JP2003148590A - ロックアップクラッチ付き流体伝動装置 - Google Patents

ロックアップクラッチ付き流体伝動装置

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JP2003148590A
JP2003148590A JP2001346513A JP2001346513A JP2003148590A JP 2003148590 A JP2003148590 A JP 2003148590A JP 2001346513 A JP2001346513 A JP 2001346513A JP 2001346513 A JP2001346513 A JP 2001346513A JP 2003148590 A JP2003148590 A JP 2003148590A
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transmission
clutch
pawl
pawls
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JP2001346513A
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Naoto Sato
直人 佐藤
Morihiro Watanabe
守弘 渡邊
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Yutaka Giken Co Ltd
Original Assignee
Yutaka Giken Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックアップクラッチ付き流体伝動装置にお
いて,第2伝動爪を歩留まり良く製作することができる
と共に,仕様の異なる流体伝動装置に共通に適用可能に
してコストの大幅な低減を図る。 【解決手段】 隣接するダンパスプリング32間に挿入
される複数の第1伝動爪33をクラッチピストン25に
設け,また第1伝動爪33と対向しながら隣接するダン
パスプリング32間に挿入される複数の第2伝動爪34
をタービン羽根車3に設けた,ロックアップクラッチ付
き流体伝動装置において,複数の第2伝動爪34をそれ
ぞれ分離独立してタービン羽根車4に溶接した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ロックアップクラ
ッチのクラッチピストンに形成された環状のスプリング
収容溝に複数のダンパスプリングを環状に配列して収容
すると共に,隣接するダンパスプリング間に挿入される
複数の第1伝動爪をクラッチピストンに設け,また第1
伝動爪と対向しながら隣接するダンパスプリング間に挿
入される複数の第2伝動爪をタービン羽根車に設けた,
ロックアップクラッチ付き流体伝動装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かゝるロックアップクラッチ付き流体伝
動装置は,例えば特開平2000−198691号公報
に開示されているように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のロックアップク
ラッチ付き流体伝動装置では,タービン羽根車に複数の
第2伝動爪を設けるに当たっては,複数の第2伝動爪を
一体に形成した鋼板製の環状部材をタービン羽根車に溶
接している。
【0004】ところで,第2伝動爪付きの上記環状部材
はプレス加工により製作されるものであるが,その製作
は歩留まりが悪く,コストの低減の障害となっている。
しかも,一個の環状部材に形成される第2伝動爪の個数
は,流体伝動装置の仕様に応じて選定されるものである
から,仕様の異なる流体伝動装置に対応して第2伝動爪
の個数を異にする複数種類の環状部材を用意しなければ
ならず,コストの低減を一層困難にしている。また環状
部材は,その全周に亙りタービン羽根車に溶接されるた
め,その溶接時,タービン羽根車が受ける熱量が多く,
熱歪みを生じ易いという問題もある。
