JP2001081003A - 水田用殺菌殺虫剤組成物 - Google Patents

水田用殺菌殺虫剤組成物

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JP2001081003A
JP2001081003A JP2000180139A JP2000180139A JP2001081003A JP 2001081003 A JP2001081003 A JP 2001081003A JP 2000180139 A JP2000180139 A JP 2000180139A JP 2000180139 A JP2000180139 A JP 2000180139A JP 2001081003 A JP2001081003 A JP 2001081003A
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JP
Japan
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methyl
ylmethyl
dihydro
rice
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JP2000180139A
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English (en)
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Katsumi Furuse
勝美 古瀬
Atsushi Toyoshima
淳 豊島
Koji Yamaji
孝二 山路
Kozo Nagayama
孝三 永山
Kazuo Kumakura
和夫 熊倉
Norimichi Muramatsu
憲通 村松
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Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低濃度で優れた防除効果を有し、残効性、耐雨
性に優れる水田用殺菌殺虫剤組成物を提供する。 【解決手段】一般式、 [式中、R1はメチル基等を示し、R2はイソプロピル基
等を示し、Xはハロゲン原子等を示し、nは1または2
個の整数を示し、Qはシアノ基等を示す。]にて示され
るフェニルアルカン酸アミド誘導体の一種以上とイミダ
クロプリド、フィプロニル、フラチオカルブ、カルボス
ルファン、ベンフラカルブ、カルタップ塩酸塩、エトフ
ェンプロックス、チアメトキサム、ピメトロジン、クロ
チアニジン、ジノテフラン、チアクロプリドから選ばれ
る一種以上とを有効成分として含有することを特徴とす
る水田用殺菌殺虫剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な水田用殺菌殺
虫剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、稲作においては作業効率改善等の
ため育苗箱を利用した稲の育苗栽培が一般的となってい
る。稲の病害虫に対して育苗箱施用による有効な防除剤
が望まれており、特に省力化の点から病害虫の同時防除
が可能な剤の確立が望まれている。また、農薬使用量及
び使用回数の低減が省力化、安全性並びに環境保全の面
から強く望まれている。既にベンフラカルブ・プロベナ
ゾール粒剤(オリゼメートオンコル粒剤)など育苗箱施
用によって有効な殺菌殺虫剤混合剤が市販されているも
のの、これらの薬剤は残効性において十分でなく、稲の
栽培が長期にわたる北日本における適応性に欠ける場合
がある。また近年、フィプロニル・プロベナゾール粒剤
(Dr.オリゼプリンス粒剤)など残効性を有する育苗箱
施用剤が上市されたものの、これらの剤も病害虫の発生
程度によっては補完防除を必要とし、十分な省力化を実
現するに至っていない。したがって稲作、特に育苗箱施
用によって低薬量で的確に殺菌殺虫効果を発揮し、長期
残効性を有する薬剤の出現が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は水稲栽培にお
いて病害虫の防除を低薬量で実現することに有る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこれらの問
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記一般式
[1]で示されるフェニルアルカン酸アミド誘導体の1
種以上と特定の殺虫剤1種以上を組み合わせることによ
り、全く意外にも各々単独で使用した場合と比較し優れ
