JP7482614B2 - 過電流検出装置、及びモータ制御装置 - Google Patents

過電流検出装置、及びモータ制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、過電流検出装置、及びモータ制御装置に関する。
近年、モータ制御などにおいて、過電流を検出する過電流検出装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような過電流検出装置では、検出した電流値が、所定の閾値を超えた場合に、過電流であると検出し、例えば、過電流が検出された場合に、モータ制御において、電流を制限する制御が行われる。
特開2017-51070号公報
しかしながら、上述したような従来の過電流検出装置では、過電流を検出する閾値が固定であるため、閾値の設定によっては、例えば、モータの回転始動時などに過電流を検出して、モータの動作が制限されることがあり、モータの能力を充分に活用できない場合があった。また、モータの回転始動時などに過電流が検出されないように、閾値を設定すると、従来の過電流検出装置では、過電流を正確に検出できずに、モータ制御が脱調してしまう場合があった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、モータ制御の脱調を抑制しつつ、モータの能力を充分に活用することができる過電流検出装置、及びモータ制御装置を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、モータに入力される入力電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部が検出した前記入力電流が閾値以上になった場合に、前記モータを駆動する駆動部の動作を制限する過電流検出部と、制御部からの制御に基づいて、前記閾値を変更する閾値変更部とを備え、前記閾値変更部は、前記制御部によって、前記モータの加速状態と前記モータの回転数とに応じて前記閾値が変更され、前記モータが加速中であり、且つ、前記モータの回転数が所定の回転数未満である場合に、前記閾値が通常動作状態よりも大きい第1の閾値に設定され、前記モータが減速中又は定速回転中、あるいは、前記モータの回転数が前記所定の回転数以上である場合に、前記閾値が前記第1の閾値より小さい前記通常動作状態における第2の閾値に変更されることを特徴とする過電流検出装置である。
また、本発明の一態様は、上記の過電流検出装置において、前記閾値変更部は、前記制御部から出力されたパルス幅変調信号に基づいて、前記閾値を変更することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の過電流検出装置において、前記閾値変更部は、前記モータの駆動開始から前記回転数が所定の回転数に達するまでの期間に、前記閾値が通常動作状態よりも大きい第1の閾値に設定され、前記回転数が所定の回転数に達した場合に、前記閾値が前記第1の閾値より小さい前記通常動作状態における第2の閾値に変更されることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の過電流検出装置において、前記過電流検出部は、前記入力電流が閾値以上になった場合に、前記駆動部の動作を停止させることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、上記の過電流検出装置と、前記駆動部と、前記駆動部を駆動させて前記モータの駆動を制御する前記制御部とを備えることを特徴とするモータ制御装置である。
本発明によれば、過電流検出部が、電流検出部が検出した入力電流が閾値以上になった場合に、モータを駆動する駆動部の動作を制限させ、閾値変更部が、制御部からの制御に基づいて、閾値を変更する。これにより、過電流検出装置は、過電流を検出する閾値を変更できるため、モータ制御の脱調を抑制しつつ、モータの能力を充分に活用することができる。
第1の実施形態によるモータ制御装置の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態におけるU相ドライバの一例を示す回路図である。 第1の実施形態における閾値変更部の動作の一例を示す図である。 第1の実施形態によるモータ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態によるモータ制御装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態によるモータ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態による過電流検出装置、及びモータ制御装置について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態によるモータ制御装置1の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、モータ制御装置1は、過電流検出装置10と、駆動部20と、制御部30と、コンデンサ(11、14)と、回転位置検出部12と、抵抗13とを備えている。
