JP7156435B2 - ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
、偏光下において、光干渉による干渉色が発生する問題があった。当該問題に対する解決策として、例えば、リターデーションを特定の範囲に制御する対応策が講じられている。(特許文献1、2)
また特許文献3では、当該フィルムは光干渉による干渉色発生は抑制される反面、基材の薄膜化には限界があり、特に50μm以下の薄膜領域への対応が困難な場合があった。そのため、現状、光干渉に伴う干渉色を抑制し、特に基材厚みが50μm以下の薄膜化対応も可能であり、連続生産性が良好なフィルムが必要とされる状況にあった。
本発明のポリエステルフィルムを構成するポリエステルは、ジカルボン酸単位とジオール単位を重縮合させて得られるものを指す。
は0.40~0.90dl/gであることが好ましい。
粒子含有量は、通常0.001~30.0重量%であり、好ましくは0.01~10.0重量%である。粒子含有量が30.0重量%より多いとヘーズが大きくなり、可視光領域の透過率が低下することがある。一方、粒子含有量が0.001重量%より小さいとフィルムの取り扱いが困難になる場合がある。
ポリエステルフィルムの少なくとも一方の面には、塗布層を設けるのが好ましい。また塗布層には、必要に応じて、帯電防止剤、消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料などを含有していてもよい。
ド、N,N-ジアルキル(メタ)アクリルアミド、(アルキル基としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、2-エチルヘキシル基、シクロヘキシル基等)等の不飽和アミド類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;エチレン、プロピレン等のα-オレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル等の含ハロゲンα,β-不飽和モノマー類;スチレン、α-メチルスチレン、等のα,β-不飽和芳香族モノマー等を挙げることができ、これらの1種または2種以上のモノマーを使用することができる。
ンビス(4-シクロヘキシルイソシアネート)、イソプロピリデンジシクロヘキシルジイソシアネート等の脂環族イソシアネート等が例示される。また、これらイソシアネートのビュレット化物、イソシアヌレート化物、ウレトジオン化物、カルボジイミド変性体等の重合体や誘導体も挙げられる。これらは単独で用いても、複数種併用してもよい。上記イソシアネートの中でも、紫外線による黄変を避けるために、芳香族イソシアネートよりも脂肪族イソシアネートまたは脂環族イソシアネートがより好ましい。
い。
ポリマーの含有量は、全不揮発成分に対して、通常70重量%以下、好ましくは50重量%以下である。ポリマーの含有量を70重量%以下とすることで、機能層を積層する際に十分な接着性を確保することができる。
媒としては、水であっても有機溶媒であってもよい。
さらに厚み方向リターデーション(Rth)は300nm以下を満足するのが好ましい。さらに好ましくは200nm以下、最も好ましくは50nm以下である。Rthが300nmを超える場合、偏光子保護フィルムとして用いた場合、得られる偏光板を用いて、ディスプレイを製造した際に、ディスプレイ面に対して、斜めから視る角度によっては、視認性が低下する場合がある。本発明ではReとRthに関して、前記範囲を同時に満足することで、例えば、ディスプレイ用部材として用いた場合、さらに良好な視認性を確保できる点で好ましい。
前記収縮率に関して、好ましくは0.2%以下がよい。収縮率が0.3%を超える場合、例えば、偏光子保護フィルムとして、接着剤層を介して偏光子と貼り合わせて、偏光板を製造した場合、良好な平面性を確保することが困難になる。
本発明においてポリエステルフィルム上に塗布層を設けた後、塗布層面はポリビニルアルコール(PVA)系接着層を介して、偏光子と貼り合わされ、偏光板を製造する。
本発明では、偏光板を構成する偏光子保護フィルムとして、少なくとも一方のフィルム基材は、前記塗布層を設けたポリエステルフィルムが貼り合わされた構成であるのが好ましい。当該構成を採用することにより、視認性良好な偏光板を製造することが可能となる。
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置(SA-CP3型)を用いて測定した等価球形分布における積算体積分率50%の粒径を平均粒径d50とした。
フィルム小片をエポキシ樹脂にて固定成形した後、ミクロトームで切断し、フィルムの断面を透過型電子顕微鏡写真にて観察した。その断面のうちフィルム表面とほぼ平行に2本、明暗によって界面が観察される。その2本の界面とフィルム表面までの距離を10枚の写真から測定し、その平均値をもってポリエステルフィルムの厚みとした。
示差走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC7タイプ)を用い、窒素雰囲気下で、耐熱原料を使用したB層の原料と同じ原料比率のサンプル5mgを昇温速度10℃/分で常温から昇温し、二次転移形に伴う比熱の変化点をガラス転移点Tgとした。
