JP4523514B2 - ロックアップクラッチ付き流体伝動装置 - Google Patents

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本発明は、ロックアップクラッチのクラッチピストンに形成された環状のスプリング収容溝に複数のダンパスプリングを環状に配列して収容すると共に、隣接するダンパスプリング間に挿入される複数の第1伝動爪をクラッチピストンに固設し、また第1伝動爪と対向しながら隣接するダンパスプリング間に挿入される複数の第2伝動爪の支持部をタービン羽根車のシェルの外周面にレーザにより形成される溶接部を介して接合した、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置の改良に関する。
かゝるロックアップクラッチ付き流体伝動装置は、例えば下記特許文献1に開示されているように、既に知られている。
特許第3001853号公報
第2伝動爪の支持部がタービン羽根車のシェルの外周面にレーザにより溶接されるものでは、TIG溶接時に発生するようなスパッタの付着がなく、また溶接ビードのような肉の盛り上がりが形成されないから、溶接後の仕上げ加工を不要にしながら、外観を良好にすると共にコストの低減を図ることができる。
ところで、特許文献1に開示されるものでは、第2伝動爪の支持部とタービン羽根車のシェルとの重なり部の内隅にレーザを出射して、両者を溶接するようにしているが、こうしたものでは、上記内隅へのレーザの照射点を高精度で設定する必要があり、その設定に少しでも狂いが生じると、溶接部の溶接状態が変化するため、溶接部の強度、即ち第2伝動爪の支持部とタービン羽根車のシェルとの接合強度を安定させることが難しい。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、第2伝動爪の支持部とタービン羽根車のシェルとを接合する、レーザによる溶接部を安定的に強固に形成することを可能にした、前記ロックアップクラッチ付き流体伝動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ロックアップクラッチのクラッチピストンに形成された環状のスプリング収容溝に複数のダンパスプリングを環状に配列して収容すると共に、隣接するダンパスプリング間に挿入される複数の第1伝動爪をクラッチピストンに固設し、また第1伝動爪と対向しながら隣接するダンパスプリング間に挿入される複数の第2伝動爪の支持部をタービン羽根車のシェルの外周面にレーザにより形成される溶接部を介して接合した、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置において、前記溶接部を、前記レーザによる溶け込みが前記支持部の外面から前記シェルに達するようにして、該シェルの周方向に延びた偏平な、且つ途中に少なくとも一つの切れ目を有する環状に形成し、前記切れ目を、前記溶接部の長手方向両端部のうち、前記クラッチピストンの駆動力がダンパスプリングを介して作用する第2伝動爪の端部と反対側の一端部に配置したことを第の特徴とする。
さらに本発明は、ロックアップクラッチのクラッチピストンに形成された環状のスプリング収容溝に複数のダンパスプリングを環状に配列して収容すると共に、隣接するダンパスプリング間に挿入される複数の第1伝動爪をクラッチピストンに固設し、また第1伝動爪と対向しながら隣接するダンパスプリング間に挿入される複数の第2伝動爪の支持部をタービン羽根車のシェルの外周面にレーザにより形成される溶接部を介して接合した、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置において、前記溶接部を、前記レーザによる溶け込みが前記支持部の外面から前記シェルに達するようにして、該シェルの周方向に延びた偏平な、且つ途中に少なくとも一つの切れ目を有する環状に形成し、前記切れ目を、前記溶接部の、前記第2伝動爪から遠い側の長線部の途中に設けたことを第の特徴とする。
さらにまた本発明は、ロックアップクラッチのクラッチピストンに形成された環状のスプリング収容溝に複数のダンパスプリングを環状に配列して収容すると共に、隣接するダンパスプリング間に挿入される複数の第1伝動爪をクラッチピストンに固設し、また第1伝動爪と対向しながら隣接するダンパスプリング間に挿入される複数の第2伝動爪の支持部をタービン羽根車のシェルの外周面にレーザにより形成される溶接部を介して接合した、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置において、前記溶接部を、前記レーザによる溶け込みが前記支持部の外面から前記シェルに達するようにして、該シェルの周方向に延びた偏平な、且つ途中に少なくとも一つの切れ目を有する環状に形成し、前記支持部を前記シェルの外周面に重ねたとき、支持部がシェルの半径方向に沿う両端縁の2点でシェルの外周面に当接するように、支持部及びシェルの対向面の曲率半径を相互に相違させ、前記2点間の中間部で前記溶接部を形成したことを第の特徴とする。