【0005】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,第2伝動爪を歩留まり良く製作することができる
と共に,仕様の異なる各種流体伝動装置に共通に適用可
能にしてコストの大幅な低減を図ることができ,また第
2伝動爪のタービン羽根車への溶接時,タービン羽根車
に加える熱量を極力少なくして,タービン羽根車の熱歪
みを抑え得るようにした,ロックアップクラッチ付き流
体伝動装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,ロックアップクラッチのクラッチピスト
ンに形成された環状のスプリング収容溝に複数のダンパ
スプリングを環状に配列して収容すると共に,隣接する
ダンパスプリング間に挿入される複数の第1伝動爪をク
ラッチピストンに設け,また第1伝動爪と対向しながら
隣接するダンパスプリング間に挿入される複数の第2伝
動爪をタービン羽根車に設けた,ロックアップクラッチ
付き流体伝動装置において,複数の第2伝動爪をそれぞ
れ分離独立してタービン羽根車に溶接したことを第1の
特徴とする。
【0007】この第1の特徴によれば,複数の第2伝動
爪がそれぞれ分離独立しているので,多数の第2伝動爪
を歩留まり良く製作することができ,しかも流体伝動装
置の仕様に応じて,第2伝動爪の使用個数と,取り付け
ピッチを自由に設定することにより,各種流体伝動装置
に適用可能となり,これらにより製作コストの大幅な低
減をもたらすことができる。
【0008】また複数の第2伝動爪がタービン羽根車に
分散して溶接されるから,タービン羽根車の受ける熱量
が少なく,タービン羽根車の熱歪みを極少に抑えること
ができる。
【0009】さらにタービン羽根車に溶接される複数の
第2伝動爪は相互に分離していて,それらの間には作動
流体の流れを阻害するものを存在させないので,ロック
アップクラッチへの作動流体の流れがスムーズであり,
その応答性向上にも寄与し得る。
【0010】また本発明は,第1の特徴に加えて,各第
2伝動爪を,隣接するダンパスプリング間に挿入される
爪片と,この爪片の根元に一体に連なり,且つタービン
羽根車の回転方向に沿う幅が爪片より大きく設定される
取り付けベースとで構成し,この取り付けベースの,タ
ービン羽根車の回転方向に沿って並ぶ両側端をタービン
羽根車に溶接したことを第2の特徴とする。
【0011】この第2の特徴によれば,第2伝動爪の,
回転方向に沿う支持スパンを爪片の幅より大きく設定し
得て,大トルクの伝達に充分に耐えることができる。
【0012】さらに本発明は,第2の特徴に加えて,取
り付けベースの側端とタービン羽根車とを結合する溶接
部の両端を,前記側端の外方まで延長させたことを第3
の特徴とする。
【0013】この第3の特徴によれば,第2伝動爪の取
り付けベースは,溶接部の,特に溶接状態が良好な中間
部によってタービン羽根車に結合されることになるか
ら,その取り付けベースをタービン羽根車に強固に結合
することができる。
【0014】さらにまた本発明は,第1の特徴に加え
て,各第2伝動爪を,隣接するダンパスプリング間に挿
入される爪片と,この爪片の根元に一体に連なり,且つ
タービン羽根車の回転方向に沿う幅が爪片の幅より大き
く設定される取り付けベースとで構成し,この取り付け
ベースの,タービン羽根車の回転方向に沿って並ぶ両側
端と,爪片と反対側の内端とをタービン羽根車に溶接し
たことを第4の特徴とする,。
【0015】この第4の特徴によれば,第2伝動爪の,
回転方向に沿う支持スパンを爪片の幅より大きく設定し
得て,大トルクの伝達に充分に耐えることができる。し
かも取り付けベースの三辺がタービン羽根車に溶接され
ることで,その溶接強度を充分に高めることができる。
【0016】尚,前記流体伝動装置は,後述する本発明
の実施例中のトルコンバータTに対応する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0018】図1は本発明の第1実施例に係るロックア
ップクラッチ付きトルクコンバータの縦断側面図,図2
は図1の2−2線断面図,図3は上記トルコンバータに
