開ループの
ゲインが極めて低く、図7の如く閉ループの共振周波数
fpに近くなる。このような状態で、目標電流値が変動
するとモータ電流は図8に示すように目標電流値の変動
に応動してオーバシュートあるいはアンダシュートして
しまう。このときの電流のリップル周波数は可聴領域内
であり耳障りな騒音が発生する。
【0037】そこで、実施例1では抵抗器7cと並列に
コンデンサを接続することにより、電流検出手段の検出
出力V2の交流成分を抵抗器7cを介せずに誤差増幅手
段7に与えている。これにより、電流検出手段3の検出
出力V2の遅れを補償して、電流制御系の位相余裕を増
加し、制御の安定性の向上が図れる。
コンデンサを接続することにより、電流検出手段の検出
出力V2の交流成分を抵抗器7cを介せずに誤差増幅手
段7に与えている。これにより、電流検出手段3の検出
出力V2の遅れを補償して、電流制御系の位相余裕を増
加し、制御の安定性の向上が図れる。
【0038】また、コンデンサ8は、図9の如く所定の
周波数帯域(望ましくは1/2TS〜1/TS近傍)の
位相を進めることにより、カッティング周波数fcおよ
び共振周波数fpを1/2TSから遠ざけている。これ
により目標電流値の変動に応動してモータ電流が大きく
変動することがなくなり、モータ電流は図10に示す如
く安定したものとなる。
周波数帯域(望ましくは1/2TS〜1/TS近傍)の
位相を進めることにより、カッティング周波数fcおよ
び共振周波数fpを1/2TSから遠ざけている。これ
により目標電流値の変動に応動してモータ電流が大きく
変動することがなくなり、モータ電流は図10に示す如
く安定したものとなる。
【0039】また、制御の安定性をより向上させるため
に、位相進み補償手段8を図11に示す位相進み補償手
段9にしてもよい。図において、9aはコンデンサ、9
bはダンピング手段としての抵抗器である。このコンデ
ンサと抵抗器の直列回路は、図1の抵抗器7cと並列に
接続される。
に、位相進み補償手段8を図11に示す位相進み補償手
段9にしてもよい。図において、9aはコンデンサ、9
bはダンピング手段としての抵抗器である。このコンデ
ンサと抵抗器の直列回路は、図1の抵抗器7cと並列に
接続される。
【0040】一般に電流検出手段3の検出出力V2には
ノイズが重畳している。従って、コンデンサのみで構成
される上記位相進み補償手段8では、高周波数域でのゲ
インが過大であるため、検出出力V2のS/N比(SIGN
AL/NOISE)が悪い場合にはこのノイズに応動してモータ
電流Iaが変動する恐れがある。そこで、位相進み補償
手段9では、高周波数域のゲインを必要以上に大きくし
ないために、抵抗器9bで制限している。これにより、
高周波数の信号であるノイズに対する応答性を抑制する
ことができ、モータ電流Iaがノイズに応動して変動す
ることを防止できる。
ノイズが重畳している。従って、コンデンサのみで構成
される上記位相進み補償手段8では、高周波数域でのゲ
インが過大であるため、検出出力V2のS/N比(SIGN
AL/NOISE)が悪い場合にはこのノイズに応動してモータ
電流Iaが変動する恐れがある。そこで、位相進み補償
手段9では、高周波数域のゲインを必要以上に大きくし
ないために、抵抗器9bで制限している。これにより、
高周波数の信号であるノイズに対する応答性を抑制する
ことができ、モータ電流Iaがノイズに応動して変動す
ることを防止できる。
【0041】参考までに、図12に直流ゲインおよび周
波数応答について従来装置と実施例1の特性を示す。
波数応答について従来装置と実施例1の特性を示す。
【0042】なお、上記実施例1において、緩和手段の
時定数をモータ1の電気的時定数と略同一にした。これ
は、時定数が大きくなるほど誤差増幅手段の飽和を確実
に防止することができるものの、あまり時定数を大きく
すると目標電流設定手段2の出力電圧に対する応答性が
悪化してしまうためである。また、緩和手段6は、1次
遅れ回路により構成しているが、目標電流設定手段2の
出力電圧の変化を緩和させることができるものであれば
よい。
時定数をモータ1の電気的時定数と略同一にした。これ
は、時定数が大きくなるほど誤差増幅手段の飽和を確実
に防止することができるものの、あまり時定数を大きく
すると目標電流設定手段2の出力電圧に対する応答性が
悪化してしまうためである。また、緩和手段6は、1次
遅れ回路により構成しているが、目標電流設定手段2の
出力電圧の変化を緩和させることができるものであれば
よい。
【0043】また、上記実施例1では緩和手段6は抵抗
器6aとコンデンサ6bとからなる1次遅れ回路で構成
されていた。しかし目標電流設定手段が、図13に示す
例えばラダー抵抗器を用いたD/A変換器など出力抵抗
が解るものであるときは、目標電流設定手段10の出力
抵抗10aとコンデンサ6bとで緩和手段を構成しても
よい。これにより、部品点数を削減することができる。
器6aとコンデンサ6bとからなる1次遅れ回路で構成
されていた。しかし目標電流設定手段が、図13に示す
例えばラダー抵抗器を用いたD/A変換器など出力抵抗
が解るものであるときは、目標電流設定手段10の出力
抵抗10aとコンデンサ6bとで緩和手段を構成しても
よい。これにより、部品点数を削減することができる。
【0044】実施例2.上記実施例1では、緩和手段6
をハードウェアで構成していたが、制御装置が図14に
