JP2002176833A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2002176833A
JP2002176833A JP2000381485A JP2000381485A JP2002176833A JP 2002176833 A JP2002176833 A JP 2002176833A JP 2000381485 A JP2000381485 A JP 2000381485A JP 2000381485 A JP2000381485 A JP 2000381485A JP 2002176833 A JP2002176833 A JP 2002176833A
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JP
Japan
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unit
constant
power transmission
speed
transmission path
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Pending
Application number
JP2000381485A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Nakahata
章博 中畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP2000381485A priority Critical patent/JP2002176833A/ja
Publication of JP2002176833A publication Critical patent/JP2002176833A/ja
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  • Harvester Elements (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】穀稈の脱穀部への流し込み作業の処理速度を低
下させたり、また、流し込み作業を中断させたりするこ
となく、継続してかかる穀稈流し込み作業を効率良く行
うこと。 【解決手段】定速回転系クラッチを定速回転系クラッチ
操作手段により接続・切断操作可能となすと共に、同定
速回転系クラッチ操作手段は運転部に設けた変速レバー
の把持部近傍に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの一形態として、エン
ジンにミッション部を連動連結し、同ミッション部に走
行部と刈取部と脱穀部とをそれぞれ動力伝達経路を介し
て連動連結し、刈取部への動力伝達経路にフィードチェ
ンを連動連結して、刈取部により穀稈を刈り取ると共
に、同刈取部からフィードチェンを介して脱穀部に穀稈
を搬送して、同脱穀部により穀稈を脱穀するようにして
いる。
【0003】しかも、かかるコンバインは、ミッション
部により走行速度に同調させて刈取部の刈取処理速度を
変化させるようにして、同刈取部による刈取効率を良好
に確保することができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンバインでは、車体が畦に近接した場合や車体を方向転
換する場合に、車体を低速走行させたり、停止状態にし
たり、又は、後退移動させる必要性があるが、このよう
な場合に刈取部の刈取処理速度が走行速度に同調して低
速制御されると、既に刈取部により刈り取っている穀稈
や、フィードチェンにより搬送されている穀稈の脱穀部
への流し込み作業の速度が低下したり、また、流し込み
作業が中断されるために、かかる穀稈流し込み作業能率
が低下するという不具合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、刈
取部により穀稈を刈り取ると共に、同刈取部からフィー
ドチェンを介して脱穀部に穀稈を搬送して、同脱穀部に
より穀稈を脱穀するようにしたコンバインにおいて、走
