JP2002146139A - ポリビニルアルコールフィルム及びその製造法 - Google Patents

ポリビニルアルコールフィルム及びその製造法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性および二色性染料の配向性に優れる偏
光フィルム用のポリビニルアルコールフィルムを提供す
る。 【解決手段】 1,2−グリコール結合量が1.5モル
%以下のポリビニルアルコール100重量部に対し、界
面活性剤を0.01〜1重量部含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐久性および二色
性染料の配向性に優れる偏光フィルム用のポリビニルア
ルコールフィルムとその製造法および偏光フィルムに関
する。
【0002】
【従来の技術】光の透過および遮蔽機能を有する偏光板
は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに、液晶
ディスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。こ
のLCDの適用分野も、初期の頃の電卓および腕時計等
の小型機器から、ラップトップパソコン、ワープロ、液
晶カラープロジェクター、車載用ナビゲーションシステ
ム、液晶テレビ等の広範囲に広がり、大画面での長時間
使用や屋外での使用が増えてきたことから、従来品以上
に光学性能と耐久性能が優れた偏光板が求められてい
る。
【0003】偏光板は、一般に、ポリビニルアルコール
フィルム(以下、ポリビニルアルコールフィルムを「P
VAフィルム」と略記し、これの原料であるポリビニル
アルコールをビニルアルコール系重合体と言い、これを
「PVA」と略記することがある)を一軸延伸し、染色
することにより製造した偏光フィルムの両面に、三酢酸
セルロース(TAC)膜などの支持板を貼り合わせた構
成をしている。しかしながら、一般のPVAフィルム
は、熱や湿度に対して不安定であり、偏光板の製造に使
用した場合には、変形したり、偏光性能が低下するなど
の問題があった。また、そのようなPVAフィルムを用
いた場合には、偏光板としての光学性能が充分ではなか
った。これに対して、1,2−グリコール結合量が1.
5モル%以下のポリビニルアルコール重合体を基材とし
て使用することが提案されており(例えば、特開平3−
175404号公報参照)、上記した問題点の改善に大
きな効果が認められる。
【0004】しかし、近年、さらなる大画面化や、屋外
でのモバイル用途など、LCDの用途開発が進展し、今
まで以上に優れた光学性能と耐久性能を有する偏光板が
求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐久
性および二色性染料の配向性に優れる偏光フィルム用の
ポリビニルアルコールフィルムとその製造法および偏光
フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の偏光フィルム用に有用なポリビニルアルコ
ールフィルムは、1,2−グリコール結合量が1.5モ
ル%以下のポリビニルアルコール(以下、このポリビニ
ルアルコールを、通常のPVAと区別するため、変性P
VAと略記することがある。)100重量部に対し、界
面活性剤を0.01〜1重量部含有することを特徴とす
る。この発明によれば、耐久性および二色性染料の配向
性に優れる偏光フィルムの製造に有用な変性PVAフィ
ルムが得られる。
【0007】本発明にかかる変性PVAフィルムの製造
法は、1,2−グリコール結合量が1.5モル%以下の
PVA100重量部に対し界面活性剤0.01〜1重量
部を含有し、揮発分が50〜90重量%の製膜原料を、
80〜110℃の金属表面上で乾燥することを特徴とす
る。この発明によれば、目的とする偏光フィルムの製造
に有用な変性PVAフィルムが確実に得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の変性PVAフィルムを構成する変性PVAの
1,2−グリコール結合量は1.5モル%以下であるこ
とが必要であり、さらに好ましくは1.2モル%以下、
とくに好ましくは1.0モル%以下である。偏光フィル
ムの耐水性、耐熱性、耐久性および光学性能を向上させ
る観点から、変性PVAの1,2−グリコール結合量は
低いほど好ましいが、1,2−グリコール結合量が低く
なり過ぎると、変性PVAの製造自体が困難になること
から、1,2−グリコール結合量は0.5モル%以上で
あることが適当である。
【0009】本発明の変性PVAフィルムを構成する変
性PVAの重合度は、フィルム強度および加工特性を考
慮すると500以上であることが好ましく、より好まし
くは1000以上、とくに好ましくは1500以上であ
る。変性PVAの重合度は、製膜および延伸等の加工特
性の点から10000以下であることが好ましく、より
好ましくは8000以下、とくに好ましくは5000以
下、最適には3500以下である。なお、変性PVAの
重合度の測定はJIS K 6726に記載の方法によ
り求めることができる。
【0010】変性PVAのけん化度は、そのフィルムの
耐水性の点から95モル%以上であることが好ましく、