た効果を発揮し、低薬量で稲作における病害虫に対し優
れた効果を有し、有用作物に対して害を及ぼさないとい
う効果を有することを見出した。また、さらにこの殺菌
殺虫剤組成物が特に水稲の育苗箱施用剤として優れた効
果を有することを見いだし、本発明を完成させた。すな
わち本発明は、一般式[1]
【0005】
【化2】
【0006】[式中、R1はメチル基、メトキシ基を示
し、R2はイソプロピル基、tert−ブチル基を示
し、Xはハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル
基、ハロアルコキシ基を示し、nは1または2個の整数
を示し、Qはシアノ基、アセチル基を示す。]にて示さ
れるフェニルアルカン酸アミドおよびこれらフェニルア
ルカン酸アミドの純粋な個々のジアステレオマー、エナ
ンチオマーおよびこれらの混合物の1種以上と1―(6
―クロロ―3―ピリジルメチル)―N―ニトロイミダゾ
リジン―2―イリデンアミン(以下イミダクロプリドと
記す)、(±)―5―アミノ―1―(2、6―ジクロロ
―α、α、α―トリフルオロ―p―トルイル)―4―ト
リフルオロメチルスルフィニルピラゾール―3―カルボ
ニトリル(以下フィプロニルと記す)、ブチル 2、3
―ジヒドロ―2、2―ジメチルベンゾフラン―7―イル
N、N’―ジメチル― N、N’―チオジカルバマー
ト(以下フラチオカルブと記す)、2、3―ジヒドロ―
2、2―ジメチル―7―ベンゾ[b]フラニル N―ジ
ブチルアミノチオ―N―メチルカルバマート(以下カル
ボスルファンと記す)、エチル N―[2、3―ジヒド
ロ―2、2―ジメチルベンゾフラン―7―イルオキシカ
ルボニル(メチル)アミノチオ]―N―イソプロピル―
β―アラニナート(以下ベンフラカルブと記す)、1、
3―ビス(カルバモイルチオ)―2―(N、N―ジメチ
ルアミノ)プロパン塩酸塩(以下カルタップ塩酸塩と記
す)、2―(4―エトキシフェニル)―2―メチルプロ
ピル 3―フェノキシベンジル エーテル(以下エトフ
ェンプロックスと記す)、[3−(2−クロロチアゾー
ル−5−イルメチル)−5−メチル−[1、3、5]オ
キサジアジナン−4−イリデン]ニトロアミン(以下チ
アメトキサムと記す)、6−メチル−4−[(ピリジン
−3−イルメチレン)アミノ]−4、5−ジヒドロ−2
H−[1、2、4]トリアジン−3−オン(以下ピメト
ロジンと記す)、N−(2−クロロチアゾール−5−イ
ルメチル)−N'−メチル−N"−ニトログアニジン(以
下クロチアニジンと記す)、N−メチル−N'−ニトロ
−N"−(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)グア
ニジン(以下ジノテフランと記す)、3−(6−クロロ
ピリジン−3−イルメチル)チアゾリジン−2−イリデ
ンシアナミド(以下チアクロプリドと記す)から選ばれ
る1種以上とを有効成分として含有すること特徴とする
水田用殺菌殺虫剤組成物である。
【0007】次に一般式[1]で表される化合物の具体
例を表1に示すがこれらに限定されるものではない。な
お化合物番号は以後の記載において参照される。
【0008】表中の記号はそれぞれ以下の意味を示す。
Meとはメチル基を表し、MeOとはメトキシ基を表
し、i−Prとはイソプロピル基を表し、t−Buとは
tert−ブチル基を表す。
【0009】
【表1】
【0010】本発明に関わるフェニルアルカン酸アミド
誘導体は、本発明者らが病害防除剤として有用であるこ
とを見いだした新規化合物である(特開平9-48750号公
報、特開平11-158131号公報)。しかしながらこれらフ
ェニルアルカン酸アミド誘導体に実用上有効な殺虫効果
は認められず、害虫を同時に防除することはできない。
また、これらフェニルアルカン酸アミド誘導体はイネの
生育期間を通じて防除効果を維持するためには高薬量で
の施用を必要とする。
【0011】一方、イミダクロプリド、フィプロニル、
フラチオカルブ、カルボスルファン、ベンフラカルブ、
カルタップ塩酸塩、エトフェンプロックス、チアメトキ
サム、ピメトロジン、クロチアニジン、ジノテフラン、
チアクロプリドは農園芸作物害虫に対して防除効果を有
することが知られている化合物である。しかしながらこ
れらの化合物に実用上有効な殺菌効果は認められず、病
害を同時に防除することはできない。
【0012】本発明の殺菌殺虫剤組成物は栽培植物に対
して安全性が高く、かつ温血動物に対する毒性も低い。
また、本発明の殺菌殺虫剤組成物を用いた水稲の育苗箱
施用剤は病害と害虫を長期にわたり同時に防除できるこ
とから、農家の労力の負担を軽減するだけでなく、単位
面積あたりの薬剤量を低減し、環境に対する影響を減少
