JP2002166218A - 両面同時塗工方法 - Google Patents

両面同時塗工方法

Info

Publication number
JP2002166218A
JP2002166218A JP2001282804A JP2001282804A JP2002166218A JP 2002166218 A JP2002166218 A JP 2002166218A JP 2001282804 A JP2001282804 A JP 2001282804A JP 2001282804 A JP2001282804 A JP 2001282804A JP 2002166218 A JP2002166218 A JP 2002166218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
film
coating
polymer compound
coating liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001282804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4712251B2 (ja
Inventor
Yoji Yanagi
陽二 柳
Yasushi Kitagishi
泰 北岸
Hiroyuki Honmoto
博行 本元
Takahiro Omichi
高弘 大道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2001282804A priority Critical patent/JP4712251B2/ja
Publication of JP2002166218A publication Critical patent/JP2002166218A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4712251B2 publication Critical patent/JP4712251B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Cell Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業生産性に優れた、多孔質薄膜中に高分子
化合物を含有せしめかつ膜両面に均一な厚みの高分子化
合物層を同時に形成することができる、両面同時塗工方
法を提供する。 【解決手段】 高分子化合物を含む塗液を保持せしめた
表裏に連通した孔を有する多孔質薄膜を、該薄膜の搬送
路を介し所定のクリアランスを有して対峙し、且つ該薄
膜の搬送方向と逆方向に所定の回転周速で回転する二つ
のロールの間を通過させ、該薄膜の孔中に該塗液を含浸
せしめ且つ該薄膜の表裏に均一な厚みの塗膜を形成する
両面同時塗工方法など。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフィルムや
不織布などの表裏に連通した孔を有する多孔質薄膜の表
裏両面に高分子化合物を含む塗液を含浸・塗布し均一な
厚みの塗膜を形成する塗工方法に関する。さらに本発明
は、かかる塗工方法を用いた、例えばリチウムイオン二
次電池用セパレータの製造に利用することのできる、表
裏に連通した孔を有する多孔質薄膜の孔中に高分子化合
物が充填され且つ該薄膜の表裏に該高分子化合物を含む
均一な厚みの膜を有する複合膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムや不織布といった面状体を基材
とし、その基材の両面に高分子化合物を含む塗膜を形成
する両面塗工方法としては、たとえば基材を塗液の中に
浸漬した後に引き上げて計量するディップ塗工方法(例
えば特開平7−289964号公報)、基材に片面塗工
した後に連続してその反対面に同様に片面塗工する片面
逐次塗工方法(例えば特開昭55−500893号公
報)、ダイやコーティングロールにより計量した塗工液
を基材に転写する転写式塗工方法(例えば特開昭62−
42764号公報)が知られている。
【0003】ディップ塗工方法においては基材に高分子
化合物を含む塗液を塗布した後にその基材を固定バーや
ドクターブレードもしくはロールによりニップし計量す
る。固定式の計量方法である固定バーやドクターブレー
ドでは基材送り出し方向の反対面(計量部)が汚れるた
め、塗工筋や塗工斑が頻繁に発生し、連続運転に適用で
きないという問題がある。またロールによりニップし塗
布する方法では塗液の乱れ等により塗膜の表面が荒れて
しまうという問題がある。
【0004】片面逐次塗工方法もしくは転写式塗工方法
は、基材が表裏に連通した孔を有する多孔質薄膜の場
合、塗液の含浸が不十分であり、また転写後の塗膜が固
化するまでの間に薄膜中に浸透してしまうため塗膜の厚
みを一定に保持できない。一方、従来、例えばリチウム
イオン二次電池などの電池用セパレータ(多孔性基材と
電解質とからなる複合膜)の製造方法として、ディップ
塗工方法を利用した方法(例えば特開昭53−3664
3号公報)、片面逐次塗工方法を利用した方法(例えば
特開平10−162802号公報)などがある。
【0005】しかしながらこれらの方法では、上記の塗
工方法で説明したのと同様な、塗工斑が発生するなどの
問題や、含浸が不十分である、あるいはまた、塗膜の厚
みを一定に保持できないなどの問題があり、多孔性基材
の孔中に電解質が含浸せしめられ且つ基材の両面に均一
な厚みの電解質膜を形成せしめるには不十分であった。
さらに、従来法には、連続生産の安定性やコストなど工
業生産上の問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長時
間の連続運転が可能であるなどの工業生産性に優れた、
表裏に連通した孔を有する多孔質薄膜の孔中に高分子化
合物を含む塗液を十分に含有せしめ且つ該薄膜の表裏面
に該塗液からなる均一な厚みの塗膜を同時に形成するこ
とができる、両面同時塗工方法を提供することにある。
さらに本発明の目的は、上記塗工方法をその工程中に含
む、表裏に連通した孔を有する多孔質薄膜の孔中に高分
子化合物が充填され且つ該薄膜の表裏に該高分子化合物
を含む均一な厚みの膜を有する複合膜の製造方法を提供
することにある。また本発明の目的は、電池用セパレー
タとして用いることができる上記複合膜の製造方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、表裏に連
通した孔を有する多孔質薄膜に対して高分子化合物を含
む塗液を過剰量保持せしめ、次いでこの薄膜を、この薄
膜の搬送路を介し所定のクリアランス部を有して対峙
し、且つ該薄膜の搬送方向と逆方向に回転する二つのロ
ールの間を通過させることで、この二つのロールのクリ
アランス部でこの薄膜に付着した塗液にせん断力をか
け、塗液の圧力を上昇させ、且つ二つのロールで過剰な