より好ましくは98モル%以上、とくに好ましくは99
モル%以上、最適には99.5モル%以上である。さら
に、フィルムの染色性の観点からは99.99モル%以
下であることが好ましい。なお、本明細書でいうけん化
度とは、けん化によりビニルアルコール単位に変換され
うる単位の中で、実際にビニルアルコール単位にけん化
されている単位の割合を示したものである。なお、変性
PVAのけん化度はJIS K 6726に記載の方法
により求めることができる。
【0011】本発明の変性PVAフィルムを構成する
1,2−グリコール結合量が1.5モル%以下のPVA
は、ビニルエステル系モノマーを50℃以下、より好ま
しくは30℃以下、さらに好ましくは20℃以下の温度
で重合してビニルエステル系重合体を得、これをけん化
することによって得ることができる。
【0012】ビニルエステル系モノマーの重合法として
は、低温塊状重合法、低温懸濁重合法および低温乳化重
合法が挙げられる。低温重合法においては、ビニルエス
テル系モノマーのように連鎖移動が大きい重合系では重
合温度の低下とともに連鎖移動が抑えられるために、通
常では重合度が高くなるが、重合速度等の調節し、さら
に連鎖移動剤を併用することにより、1,2−グリコー
ル結合量が1.5モル%以下で、且つ所望の重合度のP
VAを得ることができる。偏光フィルムの耐久性能およ
び偏光性能の点から、ビニルエステル系モノマーの重合
は低温乳化重合法によるのが好ましい。
【0013】ビニルエステル系モノマーの重合時に用い
ることができる連鎖移動剤としては、アルデヒド化合物
など従来公知のものを好適に用いることができ、とくに
偏光フィルムの耐久性能および偏光性能の点から、RS
−H(Rは炭素数1〜18の炭化水素基又はモノもしく
はポリヒドロキシ炭化水素基を示し、Sは硫黄原子を示
す)で表されるメルカプタンが好ましく用いられる。上
記式で表されるメルカプタンにおいて、Rの炭素数が0
の場合には、メルカプタンの反応性が高すぎて取扱いが
困難になり、また炭素数が18を超えると、得られるP
VAの結晶性が低下し、目的とする耐久性の優れた偏光
フィルムを得ることができなくなる。使用可能なメルカ
プタンの例としては、例えば、メタンチオール、エタン
チオール、n−プロパンチオール、i−プロパンチオー
ル、n−ブタンチオール、i−ブタンチオール、t−ブ
タンチオール、n−ヘキサンチオール、n−オクタンチ
オール、i−オクタンチオール、n−デカンチオール、
n−ドデカンチオール、t−ドデカンチオール、n−テ
トラデカンチオール、n−ヘキサデカンチオール、n−
オクタデカンチオール、2−メルカプトエタノール、3
−メルカプト−1−プロパノール、1−メルカプト−2
−プロパノール、3−メルカプト−1,2−プロパンジ
オール、4−メルカプト−1−ブタノール、3−メルカ
プト−2−ブタノールなどを挙げることができる。これ
らの中でも、臭気が比較的小さく、作業性が良好で反応
性が比較的高く、かつ得られるPVAの結晶性を損なう
ことがない等の点から、2−メルカプトエタノール、3
−メルカプト−1−プロパノール、4−メルカプト−1
−ブタノールなどのモノヒドロキシ基を含有するメルカ
プタンが特に好ましい。本発明において用いられる変性
PVAを製造する過程において、ビニルエステル系モノ
マーの重合時に連鎖移動剤としてメルカプタンを用いた
場合には、変性PVAの分子末端にメルカプト基が導入
されることになる。変性PVAの分子末端にメルカプト
基が導入されたフィルムからは、理由は定かではない
が、耐久性能および光学性能が優れた偏光フィルムを得
ることができるので、そのフィルムの使用は好ましく、
推奨される。
【0014】本発明において1,2−グリコール結合量
が1.5モル%以下のPVAの製造に用いることができ
るビニルエステル系モノマーとしては、例えば、ギ酸ビ
ニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリン酸ビ
ニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、安息香
酸ビニル、ピバリン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等
を挙げることができ、これらの中でも酢酸ビニルが好ま
しい。
【0015】ビニルエステル系モノマーを共重合させる
際に、必要に応じて、共重合可能なモノマーを、発明の
効果を損なわない範囲内(好ましくは15モル%以下、
より好ましくは5モル%以下の割合)で共重合させるこ
とができる。
【0016】このようなビニルエステル系モノマーと共
重合可能なモノマーとしては、例えば、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、イソブテン等の炭素数2〜30の
オレフィン類;アクリル酸およびその塩;アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、ア
クリル酸i−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸i−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2