行速度に同調させて刈取部の刈取処理速度を変化させる
同調制御機能を有する動力伝達部を具備し、同動力伝達
部に、エンジンからミッション部を介して走行部に動力
を伝達する走行動力伝達経路と、エンジンからミッショ
ン部を介して刈取部に動力を伝達する刈取動力伝達経路
と、エンジンから脱穀部に動力を伝達する脱穀動力伝達
経路とを設けると共に、同脱穀動力伝達経路と上記刈取
動力伝達経路の下流側部との間に定速回転系動力伝達経
路を介設して、同定速回転系動力伝達経路に定速回転系
クラッチを設け、同定速回転系クラッチを定速回転系ク
ラッチ操作手段により接続・切断操作可能となすと共
に、同定速回転系クラッチ操作手段は運転部に設けた変
速レバーの把持部近傍に設けたことを特徴とするコンバ
インを提供するものである。
【0006】また、本発明では、定速回転系クラッチ
は、運転部に設けた変速レバーの中立位置へのレバー操
作に連動して切断動作すべく構成すると共に、定速回転
系クラッチ操作手段は、変速レバーが中立位置にレバー
操作されているにもかかわらず定速回転系クラッチを強
制的に接続動作させる操作を可能としたことにも特徴を
有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0008】すなわち、本発明に係るコンバインは、基
本的構造として、刈取部により穀稈を刈り取ると共に、
同刈取部からフィードチェンを介して脱穀部に穀稈を搬
送して、同脱穀部により穀稈を脱穀するようにしてい
る。
【0009】そして、特徴的構造として、走行速度に同
調させて刈取部の刈取処理速度を変化させる同調制御機
能を有する動力伝達部を具備し、同動力伝達部に、エン
ジンからミッション部を介して走行部に動力を伝達する
走行動力伝達経路と、エンジンからミッション部を介し
て刈取部に動力を伝達する刈取動力伝達経路と、エンジ
ンから脱穀部に動力を伝達する脱穀動力伝達経路とを設
けると共に、同脱穀動力伝達経路と上記刈取動力伝達経
路の下流側部との間に定速回転系動力伝達経路を介設し
て、同定速回転系動力伝達経路に定速回転系クラッチを
設け、同定速回転系クラッチを定速回転系クラッチ操作
手段により接続・切断操作可能となすと共に、同定速回
転系クラッチ操作手段は運転部に設けた変速レバーの把
持部近傍に設けている。
【0010】しかも、定速回転系クラッチは、運転部に
設けた変速レバーの中立位置へのレバー操作に連動して
切断動作すべく構成すると共に、定速回転系クラッチ操
作手段は、変速レバーが中立位置にレバー操作されてい
るにもかかわらず定速回転系クラッチを強制的に接続動
作させる操作を可能としている。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0012】図1に示すAは、本発明に係るコンバイン
であり、同コンバインAは、左右一対のクローラ式の走
行部1,1上に車体フレーム2を載設し、同車体フレーム
2の前端部に刈取部4を取り付け、車体フレーム2上の
左側前部に脱穀部6を配設し、同脱穀部6の直下方位置
に選別部7を配設する一方、同選別部7の後方上部であ
って、脱穀部6の直後方位置に排藁処理部8を配設して
いる。11は、刈取部4に設けた穀稈搬送機構、12は刈
刃、13は、脱穀部6に設けた扱胴である。
【0013】そして、コンバインAは、車体フレーム2
上の右側前部に運転部9を配設し、同運転部9の直後方
位置であって、脱穀部6の直上方位置に穀粒貯留部10を
配設している。
【0014】また、脱穀部6に設けた扱胴13の左側方位
置には、前後方向に伸延するフィードチェン14を配設
し、同フィードチェン14の上方位置に狭やく桿15を対向
させて配置して、同狭やく桿15とフィードチェン14とが
協働して穀桿の株元部を狭持すると共に、同穀桿の穂先
部を扱胴13の下側周面に沿わせて前方から後方へ向けて
搬送するようにしている。
【0015】上記のような構成により、刈取部4に設け
た刈刃12により圃場に植生している穀稈を刈り取り、こ
の刈り取った穀稈を刈取部4に設けた穀稈搬送機構11に
より後上方へ搬送してフィードチェン14に受け渡し、同
フィードチェン14と狭やく桿15とにより穀桿の株元部を
狭持すると共に、穀桿の穂先部を扱胴13の下側周面に沿
