JP2002116320A - 光学フィルム及びそれを用いた偏光板、製造方法、液晶表示装置 - Google Patents

光学フィルム及びそれを用いた偏光板、製造方法、液晶表示装置

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JP2002116320A
JP2002116320A JP2000308992A JP2000308992A JP2002116320A JP 2002116320 A JP2002116320 A JP 2002116320A JP 2000308992 A JP2000308992 A JP 2000308992A JP 2000308992 A JP2000308992 A JP 2000308992A JP 2002116320 A JP2002116320 A JP 2002116320A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は液晶ディスプレイ等の各種表示装置
等、具体的には液晶ディスプレイの偏光板保護フィルム
に用いられるポリエステル樹脂層を有する薄膜化された
光学フィルムを得ることにある。 【解決手段】 少なくとも芳香族ジカルボン酸、グリコ
ールの反応により製造され、平衡含水率が1〜5%であ
るポリエステル樹脂層を有する光学フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の光学フィルムは液晶
ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の各種表示装置
に用いられる光学フィルムに関し、具体的には、偏光板
保護フィルム等の光学フィルムとして用いられるポリエ
ステル樹脂フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】情報産業の著しい発達に伴って、各所で
表示装置が活用されるようになっている。特に液晶表示
装置の発達はめざましく、様々な機器に搭載されるよう
になった。一方で小型軽量化への要望が益々強まってお
り、偏光板等の部材についても薄膜化の要求が強まって
いる。偏光板は通常2枚の偏光板保護フィルムで偏光子
をサンドイッチして作られており、偏光板保護フィルム
としてはトリアセチルセルロースなどのセルロースエス
テルフィルムが好ましく用いられている。
【0003】しかしながら、偏光板を薄くするために、
保護フィルムであるトリアセチルセルロースフィルム
(TACフィルム)を薄くすると透湿性が悪化したり、
寸法安定性が低下するといった問題があり、特に40μ
m未満の薄膜フィルムでは著しい物性低下が起こるため
に、偏光板に十分な耐久性を付与することが困難であっ
た。
【0004】一方で偏光板保護フィルムとしてポリエス
テルを用いることができることは知られている。例え
ば、ポリエチレンテレフタレートフィルムをもちいるこ
とが知られているが、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムは透湿性が低く、TACフィルムと比較して寸法安
定性に優れるが、鹸化処理ができないため偏光子との接
着性に劣るほか、偏光子との貼合の際に接着剤の乾燥性
が著しく悪いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は液晶ディスプ
レイ等の各種表示装置、具体的には液晶ディスプレイの
偏光板保護フィルムに用いられるポリエステル樹脂層を
有する薄膜化された光学フィルムを得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記構成によって達成される。
【0007】1.少なくとも芳香族ジカルボン酸、グリ
コールの反応により製造され、平衡含水率が1〜5%で
あるポリエステル樹脂層を有することを特徴とする光学
フィルム。
【0008】2.ポリエステル樹脂がスルホン酸または
その塩から選ばれる基を有することを特徴とする前記1
に記載の光学フィルム。
【0009】3.ポリエステル樹脂の硫黄元素含有量が
0.15〜2質量%であることを特徴とする前記2に記
載の光学フィルム。
【0010】4.ポリエステル樹脂が、全芳香族ジカル
ボン酸に対し1〜10モル%のスルホン酸およびその塩
から選ばれる基を有する芳香族ジカルボン酸或いはグリ
コールを用いて製造されたことを特徴とする前記1、2
または3に記載の光学フィルム。
【0011】5.ポリエステル樹脂が、全芳香族ジカル
ボン酸に対し1〜10モル%のスルホン酸およびその塩
から選ばれる基を有する芳香族ジカルボン酸を用いて製
造されたことを特徴とする前記4に記載の光学フィル
ム。
【0012】6.ポリエステル樹脂が、ポリアルキレン
グリコールを反応生成物のポリエステル全量に対して
0.1〜10質量%用い製造されたことを特徴とする前
記3〜5のいずれか1項に記載の光学フィルム。
【0013】7.ポリエステル樹脂の主成分がポリエチ
レンテレフタレートであることを特徴とする前記1〜6
のいずれか1項に記載の光学フィルム。
【0014】8.1〜7のいずれか1項に記載の光学フ
ィルムを用いたことを特徴とする偏光板保護フィルム。
【0015】9.膜厚5〜40μm、平衡含水率が1〜
5%、寸法安定性が±0.05%以内であることを特徴
とする偏光板保護フィルム。
【0016】10.溶融押し出しにより連続的に製膜さ
れた長尺状フィルムであり、フィルム面内の屈折率が最
も大きい方向と長尺フィルムの幅手方向とのなす角度θ
が0±15°又は90±15°のいずれかであることを
特徴とする前記8または9に記載の偏光板保護フィル
ム。
【0017】11.スルホン酸またはその塩から選ばれ
る基を有するポリエステル樹脂層を有するフィルムを一
方向に1.0〜2.5倍、それと直交する方向に2.5
〜10倍延伸することを特徴とする偏光板保護フィルム
の製造方法。
【0018】12.前記8、9または10に記載の偏光
板保護フィルムを用いたことを特徴とする偏光板。
【0019】13.前記12に記載の偏光板又は前記1
〜7のいずれか1項に記載の光学フィルムを用いたこと
を特徴とする液晶表示装置。
【0020】以下、本発明の詳細について説明する。偏
光板保護フィルムとして用いた場合に、従来のポリエス
テルフィルムで見られたような前記の問題を解決するた
めに、鋭意検討を重ねた結果、本発明者らは平衡含水率
1〜5%のポリエステル樹脂層を有する光学フィルムを
用いることによって前記の問題は解決できることを見い
だした。
【0021】本発明においては、平衡含水率1〜5%の
ポリエステル樹脂層は単独でポリエステルフィルムを形
成してもよく、平衡含水率1%未満のポリエステル樹脂
層と積層されていてもよく、また他の材質のフィルム上
に積層されていてもよく、支持体に用いられる樹脂は特
に限定されない。
【0022】ここで平衡含水率とは、試料の中に平衡状
態で含まれる水分量を試料質量に対する百分率で表した
ものである。具体的な求め方としては、ポリエステルフ
ィルムを(或いは他のフィルム上に積層されている場合
には、基体より引き剥がした該ポリエステル樹脂層フィ
ルム)23℃、相対湿度20%に調湿された部屋に4時
間以上放置した後、23℃の蒸留水に24時間浸漬さ
せ、しかる後、サンプルを微量水分計(例えば三菱化学
(株)製、CA−20型)を用いて温度150℃で、水
分を乾燥・気化させた後カールフィッシャー法で定量す
る方法である。
【0023】ポリエステルは、芳香族ジカルボン酸成分
をグリコール成分と直接エステル化反応させる直接エス
テル化法、また初めに芳香族ジカルボン酸成分としてジ