王子計測機器(株)製 位相差測定装置(KOBRA-21ADH)を用いた。サンプルをフィルム幅方向中央部から3.5cm×3.5cmで切り出し、フィルム幅方向が本測定装置にて定義されている角度0°となるように装置に設置し、入射角0°設定における波長590nmの面内リターデーション(Re)を測定した。
厚み方向リターデーション(Rth)については屈折率モードにて入射角50°における波長590nmのリターデーションを測定した。
試料フィルムを無張力状態で所定の温度(100℃)に保った熱風式オーブン中、3分間熱処理し、その前後の試料の長さを測定して次式にて算出した。なお、フィルムの流れ方向(MD)と幅方向(TD)のそれぞれについて測定した。
収縮率(%)={(熱処理前のサンプル長)-(熱処理後のサンプル長)}÷(熱処理前のサンプル長)×100
試料フィルムをJIS-K-7136に準じて、日本電色工業株式会社製ヘーズメーターNDH-20Dを用いて、ヘーズを測定した。
試料フィルムの塗布層面(或いはコロナ処理面)に接着剤として重合度1000、ケン化度98.5mol%のポリビニルアルコール5重量%水溶液を乾燥後の厚みが2μmになるように塗布・乾燥し、接着剤層とした。この接着剤層の上に18mm幅のテープ(ニチバン株式会社製セロテープ(登録商標)、エルパック(登録商標)LP-18)を貼り付け、180度の剥離角度で急激にはがした後、剥離面を観察し、下記判定基準により、判定を行った。
(判定基準)
○:剥離面積が20%以下。
△:剥離面積が20%を超え50%以下。
×:剥離面積が50%を超える。
<偏光板Aの製造>
ポリビニルアルコールフィルム(クラレ製)を30℃の純水で膨潤後、0.032重量部のヨウ素と水100重量部にたいして0.2重量部のヨウ化カリウムとを含む水溶液で染色しながら、延伸倍率(最終)が6倍になるように延伸した。この延伸フィルムを40℃で、1分間乾燥した後、厚み10μmの偏光子を得た。
次に、得られた偏光子の両面にポリビニルアルコール系水溶性接着剤(日本合成化学製ゴーセファイマーZ200)を厚み(乾燥後)が5μmになるように設けた。その後、両面に設けた接着剤層の上に、本発明で得られた実施例、比較例の各ポリエステルフィルムを
貼りあわせ、偏光板Aを得た。
<偏光板Bの製造>
ポリビニルアルコールフィルム(クラレ製)を30℃の純水で膨潤後、0.032重量部のヨウ素と水100重量部にたいして0.2重量部のヨウ化カリウムとを含む水溶液で染色しながら、延伸倍率(最終)が6倍になるように延伸した。この延伸フィルムを40℃で、1分間乾燥した後、厚み10μmの偏光子を得た。
次に、得られた偏光子の両面にポリビニルアルコール系水溶性接着剤(日本合成化学製ゴーセファイマーZ200)を厚み(乾燥後)が5μmになるように設けた。その後、両面に設けた接着剤層の上に、富士写真フィルム社製フジタックシリーズ(TACフィルム:厚み40μm)を貼りあわせ、厚み100μmの偏光板Bを得た。
<評価方法>
偏光板A,偏光板Bを100mm角サイズに断裁した後、両者をクロスニコル状態に配置して重ね合わせ、LED光源(トライテック製A3-101)上においた場合の視認性を目視評価し、下記判定基準により、判定を行った。
(判定基準)
◎:虹ムラ、或いは干渉色の発生が無い。
○:虹ムラ、或いは干渉色の発生がほとんど無い。(実用上、問題ないレベル)
△:虹ムラ、或いは干渉色の発生がわずかに有る。(実用上、問題になる場合があるレベル)
×:虹ムラ、或いは干渉色の発生が明瞭に有る。 (実用上、問題あるレベル)
試料フィルムを12時間、連続生産した際にフィルムが破断する状況を以下判定基準により、判定を行った。
(判定基準)
○:殆どフィルム破断を起こさず、連続生産性が良好。(実用上、問題ないレベル)
△:時々、フィルム破断を生じ、連続生産性がやや劣る。(実用上、問題になる場合があるレベル)
×:頻繁にフィルム破断を生じ、明らかに連続生産性が劣る。(実用上、問題になるレベル)
(9)項で得られた100mm角の試料フィルムを用いて作製した偏光板について、100℃、5分間熱処理した後、水平なガラス板上に置き、ガラス板面から垂直方向での4隅の浮き上がり量を測定し、当該4隅のうち最大の高さをカール高さとして下記判定基準におり、判定を行った。
(判定基準)
○:カール高さが5mm未満。
△:カール高さが5mm以上10mm未満。
×:カール高さが10mm以上。
実施例および比較例において製造した各試料フィルムを用いて、接着性、視認性、フィルム連続生産性、平面性の各項目につき、評価を行った。
(判定基準)
○:接着性、視認性、フィルム連続生産性、平面性のすべてが○以上。
△:接着性、視認性、フィルム連続生産性、平面性の内、少なくとも一つが△。
×:接着性、視認性、フィルム連続生産性、平面性の内、少なくとも一つが×。
製造例1:
ジメチルテレフタレート100モル%、エチレングリコール100モル%、および酢酸カルシウム一水塩0.07重量部を反応器にとり、加熱昇温すると共にメタノール留去させエステル交換反応を行い、反応開始後、約4時間半を要して230℃に昇温し、実質的にエステル交換反応を終了した。次に燐酸0.04重量部および三酸化アンチモン0.035重量部を添加し、常法に従って重合した。すなわち、反応温度を徐々に上げて、最終的に280℃とし、一方、圧力は徐々に減じて、最終的に0.05mmHgとした。4時間後、反応を終了し、常法に従い、チップ化してポリエステル樹脂(A)を得た(固有粘度:0.66dl/g)。