−エチルへキシル、アクリル酸ドデシルアクリル酸オク
タデシル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸およ
びその塩;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸i−プロピ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸i−ブチ
ル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸2−エチル
へキシル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタ
ドデシル等のメタクリル酸エステル類;アクリルアミ
ド、N−メチルアクリルアミド、N−エチルアクリルア
ミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジアセトンア
クリルアミド、アクリルアミドプロパンスルホン酸およ
びその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミンおよ
びその塩またはその4級塩、N−メチロールアクリルア
ミドおよびその誘導体等のアクリルアミド誘導体;メタ
クリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチ
ルメタクリルアミド、メタクリルアミドプロパンスルホ
ン酸およびその塩、メタクリルアミドプロピルジメチル
アミンおよびその塩またはその4級塩、N−メチロール
アクリルアミドおよびその誘導体等のメタクリルアミド
誘導体;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、n−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニル
エーテル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニ
ルエーテル、t−ブチルビニルエーテル、ドデシルビニ
ルエーテル、ステアリルビニルエーテル等のビニルエー
テル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニ
トリル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニ
ル、フッ化ビニリデン等のハロゲン化ビニル類;酢酸ア
リル、塩化アリル等のアリル化合物;マレイン酸および
その塩またはそのエステル;イタコン酸およびその塩ま
たはそのエステル;ビニルトリメトキシシラン等のビニ
ルシリル化合物;酢酸イソプロペニル等を挙げることが
できる。
【0017】変性PVAフィルムを製造する際に、可塑
剤として多価アルコールを添加することが好ましい。多
価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、
グリセリン、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、トリメチロールプロパン等を挙げることができ、
これらは1種または2種以上を用いることができる。こ
れらの中でも、延伸性の向上効果の点から、エチレング
リコールあるいはグリセリンが好適に使用される。多価
アルコールの添加量としては、変性PVA100重量部
に対して1〜30重量部が好ましく、3〜25重量部が
さらに好ましく、5〜20重量部が特に好ましい。1重
量部より少ないと、染色性や延伸性が低下する場合があ
り、30重量部より多いと、フィルムが柔軟になりすぎ
て、取り扱い性が低下する場合がある。
【0018】本発明においては、変性PVAフィルムを
製造する際に界面活性剤を添加する必要がある。界面活
性剤の種類としては特に制限はないが、アニオン性また
はノニオン性の界面活性剤が好ましい。アニオン性界面
活性剤としては、例えば、ラウリン酸カリウムなどのカ
ルボン酸型、オクチルサルフェートなどの硫酸エステル
型、ドデシルベンゼンスルホネートなどのスルホン酸型
のアニオン性界面活性剤が好適である。ノニオン性界面
活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンオレイル
エーテルなどのアルキルエーテル型、ポリオキシエチレ
ンオクチルフェニルエーテルなどのアルキルフェニルエ
ーテル型、ポリオキシエチレンラウレートなどのアルキ
ルエステル型、ポリオキシエチレンラウリルアミノエー
テルなどのアルキルアミン型、ポリオキシエチレンラウ
リン酸アミドなどのアルキルアミド型、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンエーテルなどのポリプロピレ
ングリコールエーテル型、オレイン酸ジエタノールアミ
ドなどのアルカノールアミド型、ポリオキシアルキレン
アリルフェニルエーテルなどのアリルフェニルエーテル
型などのノニオン性界面活性剤が好適である。これらの
界面活性剤の1種または2種以上を用いることができ
る。界面活性剤の添加量としては、変性PVA100重
量部に対して0.01〜1重量部であり、好ましくは
0.02〜0.5重量部であり、さらに好ましくは0.
