JP2001025362A - 冷菓製造装置 - Google Patents

冷菓製造装置

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JP2001025362A
JP2001025362A JP11202217A JP20221799A JP2001025362A JP 2001025362 A JP2001025362 A JP 2001025362A JP 11202217 A JP11202217 A JP 11202217A JP 20221799 A JP20221799 A JP 20221799A JP 2001025362 A JP2001025362 A JP 2001025362A
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誠二 石浜
Koichiro Ikemoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却シリンダ内におけるミックスの冷却不良
などの異常を的確に検知して警報することができる冷菓
製造装置を提供する。 【解決手段】 シリンダセンサおよび電流センサの出力
に基づき、冷却シリンダ8内のミックスの所定の温度降
下速度に基づいて冷却シリンダ8の冷却を停止する際、
ビータモータ12の通電電流が所定の設定値に上昇して
いない場合は、警報手段を動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はソフトアイスクリー
ム等の冷菓を製造する冷菓製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、実公昭63−2
0304号公報に示されるように、コンプレッサ、凝縮
器、絞り及び冷却シリンダとホッパー(ミックスタン
ク)に装備した冷却器からなる冷却装置を備え、この冷
却装置の冷凍サイクルを四方弁により可逆させ、冷菓製
造時には冷却器に液化冷媒を流して冷却シリンダ、ホッ
パーを冷却し、一方ミックス、装置の殺菌時にはコンプ
レッサからの高温冷媒ガス(ホットガス)を冷却器に導
いて放熱させ、冷却器を放熱器として作用させて、冷却
シリンダ、ホッパーの加熱を行なうものがある。
【0003】そして、冷却シリンダ内にはビータモータ
にて駆動されるビータが取り付けられ、冷却シリンダ内
のミックスを冷却器により冷却しながら、ビータによっ
て撹拌し、ソフトクリームなどの冷菓を製造するもので
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、冷却シリン
ダにはミックスの温度を検出するシリンダセンサが設け
られ、このシリンダセンサが検出するミックスの温度が
所定の温度降下速度に達した時点で冷却シリンダの冷却
を停止(シリンダ冷却弁の閉など)するものであった
が、冷菓製造装置が設置された環境における外気温度が
高い場合などには、冷却不良となり、所定の温度降下速
度に達しているにも係わらず、冷却シリンダ内のミック
スの硬度が商品として満足できる程度まで上がらなくな
ると云う問題が生じていた。
【0005】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、冷却シリンダ内における
ミックスの冷却不良などの異常を的確に検知して警報す
ることができる冷菓製造装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の冷菓製造装置
は、ミックスを貯蔵保冷するホッパーと、このホッパー
より適宜供給されるミックスを冷却する冷却シリンダ
と、これらホッパーおよび冷却シリンダを冷却する冷却
装置と、冷却シリンダ内のミックスを撹拌するビータ
と、このビータを駆動するビータモータと、冷却シリン
ダ内のミックスの温度を検出するシリンダセンサと、ビ
ータモータの通電電流を検出する電流センサと、警報手
段および制御手段とを備え、この制御手段は、シリンダ
センサおよび電流センサの出力に基づき、冷却シリンダ
内のミックスの所定の温度降下速度に基づいて冷却シリ
ンダの冷却を停止する際、ビータモータの通電電流が所
定の設定値に上昇していない場合は、警報手段を動作さ
せることを特徴とする。
【0007】請求項2の発明の冷菓製造装置は、上記に
おいて制御手段は、シリンダセンサの出力に基づき、冷
却シリンダ内のミックスの所定時間内における所定温度
降下があった場合に、冷却シリンダの冷却を停止すると
共に、ミックスの温度降下の温度差を複数設定する設定
手段を備え、温度差の大きい設定においてビータモータ
の通電電流が設定値に上昇していない場合には、より温
度差の小さい設定として温度降下の判断と電流値の判断
を再度実行し、最も温度差の小さい設定においてビータ
モータの通電電流が設定値に上昇していないときに警報
手段を動作させて冷却シリンダの冷却を停止することを
特徴とする。
【0008】本発明によれば、ミックスを貯蔵保冷する
ホッパーと、このホッパーより適宜供給されるミックス
を冷却する冷却シリンダと、これらホッパーおよび冷却
シリンダを冷却する冷却装置と、冷却シリンダ内のミッ
クスを撹拌するビータと、このビータを駆動するビータ
モータと、冷却シリンダ内のミックスの温度を検出する