塗液を掻き取ると同時に塗膜表面を整えることによりか
かる問題が解決されることを知見して本発明に到達した
ものである。
【0008】すなわち本発明の第一の発明は、高分子化
合物を含む塗液を過剰量保持せしめた表裏に連通した孔
を有する多孔質薄膜を、該薄膜の搬送路を介し所定のク
リアランスを有して対峙し、且つ該薄膜の搬送方向と逆
方向に回転する二つのロールの間を通過させ、該薄膜の
孔中に該塗液を含浸せしめ且つ該薄膜の表裏面に均一な
厚みの塗膜を形成する両面同時塗工方法である。
【0009】かかる第一の発明には、 2. 該薄膜の厚みが7μm〜60μm、多孔度が30
%〜70%である上記発明記載の塗工方法。 3. 該薄膜が、不織布で透気度(ガーレー値;JIS
P8117)が10秒以下である上記発明または2に記
載の塗工方法。 4. 該薄膜が、微多孔膜で透気度(ガーレー値;JI
SP8117)が50秒〜500秒である上記発明また
は2に記載の塗工方法。 5. 該高分子化合物が、ポリ弗化ビニリデンの共重合
体である上記発明〜4のいずれかに記載の塗工方法。 6. 該塗液が、該高分子化合物と水溶性溶媒とからな
る粘度が0.01Pa・s〜50Pa・sの塗液である
上記発明〜5のいずれかに記載の塗工方法。 7. 該ロールが、その表面の表面粗さが6.3Sであ
る上記発明〜6いずれかに記載の塗工方法。 8. 該ロールが、巻き線式ワイヤーバーもしくは溝切
りロールである上記発明〜6いずれかに記載の塗工方
法。 が含まれる。
【0010】さらに本発明の第二の発明は、上記発明〜
8のいずれかに記載の塗工方法により表裏に連通した孔
を有する多孔質薄膜に高分子化合物を含む塗液を塗工
し、次いで塗工された該薄膜を水系の凝固浴に浸漬して
該高分子化合物を固化させる、該薄膜の孔中に該高分子
化合物が充填され且つ該薄膜の表裏に均一な厚みの該高
分子化合物を含む膜を有する複合膜の製造方法である。
かかる第二の発明には、該複合膜がリチウムイオン二次
電池用セパレータである複合膜の製造方法、が含まれ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の発明(塗工方法)
において使用される表裏に連通した孔を有する多孔質薄
膜としては、例えば不織布、織物、紙様シート、または
微多孔膜などの薄膜状のものが挙げられる。これらは、
2種以上を組み合わせて用いることもできる。また、こ
れらの多孔質薄膜の材料としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば、半芳香族または全芳香族ポリエス
テル(例えばポリエチレンテレフタレート(PET))、ポ
リオレフィン(例えばポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリアミド、ポリイミド、ポリフェニレンスルフィド、
ポリスルフォン)などを挙げられる。これらのなかで
も、本発明の多孔質薄膜の形状としては不織布状シート
および微多孔膜が好ましい。
【0012】また本発明の多孔質薄膜としては特に限定
はないが、膜厚5〜100μm、多孔度20%〜75
%、より好ましくは膜厚7〜60μm、多孔度30%〜
70%である。これらのうちでも膜厚7〜50μm、多
孔度40〜60%、透気度(ガーレー値;JISP81
17)10秒以下以下なかでも0.001秒以上5秒以
下の不織布または、膜厚7〜50μm、多孔度40〜6
0%、透気度(ガーレー値;JISP8117)50秒
〜500秒なかでも100〜400秒の微多孔膜がより
好ましい。膜厚5μm未満では例えばリチウムイオン二
次電池用セパレータ用途では強度不足となりがちのため
好ましくなく、膜厚100μmを超えると例えばリチウ
ムイオン二次電池用セパレータ用途ではインピーダンス
が高くなるため好ましくない。
【0013】具体的にこのような多孔質薄膜として、例
えばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リエチレンなどの不織布で目付量が3g〜30g/m2
で膜厚が7〜50μmのもの、およびポリプロピレンや
ポリエチレンなどの微多孔膜で膜厚が7〜50μmのも
のを例示することができる。本発明において使用される
高分子化合物としては特に限定されるものではなく、得
られる複合膜の使用目的に応じて適宜選択すればよく特
に制限されない。
【0014】例えば、本発明の複合膜を電池やコンデン
サー用のセパレータとして利用する場合は、高分子化合
物としてポリ弗化ビニリデン、ポリアクリルニトリル、
ポリアルキレンオキシド、ポリメチルメタクリレートま
たはこれらの共重合体などを挙げることができる。これ
らの高分子化合物は単独で、或いは2種以上を組み合わ
せて用いることができる。また必要に応じて、これら高
分子化合物に安定化剤などを適量添加して用いることも
できる。この中でも特に電気化学的に安定なポリ弗化ビ
ニリデンの共重合体が好適に用いられる。
【0015】本発明において使用される高分子化合物を
含む塗液としては、高分子化合物を溶媒に溶解したも
の、該化合物の微粒子を水系溶媒に分散させたもの(ラ
テックス溶媒)、該化合物単独もしくはそれと可塑化剤
との混合物を加熱し、溶融状態としたものなどが挙げら
れる。これらの内でも特に塗液の粘度の調整が容易なこ
とから該化合物を溶媒に溶解したものが好適に用いられ
る。この際用いる溶媒としては多孔質薄膜基材とのぬれ
性が良好で、しかも該基材を膨潤、溶解せしめないもの
が好適に用いられる。例えば、高分子化合物がポリ弗化
ビニリデン、ポリアクリルニトリル、ポリアルキレンオ
キシド、ポリメチルメタクリレート、またはこれらの共
重合体などである場合には、溶媒としては、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、アセトニトリルなどの水溶性溶媒やアセトンなどの
揮発性溶媒が好ましいものとして挙げられる。なかで
も、上記の水溶性溶媒が好ましい。
【0016】またこの塗液には基材とのぬれ性改善の目
的から界面活性剤等の第3成分を添加および/または多
孔質薄膜基材に親水化処理をほどこしても構わない。ま
た塗液には複合膜の強度を向上する等の目的から無機粒
子等の第3成分を添加しても構わない。本発明の塗液の
粘度、乾燥性などの物性は、適宜調整することができる
が、塗液が高分子化合物と水溶性溶媒とからなる場合に
は、かかる塗液の粘度は0.01Pa・s〜50Pa・
sであるのが好ましい。0.01Pa・s未満では、塗
布後の塗液の表面性が悪くなりがちであり、50Pa・
sを超えると流動性が悪化し塗布そのものが困難となり
がちである。粘度がこの範囲内であると塗布を安定して
行うことが可能となり好ましい。
【0017】多孔質薄膜に塗液を保持せしめる方法とし
ては、例えば含浸法、スプレー法など特に限定されない
が、浸漬浴に薄膜を浸漬・通過させる方法のほかに、後
記の図2に示すように2つのダイ7、8を用いて多孔質
薄膜の両面に塗液を塗布することも可能である。保持せ
