JP2002176926A - 冷菓製造装置及びその固さ制御方法 - Google Patents
冷菓製造装置及びその固さ制御方法Info
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- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25C—PRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
- F25C2700/00—Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
- F25C2700/08—Power to drive the auger motor of an auger type ice making machine
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Abstract
うことができる冷菓製造装置を提供する。 【解決手段】 冷菓原料24が収容された原料タンク8
と、原料タンク24と連通し冷媒により冷菓原料24が
冷却されて冷菓25とされるフリーザ胴1と、電動機7
を駆動源としてフリーザ胴1内の冷菓原料24を撹拌す
る撹拌機2と、フリーザ胴1に冷媒を供給する冷凍サイ
クルと、運転制御を行う制御部50とを具備してなる冷
菓製造装置において、フリーザ胴1内の冷菓温度を検出
する温度センサ52を設け、インバータ制御部7Aで検
出し電動機7の電動機出力トルク値が設定値に達した時
の冷菓温度を検出して記憶部51に記憶し、この冷菓温
度を用いて冷菓の固さ制御を行うように構成した。
Description
シェーク等の冷菓を製造する冷菓製造装置及びその固さ
制御方法に関する。
た。図3は冷菓製造装置の原料タンク・フリーザ胴及び
冷媒配管系統(冷凍サイクル)を示す図である。図にお
いて、1は冷菓原料24を冷却して冷菓25とするフリ
ーザ胴であり、8は冷菓原料24を貯蔵するとともにフ
リーザ胴1に冷菓原料24を供給する原料タンクであ
る。原料タンク8はフリーザ胴1の上方に設けられ、キ
ャブレータチューブ9を介して冷菓原料が連通するよう
になっている。
れ、フリーザ胴1の周囲にはジャケット3が設けられて
いる。フリーザ胴1の内部には撹拌機2が配設されてお
り、この撹拌機2はフリーザ胴1外部に設置された電動
機7から回転軸4を介して駆動力が伝達されるようにな
っている。フリーザ胴1には、その一端開口を閉塞する
フリーザ蓋23が設けられており、フリーザ蓋23には
レバー11が設けられている。フリーザ蓋23には通孔
31が設けられており、レバー11と連動するプランジ
ャー14によって閉塞、開放されるようになっている。
5によって送出された冷媒が流動されることにより、冷
菓原料24及び冷菓25を冷却するようになっており、
冷媒流動経路には、四方弁16、凝縮器17、膨張弁2
0、膨張弁22が設けられている。なお、これら四方弁
16、凝縮器17、膨張弁20,22、伝熱管21及び
ジャケット3を冷媒流動経路となる配管で接続すること
により、冷媒が状態変化を繰り返しながら循環する冷凍
サイクルを構成している。また、冷菓製造装置全体は、
不図示の制御装置によって制御されるようになってい
る。
れる。まず冷却運転に先立って原料タンク8内に冷菓原
料24を充填する。冷菓原料24は、キャブレータチュ
ーブ9に設けられた孔10及びキャブレータチューブ9
内を通ってフリーザ胴1内にも充填される。キャブレー
タチューブ孔10及びキャブレータチューブ9内を通っ
て、フリーザ胴1内に充填されるのに時間がかかる場合
は、キャブレータチューブ9を挿入する前に予めフリー
ザ胴1内に規定量の冷菓原料24を投入しておいても構
わない。
動機7及び圧縮機15が作動されると、圧縮機15から
吐出配管41へ冷媒ガスが吐出される。冷媒ガスは図中
に実線矢印で示すように、吐出配管41を経て凝縮器1
