JPH10220555A - ロックアップクラッチのダンパー装置 - Google Patents
ロックアップクラッチのダンパー装置Info
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Abstract
するリテーナプレートはリング成形のため材料歩留まり
が悪く、絞り加工が複雑になり、焼き入れ変形等の悪影
響でプレス加工の高い精度が必要である。ピストン外径
成形も複雑となる。また、スプリング組み替えの特性変
更、また径違いのロックアップクラッチには新規に設計
が必要であった。また、リテーナプレートがスプリング
荷重を片持ちで受けているので高い荷重設定では、リテ
ーナプレートの荷重伝達部とスプリング保持部の継ぎ目
から破損が発生することがあった。 【解決手段】 スプリングを覆うリテーナプレート及び
ガイド部材を一体的に予組してユニットとする、そのユ
ニットを必要トルク容量だけピストンに配置する。ま
た、ユニットは直列に配置した複数のスプリングを保持
している。
Description
のロックアップ機構付きトルクコンバータに用いられ、
急激なトルク変動を吸収するためのダンパー装置に関す
るものである。
して動力を伝達するためスムーズな走行が実現できる反
面、流体のスリップによるエネルギーロスのため、燃費
が悪化するという欠点がある。これを解消するために、
最近のトルクコンバータはロックアップ機構を備えてい
る。
クアップクラッチから成り、車両の車速が所定速以上に
なるとトルクコンバータ内の流体の流れが自動的に変化
し、ロックアップクラッチのピストンの摩擦面をトルク
コンバータのフロントカバーに押しつけ、エンジンと駆
動輪とを直結させる機構である。これにより、流体の滑
りの影響がなくなるため、燃費の向上が図れる。
は、ロックアップクラッチのピストン(ロックアップピ
ストン)がトルクコンバータのフロントカバーと締結お
よび解放状態となる際にエンジンからの急激なトルク変
動を吸収するために、複数のスプリングから成るダンパ
ー装置が設けられている。
開示のダンパー装置では、リング成形したリテーナプレ
ートとピストン外径フランジをカールし、スプリングを
保持している。スプリングはリテーナプレートとフラン
ジに成形されたスプリング保持部に収容されている。ま
た、図6に示す従来のロックアップクラッチのダンパー
装置100では、リテーナプレート110のみでスプリ
ング120を保持している。
ートはリング成形のため材料歩留まりが悪く、絞り加工
が複雑になり、焼き入れ変形等の悪影響でプレス加工の
高い精度が必要である。ピストン外径成形も複雑とな
る。また、スプリング組み替えの特性変更、また径違い
のロックアップクラッチには新規に設計が必要であっ
た。特に、図6に示すような従来技術では、リテーナプ
レートがスプリング荷重を片持ちで受けているので高い
荷重設定では、リテーナプレートの荷重伝達部とスプリ
ング保持部の継ぎ目から破損が発生することがあった。
びガイド部材を一体的に予組してユニットとする、その
ユニットを必要トルク容量だけピストンに配置する。ま
た、ユニットは直列に配置した複数のスプリングを保持
している。
にスプリングを配置するロックアップクラッチのダンパ
ー装置において、スプリングを収容するリテーナプレー
トと、該リテーナプレートと対向して設けられ、該リテ
ーナプレートと一緒にスプリングを保持するためガイド
部材と、からなり、前記リテーナプレートと前記ガイド
部材とは、前記スプリングを挟んで一体化されダンパー
ユニットとして構成されていることを特徴とするロック
アップクラッチのダンパー装置である。
クラッチに装着可能となる。また、ユニットは設定する
特性によりスプリングが直列配置できる。ユニット構成
とすることによりスプリング保持構造が強固となり少な
い部品点数で高い容量が得られる。また、配置が自由に
変更できる。
る。尚、以下説明する実施例は本発明を例示として説明
