JP3883749B2 - 冷菓製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はソフトアイスクリーム等の冷菓を製造する冷菓製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置としては、実公昭63−20304号公報に示されるように、コンプレッサ、凝縮器、絞り及び冷却シリンダとホッパー(ミックスタンク)に装備した冷却器からなる冷却装置を備え、この冷却装置の冷凍サイクルを四方弁により可逆させ、冷菓製造時には冷却器に液化冷媒を流して冷却シリンダ、ホッパーを冷却し、一方ミックス、装置の殺菌時にはコンプレッサからの高温冷媒ガス(ホットガス)を冷却器に導いて放熱させ、冷却器を放熱器として作用させて、冷却シリンダ、ホッパーの加熱を行なうものがある。
【0003】
そして、冷却シリンダ内にはビータモータにて駆動されるビータが取り付けられ、冷却シリンダ内のミックスを冷却器により冷却しながら、ビータによって撹拌し、ソフトクリームなどの冷菓を製造するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、冷却シリンダにはミックスの温度を検出するシリンダセンサが設けられ、このシリンダセンサが検出するミックスの温度が所定の温度降下速度に達した時点で冷却シリンダの冷却を停止(シリンダ冷却弁の閉など)するものであったが、冷菓製造装置が設置された環境における外気温度が高い場合などには、冷却不良となり、所定の温度降下速度に達しているにも係わらず、冷却シリンダ内のミックスの硬度が商品として満足できる程度まで上がらなくなると云う問題が生じていた。
【0005】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、冷却シリンダ内におけるミックスの冷却不良などの異常を的確に検知して警報することができる冷菓製造装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷菓製造装置は、ミックスを貯蔵保冷するホッパーと、このホッパーより適宜供給されるミックスを冷却する冷却シリンダと、これらホッパーおよび冷却シリンダを冷却する冷却装置と、冷却シリンダ内のミックスを撹拌するビータと、このビータを駆動するビータモータと、冷却シリンダ内のミックスの温度を検出するシリンダセンサと、ビータモータの通電電流を検出する電流センサと、警報手段および制御手段とを備え、この制御手段は、シリンダセンサおよび電流センサの出力に基づき、冷却シリンダ内のミックスの所定の温度降下速度に基づいて冷却シリンダの冷却を停止する際、ビータモータの通電電流が所定の設定値に上昇していない場合は、警報手段を動作させると共に、前記設定値を変更する調整手段を備えていることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明の冷菓製造装置は、上記において制御手段は、シリンダセンサの出力に基づき、冷却シリンダ内のミックスの所定時間内における所定温度降下があった場合に、冷却シリンダの冷却を停止すると共に、ミックスの温度降下の温度差を複数設定する設定手段を備え、温度差の大きい設定においてビータモータの通電電流が設定値に上昇していない場合には、より温度差の小さい設定として温度降下の判断と電流値の判断を再度実行し、最も温度差の小さい設定においてビータモータの通電電流が設定値に上昇していないときに警報手段を動作させて冷却シリンダの冷却を停止することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、ミックスを貯蔵保冷するホッパーと、このホッパーより適宜供給されるミックスを冷却する冷却シリンダと、これらホッパーおよび冷却シリンダを冷却する冷却装置と、冷却シリンダ内のミックスを撹拌するビータと、このビータを駆動するビータモータと、冷却シリンダ内のミックスの温度を検出するシリンダセンサと、ビータモータの通電電流を検出する電流センサと、警報手段および制御手段と備え、この制御手段は、シリンダセンサおよび電流センサの出力に基づき、冷却シリンダ内のミックスの所定の温度降下速度に基づいて冷却シリンダの冷却を停止する際、ビータモータの通電電流が所定の設定値に上昇していない場合は、警報手段を動作させるので、冷却シリンダの冷却を停止するべきミックスの所定時間内における所定温度降下があったにも拘わらず、冷却シリンダ内のミックスの硬度が上昇していないことをビータモータの通電電流によって検知し、警報を発することができるようになる。
【0009】
これにより、外気温度が高い場合などに生じる冷却不良で冷却シリンダ内のミックスの硬度が上昇しないことを的確に使用者に報知することができる。また、冷却シリンダ内においてミックスの異常凍結が生じ、冷却シリンダの内壁との間でスリップが生じている場合や、冷却シリンダ内のミックスが不足しているなどの異常も検知できるものである。
