JP2002158823A - Ｆａｘサーバ及び通信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ＦＡＸ受信の情報をクライアントに通知するこ
とが可能なＦＡＸサーバを提供すること。 【解決手段】ＦＡＸサーバ１は、画データを受信する
と、受信画データに関する情報としてＦＡＸ受信通知を
クライアントのパソコン４に電子メールで通知してい
る。このＦＡＸ受信通知には、受信画データに対して自
動的に付与された受信番号と、発信元番号、受信時刻、
枚数、データサイズ、付加情報から構成された発信元情
報とが記載されている。このため、このＦＡＸ受信通知
に基づいて、クライアントは、自身宛のＦＡＸがあった
ことを知るとともに、ＦＡＸ受信通知の内容に基づい
て、受信画データの内容を想定することができる。従っ
て、ＦＡＸ受信の情報をクライアントに通知することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＦＡＸサーバ及び
通信システムに関し、より詳しくはクライアントからの
指示に基づいて受信画データの処理を行うＦＡＸサーバ
及び、そのＦＡＸサーバとそのＦＡＸサーバに対して指
示を行うクライアントとから構成される通信システムに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ＦＡＸサーバにおいては、フ
ァクシミリ伝送制御手順におけるＮＳＳ信号、ＳＵＢ信
号又はＰＷＤ信号を用いて受信者（クライアント）が特
定されている場合には、受信画データを添付ファイルと
して、電子メールでクライアントに配信していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クライ
アントは、受信画データをＦＡＸサーバでプリントした
い場合や、クライアントのパソコンに転送してほしい場
合もある。すなわち、送信者、或いはクライアントによ
って、受信画データをどのように処理するかが異なる。
従って、少なくともＦＡＸ受信があった旨が、受信者で
あるクライアントに通知されれば、クライアントに応じ
て、受信画データを適切に処理することができる。

【０００４】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであって、下記の目的を有するものである。 ［１］ＦＡＸ受信の情報をクライアントに通知すること
が可能なＦＡＸサーバを提供することにある。

【０００５】［２］受信画データを適切に処理すること
が可能な通信システムを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１に記載の発明では、受信画データに関す
る情報をクライアントに通知する制御手段を備えた。

【０００７】請求項２に記載の発明では、請求項１に記
載のＦＡＸサーバにおいて、制御手段は、クライアント
からの指示に基づいて、受信画データを処理する。請求
項３に記載の発明では、ＦＡＸサーバは、受信画データ
に関する情報をクライアントに通知し、クライアント
は、その情報に基づいて受信画データの処理方法を指示
し、ＦＡＸサーバは、その指示に基づいて受信画データ
を処理する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るＦＡＸサー
バを具体化した一実施形態について図面を用いて説明す
る。

【０００９】図１に示すように、通信ネットワークシス
テムは、電話回線Ｌ１を有するＦＡＸサーバ１、専用回
線Ｌ２を介してインターネットに接続されたゲートウェ
イ２、メールサーバ３、複数のパソコン４及び各装置１
〜４間を相互に接続するハブ（ＨＵＢ）５、トランシー
バ６、イーサネット（登録商標）ケーブル７、ＡＵＩケ
ーブル８、ツイストペアケーブル９から構成されてい
る。

【００１０】ＦＡＸサーバ１、ゲートウェイ２、メール
サーバ３及びパソコン４は、ツイストペアケーブル９を
介してハブ５に接続されている。ハブ５は、ＡＵＩケー
ブル８を介してトランシーバ６に接続されている。トラ
ンシーバ６は、イーサネットケーブル７を介して他のト
ランシーバ６と接続されている。ＦＡＸサーバ１、ゲー
トウェイ２、メールサーバ３及びパソコン４は、ツイス
トペアケーブル９に接続するためのインターフェースを
内蔵している。ハブ５は、ツイストペアケーブル９とＡ
ＵＩケーブル８とを接続するために設けられるととも
に、通信ネットワークＴの接続において集線装置として
機能する。トランシーバ６は、ＡＵＩケーブル８とイー
サネットケーブル７とを接続するために設けられてい
る。

【００１１】ＦＡＸサーバ１は、メールサーバ３のクラ
イアントとして、メールアドレスを有している。ゲート
ウェイ２は、通信ネットワークＴ上以外の他の装置との
間の通信を制御する通信プロトコルを備えている。ま
た、ゲートウェイ２は、通信ネットワークＴへの不正侵
入を防止するためのファイアウォール機能も備えてい
る。

