JP2000081515A - 偏光板 - Google Patents

偏光板

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JP2000081515A
JP2000081515A JP11139583A JP13958399A JP2000081515A JP 2000081515 A JP2000081515 A JP 2000081515A JP 11139583 A JP11139583 A JP 11139583A JP 13958399 A JP13958399 A JP 13958399A JP 2000081515 A JP2000081515 A JP 2000081515A
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JP
Japan
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film
polarizing plate
polarizer
separate
bonded
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JP11139583A
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English (en)
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Koichi Nagayasu
浩一 永安
Masato Takada
昌人 高田
Noriki Tachibana
範幾 立花
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学異方性、干渉ムラ等が少なく光学特性に優
れ、偏光板の欠点検出の作業性に優れた偏光板用のプロ
テクトフィルム及びセパレートフィルムを提供する。 【解決手段】偏光子及びその両面に保護フィルムが設け
られた偏光板の一方の面にプロテクトフィルム、反対面
にセパレートフィルムが貼合されてなる偏光板におい
て、該プロテクトフィルム及び/又はセパレートフィル
ムの配向角が80度以上であることを特徴とする表面保
護された偏光板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は偏光板に関し、詳し
くは偏光板のプロテクトフィルム及びセパレートフィル
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】偏光板は、通常偏光機能を有する、二色
性染料で着色し、一軸延伸されたポリビニルアルコール
フィルムをセルローストリアセテート(TAC)フィル
ムで両側からサンドイッチし出来上がる。そうしてでき
た偏光板は、一方の面にプロテクトフィルム、反対面に
粘着層を有するセパレートフィルムで保護された形で出
荷される。出荷の前又は受け入れ時に製品検査を行う
が、故障の有無を調べるのに偏光板を直交させ、全暗黒
で見た場合、欠点部は光線が漏れることで検出される。
【0003】現在、このプロテクトフィルム、セパレー
トフィルムは主として二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムが使用されている。この二軸延
伸PETフィルムでは、その複屈折が大きいため(光学
特性)から、偏光板を直交にしても全暗黒にならず、ま
た干渉ムラも強く現れ、目視検査で不都合があり、それ
に替わるフィルムが要望されている。
【0004】しかしながら干渉ムラのないフィルムはT
AC、キャストポリカーボネート(PC)、ポリエーテ
ルスルホン(PES)等あるが、これらはコストが高
く、実用化に難がある。コストが安く、且つ光学特性の
よい適当なフィルム材料がないのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、光学異方性、干渉ムラ等が少なく光学特性に優れ、
偏光板の欠点検出の作業性に優れた偏光板用のプロテク
トフィルム及びセパレートフィルムを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、下
記構成によって達成される。 1.偏光子及びその両面に保護フィルムが設けられた偏
光板の一方の面にプロテクトフィルム、反対面にセパレ
ートフィルムが貼合されてなる偏光板において、該プロ
テクトフィルム及び/又はセパレートフィルムの配向角
が80度以上であることを特徴とする表面保護された偏
光板。
【0007】2.該プロテクトフィルム及び/又はセパ
レートフィルムのレタデーションが50nm以上であ
り、かつ、ばらつきが50nm以下であることを特徴と
する上記1に記載の偏光板。
【0008】3.該プロテクトフィルム及び/又はセパ
レートフィルムの80μm換算でのヘイズが0.6%以
下であることを特徴とする上記1又は2に記載の偏光
板。