05〜0.3重量部である。界面活性剤の添加量が0.
01重量部より少ないと、偏光フィルムにおいて二色性
染料の配向性および染色性の向上効果が発現し難く、1
重量部を超えると、界面活性剤がフィルム表面に溶出し
てブロッキングの原因になり、取り扱い性が低下する。
【0019】変性PVAフィルムを製造する方法として
は、例えば、変性PVAを溶媒に溶解したPVA溶液や
含水PVAなどの製膜原料を使用して、キャスト製膜
法、押出製膜法、乾式製膜法、湿式製膜法(貧溶媒中へ
の吐出)、乾湿式製膜法、ゲル製膜法(変性PVA水溶
液を一旦冷却ゲル化した後、溶媒を抽出除去し、フィル
ムを得る方法)、およびこれらの組合わせによる方法で
製造することができる。これらの中でも、キャスト製膜
法および押出製膜法が二色性染料の配向性の高い変性P
VAフィルムが得られることから好ましい。本発明の変
性PVAフィルムを製造する際に使用される変性PVA
および界面活性剤を含む製膜原料の揮発分濃度は50〜
90重量%である必要があり、55〜80重量%である
ことがさらに好ましい。揮発分濃度が50%より小さい
と、溶液の粘度が高くなるため製膜が困難となる。揮発
分濃度が90%を超えると、変性PVAフィルムの染色
性が低下することがあるため、工業的には好ましくな
い。
【0020】本発明において、変性PVAおよび界面活
性剤を含む製膜原料はロールやベルトの形状を有する金
属表面上で乾燥される。金属の種類については特に限定
されないが、熱伝導性の点からステンレス製が好まし
い。ロールやベルトが金属製でない場合には、熱伝導性
が低いために温度ムラができやすく、得られたPVAフ
ィルムに結晶化度や厚み等のムラが発生しやすく、偏光
フィルムを製造した際に光学ムラが発生し易くなるた
め、好ましくない。金属表面はフィルム厚みを一定に制
御するために平滑であることが好ましい。ただし、金属
ロールの傷付き防止などのために、熱伝導性に影響を与
えない程度の厚さのプラスチックやセラミックのコーテ
ィングが金属表面に施さていることは差支えない。
【0021】変性PVAおよび界面活性剤を含む製膜原
料を乾燥する際の金属表面の温度は、80〜110℃で
ある必要があり、85〜105℃が好ましく、90〜1
00℃がさらに好ましい。金属表面の温度が80℃より
低いと、偏光フィルムを製造した際に充分な光学性能は
得られるが、染色性が低下するため工業的には好ましく
ない。110℃より高いと、フィルムが乾燥中に発泡す
ることがあるため好ましくない。変性PVAおよび界面
活性剤を含む製膜原料を乾燥する際には、金属表面を8
0〜110℃にすること以外に、該製膜原料が金属表面
に接触していない側(空気面)を熱風で乾燥することが
好ましい。熱風による乾燥の場合は、空気の熱伝導率が
低いため、熱風の温度を60〜200℃にするのが好ま
しく、80〜180℃にするのがさらに好ましく、10
0〜160℃にするのが特に好ましい。60℃未満では
乾燥が充分でないことがあり、200℃を超えると、フ
ィルム表面に高結晶化度の膜が発生しやすく、偏光フィ
ルムを作成する際にムラが生じる原因となりやすいこと
から好ましくない。製膜後の変性PVAフィルムに対
し、必要に応じて、熱処理を行っても差支えない。
【0022】乾燥後の変性PVAフィルムの平均厚みは
5〜150μmが好ましく、30〜100μmがより好
ましい。フィルムの厚みの精度は平均厚みに対して、±
5μm以内であることが好ましく、±3μm以内である
ことがさらに好ましく、±2μm以内であることが特に
好ましい。厚み精度が±5μmを超えると、得られる偏
光フィルムの光学ムラが大きくなるため好ましくない。