示す如くマイクロコンピュータを用いたものである場合
は緩和手段6をソフトウェアで構成することができる。
図14は、マイクロコンピュータを用いたパワーステア
リング用電動機の制御装置を示す構成図であって、前出
の説明部分と同一あるいは相当部分には同一符号を付し
ている。11はマイクロコンピュータであって、CPU
11a、プログラム等を保持するROM11b、データ
等を一時保持するRAM11cおよび演算結果を出力す
るI/Oポート11dとから構成されている。
をハードウェアで構成していたが、制御装置が図14に
示す如くマイクロコンピュータを用いたものである場合
は緩和手段6をソフトウェアで構成することができる。
図14は、マイクロコンピュータを用いたパワーステア
リング用電動機の制御装置を示す構成図であって、前出
の説明部分と同一あるいは相当部分には同一符号を付し
ている。11はマイクロコンピュータであって、CPU
11a、プログラム等を保持するROM11b、データ
等を一時保持するRAM11cおよび演算結果を出力す
るI/Oポート11dとから構成されている。
【0045】次に実施例2の動作を説明するが、基本的
な動作は実施例1と同様であるのでその説明を省略し、
ここでは緩和手段6をプログラムで構成することについ
て説明する。図15にマイクロコンピュータ11におけ
る緩和手段6の動作をフローチャートで示す。ステップ
S1は、I/Oポート11d等の初期化処理である。初
期化処理の終了後にステップS2に進み、今回の目標電
流(n)と前回にI/Oポート11dから出力した前回
の目標電流(n−1)を読み込む。なお、目標電流は、
図示しないセンサ類により得られた操舵トルク等の情報
に基づき別処理にて演算される。ステップS3では、今
回の目標電流(n)と前回の目標電流(n−1)との平
均、即ち移動平均を演算する。ステップS4では、ステ
ップS2で得られた目標電流(n)を、前回の目標電流
(n−1)に書き込んで次回の演算に備える。ステップ
S5では、ステップS3で得られた目標電流出力値をI
/Oポート11dから出力し目標電流設定手段2に与え
る。目標電流設定手段2は、与えられた信号に基づき、
実施例1と同様に動作する。ステップS6は、ステップ
S2乃至ステップS5までの処理が一定時間で処理され
るようにするための待機処理である。
な動作は実施例1と同様であるのでその説明を省略し、
ここでは緩和手段6をプログラムで構成することについ
て説明する。図15にマイクロコンピュータ11におけ
る緩和手段6の動作をフローチャートで示す。ステップ
S1は、I/Oポート11d等の初期化処理である。初
期化処理の終了後にステップS2に進み、今回の目標電
流(n)と前回にI/Oポート11dから出力した前回
の目標電流(n−1)を読み込む。なお、目標電流は、
図示しないセンサ類により得られた操舵トルク等の情報
に基づき別処理にて演算される。ステップS3では、今
回の目標電流(n)と前回の目標電流(n−1)との平
均、即ち移動平均を演算する。ステップS4では、ステ
ップS2で得られた目標電流(n)を、前回の目標電流
(n−1)に書き込んで次回の演算に備える。ステップ
S5では、ステップS3で得られた目標電流出力値をI
/Oポート11dから出力し目標電流設定手段2に与え
る。目標電流設定手段2は、与えられた信号に基づき、
実施例1と同様に動作する。ステップS6は、ステップ
S2乃至ステップS5までの処理が一定時間で処理され
るようにするための待機処理である。
【0046】実施例2によれば、ハードウェアから緩和
手段6をなくして構成を簡単にすることができる。ま
た、目標電流の出力値は、移動平均により得ているので
急峻に変化することがない。
手段6をなくして構成を簡単にすることができる。ま
た、目標電流の出力値は、移動平均により得ているので
急峻に変化することがない。
【0047】実施例3.実施例3は、電力供給手段5が
パルス幅変調信号に基づいて駆動されるもの、いわゆる
PWM(PULSE WIDTH MODURATION)制御されるものを対
象としている。図16に実施例3の構成図を示す。図に
おいて、同一符号を付しているものは前出と同一あるい
は相当部分を示す。5a乃至5dはベースがマイクロコ
ンピュータ11に接続されたトランジスタで、マイクロ
コンピュータ11により導通、非導通が制御される。こ
のトランジスタ5a乃至5dのコレクタは、ゲートドラ
イバ5g乃至5jの入力端子に接続されるとともにダイ
オード5e、5fを介して後述のパルス幅変調手段に接
続される。ゲートドライバ5g乃至5jの出力は、H型
ブリッジ回路を構成するパワーMOSFETである5k
乃至5nにそれぞれ与えられている。なお、パワーMO
SFET5k乃至5nは、スイッチング手段を構成して
いる。5pは搬送波発生手段とパルス幅変調手段であっ
て、予め定められた周波数および振幅を有する搬送波で
ある三角波を作成する搬送波発生手段である三角波発振
回路5q、誤差増幅手段7の出力電圧をレベル変換手段
12でレベル変換した電圧と上記三角波とを比較するコ
ンパレータ5r、コレクタがダイオード5e、5fのカ
ソードに接続されコンパレータ5rの出力に基づきパル
ス幅変調信号であるPWM信号を発生するトランジスタ
5sとから構成されている。なお、コンパレータ5rお
よびトランジスタ5sは、パルス幅変調手段を構成して
いる。
パルス幅変調信号に基づいて駆動されるもの、いわゆる
