JP3518677B2 - 表面保護フィルム - Google Patents

表面保護フィルム

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JP3518677B2
JP3518677B2 JP2000596089A JP2000596089A JP3518677B2 JP 3518677 B2 JP3518677 B2 JP 3518677B2 JP 2000596089 A JP2000596089 A JP 2000596089A JP 2000596089 A JP2000596089 A JP 2000596089A JP 3518677 B2 JP3518677 B2 JP 3518677B2
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surface protective
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polymer film
surface protection
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JP2000596089A
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English (en)
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博之 長濱
寿幸 大谷
誠一郎 横山
尚伸 小田
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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    • C09J7/00Adhesives in the form of films or foils
    • C09J7/20Adhesives in the form of films or foils characterised by their carriers
    • C09J7/22Plastics; Metallised plastics
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、合成樹脂板などの表面保護、特に、偏光板
や位相差板などの液晶表示装置の構成部材のプロテクト
フィルムやセパレーターとして好適に用いられる表面保
護フィルムに関するものである。
背景技術 液晶表示装置は、一般的にはバックライト側から、偏
光板、液晶セル、偏光板を積層することにより作製され
る。更には、表示モード、視野角改善等によって、位相
差板等の各種補償板が挿入される。この偏光板や位相差
板の積層には、通常は粘着剤層付きの偏光板、または粘
着剤層付きの位相差板を対象物に貼着する方法が採用さ
れている。
上記の偏光板は、偏光膜をトリアセチルセルロースで
サンドイッチした構成を有しており、通常その片面に貼
り合わせ用の貼着剤層が設けられている。偏光板のトリ
アセチルセルロースは、耐擦傷性や耐湿性が劣ること、
取扱中や液晶表示装置の作製工程中における損傷、又は
ほこりの付着を防ぐ目的で、両面に表面保護フィルムが
設けられる。偏向板の粘着剤層側には離型層を積層した
表面保護フィルムが使用され、偏向板の粘着剤層側とは
反対面には粘着剤層を積層した表面保護フィルムが使用
される。
また、位相差フィルム等の各種補償板に対しても、取
扱中や液晶表示装置の作製工程中における損傷、又はほ
こりの付着を防ぐ目的で、上記偏光板と同様に、位相差
フィルム等の各種補償板の片面に貼り合わせ用の粘着剤
層が設けられている。さらに、両面最外層に表面保護フ
ィルムが設けられる。偏向板の粘着剤層側には離型層を
積層した表面保護フィルムが使用され、偏向板の粘着剤
層側とは反対面には粘着剤層を積層した表面保護フィル
ムが使用される。
そして、実際に偏光板、位相差板等を液晶セルに貼着
する際には、表面保護フィルムは剥離除去されて用いら
れる。
従来、前記の粘着剤層が形成された表面保護フィルム
としては、ポリエチレンフィルムやエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体フィルム等の熱圧着タイプのもの、粘着剤層
を設けたポリエステルフィルム等の感圧接着タイプのも
のが使用されている。
前記の偏光板等に用いられる、粘着剤層が形成された
表面保護フィルムとしては、例えば、特開平9−111
208号公報、特開昭54−133578号公報等にお
いて提案されているように、特定のポリエチレン系樹脂
に粘着剤層が形成された表面保護フィルムや、特定の低
密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンとからなるポリ
エチレンと、エチレン−不飽和ポリエステル共重合体か
らなる接着性樹脂層とを共押出しした積層フィルム等が
提案されている。
また、例えば、特開平6−148431号公報、特開
平6−160630号公報等において提案されているよ
うに、ポリカーボネート、ポリアクリレート等の光等方
性ベースシートの片面に粘着性樹脂層を設け、他面に金
属酸化物層を設けた表面保護フィルム等が提案されてい
る。
また、従来の離型層を形成させた表面保護フィルムと
しては、ポリエステル、ポリプロピレン等の二軸延伸さ
れたフィルムの少なくとも片面にシリコーン等の離型剤
を塗布したものが使われている。
作製した液晶表示装置は、表示能力、色相、コントラ
スト等の評価のために、適時に検査を行うのが通例であ
る。ところが、従来から汎用されている表面保護フィル
ムは、それらの基材が異方性を有するため、このような
表面保護フィルムが貼り付けられた構成部材について、
光学的評価を伴う検査には支障となるので、検査に先立
ち一旦この表面保護フィルムを剥離除去し、検査終了後
にもう一度新しい表面保護フィルムを貼り直すことが行
われる。新しい表面保護フィルムで貼り直すのは、表面
保護フィルムが再貼着可能でも再貼着すると美麗さが損
なわれるからである。
上述の検査において、表面保護フィルムの剥離および
再貼着は、工程に2工程を要し、極限までコストダウン
が追求されるこの分野においては、大きな支障となる。
上記の如き従来の問題点を解消し、表面保護フィルム
を被覆したまま粘着剤層が設けられた偏光板または位相
差板の検査を行う試みとして、例えば、特開平4−30
120号公報等には、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト等の光等方性基材の片面に粘着性樹脂層を設けた表面
保護フィルム等が、また、特開平6−148431号公
報には、ポリエステル、ポリプロピレン等の無配向フィ
ルムからなる基材の少なくとも片面に離型層が設けられ
た表面保護フィルムが提案されている。
このような無配向フィルムは光等方性を有することか
ら、検査時に剥離を要しないという大きな利点を有する
が、通常の溶融押出し等の方法では、配向を押さえるこ
とが困難であるため、流延法のような製法を用いる必要
があり、基材フィルム自体が高価なものになるため、最
終的に剥離除去される表面保護フィルムにはほとんど使
われていないのが現状である。
本発明は、前記欠点を解決しようとするものであり、
その目的は、検査時に表面保護フィルムの剥離を必要と
せず、検査性が良好で、更に、低コストの表面保護フィ
ルムを提供しようとするものである。
発明の開示 本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであ
って、上記の課題を解決することができた表面保護フィ
ルムとは、以下のとおりである。
即ち、本発明の第1の発明は、高分子フィルムの片面
に粘着剤層が積層された表面保護フィルムであって、前
記高分子フィルムの配向主軸の最大歪みが10度以下で
あることを特徴とする表面保護フィルムである。
第2の発明は、高分子フィルムの片面に離型層が積層
された表面保護フィルムであって、前記高分子フィルム
の配向主軸の最大歪みが10度以下であることを特徴と
する表面保護フィルムである。
第3の発明は、前記高分子フィルムのリターデーショ
ン値が1000nm以上であることを特徴とする前記第
1または第2の発明に記載の表面保護フィルムである。
第4の発明は、前記高分子フィルムの下記一般式
(I)で表されるコントラスト(C)の最低値が少なく
とも70以上であることを特徴とする前記第3の発明に
記載の表面保護フィルムである。