【0010】
特に、警報手段を動作させるビータモータの通電電流の設定値を変更する調整手段を設けているので、ミックスの種類による仕上がりの硬さに応じてしきい値を適宜調整することにより、異常をより的確に検知できるようになる。
【0011】
また、請求項2の発明によれば、ミックスが冷却されて当該ミックス固有の凝固点温度に近づき、当該凝固点温度に近づけば近づくほど所定時間におけるミックスの温度降下が減少することに着目し、所定時間内のミックスの温度降下が所定温度まで減少した場合に、冷却シリンダの冷却を停止するようにしたので、ミックスの種類に応じた冷菓の硬度制御を実現できる。
【0012】
そして、上記ミックスの温度降下の温度差を複数設定する設定手段を設け、温度差の大きい設定においてビータモータの通電電流が設定値に上昇していない場合には、より温度差の小さい設定として温度降下の判断と電流値の判断を再度実行し、最も温度差の小さい設定においてビータモータの通電電流が設定値に上昇していないときに警報手段を動作させて冷却シリンダの冷却を停止するようにしたので、ミックスの冷却不良などの異常発生をより正確に検知することができるようになり、無用な警報発生を未然に防止することが可能となるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の冷菓製造装置の実施例としてのソフトクリーム製造装置SMの内部構成を示す斜視図、図2は同ソフトクリーム製造装置SMの冷媒回路図、図3は同ソフトクリーム製造装置SMの制御装置Cのブロック図を示している。実施例のソフトクリーム製造装置SMは、例えばバニラソフトクリームかチョコレートソフトクリームのうちの一種類のソフトクリームを製造販売する卓上の装置である。
【0014】
各図において、1は本体、2は冷菓(ソフトクリーム)の原料、所謂ミックスを貯溜するホッパーであり、ミックス補給時に取り外されるホッパーカバー3を有すると共に、ホッパー2の周囲に巻回したホッパー冷却コイル(ホッパー冷却器)4にてミックスは保冷される。また、内底部に設けたホッパー攪拌機5は、ホッパー2にミックスが所定量以上入れられ、前記ホッパー冷却コイル4に冷却時と逆に流れる冷媒ガス、すなわちホットガスにより加熱殺菌される時も撹拌機モータ6により回転駆動される。
【0015】
7はホッパー2にミックスが所定量以上あるか否かを検知するミックス検知装置で、一対の導電極より成り、ミックスが不足し所定量以下であるとミックスを介する導通状態の遮断が検知されて後述する加熱殺菌行程を行なわないようホットガスの流通停止、又ホッパー攪拌機5を回転させないように構成されている。
【0016】
8はミックス供給器9によりホッパー2から適宜供給されるミックスをビータ10により回転撹拌して冷菓を製造する冷却シリンダで、その周囲にシリンダ冷却器11を配している。ビータ10はビータモータ12、駆動伝達ベルト、減速機13および回転軸を介して回転される。製造された冷菓(ソフトクリーム)は、フリーザードア14に配した取出レバー15を操作するとプランジャー16が上下動し、図示しない抽出路を開にして取り出される。
【0017】
次に、ホッパー2および冷却シリンダ8を冷却する冷却装置について説明する。18はコンプレッサ、19はコンプレッサ18からの吐出冷媒を冷却サイクル時(図2中実線状態)、加熱サイクル時(図2中点線状態)とで流れる向きを逆に切り換える四方弁、20はコンデンシングファン17により空冷されるコンデンサであり、逆止弁21を介して流入する高温、高圧の冷媒ガスを凝縮、液化して液化冷媒とする。
【0018】
液化冷媒はドライヤ23および逆止弁22を経て二手に分かれ、一方はシリンダ冷却弁24、冷却シリンダ用キャピラリチューブ25を介してシリンダ冷却器11に流入し、ここで蒸発気化して冷却シリンダ8を冷却する。そして他方はホッパー冷却弁26、前段のホッパー用キャピラリチューブ27を介してホッパー冷却コイル4に流入し、同様にここで蒸発気化し、ホッパー2を冷却した後、後段のキャピラリチューブ28を経て出ていく。
【0019】
そして、冷却シリンダ8及びホッパー2を冷却した後の冷媒ガスは、アキュムレータ30にて合流した後、四方弁19、アキュムレータ39を経てコンプレッサ18に戻る冷却サイクルを形成して、冷媒が実線方向に流れる冷却運転が行なわれる。
【0020】
ところで、この冷却運転において、良質の冷菓を得るべく冷却シリンダ8及びホッパー2を所定温度に冷却維持する必要がある。そのため、冷却シリンダ8の温度を検出するシリンダセンサ31(図3)を設け、このシリンダセンサ31により、後に詳述する如き平衡温度制御によりシリンダ冷却弁24をON(開)、コンプレッサ18をONして冷却を行ない、シリンダ冷却弁24がOFF(閉)しているときにホッパー冷却弁26の開/閉とコンプレッサ18のON/OFFを行なわせる。即ち、冷却シリンダ8の冷却が優先する制御となっており、シリンダ冷却弁24がOFFの条件のもとで、ホッパー冷却弁26はONとなる。
