JP2008143875A - 農園芸用殺菌剤組成物およびその使用方法、並びに農園芸病害防除方法およびそのための無機銅剤の使用 - Google Patents

農園芸用殺菌剤組成物およびその使用方法、並びに農園芸病害防除方法およびそのための無機銅剤の使用 Download PDF

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Abstract

【課題】
一般的に銅剤は他の成分により植物体への吸収が増すと薬害が発生すること、また、混合した場合に他の有効成分の安定性や製剤物理化学性に影響を与える場合もあること等から、他の有効成分との混合製剤の開発や混用方法の確立が難しいところであるが、無機銅剤を他の有効成分と組み合わせることにより、薬害の発生や当該他の有効成分の安定性を損なうという問題を生じることなく、優れた病害防除効果を発揮する農園芸殺菌剤組成物および農園芸病害防除方法を提供する。
【解決手段】無機銅剤及びピコキシストロビンを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤組成物は、薬剤耐性菌を含む多種類の病害に対して殺菌剤単剤各々の効果からは予期できない優れた効果を示し、また、種々の植物に対しての薬害が少なく、さらには有効成分の安定性にも優れる。
【選択図】なし

Description

本発明は、ピコキシストロビンを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤組成物およびその使用方法等に関するものである。
農業及び園芸等の作物生産において、病害等を防ぐ目的で、種々の系統の化合物が農園芸用殺菌剤の有効成分として使用されてきている。
例えば、ピコキシストロビン(一般名:picoxystrobin、CAS登録番号:117428−22−5)は農園芸用薬剤の公知の有効成分である(例えば、特許文献1、特許文献2及び非特許文献1等を参照。)。
ピコキシストロビンはストロビルリン系又はメトキシアクリレート系と呼ばれ、アゾキシストロビンと同系統の化合物である(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照)。ストロビルリン系化合物は、ミトコンドリア内膜のシトクロムbc1複合体の一部に結合し電子伝達を阻害することにより、幅広い病害に活性を有する。幅広い殺菌活性はこの系統の化合物の特徴である。しかし、その作用点は植物にも存在するため、作物に対する薬害の発生に注意する必要がある。また、複数の同系統の化合物が農薬として開発上市されて広範に使用される中にあって、今後、植物病害原因菌類における薬剤耐性の発達が懸念される。
農業及び園芸等の作物生産は病害等による被害が今なお大きく、また、上記したような既存薬に対する微生物や菌類の薬剤耐性の要因から新規な植物病害防除用殺菌剤の開発が望まれている。
一方、古くから知られている農業用資材である無機銅剤は、種々の場面で殺菌剤として用いられており、具体的な無機銅剤として各種無機銅を用いることが知られている。無機銅剤は比較的安価で広範囲の病害に対して防除効果を有するため農園芸用殺菌剤として今なお広く用いられているが、無機銅剤単独での効果は充分ではない。
特開昭63−216848号公報 特開平9−2906号公報 アウトルックス・オン・ぺスト・マネージメント(ペスティサイドアウトルック、2001年8月143−148頁、Pesticide Outlook−August 2001, pp. 143−148, Volume 12, Issue 4, 2001)「ディジーズコントロール」 「新農薬の開発展望」(シーエムシー発行、井倉勝弥太監修1997年)
上記したように、無機銅剤は比較的安価で広範囲の病害に対して防除効果を有するため農園芸用殺菌剤として広く用いられてきたが、無機銅剤単独での効果は充分ではない。そこで、他の成分との組み合わせによりその効果を高めることができれば、作物生産の安定化或いは使用薬剤量の低減につながり、総合的な自然環境への負荷の軽減に資することにもなる。ところが、一般的に銅剤は他の成分等により植物体への吸収が増すと薬害が発生すること、また、混合した場合に他の有効成分の安定性や製剤物理化学性に影響を与える場合もあること等から、他の有効成分との混合製剤の開発や混用方法の確立が難しい。
かかる状況に鑑み、本発明の課題は、無機銅剤を他の有効成分と組み合わせることにより、薬害の発生や当該他の有効成分の安定性を損なうという問題を生じることなく、優れた病害防除効果を発揮する農園芸殺菌剤組成物および農園芸病害防除方法を提供することにある。