さらにまた本発明は、第1〜第3のうちの何れかの特徴に加えて、前記第2伝動爪が耐摩耗性確保のための窒化処理層を形成されていることを第の特徴とする。
本発明の徴によれば、第2伝動爪の支持部とタービン羽根車のシェルとの接合面間にレーザにより形成される溶接部は、レーザによる溶け込みが支持部の外面からシェルに達するようにして形成されるので、レーザの照射点に多少の誤差があっても、溶接部の溶接状態に変化が生じることはなく、その溶接状態を常に安定させることができる。しかも、この溶接部は、支持部及びシェルの周方向に延びる偏平な環状をなしているので、伝達トルクによる剪断荷重に極めて強い溶接部とすることができる。したがって、ロックアップクラッチの接続により、クラッチピストンがダンパスプリング及び第2伝動爪を介してタービン羽根車のシェルに機械的に伝達するとき、上記溶接部は、第2伝動爪からタービン羽根車への大なるトルク伝達に耐えることができる。しかも上記支持部及びシェルの対向面間において、偏平な環状の上記溶接部の内側は切れ目を介して外部に連通するので、レーザにより上記溶接部を形成するとき、溶融部から発生する切れ目を通して外部に排出させ、その内側に籠もることを防ぐことができ、したがって溶接部でのブローホールの発生を防いで、強度が高く良質の溶接部を形成することが可能となる。また環状の溶接部が切れ目を持つことにより、溶接時、溶接開始点と終了点との重なりによる過剰の溶け込みを回避して、良質の溶接部を得ることができる。
また特に本発明の第の特徴によれば、前記切れ目を、前記溶接部の長手方向両端部のうち、前記クラッチピストンの駆動力がダンパスプリングを介して作用する第2伝動爪の端部と反対側の一端部に配置したことで、溶接部の切れ目近傍部は、クラッチピストンの駆動力に対する負担が少なく、したがって切れ目による溶接部の強度低下を最小限に抑えることができる。
また特に本発明の第の特徴によれば、前記切れ目を、前記溶接部の、前記第2伝動爪から遠い側の長線部の途中に設けたことで、溶接部の切れ目近傍部は、クラッチピストンの駆動力に対する負担が少なく、したがって切れ目による溶接部の強度低下を最小限に抑えることができる。
また特に本発明の第の特徴によれば、支持部及びシェルの対向面間に、溶接部の切れ目を外部に開放するを間隙を確実に形成することができ、支持部及びシェル間のレーザ溶接時、発生するガスの外部への排出を確実に行い、良質の溶接部を形成することができる。
また特に本発明の第の特徴によれば、第2伝動爪に窒化処理層が形成されることで、第2伝動爪の、ダンパスプリングとの当接部の耐摩耗性を向上させることができ、しかも第2伝動爪の支持部とシェルとのレーザ溶接時、窒化処理層から発生する窒素ガスを前記切れ目を通して外部に排出して、良質の溶接部を形成することができる。
本発明の実施の形態を、添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて以下に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係るロックアップクラッチ付きトルクコンバータの上半部縦断側面図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の3部拡大図、図4は図3の4矢視図、図5は本発明の第2実施例を示す、図4との対応図、図6は本発明の第3実施例を示す、図4との対応図、図7は本発明の第4実施例を示す、図4との対応図、図8は本発明の第5実施例を示す、図4との対応図、図9は本発明の第6実施例を示す、図4との対応図である。
図1〜図4に示す本発明の第1実施例の説明より始める。先ず、図1において、流体伝動装置としてのトルクコンバータTは、ポンプ羽根車2と、それと対置されるタービン羽根車3と、それらの内周部間に配置されるステータ羽根車4とを備え、これら三羽根車2,3,4間に作動オイルによる動力伝達のための循環回路6が画成される。
ポンプ羽根車2には、タービン羽根車3の外側面を覆う伝動カバー5が溶接により一体的に連設される。伝動カバー5の外周面には、始動用のリングギヤ7が溶接されており、クランク軸1に結合した駆動板8がこのリングギヤ7にボルト9で固着される。タービン羽根車3のハブ3hと伝動カバー5との間にスラストニードルベアリング36が介裝される。