【0021】
上述した冷却運転の下で販売が成された後、閉店時には加熱方式によるミックスの殺菌を行なうことになる。この場合には、冷却装置を冷却サイクルから加熱サイクルの運転に切り換える。すなわち、四方弁19を操作して冷媒を点線矢印のように流す。すると、コンプレッサ18からの高温、高圧の冷媒ガスすなわちホットガスは四方弁19、アキュムレーター30を経て二手に分かれ、一方はシリンダ冷却器11に直接に、他方は逆止弁33を介してホッパー冷却コイル4に流入して、それぞれにおいて放熱作用を生じ、規定の殺菌温度で所定時間、冷却シリンダ8、ホッパー2は加熱される。
【0022】
放熱後の液化冷媒はそれぞれシリンダホットガス弁34、ホッパーホットガス弁35を介して合流後、逆止弁40を経てコンデンサ20にて気液分離し、冷媒ガスは並列に設けたリバース電磁弁36及びリバースキャピラリチューブ37を通り、四方弁19、アキュムレータ39を経てコンプレッサ18に戻る加熱サイクルを形成する。38は冷却シリンダ8の加熱温度を検知する殺菌・保冷センサで、ミックスに対して規定の殺菌温度が維持されるように予め定めた所定範囲の上限、下限の設定温度値でシリンダホットガス弁34及びコンプレッサ18をON、OFF制御する。
【0023】
また、この殺菌・保冷センサ38は冷却シリンダ8の加熱温度を測定しているが、この測定温度はミックスの加熱温度とほぼ近いものと判断できるので、この殺菌・保冷センサ38をミックス温度検出センサとして兼用できる。この殺菌・保冷センサ38が検出するミックス温度情報を利用してリバース電磁弁36の開閉制御を行なうことも可能である。
【0024】
また、ホッパー2の加熱制御はホッパー2の温度を検出するホッパーセンサ32が兼用され、冷却シリンダ8に設定した同一の設定温度値でホッパーホットガス弁35及びコンプレッサ18のON、OFF制御が行なわれるようになっている。また、前記した殺菌・保冷センサ38は、加熱殺菌後冷却に移行し、翌日の販売時点まである程度の低温状態、すなわち保冷温度(+8℃〜+10℃程度)に維持するようコンプレッサ18のON、OFF制御及びシリンダ冷却弁24、ホッパー冷却弁26のON、OFF制御をする。
【0025】
この場合、コンデンサ20にはバイパス回路42が並列に接続されており、このバイパス回路42には逆止弁41が接続されている。この場合、バイパス回路42は図4に示す如くコンデンサ20の側面においてその出入り口配管に亘って上下に取り付けられており、逆止弁41は上方向が順方向とされている(図4はコンデンサ20の側面図)。
【0026】
尚、この図において20Aはリバース電磁弁36など(コンプレッサ18側)に接続され、20Bが逆止弁40など(シリンダ冷却器11側)に接続される配管である。そして、逆止弁41内の流路面積はコンデンサ20の配管よりも狭く設定されている。
【0027】
ここで、加熱サイクル時には前述の如くシリンダ冷却器11およびホッパー冷却コイル4にて放熱液化した冷媒がコンデンサ20に流入する。そして、コンデンサ20を気液分離器として作用させ、コンプレッサ18に液冷媒が吸い込まれる不都合を防止するために、コンプレッサ18側の前記配管20Aはコンデンサ20の上側に配置されている。
【0028】
しかしながら、特にコンデンサ20は空冷方式であるために、加熱サイクルの後半ではコンデンサ20内に溜まった液冷媒がガスと共に配管20Aから大量に流出するようになる。前記バイパス回路42はそのために取り付けられており、加熱サイクル中、コンデンサ20をバイパスし、逆止弁41を介してガスをコンプレッサ18に戻して所謂液バックを防止する役割を果たす。
【0029】
一方、バイパス回路42にてガスばかり戻すこととすると、今度はコンプレッサ18の吐出温度が異常に上昇して過負荷状態となるため、前述の如く逆止弁41内の流路面積をコンデンサ20の配管よりも狭く設定し、圧力差でコンデンサ20内の液冷媒(ミスト状)も少許連れ帰るように配慮している。
【0030】
尚、前述した如くコンプレッサ18の高負荷運転を抑制するために殺菌・保冷センサ38のミックス検出温度にてリバース電磁弁36は開閉制御される。また、44は電装箱、そして45は前ドレン受け(分解図で示す)である。更に、55は給水栓で、ミックス洗浄時にホッパー2や冷却シリンダ8に給水するために用いられる。更にまた、43はバイパス弁であり、同様にコンプレッサ18の過負荷防止の役割を奏する。
【0031】
図3において、制御装置Cは前記電装箱44内に収納された基板上に構成され、汎用のマイクロコンピュータ46を中心として設計されており、このマイクロコンピュータ46には前記シリンダセンサ31、ホッパーセンサ32、殺菌・保冷センサ38の出力が入力され、マイクロコンピュータ46の出力には、前記コンプレッサ18のコンプレッサモータ18M、ビータモータ12、撹拌機モータ6、シリンダ冷却弁24、シリンダホットガス弁34、ホッパー冷却弁26、ホッパーホットガス弁35、四方弁19、リバース電磁弁36、バイパス弁43、コンデンシングファン17が接続されている。