アルキルエステルを用いて、これとグリコール成分とで
エステル交換反応させ、これを減圧下で加熱して余剰の
グリコール成分を除去することにより重合させるエステ
ル交換法を用いて製造できる。この際、必要に応じてエ
ステル交換触媒或いは重合反応触媒を用い、或いは耐熱
安定剤等をもちいて製造される。
【0024】本発明においては、始めにジカルボン酸の
ジアルキルエステルを用いた場合でも、また一旦ジカル
ボン酸成分とグリコール成分をエステル化反応させるエ
ステル化法をもちいた場合でも、原料およびその共重合
成分に言及する場合、芳香族ジカルボン酸、グリコール
換算の量をいうこととする。
【0025】上記プロセスにおいて、例えば、スルホン
酸およびその塩から選ばれる基を有する芳香族ジカルボ
ン酸或いはポリアルキレングリコール等の共重合成分を
エステル交換反応後に添加し、重縮合を行うことによ
り、これらの共重合成分を含んだポリエステル樹脂が得
られる。
【0026】従って、本発明に用いられる平衡含水率1
〜5%のポリエステル樹脂層を形成するポリエステル樹
脂としては具体的には、少なくとも芳香族ジカルボン酸
とグリコールの反応により得られたポリエステル樹脂で
あって、ポリエステル樹脂構造中にスルホン酸またはそ
の塩から選ばれる基を有しているポリエステル樹脂が好
ましい。
【0027】これらのスルホン酸基は、スルホン酸およ
びその塩から選ばれる基を有する芳香族ジカルボン酸ま
たはグリコールを所定量テレフタル酸等のジカルボン酸
或いはエチレングリコール等のグリコールの共重合成分
として混合し、ポリエステルを製造することにより、ポ
リエステル樹脂中に導入することが出来る。
【0028】こうして得られるポリエステル樹脂中に含
まれる硫黄元素含有量は0.15〜2質量%であること
が好ましい。
【0029】これら硫黄元素含量が2%を越える場合に
は、スルホン酸基の含有量が多すぎ、機械的強度が劣っ
たものとなる場合があり、また0.15%未満では、ス
ルホン酸基数が充分な割合で存在せず、本発明の効果を
与えない。
【0030】ポリエステル樹脂中の硫黄元素は全てがス
ルホン酸基またはその塩から選ばれる基由来である必要
はないが、50%以上、好ましくは80%以上がスルホ
ン酸またはその塩としてポリエステル中に含まれるスル
ホン酸基に由来するものであることが好ましい。
【0031】ポリエステル樹脂中の硫黄元素の定量方法
は特に限定されないが、例えばICP−AES(誘導結
合プラズマ発光分光分析)により定量出来る。具体的に
は、試料に炭酸ナトリウムを添加して、1000℃で加
熱溶融して得られた分解物に水を加えて水溶液とし、こ
れをセイコー電子工業(株)製SPS−4000を用い
て、ICP−AES分析にて求めることが出来る。
【0032】上記スルホン酸基を含有するポリエステル
樹脂は、従って、少なくとも芳香族ジカルボン酸とグリ
コールの反応により製造される際に用いられる全芳香族
ジカルボン酸に対して、1〜10モル%のスルホン酸お
よびその塩から選ばれる基を有する芳香族ジカルボン酸
或いはグリコールを共重合成分として用いることにより
得ることが出来る。また、スルホン酸をポリエステルに
導入するには、スルホン酸およびその塩から選ばれる基
を有する芳香族ジカルボン酸を、全芳香族ジカルボン酸
に対し1〜10モル%用いて製造することが原料の入手
のしやすさ等から見てより好ましい。
【0033】また、本発明に用いられるポリエステル樹
脂は、更にポリアルキレングリコールを、生成したポリ
エステルの全量に対して0.1〜10質量%共重合成分
として用いて製造されることが好ましい。
【0034】これらの成分により、ポリエステル樹脂を
偏光板保護フィルム等に用いる際の、偏光子との接着性
や貼合の際の接着剤の乾燥性等偏光板保護フィルムとし
ての特性は大きく改善する。
【0035】本発明に用いるポリエステル樹脂において
は、特にポリエステルの主成分がテレフタル酸およびエ
チレングリコールを用いて得られるポリエチレンテレフ
タレートであることが好ましい。
【0036】本発明においては、後述するが、溶融流延
されたフィルムを実質的に一軸で延伸したフィルムが特
に好ましく用いられる。このようにして得られたフィル
ムは特に膜厚5〜40μmであっても、適切な透湿度を
有するため、偏光板製造時の接着剤の乾燥性に優れ、偏
光子との接着性も良好であった。また本発明のフィルム
は膜厚5〜40μmであっても偏光板製造時に皺が入り
にくく、偏光子との貼合が容易であった。
【0037】本発明の偏光板保護フィルムを用いた偏光
板は、膜厚5〜40μmの偏光板保護フィルムを用いて
も、高温高湿条件下での偏光度の低下が著しく少なく、
しかも寸法安定性にも優れることが確認された。
【0038】本発明に用いられるポリエステルの製造に
用いられる芳香族ジカルボン酸としては前記テレフタル
酸のほか、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸などがあり、またこれらの低級アルキルエステル
(無水物、低級アルキルエステル等のエステル形成可能
な誘導体)を使用することができる。グリコールとして
はエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン
ジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ジエチレングリコール、p−キシ
リレングリコールなどがある。なかでもテレフタル酸と
エチレングリコールの反応により得られたポリエチレン
テレフタレートを主成分とすることが好ましい。
【0039】主成分がポリエチレンテレフタレートであ
るとは、ポリエチレンテレフタレートの繰返し単位が8
0モル%以上の共重合体、あるいはブレンドされている
場合は、ポリエチレンテレフタレートを80質量%以上
含有していることをいう。
【0040】本発明において用いられる、ポリエステル
中にスルホン酸基を含有させるために用いられるスルホ
ン酸およびその塩から選ばれる基を有する芳香族ジカル
ボン酸としては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、
2−ナトリウムスルホイソフタル酸、4−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナ
フタレンジカルボン酸もしくはそのエステル形成性誘導
体、およびこれらのナトリウムを他の金属(例えばカリ
ウム、リチウムなど)で置換した化合物が用いられる。
【0041】また、グリコール中にスルホン酸およびそ
の塩から選ばれる基を導入したものを用いてもよいが、
ポリエステル中にスルホン酸基を含有させるために好ま
しい化合物として好ましいのは、前記スルホン酸基また
はその塩を有する芳香族ジカルボン酸である。
【0042】これらのスルホン酸基またはその塩を有す
る芳香族ジカルボン酸成分が製造時に用いられる全芳香
族ジカルボン酸の10モル%を越えると延伸性が劣った
り、機械的強度が劣ったものとなる場合があり、また1
モル%未満では、十分な乾燥性が得られない場合があ
る。
【0043】更に、本発明に用いられるポリエステル
は、ポリアルキレングリコールを共重合成分として含有
することが好ましく、前述したように、ポリエステル
が、反応生成物のポリエステル全量に対してポリアルキ
レングリコールを0.1〜10質量%用い製造されるこ
とが好ましい。また、更に好ましくは0.2〜8質量%
である。ポリアルキレングリコールが0.1質量%未満
では十分な乾燥性が得られない場合があり、10質量%
を越えるとヤング率が低下し、機械的強度に劣ったもの
となる場合がある。
