JP2002115287A - 壁付混合水栓の施工構造 - Google Patents

壁付混合水栓の施工構造

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JP2002115287A
JP2002115287A JP2000309838A JP2000309838A JP2002115287A JP 2002115287 A JP2002115287 A JP 2002115287A JP 2000309838 A JP2000309838 A JP 2000309838A JP 2000309838 A JP2000309838 A JP 2000309838A JP 2002115287 A JP2002115287 A JP 2002115287A
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pipe
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pipes
connection
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Osamu Matsumoto
修 松本
Yasuhiro Shirai
康裕 白井
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Inax Corp
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Inax Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】混合水栓における水栓本体をクランク脚を用い
ないで壁に取付施工することのできる施工構造を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】壁12の裏側に配管施工された給水用,給
湯用の元配管24の端部の各雌ねじ部32に対して、雄
ねじ部36を有する継手管34を壁12の貫通孔35を
通じて壁12の内側からねじ込接続するとともに、壁1
2の内面に配置される混合水栓10の水栓本体14内に
接続管40,38を設けて、それら接続管40,38の
それぞれを壁12の内側から継手管34のそれぞれに接
続するようになす。そして一方の接続管40を水栓本体
14に対して左右方向にスライド可能となしておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は壁付きの混合水栓
の施工構造に関し、詳しくは従来用いられているクラン
ク脚を使用しないで取付施工することのできる施工構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において壁付きの混合水栓の取付施
工は、水,湯の通路部材を兼ねたクランク形状をなすク
ランク脚によって水栓本体を壁に取り付けることにより
行っている。図17はその一例を示している。
【0003】同図において200は水栓本体で、この水
栓本体200から吐水管202が延び出している。20
4はクランク脚で、一端側に壁206の裏側に配管施工
された給水用,給湯用の配管と接続される雄ねじ管20
8を有しており、また他端側に水栓本体200の接続口
210と接続される接続口212を有している。
【0004】この例の混合水栓の施工構造の場合、一対
のクランク脚204のそれぞれの雄ねじ管208を給水
用,給湯用の配管にねじ込んで固定し、また反対側の接
続口212を水栓本体200の接続口210に袋ナット
にてねじ結合することで、水栓本体200をクランク脚
204を介して壁206に固定する。即ち混合水栓を壁
206に取付固定する。
【0005】このようなクランク脚204を用いた混合
水栓の施工構造においては、クランク脚204を雄ねじ
管208の軸心回りに回転させることで、図18に示し
ているように一対のクランク脚204における各接続口
212の左右方向間隔を、水栓本体200における接続
口210の左右方向間隔に合致させることができ、従っ
て壁206の裏側に配管施工された給水用,給湯用の各
配管の左右方向の間隔に拘わらず、或いはそれらの配置
の位置誤差にも拘わらず、良好に水栓本体200をクラ
ンク脚204を介してそれら配管に接続状態とすること
ができる。即ち混合水栓を良好に壁206に取付施工す
ることができる。
【0006】ところで、近年多く採用されているバスル
ームユニット等において、混合水栓をそのユニットの壁
パネルやカウンターの前板等の壁に取付施工するに際し
ては、壁の裏側に回り込んで水栓の取付作業を行うこと
ができるが、建築の躯体壁に対し、例えばキッチンの正
面壁に対して混合水栓を取付施工するような場合、相手
側の配管が建築側配管としての給水用又は給湯用の元配
管であり且つ壁が躯体壁であることから、水栓の取付け
に当って壁の裏側に回り込んで作業を行うといったこと
が実際上できず、このことから以下のような様々な困難
な問題が発生する。
【0007】図19は混合水栓を躯体壁である壁(この