【0032】
また、この図において47はコンプレッサモータ18Mの通電電流を検出する電流センサ(CT)、48はビータモータ12の通電電流を検出する電流センサ(CT)であり、何れの出力もマイクロコンピュータ46に入力されている。また、51は抽出スイッチであり、取出レバー15の操作によって開閉されると共に、その接点出力はマイクロコンピュータ46に入力されている。
【0033】
また、49は冷菓の冷却設定を「1」(弱)、「2」(中)、「3」(強)の三段階で調節するための冷却設定ボリューム、53はビータモータ電流のしきい値(設定値)を例えば2.3A〜3.3Aの範囲で任意に設定するための調整手段としてのしきい値設定ボリュームであり、何れの出力もマイクロコンピュータ46に入力されている。更に、52はマイクロコンピュータ46に各種運転を指令するための各種スイッチを含むキー入力回路であり、これら冷却設定ボリューム49、キー入力回路52はソフトクリーム製造装置SMの図示しない操作パネルに配設され、しきい値設定ボリューム53は制御装置Cの基板に取り付けられている。
【0034】
更にまた、マイクロコンピュータ46の出力には警報などの各種表示動作を行うためのLED表示器54も接続されている。
【0035】
以上の構成で、図5〜図9を参照してソフトクリーム製造装置SMの動作を説明する。実施例のソフトクリーム製造装置SMが運転開始されると、図7、図8、図9のタイミングチャートに示す如く冷却運転(冷却工程、デフロスト工程)、殺菌・保冷運転(殺菌昇温工程、殺菌保持工程、保冷プルダウン工程、保冷保持工程)の各運転を実行する。尚、図9は図7の冷却工程の詳細を示している。また、前記冷却設定ボリューム49の設定は、現在は冷菓の冷却設定を「1」としているものとする。
【0036】
先ず、図5のフローチャートを参照しながら冷却運転について説明する。前記キー入力回路52に設けられた冷却運転スイッチが操作されると、全てをリセットした後、マイクロコンピュータ46は図5のステップS1で冷却中フラグがセット「1」されているか、リセット「0」されているか判断する。
【0037】
運転開始(プルダウン)時点で冷却中フラグがリセットされているものとすると、ステップS2でシリンダセンサ31の出力に基づき、冷却シリンダ8内の現在のミックス温度が冷却終了温度+0.5度以上か否か判断する。そして、ミックスの温度は高いものとすると、ステップS3に進み、計測タイマ(マイクロコンピュータ46がその機能として有する)をクリアし、ステップS4で現在のミックス温度をt秒前温度にセットし、ステップS5で冷却中フラグをセットして冷却動作を実行する(ステップS6)。
【0038】
この冷却動作ではマイクロコンピュータ46は以下に説明する平衡温度制御を実行する。即ち、マイクロコンピュータ46はコンプレッサ18(コンプレッサモータ18M)を運転し、四方弁19は前記冷却サイクルとする(非通電)。そして、シリンダ冷却弁24をON(開)、ホッパー冷却弁26をOFF(閉)、シリンダホットガス弁34およびホッパーホットガス弁をOFFとする。また、ビータモータ12によりビータ10を回転させる。
【0039】
これにより、前述の如く冷却シリンダ8内のミックスはシリンダ冷却器11により冷却され、ビータ10により撹拌される。ここで、前述の如く冷却設定ボリューム49の冷却設定を「1」としてもマイクロコンピュータ46はこのプルダウン中は強制的に「3」とするものである。尚、冷却設定「3」ではt秒が40秒、T℃(後述)が0.1℃、冷却設定「2」ではt秒が20秒、T℃が0.1℃、冷却設定「1」ではt秒が20秒、T℃が0.2℃となるものとする。
【0040】
次に、マイクロコンピュータ46はステップS1からステップS7に進み、前記計測タイマが計測中か否か判断し、計測中でなければステップS8で計測を開始する。次に、ステップS9で計測タイマのカウントがt秒経過したか否か判断し、経過していなければ戻る。計測タイマのカウント開始からt秒(この場合、40秒)経過すると、マイクロコンピュータ46はステップS10でシリンダセンサ31の出力に基づき、現在のミックス温度とt秒前の温度との差がT℃(この場合、0.1℃)以下か否か判断し、以下でなければステップS3に戻り、計測タイマをクリアすると共に、前記ステップS4〜ステップS6を実行する。
【0041】
以後これを繰り返して冷却シリンダ8内のミックスを撹拌しながら冷却して行く。ここで、ミックスの温度は冷却の進行によって低下して行き、当該ミックス固有の凝固点に近づくとその温度降下は徐々に緩慢となる。そして、40秒(t秒)間における温度降下(現在ミックス温度とt秒前の温度との差)が0.1℃(T℃)以下となると、ステップS10からステップS11に進む。
【0042】