わせて前方から後方へ向けて搬送して、同扱胴13により
脱穀し、この脱穀した穀粒を選別部7により選別して、
選別した清粒を穀粒貯留部10に搬送して貯留する一方、
排藁を排藁処理するようにしている。
【0016】また、運転部9は、図2に示すように、キ
ャビン20内の床部21の前部にステアリングコラム22を立
設し、同ステアリングコラム22の上部にステアリングホ
イール23を取り付け、同ステアリングホイール23の左側
方位置に側方操作コラム24を配置すると共に、同ステア
リングホイール23の後方位置に座席25を配置している。
【0017】そして、床部21の左側前部位置に主クラッ
チペダル26を配置し、また、側方操作コラム24に変速レ
バー28を設けている。
【0018】ここで、変速レバー28は、図3にも示すよ
うに、上下方向に伸延する棒状のレバー本体85の上端部
に把持部86を設けており、同把持部86は、作業者の左の
掌で上方から包み込むように把持すべく曲面形状に形成
した把持部本体86aと、同把持部本体86aの前面下部に段
付き凸状に形成したスイッチ支持台部86bと、把持部本
体86aの左側面の上・下部にそれぞれ形成した上・下部
スイッチ配設部86c,86dとを具備している。
【0019】そして、スイッチ支持台部86b上には、ト
グルスイッチ式の扱深さ調節レバー87と刈高さ調節レバ
ー88とを左右側に並立させて突設しており、扱深さ調節
レバー87は、作業者の左の掌で把持部本体86aを把持し
た状態にて、左手の中指により前後方向に揺動させて操
作することができる一方、刈高さ調節レバー88は、作業
者の左の掌で把持部本体86aを把持した状態にて、左手
の人差し指により前後方向に揺動させて操作することが
できるようにしている。
【0020】また、上部スイッチ配設部86cには、ボタ
ンスイッチ式のオートリフトスイッチ89とオートセット
スイッチ90とを上下方向に間隔を開けて配設しており、
各スイッチ89,90は、作業者の左の掌で把持部本体86aを
把持した状態にて、左手の親指により押圧して操作する
ことができるようにしている。
【0021】ここで、オートリフトスイッチ89を操作す
ると、刈取部4が上昇し、地面から所定の高さまで上昇
したところで自動的に停止させることができるようにし
ている。また、オートリセットスイッチ90を操作する
と、刈取部4が下降し、地面から所定の高さまで下降し
たところで自動的に停止させることができるようにして
いる。
【0022】下部スイッチ配設部86dには、後述する定
速回転系クラッチ73の接続・切断操作を行うための定速
回転系クラッチ操作手段としてのボタンスイッチ式の定
速回転系クラッチ操作用スイッチSを配設しており、定
速回転系クラッチ操作用スイッチSは、作業者の左の掌
で把持部本体86aを把持した状態にて、左手の親指によ
り押圧して操作することができるようにしている。
【0023】しかも、定速回転系クラッチ操作用スイッ
チSの周囲には誤操作防止用周壁91を形成して、同誤操
作防止用周壁91の周端面を同定速回転系クラッチ操作用
スイッチSの押圧面99と同等若しくはそれ以上に外側方
へ突出状となして、過って把持部86に手が触れた際に
も、誤操作防止用周壁91により定速回転系クラッチ操作
用スイッチSが押圧されることがないようにしている。
【0024】また、前記した走行部1,1と刈取部4と脱
穀部6とフィードチェン14は、図4に示すように、エン
ジンEにより動力伝達部30を介して作動させるようにし
ており、同動力伝達部30には、エンジンEからミッショ
ン部Mを介して走行部1,1に動力を伝達する走行動力伝
達経路31と、エンジンEからミッション部Mを介して刈
取部4とフィードチェン14とにそれぞれ動力を伝達する
刈取動力伝達経路32と、エンジンEから脱穀部6と選別
部7とにそれぞれ動力を伝達する脱穀動力伝達経路33と
を設けている。なお、車体レイアウト上、エンジンEと
脱穀動力伝達経路33との間にカウンターケース(図示せ
ず)を配置することもある。
【0025】そして、かかる動力伝達部30では、ミッシ
ョン部Mを介して走行速度に同調させて刈取部4の刈取
処理速度を変化させる同調制御機能をもたせている。