シリンダセンサと、ビータモータの通電電流を検出する
電流センサと、警報手段および制御手段と備え、この制
御手段は、シリンダセンサおよび電流センサの出力に基
づき、冷却シリンダ内のミックスの所定の温度降下速度
に基づいて冷却シリンダの冷却を停止する際、ビータモ
ータの通電電流が所定の設定値に上昇していない場合
は、警報手段を動作させるので、冷却シリンダの冷却を
停止するべきミックスの所定時間内における所定温度降
下があったにも拘わらず、冷却シリンダ内のミックスの
硬度が上昇していないことをビータモータの通電電流に
よって検知し、警報を発することができるようになる。
【0009】これにより、外気温度が高い場合などに生
じる冷却不良で冷却シリンダ内のミックスの硬度が上昇
しないことを的確に使用者に報知することができる。ま
た、冷却シリンダ内においてミックスの異常凍結が生
じ、冷却シリンダの内壁との間でスリップが生じている
場合や、冷却シリンダ内のミックスが不足しているなど
の異常も検知できるものである。
【0010】特に、請求項2の発明によれば、ミックス
が冷却されて当該ミックス固有の凝固点温度に近づき、
当該凝固点温度に近づけば近づくほど所定時間における
ミックスの温度降下が減少することに着目し、所定時間
内のミックスの温度降下が所定温度まで減少した場合
に、冷却シリンダの冷却を停止するようにしたので、ミ
ックスの種類に応じた冷菓の硬度制御を実現できる。
【0011】そして、上記ミックスの温度降下の温度差
を複数設定する設定手段を設け、温度差の大きい設定に
おいてビータモータの通電電流が設定値に上昇していな
い場合には、より温度差の小さい設定として温度降下の
判断と電流値の判断を再度実行し、最も温度差の小さい
設定においてビータモータの通電電流が設定値に上昇し
ていないときに警報手段を動作させて冷却シリンダの冷
却を停止するようにしたので、ミックスの冷却不良など
の異常発生をより正確に検知することができるようにな
り、無用な警報発生を未然に防止することが可能となる
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の冷菓製造装置の実
施例としてのソフトクリーム製造装置SMの内部構成を
示す斜視図、図2は同ソフトクリーム製造装置SMの冷
媒回路図、図3は同ソフトクリーム製造装置SMの制御
装置Cのブロック図を示している。実施例のソフトクリ
ーム製造装置SMは、例えばバニラソフトクリームかチ
ョコレートソフトクリームのうちの一種類のソフトクリ
ームを製造販売する卓上の装置である。
【0013】各図において、1は本体、2は冷菓(ソフ
トクリーム)の原料、所謂ミックスを貯溜するホッパー
であり、ミックス補給時に取り外されるホッパーカバー
3を有すると共に、ホッパー2の周囲に巻回したホッパ
ー冷却コイル(ホッパー冷却器)4にてミックスは保冷
される。また、内底部に設けたホッパー攪拌機5は、ホ
ッパー2にミックスが所定量以上入れられ、前記ホッパ
ー冷却コイル4に冷却時と逆に流れる冷媒ガス、すなわ
ちホットガスにより加熱殺菌される時も撹拌機モータ6
により回転駆動される。
【0014】7はホッパー2にミックスが所定量以上あ
るか否かを検知するミックス検知装置で、一対の導電極
より成り、ミックスが不足し所定量以下であるとミック
スを介する導通状態の遮断が検知されて後述する加熱殺
菌行程を行なわないようホットガスの流通停止、又ホッ
パー攪拌機5を回転させないように構成されている。
【0015】8はミックス供給器9によりホッパー2か
ら適宜供給されるミックスをビータ10により回転撹拌
して冷菓を製造する冷却シリンダで、その周囲にシリン
ダ冷却器11を配している。ビータ10はビータモータ
12、駆動伝達ベルト、減速機13および回転軸を介し
て回転される。製造された冷菓(ソフトクリーム)は、
フリーザードア14に配した取出レバー15を操作する
とプランジャー16が上下動し、図示しない抽出路を開
にして取り出される。
【0016】次に、ホッパー2および冷却シリンダ8を
冷却する冷却装置について説明する。18はコンプレッ
サ、19はコンプレッサ18からの吐出冷媒を冷却サイ
クル時(図2中実線状態)、加熱サイクル時(図2中点
線状態)とで流れる向きを逆に切り換える四方弁、20
はコンデンシングファン17により空冷されるコンデン
サであり、逆止弁21を介して流入する高温、高圧の冷
媒ガスを凝縮、液化して液化冷媒とする。
【0017】液化冷媒はドライヤ23および逆止弁22
を経て二手に分かれ、一方はシリンダ冷却弁24、冷却
シリンダ用キャピラリチューブ25を介してシリンダ冷
却器11に流入し、ここで蒸発気化して冷却シリンダ8
を冷却する。そして他方はホッパー冷却弁26、前段の
ホッパー用キャピラリチューブ27を介してホッパー冷
却コイル4に流入し、同様にここで蒸発気化し、ホッパ
ー2を冷却した後、後段のキャピラリチューブ28を経
て出ていく。
【0018】そして、冷却シリンダ8及びホッパー2を
冷却した後の冷媒ガスは、アキュムレータ30にて合流
した後、四方弁19、アキュムレータ39を経てコンプ
レッサ18に戻る冷却サイクルを形成して、冷媒が実線
方向に流れる冷却運転が行なわれる。
【0019】ところで、この冷却運転において、良質の
冷菓を得るべく冷却シリンダ8及びホッパー2を所定温
