JP2006280245A - 冷菓製造装置 - Google Patents

冷菓製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006280245A
JP2006280245A JP2005102730A JP2005102730A JP2006280245A JP 2006280245 A JP2006280245 A JP 2006280245A JP 2005102730 A JP2005102730 A JP 2005102730A JP 2005102730 A JP2005102730 A JP 2005102730A JP 2006280245 A JP2006280245 A JP 2006280245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mix
overrun
stirring
raw material
frozen dessert
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005102730A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Yamaichi
幸広 山市
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2005102730A priority Critical patent/JP2006280245A/ja
Publication of JP2006280245A publication Critical patent/JP2006280245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Confectionery (AREA)

Abstract

【課題】撹拌による液面変動に起因するオーバーランの変化を防止し、常に適正なオーバーランを維持して良好な食感の冷菓を製造することができる冷菓製造装置を提供する。
【解決手段】フリーザ胴1内で順次固化するミックス24の固形分とミックス24及び空気とを撹拌・混合しながら練り上げる撹拌機2の回転数を可変制御するオーバーラン調整部51を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ソフトクリーム等の冷菓を製造する際に用いられるキャブレータ式の冷菓製造装置に関するものである。
従来より、たとえばソフトクリームやシェーク等の冷菓を製造する冷菓製造装置が広く普及している。この冷菓製造装置は、たとえばソフトクリームを製造する場合、一般的には牛乳ベースの液体原料(以下では「ミックス」と呼ぶ)を適量の空気とともに冷却シリンダ内に入れ、これを撹拌しながら所定温度に冷却して製造する。また、従来の冷菓製造装置は、比較的大きな容量(概ね冷菓20〜30個分)の冷却シリンダを備えた装置で開店時に予めシリンダ内に冷菓を作り置きし、冷菓の販売により減少した分については、冷却シリンダ内にミックスを追加供給して順次冷菓を補充するように構成されている。
この場合、ミックスの追加供給には、キャブレータチューブと呼ばれる筒状部品が使用される。すなわち、冷却シリンダ内のキャブレータチューブ下端面に開口するミックス出口がミックス液面内にある場合、液封によりミックスの追加供給が停止される。しかし、冷菓の取出等によりミックス液面がキャブレータチューブ下端面より下がった場合には、ミックス出口の液封が解除されるため、ミックス及び空気の追加供給が可能となる。
このような冷菓製造装置においては、良好な食感を得るため、冷菓の種類、銘柄、味の好み等によってオーバーラン(冷菓中の空気容積比率)を変えることが好ましい。このため、ミックスを貯蔵するタンクの上部と冷却シリンダの下部とを連結する配管を設け、同配管中にバルブ及び可逆ポンプを設けた冷菓製造装置が提案されている。この冷菓製造装置においては、可逆ポンプの運転及びバルブの開度調節により、オーバーランの調整が可能とされる。(たとえば、特許文献1参照)
また、各種運転の作業効率と良好な食感とを高いレベルで両立するため、撹拌機に回転速度可変手段としてインバータ制御部を設けた冷菓製造装置が提案されている。(たとえば、特許文献2参照)
特開平8−154591号公報 特開2002−176925号公報
上述したように、冷菓製造装置においては、良好な食感の冷菓を安定して製造するためには、オーバーランの適切な調整が欠かせない。