しめる塗液の量は、多孔質薄膜の孔中に充填せしめる高
分子化合物の量と該薄膜の表裏に均一に形成しようとす
る高分子化合物を含む膜の厚み、高分子化合物を含む塗
液の物性や該多孔質薄膜への塗液の保持性などに応じて
適宜調整することができる。また塗液は、多孔質薄膜の
表裏両面に保持させるのが、この薄膜の孔中に塗液を含
浸させ且つ表裏に同時に均一な塗膜を形成させる上で好
ましい。
【0018】本発明の塗工方法では、次いで最終的に孔
中に所望量を充填せしめ表裏に均一な膜を形成せしめる
のに必要な量に対して過剰量の塗液を保持する多孔質薄
膜を、該薄膜の搬送路を介し所定のクリアランスを有し
て対峙し、且つ該薄膜の搬送方向と逆方向に回転する二
つのロールの間を通過させる。薄膜の搬送方向として
は、後記の図1などに示したような下向き、あるいはそ
の逆に上向き、または横向きなど特に限定されず、多孔
質薄膜への塗液の保持性に応じて、あるいは粘度、乾燥
性など塗液の物性に応じて、工程の全体から適宜選択す
ることができる。一般的には、本発明の目的や工程の効
率性から、下向きないし上向き、なかでも下向きに搬送
するのが好ましい。
【0019】二つのロールは、多孔質薄膜の搬送方向と
逆方向に回転する。これにより、二つのロールのクリア
ランスで薄膜に塗布した塗液にせん断力をかけ、塗液の
圧力を高めることにより薄膜の孔中に塗液を十分含浸せ
しめることができる。なおこの場合、多孔質薄膜の形状
が不織布状シートである場合には、その孔中に十分量の
塗液を充填せしめることができる。一方、多孔質薄膜の
形状が微多孔膜の場合には、孔の口径にもよるが一般的
にはその表面孔中において塗液を充填せしめることがで
きる。それと同時に二つのロールにより過剰な塗液を両
面同時に掻き取り、その掻き取った過剰な塗液をロール
上で順次搬送し、たとえば接触式のブレードを用いた掻
き落とし装置を使用して任意の位置でロール上から塗液
を掻き落とすことによりロール表面を清浄にすることが
できる。
【0020】あるいは塗液の粘度が0.1Pa・s以上
である場合には、図5に示すように浸漬浴4およびロー
ル1、ロール2を一体化し二つのロール上部で浸漬浴の
下面をシールすることによりたとえば接触式のブレード
を用いた掻き落とし装置を省略することが可能である。
これにより薄膜に保持せしめた塗液のうち過剰な塗液を
掻き落とす直前のロールは常にロール表面に塗液の付着
がなく清浄に保たれるようにすることができる。この結
果、ニップ式で発生した筋の発生もなく、連続運転時に
固定式の計量方法のような計量部の汚れが発生せず長時
間均一厚みの塗膜を得ることが可能となる。
【0021】本発明においては、二つのロールのクリア
ランスおよびロールの回転周速や回転周速比を制御する
ことにより、二つのロールのクリアランスで多孔質薄膜
に付着した塗液にかかるせん断力を変化させ発生する塗
液の圧力を調整することが可能となり、多孔質薄膜の孔
中への塗液の含浸度合いを制御するとともに、ロールに
よって掻き落とす過剰な塗液の量を変化させてこの薄膜
の表裏の塗膜の厚みを同時に目標厚みに制御することが
可能となる。
【0022】本発明に使用されるロールは表面粗さが
6.3S以下、なかでも0.1S以上6.3S以下であ
ることが好ましく、さらに円筒度および真円度が高いこ
とが好ましいが、その表面粗さ、円筒度および真円度は
塗膜の要求平滑度による。またロール表面の材質として
は特に限定されるものではないが、使用する塗液の種類
に応じて塗液とのぬれ性の良い材質を選択することが好
ましい。
【0023】また、ロールとして巻き線式のワイヤーバ
ーまたは溝切りロールを使用することも可能である。ロ
ールとして巻き線式ワイヤーバーを使用する場合にはワ
イヤーバーの巻き線の径を変えることで塗膜の厚みの制
御が容易となるので好ましい。溝切りロールを使用する
場合には溝切りロールの溝の深さおよび/または溝の幅
および/または溝のピッチを変えることでも塗膜の厚み
の制御が可能である。
【0024】本発明の両面同時塗工方法に用いられる装
置を特に限定するものではないが、更に具体的に、例え
ば図1、2、および5の装置を用いた場合を代表例とし
て説明する。図1、2は本発明に係る一つの実施例の両
面同時塗工方法の概略を示す図面である。これらの両面
同時塗工方法では高分子化合物を含む塗液の入った浸漬
浴4または2つの対向させて配置したダイ7,8を用
い、さらに回転するロール1とロール2を薄膜の搬送路
を介して対峙するよう平行に、相互間のクリアランスL
を設けて配置している。
【0025】ロール1とロール2の間のクリアランスL
は任意に調整可能である。またロール1およびロール2
はそれぞれ独立して駆動されておりロールの回転周速は
無段階で変化させることが可能である。その回転周速は
エンコーダーやタコメータ等を用いてロールの回転数を
測定し、ロールの径を用いて演算することにより算出す
る。ロール1および/またはロール2の回転周速を変化
させることにより塗膜の厚みを両面同時に正確に制御す
ることが可能である。
【0026】この両面同時塗工方法では図中矢印の方向
に搬送される薄膜3を図1に示す高分子化合物を含む塗
液5の入った浸漬浴4に浸漬・通過させるか、または図
2に示す高分子化合物を含む塗液5を供給する2つのダ
イ7,8を用いて、薄膜の孔中に所望量の塗液を含浸せ
しめかつ高分子化合物層の所望量の膜厚を与えるよう
に、薄膜両面にこれらの所望量に対し過剰量の塗液5を
保持せしめる。
【0027】次いで、薄膜の移動方向と逆方向に回転す
る、表面が平滑な、好ましくは表面粗さが6.3S以下
である、ロール1とロール2とで挟み込んだ状態で、薄
膜3に付着した塗液5のうち過剰な塗液5´を薄膜上か
ら表裏両面同時に掻き落とす。本発明の方法では、好ま
しくは掻き落とした過剰な塗液5´はロールで搬送され
任意の位置で接触式のブレードを用いた掻き落とし装置
6を使用してロール上から掻き落とすことができる。こ
れにより、ロール表面を、薄膜から掻き落とした過剰な
塗液5´が付着する前の清浄な状態でき、そのため連続
した塗膜の形成を行えるので好ましい。
【0028】次に本発明の第二の発明(上記第一の発明
(塗工法)を用いて、多孔質薄膜と高分子化合物からな
る複合膜の製造方法)について説明する。本発明の複合
膜の製造方法は、上記塗工方法を用いて表裏に連通した
孔を有する多孔質薄膜に高分子化合物を含む塗液を塗工
し、次いで該高分子化合物を固化させ、該薄膜の孔中に
該高分子化合物が充填され且つ該薄膜の表裏に均一な厚
みの該高分子化合物を含む膜を有する複合膜を製造す
る。
【0029】ここで、用いられる塗工方法、そのための
多孔質薄膜、高分子化合物、塗液などは前述の本発明の
第一の発明に関して説明したものと同様であり、その好
適例も同様である。また、該塗膜を固化させる方法は、
用いた塗液の性質により適宜選択することが出来る。例
えば揮発性溶媒を用いた塗液の場合は塗工後溶媒の乾燥
除去を実施すること(乾燥法)で、水溶性の溶媒を用い
た塗液の場合は塗工後その塗膜を水系の凝固液に浸漬す