本発明の変性PVAフィルムは幅が1m以上であること
が好ましく、2m以上であることがより好ましく、2.
5m以上であることがさらに好ましく、3m以上である
ことが特に好ましく、最適には3.5m以上である。フ
ィルムの幅が1mより小さい場合には、一軸延伸時のネ
ックインの影響をフィルム中央部付近にまで受けやす
く、光学性能が充分に均一な偏光フィルムが得られない
ことがある。
【0023】本発明の変性PVAフィルムから偏光フィ
ルムを製造するには、例えば、該PVAフィルムを染
色、一軸延伸、固定処理、乾燥処理、さらに必要に応じ
て熱処理を行えばよい。染色、一軸延伸、固定処理の工
程の順序に特に制限はなく、染色と一軸延伸などを同時
に実施してもよい。また、各工程を複数回繰り返しても
よい。
【0024】染色は一軸延伸の前、一軸延伸と同時、一
軸延伸後のいずれでも可能であるが、変性PVAは一軸
延伸により結晶化度が上がりやすく染色性が低下するこ
とがあるため、一軸延伸に先立つ任意の工程または一軸
延伸工程中において染色するのが好ましい。染色に用い
る二色性染料としては、ヨウ素−ヨウ化カリウム;ダイ
レクトブラック 17、19、154;ダイレクトブラ
ウン 44、106、195、210、223;ダイレ
クトレッド 2、23、28、31、37、39、7
9、81、240、242、247;ダイレクトブルー
1、15、22、78、90、98、151、16
8、202、236、249、270;ダイレクトバイ
オレット 9、12、51、98;ダイレクトグリーン
1、85;ダイレクトイエロー 8、12、44、8
6、87;ダイレクトオレンジ 26、39、106、
107等の二色性染料などが使用できる。染色は、通
常、変性PVAフィルムを上記染料を含有する液体中に
浸漬させることにより行うことができるが、その処理条
件や処理方法は特に制限されるものではない。
【0025】一軸延伸は湿式延伸法または乾熱延伸法が
使用でき、温水中または吸水後の変性PVAフィルムを
用いて空気中で行うことができる。光学性能の均一性の
点から、延伸装置はロール間の速度差等を利用したロー
ル延伸法を用いるのが最も好ましい。延伸倍率は4倍以
上が好ましく、5倍以上が特に好ましい。延伸倍率が4
倍より小さいと、実用的に十分な偏光性能や耐久性能が
得られにくい。延伸は一段階で目的の延伸倍率まで行っ
てもよいが、二段階以上の多段延伸を行った方がさらに
ネックインが小さくなり、光学性能がより均一なものが
得られる。延伸温度は特に制限されないが、変性PVA
フィルムを温水中で延伸(湿式延伸)する場合は30〜
70℃が、また乾熱延伸する場合は50〜180℃が好
適である。延伸後のフィルムの厚みは、3〜75μmが
好ましく、10〜50μmがより好ましい。
【0026】変性PVAフィルムへの上記染料の吸着を
強固にすることを目的に、固定処理を行うことが多い。
固定処理に使用する処理浴には、通常、ホウ酸およびホ
ウ素化合物が添加される。また、必要に応じて処理浴中
にヨウ素化合物を添加してもよい。
【0027】前記変性PVAフィルムの乾燥処理は(熱
処理)は30〜80℃で行うのが好ましく、50〜15
0℃で行うのがより好ましい。
【0028】以上のようにして得られた本発明の偏光フ
ィルムは、通常、その両面あるいは片面に、光学的に透
明で、かつ機械的強度を有した保護膜を張り合わせて偏
光板として使用される。保護膜としては、通常セルロー
ストリアセテートなどのセルロースアセテート系フィル
ム、アクリル系フィルム、ポリエステル系フィルム等が
使用される。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではな
い。なお、実施例に記載されている偏光フィルムの二色
性比の算出は以下の方法に行った。
【0030】二色性比:得られた偏光フィルムの偏光性
能を評価する指数として二色性比を使用した。この二色
性比は、日本電子機械工業会規格(EIAJ)LD−2
01−1983に準拠し、分光光度計を用いて、C光
源、2度視野にて測定、計算して得られた透過率TS
(%)と偏光度P(%)を使用して下記の式から求め
た。 二色性比=log(TS /100−TS /100×P
/100) /log(TS /100+TS /100×P/10
0)
【0031】実施例1 2−メルカプトエタノールを連鎖移動剤に使用した−2
0℃の低温乳化重合で得た、1,2−グリコール結合量
が0.8モル%、けん化度99.9モル%、重合度32
50のヒドロキシエチルチオ基を有する変性PVA10
0重量部、グリセリン10重量部およびオレイン酸ジエ
タノールアミド0.1重量部と水からなる揮発分80%
の含水チップを110℃で加熱溶融した後95℃に冷却
し、100℃のクロームメッキした金属ロールに押出成
膜し、その際に、さらに金属ロール表面の溶融PVAを
100℃の熱風で乾燥した。そして、フィルム幅が3.
6mで平均厚さが75μmの変性PVAフィルムを得
た。この変性PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延
伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィル
ムを作製した。すなわち、変性PVAフィルムを30℃
の水中に1分間浸漬して予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4
g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの
30℃の水溶液中に4分間浸漬し、続いて、ホウ酸4%
の50℃の水溶液中で5.0倍にロール方式により一軸
延伸を行った。さらに、ヨウ化カリウム40g/リット
ル、ホウ酸40g/リットルの50℃の水溶液中に4分
間浸漬して固定処理を行った。フィルムを取り出し、定
長下、50℃で3分間熱風乾燥し、さらに100℃で5
分間熱処理を行った。得られた偏光フィルムの厚みは3
4μmであり、透過率は43.1%、偏光度は99.5
%、二色性比は40.7であった。この偏光フィルムの
四方を固定し、60℃90%RHの雰囲気下に保管し
て、耐久性試験を行った。耐久性試験後の透過率は4
6.6%、偏光度は90.8%、二色性比は27.1で
あり、二色性比は初期値の67%に低下した。
【0032】実施例2 4−メルカプト−1−ブタノールを連鎖移動剤に使用し
た−20℃の低温乳化重合で得た、1,2−グリコール
結合量が0.8モル%、けん化度99.9モル%、重合
度2450のヒドロキシブチルチオ基を有する変性PV
A100重量部、グリセリン10重量部およびオレイン
酸ジエタノールアミド0.1重量部と水からなる揮発分
70%の含水チップを110℃で加熱溶融した後95℃
に冷却し、95℃のクロームメッキした金属ロールに押
出製膜し、その際に、さらに金属ロール表面の溶融PV
Aを110℃の熱風で乾燥した。そして、フィルム幅が
4.0mで平均厚さが75μmの変性PVAフィルムを
得た。この変性PVAフィルムを予備膨潤、染色、一軸
延伸、固定処理、乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィ
ルムを作製した。すなわち、変性PVAフィルムを30
℃の水中に1分間浸漬して予備膨潤し、ヨウ素濃度0.