また、モータ制御装置1は、直流電源2と、モータ3とに接続されている。
直流電源2は、例えば、バッテリなどであり、モータ制御装置1に直流電力を供給する。
モータ3は、例えば、3相ブラシレスDCモータであり、モータ制御装置1の駆動部20から供給される駆動信号(U相信号、V相信号、W相信号)によって駆動される。
回転位置検出部12は、例えば、コンパレータなどであり、モータ3の励起電圧の波形から、各相の回転位置検出信号を生成する。
コンデンサ11は、直流電源2の正極端子に接続された電源線L1と、直流電源2の負極端子に接続されたグランド線L2との間に接続され、直流電源2から供給された直流電圧を平滑する平滑コンデンサである。
駆動部20は、制御部30の制御に基づいて、モータ3を駆動する駆動信号(U相信号、V相信号、W相信号)を生成する。ここで、駆動信号は、例えば、120度位相のずれた3相の矩形波信号である。駆動部20は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)21~26と、U相ドライバDR1と、V相ドライバDR2と、W相ドライバDR3とを備えている。
MOSFET21~26は、例えば、N型MOSFETである。MOSFET21とMOSFET22とは、電源線L1とグランド線L2との間に直列に接続され、U相の駆動信号であるU相信号を生成するフルブリッジ回路を構成する。MOSFET21及びMOSFET22は、U相ドライバDR1から出力された制御信号に基づいてスイッチングされ、直列に接続されたMOSFET21とMOSFET22との間のノードN3からU相信号を出力する。
MOSFET23とMOSFET24とは、電源線L1とグランド線L2との間に直列に接続され、V相の駆動信号であるV相信号を生成するフルブリッジ回路を構成する。MOSFET23及びMOSFET24は、V相ドライバDR2から出力された制御信号に基づいてスイッチングされ、直列に接続されたMOSFET23とMOSFET24との間のノードN4からV相信号を出力する。
MOSFET25とMOSFET26とは、電源線L1とグランド線L2との間に直列に接続され、W相の駆動信号であるW相信号を生成するフルブリッジ回路を構成する。MOSFET25及びMOSFET26は、W相ドライバDR3から出力された制御信号に基づいてスイッチングされ、直列に接続されたMOSFET25とMOSFET26との間のノードN5からW相信号を出力する。
U相ドライバDR1は、制御部30からの制御信号(S1、S2)に基づいて、MOSFET21及びMOSFET22のゲート端子に、制御信号(D1、D2)を出力する。U相ドライバDR1は、制御信号S1に基づいて、MOSFET21をオン状態(導通状態)にする場合に、制御信号D1にH状態(High(ハイ)状態)を出力し、MOSFET21をオフ状態(非導通状態)にする場合に、制御信号D1にL状態(Low(ロウ)状態)を出力する。また、U相ドライバDR1は、制御信号S2に基づいて、MOSFET22をオン状態にする場合に、制御信号D2にH状態を出力し、MOSFET22をオフ状態にする場合に、制御信号D2にL状態を出力する。
また、U相ドライバDR1は、後述する過電流検出部50が、過電流を検出した場合に、制御信号D1及び制御信号D2にL状態を出力し、U相信号の出力を停止させる。
なお、U相ドライバDR1の詳細な構成については、後述する。
V相ドライバDR2は、制御部30からの制御信号(S3、S4)に基づいて、MOSFET23及びMOSFET24のゲート端子に、制御信号(D3、D4)を出力する。V相ドライバDR2は、制御信号S3に基づいて、MOSFET23をオン状態にする場合に、制御信号D3にH状態を出力し、MOSFET23をオフ状態にする場合に、制御信号D3にL状態を出力する。また、V相ドライバDR2は、制御信号S4に基づいて、MOSFET24をオン状態にする場合に、制御信号D4にH状態を出力し、MOSFET24をオフ状態にする場合に、制御信号D4にL状態を出力する。
また、V相ドライバDR2は、後述する過電流検出部50が、過電流を検出した場合に、制御信号D3及び制御信号D4にL状態を出力し、V相信号の出力を停止させる。なお、V相ドライバDR2の構成は、U相ドライバDR1と同様である。
W相ドライバDR3は、制御部30からの制御信号(S5、S6)に基づいて、MOSFET25及びMOSFET26のゲート端子に、制御信号(D5、D6)を出力する。W相ドライバDR3は、制御信号S5に基づいて、MOSFET25をオン状態にする場合に、制御信号D5にH状態を出力し、MOSFET25をオフ状態にする場合に、制御信号D5にL状態を出力する。また、W相ドライバDR3は、制御信号S6に基づいて、MOSFET26をオン状態にする場合に、制御信号D6にH状態を出力し、MOSFET26をオフ状態にする場合に、制御信号D6にL状態を出力する。
また、W相ドライバDR3は、後述する過電流検出部50が、過電流を検出した場合に、制御信号D5及び制御信号D6にL状態を出力し、W相信号の出力を停止させる。なお、W相ドライバDR3の構成は、U相ドライバDR1及びV相ドライバDR2と同様である。
