JP2002179794A - 無機高分子化合物の製造方法、無機高分子化合物、および無機高分子化合物膜 - Google Patents
無機高分子化合物の製造方法、無機高分子化合物、および無機高分子化合物膜Info
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Abstract
どの諸機能を有する膜を形成することのできる、無機高
分子化合物の製造方法の提供が望まれている。 【解決手段】 テトラアルキルシリケートとアルキル
アルコキシシリケートとシリカ縮重合物とから少なくと
もアルキルアルコキシシリケートを含む2種以上を選択
し、これら選択した2種以上の総モル数を1モルとした
場合に、アルキルアルコキシシリケートを0.02〜
0.2モルとし、さらにこれら選択した2種以上の総モ
ル数のうちの1モルに対し、Zrアルコキシド及び/
又はBアルコキシドを0.01〜0.2モルと、酸及
び/又は金属塩を1/100〜1/30モルと、水及
び/又は酢酸を1〜4モルと、親水性有機溶剤と、を
用意した後、これら〜の原料を部分的にあるいは全
量を還流し、最終的に全量が混合されたものとする無機
高分子化合物の製造方法。
Description
に係り、詳しくはガラス、金属(ステンレス、銅、アル
ミニウムなど)、セラミックスなどの基板上に金属酸化
物等の被膜を形成することのできる、無機高分子化合物
の製造方法、無機高分子化合物、および無機高分子化合
物膜に関する。
ラエトキシシリケートやアルキルアルコキシシリケート
を利用したシリカ縮重合物、ZrアルコキシドやTiア
ルコキシドを利用して縮重合反応で得られた組成物、さ
らには種々の金属アルコキシドを複合的に利用して得ら
れたものまで、数多くのものが知られている。ところ
が、これらの無機高分子化合物では、目的に応じてそれ
ぞれに工夫され利用されてきているものの、一つの組成
物であらゆる用途に利用できる性状を有したものは得ら
れていない。
方法については、部分加水分解や縮重合反応を行うだけ
であり、反応としては単一である。しかしながら、得ら
れる無機高分子化合物の性状は、周知のように材料、反
応手順などによって大きく変化してしまうのである。
は、通常、テトラエトキシシリケートやアルキルアルコ
キシシリケート、あるいはある程度縮重合された化合物
を用い、縮重合反応を行うことにより、目的とする高分
子化合物を得るようにしている。しかしながら、このよ
うにして得られる高分子化合物は特にアルカリに対する
耐食性が弱く、したがって他の元素が添加されることに
より、その改善がなされている。
ジルコニウムなどでは、その原料であるアルコキシドの
反応性が高いため、アセチルアセトン、アルカノールア
ミンなどのキレート剤を添加して反応性を抑え、その
後、縮重合反応を起こさせるのが一般的な方法とされて
いる。この場合に300℃以下の温度では、有機物であ
るキレート剤が、得られる無機高分子化合物中に含有さ
れたものとなってしまう。
ケイ素、チタン、ジルコニウムなどの無機高分子化合物
では、ガラス、セラミックス、金属(表面は薄い酸化物
となっている)などの基板に塗布されて膜形成が行われ
る。このようにして得られた膜は、表面のシラノール基
が基板表面と化学結合することにより、基板との間で高
い密着強度が得られる。しかしながら、表面にシラノー
ル基が少ない場合やほとんど存在しないような化合物の
場合には、得られる膜の密着強度が小さくなってしま
う。
ムなどのいわゆる水ガラスに類するものは、無機の高分
子化合物として従来よりよく知られているものである。
これらは、無機塗料の材料として利用されているもの
の、水に溶解する欠点を有している。また、これらの場
合にも、他の元素が加えられることによって性状の改善
が図られているものの、満足なものが得られていないが
現状である。
キシドを原料とする無機高分子化合物は、縮重合反応が
利用されることによって製造される。したがって、これ
ら無機高分子化合物は、基板に塗布し、乾燥あるいは焼
成することによって膜を形成するのに便利な材料となっ
ている。しかしながら、基板の種類、基板や得られる膜
の表面の種類や状態により、無機高分子化合物を基板に
塗布する際の濡れが異なったり、得られた膜の密着性や
硬度などの膜性状が大いに異なってしまうことがある。
的強いものが得られるものの、アルカリには弱いものが
多く、耐食性のある無機高分子化合物の開発が期待され
ている。さらに、無機高分子化合物を無機顔料粉末のバ
インダーとして利用することもできるものの、その場
合、無機顔料粉末の種類などによっては凝集や無機顔料
粉末の機能低下などを生ずることがある。
