JP2002174321A - ロックアップダンパー装置 - Google Patents

ロックアップダンパー装置

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JP2002174321A JP2000369488A JP2000369488A JP2002174321A JP 2002174321 A JP2002174321 A JP 2002174321A JP 2000369488 A JP2000369488 A JP 2000369488A JP 2000369488 A JP2000369488 A JP 2000369488A JP 2002174321 A JP2002174321 A JP 2002174321A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホールドプレートへの取り付け時における薄
肉シート部材にうねり変形が発生して、トーションスプ
リングとの部分的な摺動摩擦抵抗の増加を招いている。 【解決手段】クラッチ板21の外周部側に固定されたホ
ールドプレート23の外周側に円周方向の位置に、内部
にトーションスプリング22を収容するばね収容部27
が形成されている。また、トーションスプリングの外周
面が摺動するシート部材25を、前記クラッチ板とホー
ルドプレートとの各外周部間に挟圧状態に支持すること
により、該シート部材の取り付け時における平面方向の
移動を許容して、うねり変形の発生を防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用自動変
速機のロックアップクラッチに用いられるロックアップ
ダンパー装置、とりわけホールドプレートとクラッチ板
との間にシート部材を備えたロックアップダンパー装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロックアップダンパー装置として
は、例えば、特開平10−61747号公報などに記載
されているものがある。
【0003】図9に基づいて概略を説明すれば、この装
置は、入力側部材であるフロントカバー1と出力側部材
であるタービンハウジング2との間に軸方向へ摺動自在
に配置されて、外側面に前記フロントカバー1の内周面
に圧接する円環状の摩擦フェーシング4を有するクラッ
チ板(ピストン)3と、クラッチ板3の円周方向に沿っ
て複数設けられて、クラッチ板3とタービンハウジング
2とを弾性的に連結するトーションスプリング5と、前
記クラッチ板3の外周側にリベット固定されて、前記各
トーションスプリング5を保持するホールドプレート6
と、クラッチ板3とホールドプレート6との間に設けら
れて、トーションスプリング5のクラッチ板3側の外周
面が当接するガイド板7とを備えている。
【0004】前記ホールドプレート6は、ほぼL字形状
に折曲された外周部に前記各トーションスプリング5を
収容保持するばね収容部8が形成されていると共に、こ
のばね収容部8の円周方向の一端部に、トーションスプ
リング5の一端部を受けるほぼコ字形状に折曲された第
1支持部9が一体に設けられている。一方、前記タービ
ンハウジング2には、前記トーションスプリング5の他
端部を受ける突片状の第2支持部10が設けられてい
る。
【0005】また、前記第1支持部9の上面と背面に
は、ホールドプレート6のプレス成形時に一緒に成形さ
れた突起9a,9bが設けられている。
【0006】前記ガイド板7は、トーションスプリング
5の外径を大きくする必要から全体が比較的薄肉に形成
されており、本体7aが前記クラッチ板3の内面に沿っ
てほぼL字形状に折曲されていると共に、本体7aの両
端部に有するL字状の係止片7b,7bには前記各突起
9a,9bに係止する係止孔7c,7dが穿設されてい
る。
【0007】したがって、エンジンのクランクシャフト
の回転トルクは、フロントカバー1からクラッチ板3を
介してホールドプレート6に出力され、さらに第1、第
2支持部9、10と各トーションスプリング5を介して
タービンハウジング2に出力されるが、このとき、トー
ションスプリング5の圧縮変形によってエンジンからの
トルク変動や捩り振動トルクが吸収されてタービン2へ
の伝達が十分に阻止されるようになっている。
【0008】また、前記各トーションスプリング5が圧
縮変形して拡径変形すると、該トーションスプリング5
の外周面が、前記ガイド板7の内面に摺接してクラッチ
板3との摺動を回避して、該クラッチ板3の摩耗の発生