しかし、キャブレータ式の冷菓製造装置においては、たとえば仕込み運転時のように液体のミックスを撹拌しながら冷却する場合、流動性の高いミックスが撹拌により波立って大きな液面変動を生じやすいため、キャブレータチューブの下端に開口するミックス出口の液封は、不必要であるにもかかわらず解除されてしまうことがある。この結果、ミックス量が適正量より増加し、空気量の不足により適正なオーバーランを得られない冷菓となることが懸念される。
このような撹拌による液面変動は、冷却シリンダ内に混在するミックス(液体)と冷菓(固体)との割合によって大きく変動するため、従来のキャブレータ式の冷菓製造装置でオーバーランを適切に調整することは困難であった。
このように、キャブレータ式の冷菓製造装置においては、撹拌による液面変動が適正なオーバーランの確保に悪影響を及ぼすため、常に適正なオーバーランを維持して冷菓を製造するための対策が望まれる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、撹拌による液面変動に起因するオーバーランの変化を防止し、常に適正なオーバーランを維持して良好な食感の冷菓を製造することができる冷菓製造装置を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る冷菓製造装置は、筒状容器内の液体原料を空気とともに撹拌・混合しながら冷却して冷菓を製造するキャブレータ式の冷菓製造装置であって、
前記筒状容器内で順次固化する前記液体原料の固形分と前記液体原料及び空気とを撹拌・混合しながら練り上げる撹拌・混合手段の回転数を可変制御するオーバーラン調整手段を設けたことを特徴とするものである。
このような冷菓製造装置によれば、筒状容器内で順次固化する液体原料の固形分と液体原料及び空気とを撹拌・混合しながら練り上げる撹拌・混合手段の回転数を可変制御するオーバーラン調整手段が設けられているので、オーバーランが低くなる運転状況では撹拌・混合手段の回転数を上げて空気の取込量(吸込量)を増加させ、反対にオーバーランが高くなる運転状況では撹拌・混合手段の回転数を下げて空気の取込量を減少させることができる。
上記の冷菓製造装置において、前記オーバーラン調整手段は、前記液体原料の供給量に応じて前記撹拌・混合手段の回転数を変化させることが好ましく、これにより、液体原料の供給量が多い場合は撹拌・混合手段の回転数を上げて空気の取込量を増加させ、反対に液体原料の供給量が少ない場合は撹拌・混合手段の回転数を下げて空気の取込量を減少させることができる。
この場合、前記液体原料の供給量は、前記液体原料を前記筒状容器に供給する貯蔵容器内の液面変化により検出されることが好ましく、これにより、液面変化が所定値以上に大きい場合は液体原料の供給量が多いと判断し、撹拌・混合手段の回転数を上げて空気の取込量を増加させる。反対に、液面変化が所定値より小さい場合は液体原料の供給量が少ないと判断し、撹拌・混合手段の回転数を下げて空気の取込量を減少させればよい。
上記の冷菓製造装置において、前記オーバーラン調整手段が、前記撹拌・混合手段の負荷に応じて回転数を変化させることが好ましく、これにより、撹拌・混合手段の負荷が小さい場合、すなわち液体原料の割合が多く小さなトルクで撹拌・混合できる状況では、撹拌・混合手段の回転数を上げて空気の取込量を増加させ、反対に撹拌・混合手段の負荷が大きく撹拌・混合に大きなトルクを必要とする状況では、撹拌・混合手段の回転数を下げて空気の取込量を減少させることができる。
上記の冷菓製造装置において、前記オーバーラン調整手段が、運転モードに応じて前記撹拌・混合手段の回転数を変化させることが好ましく、これにより、全量が液体原料の状態で撹拌が開始される仕込み運転時に、撹拌・混合手段の回転数を上げて空気の取込量を増加させることができる。
上記の冷菓製造装置において、前記オーバーラン調整手段が、前記液体原料を前記筒状容器に供給する貯蔵容器内の液面変化率に応じて前記撹拌・混合手段の回転数を変化させることが好ましく、これにより、液面変化率が所定値以上に大きい場合は冷菓取出による液体原料の正常な補充がなされていると判断し、撹拌・混合手段の回転数を所定値に維持して冷菓を製造する。しかし、液面変化率が所定値より小さい場合は液面変動による液体原料の流入であると判断することができ、従って、撹拌・混合手段の回転数を上げて空気の取込量を増加させて補充することができる。
また、上記の冷菓製造装置において、前記オーバーラン調整手段がインバータ制御により回転数を変化させることが好ましく、これにより、回転数制御を容易に実施することができる。