【0026】しかも、脱穀動力伝達経路33と上記刈取動
力伝達経路32の下流側部との間に、定速回転系動力伝達
経路34を介設し、同定速回転系動力伝達経路34に前記し
た定速回転系クラッチ73を設ける一方、刈取動力伝達経
路32の下流側部よりも上流側位置に刈取クラッチ35を設
けて、定速回転系クラッチ73の接続動作に連動して刈取
クラッチ35を切断動作させるようにしている。
【0027】すなわち、エンジンEより突出させた駆動
軸40にミッション部Mを連動連結し、同ミッション部M
に走行動力伝達経路31を介して走行部1,1の駆動輪1a,1a
を連動連結している。
【0028】そして、刈取動力伝達経路32は、ミッショ
ン部Mに突設した出力軸41と刈取駆動軸42との間に刈取
伝動ベルト43をプーリ44,45を介して巻回し、同刈取伝
動ベルト43を刈取クラッチ35により緊張・弛緩自在とな
して、動力の伝達を接続・切断可能としている。
【0029】しかも、刈取動力伝達経路32の下流側部に
設けた刈取駆動軸42は、刈取部4を昇降回動自在に支持
する昇降回動支軸(図示せず)と同軸的に配置してい
る。
【0030】さらには、刈取駆動軸42の中途部に出力用
ベベルギヤ47を取り付け、同出力用ベベルギヤ47に刈取
部4の入力軸48に取り付けた入力用ベベルギヤ49を噛合
させて、刈取駆動軸42より刈取部4に動力を伝達するこ
とができるようにしている。
【0031】また、刈取駆動軸42の左側端部には減速ケ
ース60を設け、同減速ケース60より出力軸61を突設し、
同出力軸61とフィードチェン14に設けた入力軸62との間
に伝動チェン63をスプロケット64,65を介して巻回し
て、刈取駆動軸42より減速ケース60を介してフィードチ
ェン14に減速した動力を伝達することができるようにし
ている。66は、フィードチェン14の駆動用スプロケット
である。
【0032】脱穀動力伝達経路33は、エンジンEより突
出させた駆動軸40と脱穀駆動軸50との間に脱穀伝動ベル
ト51をプーリ52,53を介して巻回し、同脱穀伝動ベルト5
1を脱穀クラッチ54により緊張・弛緩自在となして、動
力の伝達を接続・切断可能としている。
【0033】そして、脱穀駆動軸50に脱穀部6の扱胴13
を連動連結すると共に、同脱穀駆動軸50に選別部7の駆
動部(図示せず)を連動連結している。55は脱穀部伝動
用プーリ、56は選別部伝動用プーリである。
【0034】定速回転系動力伝達経路34は、刈取駆動軸
42と脱穀駆動軸50との間に定速回転系伝動ベルト70をプ
ーリ71,72を介して巻回し、同定速回転系伝動ベルト70
を定速回転系クラッチ73により緊張・弛緩自在となし
て、動力の伝達を接続・切断可能としている。
【0035】しかも、刈取クラッチ35は、定速回転系ク
ラッチ73の接続(切断)動作に連動してを切断(接続)
動作するようにしている。
【0036】さらには、定速回転系クラッチ73は、クラ
ッチ作動機構36を介して定速回転系クラッチ操作手段と
しての前記定速回転系クラッチ操作用スイッチSに接続
している。
【0037】ここで、定速回転系クラッチ73は、図5に
示すように、アーム支持台74にテンションアーム75の基
端部を枢支ピン76により枢支し、同テンションアーム75
の中途部と車体フレーム2に設けたスプリングステー76
との間に切断用引張スプリング77を介設して、同テンシ
ョンアーム75の先端部に設けたテンションローラ75aを
定速回転系伝動ベルト70の上側回動側部70aより離隔す
る方向に弾性付勢して構成している。
【0038】そして、クラッチ作動機構36は、アーム支
持台74に電動式のクラッチ作動用モータ83を取り付け、
同クラッチ作動用モータ83の出力軸78にクラッチ作動用
アーム79の基端部を取り付け、同クラッチ作動用アーム
79の先端部と上記テンションアーム75の中途部との間に
接続用引張スプリング80を介設している。
【0039】しかも、クラッチ作動用モータ83にリレー
81を介してバッテリーBを接続すると共に、同リレー81
に定速回転系クラッチ操作用スイッチSを接続して、同
定速回転系クラッチ操作用スイッチSを操作することに
より定速回転系クラッチ73を接続・切断操作することが
できるようにしている。