【0009】4.該プロテクトフィルム及び/又はセパ
レートフィルムの引き裂き強度が80μm換算で40g
以上であることを特徴とする上記1、2又は3に記載の
偏光板。
【0010】5.該プロテクトフィルム及び/又はセパ
レートフィルムの引っ張り強度が13kg/mm2以上
であることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載の
偏光板。
【0011】6.該プロテクトフィルム及び/又はセパ
レートフィルムの動摩擦係数が0.40以下であること
を特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の偏光板。
【0012】7.偏光子及びその両面に保護フィルムが
設けられた偏光板の一方の面にプロテクトフィルム、反
対面にセパレートフィルムが貼合されてなる偏光板にお
いて、該プロテクトフィルム及び/又はセパレートフィ
ルムに、一方向に1.00〜2.50倍、それと直交す
る方向に2.5〜7.0倍延伸された樹脂フィルムを用
いたことを特徴とする表面保護された偏光板。
【0013】8.偏光子及びその両面に保護フィルムが
設けられた偏光板の一方の面にプロテクトフィルム、反
対面にセパレートフィルムが貼合されてなる偏光板にお
いて、該プロテクトフィルム及び/又はセパレートフィ
ルムの屈折率の縦方向、横方向の差が0.02以上であ
ることを特徴とする表面保護された偏光板。
【0014】9.該延伸された樹脂フィルムが、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエチレ
ンフィルム、ポリエステルフィルム、から選ばれた少な
くとも一種であることを特徴とする上記8に記載の偏光
板。
【0015】10.該延伸された樹脂フィルムが、ポリ
エステルフィルムであることを特徴とする上記8に記載
の偏光板。
【0016】11.偏光子及びその両面に保護フィルム
が設けられた偏光板の一方の面にプロテクトフィルム、
反対面にセパレートフィルムが貼合されてなる偏光板に
おいて、該プロテクトフィルム及び/又はセパレートフ
ィルムの23℃、25%RHでの表面比抵抗が1×10
12Ω/□以下であることを特徴とする表面保護された偏
光板。
【0017】<配向角>本発明のフィルムの配向角は、
80度以上90度以下であり、好ましくは82度以上9
0度以下である。
【0018】<レタデーション>本発明のフィルムのレ
タデーションは、50〜500nmであり、好ましくは
100〜400nmである。ばらつきはないほうが好ま
しいが、実質的には50nm以下であり、好ましくは4
0nm以下である。レタデーションは、自動複屈折計K
OBRA−21DH(KSシステムズ社製)を用いて、
23℃、55%RHの条件下で測定した。10箇所測定
しその平均値で示した。ばらつきは、最大値と最小値の
差で示した。
【0019】<ヘイズ>80μmの厚さに換算したヘイ
ズは、0.6%以下である。0.5%以下であることが
好ましく、0.4%以下であることが更に好ましく、
0.3%以下であることが最も好ましい。ヘイズの値は
低いほど好ましいが、0.1%程度が下限値である。ヘ
イズ計(例えば、1001DP型、日本電色工業社製)
を用いて簡単に測定できる。その測定結果から、フィル
ムの厚さが80μmの場合のヘイズの値に換算する。
【0020】<引き裂き強度>80μmの厚さに換算し
た引き裂き強度は、40g以上であることが好ましく、
45g以上であることがより好ましく、50g以上であ
ることが最も好ましい。引き裂き強度の値は、製品とし
ては大きいほど好ましいが、製造条件等から100g程
度が上限値である。引き裂き強度は、50mm×64m
mに切り出したサンプルを、ISO6383/2−19
83の規格に従い、引き裂きに要する加重を求める。フ
ィルムの流延方向と、それに垂直な方向とで測定し、そ
れらの平均値を引き裂き強度とする。その測定結果か
ら、フィルムの厚さが80μmの場合の引き裂き強度の
値に換算する。
【0021】<引っ張り強度>80μmの厚さに換算し
た引っ張り強度は、13kg/mm2以上であることが
好ましく、13.5kg/mm2以上であることがより
好ましく、14kg/mm2以上であることが更に好ま
しく、15kg/mm2以上であることが最も好まし
い。引っ張り強度の値は、製品としては、大きいほど好
ましいが、製造条件などから50kg/mm2程度が上
限値である。引っ張り強度は、JIS C2318の測
定法に従い測定することができる。その測定結果から、
フィルムの厚さが80μmの場合の引っ張り強度の値に
換算する。
【0022】<動摩擦係数>フィルムの表面の動摩擦係
数は、0.40以下である。動摩擦係数は、0.35以
下であることが好ましく、0.30以下であることが更
に好ましく、0.25以下であることが最も好ましい。
更に、動摩擦係数は、低いほど好ましいが0.10程度
が下限値である。動摩擦係数は、JISやASTMが規
定する方法に従い、鋼球を用いて容易に測定できる。
