JP2001058578A - 電動パワーステアリング制御装置 - Google Patents
電動パワーステアリング制御装置Info
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Abstract
ら、従来技術よりも安価な電動パワーステアリング制御
装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の電動パワーステアリング制御装
置10は、負荷に対応して駆動モードを切替える駆動モ
ード演算手段3と、方向指令演算手段4と、デューティ
比演算手段6とを、電流制御演算手段2に有する。デュ
ーティ比演算手段6は、PI制御演算手段61、変換手
段66および演算値選択手段62をもつ。駆動モードが
切り替わると、演算値選択手段62の作用で、PI制御
演算手段61による制御演算の代わりに変換手段66に
よる関数演算が行われ、切替え前と同等の印加電圧が得
られるようにデューティ比信号Dtが切替えられる。す
るとハンチングが防止されるので良好な操舵感覚および
耐久性が得られ、切替え時の演算負荷が小さいので遅く
ても安価なデジタルプロセッサを採用できる。
Description
ブリッドカーに好適な電動パワーステアリング装置の制
御技術分野に属する。
は、図1に示すように、ハンドルを通してステアリング
コラム(ステアリングシャフト)にかかる操舵トルクに
応じ、適正な補助操舵力を直流モータ(電動機)に発生
させて操舵機構を駆動する装置である。電動パワーステ
アリング装置は、操舵トルクセンサおよび車速センサな
どのセンサの信号に基づき、車載コンピュータ(EC
U)によって直流モータを駆動する。本明細書中では、
この車載コンピュータのことを電動パワーステアリング
制御装置と呼ぶこととする。
は、図2および図3に示すように、電流指令値演算手段
1と電流制御演算手段2’とを有し、両演算手段1,
2’は、単一のマイクロコンピュータによってソフトウ
ェアにより実行される。
示すように、ステアリングコラムにかかる操舵トルクの
検出信号である操舵トルク信号Tqと、自動車の速さの
検出信号である車速信号Vとに応じ、操舵機構を駆動す
る直流モータに流すべき電流の指令値である電流指令値
を算出する手段である。すなわち、電流指令値演算手段
1は、操舵トルク信号Tqに対して伝達関数(T1s+
1)/(AT1s+1)をかけて位相が進んだ信号Tp
を生成し、さらに同信号Tpに対し車速信号Vに応じた
マップ関数を施して基本電流指令値Icbを生成する。
また、これと並行して操舵トルク信号Tqを伝達関数s
/(T2s+1)によって疑似微分した信号Tiを生成
し、同信号Tiに適正なゲインKをかけて慣性補償電流
指令値Iciを生成する。そして、基本電流指令値Ic
bと慣性補償電流指令値Iciとを足し合わせて、電流
指令値Icを生成する。
タに流れている電流の検出信号である電流検出値とこの
電流指令値Icとの偏差に応じ、直流モータを駆動する
Hブリッジ回路を制御する駆動手段に方向指令信号Di
rおよびデューティー比信号に相当する信号Dtを与え
る演算手段である。すなわち、電流制御演算手段2’
は、直流モータに流れている電流の検出値である電流検
出値(検出電流)と電流指令値Icとの偏差に基づい
て、フィードバック制御(PI制御)を施している。そ
して、PI制御された電流指令値に対して方向指令演算
およびガード処理を施し、方向指令信号Dirおよびデ
ューティ比信号Dtを算出して、両信号を駆動回路に供
給する。
タ11を駆動するHブリッジ回路72を制御するデジタ
ル駆動手段である。なお、直流モータ11の電流リップ
ルをバッテリ12に流さないようにするために、Hブリ
ッジ回路72と並列に電解コンデンサ9が配設されてい
る。ここで、駆動回路によってHブリッジ回路72を駆
動する方法には、片側駆動と両側駆動との二つの駆動モ
ードがある。
4に示すように、Hブリッジ回路72を構成するスイッ
チング素子であるパワートランジスタQ1〜Q4の上流
側および下流側のうち一方だけをPWM駆動する駆動モ
ードである。同図の例では、上流側のパワートランジス
タQ1はオンになったままであり、下流側のパワートラ
ンジスタQ4がPWM駆動されている。
デューティ比に対して直流モータ11に印加される電圧
のリニアリティが高く、電流リップルが小さいという長
所がある。その反面、図4に一点鎖線で示す回生電流回
路が形成されて制動作用が生じてしまうので、外力によ
って直流モータ11を回すには大きな抵抗トルクが生じ
る。すなわち、片側駆動モードには、路面反力によって
操舵機構が中立位置に戻される際に回生電流が生じて直
流モータ11が抵抗するので、運転者がハンドルから手
を離しても操舵機構が速やかには中立位置に復帰しにく
いという短所がある。
すように、Hブリッジ回路72を構成するパワートラン
ジスタQ1〜Q4の上流側および下流側のうち両方をP
WM駆動する駆動モードである。同図の例では、上流側
のパワートランジスタQ1と下流側のパワートランジス
タQ4とが、駆動回路(図3参照)により同期してPW
M駆動されている。
ドとは逆に、図7に示すように、デューティ比と印加電
圧との関係はリニアリティが低く非線形であるという短
所がある。その反面、前述のような回生回路が形成され
ないので、直流モータ11に制動作用があまり生じず、
運転者がハンドルから手を離せば操舵機構は速やかに中
立位置に復帰するという長所がある。しかしながら、電
流リップルが大きくなってしまうので、Hブリッジ回路
72と並列に設けられた電解コンデンサ9の容量を大き
くして、バッテリ12に流れる電流リップルを抑制する
必要が生じる。
駆動モードには、それぞれ相反する長所短所があるの
で、電動パワーステアリング制御装置の中には、駆動モ
ードを適宜切り替えて両駆動モードの長所を生かしてい
るものもある。特に、車両重量が大きくなった場合に
は、操舵機構のアシストをするために、直流モータ11
に大電流を流す必要が生じる。このような場合には、H
ブリッジ回路72と並列に配設された電解コンデンサ9
の耐久性を確保する目的で、直流モータ11の高負荷時
には駆動モードを片側駆動モードに切り替えて、電流リ
ップルを小さく抑制することが望ましい。
を行うと、再び図6および図7に示すように、駆動モー
ドによって印加電圧特性が異なるので、同じデューティ
比で駆動していても印加電圧が異なる。すると、駆動モ
ードの切替えに際して印加電圧に不連続が生じ、その結
果、直流モータ11に流れる電流も急激に変動する。す
