JP2002176832A - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP2002176832A
JP2002176832A JP2000381484A JP2000381484A JP2002176832A JP 2002176832 A JP2002176832 A JP 2002176832A JP 2000381484 A JP2000381484 A JP 2000381484A JP 2000381484 A JP2000381484 A JP 2000381484A JP 2002176832 A JP2002176832 A JP 2002176832A
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JP
Japan
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power transmission
unit
transmission path
threshing
speed
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Pending
Application number
JP2000381484A
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English (en)
Inventor
Shigemi Hidaka
茂實 日高
Akihiro Nakahata
章博 中畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】穀稈の脱穀部への流し込み作業の処理速度を低
下させたり、また、流し込み作業を中断させたりするこ
となく、継続してかかる穀稈流し込み作業を効率良く行
うこと。 【解決手段】脱穀動力伝達経路と上記刈取動力伝達経路
の下流側部との間に定速回転系動力伝達経路を介設し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの一形態として、エン
ジンにミッション部を連動連結し、同ミッション部に走
行部と刈取部と脱穀部とをそれぞれ動力伝達経路を介し
て連動連結し、刈取部への動力伝達経路にフィードチェ
ンを連動連結して、刈取部により穀稈を刈り取ると共
に、同刈取部からフィードチェンを介して脱穀部に穀稈
を搬送して、同脱穀部により穀稈を脱穀するようにして
いる。
【0003】しかも、かかるコンバインは、ミッション
部により走行速度に同調させて刈取部の刈取処理速度を
変化させるようにして、同刈取部による刈取効率を良好
に確保することができるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンバインでは、車体が畦に近接した場合や車体を方向転
換する場合に、車体を低速走行させたり、停止状態にし
たり、又は、後退移動させる必要性があるが、このよう
な場合に刈取部の刈取処理速度が走行速度に同調して低
速制御されると、既に刈取部により刈り取っている穀稈
や、フィードチェンにより搬送されている穀稈の脱穀部
への流し込み作業の速度が低下したり、また、流し込み
作業が中断されるために、かかる穀稈流し込み作業能率
が低下するという不具合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、刈
取部により穀稈を刈り取ると共に、同刈取部からフィー
ドチェンを介して脱穀部に穀稈を搬送して、同脱穀部に
より穀稈を脱穀するようにしたコンバインにおいて、走
行速度に同調させて刈取部の刈取処理速度を変化させる
同調制御機能を有する動力伝達部を具備し、同動力伝達
部に、エンジンからミッション部を介して走行部に動力
を伝達する走行動力伝達経路と、エンジンからミッショ
ン部を介して刈取部に動力を伝達する刈取動力伝達経路
と、エンジンから脱穀部に動力を伝達する脱穀動力伝達
経路とを設けると共に、同脱穀動力伝達経路と上記刈取
動力伝達経路の下流側部との間に定速回転系動力伝達経
路を介設したことを特徴とするコンバインを提供するも
のである。
【0006】また、本発明では、刈取動力伝達経路の下
流側部に刈取駆動軸を設けると共に、同刈取駆動軸は刈
取部を昇降回動自在に支持する昇降回動支軸と同軸的に
配置して、同刈取駆動軸と脱穀動力伝達経路の下流側部
に設けた脱穀駆動軸との間に定速回転系動力伝達経路を
介設したことにも特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0008】すなわち、本発明に係るコンバインは、基
本的構造として、刈取部により穀稈を刈り取ると共に、
同刈取部からフィードチェンを介して脱穀部に穀稈を搬