本発明者等は、植物病害に十分な効果を発揮する薬剤や処理方法の開発に鋭意検討を続けた結果、無機銅剤およびピコキシストロビンを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤組成物が、薬剤耐性菌を含む多種類の病害に対して殺菌剤単剤各々の効果からは予期できない優れた効果を示すことを見出し、また、種々の植物に対しての薬害が抑制されることを見出し、さらには有効成分の安定性にも優れることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、
(1) 無機銅剤及びピコキシストロビンを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤組成物、
(2) 無機銅剤が塩基性塩化銅及び塩基性硫酸銅からなる群より選択される1又は2の化合物である前項(1)に記載の農園芸用殺菌剤組成物、
(3) 無機銅剤が塩基性硫酸銅である前項(1)に記載の農園芸用殺菌剤組成物、
(4) 前項(1)及至(3)いずれか1項に記載の農園芸用殺菌剤組成物の有効量を植物又は栽培担体に処理することを特徴とする農園芸用殺菌剤組成物の使用方法、
(5) 無機銅剤を有効成分として含有する組成物とピコキシストロビンを有効成分として含有する組成物とをそれぞれ希釈した2種類の希釈液で同時期に植物又は栽培担体を処理することを特徴とする農園芸病害防除方法、
(6) 農園芸病害が薬剤耐性農園芸病害である前項(5)に記載の防除方法、および
(7) ピコキシストロビンの農園芸病害防除効果増強のための無機銅剤の使用、
に関する。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物は、薬剤耐性菌も含む種々の植物病害に対して相乗的な防除効果が認められ、かつ、種々の植物に対して薬害が抑制されることから優れた農園芸殺菌剤として使用することができる。また、有効成分の単剤各々よりはるかに高い効果が認められることから、環境中への投下薬量の低減や散布回数の減少により高い安全性と経済性が提供される。さらには、組合せ剤とすることにより、植物病原菌における薬剤耐性の発達を未然に防止することが期待される。
本発明で用いられる一方の有効成分であるピコキシストロビンは、それ自体公知の化合物であり、例えば特開平9−2906号公報に準ずる方法で製造することができ、また市販品等の形で入手することもできる。ピコキシストロビンはストロビルリン系の薬剤に属するものであるが、同系統の中では特異的に相乗効果の高いものである。ピコキシストロビンの化学構造式を下記に示す。なお、Meはメチル基を表す。
Figure 2008143875
本発明者らの知見したところによれば、ピコキシストロビンは、薬害や製剤中安定性、製剤物理化学性の面からも無機銅剤との組合せにおいて問題の無い化合物であり、本発明に有用に用いることができる。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物に用いられるもう一方の有効成分である無機銅剤としては、銅イオンを含有する抗菌性の無機化合物であればよく、例えば、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅、塩基性炭酸銅、亜酸化銅、塩基性燐酸銅、塩基性硫酸銅カルシウム及び銅アンモニウム錯塩等が挙げられる。好適には、塩基性塩化銅及び/又は塩基性硫酸銅である。特に好ましくは、塩基性硫酸銅である。塩基性硫酸銅の態様は特に限定されないが、ボルドー液の状態が特に好ましい。
本発明で好ましく用いられるボルドー液は、石灰ボルドー液とも呼ばれるもので、硫酸銅を水に溶かした後、生石灰を水で溶解(石灰乳)させた液に少しずつ加えて調合して使用するが、その比率には特に制限は無い。通常、6−6式、6−4式、5−5式、5−4式、4−4式、4−5式、4−12式等様々な濃度で利用される。これらはボルドー液1リットル中の硫酸銅と生石灰のg数で表示されるもので、例えば4−12式の場合、1リットル中に含まれる硫酸銅が4g、生石灰が12gとなる。生石灰の替わりに消石灰等を用いることができる。市販の製剤には上記ボルドー液に相当する薬剤として、例えば、塩基性硫酸銅を有効成分として含有するICボルドー66D、ICボルドー412(商品名、4−12式ボルドー相当品)等がある。