なわち、図8に示すように、駆動モードの切替えの瞬間
に、電流検出値に不連続な変動を生じて直流モータ11
のトルクが変動するので、ステアリングコラムにかかる
操舵トルクにもショックが生じる。
て、電流フィードバック制御をアナログ回路が行ってい
る場合には、フィードバック制御回路の応答速度が速い
ので、駆動電流の不連続は一瞬にして終わり、違和感は
比較的少なくて済むことが多い。しかしながら、高度な
制御ロジックの導入やコストダウンなどの目的で、近年
は電流フィードバック制御をデジタル・マイクロコンピ
ュータによって行う傾向にある。そして、デジタル化に
よるメリットが大きいので、この傾向は避けがたいもの
と考えられる。
フィードバック制御が行われる場合には、無視できない
程度の演算遅れがフィードバックループに大きな位相遅
れを生じさせるので、フィードバックループの振動減衰
特性が悪くなる。そればかりではなく、同じく図8に示
すように、駆動モードの切替え時にはデューティ比にピ
ークを伴ったインパルスが生じ、このインパルスが駆動
電流に振動を引き起こす。すると、直流モータ11を駆
動する電流の振動によって、操舵トルクの振動が起き、
この振動がフィードバックループを巡回してハンチング
を引き起こす。それゆえ、フィードバックループに生じ
るハンチング(振動)が減衰するには、しばらくの間を
要する。
コラムにかかる操舵トルクにも現れ、運転者はハンドル
を握る手にブルルッと不快な振動を感じるので、操舵感
覚の評価が大きく落ちてしまうという欠点がある。それ
ばかりではなく、機械的な振動によって直流モータ11
から操舵機構にかけての機械装置の寿命も縮まるという
欠点も生じる。
めに、従来技術としては、特開平6−219311号公
報(特許第2857555号)に開示されている電動パ
ワーステアリング装置の制御技術がある。この技術で
は、駆動モードによって異なる電流フィードバック制御
演算を行うとともに、それぞれの駆動モードに対して駆
動特性の違いを補正する演算を常時行っている。
ようなハンチングによる操舵感覚の低下は、おおむね回
避することができるようになっているものと推察され
る。また、電流リップルが低減されるので電解コンデン
サ9の寿命が延びるとともに、機械的な振動が抑制され
るので直流モータ11から操舵機構にかけての機械装置
の寿命も延びるものと考えられる。
ドバック制御演算には高速処理を要する上に、この従来
技術では、補正演算を常に行っているので、制御用マイ
クロコンピュータに要求される演算処理速度はかなり高
い。それゆえ、従来技術を実施するためには、演算速度
が速いマイクロコンピュータの採用が要求されるので、
電動パワーステアリング制御装置の価格が高くなってし
まうという不都合がある。
もハンチングの発生を防ぐことができる電動パワーステ
アリング制御装置を、より安価に提供することを解決す
べき課題とする。
に、発明者は以下の手段を発明した。
1記載の電動パワーステアリング制御装置である。すな
わち、本手段の電動パワーステアリング制御装置におい
て、電流制御演算手段は、駆動モード演算手段と、フィ
ードバック制御演算手段および変換手段と、演算値選択
手段とをもつ。
ジ回路を構成するスイッチング素子の上流側および下流
側のうち一方だけをPWM駆動する片側駆動モードと、
両方をPWM駆動する上下駆動モードとのうち、いずれ
の駆動モードでこのHブリッジ回路を制御すべきかを指
示する駆動モード信号を駆動手段に与える演算手段であ
る。また、フィードバック制御演算手段は、この駆動モ
ード信号が切り替わらない通常時には、電流指令値と電
流検出値との偏差に基づいてデューティ比信号をフィー
ドバック制御する演算手段である。一方、変換手段は、
駆動モード信号の切替え時に、直流モータにかかる印加
電圧の不連続が低減されるように、デューティ比信号に
基づいて適正な所定関数による演算を行い、新たなデュ
ーティ比信号を算出する演算手段である。さらに、演算
値選択手段は、通常時にはフィードバック制御演算手段
に制御演算させ、駆動モードの切替え時には変換手段に
関数演算させるように、駆動モード信号に基づいてフィ
ードバック制御演算手段と変換手段とのうち一方を選択
する演算手段である。
駆動モードが切替えられると、演算値選択手段は、駆動
モード信号の変化に基づき駆動モードの切替えを検知す
る。そして、演算値選択手段は、駆動モードの切替えを
検知したときにだけ、フィードバック制御演算手段に制
御演算を止めさせ、代わりに変換手段に関数演算をさせ
て新たなデューティ比信号を生成させる。変換手段に
は、印加電圧が滑らかにつながるデューティ比を算出す
るように適正な所定関数が設定されている。それゆえ、
デューティ比信号は適正にステップ状に切替えられ、印
加電圧には急変が生じることがなくなる。その結果、直
流モータに流れる駆動電流にも急変がなくなり、直流モ
ータの動作は滑らかになる。
に変換手段からフィードバック制御演算手段に演算手段
が戻されても、駆動電流は滑らかに連続していく。なぜ
ならば、新たにフィードバック制御に使われる過去のデ
ューティ比信号は、変換手段によって適正に変換されて
おり、直流モータへの印加電圧に大きな不連続が生じな
いように設定されてしまっているからである。それゆ
え、駆動モードの切替え直後に印加電圧が滑らかに変化
し大きな不連続を生じないだけではなく、その後に通常
のフィードバック制御に戻る瞬間にも、印加電圧および
駆動電流は滑らかに連続する。
な不連続が印加電圧からなくなるように、デューティ比
が適正に切替えられるので、直流モータを駆動する駆動
電流に振動はなくなってフィードバックループ中から振
動現象がなくなる。そればかりではなく、変換手段によ
って関数演算が行われている間には、フィードバック制
御演算が行われないので、駆動モードの切替え直後にも
演算負荷が増大することがない。また、変換手段による
関数演算が終わり新たなデューティ比信号が駆動手段に
供給された後、フィードバック制御演算手段による制御
演算に復帰すると、変換手段による関数演算は行われな
くなる。
ック制御演算手段による制御演算と変換手段による変換
演算とのうち一方の演算だけが行われ、両方の演算が行
われることはない。それゆえ、本手段の電動パワーステ
アリング制御装置には高速演算処理能力は要求されない
ので、演算速度が遅く安価なマイクロコンピュータを採
用することができる。その結果、本手段の電動パワース
テアリング制御装置を前述の従来技術よりも安価に製造
することが可能になる。
ング制御装置によれば、駆動モードの切替え時にもハン