ること(湿式法)で、また溶融塗液を用いた場合は塗工
後その塗膜を冷却することで多孔質薄膜/高分子化合物
から複合膜を作成できる。これらのうちで塗布面の均一
性、平滑性を保持したまま高分子化合物の固化が容易な
ため湿式法が好適に用いられる。
【0030】かくして、表裏に連通した孔を有する多孔
質薄膜の孔中に高分子化合物が充填され且つ該薄膜の表
裏に均一な厚みの該高分子化合物を含む膜を有する複合
膜を得ることができる。高分子化合物として前述のポリ
弗化ビニリデンの共重合体などを用い、多孔質薄膜とし
て不織布または微多孔膜を用いた場合には、本発明の製
造方法で得られた複合膜を、例えばリチウムイオン二次
電池用のセパレータとして好適に用いることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の塗工方法によれば、塗工筋や塗
工斑がなく、長時間の連続運転が可能な、多孔質薄膜の
孔中に塗液を十分に含浸せしめ且つ薄膜の両面に均一な
厚みの塗膜を同時に形成せしめる塗工方法が提供され
る。さらに本発明の複合膜の製造方法によれば、例えば
電池用セパレータとして用いることのできる、塗工筋や
塗工斑がなく、長時間の連続運転が可能な、表裏に連通
した孔を有する多孔質薄膜の孔中に高分子化合物が充填
され且つ該薄膜の表裏に該高分子化合物を含む均一な厚
みの膜を有する複合膜の製造方法が提供される。
【0032】
【実施例】以下実施例により本発明を詳述する。実施例
において用いた測定方法は下記のとおりである。 (1)膜厚の測定方法 接触式マイクロメーター(ミツトヨ社製)で任意の点を
多点計測して測定値とする。 (2)多孔度(薄膜の厚みと質量から算出される薄膜の
見かけ密度と薄膜構成体の実密度の比率)の測定方法 面積Aの薄膜を(1)の膜厚の測定方法にて任意の点を
多点測定し、その平均値を膜厚t、その膜の質量をm、
その膜を構成する物質の実密度をρとすると多孔度は以
下の式で算出される 多孔度=( m / (A × t) )/ ρ ×
100(%)
【0033】(3)透気度(ガーレー値;JISP81
17)の測定方法 JIS P 8117に規定された測定方法に準じる (4)粘度の測定方法 B形粘度計(トキメック社製)を使用して測定する。 (5)表面粗さの測定方法 電気的な触針式粗さ測定器(サーフテスト、ミツトヨ社
製)を使用して任意に選んだ10箇所の長さ8mmの部
分について表面粗さ(最大高さ)Rmaxを測定、その
最大値で表す。
【0034】[実施例1] (1)図1に示した装置を用いて、膜厚35μm、多孔
度が50%、透気度が0.5秒、幅150mmの(PE
T)不織布を速度2m/分で、表面材質がステンレスで、
表面粗さが1.6Sであるロール1とロール2との間の
クリアランスLを120μm、ロール1およびロール2
の不織布の速度に対する回転周速比を0.3として、高
分子化合物(ポリ弗化ビニリデン共重合体、エルフ・ア
トケム社製KYNAR2801)を溶媒(N,N−ジメ
チルアセトアミド)に溶解した粘度5Pa・sの塗液を
目標膜厚(目標付着量)40μmとなるように含浸・塗
工した。
【0035】次いで、塗液が含浸・塗工された不織布を
水系の凝固浴に浸漬し塗膜を固化させた。得られた複合
膜の膜厚計測を行った結果、該不織布中に該高分子化合
物が十分含浸され且つ表裏の該高分子化合物の層の厚み
がほぼ同一で多孔質薄膜全体の厚みが40μm±2μm
という均一な複合膜が得られた。
【0036】(2)次にロール1とロール2の間のクリ
アランスLを5水準変化させて、上記と同様の方法で複
合膜を製造した。結果を図3に示した。図3から、クリ
アランスLを大きくすると塗液の膜厚は厚くなり、多孔
質薄膜の厚みをクリアランスを調節することで均一に制
御できることが分かる。
【0037】また同様に、クリアランスLは一定とし、
ロールの回転周速を4水準変化させた。結果を図4に示
す。図4から、多孔質薄膜の搬送速度に対するロールの
回転周速比を大きくすると塗液の膜厚は薄くなり、多孔
質薄膜の厚みをロールの回転周速を調節することで均一
に制御できることが分かる。
【0038】[実施例2]実施例1の方法において、薄膜
として微多孔膜を用いる以外は、同様にして、塗液を含
浸・塗工し、複合膜を製造した。
【0039】すなわち、膜厚25μm、多孔度が45
%、透気度が350秒、幅150mmの(PP)微多孔膜
(セルガード2400番)を速度2m/分で、表面材質
がステンレスで、表面粗さが1.6Sであるロール1と
ロール2との間のクリアランスLを100μm、ロール
1およびロール2の微多孔膜の速度に対する回転周速比
を0.3として、高分子化合物(ポリ弗化ビニリデン共
重合体、エルフ・アトケム社製KYNAR2801)を
溶媒(N,N−ジメチルアセトアミド)に溶解した粘度
5Pa・sの塗液を目標膜厚(目標付着量)35μmと
なるように含浸・塗工した。
【0040】次いで、塗液が含浸・塗工された微多孔膜
を水系の凝固浴に浸漬し塗膜を固化させた。得られた複
合膜の膜厚計測を行った結果、該微多孔膜中に該高分子
化合物が十分含浸され且つ表裏の該高分子化合物の層の
厚みがほぼ同一で多孔質薄膜全体の厚みが35μm±2
μmという均一な複合膜が得られた。
【0041】[実施例3]実施例1の方法において、溶媒
としてアセトンを用いる以外は、同様にして、塗液を含
浸・塗工し、複合膜を製造した。
【0042】すなわち、膜厚35μm、多孔度が50
%、透気度が0.5秒、幅150mmの(PET)不織布
を速度2m/分で、表面材質がステンレスで、表面粗さ
が1.6Sであるロール1とロール2との間のクリアラ
ンスLを100μm、ロール1およびロール2の不織布
の速度に対する回転周速比を0.3として、高分子化合
物(ポリ弗化ビニリデン共重合体、エルフ・アトケム社
製KYNAR2801)を溶媒(アセトン)と可塑剤
(ジブチルフタレート)の混合溶液に溶解した粘度10
Pa・sの塗液を目標膜厚(目標付着量)35μmとな
るように含浸・塗工した。
【0043】次いで、塗液が含浸・塗工された不織布を
60℃で乾燥し塗膜を固化させた後、エーテルで可塑剤
を抽出した。得られた複合膜の膜厚計測を行った結果、
該不織布中に該高分子化合物が十分含浸され且つ表裏の
該高分子化合物の層の厚みがほぼ同一で多孔質薄膜全体
の厚みが35μm±3μmという均一な複合膜が得られ
た。
【0044】[実施例4]実施例1の方法において、二つ
のロールとして巻き線式ワイヤーバーまたは溝切りロー
ルを用いる以外は、同様にして、塗液を含浸・塗工し、
複合膜を製造した。
【0045】すなわち、膜厚35μm、多孔度が50
%、透気度が0.5秒、幅150mmの(PET)不織布
を速度2m/分で、巻き線式ワイヤーバーにおいては巻
き線の径を0.2mm、溝切りロールにおいては溝の幅
を0.2mm、深さを0.1mm、ピッチを0.2mm
として、ロール1とロール2との間のクリアランスLを
60μm、ロール1およびロール2の不織布の速度に対