製造例1において、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、ジオール成分としてイソソルバイド成分が30モル%、1,4-シクロヘキサンジメタノール成分が50モル%、エチレングリコール成分が20モル%となるように反応を行ったこと以外は、ポリエステル樹脂(A)の製造と同様の方法を用いて共重合ポリエステル樹脂(B)を得た(固有粘度:0.68dl/g)。
製造例1において、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、ジオール成分としてエチレングリコール成分が75モル%、1,4-シクロヘキサンジメタノール成分が25モル%となるように反応を行ったこと以外は、ポリエステル樹脂(A)の製造と同様の方法を用いて共重合ポリエステル樹脂(C)を得た(固有粘度:0.70dl/g)。
製造例1において、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、ジオール成分として1,4-シクロヘキサンジメタノール成分が100モル%となるように反応を行ったこと以外は、ポリエステル樹脂(A)の製造と同様の方法を用いて共重合ポリエステル樹脂(D)を得た(固有粘度:0.75dl/g)。
製造例1において、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が100モル%、ジオール成分としてエチレングリコール成分が65モル%、1,3-プロパンジオール成分が35モル%となるように反応を行ったこと以外は、ポリエステル樹脂(A)の製造と同様の方法を用いて共重合ポリエステル樹脂(E)を得た(固有粘度:0.75dl/g)。
製造例1において、ジカルボン酸成分として2,6-ナフタレンジカルボン酸成分が100モル%、ジオール成分としてエチレングリコール成分が100モル%となるように反応を行ったこと以外は、ポリエステル樹脂(A)の製造と同様の方法を用いて共重合ポリエステル樹脂(F)を得た(固有粘度:0.72dl/g)。
製造例1において、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸成分が75モル%、イソフタル酸成分が25モル%、ジオール成分としてエチレングリコール成分が100モル%となるように反応を行ったこと以外は、ポリエステル樹脂(A)の製造と同様の方法を用いて共重合ポリエステル樹脂(G)を得た(固有粘度:0.70dl/g)。
上記共重合ポリエステル樹脂(B)を製造する際、さらに平均粒径2μmの非晶質シリ
カを3000ppm添加し、共重合ポリエステル樹脂(H)を作成した。
実施例1:
上記共重合ポリエステル樹脂(B)を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、下記塗布層構成からなる塗布液を塗布厚み(乾燥後)が0.05g/m2になるように塗布した後、テンターに導き、150℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
(化合物例)
・ポリビニルアルコール(I):
ケン化度88mol%、重合度500のポリビニルアルコール
・イソシアネート系化合物(II):
ビスフェノールAのエチレンオキサイド2モル付加物とマレイン酸とのポリエステル(分子量2000)200重量部に、ヘキサメチレンジイソシアネート33.6重量部を添加し、100℃で2時間反応を行った。次いで系の温度を一旦50℃まで下げ、30重量%重亜硫酸ナトリウム水溶液73重量部を添加し、45℃で60分間攪拌を行った後、水718重量部で希釈したブロックイソシアネート系化合物。
・ポリエステル樹脂(III):
下記組成で共重合したポリエステル樹脂のカルボン酸系水分散体
モノマー組成:(酸成分)イソフタル酸/トリメリット酸//(ジオール成分)ジエチレングリコール/ネオペンチルグリコール=96/4//80/20(mol%)
・粒子(IV):平均粒径65nmのシリカゾル
上記化合物を用いて、I/II/III/IV=35/30/30/5(重量%)の比率で配合して、塗布液を作製した。
延伸温度を変更する以外は実施例1と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
延伸温度、フィルム厚みを変更する以外は実施例1と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
延伸方式、延伸倍率を変更する以外は実施例1と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、フィルム厚みを変更する以外は実施例1と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