C=Y1/Y2・・・(I) [ここで、Cはコントラスト、Y1は2つの偏光子の光
軸を平行状態にし、高分子フィルムをその2つの偏光子
の間に挿入したときの透過光量、Y2は2つの偏光子の
光軸を直行状態にし、高分子フィルムをその2つの偏光
子の間に挿入したときの透過光量を示す。] 第5の発明は、前記高分子フィルムの120℃におけ
る熱収縮率が4%以下であることを特徴とする第1また
は第2の発明に記載の表面保護フィルムである。
第6の発明は、前記高分子フィルムのヘイズが10%
以下であることを特徴とする第1または第2の発明に記
載の表面保護フィルムである。
第7の発明は、前記第1または第2の発明のいずれか
に記載の高分子フィルムが、ポリエステルフィルムであ
ることを特徴とする表面保護フィルムである。
第8の発明は、前記第7の発明に記載のポリエステル
フィルムが、ポリエチレンテレフタレート又はこれを主
体とするポリエステルで構成されていることを特徴とす
る表面保護フィルムである。
第9の発明は、前記第7の発明に記載のポリエステル
フィルムが、ポリ乳酸を主たる構成成分とすることを特
徴とする表面保護フィルムである。
第10の発明は、前記表面保護フィルムの粘着剤層の
反対面に帯電防止層が積層されていることを特徴とする
第1の発明に記載の表面保護フィルムである。
第11の発明は、前記表面保護フィルムの粘着剤層と
高分子フィルムの間に帯電防止層が積層されていること
を特徴とする第1の発明に記載の表面保護フィルムであ
る。
第12の発明は、前記表面保護フィルムの離型層の反
対面に帯電防止層が形成されていることを特徴とする第
2の発明に記載の表面保護フィルムである。
第13の発明は、前記表面保護フィルムの離型層と高
分子フィルムの間に帯電防止層が形成されていることを
特徴とする第2の発明に記載の表面保護フィルムであ
る。
第14の発明は、前記第2の発明に記載の離型層が、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂の少なくとも1種以上を主
たる構成成分とすることを特徴とする表面保護フィルム
である。
第15の発明は、前記第14の発明に記載のシリコー
ン樹脂が、熱硬化型シリコーン樹脂または放射線硬化型
シリコーン樹脂であることを特徴とする表面保護フィル
ムである。
第16の発明は、前記高分子フィルムが一軸延伸高分
子フィルムであることを特徴とする第1または第2の発
明に記載の表面保護フィルムである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明における表面保護フィルムは、高分子フィルム
の片面に粘着剤層あるいは離型層が積層された表面保護
フィルムであって、前記高分子フィルムの配向主軸の最
大歪みが10度以下である表面保護フィルムである。こ
れらの表面保護フィルムは、次の方法によって製造する
ことができる。但し、この方法に限定されるものではな
い。
本発明における高分子フィルムとは、有機高分子を溶
融押出し又は溶液押出しをして、必要に応じ、長手方
向、または、幅方向に延伸、冷却、熱固定を施したフィ
ルムであり、有機高分子としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレート、ポリプロピレンテレフタレ
ート、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(2−オキシ
酪酸)、ナイロン6、ナイロン4、ナイロン6,6、ナ
イロン12、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエー
テルサルフォン、ポリサルフォン、ポリエーテルエーテ
ルケトン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリア
クリル、セルロースプロピオネート、ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエー
テルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレ
ンオキサイド、ポリスチレン、シンジオタクチックポリ
スチレン、ノルボルネン系ポリマーなどがあげられる。
また、これらの有機高分子は他の有機重合体を少量共重
合したり、ブレンドしたりしてもよい。これらのうち、
ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−
ナフタレート、ポリプロピレンテレフタレートなどの芳
香族ポリエステルフィルムやポリ乳酸などの脂肪族ポリ
エステルが好ましく用いられる。
これらの中でも、特にポリエチレンテレフタレート
は、不純物が少なく透明性、機械的性質、表面平滑性、
耐溶剤性、耐スクラッチ性、非透湿性、コストなどの総
合性能から最も好適に用いられる。
また、本発明の表面保護フィルムは、偏光板や位相差
板などの液晶表示装置の構成部材の、表示能力、色相、
コントラスト、光学欠点などの光学的評価の検査が終わ
り、液晶表示装置に組み込まれる際に、剥離除去され
る。すなわち、検査完了後には不要なものとなる。した
がって、自然界で分解する生分解性を有し、燃焼時にも
熱量が少なく焼却炉を痛めないなど環境負荷が少なく、
かつ透明性、機械的強度に優れた、主たる繰り返し単位
が、一般式、−O−CHR−CO−(RはHまたは炭素
数1〜3のアルキル基)で示される単位からなる脂肪族
ポリエステルフィルムも、本発明の表面保護フィルムの
基材フィルムとして好適である。前記繰り返し単位を有
する脂肪族ポリエステルとしては、例えば、ポリ乳酸、
ポリグリコール酸、ポリ(2−オキシ酪酸)などを挙げ
ることができるが、これらの一種または二種以上が選択
して用いられる。二種以上を用いる場合は、混合物、共
重合体でもよい。また、ポリマー中に不斉炭素を有する
ものでは、L−体、DL−体、D−体といった光学異性
体が存在するが、これらのいずれでもよく、また、二種
以上の異性体が存在したものであってもよい。前記脂肪
族ポリエステルは、対応するα−オキシ酸の脱水環状エ
ステル化合物を用い、開環重合などの公知の方法で製造
することができる。これらの脂肪族ポリエステルの中で
も、特に、ポリ乳酸が最も好適である。
高分子フィルムは、常法により製膜することにより得
ることができる。なかでも、ホモポリマーあるいはコポ
リマーの融液あるいは溶液を、押出法、カレンダー法や
流延法などによりフィルム状に成形し、次いで、ロール
法、テンター法、チューブラー法などにより縦あるいは
横方向に一軸延伸する方法が好適である。しかしなが
ら、本発明に記載したフィルム特性の範囲を満足すれ
ば、二軸延伸してもかまわない。
本発明において、高分子フィルムの配向主軸の最大歪
みとは、熱収縮によりフィルム幅方向で配向主軸の方向
が曲がる現象を数値化したものである。偏光板の光学検
査において、配向主軸の最大歪みが大きくなると、複屈
折率効果で光の位相がずれ検光子側に光が漏れてくると
いう現象が発生する。その結果、偏光板の検査をしてい
るのか、貼った高分子フィルムの検査をしているのか分
からなくなり、好ましくない。
高分子フィルムの配向主軸の最大歪みは10度以下で
あることが必要である。好ましくは8度以下、特に好ま
しくは5度以下である。配向主軸の最大歪みが10度よ
り大きいと、検査時に検体のコントラストが低下するた
め好ましくない。
また、高分子フィルムのリターデーション値は100
0nm以上であることが好ましく、特に好ましくは50
00nm以上である。リターデーション値が1000n
m以上であれば検査上問題とならない。また、5000
nm以上であれば可視光領域において干渉縞の間隔が十
分広がるため、光学的に等方であるのと同様となりさら
に好ましい。しかし、1000nm未満の場合には、視
角により干渉が表れ易く、検査精度が低下するため好ま
しくない。また可視光線透過率は、75%以上のものが
用いられる。ここで、リターデーション値とは、フィル
ム上の直交する二軸の屈折率の異方性(△N=|Nx−
Ny|)とフィルム厚みd(nm)との積(△N×d)
と定義されるパラメーターであり、光学的等方性、異方
性を示す尺度である。光学的等方性の場合、NxとNy
はほぼ同じ値となるので、ΔNはゼロに近づく。すなわ
ち、リターデーション値はゼロに近づく。
リターデーション値を大きくするには、上記定義よ
り、二軸の屈折率の異方性(△N)を大きくするか、フ
ィルム厚み(d)を大きくすることが必要である。高分
子フィルムの厚さは、特に限定するものではないが、用
途や作業性を考慮すると、300μm以下に設定するの
が適当である。厚さが300μmを越える厚さの場合、
