JP2002184717A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
を抑制して極端な局所的薄膜化部分や分断部分のない半
導体装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体層であるゲート電極4や高濃度ソ
ース・ドレイン領域7などの上に金属膜であるコバルト
膜を堆積し、第1の熱処理により、シリサイド化反応を
起こさせて多結晶構造のコバルトシリサイド膜10aを
形成する。次に、コバルトシリサイド膜10a内に砒素
やシリコンなどのイオンを注入して、コバルトシリサイ
ド膜10aをアモルファス構造のコバルトシリサイド膜
10bに変える。あるいは、窒素をシリサイド膜に導入
する。第2の熱処理を行なうと、結晶粒の凝集がほとん
どない多結晶構造のコバルトシリサイド膜10cが得ら
れる。窒素は、コバルトシリサイド膜の形成前に、半導
体層のうちシリサイド化される部分に導入してもよい。
Description
方法に関し、特に金属をシリサイド化させてなるシリサ
イド層を形成する方法に関するものである。
つれて、MIS型半導体装置のゲート電極や拡散層の低
抵抗化を図るための方法として、コバルト(Co),チ
タン(Ti),タングステン(W)などの金属膜を用い
て自己整合的にゲート電極や拡散層にシリサイド膜を形
成する,いわゆるサリサイドプロセスがよく知られてい
る。以下、従来のサリサイドプロセスを用いた半導体装
置の製造方法について説明する。
サリサイドプロセスを用いた半導体装置の製造工程を示
す断面図である。
基板101に活性領域を囲むトレンチ型の素子分離用絶
縁膜102を形成した後、半導体基板101の活性領域
上にシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜103を形成
する。その後、基板上にポリシリコン膜を堆積した後、
リソグラフィ及びドライエッチングにより、ポリシリコ
ン膜をパターニングして、ゲート絶縁膜103上にゲー
ト電極104を形成する。その後、ゲート電極104お
よび素子分離用絶縁膜102をマスクとして活性領域に
低濃度の不純物イオンを注入して、LDD領域105を
ゲート電極104に対して自己整合的に形成する。その
後、基板上にCVD法によって酸化膜を堆積し、この酸
化膜をエッチバックすることにより、ゲート電極104
の側面上に酸化膜からなるサイドウォール106を形成
する。その後、ゲート電極104、サイドウォール10
6および素子分離用絶縁膜102をマスクとして活性領
域に高濃度の不純物イオンを注入して、高濃度ソース・
ドレイン領域107をゲート電極104に対して自己整
合的に形成する。
タリング法により、基板上に、コバルト膜108を堆積
した後、コバルト膜108上に窒化チタン膜109を堆
積する。
ス雰囲気中で、半導体基板101に400〜500℃程
度の温度で第1の短時間熱処理(RTA)を施し、ゲー
ト電極104及び高濃度ソース・ドレイン領域107の
露出している部分においてシリコン(Si)とコバルト
(Co)とを反応させてコバルトリッチな第1のコバル
トシリサイド膜110a(CoSiとCo2 Siとの混
合体)を形成する。このとき、コバルト膜108のうち
サイドウォール106及び素子分離用絶縁膜102など
の絶縁膜上に位置する部分はシリサイド化されることは
なく、未反応のままのコバルト膜108aが残存する。
過酸化水素水の混合液などの溶液を用いて、窒化チタン
膜109及び未反応のまま残存するコバルト膜108a
を選択的に除去することによって、ゲート電極104及
び高濃度ソース・ドレイン領域107上に多結晶体の第
1のコバルトシリサイド膜110aを選択的に残置させ
る。
ス雰囲気中で、半導体基板101を800〜900℃程
度の温度で第2の短時間熱処理(RTA)を行い、第1
のコバルトシリサイド膜110aを構造的に安定な第2
のコバルトシリサイド膜110b(CoSi2 膜)に変
換する。この結果、第2のコバルトシリサイド膜110
bのシート抵抗は第1のコバルトシリサイド膜110a
のシート抵抗よりも小さくなり、ゲート電極104及び
高濃度ソース・ドレイン領域107の低抵抗化を図るこ
とができる。
ような従来のサリサイドプロセスを用いた半導体装置の
製造方法においては、シリサイド膜の凝集による影響を
受けやすく、シリサイド膜の抵抗値が高抵抗化するとい
う不具合があった。ゲート電極やソース・ドレイン領域
の上に、シリサイド化反応によって形成されたコバルト
シリサイドの結晶粒は、650℃以上の熱処理を受ける
と凝集するという性質を有する。そのため、安定なコバ
ルトシリサイド膜を形成するために必要な第2の短時間
熱処理(800〜900℃)を行なうと、結晶粒の凝集
によって、コバルトシリサイド膜の一部が破断したり、
極端に薄くなるという現象が見られた。
(c),(e)の工程における半導体装置の形状を示す
断面図である。図11(a)に示すように、第1の短時
間熱処理後に未反応なコバルト膜を除去して形成したコ
バルトシリサイド膜110aは、比較的小さな粒径を有
する多くの結晶が連続した厚みのほぼ均一な1つの膜と
なっている。しかしながら、図11(b)に示すよう
に、第2の短時間熱処理によってコバルト結晶粒が凝集
して合体し各結晶の粒径が増大することによって、部分
的に膜厚が極端に薄くなって第2のコバルトシリサイド
膜110bの厚みの均一性が失われたり、第2のコバル
トシリサイド膜110bの分断部分111が生じてコバ
ルトシリサイド膜の連続性が失われることがある。その
結果、第2のコバルトシリサイド膜110bの導電性が
悪化し抵抗値が大幅に増大するため、ゲート電極104
及び高濃度ソース・ドレイン領域107の低抵抗化が難
しくなってきている。
の原因は以下のように考えられる。コバルトシリサイド
膜が650℃以上の温度になると、各結晶粒中のコバル
ト原子が表面拡散をし始め、このコバルト原子の移動に
応じて界面エネルギーが最小になるように、各結晶粒が
移動する流動化が生じて全体の構造が変化する。つま
り、結晶方位の近い複数の結晶粒同士が合体して1つの
結晶粒になったり、ある結晶粒が粒界部分を取り込んで
大きな結晶粒に成長するなど、結晶粒の凝集が生じると
考えられている。
度になるなどゲート電極,配線などの寸法が細線化され
ているので、上述のような凝集が生じると抵抗値の増大
だけでなくシリサイド配線の断線をも引き起こすおそれ
がある。また、最近では、ソース・ドレイン領域もシャ
ロー化されて浅くなっていることから、結晶粒の凝集に
よる部分的な結晶粒の粗大化などが生じると、シリサイ
ド膜の一部がPN接合部に極端に近づくことによって接
合リークが増大するおそれもある。
の凝集による結晶粒の粗大化,不均一化を抑制する手段
を講ずることにより、低抵抗で信頼性の高いシリサイド
膜を有する半導体装置及びその製造方法を提供すること
である。
置の製造方法は、一部がシリサイド化された部材を備え
た半導体装置の製造方法であって、基板の半導体層の上
に金属膜を形成する工程(a)と、第1の熱処理によ
り、上記金属膜と上記半導体層との間でシリサイド化反
応を起こさせて、上記半導体層の上に多結晶構造の第1
のシリサイド膜を形成する工程(b)と、上記工程
(b)の後、上記金属膜の未反応部を除去する工程
(c)と、上記第1のシリサイド膜内に不純物イオンを
注入して、上記第1のシリサイド膜をアモルファス構造
の第2のシリサイド膜に変える工程(d)と、第2の熱
処理により、上記第2のシリサイド膜をアモルファス構
造から多結晶構造の第3のシリサイド膜に変えて、該第
3のシリサイド膜を上記部材の少なくとも一部とする工
程(e)とを含んでいる。
ったんアモルファス状態の第2のシリサイド膜になった
時点で多結晶構造が破壊されるので、その後成長した第
3のシリサイド膜中の結晶粒は第1のシリサイド膜の結
晶粒とは独立に新たに成長したものである。したがっ
て、第3のシリサイド膜中の結晶粒の凝集による粗大化
を抑制することができ、分断部分のない厚みがほぼ均一
な連続したシリサイド膜を有する半導体装置を形成する
ことができる。
極の一部とし、上記工程(a)の前に、ポリシリコン膜
を堆積する工程と、上記工程(a)の前又は後に、上記
半導体層となる上記ゲート電極を形成する工程とをさら
に含むことにより、断線のない低抵抗化されたゲート電
極を有するMISFETを形成することができる。
ドレイン領域の一部とし、上記工程(a)の前に、上記
半導体層を含む活性領域の上に、ゲート絶縁膜及びゲー
ト電極を形成する工程と、上記ゲート電極の側面上に絶
縁体サイドウォールを形成する工程と、上記活性領域の
うち上記ゲート電極の両側方に位置する領域に上記半導
体層となるソース・ドレイン領域を形成する工程とをさ
らに含むことにより、ソース・ドレイン領域にゲート電
極に対して自己整合的にシリサイド層を設けることがで
きる。
に、基板上に保護膜を形成する工程をさらに含み、上記
工程(d)では、上記保護膜越しに上記シリサイド膜に
イオン注入を行なうことにより、保護膜によるシリサイ
ド結晶粒の流動を抑制する機能がさらに付加されるの
で、より確実に上述の効果を発揮することができる。
上記シリサイド膜が凝集しない温度で行なわれることが