例ではタイル壁)206の内面に取付施工する様子を示
したものであって、図中214は混合水栓の取付前に予
め水道工事業者によって壁206の裏側に立上げ配管さ
れた、建築側配管としての給水用,給湯用の元配管であ
る。この元配管214の上端部は通例エルボ216によ
り構成されており、そしてそのエルボ216の前端部の
接続口218がソケットとされていて、その内周面に雌
ねじ部220が形成されている。
【0008】このような躯体壁である壁206に対して
混合水栓を取付施工する場合にも、水栓本体200をク
ランク脚204を介して壁206に取付固定し、またク
ランク脚204を元配管214にねじ込接続することと
なるが、この場合問題であるのは、給水用の元配管21
4と給湯用の元配管214とが壁206の内面より裏側
に引き込んだ位置にあり、且つそれら一対の接続口21
8の壁206内面からの引込距離が給水用の元配管21
4と給湯用の元配管214とで異なっており、しかも壁
206の裏側に回り込んでの作業ができないという点で
ある。
【0009】そこで従来にあっては、水道工事業者が軸
方向長さその他寸法,形状等の異なる多種類のいわゆる
ザルボと称される持出しソケット(継手管)222を用
意(常備)しており、そしてその中から適当なものを選
んでこれを元配管214の接続口218にねじ込接続す
るようにしている。
【0010】ここで持出しソケット222は、後端側が
雄ねじ管部224とされるとともに前端側が雌ねじ管部
226とされていて、それぞれに雄ねじ部228と雌ね
じ部230とが形成され、更に雄ねじ管部224の内周
面232は断面六角形状とされていて、そこに六角レン
チ236を差し込んでこれを回転操作できるようになっ
ている。
【0011】而して適当な持出しソケット222を選ん
で元配管214側にねじ込接続することで、壁206の
厚みを吸収するとともに、各元配管214における接続
口218の出入方向、即ち壁206の内外方向の位置ず
れをある程度吸収し、その上でそれら持出しソケット2
22の前端側の雌ねじ管部226に対してクランク脚2
04をねじ込んで接続し、水栓本体200を壁206に
取付固定する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、混合水
栓をバスルームユニット等の壁パネルやカウンターの前
板等の壁に取付施工するにしろ或いは建築の躯体壁に取
付施工するにしろ、従来にあっては水栓本体200を一
対のクランク脚204にて壁206に取付施工し、また
壁206の裏側の配管に接続するようにしているが、こ
のようにクランク脚204を介して水栓本体200を壁
206に取付施工した場合、水栓本体200がクランク
脚204の奥行分だけ壁206の内面より室内側に大き
く突出してしまう。
【0013】またクランク脚204の形状はその機能か
ら定形的な形状且つ煩雑な形状とならざるを得ず、しか
もこのクランク脚204が混合水栓においてスペース的
に多くの部分を占めることとなって、混合水栓の美観を
悪化させる要因となっていた。加えてこのクランク脚2
04には洗剤等が乾いた後に残る斑点その他の汚れが残
り易く、しかもクランク脚204の形状が複雑な形状を
なしているため、清掃性が悪いといった問題が生じてい
た。
【0014】また特に建築の躯体壁に対して混合水栓を
取り付ける場合、壁206の裏側に回り込んでの作業が
できないため、クランク脚204の壁206への取付け
及び元配管214との接続作業に多大な難儀を伴ってい
た。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の壁付混合水栓の
施工構造はこのような課題を解決するために案出された
ものである。而して請求項1のものは、壁の裏側に配管
施工された給水用,給湯用の配管の端部の各雌ねじ部に
対して、少なくとも一端部外周面に雄ねじ部を有する継
手管を該壁の貫通孔を通じて該壁の内側からそれぞれね
じ込接続するとともに、該壁の内面に配置される混合水
栓の水栓本体内に水,湯を導き入れる水用及び湯用の一
対の接続管を該水栓本体に設けて、それら接続管のそれ
ぞれを該壁の内側から前記継手管のそれぞれに接続する
ようになし、且つそれら接続管の少なくとも何れか一方
を該水栓本体に対して左右方向にスライド可能となした
ことを特徴とする。
【0016】請求項2のものは、請求項1において、前
記スライド可能な接続管を左右方向の調整位置に固定す
る固定手段を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項3のものは、請求項2において、前
記固定手段が、前記スライド可能な接続管を前記水栓本
体に固定する固定部材と、該水栓本体側に設けた固定穴
とを有しており、且つ該固定穴が左右方向の長穴となし
てあることを特徴とする。
【0018】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記壁が建築の躯体壁であって、前記配管が
建築側配管としての給水用,給湯用の元配管であること
を特徴とする。
【0019】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記一対の接続管の内の一方が前記水栓本体