度に冷却維持する必要がある。そのため、冷却シリンダ
8の温度を検出するシリンダセンサ31(図3)を設
け、このシリンダセンサ31により、後に詳述する如き
平衡温度制御によりシリンダ冷却弁24をON(開)、
コンプレッサ18をONして冷却を行ない、シリンダ冷
却弁24がOFF(閉)しているときにホッパー冷却弁
26の開/閉とコンプレッサ18のON/OFFを行な
わせる。即ち、冷却シリンダ8の冷却が優先する制御と
なっており、シリンダ冷却弁24がOFFの条件のもと
で、ホッパー冷却弁26はONとなる。
【0020】上述した冷却運転の下で販売が成された
後、閉店時には加熱方式によるミックスの殺菌を行なう
ことになる。この場合には、冷却装置を冷却サイクルか
ら加熱サイクルの運転に切り換える。すなわち、四方弁
19を操作して冷媒を点線矢印のように流す。すると、
コンプレッサ18からの高温、高圧の冷媒ガスすなわち
ホットガスは四方弁19、アキュムレーター30を経て
二手に分かれ、一方はシリンダ冷却器11に直接に、他
方は逆止弁33を介してホッパー冷却コイル4に流入し
て、それぞれにおいて放熱作用を生じ、規定の殺菌温度
で所定時間、冷却シリンダ8、ホッパー2は加熱され
る。
【0021】放熱後の液化冷媒はそれぞれシリンダホッ
トガス弁34、ホッパーホットガス弁35を介して合流
後、逆止弁40を経てコンデンサ20にて気液分離し、
冷媒ガスは並列に設けたリバース電磁弁36及びリバー
スキャピラリチューブ37を通り、四方弁19、アキュ
ムレータ39を経てコンプレッサ18に戻る加熱サイク
ルを形成する。38は冷却シリンダ8の加熱温度を検知
する殺菌・保冷センサで、ミックスに対して規定の殺菌
温度が維持されるように予め定めた所定範囲の上限、下
限の設定温度値でシリンダホットガス弁34及びコンプ
レッサ18をON、OFF制御する。
【0022】また、この殺菌・保冷センサ38は冷却シ
リンダ8の加熱温度を測定しているが、この測定温度は
ミックスの加熱温度とほぼ近いものと判断できるので、
この殺菌・保冷センサ38をミックス温度検出センサと
して兼用できる。この殺菌・保冷センサ38が検出する
ミックス温度情報を利用してリバース電磁弁36の開閉
制御を行なうことも可能である。
【0023】また、ホッパー2の加熱制御はホッパー2
の温度を検出するホッパーセンサ32が兼用され、冷却
シリンダ8に設定した同一の設定温度値でホッパーホッ
トガス弁35及びコンプレッサ18のON、OFF制御
が行なわれるようになっている。また、前記した殺菌・
保冷センサ38は、加熱殺菌後冷却に移行し、翌日の販
売時点まである程度の低温状態、すなわち保冷温度(+
8℃〜+10℃程度)に維持するようコンプレッサ18
のON、OFF制御及びシリンダ冷却弁24、ホッパー
冷却弁26のON、OFF制御をする。
【0024】この場合、コンデンサ20にはバイパス回
路42が並列に接続されており、このバイパス回路42
には逆止弁41が接続されている。この場合、バイパス
回路42は図4に示す如くコンデンサ20の側面におい
てその出入り口配管に亘って上下に取り付けられてお
り、逆止弁41は上方向が順方向とされている(図4は
コンデンサ20の側面図)。
【0025】尚、この図において20Aはリバース電磁
弁36など(コンプレッサ18側)に接続され、20B
が逆止弁40など(シリンダ冷却器11側)に接続され
る配管である。そして、逆止弁41内の流路面積はコン
デンサ20の配管よりも狭く設定されている。
【0026】ここで、加熱サイクル時には前述の如くシ
リンダ冷却器11およびホッパー冷却コイル4にて放熱
液化した冷媒がコンデンサ20に流入する。そして、コ
ンデンサ20を気液分離器として作用させ、コンプレッ
サ18に液冷媒が吸い込まれる不都合を防止するため
に、コンプレッサ18側の前記配管20Aはコンデンサ
20の上側に配置されている。
【0027】しかしながら、特にコンデンサ20は空冷
方式であるために、加熱サイクルの後半ではコンデンサ
20内に溜まった液冷媒がガスと共に配管20Aから大
量に流出するようになる。前記バイパス回路42はその
ために取り付けられており、加熱サイクル中、コンデン
サ20をバイパスし、逆止弁41を介してガスをコンプ
レッサ18に戻して所謂液バックを防止する役割を果た
す。
【0028】一方、バイパス回路42にてガスばかり戻
すこととすると、今度はコンプレッサ18の吐出温度が
異常に上昇して過負荷状態となるため、前述の如く逆止
弁41内の流路面積をコンデンサ20の配管よりも狭く
設定し、圧力差でコンデンサ20内の液冷媒(ミスト
状)も少許連れ帰るように配慮している。
【0029】尚、前述した如くコンプレッサ18の高負
荷運転を抑制するために殺菌・保冷センサ38のミック
ス検出温度にてリバース電磁弁36は開閉制御される。
また、44は電装箱、そして45は前ドレン受け(分解
図で示す)である。更に、55は給水栓で、ミックス洗
浄時にホッパー2や冷却シリンダ8に給水するために用
いられる。更にまた、43はバイパス弁であり、同様に
コンプレッサ18の過負荷防止の役割を奏する。
【0030】図3において、制御装置Cは前記電装箱4
4内に収納された基板上に構成され、汎用のマイクロコ
ンピュータ46を中心として設計されており、このマイ