おけるタービン羽根車の外側面図,図4は図3の4矢視
図,図5は本発明の第2実施例を示す,図4との対応
図,図6は本発明の第3実施例を示す,図4との対応
図,図7は本発明の第4実施例を示す,図4との対応図
である。
【0019】先ず,図1において,流体伝動装置として
のトルクコンバータTは,ポンプ羽根車2と,それと対
置されるタービン羽根車3と,それらの内周部間に配置
されるステータ羽根車4とを備え,これら三羽根車2,
3,4間に作動オイルによる動力伝達のための循環回路
6が画成される。
【0020】ポンプ羽根車2には,タービン羽根車3の
外側面を覆うサイドカバー5が溶接により一体的に連設
される。サイドカバー5の外周面には,始動用のリング
ギヤ7が溶接されており,クランク軸1に結合した駆動
板8がこのリングギヤ7にボルト9で固着される。ター
ビン羽根車3のハブ3hとサイドカバー5との間にスラ
ストニードルベアリング36が介裝される。
【0021】トルクコンバータTの中心部にクランク軸
1と同軸上に並ぶ出力軸10が配置され,この出力軸1
0は,タービン羽根車3のハブ3hにスプライン嵌合さ
れると共に,サイドカバー5中心部の支持筒5aに軸受
ブッシュ18を介して回転自在に支承される。出力軸1
0は図示しない多段変速機の主軸となる。
【0022】出力軸10の外周には,ステータ羽根車4
のハブ4hをフリーホイール11を介して支承する円筒
状のステータ軸12が配置され,これら出力軸10及び
ステータ軸12間には,それらの相対回転を許容する軸
受ブッシュ13が介裝される。ステータ軸12の外端部
はミッションケース14に回転不能に支持される。
【0023】ステータ羽根車4のハブ4hと,これに対
向するポンプ羽根車2及びタービン羽根車3の各ハブ2
h,3hとの間にはスラストニードルベアリング37,
37′が介裝される。
【0024】またステータ軸12の外周には,ポンプ羽
根車2に結合した補機駆動軸20が相対回転可能に配置
され,この補機駆動軸20によって,トルクコンバータ
Tに作動オイルを供給するオイルポンプ21が駆動され
る。
【0025】タービン羽根車3及びサイドカバー5は,
それらの間にクラッチ室22を画成して,タービン羽根
車3及びサイドカバー5間を直結し得るロックアップク
ラッチLを収容する。ロックアップクラッチLの主体を
なすクラッチピストン25は,クラッチ室22をタービ
ン羽根車3側の内側室22aとサイドカバー5側の外側
室22bとに区画するようにクラッチ室22に配置され
る。このクラッチピストン25は,サイドカバー5側に
膨出する環状のウェブ25aと,このウェブ25aの外
周縁からタービン羽根車3側に屈曲するリム25bとを
備えており,ウェブ26には,サイドカバー5の内側面
に対向する摩擦ライニング28が付設される。クラッチ
ピストン25は,この摩擦ライニング28をサイドカバ
ー5の内側面に圧接させる接続位置と,その内壁から離
間する非接続位置との間を軸方向に移動し得るように,
タービン羽根車3のハブ3hの外周面に摺動可能に支承
される。
【0026】図1及び図2に示すように,クラッチ室2
2には,また,クラッチピストン25及びタービン羽根
車3間を緩衝的に連結するトルクダンパDが配設され
る。このトルクダンパDは,クラッチピストン25のリ
ム25bと協働して環状のスプリング収容溝31を画成
すべくクラッチピストン25にリベット35で固着され
る環状のスプリング保持部材30と,スプリング収容溝
31に収容されて環状に配列される複数(図示例では3
個)のコイル状ダンパスプリング32,32…と,スプ
リング保持部材30に形成されて各隣接するダンパスプ
リング32,32間に挿入される複数(ダンパスプリン
グ32と同数)の第1伝動爪33と,タービン羽根車3
の外周面に溶接され,第1伝動爪33と対向しながら各
隣接するダンパスプリング32,32間に挿入される複
数(ダンパスプリング32と同数)の第2伝動爪34,
34…とで構成される。環状のスプリング保持部材30
は,図示例では,各第1伝動爪33の中央部で周方向に
分割された複数の扇形部片30a,30a…で構成され
る。
【0027】図3及び図4に明示するように,複数の第