7に入り、凝縮器17内部の伝熱管18内を流過する冷
却水に放熱することによって凝縮液化する。この液冷媒
はその後2つに分岐し、その一方は膨張弁20で絞られ
ることによって断熱膨張し、その後伝熱管21内を流過
する過程で蒸発気化することによってその蒸発潜熱によ
り原料タンク8内の冷菓原料24を冷却する。他方の液
冷媒は膨張弁22で絞られることによって断熱膨張した
後、ジャケット3内で蒸発気化することによってその蒸
発潜熱によりフリーザ胴1内の冷菓原料24を冷却す
る。
ケット3内で蒸発した冷媒ガスは合流して吸入配管40
を経て圧縮機15に吸入され上記過程を繰り返す。この
間撹拌機2は電動機7により回転軸4を介して駆動され
てフリーザ胴1内の冷菓原料24を撹拌する。上記冷却
運転を暫時継続すると、フリーザ胴1内の冷菓原料24
が凍結して冷菓25となり、仕込み運転の冷却が終了す
る。以後この冷却運転及び撹拌機2の停止、起動を繰り
返すことによって冷菓25が所定の固さを維持するよう
制御する(固さ維持運転)。
流からトルクを算出し、同トルクが設定値まで上昇した
場合に、換言すれば冷菓25の固さが増すことで撹拌機
2の負荷が所定値まで上昇した場合に冷却運転を停止
し、所定時間の冷却運転停止後に再起動するというトル
ク制御方式で行われている。
に引く。レバー11と連動して作動するプランジャ14
が上方に移動し、これに伴って取出しスイッチ13が閉
路するとともに通孔31が開となる。するとフリーザ胴
1内の冷菓25が通孔31を経て取出し口33から取出
される。取出しスイッチ13が閉路している間圧縮機1
5及び電動機7が運転を継続し、しかる後に停止する。
菓原料24及びフリーザ胴1内の冷菓原料24及び冷菓
25を加熱殺菌する加熱殺菌運転が行われる。加熱殺菌
運転時、圧縮機15から吐出された高温・高圧の冷媒ガ
スは、図中に破線矢印で示すように四方弁16を経た後
2つに分岐し、一方は伝熱管21を流過する過程で原料
タンク8内の冷菓原料24を加熱するとともに凝縮液化
し、その後、膨張弁20で絞られることにより断熱膨張
する。他方はジャケット3内に入り、ここでフリーザ胴
1内の冷菓原料24及び冷菓25を加熱殺菌するととも
に凝縮液化し、その後、膨張弁22で絞られることによ
り断熱膨張する。これら膨張弁20及び膨張弁22を流
過した冷媒は合流して凝縮器17に入り、ここで伝熱管
18内を流過する冷却水から吸熱することによって蒸発
気化し、その後四方弁16を経て圧縮機15に吸込まれ
る。
冷菓製造装置においては、フリーザ胴1内の冷菓25の
固さ制御が良好な食感を得るために重要であり、従来よ
りトルク制御方式が採用されている。このトルク制御方
式は、固さの変化が負荷変動となることに着目し、撹拌
機2の電動機7に流れる電流値からトルクを算出して固
さを判断するものである。しかし、この方式では、図4
に示すように、電源の電圧変動に伴って電流値とトルク
(負荷)との特性が変化するため、固さの判断を正確に
行うことは困難であった。すなわち、電流値がiの場合
において、実線で示した定格電圧vであれば負荷はk2
となるが、破線で示すように電圧がプラス側またはマイ
ナス側に変動すると負荷もk1またはk3に変化するの
で、電流値のみでは正確な固さの判断はできなかった。
なお、電圧変動に関しては補正が可能であるが、三相の
相関電圧バランスまで補正することはできないのが実状
である。
も、所定の固さを維持するため、冷却運転及び撹拌機2
の運転・停止が繰り返される。これが長時間継続される
と、冷菓25の空気含有率が変化して同じ温度でも柔ら
かいものとなるので、いわゆる「へたり」と呼ばれる状
態になって食感や保形性が低下する。このようなへたり
が発生すると、上述したトルク制御方式では、冷菓25
が柔らかくなるため、トルク上昇によって冷却運転や撹
拌機2が停止しない場合がある。すなわち、冷菓25を
撹拌するトルク変化が小さくなり、結果的に冷却維持の
運転が長くなるため、かえってへたりが助長されるとい
