JP2006121774A - モータ制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】 どの速度域においても実回転速度を指令回転速度に合わせ込み易く、かつ、モータの発振が発生することのないモータ制御回路を実現する。
【解決手段】 オペアンプA1の出力側と、抵抗R6の出力側との間には、帰還抵抗として抵抗R1〜R5が直列接続されており、抵抗R1〜R4には、それぞれスイッチSW1〜SW4が並列接続されている。ECU5が指令回転速度に対応した切替信号をロジックIC21へ出力すると、ロジックIC21は、切替信号に対応するスイッチをオンまたはオフし、オペアンプA1のゲインが切り替わる。
【選択図】 図1
【解決手段】 オペアンプA1の出力側と、抵抗R6の出力側との間には、帰還抵抗として抵抗R1〜R5が直列接続されており、抵抗R1〜R4には、それぞれスイッチSW1〜SW4が並列接続されている。ECU5が指令回転速度に対応した切替信号をロジックIC21へ出力すると、ロジックIC21は、切替信号に対応するスイッチをオンまたはオフし、オペアンプA1のゲインが切り替わる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、フィードバック制御を行うことにより、モータを指令回転速度に制御するモータ制御回路に関する。
従来、この種のモータ制御回路として図8および図9に示すものが知られている。図8は、従来のモータ制御回路が備えられたドライバおよびモータの主要構成を示す説明図であり、図9は、図8に示すモータ制御回路の一部を示す回路図である。
VVTモータ3は、エンジンの可変バルブタイミング機構(VVT)を駆動するための三相DCブラシレスモータであり、U相、V相およびW相の各相を構成するロータの回転角を検出するための回転センサ4を備える。ドライバ1は、VVTモータ3を駆動するための装置であり、寄生ダイオードが接続された6個のnチャンネル型パワーMOSFET6と、下段の3個の各パワーMOSFET6へ駆動信号(PWM信号)を出力する制御回路2とを備える。各パワーMOSFET6には、車両に備えられたバッテリ(+B)の電圧が印加される。
モータ制御回路2は、図9に示す回路を備える。回転センサ4により検出された各ロータの回転角を示す信号は、図示しない変換回路により、VVTモータ3の回転速度を示す信号(以下、実回転速度信号という)に変換され、抵抗R10を通ってオペアンプA1の反転入力端子に入力される。また、車両に備えられたECU(電子制御装置)5(図8)からは、VVTモータ3を指令回転速度で回転させるための信号(以下、指令回転速度信号という)がオペアンプA1の非反転入力端子に入力される。オペアンプA1は、指令回転速度信号と実回転速度信号との差分を増幅して出力し、その出力はオペアンプA2の反転入力端子A2に入力される。オペアンプA1の出力は、抵抗R11を通して反転入力端子にフィードバックされており、抵抗R10およびR11の比(R11/R10)がオペアンプA10のゲインとして設定されている。オペアンプA2の非反転入力端子には三角波が入力され、その三角波と、オペアンプA1の出力との差分に対応したデューティの駆動信号(PWM信号)がオペアンプA2から下段の各パワーMOSFET6へ出力される。
そして、モータ制御回路2は、指令回転速度と実回転速度との差の大きさに応じて駆動信号のデューティ比を変化させ、指令回転速度と実回転速度との差がなくなるようにフィードバック制御を行う。
VVTモータ3は、エンジンの可変バルブタイミング機構(VVT)を駆動するための三相DCブラシレスモータであり、U相、V相およびW相の各相を構成するロータの回転角を検出するための回転センサ4を備える。ドライバ1は、VVTモータ3を駆動するための装置であり、寄生ダイオードが接続された6個のnチャンネル型パワーMOSFET6と、下段の3個の各パワーMOSFET6へ駆動信号(PWM信号)を出力する制御回路2とを備える。各パワーMOSFET6には、車両に備えられたバッテリ(+B)の電圧が印加される。