PWM(PULSE WIDTH MODURATION)制御されるものを対
象としている。図16に実施例3の構成図を示す。図に
おいて、同一符号を付しているものは前出と同一あるい
は相当部分を示す。5a乃至5dはベースがマイクロコ
ンピュータ11に接続されたトランジスタで、マイクロ
コンピュータ11により導通、非導通が制御される。こ
のトランジスタ5a乃至5dのコレクタは、ゲートドラ
イバ5g乃至5jの入力端子に接続されるとともにダイ
オード5e、5fを介して後述のパルス幅変調手段に接
続される。ゲートドライバ5g乃至5jの出力は、H型
ブリッジ回路を構成するパワーMOSFETである5k
乃至5nにそれぞれ与えられている。なお、パワーMO
SFET5k乃至5nは、スイッチング手段を構成して
いる。5pは搬送波発生手段とパルス幅変調手段であっ
て、予め定められた周波数および振幅を有する搬送波で
ある三角波を作成する搬送波発生手段である三角波発振
回路5q、誤差増幅手段7の出力電圧をレベル変換手段
12でレベル変換した電圧と上記三角波とを比較するコ
ンパレータ5r、コレクタがダイオード5e、5fのカ
ソードに接続されコンパレータ5rの出力に基づきパル
ス幅変調信号であるPWM信号を発生するトランジスタ
5sとから構成されている。なお、コンパレータ5rお
よびトランジスタ5sは、パルス幅変調手段を構成して
いる。
【0048】次に動作について説明する。図17にマイ
クロコンピュータ11に格納されたフローチャートを示
す。ステップS1はI/Oポート11dの初期化処理で
ある。ステップS2では、別処理で演算した目標電流を
I/Oポート11dを介して目標電流設定手段2に出力
する。ステップS3および4では、モータ1に正負いず
れの方向の電流を流すか、あるいは電流を0とするかに
よりステップS6乃至ステップS7のいずれかに進む。
ステップS5乃至ステップS7では、トランジスタ5a
乃至5dを駆動し、ステップS8では、ステップS2乃
至ステップS7が一定時間で処理されるよう待機してい
る。
クロコンピュータ11に格納されたフローチャートを示
す。ステップS1はI/Oポート11dの初期化処理で
ある。ステップS2では、別処理で演算した目標電流を
I/Oポート11dを介して目標電流設定手段2に出力
する。ステップS3および4では、モータ1に正負いず
れの方向の電流を流すか、あるいは電流を0とするかに
よりステップS6乃至ステップS7のいずれかに進む。
ステップS5乃至ステップS7では、トランジスタ5a
乃至5dを駆動し、ステップS8では、ステップS2乃
至ステップS7が一定時間で処理されるよう待機してい
る。
【0049】仮に、モータ1に図示左側から右側に流れ
る電流を与えるとする。この場合は、パワーMOSFE
T5k、5mを導通させる。よって、ステップS3にて
YESと判定されステップS7に進む。ステップS7で
は、トランジスタ5a、5cを非導通とし、5b、5d
を導通とする。トランジスタ5a、5cが非導通のと
き、ゲートドライバ5g、5iによってパワーMOSF
ET5k、5mが駆動される。一方、パワーMOSFE
T5l、5nは、ゲートドライバ5h、5jの図示下側
トランジスタ(PNP型)が導通しているのでLレベル
の信号が供給されており非導通となっている。
る電流を与えるとする。この場合は、パワーMOSFE
T5k、5mを導通させる。よって、ステップS3にて
YESと判定されステップS7に進む。ステップS7で
は、トランジスタ5a、5cを非導通とし、5b、5d
を導通とする。トランジスタ5a、5cが非導通のと
き、ゲートドライバ5g、5iによってパワーMOSF
ET5k、5mが駆動される。一方、パワーMOSFE
T5l、5nは、ゲートドライバ5h、5jの図示下側
トランジスタ(PNP型)が導通しているのでLレベル
の信号が供給されており非導通となっている。
【0050】さて、パワーMOSFET5k、5lの導
通によりモータ1への電流方向が規定された訳である
が、その電流量はパルス幅変調手段5pにより規定され
る。PWM制御は一般によく知られた制御であるからこ
こでは簡単に説明する。三角波発生回路5qでは、所定
の周波数と振幅を有する三角波を発生し続けている。こ
の三角波は、コンパレータ5rの負入力端子に入力され
ている。一方、コンパレータ5rの正入力端子にはレベ
ル変換手段12を介して誤差増幅手段7の出力が入力さ
れている。コンパレータ5rは両者を比較して矩形波状
のパルス信号をトランジスタ5sに供給する。今、トラ
ンジスタ5sが導通したとする。このとき、ゲートドラ
イバ5g乃至5jの入力が全てLレベルになるので図示
下側トランジスタ(PNP型)が導通しパワーMOSF
ET5k乃至5nは全て非導通となる。逆にトランジス
タ5sが非導通であれば、パワーMOSFET5k乃至
5nはトランジスタ5a乃至5dの状態により導通/非
導通が決定される。従って、コンパレータ5rの比較結
果に基づく矩形波状のパルスによりモータ1に流れる電
流量が制御されるわけである。
通によりモータ1への電流方向が規定された訳である
が、その電流量はパルス幅変調手段5pにより規定され
る。PWM制御は一般によく知られた制御であるからこ
こでは簡単に説明する。三角波発生回路5qでは、所定
の周波数と振幅を有する三角波を発生し続けている。こ
の三角波は、コンパレータ5rの負入力端子に入力され