に対して固定的に設けてあり、他方が左右方向にスライ
ド可能に設けてあることを特徴とする。
【0020】請求項6のものは、請求項1〜5の何れか
において、前記継手管と前記接続管との一方に雄管部を
他方に雌管部を設けて、それらをシールリングを介して
軸方向に摺動可能に水密に嵌合させ、それら継手管と接
続管とを接続したことを特徴とする。
【0021】請求項7のものは、請求項1〜6の何れか
において、前記壁の内面に支持プレートを固定して該支
持プレートにより前記水栓本体を支持するようになすと
ともに、該支持プレートを、前記継手管に設けた大径部
により前記壁の内面に押圧し固定するようになしたこと
を特徴とする。
【0022】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明の施工構造
は、水栓本体に水,湯を導入する接続管を水栓本体に設
けて、それらを壁の裏側の配管にねじ込接続された継手
管に接続するようにし、且つそれら接続管の少なくとも
何れか一方を左右方向にスライド可能となしたもので、
本発明によればその接続管の左右方向のスライド移動に
よって、配管の左右方向の間隔の如何に拘わらずそれら
配管と水栓本体とを接続状態とすることができる。
【0023】即ち、従来のようにクランク脚を回転操作
し且つその回転角度を調整することによって、一対のク
ランク脚における水栓本体側の接続口の間隔を水栓本体
における接続口の間隔に合致させるといった面倒なこと
を行わなくても、水栓本体と壁の裏側の配管とを接続状
態で容易にこれを壁に取付施工することができる。
【0024】しかも本発明では、壁の裏側の配管に対し
て壁の内側から継手管をねじ込接続した上、その継手管
に対し接続管を接続するようになしているため、壁の裏
側で作業をしなくても或いは作業ができないような場合
であっても、支障なく壁付混合水栓を壁に取付施工する
ことができる。
【0025】従って本発明は特に壁が建築の躯体壁であ
って、配管が建築側配管としての給水用,給湯用の元配
管である場合に適用して特に効果が大である(請求項
4)。
【0026】また本発明では、従来のようにクランク脚
を用いる必要がないので、水栓本体を壁の内面に近接し
て或いは接するように取付固定することができ、これに
より水栓本体が壁の内面から室内側に大きく突出してし
まうといった問題を解決することができ、また併せてそ
のクランク脚の存在によって混合水栓の美観が損なわれ
てしまうといった問題も同時に解決することができる。
【0027】請求項2のものは、上記スライド可能な接
続管を左右方向の調整位置に固定する固定手段を設けた
もので、このようにしておけば接続管をスライド移動さ
せて適正な位置に調整した後において、これをしっかり
と固定しておくことができる。
【0028】この場合においてその固定手段は、接続管
を水栓本体に固定する固定部材と、水栓本体側に設けた
固定穴とを有するように構成しておくことができる(請
求項3)。このようにすることで、接続管に固定部材を
取り付けたままこれを接続管のスライド移動とともにス
ライド運動させ、位置が決ったところでこれを固定作業
できるようになる。尚ここで固定穴は必ずしも貫通穴で
なくても良い。
【0029】本発明においては、一対の接続管の内の一
方を水栓本体に対し固定的に設け、他方のみを左右方向
にスライド可能に設けておくことができる(請求項
5)。このようにすることによっても、配管の左右方向
の間隔に対して接続管の間隔を合せることができ、更に
また一方の接続管のみの位置調整で済むため、接続管の
位置調整及びそれら接続管と配管との接続を簡単に行う
ことができる。
【0030】本発明においては、それら接続管と配管に
ねじ込接続された継手管とを接続するに際し、継手管と
接続管とに設けた雄管部と雌管部とをシールリングを介
して軸方向に摺動可能に水密に嵌合させ、それら継手管
と接続管とを接続するようになすことができる。(請求
項6)。このようにすれば、雄管部と雌管部とを軸方
向、即ち前後方向に嵌め合わせるだけで簡単にそれらの
接続を行うことができ、ひいては混合水栓の取付施工が
更に容易になる。
【0031】本発明においては、水栓本体を直接壁の内
面に固定するようになすこともできるが、請求項7に従
って壁の内面に支持プレートを固定して、その支持プレ
ートにより水栓本体を支持するようになし、且つその支
持プレートを継手管に設けた大径部により壁の内面に押
圧し固定するようになすことができる。このようにすれ
ば、水栓本体を壁によって支持プレートを介し強固に固
定保持できるとともに、更にその支持プレートを、継手
管の配管へのねじ込みを利用して壁の内面側から壁に固
定することができる。
【0032】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は壁12に取付施工され
た混合水栓で、水栓本体14を有している。水栓本体1
4には操作ハンドル16,18が設けられており、また
この水栓本体14からは吐水管20が延び出していて、
その先端に吐水口22が形成されている。