で、その目的とするところは、金属アルコキシドの種類
を選択し、縮重合反応における添加方法や温度のコント
ロールを行うことにより、基板に対する濡れの向上、密
着性、耐食性などの諸機能を有する膜を形成することの
できる、無機高分子化合物とこれの製造方法、およびこ
れによって得られた無機化合物膜を提供することにあ
る。
物の製造方法では、一般式Si(OR1 )4 :(式中
R1 は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表されるテ
トラアルキルシリケートと、一般式R2 Si(OR3 )
3 :(式中R2 は炭素数1〜8のアルキル基(有機
基)、R3 は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表さ
れるアルキルアルコキシシリケートと、シリカ縮重合物
とから少なくともアルキルアルコキシシリケートを含む
2種以上を選択し、これら選択した2種以上の総モル数
を1モルとした場合に、アルキルアルコキシシリケート
を0.02〜0.2モルとし、さらにこれら選択した2
種以上の総モル数のうちの1モルに対し、 一般式Zr(OR4 )4 :(式中R4 は炭素数2〜4
のアルキル基を示す)で表されるZrアルコキシド及び
/又は一般式B(OR5 )3 :(式中R5 は炭素数1〜
2のアルキル基を示す)で表されるBアルコキシドを
0.01〜0.2モルと、 酸及び/又は金属塩を1/100〜1/30モルと、 水及び/又は酢酸を1〜4モルと、 親水性有機溶剤と、を用意した後、これら〜の原
料を部分的にあるいは全量を還流し、最終的に全量が混
合されたものとすることを前記課題の解決手段とした。
記の製造方法によって得られたことを前記課題の解決手
段とした。さらに、本発明の無機高分子化合物膜では、
前記の無機高分子化合物が基板上に塗布され、乾燥及び
/又は焼成されて形成された膜であることを前記課題の
解決手段とした。
おける、一般式Si(OR1 )4 で表されるテトラアル
キルシリケートは、R1 が炭素数1〜4のアルキル基で
あり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基のい
ずれかである。このようなテトラアルキルシリケートの
具体例としては、テトラメトキシシリケート、テトラエ
トキシシリケート、テトラプロポキシシリケート、テト
ラブトキシシリケートが挙げられる。好ましくはテトラ
メトキシシリケート、テトラエトキシシリケートであ
る。
ルキルアルコキシシリケートは、R 2 が炭素数1〜8の
アルキル基(有機基)であり、具体的にはメチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ビニル基、γ−グリシ
ドキシプロピル基、γ−メタクリルオキシプロピル基、
アミノプロピル基、フェニル基などがである。また、R
3 は炭素数1〜4のアルキル基であり、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基のいずれかである。
の具体例としては、メチルトリメトキシシリケート、メ
チルトリエトキシシリケート、エチルトリメトキシシリ
ケート、エチルトリエトキシシリケート、プロピルトリ
メトキシシリケート、プロピルトリエトキシシリケー
ト、ブチルトリメトキシシリケート、ブチルトリエトキ
シシリケート、ビニルトリメトキシシリケート、ビニル
トリエトキシシリケート、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシリケート、γ−グリシドキシプロピルトリ
エトキシシリケート、γ−メタクリルプロポキシトリメ
トキシシリケート、γ−メタクリルプロポキシトリエト
キシシリケート、フェニルトリメトキシシリケート、フ
ェニルトリエトキシシリケート、3−アミノプロピルト
リメトキシシリケート、3−アミノプロピルトリエトキ
シシリケートなどを挙げることができる。好ましくは、
メチルトリメトキシシリケート、メチルトリエトキシシ
リケート、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシリ
ケート、γ−メタクリルプロポキシトリメトキシシリケ
ート、3−アミノプロピルトリメトキシシリケート、で
ある。
リケートやテトラエチルシリケートなどを部分縮重合し
たものがあり、市販品のエチルシリケート40などを利
用することができる。
リケート、アルキルアルコキシシリケート、シリカ縮重
合物の3種のうちから、少なくともアルキルアルコキシ
シリケートを含む2種以上が選択され用いられる。ま