上述した本発明の冷菓製造装置によれば、撹拌・混合手段の回転数を可変制御するオーバーラン調整手段を設けたので、オーバーランが低くなる運転状況では撹拌・混合手段の回転数を上げて空気のミックスへの取込量を増加させ、反対にオーバーランが高くなる運転状況では撹拌・混合手段の回転数を下げて空気の取込量を減少させることができる。このため、液面変動等に起因する空気量の不足を解消し、適正なオーバーランにして良好な食感の冷菓を製造できるという顕著な効果が得られる。
以下、本発明に係る冷菓製造装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、冷菓製造装置の原料タンク・フリーザ胴及び冷媒配管系統(冷凍サイクル)を示す図で、1は液体原料(ミックス)24を冷却して冷菓25とするフリーザ胴(筒状容器)、8はミックス24を貯蔵するとともにフリーザ胴1にミックス24を供給する原料タンク(貯蔵容器)である。原料タンク8はフリーザ胴1の上方に設けられ、キャブレータチューブ9を介して連通するフリーザ胴1にミックス24を供給可能とされる。原料タンク8には、ミックス24の貯蔵量(液面)を検出するため液面センサ12が設けられている。なお、液面センサ12の検出値は、後述する制御部50に入力される。
原料タンク8の周囲には伝熱管21が巻かれ、フリーザ胴1の周囲にはジャケット3が設けられている。フリーザ胴1の内部には、冷菓製造時にフリーザ胴1内のミックス24を冷却しながら空気とともに撹拌・混合する撹拌・混合手段として撹拌機2が配設されている。この撹拌機2は、フリーザ胴1の外部に設置された電動機7から図示しない減速機構(プーリ等)及び回転軸4を介して駆動力が伝達されて回転し、フリーザ胴1内で冷却を受けて順次固化するミックス24の固形分と液体のミックス24及び空気とを撹拌・混合しながら練り上げるようになっている。ここで使用する電動機7は、インバータ制御により回転数が可変とされる。
フリーザ胴1には、その一端開口を閉塞するフリーザ蓋23が設けられており、フリーザ蓋23には冷菓取り出し操作用のレバー11が設けられている。フリーザ蓋23には通孔31が設けられており、レバー11と連動するプランジャー14によって閉塞または開放されるようになっている。
伝熱管21及びジャケット3には、圧縮機15によって送出された冷媒が流動される。このような冷媒の流動により、ミックス24及び冷菓25の冷却が可能となる。
また、冷媒の流動経路には、四方弁16、凝縮器17、膨張弁20,22が設けられている。なお、これら四方弁16、凝縮器17、膨張弁20,22、伝熱管21及びジャケット3を冷媒の流動経路となる配管で接続することにより、冷媒が状態変化を繰り返して循環する冷凍サイクルが構成される。
また、冷菓製造装置には、装置全体の各種制御を行う制御部50が設けられている。この制御部50には、撹拌機2の回転数を可変制御するオーバーラン調整部51が設けられている。このオーバーラン制御部51は、オーバーランが低くなる運転状況、たとえば仕込み運転時のように液面変化が大きい場合には、キャブレータチューブ9の出口開口9aよりも液面が低下して液封が解除されることにより、原料タンク8からミックス24が流入するためフリーザ胴1内のミックス24と空気との割合が変化し、適正なオーバーランよりミックス24の割合が増加してオーバーランを低下させる。
そこで、撹拌機2の回転数を上げて空気のミックスへの取込量を増加させ、フリーザ胴1内のミックス24に空気量を補充して所望のオーバーランが得られるようにミックス24及び空気の混入割合を修正する。
ここで、撹拌機2の回転数を上げると空気のミックスへの取込量が増加するのは、撹拌機2の回転数を上げると、フリーザ胴後部のキャブレータチューブ下端の液封面より上部に残存している空気が撹拌エリア内に吸い込まれるのと同時に、その撹拌エリア内に取り込んだ空気を撹拌機2の撹拌によりミックス内に取り込んでいるためである。
また、撹拌機2の回転数を上げることは、その撹拌エリア内に導入された空気をミックス内に取り込むことを促進する効果もある。
なお、フリーザ胴後部のキャブレータチューブ下端の液封面より上部は、その空気が撹拌エリアに導入されて減ったことで減圧されるが、最終的にはタンクに貯蔵されているミックスのヘッドによる圧力と釣り合いを保つような圧力となる。
このため、バランスするまで、キャブレータチューブ内のミックスがフリーザ胴へ流入するが、キャブレータチューブ内のミックス量でバランスしなければタンクからキャブレータチューブを介してフリーザ胴にミックスが供給される。この場合、キャブレータチューブを介して大気中の空気もフリーザ胴へ入り(補給され)、最終的に圧力バランスすることになる。その結果、タンクのミックス液面やフリーザ胴後部のミックス液面も決定される。この圧力バランスは、次回取出時等により液封が解除された段階で解除され、ミックスと空気がフリーザ胴内に導入されて通常状態に戻る。