ている。一方、コンパレータ5rの正入力端子にはレベ
ル変換手段12を介して誤差増幅手段7の出力が入力さ
れている。コンパレータ5rは両者を比較して矩形波状
のパルス信号をトランジスタ5sに供給する。今、トラ
ンジスタ5sが導通したとする。このとき、ゲートドラ
イバ5g乃至5jの入力が全てLレベルになるので図示
下側トランジスタ(PNP型)が導通しパワーMOSF
ET5k乃至5nは全て非導通となる。逆にトランジス
タ5sが非導通であれば、パワーMOSFET5k乃至
5nはトランジスタ5a乃至5dの状態により導通/非
導通が決定される。従って、コンパレータ5rの比較結
果に基づく矩形波状のパルスによりモータ1に流れる電
流量が制御されるわけである。
【0051】次に、図18に基づきレベル変換手段12
を説明する。図において、V6は三角波発生回路5qの
出力電圧である。一方、V8は誤差増幅手段7の出力電
圧、V7は誤差増幅手段の出力電圧V8をレベル変換し
た電圧である。図に示す如く、誤差増幅手段7の出力電
圧V8の範囲は、三角波V6の範囲に比し大きい。従っ
て、モータ電流Iaがオーバシュートしたときなどは演
算増幅器7aが飽和して、誤差増幅手段の出力電圧V8
は三角波V6の振幅電圧の範囲を大きく逸脱してしま
う。これを図19に示す。図において破線は誤差増幅手
段7の出力電圧であり、実線はレベル変換した誤差増幅
手段7の出力電圧である。図19から明らかなように、
誤差増幅手段7が飽和するとその出力電圧は三角波V6
から大きく逸脱している。このため、モータ電流をデュ
ーティ制御しようとするならば破線で示す電圧を三角波
V6の振幅範囲まで小さくする必要があり制御に遅れが
生じてしまう。従って、制御性能が著しく劣化しモータ
電流にリップルが生じる恐れがある。これは、演算増幅
器7aが飽和したときに限らず、モータ1に大電流ある
いは微小電流を流そうとするときにも起こり得る。
を説明する。図において、V6は三角波発生回路5qの
出力電圧である。一方、V8は誤差増幅手段7の出力電
圧、V7は誤差増幅手段の出力電圧V8をレベル変換し
た電圧である。図に示す如く、誤差増幅手段7の出力電
圧V8の範囲は、三角波V6の範囲に比し大きい。従っ
て、モータ電流Iaがオーバシュートしたときなどは演
算増幅器7aが飽和して、誤差増幅手段の出力電圧V8
は三角波V6の振幅電圧の範囲を大きく逸脱してしま
う。これを図19に示す。図において破線は誤差増幅手
段7の出力電圧であり、実線はレベル変換した誤差増幅
手段7の出力電圧である。図19から明らかなように、
誤差増幅手段7が飽和するとその出力電圧は三角波V6
から大きく逸脱している。このため、モータ電流をデュ
ーティ制御しようとするならば破線で示す電圧を三角波
V6の振幅範囲まで小さくする必要があり制御に遅れが
生じてしまう。従って、制御性能が著しく劣化しモータ
電流にリップルが生じる恐れがある。これは、演算増幅
器7aが飽和したときに限らず、モータ1に大電流ある
いは微小電流を流そうとするときにも起こり得る。
【0052】このため実施例3では、図19における破
線を実線の如く変換すべく、誤差増幅手段7の出力電圧
V8の電圧レベルをV7に変換するレベル変換手段12
を設けている。レベル変換手段12は、下式により電圧
レベルを変換する。 V7=(R5・R7・Vcc+R6・R7・V8)/(R5・R6+R6・R7 +R7・R5) …………数式2 ここで、Vccは一定の電圧、R5乃至R7は一定の抵
抗値である。また、演算増幅器7aは、図16に示すよ
うに定電圧VBの片電源で動作しており、出力電圧範囲
は0V〜(VB−1.5V)で与えられている。よっ
て、誤差増幅手段7の出力電圧範囲もこれと同じとなり
以下のように表わされる。 0V≦V8≦VB−1.5V …………数式3 よって、数式2、3に基づきレベル変換手段12の出力
電圧V7の範囲が、図18に示す如く三角波V6の振幅
の近傍になるように、抵抗値R5乃至R7を設定すれば
よい。
線を実線の如く変換すべく、誤差増幅手段7の出力電圧
V8の電圧レベルをV7に変換するレベル変換手段12
を設けている。レベル変換手段12は、下式により電圧
レベルを変換する。 V7=(R5・R7・Vcc+R6・R7・V8)/(R5・R6+R6・R7 +R7・R5) …………数式2 ここで、Vccは一定の電圧、R5乃至R7は一定の抵
抗値である。また、演算増幅器7aは、図16に示すよ
うに定電圧VBの片電源で動作しており、出力電圧範囲
は0V〜(VB−1.5V)で与えられている。よっ
て、誤差増幅手段7の出力電圧範囲もこれと同じとなり
以下のように表わされる。 0V≦V8≦VB−1.5V …………数式3 よって、数式2、3に基づきレベル変換手段12の出力
電圧V7の範囲が、図18に示す如く三角波V6の振幅
の近傍になるように、抵抗値R5乃至R7を設定すれば
よい。
【0053】実施例4.上記実施例3では、演算増幅器
7aの電源VBは定電圧であり、誤差増幅手段7の出力
電圧V8の範囲は一義的に決まるものとしていた。しか
しながら、電圧VBは、電源であるバッテリから供給さ
れる電圧とすることもありこの場合は電圧が常に一定で
あるとは限らない。従って、バッテリ電圧VBが変動す
るとこれに応動して誤差増幅手段7の出力電圧V8の範
囲も変動してしまう。実施例4ではこれを防止するため
に制限手段としてのツェナダイオード12aを設けてい
る。図20は、実施例4におけるレベル変換手段の構成