【0044】ポリアルキレングリコールとしては、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコールなどが用いられるが、このう
ちポリエチレングリコールが好ましく、分子量(数平均
分子量)としては特に限定されないが300〜2000
0が好ましく、さらに好ましくは600〜10000、
特に1000〜5000のものが好ましく用いられる。
これらの分子量はGPCを用いることにより測定でき
る。
【0045】本発明の光学フィルムに用いられるポリエ
ステルには、本発明の効果を阻害しない範囲で、さらに
他の成分が共重合されていても良いし、他のポリマーが
ブレンドされていても良い。
【0046】上記以外の他の芳香族ジカルボン酸又はそ
の誘導体として、2,7−ナフタレンジカルボン酸、
1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボ
ン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸などの芳香族ジ
カルボン酸及びその低級アルキルエステル(無水物、低
級アルキルエステル等のエステル形成可能な誘導体)を
用いることができる。また製造の際、シクロプロパンジ
カルボン酸、シクロブタンジカルボン酸及びヘキサヒド
ロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸及びその誘導
体(無水物、低級アルキルエステル等のエステル形成可
能な誘導体)、アジピン酸、コハク酸、シュウ酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸及びダイマー酸などの脂肪族ジカ
ルボン酸及びその誘導体(無水物、低級アルキルエステ
ルなどのエステル形成可能な誘導体)を全ジカルボン酸
の10モル%以下の量で使用しても良い。
【0047】本発明で使用することができるグリコール
としてはエチレングリコールおよび前記のグリコールの
他、トリメチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ビスフェノールA、
p,p′−ジヒドロキシフェニルスルフォン、1,4−
ビス(β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ポ
リアルキレン(例、エチレン、プロピレン)グリコー
ル、及びp−フェニレンビス(ジメチロールシクロヘキ
サン)などを挙げることができ、これらは用いられるグ
リコールの10モル%以下の量で使用しても良い。
【0048】本発明に用いられるポリエステルは、例え
ば安息香酸、ベンゾイル安息香酸、ベンジルオキシ安息
香酸、メトキシポリアルキレングリコールなどの1官能
性化合物によって末端の水酸基および/またはカルボキ
シル基を封鎖したものであってもよく、あるいは、例え
ば極く少量のグリセリン、ペンタエリスリトールの如き
3官能、4官能エステル形成化合物で実質的に線状の共
重合体が得られる範囲内で変性されたものでもよい。
【0049】また、本発明に用いられるポリエステルに
は、フィルムの耐熱性を向上する目的で、ビスフェノー
ル系化合物、ナフタレン環又はシクロヘキサン環を有す
る化合物を共重合することができる。
【0050】本発明に用いられるポリエステルの固有粘
度(Intrinsic Viscousity)は
0.35〜0.65の範囲のものが好ましく用いられ
る。この範囲以下では得られるフィルムの脆弱性が不充
分となる場合があり、この範囲を超えると、溶融押し出
し時に溶融粘度が大きすぎて平面性が劣化する場合があ
る。
【0051】固有粘度の算出はウベローデ型粘度計を用
いて行った。質量比が約55:45(流下時間42.0
±0.1秒に調整)であるフェノールと1,1,2,2
−テトラクロロエタンとの混合溶媒を用い、これにサン
プルを溶かして濃度0.2,0.6,1.0(g/d
l)の溶液(温度20℃)を調製する。ウベローデ型粘
度計によって、それぞれの濃度(C)における比粘度
(ηsp)を求め、式[ηsp/C]を濃度零(C→0)に
補外し固有粘度[η]を求めた。固有粘度[η]の単位
はdl/gである。
【0052】また、本発明に用いられるポリエステルは
ガラス転移温度(Tg)が55℃以上であることが好ま
しく、更に60℃以上であることが好ましい。55℃未
満では得られたフィルムの高温高湿下での寸法安定性に
劣る場合がある。Tgは示差走査熱量計で測定するとこ
ろのベースラインが偏奇し始める温度と、新たにベース
ラインに戻る温度との平均値として求められたものであ
る。
【0053】本発明に用いられるポリエステルには、酸
化防止剤が含有されていてもよい。特にポリエステル
が、ポリオキシアルキレン基を有する化合物を含む場合
に効果が顕著となる。含有させる酸化防止剤はその種類
につき特に限定はなく、各種の酸化防止剤を使用するこ
とができるが、例えば、ヒンダードフェノール系化合
物、ホスファイト系化合物、チオエーテル系化合物等の
酸化防止剤を挙げることができる。中でも透明性の点で
ヒンダードフェノール系化合物の酸化防止剤が好まし
い。酸化防止剤の含有量は、通常、ポリエステルに対し
て0.01〜2質量%、好ましくは0.1〜0.5質量
%である。
【0054】本発明のポリエステルフィルムには、必要
に応じて易滑性を付与することもできる。易滑性付与手
段としては、特に限定はないが、ポリエステルに不活性
無機粒子を添加する外部粒子添加方法、ポリエステルの
合成時に添加する触媒を析出させる内部粒子析出方法、
或いは界面活性剤等をフィルム表面に塗布する方法等が
一般的である。
【0055】本発明のポリエステルフィルムには、必要
に応じて紫外線吸収剤を添加することもできる。
【0056】紫外線吸収剤としては、波長370nm以
下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の観
点から、波長400nm以上の可視光の吸収が少ないも
のが好ましく用いられる。
【0057】本発明に用いられる紫外線吸収剤の具体例
としては、例えばオキシベンゾフェノン系化合物、ベン
ゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合
物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化
合物、ニッケル錯塩系化合物、トリアジン系化合物、ベ
ンゾエート系化合物などが挙げられる。又、特開平6−
148430号記載の高分子紫外線吸収剤、特願200
0−214134号の高分子紫外線吸収剤も好ましく用
いられる。
【0058】ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤として
は下記一般式〔1〕で示される化合物が好ましく用いら
れる。
【0059】
【化1】
【0060】式中、R1、R2、R3、R4及びR5は同一
でも異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ
基、ヒドロキシル基、アルキル基、アルケニル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アシルオキシ基、アリールオキ
シ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、モノ若しくは
ジアルキルアミノ基、アシルアミノ基または5〜6員の
複素環基を表し、R4とR5は閉環して5〜6員の炭素環
を形成してもよい。
【0061】また、上記記載のこれらの基は、任意の置