トルクコンバータTの中心部にクランク軸1と同軸上に並ぶ出力軸10が配置され、この出力軸10は、タービン羽根車3のハブ3hにスプライン嵌合されると共に、伝動カバー5のハブ5hの内周面に軸受ブッシュ18を介して回転自在に支承される。出力軸10は図示しない多段変速機の主軸となる。
出力軸10の外周には、ステータ羽根車4のハブ4hをフリーホイール11を介して支承する円筒状のステータ軸12が配置され、これら出力軸10及びステータ軸12間には、それらの相対回転を許容する軸受ブッシュ13が介裝される。ステータ軸12の外端部はミッションケース14に回転不能に支持される。
ステータ羽根車4のハブ4hと、これに対向するポンプ羽根車2及びタービン羽根車3の各ハブ2h,3hとの間には、スラストニードルベアリング37,37′が介裝される。
またステータ軸12の外周には、ポンプ羽根車2のハブ2hに連設した補機駆動軸20が相対回転可能に配置され、この補機駆動軸20によって、トルクコンバータTに作動オイルを供給するオイルポンプ21が駆動される。
タービン羽根車3及び伝動カバー5は、それらの間にクラッチ室22を画成して、タービン羽根車3及び伝動カバー5間を直結し得るロックアップクラッチLcを収容する。ロックアップクラッチLcの主体をなすクラッチピストン25は、クラッチ室22をタービン羽根車3側の内側室22aと伝動カバー5側の外側室22bとに区画するようにクラッチ室22に配置される。このクラッチピストン25は、伝動カバー5側に膨出する環状のウェブ25aと、このウェブ25aの外周縁からタービン羽根車3側に屈曲するリム25bとを備えており、ウェブ26には、伝動カバー5の内側面に対向する摩擦ライニング28が付設される。クラッチピストン25は、この摩擦ライニング28を伝動カバー5の内側面に圧接させる接続位置と、その内壁から離間する非接続位置との間を軸方向に移動し得るように、タービン羽根車3のハブ3hの外周面に摺動可能に支承される。
図1及び図2に示すように、クラッチ室22には、また、クラッチピストン25及びタービン羽根車3間を緩衝的に連結するトルクダンパDpが配設される。このトルクダンパDpは、クラッチピストン25のリム25bと協働して環状のスプリング収容溝31を画成すべくクラッチピストン25にリベット35で固着される環状のスプリング保持部材30と、スプリング収容溝31に収容されて環状に配列される複数(図示例では3個)のコイル状ダンパスプリング32,32…と、スプリング保持部材30に形成されて各隣接するダンパスプリング32,32間に挿入される複数(ダンパスプリング32と同数)の第1伝動爪33と、タービン羽根車3のシェル3s外周面に溶接され、第1伝動爪33と対向しながら各隣接するダンパスプリング32,32間に挿入される複数(ダンパスプリング32と同数)の第2伝動爪34,34…とで構成される。環状のスプリング保持部材30は、図示例では、各第1伝動爪33の中央部で周方向に分割された複数の扇形部片30a,30a…で構成される。
出力軸10の中心部には、横孔39及びスラストニードルベアリング36を介してクラッチ室22の外側室22bに連通する第1油路45が設けられる。また補機駆動軸20とステータ軸12との間には、スラストニードルベアリング37,37′及びフリーホイール11を介して循環回路6の内周部に連通する第2油路46が画成され、これら第1油路45及び第2油路46は、ロックアップ制御弁47により、オイルポンプ21の吐出側とオイル溜め48とに交互に接続されるようになっている。
而して、エンジンのアイドリングないし極低速運転域では、ロックアップ制御弁47は、図1に示すように、第1油路45をオイルポンプ21の吐出側に接続する一方、第2油路46をオイル溜め48に接続するように、図示しない電子制御ユニットにより制御される。したがって、エンジンのクランク軸1の出力トルクが駆動板8、伝動カバー5、ポンプ羽根車2へと伝達して、それを回転駆動し、更にオイルポンプ21をも駆動すると、オイルポンプ21の吐出作動オイルがロックアップ制御弁47から第1油路45、横孔39及びスラストニードルベアリング36、クラッチ室22の外側室22b、内側室22aを順次経て循環回路6に流入し、該回路6を満たした後、スラストニードルベアリング37,37′及びフリーホイール11を順次経て第2油路46に移り、ロックアップ制御弁47からオイル溜め48に還流する。