【0033】図2及び図3は混合水栓10の取付施工構
造を具体的に示している。これらの図において壁12は
建築の躯体壁であって、その裏側に建築側配管としての
給水用,給湯用の元配管24が配管施工されている。
【0034】元配管24はその上端部がエルボ26とさ
れており、そのエルボ26の前端部にソケットが段違状
に設けられていて、そのソケットにより接続口30が形
成されている。この接続口30の内周面には雌ねじ部3
2が形成されている。尚この雌ねじ部32は平行ねじと
されている。
【0035】34は円筒形状をなす継手管であって、壁
12の貫通孔35を通じ壁12の内側から元配管24の
接続口30にねじ込接続されている。ここで継手管34
は元配管24への接続状態で室内側に突出する長さとさ
れている。この継手管34には、全長に亘りその外周面
に雄ねじ部36が形成されている。
【0036】水栓本体14には、湯用と水用との一対の
接続管38,40が設けられている。一方の湯用の接続
管38は壁12と直角方向に、即ち前後方向に直管状を
なす短管状をなしており、水栓本体14に固定的且つ一
体的に設けられている。而してこの湯用の接続管38が
袋ナット42によって継手管34にねじ接続されてい
る。
【0037】尚この袋ナット42の内部には、後に詳述
するように水側と同様にその内部にシール材44(図4
参照)が挿入してあり、袋ナット42を締め付けると、
このシール材44が圧迫されて接続管38と継手管34
との間を水密にシールする。
【0038】他方水用の接続管40は、壁12と平行な
平行部46と、これに直角な直角部48とを有する全体
としてL字状をなしており、水栓本体14と別体に構成
されている。この水用の接続管40も、湯用の接続管3
8と同様に袋ナット42によって継手管34にねじ接続
されている。
【0039】水用の接続管40は、平行部46が図5に
明らかに示しているように水栓本体14に形成された切
欠部50内に位置しており、且つ水栓本体14の嵌合孔
52(図2,図4参照)内に壁12と平行方向、即ち左
右方向にスライド可能に嵌合している。尚この平行部4
6の端部にはOリング54が装着されており、そのOリ
ング54によって平行部46と嵌合孔52との間が水密
にシールされている。
【0040】一方直角部48には、図3及び図5に詳し
く示しているようにブロック状の固定部材56が装着さ
れている。そしてその固定部材56が、水栓本体14に
形成された固定穴としての左右方向の長穴58において
止ねじ60により左右方向の所定位置、即ちスライド調
整された後の調整位置に固定されるようになっている。
【0041】本例の施工構造において、混合水栓10の
取付けは次のようにして行うことができる。即ち、先ず
壁12の内側において一対の元配管24の端部の接続口
30に対し、壁12の貫通孔35を通じて対応する一対
の継手管34をねじ込接続しておく。
【0042】そして水用の接続管40を左右方向にスラ
イド調整して、一対の接続管38,40の左右方向の間
隔を元配管24の左右方向の間隔に合せ、その状態で一
対の接続管38,40を袋ナット42によって継手管3
4にねじ接続するとともに、水用の接続管40をスライ
ド調整位置において固定部材56と止ねじ60とによっ
て水栓本体14に固定する。
【0043】以上のように本例の施工構造によれば、水
用の接続管40の左右方向のスライド移動によって、元
配管24の左右方向の間隔の如何に拘わらず、それら元
配管24と水栓本体14とを接続状態とすることができ
る。
【0044】即ち、従来のようにクランク脚204を回
転操作し且つその回転角度を調整することによって、一
対のクランク脚204における水栓本体200側の接続
口212の間隔を水栓本体200の接続口210の間隔
に合致させるといった面倒なことを行わなくても、水栓
本体14と壁12の裏側の元配管24とを接続状態で容
易にこれを壁12に取付施工することができる。
【0045】しかも本例では壁12の裏側の元配管24
に対して、壁12の内側から継手管34をねじ込接続し
た上、その継手管34に対し接続管38,40を接続す
るようになしているため、壁12の裏側で作業をしなく
ても或いは作業ができないような場合であっても、支障
なく混合水栓10を壁12に取付施工することができ
る。
【0046】また本例では従来のようにクランク脚20
4を用いる必要がないので、水栓本体14を壁12の内
面に近接して或いは接するように取付固定することがで
き、これにより水栓本体14が壁12の内面から室内側
に大きく突出してしまうといった問題を解決することが
でき、また併せてクランク脚204の存在によって混合
水栓10の美観が損なわれてしまうといった問題も同時
に解決することができる。
【0047】本例ではまた、スライド可能な水用の接続
管40を左右方向の調整位置に固定する固定手段として
の固定部材56と長穴58とを設けているため、接続管
40に固定部材56を取り付けたまま接続管40のスラ
イド移動とともにこれをスライド運動させ、適正な位置
に調整したところで固定状態とすることができる。尚こ
こで長穴58は必ずしも貫通穴でなくても良い。