ステップS11では、マイクロコンピュータ46は電流センサ48の出力に基づき、ビータモータ12の通電電流が前記しきい値以上となっているか否か判断する。冷却シリンダ8内で撹拌されながら冷却されたミックスは、販売に供せる冷菓となると所定の硬度を有するようになる。そして、冷菓(ソフトクリーム)この硬度により、それを撹拌しているビータ10の負荷が増加するため、ビータモータ12の通電電流は上昇する。
【0043】
このしきい値はミックスの種類に応じてしきい値設定ボリューム53により適宜設定する。即ち、比較的柔らかい商品となるミックスの場合にはしきい値を低くし、比較的硬めの商品となるミックスの場合にはしきい値を高く設定すると良い。そして、今ビータモータ12の通電電流はしきい値を越えているものとするとステップS15に進む。
【0044】
そして、ステップS15で現在のミックスの温度を冷却終了温度(OFF点温度)にセットし、ステップS16で冷却中フラグをリセットすると共に、ステップS17で冷却停止を行う。
【0045】
即ち、この冷却停止ではマイクロコンピュータ46はシリンダ冷却弁24をOFFし、代わりにホッパー冷却弁26をONする。これにより、冷却シリンダ8の冷却は停止され、ホッパー冷却弁26のONにより、今度はホッパー2の冷却が行われるようになる。尚、これでプルダウンは終了するので、マイクロコンピュータ46は冷却設定をボリューム49で設定された「1」に戻す。
【0046】
そして、マイクロコンピュータ46はステップS1に戻るが、ここでは冷却中フラグはリセットされているので、今度はステップS2に進み、シリンダセンサ31の出力に基づき、現在のミックス温度が前記冷却終了温度(OFF点温度)+0.5℃以上に上昇したか否か判断する。上昇していなければステップS16に進み、以後これを繰り返す。尚、マイクロコンピュータ46はホッパーセンサ32の出力に基づき、ホッパー2の温度も所定の温度以下に冷却されている場合には、ホッパー冷却弁26もOFFすると共に、この場合にはコンプレッサ18も停止する。尚、実施例ではホッパー冷却弁26は10℃でON、8℃でOFFされる。
【0047】
ミックス(冷菓)の温度が上昇して冷却終了温度(OFF点温度)+0.5℃以上となると、マイクロコンピュータ46はステップS2からステップS3に進み、以後同様に冷却シリンダ8の冷却を開始するものである。
【0048】
ここで、ソフトクリーム製造装置SMが設置された外気温度が高いなどの理由により冷却不良が発生すると、シリンダセンサ31が検出する温度は低くても冷却シリンダ8内のミックスの硬度が商品として販売できる程度に上昇しなくなる。係る状況となると、ビータ10に加わる負荷もあまり上昇しないので、ビータモータ12の通電電流の上昇も緩慢となり(或いは上昇しない)、前記しきい値を越えなくなる。
【0049】
マイクロコンピュータ46はステップS10からステップS11に進んだとき、このステップS11でビータモータ12の通電電流が前記しきい値を越えていない場合、ステップS12に進んで現在の冷却設定が「3」か否か判断する。このときは冷却設定は「1」であるからマイクロコンピュータ46はステップS13に進み、冷却設定を1段階シフト(即ちこの場合には「2」にシフト)する(図9の※7→※8)。
【0050】
そして、ステップS13からステップS3に戻り、計測タイマをクリアすると共に、前記ステップS4〜ステップS6を実行する。以後これを繰り返して冷却シリンダ8内のミックスを更に撹拌しながら冷却して行く。そして、今度は冷却設定「2」で設定された20秒(t秒)間における温度降下(現在ミックス温度とt秒前の温度との差)が0.1℃(T℃)以下となると、ステップS10からステップS11に進む。
【0051】
ステップS11では、同様にマイクロコンピュータ46は電流センサ48の出力に基づき、ビータモータ12の通電電流が前記しきい値以上となっているか否か判断する。そして、依然ビータモータ12の通電電流はしきい値を越えていないものとすると、マイクロコンピュータ46はステップS12に進んで現在の冷却設定が「3」か否か判断する。このときは冷却設定は「2」であるからマイクロコンピュータ46はステップS13に進み、冷却設定を1段階シフト(即ちこの場合には「3」にシフト)する(図9の※8→※9)。
【0052】
そして、ステップS13からステップS3に戻り、計測タイマをクリアすると共に、前記ステップS4〜ステップS6を実行する。以後これを繰り返して冷却シリンダ8内のミックスを更に撹拌しながら冷却して行く。そして、今度は冷却設定「3」で設定された40秒(t秒)間における温度降下(現在ミックス温度とt秒前の温度との差)が0.1℃(T℃)以下となると、ステップS10からステップS11に進む。
【0053】
ステップS11では、同様にマイクロコンピュータ46は電流センサ48の出力に基づき、ビータモータ12の通電電流が前記しきい値以上となっているか否か判断する。そして、依然ビータモータ12の通電電流はしきい値を越えていない場合、マイクロコンピュータ46はステップS12に進んで現在の冷却設定が「3」か否か判断する。このときは冷却設定は「3」にシフトされているから、マイクロコンピュータ46はステップS18に進み、LED表示器54の点検LEDを点滅させる。そして、ステップS17に進んで前述の如く冷却シリンダ8の冷却停止を行う。