た、これら選択した2種以上の総モル数を1モルとした
場合に、アルキルアルコキシシリケートは0.02〜
0.2モルの範囲、好ましくは0.02〜0.1モルの
範囲で用いられる。アルキルアルコキシシリケートが
0.2モルを越えると、膜の硬度が低くなる傾向が顕著
となって好ましくなく、0.02モル未満では、膜の硬
度が高くなりすぎたり基板に対する密着性が悪くなる傾
向があるからである。また、0.1モルを越えると、特
に得られる無機高分子化合物を基板上への膜形成用とし
た場合に、成膜の際の基板に対する濡れが悪くなってし
まうおそれがあるからである。
重合物は、得られる膜の硬度を高くする性質を有したも
のである。これらテトラアルキルシリケートとシリカ縮
重合物とについては、いずれか一方のみを用いてもよ
く、両方を併用してもよい。両方を併用する場合、その
相対比(テトラアルキルシリケート:シリカ縮重合物)
については、(1:1/10)以下とするのが好まし
い。シリカ重合物が1/10より多いと、後述するよう
に金属アルコキシドを加え、さらに加水分解や縮重合を
起こさせて得られる無機高分子化合物の、基板への密着
性が悪くなる場合があるからである。なお、後述する
以外の原料については、の総モル数(合計のモル数)
を基準にして用いられる。
る無機高分子化合物を基板上への膜形成用とした場合
に、この基板に対する密着性を改善するためには、アル
キルアルコキシシリケートを基板の種類に応じて適宜に
選択する。例えば基板表面にシラノール基が少ない場合
には、アルキルアルコキシシリケートの中でもγ−グリ
シドキシプロピルトリメトキシシリケート、γ−メタク
リルプロポキシトリメトキシシリケート、3−アミノプ
ロピルトリメトキシシリケートなどが、添加効果が大き
く好適とされる。
で表されるZrアルコキシドは、R 4 が炭素数2〜4の
アルキル基であり、エチル基、プロピル基、ブチル基の
いずれかである。また、一般式B(OR5 )3 で表され
るBアルコキシドは、R5 が炭素数1〜2のアルキル基
であり、メチル基、エチル基のいずれかである。
コニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトライソプ
ロポキシド、ジルコニウムテトラn−プロポキシド、ジ
ルコニウムテトラn−ブトキシド、ジルコニウムテトラ
sec−ブトキシド、ジルコニウムテトラtert−ブ
トキシドが挙げられる。好ましくはジルコニウムテトラ
イソプロポキシド、ジルコニウムテトラn−ブトキシド
である。Bアルコキシドの具体例としては、ホウ素メト
キシド、ホウ素エトキシドが挙げられる。
のために添加されるものであり、ZrアルコキシドとB
アルコキシドとを併用する場合には、Bアルコキシドの
添加量はZrアルコキシドの添加量に対して1/3〜3
の範囲、好ましくは1/2〜3の範囲とすることが望ま
しい。3を超えると耐食性が十分に改善されず、1/3
未満では液の安定性が悪くなり、粉末の析出があった
り、ゲル化が起こるおそれがあるからである。また、
の原料の使用量(添加量)としては、の原料1モルに
対して0.01〜0.2モル、好ましくは0.01〜
0.1モルの範囲とされる。すなわち、の原料の総モ
ル数のうちの1モルに対し、使用するZrアルコキシド
及び/又はBアルコキシドのモル数は、前記の範囲とさ
れる。0.2モルを越えると液の安定性が悪くなってし
まい、また、0.01未満では得られる膜の耐食性が悪
くなってしまうからである。
p−トルエンスルホン酸が挙げられ、中でも硝酸、p−
トルエンスルホン酸が好ましい。また、金属塩として
は、塩化物、硝酸塩、酢酸塩が挙げられる。具体的に
は、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、四塩化チタン、四塩
化スズ、硝酸亜鉛、硝酸ビスマス、酢酸亜鉛が挙げら
れ、中でも、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛、硝酸ビスマス、四塩
化チタン、四塩化スズが好ましい。
しては、の原料1モルに対して、すなわち、の原料
の総モル数のうちの1モルに対して、1/100〜1/
30モル、好ましくは1/100〜1/50モルの範囲
とされる。の原料は、縮重合反応を促進するための触
媒として添加されるもので、溶液中でのアルキルシリケ
ートなどの加水分解反応や縮重合反応の促進と、膜形成
時における縮重合反応の促進の働きを担うものである。
(添加量)としては、の原料1モルに対して、すなわ
ち、の原料の総モル数のうちの1モルに対して、1〜
4モル、好ましくは2〜4モルの範囲とされる。