させるのに役立つ。従って、本発明の殺菌殺虫剤組成物
は農作物および園芸作物の栽培において、病害虫の同時
防除および省力化に非常に有効である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の殺菌殺虫剤組成物の配合
割合は使用される化合物の種類、対象病害、発生傾向、
被害の程度、環境条件、使用する剤型などによって異な
るが、必要に応じて広い範囲で混合の割合を変えること
ができる。
【0014】一般的には、一般式[1]で表されるフェ
ニルアルカン酸アミド誘導体1重量部に対してイミダク
ロプリド、フィプロニル、フラチオカルブ、カルボスル
ファン、ベンフラカルブ、カルタップ塩酸塩、エトフェ
ンプロックス、チアメトキサム、ピメトロジン、クロチ
アニジン、ジノテフラン、チアクロプリドから選ばれる
化合物を0.01〜100重量部、好ましくは0.1〜
10重量部を混合する。
【0015】本発明組成物は有効成分をそのまま使用し
てもよいが、通常は農薬で汎用されている製剤にして使
用する。その形態として通常は有効成分を不活性な液体
または固体の担体で希釈し、必要に応じて界面活性剤そ
の他補助剤をこれに加え、粉剤、水和剤、乳剤、粒剤等
の製剤形態で使用できる。
【0016】これらの製剤で好適な担体としては例えば
タルク、ベントナイト、クレー、カオリン、珪藻土、ホ
ワイトカーボン、バーミキュライト、消石灰、珪砂、硫
安、尿素等の固体担体、イソプロピルアルコール、キシ
レン、シクロヘキサノン、メチルナフタレン等の液体担
体等があげられる。界面活性剤及び分散剤としては例え
ばジナフチルメタンスルホン酸塩、アルコール硫酸エス
テル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスル
ホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノアルキレート等があげられ
る。補助剤としてはカルボキシメチルセルロース等があ
げられる。これらの製剤を適宜な濃度に希釈して散布す
るか、または直接施用する。
【0017】本発明組成物は植物体への茎葉散布、土壌
処理、水面施用および育苗箱への施用等により使用する
ことができる。また、肥料と混合し、田植え時に側条施
用を行うことにより使用できる。有効成分の配合割合は
必要に応じ適宜選ばれるが、粉剤及び粒剤とする場合は
本発明組成物の有効成分をそれぞれ0.1〜20%(重
量)、また乳剤及び水和剤とする場合は5〜80%(重
量)が適当である。
【0018】本発明組成物の施用量は使用される化合物
の種類、対象病害虫、発生傾向、被害の程度、環境条
件、使用する剤型などによって変動する。例えば粉剤及
び粒剤のようにそのまま使用する場合には混合組成物を
10アール当り0.1g〜5kg、好ましくは1g〜1
kgの範囲から適宜選ぶのがよい。また、乳剤及び水和
剤のように液状で使用する場合には本発明組成物の有効
成分をそれぞれ0.1ppm〜10,000ppm、好
ましくは1〜3,000ppmの範囲から適宜選ぶのが
よい。
【0019】本発明の殺菌殺虫剤組成物は上記の施用形
態によりべん毛菌亜門(Mastigomycotin
a)、接合菌亜門(Zygomycotina)、子嚢
菌亜門(Ascomycotina)、不完全亜門(D
euteromycotina)、及び担子菌亜門(B
asidiomycotina)に属する菌に起因する
植物病害を防除でき、特にイネいもち病(Pyricu
laria oryzae)に対して優れた効果を示
す。
【0020】また、本発明の殺菌殺虫剤組成物は半翅目
害虫、鱗翅目害虫、鞘翅目害虫、双翅目害虫、膜翅目害
虫、直翅目害虫、シロアリ目害虫、アザミウマ目害虫、
ハダニ類、植物寄生性線虫類等の害虫に対して有効であ
り、特にホソヘリカメムシ(Riptortus cl
avatus)、ミナミアオカメムシ(Nezarav
iridula)、メクラカメムシ類(Lygus s
p.) 等のカメムシ類(異翅類;Heteropte
ra)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix
cincticeps)、ヒメヨコバイ類(Empoa
sca sp., Erythroneura s
p.,Circulifer sp.)等のヨコバイ
類、トビイロウンカ(Nilaparvata lug
ens)、セジロウンカ(Sogatella fur
cifera)、ヒメトビウンカ(Laodelpha
x striatellus)等のウンカ類、 ニカメ
イガ(Chilo suppressalis)、コブ
ノメイガ(Cnaphalocrocis medin