2伝動爪34,34…は,それぞれ分離独立しており,
第1伝動爪33と対向して相隣るダンパスプリング3
2,32間に挿入される爪片34aと,この爪片34a
の根元に一体に連なる矩形の取り付けベース34bとか
ら構成され,全体としてT字形をなしており,鋼板の打
ち抜き加工により製作される。而して,取り付けベース
34bの,タービン羽根車3の回転方向Rに沿う幅Aが
爪片34aの幅Bより大きく設定されている。
【0028】各第2伝動爪34のタービン羽根車3への
溶接に際しては,取り付けベース34bの,タービン羽
根車3の回転方向Rに沿って並ぶ両側端34b1 ,34
2がタービン羽根車3の外周面にTIG溶接される。
而して,上記各側端34b1,34b2 及びタービン羽
根車3間を結合する溶接部38は,その両端が前記各側
端34b1 ,34b2 の外方まで延長するように形成さ
れる。
【0029】再び図1において,出力軸10の中心部に
は,横孔39及びスラストニードルベアリング36を介
してクラッチ室22の外側室22bに連通する第1油路
40が設けられる。また補機駆動軸20とステータ軸1
2との間には,スラストニードルベアリング37,3
7′及びフリーホイール11を介して循環回路6の内周
部に連通する第2油路41が画成され,これら第1油路
40及び第2油路41は,ロックアップ制御弁42によ
り,オイルポンプ21の吐出側とオイル溜め43とに交
互に接続されるようになっている。
【0030】次に,この実施例の作用について説明す
る。
【0031】エンジンのアイドリングないし極低速運転
域では,ロックアップ制御弁42は,図1に示すよう
に,第1油路40をオイルポンプ21の吐出側に接続す
る一方,第2油路41をオイル溜め43に接続するよう
に,図示しない電子制御ユニットにより制御される。し
たがって,エンジンのクランク軸1の出力トルクが駆動
板8,サイドカバー5,ポンプ羽根車2へと伝達して,
それを回転駆動し,更にオイルポンプ21をも駆動する
と,オイルポンプ21の吐出作動オイルがロックアップ
制御弁42から第1油路40,横孔39及びスラストニ
ードルベアリング36,クラッチ室22の外側室22
b,内側室22aを順次経て循環回路6に流入し,該回
路6を満たした後,スラストニードルベアリング37,
37′及びフリーホイール11を順次経て第2油路41
に移り,ロックアップ制御弁42からオイル溜め43に
還流する。
【0032】而して,クラッチ室22では,上記のよう
な作動オイルの流れにより外側室22bの方が内側室2
2aよりも高圧となり,その圧力差によりクラッチピス
トン25がサイドカバー5の内壁から引き離される方向
へ押圧されるので,ロックアップクラッチLは非接続状
態となっており,ポンプ羽根車2及びタービン羽根車3
の相対回転を許容している。したがって,クランク軸1
からポンプ羽根車2が回転駆動されると,循環回路5を
満たしている作動オイルが矢印のように循環回路5を循
環することにより,ポンプ羽根車3の回転トルクをター
ビン羽根車3に伝達し,出力軸10を駆動する。
【0033】このとき,ポンプ羽根車2及びタービン羽
根車3間でトルクの増幅作用が生じていれば,それに伴
う反力がステータ羽根車4に負担され,ステータ羽根車
4は,フリーホイール11のロック作用により固定され
る。
【0034】トルク増幅作用を終えると,ステータ羽根
車4は,これが受けるトルク方向の反転により,フリー
ホイール11を空転させながらポンプ羽根車2及びター
ビン羽根車3と共に同一方向へ回転するようになる。
【0035】トルクコンバータTがこのようなカップリ
ング状態となったところで,電子制御ユニットによりロ
ックアップ制御弁42を切換える。その結果,オイルポ
ンプ21の吐出作動オイルは,先刻とは反対に,ロック
アップ制御弁42から第2油路41を経て循環回路6に
流入して,該回路6を満たした後,クラッチ室22の内
側室22aに移って,該内側室22aをも満たす。一
方,クラッチ室22の外側室22bは,第1油路40及
びロックアップ制御弁42を介してオイル溜め43に開
放されるので,クラッチ室22では,内側室22aの方