う問題がある。このため、従来は適当なタイマを用いる
などして、適当な時間で固さ維持運転の冷却及び撹拌を
停止させているのが実状である。
にへたりが生じても適正な固さ調整を行うことができる
冷菓製造装置及びその固さ制御方法を提供することを目
的とする。
ため、本発明では以下の手段を採用した。請求項1に記
載の冷菓製造装置は、冷菓原料が収容された原料タンク
と、該原料タンクと連通し冷媒により前記冷菓原料が冷
却されて冷菓とされるフリーザ胴と、電動機を駆動源と
して前記フリーザ胴内の冷菓原料を撹拌する撹拌手段
と、前記フリーザ胴に冷媒を供給する冷凍サイクルと、
運転制御を行う制御部とを具備してなる冷菓製造装置に
おいて、前記フリーザ胴内の冷菓温度を検出する冷菓温
度検出手段と、前記電動機のトルク検出手段と、該トル
ク検出手段で検出したトルクが設定値に達した時の冷菓
温度を記憶する記憶手段とを設け、該記憶手段に記憶し
た冷菓温度を用いて冷菓の固さ制御を行うように構成し
たことを特徴とするものである。
検出手段で検出した電動機のトルクが設定値になった時
の冷菓温度を冷菓温度検出手段で検出して記憶手段に記
憶させ、この冷菓温度を用いて冷菓の固さ制御を行うよ
うにしたので、冷菓原料毎に異なる最適の冷菓温度を用
いて、あるいは、冷菓温度と電動機のトルクとを併用し
て、冷菓の固さ制御を実施することが可能になる。この
ため、へたりが生じた場合でも、冷菓温度の検出により
固さを維持するための冷却・撹拌運転を適切に停止させ
ることができ、へたりが助長されるのを防止できる。こ
の場合、前記トルク検出手段としては、前記電動機をイ
ンバータ制御するインバータ制御部で電動機出力トルク
値を検出するものが好ましく、これにより、電圧に影響
されることなく正確な固さを判定することができる。
方法は、冷菓原料が収容された原料タンクと、該原料タ
ンクと連通し冷媒により前記冷菓原料が冷却されて冷菓
とされるフリーザ胴と、電動機を駆動源として前記フリ
ーザ胴内の冷菓原料を撹拌する撹拌手段と、前記フリー
ザ胴に冷媒を供給する冷凍サイクルと、運転制御を行う
制御部とを具備してなる冷菓製造装置の固さ制御方法に
おいて、仕込み運転中に検出する前記電動機の検出トル
クが設定トルクに達した時、撹拌及び冷却を停止すると
共に対応する前記フリーザ胴内の冷菓温度を設定温度と
して記憶し、以後の冷却運転では前記設定温度を用いて
冷菓の固さを調整することを特徴とするものである。
よれば、仕込み運転後の冷却運転において、仕込み運転
中に設定温度として記憶した冷菓温度を用いて冷菓の固
さを調整するので、冷菓原料の種類により異なる最適な
固さに対応できる。そして、冷菓にへたりが生じて柔ら
かくなった場合でも、冷菓が設定温度になれば冷却運転
を適切に停止させることができる。
方法によれば、冷菓原料が収容された原料タンクと、該
原料タンクと連通し冷媒により前記冷菓原料が冷却され
て冷菓とされるフリーザ胴と、電動機を駆動源として前
記フリーザ胴内の冷菓原料を撹拌する撹拌手段と、前記
フリーザ胴に冷媒を供給する冷凍サイクルと、運転制御
を行う制御部とを具備してなる冷菓製造装置の固さ制御
方法において、仕込み運転中に検出する前記電動機の検
出トルクが設定トルクに達した時、撹拌及び冷却を停止
すると共に対応する前記フリーザ胴内の冷菓温度を設定
温度として記憶し、以後の冷却運転では前記設定温度と
前記設定トルクとを併用して冷菓の固さを調整すること
を特徴とするものである。
よれば、仕込み運転後の冷却運転において、仕込み運転
中に設定温度として記憶した冷菓温度及び電動機の設定
トルクを併用して冷菓の固さを調整するので、より確実
で安定した固さ制御が可能になる。そして、固さ制御に
設定温度として記憶した冷菓温度を用いているので、冷
菓原料の種類により異なる最適な固さに対応でき、しか
も、へたりが生じて柔らかくなった場合でも適切に冷却
運転を停止させることができる。
造装置の固さ制御方法においては、前記電動機の検出ト