チングの発生を防ぐことができながら、より安価に提供
することができるようになるという効果がある。すなわ
ち、高い操舵感覚の評価が得られ、かつ、電動パワース
テアリング装置の耐久性を保つことができながら、電動
パワーステアリング制御装置の価格をより低減すること
ができるという効果がある。
2記載の電動パワーステアリング制御装置である。すな
わち本手段は、前述の第1手段において、駆動モードの
切替え直後に新たなデューティ比信号を算出する目的
で、変換手段によって演算される所定関数に特徴があ
る。
片側駆動モードへの切替え時には、切替え前のデューテ
ィ比信号から20%〜80%に相当する所定オフセット
を引いた値に、一倍〜三倍の所定倍数をかける関数であ
る。逆に、片側駆動モードから上下駆動モードへの切替
え時には、切替え前のデューティ比信号に一倍〜三倍の
所定倍数をかけたうえで、20%〜80%に相当する所
定オフセットを加える関数である。なお、両切替え時に
おいて、各所定オフセットは互いに同じ値であることが
望ましく、同様に各所定倍数も互いに同じ値であること
が望ましい。
数の最適値は、駆動手段、Hブリッジ回路および直流モ
ータの特性によって異なる。しかしながら、通常は、各
所定オフセットには50%付近に適正値があり、各所定
倍数には二倍付近に適正値がある。なぜならば、片側駆
動モードでの印加電圧特性(図6参照)と上下駆動モー
ドでの印加電圧特性(図7参照)とを比較すると、通常
はこの程度の適正値を取ることによって、駆動モードの
切替えの際に印加電圧を同程度にするデューティ比信号
が得られるからである。
定倍数をそれぞれ適正値に設定することによって、極め
て簡素な関数演算をすることにより、駆動モードの切替
えの際に印加電圧を同程度にするデューティ比信号が得
られる。その結果、駆動モードの切替え時に適正にデュ
ーティ比が切替えられ、直流モータに印加される電圧
は、駆動モードの切替えの前後でほとんど変わらずほぼ
連続しているので、駆動モードの切替え時にも直流モー
タの動きは滑らかである。
段の効果に加えて、所定関数が極め簡素であって演算負
荷が小さいうえに、両所定オフセットおよび両所定倍数
の適正な設定によっていっそう滑らかな操舵感覚が得ら
れるという効果がある。
3記載の電動パワーステアリング制御装置である。すな
わち本手段は、前述の第1手段または第2手段におい
て、フィードバック制御演算手段は駆動モード信号に応
じて適正にフィードバックゲインを切替えることを特徴
とする。
の間で駆動モードが切り替わると、従来の技術の項で一
般論として述べたように、デューティ比に対する印加電
圧の特性も異なる特性に切り替わる。すると、フィード
バック制御演算手段を含むフィードバックループの動作
点でのゲインは、駆動モードによって異なる。すなわ
ち、デューティ比が高い領域では、フィードバックゲイ
ンが勾配の差(図6および図7参照)だけ異なり、片側
駆動モードでのゲインは上下駆動モードでのゲインの半
分程度でしかない。つまり、上下駆動モードにおいて適
正なフィードバックゲインが、フィードバック制御演算
手段に設定されている場合には、片側駆動モードでは駆
動電流の応答性が低下し、ハンドル操作が重くなるとい
う不都合が生じる。そして、逆の場合には逆の不都合が
発生する。
動モード信号に応じて、フィードバック制御演算手段が
適正にフィードバックゲインを切替えるので、駆動モー
ドが切り替わっても操舵感覚がほとんど変動しないよう
にすることができる。すなわち、駆動モードの切替えに
よって生じるフィードバックループのゲイン変動を補正
し、フィードバックループのゲインを駆動モードの切替
え前後でほぼ一定に保つことが可能になる。
段または第2手段の効果に加えて、駆動モードが切り替
わっても操舵感覚がほとんど変動しないようにすること
ができ、操舵感覚をさらに向上させることができるとい
う効果がある。
的に等価であったり実質的に等価であったりする電動パ
ワーステアリング制御装置は、当然のことながら、前述
の各手段に含まれるものとする。すなわち、構成に見た
目の上で差異があっても、実質的な構成が同じであり作
用効果も同様な電動パワーステアリング制御装置は、本
発明の各手段と同一であると見なす。
制御装置の実施の形態については、当業者に実施可能な
理解が得られるよう、以下の実施例で明確かつ十分に説
明する。
パワーステアリング制御装置10は、図2および図9に
示すように、電流指令値演算手段1と電流制御演算手段
2とを有する。電流指令値演算手段1および電流制御演
算手段2は、同じワンチップ・デジタルプロセッサの上
でROMに格納されたプログラムの実行によって実現さ
れるデジタル演算手段である。
示すように、ステアリングコラムにかかる操舵トルクの
検出信号である操舵トルク信号Tqと、自動車の速さの
検出信号である車速信号Vとに応じ、操舵機構を駆動す
る直流モータ11に流すべき電流の指令値である電流指
令値Icを算出する演算手段である。一方、電流制御演
算手段2は、図9に示すように、電流指令値Icと、直
流モータ11に流れている電流の検出信号である電流検
出値Imaの電流指令値Icに対する偏差Idとに応じ
て、直流モータ11を駆動するHブリッジ回路72を制
御する駆動手段71に、方向指令信号Dirおよびデュ
ーティー比信号Dtを与える演算手段である。
ステアリング制御装置10は、再び図2および図9に示
すように、A/D変換器101およびパルス計測手段1
02と、電流指令値演算手段1および電流制御演算手段
2をもつデジタルプロセッサ(図略)と、駆動手段71
およびHブリッジ回路72と、シャント抵抗Rおよび電
流検出手段8と、電解コンデンサ9とを有する。
照して本実施例の電動パワーステアリング制御装置10
がもつ前半部の構成について説明する。この前半部は、
A/D変換器101およびパルス計測手段102と、電
流指令値演算手段1とを有する。
から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、
操舵トルク信号Tqとして電流指令値演算手段1に与え
る回路である。一方、パルス計測手段102は、所定の
サンプリング周期内に車速センサが生成したパルスを計
数し、もってデジタル信号である車速信号Vを生成して
電流指令値演算手段1に与える回路である。
03およびマップ関数手段106と、両手段に並列に配
設された疑似微分手段105およびゲイン手段106
と、加算手段107とをもつ。これらの各手段103〜
107は、いずれもデジタルプロセッサ上でプログラム