クロコンピュータ46には前記シリンダセンサ31、ホ
ッパーセンサ32、殺菌・保冷センサ38の出力が入力
され、マイクロコンピュータ46の出力には、前記コン
プレッサ18のコンプレッサモータ18M、ビータモー
タ12、撹拌機モータ6、シリンダ冷却弁24、シリン
ダホットガス弁34、ホッパー冷却弁26、ホッパーホ
ットガス弁35、四方弁19、リバース電磁弁36、バ
イパス弁43、コンデンシングファン17が接続されて
いる。
【0031】また、この図において47はコンプレッサ
モータ18Mの通電電流を検出する電流センサ(C
T)、48はビータモータ12の通電電流を検出する電
流センサ(CT)であり、何れの出力もマイクロコンピ
ュータ46に入力されている。また、51は抽出スイッ
チであり、取出レバー15の操作によって開閉されると
共に、その接点出力はマイクロコンピュータ46に入力
されている。
【0032】また、49は冷菓の冷却設定を「1」
(弱)、「2」(中)、「3」(強)の三段階で調節す
るための冷却設定ボリューム、53はビータモータ電流
のしきい値(設定値)を例えば2.3A〜3.3Aの範
囲で任意に設定するためのしきい値設定ボリュームであ
り、何れの出力もマイクロコンピュータ46に入力され
ている。更に、52はマイクロコンピュータ46に各種
運転を指令するための各種スイッチを含むキー入力回路
であり、これら冷却設定ボリューム49、キー入力回路
52はソフトクリーム製造装置SMの図示しない操作パ
ネルに配設され、しきい値設定ボリューム53は制御装
置Cの基板に取り付けられている。
【0033】更にまた、マイクロコンピュータ46の出
力には警報などの各種表示動作を行うためのLED表示
器54も接続されている。
【0034】以上の構成で、図5〜図9を参照してソフ
トクリーム製造装置SMの動作を説明する。実施例のソ
フトクリーム製造装置SMが運転開始されると、図7、
図8、図9のタイミングチャートに示す如く冷却運転
(冷却工程、デフロスト工程)、殺菌・保冷運転(殺菌
昇温工程、殺菌保持工程、保冷プルダウン工程、保冷保
持工程)の各運転を実行する。尚、図9は図7の冷却工
程の詳細を示している。また、前記冷却設定ボリューム
49の設定は、現在は冷菓の冷却設定を「1」としてい
るものとする。
【0035】先ず、図5のフローチャートを参照しなが
ら冷却運転について説明する。前記キー入力回路52に
設けられた冷却運転スイッチが操作されると、全てをリ
セットした後、マイクロコンピュータ46は図5のステ
ップS1で冷却中フラグがセット「1」されているか、
リセット「0」されているか判断する。
【0036】運転開始(プルダウン)時点で冷却中フラ
グがリセットされているものとすると、ステップS2で
シリンダセンサ31の出力に基づき、冷却シリンダ8内
の現在のミックス温度が冷却終了温度+0.5度以上か
否か判断する。そして、ミックスの温度は高いものとす
ると、ステップS3に進み、計測タイマ(マイクロコン
ピュータ46がその機能として有する)をクリアし、ス
テップS4で現在のミックス温度をt秒前温度にセット
し、ステップS5で冷却中フラグをセットして冷却動作
を実行する(ステップS6)。
【0037】この冷却動作ではマイクロコンピュータ4
6は以下に説明する平衡温度制御を実行する。即ち、マ
イクロコンピュータ46はコンプレッサ18(コンプレ
ッサモータ18M)を運転し、四方弁19は前記冷却サ
イクルとする(非通電)。そして、シリンダ冷却弁24
をON(開)、ホッパー冷却弁26をOFF(閉)、シ
リンダホットガス弁34およびホッパーホットガス弁を
OFFとする。また、ビータモータ12によりビータ1
0を回転させる。
【0038】これにより、前述の如く冷却シリンダ8内
のミックスはシリンダ冷却器11により冷却され、ビー
タ10により撹拌される。ここで、前述の如く冷却設定
ボリューム49の冷却設定を「1」としてもマイクロコ
ンピュータ46はこのプルダウン中は強制的に「3」と
するものである。尚、冷却設定「3」ではt秒が40
秒、T℃(後述)が0.1℃、冷却設定「2」ではt秒
が20秒、T℃が0.1℃、冷却設定「1」ではt秒が
20秒、T℃が0.2℃となるものとする。
【0039】次に、マイクロコンピュータ46はステッ
プS1からステップS7に進み、前記計測タイマが計測
中か否か判断し、計測中でなければステップS8で計測
を開始する。次に、ステップS9で計測タイマのカウン
トがt秒経過したか否か判断し、経過していなければ戻
る。計測タイマのカウント開始からt秒(この場合、4
0秒)経過すると、マイクロコンピュータ46はステッ
プS10でシリンダセンサ31の出力に基づき、現在の
ミックス温度とt秒前の温度との差がT℃(この場合、
0.1℃)以下か否か判断し、以下でなければステップ
S3に戻り、計測タイマをクリアすると共に、前記ステ
ップS4〜ステップS6を実行する。
【0040】以後これを繰り返して冷却シリンダ8内の
ミックスを撹拌しながら冷却して行く。ここで、ミック
スの温度は冷却の進行によって低下して行き、当該ミッ
クス固有の凝固点に近づくとその温度降下は徐々に緩慢
となる。そして、40秒(t秒)間における温度降下
(現在ミックス温度とt秒前の温度との差)が0.1℃
(T℃)以下となると、ステップS10からステップS
11に進む。