【0023】即ち、本発明において検討の結果、上記構
成のポリエステルフィルムは、これまで使用されてきた
二軸延伸ポリエステルフィルムと比較して、光学的異方
性がなく、光学特性に優れることが判った。その結果、
偏光板のプロテクトフィルム及び/又はセパレートフィ
ルムとして用いた場合、偏光板を直交させた状態(クロ
スニコル状態)において、全暗黒での光の漏れが少な
く、また、光の干渉ムラの発生も極めて少ないことか
ら、製品検査時の輝点異物故障の検査等においての作業
性に優れていることが判った。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細について説明
する。本発明に係る偏光板とは、偏光子及びその両面を
保護する保護フィルムでラミネートされた偏光板、さら
に該偏光板の一方の面にプロテクトフィルムを、反対面
にセパレートフィルムを貼合して構成される。プロテク
トフィルム及びセパレートフィルムは偏光板出荷時、製
品検査時等において偏光板を保護する目的で用いられ
る。この場合、プロテクトフィルムは、偏光板の表面を
保護する目的で貼合され、偏光板を液晶板へ貼合する面
の反対面側に用いられる。また、セパレートフィルムは
液晶板へ貼合する接着層をカバーする目的で用いられ、
偏光板を液晶板へ貼合する面側に用いられる。
【0025】本発明のプロテクトフィルム及び/又はセ
パレートフィルムとして用いられるポリエステルフィル
ムを構成するポリエステルは、特に限定されるものでは
ないが、ジカルボン酸成分とジオール成分を主要な構成
成分とするフィルム形成性を有するポリエステルである
ことが好ましい。
【0026】主要な構成成分のジカルボン酸成分として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2−6ナ
フタレンジカルボン酸、2−7ナフタレンジカルボン
酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルエー
テルジカルボン酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、シ
クロヘキサンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、
ジフェニルチオエーテルジカルボン酸、ジフェニルケト
ンジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン酸等を挙
げることができる。また、ジオール成分としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、シクロヘキサンジメタノール、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビスフェノール
フルオレンジヒドロキシエチルエーテル、ジエチレング
リコール、ネオペンチルグリコール、ハイドロキノン、
シクロヘキサンジオール等を挙げることができる。
【0027】これらを主要な構成成分とするポリエステ
ルの中でも透明性、機械的強度、寸法安定性等の点か
ら、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸及び/又は
2−6ナフタレンジカルボン酸、ジオール成分として、
エチレングリコール及び/又はジエチレングリコールを
主要な構成成分とするポリエステルが好ましい。中で
も、ポリエチレンテレフタレート又はポリエチレン2−
6ナフタレートを主要な構成成分とするポリエステル
や、テレフタル酸と2−6ナフタレンジカルボン酸とエ
チレングリコールからなる共重合ポリエステル、及びこ
れらのポリエステルの二種以上の混合物を主要な構成成
分とするポリエステルが好ましい。
【0028】ポリエステルに対してエチレンテレフタレ
ートユニット又はエチレン2−6ナフタレートユニット
が70重量%以上含有していると、透明性、機械的強
度、寸法安定性等に高度に優れたフィルムが得られる。
【0029】本発明のポリエステルフィルムを構成する
ポリエステルは、本発明の効果を阻害しない範囲であれ
ば、さらに他の共重合成分が共重合されていてもよい
し、他のポリエステルが混合されていてもよい。これら
の例としては、先に挙げたジカルボン酸成分やジオール
成分、又はそれらからなるポリエステルを挙げることが
できる。
【0030】本発明のポリエステルフィルムを構成する
ポリエステルには、スルホネート基を有する芳香族ジカ
ルボン酸又はそのエステル形成性誘導体、ポリオキシア
ルキレン基を有するジカルボン酸又はそのエステル形成
性誘導体、ポリオキシアルキレン基を有するジオール等
を共重合してもよい。ポリエステルの重合反応性やフィ
ルムの透明性の点で、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、2−ナトリウムスルホテレフタル酸、4−ナトリウ
ムスルホフタル酸、4−ナトリウムスルホ−2,6−ナ