好ましい。
第1の熱処理時の温度以下の温度で行なわれることが好
ましい。
上記不純物イオンを注入して、上記半導体層の表面部を
アモルファス化することにより、第3のシリサイド膜の
結晶粒がより均一に成長するので、半導体層がゲート電
極である場合にはゲート抵抗をより小さくすることがで
き、半導体層がソース・ドレイン領域である場合にはス
パイク反応が抑制され接合リークの小さい半導体装置が
得られる。
して電気的に中性となるイオンを用いることが好まし
い。
なるイオンとしてシリコンイオンを用いることにより、
シリサイド化反応によるシリコンの消費を補うことがで
き、スパイク反応の要請効果がより顕著に発揮される。
一部がシリサイド化された部材を備えた半導体装置の製
造方法であって、基板の半導体層の上に第1の金属膜を
形成する工程(a)と、第1の熱処理により、上記第1
の金属膜と上記半導体層との間でシリサイド化反応を起
こさせて、上記半導体層の上に金属リッチな第1のシリ
サイド膜を形成する工程(b)と、上記工程(b)の
後、上記第1の金属膜の未反応部を除去する工程(c)
と、上記工程(c)の後、基板上に上記第1の金属膜よ
りも薄い第2の金属膜を堆積する工程(d)と、第2の
熱処理により、上記第1のシリサイド膜がシリコンリッ
チな構造に変化した部分と、上記第2の金属膜がシリサ
イド化された部分とからなる第2のシリサイド膜を形成
し、該第2のシリサイド膜を上記部材の少なくとも一部
とする工程(e)と、第3の熱処理により、上記第2の
金属膜と上記半導体層との間でシリサイド化反応を起こ
させて、上記半導体層の上に第3のシリサイド膜を形成
する工程(f)とを含んでいる。
2のシリサイド膜中で結晶粒が凝集して薄膜化した部分
や分断部分が生じても、第3の熱処理によって、第2の
金属膜がシリサイド化した部分により、薄膜化した部分
や分断部分が補われるので、厚みが比較的均一で分断部
分のない第2のシリサイド膜を有する半導体装置が得ら
れる。また、第2の金属膜が第1の金属膜よりも薄いこ
とで、第2の金属膜のうち半導体層と接していない領域
へのシリサイド膜の侵入による短絡などの不具合は回避
される。
シリサイド膜であり、上記工程(f)の後に、第4の熱
処理により、上記第3のシリサイド膜をシリコンリッチ
な第4のシリサイド膜に変化させて、上記第2のシリサ
イド膜及び第4のシリサイド膜を上記部材の少なくとも
一部とする工程をさらに含むことが好ましい。
基板の半導体層の上に第1の金属膜を形成する工程
(a)と、第1の熱処理により、上記第1の金属膜と上
記半導体層との間でシリサイド化反応を起こさせて、上
記半導体層の上に金属リッチな第1のシリサイド膜を形
成する工程(b)と、上記工程(b)の後、上記第1の
金属膜の未反応部を除去する工程(c)と、第2の熱処
理により、上記第1のシリサイド膜をシリコンリッチな
第2のシリサイド膜に変化させる工程(d)と、上記工
程(d)の後、基板上に第2の金属膜を堆積する工程
(e)と、第3の熱処理により、上記第2の金属膜と上
記半導体層との間でシリサイド化反応を起こさせて、上
記半導体層の上に金属リッチな第3のシリサイド膜を形
成する工程(f)と、第4の熱処理により、上記第3の
シリサイド膜をシリコンリッチな第4のシリサイド膜に
変化させて、上記第2のシリサイド膜及び第4のシリサ
イド膜を上記部材の少なくとも一部とする工程(g)と
を含んでいる。
2のシリサイド膜中で結晶粒が凝集して分断部分が生じ
ても、第2の金属膜がシリサイド化した第4のシリサイ
ド膜により、分断部分が補われるので、分断部分のない
連続したシリサイド膜を有する半導体装置が得られる。
また、第2の金属膜が第1の金属膜よりも薄いことで、
第2の金属膜のうち半導体層と接していない領域へのシ
リサイド膜の侵入による短絡などの不具合は回避され
る。
してチタン膜を形成し、上記工程(g)では、上記第2
のシリサイド膜としてコバルト膜を形成することによ
り、反応温度の高いチタンシリサイドからなる第2のシ
リサイド膜中の結晶粒に影響を与えることなく、第3,
第4の熱処理を行なうことができる。
一部がシリサイド化された部材を備えた半導体装置の製
造方法であって、基板の半導体層の上にコバルトを主成
分とする金属膜を形成する工程(a)と、第1の熱処理
により、上記金属膜と上記半導体層との間でシリサイド
化反応を起こさせて、上記半導体層の上に多結晶構造の
第1のコバルトシリサイド膜を形成する工程(b)と、
上記工程(b)の後、上記金属膜の未反応部を除去する
工程(c)と、上記工程(c)の後、725℃以下の第
2の熱処理により、上記第1のコバルトシリサイド膜を
第2のコバルトシリサイド膜に変えて、該第2のコバル
トシリサイド膜を上記部材の少なくとも一部とする工程
(d)とを含んでいる。
じるコバルトシリサイド膜中にCoSi2 結晶粒が生じ
にくいので、分断部分のない厚みがほぼ均一な連続した
シリサイド膜を有する半導体装置を形成することができ
る。
のコバルトシリサイド膜を覆う保護膜を形成する工程
と、上記第2のコバルトシリサイド膜を、上記保護膜に
よって覆われた状態で上記第2の熱処理よりも高温条件
で、第3の熱処理を行なう工程とをさらに含むことによ
り、ゲート電極,ゲート配線などの細線化による切断を
抑制しつつ、半導体基板の拡散層における接合リークの
抑制を図ることができる。
一部がシリサイド化された部材を備えた半導体装置の製
造方法であって、基板の半導体層の上に金属膜を形成す
る工程(a)と、第1の熱処理により、上記金属膜と上
記半導体層との間でシリサイド化反応を起こさせて、上
記半導体層の上に多結晶構造の第1のシリサイド膜を形
成する工程(b)と、上記工程(b)の後、上記金属膜
の未反応部を除去する工程(c)と、上記工程(a)の
前から上記工程(c)の後までのいずれかのときに、上
記第1のシリサイド膜中に窒素を導入する工程(d)
と、上記工程(d)の後、第2の熱処理により、上記第
1のシリサイド膜を第2のシリサイド膜に変えて、該第
2のシリサイド膜を上記部材の少なくとも一部とする工
程(e)とを含んでいる。
シリサイド膜中の結晶粒の凝集が生じにくくなり、分断
部分のない厚みがほぼ均一な連続したシリサイド膜を有
する半導体装置を形成することができる。
において上記半導体層における窒素の濃度が1017cm
-3以下となるように、上記窒素を導入することにより、
半導体層中の不純物の活性化に悪影響を与えることを回
避することができる。
ドレイン領域の一部であり、上記工程(a)の前に、上
記半導体層を含む活性領域の上に、ゲート絶縁膜及びゲ
ート電極を形成する工程と、上記ゲート電極の側面上に
絶縁体サイドウォールを形成する工程と、上記活性領域
のうち上記ゲート電極の両側方に位置する領域に不純物
イオンを注入した後、該不純物を活性化してソース・ド
レイン領域を形成する工程とをさらに含む場合には、上
記工程(d)を、上記ソース・ドレイン領域を形成する
工程の後で上記工程(a)の前に行なうことができる。
面にプラズマを照射するプリクリーン工程をさらに含む
場合には、上記工程(d)を、上記プリクリーン工程で
窒素を含むプラズマを用いて、半導体層に予め窒素を導
入することにより行なうことができる。
有する基板と、上記半導体層の上に形成され、第1の金
属のシリサイド膜と第2の金属のシリサイド膜とを一体
化してなるシリサイド層とを備えている。
粒が凝集していても、第4のシリサイド膜によって凝集
による結晶粒の存在部位の偏り,例えば分断部分や薄膜
化した部分などが補われるので、比較的厚みが均一な連
続したシリサイド層が得られる。
って、MISFETのゲート電極や、ソース・ドレイン
領域を構成することができる。
リサイド膜であり、上記第2の金属のシリサイド膜がコ
バルトシリサイド膜であることにより、シリサイド化反
応温度の相違を利用して、製造の容易化を図ることがで
きる。
有する基板と、上記半導体層の上に形成され、窒素を含
むシリサイド膜、あるいは、多結晶体の積層構造を有す
るシリサイド膜とを備えている。
は、コバルトシリサイド結晶粒の凝集が生じにくいこと
が確認されている。そして、窒素を含むシリサイド膜
は、特に、多結晶体の積層構造を生じやすい。したがっ
て、シリサイド層の凝集による厚みのバラツキや分断が
抑制されるので、厚みの均一性のよいシリサイド層を有
する半導体装置が得られる。
膜であることが好ましい。
て、図面を参照しながら説明する。
(c)及び図2(a)〜図2(c)は、本発明の第1の
実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
導体基板1に活性領域を囲むトレンチ型の素子分離用絶
縁膜2を形成した後、半導体基板1の活性領域上にシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を形成する。その
後、基板上にポリシリコン膜を堆積した後、リソグラフ
ィ及びドライエッチングにより、ポリシリコン膜をパタ
ーニングして、ゲート絶縁膜3上にゲート電極4を形成
する。その後、ゲート電極4および素子分離用絶縁膜2
をマスクとして活性領域にn型の低濃度の不純物イオン
を注入して、LDD領域5をゲート電極4に対して自己