を防止するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のロックアップダンパー装置にあっては、前述のよう
に、各トーションスプリング5の圧縮変形時にガイド板
7によってクラッチ板3の摩耗の発生を防止できるもの
の、このガイド板7は、ホールドプレート6に対して各
係止孔7c,7dを各突起9a,9bに係止させて位置
決め固定するようになっているため、各係止孔7c,7
dと各突起9a,9bとの円周方向と径方向の高い位置
精度が要求されている。したがって、例えば位置精度が
低くなって、位置ずれが発生した場合は、両者を係止す
ることができなくなるばかりか、たとえ係止できたとし
ても、この係止部分で固定されて自由な移動が規制され
てしまうため、全体が薄肉なガイド板7の本体7aに部
分的なうねり変形が発生してしまう。この結果、該本体
7aの内面とトーションスプリング5の外周面とのうね
り変形個所での接触面圧が高くなって、過度なヒステリ
シスや接触部位の摩耗が助長されて、耐久性の低下を招
いている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来のロ
ックアップダンパー装置の技術的課題に鑑みて案出され
たもので、請求項1に記載の発明は、フロントカバーと
タービンとの間に軸方向へ摺動自在に設けられ、前記フ
ロントカバーに圧接する摩擦フェーシングを有するクラ
ッチ板と、前記タービンに連結されて、前記クラッチ板
と相対回動自在に配置された出力部材と、前記クラッチ
板と出力部材とを円周方向から弾性的に連結する複数の
トーションスプリングと、前記クラッチ板に固定され
て、前記トーションスプリングを収容するばね収容部を
有するホールドプレートと、前記クラッチ板とホールド
プレートとの間に介装されて、内側面にクラッチ板側の
前記トーションスプリングの外周面が当接するシート部
材とを備えたロックアップダンパー装置であって、前記
シート部材の内外周部を、前記ホールドプレートの背面
と該背面に対向する前記クラッチ板の内側面との間に挟
圧状態に支持したことを特徴としている。
【0011】したがって、この発明によれば、薄肉なシ
ート部材を、基本的にクラッチ板とホールドプレートと
の間に挟圧状態で支持するようにしたため、従来のよう
な係止孔と突起との高い位置精度が要求されないことは
勿論のこと、固定点がなくなることから挟持作業中にお
けるうねり変形の発生が防止される。
【0012】請求項2に記載の発明にあっては、前記シ
ート部材に対する挟圧支持領域を、該シート部材の内外
周域に設定したことを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記シート部材
の挟圧された内外周部間と前記クラッチ板との間に軸方
向の隙間を形成したことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるロックアッ
プダンパー装置の各実施形態を図面に基づいて説明す
る。
【0015】すなわち、図2、図3は本発明の第1の実
施形態を示し、この装置は、エンジンのクランクシャフ
トに連結された入力側部材である図外のフロントカバー
と、トルクコンバータの出力側部材であるタービンハウ
ジングとの間に配置されており、前記タービンハウジン
グの中央部に有する図外のクラッチハブに円板状のクラ
ッチ板21が軸方向へ摺動自在に支持されていると共
に、このクラッチ板21の外周側に複数のトーションス
プリング22が円周方向の等間隔位置に配置されてい
る。また、前記クラッチ板21の外周側に、外周側でト
ーションスプリング22を保持するホールドプレート2
3が複数のリベット20をかしめることにより固定され
ている一方、前記フロントカバーのクラッチ板21側の
外面に、トーションスプリング22を介して入力側から
の回転力をタービンハウジングに伝達するドリブンプレ
ート24が固定されている。さらに、前記クラッチ板2
1とホールドプレート23との間には、トーションスプ
リング22のクラッチ板21側の外周面が当接するシー
ト部材25が設けられている。
【0016】前記クラッチ板21は、図2に示すよう
に、外周部が横断面ほぼコ字形状に折曲された保持部2
1aを一体に有していると共に、該保持部21aの外側
面に円環状の摩擦フェーシング26が設けられている。
【0017】前記ホールドプレート23は、図2〜図6
に示すように、円環状を呈し、内周基部がクラッチ板2
1にリベット20によって固定されている一方、ほぼL
字形状に折曲された外周部の一部に、内部に各トーショ
ンスプリング22を収容する8つのばね収容部27が形