換基を有していて良い。以下に一般式〔1〕で示される
紫外線吸収剤の具体例を挙げるが、これらに限定されな
い。
【0062】UV−1:2−(2′−ヒドロキシ−5′
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール UV−2:2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−
tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール UV−3:2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−
ブチル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール UV−4:2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−
tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール UV−5:2−(2′−ヒドロキシ−3′−(3″,
4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)
−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールUV−
6:2,2−メチレンビス(4−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)フェノール) UV−7:2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−
ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール UV−8:2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−6−(直鎖及び側鎖ドデシル)−4−メチルフェ
ノール(TINUVIN 171、Ciba製)UV−
9:オクチル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシ−5−(クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2
−イル)フェニル〕プロピオネートと2−エチルヘキシ
ル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5
−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)フェニル〕プロピオネートの混合物(TINUVI
N 109、Ciba製) また本発明において、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤と
しては下記一般式〔2〕で表される化合物が好ましく用
いられる。
【0063】
【化2】
【0064】式中、Yは水素原子、ハロゲン原子または
アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、及びフェニ
ル基を表し、これらのアルキル基、アルケニル基及びフ
ェニル基は置換基を有していてもよい。Aは水素原子、
アルキル基、アルケニル基、フェニル基、シクロアルキ
ル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基又
は−CO(NH)n-1−D基を表し、Dはアルキル基、
アルケニル基又は置換基を有していてもよいフェニル基
を表す。m及びnは1または2を表す。
【0065】上記において、アルキル基としては、例え
ば、炭素数24までの直鎖または分岐の脂肪族基を表
し、アルコキシ基としては例えば、炭素数18までのア
ルコキシ基で、アルケニル基としては例えば、炭素数1
6までのアルケニル基で例えばアリル基、2−ブテニル
基などを表す。又、アルキル基、アルケニル基、フェニ
ル基へ置換してもよい置換基としてはハロゲン原子、例
えば、塩素原子、臭素原子、フッ素原子など、ヒドロキ
シル基、フェニル基、(このフェニル基にはアルキル基
又はハロゲン原子などを置換していてもよい)などが挙
げられる。
【0066】以下に一般式〔2〕で表されるベンゾフェ
ノン系化合物の具体例を示すが、これらに限定されな
い。
【0067】UV−10:2,4−ジヒドロキシベンゾ
フェノン UV−11:2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン UV−12:2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スル
ホベンゾフェノン UV−13:ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5
−ベンゾイルフェニルメタン) 市販されているものとしては、TINUVIN P、T
INUVIN 324、TINUVIN 320、TI
NUVIN 326、TINUVIN 327、TIN
UVIN 328、TINUVIN 329、TINU
VIN 770、TINUVIN 780、TINUV
IN 144、TINUVIN 120、UVITEX
OB(日本チバガイギー(株)製)等から適宜選択し
て使用することもできる。
【0068】本発明で好ましく用いられる上記記載の紫
外線吸収剤は、透明性が高く、偏光板や液晶素子の劣化
を防ぐ効果に優れたベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
やベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましく、不要な着
色がより少ないベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が特
に好ましく用いられる。
【0069】本発明に用いるポリエステルの合成方法
は、特に限定があるわけではなく、前述したように従来
公知のポリエステルの製造方法に従って製造できる。例
えば、ジカルボン酸成分をジオール成分と直接エステル
化反応させる直接エステル化法、初めにジカルボン酸成
分としてジアルキルエステルを用いて、これとジオール
成分とでエステル交換反応させ、これを減圧下で加熱し
て余剰のジオール成分を除去することにより重合させる
エステル交換法を用いることができる。この際、必要に
応じてエステル交換触媒或いは重合反応触媒を用い、或
いは耐熱安定剤を添加することができる。この際、共重
合成分である金属スルホネート基を有する芳香族ジカル
ボン酸類やポリエチレングリコールをエステル交換反応
後に添加し、重縮合を行うことが好ましい。また、合成
時の各過程で着色防止剤、酸化防止剤、結晶核剤、すべ
り剤、安定剤、ブロッキング防止剤、紫外線吸収剤、粘
度調節剤、消泡剤、透明化剤、帯電防止剤、pH調整
剤、染料、顔料等を添加させてもよい。
【0070】次に本発明のポリエステルフィルムの製造
方法について説明する。本発明の実質的に一軸で延伸し
たポリエステルフィルムとは、二軸延伸製膜において、
主にどちらか一方向のみを行うことで得られる。即ち本
発明においてポリエステルフィルムは、一方向の延伸倍
率が1.00〜2.5倍、それと直交する方向の延伸倍
率が2.5〜10倍に二軸延伸製膜されたポリエステル
フィルムであることが好ましく、より好ましくは、縦方
向の延伸倍率が1.0〜2.0倍、横方向の延伸倍率が
2.5〜7倍に二軸延伸製膜されたポリエステルフィル
ムであり、さらに好ましくは、縦方向の延伸倍率が1.