整合的に形成する。その後、CVD法によって基板上に
酸化膜を堆積し、この酸化膜をエッチバックすることに
より、ゲート電極4の側面上に酸化膜からなるサイドウ
ォール6を形成する。その後、ゲート電極4,サイドウ
ォール6および素子分離用絶縁膜2をマスクとして活性
領域にn型の高濃度の不純物イオンを注入して、高濃度
ソース・ドレイン領域7をゲート電極4に対して自己整
合的に形成する。
ン領域7に注入した不純物の活性化を行った後で、図2
(b)に示す砒素イオンの注入に代えて、窒素イオン
(N+又はN2 +)の注入を行なっても、シリサイド膜の
凝集(agglomeration )に起因するシリサイド膜の分断
や大きな凹凸の発生などを抑制することができる。
に、コバルト膜のスパッタリングの前処理であるプリク
リーン処理を行なう際に、窒素を含む雰囲気中でプラズ
マを発生させて、窒素プラズマをゲート電極4や高濃度
ソース・ドレイン領域7に導入してもよい。このプリク
リーン処理は、一般には、Arイオンを下地層に照射し
て下地層中の物質の逆スパッタリングを行なう処理であ
る。シリサイドプロセス前においては、このプリクリー
ン処理は、シリサイド層が形成される半導体層(ゲート
電極4や高濃度ソース・ドレイン領域7)表面の酸化膜
除去を目的として行なわれる。
リング法により、基板上に厚み約8nmのコバルト膜8
を堆積した後、コバルト膜8の上に、保護膜として厚み
約20nmの窒化チタン膜9を堆積する。
の前又は後で、図2(b)に示す砒素イオンの注入に代
えて、窒素イオン(N+ 又はN2 +)の注入を行なって
も、シリサイド膜の凝集(agglomeration )に起因する
シリサイド膜の分断や大きな凹凸の発生などを抑制する
ことができる。
雰囲気中で、半導体基板1に400〜500℃程度の温
度で60秒程度の第1の短時間熱処理(RTA)を施し
て、ゲート電極4及び高濃度ソース・ドレイン領域7の
露出している部分においてシリコン(Si)とコバルト
(Co)とを反応させてコバルトリッチな第1のコバル
トシリサイド膜10a(Co2 SiとCoSiとの混合
体)を形成する。この第1のシリサイド膜10aは、微
結晶の集合体になっていると考えられており、実際に図
1(c)に示すような明瞭な結晶粒界が常に現れるわけ
ではない。このとき、コバルト膜8のうちサイドウォー
ル6及び素子分離用絶縁膜2などの絶縁膜上に位置する
部分はシリサイド化されることはなく、未反応のままの
コバルト膜8aが残存する。なお、第1の短時間熱処理
は、窒素ガス雰囲気中の代わりに真空中やアルゴン雰囲
気中で行ってもよい。
イオンの注入に代えて、砒素イオン(As+ )の注入又
は窒素イオン(N+ 又はN2 +)の注入を行なっても、シ
リサイド膜の凝集(agglomeration )に起因するシリサ
イド膜の分断や大きな凹凸の発生などを抑制することが
できる。
酸化水素水の混合液などの溶液を用いて、窒化チタン膜
9及び未反応のまま残存するコバルト膜8aを選択的に
除去することによって、ゲート電極4及び高濃度ソース
・ドレイン領域7上に多結晶体の第1のコバルトシリサ
イド膜10aを選択的に残置させる。
純物イオン例えばヒ素イオン(As + )をドーズ量1×
1014atoms /cm2 程度の条件で第1のコバルトシリ
サイド膜10a内に注入して、少なくとも第1のコバル
トシリサイド膜10aをアモルファス化してアモルファ
ス構造の第2のコバルトシリサイド膜10bとする。こ
のとき、第1のコバルトシリサイド膜10aの下方に位
置するゲート電極4及び高濃度ソース・ドレイン領域7
の表面部にも、後の第2の短時間熱処理でコバルトシリ
サイド膜に変換される深さまでイオン注入して、ポリシ
リコン又はシリコンをアモルファス化しておくことが好
ましい。
えて、窒素イオン(N+ 又はN2 +)の注入を行なって
も、シリサイド膜の凝集(agglomeration )に起因する
シリサイド膜の分断や大きな凹凸の発生などを抑制する
ことができる。このとき、窒素イオンとしてN+ よりも
N2 +を用いた方が、シリサイド膜及び下地のポリシリコ
ン又はシリコンをアモルファス化せさやすく,好まし
い。
雰囲気中で、半導体基板1に800〜900℃程度の温
度で10秒程度の第2の短時間熱処理(RTA)を施し
て、アモルファス構造の第2のコバルトシリサイド膜1
0bを構造的に安定な多結晶構造の第3のコバルトシリ
サイド膜10c(CoSi2 )に変える。なお、第2の
短時間熱処理は、窒素ガス雰囲気中の代わりに真空中や
アルゴン雰囲気中で行ってもよい。
の工程で砒素イオンの注入を行なった場合には、図2
(c)に示すように、第3のコバルトシリサイド膜10
cは、横方向に粒界がほとんどないいわゆるバンブー構
造を有しているが、上記砒素イオン注入の代わりに、図
1(a),図1(b),図1(c)及び図2(b)に示
す工程のうちのいずれかの工程で窒素イオンを注入した
場合には、図2(c)の右上に示すように、横方向に粒
界のある多結晶体になり、結晶粒が重なったほぼ積層構
造となる。
入を行なって形成されたシリサイド層の明視野及び暗視
野のTEM写真図である。図14(c),(d)は、従
来の窒素イオンの注入を伴わないシリサイド膜の明視野
及び暗視野のTEM写真図である。図14(a)〜
(d)は、N2 イオンを、加速エネルギー20keV,
ドーズ量1×1015・cm-2の条件で、ソース・ドレイ
ン領域の不純物活性化のためのアニールの後に、第1の
コバルトシリサイド膜に注入して得られた第3のコバル
トシリサイド膜の構造を示している。
イオンを注入することにより、いわゆるバンブー構造で
はなく横方向に粒界のある,つまり多結晶体の積層構造
を有するシリサイド膜が形成されている。また、グレイ
ンサイズが小さく、CoSi 2 粒が上下に積層されてい
る。さらに、コバルトシリサイド膜の上面はスムーズで
ある。つまり、熱処理によって、上層のCoSi2 粒界
に下層のCoSi2 粒が入り込み、下層のCoSi2 膜
には凝集(アグロメレーション)が生じていない。
ように、窒素イオンの注入を伴わずに形成されたコバル
トシリサイド膜は、いわゆるバンブー構造であり、横方
向に粒界がない。また、グレインサイズが大きく、アグ
ロメレーションが発生している。さらに、コバルトシリ
サイド膜の上面や、コバルトシリサイド膜−下地層間の
界面がラフである。
(b)に示す工程で、多結晶構造の第1のコバルトシリ
サイド膜10aに砒素イオンの注入を行い、第1のコバ
ルトシリサイド膜10aをアモルファス構造の第2のコ
バルトシリサイド膜10bにした後に、図2(c)に示
す工程で、第2の短時間熱処理により多結晶構造の第3
のコバルトシリサイド膜10cを形成するため、従来の
製造工程のように第2の短時間熱処理によって結晶粒の
凝集を生じることなく、アモルファス構造の第2のコバ
ルトシリサイド膜10bの全領域がほぼ均一な多結晶か
らなる安定な第3のコバルトシリサイド膜10cに変換
する。従って、最終的に形成されるコバルトシリサイド
膜10cに部分的な分断は生じにくく、厚みが均一で連
続的な1つの膜である第3のコバルトシリサイド膜10
cを形成することができる。したがって、ゲート電極4
や高濃度ソース・ドレイン領域7の低抵抗化を確実に実
現することができる。また、ゲート電極やゲート配線が
細線化された場合でも、一部が断線するような事態を回
避することができ、高濃度ソース・ドレイン領域7がシ
ャロー化されても、比較的均一な結晶粒径による均一な
厚みのシリサイド膜が得られることで、接合リークを抑
制することができる。
へのイオン注入の際に、第1のコバルトシリサイド膜1
0aの下方に位置するゲート電極4及び高濃度ソース・
ドレイン領域7の表面部までアモルファス化しておくこ
とによって、第2の短時間熱処理の際に第3のコバルト
シリサイド膜10cの結晶粒が均一に成長する。したが
って、ゲート電極4の低抵抗化をより効果的に実現する
ことができるとともに、高濃度ソース・ドレイン領域7
の下方においてスパイク反応が起こりにくくなって、接
合リーク異常を抑制することができる。
す工程で、ヒ素をイオン注入して第1のコバルトシリサ
イド膜10aをアモルファス構造に変化させたが、ヒ素
の代わりにシリコン(Si)をイオン注入してアモルフ
ァス化してもよい。このようにシリコンをイオン注入し
た場合には、第2の短時間熱処理の反応におけるゲート
電極4及び高濃度ソース・ドレイン領域7のシリコンの
消費を補うことができるので、スパイク反応による接合
リークを抑制することができる。この結果、第3のコバ
ルトシリサイド膜10cのシート抵抗が下がり、ゲート
電極4及び高濃度ソース・ドレイン領域7の低抵抗化を
図ることができる。あるいは、砒素の代わりに、アルゴ
ン(Ar),ゲルマニウム(Ge),すず(Sn)など
の電気的に中性で第1のコバルトシリサイド膜10aを
アモルファス化することができる元素を注入してもよ
い。この場合、砒素イオンの注入と同様に、シリサイド
膜の凝集に起因するシリサイド膜の分断や大きな凹凸の
発生などを抑制することができる。
ド膜にキャリア発生用のドーパントとなる不純物をイオ
ン注入する場合は、当該ソース・ドレイン領域の導電型
と同じ導電型の不純物を注入する方が好ましい。例え
ば、ソース・ドレイン領域がp型の場合には、ガリウム