【0041】ステップS11では、マイクロコンピュー
タ46は電流センサ48の出力に基づき、ビータモータ
12の通電電流が前記しきい値以上となっているか否か
判断する。冷却シリンダ8内で撹拌されながら冷却され
たミックスは、販売に供せる冷菓となると所定の硬度を
有するようになる。そして、冷菓(ソフトクリーム)こ
の硬度により、それを撹拌しているビータ10の負荷が
増加するため、ビータモータ12の通電電流は上昇す
る。
【0042】このしきい値はミックスの種類に応じて適
宜設定する。即ち、比較的柔らかい商品となるミックス
の場合にはしきい値を低くし、比較的硬めの商品となる
ミックスの場合にはしきい値を高く設定すると良い。そ
して、今ビータモータ12の通電電流はしきい値を越え
ているものとするとステップS15に進む。
【0043】そして、ステップS15で現在のミックス
の温度を冷却終了温度(OFF点温度)にセットし、ス
テップS16で冷却中フラグをリセットすると共に、ス
テップS17で冷却停止を行う。
【0044】即ち、この冷却停止ではマイクロコンピュ
ータ46はシリンダ冷却弁24をOFFし、代わりにホ
ッパー冷却弁26をONする。これにより、冷却シリン
ダ8の冷却は停止され、ホッパー冷却弁26のONによ
り、今度はホッパー2の冷却が行われるようになる。
尚、これでプルダウンは終了するので、マイクロコンピ
ュータ46は冷却設定をボリューム49で設定された
「1」に戻す。
【0045】そして、マイクロコンピュータ46はステ
ップS1に戻るが、ここでは冷却中フラグはリセットさ
れているので、今度はステップS2に進み、シリンダセ
ンサ31の出力に基づき、現在のミックス温度が前記冷
却終了温度(OFF点温度)+0.5℃以上に上昇した
か否か判断する。上昇していなければステップS16に
進み、以後これを繰り返す。尚、マイクロコンピュータ
46はホッパーセンサ32の出力に基づき、ホッパー2
の温度も所定の温度以下に冷却されている場合には、ホ
ッパー冷却弁26もOFFすると共に、この場合にはコ
ンプレッサ18も停止する。尚、実施例ではホッパー冷
却弁26は10℃でON、8℃でOFFされる。
【0046】ミックス(冷菓)の温度が上昇して冷却終
了温度(OFF点温度)+0.5℃以上となると、マイ
クロコンピュータ46はステップS2からステップS3
に進み、以後同様に冷却シリンダ8の冷却を開始するも
のである。
【0047】ここで、ソフトクリーム製造装置SMが設
置された外気温度が高いなどの理由により冷却不良が発
生すると、シリンダセンサ31が検出する温度は低くて
も冷却シリンダ8内のミックスの硬度が商品として販売
できる程度に上昇しなくなる。係る状況となると、ビー
タ10に加わる負荷もあまり上昇しないので、ビータモ
ータ12の通電電流の上昇も緩慢となり(或いは上昇し
ない)、前記しきい値を越えなくなる。
【0048】マイクロコンピュータ46はステップS1
0からステップS11に進んだとき、このステップS1
1でビータモータ12の通電電流が前記しきい値を越え
ていない場合、ステップS12に進んで現在の冷却設定
が「3」か否か判断する。このときは冷却設定は「1」
であるからマイクロコンピュータ46はステップS13
に進み、冷却設定を1段階シフト(即ちこの場合には
「2」にシフト)する(図9の※7→※8)。
【0049】そして、ステップS13からステップS3
に戻り、計測タイマをクリアすると共に、前記ステップ
S4〜ステップS6を実行する。以後これを繰り返して
冷却シリンダ8内のミックスを更に撹拌しながら冷却し
て行く。そして、今度は冷却設定「2」で設定された2
0秒(t秒)間における温度降下(現在ミックス温度と
t秒前の温度との差)が0.1℃(T℃)以下となる
と、ステップS10からステップS11に進む。
【0050】ステップS11では、同様にマイクロコン
ピュータ46は電流センサ48の出力に基づき、ビータ
モータ12の通電電流が前記しきい値以上となっている
か否か判断する。そして、依然ビータモータ12の通電
電流はしきい値を越えていないものとすると、マイクロ
コンピュータ46はステップS12に進んで現在の冷却
設定が「3」か否か判断する。このときは冷却設定は
「2」であるからマイクロコンピュータ46はステップ
S13に進み、冷却設定を1段階シフト(即ちこの場合
には「3」にシフト)する(図9の※8→※9)。
【0051】そして、ステップS13からステップS3
に戻り、計測タイマをクリアすると共に、前記ステップ
S4〜ステップS6を実行する。以後これを繰り返して
冷却シリンダ8内のミックスを更に撹拌しながら冷却し
て行く。そして、今度は冷却設定「3」で設定された4
0秒(t秒)間における温度降下(現在ミックス温度と
t秒前の温度との差)が0.1℃(T℃)以下となる
と、ステップS10からステップS11に進む。
【0052】ステップS11では、同様にマイクロコン
ピュータ46は電流センサ48の出力に基づき、ビータ
モータ12の通電電流が前記しきい値以上となっている
か否か判断する。そして、依然ビータモータ12の通電
電流はしきい値を越えていない場合、マイクロコンピュ
ータ46はステップS12に進んで現在の冷却設定が
「3」か否か判断する。このときは冷却設定は「3」に
シフトされているから、マイクロコンピュータ46はス