【0054】
このように、冷却シリンダ8の冷却を停止するべきミックスの温度降下があったにも拘わらず、冷却シリンダ8内のミックスの硬度が上昇していないことをビータモータ12の通電電流によって検知し、点検LEDにより警報を発するので、外気温度が高い場合などに生じる冷却不良で冷却シリンダ8内のミックスの硬度が上昇しないことを的確に使用者に報知することができる。また、冷却シリンダ8内においてミックスの異常凍結が生じ、冷却シリンダ8の内壁との間でスリップが生じている場合や、冷却シリンダ8内のミックスが不足しているなどの異常も検知できる。
【0055】
特に、この場合のしきい値はしきい値設定ボリューム53により、ミックスの種類に応じて調整できるので、比較的柔らかい商品となるミックスの場合にはしきい値を低くし、比較的硬めの商品となるミックスの場合にはしきい値を高く設定することにより、上述の如き異常を的確に検知できるようになる。
【0056】
また、温度差の大きい冷却設定(「1」)においてビータモータ12の通電電流が設定値に上昇していない場合には、より温度差の小さい冷却設定(「1」→「2」→「3」)として温度降下の判断と電流値の判断を再度実行し、最も温度差の小さい冷却設定「3」においてビータモータ12の通電電流が設定値に上昇していないときに点検LEDを点滅させて冷却シリンダ8の冷却を停止するようにしているので、ミックスの冷却不良などの異常発生をより正確に検知することができるようになり、無用な警報発生を未然に防止することが可能となる。
【0057】
尚、その後の冷却再開によって正常に戻れば、即ち、ビータモータ12の通電電流がしきい値に上昇すればマイクロコンピュータ46は点検LEDを消灯するものである(図9参照)。
【0058】
次に、図7中のデフロスト工程について説明する。冷却運転中にキー入力回路52のデフロストスイッチが操作されると、マイクロコンピュータ46はシリンダホットガス弁34のON、OFF制御を行い、ホットガスにて冷却シリンダ8を加温し、ミックスを所定温度(5℃)に昇温させる。その後マイクロコンピュータ46は引き続き冷却運転を行ない、再びミックスを冷却工程を行う。
【0059】
次に、図8の殺菌・保冷運転(殺菌昇温工程、殺菌保持工程、保冷プルダウン工程、保冷保持工程)について説明する。前記キー入力回路52の殺菌スイッチが操作されると、ミックス切れの無い条件の下でマイクロコンピュータ46は殺菌・保冷運転は開始する。
【0060】
マイクロコンピュータ46は、四方弁19により冷却サイクルから加熱サイクルに切り換える。これにより、ホットガスが冷却シリンダ8、ホッパー2に供給されて加熱されていく(殺菌昇温工程)。そして、この殺菌昇温工程が終了すると、今度は殺菌・保冷センサ38およびホッパーセンサ32の出力に基づき、マイクロコンピュータ46はコンプレッサ18、シリンダホットガス弁34、ホッパーホットガス弁35をON、OFF制御して、冷却シリンダ8、ホッパー2とも+69℃〜+72℃の加熱温度範囲で約40分の合計加熱時間を満足するように殺菌保持工程を実行する。
【0061】
この殺菌昇温および殺菌保持の工程はLED表示器54の殺菌LEDにて表示され、殺菌保持工程が終了すると、マイクロコンピュータ46は保冷プルダウン工程に移行する。この保冷移行もLED表示器54にて表示される。
【0062】
殺菌保持工程から引き続く保冷プルダウン工程では、所定時間以内に所定温度以下となる条件のもと、冷却シリンダ8、ホッパー2の温度を+8℃〜+10℃の温度範囲まで冷却する。そして、その後保冷工程に移行し、保冷工程ではこの温度を維持するように殺菌・保冷センサ38及びホッパーセンサ32の出力に基づき、マイクロコンピュータ46はコンプレッサモータ18M、シリンダ冷却弁24、ホッパー冷却弁26をON、OFF制御する。
【0063】
次に、図6のフローチャートを参照しながら上記保冷プルダウン工程においてマイクロコンピュータ46が実行するコンプレッサ18(コンプレッサモータ18M)とシリンダ冷却弁24およびホッパー冷却弁26の制御動作を説明する。マイクロコンピュータ46は図6のステップS21で現在冷却ONフラグがセット(「1」)されているか否か判断する。
【0064】
殺菌保持工程終了時にコンプレッサ18は一旦停止され、冷却ONフラグもリセット(「0」)されているものとすると、マイクロコンピュータ46はコンプレッサモータ18Mを起動し、ステップS21からステップS22に進んでコンプレッサモータ18Mの電流センサ47の出力に基づき、コンプレッサモータ18Mの通電電流Iが例えば2.0Aなどの下限値Iss以下か否か判断する。今は上昇していないものとすると、ステップS23に進んで冷却ONフラグをセットする。