而して、クラッチ室22では、上記のような作動オイルの流れにより外側室22bの方が内側室22aよりも高圧となり、その圧力差によりクラッチピストン25が伝動カバー5の内壁から引き離される方向へ押圧されるので、ロックアップクラッチLcは非接続状態となっており、ポンプ羽根車2及びタービン羽根車3の相対回転を許容している。したがって、クランク軸1からポンプ羽根車2が回転駆動されると、循環回路6を満たしている作動オイルが矢印のように循環回路6を循環することにより、ポンプ羽根車3の回転トルクをタービン羽根車3に伝達し、出力軸10を駆動する。
このとき、ポンプ羽根車2及びタービン羽根車3間でトルクの増幅作用が生じていれば、それに伴う反力がステータ羽根車4に負担され、ステータ羽根車4は、フリーホイール11のロック作用により固定される。
トルク増幅作用を終えると、ステータ羽根車4は、これが受けるトルク方向の反転により、フリーホイール11を空転させながらポンプ羽根車2及びタービン羽根車3と共に同一方向へ回転するようになる。
トルクコンバータTがこのようなカップリング状態となったところで、電子制御ユニットによりロックアップ制御弁47を切換える。その結果、オイルポンプ21の吐出作動オイルは、先刻とは反対に、ロックアップ制御弁47から第2油路46を経て循環回路6に流入して、該回路6を満たした後、クラッチ室22の内側室22aに移って、該内側室22aをも満たす。一方、クラッチ室22の外側室22bは、第1油路45及びロックアップ制御弁47を介してオイル溜め48に開放されるので、クラッチ室22では、内側室22aの方が外側室22bよりも高圧となり、クラッチピストン25は、その圧力差により伝動カバー5側に押圧され、摩擦ライニング28を伝動カバー5の内側壁に圧接させ、ロックアップクラッチLcは接続状態となる。すると、クランク軸1からポンプ羽根車2に伝達した回転トルクは、伝動カバー5からクラッチピストン25、複数の第1伝動爪33,33…、ダンパスプリング32,32…及び複数の第2伝動爪34,34…を介してタービン羽根車3に機械的に伝達することになるから、ポンプ羽根車2及びタービン羽根車3は直結の状態となり、クランク軸1の出力トルクを出力軸10に効率良く伝達することができ、燃費の低減を図ることができる。このとき、ポンプ羽根車2及びタービン羽根車3間で急激なトルク変動が生ずると、ダンパスプリング32が第1及び第2伝動爪33,34間で圧縮され、これに伴いポンプ羽根車2及びタービン羽根車3が相対回転することでトルクショックを吸収することができる。
さて、図3及び図4により、第2伝動爪34のタービン羽根車3のシェル3s外周面への、レーザ溶接による接合構造について説明する。
シェル3sの周方向Dに沿って配列する複数の第2伝動爪34,34…はそれぞれ分離独立している。各第2伝動爪34は、第1伝動爪33と対向して相隣るダンパスプリング32,32間に挿入される爪部34aと、この爪部34aの根元に一体に連なる矩形の支持部34bとから構成され、全体としてT字形をなしており、鋼板の打ち抜き加工により製作される。その際、支持部34bの、シェル3sの周方向Dに沿う幅Aは爪部34aの幅Bより大きく設定される。この第2伝動爪34には耐摩耗性確保のための窒化処理が予め施される。上記支持部34bがシェル3sの外周面に重ねられる。その際、支持部34b及びシェル3sの重畳部において、支持部34bの、シェル3sに対向する内周面の、横断面方向の曲率半径rが、対応するシェル3sの外周面の横断面方向の曲率半径Rよりも小さく設定される。その結果、支持部34bは、横断面方向に沿う両端縁の2点でシェル3sの外周面に当接し、その他の部分ではシェル3sの外周面との間に間隙gが生じる。
支持部34b及びシェル3s間には、上記間隙gを存して対向する部分において溶接部40が形成され、これによって支持部34b及びシェル3sが相互に接合されるもので、この溶接部40は、レーザ溶接機Wから支持部34bの外周面に出射されるレーザLによる溶け込みがシェル3sの内周面に達するようにして形成される。その際、溶接部40は、シェル3sの周方向Dに長く延びた偏平な、且つ途中に少なくとも一つの切れ目41を有する環状に形成される。
具体的には、溶接部40は、シェル3sの周方向Dに相互間隔より長く平行に延びる一対の長線部40a,40a′と、これら長線部40a,40a′の一端部間を接続するU字状の短線部40bと、これら長線部40a,40a′の他端部間を接続するU字状の短線部40b′とで構成されると共に、両短線部40b,40b′のうち、クラッチピストン25の駆動力Fがダンパスプリング32を介して作用する第2伝動爪34の端部と反対側に位置する短線部40b′に切れ目41が設けられる。この溶接部40の長手方向幅Cは爪部34aの幅Bより長く設定される。
次に、この第1実施例の作用について説明する。
