JP2002173402A - ストロビルリン系殺菌剤の効力増強剤及びその方法。 - Google Patents

ストロビルリン系殺菌剤の効力増強剤及びその方法。

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ストロビルリン系殺菌剤の使用量を減少し、殺
菌効力を増強させる有用植物に安全性の高いストロビル
リン系殺菌剤の効力増強剤及びその方法を提供する。 【解決手段】一般式1 (Rは水素、低級アルキル基、アルキルチオアルキル
基、フェニル基又は置換フェニル基を示し、Rは低級
アルキル基、シクロアルキル基、ベンジル基、置換ベン
ジル基、フェネチル基、フェノキシメチル基、2−チエ
ニルメチル基、アルコキシメチル基又はアルキルチオメ
チル基。)のシクロヘキサン誘導体又はその塩を含有す
るストロビルリン系殺菌剤の効力増強剤。及びストロビ
ルリン系殺菌剤に効力増強剤を、効力増強剤:ストロビ
ルリン系殺菌剤重量比1:0.001〜1:2の範囲で
加える効力増強方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロビルリン系
殺菌剤の効力増強剤及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ストロビルリン系殺菌剤はイネ、ムギ、
野菜類及び果樹類等多くの病害に防除効果を有するが、
同時に薬害も出やすい化合物である。又、野菜類の灰色
かび病、菌核病及びムギふ枯病等の一部の病害では、そ
の防除効果が必ずしも十分ではない事例が報告されてい
る。
【0003】一方、近年、農薬の環境汚染に対する問題
が取り上げられるようになり、可能な限り投下薬量を減
少させ、環境に及ぼす影響を少なくして、確実に病害を
防除する薬剤の出現が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はストロビルリ
ン系殺菌剤の効果の増強、特に野菜類の灰色かび病、菌
核病及びコムギふ枯病の効果を増強させ、ストロビルリ
ン系殺菌剤の使用量を減少させることにより、有用植物
に対して高い安全性を有するストロビルリン系殺菌剤の
効力増強剤及びその増強方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決する目的でストロビルリン系殺菌剤の殺菌効
力増強につき、多くの化合物を合成し或いは化合物を入
手して鋭意研究した結果、殺菌作用を有さないシクロヘ
キサン誘導体又はその塩をストロビルリン系殺菌剤の効
力増強剤として加えることにより、ストロビルリン系殺
菌剤単独では十分な効果が得られない低薬量で、多くの
病害に対して極めて高い殺菌効果が得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0006】本発明は下記の一般式[1]
【0007】
【化2】
【0008】(但し、式中Rは水素原子,低級アルキル
基、アルキルチオアルキル基、フェニル基又は置換フェ
ニル基を示し、Rは低級アルキル基、シクロアルキル
基、ベンジル基、置換ベンジル基、フェネチル基、フェ
ノキシメチル基、2‐チエニルメチル基、アルコキシメ
チル基又はアルキルチオメチル基を示す。)にて示され
るシクロヘキサン誘導体又はその塩を含有するストロビ
ルリン系殺菌剤の効力増強剤及びその増強方法に関する
ものである。
【0009】ストロビルリン系殺菌剤は、1969年に
腐敗した木材に生育しているオーデマンシェラ ムシタ
菌(Oudemansiella mucida)の培養液中から殺菌活性を
有する化合物ムシジン(Mucidin)が発見されたことに
遡る。1978年にはストロビルラス テナセラス(Str
obilurus tenacellus)から殺菌活性を有するムシジン
と同一の化合物ストロビルリン(Strobilurin)が発見
され、その後、この命名が一般名となった。作用機構
は、菌のエネルギー生産を阻害するが従来の呼吸阻害剤
とは異なり、ミトコンドリアの電子伝達系の複合体III
のサブユニットであるチトクロームbを標的とする特異
作用点阻害剤であり、構造的特徴としては例えば3−メ
トキシアクリル酸メチルエステル基を部分構造として有
する化合物群、メトキシイミノ酢酸メチルエステル基を
部分構造として有する化合物群、又は2−メトキシイミ
ノ−N−メチルアセトアミド基を部分構造として有する
化合物群等の総称である。
【0010】ストロビルリン系殺菌剤については「アゾ
キシストロビン:新規抗菌性広スペクトラム殺菌剤」に