モータ制御回路2は、図9に示す回路を備える。回転センサ4により検出された各ロータの回転角を示す信号は、図示しない変換回路により、VVTモータ3の回転速度を示す信号(以下、実回転速度信号という)に変換され、抵抗R10を通ってオペアンプA1の反転入力端子に入力される。また、車両に備えられたECU(電子制御装置)5(図8)からは、VVTモータ3を指令回転速度で回転させるための信号(以下、指令回転速度信号という)がオペアンプA1の非反転入力端子に入力される。オペアンプA1は、指令回転速度信号と実回転速度信号との差分を増幅して出力し、その出力はオペアンプA2の反転入力端子A2に入力される。オペアンプA1の出力は、抵抗R11を通して反転入力端子にフィードバックされており、抵抗R10およびR11の比(R11/R10)がオペアンプA10のゲインとして設定されている。オペアンプA2の非反転入力端子には三角波が入力され、その三角波と、オペアンプA1の出力との差分に対応したデューティの駆動信号(PWM信号)がオペアンプA2から下段の各パワーMOSFET6へ出力される。
そして、モータ制御回路2は、指令回転速度と実回転速度との差の大きさに応じて駆動信号のデューティ比を変化させ、指令回転速度と実回転速度との差がなくなるようにフィードバック制御を行う。
ところで、上記従来のモータ制御回路は、オペアンプA1のゲインが小さい場合、高速域において実回転速度を指令回転速度に合わせ込むことができないという問題があった。しかし、オペアンプA1のゲインを上げると、実回転速度を指令回転速度に合わせ込み易くなるが、低速域においてモータが発振し易くなるという問題が起こる。
特に、VVCモータにおいて実回転速度が指令回転速度に追従できなくなると、エンジンの燃費が悪くなるという問題がある。
特に、VVCモータにおいて実回転速度が指令回転速度に追従できなくなると、エンジンの燃費が悪くなるという問題がある。
そこでこの発明は、どの速度域においても実回転速度を指令回転速度に合わせ込み易く、かつ、モータの発振が発生することのないモータ制御回路を実現することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、上位の装置(5)から指令された回転速度と、モータ(3)の実際の回転速度との差がなくなるようにフィードバック制御するモータ制御回路において、前記上位の装置から指令された回転速度を示す指令回転速度信号と、前記モータの実際の回転速度を示す実回転速度信号とを入力し、その入力された前記指令回転速度信号および前記実回転速度信号の差分を増幅して出力するオペアンプ(A1)と、前記オペアンプの入力側に接続された第1の抵抗(R6)と、前記オペアンプの出力側と前記第1の抵抗の出力側との間に接続された第2の抵抗(R1〜R5)と、前記第1の抵抗および前記第2の抵抗の少なくともいずれかの抵抗値を切替えるための抵抗値切替手段(SW1〜SW4)と、前記指令された回転速度の増加に従って前記第1の抵抗の抵抗値に対する前記第2の抵抗の抵抗値の比が大きくなるように前記抵抗値切替手段を制御することにより前記オペアンプのゲインが大きくなるように制御するゲイン制御手段(t1,ステップ1〜4)とを備えたという技術的手段を用いる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のモータ制御回路において、前記第2の抵抗は、複数の抵抗(R1〜R4,R7)を直列に接続して構成されており、前記抵抗値切替手段は、前記第2の抵抗の抵抗値を切替えるための第1のスイッチ(SW1〜SW4)であり、前記ゲイン制御手段は、前記指令された回転速度に対応して前記第1のスイッチをオンまたはオフするという技術的手段を用いる。