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、モータ制御装置1を統括的に制御する。制御部30は、例えば、駆動部20を駆動させてモータ3の駆動を制御する。また、制御部30は、後述する閾値変更部60による閾値の変更を制御する。制御部30は、駆動制御部31と、閾値変更制御部32とを備える。
駆動制御部31は、例えば、外部からのモータ3の駆動指令と、回転位置検出部12が検出した各相の回転位置検出信号と、後述する電流検出部40の出力、等に基づいて、制御信号S1~S6を生成する。駆動制御部31は、生成した制御信号S1~S6を、駆動部20に出力して、モータ3の駆動を制御する。また、駆動制御部31は、回転位置検出部12が検出した各相の回転位置検出信号に基づいて、モータ3の回転数を検出する。
閾値変更制御部32は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御を用いて、閾値変更部60による過電流検出の閾値の変更を制御する。閾値変更制御部32は、所定のDuty値のPWM信号(パルス幅変調信号)を閾値変更部60に出力することで、Duty値に応じたの閾値を変更する。なお、閾値変更制御部32の詳細については、後述する。
過電流検出装置10は、モータ3に入力される入力電流を検出し、当該入力電流に過剰な電流(過電流)が流れた場合に、モータ3を駆動する駆動部20の動作を制限する。過電流検出装置10は、入力電流に過電流を検出した場合に、過電流検出信号STにH状態を出力する。
過電流検出装置10は、電流検出部40と、過電流検出部50と、上述した制御部30の一部である閾値変更制御部32とを備えている。
電流検出部40は、モータ3に入力される入力電流を検出する。電流検出部40は、入力電流に対応した電圧をノードN2に出力する。電流検出部40は、例えば、抵抗401と、オペアンプ402と、抵抗(403、404)及びコンデンサ405と、抵抗(406、407)及びコンデンサ408と、抵抗409及びコンデンサ410とを備えている。
抵抗401は、グランド線L2に配置され、グランド線L2に流れる入力電流を電圧に変換するシャント抵抗である。抵抗401は、例えば、第1端子がグランド線L2のノードN1に、第2端子が直流電源2の負極端子に、それぞれ接続されている。
抵抗403は、第1端子がノードN1に、第2端子がオペアンプ402の+入力端子(非反転入力端子)に、それぞれ接続されている。また、抵抗404は、第1端子がオペアンプ402の+入力端子に、第2端子がグランドに、それぞれ接続されている。また、コンデンサ405は、オペアンプ402の+入力端子とグランドとの間に、抵抗404と並列に接続されている。
また、抵抗406は、第1端子が直流電源2の負極端子に、第2端子がオペアンプ402の-入力端子(反転入力端子)に、それぞれ接続されている。また、抵抗407は、第1端子がオペアンプ402の-入力端子に、第2端子がオペアンプ402の出力端子に、それぞれ接続されている。また、コンデンサ408は、オペアンプ402の-入力端子と出力端子との間に、抵抗407と並列に接続されている。
オペアンプ402と、抵抗403と、抵抗404と、コンデンサ405と、抵抗406と、抵抗407と、コンデンサ408とは、ローパスフィルタ機能付きの差動増幅回路として機能し、抵抗401の両端の電圧差をノイズ低減し、且つ所定の増幅率で増幅してオペアンプ402の出力端子に出力する。
また、抵抗409は、第1端子がオペアンプ402の出力端子に、第2端子がノードN2に、それぞれ接続されている。また、コンデンサ410は、ノードN2と、グランドとの間に接続されている。抵抗409及びコンデンサ410は、ローパスフィルタとして機能する。ここで、抵抗409及びコンデンサ410の時定数は、モータ3を駆動する際ノキャリア周波数の周期よりも高く設定されている。
なお、入力電流に対応するノードN2の電圧は、過電流検出回路に出力されるとともに、抵抗13及びコンデンサ14による積分回路(ローパスフィルタ)を介して、制御部30に出力される。制御部30は、例えば、ノードN2の電圧により、入力電流に異常の検出やモータ3の制御に利用する。
過電流検出部50は、電流検出部40が検出した入力電流が閾値以上になった場合に、モータ3を駆動する駆動部20の動作を制限する。すなわち、過電流検出部50は、電流検出部40が出力する入力電流に対応するノードN2の電圧と、所定の閾値電圧とを比較し、ノードN2の電圧が、所定の閾値電圧以上になった場合に、駆動部20の動作を制限する信号として、過電流検出信号STにH状態を出力する。すなわち、過電流検出部50は、入力電流が閾値以上になった場合に、駆動部20の動作を停止させる。
また、過電流検出部50は、抵抗(51、52)と、コンデンサ53と、コンパレータ54と、OR回路55とを備えている。
抵抗51は、第1端子が制御部30からのPWM信号の信号線に、第2端子がグランドに、それぞれ接続される。また、抵抗52は、第1端子がPWM信号の信号線に、第2端子がコンパレータ54の-入力端子に、それぞれ接続される。また、コンデンサ53は、コンパレータ54の-入力端子と、グランドとの間に接続されている。