【0048】また本例では一方の湯用の接続管38を水
栓本体14に対し固定的に設け、他方の水用の接続管4
0のみを左右方向にスライド可能としているために一方
の接続管40のみの位置調整で済み、位置調整及びそれ
ら接続管38,40と元配管24との接続を簡単に行う
ことができる。
【0049】上記実施例では水栓本体14を直接壁12
に固定し、これを継手管34を介して元配管24により
支持するようになしているが、図6〜図8に示す実施例
のように、壁12に支持プレート62を固定して、その
支持プレート62により水栓本体14を支持するように
なすこともできる。
【0050】これらの図に示しているように、支持プレ
ート62は一対の継手管34を挿通させる挿通穴を有し
ているとともに、湯側の継手管34を挿通させる挿通穴
がこれに対応した径の丸穴64に、また水側の継手管3
4を挿通させるための挿通穴が左右方向の長穴66とさ
れており、それら丸穴64,長穴66において、継手管
34のそれぞれに螺合された大径部としての固定ナット
68により壁12の内面に押圧され固定されている。即
ち継手管34の元配管24に対するねじ込みを利用し
て、支持プレート62が壁12の内面に押圧状態に固定
されている。
【0051】この支持プレート62の左右端部には折曲
げ部70が形成されており、この折曲げ部70に対して
水栓本体14の壁12側の端部が止ねじ72により固定
されている。即ち、水栓本体14が支持プレート62を
介して壁12に固定されている。
【0052】尚他の点については上記実施例と同様であ
る。但しこの例では水栓本体14に後方への突出部74
が形成されていてそこに嵌合孔52が形成され、その嵌
合孔52に接続管40の平行部46がスライド可能且つ
水密に嵌合している。
【0053】本例の施工構造によれば、水栓本体14を
壁12によって支持プレート62を介し強固に固定保持
できるとともに、更にその支持プレート62を、継手管
34の元配管24へのねじ込みを利用して壁12の内面
側から壁12に固定することができる。
【0054】図9〜図11は本発明の更に他の実施例を
示している。この例は図11に示しているように、円筒
形状をなす継手管34の全長に亘って外周面に雄ねじ部
36を形成し、この雄ねじ部36に螺合した固定ナット
68にて、支持プレート62を壁12の内面に押圧固定
している点で図6〜図8の実施例と同様であるが、この
例では継手管34を雌管部として構成する一方、L字状
をなす水用の接続管40の直角部48を雄管部として構
成し、その直角部48外周面の雄嵌合面76を雌管部と
しての継手管34内周面の雌嵌合面78に嵌入させ、そ
して直角部48の先端部外周面に装着したシールリング
としてのOリング80を介して、直角部48と継手管3
4とを軸方向に摺動可能且つ水密に嵌合させた例であ
る。
【0055】このようにすれば、雄管部(接続管40)
と雌管部(継手管34)とを軸方向、即ち前後方向に嵌
め合わせるだけで簡単にそれらの接続を行うことがで
き、ひいては混合水栓10の取付施工が更に容易にな
る。尚本例では湯用の接続管38についてもこれを雄管
部として構成し、水用の接続管40と同様に継手管34
に軸方向に摺動可能且つ水密に嵌合している。
【0056】またこの例では継手管34の側を雌管部と
して、また直角部48の側を雄管部として構成している
が、場合によって継手管34の側を雄管部として、また
直角部48の側を雌管部として構成することも可能であ
る。
【0057】図12及び図13は本発明の更に他の実施
例を示している。図示のようにこの例では、湯側の接続
管38及び水側の接続管40の何れをもL字状となし
て、水栓本体14に対し左右にスライド可能となした例
である。尚この例では、更に加えてそれら接続管38,
40に止水栓82が組み込んである。
【0058】また図13に示しているように、一対の接
続管38,40の何れをも左右にスライド可能となした
ことに伴って、支持プレート62の左右一対の挿通穴を
何れも左右方向の長穴66として構成してある。
【0059】尚この図12,図13の実施例では、左右
一対の接続管38,40を対応する継手管34に対して
袋ナット42にてねじ接続するようにしているが、図1
4及び図15に示しているようにこれら接続管38,4
0と継手管34とを、図9〜図11の実施例と同様の施
工構造で接続するようになすこともできる。尚これら図
14,図15の実施例においても、接続管38,40を
止水栓82を組み付けた例として示してある。
【0060】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば図16に示しているよう
に、水栓本体14におけるL字状の接続管40(又は3
8)との嵌合部84を壁12と直角な軸心回りに回転可
能となすなどにより、接続管40を左右方向のみならず
上下方向に位置調整できるようになしておくこともでき
る。
【0061】尚この場合において支持プレート62を用
いる場合には、例えば支持プレート62を分割体62
A,62Bで構成してそれらを左右にスライド可能とな
しておき、そしてL字状の接続管40の側に上下方向の
長穴86を形成しておくようになすことができる。