請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のモータ制御回路において、前記第2の抵抗は、複数の抵抗(R1〜R4)を並列に接続して構成されており、前記抵抗値切替手段は、前記第2の抵抗の抵抗値を切替えるための第1のスイッチ(SW1〜SW3)であり、前記ゲイン制御手段は、前記指令された回転速度に対応して前記第1のスイッチをオンまたはオフするという技術的手段を用いる。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のモータ制御回路において、前記第1の抵抗は、複数の抵抗(R6,R7)を組み合わせて抵抗値可変に構成されており、前記抵抗値切替手段は、前記第1の抵抗の抵抗値を切替えるための第2のスイッチ(SW5)を備えており、 前記ゲイン制御手段は、前記指令された回転速度に対応して前記第2のスイッチをオンまたはオフするという技術的手段を用いる。
なお、上記括弧内の符号は、後述する実施形態において使用する符号に対応するものである。
なお、上記括弧内の符号は、後述する実施形態において使用する符号に対応するものである。
上位の装置から指令された回転速度が増加するに従って、第1の抵抗および第2の抵抗の少なくともいずれかの抵抗値を切替えることにより、オペアンプのゲインが大きくなるように制御することができる。
従って、従来のようにゲインが小さいことに起因して高速域において実回転速度を指令回転速度に合わせ込むことができなかったり、ゲインが大きいことに起因して低速域においてモータが発振したりすることがない。
つまり、どの速度域においても実回転速度を指令回転速度に合わせ込み易く、かつ、モータの発振が発生することのないモータ制御回路を実現することができる。
従って、従来のようにゲインが小さいことに起因して高速域において実回転速度を指令回転速度に合わせ込むことができなかったり、ゲインが大きいことに起因して低速域においてモータが発振したりすることがない。
つまり、どの速度域においても実回転速度を指令回転速度に合わせ込み易く、かつ、モータの発振が発生することのないモータ制御回路を実現することができる。
この発明の実施形態について図を参照して説明する。図1は、この実施形態に係るモータ制御回路の主要構成を示す回路図である。なお、この実施形態に係るモータ制御回路は、図8に示したドライバ1に備えられいるものとする。
モータ制御回路2は、図1に示す電気回路20を備える。オペアンプA1の非反転入力端子には、ECU5から出力された指令回転速度信号が入力され、反転入力端子には、実回転速度信号が入力される。反転入力端子には抵抗R6が直列接続されている。オペアンプA1の出力側と、抵抗R6の出力側との間には、帰還抵抗として抵抗R1〜R5が直列接続されている。抵抗R1〜R4には、それぞれスイッチSW1〜SW4が並列接続されている。つまり、スイッチSW1〜SW4を選択的にオンまたはオフすることにより、帰還抵抗を増減させることができる。オペアンプA1のゲイン(増幅率)は、上記入力抵抗に対する帰還抵抗の比で表されるから、SW1〜SW4を選択的にオンまたはオフすることにより、ゲインを変化させることができる。
モータ制御回路2は、図1に示す電気回路20を備える。オペアンプA1の非反転入力端子には、ECU5から出力された指令回転速度信号が入力され、反転入力端子には、実回転速度信号が入力される。反転入力端子には抵抗R6が直列接続されている。オペアンプA1の出力側と、抵抗R6の出力側との間には、帰還抵抗として抵抗R1〜R5が直列接続されている。抵抗R1〜R4には、それぞれスイッチSW1〜SW4が並列接続されている。つまり、スイッチSW1〜SW4を選択的にオンまたはオフすることにより、帰還抵抗を増減させることができる。オペアンプA1のゲイン(増幅率)は、上記入力抵抗に対する帰還抵抗の比で表されるから、SW1〜SW4を選択的にオンまたはオフすることにより、ゲインを変化させることができる。
スイッチSW1〜SW4は、ロジックIC21に接続されており、ロジックIC21はECU5と接続されている。ECU5に備えられたCPU(図示せず)は、VVT(可変バルブタイミング)機構においてバルブの開閉を行うカムの回転速度などに基づいて所定の指令回転速度を演算する。