上記共重合ポリエステル樹脂(B)、(H)をそれぞれ90重量%、10重量%の割合で混合した混合原料を表層であるA層用の原料とし、共重合ポリエステル樹脂(B)を内層であるB層の原料とし、A層およびB層用原料を溶融押出機により溶融押出して(A/B/A)の2種3層積層の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に、塗布液を塗布した後、テンターに導き、150℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μm(A層:5μm、B層:20μm)の一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
実施例9において、塗布層を設けないでフィルム表面にコロナ処理を施す以外は実施例9と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
上記ポリエステル樹脂(A)、共重合ポリエステル樹脂(B)をそれぞれ20重量%、80重量%の割合で混合した原料を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に、塗布液を塗布した後、テンターに導き、150℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
実施例11において、延伸温度を変更する以外は実施例11と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
実施例11において、延伸方式、延伸倍率、延伸温度を変更する以外は実施例11と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
実施例11において、フィルム厚みを変更する以外は実施例11と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
上記ポリエステル樹脂(A)、共重合ポリエステル樹脂(B)、(H)をそれぞれ20重量%、70重量%、10重量%の割合で混合した混合原料を表層であるA層用の原料とし、ポリエステル樹脂(A)、共重合ポリエステル樹脂(B)をそれぞれ20重量%、80重量%の割合で混合した混合原料を内層であるB層の原料とし、A層およびB層用原料を溶融押出機により溶融押出して(A層/B層/A層)の2種3層積層の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に、塗布液を塗布した後、テンターに導き、150℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μm(A層:5μm、B層:20μm)の一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
実施例19において、塗布層を設けないでフィルム表面にコロナ処理を施す以外は実施例19と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
上記共重合ポリエステル樹脂(B)、(C)をそれぞれ80重量%、20重量%の割合で混合した原料を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に、塗布液を塗布した後、テンターに導き、150℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
実施例21において、延伸温度を変更する以外は実施例21と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
実施例21において、延伸方式、延伸倍率、延伸温度を変更する以外は実施例21と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。
上記共重合ポリエステル樹脂(B)、(C)、(H)をそれぞれ70重量%、20重量%、10重量%の割合で混合した混合原料を表層であるA層用の原料とし、共重合ポリエステル樹脂(B)、(C)をそれぞれ80重量%、20重量%の割合で混合した混合原料を内層であるB層の原料とし、A層およびB層用原料を溶融押出機により溶融押出して(A層/B層/A層)の2種3層積層の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に製造して、厚み25μm(A層:5μm、B層:20μm)の一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
上記共重合ポリエステル樹脂(B)、(D)をそれぞれ80重量%、20重量%の割合で混合した原料を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に塗布液を塗布した後、テンターに導き、140℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
上記共重合ポリエステル樹脂(B)、(E)をそれぞれ80重量%、20重量%の割合で混合した原料を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に塗布液を塗布した後、テンターに導き、140℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