【0040】さらには、上記リレー81に変速レバー28の
変速位置、本実施例では中立位置を検出する変速位置検
出手段としての中立位置検出スイッチ82を定速回転系ク
ラッチ操作用スイッチSと並列状態に接続すると共に、
中立位置検出スイッチ82を運転部9に設けた変速レバー
28の近傍に配置して、変速レバー28が中立位置にレバー
操作されると、クラッチ作動用モータ83が作動して、定
速回転系クラッチ73を切断動作させるようにしている。
【0041】また、定速回転系クラッチ操作用スイッチ
Sを操作すると、変速レバー28が中立位置にレバー操作
されているにもかかわらず定速回転系クラッチ73を強制
的に接続動作させるようにしている。
【0042】このようにして、運転部9の座席25に着座
した作業者は、ステアリングホイール23を右手で把持し
た状態にて、左手で変速レバー28の把持部86を把持する
と共に、左手の親指で定速回転系クラッチ操作用スイッ
チSを押圧操作することにより、定速回転系クラッチ73
を接続動作させると共に、それに連動させて刈取クラッ
チ35を切断動作させることができ、その結果、エンジン
E→脱穀動力伝達経路33→定速回転系動力伝達経路34→
刈取動力伝達経路32の刈取駆動軸42→刈取部4及びフィ
ードチェン14に動力を伝達して、刈取部4とフィードチ
ェン14を予め設定した一定速度にて作動させることがで
きる。
【0043】ここで、定速回転系動力伝達経路34が作動
した際には、車速の最高速度時に同調する刈取駆動軸42
の回転数を最高回転数として、予め刈取駆動軸42の回転
数を、かかる最高回転数とその半分の回転数との間の回
転数に設定して、刈取部4が定速作動するようにしてお
り、車速にかかわらず刈取部4を通常より速く作動させ
ることにより、流し込み作業が必要となる車体の停止状
態から低速走行状態において、刈取部4を速く作動させ
ることができるようにしている。
【0044】従って、車体が減速走行、停止、又は後退
移動している場合にも、既に刈取部4により刈り取って
いる穀稈や、フィードチェン14により搬送されている穀
稈の脱穀部6への流し込み作業の処理速度を低下させた
り、また、流し込み作業を中断させたりすることなく、
継続してかかる穀稈流し込み作業を効率良く行うことが
できる。
【0045】この際、変速レバー28が中立位置にレバー
操作されている場合にも、定速回転系クラッチ73を強制
的に接続動作させることができて、上記した穀桿流し込
み作業を効率良く行うことができる。
【0046】また、走行速度に刈取処理速度を同調させ
た通常の刈取作業を行う際には、左手の親指で定速回転
系クラッチ操作用スイッチSを再度押圧操作することに
より、定速回転系クラッチ73を切断状態に保持させると
共に、刈取クラッチ35を接続状態に保持させることがで
き、その結果、エンジンE→刈取動力伝達経路32→刈取
部4及びフィードチェン14に動力を伝達して、刈取部4
とフィードチェン14を走行部1,1に同調させて作動させ
ることができる。
【0047】図6は、変速レバー28の第2実施例を示し
ており、同変速レバー28は、前記した第1実施例として
の変速レバー28と基本的構造を同じくしているが、定速
回転系クラッチ操作用スイッチSを把持部本体86aの頂
部に配設している点で異なる。
【0048】すなわち、かかる変速レバー28では、把持
部本体86aの頂部に上面開口のスイッチ配設用凹部92を
形成し、同スイッチ配設用凹部92内に定速回転系クラッ
チ操作用スイッチSを配置しており、定速回転系クラッ
チ操作用スイッチSの押圧面99は、把持部本体86aの表
面よりも下方に配置して、過って把持部本体86aの頂部
に手が触れた際にも、定速回転系クラッチ操作用スイッ
チSが押圧されることがないようにしている。
【0049】図7は、変速レバー28の第3実施例を示し
ており、同変速レバー28は、前記した第1実施例として
の変速レバー28と基本的構造を同じくしているが、定速
回転系クラッチ操作用スイッチSを把持部本体86aの後
面下部に配設している点で異なる。
【0050】このようにして、かかる変速レバー28で
は、オペレータが把持部本体86aを把持する際に、手が
触れ難い位置である把持部本体86aの後面下部に定速回