また、ボルドー液としては、本発明の目的を損なわない範囲で、塩基性硫酸銅と生石灰(または消石灰)以外に他の化合物を含んでいるものを用いることもできる。例えば、市販品として、また、塩基性硫酸銅を主成分とし、塩基性硫酸亜鉛と塩基性炭酸マグネシウムを配剤したZボルドー(商品名、日本農薬株式株式会社製)等がある。Zボルドーは特に好ましい態様のひとつである。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物において必須の有効成分である、無機銅剤およびピコキシストロビンの含有量としては、無機銅剤およびピコキシストロビンの総量で通常約0.11%〜約90%程度であり、好ましくは下限1%程度、上限50%程度の範囲とすることが経済的である。その内訳としては、通常、無機銅剤が0.1%から80%の範囲で、ピコキシストロビンが0.01%から50%の範囲で用いられる。両者の配合割合は、無機銅剤:ピコキシストロビンの比率が1:10〜100000:1の範囲で用いることができるが、好ましくは、1:1〜10000:1の範囲である。より好ましくは、10:1〜1000:1の範囲である。
本発明の農園芸殺菌剤組成物は、少なくとも上記の無機銅剤およびピコキシストロビンを含み、通常これらに加えて所望の担体を用いてなる組成物である。したがって、本発明の農園芸殺菌剤組成物は、上記の無機銅剤およびピコキシストロビン以外に通常は担体を含むが、本発明の目的を損なわない範囲で必要に応じて他の成分を含むこともできる。そのような他の成分としては、例えば、界面活性剤、分散剤、希釈剤、乳化剤、展着剤、湿展剤、増粘剤、消泡剤、凍結防止剤、防腐剤、酸化防止剤、分解防止剤、代謝阻害剤、アジュバント類等が挙げられる。
本発明の農園芸殺菌剤組成物における担体としては、不活性担体が好ましい。また、担体の形態は固体又は液体の何れであってもよい。したがって、本発明の農園芸殺菌剤組成物の製品形態もまた、固体製品であっても液体製品ないし懸濁性製品であってもよい。
固体の担体になり得る材料としては、例えば植物質粉末類(例えばダイズ粉、穀物粉、木粉、樹皮粉、鋸粉、タバコ茎粉、クルミ殻粉、ふすま、繊維素粉末、植物エキス抽出後の残渣等)、粉砕合成樹脂等の合成重合体、粘土類(例えばカオリン、ベントナイト、酸性白土等)、タルク類(例えばタルク、ピロフィライト等)、シリカ類{例えば珪藻土、珪砂、雲母、ホワイトカーボン(含水微粉珪素、含水珪酸ともいわれる合成高分散珪酸で、製品により珪酸カルシウムを主成分として含むものもある。)}、活性炭、天然鉱物質類(例えばイオウ粉末、軽石、アタパルジャイトおよびゼオライト等)、焼成珪藻土、レンガ粉砕物、フライアッシュ、砂、プラスチック担体等(例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン等)、炭酸カルシウム等の無機鉱物性粉末、硫安、硝安、尿素、塩安等の化学肥料、有機肥料、動物排泄物発酵産物、堆肥等を挙げることができ、これらは単独で若しくは二種以上の混合物の形で使用される。
液体の担体になりうる材料としては、それ自体溶媒能を有するものの他、溶媒能を有さずとも補助剤の助けにより有効成分を分散させうることとなるものから選択され、例えば代表例として例えば水、アルコール類(例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、プロピレングリコール等)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル類(例えばエチルエーテル、ジオキサン、セロソルブ、ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素類(例えばケロシン、鉱油等)、芳香族炭化水素類(例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えばジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、塩素化ベンゼン等)、エステル類(例えば酢酸エチル、ジイソプピルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等)、アミド類(例えばジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、ニトリル類(例えばアセトニトリル等)、ジメチルスルホキシド類等を挙げることができ、これらは単独で若しくは2種以上の混合物の形で使用される。液体の担体として好ましくは水である。
上記したような有効成分の分散を助ける目的及び/又はその他の目的に用いられる補助剤としては、次に例示する代表的な補助剤を挙げることができる。これらの補助剤は目的に応じて使用され、単独で、ある場合は二種以上の補助剤が併用される。また、ある場合には全く補助剤を使用しないことも可能である。