【0065】
次に、マイクロコンピュータ46はステップS25でシリンダフラグがセットされているか否か判断する。尚、保冷プルダウン開始時にはシリンダフラグはセットされている。従って、マイクロコンピュータ46ステップS26に進んでシリンダ冷却弁24をONする(ホッパー冷却弁26はOFF。他の弁34、35もOFFしている)。即ち、保冷プルダウンは先ず冷却シリンダ8の冷却から開始する。
【0066】
次に、殺菌・保冷センサ38の出力に基づき、冷却シリンダ8の温度が前回シリンダフラグをセット時点(この場合は保冷プルダウン開始時)から10℃降下したか否か判断し、降下していない場合にはステップS21に進む。ステップS21では今度は冷却ONフラグがセットされているから、マイクロコンピュータ46はステップS31に進み、今度はコンプレッサモータ18Mの通電電流Iが例えば5Aなどの上限値Ish以上に上昇しているか否か判断する。このときは未だ上昇していないものとすると、マイクロコンピュータ46はステップS31からステップS25に戻り、以後これを繰り返す。
【0067】
ここで、保冷プルダウンは前述の如く70℃程の高温から冷却シリンダ8の冷却を開始するため、コンプレッサ18には過大な負荷が加わる。そのため、保冷プルダウンの開始時からコンプレッサモータ18Mの通電電流Iは急激に上昇し、やがて上限値Ishに達する。マイクロコンピュータ46はコンプレッサモータ18Mの通電電流Iが上限値Ishまで上昇すると、ステップS31からステップS32に進んで冷却ONフラグをリセットする。そして、ステップS34でシリンダ冷却弁24、ホッパー冷却弁26をOFF(他の弁34、35は閉じている)する。
【0068】
これにより、図2の冷媒回路は閉回路となるので、コンプレッサ18の負荷は一気に軽くなる。そして、前述同様にステップS21からステップS22に進み、再びコンプレッサモータ18Mの通電電流Iが下限値Iss以下に低下したか判断し、低下していなければ戻る。
【0069】
前述の如く各弁24、26が閉じられることによってコンプレッサモータ18Mの通電電流も迅速に低下する。そして、通電電流Iが下限値Iss以下まで降下すると、マイクロコンピュータ46はステップS22からステップS23に進んで冷却ONフラグを再びセットし、ステップS25に進んで以後同様の制御を繰り返す。
【0070】
このような各弁24、26の制御を行いながら冷却シリンダ8の温度が前回シリンダフラグをセット時点から10℃降下した場合、マイクロコンピュータ46はステップS26からステップS27に進んでシリンダフラグをリセットする。そして、前述同様の制御動作を繰り返してステップS25に来ると、今度はステップS25からステップS28に進んでホッパー冷却弁26をON(シリンダ冷却弁24はOFF)する。
【0071】
即ち、今度は冷却シリンダ8に変わってホッパー2の冷却を開始する。そして、ステップS29でホッパーセンサ32の出力に基づき、前回シリンダフラグをリセットしてからホッパー2の温度が10℃降下したか否か判断し、降下していない場合にはステップS21に戻り、前述同様の制御動作を繰り返す。
【0072】
そして、シリンダフラグのリセットからホッパー2の温度が10℃降下した場合、マイクロコンピュータ46はステップS29からステップS30に進んでシリンダフラグをセットする。これにより、再び冷却シリンダ8の冷却が開始され(コンプレッサモータ18Mの通電電流が上限値以下の条件の下)、ホッパー2の冷却は停止する。
【0073】
このように、コンプレッサ18に過大な負荷が加わる保冷プルダウン時に、冷却シリンダ8とホッパー2の冷却(プルダウン)を10℃ずつ交互に実行していくので、同様にコンプレッサ18の過負荷防止を図ることができるようになるものである。
【0074】
尚、実施例では冷却運転時、図9に示す如き平衡温度制御を実行したが、ビータモータ12の通電電流による異常検知に関しては、ミックスを設定温度まで冷却を行う通常の制御においても有効である。
【0075】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ミックスを貯蔵保冷するホッパーと、このホッパーより適宜供給されるミックスを冷却する冷却シリンダと、これらホッパーおよび冷却シリンダを冷却する冷却装置と、冷却シリンダ内のミックスを撹拌するビータと、このビータを駆動するビータモータと、冷却シリンダ内のミックスの温度を検出するシリンダセンサと、ビータモータの通電電流を検出する電流センサと、警報手段および制御手段と備え、この制御手段は、シリンダセンサおよび電流センサの出力に基づき、冷却シリンダ内のミックスの所定の温度降下速度に基づいて冷却シリンダの冷却を停止する際、ビータモータの通電電流が所定の設定値に上昇していない場合は、警報手段を動作させるので、冷却シリンダの冷却を停止するべきミックスの所定時間内における所定温度降下があったにも拘わらず、冷却シリンダ内のミックスの硬度が上昇していないことをビータモータの通電電流によって検知し、警報を発することができるようになる。