【００１２】メールサーバ３は、電子メールで使用する
通信プロトコル（ＳＭＴＰ、ＰＯＰ３等）を備えてい
る。この電子メールに画データを添付して送信すると、
インターネットＦＡＸを実現することができる。また、
メールサーバ３は、各クライアント毎のメールボックス
を備えている。

【００１３】複数のパソコン４は、パソコン４全体を制
御するための制御部、各種情報を表示するためのＬＣＤ
等からなる表示部、その表示部に表示された各種情報に
対して指示をするとともに、所定の文字等を入力するた
めのキーボード及びマウス、ハードディスク等からなる
記憶部等を備えている。また、複数のパソコン４は、Ｆ
ＡＸサーバ１、ゲートウェイ２、メールサーバ３及び他
のパソコン４との間、並びにＦＡＸサーバ１またはメー
ルサーバ３及びゲートウェイ２を介して外部の装置（例
えばパソコン）との間で、送受信を行うための通信プロ
トコルを備えている。また、複数のパソコン４は、メー
ルサーバ３のクライアントとして、メールアドレスを有
している。

【００１４】図２に示すように、ＦＡＸサーバ１は、Ｍ
ＰＵ１１、ＲＯＭ１２、ＲＡＭ１３、読取部１４、記録
部１５、操作部１６、表示部１７、画像メモリ１８、コ
ーデック１９、モデム２０、ＮＣＵ２１、データ変換部
２２、通信プロトコル制御部２３、及びネットワークイ
ンターフェース２４から構成されるとともに、各部１１
〜２３がバス２５を介してそれぞれ接続されている。

【００１５】ＭＰＵ１１は、ＦＡＸサーバ１を構成する
各部を制御する。ＲＯＭ１２は、ＦＡＸサーバ１を制御
するためのプログラムを記憶する。ＲＡＭ１３は、ＦＡ
Ｘサーバ１に関する各種情報を一時的に記憶する。

【００１６】読取部１４は、原稿上の画像データを読み
取って、白黒２値のイメージデータを出力する。記録部
１５は、電子写真方式のプリンタよりなり、受信画デー
タの記録動作やコピー動作において、受信された画デー
タ或いは読取部１４にて読み取られた原稿の画データを
記録紙上に記録する。

【００１７】操作部１６は、電話番号を入力するための
テンキー（＊，＃キーを含む）１６ａ、短縮番号の登録
又は短縮番号から発信するための短縮キー１６ｂ、予め
登録した電話番号又はＦＡＸ番号をワンタッチで指定す
るためのワンタッチキー１６ｃ、原稿の読み取り動作を
開始させるためのスタートキー１６ｄ、「通信（ＦＡ
Ｘ）」動作又は「コピー」動作を設定するための通信／
コピーキー１６ｅ、優先順位をジョブ優先又はクライア
ント優先に設定するための設定キー１６ｆ等の各種操作
キーを備えている。ＬＣＤ等よりなる表示部１７は、フ
ァクシミリ装置本体１ａの動作状態等の各種情報の表示
を行う。

【００１８】画像メモリ１８は、受信画データや読取部
１４で読み取られて２値化され、コーデック１９でＭＭ
Ｒ方式に従って符号化された画データを一時的に記憶す
る。また、画像メモリ１８は、パソコン４から通信プロ
トコル制御部２３を介して送出されてきた画データを一
時的に記憶する。

【００１９】コーデック１９は、読取部１４にて読み取
られた画データを送信のためにＭＨ，ＭＲ，ＭＭＲ方式
等に従って符号化（エンコード）する。また、コーデッ
ク１９は、受信画データを復号（デコード）する。

【００２０】モデム２０は、ファクシミリ伝送制御手順
信号及び画データの変調及び復調を行う。ＮＣＵ２１
は、電話回線Ｌ１の閉結及び開放を行うとともに、相手
先のＦＡＸ番号に対応したダイヤル信号の送出及び着信
を検出する機能等を備えている。