1〜1.8倍、横方向の延伸倍率が3.0〜6.0倍に
二軸延伸製膜されたポリエステルフィルムである。一方
向の延伸倍率を大きくすることが好ましく、延伸倍率の
比(縦横いずれかの高い方の延伸倍率/縦横いずれかの
低い方の延伸倍率)は2以上であることが好ましく、更
に4以上であることが好ましく、6以上であることが好
ましい。又、未延伸のものに対して延伸後の面積比て4
倍以上に延伸されていることが好ましく、更に好ましく
は5〜7倍に延伸されていることが好ましい。
【0071】上記ポリエステルフィルムを得るには、従
来公知の方法で行うことができ、特に限定されないが、
以下の様な方法で行うことができる。この場合、縦方向
とは、フィルムの製膜方向(長手方向)を、横方向とは
フィルムの製膜方向と直角方向のことをいう。
【0072】先ず、原料のポリエステルをペレット状に
成型し、熱風乾燥又は真空乾燥した後、溶融押出し、T
ダイよりシート状に押出して、静電印加法等により冷却
ドラムに密着させ、冷却固化させ、未延伸シートを得
る。次いで、得られた未延伸シートを複数のロール群及
び/又は赤外線ヒーター等の加熱装置を介してポリエス
テルのガラス転移温度(Tg)からTg+100℃の範
囲内に加熱し、一段又は多段縦延伸する方法である。
【0073】次に、上記のようにして得られた縦方向に
延伸されたポリエステルフィルムを、Tg〜Tm(融
点)−20℃の温度範囲内で、横延伸し次いで熱固定す
る。
【0074】横延伸する場合、2つ以上に分割された延
伸領域で温度差を1〜50℃の範囲で順次昇温しながら
横延伸すると巾方向の物性の分布が低減でき好ましい。
さらに横延伸後、フィルムをその最終横延伸温度以下で
Tg−40℃以上の範囲に0.01〜5分間保持すると
巾方向の物性の分布がさらに低減でき好ましい。
【0075】熱固定は、その最終横延伸温度より高温
で、Tm−20℃以下の温度範囲内で通常0.5〜30
0秒間熱固定する。この際、2つ以上に分割された領域
で温度差を1〜100℃の範囲で順次昇温しながら熱固
定することが好ましい。
【0076】熱固定されたフィルムは通常Tg以下まで
冷却され、フィルム両端のクリップ把持部分をカットし
巻き取られる。この際、最終熱固定温度以下、Tg以上
の温度範囲内で、横方向及び/又は縦方向に0.1〜1
0%弛緩処理することが好ましい。また冷却は、最終熱
固定温度からTgまでを、毎秒100℃以下の冷却速度
で徐冷することが好ましい。冷却、弛緩処理する手段は
特に限定はなく、従来公知の手段で行えるが、特に複数
の温度領域で順次冷却しながら、これらの処理を行うこ
とが、フィルムの寸法安定性向上の点で好ましい。尚、
冷却速度は、最終熱固定温度をT1、フィルムが最終熱
固定温度からTgに達するまでの時間をtとしたとき、
(T1−Tg)/tで求めた値である。
【0077】これら熱固定条件、冷却、弛緩処理条件の
より最適な条件は、フィルムを構成するポリエステルに
より異なるので、得られた延伸フィルムの物性を測定
し、好ましい特性を有するように適宜調整して決定すれ
ばよい。
【0078】また、上記フィルム製造に際し、延伸の前
及び/又は後で帯電防止層、易滑性層、接着層、バリア
ー層等の機能性層を塗設してもよい。この際、コロナ放
電処理、大気圧プラズマ処理、薬液処理等の各種表面処
理を必要に応じて施すことができる。
【0079】カットされたフィルム両端のクリップ把持
部分は、粉砕処理された後、或いは必要に応じて造粒処
理や解重合・再重合等の処理を行った後、同じ品種のフ
ィルム用原料として又は異なる品種のフィルム用原料と
して再利用してもよい。
【0080】本発明において、上記のようにして製膜さ
れたポリエステルフィルムの面方向においての屈折率
は、横方向の屈折率(nTD)と縦方向の屈折率(nMD
との差の絶対値|nTD−nMD|が0.05以下であるこ
とが好ましく、より好ましくは0.04以下、さらに好
ましくは0.025以下である。
【0081】本発明のポリエステルフィルムの厚みは3
〜100μm、好ましくは5〜60μm、さらに好まし
くは膜厚5〜40μm、より好ましくは膜厚10〜35
μmである。
【0082】本発明の偏光板用保護フィルムの面内方向
におけるリターデーションR0(nm)は小さいほど良
く、1000nm以下であることが好ましく、800n
m以下であることがより好ましく、500nm以下であ
ることが更に好ましい。本発明のポリエステルフィルム
は従来のポリエステルフィルムと比較してR0を低く抑
えることができるため好ましい。
【0083】また、本発明の偏光板用保護フィルムはフ
ィルム面内の屈折率が最大となる方向とフィルムの幅手
方向(フィルムの長尺方向)とのなす角度が0°±15
°もしくは90°±15°であることが好ましく、更に
0°±10°もしくは90°±10°であることが好ま
しく、より好ましくは0°±5°もしくは90°±5°
であることであり、0°±2°もしくは90°±2°で
あることが更に好ましい。
【0084】本発明のポリエステルフィルムは、上記ポ
リエステルフィルムからなる単独(単層)のフィルムで
もよいが、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記ポリ
エステルからなる層を少なくとも1層含む、複数の樹脂
層からなる多層フィルムとしてもよい。上記ポリエステ
ル層をA、その他の樹脂層をB及びCとすると、例えば
A/B、A/B/A、B/A/B、B/A/Cのように
構成できる。もちろん4層以上の構成にすることもでき
る。この様に多層構成にすることで、例えば、強度や水
バリアー性の高いフィルムをコア層や外層に積層するこ
とにより、複数の機能を同時に付与することができる。
【0085】上記樹脂層としては、前述のポリエステル
などが好ましく用いられる。また、滑り性を付与するた
めマット剤等の微粒子を添加する場合は、最外層のみに
添加すれば効果が得られるので、透明性等を劣化させず
に機能付与することが可能となる。
【0086】添加できる微粒子としては特に限定はされ
ないが、無機化合物の微粒子または有機化合物の微粒子
が挙げられる。
【0087】無機化合物としては、珪素を含む化合物、
二酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭
酸カルシウム、タルク、クレイ、焼成カオリン、焼成ケ
イ酸カルシウム、水和ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸マグネシウム及びリン酸カルシウム等が
好ましく、更に好ましくは、ケイ素を含む無機化合物や
酸化ジルコニウムであるが、二酸化珪素が特に好ましく
用いられる。
【0088】二酸化珪素の微粒子としては、例えば、ア
エロジルR972、R972V、R974、R812、
200、200V、300、R202、OX50、TT
600(以上日本アエロジル(株)製)等の市販品が使
用できる。
【0089】酸化ジルコニウムの微粒子としては、例え
ば、アエロジルR976及びR811(以上日本アエロ
ジル(株)製)等の市販品が使用できる。
【0090】有機化合物としては、例えば、シリコーン
樹脂、弗素樹脂及びアクリル樹脂等のポリマーが好まし
く、中でも、シリコーン樹脂が好ましく用いられる。
【0091】上記記載のシリコーン樹脂の中でも、特に
三次元の網状構造を有するものが好ましく、例えば、ト
スパール103、同105、同108、同120、同1
45、同3120及び同240(以上東芝シリコーン
(株)製)等の商品名を有する市販品が使用できる。
【0092】本発明に係る微粒子の1次平均粒子径とし
ては、ヘイズを低く抑えるという観点から、20nm以
下が好ましく、更に好ましくは、5〜16nmであり、
特に好ましくは、5〜12nmである。
【0093】多層フィルムを製造する方法としては、共
押し出しによる方法、エクストルージョンラミネートに