上述したように、適正なオーバーランから外れるのはミックス24の液面変動が主な原因であるから、ミックス24の導入量が適正値より増加してオーバーランを低下させる現象はあるものの、オーバーランが適正値より高くなることはほとんどない。従って、オーバーランが低下することを検知または予知した場合を除き、通常は撹拌機2を所定の回転数に維持して運転する。しかし、オーバーランが高くなる運転状況、たとえばミックス24の供給が所定量得られなかった場合などオーバーランが高くなる運転状況では、オーバーラン制御部51が撹拌機2の回転数を下げて空気のミックスへの取込量を減少させ、フリーザ胴1内のミックス量に応じた空気のミックスへの取込量となるよう補正してミックス24への空気の混入割合を修正することも可能である。
ここで、オーバーラン24が適正値より低くなることの検知または予知について、具体例を上げて説明する。第1の検知・予知例は、ミックス24の供給量に応じて撹拌機2の回転数を変化させることである。
すなわち、液面センサ12の検出値から原料タンク8内に貯蔵されているミックス24の液面変化を検知し、その液面変化が所定値以上に大きい場合には、フリーザ胴1に供給されたミックス24の供給量が適正値よりも多いと判断することができる。このため、フリーザ胴1内で撹拌・混合されるミックス24及び空気は、空気量が不足してオーバーランを小さくする状況にあると推測されるので、インバータ制御により電動機7の回転数を上げ、撹拌機2の回転数を通常よりも高くして空気の取込量を増加させる。この結果、空気量の不足が補充されるので、フリーザ胴1内で撹拌・混合されるミックス24及び空気の割合が適正な値に戻ってオーバーランも適正値となる。
また、第2の検知・予知例は、撹拌機2の負荷に応じて、その回転数を変化させることである。
すなわち、撹拌機2を回転させて撹拌・混合を行う場合には、冷菓25やミックス24の固形分と比較すると、液体であるミックス24の混合割合が大きいほど粘度が低く流動性の高い被撹拌物質となるため、撹拌機2は小さなトルクで回転でき、従って、電動機7の負荷も小さくなる。
そこで、図示しないインバータ制御部の電流値モニタリング部で検出される電流値等から電動機7の負荷を検知し、この負荷が所定値以下に小さい場合には、ミックス24の割合(供給量)が所定値以上に多いと判断することができる。このため、フリーザ胴1内で撹拌・混合されるミックス24及び空気は、空気量が不足してオーバーランを小さくする状況にあると推測されるので、インバータ制御により電動機7の回転数を上げ、撹拌機2の回転数を通常よりも高くして空気の取込量を増加させる。この結果、空気量の不足が補充されるので、フリーザ胴1内で撹拌・混合されるミックス24及び空気の割合が適正な値に戻ってオーバーランも適正値となる。
具体例をあげてより詳細に説明すると、完成した冷菓を2個取り出してフリーザ胴1内にミックス24を補充した場合、たとえば撹拌機2のトルクがヒートリーク運転時を基準(100%)として80%の所定値になるところ60%になったときには、撹拌機2の回転数は、撹拌機2のトルクが所定値のときの回転数(100%)の120%に増加させるような調整を行えばよい。なお、ヒートリーク運転とは、フリーザ胴1内で完成した冷菓を撹拌しながら冷却して保持する運転のことであり、液体のミックス24が全く混合されていない場合である。
また、第3の検知・予知例は、液体のミックス24をフリーザ胴1に供給する原料タンク8内の液面変化率に応じて撹拌機2の回転数を変化させることである。この液面変化率は、単位時間当たりの液面変化であり、液面センサ12の検出値から算出される。
この液面変化率が所定値以上に大きい場合は、冷菓取出による液体原料の正常な補充がなされていると判断できるので、撹拌機2の回転数を変化させることなく通常運転時の所定値に維持して冷菓を製造する。しかし、液面変化率が所定値より小さい場合は、液面変動によりミックス24が少しずつ流入しているものと判断することができるので、撹拌機2の回転数を通常運転時の所定値よりも上げて空気の取込量を増加させ、ミックス24の増量に見合った空気量を補充することができる。この結果、空気量の不足が補充されるので、フリーザ胴1内で撹拌・混合されるミックス24及び空気の割合が適正な値に戻ってオーバーランも適正値となる。