ルクが、電動機をインバータ制御するインバータ制御部
で直接検出した電動機出力トルク値であるのが好まし
く、これにより、電圧に影響されることなく正確な固さ
を判定することができる。また、上述した冷菓製造装置
の固さ制御方法においては、前記冷菓にへたりが発生し
た時、前記設定温度を低下させて修正することが好まし
く、これにより、冷菓の温度が低下するので保形性を増
すことができる。また、上述した冷菓製造装置の固さ制
御方法においては、仕込み運転中における前記検出トル
クの変化と、該検出トルクに対応する冷菓温度の変化と
を記憶しておくことが好ましく、これにより、使用者が
手動で固さの設定(設定トルク)を変えた場合でも、対
応する冷菓温度が記憶されているので、冷菓温度の設定
温度についても使用者の設定した固さに対応する温度に
変更することができる。
いて図面を参照して説明する。図1は本実施形態にかか
る冷菓製造装置を示す図、図2はインバータ制御を行っ
た電動機の電動機出力トルク値と出力信号との相関関係
を示す図である。
4を冷却して冷菓25とするフリーザ胴であり、また、
符号8は冷菓原料24を貯蔵するとともにフリーザ胴1
に冷菓原料24を供給する原料タンクである。この原料
タンク8はフリーザ胴1の上方に設けられ、キャブレー
タチューブ9を介して冷菓原料24が連通されるように
なっている。
れ、フリーザ胴1の周囲にはジャケット3が設けられて
いる。フリーザ胴1の内部には撹拌機2が配設されてお
り、この撹拌機2はフリーザ胴1の外部に設置された電
動機7から回転軸4を介して駆動力が伝達される構成と
なっている。そして、電動機7はインバータ制御部7A
を備えてインバータ制御され、該インバータ制御部7A
で検出した電動機出力トルク値が制御部50に入力され
る。制御部50は、冷菓製造装置全体の運転制御を行う
もので、その内部には後述する冷菓温度を設定温度とし
て記憶する記憶部51が設けられている。
閉塞するフリーザ蓋23が設けられており、フリーザ蓋
23にはレバー11が設けられている。フリーザ蓋23
には通孔31が設けられており、レバー11と連動する
プランジャー14によって閉塞、開放されるようになっ
ている。なお、図中の符号13はレバー11の操作に連
動してプランジャー14の開閉状態を検出する取出しス
イッチである。
媒を圧縮して送出する圧縮機15によって内部に冷媒が
流動されることにより、冷菓原料24または冷菓25を
冷却するようになっている。そして、フリーザ胴1の適
所には、冷菓25の温度を検出する冷菓温度検出手段と
して、温度センサ52が設けられている。この温度セン
サ52で検出した冷菓温度は制御部50に入力され、仕
込み運転中に冷菓25が所定の固さになった時のトルク
検出値、すなわち仕込み運転の冷却及び撹拌をいったん
停止する固さのトルク検出値(設定値)に対応する冷菓
温度は、設定温度として記憶部51に記憶される。
を構成するもので、伝熱管21及びジャケット3から圧
縮機15に冷媒を戻す冷媒管34と、圧縮機15から伝
熱管21及びジャケット3に冷媒を送る冷媒管35とを
備えている。冷媒管34と冷媒管35とは、四方弁16
を介して圧縮機15と連結されている。四方弁16と圧
縮機15とは、吸入配管40及び吐出配管41により接
続されている。また、冷媒管35には圧縮機15から送
出された高温高圧のガス冷媒を冷却する凝縮器17が介
装されている。さらに、冷媒管35は下流側が伝熱管2
1側及びジャケット3側の冷媒管35a,35bに分岐
しており、それぞれ凝縮器17から吐出した高温高圧の
液冷媒を減圧・膨張させる膨張弁(膨張手段)20,2
2が介装されている。
直接検出される電動機出力トルク値について図2を参照
して説明する。この電動機出力トルク値は、電動機7の
インバータ制御部7Aから出力される出力信号(直流電
圧値)と比例する関係にある。たとえば電源が60Hz
である時のトルク値を100%とした場合、出力信号は
α(V)の直流電圧として出力され、負荷が低下してト