する回転周速比を0.01として、高分子化合物(ポリ
弗化ビニリデン共重合体、エルフ・アトケム社製KYN
AR2801)を溶媒(N,N−ジメチルアセトアミ
ド)に溶解した粘度5Pa・sの塗液を目標膜厚(目標
付着量)40μmとなるように塗布し湿式法により溶媒
抽出を行い、塗膜を固化させた後に膜厚計測を行った結
果、該不織布中に該高分子化合物が十分含浸され且つ表
裏の該高分子化合物層の厚みがほぼ同一で多孔質薄膜全
体の厚みが巻き線式ワイヤーバーにおいては40μm±
2μm、溝切りロールにおいては40μm±3μmとい
う均一な膜が得られた。
【0046】[実施例5]実施例1および3の方法で得ら
れた複合膜をセパレータとして用いてリチウムイオン二
次電池を作成したところ電池としての機能を発現するこ
とを確認した。
【0047】[比較例]ニップ方式およびダイによる転写
方式で、実施例1と同様に塗布実験を行った。ニップ方
式では筋状の欠陥が多発し膜厚の均一な塗膜を得ること
が出来なかった。ダイによる転写方式では塗布後に不織
布中の空隙への塗液の染み込みが発生し塗液塗布後に不
織布の地合い(風合い)が塗膜表面に浮き出てしまい厚
み斑となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗液の塗布に浸漬浴を用いた塗工方法を示す。
【図2】塗液の塗布にダイを用いた塗工方法を示す。
【図3】実施例1におけるロール間クリアランス(クリ
アランスL)と塗液の膜厚(膜厚)の関係を示す。
【図4】実施例1における多孔質薄膜の搬送速度に対す
るロール回転周速比(薄膜/ロール周速比)と塗液の膜
厚(膜厚)の関係を示す。
【図5】浸漬浴とロールを一体にした塗工方法を示す。
【符号の説明】
1、2、ロール 3、薄膜 4、浸漬浴 5、塗液 6、接触式ブレード掻き落とし装置 7、8、ダイ L、ロール間クリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本元 博行 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 (72)発明者 大道 高弘 山口県岩国市日の出町2番1号 帝人株式 会社岩国研究センター内 Fターム(参考) 4D075 AB03 AB15 AB32 AB36 AE24 BB92Z CA47 DA04 DA25 DB18 DB20 DB31 DC18 EA07 EA19 EB16 EB22 5H021 BB12 BB19 CC02 CC04 EE16 HH00 HH02 HH03 HH09 HH10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子化合物を含む塗液を保持せしめた
    表裏に連通した孔を有する多孔質薄膜を、該薄膜の搬送
    路を介し所定のクリアランスを有して対峙し、且つ該薄
    膜の搬送方向と逆方向に所定の回転周速で回転する二つ
    のロールの間を通過させ、該薄膜の孔中に該塗液を含浸
    せしめ且つ該薄膜の表裏に均一な厚みの塗膜を形成する
    両面同時塗工方法。
  2. 【請求項2】 該薄膜の厚みが、7μm〜60μm、多
    孔度(薄膜の厚みと質量から算出される薄膜の見かけ密
    度と薄膜構成体の実密度の比率)が30%〜70%であ
    る請求項1記載の塗工方法。
  3. 【請求項3】 該薄膜が、不織布で透気度(ガーレー
    値;JISP8117)が10秒以下である請求項1ま
    たは2に記載の塗工方法。
  4. 【請求項4】 該薄膜が、微多孔膜で透気度(ガーレー
    値;JISP8117)が50秒〜500秒である請求
    項1または2に記載の塗工方法。
  5. 【請求項5】 該高分子化合物が、ポリ弗化ビニリデン
    の共重合体である請求項1〜4のいずれかに記載の塗工
    方法。
  6. 【請求項6】 該塗液が、該高分子化合物と水溶性溶媒
    とからなる粘度が0.01Pa・s〜50Pa・sの塗
    液である請求項1〜5のいずれかに記載の塗工方法。
  7. 【請求項7】 該ロールが、その表面の表面粗さが6.
    3S以下である請求項1〜6いずれかに記載の塗工方
    法。
  8. 【請求項8】 該ロールが、巻き線式ワイヤーバーもし
    くは溝切りロールである請求項1〜6いずれかに記載の
    塗工方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の塗工方
    法により表裏に連通した孔を有する多孔質薄膜に高分子
    化合物を含む塗液を塗工し、次いで該高分子化合物を固
    化させる、該薄膜の孔中に該高分子化合物が充填され且
    つ該薄膜の表裏に均一な厚みの該高分子化合物を含む膜
    を有する複合膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 該複合膜が、リチウムイオン二次電池
    用セパレータである請求項9記載の複合膜の製造方法。
JP2001282804A 2000-09-22 2001-09-18 両面同時塗工方法 Expired - Lifetime JP4712251B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001282804A JP4712251B2 (ja) 2000-09-22 2001-09-18 両面同時塗工方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000288403 2000-09-22
JP2000-288403 2000-09-22
JP2000288403 2000-09-22
JP2001282804A JP4712251B2 (ja) 2000-09-22 2001-09-18 両面同時塗工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002166218A true JP2002166218A (ja) 2002-06-11
JP4712251B2 JP4712251B2 (ja) 2011-06-29

Family

ID=26600503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001282804A Expired - Lifetime JP4712251B2 (ja) 2000-09-22 2001-09-18 両面同時塗工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4712251B2 (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004037508A1 (ja) * 2002-10-24 2004-05-06 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 耐熱性フィルムおよび複合イオン交換膜