ついて、有機合成化学協会誌、第57巻、第4号、第9
4〜98頁、1999年に記載され、又、「ストロビル
リン系殺菌剤の作用機構」について、日本農薬学会誌、
第24巻、第189〜196頁、1999年に記載され
ている。
【0011】ストロビルリン系殺菌剤の代表的な薬剤と
して、例えばアゾキシストロビン(化合物[2])、ク
レソキシムメチル(化合物[3])、メトミノストロビ
ン(化合物[4])、トリフロキシストロビン(化合物
[5])、ピコキシストロビン(化合物[6])等を挙
げることができる。
【0012】
【化3】
【0013】
【化4】
【0014】
【化5】
【0015】
【化6】
【0016】
【化7】
【0017】これらの化合物はストロビルリン系殺菌剤
として知られた化合物であり、化合物[2]はEP特許
第382,375号公報に、化合物[3]はEP特許第
493,711号公報、化合物[4]はEP特許第39
8,692号公報、化合物[5]はEP特許第472,
300号公報、化合物[6]はEP特許第278,59
5号公報に記載された化合物である。
【0018】本発明で使用するシクロヘキサン誘導体又
はその塩の具体的な化合物を表1から表4に例示する。
尚、シクロヘキサン誘導体の塩は下記一般式[7]から
一般式[9]の構造をとり得る。
【0019】又、表1から表4及び一般式[7]から一
般式[9]において、R及びRは前記と同じ意味を表
し、Mは有機カチオン又は無機カチオンを表し、Meは
メチル基、Etはエチル基、n−Prはノルマルプロピ
ル基、c−Prはシクロプロピル基、c−Penはシク
ロペンチル基、c−Hexはシクロヘキシル基、Phは
フェニル基を表す。
【0020】
【化8】
【0021】
【化9】
【0022】
【化10】
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】シクロヘキサン誘導体については特開昭5
8‐164543号公報、同59‐196840号公
報、同59‐231045号公報等に開示されている。
【0028】本発明で使用するこれらのシクロヘキサン
誘導体又はその塩は単独で用いた場合には殺菌効果を示
さないが、シクロヘキサン誘導体又はその塩をストロビ
ルリン系殺菌剤の殺菌増強剤として使用することによ
り、ストロビルリン系殺菌剤が優れた殺菌効果を発揮す
る。
【0029】
【発明の実施形態】本発明のストロビルリン系殺菌剤の
効力増強剤は、本発明のシクロヘキサン誘導体又はその
塩をストロビルリン系殺菌剤の製剤製造過程において加
え、製剤化して使用するのが好ましいが、シクロヘキサ
ン誘導体又はその塩を製剤化したものをストロビルリン
系殺菌製剤と混合して使用することも可能である。この
場合、農薬製剤工場で混合するか、或いは薬剤の使用時
に混合しても良いが,粒剤の場合には、ストロビルリン
系殺菌剤の製剤製造時にシクロヘキサン誘導体又はその
塩を加えることが好ましい。
【0030】本発明の効力増強剤を製剤化して、ストロ
ビルリン系殺菌剤と混合する場合には、農薬製剤で汎用
されている担体、界面活性剤、分散剤又は補助剤等を配
合して、粉剤、水和剤、顆粒水和剤、乳剤、粒剤、微粒
剤、懸濁製剤等の製剤にして使用する。ストロビルリン
系殺菌剤と本発明の効力増強剤を混合する場合には、同
じ剤型の製剤或いは異なる製剤で良く、殺菌効果が増強
する組み合わせであれば良い。
【0031】ストロビルリン系殺菌剤とシクロヘキサン
誘導体又はその塩の配合割合はストロビルリン系殺菌剤
の効果が増強される量であれば使用することができる
が、通常、効力増強剤:ストロビルリン系殺菌剤の重量
比が1:0.001〜1:2の範囲であり、特に1:
0.01〜1:2の範囲が好ましい。製剤中におけるス
トロビルリン系殺菌剤とシクロヘキサン誘導体又はその
塩の量は、一般的に粉剤、微粒剤及び粒剤とする場合は
0.1〜20%(重量)であり、乳剤、水和剤及び顆粒
水和剤とする場合は5〜80%(重量)である。又、懸
濁製剤の場合には0.1〜30%(重量)である。もち
ろん、これ以外の量であっても製剤化可能であり、効果
を発揮させる量であれば使用することができる。
【0032】
【実施例】次に、本発明を製剤例及び試験例でより詳し
く説明するが、製剤中の混合割合及び補助剤は広い範囲
で変更することができる。尚、以下の部は重量部を示
す。
【0033】製剤例1(懸濁製剤) アゾキシストロビン5部、化合物(A−1)10部、塩
化アンモニウム5部、ナフタレンスルホン酸ナトリウム
の縮合物(花王製、商品名:デモールN)5部、エチレ
ングリコール10部、キサンタンガム0.1部及び水6