第2伝動爪34の支持部34bとタービン羽根車3のシェル3sとを接合する溶接部40は、レーザLによる溶け込みが支持部34bの外面からシェル3sに達するようにして形成されるので、レーザLの照射点に多少の誤差があっても、溶接部40の溶接状態に変化が生じることはなく、その溶接状態を常に安定させることができる。特に、溶接部40が正常に形成されていれば、その溶け込みがシェル3sの内周面にまで達しているので、シェル3sの内周面には溶接部40に対応する変色部が発生するものであり、したがってその変色部の有無を目視検査するだけで、溶接部40の良否を簡単、確実に判定することができ、品質の向上に寄与し得る。さらにレーザLにより形成される溶接部40への入熱は比較的少ないので、シェル3sの熱歪みを防ぎ、タービン羽根車3の品質の安定化を図ることができる。
しかも上記溶接部40は、支持部34b及びシェル3sの周方向Dに延びる偏平な環状をなしているので、伝達トルクによる剪断荷重に極めて強い溶接部とすることができる。したがって、ロックアップクラッチLcの接続により、クラッチピストン25の駆動トルクが第1伝動爪33,33…、ダンパスプリング32,32…及び第2伝動爪34,34…を介してタービン羽根車3のシェル3sに機械的に伝達されるとき、上記溶接部40は、第2伝動爪34からタービン羽根車3への大なるトルク伝達に耐えることができる。
また第2伝動爪34は、その表面に窒化処理が予め施されているから、耐摩耗性が高く、ダンパスプリング32,32…との接触によるも摩耗することがなく、溶接部40の強度が高いことゝ相俟って、第2伝動爪34の耐久性は大いに向上することになる。
ところで、偏平な環状の上記溶接部40の内外には間隙gが存在し、特に、その内側の間隙gは、環状の溶接部40の切れ目41を介して外側の間隙gに連通することになる。したがって、レーザLにより上記溶接部40を形成するとき、第2伝動爪34の窒化層から発生する窒素ガスを溶接部40の内外の間隙gを通して外部にスムーズに排出させることができる。特に溶接部40の内側で発生する窒素ガスは、切れ目41を通して外部の間隙gに排出して、その内側に籠もることもないから、窒素ガスによるブローホールの発生を防いで、良質の溶接部40を形成することが可能となり、支持部34b及びシェル3sの所定通りの接合強度を確保することができる。
また環状の溶接部40が切れ目41を持つことにより、溶接時、溶接開始点と終了点との重なりによる過剰の溶け込みを回避して、良質の溶接部40を得ることができる。
さらにまた上記環状の溶接部40のガス抜き用の切れ目41は、溶接部40の長手方向両端部のうち、クラッチピストン25の駆動力Fがダンパスプリング32を介して作用する第2伝動爪34の端部と反対側に対応する一端部側に配置されるので、溶接部40の切れ目41近傍部は、クラッチピストン25の駆動力Fに対する負担が少なく、したがって切れ目41による溶接部40の強度低下を最小限に抑えることができる。
さらにまた上記溶接部40の長手方向幅Cは、爪部34aの幅Bより長く設定されることにより、溶接部40の剪断強度を効果的に増強し、その耐久性向上に寄与し得る。
さらにまた複数の第2伝動爪34,34…はそれぞれ分離独立しているので、鋼板から多数の第2伝動爪34を歩留まり良く打ち抜くことができ、しかもトルコンバータTの仕様に応じて、第2伝動爪34の使用個数と、取り付けピッチを自由に設定することにより、各種トルコンバータTに適用可能となり、これらにより製作コストの大幅な低減をもたらすことができる。しかも複数の第2伝動爪34,34…はタービン羽根車3の外周面に分散配置されることで、それらの間には作動流体の流れを阻害するものを存在させず、したがってロックアップクラッチLcへの作動流体の流れがスムーズとなり、その応答性向上にも寄与し得る。
次に、図5に示す本発明の第2実施例について説明する。
この第2実施例は、偏平な環状の溶接部40の切れ目41を、前実施例の溶接部40の切れ目41より大きく設定したもので、その他の構成は前実施例と同様であるので、図5中、前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
この第2実施例によれば、偏平な環状の溶接部40の切れ目41の拡張により、レーザによる溶接部40の形成時、溶接部40の内側で発生する窒素ガスを溶接部40外にスムーズに排出させて、そのガスの籠もりを確実に防ぐことができるから、良質の溶接部40を得ることができる。
次に、図6に示す本発明の第3実施例について説明する。