送して、同脱穀部により穀稈を脱穀するようにしてい
る。
【0009】そして、特徴的構造として、走行速度に同
調させて刈取部の刈取処理速度を変化させる同調制御機
能を有する動力伝達部を具備し、同動力伝達部に、エン
ジンからミッション部を介して走行部に動力を伝達する
走行動力伝達経路と、エンジンからミッション部を介し
て刈取部に動力を伝達する刈取動力伝達経路と、エンジ
ンから脱穀部に動力を伝達する脱穀動力伝達経路とを設
けると共に、同脱穀動力伝達経路と上記刈取動力伝達経
路の下流側部との間に定速回転系動力伝達経路を介設し
ている。
【0010】しかも、刈取動力伝達経路の下流側部に刈
取駆動軸を設けると共に、同刈取駆動軸は刈取部を昇降
回動自在に支持する昇降回動支軸と同軸的に配置して、
同刈取駆動軸と脱穀動力伝達経路の下流側部に設けた脱
穀駆動軸との間に定速回転系動力伝達経路を介設してい
る。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0012】図1に示すAは、本発明に係るコンバイン
であり、同コンバインAは、左右一対のクローラ式の走
行部1,1上に車体フレーム2を載設し、同車体フレーム
2の前端部に刈取部4を取り付け、車体フレーム2上の
左側前部に脱穀部6を配設し、同脱穀部6の直下方位置
に選別部7を配設する一方、同選別部7の後方上部であ
って、脱穀部6の直後方位置に排藁処理部8を配設して
いる。11は、刈取部4に設けた穀稈搬送機構、12は刈
刃、13は、脱穀部6に設けた扱胴である。
【0013】そして、コンバインAは、車体フレーム2
上の右側前部に運転部9を配設し、同運転部9の直後方
位置であって、脱穀部6の直上方位置に穀粒貯留部10を
配設している。
【0014】また、脱穀部6に設けた扱胴13の左側方位
置には、前後方向に伸延するフィードチェン14を配設
し、同フィードチェン14の上方位置に狭やく桿15を対向
させて配置して、同狭やく桿15とフィードチェン14とが
協働して穀桿の株元部を狭持すると共に、同穀桿の穂先
部を扱胴13の下側周面に沿わせて前方から後方へ向けて
搬送するようにしている。
【0015】上記のような構成により、刈取部4に設け
た刈刃12により圃場に植生している穀稈を刈り取り、こ
の刈り取った穀稈を刈取部4に設けた穀稈搬送機構11に
より後上方へ搬送してフィードチェン14に受け渡し、同
フィードチェン14と狭やく桿15とにより穀桿の株元部を
狭持すると共に、穀桿の穂先部を扱胴13の下側周面に沿
わせて前方から後方へ向けて搬送して、同扱胴13により
脱穀し、この脱穀した穀粒を選別部7により選別して、
選別した清粒を穀粒貯留部10に搬送して貯留する一方、
排藁を排藁処理するようにしている。
【0016】また、運転部9は、図2に示すように、キ
ャビン20内の床部21の前部にステアリングコラム22を立
設し、同ステアリングコラム22の上部にステアリングホ
イール23を取り付け、同ステアリングホイール23の左側
方位置に操作コラム24を配置すると共に、同ステアリン
グホイール23の後方位置に座席25を配置している。
【0017】そして、床部21の左側前部位置に主クラッ
チペダル26を配置する一方、同床部21の右側前部位置に
定速回転系クラッチ操作手段としての定速回転系クラッ
チペダルSを配置し、また、操作コラム24に変速レバー
28を設けている。
【0018】また、前記した走行部1,1と刈取部4と脱
穀部6とフィードチェン14は、図3に示すように、エン
ジンEにより動力伝達部30を介して作動させるようにし
ており、同動力伝達部30には、エンジンEからミッショ
ン部Mを介して走行部1,1に動力を伝達する走行動力伝
達経路31と、エンジンEからミッション部Mを介して刈
取部4とフィードチェン14とにそれぞれ動力を伝達する
刈取動力伝達経路32と、エンジンEから脱穀部6と選別
部7とにそれぞれ動力を伝達する脱穀動力伝達経路33と
を設けている。なお、車体レイアウト上、エンジンEと
脱穀動力伝達経路33との間にカウンターケース(図示せ
ず)を配置することもある。
【0019】そして、かかる動力伝達部30では、ミッシ
ョン部Mを介して走行速度に同調させて刈取部4の刈取
処理速度を変化させる同調制御機能をもたせている。
【0020】しかも、脱穀動力伝達経路33と上記刈取動
力伝達経路32の下流側部との間に、定速回転系動力伝達
経路34を介設し、同定速回転系動力伝達経路34に前記し
た定速回転系クラッチ73を設ける一方、刈取動力伝達経
路32の下流側部よりも上流側位置に刈取クラッチ35を設
けて、定速回転系クラッチ73の接続動作に連動して刈取
クラッチ35を切断動作させるようにしている。
【0021】すなわち、エンジンEより突出させた駆動
軸40にミッション部Mを連動連結し、同ミッション部M
に走行動力伝達経路31を介して走行部1,1の駆動輪1a,1a