4.9 部を均一に混合した後粉砕し懸濁製剤を得た。
【0034】製剤例2(粉剤) クレソキシムメチル5部、化合物(D−1)5部、珪藻
土5部及びクレー85部を均一に混合粉剤して粉剤とし
た。
【0035】製剤例3(水和剤) アゾキシストロビン0.1部、化合物(A−1)5部、
ジナフチルメタンジスルホン酸ナトリウム2部、リグニ
ンスルホン酸ナトリウム3部及び珪藻土89.9部を均
一に混合粉剤して水和剤とした。
【0036】製剤例4(乳剤) アゾキシストロビン10部、化合物(D−1)10部、
シクロヘキサノン20部、ポリオキシエチレンアルキル
アリールエーテル11部、アルキルベンゼンスルホン酸
カルシウム4部及びメチルナフタレン45部を均一に溶
解して乳剤とした。
【0037】製剤例5(粒剤) メトミノストロビン5部、化合物(A−14)5部、ラ
ウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩2部、リ
グニンスルホン酸ナトリウム5部、カルボキシメチルセ
ルロース2部及びクレー81部を均一に混合粉砕する。
この混合物に水20%を加えて練合し、押出式造粒機を
用いて14〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥
して粒剤とした。
【0038】製剤例6(水和剤) クレソキシムメチル1部、化合物(A−1)5部、ジナ
フチルメタンジスルホン酸ナトリウム2部、リグニンス
ルホン酸ナトリウム3部及び珪藻土89部を均一に混合
粉剤して水和剤とした。
【0039】製剤例7(水和剤) クレソキシムメチル0.01部、化合物(A−1)5
部、ジナフチルメタンジスルホン酸ナトリウム2部、リ
グニンスルホン酸ナトリウム3部及び珪藻土85部を均
一に混合粉剤して水和剤とした。
【0040】製剤例8(水和剤) クレソキシムメチル0.03部、化合物(D−1)5
部、ジナフチルメタンジスルホン酸ナトリウム2部、リ
グニンスルホン酸ナトリウム3部及び珪藻土85部を均
一に混合粉剤して水和剤とした。
【0041】製剤例9(懸濁製剤) 化合物(A−1)10部、塩化アンモニウム5部、ナフ
タレンスルホン酸ナトリウムの縮合物(花王製、商品
名:デモールN)5部、エチレングリコール10部、キ
サンタンガム0.1部、水69.9部を均一に混合した
後粉砕し、懸濁製剤を得た。ストロビルリン系殺菌剤と
混合して使用する。
【0042】製剤例10(水和剤) 化合物(A−1)10部、ジナフチルメタンジスルホン
酸ナトリウム2部、リグニンスルホン酸ナトリウム3部
及び珪藻土85部を均一に混合粉剤して水和剤とした。
ストロビルリン系殺菌剤と混合して使用する。
【0043】製剤例11(乳剤) 化合物(D−1)20部、シクロヘキサノン20部、ポ
リオキシエチレンアルキルアリールエーテル11部、ア
ルキルベンゼンスルホン酸カルシウム4部及びメチルナ
フタレン45部を均一に溶解して乳剤とした。ストロビ
ルリン系殺菌剤と混合して使用する。
【0044】製剤例12(粒剤) 化合物(D−1)10部、ラウリルアルコール硫酸エス
テルのナトリウム塩2部、リグニンスルホン酸ナトリウ
ム5部、カルボキシメチルセルロース2部及びクレー8
1部を均一に混合粉砕する。この混合物に水20部を加
えて練合し、押出式造粒機を用いて14〜32メッシュ
の粒状に加工したのち、乾燥して粒剤とした。ストロビ
ルリン系殺菌剤と混合して使用する。
【0045】次に本発明の試験例を示す。
【0046】試験例1 キュウリ灰色かび病予防効果試
験 一辺9cmのプラスチックポット各々に、キュウリ種子
(品種:相模半白)を5粒づつ播種し、温室内で育成し
た。子葉が展開したキュウリ幼苗に、製剤例3及び6に
準じて調製した水和剤を水で希釈し、1ポット当たり1
0mlを散布した。風乾後、イーストグルコース液体培
地(酵母エキス0.25%、グルコース1%)で調製し
た灰色かび病菌の胞子懸濁液にペーパーディスクを浸
し、キュウリ子葉表面に置床接種後、直ちに20℃湿室
内に入れた。接種3日後に、ポット全体の子葉の発病面
積割合を表5に基づき指数調査し、数1によって防除価
を算出し、その結果を表6に示した。
【0047】
【表5】
【0048】
【数1】
【0049】
【表6】
【0050】試験結果から、アゾキシストロビン(スト
ロビルリン系殺菌剤)とプロヘキサジオンカルシウム塩
とを混合することにより、アゾキシストロビンの殺菌効
果を著しく増強させ、対照剤であるイプロジオンに明ら
かに優る高いキュウリ灰色かび病防除効果を示した。