ルク値が50%まで低下した場合に0.5α(V)の出
力信号となる。このように、冷菓25の固さによって変
動する撹拌機2の負荷(電動機出力トルク値)を出力信
号の形で検出すれば、電圧の影響を受けることなく正確
に固さを判定することができる。従って、予め設定した
電動機出力トルク値で冷菓25の冷却及び撹拌を停止す
れば、電圧の影響を受けることなく正確に冷菓25の固
さを判断して、冷菓25の固さ制御を行うことができ
る。
うに使用される。まず冷却運転に先立って原料タンク8
内に冷菓原料24を充填する。この冷菓原料24は、キ
ャブレータチューブ9を通ってフリーザ胴1内にも充填
される。また、これと同時に、上端が冷菓原料24の最
高液面より高い位置に開口するキャブレータチューブ9
からフリーザ胴1内に大気圧の空気が導入される。な
お、冷菓原料24の充填及び空気の導入は、キャブレー
タチューブ9の下端開口が液面により閉じられた時点で
終了する。キャブレータチューブ9を通って、フリーザ
胴1内に充填されるのに時間がかかる場合は、キャブレ
ータチューブ9を挿入する前に、予めフリーザ胴1内に
規定量の冷菓原料24を投入しておいても構わない。
によって電動機7及び圧縮機15が作動されると、圧縮
機15から吐出配管41へ冷媒ガスが吐出される。冷媒
ガスは図1の実線矢印で示すように、吐出配管41から
四方弁16,冷媒管35を通って凝縮器17に入り、凝
縮器17内部の伝熱管18内を流過する冷却水に放熱す
ることでさらに温度が低下する。この液冷媒は冷媒管3
5a及び35bの2つに分岐し、その一方は膨張弁20
で絞られることによって断熱膨張し、その後伝熱管21
内を流過する過程で蒸発気化することによってその蒸発
潜熱により冷却タンク8内の冷菓原料24を保冷する。
他方の液冷媒は膨張弁22で絞られることによって断熱
膨張した後、ジャケット3内で蒸発気化することによっ
てその蒸発潜熱によりフリーザ胴1内の冷菓原料24ま
たは冷菓25を冷却する。
た冷媒ガスは冷媒管34において合流し、吸入配管40
を経て圧縮機15に吸入され上記過程を繰り返す。この
間撹拌機2は電動機7により回転軸4を介して駆動さ
れ、フリーザ胴1内の冷菓原料24を撹拌する。上記冷
却運転を暫時継続すると、フリーザ胴1内の冷菓原料2
4が凍結して冷菓25となる。この過程で、冷菓25が
所定の固さになると、撹拌機2の負荷が増して電動機7
のトルクが上昇する。そして、電動機出力トルク値が予
め定めた値(設定トルク)に達すると、制御部50では
冷菓25が所定の固さになったと判断し、ジャケット3
に冷却用冷媒を供給する冷却運転及び撹拌機2の駆動を
停止する。同時に、この時温度センサ52で検出した冷
菓温度が設定温度として記憶部51に記憶され、仕込み
運転は終了する。
定時間経過した後、あるいは温度センサ52の検出値
(冷菓温度)が所定値まで上昇した時など、冷菓25の
固さを維持するため再度冷却及び撹拌を開始する。この
ような冷菓25の固さ維持運転では、温度センサ52で
検出した冷菓温度が記憶部51に記憶した設定温度にな
るまで継続される。このため、冷却を受けて冷菓温度が
低下すれば固さ維持運転が停止されるので、へたりの影
響を受ける撹拌機2のトルクから固さを判断していた従
来技術のように、冷却及び撹拌が継続されてへたりを助
長するようなことはない。この固さ維持運転では、所定
時間の経過または温度センサ52で検出した冷菓温度の
上昇により冷却及び撹拌運転を開始し、温度センサ52
で検出した冷菓温度が設定温度まで下がった時に冷却及
び撹拌運転を停止するといったことを繰り返し、冷菓2
5を所定の固さに維持するよう制御する。また、適切な
固さについては、たとえば冷菓25がソフトクリームで
ある場合とシェークである場合とでは異なるので、適宜
選択切換スイッチを設けるなどして仕込み運転を終了す
る設定トルクを切換可能にしておくのが好ましい。な
お、原料タンク8内の冷却制御については、上述したフ
リーザ胴1の冷却運転制御とは切り離し、冷菓原料24