が外側室22bよりも高圧となり,クラッチピストン2
5は,その圧力差によりサイドカバー5側に押圧され,
摩擦ライニング28をサイドカバー5の内側壁に圧接さ
せ,ロックアップクラッチLは接続状態となる。する
と,クランク軸1からポンプ羽根車2に伝達した回転ト
ルクは,サイドカバー5からクラッチピストン25,複
数の第1伝動爪33,33…,ダンパスプリング32,
32…及び複数の第2伝動爪34,34…を介してター
ビン羽根車3に機械的に伝達することになるから,ポン
プ羽根車2及びタービン羽根車3は直結の状態となり,
クランク軸1の出力トルクを出力軸10に効率良く伝達
することができ,燃費の低減を図ることができる。この
とき,ポンプ羽根車2及びタービン羽根車3間で急激な
トルク変動が生ずると,ダンパスプリング32が第1及
び第2伝動爪33,34間で圧縮され,これに伴いポン
プ羽根車2及びタービン羽根車3が相対回転することで
トルクショックが吸収される。
【0036】ところで,このようなロックアップクラッ
チ付きトルクコンバータTにおいて,タービン羽根車3
の外周面に溶接されてダンパスプリング32,32…へ
の伝動を行う複数の第2伝動爪34,34…はそれぞれ
分離独立しているので,鋼板から多数の第2伝動爪34
を歩留まり良く打ち抜くことができ,しかもトルコンバ
ータTの仕様に応じて,第2伝動爪34の使用個数と,
取り付けピッチを自由に設定することにより,各種トル
コンバータTに適用可能となり,これらにより製作コス
トの大幅な低減をもたらすことができる。
【0037】また複数の第2伝動爪34,34…はター
ビン羽根車3の外周面に分散して溶接されるから,ター
ビン羽根車3の受ける熱量が少なくて済み,タービン羽
根車3の熱歪みを極少に抑えることができる。さらにタ
ービン羽根車3に溶接される複数の第2伝動爪34,3
4…は相互に分離していて,それらの間には作動流体の
流れを阻害するものを存在させないので,ロックアップ
クラッチLへの作動流体の流れがスムーズであり,その
応答性向上にも寄与し得る。
【0038】さらに各第2伝動爪34は,隣接するダン
パスプリング32,32間に挿入される爪片34aと,
この爪片34aの根元に一体に連なる矩形の取り付けベ
ース34bとからT字形に構成され,取り付けベース3
4bの両側端34b1 ,34b2 がタービン羽根車3に
溶接されるので,第2伝動爪34は,回転方向Rに沿う
支持スパンAが爪片34aの幅Bより大きく設定される
ことで,タービン羽根車3及びダンパスプリング32間
での大トルクの受け渡しに充分に耐えることができる。
【0039】さらに取り付けベース34bの各側端34
1 ,34b2 とタービン羽根車3とを結合する溶接部
38は,その両端を,各側端34b1 ,34b2 の外方
まで延長させたことで,その溶接部38の,特に溶接状
態が良好な中間部によって取り付けベース34b及びタ
ービン羽根車3間が結合されることになるから,取り付
けベース34b及びタービン羽根車3間の結合状態を常
に良好に保つことができる。
【0040】図5に示す本発明の第2実施例は,各第2
伝動爪34の取り付けベース34bをタービン羽根車3
の外周面に溶接するに当たり,取り付けベース34bの
両側端34b1 ,34b2 をタービン羽根車3の溶接す
る他に,取り付けベース34bの半径方向内端34b3
をもタービン羽根車3に溶接した点を除けば,前実施例
と同様の構成であり,図5中,前実施例と対応する部分
には,同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0041】この第2実施例によれば,取り付けベース
34bの三辺がタービン羽根車3に溶接されることで,
その溶接強度を充分に高めることができる。
【0042】図6に示す本発明の第3実施例は,各第2
伝動爪34の取り付けベース34bを,底辺を爪片34
aの根元に接続した三角形となし,それの傾斜した両側
端34b1 ,34b2 をタービン羽根車3に溶接した点
を除けば,第1実施例と同様の構成であり,図6中,第
1実施例と対応する部分には,同一の参照符号を付し
て,その説明を省略する。
【0043】図7に示す本発明の第4実施例は,各第2