図2は、スイッチSW1〜SW4のオン・オフを制御するためのスイッチ制御テーブルt1の説明図である。スイッチ制御テーブルt1は、指令回転速度(単位rpm)とスイッチSW1〜SW4をオン・オフさせるためのデータとを対応付けて構成される。図中「1」はスイッチのオンを指示することを示し、「0」はスイッチのオフを指示することを示す。この実施形態では、VVTモータ3の回転速度は、0〜8000回転を500回転刻みの計16段階に分けて設定されており、各段階毎にスイッチSW1〜SW4のオン・オフを制御するためのデータ「1」または「0」が対応付けられている。スイッチ制御テーブルt1は、ECU5に備えられており、CPUは上記演算された指令回転速度に対応する各スイッチのデータをスイッチ制御テーブルt1から読出し、それを切替信号としてロジックIC21へ出力する。
図2は、スイッチSW1〜SW4のオン・オフを制御するためのスイッチ制御テーブルt1の説明図である。スイッチ制御テーブルt1は、指令回転速度(単位rpm)とスイッチSW1〜SW4をオン・オフさせるためのデータとを対応付けて構成される。図中「1」はスイッチのオンを指示することを示し、「0」はスイッチのオフを指示することを示す。この実施形態では、VVTモータ3の回転速度は、0〜8000回転を500回転刻みの計16段階に分けて設定されており、各段階毎にスイッチSW1〜SW4のオン・オフを制御するためのデータ「1」または「0」が対応付けられている。スイッチ制御テーブルt1は、ECU5に備えられており、CPUは上記演算された指令回転速度に対応する各スイッチのデータをスイッチ制御テーブルt1から読出し、それを切替信号としてロジックIC21へ出力する。
例えば、指令回転速度が500回転未満である場合は、「1111」を示す切替信号がCPUからロジックIC21へ出力され、ロジックIC21は、スイッチSW1〜SW4へそれぞれオン信号を出力し、スイッチSW1〜SW4を全部オンさせる。このときのオペアンプA1のゲインは、抵抗R1〜R6の各抵抗値をそれぞれr1〜r6とすると、r5/r6となり、500回転の指令回転速度に適合した最小のゲインに制御される。
また、指令回転速度が2500回転以上3000回転未満である場合は、「0101」を示す切替信号がCPUからロジックIC21へ出力され、ロジックIC21は、スイッチSW1,SW3へそれぞれオフ信号を出力してスイッチSW1,SW3をそれぞれオフにし、スイッチSW2,SW4へそれぞれオン信号を出力してスイッチSW2,SW4をそれぞれオンさせる。このときのオペアンプA1のゲインは、r5/(r1+r3)となり、2500回転以上3000回転未満の指令回転速度に適合したゲインに制御される。
さらに、指令回転速度が7500回転以上8000回転以下である場合は、「0000」を示す切替信号がCPUからロジックIC21へ出力され、ロジックIC21は、スイッチSW1〜SW4へそれぞれオフ信号を出力し、スイッチSW1〜SW4を全部オフさせる。このときのオペアンプA1のゲインは、(r1+r2+r3+r4+r5)/r6となり、7500回転以上8000回転以下の指令回転速度に適合した最大のゲインに制御される。
また、指令回転速度が2500回転以上3000回転未満である場合は、「0101」を示す切替信号がCPUからロジックIC21へ出力され、ロジックIC21は、スイッチSW1,SW3へそれぞれオフ信号を出力してスイッチSW1,SW3をそれぞれオフにし、スイッチSW2,SW4へそれぞれオン信号を出力してスイッチSW2,SW4をそれぞれオンさせる。このときのオペアンプA1のゲインは、r5/(r1+r3)となり、2500回転以上3000回転未満の指令回転速度に適合したゲインに制御される。
さらに、指令回転速度が7500回転以上8000回転以下である場合は、「0000」を示す切替信号がCPUからロジックIC21へ出力され、ロジックIC21は、スイッチSW1〜SW4へそれぞれオフ信号を出力し、スイッチSW1〜SW4を全部オフさせる。このときのオペアンプA1のゲインは、(r1+r2+r3+r4+r5)/r6となり、7500回転以上8000回転以下の指令回転速度に適合した最大のゲインに制御される。