が10℃以下になるよう維持する。
菓25を取り出すにはレバー11を下方に引く。レバー
11と連動して作動するプランジャ14が上方に移動
し、これに伴って取出しスイッチ13が閉路するととも
に通孔31が開となる。するとフリーザ胴1内の冷菓2
5が通孔31を経て取出し口33から取出される。取出
しスイッチ13が閉路している間圧縮機15及び電動機
7が運転を継続し、しかる後に停止する。こうして冷菓
25が取出されると、冷菓原料24及び空気が撹拌機2
側へ補給され、その分だけ液面が低下する。従って、フ
リーザ胴1内には、原料タンク8及び大気からキャブレ
ータチューブ9を経て、冷菓原料24及び空気が補給さ
れる。
菓原料24及びフリーザ胴1内の冷菓原料24及び冷菓
25を加熱殺菌する加熱殺菌運転が行われる。加熱殺菌
運転時、圧縮機15から吐出された高温・高圧の冷媒ガ
スは、図1に破線矢印で示すように、四方弁16から冷
媒管34に導入される。その後2つに分岐し、一方は伝
熱管21を流過する過程で原料タンク8内の冷菓原料2
4を加熱するとともに凝縮液化し、その後、冷媒管35
aに介装されている膨張弁20で絞られることにより断
熱膨張する。他方はジャケット3内に入り、ここでフリ
ーザ胴1内の冷菓原料24及び冷菓25を加熱殺菌する
とともに凝縮液化し、その後、冷媒管35bに介装され
ている膨張弁22で絞られることにより断熱膨張する。
これら膨張弁20及び膨張弁22を流過した冷媒は合流
して凝縮器17に入り、ここで伝熱管18内を流過する
冷却水から吸熱することによって蒸発気化し、その後四
方弁16を経て圧縮機15に吸込まれる。
(へたりが発生)した場合でも、その温度が低ければ良
好な保形性が得られることが知られている。そこで、適
当な手段によりへたりの発生が検出されたら、制御部5
0では上述した設定温度を自動的に低下させるように制
御する。すなわち、冷菓25の温度がより低くなるよう
に固さ維持運転を行うもので、温度低下する分保形性が
向上してへたりに対する延命化が可能になる。
に対する設定温度のみを記憶部51に記憶させるものと
したが、設定トルクに達するまでの間、仕込み運転中に
おける検出トルク(電動機出力トルク値)の変化に対応
させて冷菓温度の変化を連続して、あるいは断続的に記
憶部51に記憶させてもよい。このようなデータが記憶
部51に残ることで、たとえば使用者が固さの設定(す
なわち設定トルク)を変えた場合でも、仕込み運転から
やり直しをすることなく、変更した設定トルクに対応す
る設定温度を用いた固さ維持運転を行うことができる。
込み運転完了後の冷却運転では設定温度を基準にして冷
却及び撹拌を停止するものとしたが、設定トルクと設定
温度を併用してもよい。すなわち、冷却及び撹拌の停止
は、設定トルクまたは設定温度のいずれか一方が条件を
満たした場合とするOR制御を行い、より確実で安定し
た固さ制御を実施する。この場合も、撹拌機2を駆動す
る電動機7のトルク検出手段としては、インバータ制御
部7Aから直接検出した電動機出力トルク値が好まし
い。また、へたりが発生したら設定温度を低下させる制
御や、検出トルクに対応する冷菓温度の変化を記憶部5
1に記憶して利用する制御が同様に可能なことは言うま
でもない。
その固さ制御方法によれば、冷菓25の固さを維持する
固さ維持運転時に、冷却及び撹拌の停止を設定温度基準
で行うことができるようにしたので、適正な固さ制御を
実施することができる。このため、冷菓25がへたり気
味になっても撹拌機2の駆動が停止されず、へたりが助
長されるといった不都合を解消できる。ところで、上述
した実施形態においては、インバータ制御の電動機7を
採用して設定トルク(固さ)を正確に判定できるように
したが、上述した本発明はこれに限定されることはな
く、たとえば電動機7の電流値から設定トルクを判断す
るものにも採用可能である。
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において適宜変更することができる。