テップS18に進み、LED表示器54の点検LEDを
点滅させる。そして、ステップS17に進んで前述の如
く冷却シリンダ8の冷却停止を行う。
【0053】このように、冷却シリンダ8の冷却を停止
するべきミックスの温度降下があったにも拘わらず、冷
却シリンダ8内のミックスの硬度が上昇していないこと
をビータモータ12の通電電流によって検知し、点検L
EDにより警報を発するので、外気温度が高い場合など
に生じる冷却不良で冷却シリンダ8内のミックスの硬度
が上昇しないことを的確に使用者に報知することができ
る。また、冷却シリンダ8内においてミックスの異常凍
結が生じ、冷却シリンダ8の内壁との間でスリップが生
じている場合や、冷却シリンダ8内のミックスが不足し
ているなどの異常も検知できる。
【0054】特に、温度差の大きい冷却設定(「1」)
においてビータモータ12の通電電流が設定値に上昇し
ていない場合には、より温度差の小さい冷却設定
(「1」→「2」→「3」)として温度降下の判断と電
流値の判断を再度実行し、最も温度差の小さい冷却設定
「3」においてビータモータ12の通電電流が設定値に
上昇していないときに点検LEDを点滅させて冷却シリ
ンダ8の冷却を停止するようにしているので、ミックス
の冷却不良などの異常発生をより正確に検知することが
できるようになり、無用な警報発生を未然に防止するこ
とが可能となる。
【0055】尚、その後の冷却再開によって正常に戻れ
ば、即ち、ビータモータ12の通電電流がしきい値に上
昇すればマイクロコンピュータ46は点検LEDを消灯
するものである(図9参照)。
【0056】次に、図7中のデフロスト工程について説
明する。冷却運転中にキー入力回路52のデフロストス
イッチが操作されると、マイクロコンピュータ46はシ
リンダホットガス弁34のON、OFF制御を行い、ホ
ットガスにて冷却シリンダ8を加温し、ミックスを所定
温度(5℃)に昇温させる。その後マイクロコンピュー
タ46は引き続き冷却運転を行ない、再びミックスを冷
却工程を行う。
【0057】次に、図8の殺菌・保冷運転(殺菌昇温工
程、殺菌保持工程、保冷プルダウン工程、保冷保持工
程)について説明する。前記キー入力回路52の殺菌ス
イッチが操作されると、ミックス切れの無い条件の下で
マイクロコンピュータ46は殺菌・保冷運転は開始す
る。
【0058】マイクロコンピュータ46は、四方弁19
により冷却サイクルから加熱サイクルに切り換える。こ
れにより、ホットガスが冷却シリンダ8、ホッパー2に
供給されて加熱されていく(殺菌昇温工程)。そして、
この殺菌昇温工程が終了すると、今度は殺菌・保冷セン
サ38およびホッパーセンサ32の出力に基づき、マイ
クロコンピュータ46はコンプレッサ18、シリンダホ
ットガス弁34、ホッパーホットガス弁35をON、O
FF制御して、冷却シリンダ8、ホッパー2とも+69
℃〜+72℃の加熱温度範囲で約40分の合計加熱時間
を満足するように殺菌保持工程を実行する。
【0059】この殺菌昇温および殺菌保持の工程はLE
D表示器54の殺菌LEDにて表示され、殺菌保持工程
が終了すると、マイクロコンピュータ46は保冷プルダ
ウン工程に移行する。この保冷移行もLED表示器54
にて表示される。
【0060】殺菌保持工程から引き続く保冷プルダウン
工程では、所定時間以内に所定温度以下となる条件のも
と、冷却シリンダ8、ホッパー2の温度を+8℃〜+1
0℃の温度範囲まで冷却する。そして、その後保冷工程
に移行し、保冷工程ではこの温度を維持するように殺菌
・保冷センサ38及びホッパーセンサ32の出力に基づ
き、マイクロコンピュータ46はコンプレッサモータ1
8M、シリンダ冷却弁24、ホッパー冷却弁26をO
N、OFF制御する。
【0061】次に、図6のフローチャートを参照しなが
ら上記保冷プルダウン工程においてマイクロコンピュー
タ46が実行するコンプレッサ18(コンプレッサモー
タ18M)とシリンダ冷却弁24およびホッパー冷却弁
26の制御動作を説明する。マイクロコンピュータ46
は図6のステップS21で現在冷却ONフラグがセット
(「1」)されているか否か判断する。
【0062】殺菌保持工程終了時にコンプレッサ18は
一旦停止され、冷却ONフラグもリセット(「0」)さ
れているものとすると、マイクロコンピュータ46はコ
ンプレッサモータ18Mを起動し、ステップS21から
ステップS22に進んでコンプレッサモータ18Mの電
流センサ47の出力に基づき、コンプレッサモータ18
Mの通電電流Iが例えば2.0Aなどの下限値Iss以
下か否か判断する。今は上昇していないものとすると、
ステップS23に進んで冷却ONフラグをセットする。
【0063】次に、マイクロコンピュータ46はステッ
プS25でシリンダフラグがセットされているか否か判
断する。尚、保冷プルダウン開始時にはシリンダフラグ
はセットされている。従って、マイクロコンピュータ4
6ステップS26に進んでシリンダ冷却弁24をONす
る(ホッパー冷却弁26はOFF。他の弁34、35も
OFFしている)。即ち、保冷プルダウンは先ず冷却シ
リンダ8の冷却から開始する。
【0064】次に、殺菌・保冷センサ38の出力に基づ
き、冷却シリンダ8の温度が前回シリンダフラグをセッ
ト時点(この場合は保冷プルダウン開始時)から10℃
降下したか否か判断し、降下していない場合にはステッ