成されていると共に、このばね収容部27の側部に各ト
ーションスプリング22の一端部を受ける第1支持部2
8が一体的に形成されている。また、前記リベット20
よりも内周側の部位に、縦断面ほぼ半円弧状の補強リブ
23aが折曲形成されいる。
【0018】前記各ばね収容部27は、ホールドプレー
ト23の外周縁からほぼコ字形状に折曲されて、各トー
ションスプリング22の外周面を覆う形に構成されてい
ると共に、前端縁27aが軸方向へ所定位置まで延出さ
れている。また、ばね収容部27は、基部から内方へほ
ぼく字形状に切り起こされて各トーションスプリング2
2の内周側外周面を支持する舌片27bを有している。
【0019】また、前記第1支持部28は、ばね収容部
27よりも小さなほぼコ字形状に折曲形成されて、前端
縁28aが前記ばね収容部27の前端縁27aとほぼ同
一径の位置に配置されている。
【0020】さらに、この両前端縁27a,28aは、
連結部材29によって一体に連結されている。つまり、
この連結部材29は、図2〜図6に示すように、無端円
環状に形成されて、各前端縁27a,28aの全てを円
周方向に沿って連続的に連結していると共に、先端部2
9aがほぼ水平に延出して、前記クラッチ板21の保持
部21aの先端縁よりも若干突出している。
【0021】前記各トーションスプリング22は、図3
に示すように、ホールドプレート23の円周方向へ等間
隔に8個が配置されていると共に、両端部が前記第1支
持部28と後述するドリブンプレート24の第2支持部
24aに挟持状態に支持されており、両支持部24a、
28を介してクラッチ板21とタービンハウジングとが
弾性的に連結するようになっている。
【0022】前記ドリブンプレート24は、内周基部が
タービンハウジングのタービンハブにリベットによって
固定されていると共に、図2に示すように外周部の一部
がほぼL字形状に内方に折曲されて、この折曲部位が第
2支持部24aとして構成されている。
【0023】前記シート部材25は、図1A,Bに示す
ように、ばね収容部27内でのトーションスプリング2
2の大きな外径を確保するために比較的薄肉に形成され
ていると共に、クラッチ板21の円環形状に沿ってほぼ
円弧状に形成され、その円周方向の長さLは前記隣接す
る2つのトーションスプリング22、22の直列方向の
長さよりも若干大きく形成されている。また、その幅寸
法Wは、前記リベット20より若干内周側から前記ホー
ルドプレート23の外周端付近までの長さに形成されて
いる。また、シート部材25の内周部25aには、前記
2つのリベット20が挿通する挿通孔30、30が穿設
されている。
【0024】そして、このシート部材25は、前記クラ
ッチ板21の保持部21aの内側面とホールドプレート
23の外周部背面との間に挟圧状態に支持されている。
【0025】すなわち、このシート部材25は、クラッ
チ板21にホールドプレート23をリベット20によっ
て固定する際に、予めリベット20の挿通孔30、30
をクラッチ板21側のリベット孔31、31に合わせて
クラッチ板21の内側面に当接配置し、その上から前記
ホールドプレート23をリベット孔を介して位置決めし
ながら重ね合わせ、その後、各リベット20を挿通して
かしめ加工する。これによって、クラッチ板21にホー
ルドプレート23が強固に取り付けられると共に、両者
21、23間にシート部材25が挟圧支持されることに
なる。
【0026】この挟圧範囲は、図1Aの網掛け部位で示
すように、リベット20の固定部位である帯状内周域3
2と、ホールドプレート23の第1支持部28が位置す
る背面側の台形状中央域33と、ばね収容部27の外周
側の細帯状外周域34と、さらに、両側のばね収容部2
7の各外端側の両外端域35、35に設定されている。
また、前記帯状内周域32と台形状中央域33及び細帯
状外周域34、34との間の段差部位と、該段差部位に
対向するクラッチ板21の段差部位との間には、図2に
示すように隙間Cが形成されている。
【0027】また、このシート部材25に形成されたリ
ベット挿通孔30、30は、その内径が前記リベット2
0の軸部外径よりも比較的大きく設定されて、内周縁が
前記かしめ時におけるリベット20の軸部外周面に強く
圧接することがない。
【0028】したがって、この実施形態によれば、エン
ジンが所定回転以上になると、クラッチ板21の表裏の
圧力差によって摩擦フェーシング26がフロントカバー
に圧接し、該フロントカバーが各トーションスプリング
22を介してタービンと直結される。
【0029】この直結状態時に、エンジン側からコンバ