有効成分化合物の乳化、分散、可溶化及び/又は湿潤の目的のために界面活性剤が使用され、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、リグニンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル等の界面活性剤を例示することができる。又、有効成分化合物の分散安定化、増粘、粘着及び/又は結合の目的のために、次に例示する補助剤を使用することもでき、例えばカゼイン、ゼラチン、澱粉、キサンタンガム等の増粘多糖類、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース類、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、松根油、糠油等の高粘度油類、ベントナイト等のチキソトロピー性付与物質、リグニンスルホン酸塩等の補助剤を使用することもできる。
固体製品の流動性改良のために次に挙げる補助剤を使用することもでき、例えばワックス、ステアリン酸塩、燐酸アルキルエステル等の補助剤を使用できる。また、懸濁性製品の解こう剤として、例えばナフタレンスルホン酸縮合物、縮合燐酸塩等の補助剤を使用することもできる。
消泡剤としては、例えばシリコーン油等の補助剤を使用することもできる。防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラベン類、ソルビン酸カリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン又はパラクロロメタキシレノール等のフェノール類等の補助剤を使用することができる。
更に必要に応じて、テルペン、ポリアミド樹脂又はポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンの高級脂肪酸エステル等の機能性展着剤、ピペロニルブトキサイド等の代謝分解阻害剤等の活性増強剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン又はジエチレングリコール(BHA)等の凍結防止剤、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)又はブチルヒドロキシアニソール等の酸化防止剤、ハイドロキノン系化合物、ベンゾフェノン系化合物又はサリチル酸系化合物等の紫外線吸収剤、或いはメチルセルロース、ポリビニルアルコール又はポリアクリル酸ナトリウム等のドリフト防止剤等その他の補助剤等を使用することができる。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物は、それ自体を単独で使用に供することができるのは勿論であるが、更に防除対象病害虫、防除適期の拡大のため、或いは薬量の低減、相乗効果を図る目的で他の農園芸用殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、生物農薬等と混合して使用することも可能であり、又、使用場面に応じて除草剤、植物成長調節剤、肥料等と混合して使用することも可能である。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物においては、ピコキシストロビンに加えて、他のストロビルリン系薬剤を有効成分として併用することもでき、その添加量や処方については目的に応じ適宜検討して調整することができる。なお、無機銅剤とストロビルリン系化合物との組み合わせのなかにも、例えばクレソキシム・メチルやトリフロキシストロビン等との組み合わせでは活性そのものが向上しない場合があるなど、混合時の化合物安定性、製剤物理化学性の変化等の問題、植物による代謝のされやすさ、薬害の助長その他様々な要因から、目的によっては必ずしも優れた組合せとはならないことがある。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物は、農薬製剤上の常法に従い、使用上都合の良い形状に製剤して使用するのが一般的である。即ち、無機銅剤及びピコキシストロビン等の有効成分を適当な不活性担体に、又は必要に応じて補助剤と一緒に適当な割合に配合して溶解、分離、懸濁、混合、含浸、吸着若しくは付着させ、適宜の剤形、例えば懸濁剤、乳剤、乳懸濁剤、液剤、水和剤、粒剤、顆粒水和剤、フロアブル剤、粉剤、錠剤、ジャンボ剤、種子コーティング製剤、液剤等に製剤して施用することができる。