この第3実施例では、偏平な環状の溶接部40は、シェル3sの周方向Dに相互間隔より長く平行に延びる一対の長線部40a,40a′と、これら長線部40a,40a′の一端部間を接続するU字状の短線部40bと、これら長線部40a,40a′の他端部間を接続するU字状の短線部40b′とで構成されると共に、一対の長線部40a,40a′のうち、爪部34aから遠い側の長線部40a′の途中にガス抜き用の切れ目41が設けられる。その他の構成は、前記第1実施例と同様であるので、図6中、第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
この第3実施例によれば、溶接部40の切れ目41は、溶接部40の一対の長線部40a,40a′のうち、爪部34aから遠い側の長線部40a′の途中に切れ目41を設けられるので、溶接部40の切れ目41近傍部は、クラッチピストン25の駆動力Fに対する負担が少なく、したがって切れ目41による溶接部40の強度低下を最小限に抑えることができる。
次に、図7に示す本発明の第4実施例について説明する。
この第4実施例では、偏平な環状の溶接部40は、シェル3sの周方向Dに相互間隔より長く平行に延びる一対の長線部40a,40a′と、これら長線部40a,40a′の一端部との間にガス抜き用の切れ目41を存するようにして配置される短線部40bと、これら長線部40a,40a′の他端部との間に切れ目41を存するようにして配置される短線部40b′とで構成される。この場合、各短線部40b,40b′の一端部は一方の長線部40a又は40a′に接続してもよい。その他の構成は、前記第1実施例と同様であるので、図7中、第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
この第4実施例によれば、偏平な環状の溶接部40の両端部にガス抜き用の切れ目41が設けられることになるので、レーザによる溶接部40の形成時、溶接部40の内側で発生する窒素ガスを溶接部40の両端部から外部にスムーズに排出させて、そのガスの籠もりを確実に防ぐことができるから、良質の溶接部40を得ることができる。
次に、図8に示す本発明の第5実施例について説明する。
この第5実施例では、偏平な環状の溶接部40は、シェル3sの周方向Dに延びる一本の長線部40aと、この長線部40aの一端から他端に向かって延びるく字状の折れ線部14cとで構成され、その折れ線部14cの先端と長線部40aの他端部との間に切れ目41が設けられる。その他の構成は、前記第1実施例と同様であるので、図8中、第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
最後に、図9に示す本発明の第6実施例について説明する。
この第5実施例は、環状配列の複数の第2伝動爪34,34…の支持部34bを、その支持部34bより横幅の狭い連結帯部42を介して相互に一体に連結したもので、その他の構成は、前記第1実施例と同様であり、図9中、第1実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
この第6実施例によれば、複数の第2伝動爪34,34…の支持部34bは、連結帯部42を介して環状に連結されることになるから、これらのシェル3sへのレーザ溶接に際しては、複数の第2伝動爪34,34…相互の位置決めを行う位置決め治具を使用する必要がなく、溶接作業の能率向上を図ることができる。また連結帯部42の横幅を支持部34bのそれより狭めたので、連結帯部42による重量増を極力抑えることができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、本発明は、ロックアップクラッチ付きの流体継手にも適用することができる。
本発明の第1実施例に係るロックアップクラッチ付きトルクコンバータの上半部縦断側面図。 図1の2−2線断面図。 図1の3部拡大図。 図3の4矢視図。 本発明の第2実施例を示す、図4との対応図。 本発明の第3実施例を示す、図4との対応図。 本発明の第4実施例を示す、図4との対応図。 本発明の第5実施例を示す、図4との対応図。 本発明の第6実施例を示す、図4との対応図。
D・・・・・・タービン羽根車の周方向
Dp・・・・・トルクダンパ
F・・・・・・クラッチピストンの駆動力
L・・・・・・レーザ
Lc・・・・・ロックアップクラッチ
T・・・・・・流体伝動装置(トルクコンバータ)
3・・・・・・タービン羽根車
3s・・・・・タービン羽根車のシェル
25・・・・・クラッチピストン
31・・・・・スプリング収容溝
32・・・・・ダンパスプリング
33・・・・・第1伝動爪
34・・・・・第2伝動爪
34a・・・・爪部
34b・・・・支持部
40・・・・・溶接部