フタレンジカルボン酸及びこれらのナトリウムを他の金
属(例えば、カリウム、リチウム等)やアンモニウム
塩、ホスホニウム塩等で置換した化合物又はそのエステ
ル形成性誘導体、ポリエチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプ
ロピレングリコール共重合体及びこれらの両端のヒドロ
キシ基を酸化する等してカルボキシル基とした化合物等
が好ましい。また、フィルムの耐熱性を向上する目的で
は、ビスフェノール系化合物、ナフタレン環又はシクロ
ヘキサン環を有する化合物を共重合することができる。
【0031】本発明に用いられるポリエステルには、酸
化防止剤が含有されていてもよい。特にポリエステル
が、ポリオキシアルキレン基を有する化合物を含む場合
に効果が顕著となる。含有させる酸化防止剤はその種類
につき特に限定はなく、各種の酸化防止剤を使用するこ
とができるが、例えば、ヒンダードフェノール系化合
物、ホスファイト系化合物、チオエーテル系化合物等の
酸化防止剤を挙げることができる。中でも透明性の点で
ヒンダードフェノール系化合物の酸化防止剤が好まし
い。酸化防止剤の含有量は、通常、ポリエステルに対し
て0.01〜2重量%、好ましくは0.1〜0.5%で
ある。
【0032】本発明のポリエステルフィルムには、必要
に応じて易滑性を付与することもできる。易滑性付与手
段としては、特に限定はないが、ポリエステルに不活性
無機粒子を添加する外部粒子添加方法、ポリエステルの
合成時に添加する触媒を析出させる内部粒子析出方法、
或いは界面活性剤等をフィルム表面に塗布する方法等が
一般的である。
【0033】本発明のポリエステルフィルムの原料のポ
リエステルの合成方法は、特に限定があるわけではな
く、従来公知のポリエステルの製造方法に従って製造で
きる。例えば、ジカルボン酸成分をジオール成分と直接
エステル化反応させる直接エステル化法、初めにジカル
ボン酸成分としてジアルキルエステルを用いて、これと
ジオール成分とでエステル交換反応させ、これを減圧下
で加熱して余剰のジオール成分を除去することにより重
合させるエステル交換法を用いることができる。この
際、必要に応じてエステル交換触媒或いは重合反応触媒
を用い、或いは耐熱安定剤を添加することができる。ま
た、合成時の各過程で着色防止剤、酸化防止剤、結晶核
剤、すべり剤、安定剤、ブロッキング防止剤、紫外線吸
収剤、粘度調節剤、消泡剤、透明化剤、帯電防止剤、p
H調整剤、染料、顔料等を添加させてもよい。
【0034】次に本発明のポリエステルフィルムの製造
方法について説明する。本発明においてポリエステルフ
ィルムは、一方向の延伸倍率が1.00〜2.50倍、
それと直交する方向の延伸倍率が2.5〜7.0倍に二
軸延伸製膜されたポリエステルフィルムであることが好
ましく、より好ましくは、縦方向の延伸倍率が1.0〜
2.0倍、横方向の延伸倍率が2.5〜7.0倍に二軸
延伸製膜されたポリエステルフィルムであり、さらに好
ましくは、縦方向の延伸倍率が1.1〜1.8倍、横方
向の延伸倍率が3.0〜6.0倍に二軸延伸製膜された
ポリエステルフィルムである。
【0035】上記ポリエステルフィルムを得るには、従
来公知の方法で行うことができ、特に限定されないが、
以下の様な方法で行うことができる。この場合、縦方向
とは、フィルムの製膜方向(長手方向)を、横方向とは
フィルムの製膜方向と直角方向のことをいう。
【0036】先ず、原料のポリエステルをペレット状に
成型し、熱風乾燥又は真空乾燥した後、溶融押出し、T
ダイよりシート状に押出して、静電印加法等により冷却
ドラムに密着させ、冷却固化させ、未延伸シートを得
る。次いで、得られた未延伸シートを複数のロール群及
び/又は赤外線ヒーター等の加熱装置を介してポリエス
テルのガラス転移温度(Tg)からTg+100℃の範
囲内に加熱し、一段又は多段縦延伸する方法である。
【0037】次に、上記のようにして得られた縦方向に
延伸されたポリエステルフィルムを、Tg〜Tm−20
℃の温度範囲内で、横延伸し次いで熱固定する。
【0038】横延伸する場合、2つ以上に分割された延
伸領域で温度差を1〜50℃の範囲で順次昇温しながら
横延伸すると巾方向の物性の分布が低減でき好ましい。
さらに横延伸後、フィルムをその最終横延伸温度以下で
Tg−40℃以上の範囲に0.01〜5分間保持すると
巾方向の物性の分布がさらに低減でき好ましい。
【0039】熱固定は、その最終横延伸温度より高温
で、Tm−20℃以下の温度範囲内で通常0.5〜30
0秒間熱固定する。この際、2つ以上に分割された領域
で温度差を1〜100℃の範囲で順次昇温しながら熱固
定することが好ましい。
【0040】熱固定されたフィルムは通常Tg以下まで
冷却され、フィルム両端のクリップ把持部分をカットし
巻き取られる。この際、最終熱固定温度以下、Tg以上
の温度範囲内で、横方向及び/又は縦方向に0.1〜1
0%弛緩処理することが好ましい。また冷却は、最終熱