る反応は、水の作用によって進行する。これらの反応の
制御により、生成する無機高分子化合物は、その膜形成
能と得られる膜の特性とに影響が与えられる。例えば、
同一組成である場合には、均一な加水分解反応と縮重合
反応とを起こさせるのがよい。酢酸の添加は、アルコー
ルとのエステル化反応によって副生する水を利用するこ
とにより、水そのものを添加するより系全体の反応を均
一にすることができることから、好ましい。酢酸とアル
コールとの反応によって得られる水を100%利用する
ことも可能であるが、得られる無機高分子化合物の膜形
成能が使用する材料の組み合わせによって悪くなる場合
があるので、酢酸と水とを共に(複合的に)使用するの
が好ましい。その場合、(水/酢酸)比については、1
/1を基準にしてその前後2割の範囲とするのが好まし
い。ただし、いずれかを100%使用するようにして
も、無機高分子化合物を製造することは可能である。
ノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロ
パノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、te
rt−ブタノール、2−メトキシエタノール、2−エト
キシエタノール、1−メトキシ−2−プロパノールなど
が挙げられるが、親水性の溶剤であればどの溶剤でも使
用することが可能である。ただし、溶剤の選択について
は、得られる無機高分子化合物との相性もあるので、実
際に使用する基板に塗布するなどして、判断し選択する
のが好ましい。一般に、エーテル結合のある2−メトキ
シエタノール、2−エトキシエタノール、1−メトキシ
−2−プロパノールなどは、高分子化合物の安定化に寄
与し、しかも比較的高沸点溶剤であるので好適とされる
場合が多い。
用いて以下のようにして無機高分子化合物を製造する。
におけるテトラアルキルシリケート、アルキルアルコ
キシシリケート、シリカ縮重合物の3種のうちから、少
なくともアルキルアルコキシシリケートを含む2種以上
を選択する。選択した全種の合計のモル数(総モル数)
を1モルとして換算すると、アルキルアルコキシシリケ
ートを0.02〜0.2モルの範囲、テトラアルキルシ
リケートとシリカ縮重合との合計量(あるいは一方のみ
の量)を0.8〜0.98モルとする。なお、テトラア
ルキルシリケートとシリカ縮重合とについては、その相
対比を適宜に選択することができる。また、アルキルア
ルコキシシリケートを0.02〜0.1モルとし、テト
ラアルキルシリケートとシリカ縮重合物との合計量(あ
るいは一方のみの量)を0.9〜0.98モルとするの
が好ましく、その場合に、テトラアルキルシリケートと
シリカ縮重合との相対比については、1:1/10以下
とするのが好ましい。
0.01〜0.2モル、好ましくは0.01〜0.1モ
ルの範囲で添加する。0.2モルを超えると得られる液
の安定性が悪くなり、0.01モル未満であると、得ら
れる無機高分子化合物から形成される膜の耐食性が悪く
なるからである。すなわち、の原料は膜の耐食性のた
めに添加されるもので、その添加量については、得られ
た無機高分子化合物の耐食性を確認することによって決
定するのが好ましい。Zrアルコキシドの添加量として
は、これの水に対する反応性が高いことから、キレート
剤などの安定化剤の添加なしで使用できる範囲とされ、
具体的には各種アルキルシリケートの全種の合計のモル
数(総モル数)のうちの1モルに対して、0.2モル以
下の範囲とされる。
計のモル数(総モル数)のうちの1モルに対して、1/
100〜1/30モル、好ましくは1/100〜1/5
0モルの範囲で加える。1/30モルを超えると、反応
液に溶解しない場合や、反応が促進されてゲル化や沈殿
物が生ずることがあるからであり、また1/100モル
未満では、添加することによる加水分解反応や縮重合反
応の促進が十分に認められないからである。
を、の原料の合計のモル数(総モル数)のうちの1モ
ルに対して、1〜4モル、好ましくは2〜4モルの範囲
で加える。4モルを超えると得られる混合液の安定性が
悪くなる傾向にあり、場合によっては反応段階でゲル化
してしまうことがある。また、1モル未満では、縮重合
反応が十分に行われず、得られる無機高分子化合物の基
板に対する濡れも、乾燥、焼成後に得られる膜の密着性
も悪くなる。水と酢酸との比については任意とされる
が、特に(水/酢酸)比を0.4〜0.6の範囲とする
のが好ましい。なお、この範囲外であっても使用可能で
はあるが、基板に対する濡れが悪くなったり、特に水が
多い場合にはゲル化することがあることから、好ましく
ない。
れる混合物の酸化物濃度を2〜20wt%、好ましくは