(Ga)又はインジウム(In)を注入し、ソース・ド
レイン領域がn型の場合には、砒素(As)又はアンチ
モン(Sb)を注入する。デュアルゲート構造を有する
ゲート電極上のシリサイド膜にイオン注入する場合にも
同様である。
ングは、図2(c)に示す工程に限定されるものではな
く、図1(c)に示す工程であってもよい。
は(b)に示す工程で(つまり、第1のコバルトシリサ
イド膜10aを形成する前に)窒素を半導体層(ゲート
電極4又は高濃度ソース・ドレイン領域7)のうちシリ
サイド膜が形成される部分に導入することができる。ま
た、図1(b)又は図2(b)に示す工程で、窒素を半
導体層(ゲート電極4又は高濃度ソース・ドレイン領域
7)に導入することもできる。
時間熱処理によって、図2(c)の右上や図14に示す
多結晶体の積層構造が現れる。その場合、第2の短時間
熱処理を行なっても、従来のようなコバルトシリサイド
結晶粒の凝集が生じにくいことが確認されている。よっ
て、分断部分のない厚みがほぼ均一な連続したシリサイ
ド膜を有するMISトランジスタを形成することができ
る。したがって、ゲート電極4及び高濃度ソース・ドレ
イン領域7の低抵抗化を図ることができる。
ないが、例えば以下の機構が考えられる。図2(c)の
右上に示す多結晶体の積層構造の場合、横方向に生じて
いる粒界でその上下の結晶中の原子の拡散が互いに逆向
きになることで拡散が妨害されたり、窒素が存在するこ
とで原子の拡散自体が抑制される結果、凝集が妨げられ
るものと考えることができる。結晶の凝集は、各結晶粒
中の金属原子やシリコン原子などの原子がある方向(例
えば時計回り)に拡散することで、結晶粒の表面積を減
少させる駆動力が生じることによると考えることもでき
るからである。
場合には、砒素を導入する場合のごとく半導体層のキャ
リア濃度に与える影響が少ないという利点がある。
(窒素注入なし)を有するMISFETと、窒素イオン
(N2 +)を導入したシリサイド膜を有するMISFET
との接合リークを測定した結果を示す図である。ここで
は、窒素イオンを加速エネルギー20keV,ドーズ量
1×1015・cm-2の条件で注入している。同図に示す
ように、シリサイド膜に窒素を導入しない従来の方法に
よって形成されたMISトランジスタにおいては、接合
リークに大きなバラツキがあるのに対し、窒素が導入さ
れたシリサイド膜を有するMISトランジスタにおいて
は、接合リーク値のバラツキも小さいことがわかる。こ
の結果、CoSi2 膜の形成温度やこの工程以降の熱処
理温度を650℃〜700℃程度にしても接合リークの
増大が生じない。したがって、トランジスタのショート
チャネル特性を悪化させることなく、700℃程度で熱
処理を行なうことができる。
ドーズ量2×1014〜2×1015・cm-2の範囲で行な
うことが好ましい。ドーズ量が2×1014・cm-2未満
であると、シリサイド結晶の凝集を抑制する効果が十分
得られず、ドーズ量が2×1015・cm-2を越えると、
CoSi2 /Si界面における界面抵抗が増大するから
である。
ではなく半導体層(本実施形態では、ゲート電極4,高
濃度ソース・ドレイン領域7,LDD領域5など)にも
導入されてしまうが、シリサイド膜以外の半導体層(ゲ
ート電極4,高濃度ソース・ドレイン領域7及びLDD
領域5)における窒素の濃度は、第3のコバルトシリサ
イド膜10cを形成した後で、1×1017cm-3以下で
あることが好ましい。言い換えると、1×1017cm-3
を越える窒素を含む領域は、シリサイド膜だけに限定す
ることが好ましい。窒素濃度が高いと、半導体層中の不
純物(砒素,リン,ボロンなど)の活性化が十分に行わ
れないおそれがあり、その結果、MISトランジスタの
ドレイン電流が低下したり、ゲート電極,ゲート配線の
抵抗が過度に増大することがあるからである。
シート抵抗の窒素の有無による相違を示すデータであ
る。同図に示すように、窒素を導入していない場合に
は、相当の確率でシート抵抗値の大きいサンプルが出現
している。それに対して、加速エネルギー10keV,
ドーズ量6×1014・cm-2の条件で窒素イオン
(N2 +)の注入を行なうことにより、シート抵抗値の大
きいサンプルは出現せず、安定したシート抵抗値が得ら
れている。すなわち、本発明の効果が示されている。
て、形成するシリサイド膜は必ずしもコバルトシリサイ
ド膜でなくてもよく、チタンシリサイド膜,タングステ
ンシリサイド膜,ニッケルシリサイド膜,モリブデンシ
リサイド膜、タンタルシリサイド膜など、各種金属シリ
サイド膜に対して、本発明を適用することができる。た
だし、コバルトシリサイド膜の場合、シリサイド化反応
をチタンシリサイド膜より低温で行なわせることができ
るため、半導体基板内の不純物プロファイルに与える影
響が少ないという利点がある。
(c)及び図4(a)〜図4(c)は、本発明の第2の
実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
導体基板1に活性領域を囲むトレンチ型の素子分離用絶
縁膜2を形成した後、半導体基板1の活性領域上にシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を形成する。その
後、基板上にポリシリコン膜を堆積した後、リソグラフ
ィ及びドライエッチングにより、ポリシリコン膜をパタ
ーニングして、ゲート絶縁膜3上にゲート電極4を形成
する。その後、ゲート電極4および素子分離用絶縁膜2
をマスクとして活性領域にn型の低濃度の不純物イオン
を注入して、LDD領域5をゲート電極4に対して自己
整合的に形成する。その後、CVD法によって基板上に
酸化膜を堆積し、この酸化膜をエッチバックすることに
より、ゲート電極4の側面上に酸化膜からなるサイドウ
ォール6を形成する。その後、ゲート電極4、サイドウ
ォール6および素子分離用絶縁膜2をマスクとして活性
領域にn型の高濃度の不純物イオンを注入して、高濃度
ソース・ドレイン領域7をゲート電極4に対して自己整
合的に形成する。
ン領域7に注入した不純物の活性化を行った後で、図4
(b)に示す砒素イオンの注入に代えて、窒素イオン
(N+又はN2 +)の注入を行なっても、シリサイド膜の
凝集(agglomeration )に起因するシリサイド膜の分断
や大きな凹凸の発生などを抑制することができる。
に、コバルト膜のスパッタリングの前処理であるプリク
リーン処理を行なう際に、窒素を含む雰囲気中でプラズ
マを発生させて、窒素プラズマをゲート電極4や高濃度
ソース・ドレイン領域7に導入してもよい。
リング法により、基板上に厚み約8nmのコバルト膜8
を堆積した後、コバルト膜8の上に、保護膜として厚み
約20nmの窒化チタン膜9を堆積する。
の前又は後で、図4(b)に示す砒素イオンの注入に代
えて、窒素イオン(N+ 又はN2 +)の注入を行なって
も、シリサイド膜の凝集(agglomeration )に起因する
シリサイド膜の分断や大きな凹凸の発生などを抑制する
ことができる。
雰囲気中で、半導体基板1に400〜500℃程度の温
度で60秒程度の第1の短時間熱処理(RTA)を施し
て、ゲート電極4及び高濃度ソース・ドレイン領域7の
露出している部分においてシリコン(Si)とコバルト
(Co)とを反応させてコバルトリッチな第1のコバル
トシリサイド膜10a(Co2 SiとCoSiとの混合
体)を形成する。この第1のシリサイド膜10aは、微
結晶の集合体になっていると考えられており、実際に図
3(c)に示すような明瞭な結晶粒界が常に現れるわけ
ではない。このとき、コバルト膜8のうちサイドウォー
ル6及び素子分離用絶縁膜2などの絶縁膜上に位置する
部分はシリサイド化されることはなく、未反応のままの
コバルト膜8aが残存する。なお、第1の短時間熱処理
は、窒素ガス雰囲気中の代わりに真空中やアルゴン雰囲
気中で行ってもよい。
イオンの注入に代えて、砒素イオン(As+ )の注入又
は窒素イオン(N+ 又はN2 +)の注入を行なっても、シ
リサイド膜の凝集(agglomeration )に起因するシリサ
イド膜の分断や大きな凹凸の発生などを抑制することが
できる。
酸化水素水の混合液などの溶液を用いて、窒化チタン膜
9及び未反応のまま残存するコバルト膜8aを選択的に
除去することによって、ゲート電極4及び高濃度ソース
・ドレイン領域7上に多結晶体の第1のコバルトシリサ
イド膜10aを選択的に残置させる。その後、基板上に
厚み約20nmのCVD酸化膜からなる保護膜12を堆
積する。このとき、保護膜12の堆積温度は、第1のシ
リサイド膜が凝集する温度よりも低い温度、例えば、本
実施形態のようにコバルトシリサイド膜を用いる場合
は、650℃以下であることが好ましい。さらに、保護
膜12の堆積温度は、第1の短時間熱処理の温度と同程
度あるいはそれ以下の温度であることがより好ましい。
なお、保護膜12としては、CVD酸化膜の他にプラズ
マ酸化膜やプラズマ窒化膜などの絶縁膜や、窒化チタン
膜の導体膜を用いてもよい。
純物イオン例えばヒ素イオン(As + )をドーズ量約1
×1014atoms /cm2 の条件で第1のコバルトシリサ
イド膜10a内に保護膜12を通過させて注入して、少
なくとも第1のコバルトシリサイド膜10aをアモルフ