を連動連結している。
【0022】そして、刈取動力伝達経路32は、ミッショ
ン部Mに突設した出力軸41と刈取駆動軸42との間に刈取
伝動ベルト43をプーリ44,45を介して巻回し、同刈取伝
動ベルト43を刈取クラッチ35により緊張・弛緩自在とな
して、動力の伝達を接続・切断可能としている。
【0023】しかも、刈取動力伝達経路32の下流側部に
設けた刈取駆動軸42は、刈取部4を昇降回動自在に支持
する昇降回動支軸(図示せず)と同軸的に配置してい
る。
【0024】さらには、刈取駆動軸42の中途部に出力用
ベベルギヤ47を取り付け、同出力用ベベルギヤ47に刈取
部4の入力軸48に取り付けた入力用ベベルギヤ49を噛合
させて、刈取駆動軸42より刈取部4に動力を伝達するこ
とができるようにしている。
【0025】また、刈取駆動軸42の左側端部には減速ケ
ース60を設け、同減速ケース60より出力軸61を突設し、
同出力軸61とフィードチェン14に設けた入力軸62との間
に伝動チェン63をスプロケット64,65を介して巻回し
て、刈取駆動軸42より減速ケース60を介してフィードチ
ェン14に減速した動力を伝達することができるようにし
ている。66は、フィードチェン14の駆動用スプロケット
である。
【0026】脱穀動力伝達経路33は、エンジンEより突
出させた駆動軸40と脱穀駆動軸50との間に脱穀伝動ベル
ト51をプーリ52,53を介して巻回し、同脱穀伝動ベルト5
1を脱穀クラッチ54により緊張・弛緩自在となして、動
力の伝達を接続・切断可能としている。
【0027】そして、脱穀駆動軸50に脱穀部6の扱胴13
を連動連結すると共に、同脱穀駆動軸50に選別部7の駆
動部(図示せず)を連動連結している。55は脱穀部伝動
用プーリ、56は選別部伝動用プーリである。
【0028】定速回転系動力伝達経路34は、刈取駆動軸
42と脱穀駆動軸50との間に定速回転系伝動ベルト70をプ
ーリ71,72を介して巻回し、同定速回転系伝動ベルト70
を定速回転系クラッチ73により緊張・弛緩自在となし
て、動力の伝達を接続・切断可能としている。
【0029】しかも、刈取クラッチ35は、定速回転系ク
ラッチ73の接続(切断)動作に連動して切断(接続)動
作するようにしている。
【0030】さらには、定速回転系クラッチ73は、クラ
ッチ作動機構36を介して定速回転系クラッチ操作手段と
しての前記定速回転系クラッチペダルSに連動連結して
いる。
【0031】ここで、定速回転系クラッチ73は、図4に
示すように、アーム支持台74にテンションアーム75の基
端部を枢支ピン76により枢支し、同テンションアーム75
の中途部と車体フレーム2に設けたスプリングステー76
との間に引張スプリング77を介設して、同テンションア
ーム75の先端部に設けたテンションローラ75aを定速回
転系伝動ベルト70の上側回動側部70aより離隔する方向
に弾性付勢している。
【0032】そして、クラッチ作動機構36は、テンショ
ンアーム75の中途部と運転部9に設けた定速回転系クラ
ッチペダルSとの間に押し引きワイヤ78を介設してい
る。
【0033】すなわち、クラッチ作動機構36は、運転部
9の床部21上にペダル枢支体79を設け、同ペダル枢支体
79にペダル支持アーム80を介して前記定速回転系クラッ
チペダルSの後部を枢軸81により枢支し、同枢軸81より
も下方にペダル支持アーム80より延設したワイヤ作動ア
ーム82に、前記押し引きワイヤ78の一側端部を連結して
構成している。83はペダル復元用スプリングである。
【0034】このようにして、定速回転系クラッチペダ
ルSの踏み込み操作に連動して押し引きワイヤ78を引張
動作させて、テンションアーム75の先端部に設けたテン
ションローラ75aを定速回転系伝動ベルト70の上側回動
側部70aに押圧させて、同定速回転系伝動ベルト70を緊
張状態となすことができるようにしている。
【0035】しかも、定速回転系クラッチペダルSに
は、同定速回転系クラッチペダルSの踏み込み操作を検
出して刈取クラッチ35を切断動作させる連動機構(図示
せず)を設けている。
【0036】このようにして、運転部9の座席25に着座
した作業者は、定速回転系クラッチペダルSを踏み込み
操作することにより、定速回転系クラッチ73を接続動作
させると共に、それに連動させて刈取クラッチ35を切断
動作させることができ、その結果、エンジンE→脱穀動
力伝達経路33→定速回転系動力伝達経路34→刈取動力伝
達経路32の刈取駆動軸42→刈取部4及びフィードチェン
14に動力を伝達して、刈取部4とフィードチェン14を予
め設定した一定速度にて作動させることができる。
【0037】ここで、定速回転系動力伝達経路34が作動
した際には、車速の最高速度時に同調する刈取駆動軸42
の回転数を最高回転数として、予め刈取駆動軸42の回転