よる方法、ドライラミネーションによる方法などを好ま
しく用いることができる。
【0094】本発明において、光学フィルムの表面が導
電性を有することが好ましく、表面比抵抗(23℃、2
5%RH)が1×1012Ω/□以下であることが好まし
い。より好ましくは、1×1011Ω/□以下、さらに好
ましくは1×1010Ω/□以下である。
【0095】本発明においては吸湿性物質又は導電性物
質を含有させることにより光学フィルムに導電性を付与
することができる。これら導電性を付与させる物質とし
ては、例えば、界面活性剤、導電性ポリマー、無機金属
酸化物を挙げることができる。
【0096】用いることができる界面活性剤としては、
アニオン性、カチオン性、両性及びノニオン性のいずれ
でもよい。アニオン性界面活性剤としては、例えば、ア
ルキルカルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキ
ルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフ
ォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリン酸エ
ステル類、N−アシル−N−アルキルタウリン酸、スル
ホコハク酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルリン酸エステル類等の様なカルボキシ基、スル
ホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の
酸性基を含むものが好ましい。
【0097】カチオン性界面活性剤としては、例えば、
アルキルアミン塩類、脂肪族或いは芳香族第4級アンモ
ニウム塩類、ピリジニウム、イミダゾリウム等の複素環
第4アンモニウム塩類、及び脂肪族又は複素環を含むホ
スホニウム又はスルホニウム塩類等が好ましい。
【0098】両性界面活性剤としては、例えば、アミノ
酸類、アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫
酸又は燐酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオ
キシド類等が好ましい。
【0099】ノニオン性界面活性剤としては、例えば、
サポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導
体(例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール/ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチ
レングリコールアルキルエーテル類又はポリエチレング
リコールアルキルアリールエーテル類、ポリエチレング
リコールエステル類、ポリエチレングリコールソルビタ
ンエステル類、ポリアルキレングリコールアルキルアミ
ン又はアミド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド
付加物類)、グリシドール誘導体(例えば、アルケニル
コハク酸ポリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコール脂肪酸エステル類等のアルキルエ
ステル類等が好ましい。
【0100】導電性ポリマーは、特に限定されず、アニ
オン性、カチオン性、両性及びノニオン性のいずれでも
よいが、その中でも好ましいのは、アニオン性、カチオ
ン性である。より好ましいのは、アニオン性では、スル
ホン酸系、カルボン酸系、カチオン性では、3級アミン
系、4級アンモニウム系のポリマー又はラテックスであ
る。
【0101】これらの導電性ポリマーは、例えば、特公
昭52−25251号、特開昭51−29923号、特
公昭60−48024号記載のアニオン性ポリマー又は
ラテックス、特公昭57−18176号、同57−56
059号、同58−56856号、米国特許4,11
8,231号等に記載のカチオン性ポリマー又はラテッ
クスを挙げることができる。
【0102】例えば、特願2000−80043号記載
のプラズマ処理で帯電防止層あるいは導電層を設けるこ
ともできる。
【0103】本発明の光学フィルムは、偏光子の少なく
とも1面に張り合わせることで偏光板を構成する。偏光
子の他の面は、公知の偏光板保護フィルムを張り合わせ
てもよいし、本発明の光学フィルムを張り合わせてもよ
い。本発明の光学フィルムを偏光板保護フィルムとして
用いると、従来のポリエステルフィルムでは巻き癖が取
れず、偏光板とした後もカールが残ってしまったり、強
い巻き癖に起因して接着部が剥離しやすいといった問題
があったが、本発明の光学フィルムは巻き癖が容易に解
消するため、特に偏光板保護フィルムに適している。特
に偏光子と貼合する前あるいは後に水あるいは水溶液に
浸すあるいは蒸気をあてる等によって容易に巻き癖を解
消することができ、平面性に優れた偏光板を提供するこ
とができる。又、従来のポリエステルと比較して本発明
の光学フィルムは吸湿膨張係数がトリアセチルセルロー
スに近いため、偏光子の一方にトリアセチルセルロース
等のセルロースエステル系偏光板保護フィルム、もう一
方に本発明の光学フィルムを用いたハイブリット偏光板
であっても、吸湿等によって液晶表示装置に張り付けた
偏光板が剥離したり皺が発生しにくく、優れている。
【0104】本発明の光学フィルムと偏光子を貼り合わ
せるのに使用される接着剤としては、十分な接着性を持
ち、透明で、偏光機能を阻害しないものが好ましく用い
られ、例えば、ポリエステル系接着剤、ポリアクリル系
接着剤、エポキシ系接着剤、シアノアクリレート系接着
剤、ポリウレタン系接着剤、ポリビニルアルコール、ポ
リビニルブチラール等のポリビニルアルコール系接着剤
などが挙げられる。
【0105】接着性向上のため、コロナ放電処理、グロ
ー放電処理、紫外線処理、火炎処理、大気圧ガス中放電
プラズマ処理、薬液処理などの各種表面処理を必要に応
じて施すことができる。さらに接着性向上の為、下引層
を塗設してもよい。下引層としては偏光子との接着性に
優れる親水性コロイド層が特に好ましい。
【0106】例えば、偏光板保護フィルムとして偏光子
との接着性を向上させるために特願2000−9706
1号の方法等でプラズマ処理を行うことによって、ポリ
ビニルアルコール系接着剤等を用いた場合の接着性をさ
らに向上させることができる。本発明の光学フィルムに
は必要に応じて、クリアハードコート層、防眩層、反射
防止層、帯電防止層、導電層、光拡散層、易接着層、防
汚層を単独であるいは適宜組み合わせて設けることがで
きる。
【0107】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるも
のではない。
【0108】〔ポリエステルの合成〕 (ポリエステルA)テレフタル酸ジメチル100質量
部、エチレングリコール64質量部に酢酸カルシウム水
和物0.1質量部を添加し、常法によりエステル交換反
応を行なった。得られた生成物に5−ナトリウムスルホ
ジ(β−ヒドロキシエチル)イソフタル酸のエチレング
リコール溶液(濃度35質量%)39質量部(7モル%
/全ジカルボン酸成分)、ポリエチレングリコール(数
平均分子量3000)5.8質量部(5質量%/生成し
たポリエステル)、三酸化アンチモン0.05質量部、
リン酸トリメチルエステル0.13質量部を添加した。
次いで徐々に昇温、減圧にし、280℃、40Paで重
合を行ない、ポリエステルAを得た。以下に示す方法に
従って固有粘度を求めた。その結果、固有粘度は0.5
0であった。
【0109】固有粘度についてはウベローデ型粘度計を
用いて以下の手順で算出した。質量比が約55:45
(流下時間42.0±0.1秒に調整)であるフェノー
ルと1,1,2,2−テトラクロロエタンとの混合溶媒
を用い、サンプルを溶かして濃度0.2,0.6,1.