ァス化してアモルファス構造の第2のコバルトシリサイ
ド膜10bとする。このとき、第1のコバルトシリサイ
ド膜10aの下方に位置するゲート電極4及び高濃度ソ
ース・ドレイン領域7の表面部にも、後の第2の短時間
熱処理でコバルトシリサイド膜に変換される深さまでイ
オン注入して、ポリシリコン又はシリコンをアモルファ
ス化しておくことが好ましい。
えて、窒素イオン(N+ 又はN2 +)の注入を行なって
も、シリサイド膜の凝集(agglomeration )に起因する
シリサイド膜の分断や大きな凹凸の発生などを抑制する
ことができる。このとき、窒素イオンとしてN+ よりも
N2 +を用いた方が、シリサイド膜及び下地のポリシリコ
ン又はシリコンをアモルファス化せさやすく,好まし
い。
雰囲気中で、半導体基板1に800〜900℃程度の温
度で10秒程度の第2の短時間熱処理(RTA)を施し
て、アモルファス構造の第2のコバルトシリサイド膜1
0bを構造的に安定な多結晶構造の第3のコバルトシリ
サイド膜10c(CoSi2 )に変換する。なお、第2
の短時間熱処理は、窒素ガス雰囲気中の代わりに真空中
やアルゴン雰囲気中で行ってもよい。
の工程で砒素イオンの注入を行なった場合には、図4
(c)に示すように、第3のコバルトシリサイド膜10
cは、横方向に粒界がほとんどないいわゆるバンブー構
造を有しているが、上記砒素イオン注入の代わりに、図
3(a),図3(b),図3(c)及び図4(b)に示
す工程のうちのいずれかの工程で窒素イオンを注入した
場合には、図4(c)の右上に示すように、横方向に粒
界のある多結晶体になり、結晶粒が重なったほぼ積層構
造となる。
のまま残存させて、保護膜12上に層間絶縁膜を形成し
てもよい。また、保護膜12が窒化チタン膜のような導
体膜の場合には、保護膜12を選択的に除去した後、層
間絶縁膜を形成すれば良い。
(a)に示す工程で、第1のコバルトシリサイド膜10
aの上に保護膜12を堆積した後、図4(b)に示す工
程で、保護膜12越しに第1のコバルトシリサイド膜1
0aにイオン注入を行い、アモルファス構造の第2のア
モルファス・コバルトシリサイド膜10bとし、図4
(c)に示す工程で第2の短時間熱処理により多結晶構
造の第3のコバルトシリサイド膜10cを形成するた
め、保護膜12によってコバルトシリサイドの結晶粒の
流動化が抑制される。しかも、アモルファス状態になっ
ているため、従来の製造工程のように第2の短時間熱処
理によって結晶粒の凝集を生じることなく、アモルファ
ス構造の第2のコバルトシリサイド膜10bの全領域が
ほぼ均一な多結晶からなる安定な第3のコバルトシリサ
イド膜10cに変換される。従って、第3のコバルトシ
リサイド膜10cに部分的な分断は生じにくく、厚みが
均一で連続的な1つの膜である第3のコバルトシリサイ
ド膜10cを形成することができる。したがって、ゲー
ト電極4や高濃度ソース・ドレイン領域7の低抵抗化を
確実に実現することができる。また、ゲート電極やゲー
ト配線が細線化された場合でも、一部が断線するような
事態を回避することができ、高濃度ソース・ドレイン領
域7がシャロー化されても、比較的均一な結晶粒径によ
る均一な厚みのシリサイド膜が得られることで、接合リ
ークを抑制することができる。
へのイオン注入の際に、第1のコバルトシリサイド膜1
0aの下方に位置するゲート電極4及び高濃度ソース・
ドレイン領域7の表面部までアモルファス化しておくこ
とによって、第2の短時間熱処理の際に第3のコバルト
シリサイド膜10cの結晶粒が均一に成長する。したが
って、ゲート電極4の低抵抗化をより効果的に実現する
ことができるとともに、高濃度ソース・ドレイン領域7
の下方においてスパイク反応が起こりにくくなって、接
合リーク異常を抑制することができる。
す工程で、ヒ素をイオン注入して第1のコバルトシリサ
イド膜10aをアモルファス構造にしたが、ヒ素の代わ
りにシリコン(Si)をイオン注入してアモルファス化
してもよい。このようにシリコンをイオン注入した場合
には、第2の短時間熱処理の反応におけるゲート電極4
及び高濃度ソース・ドレイン領域7のシリコンの消費を
補うことができるので、スパイク反応による接合リーク
を抑制することができる。この結果、第3のコバルトシ
リサイド膜10cのシート抵抗が下がり、ゲート電極4
及び高濃度ソース・ドレイン領域7の低抵抗化を図るこ
とができる。あるいは、砒素の代わりに、アルゴン(A
r),ゲルマニウム(Ge),すず(Sn)などの電気
的に中性で第1のコバルトシリサイド膜10aをアモル
ファス化することができる元素を注入してもよい。この
場合、砒素イオンの注入と同様に、シリサイド膜の凝集
に起因するシリサイド膜の分断や大きな凹凸の発生など
を抑制することができる。
ングは、図4(c)に示す工程に限定されるものではな
く、図3(c)に示す工程であってもよい。
時間熱処理によって、図4(c)の右上に示す多結晶体
の積層構造が現れる。その場合、第2の短時間熱処理を
行なっても、従来のようなコバルト結晶粒の凝集による
合体が生じにくいことが確認されている。その理由は、
第1の実施形態において既に説明した通りである。
ズ量2×1014〜2×1015・cm -2の範囲で行なうこ
とが好ましい。ドーズ量が2×1014・cm-2以下であ
ると、シリサイド結晶の凝集を抑制する効果が十分得ら
れず、ドーズ量が2×1015cm-2を越えると、CoS
i2 /Si界面における界面抵抗が増大するからであ
る。
ではなく半導体層(本実施形態では、ゲート電極4,高
濃度ソース・ドレイン領域7,LDD領域5など)にも
導入されてしまうが、シリサイド膜以外の半導体層(ゲ
ート電極4,高濃度ソース・ドレイン領域7及びLDD
領域5)における窒素の濃度は、第3のコバルトシリサ
イド膜10cを形成した後で、1×1017・cm-3以下
であることが好ましい。言い換えると、1×1017・c
m-3を越える窒素を含む領域は、シリサイド膜だけに限
定することが好ましい。窒素濃度が高いと、半導体層中
の不純物(砒素,リン,ボロンなど)の活性化が十分に
行われないおそれがあり、その結果、MISトランジス
タのドレイン電流が低下したり、ゲート電極,ゲート配
線のシート抵抗が過度に増大することがあるからであ
る。
(c)及び図6(a)〜図6(c)は、本発明の第3の
実施形態の半導体装置の製造工程を示す断面図である。
導体基板1に活性領域を囲むトレンチ型の素子分離用絶
縁膜2を形成した後、半導体基板1の活性領域上にシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を形成する。その
後、基板上にポリシリコン膜を堆積した後、リソグラフ
ィ及びドライエッチングにより、ポリシリコン膜をパタ
ーニングして、ゲート絶縁膜3上にゲート電極4を形成
する。その後、ゲート電極4および素子分離用絶縁膜2
をマスクとして活性領域にn型の低濃度の不純物イオン
を注入して、LDD領域5をゲート電極4に対して自己
整合的に形成する。その後、CVD法によって基板上に
酸化膜を堆積し、この酸化膜をエッチバックすることに
より、ゲート電極4の側面上に酸化膜からなるサイドウ
ォール6を形成する。その後、ゲート電極4、サイドウ
ォール6および素子分離用絶縁膜2をマスクとして活性
領域にn型の高濃度の不純物イオンを注入して、高濃度
ソース・ドレイン領域7をゲート電極4に対して自己整
合的に形成する。
リング法により、基板上に厚み約8nmのコバルト膜8
を堆積した後、コバルト膜8の上に厚み約20nmの窒
化チタン膜9を堆積する。
雰囲気中で、半導体基板1に400〜500℃程度の温
度で60秒程度の第1の短時間熱処理(RTA)を施し
て、ゲート電極4及び高濃度ソース・ドレイン領域7の
露出している部分においてシリコン(Si)とコバルト
(Co)とを反応させてコバルトリッチな第1のコバル
トシリサイド膜20a(Co2 SiとCoSiとの混合
体)を形成する。このとき、コバルト膜8のうちサイド
ウォール6及び素子分離用絶縁膜2などの絶縁膜上に位
置する部分はシリサイド化されることはなく、未反応の
ままのコバルト膜8aが残存する。なお、第1の短時間
熱処理は、窒素ガス雰囲気中の代わりに真空中やアルゴ
ン雰囲気中で行ってもよい。
酸化水素水の混合液などの溶液を用いて、窒化チタン膜
9及び未反応のまま残存するコバルト膜8aを選択的に
除去することによって、ゲート電極4及び高濃度ソース
・ドレイン領域7上に多結晶構造の第1のコバルトシリ
サイド膜20aを選択的に残置させる。その後、スパッ
タリング法により、基板上に、第1のコバルトシリサイ
ド膜20aの形成に用いた第1の金属膜であるコバルト
膜8よりも膜厚の薄い第2の金属膜として厚みが約2n
mのコバルト膜13を堆積した後、コバルト膜13上に
連続して第2の保護膜となる厚みが約20nmの窒化チ
タン膜14を堆積する。
雰囲気中で、半導体基板1に800〜900℃程度の温
度で10秒程度の第2の短時間熱処理(RTA)を施し
て、金属リッチな第1のコバルトシリサイド膜20aを
シリコンリッチで構造的に安定な第2のコバルトシリサ
イド膜20b(CoSi2 )に変換する。この第2の短
時間熱処理により、第1のコバルトシリサイド膜20a