5〜15wt%に調製した後、この混合物を還流する。
還流温度は使用する有機溶剤に応じた適宜温度とする
が、基本的にはその混合系における沸点近くの温度で還
流操作を行う。反応の終点については、IR測定によっ
てシリカの骨格振動である吸収ピークを確認することで
行う。の原料としてテトラエチルシリケートを用いた
場合では、1200cm-1付近の吸収ピークの位置が1
時間変化しなくなる点とする。
態であり反応が進むのであれば、特に前述した手順に限
定されることなく、適宜手順を変更してもよい。例え
ば、との原料を混合した後、の原料を加え、さら
にの原料の一部(例えば半分)を加える。続いて、
の有機溶剤を加えることにより、得られた混合物の濃度
が酸化物換算濃度で15〜5wt%となるように調整
し、この状態で還流処理を行う。
流処理を続ける。反応の終点については、先の反応手順
の場合と同様に、IR測定によってシリカの骨格振動で
ある吸収ピーク、すなわち1200cm-1の吸収ピーク
を確認することで行う。
還流し、その後の原料を添加して還流してもよい。ま
た、の原料との原料の一部(例えば半分)とを混
合し、還流した後、の原料を加え、次いでの原料の
残りを加えて還流するようにしてもよい。いずれの場合
にも反応終点については、IR測定によってシリカの骨
格振動のピークを確認することで行う。
方法においては、〜の原料が均一な溶液である限
り、これらを比較的任意に混合して製造することができ
る。また、この製造方法によって得られた本発明の無機
高分子化合物に無機顔料粉末を分散し、得られた分散塗
布液を基板に塗布し、乾燥及び/又は焼成すれば、これ
らの無機顔料が分散した無機質の膜、すなわち無機高分
子化合物膜を得ることができる。ここで、無機顔料粉末
としては、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、シリカ、酸
化アルミニウム、さらには導電性無機粉末である酸化亜
鉛、酸化インジウムなどが用いられる。なお、前記無機
高分子化合物については、これに無機顔料粉末を分散さ
せることなく、これを単独で各種の基板に塗布し乾燥及
び/又は焼成することにより、無機質の膜を形成するこ
ともできる。
する。ただし、本発明はその要旨を逸脱しない限り、以
下の実施例に限定されるものではない。
0モル、3−アミノプロピルトリメトキシシリケート
0.015モル、ホウ素メトキシド0.09モル、ジル
コニウムテトラn−ブトキシド0.025モルを、エタ
ノール300gと2−エトキシエタノール90gとの混
合溶剤に溶解した。次に、得られた混合溶液に酢酸2.
9モルと60%硝酸0.03モルとを添加し、還流し
た。還流温度は80〜85℃とし、その状態に4時間保
持した。次いで、水1モルを2−エトキシエタノール2
00gで希釈し、この希釈物を前記還流物に添加した。
さらに還流を続け、1時間毎にIR測定を行った。その
後、シリカの骨格振動である1200cm-1付近に吸収
ピークを確認し、確認した時点からさらに1時間還流を
続けた後、反応を終了して無機高分子化合物を得た。得
られた無機高分子化合物に1−メトキシ−2−プロパノ
ールを添加し、無機高分子化合物中のシリカ濃度を5w
t%に調製した。
4モル、テトラエチルシリケート0.5モル、γ−メタ
クリルプロポキシトリメトキシシリケート0.005モ
ル、3−アミノプロピルトリメトキシシリケート0.0
1モルを、1−メトキシ−2−プロパノール100gと
イソプロパノール240gとの混合溶剤に溶解した。次
に、得られた混合溶液に酢酸3.6モルとp−トルエン
スルホン酸0.01モルとを加えた。そして、これを攪
拌しつつ、イソプロパノール50gで希釈した水1.7
モルをこれに添加し、還流した。還流温度は80〜85
℃とし、その状態で4時間保持した。次いで、得られた
還流物に、ジルコニウムテトラn−ブトキシド0.02
モルと、ホウ素エトキシド0.01モルと、酢酸1モル
と、60%硝酸0.01モルとを混合してなる混合液を
加えた。さらに還流を続け、1時間毎にIR測定を行っ
た。その後、シリカの骨格振動である1200cm-1付
近に吸収ピークを確認した。確認した時点から1時間還
流を続けた後、反応を終了した。そして、最後に酢酸亜
鉛0.02モルを添加溶解し、無機高分子化合物を得
た。得られた無機高分子化合物にイソプロパノールを添
加し、無機高分子化合物中のシリカ濃度を5wt%に調
製した。
5モル、メチルトリメトキシシリケート0.01モル、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシリケート0.