により実現される演算手段である。
ク信号Tqに対して伝達関数(T1s+1)/(AT1s
+1)をかけて位相が進んだ信号Tpを生成し、さらに
同信号Tpに対しマップ関数手段104が車速信号Vに
応じたマップ関数を施して、基本電流指令値Icbを生
成する。また、これと並行して、疑似微分手段105が
操舵トルク信号Tqを伝達関数s/T2s+1によって
疑似微分した信号Tiを生成し、同信号Tiにゲイン手
段106が適正なゲインKをかけて慣性補償電流指令値
Iciを生成する。すると、加算手段107が、基本電
流指令値Icbと慣性補償電流指令値Iciとを足し合
わせて、電流指令値Icを生成する。そして、電流指令
値Icは、同じデジタルプロセッサによって実行される
電流制御演算手段2によって利用される。
速信号Vに応じた関数マップデータを複数用意してい
る。これらの関数マップデータは、位相補償後の操舵ト
ルク信号Tpが大きくなるほど基本電流指令値Icbが
大きくなり、逆に車速信号Vが大きくなるほど基本電流
指令値Icbが小さくなるように、適正に設定されてい
る。マップ関数手段104は、複数の関数マップデータ
に代えて、車速信号Vを媒介変数(パラメータ)とする
関数を使用してもよい。
照して本実施例の電動パワーステアリング制御装置10
がもつ後半部の構成について説明する。この後半部は、
電流制御演算手段2と、駆動手段71およびHブリッジ
回路72と、シャント抵抗Rおよび電流検出手段8と、
電解コンデンサ9とを有する。
段3と、方向指令演算手段4と、絶対値演算手段5と、
フィードバック制御演算手段としてのデューティ比演算
手段6とをもつ。
ッジ回路72を構成するスイッチング素子としてのパワ
ートランジスタの上流側Q1,Q2および下流側Q3,
Q4のうち一方だけをPWM駆動する片側駆動モード
と、両方をPWM駆動する上下駆動モードとのうち、い
ずれの駆動モードでHブリッジ回路72を制御すべきか
を指示する駆動モード信号Mdを駆動手段71に与える
演算手段である。また、デューティ比演算手段6は、駆
動モード信号Mdが切り替わらない通常時には、電流指
令値Icの絶対値Icaと電流検出値Imaとの偏差I
dに基づいて、デューティ比信号Dtをフィードバック
制御する演算手段である。一方、変換手段66は、駆動
モード信号Mdの切替え時に、直流モータ11にかかる
印加電圧の不連続が低減されるように、デューティ比信
号Dtに基づいて適正な所定関数による演算を行い、新
たなデューティ比信号Dtを算出する演算手段である。
さらに、演算値選択手段62は、通常時にはPI制御演
算手段61に制御演算させ、駆動モードの切替え時には
変換手段66に関数演算させるように、駆動モード信号
Mdに基づいてPI制御演算手段61と変換手段66と
のうち一方を選択する演算手段である。
理に先立って、方向指令演算手段4は、前述の電流指令
値演算手段1から供給される電流指令値Icの符号に基
づいて次のような判定処理を行い、方向指令信号Dir
を算出する。すなわち、電流指令値Ic>0のとき方向
指令信号Dir=1であり、電流指令値Ic=0のとき
方向指令信号Dir=0であり、電流指令値Ic<0の
とき方向指令信号Dir=−1である。このようにして
算出された方向指令信号Dirは、駆動モード演算手段
3と駆動手段71とに供給される。
ク信号Tq、方向指令信号Dir、電流検出値Imaお
よびモータ端子間電圧Vmに基づいて直流モータ11の
負荷状態を判定し、同判定に基づいて駆動モード信号M
dを算出する。すなわち、高負荷時には片側駆動モード
を指示する駆動モード信号Md=1を出力し、逆に、低
負荷時には上下駆動モードを指示する駆動モード信号M
d=0を出力する。低負荷時には、ハンドルを緩やかに
切り始めた時や、ハンドルを緩やかに戻す時などが含ま
れる。このようにして、駆動モード演算手段3によって
設定された駆動モード信号Mdは、デューティ比演算手
段6の演算値選択手段62と、駆動手段71とに供給さ
れる。
理に用いられた各信号は、次のようにして供給されてい
る。先ず、操舵トルク信号Tqには、電流指令値演算手
段1(図2参照)に取り込まれた値が使用され、方向指
令信号Dirには、方向指令演算手段4によって算出さ
れた値が用いられている。次に、電流検出値Imaに
は、シャント抵抗Rにかかった電圧から電流検出手段8
によって検出された値、すなわち、直流モータ11に流
れた駆動電流の絶対値が検出されて用いられている。最
後に、モータ端子間電圧Vmには、図示しない検出器に
よって検出されたHブリッジ回路72に印加されている
電圧の検出値が用いられている。すなわち、モータ端子
間電圧Vmは、上流側の両パワートランジスタQ1,Q
2の接続点と、下流側の両パワートランジスタQ3,Q
4の接続点との間の電位差の検出値である。
1から供給される電流指令値Icの絶対値を取って、同
絶対値Ica=|Ic|を算出する演算手段である。そ
して、絶対値演算手段5から供給された絶対値Icaか
ら電流検出手段8によって供給される電流検出値Ima
が引かれ、電流偏差Id=Ica−Imaが算出され
て、デューティ比演算手段6に供給される。ここで、デ
ューティ比演算手段6と駆動手段71およびHブリッジ
回路72と直流モータ11と電流検出値Imaとは、コ
ントローラ/アクチュエータ/センサからなる広義のフ
ィードバックループを形成している。
ク制御演算手段としてのPI制御演算手段61と、演算
値選択手段62と、ガード手段64と、変換手段66と
からなる。ワンステップ遅れ要素65は、演算ステップ
の更新に伴って自然に形成される遅れ要素であって、特
に演算手段として存在するわけではなく、デューティ比
信号Dtを格納しておくメモリがあるだけである。
Mdが切り替わらない通常時に、前述の電流偏差Id=
Ica−Imaに対し、次の数1に従って比例積分制御
演算を行い、フィードバック指令値Dtaを算出するフ
ィードバック制御演算手段である。
/2であり、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、t
は演算周期、nおよびn−1は今回値および前回値を示
す添え字である。前記数1は、通常のPI制御の伝達関
数G(s)=Kp+Ki/sを双一次変換によって離散
化して電流偏差Idにかけたものを、フィードバック指
令値Dtaについて整理したものである。ただし、完全
に線形なフィードバックではなく、フィードバック指令
値Dtaの前回値にの代わりに、0〜100%の範囲に
制限されたデューティ比信号Dtの前回値Dt(n−
1)が用いられている。