図3は、ECU5に備えられたCPUが実行するゲイン切替処理の流れを示すフローチャートである。
CPUは、指令回転速度を演算すると(ステップ(以下、Sと略す)1)、スイッチ制御テーブルt1(図2)を参照し(S2)、S1において演算した指令回転速度に対応するデータをスイッチ制御テーブルt1から読出し(S3)、その読出したデータに基づいて切替信号を作成、それをロジックIC21へ出力する(S4)。
CPUは、指令回転速度を演算すると(ステップ(以下、Sと略す)1)、スイッチ制御テーブルt1(図2)を参照し(S2)、S1において演算した指令回転速度に対応するデータをスイッチ制御テーブルt1から読出し(S3)、その読出したデータに基づいて切替信号を作成、それをロジックIC21へ出力する(S4)。
図1に示すように、オペアンプA2の非反転入力端子には三角波が入力され、その三角波と、オペアンプA1の出力との差分に対応したデューティの駆動信号(PWM信号)がオペアンプA2から下段の各パワーMOSFET6へ出力される。そして、モータ制御回路2は、指令回転数と実回転数との差の大きさに応じて駆動信号のデューティを変化させ、指令回転数と実回転数との差がなくなるようにフィードバック制御を行う。
図4は、駆動信号のデューティおよび指令回転速度の関係とゲインとの関係を示すグラフである。オペアンプA1のゲインを小さい値(ゲイン小)に固定すると、指令回転速度が500回転未満の場合は、実際のモータ特性に対して駆動信号のデューティと指令回転速度とが略比例関係にあるが、指令回転速度が500回転を超え、高回転になるほど実際のモータ特性からかけ離れた特性になっている。また、ゲインを中程度の値(ゲイン中)に固定すると、指令回転速度が1000回転未満の場合は、実際のモータ特性に対して駆動信号のデューティと指令回転速度とが略比例関係にあるが、指令回転速度が1000回転を超え、高回転になるほど実際のモータ特性からかけ離れた特性になっている。さらに、ゲインを大きい値(ゲイン大)に固定すると、指令回転速度が1000回転未満の場合は、実際のモータ特性に対して駆動信号のデューティと指令回転速度とが比例関係にないが、指令回転速度が1000回転を超え、高回転になるほど実際のモータ特性に近づく特性になっている。
つまり、図中、ゲイン大・中・小の各グラフにおいて太線で示すように、指令回転速度が低速の場合はゲインを小さくし、中速の場合はゲインを中程度にし、高速の場合はゲインを大きくすれば、デューティと指令回転速度との関係を実際のモータ特性に近づかせることができる。図3では、ゲインを大中小の三段階に切替える場合を代表に示すが、前述のように、この実施形態ではゲインを指令回転速度の500回転刻みで16段階に切り替えることができるため、デューティと指令回転速度との関係を、各回転速度域において実際のモータ特性に近いものにすることができる。
図5は、指令回転速度および実回転速度の関係とゲインとの関係を示すグラフである。従来のようにゲインの切替を行わないと、図示のように指令回転速度が1000回転を超えたあたりから実回転速度が指令回転速度よりも遅くなるため、燃費が悪くなってしまう。
しかし、この実施形態のモータ制御回路によれば、指令回転速度の500回転刻みでゲインを切替えることにより、ゲイン切替あり(理想)に近づけることができる。つまり、どの指令回転速度域においても、指令回転速度と同じか、それにかなり近い実回転速度でVVTモータ3を回転させることができる。従って、燃費が悪くなるおそれがない。
図5は、指令回転速度および実回転速度の関係とゲインとの関係を示すグラフである。従来のようにゲインの切替を行わないと、図示のように指令回転速度が1000回転を超えたあたりから実回転速度が指令回転速度よりも遅くなるため、燃費が悪くなってしまう。