抵抗51、抵抗52、及びコンデンサ53は、制御部30(閾値変更制御部32)からのPWM信号を平滑化して、Duty値に応じた所定の閾値電圧に変換する変換回路として機能し、本実施形態では、この変換回路を閾値変更部60とする。
閾値変更部60は、制御部30からの制御に基づいて、入力電流の閾値(例えば、所定の閾値電圧)を変更する。閾値変更部60は、例えば、制御部30から出力されたPWM信号に基づいて、所定の閾値電圧を変更する。閾値変更部60は、例えば、制御部30によって、モータ3の回転数に応じて閾値が変更される。
コンパレータ54は、+入力端子がノードN2に、-入力端子が、閾値変更部60の出力である所定の閾値電圧の信号線に、それぞれ接続されている。コンパレータ54は、入力電流に対応するノードN2の電圧と、所定の閾値電圧とを比較し、比較結果を出力端子から出力する。コンパレータ54は、例えば、ノードN2の電圧が、所定の閾値電圧以上である場合(過電流の場合)に、出力端子にH状態を出力する。また、コンパレータ54は、例えば、ノードN2の電圧が、所定の閾値電圧未満である場合に、出力端子にL状態を出力する。
OR回路55は、例えば、2入力論理和回路であり、第1入力端子がコンパレータ54の出力端子に、第2入力端子が、制御部30からの制御信号S0の信号線に、それぞれ接続されている。OR回路55は、コンパレータ54の出力と、制御信号S0とのいずれかがH状態になった場合に、出力端子の過電流検出信号STにH状態を出力する。また、OR回路55は、コンパレータ54の出力と、制御信号S0との両方がL状態になった場合に、出力端子の過電流検出信号STにL状態を出力する。
なお、制御部30が出力する制御信号S0は、H状態の場合に、強制的に駆動部20の動作を停止させ、L状態の場合に、過電流検出部50による過電流検出を許可する。制御部30は、例えば、ノードN2の電圧により、入力電流に異常を検出した場合に、制御信号S0をH状態にする。
また、制御部30の閾値変更制御部32は、モータ3の回転数に応じて、閾値変更部60に所定の閾値電圧を変更させる。例えば、閾値変更制御部32は、モータ3の駆動開始から回転数が所定の回転数に達するまでの期間に、所定の閾値電圧を通常動作状態よりも大きい閾値電圧Vth1(第1の閾値)に設定する。また、閾値変更制御部32は、モータ3の回転数が所定の回転数に達した場合に、所定の閾値電圧を閾値電圧Vth1よりも小さい通常動作状態における閾値電圧Vth2に変更する。
次に、図2を参照して、本実施形態におけるU相ドライバDR1の構成について説明する。
図2は、本実施形態におけるU相ドライバDR1の一例を示す回路図である。
図2に示すように、U相ドライバDR1は、反転回路71と、AND回路(72、73)と、バッファ回路(74、75)とを備えている。
反転回路71は、過電流検出部50から出力された過電流検出信号STを論理反転した信号を出力する。
AND回路72は、例えば、2入力論理積回路であり、第1端子が反転回路71の出力端子に、第2端子が制御信号S1の信号線に、それぞれ接続されている。AND回路72は、反転回路71の出力がH状態(過電流検出信号STがL状態)である場合に、制御信号S1と同様の信号を出力する。また、AND回路72は、反転回路71の出力がL状態(過電流検出信号STがH状態)である場合に、常にL状態を出力する。
AND回路73は、例えば、2入力論理積回路であり、第1端子が反転回路71の出力端子に、第2端子が制御信号S2の信号線に、それぞれ接続されている。AND回路73は、反転回路71の出力がH状態(過電流検出信号STがL状態)である場合に、制御信号S2と同様の信号を出力する。また、AND回路73は、反転回路71の出力がL状態(過電流検出信号STがH状態)である場合に、常にL状態を出力する。
バッファ回路74は、AND回路72の出力信号を、MOSFET21の駆動用に、ドライブ能力を増やした出力信号D1に変換して出力する。
バッファ回路75は、AND回路73の出力信号を、MOSFET22の駆動用に、ドライブ能力を増やした出力信号D2に変換して出力する。
なお、図1に示すV相ドライバDR2、及びW相ドライバDR3の構成も、U相ドライバDR1と同様の構成である。
次に、図面を参照して、本実施形態による過電流検出装置10及びモータ制御装置1の動作について説明する。
まず、図3を参照して、本実施形態における閾値変更部60の動作について説明する。
図3は、本実施形態における閾値変更部60の動作の一例を示す図である。
図3(a)は、閾値変更部60に制御部30から出力されるPWM信号の一例を示している。この図において、グラフの縦軸は、電圧を示し、横軸は、時間を示している。また、波形W1は、PWM信号の波形を示している。
制御部30は、例えば、電圧V1の矩形波のパルス信号をPWM信号として出力する。また、PWM信号のDuty値は、PWM信号の周期Tに対するH状態(電圧V1)のパルス幅PWの割合(%)を示している。
制御部30は、閾値電圧を変更する場合に、Duty値を変更したPWM信号を閾値変更部60に供給して、閾値電圧を変更する。
また、図3(b)は、閾値変更部60におけるDuty値と閾値電圧との関係を示している。この図において、グラフの縦軸は、PWM信号のDuty値(%)を示し、横軸は、閾値電圧を示している。また、波形W2は、Duty値の閾値電圧への変換特性を示している。