また、本発明においては、無機銅剤等とピコキシストロビン製剤を上記に準じて別々に製剤、調整し、使用時に混合することで本発明の農園芸用殺菌剤組成物となし、使用することもできる。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物の使用対象としては、下記の植物病害を例示することができる。大きく分ければ、糸状菌類病害、細菌類病害、ウイルス病病害を含むものであり、例えば、不完全菌類(例えば、ボトリチス(Botrytis)属病害、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)属病害、フザリウム(Fusarium)属病害、セプトリア(Septoria)属病害、サルコスポラ(Cercospora)属病害、ピリキュラリア(Pyricularia)又はマグナポルテ(Magnaporthaceae)属病害、アルタナリア(Alternaria)属病害等)、担子菌類(例えばヘミレイア(Hemileia)属病害、リゾクトニア(Rhizoctonia)属病害、プクシニア(Puccinia)属病害等)、ベンチュリア(Venturia)属病害、モニリニア(Monilinia)属病害、ウンシヌラ(Unsinula)属病害等、その他の菌類(例えば、アスコキータ(Ascochyta)属病害、フォマ(Phoma)属病害、ピシウム(Pythium)属病害、コルティシウム(Corticium)属病害、ピレノフォラ(Pyrenophora)属病害等)等、細菌類による病害である、例えば、シュードモナス(Pseudomonas)属病害、キサントモナス(Xanthomonas)属病害、エルビィニア(Erwinia)属病害等、あるいは、ウイルス類(例えば、タバコモザイクウイルス)による病害等を含むものである。
個々の病害としては、例えば、イネいもち病(Pyricularia oryzae又はMagnaporthe grisea)、イネ紋枯病(Rhizoctonia solani)、イネごま葉枯病(Cochiobolus miyabeanus)、イネ苗立ち枯れ病(Rhizopus chinensis,Pythium graminicola,Fusarium graminicola,Fusarium roseum,Mucor sp.,Phoma sp.,Tricoderma sp.)、イネ馬鹿苗病(Gibberella fujikuroi)、オオムギ及びコムギ等のうどんこ病(Blumeria graminis)又はキュウリ等のうどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)及び他の宿主植物のうどんこ病、オオムギ及びコムギ等の眼紋病(Pseudocercosporella herpotrichoides)、コムギ等の黒穂病(Urocystis tritici)、オオムギ及びコムギ等の雪腐病(Fusariumu nivale,Pythium iwayamai,Typhla ishikariensis,Sclerotinia borealis)、エンバクの冠さび病(Puccinia coronata)及び他の植物のさび病、キュウリ、イチゴ等の灰色かび病(Botrytis cinerea)、トマト、キャベツ等の菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)、バレイショ、トマト等の疫病(Phytophthora infestans)及び他の植物の疫病、キュウリべと病(Pseudoperonospora cubensis)、ブドウべと病(Plasmopara viticola)等の種々の植物のべと病、リンゴ黒星病(Venturia inaequalis)、リンゴ斑点落葉病(Alternaria mali)、ナシ黒斑病(Alternaria kikuchiana)、カンキツ黒点病(Diaporthe citri)、カンキツそうか病(Elsinoe fawcetti)、テンサイ褐斑病(Cercospora beticola)、ラッカセイ褐斑病(Cercospora arachidicola)、ラッカセイ黒渋病(Cercospora personata)、コムギ葉枯れ病(Septoria tritici)、コムギふ枯れ病(Septoria nodorum)、オオムギ雲型病(Rhynchosporium secalis)、シバの葉腐病(Rhizoctonia solani)、シバのダラースポット病(Sclerotinia homoeocarpa)、Psuedomonas属病害(例えばキュウリ斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. lachrymans)、トマト青枯病(Pseudomonas