固定温度からTgまでを、毎秒100℃以下の冷却速度
で徐冷することが好ましい。冷却、弛緩処理する手段は
特に限定はなく、従来公知の手段で行えるが、特に複数
の温度領域で順次冷却しながら、これらの処理を行うこ
とが、フィルムの寸法安定性向上の点で好ましい。尚、
冷却速度は、最終熱固定温度をT1、フィルムが最終熱
固定温度からTgに達するまでの時間をtとしたとき、
(T1−Tg)/tで求めた値である。
【0041】これら熱固定条件、冷却、弛緩処理条件の
より最適な条件は、フィルムを構成するポリエステルに
より異なるので、得られた二軸延伸フィルムの物性を測
定し、好ましい特性を有するように適宜調整することに
より決定すればよい。
【0042】また、上記フィルム製造に際し、延伸の前
及び/又は後で帯電防止層、易滑性層、接着層、バリア
ー層等の機能性層を塗設してもよい。この際、コロナ放
電処理、薬液処理等の各種表面処理を必要に応じて施す
ことができる。カットされたフィルム両端のクリップ把
持部分は、粉砕処理された後、或いは必要に応じて造粒
処理や解重合・再重合等の処理を行った後、同じ品種の
フィルム用原料として又は異なる品種のフィルム用原料
として再利用してもよい。
【0043】本発明の一方向のみに延伸製膜されたポリ
エステルフィルムとは、上記二軸延伸製膜において、ど
ちらか一方向のみを行うことで得られる。延伸する方向
は、縦方向、横方向のいずれでもよいが、より好ましく
は横方向のみに延伸製膜する方法である。この場合、延
伸倍率は2.5〜7.0倍の範囲であることが好まし
く、より好ましくは3.0〜6.0倍の範囲、さらに好
ましくは4.0〜6.0倍の範囲である。
【0044】本発明において、上記のようにして製膜さ
れたポリエステルフィルムの面方向においての屈折率
は、横方向の屈折率(nTD)と縦方向の屈折率(nM
D)との差の絶対値|nTD−nMD|が0.02以上
であり、0.03以上であることが好ましく、より好ま
しくは0.04以上、さらに好ましくは0.05以上で
ある。
【0045】本発明のポリエステルフィルムの厚みは好
ましくは10〜100μm、特に好ましくは20〜60
μm、さらに好ましくは20〜50μmである。
【0046】本発明のポリエステルフィルムのTgは、
50℃以上が好ましく、さらに60℃以上が好ましい。
Tgは示差走査熱量計で測定するところのベースライン
が偏奇し始める温度と、新たにベースラインに戻る温度
との平均値として求められる。
【0047】本発明において、プロテクトフィルム及び
/又はセパレートフィルムの表面が導電性を有すること
が好ましく、表面比抵抗(23℃、25%RH)が1×
10 12Ω/□以下であることが好ましい。より好ましく
は、1×1011Ω/□以下、さらに好ましくは1×10
10Ω/□以下である。
【0048】本発明において導電性を付与するには特に
限定されないが、吸湿性物質又は導電性物質を含有させ
ることによって形成することができる。これら導電性を
付与させる物質としては、例えば、界面活性剤、導電性
ポリマー、無機金属酸化物を挙げることができる。
【0049】用いることができる界面活性剤としては、
アニオン性、カチオン性、両性及びノニオン性のいずれ
でもよい。アニオン性界面活性剤としては、例えば、ア
ルキルカルボン酸塩、アルキルスルフォン酸塩、アルキ
ルベンゼンスルフォン酸塩、アルキルナフタレンスルフ
ォン酸塩、アルキル硫酸エステル類、アルキルリン酸エ
ステル類、N−アシル−N−アルキルタウリン酸、スル
ホコハク酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルリン酸エステル類等の様なカルボキシ基、スル
ホ基、ホスホ基、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の
酸性基を含むものが好ましい。
【0050】カチオン性界面活性剤としては、例えば、
アルキルアミン塩類、脂肪族或いは芳香族第4級アンモ
ニウム塩類、ピリジニウム、イミダゾリウム等の複素環
第4アンモニウム塩類、及び脂肪族又は複素環を含むホ
スホニウム又はスルホニウム塩類等が好ましい。
【0051】両性界面活性剤としては、例えば、アミノ
酸類、アミノアルキルスルホン酸類、アミノアルキル硫
酸又は燐酸エステル類、アルキルベタイン類、アミンオ
キシド類等が好ましい。
【0052】ノニオン性界面活性剤としては、例えば、
サポニン(ステロイド系)、アルキレンオキサイド誘導
体(例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール/ポリプロピレングリコール縮合物、ポリエチ
レングリコールアルキルエーテル類又はポリエチレング
リコールアルキルアリールエーテル類、ポリエチレング
リコールエステル類、ポリエチレングリコールソルビタ
ンエステル類、ポリアルキレングリコールアルキルアミ
ン又はアミド類、シリコーンのポリエチレンオキサイド
付加物類)、グリシドール誘導体(例えば、アルケニル