また、第4の検知・予知例は、運転モードに応じて撹拌機2の回転数を変化させることである。具体例をあげると、たとえば全量がミックス24の液体である状態から撹拌を開始する仕込み運転時において、液面変動の影響が大きく規定量以上のミックス24が流入しやすいので、予め撹拌機2の回転数を上げて撹拌・混合することで空気の取込量を増加させる。この結果、空気量の不足が補充されるので、フリーザ胴1内で撹拌・混合されるミックス24及び空気の割合が適正な値に戻ってオーバーランも適正値となる。
上述した構成の冷菓製造装置は、以下のように使用される。まず冷却運転に先立って原料タンク8内にミックス24を充填する。このミックス24は、キャブレータチューブ9を通ってフリーザ胴1内にも充填される。このとき、フリーザ胴1内と大気開放されたキャブレ−タチューブ9の上端部との間においては空気の流通が可能になるので、ミックスの充填に伴ってフリーザ胴1内の空気を排気したり、あるいは、ミックスとともにフリーザ胴1内に空気を導入することができる。
なお、ミックス24の充填及び空気の導入は、キャブレータチューブ9の下端開口が液面により閉じられて液封された時点で終了する。
次に、冷菓25の仕込み運転を行う。制御部50によって電動機7及び圧縮機15が作動されると、圧縮機15から吐出配管41へ冷媒ガスが吐出される。冷媒ガスは図1の実線矢印で示すように、吐出配管41から四方弁16,冷媒管35を通って凝縮器17に入り、凝縮器17内部の伝熱管18内を流過する冷却水に放熱することで凝縮液化する。この液冷媒は冷媒管35a,35bの2つに分岐し、その一方は膨張弁20で絞られることによって断熱膨張し、その後伝熱管21内を流過する過程で蒸発気化することにより、その蒸発潜熱で原料タンク8内のミックス24を保冷する。他方の液冷媒は膨張弁22で絞られることによって断熱膨張した後、ジャケット3内で蒸発気化することによってその蒸発潜熱によりフリーザ胴1内のミックス24または冷菓25を冷却する。
その後、伝熱管21内及びジャケット3内で蒸発した冷媒ガスは冷媒管34において合流し、吸入配管40を経て圧縮機15に吸入された後、上記過程を繰り返す。この間、撹拌機2は電動機7により回転軸4を介して駆動され、フリーザ胴1内のミックス24を撹拌する。上記冷却運転を暫時継続すると、フリーザ胴1内のミックス24が冷却固化して冷菓25となる。
このような仕込み運転では、上述した検知・予知例で説明したように、オーバーラン調整部51が回転数を調整した回転数で撹拌機2を回転させ、ミックス24を撹拌・混合しながら冷却して冷菓25を練り上げる。この仕込み運転時は、ミックス24が液体の状態から撹拌・混合が開始されるため、液面変動により規定値以上のミックス24が流入しやすいので、原料タンク8内の液面変化、撹拌機2の負荷、原料タンク8内の液面変化率及び運転モードのうち、少なくともいずれか一つの条件を満たせば撹拌機2の回転数を上げて空気量を補充し、オーバーランを規定値にして良好な食感の冷菓を製造する。
冷菓25を取り出す時にはレバー11を下方に引く。レバー11と連動して作動するプランジャ14が上方に移動し、これに伴って取出しスイッチ13が閉路するとともに通孔31が開となる。するとフリーザ胴1内の冷菓25が通孔31を経て取出し口33から取り出される。取出しスイッチ13が閉路している間及び開路後所定時間(たとえば電動機7のトルクが所定トルクに到達するまで)、圧縮機15及び電動機7が運転を継続し、しかる後に停止する。
こうして冷菓25が取り出されると、ミックス24及び空気がフリーザ胴1側へ補給され、その分だけ原料タンク8内のミックス24の液面が低下する。従って、フリーザ胴1内には、原料タンク8及び大気からキャブレータチューブ9を経て、ミックス24及び空気が補給される。
また、衛生のため1日1回は原料タンク8内のミックス24及びフリーザ胴1内のミックス24及び冷菓25を加熱殺菌する加熱殺菌運転が行われる。
加熱殺菌運転時、圧縮機15から吐出された高温・高圧の冷媒ガスは、図1に破線矢印で示すように、四方弁16から冷媒管34に導入される。この後、冷媒ガスは2つの流路に分岐し、一方は伝熱管21を流過する過程で原料タンク8内のミックス24を加熱するとともに凝縮液化し、その後、冷媒管35aに介装されている膨張弁20で絞られることにより断熱膨張する。他方はジャケット3内に入り、ここでフリーザ胴1内のミックス24及び冷菓25を加熱殺菌するとともに凝縮液化し、その後、冷媒管35bに介装されている膨張弁22で絞られることにより断熱膨張する。これら膨張弁20及び膨張弁22を流過した冷媒は合流して凝縮器17に入り、ここで伝熱管18内を流過する冷却水から吸熱することによって蒸発気化し、その後四方弁16を経て圧縮機15に吸込まれる。