動モード信号Mdの切替え時に、直流モータ11にかか
る印加電圧の不連続が低減されるように、デューティ比
信号Dtに基づいて適正な所定関数による演算を行い、
新たなデューティ比信号Dtを算出する演算手段であ
る。より正確に言えば、変換手段66が算出するのは、
ガード手段64によって範囲制限される以前の変換指令
値Dtaであり、変換指令値Dtaは、駆動モード切替
えの瞬間にだけ前述のフィードバック指令値Dtaを代
替する値である。
定関数は、上下駆動モードから片側駆動モードへの切替
え時と、片側駆動モードから上下駆動モードへの切替え
時とで異なっている。すなわち、所定関数は、上下駆動
モードから片側駆動モードへの切替え時には、切替え前
のデューティ比信号Dtから50%の所定オフセットを
引いた値に、二倍の所定倍数をかける関数である。逆
に、片側駆動モードから上下駆動モードへの切替え時に
は、切替え前のデューティ比信号Dtに二倍の所定倍数
をかけたうえで、50%の所定オフセットを加える関数
である。
はPI制御演算手段61に制御演算させ、切替え時には
変換手段66に関数演算させるように、駆動モード信号
Mdに基づいて、PI制御演算手段61と変換手段66
とのうち一方だけを選択して演算させる論理演算手段で
ある。それゆえ、PI制御演算手段61と変換手段66
とが同時に演算処理することはないようになっている。
口はガード手段64である。ガード手段64は、フィー
ドバック指令値Dtaまたは変換指令値Dtaを適正な
範囲に制限して、0〜100%の範囲でデューティ比信
号Dtを駆動手段71に供給する演算手段である。すな
わち、ガード手段64は、0%≦Dta≦100%の時
にはDt=Dtaとし、Dta<0の時にはDta=0
%とする一方、100<Dtaの時にはDt=100%
とする制限手段である。
の説明を終わり、続けて図9を参照しつつ、最後に駆動
手段71、Hブリッジ回路72および電流検出手段8な
どについて説明する。
向指令信号Dirおよびデューティ比信号Dtに基づい
て、Hブリッジ回路72を駆動するデジタル回路であ
る。駆動手段71は、駆動モード信号Mdが0であると
き(低負荷時)には上下駆動モードでHブリッジ回路7
2を駆動し、駆動モード信号Mdが1であるとき(高負
荷時)には片側駆動モードでHブリッジ回路72を駆動
するようになっている。また、方向指令信号Dirが−
1の時にはHブリッジ回路72のパワートランジスタの
うちQ2,Q3をオフにし、逆に方向指令信号Dirが
1の時にはパワートランジスタQ1,Q4をオンにする
ようになっている。これらの場合分けは、図10の一覧
表にまとめられている。なお、駆動手段71は、デュー
ティ比演算手段6から与えられるデューティ比信号Dt
に対応するデューティ比で、Hブリッジ回路72を駆動
するようになっている。
ンジスタ(パワーMOSFET)Q1〜Q4によって構
成され、駆動手段71に制御されて直流モータ11を駆
動する回路である。
ッジ回路72の低電位側とグラウンドとの間に挿置され
たシャント抵抗Rの両端の電位差を計測して、Hブリッ
ジ回路72を介して直流モータ11に流れた駆動電流を
検知する計測手段である。電流検出手段8は、検知した
駆動電流に対応するデジタル信号である駆動電流信号I
maを生成し、電流制御演算手段2に供給する作用をも
つ。
を介して直流モータ11をPWM駆動することによって
生じる電流リップルが、バッテリ12に流れたり、バッ
テリ12と制御装置10とを結ぶハーネスの経路にあら
われたりしないようにするために、Hブリッジ回路72
に並列に挿置されている。
を駆動するための直流電源である。一方、リレースイッ
チ13は、バッテリ12からHブリッジ回路72に供給
される電力をON/OFFするスイッチであり、図示し
ない他の制御手段によって適宜ON/OFFされる。
ワーステアリング制御装置10は、以上のように構成さ
れているので、以下のような作用効果を発揮する。作用
効果の説明にあたっては、本発明の特徴部分である電流
制御演算手段2の作用効果を中心に説明し、特にデュー
ティ比演算手段6の作用効果について詳しく説明する。
ように、駆動モード信号Mdの切替えがあったか否かを
判定し、それによってPI制御演算手段61にフィード
バック演算させるか、変換手段66に関数演算させるか
が異なってくる。
ード演算手段3から演算値選択手段62に供給された駆
動モード信号Md(図9参照)をその前回値と比較し、
駆動モード信号Mdの変更がなかったか否かが、演算値
選択手段62によって判定される。駆動モード信号Md
に変更がなかった場合には、制御ロジックは処理ステッ
プS2に進み、前述のPI制御演算手段61により数1
(構成の項で説明)にしたがってPI制御演算が行わ
れ、フィードバック指令値Dtaが算出される。算出さ
れたフィードバック指令値Dtaは、次の処理ステップ
S6で、ガード手段64によって0〜100%の範囲に
制限される。
段62により駆動モード信号Mdの変更が検出された場
合には、制御ロジックは判断ステップS3に進み、駆動
モード信号Mdが0から1に変わったのか、1から0に
変わったのかが判定される。この判定も、演算値選択手
段62によって行われる。
わったと判定された場合には、駆動モードが上下駆動モ
ードから片側駆動モードへ切り替わったのであるから、
次の処理ステップS4で、変換手段66によって片側駆
動移行処理が行われる。すなわち、構成の項で説明した
ように、次の数2に従って関数演算がなされ、新たなデ
ューティ比信号Dtの元になる変換指令値Dtaが算出
され、ガード手段64に与えられる。
た、所定オフセットは50%であり、所定倍数は2倍で
ある。
と直流モータ11への印加電圧がほぼ連続するかについ
て、図12を参照して説明する。処理ステップS4で片
側駆動移行処理が行われるのは、低負荷状態から高負荷
状態に移行した場合であるから、高負荷状態で上下駆動
モードの印加電圧特性から片側駆動モードの印加電圧特
性へと移行することになる。この際、上下駆動特性の高
デューティ比側のグラフは、延長すると横軸切片が約5
0%のデューティ比であり、また、同グラフの傾きは片
側駆動特性のグラフの傾きの約2倍である。
号の前回値Dt(n−1)から50%を引いた値を2倍
することによって(すなわち数2の関数演算によっ
て)、片側駆動モードに切り替えた際に印加電圧に差異
がほとんど生じない変換指令値Dtaが算出される。そ
して、この変換指令値Dtaが0〜100%の範囲にガ
ードされてデューティ比信号Dtが更新され、次回のP