【００２１】データ変換部２２は、メールサーバ３やパ
ソコン４から通信ネットワークＴを介して送出されてく
るＴＩＦＦ、ＢＭＰ、ＧＩＦ、ＪＰＥＧ、ＰＣＸ、ＤＣ
Ｘ等の画データを、ＭＨ、ＭＲ、ＭＭＲ方式やＴＩＦＦ
−ＭＨ，ＴＩＦＦ−ＭＲ，ＴＩＦＦ−ＭＭＲ方式等の画
データに変換する。また、これとは逆に電話回線Ｌ１を
介して受信したＭＨ、ＭＲ、ＭＭＲ方式やＴＩＦＦ−Ｍ
Ｈ，ＴＩＦＦ−ＭＲ，ＴＩＦＦ−ＭＭＲ方式等の画デー
タを、メールサーバ３や複数のパソコン４にとって扱い
易い形式にするために、ＴＩＦＦ、ＢＭＰ、ＧＩＦ、Ｊ
ＰＥＧ、ＰＣＸ、ＤＣＸ等の画データに変換する。

【００２２】通信プロトコル制御部２３は、ネットワー
クインターフェース２４を介して通信ネットワークＴ上
の他の装置との間の通信を制御する通信プロトコルを備
えている。具体的には、例えばＳＭＴＰ（メール送信プ
ロトコル）、ＰＯＰ３（メール受信プロトコル）、サリ
ュテーション（Salutation）・コンソーシアムで規定さ
れたサリュテーション用通信プロトコル等を備えてい
る。

【００２３】次に、ＦＡＸサーバ１において、画データ
を受信したときの動作について、図３に示すフローチャ
ートを用いて説明する。なお、この動作は、ＲＯＭ１２
に記憶されたプログラムに基づき、ＭＰＵ１１の制御に
より実行される。

【００２４】ステップＳ１においては、ファクシミリ受
信の有無が判断され、画データが受信されると、ステッ
プＳ２に移行する。ステップＳ２においては、ＦＡＸ受
信の通知が電子メールでクライアントのパソコン４に行
われる。具体的には、図４に示すように、ＦＡＸ受信通
知は、「受信番号」、「発信元情報」とから構成されて
いる。ここで、受信番号とは、ＦＡＸサーバ１が受信し
た画データに対して自動的に付与する番号のことであ
る。発信元情報は、「発信元番号」、「受信時刻」、
「枚数」、「データサイズ」、「付加情報」から構成さ
れている。ここで、付加情報には、ＮＳＳ信号、ＳＵＢ
信号、又はＰＷＤ信号に格納されてくる情報や、添付フ
ァイルのフォーマット形式等の情報が記載される。

【００２５】ステップＳ３においては、クライアントの
パソコン４から処理方法が記載された電子メールが受信
される。具体的には、受信画データをクライアントのパ
ソコン４に転送させる処理方法の場合には、図５に示す
ように、電子メールのsubject に「subscribe ０００
１」と記載された電子メールが受信される。また、ＦＡ
Ｘサーバ１で受信画データをプリントさせる処理方法の
場合には、図６に示すように、電子メールのsubject に
「print ０００１」と記載された電子メールが受信され
る。

【００２６】ステップＳ４においては、クライアントの
パソコン４からの処理方法が記載された電子メールに基
づいて、受信画データが処理される。具体的には、クラ
イアントのパソコン４からの処理方法が受信画データを
クライアントのパソコン４に転送させる場合には、図７
に示すように、受信画データが電子メールの添付ファイ
ルとしてクライアントのパソコン４に転送される。ま
た、クライアントのパソコン４からの処理方法がＦＡＸ
サーバ１で受信画データをプリントさせる場合には、Ｆ
ＡＸサーバ１の記録部１５で受信画データが記録紙に記
録される。一方、電子メールによる処理方法ではなく、
ＦＡＸサーバ１の操作部１６から受信画データを記録紙
に記録する指示があった場合には、受信画データがＦＡ
Ｘサーバ１の記録部１５で記録紙に記録される。具体的
には、ＦＡＸ受信通知を電子メールで受信したクライア
ントが操作部１６のテンキー１６ａから受信番号の「０
００１」を入力した場合には、受信画データが記録部１
５で記録紙に記録される。