上記共重合ポリエステル樹脂(B)、(F)をそれぞれ80重量%、20重量%の割合で混合した原料を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に、塗布液を塗布した後、テンターに導き、140℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
上記共重合ポリエステル樹脂(B)、(G)をそれぞれ80重量%、20重量%の割合で混合した原料を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に、塗布液を塗布した後、テンターに導き、140℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、延伸温度、フィルム厚みを変更する以外は実施例1と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムはReが大きく、偏光子保護用に用いた場合には視認性に劣るものであった。
上記ポリエステル樹脂(A)、共重合ポリエステル樹脂(B)をそれぞれ35重量%、65重量%の割合で混合した原料を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に、塗布液を塗布した後、テンターに導き、140℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムは収縮率が大きく、偏光子保護用に用いた場合には平面性に劣るものであった。
上記共重合ポリエステル樹脂(B)、(C)をそれぞれ65重量%、35重量%の割合で混合した原料を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に、塗布液を塗布した後、テンターに導き、140℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムは収縮率が大きく、偏光子保護用に用いた場合には平面性に劣るものであった。
上記ポリエステル樹脂(A)を溶融押出機により溶融押出して単層構成の無定形シートを得た。ついで、冷却したキャスティングドラム上に、シートを押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、実施例1と同様に、塗布液を塗布した後、テンターに導き、100℃にて横方向に4.0倍延伸した後、180℃で10秒間の熱処理を行い、厚み25μmの一軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムはReが大きく、偏光子保護用に用いた場合には視認性に劣るものであった。
比較例4において、延伸方式、延伸倍率を変更する以外は比較例4と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムはReが大きく、偏光子保護用に用いた場合には視認性に劣るものであった。
比較例5において、原料を上記共重合ポリエステル樹脂(C)に変更する以外は、比較例5と同様にして、ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムは収縮率が大きく、偏光子保護用に用いた場合には平面性に劣るものであった。
Claims (6)
- 偏光子の少なくとも片面に、偏光子保護フィルムを有する偏光板であって、
前記偏光子保護フィルムが、共重合ポリエステル成分を含有する、単層からなるポリエステルフィルム(ただし、ジオール単位中の1~80モル%が環状アセタール骨格を有するジオール単位とジカルボン酸単位で構成されたポリエステル樹脂からなるポリエステルフィルムを除く)であり、入射角0°における波長590nmの面内リターデーション(Re)が70nm以下であり、100℃、3分間熱処理後の収縮率が0.3%以下であり、かつ入射角50°における波長590nmの厚み方向リターデーション(Rth)が70nm以下である一軸または二軸延伸ポリエステルフィルムを用いた偏光子保護フィルムであり、単層からなる前記ポリエステルフィルム(ただし、ポリエステル樹脂からなる層が2層以上積層された積層フィルムを除く)として前記偏光子の少なくとも片面に設けられることを特徴とする、偏光板。 - 前記ポリエステルフィルムの厚みが5μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の偏光板。
- 前記ポリエステルフィルムの少なくとも一方の面に塗布層が設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の偏光板。
- 前記塗布層に、オキサゾリン化合物、メラミン化合物、エポキシ化合物、イソシアネート系化合物、およびカルボジイミド系化合物からなる群より選択される、少なくとも1種類以上の架橋剤を含有することを特徴とする、請求項3に記載の偏光板。
- 塗布層の上に偏光子が設けられることを特徴とする請求項4に記載の偏光板。
- 前記面内リターデーション(Re)が52nm以下である、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の偏光板。
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