するものであって、本発明を限定するものではないこと
は言うまでもない。また、各図面中同一部分は同一符号
で表わしてある。
置30を示す軸方向部分断面図である。尚、図1はロッ
クアップクラッチの解放状態を示している。
わちロックアップピストン3と、スプリング4を保持す
るリテーナプレート5と、ガイド部材7とを備えてい
る。ロックアップピストン3には、突起11が設けられ
ており、この突起11にリテーナプレート5が嵌合し、
そこに加締められロックアップピストン3に固定されて
いる。スプリング4は、更に出力プレート、すなわち出
力部材18により軸方向の端面で後述する間座12を介
して当接保持されている。尚、スプリング4はトーショ
ンスプリングである。
2が貼着されており、ロックアップピストン3が軸方向
に摺動してフロントカバー1の内面に当接すると摩擦材
2を介してロックアップピストン3とフロントカバー1
とが密着して、締結状態になり、両者が直結された状態
でトルクの伝達が行われる。
タービンライナ14はリベット6によりタービンハブ9
に固定されている。また、出力プレート18は固定端部
18bでタービンライナ14に溶接等で固定されてい
る。
5とガイド部材7を詳細に説明する。図2は、リテーナ
プレート5とガイド部材7との関係を示す分解斜視図で
ある。
では1枚の板から構成され、本体部7bから一体に上方
へ延在して湾曲したカバー部7a、本体部7bの両端か
ら円周方向に延在する固定部7cからなっている。固定
部7cには貫通穴7dが設けられている。
したリテーナプレート5は、ガイド部材7よりも厚い板
から形成され、本体部5dから一体に上方に延在し、ス
プリング4を保持する保持部5b、本体部5dの両端か
ら上方に延在するガイド部材7を固定するための固定凸
部5eとを有している。固定凸部5eの上部は自由端部
5aとなっている。固定凸部5eと自由端部5aとで円
周方向からみるとS字状の形となっている。
レート5との間に挟まれるようにして保持されている。
本実施例の場合、同一のスプリング4が直列に2つ配置
されている。直列に配置された2つのスプリングの両端
には間座12が嵌合されている。スプリング4はリテー
ナプレート5及びガイド部材7と同様に円弧状に湾曲し
ている。スプリング4はガイド部材7のカバー部7a及
び本体部7bと接触して保持されている。
リング4は両端に挿入される間座12と共に、ガイド部
材7とリテーナプレート5との間に挟まれる。このと
き、スプリング4を挟んだ状態でガイド部材の両端に設
けた固定部7cとリテーナプレート5の固定凸部5eと
が加締められることにより一体に固定されサブアッセン
ブリ状態のダンパーユニット20が形成される。リテー
ナプレート5の固定凸部5eの背面に成形した突起部5
f(図1)にガイド部材7の貫通穴7dに挿入し加締め
ることでガイド部材7とリテーナプレート5とは一体状
態に固定されている。このようにして、ダンパー装置3
0に組み込んだ様子を図1が示している。
ユニット20内に配置されたスプリング4は、リテーナ
プレート5の保持部5bと、ガイド部材7のカバー部7
aとで上下方向で保持され、リテーナプレート5の自由
端部5aの円周方向の内端面間で円周方向に保持されて
いる。
ト5の本体部5cの両端及び中央に設けた貫通孔5dを
ロックアップピストン3の内面に形成した突起に挿入加
締めすることでロックアップピストン3の内面に固定さ
れている。この状態を示すのが図1である。スプリング
4の円周方向の端部は、間座12を介して出力プレート
18の端部18aに当接している。
置30の正面図である。ダンパー装置30を構成するダ
ンパーユニット20は、円周方向等分に3つ設けられて
いる。
を、それぞれ異径のロックアップピストンに適用した例
を示すダンパー装置の正面図である。同一のダンパーユ
ニット20が、それぞれ異径の3つのロックアップピス
トン31、32、33に用いることができることを示し
ている。なお、大中小の径を有する各ロックアップピス