しかし、この実施形態のモータ制御回路によれば、指令回転速度の500回転刻みでゲインを切替えることにより、ゲイン切替あり(理想)に近づけることができる。つまり、どの指令回転速度域においても、指令回転速度と同じか、それにかなり近い実回転速度でVVTモータ3を回転させることができる。従って、燃費が悪くなるおそれがない。
[第1実施形態の効果]
上述したように、第1実施形態のモータ制御回路を使用すれば、指令回転速度が増加するに従ってオペアンプA1のゲインを大きくすることができる。
従って、従来のようにゲインが小さいことに起因して高速域において実回転速度を指令回転速度に合わせ込むことができなかったり、ゲインが大きいことに起因して低速域においてモータが発振したりすることがない。
つまり、どの速度域においても実回転速度を指令回転速度に合わせ込み易く、かつ、モータの発振が発生することのないモータ制御回路を実現することができる。また、エンジンの燃費が悪くなるおそれがない。
上述したように、第1実施形態のモータ制御回路を使用すれば、指令回転速度が増加するに従ってオペアンプA1のゲインを大きくすることができる。
従って、従来のようにゲインが小さいことに起因して高速域において実回転速度を指令回転速度に合わせ込むことができなかったり、ゲインが大きいことに起因して低速域においてモータが発振したりすることがない。
つまり、どの速度域においても実回転速度を指令回転速度に合わせ込み易く、かつ、モータの発振が発生することのないモータ制御回路を実現することができる。また、エンジンの燃費が悪くなるおそれがない。
<他の実施形態>
(1)図6は、この発明の他の実施形態に係るモータ制御回路の主要構成を示す回路図である。オペアンプA1の帰還抵抗R1には、抵抗R2,R3,R4がそれぞれ並列接続されており、抵抗R2,R3,R4にはスイッチSW1,SW2,SW3がそれぞれ直列接続されている。スイッチSW1〜SW3は、それぞれロジックIC21からの切替信号により、オンまたはオフする。つまり、スイッチSW1〜SW3のオン・オフを切替えることにより、オペアンプA1の帰還抵抗の抵抗値を切替え、ゲインを切替えることができる。なお、この電気回路20を備えたモータ制御回路が、請求項3に係る発明に対応し、前述の実施形態と同じ効果を奏することができる。
(1)図6は、この発明の他の実施形態に係るモータ制御回路の主要構成を示す回路図である。オペアンプA1の帰還抵抗R1には、抵抗R2,R3,R4がそれぞれ並列接続されており、抵抗R2,R3,R4にはスイッチSW1,SW2,SW3がそれぞれ直列接続されている。スイッチSW1〜SW3は、それぞれロジックIC21からの切替信号により、オンまたはオフする。つまり、スイッチSW1〜SW3のオン・オフを切替えることにより、オペアンプA1の帰還抵抗の抵抗値を切替え、ゲインを切替えることができる。なお、この電気回路20を備えたモータ制御回路が、請求項3に係る発明に対応し、前述の実施形態と同じ効果を奏することができる。
(2)図7は、この発明の他の実施形態に係るモータ制御回路の主要構成を示す回路図である。オペアンプA1の反転入力端子に直列接続された抵抗R6には、抵抗R7が並列接続されており、抵抗R7にはスイッチSW5が接続されている。スイッチW5は、ロジックIC21からの切替信号により、オンまたはオフする。つまり、反転入力端子の入力抵抗は、スイッチSW5がオフのときに大きくなり、スイッチSW5がオンのときに小さくなる。
このように、ゲインを決定するための入力側の抵抗値を切替えることができるため、ゲインを大きく変化させることができる。また、SW5のオン・オフと、帰還抵抗R1〜R4にそれぞれ接続されたスイッチSW1〜SW4のオン・オフとを組み合わせることにより、図1に示した電気回路20よりも切替可能なゲインの組合せを増やすことができる。
なお、この電気回路20を備えたモータ制御回路が請求項4に係る発明に対応し、前述の実施形態と同じ効果を奏することができる。
このように、ゲインを決定するための入力側の抵抗値を切替えることができるため、ゲインを大きく変化させることができる。また、SW5のオン・オフと、帰還抵抗R1〜R4にそれぞれ接続されたスイッチSW1〜SW4のオン・オフとを組み合わせることにより、図1に示した電気回路20よりも切替可能なゲインの組合せを増やすことができる。