I制御演算(数1)に使用されるので、再びPI制御演
算手段61によるPI制御演算に戻っても、印加電圧は
スムースに連続する。その結果、直流モータ11に流れ
る駆動電流もスムースに連続するようになり、フィード
バックループ内にショックが生じなくなる。
したところ、デューティ比Dt(n−1)から引く所定
オフセットは55%が最適であり、{Dt(n−1)−
55%}にかける所定倍数は、1.9倍が最適であっ
た。ただし、これらの最適値は、主にHブリッジ回路7
2の特性とPWM周波数とによっていくらか異なるの
で、新たな電動パワーステアリング装置の開発がある都
度に最適値を探ることが望ましい。
ップS3で駆動モード信号Mdが1から0に変わったと
判定された場合には、先ほどとは逆に片側駆動モードか
ら上下駆動モードへと駆動モードが切り替わったわけで
ある。それゆえ、次の処理ステップS5で、変換手段6
6によって上下駆動移行処理が行われる。すなわち、構
成の項で説明したように、次の数3に従って関数演算が
なされ、新たなデューティ比信号Dtの元になる変換指
令値Dtaが算出され、ガード手段64に与えられる。
処理操作であり、再び図12を参照すると、先ほどとは
逆の経路をたどって関数演算処理が行われる。その結
果、上下駆動モードに切り替えた際に印加電圧に差異が
ほとんど生じない変換指令値Dtaが算出される。そし
て、この変換指令値Dtaが0〜100%の範囲にガー
ドされてデューティ比信号Dtが更新され、次回のPI
制御演算(数1)に使用されるので、再びPI制御演算
手段61によるPI制御演算に戻っても、印加電圧はス
ムースに連続する。その結果、直流モータ11に流れる
駆動電流もスムースに連続するようになり、やはりフィ
ードバックループ内にショックが生じなくなる。
数の最適値は、前述のように、Hブリッジ回路72およ
び直流モータ11の特性によって異なる。しかしなが
ら、通常は、各所定オフセットには50%付近に適正値
があり、各所定倍数には二倍付近に適正値がある。なぜ
ならば、再び図12に示すように、片側駆動モードでの
印加電圧特性と上下駆動モードでの印加電圧特性とを比
較すると、通常はこの程度の適正値を取ることによっ
て、駆動モードの切替えの際に印加電圧を同程度にする
デューティ比信号Dtが得られるからである。
定め、所定倍数を二倍に設定することによって、極めて
簡素な関数演算をすることにより、駆動モードの切替え
の際に印加電圧を同程度にするデューティ比信号Dta
が得られる。その結果、駆動モードの切替え時に適正に
デューティ比が切替えられ、直流モータ11に印加され
る電圧は、駆動モードの切替えの前後でほとんど変わら
ずほぼ連続しているので、駆動モードの切替え時にも直
流モータ11の動きは滑らかである。その結果、変換手
段66の所定関数が極め簡素であって演算負荷が小さい
うえに、所定オフセットおよび所定倍数の適正な設定に
よって、いっそう滑らかな操舵感覚が得られるようにな
る。
ステップS2〜S3のうちいずれかの演算処理によって
フィードバック指令値Dtaまたは変換指令値Dtaが
算出されると、制御ロジックは最後の処理ステップS7
に進む。処理ステップS7では、駆動モード演算手段3
からの駆動モード信号Mdと、方向指令演算手段4から
の方向指令信号Dirと、デューティ比演算手段6から
のデューティ比信号Dtとが、駆動手段71に与えられ
て、駆動手段71が適正に制御される。その結果、駆動
手段71が適正にHブリッジ回路72を駆動して直流モ
ータ11を駆動させ、適正なパワーアシストが得られ
る。
によって駆動モードが切替えられると、演算値選択手段
62は、駆動モード信号Mdの変化に基づき駆動モード
の切替えを検知する。そして、演算値選択手段62は、
駆動モードの切替え直後にだけ、フィードバック制御演
算手段61に制御演算を止めさせ、代わりに変換手段6
6に関数演算をさせて新たな変換指令値Dtaを生成さ
せる。ここで、変換手段66には、印加電圧が滑らかに
つながる変換指令値Dtaを算出するように、適正な所
定関数が設定されている。
ィ比信号Dtは適正にステップ状に切替えられ、電流指
令値Icに大きな不連続はなくなり、直流モータ11へ
の印加電圧にも急変が生じることがなくなる。すると、
直流モータ11に流れる駆動電流にも急変がなくなり、
操舵トルクにもハンチングはなくなって、直流モータ1
1の動作は滑らかになる。(図13では、0秒から2.
5秒程度までは一方に操舵し、2.5秒程度以降は手を
緩めて地面反力によって自然に中立位置へと操舵を戻し
ている。それゆえ、深く操舵した1.6秒付近から2.
5秒程度までは高負荷となり、片側駆動モードに切り替
わっている。すなわち、駆動モードは、1.6秒程度で
上下駆動モードから片側駆動モードに切り替わってお
り、それから1秒弱を経た後、2.5秒付近で片側駆動
モードから上下駆動モードへと切り替わっている。) しかも、演算値選択手段62によって、その後に変換手
段66からフィードバック制御演算手段61に演算手段
が戻されても、駆動電流は滑らかに連続していく。なぜ
ならば、新たにフィードバック制御に使われる過去のデ
ューティ比信号Dt(n−1)は、変換手段66によっ
て適正に変換されており、直流モータ11への印加電圧
に大きな不連続が生じないように設定されてしまってい
るからである。それゆえ、駆動モードの切替え直後に
も、印加電圧が滑らかに変化して大きな不連続を生じな
いだけではなく、その後に通常のフィードバック制御に
戻る瞬間にも、印加電圧および駆動電流は滑らかに連続
する。
な不連続が印加電圧からなくなるように、デューティ比
Dtが適正に切替えられるので、直流モータ11を駆動
する駆動電流に振動はなくなってフィードバックループ
中から振動現象がなくなる。そればかりではなく、変換
手段66によって関数演算が行われている間には、フィ
ードバック制御演算が行われないので、駆動モードの切
替え直後にも演算負荷が増大することがない。また、変
換手段66による関数演算が終わり新たなデューティ比
信号Dtが駆動手段に供給された後、PI制御演算手段
61によるフィードバック制御演算に復帰すると、もは
や変換手段66による関数演算は行われなくなる。
ック制御演算手段61による制御演算と変換手段66に
よる変換演算とのうち一方の演算だけが行われ、両方の
演算が一つの演算周期のうちに行われることはない。そ
れゆえ、本実施例の電動パワーステアリング制御装置1
0には高速演算処理能力は要求されないので、演算速度
が遅く安価なマイクロコンピュータを採用することがで
きる。その結果、本実施例の電動パワーステアリング制