alis)、Ostrinia nubilalis等
のメイガ類、イネドロオイムシ(Oulema ory
zae)等のハムシ類、Apion godmani等
のホソクチゾウムシ類、イネミズゾウムシ(Lisso
rhoptrus oryzophilus)等のゾウ
ムシ類に対して優れた効果を示す。
【0021】本発明の殺菌殺虫剤組成物は必要に応じて
さらに他の殺虫剤、他の殺菌剤、除草剤、植物生長調節
剤、肥料等と混用してもよい。次に本発明の殺菌殺虫剤
組成物の代表的な製剤例をあげて製剤方法を具体的に説
明する。以下の説明において「%」は重量百分率を示
す。
【0022】
【実施例】製剤例1 粉剤 化合物(1)1%、カルタップ塩酸塩2%、珪藻土5%
及びクレー92%を均一に混合粉砕して粉剤とした。
【0023】製剤例2 水和剤 化合物(4)20%、イミダクロプリド10%、珪藻土
65%、ジナフチルメタンジスルホン酸ナトリウム2%
及びリグニンスルホン酸ナトリウム3%を均一に混合粉
砕して水和剤とした。
【0024】製剤例3 乳剤 化合物(6)20%、エトフェンプロックス20%、シ
クロヘキサノン20%、ポリオキシエチレンアルキルア
リールエーテル11%、アルキルベンゼンスルホン酸カ
ルシウム4%及びメチルナフタリン25%を均一に溶解
して乳剤とした。
【0025】製剤例4 粒剤 化合物(1)4%、フィプロニル1%、ラウリルアルコ
ール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニンスルホ
ン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロース2%
及びクレー86%を均一に混合粉砕する。この混合物に
水20%を加えて練合し、押出式造粒機を用いて14〜
32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して粒剤とし
た。
【0026】製剤例5 粒剤 化合物(2)4%、カルボスルファン3%、ラウリルア
ルコール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニンス
ルホン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロース
2%及びクレー84%を均一に混合粉砕する。この混合
物に水20%を加えて練合し、押出式造粒機を用いて1
4〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して粒剤
とした。
【0027】製剤例6 粒剤 化合物(3)4%、ベンフラカルブ5%、ラウリルアル
コール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニンスル
ホン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロース2
%及びクレー82%を均一に混合粉砕する。この混合物
に水20%を加えて練合し、押出式造粒機を用いて14
〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して粒剤と
した。
【0028】製剤例7 粒剤 化合物(4)4%、フラチオカルブ2.5%、ラウリル
アルコール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニン
スルホン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロー
ス2%及びクレー84.5%を均一に混合粉砕する。こ
の混合物に水20%を加えて練合し、押出式造粒機を用
いて14〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥し
て粒剤とした。
【0029】製剤例8 粒剤 化合物(5)4%、イミダクロプリド2%、ラウリルア
ルコール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニンス
ルホン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロース
2%+及びクレー85%を均一に混合粉砕する。この混
合物に水20%を加えて練合し、押出式造粒機を用いて
14〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して粒
剤とした。
【0030】製剤例9 粒剤 化合物(1) 4%、ジノテフラン2%、ラウリルアル
コール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニンスル
ホン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロース2
%及びクレー85%を均一に混合粉砕する。この混合物
に水20%相等量を加えて練合し、押出式造粒機を用い
て14〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥して
粒剤とした。
【0031】製剤例10 粒剤 化合物(5) 4%、チアクロプリド1%、ラウリルア
ルコール硫酸エステルのナトリウム塩2%、リグニンス
ルホン酸ナトリウム5%、カルボキシメチルセルロース
2%及びクレー86%を均一に混合粉砕する。この混合
物に水20%相等量を加えて練合し、押出式造粒機を用
いて14〜32メッシュの粒状に加工したのち、乾燥し
て粒剤とした。
【0032】本発明の殺菌殺虫剤組成物の優れた殺菌効
果は下記の試験例からも明らかである。つまり、個々の
フェニルアルカン酸アミド誘導体は殺菌効果を示すが、
個々のフェニルアルカン酸アミド誘導体とイミダクロプ
リド、フィプロニル、フラチオカルブ、カルボスルファ
ン、ベンフラカルブ、カルタップ塩酸塩、エトフェンプ
ロックス、チアメトキサム、ピメトロジン、クロチアニ
ジン、ジノテフラン、チアクロプリドの何れかとの組み
合わせは単なるフェニルアルカン酸アミド誘導体の殺菌
効果より大きな殺菌効果を示し、相乗効果が認められ
る。また、イミダクロプリド、フィプロニル、フラチオ
カルブカルボスルファン、ベンフラカルブ、カルタップ
塩酸塩、エトフェンプロックス、チアメトキサム、ピメ
トロジン、クロチアニジン、ジノテフラン、チアクロプ
リドは殺虫効果を示すが、これら化合物とフェニルアル
カン酸アミド誘導体との組み合わせはより大きな殺虫効
果を示し相乗効果が認められる。
【0033】試験例1 イネいもち病予防効果試験 直径7cmの素焼鉢に水稲種子(品種:愛知旭)を約1
5粒ずつ播種し、温室内で2〜3週間育成した。第4葉
が完全に展開したイネ苗に製剤例2に準じて調製した水
和剤を有効成分濃度が所定濃度になるように水で希釈
し、1鉢当たり10ml散布した。風乾後、イネいもち
病菌(Pyricularia oryzae)の分生
胞子懸濁液を噴霧接種し、直ちに25℃の湿室内に24
時間入れた。その後温室内に移し、接種5日後に第4葉
の病斑数を調査した。さらに数1により防除価(%)を
求めた。結果を表2に示した。
【0034】
【数1】
【0035】
【表2】
【0036】試験例2 イネいもち病水面施用試験 直径9cmの白磁鉢に1.5葉期の水稲(品種:愛知
旭)稚苗を3本づつ4カ所に移植し、温室内で育成し
た。2.5葉期に製剤例2に準じて調製した水和剤を有
効成分濃度が所定濃度になるように鉢に水面施用処理を
した。処理10日後に、イネいもち病菌(Pyricu
laria oryzae)の分生胞子懸濁液を噴霧接
種し、直ちに25℃の湿室内に24時間入れた。その
後、温室内に移し、接種5日後に接種時の最高位葉の病
斑数を調査した。数1により防除価を求めた。結果を表
3に示した。
【0037】
【表3】
【0038】試験例3 イネいもち病育苗箱施用試験 イネ用の育苗箱(30×60×3cm)に人工培土を詰
め、1箱当たりイネ(品種;愛知旭)の種籾180g
(乾重量換算)を播種した。播種3週間後に、製剤例4
に準じて調整した粒剤を有効成分が所定薬量になるよう
に育苗箱に均一に処理した。処理4時間後に、イネの幼
苗5本を育苗培土ごと分け取り、1/10000aワグ
ネルポットに移植した。処理40日後に、イネいもち病
菌(Pyricularia oryzae)の分生胞
子懸濁液を噴霧接種し、直ちに25℃の湿室内に24時
間入れた。その後、温室内に移し、接種5日後に接種時
の最高位葉の病斑数を調査した。数1により防除価を求
めた。結果を表4に示した。
【0039】
【表4】
【0040】試験例4 イネミズゾウムシ育苗箱試験 イネ用の育苗箱(30×60×3cm)に人工培土を詰
め、1箱当たりイネ(品種;愛知旭)の種籾180g
(乾重量換算)を播種した。播種3週間後に、製剤例4
に準じて調整した粒剤を有効成分が所定薬量になるよう
に育苗箱に均一に処理した。処理4時間後に、イネの幼
苗5本を育苗培土ごと分け取り、1/10000aワグ
ネルポットに移植した。処理5日後にイネミズゾウムシ
成虫を5頭ずつポットに放し、ナイロン製網で覆った。
5日後死虫数を調査し、数2により死虫率を算出した。
結果を表5に示した。
【0041】
【数2】
【0042】
【表5】
【0043】試験例5 ツマグロヨコバイ育苗箱試験 イネ用の育苗箱(30×60×3cm)に人工培土を詰
め、1箱当たりイネ(品種;愛知旭)の種籾180g