なお、この電気回路20を備えたモータ制御回路が請求項4に係る発明に対応し、前述の実施形態と同じ効果を奏することができる。
(3)また、図5において抵抗R5に対して抵抗R6を並列接続し、その抵抗R6にスイッチSW5を接続することにより、ロジックIC21からの切替信号によりSW5をオンまたはオフさせることもできる。なお、この電気回路20を備えたモータ制御回路が請求項4に係る発明に対応し、前述の実施形態と同じ効果を奏することができる。
(4)この発明に係るモータ制御回路は、VVTモータ以外のモータを制御することもできる。
(5)オペアンプA1のゲインを切替えるための入力抵抗および帰還抵抗の接続構成は、前述の各実施形態に示したものに限定されるものではなく、直列接続および並列接続を組み合わせて構成することができる。
(4)この発明に係るモータ制御回路は、VVTモータ以外のモータを制御することもできる。
(5)オペアンプA1のゲインを切替えるための入力抵抗および帰還抵抗の接続構成は、前述の各実施形態に示したものに限定されるものではなく、直列接続および並列接続を組み合わせて構成することができる。
1・・ドライバ、2・・モータ制御回路、3・・VVTモータ、4・・回転センサ、5・・ECU、6・・パワーMOSFET、A1,A2・・オペアンプ、R1〜R5・・第2の抵抗、R6・・第1の抵抗。
Claims (4)
- 上位の装置から指令された回転速度と、モータの実際の回転速度との差がなくなるようにフィードバック制御するモータ制御回路において、
前記上位の装置から指令された回転速度を示す指令回転速度信号と、前記モータの実際の回転速度を示す実回転速度信号とを入力し、その入力された前記指令回転速度信号および前記実回転速度信号の差分を増幅して出力するオペアンプと、
前記オペアンプの入力側に接続された第1の抵抗と、
前記オペアンプの出力側と前記第1の抵抗の出力側との間に接続された第2の抵抗と、
前記第1の抵抗および前記第2の抵抗の少なくともいずれかの抵抗値を切替えるための抵抗値切替手段と、
前記指令された回転速度の増加に従って前記第1の抵抗の抵抗値に対する前記第2の抵抗の抵抗値の比が大きくなるように前記抵抗値切替手段を制御することにより前記オペアンプのゲインが大きくなるように制御するゲイン制御手段と、
を備えたことを特徴とするモータ制御回路。 - 前記第2の抵抗は、複数の抵抗を直列に接続して構成されており、
前記抵抗値切替手段は、前記第2の抵抗の抵抗値を切替えるための第1のスイッチであり、
前記ゲイン制御手段は、前記指令された回転速度に対応して前記第1のスイッチをオンまたはオフすることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御回路。 - 前記第2の抵抗は、複数の抵抗を並列に接続して構成されており、
前記抵抗値切替手段は、前記第2の抵抗の抵抗値を切替えるための第1のスイッチであり、
前記ゲイン制御手段は、前記指令された回転速度に対応して前記第1のスイッチをオンまたはオフすることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御回路。 - 前記第1の抵抗は、複数の抵抗を組み合わせて抵抗値可変に構成されており、
前記抵抗値切替手段は、前記第1の抵抗の抵抗値を切替えるための第2のスイッチを備えており、
前記ゲイン制御手段は、前記指令された回転速度に対応して前記第2のスイッチをオンまたはオフすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のモータ制御回路。
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Cited By (4)
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