図である。
7aの電源VBは定電圧であり、誤差増幅手段7の出力
電圧V8の範囲は一義的に決まるものとしていた。しか
しながら、電圧VBは、電源であるバッテリから供給さ
れる電圧とすることもありこの場合は電圧が常に一定で
あるとは限らない。従って、バッテリ電圧VBが変動す
るとこれに応動して誤差増幅手段7の出力電圧V8の範
囲も変動してしまう。実施例4ではこれを防止するため
に制限手段としてのツェナダイオード12aを設けてい
る。図20は、実施例4におけるレベル変換手段の構成
図である。
【0054】図21にその動作を示す。図示の如く演算
増幅器7aの出力電圧範囲は、バッテリ電圧VBの変動
に応動する。これに応じて誤差増幅手段7の出力電圧V
8の範囲も変化するが、出力電圧V8はツェナダイオー
ド12aにより、所定のツェナ電位でクリップされてい
る。従って、R5乃至R7からなる電圧レベル変換部に
はバッテリ電圧VBの変動の影響がない。これにより、
バッテリ電圧が変動したとしてもモータ電流Iaにリッ
プルが発生するのを防止することができる。
増幅器7aの出力電圧範囲は、バッテリ電圧VBの変動
に応動する。これに応じて誤差増幅手段7の出力電圧V
8の範囲も変化するが、出力電圧V8はツェナダイオー
ド12aにより、所定のツェナ電位でクリップされてい
る。従って、R5乃至R7からなる電圧レベル変換部に
はバッテリ電圧VBの変動の影響がない。これにより、
バッテリ電圧が変動したとしてもモータ電流Iaにリッ
プルが発生するのを防止することができる。
【0055】実施例5.モータ電流IaをPWM制御す
る場合は、スイッチング素子のPWM駆動に伴う電流リ
ップルが振動や騒音の原因となり得る。従って、通常は
三角波V6の周波数を可聴周波数領域よりも高く設定し
ている。しかしながら、スイッチング素子の駆動デュー
ティ比が100%と100%未満との間、あるいは0%
と0%以上との間でハンチングすると三角波の周波数が
低下したのと等価な動作となり上記問題を引き起こす。
これを図22を用いて説明する。図22は、スイッチン
グ素子の駆動デューティ比が100%と100%未満と
の間で駆動デューティ比がハンチングした例である。図
示した如く、駆動デューティ比が100%を越えるとコ
ンパレータ5rの出力はHレベルに張り付いてしまう。
このためコンパレータ5rの出力電圧の平均周波数は三
角波V6の周波数に比し小さくなる。
る場合は、スイッチング素子のPWM駆動に伴う電流リ
ップルが振動や騒音の原因となり得る。従って、通常は
三角波V6の周波数を可聴周波数領域よりも高く設定し
ている。しかしながら、スイッチング素子の駆動デュー
ティ比が100%と100%未満との間、あるいは0%
と0%以上との間でハンチングすると三角波の周波数が
低下したのと等価な動作となり上記問題を引き起こす。
これを図22を用いて説明する。図22は、スイッチン
グ素子の駆動デューティ比が100%と100%未満と
の間で駆動デューティ比がハンチングした例である。図
示した如く、駆動デューティ比が100%を越えるとコ
ンパレータ5rの出力はHレベルに張り付いてしまう。
このためコンパレータ5rの出力電圧の平均周波数は三
角波V6の周波数に比し小さくなる。
【0056】実施例5は、上記問題点をなくするもので
あって、具体的にはレベル変換手段12により、誤差増
幅手段7の出力電圧V8の範囲を三角波V6の振幅電圧
の範囲と略同一あるいはそれよりも小さくしたものであ
る。図23にその様子を示す。これによると、レベル変
換手段12の出力電圧V7が、三角波V6の振幅電圧の
範囲を越えることがないので、図22のようにコンパレ
ータ5rの出力電圧の周波数が三角波V6の周波数より
も小さくなってしまうということがない。
あって、具体的にはレベル変換手段12により、誤差増
幅手段7の出力電圧V8の範囲を三角波V6の振幅電圧
の範囲と略同一あるいはそれよりも小さくしたものであ
る。図23にその様子を示す。これによると、レベル変
換手段12の出力電圧V7が、三角波V6の振幅電圧の
範囲を越えることがないので、図22のようにコンパレ
ータ5rの出力電圧の周波数が三角波V6の周波数より
も小さくなってしまうということがない。
【0057】なお、スイッチング素子の駆動デューティ
比を0%にならないようにする場合は、モータ1に常に
電流が流れることになるので、あまり大きな駆動デュー
ティ比でクリップせず、モータ1の出力軸にトルクが発
生しない程度の充分低い駆動デューティ比にクリップす
るよう注意する。
比を0%にならないようにする場合は、モータ1に常に
電流が流れることになるので、あまり大きな駆動デュー
ティ比でクリップせず、モータ1の出力軸にトルクが発
生しない程度の充分低い駆動デューティ比にクリップす
るよう注意する。
【0058】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0059】緩和手段により目標電流設定手段の出力の
変化を緩和するとともに、その緩和手段の時定数を電動
機の電気的時定数と略同一あるいはそれ以下としたの
で、制御性能を損なうことなく電動機から発生する振動
や騒音を防止することができる。
変化を緩和するとともに、その緩和手段の時定数を電動
機の電気的時定数と略同一あるいはそれ以下としたの
で、制御性能を損なうことなく電動機から発生する振動
や騒音を防止することができる。