このように、本発明の冷菓製造装置によれば、液面変動に伴うミックス24の流入により空気との混合割合が規定値からずれたことを検知・予知した場合、撹拌機2の回転数を上げて空気の取込量を増し、混合割合を補正して所望のオーバーランとした冷菓を製造することができる。このため、良好な食感が得られ、商品価値の高い冷菓を製造することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
本発明の一実施形態として示した冷菓製造装置の断面図及び配管系統を示す図である。
符号の説明
1 フリーザ胴(筒状容器)
2 撹拌機(撹拌・混合手段)
7 電動機
8 原料タンク
9 キャブレータチューブ
9a 出口開口
12 液面センサ
15 圧縮機
16 四方弁
24 液体原料(ミックス)
25 冷菓
50 制御部
51 オーバーラン調整部(オーバーラン調整手段)

Claims (7)

  1. 筒状容器内の液体原料を空気とともに撹拌・混合しながら冷却して冷菓を製造するキャブレータ式の冷菓製造装置であって、
    前記筒状容器内で順次固化する前記液体原料の固形分と前記液体原料及び空気とを撹拌・混合しながら練り上げる撹拌・混合手段の回転数を可変制御するオーバーラン調整手段を設けたことを特徴とする冷菓製造装置。
  2. 前記オーバーラン調整手段が、前記液体原料の供給量に応じて前記撹拌・混合手段の回転数を変化させることを特徴とする請求項1に記載の冷菓製造装置。
  3. 前記液体原料の供給量が、前記液体原料を前記筒状容器に供給する貯蔵容器内の液面変化により検出されることを特徴とする請求項2に記載の冷菓製造装置。
  4. 前記オーバーラン調整手段が、前記撹拌・混合手段の負荷に応じて回転数を変化させることを特徴とする請求項1に記載の冷菓製造装置。
  5. 前記オーバーラン調整手段が、運転モードに応じて前記撹拌・混合手段の回転数を変化させることを特徴とする請求項1に記載の冷菓製造装置。
  6. 前記オーバーラン調整手段が、前記液体原料を前記筒状容器に供給する貯蔵容器内の液面変化率に応じて前記撹拌・混合手段の回転数を変化させることを特徴とする請求項1に記載の冷菓製造装置。
  7. 前記オーバーラン調整手段がインバータ制御により回転数を変化させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の冷菓製造装置。
JP2005102730A 2005-03-31 2005-03-31 冷菓製造装置 Pending JP2006280245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005102730A JP2006280245A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 冷菓製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005102730A JP2006280245A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 冷菓製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006280245A true JP2006280245A (ja) 2006-10-19

Family

ID=37402792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005102730A Pending JP2006280245A (ja) 2005-03-31 2005-03-31 冷菓製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006280245A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105076653A (zh) * 2014-05-20 2015-11-25 深圳海川食品科技有限公司 一种减速器传动的新型冰淇淋机
JP2018126685A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 住友金属鉱山株式会社 撹拌装置及び制御装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0779706A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Nissei Reiki Kk 冷菓製造装置の表示装置