01モル、3−アミノプロピルトリメトキシシリケート
0.015モル、ジルコニウムテトライソプロポキシド
0.05モルを、イソプロパノール200gに混合し、
さらにこれを攪拌しつつ、水2.8モル、酢酸1.2モ
ル、四塩化スズ0.005モルをイソプロパノール20
0gで溶解した混合溶液を加え入れ、還流した。還流温
度は80〜85℃とし、その状態で4時間保持した。次
いで、1時間毎にIR測定を行った。その後、シリカの
骨格振動である1200cm-1付近に吸収ピークを確認
し、確認した時点からさらに1時間還流を続けた後、反
応を終了して無機高分子化合物を得た。得られた無機高
分子化合物にイソプロパノールを添加し、無機高分子化
合物中のシリカ濃度を5wt%に調製した。
8モル、メチルトリエトキシシリケート0.01モル、
MS51(三菱化学社製シリカ縮重合物)0.2モル
(SiO2 換算)、γ−メタクリルプロポキシトリメト
キシシリケート0.05モル、ジルコニウムテトラn−
ブトキシド0.08モルを、エタノール200gに混合
し、さらにこれに酢酸2.4モル、四塩化チタン0.0
2モルを添加し、還流した。還流温度は80〜85℃と
し、その状態で4時間保持した。次いで、水1.2モル
を加えて還流を続け、1時間毎にIR測定を行った。そ
の後、シリカの骨格振動である1200cm-1付近に吸
収ピークを確認した。確認した時点から1時間還流を続
けた後、反応を終了して無機高分子化合物を得た。得ら
れた無機高分子化合物に1−メトキシ−2−プロパノー
ルを添加し、無機高分子化合物中のシリカ濃度を5wt
%に調製した。
9モル、3−アミノプロピルトリメトキシシリケート
0.02モル、γ−メタクリルプロポキシトリメトキシ
シリケート0.005モル、ホウ素メトキシド0.05
モル、ジルコニウムテトラn−ブトキシド0.02モル
を、メタノール300gと2−メトキシエタノール10
0gとの混合溶剤に溶解した。次に、得られた混合溶液
に酢酸1.5モルと四塩化チタン0.03モルとを添加
し、還流した。還流温度は80〜85℃とし、その状態
に4時間保持した。次いで、水1.5モルを2−メトキ
シエタノール200gで希釈し、この希釈物を前記還流
物に添加した。さらに還流を続け、1時間毎にIR測定
を行った。その後、シリカの骨格振動である1200c
m-1付近に吸収ピークを確認し、確認した時点からさら
に1時間還流を続けた後、反応を終了して無機高分子化
合物を得た。得られた無機高分子化合物に1−メトキシ
−2−プロパノールを添加し、無機高分子化合物中のシ
リカ濃度を5wt%に調製した。
ル、フェニルトリエトキシシリケート0.01モル、γ
−メタクリルプロポキシトリエトキシシリケート0.0
1モル、3−アミノプロピルトリエトキシシリケート
0.05モルを、1−メトキシ−2−プロパノール10
0gとイソプロパノール240gとの混合溶剤に溶解し
た。次に、得られた混合溶液に酢酸3.6モルと60%
硝酸0.01モルとを加えた。そして、これらを攪拌し
つつ、イソプロパノール50gで希釈した水1.7モル
をこれに添加し、還流した。還流温度は80〜85℃と
し、その状態で4時間保持した。次いで、得られた還流
物に、ジルコニウムテトラn−ブトキシド0.05モル
と、ホウ素エトキシド0.05モルと、酢酸1モルと、
60%硝酸0.01モルとを混合してなる混合液を加え
た。さらに還流を続け、1時間毎にIR測定を行った。
その後、シリカの骨格振動である1200cm-1付近に
吸収ピークを確認した。確認した時点から1時間還流を
続けた後、反応を終了した。そして、最後に酢酸亜鉛
0.02モルを添加溶解し、無機高分子化合物を得た。
得られた無機高分子化合物にイソプロパノールを添加
し、無機高分子化合物中のシリカ濃度を5wt%に調製
した。
5モル、フェニルトリエトキシシリケート0.10モ
ル、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシリケート
0.01モル、3−アミノプロピルトリエトキシシリケ
ート0.02モル、ジルコニウムテトライソプロポキシ
ド0.08モルを、イソプロパノール200gに混合
し、さらにこれを攪拌しつつ、水2.8モル、酢酸1.