数を、かかる最高回転数とその半分の回転数との間の回
転数に設定して、刈取部4が定速作動するようにしてお
り、車速にかかわらず刈取部4を通常より速く作動させ
ることにより、流し込み作業が必要となる車体の停止状
態から低速走行状態において、刈取部4を速く作動させ
ることができるようにしている。
【0038】従って、車体が減速走行、停止、又は後退
移動している場合にも、既に刈取部4により刈り取って
いる穀稈や、フィードチェン14により搬送されている穀
稈の脱穀部7への流し込み作業の処理速度を低下させた
り、また、流し込み作業を中断させたりすることなく、
継続してかかる穀稈流し込み作業を効率良く行うことが
できる。
【0039】また、走行速度に刈取処理速度を同調させ
た通常の刈取作業を行う際には、定速回転系クラッチペ
ダルSの踏み込み操作を解除した状態となしておくこと
により、定速回転系クラッチ73を切断状態に保持させる
と共に、刈取クラッチ64を接続状態に保持させることが
でき、その結果、エンジンE→刈取動力伝達経路32→刈
取部4及びフィードチェン14に動力を伝達して、刈取部
4とフィードチェン14を走行部1,1に同調させて作動さ
せることができる。
【0040】図5は、第2実施例としての動力伝達部30
を示しており、同動力伝達部30は、基本的構造を前記し
た動力伝達部30と同じくしているが、フィードチェン14
の駆動を揺動選択部7より伝動機構85と変速機構86とを
介して行うようにしている点で異なる。
【0041】すなわち、フィードチェン14は、前部に従
動用スプロケット87を配置すると共に、後部に駆動用ス
プロケット66を配置して、同駆動用スプロケット66を有
段式の変速機構86に設けたフィードチェン駆動軸88によ
り支持している。84はフィードチェン従動軸である。
【0042】そして、伝動機構85は、選別部7に設けた
出力軸89と、変速機構86に設けた入力軸90との間に、伝
動ベルト91をプーリ92,93を介して巻回して構成してい
る。
【0043】また、変速機構86は、前記入力軸90とフィ
ードチェン駆動軸87とをファン軸94と中間軸95とを介し
て連動連結しており、中間軸95に設けた大・小径ギヤ9
6,97に、フィードチェン駆動軸88にスライド自在に設け
た高・低速変速ギヤ98,99を選択的に噛合させて、フィ
ードチェン14の駆動を二段変速可能としている。100は
出力ギヤ、101は排塵ファン、102はファン入力兼伝達用
ギヤである。
【0044】図6は、第3実施例としての動力伝達部30
を示しており、同動力伝達部30は、前記した第2実施例
としての動力伝達部30と基本的構造を同じくしている
が、変速機構86を無段式に構成している点で異なる。
【0045】すなわち、変速機構86は、ファン軸94に出
力側割プーリ103を設ける一方、フィードチェン駆動軸8
7に入力側割プーリ104を設け、両プーリ103,104間に伝
動ベルト104を巻回して、両プーリ103,104の径を無段階
に変更調節することにより、フィードチェン14の駆動を
無段変速可能としている。106はクラッチである。
【0046】図7は、第4実施例としての動力伝達部30
を示しており、同動力伝達部30は、前記した第1実施例
としての動力伝達部30と基本的構造を同じくしている
が、刈取クラッチ35と定速回転系クラッチ73とを連動さ
せることなく、刈取動力伝達経路32の回転速度と定速回
転系動力伝達経路34の回転速度の内、回転速度の大きい
方を優先させて刈取駆動軸42を駆動させるようにしてい
る点で異なる。
【0047】すなわち、出力軸41とプーリ44との間に第
1ワンウェイクラッチ110を介設し、刈取駆動軸42とプ
ーリ45との間に第2ワンウェイクラッチ111を介設し、
刈取駆動軸42とプーリ72との間に第3ワンウェイクラッ
チ112を介設して、刈取動力伝達経路32の回転速度が定
速回転系動力伝達経路34の回転速度よりも大きい場合に
は、第1・第2ワンウェイクラッチ110,111が接続状態
を保持する一方、第3ワンウェイクラッチ112が切断状
態となり、また、刈取動力伝達経路32の回転速度が定速
回転系動力伝達経路34の回転速度よりも小さい場合に
は、第1・第2ワンウェイクラッチ110,111の内の少な
くとも一方が切断状態となる一方、第3ワンウェイクラ
ッチ112が接続状態を保持するようにしている。
【0048】このようにして、刈取動力伝達経路32の回
転速度と定速回転系動力伝達経路34の回転速度の内、回
転速度の大きい方を優先させて刈取駆動軸42を駆動させ
ることにより、既に刈取部4により刈り取っている穀稈
や、フィードチェン14により搬送されている穀稈の脱穀
部7への流し込み作業の処理速度を低下させたり、ま
た、流し込み作業を中断させたりすることなく、継続し
てかかる穀稈流し込み作業を効率良く行うことができ