JP2002176925A (ja) * 2000-12-13 2002-06-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷菓製造装置及びその撹拌速度制御方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0779706A (ja) * 1993-09-14 1995-03-28 Nissei Reiki Kk 冷菓製造装置の表示装置
JP2002176925A (ja) * 2000-12-13 2002-06-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷菓製造装置及びその撹拌速度制御方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105076653A (zh) * 2014-05-20 2015-11-25 深圳海川食品科技有限公司 一种减速器传动的新型冰淇淋机
JP2016523534A (ja) * 2014-05-20 2016-08-12 深▲せん▼市海川実業股▲ふん▼有限公司 アイスクリームマシン
KR101790248B1 (ko) * 2014-05-20 2017-11-20 센젠 오션파워 인더스트리 코. 엘티디. 아이스크림 기계
JP2018126685A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 住友金属鉱山株式会社 撹拌装置及び制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10660348B2 (en) Appliance having an auger and contiguous evaporator compartments for making frozen food products
US7266952B2 (en) Ice cream machine including a controlled input to the freezing chamber
US9528740B1 (en) Adaptive beater and scraper speed control for frozen product dispenser
US20060277936A1 (en) Frozen custard machine
US20110120163A1 (en) Semi-Frozen Product Dispenser
WO2018009640A1 (en) Product dispensing machine
US6662592B2 (en) Ice cream machine including a secondary cooling loop
KR101735753B1 (ko) 소프트 아이스크림 제조 장치
JP2006280245A (ja) 冷菓製造装置
JP2002176925A (ja) 冷菓製造装置及びその撹拌速度制御方法
CN103607904B (zh) 通流冷冻机及其启动方法
JP2007054004A (ja) 冷菓製造装置
KR101269434B1 (ko) 냉각 공기 공급구조를 갖는 아이스크림의 냉각 실린더 및 이를 구비하는 아이스크림 제조 장치
KR101450529B1 (ko) 아이스크림 제조 장치 및 그의 아이스크림 투출 제어 방법
JP4099691B2 (ja) 冷菓製造装置
JP4159523B2 (ja) 冷菓製造装置
CN210809146U (zh) 一种冰淇淋设备
JP2002176926A (ja) 冷菓製造装置及びその固さ制御方法
JP3439190B2 (ja) 冷菓製造装置及びその固さ制御方法
JP4169729B2 (ja) 冷菓製造装置
JP4278588B2 (ja) 冷菓製造装置
KR200232315Y1 (ko) 구슬형 아이스크림 자동판매기의 투출장치
JP2002272384A (ja) 冷菓製造装置
KR101294297B1 (ko) 요거트 아이스크림용 호퍼 및 이를 구비하는 요거트 아이스크림 제조 장치
JP2006238704A (ja) 冷菓製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070711

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070719

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080328

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100608