solanacearum)及びイネ籾枯細菌病(Pseudomonas glumae))、Xanthomonas属病害(例えばキャベツ黒腐病(Xanthomonas campestris)、イネ白葉枯病(Xanthomonas oryzae)及びカンキツかいよう病(Xanthomonas citri))、Erwinia属病害(例えばキャベツ軟腐病(Erwinia carotovora))等の細菌病、タバコモザイク病(Tobacco mosaic virus)等のウイルス病等に対して顕著な防除効果を有するものである。
好適には、キュウリべと病(Pseudoperonospora cubensis)、バレイショ及びトマト疫病(Phytophthora infestans)に対して高い防除効果を有する。
本発明の殺菌剤組成物を使用できる植物は特に限定されるものではないが、例えば以下に示した植物が挙げられる。
すなわち、穀類(例えば、稲、大麦、小麦、ライ麦、オート麦、トウモロコシ、高粱等)、豆類(大豆、小豆、そら豆、えんどう豆、落花生等)、果樹・果実類(リンゴ、柑橘類、梨、ブドウ、桃、梅、桜桃、クルミ、アーモンド、バナナ、イチゴ等)、野菜類(キャベツ、トマト、ほうれん草、ブロッコリー、レタス、タマネギ、ネギ、ピーマン等)、根菜類(ニンジン、馬鈴薯、サツマイモ、大根、蓮根、かぶ等)、加工用作物類(綿、麻、コウゾ、ミツマタ、菜種、ビート、ホップ、サトウキビ、テンサイ、オリーブ、ゴム、コーヒー、タバコ、茶等)、瓜類(カボチャ、キュウリ、スイカ、メロン等)、牧草類(オーチャードグラス、ソルガム、チモシー、クローバー、アルファルファ等)、芝類(高麗芝、ベントグラス等)、香料等用作物類(ラベンダー、ローズマリー、タイム、パセリ、胡椒、しょうが等)、花卉類(キク、バラ、蘭等)等の植物に使用できる。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物は、本発明の農園芸用殺菌剤組成物の有効量すなわち植物病害防除に有効な量を植物又は栽培担体に処理することにより使用することができる。そのような本発明の農園芸用殺菌剤組成物の使用方法もまた本発明のひとつである。当該使用方法において、農園芸用殺菌剤組成物は、各種病害を防除するためにそのまま、又は水等で適宜希釈し、若しくは懸濁させた形で、植物病害防除に有効な量を当該病害の発生が予測される対象植物に散布処理して使用することができ、植物の根部や基部を侵害する病害に対しては土壌、育苗マット等の栽培担体に処理して使用することができ、土壌灌注処理、育苗箱潅注処理、セルトレー潅注処理、培土混和処理、種子処理等により播種時や定植時、生育期に使用することもできる。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物を使用する場合の「栽培担体」とは、植物を栽培するための支持体を意味し、「土壌」を含む概念である。栽培担体の材質としては特に制限されず、植物が生育しうる材質であればよいが、例えば、いわゆる各種土壌、育苗マット、水等を含むものであり、砂、バーミキュライト、綿、紙、珪藻土、寒天、ゲル状物質、高分子物質、ロックウール、グラスウール、木材チップ、バーク、軽石やこれらの混合物等が挙げられる。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物を使用する際の施用濃度及び施用量としては、散布処理する場合は、通常、100倍から2000倍の範囲で水に希釈して用いることにより経済的な防除が可能であり、散布水量は10アールあたり100リットルから10アールあたり500リットルで用いることにより効率的な防除が可能である。また、水を用いずに粉剤として植物体にそのまま散布することも可能であり、土壌灌注処理や種子処理等の方法では10倍〜100倍程度の高濃度で施用することもでき、培土混和処理等の方法では希釈せずに用いることもできる。
本発明の農園芸用殺菌剤組成物は、他の殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、植調剤、除草剤、種子消毒剤、肥料又は土壌改良資材と混合して又は混合せずに同時に若しくは時間を置いて用いることができる。
既に述べたように、本発明の農園芸用殺菌剤組成物の使用においては、予め本発明の農園芸用殺菌剤組成物として調製された、例えば無機銅剤及びピコキシストロビンを混合製剤化したものを施用することができる。また、使用の現場において本発明の農園芸用殺菌剤組成物を調製して使用することもでき、例えば個々の有効成分の製剤組成物や希釈液等を処理時に混用して施用してもよい。