薄いという高分子フィルムの利点がなくなる。また、高
分子フィルムは、単層のみならず、複層であってもよ
い。
したがって、薄いという高分子フィルムの利点を維持
し、かつリターデーション値を大きくするには、二軸の
屈折率の異方性(△N)を大きくすればよい。そのため
には、一軸方向のみに延伸することが好ましい。一軸方
向のみに延伸すると、その方向の屈折率(NyまたはN
x)は大きくなり、直行方向の屈折率(NxまたはN
y)は殆ど変化しないため、二軸の屈折率の異方性(△
N)は大きくなる。また、二軸延伸の場合には、一軸の
み延伸を強化したテンシライズドフィルムが好ましい。
延伸条件としては、一軸方向の延伸張力を他の直行方向
の軸よりも高めるよう延伸倍率を高くする、あるいは延
伸温度を低くすることにより、二軸の屈折率の異方性
(△N)を大きくすることができる。
さらに、本発明の表面保護フィルムの基材となる高分
子フィルムは、下記一般式(I)で表されるそのコント
ラスト(C)の最低値が70以上であることが好まし
く、より好ましくは110以上、特に好ましくは150
以上である。当該コントラストの最低値が70未満の高
分子フィルムでは、検査時に検体中の異物の発見、表示
能力の確認等に支障をきたしやすい傾向にある。実用
上、コントラストの最低値は50以上あればよい。
C=Y1/Y2・・・(I) [ここで、Cはコントラスト、Y1は2つの偏光子の光
軸を平行状態にし、高分子フィルムをその2つの偏光子
の間に挿入したときの透過光量、Y2は2つの偏光子の
光軸を直行状態にし、高分子フィルムをその2つの偏光
子の間に挿入したときの透過光量を示す。] 本発明において、コントラストの最低値とは、以下の
方法により測定されるものである。まず、フィルム形状
がロール状の場合は、長手方向に500mm、幅方向に
は全幅の長方形を切り出す。そして、図8に示すよう
に、同一端辺を含む幅方向(テンター方向)に100m
m四方の正方形を該長方形の2頂点及びその中心を含む
3箇所以上で切り出す。図8中、21は長手方向、22
は幅方向、23は端辺、24は頂点、25は頂点の中心
である。次に、2つの偏光子の光軸を平行の状態にし、
予めどちらかの偏光子の偏光方向と底辺を正確に平行に
したサンプルホルダーへ100mm四方のフィルムサン
プルを設置し、2つの偏光子及びフィルムサンプルを透
過してきた光の透過光量を測定する。同様に2つの偏光
子の光軸を直行の状態にしたときの透過光量を測定し、
各フィルムサンプルごとのコントラストを上記式(I)
に従い計算する。このようにして得られた各フィルムサ
ンプルごとのコントラストの中で最低の値をここで言う
「コントラストの最低値」と定義する。
高分子フィルムのコントラストの最低値を上記範囲と
する方法としては、例えば、ポリエチレンテレフタレー
トの場合には、後述するように、横延伸後熱固定処理を
行う前に、フィルムを長手方向に90〜200℃で1〜
10%の弛緩処理を行う方法、140〜250℃で熱固
定処理する方法、熱固定処理後幅方向に1〜10%で弛
緩処理する方法、等が好適である。
また、本発明の高分子フィルムの120℃における熱
収縮率は、4%以下であることが好ましい。特に好まし
くは、1%以下である。120℃における熱収縮率が4
%より大きいと、粘着剤層または離型層形成時等の加熱
を伴うプロセスを通過したときに、平面性の乱れ等を生
じるため好ましくない。
高分子フィルムのヘイズは10%以下が好ましい。さ
らに好ましくは5%以下であり、特に好ましくは1%以
下である。ヘイズが10%より大きいと、高分子フィル
ムを光が透過する際に光が散乱し、コントラストを低下
させるため好ましくない。
本発明における高分子フィルムの製造方法は、特に限
定されるものではないが、使用するポリマーの特性に応
じて、適宜調整することが必要である。例えば、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムの場合には、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムを溶融し、シート状に押出し
成形された無配向ポリエチレンテレフタレートフィルム
をガラス転移温度以上の温度においてテンターで横延伸
後、熱固定処理を施す方法が挙げられる。延伸温度は8
0〜130℃が好ましく、90〜120℃が特に好まし
い。また、延伸倍率は2.5〜6.0倍が好ましく、
3.0〜5.5倍が特に好ましい。延伸倍率が低くなる
と、ヘーズが高くなり、フィルムの透明性が不良となる
ため好ましくない。また、延伸倍率が低いと延伸張力も
小さくなるため、二軸の屈折率の異方性(△N)が小さ
くなる。その結果、リターデーション値が小さくなり好
ましくない。
本発明において、横延伸後熱固定処理を行う前にフィ
ルムを長手方向に弛緩処理することは、配向主軸の最大
歪みやコントラストの低下を低減するのに有効である。
前記長手方向の弛緩処理時の温度は90〜200℃の範
囲が好ましく、特に好ましくは120〜180℃の範囲
である。弛緩量は横延伸条件により異なり、弛緩処理後
のフィルムを120℃における熱収縮率が4%となるよ
うに弛緩量及び弛緩温度を設定することが好ましい。
また、熱固定処理温度は130〜250℃の範囲が好
ましく、特に好ましくは180〜245℃の範囲であ
る。熱固定処理において、まず定長で熱固定処理を行
い、さらに幅方向の弛緩処理を1〜10%、好ましくは
2〜5%にすることによって、配向主軸の最大歪みやコ
ントラストの低下を低減することができる。
本発明の高分子フィルムは、公知の方法で表面処理す
ることができる。例えば、コロナ放電処理(空気中、窒
素中、炭酸ガス中など)や易接着処理が施されたフィル
ムである場合、被覆層との接着性、耐水性、耐薬品性等
が改良されのでより好ましい。易接着処理は公知の各種
の方法を用いることができ、フィルム製造工程中で、あ
るいは一軸または二軸延伸後のフィルムに公知の各種易
接着剤を塗布したものなどが好適に用いられる。
また、本発明の高分子フィルムは、各種の機能性付与
のために、本発明の効果を阻害しない範囲で、公知の添
加剤を必要に応じて含有させることができる。例えば、
無機及び/又は耐熱性有機粒子、潤滑剤、ブロッキング
防止剤、静電密着付与剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電
防止剤、耐光剤、耐衝撃性改良剤などを含有させてもよ
い。ただし、光学用途においては透明性が必要とされる
ため、上記添加剤のフィルム中への含有量は最小限にと
どめておくことが好ましい。
粘着性樹脂層としては、光学用部材に対して粘着性を
有する層、例えば、ポリエステル系、ポリオレフィン
系、ポリアミド系等の感熱接着樹脂層、アクリル系、ポ
リエステル系、ウレタン系、ポリエーテル系、ゴム系等
の感圧接着樹脂層、飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリブタジエンポリオール、ポリオレフィン
ポリオール、官能基含有アクリル共重合体等の官能基を
有する樹脂に硬化剤を配合して製膜し、部分架橋または
不完全架橋させたフィルム、ポリ塩化ビニルに可塑剤を
例えば20重量%以上配合した軟質ポリ塩化ビニルフィ
ルム、飽和ポリエステル樹脂フィルム、アクリル系共重
合体フィルム、ブチルゴム、ウレタンゴム、ブタジエン
系ゴム(ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
等)、スチレン−イソプレン−スチレンゴムなどの合成
ゴムを製膜して得られたフィルム、低分子量ポリエチレ
ン、アタクチックポリプロピレン、塩素化ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン系樹脂を製膜して得られたフィ
ルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体などのエチレン系共重合体を製膜して得られたフィル
ムなどが挙げられる。
リワーク(rework)性が求められる場合には、
粘着性樹脂層は可剥性を有するものを選択し、永久接着
が求められる場合には強い接着力または粘着力が得られ
る物を選択する。粘着性樹脂層の厚さは、1〜50μm
程度に設定することが多い。
また、離型層は、光学用部材に対して離型性を有する
層、例えば、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられ
る。
シリコーン樹脂としては、一般に離型剤として知られ
たものを用いることができ、「シリコーン材料ハンドブ
ック」(東レダウコーニング編、1993.8)などに