転系クラッチ操作用スイッチSを配設することにより、
誤操作を防止すると共に、把持部本体86aを把持した状
態でも同定速回転系クラッチ操作用スイッチSを親指に
より操作することができるようにしている。
【0051】図8は、変速レバー28の第4実施例を示し
ており、同変速レバー28は、把持部86の内側面に上部か
ら下部に向けて順次レバーロック解除スイッチ93と、深
扱側への扱深さ調節スイッチ94と、浅扱側への扱深さ調
節スイッチ95と、定速回転系クラッチ操作用スイッチS
とを上下方向に間隔を開けて配設している。
【0052】しかも、定速回転系クラッチ操作用スイッ
チSの上方と下方と前方とを囲むように側面視コ字状の
誤操作防止壁96を形成して、同誤操作防止壁96の外側端
面を同定速回転系クラッチ操作用スイッチSの押圧面99
と同等若しくはそれ以上に外側方へ張り出し状となし
て、過って把持部86に手が触れた際にも、誤操作防止壁
96により定速回転系クラッチ操作用スイッチSが押圧さ
れることがないようにしている。
【0053】そして、かかる変速レバー28の場合も、把
持部86を左手で把持した状態にて各スイッチ9 3,94,95,
Sを左手の親指にて適宜操作することができるようにし
ている。
【0054】図9は、変速レバー28の第5実施例を示し
ており、同変速レバー28は、前記した第4実施例として
の変速レバー28と基本的構造を同じくしているが、定速
回転系クラッチ操作用スイッチSを把持部86の後面中途
部に配設している点で異なる。
【0055】このようにして、かかる変速レバー28で
は、オペレータが把持部86を上方から把持する際に、手
が触れ難い位置である把持部86の後面中途部に定速回転
系クラッチ操作用スイッチSを配設することにより、誤
操作を防止すると共に、把持部86を上方から把持した状
態でも同定速回転系クラッチ操作用スイッチSを親指に
より操作することができるようにしている。
【0056】図10は、変速レバー28の第6実施例を示
しており、同変速レバー28は、前記した第4実施例とし
ての変速レバー28と基本的構造を同じくしているが、定
速回転系クラッチ操作用スイッチSを把持部86の前面中
途部に配設している点で異なる。
【0057】このようにして、かかる変速レバー28で
は、オペレータが把持部86を上方から把持する際に、手
が触れ難い位置である把持部86の前面中途部に定速回転
系クラッチ操作用スイッチSを配設することにより、誤
操作を防止すると共に、把持部86を上方から把持した状
態でも同定速回転系クラッチ操作用スイッチSを中指等
により操作することができるようにしている。
【0058】なお、本実施例では、定速回転系クラッチ
操作用スイッチSを変速レバー28の把持部近傍に配置し
ているが、同定速回転系クラッチ操作用スイッチSは、
これに限らず操向操作手段としてのステアリングホイー
ル23や操向操作レバーの把持部近傍等の手元操作を行い
易い位置に適宜配置することもできる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0060】請求項1記載の本発明では、走行速度に
同調させて刈取部の刈取処理速度を変化させる同調制御
と、走行速度にかかわらず刈取処理速度を一定に保持す
る非同調制御とを可能とした動力伝達部を具備し、同動
力伝達部に、エンジンからミッション部を介して走行部
に動力を伝達する走行動力伝達経路と、エンジンからミ
ッション部を介して刈取部に動力を伝達する刈取動力伝
達経路と、エンジンから脱穀部に動力を伝達する脱穀動
力伝達経路とを設けると共に、同脱穀動力伝達経路と上
記刈取動力伝達経路の下流側部との間に定速回転系動力
伝達経路を介設して、同定速回転系動力伝達経路に定速
回転系クラッチを設け、同定速回転系クラッチを定速回
転系クラッチ操作手段により接続・切断操作可能となす
と共に、同定速回転系クラッチ操作手段は運転部に設け
た変速レバーの把持部近傍に設けている。
【0061】このようにして、車体が畦に近接した場合
や車体を方向転換する場合に、車体を低速走行させた
り、停止状態にしたり、又は、後退移動させる必要性が
ある際には、作業者は、変速レバーを把持したまま前方