閾値変更部60は、制御部30から供給されたPWM信号の電圧を平均化(平滑化)して、PWM信号のDuty値に応じた閾値電圧に変換して出力する。波形W2に示すように、閾値変更部60は、例えば、Duty値が0%~100%に変化すると、Duty値に応じて、0V~電圧V1に変化した閾値電圧を出力する。そのため、閾値変更部60は、PWM信号のDutyを変更することで、任意の閾値電圧に変更することが可能である。
次に、図4を参照して、本実施形態による過電流検出の閾値変更の動作について説明する。
図4は、本実施形態によるモータ制御装置1の動作の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、モータ制御装置1が、モータ3の固定回転数制御を行うものとして説明する。
図4のに示すように、モータ制御装置1の閾値変更制御部32は、まず、モータ3の回転数が、所定の回転数以上であるか否かを判定する(ステップS101)。閾値変更制御部32は、例えば、回転位置検出部12が検出した各相の回転位置検出信号に基づいて、駆動制御部31によって検出されたモータ3の回転数を取得する。閾値変更制御部32は、駆動制御部31から取得したモータ3の回転数が、所定の回転数以上であるか否かを判定する。閾値変更制御部32は、モータ3の回転数が、所定の回転数以上である場合(ステップS101:YES)に、処理をステップS103に進める。また、閾値変更制御部32は、モータ3の回転数が、所定の回転数未満である場合(ステップS101:NO)に、処理をステップS102に進める。
ステップS102において、閾値変更制御部32は、過電流検出の閾値電圧を、通常状態の値より高い値にする。すなわち、閾値変更制御部32は、モータ3の回転数が、所定の回転数未満である場合に、通常動作状態の閾値電圧Vth2よりも高い閾値電圧Vth1に変更する。閾値変更制御部32は、閾値電圧Vth1に対応する所定のDuty値のPWM信号を閾値変更部60に出力し、閾値変更部60が、過電流検出部50の閾値電圧を、閾値電圧Vth1に変更する。ステップS102の処理後に、閾値変更制御部32は、処理をステップS101に戻す。
また、ステップS103において、閾値変更制御部32は、過電流検出の閾値電圧を、通常状態の値にする。なお、ここでの通常状態とは、例えば、固定回転数制御において、目的の固定回転数に達した状態を示す。閾値変更制御部32は、モータ3の回転数が、所定の回転数以上である場合に、通常動作状態の閾値電圧Vth2に変更する。閾値変更制御部32は、閾値電圧Vth2に対応する所定のDuty値のPWM信号を閾値変更部60に出力し、閾値変更部60が、過電流検出部50の閾値電圧を、閾値電圧Vth1に変更する。ステップS103の処理後に、閾値変更制御部32は、処理をステップS101に戻す。
また、図5は、本実施形態によるモータ制御装置1の動作の一例を示すタイミングチャートである。
図5において、上から順に、(a)モータ3の回転数のグラフ、(b)PWM信号のDuty値、及び、(c)閾値電圧のグラフを示している。
図5(a)に示すグラフは、縦軸が回転数(rpm:revolutions per minute)を示し、横軸が時間を示している。また、波形W3は、モータ制御装置1のモータ3の回転数の変化を示している。
また、図5(c)に示すグラフは、縦軸が電圧を示し、横軸が時間を示している。また、波形W4は、閾値電圧の変化を示している。
図5において、モータ制御装置1は、モータ3の駆動を開始すると、まず、Duty値を、Duty値DT1に設定する。すなわち、制御部30の閾値変更制御部32は、Duty値DT1のPWM信号を閾値変更部60に出力し、閾値変更部60が、過電流検出部50の閾値電圧を閾値電圧Vth1に変更する。
また、制御部30の駆動制御部31は、駆動部20を駆動する3相矩形波制御の制御信号S1~S6を駆動部20に出力して、モータ3を駆動させる。駆動制御部31は、目標の固定回転数になるように、制御信号S1~S6を制御する。これにより、モータ3の回転数は、徐々に増加する(波形W3を参照)。
次に、時刻T1において、モータ3の回転数が所定の回転数R1に達すると、閾値変更制御部32は、PWM信号のDuty値を、Duty値DT1からDuty値DT2に変更する。これにより、過電流検出部50は、閾値電圧を閾値電圧Vth1から閾値電圧Vth2に変更する。ここで、Duty値DT2は、Duty値DT1より小さい値であり(DT1>DT2)、閾値電圧Vth2は、閾値電圧Vth1より低い電圧である(Vth2>Vth1)。
次に、時刻T2において、モータ3の回転数が目的の固定回転数に達すると、駆動制御部31は、目標の固定回転数を維持するように、制御信号S1~S6を制御する。
次に、再び図1及び図2を参照して、本実施形態による過電流検出装置10の動作について説明する。
図1において、まず、過電流検出装置10の電流検出部40は、オペアンプ402と、抵抗(403、404)及びコンデンサ405と、抵抗(406、407)及びコンデンサ408とにより構成されるローパスフィルタ機能付き差動増幅回路により、シャント抵抗である抵抗401の両端の電圧差を増幅して、入力電流に対応する電圧をノードN2に出力する。