伝動爪34の取り付けベース34bを変形四辺形に形成
し,それの辺長さを異にする両側端34b1 ,34b2
をタービン羽根車3に溶接したものである。この場合,
取り付けベース34bは,長い辺を持つ側端34b1
タービン羽根車3の回転方向Rと反対側に向けて配置さ
れる。こうすると,ロックアップクラッチLの接続時,
エンジンの加速トルクがダンパスプリング32から第2
伝動爪34に作用すると,その作用点に近い箇所に取り
付けベース34bの長い辺の側端34b1 が配置されて
いることで,その側端34b1 の比較的長い溶接部38
が上記加速トルクを主として負担することになり,強度
上有利となる。その他の構成は,第1実施例と同様であ
るので,図7中,第1実施例と対応する部分には,同一
の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0044】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば,本発明は,ステータ羽根車を持たな
い流体継手にも適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,ロックアップクラッチのクラッチピストンに形成さ
れた環状のスプリング収容溝に複数のダンパスプリング
を環状に配列して収容すると共に,隣接するダンパスプ
リング間に挿入される複数の第1伝動爪をクラッチピス
トンに設け,また第1伝動爪と対向しながら隣接するダ
ンパスプリング間に挿入される複数の第2伝動爪をター
ビン羽根車に設けた,ロックアップクラッチ付き流体伝
動装置において,複数の第2伝動爪をそれぞれ分離独立
してタービン羽根車に溶接したので,多数の第2伝動爪
を歩留まり良く製作することができ,しかも流体伝動装
置の仕様に応じて,第2伝動爪の使用個数と,取り付け
ピッチを自由に設定することにより,各種流体伝動装置
に適用可能となり,これらにより製作コストの大幅な低
減をもたらすことができる。また複数の第2伝動爪がタ
ービン羽根車に分散して溶接されることで,タービン羽
根車の受ける熱量が少なく,タービン羽根車の熱歪みを
極少に抑えることができる。さらにタービン羽根車に溶
接される複数の第2伝動爪は相互に分離していて,それ
らの間には作動流体の流れを阻害するものを存在させな
いので,ロックアップクラッチへの作動流体の流れがス
ムーズであり,その応答性向上にも寄与し得る。
【0046】また本発明の第2の特徴によれば,各第2
伝動爪を,隣接するダンパスプリング間に挿入される爪
片と,この爪片の根元に一体に連なり,且つタービン羽
根車の回転方向に沿う幅が爪片の幅より大きく設定され
る取り付けベースとで構成し,この取り付けベースの,
タービン羽根車の回転方向に沿って並ぶ両側端をタービ
ン羽根車に溶接したことを第2の特徴とする。
【0047】この第2の特徴によれば,第2伝動爪の,
回転方向に沿う支持スパンを爪片の幅より大きく設定し
得て,大トルクの伝達に充分に耐えることができる。
【0048】さらに本発明の第3に特徴によれば,取り
付けベースの側端とタービン羽根車とを結合する溶接部
の両端を,前記側端の外方まで延長させたので,第2伝
動爪の取り付けベースは,溶接部の,特に溶接状態が良
好な中間部によってタービン羽根車に結合されることに
なり,その取り付けベースをタービン羽根車に強固に結
合することができる。
【0049】さらにまた本発明の第4の特徴によれば,
各第2伝動爪を,隣接するダンパスプリング間に挿入さ
れる爪片と,この爪片の根元に一体に連なり,且つター
ビン羽根車の回転方向に沿う幅が爪片より大きく設定さ
れる取り付けベースとで構成し,この取り付けベース
の,タービン羽根車の回転方向に沿って並ぶ両側端と,
爪片と反対側の内端とをタービン羽根車に溶接したの
で,第2伝動爪の,回転方向に沿う支持スパンを爪片の
幅より大きく設定し得て,大トルクの伝達に充分に耐え
ることができる。しかも取り付けベースの三辺がタービ
ン羽根車に溶接されることで,その溶接強度を充分に高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るロックアップクラッ