さらに本発明においては、上記した方法以外に、無機銅剤及びピコキシストロビンを別々に施用するが両方を施用することで上記したような農園芸用病害を防除する方法を採用することができる。そのような農園芸用病害防除方法としては、例えば無機銅剤を有効成分として含有する組成物とピコキシストロビンを有効成分として含有する組成物とをそれぞれ希釈した2種類の希釈液で同時期に植物又は栽培担体を処理する方法が挙げられる。
なお、無機銅剤及びピコキシストロビンを別々に施用する場合、同時に施用してもよく、2日程度の間隔を設けてもよいが、いずれか一方の有効成分が植物又は栽培担体に残存している時期に他方の有効成分を施用することが好ましく、上記の「同時期に処理する」とは、そのように両者が処理されている時期の少なくとも一部が重複することを含む概念であり、必ずしも同時に施用作業を行う必要はない。無機銅剤及びピコキシストロビンを同時でなく別々に施用する場合の順序は、特に限定されないが、ピコキシストロビンの方が揮発及び分解等しやすいことを考慮すれば、無機銅剤を先に施用する方が好ましい。
本発明においては、無機銅剤をピコキシストロビンの農園芸病害防除効果増強のために使用することができる。なお、農園芸病害防除効果増強とは、ピコキシストロビンが単独で用いられた場合に示される農園芸病害防除効果と比して、その効果自体の強さの程度が増強される場合のみならず、効果の持続性の向上、ピコキシストロビンが本来有していない効果の補完、無機銅剤との併用による相乗効果などを包含する広い概念である。
特に、本発明においては、無機銅剤とピコキシストロビンとの併用による相乗効果を確認することができ、その詳細は下記の実施例において説明される。
また、本発明においては、必須の有効成分である無機銅剤及びピコキシストロビンの両者の揮発性及び環境中での分解性に差があり、ピコキシストロビンに比して無機銅剤が消失しにくい。このため、例えば本発明の農園芸用殺菌剤組成物を施用した場合、ピコキシストロビンが揮発又は分解する等してその残存量が少なくなり又は無くなった場合においても、無機銅剤を比較的多く残存させることができるので、上記した相乗効果とも相俟って、農園芸病害防除効果を急速に低下させることなく、残効性に優れたものとすることができる。
以下に、本発明の農園芸用殺菌剤組成物の代表的な製造例及び試験例を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限られるものではない。
<製造例1>
塩基性硫酸銅36重量部、ピコキシストロビン1重量部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサルフェートナトリウム塩3重量部、リグニンスルホン酸カルシウム3重量部、含水ケイ酸4重量部及び焼成珪藻土53重量部を均一に混合粉砕して、水和剤として用いうる農園芸用殺菌剤組成物を得た。
<製造例2>
塩基性硫酸銅22重量部、ピコキシストロビン0.3重量部、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム1.4重量部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル3重量部、プロピレングリコール5重量部及び水68.3重量部を混合して湿式粉砕し、更にキサンタンガム0.3重量部を加え混合して水性懸濁剤である農園芸用殺菌剤組成物を得た。
<試験例>
次に、植物病害防除効果を確認するための試験例を示す。なお、下記試験例1及び2における供試薬剤に用いた製剤は次の通りであり、これらの製剤を所定濃度の薬液(希釈液)に調製して試験を行った。
・塩基性硫酸銅:Zボルドー 36%フロアブル(水性懸濁剤) 市販品
・ピコキシストロビン:10%乳剤
(組成)ピコキシストロビン 10重量部
Nメチルピロリドン 10重量部
キシレン 70重量部
界面活性剤 10重量部(東邦化学製SP−3005X)
・クレソキシムメチル: 41.5%フロアブル 市販品(商品名「ストロビー」)
・トリフロキシストロビン: 25%フロアブル 市販品(商品名「フリント」)
<試験例1>:トマト疫病防除効果試験
所定濃度の薬液を調製し、ポット(0.0001アール)で栽培した3.8葉期のトマト(品種:ポンテローザ)に150リットル/10アールの割合で茎葉散布した。乾燥後にトマト疫病菌(Phytophthora infestans)の胞子懸濁液を接種した。接種7日後に下記の基準に従って発病指数を調査し、下記式1に従って防除価を求めた。なお、無処理区の発病指数は8.0であった。また、目視により下記の基準で薬害の発生程度を評価した。