記載の公知のものの中から選んで使用することができ
る。一般的に、熱硬化または電離放射線硬化型が用いら
れる。熱硬化型としては、例えば縮合反応型および付加
反応型のもの、電離放射線硬化型としては、紫外線もし
くは電子線硬化型のもの等いずれの反応型のものも用い
ることができる。
上記縮合反応型のシリコーン樹脂としては、例えば、
末端−OH基を持つポリジメチルシロキサンと末端−H
基を持つポリジメチルシロキサン(ハイドロジェンシラ
ン)を有機錫触媒(例えば、有機錫アシレート触媒)を
用いて縮合反応させ、三次元架橋構造をつくるものが挙
げられる。
付加反応型のシリコーン樹脂としては、例えば、末端
にビニル基を導入したポリジメチルシロキサンとハイド
ロジェンシランを白金触媒を用いて反応させ、三次元架
橋構造をつくるものが挙げられる。
紫外線硬化型のシリコーン樹脂としては、例えば、最
も基本的なタイプとして通常のシリコーンゴム架橋と同
じラジカル反応を利用するもの、アクリル基を導入して
光硬化させるもの、紫外線でオニウム塩を分解して強酸
を発生させ、これによりエポキシ環を開裂させて架橋さ
せるもの、ビニルシロキサンへのチオールの付加反応で
架橋させるもの等が挙げられる。電子線は紫外線よりも
エネルギーが強く、紫外線硬化の場合のように開始剤を
用いなくてもラジカルによる架橋反応が起こる。
上記の硬化型シリコーン樹脂は、その重合度が50〜
20万程度、特に1000〜10万程度のものが好まし
く、これらの具体例としては、信越化学工業(株)製の
KS−718、−774、−775、−778、−77
9H、−830、−835、−837、−838、−8
39、−841、−843、−847、−847H、X
−62−2418、−2422、−2125、−249
2、−2494、−5048、−470、−2366、
−630、X−92−140、−128、KS−723
A・B、−705F、−708A、−883、−70
9、−719、東芝シリコン(株)製のTPR−670
1、−6702、−6703、−3704、−670
5、−6721、−6722、−6700、XSR−7
029、YSR−3022、YR−3286、ダウコー
ニング(株)製のDK−Q3−202、−203、−2
04、−205、−210、−240、−3003、−
3057、SFXF−2560、東レ・ダウコーニング
・シリコーン(株)製のSD−7226、−7229、
−7320、BY−24−900、−171、−31
2、−374、SRX−375、SYL−OFF23、
SRX−244、SEX−290、アイ・シー・アイ・
ジャパン(株)製のSILCOLEASE425等を挙
げることができる。また、特開昭47−34447号公
報、特公昭52−40918号公報等に記載のシリコー
ン樹脂も用いることができる。更には、これらの硬化型
シリコーン樹脂は、一種を単独で用いてもよいし、二種
以上を併用してもよい。
フッ素樹脂としては、公知の離型用のものを用いるこ
とができる。この様なフッ素樹脂としては、例えばフッ
素含有ビニル重合性単量体からなる重合体(オリゴマー
を含む)またはその共重合体、またはフッ素含有ビニル
重合性単量体とフッ素原子で置換されたアルキル基、官
能基等を含まないビニル重合性単量体の少なくとも1種
との共重合体、または、これらの混合物であってフッ素
原子を5〜80モル%有するものが挙げられる。
上記フッ素含有ビニル重合性単量体からなる重合体と
しては、これらの具体例として、ポリ[2−(パーフル
オロノネニルオキシ)エチルメタクリレート]、ポリ
[2−(パーフルオロノネニルオキシ)エチルアクリレ
ート]、ポリ[2−(パーフルオロノネニルオキシベン
ゾイルオキシ)エチルメタクリレート]、ポリ[2−
(パーフルオロノネニルオキシベンゾイルオキシ)エチ
ルアクリレート]、ポリ[2,2,2−トリフルオロエ
チルメタクリレート]、ポリ[2,2,2−トリフルオ
ロエチルアクリレート、ポリ[2,2,3,3,3−ペ
ンタフルオロプロピルメタクリレート]、ポリ[2,
2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルアクリレー
ト]、ポリ[1−メチル−2,2,3,3,4,4−ヘ
キサフルオロブチルメタクリレート]、ポリ[1−メチ
ル−2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチルア
クリレート]、ポリ[パーフルオロヘプチルエチルメタ
クリレート]、ポリ[パーフルオロヘプチルエチルアク
リレート]、ポリ[パーフルオロヘプチルビニルエーテ
ル]、ポリ[α,β,β−トリフルオロスチレン]、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリヘキサフルオロプロピレン、
ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。
上記フッ素含有ビニル重合性単量体と共重合し得る、
フッ素原子で置換されたアルキル基、官能基等を含まな
いビニル重合性単量体としては、炭化水素系ビニル重合
性単量体、炭化水素系非共役ジビニル重合体単量体、官
能基含有ビニル重合性単量体等の化合物が挙げられ、炭
化水素系ビニル重合性単量体としては、例えばアクリル
酸メチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸イソアミル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸オクチル、アクリル酸オクタデシル、アクリ
ル酸ラウリル、アクリル酸セシル、アクリル酸N,N−
ジエチルアミノエチル、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソ
アミル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸オクタデシル、メタクリル酸
ラウリル、メタクリル酸セシル、メタクリル酸N,N−
ジエチルアミノエチル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン
酸ビニル、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、塩化ビニル、臭化ビニル、塩化ビニリデン、
ヘプタン酸アリル、酢酸アリル、カプリン酸アリル、カ
プロン酸アリル、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケ
トン、1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタ
ジエン、2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン、イソ
プレン等、炭化水素系非共役ジビニル重合体単量体とし
ては、例えば、エチレングリコールジアクリレート、エ
チレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコ
ールジアクリレート、プロピレングリコールジメタクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチ
レングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタク
リレート、ジビニルベンゼン、ビニルアクリレート、ジ
ブロモネオペンチルグリコールジメタクリレート等、官
能基含有ビニル重合性単量体としては、例えば、アクリ
ル酸、メタクリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−ブトキシメチ
ルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、メチ
ロールダイアセトンアクリルアミド、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、3−クロロ−2
−ヒドロキシプロピルメタクリレート等が挙げられ、こ
れらの中から選択されるが、特に限定されるものではな
い。
本発明における離型層の厚みは、特に限定されない
が、0.05〜5μmの範囲が好ましい。塗膜の厚みが
この範囲より薄くなると、離型性能が低下し、満足すべ
き性能が得られない。逆に塗膜の厚みがこの範囲より厚
くなるとキュアリングに時間がかかり生産上好ましくな
い。
また、離型層には、本発明の目的を損なわない範囲で
公知の添加剤、例えば消泡剤、塗布性改良剤、増粘剤、
帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、硬化剤、染料
等を含有させてもよい。
本発明の粘着剤層あるいは離型層を基材フィルムであ
る上記高分子フィルム表面に形成させる方法としては、
特に限定されないが、コーティング法が好ましく用いら
れる。例えば、コーティング法としては、エアドクタコ
ート法、ナイフコート法、ロッドコート法、正回転ロー
ルコート法、リバースロールコート法、グラビアコート
法、キスコート法、ビードコート法、スリットオリフェ
スコート法、キャストコート法などが挙げられる。
また、粘着剤層あるいは離型層の塗膜の乾燥および/
または硬化(熱硬化、電離放射線硬化等)は、それぞれ
個別又は同時に行うことができる。同時に行う場合に
は、80℃以上の温度で行うことが好ましい。乾燥およ
び硬化の条件としては、80℃以上で10秒以上が好ま
しい。乾燥温度が80℃未満または硬化時間が10秒未
満では塗膜の硬化が不完全であり、塗膜が脱落しやすく
なるため好ましくない。
さらに本発明の表面保護フィルムには、静電気の発生
を抑制する目的で帯電防止層を設けることが好ましい。
帯電防止層は、帯電防止樹脂組成物を塗布することによ
って形成される。この帯電防止樹脂組成物には、帯電防
止剤を含有させることが必要であり、帯電防止層の表面
固有抵抗値が1×1011Ω/□以下にすることが好まし
い。また、表面固有抵抗値が塗布面のみならず、塗布し
ていない反対面にも前記表面固有抵抗値を示すよう帯電
防止剤を選択することが好ましい。例えば、第4級アン
モニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜3級アミノ基等の
カチオン性基を有する各種のカチオン性帯電防止剤、ス
ルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩
基、ホスホン酸塩基等のアニオン性基を有するアニオン
系帯電防止剤、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系等の
両性帯電防止剤、アミノアルコール系、グリセリン系、
ポリエチレングリコール系等のノニオン性の帯電防止剤
等の各種界面活性剤型帯電防止剤、更には上記のような
帯電防止剤を高分子量化した高分子型帯電防止剤等が挙
げられ、また、第3級アミノ基や第4級アンモニウム基
を有し、電離放射線により重合可能なモノマーやオリゴ
マー、例えば、N,N−ジアルキルアミノアルキル(メ
タ)アクリレートモノマー、それらの第4級化合物等の
重合性帯電防止剤も使用できる。
帯電防止層中には、帯電防止樹脂組成物のほかに、帯
電防止層の塗膜の強度、基材フィルムへの密着性、耐水
性、耐溶剤性、ブロッキング性等の向上のために、バイ
ンダーとして熱可塑性ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、ポリビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂および/または
熱硬化性アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等の高分子化合物を含有
させることが好ましい。さらに架橋剤として、メチロー
ル化あるいはアルキロール化したメラミン系、尿素系、
グリオキザール系、アクリルアミド系等の化合物、エポ
キシ化合物、ポリイソシアネートの少なくとも1種類を
含有することが特に好ましい。
帯電防止層の表面固有抵抗値は、使用する目的に応じ
任意に設定することができる。例えば、通常のほこりが
付着しない程度の場合には、1×1011Ω/□程度であ
る。
帯電防止層を基材フィルム表面に形成させる方法とし
ては、特に限定されないが、コーティング法が好ましく
用いられる。例えばコーティング法としては、エアドク
タコート法、ナイフコート法、ロッドコート法、正回転
ロールコート法、リバースロールコート法、グラビアコ
ート法、キスコート法、ビードコート法、スリットオリ
フェスコート法、キャストコート法などが挙げられる。
また、帯電防止層の乾燥温度は、60〜150℃の範
囲であればよく、80〜130℃の範囲が好ましい。乾
燥温度が60℃未満であると、硬化時間が長くなり、生
産性が低下するので好ましくない。
帯電防止層は高分子フィルム表面に設けられるが、粘
着剤層及び離型層は、当該帯電防止層上に設けても、高
分子フィルムの帯電防止層形成面と反対面上に設けても
よい。
実施態様例 次に、実施例をあげて本説明をさらに説明する。但
し、本発明は、その要旨を逸脱しない限り以下の実施例
に限定されるものではない。なお、以下の実施例、比較
例における物性の評価方法は以下の通りである。
<配向主軸の最大歪み> フィルム形状がロール上の場合は、長手方向に100
0mm、幅方向に全幅を切り出し、シート状サンプルの
場合は、試料形状に内接する面積最大の長方形を描き、
該長方形の頂点と2辺を共有する100mm四方の正方
形を4つの頂点から切り出す。配向主軸をマイクロ波に
よって求め、最初に測定した点の分子配向角を0度とし
たときに他の三点の配向角が最も差の大きいものから最
大値を求め、配向主軸の最大歪みとした。マイクロ波に
よる主軸の配向角を測定するために、神崎製紙(株)製の
分子配向計(MOA−2001A)を用いた。
<リターデーション値> リターデーション値は、フィルム上の直交する二軸の
屈折率の異方性(△N=|Nx−Ny|)とフィルム厚
みd(nm)との積(△N×d)で定義される数値であ
る。
二軸の屈折率の異方性(ΔN)は、次の方法により求
めた。二枚の偏光板を用いて、フィルムの配向軸方向を
求め、配向軸がほぼ直行するように、4cm×2cmの
長方形に切り出し、測定用サンプルとした。該サンプル
について、ほぼ直行する二軸の屈折率をアッベ屈折率計
((株)アタゴ製 ATAGO 4T)によって求め、
前記二軸の屈折率差の絶対値を屈折率の異方性(ΔN)
とした。
フィルムの厚みd(nm)は、電気マイクロメータ
(ファインリューフ社製 ミリトロン 1245D)を
用いて測定し、単位をnmに換算した。
<120℃における熱収縮率> 一辺100mmの正方形に切ったフィルムの対角線の
交点を中心に直径50mmの円を描き、120℃に加熱
した熱風乾燥機中に無荷重の状態で30分放置した後取
り出し、デジタイザーによって寸法変化を読み取り、対
角線の交点をとおる収縮の最大位置の長さ(B)から下
式により求めた。
120℃における熱収縮率=(50−B)/50×100(%) <ヘイズおよび全光線透過率> 日本電色工業株式会社製濁度計(NDH−300)を
用い、5個所のサンプルをとり、その平均値を求めた。
<表面保護フィルムのコントラスト評価> フィルム形状がロール上の場合は、長手方向に100
0mm、幅方向に全幅を切り出し、シート状サンプルの
場合は、試料形状に内接する面積最大の長方形を描き、
該長方形の頂点と2辺を共有する100mm四方の正方
形を4つの頂点から切り出す。
二枚の直行方向に配置した偏光板の間に100mm四
方のフィルムを設置し、二枚の偏光板の下部から蛍光燈
を光源とし、反対方向から目視で、サンプルを挿入した
場合と挿入しない場合における光の透過光量の変化を観
察した。
実施例1 ポリエチレンテレフタレートを、水冷却した回転急冷
ドラム上にフィルム形成ダイを通して溶融押出しし、未
延伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを幅方向
に90℃で3.7倍延伸した後、120℃で10秒間ア
ニール処理を行った。テンターを出た後、フィルムの両
端部を端から20mmの位置でトリミングし、熱収縮量
の小さい部位を切除した。続いて、セラミックロールに
よりフィルムを100℃に加熱し、更に表面温度が70
0℃の赤外線ヒーターを4本用い加熱しながら、縦方向
に3%弛緩処理を行った。続いて、セラミックロールで
フィルムを160℃に加熱しながら、2%弛緩処理を行
った。その後、フィルムの両端部をクリップで把持し、
235℃で熱固定処理を施し、更に180℃から120
℃に冷却しながら、幅方向に3%弛緩処理を行った。こ
のようにして、厚み46μmの一軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムを得た。
得られた一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの、配向主軸の最大歪みは5度、コントラストの最低
値は94、120℃における熱収縮率は0.7%、ヘイ
ズは0.1%、全光線透過率は90%、リターデーショ