とその上のコバルト膜13との間ではシリサイド化反応
が進行するが、コバルト膜13のうちサイドウォール6
及び素子分離用絶縁膜2の上に位置する部分ではシリサ
イド化反応が生じず、未反応のままのコバルト膜13a
が残存する。ここで、第2の短時間熱処理の温度は第1
の短時間熱処理の温度に比べると高いので、第1の短時
間熱処理と連続して第2の短時間熱処理を行なうと、第
1の短時間熱処理の際に未反応のコバルト膜8aまでシ
リサイド膜が浸食して、ゲート電極4と高濃度ソース・
ドレイン領域7とがシリサイド膜を介して導通するおそ
れがある。それに対し、本実施形態においては、第2の
金属膜であるコバルト膜13は約2nmの厚みしかなく
薄いので、第2の短時間熱処理によって未反応のコバル
ト膜13a全体がシリサイド化されることはない。な
お、第2の短時間熱処理は、窒素ガス雰囲気中の代わり
に真空中やアルゴン雰囲気中で行ってもよい。
酸化水素水の混合液などの溶液を用いて、窒化チタン膜
14及び未反応のまま残存するコバルト膜13aを選択
的に除去することによって、ゲート電極4及び高濃度ソ
ース・ドレイン領域7上に第2のコバルトシリサイド膜
20bを選択的に残置させることができる。
(a)に示す工程で、第1のコバルトシリサイド膜20
aの上に薄いコバルト膜13を堆積した後、図6(b)
に示す工程で、コバルト膜13が全面に形成されている
状態で第2の短時間熱処理を行うため、第2の短時間熱
処理の際にも、従来の製造工程のように第2のコバルト
シリサイド膜20bに部分的な分断は生じにくく、全領
域が連続している安定な第2のコバルトシリサイド膜2
0bが得られる。したがって、ゲート電極4や高濃度ソ
ース・ドレイン領域7の低抵抗化を確実に実現すること
ができる。また、ゲート電極やゲート配線が細線化され
た場合でも、一部が断線するような事態を回避すること
ができ、高濃度ソース・ドレイン領域7がシャロー化さ
れても、比較的均一な厚みのシリサイド膜が得られるこ
とで、接合リークを抑制することができる。
形態を応用して、第2の金属膜を堆積してから不純物イ
オンを第1のシリサイド膜内に注入すると、より結晶粒
を微細化できる効果がある。
(c)、図8(a)〜図8(c)及び図9(a)、図9
(b)は、本発明の第4の実施形態の半導体装置の製造
工程を示す断面図である。
導体基板1に活性領域を囲むトレンチ型の素子分離用絶
縁膜2を形成した後、半導体基板1の活性領域上にシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜3を形成する。その
後、基板上にポリシリコン膜を堆積した後、リソグラフ
ィ及びドライエッチングにより、ポリシリコン膜をパタ
ーニングして、ゲート絶縁膜3上にゲート電極4を形成
する。その後、ゲート電極4および素子分離用絶縁膜2
をマスクとして活性領域にn型の低濃度の不純物イオン
を注入して、LDD領域5をゲート電極4に対して自己
整合的に形成する。その後、CVD法によって基板上に
酸化膜を堆積し、この酸化膜をエッチバックすることに
より、ゲート電極4の側面上に酸化膜からなるサイドウ
ォール6を形成する。その後、ゲート電極4、サイドウ
ォール6および素子分離用絶縁膜2をマスクとして活性
領域にn型の高濃度の不純物イオンを注入して、高濃度
ソース・ドレイン領域7をゲート電極4に対して自己整
合的に形成する。
リング法により、基板上に厚み約8nmのコバルト膜8
を堆積した後、コバルト膜8の上に厚み約20nmの窒
化チタン膜9を堆積する。
雰囲気中で、半導体基板1に400〜500℃程度の温
度で60秒程度の第1の短時間熱処理(RTA)を施し
て、ゲート電極4及び高濃度ソース・ドレイン領域7の
露出している部分においてシリコン(Si)とコバルト
(Co)とを反応させてコバルトリッチな第1のコバル
トシリサイド膜20a(Co2 SiとCoSiとの混合
体)を形成する。このとき、コバルト膜8のうちサイド
ウォール6及び素子分離用絶縁膜2などの絶縁膜上に位
置する部分はシリサイド化されることはなく、未反応の
ままのコバルト膜8aが残存する。なお、第1の短時間
熱処理は、窒素ガス雰囲気中の代わりに真空中やアルゴ
ン雰囲気中で行ってもよい。
酸化水素水の混合液などの溶液を用いて、窒化チタン膜
9及び未反応のまま残存するコバルト膜8aを選択的に
除去することによって、ゲート電極4及び高濃度ソース
・ドレイン領域7上に第1のコバルトシリサイド膜20
aを選択的に残置させる。その後、窒素ガス雰囲気中
で、半導体基板1を800〜900℃程度で第2の短時
間熱処理(RTA)を行い、第1のコバルトシリサイド
膜20aを構造的に安定な第2のコバルトシリサイド膜
20b(CoSi2 )に変換する。このとき、第2の短
時間熱処理によってコバルト原子の移動による結晶粒の
凝集が生じて、結晶粒径が増大することによって部分的
に膜厚が極端に薄くなったり、第2のコバルトシリサイ
ド膜20bに分断部分15が生じてその分断部分で下地
のシリコン層が露出した状態になることがある。
リング法により、基板上に第2の金属膜として厚みが約
6nmのコバルト膜16を堆積した後、コバルト膜16
の上に第2の保護膜として厚みが約20nmの窒化チタ
ン膜17を堆積する。
雰囲気中で、半導体基板1に400〜500℃程度の温
度で60秒程度の第3の短時間熱処理(RTA)を施
す。この結果、ゲート電極4及び高濃度ソース・ドレイ
ン領域7のうち第2のコバルトシリサイド膜20bの分
断部分15において露出している部分のシリコン(S
i)とコバルト(Co)とが反応してコバルトリッチな
第3のコバルトシリサイド膜18a(Co2 Siあるい
はCoSi)が形成される。このとき、第2のコバルト
シリサイド膜20bとコバルト膜16との間でもシリサ
イド化反応が進行するが、コバルト膜16と第2のコバ
ルトシリサイド膜20bの分断部分15におけるシリコ
ン層との反応に比べると、反応はわずかである。なお、
コバルト膜16のうちサイドウォール6及び素子分離用
絶縁膜2の上に位置する部分ではシリサイド化反応が生
ぜず、未反応のままのコバルト膜16aが残存する。な
お、第3の短時間熱処理は、窒素ガス雰囲気中の代わり
に真空中やアルゴン雰囲気中で行ってもよい。
酸化水素水の混合液などの溶液を用いて、窒化チタン膜
17及び未反応のまま残存するコバルト膜16aを選択
的に除去することによって、ゲート電極4及び高濃度ソ
ース・ドレイン領域7の上に第2のコバルトシリサイド
膜20bと共に第3のコバルトシリサイド膜18aを選
択的に残置させる。
雰囲気中で、半導体基板1を800〜900℃程度の温
度で10秒程度の第4の短時間熱処理(RTA)を行
い、第3のコバルトシリサイド膜18aを構造的に安定
な第4のコバルトシリサイド膜18b(CoSi2 )に
変換する。なお、第4の短時間熱処理は、窒素ガス雰囲
気中の代わりに真空中やアルゴン雰囲気中で行ってもよ
い。
(b)、図7(c)及び図8(a)に示す工程で、構造
的に安定な第2のコバルトシリサイド膜20bを形成し
た後、図8(b)、図8(c)、図9(a)及び図9
(b)に示す工程で、第2のコバルトシリサイド膜20
bを形成する際に分断部分15が生じていても、最終的
にはその分断部分15において構造的に安定な第4のコ
バルトシリサイド膜18bが形成されるため、第2のコ
バルトシリサイド膜20bおよび第4のコバルトシリサ
イド膜18bからなる連続的なシリサイド膜を形成する
ことができる。この結果、第2,第4のコバルトシリサ
イド膜20b,18bからなるシリサイド膜全体のシー
ト抵抗が小さくなり、ゲート電極4及び高濃度ソース・
ドレイン領域7の低抵抗化を図ることができる。
属膜のいずれもコバルト膜を用いて説明したが、第1の
金属膜としてチタン膜、第2の金属膜としてコバルト膜
を用いて、チタンシリサイド膜とコバルトシリサイド膜
からなるシリサイド膜を形成してもよい。このとき、ま
ずチタンシリサイド膜を形成した後、コバルトシリサイ
ド膜を形成すれば、チタンシリサイド膜の凝集する温度
がコバルトシリサイド膜に比べて高いため、チタンシリ
サイド膜の結晶粒径を変化させることなくシリコンが露
出している分断部分にコバルトシリサイド膜を形成する
ことができる。
施形態において、コバルト膜上に窒化チタン膜を用いて
説明したが、窒化膜や酸化膜でもよい。
基板だけでなく、SOI基板を用いてもよく、シリコン
基板以外の半導体基板であってもよい。また、例えばシ
リコン基板にSiGe層,SiGeC層を設けたヘテロ
接合を有するものであってもよい。
は、ゲート電極,ゲート配線だけでもよい。その場合、
次の2つのケースが考えられる。第1の方法は、まず、
ポリシリコン膜をパターニングして、ゲート電極,ゲー
ト配線を形成してからシリサイド化処理を行なう方法で
ある。第2の方法は、ポリシリコン膜と金属膜とを積層
し、金属膜のシリサイド化を行なって第1のシリサイド
膜を形成してから、ポリサイド膜をパターニングしてゲ
ート電極,ゲート配線を形成する方法である。この第2
の方法の場合、第1のシリサイド膜から本発明の第2,
第3のシリサイド膜を形成する工程は、ポリサイド膜の
パターニング前に行なってもよいし、ポリサイド膜のパ
ターニング後に行なってもよい。
は、ゲート電極,ゲート配線だけでなく,ポリシリコン