【0060】緩和手段をマイクロコンピュータで構成し
たので、簡単な構成で電動機から発生する振動や騒音を
防止することができる。
たので、簡単な構成で電動機から発生する振動や騒音を
防止することができる。
【0061】位相進み補償手段を設けたので、制御の安
定性を向上するとともに、電動機からの振動や騒音を防
止する。
定性を向上するとともに、電動機からの振動や騒音を防
止する。
【0062】ダンピング手段を有する位相進み補償手段
を設けたので、電動機から発生する振動や騒音を防止
し、制御の安定性を向上させるとともに、電動機に流れ
る電流の検出出力にノイズが重畳していたとしても安定
に動作させることができる。
を設けたので、電動機から発生する振動や騒音を防止
し、制御の安定性を向上させるとともに、電動機に流れ
る電流の検出出力にノイズが重畳していたとしても安定
に動作させることができる。
【0063】パルス幅変調信号に基づいて電動機に供給
する電力を制御する方式のものにおいて、誤差増幅手段
とパルス幅変調手段との間にレベル変換手段を設けたの
で、誤差増幅手段が飽和したとしても電動機から発生す
る振動や騒音を防止することができる。
する電力を制御する方式のものにおいて、誤差増幅手段
とパルス幅変調手段との間にレベル変換手段を設けたの
で、誤差増幅手段が飽和したとしても電動機から発生す
る振動や騒音を防止することができる。
【0064】パルス幅変調信号に基づいて電動機に供給
する電力を制御する方式のものにおいて、制限手段を有
するレベル変換手段を設けたので、バッテリの電圧が変
動したとしても、電動機から発生する振動や騒音を防止
することができる。
する電力を制御する方式のものにおいて、制限手段を有
するレベル変換手段を設けたので、バッテリの電圧が変
動したとしても、電動機から発生する振動や騒音を防止
することができる。
【0065】レベル変換手段は、誤差増幅手段の出力電
圧の最小値および最大値を、搬送波の電圧の最小値およ
び最大値よりもそれぞれ小さくしたので、パルス幅変調
信号の周波数の低下を防止して、電動機から発生する振
動や騒音を防止することができる。
圧の最小値および最大値を、搬送波の電圧の最小値およ
び最大値よりもそれぞれ小さくしたので、パルス幅変調
信号の周波数の低下を防止して、電動機から発生する振
動や騒音を防止することができる。
【図1】 この発明の実施例1に係る構成図である。
【図2】 一般的な他励直流モータの電機子の等価回路
とその特性図である。
とその特性図である。
【図3】 この発明の実施例1において緩和手段を設け
ない場合の各部の電圧波形図である。
ない場合の各部の電圧波形図である。
【図4】 この発明の実施例1に係る各部の電圧波形図
である。
である。
【図5】 目標電流値の変動を示す特性図である。
【図6】 開ループの伝達関数の特性図である。
【図7】 閉ループの伝達関数の特性図である。
【図8】 目標電流値の変動に対するモータ電流の変動
を示す特性図である。
を示す特性図である。
【図9】 位相進み補償手段により改善された後の開ル
ープの伝達関数の特性図である。
ープの伝達関数の特性図である。
【図10】 位相進み補償手段により改善された後の目
標電流値の変動に対するモータ電流の変動を示す特性図
である。
標電流値の変動に対するモータ電流の変動を示す特性図
である。
【図11】 この発明に係るダンピング手段を有する位
相進み補償手段の構成図である。
相進み補償手段の構成図である。
【図12】 直流ゲインおよび周波数応答についてこの
発明と従来装置とを比較した特性図である。
発明と従来装置とを比較した特性図である。
【図13】 この発明の緩和手段の一例を示す構成図で
ある。
ある。
【図14】 この発明にマイクロコンピュータを用いた
場合の構成図である。
場合の構成図である。
【図15】 緩和手段をプログラムで構成した例を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図16】 この発明をPWM制御方式の装置に適用し
た場合の構成図である。
た場合の構成図である。
【図17】 モータの電流制御を示すフローチャートの
一例である。
一例である。
【図18】 各部の出力電圧の範囲を示す特性図であ
る。
る。
【図19】 レベル変換手段の動作を示す特性図であ
る。
る。
【図20】 制限手段を有するレベル変換手段の構成図
である。
である。
【図21】 制限手段を備えた場合の各部の出力電圧の
範囲を示す特性図である。
範囲を示す特性図である。
【図22】 スイッチング素子の駆動デューティがハン
チングした場合の一例を示す特性図である。
チングした場合の一例を示す特性図である。
【図23】 この発明に係るレベル変換手段の特性図で
ある。
ある。
【図24】 従来装置を示す構成図である。
1:モータ、2:目標電流設定手段、3:電流検出手
段、4:誤差増幅手段、5:電力供給手段、6:緩和手
段、7:誤差増幅手段、8:位相進み補償手段、9:位
相進み補償手段、10:目標電流設定手段、11:マイ
クロコンピュータ、12:レベル変換手段
段、4:誤差増幅手段、5:電力供給手段、6:緩和手
段、7:誤差増幅手段、8:位相進み補償手段、9:位
相進み補償手段、10:目標電流設定手段、11:マイ
クロコンピュータ、12:レベル変換手段
Claims (7)
- 【請求項1】 ステアリングの操舵を補助する電動機