ン値は5100nmであった。
この厚み46μmの一軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに、エチレン−酢酸ビニル系接着剤100
重量部に対して溶剤としてトルエン400重量部を加え
た塗布液を、乾燥後の膜厚が10μmになるように塗布
して乾燥固化させ、片面に粘着剤層を積層した表面保護
フィルムを得た。
この表面保護フィルムのコントラストを評価したとこ
ろ、サンプルを挿入した場合と挿入しない場合における
光の透過光量の変化はほとんどなく良好であった。
実施例2 実施例1において、一軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムの厚みのみを46μmから110μmに変
更した以外は実施例1と同様に実施し、表面保護フィル
ムを得た。
得られた一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの、配向主軸の最大歪みは7度、コントラストの最低
値は60、120℃における熱収縮率は1.0%、ヘイ
ズは0.1%、全光線透過率は90%、リターデーショ
ン値は11000nmであった。
実施例1と同様に、片面に粘着剤層を積層した表面保
護フィルムを得た。この表面保護フィルムのコントラス
トを評価したところ、コントラストの差が若干見られた
が、実用上使用可能であった。
実施例3 実施例1において、高分子フィルム用ポリマーとし
て、ポリエチレンテレフタレートの代わりに、ポリエチ
レン−2,6−ナフタレートを用いた以外は実施例1と
同様に実施し、厚み46μmの一軸延伸ポリエチレン−
2,6−ナフタレートフィルムを得た。
得られた一軸延伸ポリエチレン−2,6−ナフタレー
トフィルムの、配向主軸の最大歪みは6度、コントラス
トの最低値は71、120℃における熱収縮率は0.9
%、ヘイズは0.1%、全光線透過率は89%、リター
デーション値は5200nmであった。
実施例1と同様に、片面に粘着剤層を積層した表面保
護フィルムを得た。この表面保護フィルムのコントラス
トを評価したところ、実施例1と同様にコントラストの
差は小さく良好であった。
実施例4 重量平均分子量が20万のポリ−L−乳酸を、水冷却
した回転急冷ドラム上にフィルム形成ダイを通して溶融
押出しし、未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィ
ルムを幅方向に100℃で4倍延伸した後、120℃で
10秒間アニール処理を行った。テンターを出た後、フ
ィルムの両端部を端から20mmの位置でトリミング
し、熱収縮量の小さい部位を切除した。続いて、セラミ
ックロールによりフィルムを100℃に加熱し、更に表
面温度が700℃の赤外線ヒーターを4本用い加熱しな
がら、縦方向に3%弛緩処理を行った。続いて、セラミ
ックロールでフィルムを135℃に加熱しながら、2%
弛緩処理を行った。その後、フィルムの両端部をクリッ
プで把持し、155℃で熱固定処理を施し、更に135℃
で幅方向に3%弛緩処理を行った。このようにして、厚
み46μmの一軸延伸ポリ−L−乳酸フィルムを得た。
得られた一軸延伸ポリ−L−乳酸フィルムの、配向主
軸の最大歪みは6度、コントラストの最低値は78、1
20℃における熱収縮率は0.7%、ヘイズは0.2
%、全光線透過率は90%、リターデーション値は50
00nmであった。
実施例1と同様に、片面に粘着剤層を積層した表面保
護フィルムを得た。この表面保護フィルムのコントラス
トを評価したところ、実施例1と同様にコントラストの
差は小さく良好であった。
実施例5 実施例1と同様にして、厚み46μmの一軸延伸ポリ
エチレンテレフタレートフィルムを得た。得られた一軸
延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、紫外線
硬化型帯電防止樹脂組成物(大日精化工業(株)製:E
XG40−13「AS−1」)を固形分厚みが5μmと
なるように塗布した。この塗布層に紫外線を照射し、塗
布層を硬化させることにより、フィルム上に帯電防止層
を積層した。引き続き、この一軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルムの帯電防止層を積層していない面に
実施例1と同様にして粘着剤層を積層し、片面に粘着剤
層と他面に帯電防止層を積層した表面保護フィルムを得
た。
この表面保護フィルムのコントラストを評価したとこ
ろ、コントラストの差は小さく良好であった。また、こ
の表面保護フィルムは、剥離する際に静電気の発生がな
く、ゴミの付着がほとんどなく良好であった。
比較例1 ポリエチレンテレフタレートを水冷却した回転急冷ド
ラム上にフィルム形成ダイを通して溶融押出しし、未延
伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを幅方向に
90℃で4.0倍延伸した。さらに、220℃で幅方向
に熱固定し、続いて200℃で4%リラックスして、厚
み46μmの一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムを得た。
得られた一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの、配向主軸の最大歪みは12度、コントラストの最
低値は22、120℃における熱収縮率は0.7%、ヘ
イズは0.1%、全光線透過率は90%、リターデーシ
ョン値は5100nmであった。
この一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを
用いた以外は実施例1と同様にして、片面に粘着剤層を
積層した表面保護フィルムを得た。この表面保護フィル
ムのコントラストを評価したところ、コントラストの差
が大きく好ましくなかった。
比較例2 ポリエチレンテレフタレートを水冷却した回転急冷ド
ラム上にフィルム形成ダイを通して溶融押出しし、未延
伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを幅方向に
90℃で3.8倍延伸して、厚み20μmの一軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルムを得た。
得られた一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの、配向主軸の最大歪みは12度、コントラストの最
低値は20、120℃における熱収縮率は0.6%、ヘ
イズは0.1%、全光線透過率は90%、リターデーシ
ョン値は800nmであった。
この一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを
用いた以外は実施例1と同様に実施し、片面に粘着剤層
を積層した表面保護フィルムを得た。この表面保護フィ
ルムのコントラストを評価したところ、光の干渉が観察
され好ましくなかった。
実施例6 ポリエチレンテレフタレートを水冷却した回転急冷ド
ラム上にフィルム形成ダイを通して溶融押出しし、未延
伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを幅方向に
90℃で3.2倍延伸した後、80℃で10秒間アニー
ル処理を行った。テンターを出た後、75℃のロールを
用いフィルムを予熱した後、直径10mm、表面温度7
00℃の赤外線ヒーターをフィルムとの距離20mmの
位置に3本設置し更にフィルムを加熱し縦方向に3.0
倍延伸した。その後、フィルムの両端部をトリミング
し、熱収縮量がフィルム中央より20%以上異なるとこ
ろを切除した。続いて、セラミックロールによりフィル
ムを100℃に加熱し、更に上記の表面温度が700℃
の赤外線ヒーターを4本用い加熱しながら、縦方向に7
%弛緩処理を行った。続いてセラミックロール間でフィ
ルムを熱風により160℃に加熱しながら、2%弛緩処
理を行った。その後、フィルムの両端部をクリップで把
持し、235℃で熱固定処理を施し、更に200℃から
120℃に冷却しながら、幅方向に3%弛緩処理を行っ
た。このようにして、厚み46μmの二軸延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの、配向主軸の最大歪みは7度、コントラストの最低
値は50、120℃における熱収縮率は0.8%、ヘイ
ズは0.1%、全光線透過率は90%、リターデーショ
ン値は1100nmであった。
この厚み46μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに、エチレン−酢酸ビニル系接着剤100