プS21に進む。ステップS21では今度は冷却ONフ
ラグがセットされているから、マイクロコンピュータ4
6はステップS31に進み、今度はコンプレッサモータ
18Mの通電電流Iが例えば5Aなどの上限値Ish以
上に上昇しているか否か判断する。このときは未だ上昇
していないものとすると、マイクロコンピュータ46は
ステップS31からステップS25に戻り、以後これを
繰り返す。
【0065】ここで、保冷プルダウンは前述の如く70
℃程の高温から冷却シリンダ8の冷却を開始するため、
コンプレッサ18には過大な負荷が加わる。そのため、
保冷プルダウンの開始時からコンプレッサモータ18M
の通電電流Iは急激に上昇し、やがて上限値Ishに達
する。マイクロコンピュータ46はコンプレッサモータ
18Mの通電電流Iが上限値Ishまで上昇すると、ス
テップS31からステップS32に進んで冷却ONフラ
グをリセットする。そして、ステップS34でシリンダ
冷却弁24、ホッパー冷却弁26をOFF(他の弁3
4、35は閉じている)する。
【0066】これにより、図2の冷媒回路は閉回路とな
るので、コンプレッサ18の負荷は一気に軽くなる。そ
して、前述同様にステップS21からステップS22に
進み、再びコンプレッサモータ18Mの通電電流Iが下
限値Iss以下に低下したか判断し、低下していなけれ
ば戻る。
【0067】前述の如く各弁24、26が閉じられるこ
とによってコンプレッサモータ18Mの通電電流も迅速
に低下する。そして、通電電流Iが下限値Iss以下ま
で降下すると、マイクロコンピュータ46はステップS
22からステップS23に進んで冷却ONフラグを再び
セットし、ステップS25に進んで以後同様の制御を繰
り返す。
【0068】このような各弁24、26の制御を行いな
がら冷却シリンダ8の温度が前回シリンダフラグをセッ
ト時点から10℃降下した場合、マイクロコンピュータ
46はステップS26からステップS27に進んでシリ
ンダフラグをリセットする。そして、前述同様の制御動
作を繰り返してステップS25に来ると、今度はステッ
プS25からステップS28に進んでホッパー冷却弁2
6をON(シリンダ冷却弁24はOFF)する。
【0069】即ち、今度は冷却シリンダ8に変わってホ
ッパー2の冷却を開始する。そして、ステップS29で
ホッパーセンサ32の出力に基づき、前回シリンダフラ
グをリセットしてからホッパー2の温度が10℃降下し
たか否か判断し、降下していない場合にはステップS2
1に戻り、前述同様の制御動作を繰り返す。
【0070】そして、シリンダフラグのリセットからホ
ッパー2の温度が10℃降下した場合、マイクロコンピ
ュータ46はステップS29からステップS30に進ん
でシリンダフラグをセットする。これにより、再び冷却
シリンダ8の冷却が開始され(コンプレッサモータ18
Mの通電電流が上限値以下の条件の下)、ホッパー2の
冷却は停止する。
【0071】このように、コンプレッサ18に過大な負
荷が加わる保冷プルダウン時に、冷却シリンダ8とホッ
パー2の冷却(プルダウン)を10℃ずつ交互に実行し
ていくので、同様にコンプレッサ18の過負荷防止を図
ることができるようになるものである。
【0072】尚、実施例では冷却運転時、図9に示す如
き平衡温度制御を実行したが、ビータモータ12の通電
電流による異常検知に関しては、ミックスを設定温度ま
で冷却を行う通常の制御においても有効である。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ミックス
を貯蔵保冷するホッパーと、このホッパーより適宜供給
されるミックスを冷却する冷却シリンダと、これらホッ
パーおよび冷却シリンダを冷却する冷却装置と、冷却シ
リンダ内のミックスを撹拌するビータと、このビータを
駆動するビータモータと、冷却シリンダ内のミックスの
温度を検出するシリンダセンサと、ビータモータの通電
電流を検出する電流センサと、警報手段および制御手段
と備え、この制御手段は、シリンダセンサおよび電流セ
ンサの出力に基づき、冷却シリンダ内のミックスの所定
の温度降下速度に基づいて冷却シリンダの冷却を停止す
る際、ビータモータの通電電流が所定の設定値に上昇し
ていない場合は、警報手段を動作させるので、冷却シリ
ンダの冷却を停止するべきミックスの所定時間内におけ
る所定温度降下があったにも拘わらず、冷却シリンダ内
のミックスの硬度が上昇していないことをビータモータ
の通電電流によって検知し、警報を発することができる
ようになる。
【0074】これにより、外気温度が高い場合などに生
じる冷却不良で冷却シリンダ内のミックスの硬度が上昇
しないことを的確に使用者に報知することができる。ま
た、冷却シリンダ内においてミックスの異常凍結が生
じ、冷却シリンダの内壁との間でスリップが生じている
場合や、冷却シリンダ内のミックスが不足しているなど
の異常も検知できるものである。
【0075】特に、請求項2の発明によれば、ミックス
が冷却されて当該ミックス固有の凝固点温度に近づき、
当該凝固点温度に近づけば近づくほど所定時間における
ミックスの温度降下が減少することに着目し、所定時間
内のミックスの温度降下が所定温度まで減少した場合
に、冷却シリンダの冷却を停止するようにしたので、ミ
ックスの種類に応じた冷菓の硬度制御を実現できる。