る。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0050】請求項1記載の本発明では、走行速度に
同調させて刈取部の刈取処理速度を変化させる同調制御
と、走行速度にかかわらず刈取処理速度を一定に保持す
る非同調制御とを可能とした動力伝達部を具備し、同動
力伝達部に、エンジンからミッション部を介して走行部
に動力を伝達する走行動力伝達経路と、エンジンからミ
ッション部を介して刈取部に動力を伝達する刈取動力伝
達経路と、エンジンから脱穀部に動力を伝達する脱穀動
力伝達経路とを設けると共に、同脱穀動力伝達経路と上
記刈取動力伝達経路の下流側部との間に定速回転系動力
伝達経路を介設している。
【0051】このようにして、車体が畦に近接した場合
や車体を方向転換する場合に、車体を低速走行させた
り、停止状態にしたり、又は、後退移動させる必要性が
ある際には、エンジン→脱穀動力伝達経路→定速回転系
動力伝達経路→刈取動力伝達経路の下流側部→刈取部に
動力を伝達して、同刈取部を予め設定した一定速度にて
作動させることができる。
【0052】従って、車体が減速走行、停止、又は後退
移動している場合にも、既に刈取部により刈り取ってい
る穀稈の脱穀部への流し込み作業の処理速度を低下させ
たり、また、流し込み作業を中断させたりすることな
く、継続してかかる穀稈流し込み作業を効率良く行うこ
とができる。
【0053】また、走行速度に刈取処理速度を同調させ
た通常の刈取作業を行う際には、エンジン→刈取動力伝
達経路→刈取部に動力を伝達して、同刈取部を走行部に
同調させて作動させることができる。
【0054】請求項2記載の本発明では、刈取動力伝
達経路の下流側部に刈取駆動軸を設けると共に、同刈取
駆動軸は刈取部を昇降回動自在に支持する昇降回動支軸
と同軸的に配置して、同刈取駆動軸と脱穀動力伝達経路
の下流側部に設けた脱穀駆動軸との間に定速回転系動力
伝達経路を介設している。
【0055】このようにして、刈取駆動軸を刈取部の昇
降回動中心に配置することにより、同刈取駆動軸と脱穀
駆動軸との間隔を一定に保持させることができて、両駆
動軸間に介設する定速回転系動力伝達経路の構造を簡易
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンバインの側面図。
【図2】同コンバインの運転部の平面図。
【図3】同コンバインの動力伝達部の模式図。
【図4】定速回転系動力伝達経路の説明図。
【図5】第2実施例としての動力伝達部の模式図。
【図6】第3実施例としての動力伝達部の模式図。
【図7】第4実施例としての動力伝達部の模式図。
【符号の説明】
A コンバイン 1 走行部 2 車体フレーム 4 刈取部 6 脱穀部 7 選別部 8 排藁処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B076 AA03 CA03 DA02 DA05 DA09 DB06 3D043 AA05 AB10 AB11 BA01 BA04 BA07 BC02 BC03 BC05 BC06 BC10 BC11 BC14 BD02 BE03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取部により穀稈を刈り取ると共に、同
    刈取部からフィードチェンを介して脱穀部に穀稈を搬送
    して、同脱穀部により穀稈を脱穀するようにしたコンバ
    インにおいて、 走行速度に同調させて刈取部の刈取処理速度を変化させ
    る同調制御機能を有する動力伝達部を具備し、 同動力伝達部に、エンジンからミッション部を介して走
    行部に動力を伝達する走行動力伝達経路と、エンジンか
    らミッション部を介して刈取部に動力を伝達する刈取動
    力伝達経路と、エンジンから脱穀部に動力を伝達する脱
    穀動力伝達経路とを設けると共に、 同脱穀動力伝達経路と上記刈取動力伝達経路の下流側部
    との間に定速回転系動力伝達経路を介設したことを特徴
    とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 刈取動力伝達経路の下流側部に刈取駆動
    軸を設けると共に、同刈取駆動軸は刈取部を昇降回動自
    在に支持する昇降回動支軸と同軸的に配置して、同刈取
    駆動軸と脱穀動力伝達経路の下流側部に設けた脱穀駆動
    軸との間に定速回転系動力伝達経路を介設したことを特
    徴とする請求項1記載のコンバイン。
JP2000381484A 2000-12-15 2000-12-15 コンバイン Pending JP2002176832A (ja)

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