重量部に対して溶剤としてトルエン400重量部を加え
た塗布液を、乾燥膜厚10μmになるように塗布して乾
燥固化させ、片面に粘着剤層を積層した表面保護フィル
ムを得た。この表面保護フィルムのコントラストを評価
したところ、サンプルを挿入した場合と挿入しない場合
における光の透過光量の変化は若干見られたが、実用上
使用可能であった。
実施例7 実施例1において、熱固定温度を235℃から220
℃に変更する以外は実施例1と同様にして、厚み46μ
mの一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを得
た。得られた一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの、配向種軸の最大歪みは4度、コントラストの最
低値は153、120℃における熱収縮率は0.8%、
ヘイズは0.1%、全光線透過率は90%、リターデー
ション値は5100nmであった。
さらに、実施例1と同様にして片面に粘着剤層を積層
した表面保護フィルムを得た。この表面保護フィルムを
用いた偏光板の検査性は良好であった。
実施例8 ポリエチレンテレフタレートを水冷却した回転急冷ド
ラム上にフィルム形成ダイを通して溶融押出しし、未延
伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを幅方向に
90℃で4.0倍延伸した。さらに、180℃で幅方向
に熱固定し、続いて170℃で4%緩和処理して、厚み
46μmの一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムを得た。得られた一軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルムの、配向主軸の最大歪みは5度、コントラス
トの最低値は94、120℃における熱収縮率は1.0
%、ヘイズは0.1%、全光線透過率は90%、リター
デーション値は5100nmであった。
さらに、実施例1と同様にして、片面に粘着剤層を積
層した表面保護フィルムを得た。この表面保護フィルム
を用いた偏光板の検査性は良好であった。
実施例9 実施例1において、フィルムの厚みを46μmから1
10μmに、かつ熱固定温度を235℃から220℃に
変更する以外は実施例1と同様にして、厚み110μm
の一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを得
た。得られた一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの、配向主軸の最大歪みは4度、コントラストの最
低値は145、120℃における熱収縮率は1.0%、
ヘイズは0.2%、全光線透過率は90%、リターデー
ション値は11000nmであった。
さらに、実施例1と同様にして片面に粘着剤層を積層
した表面保護フィルムを得た。この表面保護フィルムを
用いた偏光板の検査性は良好であった。
実施例10 実施例1において、ポリエチレンテレフタレートの代
わりにポリエチレン−2,6−ナフタレートを用い、か
つ熱固定温度を235℃から220℃に変更する以外は
実施例1と同様にして、厚み46μmの一軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルムを得た。得られた一軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの、配向主軸の
最大歪みは4度、コントラストの最低値は160、12
0℃における熱収縮率は0.9%、ヘイズは0.1%、
全光線透過率は89%、リターデーション値は5200
nmであった。
さらに、実施例1と同様にして片面に粘着剤層を積層
した表面保護フィルムを得た。この表面保護フィルムを
用いた偏光板の検査性は良好であった。
実施例11 実施例7で得た厚さ46μmの一軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルム上に、第4級アンモニウム塩型
カチオン性高分子化合物(日東紡績(株)製;PAS1
0L)35重量部、共重合ポリエステル樹脂50重量
部、メチロール化メラミン樹脂(住友化学工業(株)
製;SUMIMALM−40W)10重量部、エポキシ
変性シリコーン(信越化学工業(株)製;Poln M
F−18)5重量部を混合し、2重量%の帯電防止層用
の塗工液を作成し、この塗液を4g/m2(塗液量ベー
ス)の塗布量で塗布し、120℃、1分間加熱乾燥およ
び硬化反応を行わせ帯電防止層を積層した。次いで、こ
の一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの帯電
防止層を積層していない面に、実施例1と同様にして粘
着剤層を積層し、片面に粘着剤層、他面に帯電防止層を
積層した表面保護フィルムを得た。
この表面保護フィルムのコントラストを評価したとこ
ろ、コントラストの差は小さく良好であった。また、こ
の表面保護フィルムは、剥離する際に静電気の発生がな
く、ゴミの付着がほとんどなく良好であった。
実施例12 実施例11において、一軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルムの帯電防止層を積層した面に、実施例1
と同様にして粘着剤層を積層し、帯電防止層、粘着剤の
順に片面に積層した表面保護フィルムを得た。
この表面保護フィルムのコントラストを評価したとこ
ろ、コントラストの差は小さく良好であった。また、こ
の表面保護フィルムは、剥離する際に静電気の発生がな
く、ゴミの付着がほとんどなく良好であった。
実施例13 実施例7において、エチレン−酢酸ビニル系粘着剤含
有塗布液の代わりに、離型剤として付加反応型シリコー
ン樹脂(信越化学工業(株)製;KS−778、固形分
30%トルエン溶解液)100重量部と、白金触媒(信
越化学工業(株)製;PL−50T)1重量部とをトル
エンに溶解して、全体の固形分が3重量%のトルエン溶
液(離型層用塗布液)を用い、6g/m2(塗液量ベー
ス)の塗布量で塗布し、120℃、1分間加熱乾燥およ
び付加重合反応を行わせ、片面に離型層を積層した表面
保護フィルムを作製した。この表面保護フィルムを用い
た偏光板の検査性は良好であった。
実施例14 実施例6で得た一軸延伸ポリ−L−乳酸フィルムに、
実施例13と同様の付加反応型シリコーン樹脂を主な構
成成分とする離型層を積層し、片面に離型層を積層した
表面保護フィルムを得た。この表面保護フィルムを用い
た偏光板の検査性は良好であった。また、この表面保護
フィルムは、剥離する際に静電気の発生がなく、ゴミの
付着がほとんどなく良好であった。
実施例15 離型剤として、付加反応型シリコーン樹脂の代わり
に、UV硬化型シリコーン樹脂(信越化学工業(株)
製;X−62−5048)を用いた以外は実施例12と
同様に実施し、片面に離型層を積層した表面保護フィル
ムを得た。この表面保護フィルムを用いた偏光板の検査
性は良好であった。
実施例16 実施例13において、離型剤として付加反応型シリコ
ーン樹脂を含有する塗布液の代わりに、フッ素系溶剤
(3M社製;FC−77「フロリナート」)を希釈溶媒
として、これにフッ素含有樹脂として含フッ素アクリル
樹脂(ネオス(株)製;RBX−725NF「フリリー
ス」)とフッ素系オイル(デュポン社製;157FS−
M「クライトックス」)を重量固形分比20:80の組
成で均一分散させた濃度3.0重量%の塗布液を固形分
厚みで0.4μmとなるように塗布し、120℃、1分
間加熱乾燥させ、片面に離型層を積層した表面保護フィ
ルムを得た。この表面保護フィルムを用いた偏光板の検
査性は良好であった。
実施例17 実施例11で得られた帯電防止層が積層された一軸延
伸ポリエチレンテレフタレートの、帯電防止層が積層さ
れていない面に、実施例13と同様の付加反応型シリコ
ーン樹脂を主な構成成分とする離型層を積層し、片面に
帯電防止層、他面に離型層を積層した表面保護フィルム
を得た。この表面保護フィルムを用いた偏光板の検査性
は良好であった。また、この表面保護フィルムは、剥離
する際に静電気の発生がなく、ゴミの付着がほとんどな
く良好であった。
実施例18 実施例17において、一軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルムの、帯電防止層を積層した面に、実施例
13と同様の付加反応型シリコーン樹脂を主な構成成分
とする離型層を積層し、片面に帯電防止層、離型層の順