2モル、四塩化スズ0.005モルをイソプロパノール
200gで溶解した混合溶液を加え入れ、還流した。還
流温度は80〜85℃とし、その状態で4時間保持し
た。次いで、1時間毎にIR測定を行った。その後、シ
リカの骨格振動である1200cm-1付近に吸収ピーク
を確認し、確認した時点からさらに1時間還流を続けた
後、反応を終了して無機高分子化合物を得た。得られた
無機高分子化合物に1−メトキシ−2−プロパノールを
添加し、無機高分子化合物中のシリカ濃度を5wt%に
調製した。
しての60%硝酸を加えずに反応を行った。これ以外は
実施例1と同じとした。このようにしてIR測定を行っ
たところ、実施例1での反応終了の時間にはSiO2 の
吸収ピークである1200cm-1付近に吸収ピークが認
められなかった。また、得られた液は、ガラス基板への
濡れが悪いものであった。
リケート40を1モルとし、アルキルアルコキシシリケ
ートを加えずに反応を行った。これ以外は実施例2と同
じとした。反応終了後、フッ素樹脂およびアクリル樹脂
の塗装をした基板への膜密着性を調べたところ、剥離が
観察された。
ウムテトライソプロポキシドを添加せず、その他は同じ
にして反応を行った。反応終点はIR測定で確認した。
得られた無機高分子化合物をステンレス基板に塗布し、
100℃で20分乾燥して膜を形成した。この膜に0.
5%水酸化ナトリウム溶液を接触させてその耐食性(2
4時間)を調べたところ、膜の溶解が認められた。
を加えず反応を行った。これ以外は実施例4と同じとし
た。得られた無機高分子化合物をガラス基板に塗布し、
100℃で20分乾燥して膜を形成した。この膜の鉛筆
硬度を鉛筆硬度試験(JIS K 5400)によって
調べたところ、4Hであった。
トキシドの添加量を0.4モルとし、その他は同じにし
て反応を行った。得られた無機高分子化合物をガラス基
板に塗布し、100℃で20分乾燥して膜を形成した。
この膜の鉛筆硬度を鉛筆硬度試験(JIS K 540
0)によって調べたところ、3Hであった。この膜に
0.5%水酸化ナトリウム溶液を接触させてその耐食性
(24時間)を調べたところ、膜の溶解が認められた。
応条件で還流を行わず、常温で反応を行わせた。得られ
た液をIR測定したところ、SiO2 の吸収ピークであ
る1200cm -1付近に吸収ピークが認められなかっ
た。また、得られた溶液には酢酸臭があり、反応が進行
していないことが確認された。
トリメトキシシリケートの添加量を0.4モル、3−ア
ミノプロピルトリエトキシシリケートの添加量を0.2
モルとした。これ以外は実施例7と同じとした。得られ
た無機高分子化合物をガラス基板に塗布し、100℃で
20分乾燥して膜を形成した。この膜の鉛筆硬度を鉛筆
硬度試験(JIS K 5400)によって調べたとこ
ろ、2Hであった。
高分子化合物を用い、これらをガラス基板、ステンレス
基板、およびフッ素樹脂塗膜を形成した基板の上にそれ
ぞれ塗布し、100℃で20分間乾燥して無機高分子化
合物膜を形成した。得られた無機高分子化合物膜に対し
て、それぞれテープ剥離試験(JIS K5400)と
鉛筆硬度試験(JIS K 5400)とを行った。得
られた結果を表1に示す。また、比較のため、比較例1
〜7で得られた化合物によっても同様にしてそれぞれ膜
を形成し、同じ試験を行った。得られた結果を表1に併
記する。
は全てテープ剥離試験結果が良好であり、ガラス、ステ
ンレス、フッ素樹脂塗膜のいずれに対してもその膜の密
着性が優れていることが確認された。また、鉛筆硬度に
ついても、全て6H以上であり、十分な膜硬度を有して
いることが確認された。一方、比較例1〜7のもので
は、特にステンレス、フッ素樹脂塗膜に形成した膜の硬
度が低いことが分かった。
高分子化合物に、無機顔料粉末としてITO粉末、酸化
チタン、酸化亜鉛の各無機酸化物粉末をそれぞれ分散