US6818352B2 (en) 1999-03-07 2004-11-16 Teijin Limited Lithium secondary cell, separator, cell pack, and charging method
US6881438B2 (en) * 2000-03-07 2005-04-19 Teijin Limited Process for production of composite porous film
WO2006015462A2 (en) * 2004-08-11 2006-02-16 Vlaamse Instelling Voor Technologisch Onderzoek (Vito) Web-reinforced separator and continuous method for producing same
US7094497B2 (en) 2000-03-07 2006-08-22 Teijin Limited Separator for lithium ion secondary battery
US8405957B2 (en) 2005-12-08 2013-03-26 Hitachi Maxell, Ltd. Separator for electrochemical device and method for producing the same, and electrochemical device and method for producing the same
JP2013118062A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Japan Vilene Co Ltd 塗工成分が担持された多孔シートの製造方法および製造装置
KR101307384B1 (ko) * 2011-04-26 2013-09-11 주식회사 엘지화학 다이 코팅 방식의 분리막의 제조방법
WO2014077045A1 (ja) * 2012-11-13 2014-05-22 トヨタ自動車株式会社 二次電池とその製造方法
US9166250B2 (en) 2006-09-07 2015-10-20 Hitachi Maxell, Ltd. Separator for battery, method for manufacturing the same, and lithium secondary battery
WO2016047165A1 (ja) * 2014-09-26 2016-03-31 旭化成イーマテリアルズ株式会社 蓄電デバイス用セパレータ
JP2017077544A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 東レ株式会社 塗布装置、塗工装置および塗膜付ウェブの製造方法
JP2017087173A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 住友化学株式会社 電池用セパレータフィルム製造方法および電池用セパレータフィルム洗浄装置
CN110603661A (zh) * 2017-04-06 2019-12-20 旭化成株式会社 用于锂离子二次电池的隔板
US11050095B2 (en) 2004-12-08 2021-06-29 Maxell Holdings, Ltd. Separator for electrochemical device, and electrochemical device
JPWO2019235237A1 (ja) * 2018-06-05 2021-07-01 東レ株式会社 塗液含浸強化繊維ファブリック、シート状一体物、プリプレグ、プリプレグテープおよび繊維強化複合材料の製造方法

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5336643A (en) * 1976-09-17 1978-04-05 Fujikura Ltd Method of producing battery separator
JPS54127935A (en) * 1978-03-29 1979-10-04 Sumitomo Metal Ind Ltd Coating of liquid on both sides of steel plate with two rolls
JPS5579067A (en) * 1978-12-11 1980-06-14 Toshiba Corp Coating method and apparatus for photosensitive liquid
JPS55500893A (ja) * 1978-11-13 1980-11-06
JPS59189341A (ja) * 1983-03-28 1984-10-26 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 基材上に光硬化した物質の独立部分を形成させる方法
JPS6242764A (ja) * 1985-08-16 1987-02-24 Toyobo Co Ltd フイルム又はシ−トの両面コ−テイング方法
JPH04214457A (ja) * 1990-02-27 1992-08-05 Pmc Inc 多重ロール式含浸装置
JPH05253929A (ja) * 1992-03-11 1993-10-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd プリプレグの製造方法
JPH0753748A (ja) * 1993-08-19 1995-02-28 Asahi Chem Ind Co Ltd 微多孔膜被覆体
JPH07130347A (ja) * 1993-10-28 1995-05-19 Ube Nitto Kasei Co Ltd バッテリセパレータ
JPH07272710A (ja) * 1994-02-14 1995-10-20 Mitsubishi Chem Corp バッテリーセパレーター及びそれを用いた電池
JPH07289964A (ja) * 1994-04-28 1995-11-07 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 感光液塗布用巻線式スクィージローラ及びその製造方法
JPH091021A (ja) * 1995-06-14 1997-01-07 Dainippon Printing Co Ltd 両面塗工装置
JPH1064503A (ja) * 1996-06-12 1998-03-06 Toyo Cloth Kk リチウムイオン電池
JPH10162802A (ja) * 1996-11-29 1998-06-19 Sony Corp セパレータ、非水電解液電池及びその製造方法
JPH10328596A (ja) * 1997-06-02 1998-12-15 Yokoyama Seisakusho:Kk 転写式両面塗工方法及び装置