【００２７】以上、詳述したように本実施形態によれ
ば、次のような作用、効果を得ることができる。 （１）ＦＡＸサーバ１は、画データを受信すると、受信
画データに関する情報としてＦＡＸ受信通知をクライア
ントのパソコン４に電子メールで通知している。このＦ
ＡＸ受信通知には、受信画データに対して自動的に付与
された受信番号と、発信元番号、受信時刻、枚数、デー
タサイズ、付加情報から構成された発信元情報とが記載
されている。このため、このＦＡＸ受信通知に基づい
て、クライアントは、自身宛のＦＡＸがあったことを知
るとともに、ＦＡＸ受信通知の内容に基づいて、受信画
データの内容を想定することができる。従って、ＦＡＸ
受信の情報をクライアントに通知することができる。

【００２８】（２）ＦＡＸ受信通知に基づいて、クライ
アントから受信画データの処理方法を記載した電子メー
ルをＦＡＸサーバ１が受信すると、電子メールに記載さ
れた処理方法に応じて、ＦＡＸサーバ１が受信画データ
を処理している。具体的には、受信画データをクライア
ントのパソコン４に転送させる処理方法の場合には、受
信画データが電子メールの添付ファイルとしてクライア
ントのパソコン４に転送される。また、ＦＡＸサーバ１
で受信画データをプリントさせる処理方法の場合には、
ＦＡＸサーバ１の記録部１５で受信画データが記録紙に
記録される。一方、ＦＡＸ受信通知を電子メールで受信
したクライアントが操作部１６のテンキー１６ａから受
信番号の「０００１」が入力した場合には、受信画デー
タが記録部１５で記録紙に記録される。従って、ＦＡＸ
サーバ１は、クライアントのパソコン４又は操作部１６
からの指示に応じて、受信画データを適切に処理するこ
とができる。

【００２９】（３）受信画データの処理方法を、電子メ
ールのsubject に記載している。すなわち、subject を
受信画データの処理方法を示すコマンドとして活用して
いる。このため、受信画データの処理方法を指示する場
合であっても、特別な電子メールのプログラム等は不要
である。従って、クライアントとしては、電子メールの
送受信が可能な装置であれば、パソコン４に限定される
ことはない。

【００３０】なお、前記実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・前記実施形態においては、自身宛の受信画データを電
子メールの添付ファイルとしてクライアントのパソコン
４に転送する場合について説明したが、自身宛の受信画
データを電子メールの添付ファイルとして第三者に転送
する場合にも適用しても良い。

【００３１】さらに、上記実施形態等より把握される請
求項以外の技術的思想について、以下にそれらの効果と
共に記載する。 〔１〕請求項２に記載のＦＡＸサーバにおいて、受信画
データの処理は、受信画データの記録及び転送であるＦ
ＡＸサーバ。このように構成すれば、受信画データを適
切に処理することができる。

【００３２】〔２〕請求項３に記載の通信システムにお
いて、ＦＡＸサーバにおける受信画データの処理は、受
信画データの記録及び転送である通信システム。このよ
うに構成すれば、クライアントからの指示に基づいて、
適切に受信画データを処理することができる。

【００３３】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項１に記載の発明
によれば、ＦＡＸ受信の情報をクライアントに通知する
ことができる。

【００３４】請求項２に記載の発明によれば、請求項１
に記載の発明の効果に加えて、受信画データを適切に処
理することができる。請求項３に記載の発明によれば、
受信画データを適切に処理することが可能な通信システ
ムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】通信ネットワークシステムの構成を示すブロッ
ク図。

【図２】ＦＡＸサーバの構成を示すブロック図。

【図３】画データを受信したときの動作を示すフローチ
ャート。

【図４】ＦＡＸ受信通知を示す説明図。

【図５】受信画データを転送させる旨の電子メールを示
す説明図。

【図６】受信画データをプリントさせる旨の電子メール
を示す説明図。

【図７】受信画データを転送するときの電子メールを示
す説明図。

【符号の説明】

１…ＦＡＸサーバ、４…クライアントとしてのパソコ
ン、１１…制御手段を構成するＭＰＵ、１２…制御手段
を構成するＲＯＭ、１３…制御手段を構成するＲＡＭ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 受信画データに関する情報をクライアン
   トに通知する制御手段を備えたＦＡＸサーバ。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のＦＡＸサーバにおい
   て、制御手段は、クライアントからの指示に基づいて、
   受信画データを処理するＦＡＸサーバ。
3. 【請求項３】 ＦＡＸサーバは、受信画データに関する
   情報をクライアントに通知し、クライアントは、その情
   報に基づいて受信画データの処理方法を指示し、ＦＡＸ
   サーバは、その指示に基づいて受信画データを処理する
   通信システム。