と、この電動機に通流する目標電流を設定する目標電流
設定手段と、この目標電流設定手段の出力の変化を緩和
する緩和手段と、前記電動機に通流している電流を検出
する電流検出手段と、前記緩和手段の出力と前記電流検
出手段の検出出力との誤差を増幅する誤差増幅手段と、
この誤差増幅手段の出力に基づき前記電動機に電力を供
給する電力供給手段とを備え、前記緩和手段の時定数は
前記電動機の電気的時定数と略同一、あるいはそれ以下
であることを特徴とするパワーステアリング用電動機の
制御装置。 - 【請求項2】 緩和手段はマイクロコンピュータにより
構成され、前回の目標電流と今回の目標電流との平均値
を演算し出力することを特徴とする請求項1記載のパワ
ーステアリング用電動機の制御装置。 - 【請求項3】 ステアリングの操舵を補助する電動機
と、この電動機に通流する目標電流を設定する目標電流
設定手段と、前記電動機に通流している電流を検出する
電流検出手段と、この電流検出手段からの信号の所定の
周波数帯域の位相を進めて出力する位相進み補償手段
と、前記目標電流設定手段の出力と前記位相進み補償手
段の出力との誤差を増幅する誤差増幅手段と、この誤差
増幅手段の出力に基づき前記電動機に電力を供給する電
力供給手段とを備えたことを特徴とするパワーステアリ
ング用電動機の制御装置。 - 【請求項4】 位相進み補償手段は、ダンピング手段を
有することを特徴とする請求項3記載のパワーステアリ
ング用電動機の制御装置。 - 【請求項5】 ステアリングの操舵を補助する電動機
と、この電動機に通流する目標電流を設定する目標電流
設定手段と、前記電動機に通流している電流を検出する
電流検出手段と、前記目標電流設定手段の出力と前記電
流検出手段の検出出力との誤差を増幅する誤差増幅手段
と、この誤差増幅手段の出力に基づき前記電動機に電力
を供給する電力供給手段とを備え、前記電力供給手段
は、前記電動機に電力を供給するスイッチング手段と、
予め定められた周波数および振幅を有する搬送波を発生
する搬送波発生手段と、前記搬送波の振幅に基づいて予
め定められた所定の電圧範囲内になるよう前記誤差増幅
手段の出力電圧の電圧レベルを変換するレベル変換手段
により電圧レベルを変換された前記誤差増幅手段の出力
と前記搬送波発生手段の出力との比較に基づきパルス幅
変調信号を作成するとともに、該パルス幅変調信号に基
づき前記スイッチング手段を駆動するパルス幅変調手段
とを有することを特徴とするパワーステアリング用電動
機の制御装置。 - 【請求項6】 レベル変換手段は、電源電圧の変動量に
基づいて予め定められた所定値以下に誤差増幅手段の出
力電圧を制限する制限手段を有することを特徴とする請
求項5記載のパワーステアリング用電動機の制御装置。 - 【請求項7】 レベル変換手段は、誤差増幅手段の出力
電圧の最小値および最大値を、搬送波の電圧の最小値お
よび最大値よりもそれぞれ小さくすることを特徴とする
請求項5記載のパワーステアリング用電動機の制御装
置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6149751A JPH0819290A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | パワーステアリング用電動機の制御装置 |
EP94113609A EP0689986B1 (en) | 1994-06-30 | 1994-08-31 | Control device of power steering motor capable of preventing motor-current-induced vibration and noise |
DE69402056T DE69402056T2 (de) | 1994-06-30 | 1994-08-31 | Steuergerät für den Motor einer Servolenkung mit einer Möglichkeit zur Verhinderung von durch den Motorstrom erzeugten Vibrationen und Geräuschen |
KR1019940023547A KR0145365B1 (ko) | 1994-06-30 | 1994-09-16 | 모터전류에 의한 진동과 잡음을 방지하는 전력 스티어링 모터의 제어장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6149751A JPH0819290A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | パワーステアリング用電動機の制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0819290A true JPH0819290A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15481963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6149751A Pending JPH0819290A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | パワーステアリング用電動機の制御装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0689986B1 (ja) |