し、以下、実験例1と同様にして無機高分子化合物膜を
形成した。なお、本例では基板としてガラス基板のみを
用いた。また、無機高分子化合物への無機酸化物粉末の
添加量は、重量換算で、無機高分子化合物中のSi
O2 :無機酸化物粉末=1:1となるようにした。得ら
れた無機高分子化合物膜に対して、実験例1と同様にそ
れぞれテープ剥離試験(JIS K 5400)と鉛筆
硬度試験(JIS K 5400)とを行った。得られ
た結果を表2に示す。また、比較のため、比較例1〜7
で得られた化合物によっても同様にしてそれぞれ膜を形
成し、同じ試験を行った。得られた結果を表2に併記す
る。
は全てテープ剥離試験結果が良好であり、ITO粉末、
酸化チタン、酸化亜鉛のいずれを分散させてもその膜の
密着性が優れていることが確認された。また、鉛筆硬度
についても、全て5H以上であり、十分な膜硬度を有し
ていることが確認された。一方、比較例1〜7のもので
は、実施例1〜7のものに比較してテープ剥離試験結果
の悪いものがあり、また、全般的に膜の硬度が低いこと
が分かった。
化合物の製造方法は、〜の各原料を所定量用いてこ
れらを部分的にあるいは全量を還流し、最終的に全量が
混合されたものとする方法であるから、得られる無機高
分子化合物の基板に対する濡れを向上することができ
る。
無機高分子化合物にあっては、これを基板に塗布し、乾
燥及び/又は焼成することにより、密着性、耐食性など
の諸機能に優れた膜を形成することができる。
本発明の無機高分子化合物膜にあっては、密着性、耐食
性などの諸機能に優れたものとなり、さらには、無機顔
料粉末を良好に分散させることができることから、例え
ば導電性無機粉末を分散させることによって導電性の無
機膜を得ることができるなど、多様な特性を備えること
によって種々の用途を提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式Si(OR1 )4 :(式中R1
は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表されるテトラ
アルキルシリケートと、一般式R2 Si(OR3 )3 :
(式中R2 は炭素数1〜8のアルキル基(有機基)、R
3 は炭素数1〜4のアルキル基を示す)で表されるアル
キルアルコキシシリケートと、シリカ縮重合物とから少
なくともアルキルアルコキシシリケートを含む2種以上
を選択し、これら選択した2種以上の総モル数を1モル
とした場合に、アルキルアルコキシシリケートを0.0
2〜0.2モルとし、さらにこれら選択した2種以上の
総モル数のうちの1モルに対し、 一般式Zr(OR4 )4 :(式中R4 は炭素数2〜4
のアルキル基を示す)で表されるZrアルコキシド及び
/又は一般式B(OR5 )3 :(式中R5 は炭素数1〜
2のアルキル基を示す)で表されるBアルコキシドを
0.01〜0.2モルと、 酸及び/又は金属塩を1/100〜1/30モルと、 水及び/又は酢酸を1〜4モルと、 親水性有機溶剤と、を用意した後、これら〜の原
料を部分的にあるいは全量を還流し、最終的に全量が混
合されたものとすることを特徴とする無機高分子化合物
の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の無機高分子化合物の製造
方法によって得られたことを特徴とする無機高分子化合
物。 - 【請求項3】 請求項2記載の無機高分子化合物が基板
上に塗布され、乾燥及び/又は焼成されて形成された膜
であることを特徴とする無機高分子化合物膜。 - 【請求項4】 前記無機高分子化合物に無機顔料粉末が
分散せしめられ、その状態で基板上に塗布されたことを
特徴とする請求項3記載の無機高分子化合物膜。
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