JPH11176419A (ja) * 1997-12-15 1999-07-02 Tdk Corp リチウム二次電池およびその製造方法
JPH11276958A (ja) * 1998-03-27 1999-10-12 Dainippon Ink & Chem Inc 円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法
JP2000223107A (ja) * 1998-11-26 2000-08-11 Sumitomo Chem Co Ltd 非水電解液二次電池用セパレ―タ

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5336643A (en) * 1976-09-17 1978-04-05 Fujikura Ltd Method of producing battery separator
JPS54127935A (en) * 1978-03-29 1979-10-04 Sumitomo Metal Ind Ltd Coating of liquid on both sides of steel plate with two rolls
JPS55500893A (ja) * 1978-11-13 1980-11-06
JPS5579067A (en) * 1978-12-11 1980-06-14 Toshiba Corp Coating method and apparatus for photosensitive liquid
JPS59189341A (ja) * 1983-03-28 1984-10-26 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 基材上に光硬化した物質の独立部分を形成させる方法
JPS6242764A (ja) * 1985-08-16 1987-02-24 Toyobo Co Ltd フイルム又はシ−トの両面コ−テイング方法
JPH04214457A (ja) * 1990-02-27 1992-08-05 Pmc Inc 多重ロール式含浸装置
JPH05253929A (ja) * 1992-03-11 1993-10-05 Sumitomo Bakelite Co Ltd プリプレグの製造方法
JPH0753748A (ja) * 1993-08-19 1995-02-28 Asahi Chem Ind Co Ltd 微多孔膜被覆体
JPH07130347A (ja) * 1993-10-28 1995-05-19 Ube Nitto Kasei Co Ltd バッテリセパレータ
JPH07272710A (ja) * 1994-02-14 1995-10-20 Mitsubishi Chem Corp バッテリーセパレーター及びそれを用いた電池
JPH07289964A (ja) * 1994-04-28 1995-11-07 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 感光液塗布用巻線式スクィージローラ及びその製造方法
JPH091021A (ja) * 1995-06-14 1997-01-07 Dainippon Printing Co Ltd 両面塗工装置
JPH1064503A (ja) * 1996-06-12 1998-03-06 Toyo Cloth Kk リチウムイオン電池
JPH10162802A (ja) * 1996-11-29 1998-06-19 Sony Corp セパレータ、非水電解液電池及びその製造方法
JPH10328596A (ja) * 1997-06-02 1998-12-15 Yokoyama Seisakusho:Kk 転写式両面塗工方法及び装置
JPH11176419A (ja) * 1997-12-15 1999-07-02 Tdk Corp リチウム二次電池およびその製造方法
JPH11276958A (ja) * 1998-03-27 1999-10-12 Dainippon Ink & Chem Inc 円筒状基体への塗料塗布方法及び装置、並びに電子写真用感光体ドラムの製造方法
JP2000223107A (ja) * 1998-11-26 2000-08-11 Sumitomo Chem Co Ltd 非水電解液二次電池用セパレ―タ

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6818352B2 (en) 1999-03-07 2004-11-16 Teijin Limited Lithium secondary cell, separator, cell pack, and charging method
US6881438B2 (en) * 2000-03-07 2005-04-19 Teijin Limited Process for production of composite porous film
US7094497B2 (en) 2000-03-07 2006-08-22 Teijin Limited Separator for lithium ion secondary battery
WO2004037508A1 (ja) * 2002-10-24 2004-05-06 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha 耐熱性フィルムおよび複合イオン交換膜
WO2006015462A2 (en) * 2004-08-11 2006-02-16 Vlaamse Instelling Voor Technologisch Onderzoek (Vito) Web-reinforced separator and continuous method for producing same
WO2006015462A3 (en) * 2004-08-11 2006-11-30 Vito Web-reinforced separator and continuous method for producing same
US7981467B2 (en) 2004-08-11 2011-07-19 Vlaamse Instelling Voor Technologies Onderzoek (Vito) Web-reinforced separator and continuous method for producing the same
US11050095B2 (en) 2004-12-08 2021-06-29 Maxell Holdings, Ltd. Separator for electrochemical device, and electrochemical device