菓製造装置及びその固さ制御方法によれば、冷菓の固さ
制御を撹拌機のトルクのみに頼らず、最適固さ(設定ト
ルク)に対応した冷菓温度(設定温度)を基準としても
制御できるようにしたので、へたりが発生しても固さ制
御を適切に機能させることができる。従って、へたりが
助長されるような固さ維持運転を防止でき、良好な食感
及び保形性を長時間にわたって維持できるという顕著な
効果を奏する。また、仕込み運転時には、設定した最適
な冷菓の固さ(設定トルク)に対応する実際の冷菓温度
を検出して設定温度とするので、以後の制御では冷菓原
料によって異なる最適温度が反映された固さ制御が可能
となる。
置の断面図及び配管系統を示す図である。
制御部で検出される電動機出力トルク値と出力信号との
関係を示す図である。
示す図である。
と電流値との関係を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 冷菓原料が収容された原料タンクと、
該原料タンクと連通し冷媒により前記冷菓原料が冷却さ
れて冷菓とされるフリーザ胴と、電動機を駆動源として
前記フリーザ胴内の冷菓原料を撹拌する撹拌手段と、前
記フリーザ胴に冷媒を供給する冷凍サイクルと、運転制
御を行う制御部とを具備してなる冷菓製造装置におい
て、 前記フリーザ胴内の冷菓温度を検出する冷菓温度検出手
段と、前記電動機のトルク検出手段と、該トルク検出手
段で検出したトルクが設定値に達した時の冷菓温度を記
憶する記憶手段とを設け、該記憶手段に記憶した冷菓温
度を用いて冷菓の固さ制御を行うように構成したことを
特徴とする冷菓製造装置。 - 【請求項2】 前記トルク検出手段が、前記電動機を
インバータ制御するインバータ制御部で電動機出力トル
ク値を検出することを特徴とする請求項1記載の冷菓製
造装置。 - 【請求項3】 冷菓原料が収容された原料タンクと、
該原料タンクと連通し冷媒により前記冷菓原料が冷却さ
れて冷菓とされるフリーザ胴と、電動機を駆動源として
前記フリーザ胴内の冷菓原料を撹拌する撹拌手段と、前
記フリーザ胴に冷媒を供給する冷凍サイクルと、運転制
御を行う制御部とを具備してなる冷菓製造装置の固さ制
御方法において、 仕込み運転中に検出する前記電動機の検出トルクが設定
トルクに達した時、撹拌及び冷却を停止すると共に対応
する前記フリーザ胴内の冷菓温度を設定温度として記憶
し、以後の冷却運転では前記設定温度を用いて冷菓の固
さを調整することを特徴とする冷菓製造装置の固さ制御
方法。 - 【請求項4】 冷菓原料が収容された原料タンクと、
該原料タンクと連通し冷媒により前記冷菓原料が冷却さ
れて冷菓とされるフリーザ胴と、電動機を駆動源として
前記フリーザ胴内の冷菓原料を撹拌する撹拌手段と、前
記フリーザ胴に冷媒を供給する冷凍サイクルと、運転制
御を行う制御部とを具備してなる冷菓製造装置の固さ制
御方法において、 仕込み運転中に検出する前記電動機の検出トルクが設定
トルクに達した時、撹拌及び冷却を停止すると共に対応
する前記フリーザ胴内の冷菓温度を設定温度として記憶
し、以後の冷却運転では前記設定温度と前記設定トルク
とを併用して冷菓の固さを調整することを特徴とする冷
菓製造装置の固さ制御方法。 - 【請求項5】 前記電動機の検出トルクが、電動機を
インバータ制御するインバータ制御部で直接検出した電
動機出力トルク値であることを特徴とする請求項3また
は4記載の冷菓製造装置の固さ制御方法。 - 【請求項6】 前記冷菓にへたりが発生した時、前記
設定温度を低下させて修正することを特徴とする請求項
3から5のいずれかに記載の冷菓製造装置の固さ制御方
法。 - 【請求項7】 仕込み運転中における前記検出トルク
の変化と、該検出トルクに対応する冷菓温度の変化とを
記憶しておくことを特徴とする請求項3から6のいずれ
かに記載の冷菓製造装置の固さ制御方法。
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