JP (1) | JPH0819290A (ja) |
KR (1) | KR0145365B1 (ja) |
DE (1) | DE69402056T2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013255309A (ja) * | 2012-06-05 | 2013-12-19 | Rohm Co Ltd | モータ駆動回路およびそれを用いた電子機器 |
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---|---|---|---|---|
JP2977476B2 (ja) * | 1995-11-29 | 1999-11-15 | 株式会社日立製作所 | 機密保護方法 |
US6078121A (en) | 1997-02-21 | 2000-06-20 | Emerson Electric Co. | Rotor assembly for a rotating machine |
US6025665A (en) * | 1997-02-21 | 2000-02-15 | Emerson Electric Co. | Rotating machine for use in a pressurized fluid system |
DE10022924A1 (de) * | 2000-05-11 | 2001-11-15 | Bayerische Motoren Werke Ag | Schaltungsanordnung zum Betrieb eines Motors |
JP4623824B2 (ja) * | 2000-12-28 | 2011-02-02 | カヤバ工業株式会社 | 電動パワーステアリング制御装置 |
US7265506B2 (en) | 2003-05-09 | 2007-09-04 | Mladen Ivankovic | Noise improved linear DC motor control systems and methods |
DE102005051442A1 (de) * | 2005-10-27 | 2007-05-03 | Volkswagen Ag | Vorrichtung und Verfahren zur aktiven Beeinflussung der Geräuschemissionen einer Lenkung mit Antriebsmotor |
US8051945B2 (en) | 2008-05-23 | 2011-11-08 | Nexteer (Beijing) Technology Co., Ltd. | Electric power steering system, controller, and method of operation |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6478975A (en) * | 1987-09-18 | 1989-03-24 | Koyo Seiko Co | Control circuit for power steering |
US5153492A (en) * | 1989-07-31 | 1992-10-06 | Msi Corporation | Servo amplifier |
JPH05219769A (ja) * | 1991-11-14 | 1993-08-27 | Omron Corp | モータ制御装置 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6149751A patent/JPH0819290A/ja active Pending
- 1994-08-31 EP EP94113609A patent/EP0689986B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-08-31 DE DE69402056T patent/DE69402056T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1994-09-16 KR KR1019940023547A patent/KR0145365B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013255309A (ja) * | 2012-06-05 | 2013-12-19 | Rohm Co Ltd | モータ駆動回路およびそれを用いた電子機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR960003058A (ko) | 1996-01-26 |
EP0689986A1 (en) | 1996-01-03 |
DE69402056D1 (de) | 1997-04-17 |
KR0145365B1 (ko) | 1998-10-01 |
DE69402056T2 (de) | 1997-07-31 |
EP0689986B1 (en) | 1997-03-12 |
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