US8405957B2 (en) 2005-12-08 2013-03-26 Hitachi Maxell, Ltd. Separator for electrochemical device and method for producing the same, and electrochemical device and method for producing the same
US9166250B2 (en) 2006-09-07 2015-10-20 Hitachi Maxell, Ltd. Separator for battery, method for manufacturing the same, and lithium secondary battery
KR101307384B1 (ko) * 2011-04-26 2013-09-11 주식회사 엘지화학 다이 코팅 방식의 분리막의 제조방법
JP2013118062A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Japan Vilene Co Ltd 塗工成分が担持された多孔シートの製造方法および製造装置
US9917331B2 (en) 2012-11-13 2018-03-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for producing a secondary battery and the metal contaminant deactivation of the same
JP2014099275A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Toyota Motor Corp 二次電池とその製造方法
WO2014077045A1 (ja) * 2012-11-13 2014-05-22 トヨタ自動車株式会社 二次電池とその製造方法
CN106104850A (zh) * 2014-09-26 2016-11-09 旭化成株式会社 蓄电装置用分隔件
JPWO2016047165A1 (ja) * 2014-09-26 2017-04-27 旭化成株式会社 蓄電デバイス用セパレータ
CN106104850B (zh) * 2014-09-26 2018-12-25 旭化成株式会社 蓄电装置用分隔件
US10361415B2 (en) 2014-09-26 2019-07-23 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Separator for electricity storage device
WO2016047165A1 (ja) * 2014-09-26 2016-03-31 旭化成イーマテリアルズ株式会社 蓄電デバイス用セパレータ
JP2017077544A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 東レ株式会社 塗布装置、塗工装置および塗膜付ウェブの製造方法
JP2017087173A (ja) * 2015-11-13 2017-05-25 住友化学株式会社 電池用セパレータフィルム製造方法および電池用セパレータフィルム洗浄装置
CN110603661A (zh) * 2017-04-06 2019-12-20 旭化成株式会社 用于锂离子二次电池的隔板
JP2020513134A (ja) * 2017-04-06 2020-04-30 旭化成株式会社 リチウムイオン二次電池用セパレータ
JP7185634B2 (ja) 2017-04-06 2022-12-07 旭化成株式会社 リチウムイオン二次電池用セパレータ
JPWO2019235237A1 (ja) * 2018-06-05 2021-07-01 東レ株式会社 塗液含浸強化繊維ファブリック、シート状一体物、プリプレグ、プリプレグテープおよび繊維強化複合材料の製造方法
JP7215419B2 (ja) 2018-06-05 2023-01-31 東レ株式会社 塗液含浸強化繊維ファブリック、シート状一体物、プリプレグ、プリプレグテープおよび繊維強化複合材料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4712251B2 (ja) 2011-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002166218A (ja) 両面同時塗工方法
JP6524307B2 (ja) セパレータの製造方法
CN108290122B (zh) 复合膜的制造方法
CA2574994C (en) Web-reinforced separator and continuous method for producing same
KR101461693B1 (ko) 미공성 막의 형성 방법
JP6722087B2 (ja) セパレータ洗浄方法およびセパレータ製造方法
CN107405647B (zh) 复合膜的制造方法
JP5134526B2 (ja) コーティング膜の製造方法及び非水系二次電池用セパレータの製造方法
JP6773022B2 (ja) 微多孔プラスチックフィルムの製造方法
JP2008526477A (ja) コーティング流体パターンの形成方法および装置
JP2019115878A (ja) 両面塗布方法及び装置
CN103201024A (zh) 片状分离膜的制造方法
JP2016171070A (ja) セパレータ捲回体、電池の製造方法、及びセパレータ捲回体の製造方法
JP6836743B2 (ja) 微多孔プラスチックフィルムの製造方法
JP6017010B1 (ja) リチウムイオン二次電池用セパレータフィルムの製造方法およびリチウムイオン二次電池用セパレータフィルムの製造装置
CN108292726A (zh) 电池用隔膜及其制造方法
WO2007102617A1 (en) Coating apparatus
JPS63104618A (ja) 中空繊維複合膜の製造方法
JP7123619B2 (ja) 多層シートの製造方法
JP5782759B2 (ja) 粘着シートの製造方法及び粘着シートの製造装置
US20220001413A1 (en) Coating device and coating method
JP2022038387A (ja) 不織布基材への塗工方法
AU2021337801A9 (en) Double-sidedly coating a porous web with a dope using a web positioning element
JP2017087095A (ja) 不織布への塗工方法
JP2017074534A (ja) 不織布への塗工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4712251

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

EXPY Cancellation because of completion of term