発病指数の基準
0 : 発病なし
1 : 病斑面積率1〜10%
2 : 病斑面積率11〜20%
3 : 病斑面積率21〜30%
4 : 病斑面積率31〜40%
5 : 病斑面積率41〜50%
6 : 病斑面積率51〜60%
7 : 病斑面積率61〜70%
8 : 病斑面積率71〜80%
9 : 病斑面積率81〜90%
10: 病斑面積率91〜100%
Figure 2008143875
薬害の発生程度の評価基準
− : まったく薬害を認めない
± : わずかに薬害を認める
+ : 軽度の薬害を認める
++ : 中程度の薬害を認める
+++ : 強い薬害を認める
また、下記式2のコルビーの計算式によって算出したコルビーの期待値を用いて相乗効果の有無を評価した。一般に、与えられた2種類の有効成分を混合して処理した場合に、実際に測定された効果が下記のコルビーの式で計算されるコルビーの期待値(E)(二種の有効成分の組み合わせに期待される防除価(%)を示すことになる。)よりも大きいと、2種の有効成分の組み合わせによる作用が相乗的であると判定される。
〔式2〕
コルビーの期待値(E)=(X+Y)−(X×Y)÷100

(式2中、Xは一方の有効成分の防除価(%)を、Yは他方の有効成分の防除価(%)を表す。)
以上に述べた試験例1について、試験区と比較区との結果を併せて下記表1に示す

Figure 2008143875
<試験例2>キュウリべと病防除効果試験
所定濃度の薬液を調製し、ポット(0.0001アール)で栽培した2.3葉期のキュウリ(品種:四葉)に150リットル/10アールの割合で茎葉散布した。乾燥後にキュウリべと病菌(Psuedoperonospora cubensis)の胞子懸濁液を噴霧接種した。接種7日後に試験例1と同様にして発病指数を調査し、上記式1に従って防除価を求めた。なお、無処理区の発病指数は8.0であった。
また、目視により下記の基準で薬害の発生程度を評価した。
また、試験例1と同じく、コルビーの期待値を用いて相乗効果の有無を評価した
なお、本試験例ではキュウリべと病菌として既存薬剤耐性株を用いたが、感受性株を用いても同様の試験を行うことができる。
以上に述べた試験例2について、試験区と比較区との結果を併せて下記表1に示す
Figure 2008143875
以上の結果のように、塩基性硫酸銅とピコキシストロビンの組合せは明らかな相乗効果を有しており、薬害の発生も抑制される。特に低濃度域において相乗効果が顕著であり、薬剤耐性株にも有効であるため、実用薬量においてより長期間に亘り作物を保護することができる。
なお、上記試験例では、無機銅剤(塩基性硫酸銅)を有効成分として含有する組成物(薬液)と、ピコキシストロビンを有効成分として含有する組成物(薬液)とを混用することにより両有効成分の相乗効果を確認しているが、無機銅剤とピコキシストロビンの両方を有効成分として含有する組成物(例えば無機銅剤とピコキシストロビンとのプレミックス製剤)として用いた場合に同様の相乗効果が得られることは勿論である。
また、製造例1で得られる農園芸用殺菌剤組成物は安定なものであり、例えば1kg容のアルミクラフト袋に充填して50℃の恒温器内に2週間静置した場合でも、その状態には特に変化が見られない。製造例2で得られる農園芸用殺菌剤組成物もまた安定なものであり、500ml容ガラスビンに充填し、よく振とう後50℃の恒温器内に2週間静置した場合でも、その状態には特に変化が見られない。

Claims (7)

  1. 無機銅剤及びピコキシストロビンを有効成分として含有する農園芸用殺菌剤組成物。
  2. 無機銅剤が塩基性塩化銅及び塩基性硫酸銅からなる群より選択される1又は2の化合物である請求項1に記載の農園芸用殺菌剤組成物。
  3. 無機銅剤が塩基性硫酸銅である請求項1に記載の農園芸用殺菌剤組成物。
  4. 請求項1及至3いずれか1項に記載の農園芸用殺菌剤組成物の有効量を植物又は栽培担体に処理することを特徴とする農園芸用殺菌剤組成物の使用方法。
  5. 無機銅剤を有効成分として含有する組成物とピコキシストロビンを有効成分として含有する組成物とをそれぞれ希釈した2種類の希釈液で同時期に植物又は栽培担体を処理することを特徴とする農園芸病害防除方法。
  6. 農園芸病害が薬剤耐性農園芸病害である請求項5に記載の防除方法。
  7. ピコキシストロビンの農園芸病害防除効果増強のための無機銅剤の使用。
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