(乾重量換算)を播種した。播種3週間後に、製剤例4
に準じて調整した粒剤を有効成分が所定薬量になるよう
に育苗箱に均一に処理した。処理4時間後に、イネの幼
苗5本を育苗培土ごと分け取り、1/10000aワグ
ネルポットに移植した。処理5日後にツマグロヨコバイ
幼虫を5頭ずつポットに放し、ナイロン製網で覆った。5
日後死虫数を調査し、数2により死虫率を算出した。結
果を表6に示した。
【0044】
【表6】
【0045】
【発明の効果】本発明組成物は水田の病害虫に対してよ
り低濃度で優れた防除効果を有し、しかも作物に薬害を
生ずることなく、残効性、耐雨性に優れるという特徴を
も併せ持っているため、病害虫の同時防除に有用であ
る。さらに本発明組成物は水稲の育苗箱施用剤としても
有用であり、農薬の処理回数および施用薬量の減少に貢
献するものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 47/40 A01N 47/40 47/44 47/44 51/00 51/00 C07C 233/11 C07C 233/11 233/51 233/51 235/34 235/34 (72)発明者 村松 憲通 静岡県掛川市葛ヶ丘3丁目15番地の11 Fターム(参考) 4H006 AA01 AA03 AB02 AB03 BJ50 BM30 BP10 BR10 BV53 4H011 AA01 AC01 AC03 BA06 BB03 BB04 BB06 BB11 BB13 BC01 BC05 BC07 BC18 BC19 BC20 DA02 DA15 DA16 DD01 DD03 DG05 DH03 DH10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] 【化1】 [式中、R1はメチル基、メトキシ基を示し、R2はイソ
    プロピル基、tert−ブチル基を示し、Xはハロゲン
    原子、メチル基、トリフルオロメチル基、ハロアルコキ
    シ基を示し、nは1または2個の整数を示し、Qはシア
    ノ基、アセチル基を示す。]にて示されるフェニルアル
    カン酸アミドおよびこれらフェニルアルカン酸アミドの
    純粋な個々のジアステレオマー、エナンチオマーおよび
    これらの混合物の1種以上と1―(6―クロロ―3―ピ
    リジルメチル)―N―ニトロイミダゾリジン―2―イリ
    デンアミン(イミダクロプリド)、(±)―5―アミノ
    ―1―(2、6―ジクロロ―α、α、α―トリフルオロ
    ―p―トルイル)―4―トリフルオロメチルスルフィニ
    ルピラゾール―3―カルボニトリル(フィプロニル)、
    ブチル 2、3―ジヒドロ―2、2―ジメチルベンゾフ
    ラン―7―イル N、N’―ジメチル― N、N’―チ
    オジカルバマート(フラチオカルブ)、2、3―ジヒド
    ロ―2、2―ジメチル―7―ベンゾ[b]フラニル N
    ―ジブチルアミノチオ―N―メチルカルバマート(カル
    ボスルファン)、エチル N―[2、3―ジヒドロ―
    2、2―ジメチルベンゾフラン―7―イルオキシカルボ
    ニル(メチル)アミノチオ]―N―イソプロピル―β―
    アラニナート(ベンフラカルブ)、1、3―ビス(カル
    バモイルチオ)―2―(N、N―ジメチルアミノ)プロ
    パン塩酸塩(カルタップ塩酸塩)、2―(4―エトキシ
    フェニル)―2―メチルプロピル 3―フェノキシベン
    ジル エーテル(エトフェンプロックス)、[3−(2
    −クロロチアゾール−5−イルメチル)−5−メチル−
    [1、3、5]オキサジアジナン−4−イリデン]ニト
    ロアミン(チアメトキサム)、6−メチル−4−[(ピ
    リジン−3−イルメチレン)アミノ]−4、5−ジヒド
    ロ−2H−[1、2、4]トリアジン−3−オン(ピメ
    トロジン)、N−(2−クロロチアゾール−5−イルメ
    チル)−N'−メチル−N"−ニトログアニジン(クロチ
    アニジン)、N−メチル−N'−ニトロ−N"−(テトラ
    ヒドロフラン−3−イルメチル)グアニジン(ジノテフ
    ラン)、3−(6−クロロピリジン−3−イルメチル)
    チアゾリジン−2−イリデンシアナミド(チアクロプリ
    ド)から選ばれる1種以上とを有効成分として含有する
    ことを特徴とする水田用殺菌殺虫剤組成物。
  2. 【請求項2】水田用殺菌殺虫剤組成物が水田育苗箱施用
    殺菌殺虫剤組成物である請求項1記載の組成物。
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