0(g/dl)の溶液(温度20℃)を調製した。ウベ
ローデ型粘度計によって、それぞれの濃度(C)におけ
る比粘度(ηsp)を求め、式[ηsp/C]を濃度零に補
外(C→0)し固有粘度[η]を求めた。固有粘度
[η]の単位はdl/gである。
【0110】(ポリエステルB)添加量を5−ナトリウ
ムスルホジ(β−ヒドロキシエチル)イソフタル酸のエ
チレングリコール溶液(濃度35質量%)22質量部
(4モル%/全ジカルボン酸成分)、ポリエチレングリ
コール(数平均分子量3000)12.2質量部(1
0.5質量%/生成したポリエステル)に変更した以外
は上記と同様にして、ポリエステルBを得た。前期同様
に測定した固有粘度は0.55であった。
【0111】(ポリエステルC)テレフタル酸ジメチル
100質量部、エチレングリコール65質量部、ジエチ
レングリコール2質量部にエステル交換触媒として酢酸
マグネシウム水和物0.05質量部を添加し、常法に従
ってエステル交換反応を行った。得られた生成物に、三
酸化アンチモン0.05質量部、リン酸トリメチルエス
テル0.03質量部を添加した。次いで、徐々に昇温、
減圧にし、280℃、80Paで重合を行い、固有粘度
0.65のポリエステルCを得た。
【0112】〔光学フィルムの作製〕 (光学フィルム1)ポリエステルBのペレットを150
℃で8時間真空乾燥した後、押出機を用いて285℃で
溶融押出し、30℃の冷却ドラム上に静電印加しながら
密着させ、冷却固化させ未延伸シートを得た。この未延
伸シートをロール式縦延伸機を用いて、85℃で縦方向
に1.2倍延伸した。表裏面の温度差は5℃以内であっ
た。
【0113】得られた一軸延伸フィルムをテンター式横
延伸機を用いて、95℃で横方向に4.5倍延伸した。
次いで、70℃で2秒間熱処理し、さらに第一熱固定ゾ
ーン150℃で10秒間熱固定し、第二熱固定ゾーン1
80℃で15秒間熱固定して、次いで160℃で横(幅
手)方向に5%弛緩処理し巻き取り、横方向の長さ15
00mm、厚さ35μmのポリエステルフィルム(光学
フィルム1)を作製した。
【0114】(光学フィルム2)ポリエステルAのペレ
ットを150℃で8時間真空乾燥した後、押出機を用い
て285℃で溶融押出し、30℃の冷却ドラム上に静電
印加しながら密着させ、冷却固化させ未延伸シートを得
た。この未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて、9
0℃で縦方向に4.0倍延伸した。表裏面の温度差は5
℃以内であった。
【0115】得られた一軸延伸フィルムをテンター式横
延伸機を用いて、100℃で横方向に1.2倍延伸し
た。次いで、70℃で2秒間熱処理し、さらに第一熱固
定ゾーン150℃で10秒間熱固定し、第二熱固定ゾー
ン180℃で15秒間熱固定して、次いで160℃で横
(幅手)方向に2%弛緩処理し巻き取り、横方向の長さ
1500mm、厚さ35μmのポリエステルフィルム
(光学フィルム2)を作製した。
【0116】(光学フィルム3)ポリエステルAとポリ
エステルCのペレットを質量比で3:7になるようにタ
ンブラー型混合機で混合し、150℃で8時間真空乾燥
した。また、ポリエステルBのペレットも150℃で8
時間真空乾燥した。ポリエステルAとポリエステルCの
混合物及びポリエステルBを2台の押出機を用いて28
5℃で溶融押出し、マルチマニホールドダイを用いてシ
ート状に押し出し、30℃の冷却ドラム上に静電印加し
ながら密着させ、冷却固化させ未延伸シートを得た。こ
の時各層の厚みの比は1:1となるようにした。この未
延伸シートをロール式縦延伸機を用いて、95℃で縦方
向に1.05倍延伸した。表裏面の温度差は5℃以内で
あった。
【0117】得られた一軸延伸フィルムをテンター式横
延伸機を用いて、105℃で横方向に4.0倍延伸し
た。次いで、70℃で2秒間熱処理し、さらに第一熱固
定ゾーン150℃で10秒間熱固定し、第二熱固定ゾー
ン180℃で15秒間熱固定して、次いで160℃で横
(幅手)方向に5%弛緩処理し巻き取り、横方向の長さ
1500mm、厚さ30μmのポリエステルフィルム
(光学フィルム3)を作製した。
【0118】(光学フィルム4)ポリエステルCのペレ
ットを150℃で8時間真空乾燥し、押出機を用いて2
90℃で溶融押出し、30℃の冷却ドラム上に静電印加
しながら密着させ、冷却固化させ未延伸シートを得た。
この未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて、95℃
で縦方向に1.2倍延伸した。表裏面の温度差は5℃以
内であった。
【0119】得られた一軸延伸フィルムをテンター式横
延伸機を用いて、105℃で横方向に4.5倍延伸し
た。次いで、70℃で2秒間熱処理し、さらに第一熱固
定ゾーン150℃で10秒間熱固定し、第二熱固定ゾー
ン180℃で15秒間熱固定して、次いで160℃で横
(幅手)方向に5%弛緩処理し巻き取り、横方向の長さ
1500mm、厚さ30μmのポリエステルフィルム
(光学フィルム4)を作製した。
【0120】(光学フィルム5)酢化度61.0%のセ
ルローストリアセテート100質量部とトリフェニルフ
ォスフェート15質量部を塩化メチレン450質量部と
メタノール50質量部の混合溶媒に溶解し、35℃のス
テンレスベルト上に流延し、剥離可能となったところで
ステンレスベルトから剥がし、ロール搬送装置を用いて
搬送しながら、徐々に温度を上げ、最終的に120℃で
乾燥し、38μmのセルローストリアセテートフィルム
(光学フィルム5)を作製した。
【0121】以上のようにして得られた光学フィルム1
〜5について下記の方法で含水率、寸法安定性、透湿
性、カール値を評価した。結果を表1に示した。
【0122】〈平衡含水率〉フィルムサンプルを23
℃、相対湿度20%に調湿された部屋に4時間以上放置
した後、23℃の蒸留水に24時間浸漬させ、しかる
後、表面の水分をふき取り、サンプルを微量水分計(例
えば三菱化学(株)製、CA−20型)を用いて温度1
50℃で水分を乾燥・気化させた後カールフィッシャー
法により定量した。
【0123】〈寸法安定性〉フィルムを80℃、90%
RHで1000時間処理した前後の、フィルムの面内の
屈折率が最大の方向について、寸法変化率を求め評価し
た。収縮方向をマイナス、伸び方向を+とした。
【0124】〈透湿性〉JIS Z0208により求め
た。
【0125】〈カール値〉150mm×30mmに断裁
した試料を、内径25mm高さ30mmの円筒内に丸め
て収納し、この状態で23℃、55%RH環境下で10
00時間放置して巻き癖を付けた。それぞれの試料を5
0℃の温水に2分間浸漬した後、乾燥させた。該試料を
長手方向50mm、幅手方向2mmに切断し、その試料
小片を23±2℃、55%RH下で24時間調湿し、曲
率スケールを用いて、該試料と合致するカーブを有する
曲率半径(1/m)を確認し、その曲率半径を該試料の
カール値とした。
【0126】 ○ : ほとんど巻き癖が残っていない。 カール値 10未満 △ : やや巻き癖が認められる。 カール値 10〜25未満 × : 強い巻き癖が認められる。 カール値 25以上 〈リターデーション及び配向角の測定〉自動複屈折率計
KOBRA−21ADH(王子計測機器(株)製)を用
いて、23℃、55%RHの環境下で、590nmの波
長において、3次元屈折率測定を行い、屈折率Nx、N
y、Nzを求めた。下記一般式(1)に従って、面内リ
ターデーションR0を算出した。又、フィルム面内の屈
折率が最大となる方向とフィルムの幅手方向とのなす角
度θ(配向角)を求めた。
【0127】R0=(Nx−Ny)×d 式中、Nxはフィルム面内の屈折率が最大となる方向の
屈折率、NyはNxに対し直角な方向のフィルム面内の
屈折率である。dはフィルムの膜厚(nm)をそれぞれ
表す。又、Nxとフィルムの幅手方向とのなす角度をθ
(°)とした。