ータ側に入力されるトルク変動や捩り振動を各トーショ
ンスプリング22の伸縮による吸振作用によって効果的
に低減することができる。
【0030】また、前記各トーションスプリング22
は、その内外周がホールドプレート23のばね収容部2
7内に保持されているため、前記各トーションスプリン
グ22の伸縮作動中には、該各トーションスプリング2
2の外周面がばね収容部27の外周側内面とシート部材
25の内面にほぼ線接触状態で摺動する。このため、ク
ラッチ板21の保持部21a内周面との摺動が回避され
て、該保持部21aの内周面の摩耗の発生が防止され
る。この結果、クラッチ板21の耐久性が向上する。
【0031】しかも、前記作動中において、各トーショ
ンスプリング22が圧縮変形すると共に遠心力が作用し
て、前記ばね収容部27の外周側に拡径方向への大きな
荷重が作用して該ばね収容部27が拡径方向に変形しよ
うとするが、該ばね収容部27の前端縁27aと第1支
持部28の前端縁28aが連結部材29によって連結さ
れているため、前記連結部材29によって前記拡径方向
の荷重が円周方向に分散されて、ばね収容部27と第1
支持部28との間の連結部位に対する集中荷重の発生を
抑制できる。この結果、該連結部位での亀裂などの発生
が防止されて、ホールドプレート23の耐久性の低下を
防止することが可能になる。
【0032】また、前記連結部材29は、単に隣接する
両前端縁27a,28a間のみを連結するのではなく、
前端縁27a,28aの全てを連結すべく無端円環状に
形成されていると共に、前方へ水平方向に突出している
ことから、前記拡径方向荷重の支持剛性が高くなり、ば
ね収容部27によるトーションスプリング22の安定し
た支持も得られる。
【0033】また、前述のように、連結部材29により
ばね収容部27による支持剛性が高くなることから、ホ
ールドプレート23全体の肉厚を十分に小さく設定する
ことができ、この結果、装置の軽量化とレイアウトの自
由度を向上させることができる。
【0034】さらに、前記ばね収容部27の前端縁27
aを軸方向に延出したため、該前端縁27aとトーショ
ンスプリング22外周縁とのエッジ当りを防止できるこ
とから、該トーションスプリング22の摩耗の発生を防
止できる。
【0035】そして、この実施形態によれば、前記シー
ト部材25のホールドプレート23に対する取り付け
を、従来のように突起と係止孔との係止により位置決め
固定するのではなく、クラッチ板21とホールドプレー
ト23との間に挟持することによって取り付けるように
したため、取り付ける際に、シート部材25が円周方向
や径方向など(平面方向)へ比較的自由に移動できる。
この結果、該シート部材25のうねり変形の発生が防止
されて原形状の状態で取り付けることができる。
【0036】したがって、前記トーションスプリング2
2の伸縮変形時における部分的な摺動摩擦抵抗の増加が
防止されて過度なヒステリシスの発生が防止される。ま
た、摩耗の発生が防止されて、耐久性の低下を抑制でき
る。
【0037】また、シート部材25に対する挟持範囲
が、全面ではなく、帯状内周域32と、台形状中央域3
3と、細帯状の外周域34と、両外端域35、35にな
っており、これらの中間域は挟圧状態にならないことか
ら、該シート部材25の平面方向の移動が可能であるか
ら、この点でも、うねり変形の発生が防止される。
【0038】さらに、クラッチ板21の段差部位とシー
ト部位の段差部位との間に、隙間Cが形成されているた
め、この範囲でシート部材25の平面方向の移動が許容
されるので、うねり変形の発生をさらに防止することが
できる。
【0039】図7及び図8は、本発明の第2の実施形態
を示し、クラッチ板21の保持部21aの先端部が軸方
向に水平に延出されていると共に、該先端部の先端縁に
矩形状の係止溝40が形成されている。この各係止溝4
0は、図8に示すように、前記ばね収容部27と第1支
持部28のそれぞれの周方向のほぼ中央位置に形成され
ている。
【0040】また、前記連結部材29は、先端部の前記
各係止溝40に対応する位置に複数の係止部41が形成
されている。この各係止部41は、連結部材29の先端
部の一部を上方に切り起こして垂直に立ち上げることに
よって形成されていると共に、その幅W1が前記係止溝
40の周方向の幅よりも若干小さく設定されており、こ
れらが前記各係止溝40に径方向から係入している。
【0041】したがって、この実施形態によれば、トー
ションスプリング22が圧縮変形して第1支持部28や
第2支持部24aに円周方向に相対的な荷重が作用する
と、この円周方向の荷重を各係止部41を介して係止溝