【0051】尚,その他の本発明で使用する表1〜表4
で具体的に示したシクロヘキサン誘導体又はその塩は、
アゾキシストロビンの効力増強効果を示し、高いキュウ
リ灰色かび病防除効果を示した。
【0052】試験例2 ムギふ枯病予防効果試験 直径6cmのプラスチックポット各々に、コムギ種子
(品種:農林61号)を10粒づつ播種し、温室内で育
成した。2葉が展開したコムギ苗に、製剤例7及び8に
準じて調製した水和剤を水で希釈し、1ポット当たり1
0ml散布した。風乾後、コムギふ枯病菌の柄胞子を接
種し、温室内で管理した。接種10日後にポット全体の
第1葉の発病面積割合を表7に基づき指数調査し、試験
例1と同様の方法により防除価を算出し、その結果を表
8に示した。
【0053】
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】試験結果から、アゾキシストロビン(スト
ロビルリン系殺菌剤)とプロヘキサジオンカルシウム塩
とを混合することにより、アゾキシストロビンの殺菌効
果を著しく増強させ、対照剤であるテブコナゾールに明
らかに優る高いムギふ枯病防除効果を示した。
【0056】尚、その他の本発明で使用する表1から表
4で具体的に示したシクロヘキサン誘導体又はその塩は
アゾキシストロビンに加えることにより、アゾキシスト
ロビンの効力増強効果を示し、高いムギふ枯病防除効果
を示した。
【0057】試験例3 リンゴ黒星病予防効果試験 直径6cmのプラスチックポット各々に、リンゴ種子
(品種:紅玉)を2粒づつ播種し、温室内で育成した。
本葉が4枚展開した実生苗に、製剤例3及び7に準じて
調製した水和剤を水で希釈し、1ポット当たり10ml
散布した。風乾後、リンゴ黒星病菌の胞子懸濁液を噴霧
接種し、直ちに20℃の湿室内で48時間管理した。その
後、リンゴ苗を温室内に移し発病させ、接種10日後に
接種時の上位2葉の発病面積割合を表7に基づき指数調
査し、式1により防除価を算出し、その結果を表9に示
した。
【0058】
【表9】
【0059】試験結果から、クレソキシムメチル(スト
ロビルリン系殺菌剤)とプロヘキサジオンカルシウム塩
とを混合することにより、クレソキシムメチルの殺菌効
果を著しく増強させ、対照剤であるビテルタノールに明
らかに優る高いリンゴ黒星病防除効果を示した。
【0060】尚、その他の本発明で使用する表1から表
4で具体的に示したシクロヘキサン誘導体又はその塩を
クレソキシムメチルに加えることにより、クレソキシム
メチルの効力増強効果を示し、高いリンゴ黒星病防除効
果を示した。
【0061】
【発明の効果】本発明の殺菌効力増強剤又はその方法は
ストロビルリン系殺菌剤にシクロヘキサン誘導体又はそ
の塩を加えることにより、優れた殺菌効果を発揮し、ス
トロビルリン系殺菌剤単独では十分な効果が得られない
低薬量で、多くの病害に対して極めて高い殺菌効果を有
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H011 AA01 BA01 BA02 BB06 BB09 BC01 BC03 BC05 BC06 BC07 BC08 BC18 BC19 BC20 DA02 DA13 DA15 DC03 DC04 DC05 DC06 DC08 DD03 DH02 DH03 DH10 DH14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] 【化1】 (但し、式中Rは水素原子、低級アルキル基、アルキル
    チオアルキル基、フェニル基又は置換フェニル基を示
    し、Rは低級アルキル基、シクロアルキル基、ベンジ
    ル基、置換ベンジル基、フェネチル基、フェノキシメチ
    ル基、2‐チエニルメチル基、アルコキシメチル基又は
    アルキルチオメチル基を示す。)にて示されるシクロヘ
    キサン誘導体又はその塩を含有することを特徴とするス
    トロビルリン系殺菌剤の効力増強剤。
  2. 【請求項2】シクロヘキサン誘導体の塩である請求項1
    記載の効力増強剤。
  3. 【請求項3】シクロヘキサン誘導体のカルシウム塩であ
    る請求項1又は請求項2記載の効力増強剤。
  4. 【請求項4】ストロビルリン系殺菌剤に効力増強剤を、
    効力増強剤:ストロビルリン系殺菌剤の重量比が1:
    0.001〜1:2の範囲で加えることを特徴とする請
    求項1〜請求項3記載の効力増強方法。
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