チ付きトルクコンバータの縦断側面図。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】上記トルコンバータにおけるタービン羽根車の
外側面図。
【図4】図3の4矢視図。
【図5】本発明の第2実施例を示す,図4との対応図。
【図6】本発明の第3実施例を示す,図4との対応図。
【図7】本発明の第4実施例を示す,図4との対応図。
【符号の説明】
D・・・・・・トルクダンパ L・・・・・・ロックアップクラッチ R・・・・・・トルコンバータの回転方向 T・・・・・・流体伝動装置(トルクコンバータ) 3・・・・・・タービン羽根車 25・・・・・クラッチピストン 31・・・・・スプリング収容溝 32・・・・・ダンパスプリング 33・・・・・第1伝動爪 34・・・・・第2伝動爪 34a・・・・爪片 34b・・・・取り付けベース 34b1 ,34b2 ・・・側端 34b3 ・・・内端 38・・・・・溶接部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップクラッチ(L)のクラッチ
    ピストン(25)に形成された環状のスプリング収容溝
    (31)に複数のダンパスプリング(32)を環状に配
    列して収容すると共に,隣接するダンパスプリング(3
    2)間に挿入される複数の第1伝動爪(33)をクラッ
    チピストン(25)に設け,また第1伝動爪(33)と
    対向しながら隣接するダンパスプリング(32)間に挿
    入される複数の第2伝動爪(34)をタービン羽根車
    (3)に設けた,ロックアップクラッチ付き流体伝動装
    置において,複数の第2伝動爪(34)をそれぞれ分離
    独立してタービン羽根車(3)に溶接したことを特徴と
    する,ロックアップクラッチ付き流体伝動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロックアップクラッチ付
    き流体伝動装置において,各第2伝動爪(34)を,隣
    接するダンパスプリング(32)間に挿入される爪片
    (34a)と,この爪片(34a)の根元に一体に連な
    り,且つタービン羽根車(3)の回転方向(R)に沿う
    幅(A)が爪片(34a)の幅(B)より大きく設定さ
    れる取り付けベース(34b)とで構成し,この取り付
    けベース(34b)の,タービン羽根車(3)の回転方
    向(R)に沿って並ぶ両側端(34b1,34b2)を
    タービン羽根車(3)に溶接したことを特徴とする,ロ
    ックアップクラッチ付き流体伝動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のロックアップクラッチ付
    き流体伝動装置において,取り付けベース(34b)の
    側端(34b1 ,34b2 )とタービン羽根車(3)と
    を結合する溶接部(38)の両端を,前記側端の外方ま
    で延長させたことを特徴とする,ロックアップクラッチ
    付き流体伝動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のロックアップクラッチ付
    き流体伝動装置において,各第2伝動爪(34)を,隣
    接するダンパスプリング(32)間に挿入される爪片
    (34a)と,この爪片(34a)の根元に一体に連な
    り,且つタービン羽根車(3)の回転方向(R)に沿う
    幅(A)が爪片(34a)の幅(B)より大きく設定さ
    れる取り付けベース(34b)とで構成し,この取り付
    けベース(34b)の,タービン羽根車(3)の半径方
    向に沿う側端(34b1 ,34b2 )と,爪片(34
    a)と反対側の内端(34b3 )とをタービン羽根車
    (3)に溶接したことを特徴とする,ロックアップクラ
    ッチ付き流体伝動装置。
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