40a,40a′・・・長線部
40b,40b′・・・短線部
40c・・・・折れ線部
41・・・・・切れ目

Claims (4)

  1. ロックアップクラッチ(Lc)のクラッチピストン(25)に形成された環状のスプリング収容溝(31)に複数のダンパスプリング(32)を環状に配列して収容すると共に、隣接するダンパスプリング(32)間に挿入される複数の第1伝動爪(33)をクラッチピストン(25)に固設し、また第1伝動爪(33)と対向しながら隣接するダンパスプリング(32)間に挿入される複数の第2伝動爪(34)の支持部(34b)をタービン羽根車(3)のシェル(3s)の外周面にレーザ(L)により形成される溶接部を介して接合した、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置において、
    前記溶接部(40)を、前記レーザ(L)による溶け込みが前記支持部(34b)の外面から前記シェル(3s)に達するようにして、該シェル(3s)の周方向に延びた偏平な、且つ途中に少なくとも一つの切れ目(41)を有する環状に形成し、前記切れ目(41)を、前記溶接部(40)の長手方向両端部のうち、前記クラッチピストン(25)の駆動力(F)がダンパスプリング(32)を介して作用する第2伝動爪(34)の端部と反対側の一端部に配置したことを特徴とする、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置。
  2. ロックアップクラッチ(Lc)のクラッチピストン(25)に形成された環状のスプリング収容溝(31)に複数のダンパスプリング(32)を環状に配列して収容すると共に、隣接するダンパスプリング(32)間に挿入される複数の第1伝動爪(33)をクラッチピストン(25)に固設し、また第1伝動爪(33)と対向しながら隣接するダンパスプリング(32)間に挿入される複数の第2伝動爪(34)の支持部(34b)をタービン羽根車(3)のシェル(3s)の外周面にレーザ(L)により形成される溶接部を介して接合した、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置において、
    前記溶接部(40)を、前記レーザ(L)による溶け込みが前記支持部(34b)の外面から前記シェル(3s)に達するようにして、該シェル(3s)の周方向に延びた偏平な、且つ途中に少なくとも一つの切れ目(41)を有する環状に形成し、前記切れ目(41)を、前記溶接部(40)の、前記第2伝動爪(34)から遠い側の長線部(40a′)の途中に設けたことを特徴とする、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置。
  3. ロックアップクラッチ(Lc)のクラッチピストン(25)に形成された環状のスプリング収容溝(31)に複数のダンパスプリング(32)を環状に配列して収容すると共に、隣接するダンパスプリング(32)間に挿入される複数の第1伝動爪(33)をクラッチピストン(25)に固設し、また第1伝動爪(33)と対向しながら隣接するダンパスプリング(32)間に挿入される複数の第2伝動爪(34)の支持部(34b)をタービン羽根車(3)のシェル(3s)の外周面にレーザ(L)により形成される溶接部を介して接合した、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置において、
    前記溶接部(40)を、前記レーザ(L)による溶け込みが前記支持部(34b)の外面から前記シェル(3s)に達するようにして、該シェル(3s)の周方向に延びた偏平な、且つ途中に少なくとも一つの切れ目(41)を有する環状に形成し、前記支持部(34b)を前記シェル(3s)の外周面に重ねたとき、支持部(34b)がシェル(3s)の半径方向に沿う両端縁の2点でシェル(3s)の外周面に当接するように、支持部(34b)及びシェル(3s)の対向面の曲率半径を相互に相違させ、前記2点間の中間部で前記溶接部(40)を形成したことを特徴とする、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置。
  4. 請求項1〜の何れかに記載のロックアップクラッチ付き流体伝動装置において、
    前記第2伝動爪(34)が耐摩耗性確保のための窒化処理層を形成されていることを特徴とする、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置。
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