コハク酸ポリセリド、アルキルフェノールポリグリセリ
ド)、多価アルコール脂肪酸エステル類等のアルキルエ
ステル類等が好ましい。
【0053】導電性ポリマーは、特に限定されず、アニ
オン性、カチオン性、両性及びノニオン性のいずれでも
よいが、その中でも好ましいのは、アニオン性、カチオ
ン性である。より好ましいのは、アニオン性では、スル
ホン酸系、カルボン酸系、カチオン性では、3級アミン
系、4級アンモニウム系のポリマー又はラテックスであ
る。
【0054】これらの導電性ポリマーは、例えば、特公
昭52−25251号、特開昭51−29923号、特
公昭60−48024号記載のアニオン性ポリマー又は
ラテックス、特公昭57−18176号、同57−56
059号、同58−56856号、米国特許4,11
8,231号等に記載のカチオン性ポリマー又はラテッ
クスを挙げることができる。
【0055】本発明の偏光子の両面を保護する保護フィ
ルムとして用いられるフィルムは、セルローストリアセ
テートが主に用いられるが、特に限定されず、セルロー
スジアセテート、セルロースアセテートブチレート、セ
ルロースプロピオネート等のセルロースエステル、ポリ
カーボネート系フィルム、ノルボルネン系樹脂フィル
ム、ポリスチレン系フィルム、シンジオタクチックポリ
スチレン系フィルム、ポリエステル系フィルム、ポリア
リレート系フィルム等も適用できる。厚みは特に制限は
ないが、機能上及び取り扱い易さから10〜500μ
m、特に25〜300μmが好ましい。保護フィルムに
は所望により紫外線吸収剤、可塑剤、滑り剤、マット剤
等を含有させてもよい。
【0056】本発明の偏光子及び保護フィルムの作製方
法は特に限定されず、一般的な方法で作製することがで
きる。例えば、セルローストリアセテートフィルムをア
ルカリ処理し、ポリビニルアルコールフィルムを沃素溶
液中に浸漬延伸して作製した偏光子の両面に、完全鹸化
ポリビニルアルコール水溶液を用いて貼り合わせる方法
がある。アルカリ処理の代わりに特開平6−94915
号、同6−118232号に記載されているような易接
着加工を使用してもよい。
【0057】本発明の保護フィルム処理面と、偏光子を
貼り合わせるのに使用される接着剤としては、例えば、
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のポリ
ビニルアルコール系接着剤や、ブチルアクリレート等の
ビニル系ラテックス等が挙げられる。
【0058】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるも
のではない。 実施例1 [プロテクトフィルム及びセパレートフィルムの作製] (PETフィルムNo.1の作製)テレフタル酸ジメチ
ル100重量部、エチレングリコール65重量部、ジエ
チレングリコール2重量部にエステル交換触媒として酢
酸マグネシウム水和物0.05重量部を添加し、常法に
従ってエステル交換反応を行った。得られた生成物に、
三酸化アンチモン0.05重量部、リン酸トリメチルエ
ステル0.03重量部を添加した。次いで、徐々に昇
温、減圧にし、280℃、0.5mmHgで重合を行
い、固有粘度0.70のポリエチレンテレフタレートを
得た。
【0059】さらにこのポリエチレンテレフタレートを
150℃で8時間真空乾燥した後、押出機を用いて28
5℃で溶融押出し、30℃の冷却ドラム上に静電印加し
ながら密着させ、冷却固化させ未延伸シートを得た。こ
の未延伸シートをロール式縦延伸機を用いて、85℃で
縦方向に1.2倍延伸した。表裏面の温度差は5℃以内
であった。
【0060】得られた一軸延伸フィルムをテンター式横
延伸機を用いて、95℃で横方向に4.5倍延伸した。
次いで、70℃で2秒間熱処理し、さらに第一熱固定ゾ
ーン150℃で10秒間熱固定し、第二熱固定ゾーン1
80℃で15秒間熱固定して、次いで160℃で横(幅
手)方向に弛緩処理し巻き取り、横方向の長さ1500
mm、厚さ40μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムNo.1を作製した。
【0061】(PETフィルムNo.2〜9の作製)P
ETフィルムNo.1の製膜時に、縦・横の延伸倍率を
表1に示すように変化して作製した以外は同様にしてP
ETフィルムNo.2〜9を作製した。
【0062】(PETフィルムNo.10〜12の作
製)PETフィルムNo.1の製膜時に、縦方向には延
伸せず(従って縦方向の延伸倍率は1.0倍)、横方向
のみ表1に示すように延伸倍率を変化して作製した以外
は同様にして、No.10〜12を作製した。
【0063】[偏光子及び保護フィルムの作製]厚さ1
20μmのポリビニルアルコールフィルムを沃素1重量
部、沃化カリウム2重量部、ホウ酸4重量部を含む水溶
液に浸漬し50℃で4倍に延伸し偏光膜フィルムを作製
した。
【0064】コニカ社製の厚さ80μmのTACフィル
ム(コニカタックKC80UVSを40℃の2.5N−