【0076】
これにより、外気温度が高い場合などに生じる冷却不良で冷却シリンダ内のミックスの硬度が上昇しないことを的確に使用者に報知することができる。また、冷却シリンダ内においてミックスの異常凍結が生じ、冷却シリンダの内壁との間でスリップが生じている場合や、冷却シリンダ内のミックスが不足しているなどの異常も検知できるものである。
【0077】
特に、警報手段を動作させるビータモータの通電電流の設定値を変更する調整手段を設けているので、ミックスの種類による仕上がりの硬さに応じてしきい値を適宜調整することにより、異常をより的確に検知できるようになる。
【0078】
また、請求項2の発明によれば、ミックスが冷却されて当該ミックス固有の凝固点温度に近づき、当該凝固点温度に近づけば近づくほど所定時間におけるミックスの温度降下が減少することに着目し、所定時間内のミックスの温度降下が所定温度まで減少した場合に、冷却シリンダの冷却を停止するようにしたので、ミックスの種類に応じた冷菓の硬度制御を実現できる。
【0079】
そして、上記ミックスの温度降下の温度差を複数設定する設定手段を設け、温度差の大きい設定においてビータモータの通電電流が設定値に上昇していない場合には、より温度差の小さい設定として温度降下の判断と電流値の判断を再度実行し、最も温度差の小さい設定においてビータモータの通電電流が設定値に上昇していないときに警報手段を動作させて冷却シリンダの冷却を停止するようにしたので、ミックスの冷却不良などの異常発生をより正確に検知することができるようになり、無用な警報発生を未然に防止することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷菓製造装置の実施例としてのソフトクリーム製造装置の内部構成を示す斜視図である。
【図2】図1のソフトクリーム製造装置の冷媒回路図である。
【図3】図1のソフトクリーム製造装置の制御装置のブロック図である。
【図4】図1のソフトクリーム製造装置のコンデンサの側面図である。
【図5】図3の制御装置のマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。
【図6】同じく図3の制御装置のマイクロコンピュータのプログラムを示すフローチャートである。
【図7】図1のソフトクリーム製造装置の冷却運転を説明するタイミングチャートである。
【図8】図1のソフトクリーム製造装置の殺菌・保冷運転を説明するタイミングチャートである。
【図9】図7の冷却運転における冷却工程の詳細を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
SM ソフトクリーム製造装置(冷菓製造装置)
2 ホッパー
8 冷却シリンダ
10 ビータ
12 ビータモータ
18 コンプレッサ
18M コンプレッサモータ
19 四方弁
20 コンデンサ
24 シリンダ冷却弁
26 ホッパー冷却弁
31 シリンダセンサ
32 ホッパーセンサ
34 シリンダホットガス弁
35 ホッパーホットガス弁
46 マイクロコンピュータ
47、48 電流センサ
49 冷却設定ボリューム(設定手段)
53 しきい値設定ボリューム(調整手段)
54 LED表示器(警報手段)

Claims (2)

  1. ミックスを貯蔵保冷するホッパーと、このホッパーより適宜供給されるミックスを冷却する冷却シリンダと、これらホッパーおよび冷却シリンダを冷却する冷却装置と、前記冷却シリンダ内のミックスを撹拌するビータと、このビータを駆動するビータモータと、前記冷却シリンダ内のミックスの温度を検出するシリンダセンサと、前記ビータモータの通電電流を検出する電流センサと、警報手段および制御手段とを備え、
    この制御手段は、前記シリンダセンサおよび電流センサの出力に基づき、前記冷却シリンダ内の前記ミックスの所定の温度降下速度に基づいて前記冷却シリンダの冷却を停止する際、前記ビータモータの通電電流が所定の設定値に上昇していない場合は、前記警報手段を動作させると共に、前記設定値を変更する調整手段を備えていることを特徴とする冷菓製造装置。
  2. 制御手段は、シリンダセンサの出力に基づき、冷却シリンダ内のミックスの所定時間内における所定温度降下があった場合に、前記冷却シリンダの冷却を停止すると共に、前記ミックスの前記温度降下の温度差を複数設定する設定手段を備え、温度差の大きい設定においてビータモータの通電電流が設定値に上昇していない場合には、より温度差の小さい設定として温度降下の判断と電流値の判断を再度実行し、最も温度差の小さい設定において前記ビータモータの通電電流が設定値に上昇していないときに警報手段を動作させて前記冷却シリンダの冷却を停止することを特徴とする請求項1の冷菓製造装置。
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