御装置10は、前述の従来技術よりも安価に製造するこ
とができるようになる。
リング制御装置10によれば、駆動モードの切替え時に
もハンチングの発生を防ぐことができ高い操舵感覚が得
られながら、より安価に提供することができるようにな
るという効果がある。すなわち、操舵感覚について高い
評価が得られ、かつ、電動パワーステアリング装置全体
の耐久性を保つことができながら、電動パワーステアリ
ング制御装置10の価格を従来技術よりも低減すること
ができるという効果がある。
態様1として、片側駆動モードにおいて、Hブリッジ回
路72のパワートランジスタを実施例1とは上流下流を
逆に駆動する電動パワーステアリング制御装置の実施が
可能である。あるいは、実施例1の片側駆動モードと本
変形態様の片側駆動モードとを使い分ける電動パワース
テアリング制御装置の実施も可能である。これらの変形
態様によっても、前述の実施例1と同様の作用効果が得
られる。
態様2として、直流モータ11にHブリッジ回路72が
内蔵されているスマートモータを採用し、Hブリッジ回
路72をなくした電動パワーステアリング制御装置の実
施が可能である。また、Hブリッジ回路72だけではな
く駆動手段71までも直流モータ11に内蔵させたスマ
ートモータを開発し、駆動手段71およびHブリッジ回
路72をなくした電動パワーステアリング制御装置の実
施も可能である。
2、電流検出手段8および電解コンデンサ9のうちいく
つかを直流モータ11に付帯させ、電動パワーステアリ
ング制御装置にもたない構成とすることも可能である。
逆に、リレースイッチ13を内蔵してリレースイッチ1
3を自動制御する手段をも備えた電動パワーステアリン
グ制御装置の実施も可能である。
御装置によっても、前述の実施例1の電動パワーステア
リング制御装置10と同様の作用効果が得られる。
ーステアリング制御装置は、図9に信号線Aで示す信号
経路をもち、フィードバック制御演算手段61は、駆動
モード信号Mdに応じて適正にフィードバックゲインを
切替えることを特徴とする。その他の構成は、実施例1
と同様である。
の間で駆動モードが切り替わると、従来の技術の項で一
般論として述べたように、デューティ比信号Dtに対す
る印加電圧の特性も異なる特性に切り替わる。すると、
フィードバック制御演算手段としてのPI制御演算手段
61を含むフィードバックループのゲインは、駆動モー
ドによって異なる。すなわち、デューティ比信号Dtが
高い領域では、フィードバックゲインが勾配の差(図6
および図7参照)だけ異なり、片側駆動モードでのゲイ
ンは上下駆動モードでのゲインの半分程度でしかない。
つまり、上下駆動モードにおいて適正なフィードバック
ゲインが、PI制御演算手段61に設定されている場合
には、片側駆動モードでは駆動電流の応答性が低下し、
ハンドル操作が重くなるという不都合が生じる。そし
て、逆の場合には逆の不都合が発生する。
偏差Idから駆動手段71に至る系全体の動作点でのP
Iゲインは、次のように駆動モードによって異なる。先
ず、上下駆動モードでは、比例ゲインはKp×(上下駆
動モードの駆動特性勾配)であり、積分ゲインはKi×
(上下駆動モードの駆動特性勾配)である。次に、片側
駆動モードでは、比例ゲインはKp×(片側駆動モード
の駆動特性勾配)であり、積分ゲインはKi×(片側駆
動モードの駆動特性勾配)である。ただしここで、駆動
特性勾配とは、図12の右半面での各特性曲線の勾配
(傾斜)を示すものとする。
PIゲインが駆動特性の勾配の差だけ異なり、この差
は、片側駆動モードでのPIゲインが上下駆動モードで
のPIゲインに比べておおよそ半分になる程度の差であ
る。すなわち、上下駆動モードに適合するようにPIゲ
インの設定を行った場合には、片側駆動モードでは駆動
電流の応答特性が低下して不都合である。そして、逆の
場合には、逆の不都合が生じる。
な信号経路Aを作り、駆動モード信号Mdに応じて、P
I制御演算手段61は、それぞれの駆動モードに最適な
値のPIゲインに切替える構成を取っている。
ワーステアリング制御装置10では、駆動モードを定め
る駆動モード信号Mdに応じて、PI制御演算手段61
が適正にフィードバックゲインKp,Kiを切替える。
それゆえ、本実施例の電動パワーステアリング制御装置
10は、駆動モードが切り替わっても、操舵感覚がほと
んど変動しないようになっている。すなわち、駆動モー
ドの切替えによって生じるフィードバックループのゲイ
ン変動が自動的に補正され、フィードバックループのゲ
インが駆動モードの切替え前後でほぼ一定に保たれる。
リング制御装置10によれば、前述の実施例1の効果に
加えて、駆動モードが切り替わっても操舵感覚がほとん
ど変動しないようにすることができ、操舵感覚をさらに
向上させることができるという効果がある。
も、実施例1の変形態様1および変形態様2に対応する
変形態様の実施が可能であり、実施例1に対してその各
変形態様がもつ作用効果に相当する作用効果が得られ
る。
ーステアリング制御装置は、図14に示すように、デュ
ーティ比演算手段6の内部に、駆動モードに応じてフィ
ードバック指令値Dtaおよび変換指令値Dtaに補正
を施す補正手段63をもつ。また、PI制御演算手段6
1は、デューティ比Dtaからのマイナー・フィードバ
ックループをもっている。本実施例では、これらの点と
変換手段66の構成とだけが実施例1の構成と異なり、
その他の点は実施例1の構成と同様である。
ワーステアリング制御装置では、駆動モード切替えのな
い通常時には、PI制御演算手段61が、実施例1と同
様のPIフィードバック制御演算(数1)を行い、フィ
ードバック指令値Dtaを算出する。すると、補正手段
63が図15に示す補正処理を行ってフィードバック指
令値Dtaを補正し、補正後指令値Dtcを算出してガ
ード手段64に供給する。ここで、同じく図15に示す
ように、片側駆動モードでは補正処理を行わなくて良
い。なぜならば、片側駆動モードでは、再び図6に示す
ように、デューティ比信号Dtから印加電圧に至る関係
のリニアリティが高いので、補正の必要がないからであ
る。
り替わり、駆動モードが上下駆動モードから片側駆動モ
ードへと切り替わった場合には、演算値選択手段62は
変換手段66に関数演算を行わせる。この際に使用され
る所定関数は、図16に示すように、上下駆動モードの
駆動特性に対応する関数であって、この所定関数によっ
て変換手段66は関数演算を行い、変換指令値Dtaを
算出して補正手段63に供給する。この変換指令値Dt
aは、補正手段63を通る際に、片側駆動モードでの補