配線,ポリシリコン電極(パッド)など金属のシリサイ
ド化処理が可能な材料からなる他の部材であってもよ
い。例えば、DRAMメモリセルトランジスタにおいて
は、ゲート電極,ゲート配線(ワード線)だけにシリサ
イド層が設けられることがある。一般の配線,電極(パ
ッド)においても、シリサイド結晶粒の凝集によって部
分的に空隙や高抵抗部が生じると、その部材自身又はそ
の部分に接続されるコンタクト部材との電気的接続に不
具合が生じることがあるので、本発明を適用することに
より、各実施形態で述べたような効果が得られる。ま
た、キャパシタの電極や、抵抗素子の配線とのコンタク
ト部などにおいても同様である。
は、局所的なシリサイド層の空隙や薄膜化による影響が
大きいので、MISFETのゲート電極,ゲート配線や
ソース・ドレイン領域上へのシリサイド層を形成する場
合に本発明を適用する意義が大きいといえる。もちろ
ん、その場合にも、ゲート電極,ゲート配線だけにシリ
サイド層を形成する工程や、ソース・ドレイン領域だけ
にシリサイド層を形成する工程に本発明を適用してもよ
いことは言うまでもない。
明者が調べた結果、切断部近傍のシリサイド結晶(コバ
ルトシリサイド結晶)は、CoSi2 によって構成され
ていることがわかった。そこで、本発明では、第2の短
時間熱処理をCoSi2 結晶粒が生じにくい条件,つま
り725℃以下の温度(ただし、第1の短時間熱処理温
度よりも高い温度)で行なう。これにより、ゲート電
極,ゲート配線などの切断(断線)を抑制することがで
きる。
短時間熱処理を行なった場合、MISトランジスタの接
合リークの増大や、スパイクの発生などの不具合があり
得る。そこで、第2の短時間熱処理の後で、シリサイド
膜を酸化膜などの保護膜で覆ってから、第3の短時間熱
処理を、例えば850℃,30secの条件で行なう。
この第3の短時間熱処理は、例えば、図2(c)に示す
工程の後、基板上に層間絶縁膜であるBPSG膜などを
堆積してから、層間絶縁膜をリフローさせる目的で行な
われる熱処理と兼用して行なうことができる。
の細線化による切断を抑制しつつ、MISトランジスタ
の接合リークの抑制を図ることができる。
分断部分による高抵抗化を防止することができ、ゲート
電極やソース・ドレイン領域が微細化されても低抵抗な
シリサイド膜を有する半導体装置を形成することができ
る。
置の製造工程のうち第1のシリサイド膜を形成するまで
の工程を示す断面図である。
置の製造工程のうち未反応のコバルト膜を除去してから
第3のシリサイド膜を形成するまでの工程を示す断面図
である。
置の製造工程のうち第1のシリサイド膜を形成するまで
の工程を示す断面図である。
置の製造工程のうち未反応のコバルト膜を除去してから
第3のシリサイド膜を形成するまでの工程を示す断面図
である。
置の製造工程のうち第1のシリサイド膜を形成するまで
の工程を示す断面図である。
置の製造工程のうち第2の金属膜,保護膜を形成してか
ら第2のシリサイド膜を形成するまでの工程を示す断面
図である。
置の製造工程のうち第1のシリサイド膜を形成するまで
の工程を示す断面図である。
置の製造工程のうち第2のシリサイド膜を形成してから
第3のシリサイド膜を形成するまでの工程を示す断面図
である。
置の製造工程のうち未反応の第2のコバルト膜を除去し
てから第4のシリサイド膜を形成するまでの工程を示す
断面図である。
有する半導体装置の製造工程を示す断面図である。
及び図10(e)に示す断面図の拡大図である。
SFETと、窒素イオンを導入したシリサイド膜を有す
るMISFETとの接合リークを測定した結果を示す図
である。
有無による相違を示すデータである。
って形成されたシリサイド層の明視野及び暗視野のTE
M写真図である。(c),(d)は、従来の窒素イオン
の注入を伴わないシリサイド膜の明視野及び暗視野のT
EM写真図である。
Claims (33)
- 【請求項1】 一部がシリサイド化された部材を備えた
半導体装置の製造方法であって、 基板の半導体層の上に金属膜を形成する工程(a)と、 第1の熱処理により、上記金属膜と上記半導体層との間
でシリサイド化反応を起こさせて、上記半導体層の上に
多結晶構造の第1のシリサイド膜を形成する工程(b)
と、 上記工程(b)の後、上記金属膜の未反応部を除去する
工程(c)と、 上記第1のシリサイド膜内に不純物イオンを注入して、
上記第1のシリサイド膜をアモルファス構造の第2のシ
リサイド膜に変える工程(d)と、 第2の熱処理により、上記第2のシリサイド膜をアモル
ファス構造から多結晶構造の第3のシリサイド膜に変え
て、該第3のシリサイド膜を上記部材の少なくとも一部
とする工程(e)とを含む半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記半導体層は、MISFETのゲート電極の一部であ
り、 上記工程(a)の前に、ポリシリコン膜を堆積する工程
と、 上記工程(a)の前又は後に、上記ゲート電極を形成す
る工程とをさらに含むことを特徴とする半導体装置の製
造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置の製造
方法において、 上記半導体層は、MISFETのソース・ドレイン領域
の一部であり、 上記工程(a)の前に、 上記半導体層を含む活性領域の上に、ゲート絶縁膜及び
ゲート電極を形成する工程と、 上記ゲート電極の側面上に絶縁体サイドウォールを形成
する工程と、 上記活性領域のうち上記ゲート電極の両側方に位置する
領域にソース・ドレイン領域を形成する工程とをさらに
含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
の半導体装置の製造方法において、 上記工程(c)の後で上記工程(d)の前に、基板上に
保護膜を形成する工程をさらに含み、 上記工程(d)では、上記保護膜越しに上記シリサイド
膜にイオン注入を行なうことを特徴とする半導体装置の
製造方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記保護膜を形成する工程は、上記シリサイド膜が凝集
しない温度で行なわれることを特徴する半導体装置の製
造方法。 - 【請求項6】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記保護膜を形成する工程は、上記第1の熱処理時の温
度以下の温度で行なわれることを特徴とする半導体装置
の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載
の半導体装置の製造方法において、 上記工程(d)では、上記半導体層内まで上記不純物イ
オンを注入して、上記半導体層の表面部をアモルファス
化することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれか1つに記載
の半導体装置の製造方法において、 上記工程(d)では、上記不純物イオンとして、電気的
に中性となるイオンを用いることを特徴とする半導体装
置の製造方法。 - 【請求項9】 請求項8に記載の半導体装置の製造方法
において、 上記工程(d)では、上記電気的に中性となるイオンと
してシリコンイオンを用いることを特徴とする半導体装
置の製造方法。 - 【請求項10】 一部がシリサイド化された部材を備え
た半導体装置の製造方法であって、 基板の半導体層の上に第1の金属膜を形成する工程
(a)と、 第1の熱処理により、上記第1の金属膜と上記半導体層
との間でシリサイド化反応を起こさせて、上記半導体層
の上に金属リッチな第1のシリサイド膜を形成する工程
(b)と、 上記工程(b)の後、上記第1の金属膜の未反応部を除
去する工程(c)と、 上記工程(c)の後、基板上に上記第1の金属膜よりも
薄い第2の金属膜を堆積する工程(d)と、 第2の熱処理により、上記第1のシリサイド膜がシリコ
ンリッチな構造に変化した部分と、上記第2の金属膜が
シリサイド化された部分とからなる第2のシリサイド膜
を形成し、該第2のシリサイド膜を上記部材の少なくと
も一部とする工程(e)と、 第3の熱処理により、上記第2の金属膜と上記半導体層
との間でシリサイド化反応を起こさせて、上記半導体層
の上に第3のシリサイド膜を形成する工程(f)とを含
む半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置の製造方
法において、 上記半導体層は、MISFETのゲート電極の一部であ
り、 上記工程(a)の前に、ポリシリコン膜を堆積する工程
と、 上記工程(a)の前又は後に、上記ゲート電極を形成す
る工程とをさらに含むことを特徴とする半導体装置の製
造方法。 - 【請求項12】 請求項10又は11記載の半導体装置
の製造方法において、 上記半導体層は、MISFETのソース・ドレイン領域
の一部であり、 上記工程(a)の前に、 上記半導体層を含む基板領域の上に、ゲート絶縁膜及び
ゲート電極を形成する工程と、 上記ゲート電極の側面上に絶縁体サイドウォールを形成
する工程と、 上記基板領域のうち上記ゲート電極の両側方に位置する
領域にソース・ドレイン領域を形成する工程とをさらに