40の内端縁で受ける、つまり、クラッチ板21によっ
ても受けることができるため、トーションスプリング2
2の円周方向の支持剛性も高くなって、該各トーション
スプリング22の常時良好な伸縮変形が得られ、安定し
た伝達トルクを確保できる。
【0042】本発明は、前記各実施形態の構成に限定さ
れるものではなく、例えばシート部材25の形状や大き
さを装置の仕様に応じて自由に変更することが可能であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、シート部材のホールドプレート
に対する取り付けを、従来のように突起と係止孔との係
止により位置決め固定するのではなく、クラッチ板とホ
ールドプレートとの間に挟持することによって取り付け
るようにしたため、シート部材の取り付けの際に、該シ
ート部材のうねり変形の発生が防止されて原形状の状態
で取り付けることができる。
【0044】したがって、前記トーションスプリングの
伸縮変形時における摺動摩擦抵抗の増加が防止されて過
度なヒステリシスの発生が防止される。また、摩耗の発
生が防止されて、耐久性の低下を抑制できる。
【0045】また、うねり変形の発生が防止できること
から、シート部材をさらに薄肉に設定することができ、
この結果、トーションスプリングの外径を十分に大きく
することが可能になると共に、シート部材成形後の熱処
理を廃止することも可能になる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、シート部
材に対する挟持範囲が、全面ではなく、内外周側の一部
になり、これらの中間域は挟圧状態にならないことか
ら、該シート部材の平面方向の移動が可能になるので、
この点でも、うねり変形の発生を防止できる。
【0047】請求項3に記載の発明によれば、シート部
材の挟圧された内外周部間と前記クラッチ板との間に軸
方向の隙間を形成したことから、この範囲でシート部材
の平面方向の移動が許容されるので、うねり変形の発生
をさらに防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Aは本発明にかかるロックアップダンパー装置
の第1の実施形態に供されるシート部材の正面図、Bは
AのA−A線断面図。
【図2】本発明にかかるロックアップダンパー装置の第
1の実施形態を示す図3のB−B線断面図。
【図3】本実施形態の一部を断面して示す正面図。
【図4】本実施形態に供されるホールドプレートの斜視
図。
【図5】本実施形態に供されるホールドプレートを示す
図6のC−C線断面図。
【図6】同ホールドプレートの正面図。
【図7】本発明の第2の実施形態を示す図8のD−D線
断面図。
【図8】本実施形態の正面図。
【図9】従来のロックアップダンパー装置を示す断面
図。
【符号の説明】
21…クラッチ板 22…トーションスプリング 23…ホールドプレート 24…ドリブンプレート 25…シート部材 27…ばね収容部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントカバーとタービンとの間に軸方
    向へ摺動自在に設けられ、前記フロントカバーに圧接す
    る摩擦フェーシングを有するクラッチ板と、前記タービ
    ンに連結されて、前記クラッチ板と相対回動自在に配置
    された出力部材と、前記クラッチ板と出力部材とを円周
    方向から弾性的に連結する複数のトーションスプリング
    と、前記クラッチ板に固定されて、前記トーションスプ
    リングを収容するばね収容部を有するホールドプレート
    と、前記クラッチ板とホールドプレートとの間に介装さ
    れて、内側面にクラッチ板側の前記トーションスプリン
    グの外周面が当接するシート部材とを備えたロックアッ
    プダンパー装置であって、 前記シート部材の内外周部を、前記ホールドプレートの
    背面と該背面に対向する前記クラッチ板の内側面との間
    に挟圧状態に支持したことを特徴としている。
  2. 【請求項2】 前記シート部材に対する挟圧支持領域
    を、該シート部材の内外周域に設定したことを特徴とす
    る請求項1に記載のロックアップダンパー装置。
  3. 【請求項3】 前記シート部材の挟圧された内外周部間
    と前記クラッチ板との間に軸方向の隙間を形成したこと
    を特徴とする請求項1または2に記載のロックアップダ
    ンパー装置。
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