4g/リットル、ヨウ化カリウム濃度40g/リットル
の30℃の水溶液中に4分間浸漬した。続いて、ホウ酸
4%の50℃の水溶液中で5.0倍にロール方式により
一軸延伸を行った。さらに、ヨウ化カリウム40g/リ
ットル、ホウ酸40g/リットルの50℃の水溶液中に
4分間浸漬して固定処理を行った。フィルムを取り出
し、定長下、50℃で3分間熱風乾燥し、さらに100
℃で5分間熱処理を行った。得られた偏光フィルムの厚
みは34μmであり、透過率は42.7%、偏光度は9
9.7%、二色性比は41.4であった。この偏光フィ
ルムの四方を固定し、60℃90%RHの雰囲気下に保
管して、耐久性試験を行った。耐久性試験後の透過率は
47.7%、偏光度は87.1%、二色性比は24.5
であり、二色性比は初期値の59%に低下した。
【0033】実施例3 n−ブタンチオールを連鎖移動剤に使用した−20℃の
低温乳化重合で得た、1,2−グリコール結合量が0.
8モル%、けん化度99.9モル%、重合度3250の
ブチルチオ基を有する変性PVA100重量部、グリセ
リン10重量部およびオレイン酸ジエタノールアミド
0.1重量部と水からなる揮発分90%の含水チップを
110℃で加熱溶融した後95℃に冷却し、100℃の
クロームメッキした金属ロールに押出製膜し、その際
に、さらに金属ロール表面の溶融PVAを100℃の熱
風で乾燥した。そして、フィルム幅が3.6mで平均厚
さが75μmの変性PVAフィルムを得た。この変性P
VAフィルムを予備膨潤、染色、一軸延伸、固定処理、
乾燥、熱処理の順に処理して偏光フィルムを作成した。
すなわち、変性PVAフィルムを30℃の水中に1分間
浸漬して予備膨潤し、ヨウ素濃度0.4g/リットル、
ヨウ化カリウム濃度40g/リットルの30℃の水溶液
中に4分間浸漬した。続いて、ホウ酸4%の50℃の水
溶液中で4.5倍にロール方式により一軸延伸を行っ
た。さらに、ヨウ化カリウム40g/リットル、ホウ酸
40g/リットルの50℃の水溶液中に4分間浸漬して
固定処理を行った。フィルムを取り出し、定長下、50
℃で3分間熱風乾燥し、さらに100℃で5分間熱処理
を行った。得られた偏光フィルムの厚みは35μmであ
り、透過率は43.4%、偏光度は98.9%、二色性
比は36.2であった。偏光フィルムの四方を固定し、
60℃90%RHの雰囲気下に保管して、耐久性試験を
行った。耐久性試験後の透過率は46.6%、偏光度は
90.0%、二色性比は25.2であり、二色性比は初
期値の70%に低下した。
【0034】実施例4 30℃の低温溶液重合により得られた1,2−グリコー
ル結合量が1.3モル%、けん化度99.9モル%、重
合度3250のPVAを用いた以外は実施例1と同様に
して変性PVAフィルムを得、そのフィルムを用いて偏
光フィルムを作成した。得られた偏光フィルムの厚みは
34μmであり、透過率は43.4%、偏光度は99.