トン31、32、33はそれぞれ3分の1だけ図示され
ている。実際は、各径のロックアップピストンについて
それぞれ3つのダンパーユニット20が設けられてい
る。
ー装置40の正面図である。この実施例では、ダンパー
ユニット20が円周方向等分に2つ配置されている。
パーユニットを円周等分に2個または3個配置している
が、必要なトルクに応じて更に数を増やすこともでき
る。また、各ダンパーユニット20内に収容されるスプ
リング4も上述の実施例では2個直列に配置している
が、必要なトルクに応じて2個以上直列に配置すること
もできる。逆に、スプリングを1個だけにすることもで
きる。
は、次のようになる。エンジンの出力軸に固定されるト
ルクコンバータ(入力)→フロントカバー1→摩擦板2
→ロックアップピストン3→リテーナプレート5→間座
12→スプリング4→スプリング4→間座12→出力プ
レート18→タービンハブ7(出力)。
で材料歩留まりが向上し、材料費を削減できる。
ックアップクラッチにも装着可能となり、より少ないス
プリングの配置数で高い容量を維持できる。複雑な加工
をすることなく、コストを抑えることができる。また、
スプリングのねじれ角を大きくとれ振動減衰性が向上し
ロックアップクラッチの作動範囲を増加させ、燃費低減
効果が得られる。
向部分断面図である。
ップピストンに適用した例を示すダンパー装置の正面図
である。
ある。
Claims (11)
- 【請求項1】 ロックアップピストンにスプリングを配
置するロックアップクラッチのダンパー装置において、 スプリングを収容するリテーナプレートと、 該リテーナプレートと対向して設けられ、該リテーナプ
レートと一緒にスプリングを保持するためのガイド部材
と、 からなり、前記リテーナプレートと前記ガイド部材と
は、前記スプリングを挟んで一体化されダンパーユニッ
トとして構成されていることを特徴とするロックアップ
クラッチのダンパー装置。 - 【請求項2】請求項1のダンパー装置において、前記ダ
ンパーユニットの前記スプリングは直列に複数個設けら
れていることを特徴とするダンパー装置。 - 【請求項3】請求項1のダンパー装置において、前記ダ
ンパーユニットは前記ロックアップピストンの外周側に
円周方向等分に複数個設けられていることを特徴とする
ダンパー装置。 - 【請求項4】請求項3のダンパー装置において、前記ダ
ンパーユニットは前記ロックアップピストンの外周側に
円周方向等分に3個設けられていることを特徴とするダ
ンパー装置。 - 【請求項5】請求項3のダンパー装置において、前記ダ
ンパーユニットは前記ロックアップピストンの外周側に
円周方向等分に2個設けられていることを特徴とするダ
ンパー装置。 - 【請求項6】請求項2のダンパー装置において、前記ダ
ンパーユニットの前記スプリングは直列に2個設けられ
ていることを特徴とするダンパー装置。 - 【請求項7】請求項6のダンパー装置において、前記ダ
ンパーユニットは前記ロックアップピストンの外周側に
円周方向等分に複数個設けられていることを特徴とする
ダンパー装置。 - 【請求項8】請求項6のダンパー装置において、前記ダ
ンパーユニットは前記ロックアップピストンの外周側に
円周方向等分に3個設けられていることを特徴とするダ
ンパー装置。 - 【請求項9】請求項6のダンパー装置において、前記ダ
ンパーユニットは前記ロックアップピストンの外周側に
円周方向等分に2個設けられていることを特徴とするダ
ンパー装置。 - 【請求項10】請求項2または6のダンパー装置におい
て、前記スプリングの最も外側の端面には間座が設けら
れていることを特徴とするダンパー装置。 - 【請求項11】請求項3、4または5のダンパー装置に
おいて、トルク伝達を行う出力プレートの端部が前記ダ
ンパーユニット端部の前記間座に接触するように配置さ
れていることを特徴とするダンパー装置。
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