正処理(つまり何も補正しない)により特に変化しな
い。それゆえ、補正手段63からは、前述の所定関数
(図16参照)で小さく変換された分だけ、前回に上下
駆動モードであった時より小さな補正後指令値Dtcが
算出される。その結果、前回に上下駆動モードであった
時の印加電圧と同等の印加電圧が、駆動モード切り替わ
り後の片側駆動モードでも直流モータ11に印加される
ようになることに他ならない。
り替わり、片側駆動モードから上下駆動モードへと切り
替わった場合にも、演算値選択手段62は変換手段66
に関数演算を行わせる。ただし、この際に使用される所
定関数は、図17に示すように、上下駆動モードの駆動
特性に対応する関数の逆関数であって、この所定関数に
よって変換手段66は関数演算を行い、中間変数Dtx
を算出して補正手段63に供給する。中間変数Dtx
は、これに対応するデューティ比信号Dtを駆動手段7
1に与えれば、印加電圧が前回の印加電圧とほとんど道
都になるような値である。しかし、この中間変数Dtx
をそのまま演算値選択手段62で変換指令値Dtaとし
て採用すると、直後に補正手段63で再び図15に示す
上下駆動モードでの補正がなされてしまい、印加電圧の
連続性が保たれなくなってしまう。そこで、変換手段6
6は、中間変数Dtxに対し、さらに図18に示すよう
に、上下駆動モードでの補正の逆関数を通して変換指令
値Dtaを算出し、補正手段63に供給する。その結
果、前回に片側駆動モードであった時の印加電圧と同等
の印加電圧が、駆動モード切り替わり後の上下駆動モー
ドでも直流モータ11に印加されるようになる。
66の演算が終わってしまえば、デューティ比信号Dt
は、変換手段66によって印加電圧に大きな不連続が生
じないように調整されている。それゆえ、ワンステップ
だけ変換手段66による関数演算が行われた後、PI制
御演算手段61による制御演算に復帰しても、印加電圧
に大きな不連続は生じないようになっており、ハンチン
グが有効に防止されている。
リング制御装置によれば、前述の実施例2と同様の効果
が得られる。なお、本実施例の作用は、実質的におおむ
ね実施例2のそれと等しく、本実施例は前述の実施例2
の変形態様として捉えることもできる。
も、実施例1の変形態様1および変形態様2に対応する
変形態様の実施が可能であり、実施例1に対してその各
変形態様がもつ作用効果に相当する作用効果が得られ
る。
を示す模式図
ック図
ク図
示す回路図
示す回路図
フ
フ
を示すグラフ
御装置の要部構成を示すブロック図
す一覧表
フローチャート
グラフ
すグラフ
すブロック図
フ
すグラフ
部を示すグラフ
部を示すグラフ
ロジックによる) 103:位相進み手段 104:マップ関数手段 105:疑似微分手段 106:ゲイン手段 107:加算手段 2:電流制御演算手段(マイクロコンピュータの後半ロ
ジックによる) 3:駆動モード演算手段 4:方向指令演算手段 5:絶対値演算手段 6,6’:デューティ比演算手段 61:PI制御演算手段(フィードバック制御演算手段
として) 62:演算値選択手段 63:補正手段 64:ガード手段 66:変換手段 65,67:ワンステップ遅れ要素 71:駆動手段(デジタル回路) 72:Hブリッジ回路 Q1,Q2:上流側のパワートランジスタ(パワーMO
SFET) Q3,Q4:下流側のパワートランジスタ(パワーMO
SFET) 8:電流検出手段 R:シャント抵抗 9:電解コンデンサ 11:直流モータ 12:バッテリ 13:リレー
スイッチ Dir:方向指令信号 Dt:デューティ比信号(0〜100%) Dta:デューティ比信号(フィードバック指令値また
は変換指令値) Ic:電流指令値 Ica:電流指令値の絶対値 Id:電流偏差(Ica−Ima) Ima:電流検
出値 Md:駆動モード信号 Tq:操舵トルク信号 V:車速信号
Claims (3)
- 【請求項1】ステアリングコラムにかかる操舵トルクの
検出信号である操舵トルク信号と、自動車の速さの検出
信号である車速信号とに応じ、操舵機構を駆動する直流
モータに流すべき電流の指令値である電流指令値を算出
する電流指令値演算手段と、 この電流指令値と、この直流モータに流れている電流の
検出信号である電流検出値のこの電流指令値に対する偏
差とに応じ、この直流モータを駆動するHブリッジ回路
を制御する駆動手段に方向指令信号およびデューティー
比信号に相当する信号を与える電流制御演算手段と、を
有する電動パワーステアリング制御装置において、 前記電流制御演算手段は、 前記Hブリッジ回路を構成するスイッチング素子の上流
側および下流側のうち一方だけをPWM駆動する片側駆
動モードと、両方をPWM駆動する上下駆動モードとの
うち、いずれの駆動モードでこのHブリッジ回路を制御
すべきかを指示する駆動モード信号を前記駆動手段に与
える駆動モード演算手段と、 この駆動モード信号が切り替わらない通常時には、前記
電流指令値と前記電流検出値との偏差に基づいて、前記
デューティ比信号をフィードバック制御するフィードバ
ック制御演算手段と、 この駆動モード信号の切替え時に、前記直流モータにか
かる印加電圧の不連続が低減されるように、このデュー
ティ比信号に基づいて適正な所定関数による演算を行
い、新たなこのデューティ比信号を算出する変換手段
と、 この通常時にはこのフィードバック制御演算手段に制御
演算させ、この切替え時にはこの変換手段に関数演算さ
せるように、この駆動モード信号に基づいてこのフィー
ドバック制御演算手段とこの変換手段とのうち一方を選
択する演算値選択手段と、をもつことを特徴とする、 電動パワーステアリング制御装置。 - 【請求項2】前記所定関数は、前記駆動モードの前記切
替え時のうち、 前記上下駆動モードから前記片側駆動モードへの切替え
時には、切替え前の前記デューティ比信号から20%〜
80%に相当する所定オフセットを引いた値に、一倍〜
三倍の所定倍数をかける関数であり、 逆にこの片側駆動モードからこの上下駆動モードへの切
替え時には、切替え前のこのデューティ比信号に一倍〜
三倍の所定倍数をかけたうえで、20%〜80%に相当
する所定オフセットを加える関数である、 請求項1記載の電動パワーステアリング制御装置。 - 【請求項3】前記フィードバック制御演算手段は、前記
駆動モード信号に応じて適正にフィードバックゲインを
切替える、 請求項1〜2のうちいずれかに記載の電動パワーステア
リング制御装置。
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