3%、二色性比は40.0であった。この偏光フィルム
の四方を固定し、60℃90%RHの雰囲気下に保管し
て、耐久性試験を行った。耐久性試験後の透過率は4
9.0%、偏光度は81.8%、二色性比は21.0で
あり、二色性比は初期値の53%に低下した。
【0035】比較例1 60℃のメタノール溶液重合により得られた1,2−グ
リコール結合量が1.6モル%、けん化度99.9モル
%、重合度3250のPVAを用いた以外は実施例1と
同様にしてポリビニルアルコールフィルムを作成した
後、そのフィルムを用いて偏光フィルムを作成した。得
られた偏光フィルムの厚みは34μmであり、透過率は
43.8%、偏光度は98.4%、二色性比は35.4
であった。偏光フィルムの四方を固定し、60℃90%
RHの雰囲気下に保管して、耐久性試験を行った。耐久
性試験後の透過率は55.1%、偏光度は63.9%、
二色性比は15.8であり、二色性比は初期値の45%
に低下した。
【0036】比較例2 オレイン酸ジエタノールアミドを添加しなかったこと以
外は実施例1と同様にしてポリビニルアルコールフィル
ムの製膜を行った。100℃の金属ロール表面の溶融P
VAを100℃の熱風で乾燥したのち、得られたフィル
ムの剥離を試みたが、フィルムが金属ロールに密着して
剥離するのが困難であった。力を加えれば剥離は可能で
あるが、レターデーションが大きくなるため、偏光フィ
ルム用ポリビニルアルコールフィルムとしては不適であ
った。
【0037】比較例3 オレイン酸ジエタノールアミド2重量部を添加した以外
は実施例1と同様にしてポリビニルアルコールフィルム
の製膜を行った。得られたフィルムをロール状に巻いて
保管していたところ、ポリオキシエチレンラウリルエー
テルがブリードアウトして、フィルムがブロッキング
し、偏光フィルムを作製することができなかった。
【0038】比較例4 含水チップにおける揮発分が40%になるように調整し
た以外は実施例1と同様にしてフィルムの製膜を試みた
が、溶融PVAの粘度が高く、製膜することができなか
った。
【0039】比較例5 揮発分が92%になるように含水チップ(液体状)を調
整した以外は実施例1と同様にしてフィルムの製膜を試
みたが、PVA溶液の粘度が低く、PVA溶液が金属ロ
ールから流れ落ちて、均一な厚みのフィルムを得ること
はできなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、耐久性および二色性染
料の配向性に優れる偏光フィルム用のポリビニルアルコ
ールフィルムを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/30 G02B 5/30 //(C08L 29/04 (C08L 29/04 71:02) 71:02) B29K 29:00 B29K 29:00 B29L 7:00 B29L 7:00 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA25 BA27 BB23 BB28 BB33 BB43 BC03 BC22 4F071 AA29 AA51 AC09 AC13 AE10 AH19 BB02 BC01 4F207 AA19 AB10 AG01 AH73 AK01 KA01 KA17 KK65 KK90 KW21 4J002 BE021 CH052 EV186 EV256 FD312 FD316 GP00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,2−グリコール結合量が1.5モル
    %以下のポリビニルアルコール100重量部に対し、界
    面活性剤を0.01〜1重量部含有することを特徴とす
    るポリビニルアルコールフィルム。
  2. 【請求項2】 1,2−グリコール結合量が1.5モル
    %以下のポリビニルアルコールがその末端にRS−基
    (Rは炭素数1〜18の炭化水素基又はモノもしくはポ
    リヒドロキシ炭化水素基を示し、Sは硫黄原子を示す)
    を有する請求項1又は2記載のポリビニルアルコールフ
    ィルム。
  3. 【請求項3】 偏光フィルム用である請求項1または2
    に記載のポリビニルアルコールフィルム。
  4. 【請求項4】 1,2−グリコール結合量が1.5モル
    %以下のポリビニルアルコール100重量部に対し界面
    活性剤0.01〜1重量部を含有し、揮発分が50〜9
    0重量%の製膜原料を、80〜110℃の金属表面上で
    乾燥することを特徴とする請求項1に記載のポリビニル
    アルコールフィルムの製造法。
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