で積層した表面保護フィルムを得た。この表面保護フィ
ルムを用いた偏光板の検査性は良好であった。また、こ
の表面保護フィルムは、剥離する際に静電気の発生がな
く、ゴミの付着がほとんどなく良好であった。
比較例3 ポリエチレンテレフタレートを水冷却した回転急冷ド
ラム上にフィルム形成ダイを通して溶融押出しし、未延
伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを幅方向に
90℃で4.0倍延伸した。さらに、255℃で幅方向
に熱固定し、続いて200℃で4%緩和処理して、厚み
46μmの一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムを得た。得られた一軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルムを用いた以外は実施例1と同様にして、片面
に粘着剤層を積層した表面保護フィルムを得た。
この一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
の、配向主軸の最大歪みは11度、コントラストの最低
値は25、120℃における熱収縮率は0.5%、ヘイ
ズは0.1%、全光線透過率は90%、リターデーショ
ン値は5100nmであった。この表面保護フィルム
は、幅方向でのコントラストの差が大きかった。そのた
め、前記表面保護フィルムを用いた偏光板の検査性は不
良であった。
比較例4 ポリエチレンテレフタレートを水冷却水冷却した回転
急冷ドラム上にフィルム形成ダイを通して溶融押出し、
未延伸フィルムを作製した。この未延伸フィルムを長手
方向に90℃で3.2倍延伸した後、幅方向に90℃で
3.5倍延伸し、220℃で熱固定した、厚み50μm
の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを得
た。一軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの代
わりに、上記で得た二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
トフィルムを用いる以外は実施例1と同様にして、片面
に粘着剤層を積層した表面保護フィルムを得た。
得られた二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ムの、配向主軸の最大歪みは27度、コントラストの最
低値は2、120℃における熱収縮率は0.6%、ヘイ
ズは0.1%、全光線透過率は90%、リターデーショ
ン値は900nmであった。この表面保護フィルムは、
幅方向でのコントラストの差が大きく、更に光の干渉が
観察された。そのため、前記表面保護フィルムを用いた
偏光板の検査性は不良であった。
発明の効果 本発明の表面保護フィルムは、基材フィルムに特定の
配向主軸の最大歪み値を有する高分子フィルムを用いる
ことで、光学的評価(例えば、偏光板や位相差板などの
液晶表示装置の構成部材のコントラスト、表示能力、色
相、光学欠点等)の検査時に保護フィルムの剥離をする
ことなしに、不具合を更に見易くすることが可能であ
る。また、ポリエチレンテレフタレートのような安価で
総合性能の優れた樹脂を用いることで、コストダウンが
可能となる。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の表面保護フィルムの一例を模式的に
示した断面図である。
図2は、本発明の表面保護フィルムの一例を模式的に
示した断面図である。
図3は、本発明の表面保護フィルムの一例を模式的に
示した断面図である。
図4は、本発明の表面保護フィルムの一例を模式的に
示した断面図である。
図5は、本発明の表面保護フィルムの一例を模式的に
示した断面図である。
図6は、本発明の表面保護フィルムの一例を模式的に
示した断面図である。
図7は、図1及び図4の表面保護フィルムを、光学用
部材の一例として偏光板に貼り合わせた例を模式的に示
した断面図である。
図8は、<高分子フィルムのコントラストの最低値>
の評価における、サンプリング方法の概略図である。
(符号の説明) 1 表面保護フィルム 2 光学用部材 11 高分子フィルム 12 粘着剤層 13 帯電防止層 14 離型層 15 トリアセチルセルロース(TAC) 16 偏光膜 17 偏光板の粘着剤層 21 長手方向 22 幅方向 23 端辺 24 頂点 25 頂点の中心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−26223(JP,A) 特開 平9−146085(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 B32B 7/02 103 G02B 5/30 G09F 9/00 322

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高分子フィルムの片面に粘着剤層が積層さ
    れた表面保護フィルムであって、前記高分子フィルムの
    配向主軸の最大歪みが10度以下であることを特徴とす
    る表面保護フィルム。
  2. 【請求項2】高分子フィルムの片面に離型層が積層され
    た表面保護フィルムであって、前記高分子フィルムの配
    向主軸の最大歪みが10度以下であることを特徴とする
    表面保護フィルム。
  3. 【請求項3】前記高分子フィルムのリターデーション値
    が1000nm以上であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の表面保護フィルム。
  4. 【請求項4】前記高分子フィルムの下記一般式(I)で
    表されるコントラスト(C)の最低値が少なくとも70
    以上であることを特徴とする請求項3記載の表面保護フ
    ィルム。 C=Y1/Y2・・・(I) [ここで、Cはコントラスト、Y1は2つの偏光子の光
    軸を平行状態にし、高分子フィルムをその2つの偏光子
    の間に挿入したときの透過光量、Y2は2つの偏光子の
    光軸を直行状態にし、高分子フィルムをその2つの偏光
    子の間に挿入したときの透過光量を示す。]
  5. 【請求項5】前記高分子フィルムの120℃における熱
    収縮率が4%以下であることを特徴とする請求項1また
    は2記載の表面保護フィルム。
  6. 【請求項6】前記高分子フィルムのヘイズが10%以下
    であることを特徴とする請求項1または2記載の表面保
    護フィルム。
  7. 【請求項7】前記高分子フィルムがポリエステルフィル
    ムであることを特徴とする請求項1または2記載の表面
    保護フィルム。
  8. 【請求項8】請求項7記載のポリエステルフィルムが、
    ポリエチレンテレフタレート又はこれを主体とするポリ
    エステルで構成されていることを特徴とする表面保護フ
    ィルム。
  9. 【請求項9】請求項7記載のポリエステルフィルムが、
    ポリ乳酸を主たる構成成分とすることを特徴とする表面
    保護フィルム。
  10. 【請求項10】前記表面保護フィルムの粘着剤層の反対
    面に帯電防止層が積層されていることを特徴とする請求
    項1記載の表面保護フィルム。
  11. 【請求項11】前記表面保護フィルムの粘着剤層と高分
    子フィルムの間に帯電防止層が積層されていることを特
    徴とする請求項1記載の表面保護フィルム。
  12. 【請求項12】前記表面保護フィルムの離型層の反対面
    に帯電防止層が積層されていることを特徴とする請求項
    2記載の表面保護フィルム。
  13. 【請求項13】前記表面保護フィルムの離型層と高分子
    フィルムの間に帯電防止層が積層されていることを特徴
    とする請求項2記載の表面保護フィルム。
  14. 【請求項14】請求項2記載の離型層が、シリコーン樹
    脂、フッ素樹脂の少なくとも1種以上を主たる構成成分
    とすることを特徴とする表面保護フィルム。
  15. 【請求項15】請求項14記載のシリコーン樹脂が、熱
    硬化型シリコーン樹脂または放射線硬化型シリコーン樹
    脂であることを特徴とする表面保護フィルム。
  16. 【請求項16】前記高分子フィルムが一軸延伸高分子フ
    ィルムであることを特徴とする請求項1または2記載の
    表面保護フィルム。
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