次に、過電流検出部50は、入力電流に対応するノードN2の電圧と、上述した閾値変更部60で設定又は変更した閾値電圧とをコンパレータ54により比較し、比較結果をOR回路55を介して、過電流検出信号STに出力する。過電流検出部50は、入力電流に対応するノードN2の電圧が、閾値電圧以上になった場合(過電流を検出した場合)に、過電流検出信号STにH状態を出力する。
次に、駆動部20のU相ドライバDR1、V相ドライバDR2、及びW相ドライバDR3のそれぞれは、過電流検出信号STがH状態になることで、内部のAND回路72及びAND回路73の出力がL状態に固定され、制御信号D1~D6にL状態を出力する。これにより、駆動部20のMOSFET21~26が全てオフ状態になり、モータ3の駆動が停止する。すなわち、本実施形態による過電流検出装置10では、過電流が検出された場合に、モータ3の駆動が停止される。
以上説明したように、本実施形態による過電流検出装置10は、電流検出部40と、過電流検出部50と、閾値変更部60とを備える。電流検出部40は、モータ3に入力される入力電流を検出する。過電流検出部50は、電流検出部40が検出した入力電流が閾値以上になった場合(入力電流に対応する電圧が、閾値電圧以上になった場合)に、モータ3を駆動する駆動部20の動作を制限する。閾値変更部60は、制御部30からの制御に基づいて、閾値(例えば、閾値電圧)を変更する。
これにより、本実施形態による過電流検出装置10は、例えば、部品の特性のバラツキに応じて、過電流を検出する閾値(例えば、閾値電圧)を適切に変更することができる。また、本実施形態による過電流検出装置10は、例えば、モータ3の回転始動時などの大電流が必要な場合などに、閾値(例えば、閾値電圧)を適切に変更することができる。このように、本実施形態による過電流検出装置10は、過電流を検出する閾値(例えば、閾値電圧)を変更できるため、モータ制御の脱調を抑制しつつ、モータ3の能力を充分に活用することができる。
また、本実施形態では、閾値変更部60は、制御部30から出力されたPWM信号(パルス幅変調信号)に基づいて、過電流を検出する閾値を変更する。すなわち、閾値変更部60は、PWM信号のDuty値に応じた閾値に変更する。
これにより、本実施形態による過電流検出装置10は、PWM制御という簡易な手法により、過電流を検出する閾値を適切に変更することができる。
また、本実施形態では、制御部30(閾値変更制御部32)は、モータ3の回転数に応じて閾値を変更する。すなわち、閾値変更部60は、制御部30(閾値変更制御部32)によって、モータ3の回転数に応じて閾値が変更される。
これにより、本実施形態による過電流検出装置10は、モータ3の回転数に応じて、閾値を適切に変更するため、モータ制御の脱調を抑制しつつ、モータ3の能力をさらに充分に活用することができる。
また、本実施形態では、制御部30(閾値変更制御部32)は、モータ3の駆動開始から回転数が所定の回転数R1に達するまでの期間に、閾値を通常動作状態よりも大きい閾値電圧Vth1(第1の閾値)に設定する。また、制御部30(閾値変更制御部32)は、回転数が所定の回転数R1に達した場合に、閾値を閾値電圧Vth1より小さい通常動作状態における閾値電圧Vth2(第2の閾値)に変更する。すなわち、閾値変更部60は、モータ3の駆動開始から回転数が所定の回転数R1に達するまでの期間に、閾値が閾値電圧Vth1(第1の閾値)に設定され、回転数が所定の回転数R1に達した場合に、閾値が通常動作状態における閾値電圧Vth2(第2の閾値)に変更される。
これにより、本実施形態による過電流検出装置10は、回転に大電流が必要なモータ3の回転始動時に、過電流を検出する閾値を通常状態よりも高い閾値電圧Vth2に設定するため、モータ3の能力を充分に活用して、例えば、目標回転数に達するまでの期間を短縮することができる。また、本実施形態による過電流検出装置10は、回転数が所定の回転数R1に達した後に、閾値が通常動作状態における閾値電圧Vth2に変更されるため、正確に過電流の異常を検出して、モータ制御の脱調を抑制することができる。よって、本実施形態による過電流検出装置10は、モータ制御の脱調を抑制しつつ、モータ3の能力を充分に活用することができる。
また、本実施形態では、過電流検出部50は、入力電流が閾値以上になった場合に、駆動部20の動作を停止させる。
これにより、過電流検出装置10は、入力電流に過電流が流れている場合に、部品(例えば、MOSFET21~26など)を保護することができる。
また、本実施形態によるモータ制御装置1は、上述した過電流検出装置10と、駆動部20と、制御部30(駆動制御部31)とを備える。
これにより、本実施形態によるモータ制御装置1は、過電流検出装置10と同様の効果を奏し、モータ制御の脱調を抑制しつつ、モータ3の能力を充分に活用することができる。
[第2の実施形態]
次に、図面を参照して、第2の実施形態によるモータ制御装置1及び過電流検出装置10について説明する。
本実施形態では、モータ制御装置1が、モータ3の固定回転数制御ではなく、モータ3の回転数を可変に制御する場合の変形例について説明する。