を視認した状態にて変速レバーの把持部近傍に設けた定
速回転系クラッチ操作手段を操作することにより、定速
回転系クラッチを楽に接続動作させることができて、エ
ンジン→脱穀動力伝達経路→定速回転系動力伝達経路→
刈取動力伝達経路の下流側部→刈取部に動力を伝達し
て、同刈取部を予め設定した一定速度にて作動させるこ
とができる。
【0062】従って、車体が減速走行、停止、又は後退
移動している場合にも、既に刈取部により刈り取ってい
る穀稈の脱穀部への流し込み作業の処理速度を低下させ
たり、また、流し込み作業を中断させたりすることな
く、継続してかかる穀稈流し込み作業を効率良く行うこ
とができる。
【0063】また、走行速度に刈取処理速度を同調させ
た通常の刈取作業を行う際には、作業者は、変速レバー
を把持したまま前方を視認した状態にて定速回転系クラ
ッチ操作手段を操作することにより、定速回転系クラッ
チを楽に切断動作させることができて、エンジン→刈取
動力伝達経路→刈取部に動力を伝達して、同刈取部を走
行部に同調させて作動させることができる。
【0064】請求項2記載の本発明では、定速回転系
クラッチは、運転部に設けた変速レバーの中立位置への
レバー操作に連動して切断動作すべく構成すると共に、
定速回転系クラッチ操作手段は、変速レバーが中立位置
にレバー操作されているにもかかわらず定速回転系クラ
ッチを強制的に接続動作させる操作を可能としている。
【0065】このようにして、変速レバーが中立位置に
レバー操作されている状態であっても、定速回転系クラ
ッチ操作手段を操作することにより、定速回転系クラッ
チを強制的に接続動作させて、前記した穀稈流し込み作
業を適宜効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンバインの側面図。
【図2】同コンバインの運転部の平面図。
【図3】変速レバーの斜視図。
【図4】同コンバインの動力伝達部の模式図。
【図5】定速回転系動力伝達経路の説明図。
【図6】第2実施例としての変速レバーの斜視図。
【図7】第3実施例としての変速レバーの斜視図。
【図8】第4実施例としての変速レバーの斜視図。
【図9】第5実施例としての変速レバーの斜視図。
【図10】第6実施例としての変速レバーの斜視図。
【符号の説明】
A コンバイン 1 走行部 2 車体フレーム 4 刈取部 6 脱穀部 7 選別部 8 排藁処理部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取部により穀稈を刈り取ると共に、同
    刈取部からフィードチェンを介して脱穀部に穀稈を搬送
    して、同脱穀部により穀稈を脱穀するようにしたコンバ
    インにおいて、 走行速度に同調させて刈取部の刈取処理速度を変化させ
    る同調制御機能を有する動力伝達部を具備し、 同動力伝達部に、エンジンからミッション部を介して走
    行部に動力を伝達する走行動力伝達経路と、エンジンか
    らミッション部を介して刈取部に動力を伝達する刈取動
    力伝達経路と、エンジンから脱穀部に動力を伝達する脱
    穀動力伝達経路とを設けると共に、 同脱穀動力伝達経路と上記刈取動力伝達経路の下流側部
    との間に定速回転系動力伝達経路を介設して、同定速回
    転系動力伝達経路に定速回転系クラッチを設け、 同定速回転系クラッチを定速回転系クラッチ操作手段に
    より接続・切断操作可能となすと共に、同定速回転系ク
    ラッチ操作手段は運転部に設けた変速レバーの把持部近
    傍に設けたことを特徴とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 定速回転系クラッチは、運転部に設けた
    変速レバーの中立位置へのレバー操作に連動して切断動
    作すべく構成すると共に、定速回転系クラッチ操作手段
    は、変速レバーが中立位置にレバー操作されているにも
    かかわらず定速回転系クラッチを強制的に接続動作させ
    る操作を可能としたことを特徴とする請求項1記載のコ
    ンバイン。
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