含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項13】 請求項10〜12のうちいずれか1つ
に記載の半導体装置の製造方法において、 上記第3のシリサイド膜は、金属リッチなシリサイド膜
であり、 上記工程(f)の後に、第4の熱処理により、上記第3
のシリサイド膜をシリコンリッチな第4のシリサイド膜
に変化させて、上記第2のシリサイド膜及び第4のシリ
サイド膜を上記部材の少なくとも一部とする工程をさら
に含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 一部がシリサイド化された部材を備え
た半導体装置の製造方法であって、 基板の半導体層の上に第1の金属膜を形成する工程
(a)と、 第1の熱処理により、上記第1の金属膜と上記半導体層
との間でシリサイド化反応を起こさせて、上記半導体層
の上に金属リッチな第1のシリサイド膜を形成する工程
(b)と、 上記工程(b)の後、上記第1の金属膜の未反応部を除
去する工程(c)と、 第2の熱処理により、上記第1のシリサイド膜をシリコ
ンリッチな第2のシリサイド膜に変化させる工程(d)
と、 上記工程(d)の後、基板上に第2の金属膜を堆積する
工程(e)と、 第3の熱処理により、上記第2の金属膜と上記半導体層
との間でシリサイド化反応を起こさせて、上記半導体層
の上に金属リッチな第3のシリサイド膜を形成する工程
(f)と、 第4の熱処理により、上記第3のシリサイド膜をシリコ
ンリッチな第4のシリサイド膜に変化させて、上記第2
のシリサイド膜及び第4のシリサイド膜を上記部材の少
なくとも一部とする工程(g)とを含む半導体装置の製
造方法。 - 【請求項15】 請求項14記載の半導体装置の製造方
法において、 上記半導体層は、MISFETのゲート電極の一部であ
り、 上記工程(a)の前に、ポリシリコン膜を堆積する工程
と、 上記工程(a)の前又は後に、上記ゲート電極を形成す
る工程とをさらに含むことを特徴とする半導体装置の製
造方法。 - 【請求項16】 請求項14又は15記載の半導体装置
の製造方法において、 上記半導体層は、MISFETのソース・ドレイン領域
の一部であり、 上記工程(a)の前に、 上記半導体層を含む基板領域の上に、ゲート絶縁膜及び
ゲート電極を形成する工程と、 上記ゲート電極の側面上に絶縁体サイドウォールを形成
する工程と、 上記基板領域のうち上記ゲート電極の両側方に位置する
領域にソース・ドレイン領域を形成する工程とをさらに
含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項17】 請求項14〜16のうちいずれか1つ
に記載の半導体装置の製造方法において、 上記工程(f)では、上記第1のシリサイド膜を上記第
2のシリサイド膜に変える際に、上記第2のシリサイド
膜に分断部分が生じ上記半導体層の一部が露出してお
り、 上記工程(g)では、上記半導体層の露出した一部と上
記第2の金属膜との間でシリサイド化反応を生じさせる
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項18】 請求項14〜17のうちいずれか1つ
に記載の半導体装置の製造方法において、 上記工程(a)では、上記第1の金属膜としてチタン膜
を形成し、 上記工程(g)では、上記第2のシリサイド膜としてコ
バルト膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造
方法。 - 【請求項19】 一部がシリサイド化された部材を備え
た半導体装置の製造方法であって、 基板の半導体層の上にコバルトを主成分とする金属膜を
形成する工程(a)と、 第1の熱処理により、上記金属膜と上記半導体層との間
でシリサイド化反応を起こさせて、上記半導体層の上に
多結晶構造の第1のコバルトシリサイド膜を形成する工
程(b)と、 上記工程(b)の後、上記金属膜の未反応部を除去する
工程(c)と、 上記工程(c)の後、725℃以下の第2の熱処理によ
り、上記第1のコバルトシリサイド膜を第2のコバルト
シリサイド膜に変えて、該第2のコバルトシリサイド膜
を上記部材の少なくとも一部とする工程(d)とを含む
半導体装置の製造方法。 - 【請求項20】 請求項19記載の半導体装置の製造方
法において、 上記工程(d)の後に、基板上に上記第2のコバルトシ
リサイド膜を覆う保護膜を形成する工程と、 上記第2のコバルトシリサイド膜を、上記保護膜によっ
て覆われた状態で上記第2の熱処理よりも高温条件で、
第3の熱処理を行なう工程とをさらに含むことを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項21】 一部がシリサイド化された部材を備え
た半導体装置の製造方法であって、 基板の半導体層の上に金属膜を形成する工程(a)と、 第1の熱処理により、上記金属膜と上記半導体層との間
でシリサイド化反応を起こさせて、上記半導体層の上に
多結晶構造の第1のシリサイド膜を形成する工程(b)
と、 上記工程(b)の後、上記金属膜の未反応部を除去する
工程(c)と、 上記工程(a)の前から上記工程(c)の後までのいず
れかのときに、上記第1のシリサイド膜中に窒素を導入
する工程(d)と、 上記工程(d)の後、第2の熱処理により、上記第1の
シリサイド膜を第2のシリサイド膜に変えて、該第2の
シリサイド膜を上記部材の少なくとも一部とする工程
(e)とを含む半導体装置の製造方法。 - 【請求項22】 請求項21記載の半導体装置の製造方
法において、 上記工程(d)では、上記工程(e)の後において上記
半導体層における窒素の濃度が1017cm-3以下となる
ように、上記窒素を導入することを特徴とする半導体装
置の製造方法。 - 【請求項23】 請求項21又は22記載の半導体装置
の製造方法において、 上記半導体層は、MISFETのソース・ドレイン領域
の一部であり、 上記工程(a)の前に、 上記半導体層を含む活性領域の上に、ゲート絶縁膜及び
ゲート電極を形成する工程と、 上記ゲート電極の側面上に絶縁体サイドウォールを形成
する工程と、 上記活性領域のうち上記ゲート電極の両側方に位置する
領域に不純物イオンを注入した後、該不純物を活性化し
てソース・ドレイン領域を形成する工程とをさらに含
み、 上記工程(d)を、上記ソース・ドレイン領域を形成す
る工程の後で上記工程(a)の前に行なうことを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項24】 請求項21又は23記載の半導体装置
の製造方法において、 上記工程(a)の前に、上記半導体層の表面にプラズマ
を照射するプリクリーン工程をさらに含み、 上記工程(d)を、上記プリクリーン工程で窒素を含む
プラズマを用いて、半導体層に予め窒素を導入すること
により行なうことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項25】 半導体層を有する基板と、 上記半導体層の上に形成され、第1の金属のシリサイド
膜と第2の金属のシリサイド膜とを一体化してなるシリ
サイド層とを備えている半導体装置。 - 【請求項26】 請求項24記載の半導体装置におい
て、 上記半導体層及び上記シリサイド層とによって、MIS
FETのゲート電極が構成されていることを特徴とする
半導体装置。 - 【請求項27】 請求項25又は26記載の半導体装置
において、 上記半導体層及び上記シリサイド層とによって、MIS
FETのソース・ドレイン領域が構成されていることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項28】 請求項25〜27のうちいずれか1つ
に記載の半導体装置において、 上記第1の金属のシリサイド膜には、結晶粒の凝集によ
る分断部分があり、 上記第2の金属のシリサイド膜は、少なくとも上記第1
の金属のシリサイド膜の分断部分に形成されていること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項29】 請求項25〜28のうちいずれか1つ
に記載の半導体装置において、 上記第1の金属のシリサイド膜がチタンシリサイド膜で
あり、 上記第2の金属のシリサイド膜がコバルトシリサイド膜
であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項30】 半導体層を有する基板と、 上記半導体層の上に形成され、窒素を含むシリサイド膜
とを備えている半導体装置。 - 【請求項31】 請求項30記載の半導体装置におい
て、 上記シリサイド膜は、コバルトシリサイド膜であること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項32】 半導体層を有する基板と、 上記半導体層の上に形成され、多結晶体の積層構造を有
するシリサイド膜とを備えている半導体装置。 - 【請求項33】 請求項32記載の半導体装置におい
て、 上記シリサイド膜は、コバルトシリサイド膜であること
を特徴とする半導体装置。
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