なお、本実施形態によるモータ制御装置1及び過電流検出装置10の構成は、上述した図1及び図2に示す第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
本実施形態では、制御部30による閾値の変更処理が第1の実施形態と異なる。
本実施形態における制御部30の閾値変更制御部32は、モータ3の回転が加速中、且つ、所定の回転数未満である場合に、過電流を検出する閾値を、通常状態よりも高い閾値電圧Vth1(第1の閾値)に変更する。また、閾値変更制御部32は、モータ3の回転が加速中、且つ、所定の回転数以上である場合、又はモータ3の回転が加速中でない場合(減速中、定速回転中の場合)に、過電流を検出する閾値を、通常動作状態における閾値電圧Vth2(第2の閾値)に変更する。
次に、図6を参照して、本実施形態によるモータ制御装置1の動作について説明する。
図6は、本実施形態によるモータ制御装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、モータ制御装置1の閾値変更制御部32は、まず、モータ3が加速中であるか否かを判定する(ステップS201)。閾値変更制御部32は、モータ3が加速中である場合(ステップS201:YES)に、処理をステップS202に進める。また、閾値変更制御部32は、モータ3が加速中でない(減速中、定速回転中)場合(ステップS201:NO)に、処理をステップS204に進める。
ステップS202において、閾値変更制御部32は、モータ3の回転数が、所定の回転数以上であるか否かを判定する。閾値変更制御部32は、例えば、回転位置検出部12が検出した各相の回転位置検出信号に基づいて、駆動制御部31によって検出されたモータ3の回転数を取得する。閾値変更制御部32は、駆動制御部31から取得したモータ3の回転数が、所定の回転数(例えば、図5の回転数R1)以上であるか否かを判定する。閾値変更制御部32は、モータ3の回転数が、所定の回転数以上である場合(ステップS202:YES)に、処理をステップS204に進める。また、閾値変更制御部32は、モータ3の回転数が、所定の回転数未満である場合(ステップS202:NO)に、処理をステップS203に進める。
ステップS203において、閾値変更制御部32は、過電流検出の閾値電圧を、通常状態の値より高い値にする。すなわち、閾値変更制御部32は、通常動作状態の閾値電圧Vth2よりも高い閾値電圧Vth1に変更する。閾値変更制御部32は、閾値電圧Vth1に対応する所定のDuty値のPWM信号を閾値変更部60に出力し、閾値変更部60が、過電流検出部50の閾値電圧を、閾値電圧Vth1に変更する。ステップS203の処理後に、閾値変更制御部32は、処理をステップS201に戻す。
また、ステップS204において、閾値変更制御部32は、過電流検出の閾値電圧を、通常状態の値にする。なお、ここでの通常状態とは、例えば、モータ3の回転に負荷がかからずに、過大な電流を必要としない状態を示す。閾値変更制御部32は、モータ3の回転数が、所定の回転数以上である場合、あるいは、減速中又は定速回転中である場合に、通常動作状態の閾値電圧Vth2に変更する。閾値変更制御部32は、閾値電圧Vth2に対応する所定のDuty値のPWM信号を閾値変更部60に出力し、閾値変更部60が、過電流検出部50の閾値電圧を、閾値電圧Vth1に変更する。ステップS204の処理後に、閾値変更制御部32は、処理をステップS201に戻す。
なお、本実施形態のモータ制御装置1は、モータ3の始動時には、図6に示す処理によって、上述した図5と同様の動作を実現する。
以上説明したように、本実施形態では、制御部30(閾値変更制御部32)は、モータ3が加速中、且つ、回転数が所定の回転数未満である場合に、閾値を通常動作状態よりも大きい閾値電圧Vth1(第1の閾値)に変更する。また、制御部30(閾値変更制御部32)は、モータ3が減速中又は定速回転中、あるいは、回転数が所定の回転数以上である場合に、閾値を閾値電圧Vth1より小さい通常動作状態における閾値電圧Vth2(第2の閾値)に変更する。すなわち、閾値変更部60は、モータ3が加速中、且つ、回転数が所定の回転数未満である場合に、閾値が閾値電圧Vth1(第1の閾値)に変更される。また、制御部30(閾値変更制御部32)は、モータ3が減速中又は定速回転中、あるいは、回転数が所定の回転数以上である場合に、閾値が通常動作状態における閾値電圧Vth2(第2の閾値)に変更される。
これにより、本実施形態によるモータ制御装置1及び過電流検出装置10は、通常状態よりも大きな電流を必要とするモータ3の加速中、且つ、回転数が所定の回転数未満である場合に、閾値を通常動作状態よりも大きい閾値電圧Vth1(第1の閾値)に変更するので、モータ3の能力を充分に活用することができる。また、本実施形態によるモータ制御装置1及び過電流検出装置10は、モータ3が減速中又は定速回転中、あるいは、回転数が所定の回転数以上である場合に、閾値が通常動作状態における閾値電圧Vth2に変更されるため、正確に過電流の異常を検出して、モータ制御の脱調を抑制することができる。よって、本実施形態による過電流検出装置10は、モータ3の回転数を可変に制御する場合であっても、モータ制御の脱調を抑制しつつ、モータ3の能力を充分に活用することができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の各実施形態において、過電流検出装置10が、閾値変更制御部32を含む例を説明したが、これに限定されるものではなく、閾値変更制御部32を含まずに、外部に備えるようにしてもよい。