水酸化ナトリウム水溶液で60秒間アルカリ処理し、さ
らに水洗乾燥して表面をアルカリ処理したTACフィル
ムを得た。
【0065】前記偏光膜フィルムの両面に、前記TAC
ベースをアルカリ処理面を完全鹸化型ポリビニルアルコ
ール5%水溶液を接着剤として両面から貼合し、偏光板
を作製した。
【0066】[偏光板試料No.1〜12の作製]前記
で作製した偏光板の一方の面に軽度の粘着加工を施した
後に、前記PETフィルムNo.1をプロテクトフィル
ムとして貼合した。偏光板の反対面には、同じく粘着加
工を施した後に、前記PETフィルムNo.1をセパレ
ートフィルムとして貼合した。
【0067】このときいずれも、偏光子作製時の延伸方
向とPETフィルムの横延伸方向とが直交するように貼
合した。PETフィルムNo.2〜12についても、同
様に偏光板の両面から貼合して、偏光板試料No.1〜
12を作製した。
【0068】以上のように作製した偏光板試料No.1
〜12について、以下に記載した様な評価を行った。そ
の結果を表1に示す。
【0069】(評価方法) <屈折率の測定>作製したPETフィルムの屈折率をア
タゴ社製アッベ屈折計(4−T)を用い測定した。その
値から横方向の屈折率(nTD)と縦方向の屈折率(n
MD)との差nTD−nMDを求めた。
【0070】<クロスニコル濃度の測定>試料2枚を、
偏光板の光軸が直交状態になるように重ね合わせ(クロ
スニコル状態)、濃度計(大日本スクリーン製造社製D
M500)を用いて、光学濃度を測定した。クロスニコ
ル状態での光学濃度が高い程、偏光板の製品検査時の輝
点故障が見つけ易く、作業性がよい。光学濃度としては
3.0以上であることが好ましい。
【0071】<干渉ムラの評価>試料2枚を、偏光板の
光軸が直交状態になるように重ね合わせ(クロスニコル
状態)、シャーカステン上に置き、偏光板上に見える干
渉ムラの状態を目視で観察した。干渉ムラの発生は、偏
光板の輝点異物検査の妨げになり、少ない方が製品検査
時の作業性に優れる。 ○:干渉ムラが全く見られない △:若干、干渉ムラが見えるが問題ないレベル ×:干渉ムラが多く見られ、作業がしづらい △以上であれば、作業上問題ないレベルである。
【0072】表1に、試料No.1〜12についての配
向角度、レタデーション(nm)、ばらつき(nm)、
ヘイズ(%)、引き裂き強度(g)及び引っ張り強度
(kg/mm2)の測定値を示し、表2に上記各試料に
ついての屈折率の差、クロスニコル濃度及び干渉ムラの
測定結果を示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】表2から明らかなように、本発明のフィル
ムを偏光板のプロテクトフィルム及び/又はセパレート
フィルムとして用いた場合、光学特性に優れ、製品検査
での故障検出の作業性に優れていることが判る。
【0076】実施例2 実施例1において作製したPETフィルムNo.1の偏
光板に貼合する面とは反対面に、以下の導電性層を塗設
した以外は同様にして、偏光板試料No.13〜15を
作製した。
【0077】[導電層の塗設]PETフィルムNo.1
に下引き層を塗設した後に、下記導電層を塗設した。 (下引層)アクリル系共重合ラテックス(ブチルアクリ
レート30重量%/t−ブチルアクリレート20重量%
/2−ヒドロキシアクリレート25重量%/スチレン2
5重量%)を厚み0.2μmとなるように塗設した。 (導電層)前記下引層の上に、下記導電層を各々塗設し
て、試料No.12〜14を作製した。
【0078】 試料13 化合物(A) 3.1g 化合物(B) 0.2g 化合物(C) 0.3g シリカ微粒子(2〜3μm) 0.1g 蒸留水 1000mlに仕上げる 上記加工液を、厚み0.1μmとなるように塗設した。
【0079】 試料14 化合物(D) 23.0g 化合物(E)(固形分20%ラテックス液) 50.0g 化合物(F) 5.0g 化合物(G) 0.1g 蒸留水 1000mlに仕上げる 上記加工液を、厚み0.5μmとなるように塗設した。
【0080】 試料15 酸化スズゾル分散液(多木化学社製) 粒子200g相当量 ゼラチン 10.0g 化合物(G) 0.1g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.8g 蒸留水 1000mlに仕上げる 上記加工液を、厚み0.2μmとなるように塗設した。
【0081】
【化1】
【0082】
【化2】
【0083】偏光板試料No.1及び上記のように作製
した偏光板試料No.13〜15について以下に記載し
たような評価を行った。その結果を表3に示す。
【0084】(評価方法) <表面比抵抗の測定>偏光板試料1及び13〜15につ
いて、23℃、25%RHの条件に24時間調湿した
後、同条件下で川口電気社製テラオームメーター(VE
−30)を用い、印加電圧100Vで表面比抵抗を測定
した。
【0085】<ゴミ付着テスト>偏光板試料1及び13
〜15について、以下のゴミ付着性能の評価を行った。