【0128】
【表1】
【0129】〔偏光子の作製〕厚さ120μmのポリビ
ニルアルコールフィルムを沃素1質量部、沃化カリウム
2質量部、ホウ酸4質量部を含む水溶液に浸漬し50℃
で4倍に延伸し偏光子を作製した。
【0130】〔偏光板の作製〕 (偏光板1)光学フィルム1の1方の表面に、春日電機
(株)製コロナ放電処理装置(HFS−202)を用い
て、12W・min/m2の条件で易接着処理を施し
た。
【0131】前記で作製した偏光子の両面に、完全鹸化
型ポリビニルアルコール5%水溶液を接着剤として、前
記光学フィルム1の易接着処理を施した面側が偏光子側
となるようにして貼合し、偏光板を作製した。この時、
光学フィルムのフィルム面内での屈折率の最大方向が偏
光子の偏光軸に平行になるように張り合わせた。
【0132】(偏光板2〜4)偏光板1と同様にして、
光学フィルム1に代え、それぞれ2,3,4を用いて偏
光板2〜4を作製した。なお、偏光板3の作製に際して
は、光学フィルム3のポリエステルB層が偏光子側にな
る様に貼合した。
【0133】(偏光板5)光学フィルム5を40℃の
2.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液中に60秒
間浸せきした後、水洗乾燥した。得られた鹸化処理済み
光学フィルム5と前記で作製した偏光子の両面に完全鹸
化型ポリビニルアルコール5%水溶液を接着剤として貼
合し、偏光板5を作製した。この時、光学フィルムのフ
ィルム面内での屈折率の最大方向が偏光子の偏光軸に平
行になるように張り合わせた。
【0134】以上のように作製した偏光板1〜5につい
て、以下の方法で評価を行った。その結果を表2に示し
た。
【0135】〈偏光度の高温高湿下での変化〉偏光板サ
ンプルを、80℃、90%RH1000時間処理した
後、波長550nmで、1組の偏光板の偏光軸を平行に
した場合の透過率(H0)と、直交させた場合での透過
率(H90)をそれぞれ測定し、下記式で偏光度を求め
た。なお、処理前の偏光板サンプルでの偏光度も同様に
求めた。
【0136】偏光度(%)={(H0−H90)/(H0
90)}1/2×100 〈乾燥性〉偏光子と保護フィルムを貼合したときの接着
剤が乾くまでに要した時間により下記の基準でランク付
けした。
【0137】 ○ : 5分以内 △ : 10分以内 × : 10分を超えた場合 〈接着性〉偏光板サンプルを、80℃、90%RHで1
000時間処理した後の偏光子と保護フィルムとの張り
合わせ状態を観察し下記の基準でランク付けした。
【0138】 ○ : 剥離なし △ : 僅かに剥離認められるが実用上問題ないレベ
ル × : 剥離発生 〈加工性〉偏光板サンプルを、23℃、55±5%RH
で24時間放置した後、カッターで切断し端部を観察し
た。
【0139】○ : 切断した端部にバリの発生が認
められず、容易に切断できた △ : 切断した端部に僅かにバリの発生が認められ
た × : 切断した端部にバリが発生し、切断しにくか
った
【0140】
【表2】
【0141】本発明の光学フィルムを用いた偏光板は優
れた特性を有することがわかる。
【0142】
【発明の効果】液晶ディスプレイ等の各種表示装置、特
に偏光板保護フィルム等の光学フィルムとして優れた特
性を有するポリエステル樹脂フィルムが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 67:00 B29K 67:00 B29L 11:00 B29L 11:00 C08L 67:02 C08L 67:02 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA25 BB23 BC09 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA34X FA34Z FB02 FC09 FD15 GA16 KA02 LA03 4F071 AA45 AA46 AA78 AF31Y AF54Y AH12 BB08 BC01 BC12 4F210 AA24 AG01 AH73 QA02 QA03 QC06 QG01 QG18 4J029 AA03 AB01 AC01 AD10 AE03 BA03 BF25 CB04A CB04B CB05A CB05B CB06A CB06B CH02 DB02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも芳香族ジカルボン酸、グリコ
    ールの反応により製造され、平衡含水率が1〜5%であ
    るポリエステル樹脂層を有することを特徴とする光学フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂がスルホン酸またはそ
    の塩から選ばれる基を有することを特徴とする請求項1
    に記載の光学フィルム。
  3. 【請求項3】 ポリエステル樹脂の硫黄元素含有量が
    0.15〜2質量%であることを特徴とする請求項2に
    記載の光学フィルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステル樹脂が、全芳香族ジカルボ
    ン酸に対し1〜10モル%のスルホン酸およびその塩か
    ら選ばれる基を有する芳香族ジカルボン酸或いはグリコ
    ールを用いて製造されたことを特徴とする請求項1、2
    または3に記載の光学フィルム。
  5. 【請求項5】 ポリエステル樹脂が、全芳香族ジカルボ
    ン酸に対し1〜10モル%のスルホン酸およびその塩か
    ら選ばれる基を有する芳香族ジカルボン酸を用いて製造
    されたことを特徴とする請求項4に記載の光学フィル
    ム。
  6. 【請求項6】 ポリエステル樹脂が、ポリアルキレング
    リコールを反応生成物のポリエステル全量に対して0.
    1〜10質量%用い製造されたことを特徴とする請求項
    3〜5のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  7. 【請求項7】 ポリエステル樹脂の主成分がポリエチレ
    ンテレフタレートであることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光
    学フィルムを用いたことを特徴とする偏光板保護フィル
    ム。
  9. 【請求項9】 膜厚5〜40μm、平衡含水率が1〜5
    %、寸法安定性が±0.05%以内であることを特徴と
    する偏光板保護フィルム。
  10. 【請求項10】 溶融押し出しにより連続的に製膜され
    た長尺状フィルムであり、フィルム面内の屈折率が最も
    大きい方向と長尺フィルムの幅手方向とのなす角度θが
    0±15°又は90±15°のいずれかであることを特
    徴とする請求項8または9に記載の偏光板保護フィル
    ム。
  11. 【請求項11】 スルホン酸またはその塩から選ばれる
    基を有するポリエステル樹脂層を有するフィルムを一方
    向に1.0〜2.5倍、それと直交する方向に2.5〜
    10倍延伸することを特徴とする偏光板保護フィルムの
    製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8、9または10に記載の偏光
    板保護フィルムを用いたことを特徴とする偏光板。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の偏光板又は請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の光学フィルムを用いたこ
    とを特徴とする液晶表示装置。
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