また、上記の各実施形態において、駆動制御部31と閾値変更制御部32とが、1つの制御部30の内部に構成される例を説明したが、駆動制御部31と閾値変更制御部32とは、別の構成により実現されてもよい。
また、上記の各実施形態において、モータ制御装置1は、モータ3を矩形波鼓動で制御する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、正弦波駆動で制御してもよいし、他の駆動方式で制御してもよい。なお、モータ制御装置1は、モータ3を正弦波駆動で制御する場合には、回転位置検出部12は、磁石と磁気センサを含むものであってもよい。
また、上記の各実施形態において、電流検出部40及び過電流検出部50の回路構成は、図1に示すものに限定されるものではなく、他の回路構成により実現されてもよい。
また、上記の各実施形態において、閾値変更部60における閾値の変更を、PWM信号のDuty値により変更する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、DAC(Digital to Analog Converter)を備えるなど、他の方式で実現してもよい。
なお、上述したモータ制御装置1が備える各構成は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述したモータ制御装置1が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述したモータ制御装置1が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後にモータ制御装置1が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1 モータ制御装置
2 直流電源
3 モータ
10 過電流検出装置
11、14、53、405、408、410 コンデンサ
12 回転位置検出部
13、51、52、401、403、404、406、407、409 抵抗
20 駆動部
21、22、23、24、25、26 MOSFET
30 制御部
31 駆動制御部
32 閾値変更制御部
40 電流検出部
50 過電流検出部
54 コンパレータ
55 OR回路
60 閾値変更部
71 反転回路
72、73 AND回路
74、75 バッファ回路
402 オペアンプ
DR1 U相ドライバ
DR2 V相ドライバ
DR3 W相ドライバ

Claims (5)

  1. モータに入力される入力電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した前記入力電流が閾値以上になった場合に、前記モータを駆動する駆動部の動作を制限する過電流検出部と、
    制御部からの制御に基づいて、前記閾値を変更する閾値変更部と
    を備え、
    前記閾値変更部は、前記制御部によって、前記モータの加速状態と前記モータの回転数とに応じて前記閾値が変更され
    前記モータが加速中であり、且つ、前記モータの回転数が所定の回転数未満である場合に、前記閾値が通常動作状態よりも大きい第1の閾値に設定され、
    前記モータが減速中又は定速回転中、あるいは、前記モータの回転数が前記所定の回転数以上である場合に、前記閾値が前記第1の閾値より小さい前記通常動作状態における第2の閾値に変更される
    ことを特徴とする過電流検出装置。
  2. 前記閾値変更部は、前記制御部から出力されたパルス幅変調信号に基づいて、前記閾値を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の過電流検出装置。
  3. 前記閾値変更部は、前記モータの駆動開始から前記回転数が所定の回転数に達するまでの期間に、前記1の閾値に設定され、前記回転数が所定の回転数に達した場合に、前記2の閾値に変更される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の過電流検出装置。
  4. 前記過電流検出部は、前記入力電流が閾値以上になった場合に、前記駆動部の動作を停止させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の過電流検出装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の過電流検出装置と、
    前記駆動部と、
    前記駆動部を駆動させて前記モータの駆動を制御する前記制御部と
    を備えることを特徴とするモータ制御装置。
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