【0076】そして、上記ミックスの温度降下の温度差
を複数設定する設定手段を設け、温度差の大きい設定に
おいてビータモータの通電電流が設定値に上昇していな
い場合には、より温度差の小さい設定として温度降下の
判断と電流値の判断を再度実行し、最も温度差の小さい
設定においてビータモータの通電電流が設定値に上昇し
ていないときに警報手段を動作させて冷却シリンダの冷
却を停止するようにしたので、ミックスの冷却不良など
の異常発生をより正確に検知することができるようにな
り、無用な警報発生を未然に防止することが可能となる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷菓製造装置の実施例としてのソフト
クリーム製造装置の内部構成を示す斜視図である。
【図2】図1のソフトクリーム製造装置の冷媒回路図で
ある。
【図3】図1のソフトクリーム製造装置の制御装置のブ
ロック図である。
【図4】図1のソフトクリーム製造装置のコンデンサの
側面図である。
【図5】図3の制御装置のマイクロコンピュータのプロ
グラムを示すフローチャートである。
【図6】同じく図3の制御装置のマイクロコンピュータ
のプログラムを示すフローチャートである。
【図7】図1のソフトクリーム製造装置の冷却運転を説
明するタイミングチャートである。
【図8】図1のソフトクリーム製造装置の殺菌・保冷運
転を説明するタイミングチャートである。
【図9】図7の冷却運転における冷却工程の詳細を説明
するタイミングチャートである。
【符号の説明】
SM ソフトクリーム製造装置(冷菓製造装置) 2 ホッパー 8 冷却シリンダ 10 ビータ 12 ビータモータ 18 コンプレッサ 18M コンプレッサモータ 19 四方弁 20 コンデンサ 24 シリンダ冷却弁 26 ホッパー冷却弁 31 シリンダセンサ 32 ホッパーセンサ 34 シリンダホットガス弁 35 ホッパーホットガス弁 46 マイクロコンピュータ 47、48 電流センサ 49 冷却設定ボリューム(設定手段) 53 しきい値設定ボリューム 54 LED表示器(警報手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 善和 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 石浜 誠二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 池本 宏一郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4B014 GB22 GP13 GT12 GT20

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミックスを貯蔵保冷するホッパーと、こ
    のホッパーより適宜供給されるミックスを冷却する冷却
    シリンダと、これらホッパーおよび冷却シリンダを冷却
    する冷却装置と、前記冷却シリンダ内のミックスを撹拌
    するビータと、このビータを駆動するビータモータと、
    前記冷却シリンダ内のミックスの温度を検出するシリン
    ダセンサと、前記ビータモータの通電電流を検出する電
    流センサと、警報手段および制御手段とを備え、 この制御手段は、前記シリンダセンサおよび電流センサ
    の出力に基づき、前記冷却シリンダ内の前記ミックスの
    所定の温度降下速度に基づいて前記冷却シリンダの冷却
    を停止する際、前記ビータモータの通電電流が所定の設
    定値に上昇していない場合は、前記警報手段を動作させ
    ることを特徴とする冷菓製造装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、シリンダセンサの出力に基
    づき、冷却シリンダ内のミックスの所定時間内における
    所定温度降下があった場合に、前記冷却シリンダの冷却
    を停止すると共に、前記ミックスの前記温度降下の温度
    差を複数設定する設定手段を備え、温度差の大きい設定
    においてビータモータの通電電流が設定値に上昇してい
    ない場合には、より温度差の小さい設定として温度降下
    の判断と電流値の判断を再度実行し、最も温度差の小さ
    い設定において前記ビータモータの通電電流が設定値に
    上昇していないときに警報手段を動作させて前記冷却シ
    リンダの冷却を停止することを特徴とする請求項1の冷
    菓製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010263923A (ja) * 2010-08-31 2010-11-25 Sanyo Electric Co Ltd 冷菓製造装置

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JP2009050246A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Nissei Co Ltd 負荷状態制御装置、攪拌装置および冷菓製造装置
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