23℃、25%RHの環境に24時間調湿した後、同条
件下で試料の表面をゴムローラーで数回こすり、タバコ
の灰を近づけて偏光板試料にくっつくかどうかを下記の
評価に従って調べた。 ○:1cmまで近付けても全く付着しない ○△:1〜4cmまで近付けると付着する △:4〜10cmまで近付けると付着する ×:10cm以上でも付着する △以上であれば、実技上支障がないレベルである。
【0086】
【表3】
【0087】表3から明らかなように、本発明の導電性
加工されたポリエステルフィルムを、偏光板のプロテク
トフィルム及び/又はセパレートフィルムとして用いた
場合、光学特性に優れた上に、ゴミ付着が防止できるこ
とから、製品検査での故障検出の作業性に優れているこ
とが判る。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、光学異方性、干渉ムラ
等が少なく光学特性に優れ、偏光板の欠点検出の作業性
に優れた偏光板用のプロテクトフィルム及びセパレート
フィルムを提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08J 5/18 C08J 5/18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】偏光子及びその両面に保護フィルムが設け
    られた偏光板の一方の面にプロテクトフィルム、反対面
    にセパレートフィルムが貼合されてなる偏光板におい
    て、該プロテクトフィルム及び/又はセパレートフィル
    ムの配向角が80度以上であることを特徴とする表面保
    護された偏光板。
  2. 【請求項2】該プロテクトフィルム及び/又はセパレー
    トフィルムのレタデーションが50nm以上であり、か
    つ、ばらつきが50nm以下であることを特徴とする請
    求項1に記載の偏光板。
  3. 【請求項3】該プロテクトフィルム及び/又はセパレー
    トフィルムの80μm換算でのヘイズが0.6%以下で
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の偏光板。
  4. 【請求項4】該プロテクトフィルム及び/又はセパレー
    トフィルムの引き裂き強度が80μm換算で40g以上
    であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の偏
    光板。
  5. 【請求項5】該プロテクトフィルム及び/又はセパレー
    トフィルムの引っ張り強度が13kg/mm2以上であ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の偏
    光板。
  6. 【請求項6】該プロテクトフィルム及び/又はセパレー
    トフィルムの動摩擦係数が0.40以下であることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の偏光板。
  7. 【請求項7】偏光子及びその両面に保護フィルムが設け
    られた偏光板の一方の面にプロテクトフィルム、反対面
    にセパレートフィルムが貼合されてなる偏光板におい
    て、該プロテクトフィルム及び/又はセパレートフィル
    ムに、一方向に1.00〜2.50倍、それと直交する
    方向に2.5〜7.0倍延伸された樹脂フィルムを用い
    たことを特徴とする表面保護された偏光板。
  8. 【請求項8】偏光子及びその両面に保護フィルムが設け
    られた偏光板の一方の面にプロテクトフィルム、反対面
    にセパレートフィルムが貼合されてなる偏光板におい
    て、該プロテクトフィルム及び/又はセパレートフィル
    ムの屈折率の縦方向、横方向の差が0.02以上である
    ことを特徴とする表面保護された偏光板。
  9. 【請求項9】該延伸された樹脂フィルムが、ポリプロピ
    レンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリエチレンフ
    ィルム、ポリエステルフィルム、から選ばれた少なくと
    も一種であることを特徴とする請求項8に記載の偏光
    板。
  10. 【請求項10】該延伸された樹脂フィルムが、ポリエス
    テルフィルムであることを特徴とする請求項8に記載の
    偏光板。
  11. 【請求項11】偏光子及びその両面に保護フィルムが設
    けられた偏光板の一方の面にプロテクトフィルム、反対
    面にセパレートフィルムが貼合されてなる偏光板におい
    て、該プロテクトフィルム及び/又はセパレートフィル
    ムの23℃、25%RHでの表面比抵抗が1×1012Ω
    /□以下であることを特徴とする表面保護された偏光
    板。
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