【0062】その他本発明は上例以外の他の様々な形態
の壁付混合水栓の取付施工に適用することが可能である
など、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々
変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象である混合水栓を壁への取付
状態で示す図である。
【図2】図1の混合水栓の施工構造を示す一部切欠平面
図である。
【図3】図2の施工構造を各部材に分解して示す斜視図
である。
【図4】図2の施工構造の要部を拡大して示す平面断面
図である。
【図5】図2の施工構造の要部を拡大して示す斜視図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例の施工構造を示す図であ
る。
【図7】図6の施工構造の要部を拡大して示す平面断面
図である。
【図8】図6の施工構造を各部材に分解して示す斜視図
である。
【図9】本発明の更に他の実施例の施工構造を示す図で
ある。
【図10】図9の施工構造を各部材に分解して示す斜視
図である。
【図11】図9の施工構造の要部を拡大して示す平面断
面図である。
【図12】本発明の更に他の実施例の施工構造を示す図
である。
【図13】図12の施工構造を各部材に分解して示す斜
視図である。
【図14】本発明の更に他の実施例の施工構造を示す図
である。
【図15】図14の施工構造を各部材に分解して示す斜
視図である。
【図16】本発明の更に他の実施例の施工構造を示す図
である。
【図17】混合水栓の従来の施工構造を示す図である。
【図18】図17のクランク脚の位置調整の説明図であ
る。
【図19】躯体壁に対して混合水栓を取付施工する際の
従来の施工構造の説明図である。
【符号の説明】
10 混合水栓 12 壁 14 水栓本体 24 元配管 32 雌ねじ部 34 継手管 35 貫通孔 36 雄ねじ部 38 湯用の接続管 40 水用の接続管 56 固定部材 58 長穴(固定穴) 62 支持プレート 68 固定ナット(大径部) 80 Oリング(シールリング)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁の裏側に配管施工された給水用,給湯
    用の配管の端部の各雌ねじ部に対して、少なくとも一端
    部外周面に雄ねじ部を有する継手管を該壁の貫通孔を通
    じて該壁の内側からそれぞれねじ込接続するとともに、
    該壁の内面に配置される混合水栓の水栓本体内に水,湯
    を導き入れる水用及び湯用の一対の接続管を該水栓本体
    に設けて、それら接続管のそれぞれを該壁の内側から前
    記継手管のそれぞれに接続するようになし、且つそれら
    接続管の少なくとも何れか一方を該水栓本体に対して左
    右方向にスライド可能となしたことを特徴とする壁付混
    合水栓の施工構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記スライド可能な
    接続管を左右方向の調整位置に固定する固定手段を設け
    たことを特徴とする壁付混合水栓の施工構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記固定手段が、前
    記スライド可能な接続管を前記水栓本体に固定する固定
    部材と、該水栓本体側に設けた固定穴とを有しており、
    且つ該固定穴が左右方向の長穴となしてあることを特徴
    とする壁付混合水栓の施工構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記壁
    が建築の躯体壁であって、前記配管が建築側配管として
    の給水用,給湯用の元配管であることを特徴とする壁付
    混合水栓の施工構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記一
    対の接続管の内の一方が前記水栓本体に対して固定的に
    設けてあり、他方が左右方向にスライド可能に設けてあ
    ることを特徴とする壁付混合水栓の施工構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかにおいて、前記継
    手管と前記接続管との一方に雄管部を他方に雌管部を設
    けて、それらをシールリングを介して軸方向に摺動可能
    に水密に嵌合させ、それら継手管と接続管とを接続した
    ことを特徴とする壁付混合水栓の施工構造。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記壁
    の内面に支持プレートを固定して該支持プレートにより
    前記水栓本体を支持するようになすとともに、該支持プ
    レートを、前記継手管に設けた大径部により前記壁の内
    面に押圧し固定するようになしたことを特徴とする壁付
    混合水栓の施工構造。
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